JP2007071111A - 内燃機関の燃料性状判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料の性状を判定するための専用の装置を用いることなく、燃料の性状を判定する。
【解決手段】 燃料を利用して排気ガス中の特性成分を浄化する触媒17を排気通路16,18,20内に備え、予め定められた条件が成立したときに触媒に燃料を供給する内燃機関の排気浄化装置において利用される燃料の性状を判定する燃料性状判定装置において、触媒に燃料を供給したときに該燃料から流出する排気ガスのリッチ度合または触媒に流入する排気ガスに乗せて燃料を該触媒に供給する場合に該触媒に流入する排気ガスのリッチ度合が予め定められた度合となるように触媒に供給する燃料の量を制御したときの触媒による特定成分に対する浄化量または浄化率を検出し、該浄化量または浄化率の検出値が予め定められた値よりも大きいことをもって燃料が重質燃料であると判定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、内燃機関の燃料性状判定装置に関する。
特許文献1には、排気ガスを浄化するために、排気浄化触媒に還元剤を供給する排気ガス処理装置が開示されている。この排気ガス処理装置では、排気浄化触媒に供給される還元剤の性状によって、排気浄化触媒における排気浄化性能を最適なものとすることができる還元剤の量が異なることから、比重計などの還元剤の性状を判定する手段によって、還元剤の性状を判定し、判定された還元剤の性状に応じて、排気浄化触媒に供給する還元剤の量を制御するようにしている。
特開2000−179335号公報
特許文献1に記載された排気ガス処理装置では、還元剤の性状を判定するために、比重計のような専用の装置が利用されている。しかしながら、こうした専用の装置を用いることなく、還元剤の性状を判定することができれば、専用の装置を用いなくてすむ分、排気ガス処理装置にかかるコストが低くなる。そして、このことは、還元剤として燃料が用いられたときに、燃料の性状を判定する場合にも当てはまる。
そこで、本発明の目的は、燃料の性状を判定するための専用の装置を用いることなく、燃料の性状を判定することにある。
上記課題を解決するために、1番目の発明では、燃料を利用して排気ガス中の特性成分を浄化する触媒を排気通路内に備え、予め定められた条件が成立したときに前記触媒に燃料を供給する内燃機関の排気浄化装置において利用される前記燃料の性状を判定する燃料性状判定装置において、前記触媒に燃料を供給したときに該燃料から流出する排気ガスのリッチ度合または前記触媒に流入する排気ガスに乗せて燃料を該触媒に供給する場合に該触媒に流入する排気ガスのリッチ度合が予め定められた度合となるように前記触媒に供給する燃料の量を制御したときの前記触媒による前記特定成分に対する浄化量または浄化率を検出し、該浄化量または浄化率の検出値が予め定められた値よりも大きいことをもって前記燃料が重質燃料であると判定する。
2番目の発明では、1番目の発明において、前記燃料として基準とする燃料を利用したときの前記浄化量または浄化率の検出値を基準値としたときに、上記予め定められた値が該基準値に等しいか或いはそれよりも大きい値である。
3番目の発明では、1番目の発明において、前記浄化量または浄化率の検出値が前記予め定められた値またはそれよりも小さい第2の予め定められた値よりも小さいことをもって前記燃料が軽質燃料であると判定する。
4番目の発明では、3番目の発明において、前記燃料として基準とする燃料を利用したときの前記浄化量または浄化率の検出値を基準値としたときに、上記予め定められた値が該基準値に等しいか或いはそれよりも大きい値であり、前記第2の予め定められた値が少なくとも該基準値以下の値である。
5番目の発明では、燃料を利用して排気ガス中の特性成分を浄化する触媒を排気通路内に備え、予め定められた条件が成立したときに前記触媒に燃料を供給する内燃機関の排気浄化装置において利用される前記燃料の性状を判定する燃料性状判定装置において、前記触媒に燃料を供給したときに該燃料から流出する排気ガスのリッチ度合または前記触媒に流入する排気ガスに乗せて燃料を該触媒に供給する場合に該触媒に流入する排気ガスのリッチ度合が予め定められた度合となるように前記触媒に供給する燃料の量を制御したときの前記触媒による前記特定成分に対する浄化量または浄化率を検出し、該浄化量または浄化率の検出値が予め定められた値よりも小さいことをもって前記燃料が軽質燃料であると判定する。
6番目の発明では、5番目の発明において、前記燃料として基準とする燃料を利用したときの前記浄化量または浄化率の検出値を基準値としたときに、上記予め定められた値が該基準値に等しいか或いはそれよりも小さい値である。
7番目の発明では、1〜6番目の発明のいずれか1つにおいて、前記予め定められた条件が成立したときの触媒への燃料の供給が瞬間的な供給であり、当該燃料性状判定装置による燃料性状の判定に用いられる前記排気ガスのリッチ度合として、燃料が触媒へ供給されたときの排気ガスのリッチ度合のピークの値を用いる。
8番目の発明では、1〜7番目の発明のいずれか1つにおいて、前記特定成分がNOxであり、前記触媒がその内部雰囲気がリーンであるときにNOxを保持し且つその内部雰囲気がリッチであるときに該保持しているNOxを浄化する触媒である。
9番目の発明では、1〜8番目の発明のいずれか1つにおいて、排気ガスのリッチ度合が空燃比センサによって検出される。
10番目の発明では、1〜9番目の発明のいずれか1つにおいて、前記触媒による前記特定成分に対する浄化量または浄化率がNOxセンサによって検出される。
本発明によれば、燃料の性状を判定するための専用の装置を用いることなく、燃料の性状を判定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明が適用される内燃機関を示している。図1に示した内燃機関は、圧縮着火式の内燃機関、いわゆるディーゼルエンジンである。図1において、1はシリンダヘッド、2はシリンダブロック、3はピストン、4は燃焼室、5は吸気弁、6は吸気ポート、7は排気弁、8は排気ポート、9は燃料噴射弁をそれぞれ示している。吸気ポート6は、吸気管10を介してサージタンク11に連結されている。また、サージタンク11は、吸気管12を介してエアクリーナ13に接続されている。
吸気管12内には、燃焼室5に吸入される空気の量を制御するスロットル弁14が配置されている。また、スロットル弁14の上流であってエアクリーナ13の下流の吸気管12には、燃焼室5に吸入される空気の量を測定するエアフローメータ15が取り付けられている。
一方、排気ポート8は、排気管16を介して、触媒17を内蔵した触媒コンバータ18に連結されている。また、触媒コンバータ18の上流の排気管16には、燃料を排気ガスに添加する燃料添加弁19が取り付けられている。なお、本実施形態では、燃料添加弁17から排気ガスに添加する燃料は、燃料噴射弁9から噴射される燃料と同じ燃料が使用される。
また、触媒コンバータ18の下流の排気管20には、排気ガスの空燃比をリニアに検出することができる空燃比センサ21と、排気ガス中のNOx(窒素酸化物)の量または濃度を検出することができるNOxセンサ22とが取り付けられている。
ところで、触媒17は、その内部雰囲気が酸化雰囲気にあるときにNOxを吸収または吸着によって保持し、その内部雰囲気が還元雰囲気になると、保持しているNOxを放出し、その内部に存在する還元剤によってNOxを還元浄化する触媒(以下「NOx触媒」という)である。したがって、NOx触媒17に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリーンであるときには、NOx触媒17は、排気ガス中のNOxを保持する。そして、燃料添加弁19から排気ガス中に燃料を添加し、NOx触媒17に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比になると或いはそれよりもリッチになると、保持しているNOxを放出し、排気ガス中の燃料を還元剤として利用してNOxを還元浄化する。
ここで、内燃機関から排出される排気ガス中のNOxの量は、内燃機関の運転状態(例えば、機関負荷と機関回転数)に応じて変化する。より具体的には、内燃機関から排出される排気ガス中のNOxの量は、機関負荷と機関回転数との関数として表すことができる。そこで、本実施形態では、内燃機関から排出される排気ガス中のNOxの量を機関負荷と機関回転数との関数でもって予め実験によって求め、これを、図2に示したように、機関負荷Lと機関回転数Nとの関数のマップとして予め記憶しておく。そして、内燃機関の運転中、このマップを用いて、NOx触媒17に保持されているNOxの量を算出する。
そして、NOx触媒17が保持することができるNOxの量には限界があることから、NOx触媒17に保持されているNOxの量がその限界値に達したとき或いは達する直前に、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリッチとなるように燃料添加弁19から瞬間的に(すなわち、極めて短い時間で)燃料を排気ガスに添加する(以下「リッチスパイク」ともいう)。これによれば、NOx触媒17にリッチ空燃比の排気ガスが供給されると共に燃料が供給され、NOx触媒17の内部雰囲気が還元雰囲気となり、このため、NOx触媒17に保持されているNOxが還元浄化される。
ところで、燃料の性状は、全ての燃料において同じではなく、例えば、標準的な燃料を基準にした場合、標準的な燃料よりも揮発性の低い重質燃料や標準的な燃料よりも揮発性の高い軽質燃料がある。
ところで、圧縮着火式の内燃機関では、パティキュレート(以下「微粒子」という)が発生する。一般的には、この微粒子の発生量ができるだけ少なくなるように内燃機関の運転が制御されるが、この微粒子の発生量には、燃料の性状も影響する。また、内燃機関が微粒子を燃料によって燃焼処理するパティキュレートフィルタを備える場合や、本実施形態のように、NOx触媒17を備える場合に、パティキュレートフィルタによる微粒子の処理能力やNOx触媒17によるNOxの浄化能力にも、燃料の性状が影響する。
いずれにしても、内燃機関の分野において、燃料の性状を把握し、それに応じて様々な制御を行うことが望ましい。そこで、本実施形態では、以下のようにして燃料の性状を判定する。
すなわち、リッチスパイク(燃料添加弁19から排気ガスへの燃料の添加)が実行されたとき、空燃比センサ21によって検出される排気ガスの空燃比は、例えば、図3に示したように、リッチ側に向かって一気に小さくなり、或る空燃比をピークとして徐々に大きくなる。そして、このときのNOx触媒17によるNOxの浄化率は、排気ガスのリッチ度合(すなわち、これは、空燃比の履歴を描いた図3の実線と理論空燃比に相当する図3の一点鎖線とで囲まれた領域Sの面積に比例し、以下この領域を「リッチ領域」という)が大きいほど高くなる。
ここで、所定の量の燃料を燃料添加弁19から排気ガスに添加したとき、燃料が標準的な燃料(以下「標準燃料」ともいう)である場合には、空燃比センサ21によって検出される排気ガスの空燃比は、図4(A)に実線で示したように変化し、一方、燃料が標準燃料よりも重質な燃料である場合には、図4(A)に鎖線で示したように変化する。すなわち、所定の作動特性で作動する燃料添加弁19から標準燃料を排気ガスに添加した場合における排気ガスの空燃比のピークを「基準ピーク」と称すると、燃料が重質燃料である場合、燃料添加弁19から排気ガスに添加されるトータルの燃料の量(以下「燃料添加量」ともいう)は燃料が標準燃料である場合と同じであるが、排気ガスの空燃比(すなわち、リッチ度合)がピークになるまでに変化する量(以下「ピーク幅」という)は、排気ガスの空燃比が基準ピークになるまでに変化する量(以下「基準ピーク幅」という)よりも小さい(すなわち、よりリーン側にある)。
一方、燃料が標準燃料であったとしても、燃料添加弁19が所定の作動特性を有するものとして所定の量の燃料を燃料添加弁19から排気ガスに添加しようと燃料添加弁19を作動させたときに、燃料添加弁19の作動特性がもともと所定の作動特性よりも低かったり、経時劣化などによって所定の作動特性よりも低くなってしまったりしているときにも、図5(A)に鎖線で示したように、排気ガスの空燃比(すなわち、リッチ度合)のピーク幅は、基準ピーク幅よりも小さい(すなわち、リーン側)にある。すなわち、このときには、燃料添加量自体が少なくなっている。
このように、燃料が重質燃料である場合にも燃料添加弁19の作動特性が低い場合にも、燃料添加弁19から排気ガスに燃料を添加したとき(リッチスパイクを実行したとき)の排気ガスの空燃比のピーク幅は、基準ピーク幅よりも小さい。このため、リッチスパイクを実行したときの排気ガスの空燃比のピーク幅を基準ピーク幅と比較しただけでは、燃料が重質燃料であるのか標準燃料であるのかを判定することはできない。
ところが、リッチスパイクを実行したときの排気ガスの空燃比のピーク幅が基準ピーク幅となるように、燃料添加量を制御すると、燃料添加弁19の作動特性が所定の作動特性であって燃料が重質燃料である場合、図4(B)に示したように、リッチ領域の面積は、燃料が標準燃料である場合よりも広くなる。一方、燃料添加弁19の作動特性が所定の作動特性よりも低いが燃料は標準燃料である場合には、図5(B)に示したように、リッチ領域の面積は、燃料が標準燃料である場合と等しくなる。
そして、上述したように、リッチ領域の面積は、NOx触媒17によるNOxの浄化率に影響し、その面積が大きいほどNOx触媒17によるNOxの浄化率は高くなる。すなわち、リッチスパイクを実行したときの排気ガスの空燃比のピーク幅が基準ピーク幅よりも小さいときに、排気ガスの空燃比のピーク幅が基準ピーク幅となるように燃料添加量を制御し、このときのNOx触媒17によるNOxの浄化率が基準となる浄化率(すなわち、燃料添加弁19の作動特性が所定の作動特性であって燃料が標準燃料であるときに、所定の量の燃料を燃料添加弁19から排気ガスへ添加した場合におけるNOx触媒17によるNOxの浄化率であり、以下これを「基準浄化率」という)よりも高ければ、燃料が重質燃料であることを意味し、NOx触媒17によるNOxの浄化率が基準浄化率に等しい或いは略等しければ、燃料添加弁19の作動特性が所定の作動特性よりも低いのであって、燃料は標準燃料であることを意味する。
そこで、本実施形態では、リッチスパイクを実行したときに排気ガスの空燃比のピーク幅が基準ピーク幅よりも小さいときには、リッチスパイク実行時に排気ガスの空燃比のピーク幅が基準ピーク幅となるように燃料添加量を制御する。そして、このとき、NOx触媒17によるNOxの浄化率が基準浄化率よりも高ければ、燃料が重質燃料であると判定する。一方、このとき、NOx触媒17によるNOxの浄化率が基準浄化率に等しいか或いは略等しければ、燃料添加弁19の作動特性が所定の作動特性よりも低いだけであって、燃料は標準燃料であると判定する。
また、本実施形態では、燃料が軽質燃料であるか否かも、同様にして判定する。すなわち、燃料が軽質燃料である場合、燃料添加量は燃料が標準燃料である場合と同じであるが、排気ガスの空燃比のピーク幅は、図6(A)に鎖線で示したように、基準ピーク幅よりも大きい(すなわち、よりリッチ側にある)。そして、この場合に、リッチスパイクを実行したときの排気ガスの空燃比のピーク幅が基準ピーク幅となるように、燃料添加量を制御すると、図6(B)に示したように、リッチ領域の面積は、燃料が標準燃料である場合よりも狭くなる。
そこで、本実施形態では、リッチスパイクを実行したときに排気ガスの空燃比のピーク幅が基準ピーク幅よりも大きいときには、リッチスパイク実行時に排気ガスの空燃比のピーク幅が基準ピーク幅となるように燃料添加量を制御する。そして、このとき、NOx触媒17によるNOxの浄化率が基準浄化率よりも低ければ、燃料が軽質燃料であると判定する。一方、このとき、NOx触媒17によるNOxの浄化率が基準浄化率に等しいか或いは略等しければ、燃料添加弁19の作動特性が所定の作動特性よりも大きいだけであって、燃料は標準燃料であると判定する。
このように、本実施形態では、燃料の性状を判定するために、空燃比センサ21とNOxセンサ22とを利用している。ここで、空燃比センサ21は、一般的に、燃焼室5内の混合気の空燃比を目標空燃比に制御するために利用されるものであるし、NOxセンサ22も、例えば、燃焼室5内で発生するNOxの量ができるだけ少なくなるように内燃機関の運転を制御するために利用されるものである。すなわち、これら空燃比センサ21やNOxセンサ22は、一般的に、燃料の性状を判定するため以外の目的で利用されるものである。したがって、本実施形態によれば、燃料の性状を判定するためにのみ利用する装置を必要とすることなく、燃料の性状を判定することができる。
図7は、上述した実施形態に従って燃料の性状を判定するルーチンの一例を示している。図7のルーチンでは、初めに、ステップ10において、内燃機関の運転状態(例えば、機関回転数、燃料噴射量(機関負荷)、内燃機関を冷却するための冷却水の温度など)が読み込まれる。次いで、ステップ11において、リッチスパイク実行時の排気ガスの空燃比のピーク幅Pが検出される。
次いで、ステップ12において、ピーク幅Pが予め定められた値(これは、上述した実施形態における基準ピーク幅に対応し、以下これを「所定値」という)Pthよりも大きい(P>Pth)か否かが判別される。ここで、P>Pthであると判別されたときには、ステップ13に進んで、ピーク幅Pが所定値Pthとなるように燃料添加量Qrを減量補正し、次いで、ステップ14に進む。
ステップ14では、ステップ13で燃料添加量Qrが減量補正された後にリッチスパイクが実行されたときのNOx触媒17によるNOxの浄化量Aが予め定められた量(これは、上述した実施形態における基準浄化率に対応し、以下これを「所定量」という)Athよりも大きい(A>Ath)か否かが判別される。ここで、A>Athであると判別されたときには、ステップ15に進んで、燃料は標準燃料であるが燃料添加量自体がずれている(すなわち、燃料添加弁19の作動特性が所定の作動特性よりも高くなっている)と判定する。一方、ステップ14において、A≦Athであると判別されたときには、ステップ16に進んで、燃料添加量自体はずれていないが燃料は軽質燃料であると判定し、次いで、ステップ17に進む。
ステップ17では、微粒子処理インターバルIが所定時間αだけ長くされる。すなわち、図7のルーチンは、排気管内に微粒子を捕集するパティキュレートフィルタが配置されている場合に適用されるものであって、燃料が軽質燃料である場合、燃焼室4内で発生する微粒子の量が少ないことから、パティキュレートフィルタに捕集されている微粒子を燃焼除去する処理を実行すべき時間間隔(すなわち、微粒子処理インターバルI)が長くてもよい。このことから、ステップ17では、微粒子処理インターバルIを所定時間αだけ長くしているのである。
一方、ステップ12において、P≦Pthであると判別されたときには、ステップ18に進んで、ピーク幅Pが所定値Pthとなるように燃料添加量Qrを増量補正し、次いで、ステップ19に進む。
ステップ19では、ステップ18で燃料添加量Qrが増量補正された後にリッチスパイクが実行されたときのNOx触媒17によるNOxの浄化量Aが所定量Athよりも大きい(A>Ath)か否かが判別される。ここで、A>Athであると判別されたときには、ステップ20に進んで、燃料添加量自体はずれていないが燃料は重質燃料であると判定し、次いで、ステップ21に進んで、微粒子処理インターバルIが所定時間αだけ短くされる。
一方、ステップ19において、A≦Athであると判別されたときには、ステップ22に進んで、燃料は標準燃料であるが燃料添加量自体がずれている(すなわち、燃料添加弁19の作動特性が所定の作動特性よりも低くなっている)と判定する。
なお、上述した実施形態では、NOx触媒17から流出する排気ガスの空燃比を利用して、排気ガスのリッチ度合を推定しているが、本発明は、NOx触媒17に流入する排気ガスの空燃比を利用して、排気ガスのリッチ度合を推定する場合にも適用可能である。
また、上述した実施形態では、NOx触媒17の上流の排気管16に設けられた燃料添加弁19からNOx触媒17に燃料(すなわち、リッチ空燃比の排気ガス)を供給しているが、本発明は、燃焼室4内に燃料を噴射する燃料噴射弁9から、例えば、膨張行程の後半または排気工程中に燃料を噴射することによって、NOx触媒17に燃料(すなわち、リッチ空燃比の排気ガス)を供給する場合にも適用可能である。
本発明が適用される内燃機関の全体図略である。 NOx触媒に保持されているNOxの量を算出するために用いられるマップを示した図である。 リッチスパイクを実行したときの排気ガスの空燃比の推移を示した図である。 燃料添加弁の作動特性は所定の作動特性であるが、燃料が重質燃料である場合において、リッチスパイクを実行したときの排気ガスの空燃比の推移を示した図である。 燃料添加弁の作動特性は低下しているが、燃料は標準燃料である場合において、リッチスパイクを実行したときの排気ガスの空燃比の推移を示した図である。 燃料添加弁の作動特性は所定の作動特性であるが、燃料が軽質燃料である場合において、リッチスパイクを実行したときの排気ガスの空燃比の推移を示した図である。 本発明に従って燃料の性状を判定するルーチンの一例を示したフローチャートである。
符号の説明
16,20 排気管
17 NOx触媒
18 触媒コンバータ
19 燃料添加弁
21 空燃比センサ
22 NOxセンサ

Claims (10)

  1. 燃料を利用して排気ガス中の特性成分を浄化する触媒を排気通路内に備え、予め定められた条件が成立したときに前記触媒に燃料を供給する内燃機関の排気浄化装置において利用される前記燃料の性状を判定する燃料性状判定装置において、前記触媒に燃料を供給したときに該燃料から流出する排気ガスのリッチ度合または前記触媒に流入する排気ガスに乗せて燃料を該触媒に供給する場合に該触媒に流入する排気ガスのリッチ度合が予め定められた度合となるように前記触媒に供給する燃料の量を制御したときの前記触媒による前記特定成分に対する浄化量または浄化率を検出し、該浄化量または浄化率の検出値が予め定められた値よりも大きいことをもって前記燃料が重質燃料であると判定することを特徴とする燃料性状判定装置。
  2. 前記燃料として基準とする燃料を利用したときの前記浄化量または浄化率の検出値を基準値としたときに、上記予め定められた値が該基準値に等しいか或いはそれよりも大きい値であることを特徴とする請求項1に記載の燃料性状判定装置。
  3. 前記浄化量または浄化率の検出値が前記予め定められた値またはそれよりも小さい第2の予め定められた値よりも小さいことをもって前記燃料が軽質燃料であると判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料性状判定装置。
  4. 前記燃料として基準とする燃料を利用したときの前記浄化量または浄化率の検出値を基準値としたときに、上記予め定められた値が該基準値に等しいか或いはそれよりも大きい値であり、前記第2の予め定められた値が少なくとも該基準値以下の値であることを特徴とする請求項3に記載の燃料性状判定装置。
  5. 燃料を利用して排気ガス中の特性成分を浄化する触媒を排気通路内に備え、予め定められた条件が成立したときに前記触媒に燃料を供給する内燃機関の排気浄化装置において利用される前記燃料の性状を判定する燃料性状判定装置において、前記触媒に燃料を供給したときに該燃料から流出する排気ガスのリッチ度合または前記触媒に流入する排気ガスに乗せて燃料を該触媒に供給する場合に該触媒に流入する排気ガスのリッチ度合が予め定められた度合となるように前記触媒に供給する燃料の量を制御したときの前記触媒による前記特定成分に対する浄化量または浄化率を検出し、該浄化量または浄化率の検出値が予め定められた値よりも小さいことをもって前記燃料が軽質燃料であると判定することを特徴とする燃料性状判定装置。
  6. 前記燃料として基準とする燃料を利用したときの前記浄化量または浄化率の検出値を基準値としたときに、上記予め定められた値が該基準値に等しいか或いはそれよりも小さい値であることを特徴とする請求項5に記載の燃料性状判定装置。
  7. 前記予め定められた条件が成立したときの触媒への燃料の供給が瞬間的な供給であり、当該燃料性状判定装置による燃料性状の判定に用いられる前記排気ガスのリッチ度合として、燃料が触媒へ供給されたときの排気ガスのリッチ度合のピークの値を用いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の燃料性状判定装置。
  8. 前記特定成分がNOxであり、前記触媒がその内部雰囲気がリーンであるときにNOxを保持し且つその内部雰囲気がリッチであるときに該保持しているNOxを浄化する触媒であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の燃料性状判定装置。
  9. 排気ガスのリッチ度合が空燃比センサによって検出されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の燃料性状判定装置。
  10. 前記触媒による前記特定成分に対する浄化量または浄化率がNOxセンサによって検出されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の燃料性状判定装置。
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