JP2007070905A - 空調用通風性カーペットタイル - Google Patents
空調用通風性カーペットタイル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007070905A JP2007070905A JP2005259673A JP2005259673A JP2007070905A JP 2007070905 A JP2007070905 A JP 2007070905A JP 2005259673 A JP2005259673 A JP 2005259673A JP 2005259673 A JP2005259673 A JP 2005259673A JP 2007070905 A JP2007070905 A JP 2007070905A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- carpet
- conditioning
- melting point
- carpet tile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
- Carpets (AREA)
Abstract
【解決手段】 通風性カーペットタイルの裏面に、通風用の開口を形成した残留磁化をもつ磁性シートが積層されていることを特徴とする空調用通風性カーペットタイル。
【選択図】 図2
Description
しかし、このような空調システムにおいては、室内全体が必ずしも均一に冷暖房されず、場所によっては冷えすぎたり、暑すぎたりし、居住性の点で問題があり、また、空調効果の点で満足のいくものではなかった。
本出願人らは、先に室内全体を均一に空調することが可能となり、快適で、また、空調効率及び実施の態様によっては空間効率も良好で、メンテナンスも容易な空調システムを提案した(特許文献1参照)。このシステムは、室内全体を均一に空調することが可能となり、快適で、また、空調効率および実施の態様によっては空間効率も良好で、メンテナンスも容易な空調システムであり、このシステムにおいては、床仕上げ材として、多孔性の基布にパイルを植設したカーペットタイルや連続多孔質シートを用いればよい旨記載されている。
また施工後においては、強い粘着力で固定したことに起因して床下配線変更の際、空調用通風性カーペットが剥がれにくかったり、剥がした後も二重床の表面と空調用通風性カーペットの裏面に付着した滑り止め剤が工事作業者の靴底に付着して周囲を汚すという問題があつた。さらには空調用通風性カーペットが剥がれにくいので、通風性を有しないカーペットタイルとの互換性に欠け、空調利用者が個人の体感に合わせて床下からの風量を調整することが困難であった。
本発明の第2の目的は、配線変更時に剥がしにくいとか、はがして配線変更の作業時に靴底やカーペットに滑り止め剤が付着して周囲を汚すことがないよう、思い切って滑り止め剤(接着剤類)を一際使用しないで下地に固定できる新規な空調用通風性カーペットタイルを提供する点にある。
図1は、本発明の空調用通風性カーペットタイルの横断面図であり、11は通風性カーペットタイルであり、その裏面に通風用の多数の開口を形成した残留磁化をもつ磁性シート12が積層されている。両者の積層手段にとくに制限はないが通常接着剤を用いて積層を行う。
1は、カーペットタイルの表層であるカーペットを示し、このカーペットは、パイル糸2、基布3および必要に応じてプレコート部4からなる。接着層5は、熱可塑性樹脂パウダーまたは熱可塑性樹脂からなる不織布を加熱溶融することにより形成された通気性樹脂層である。裏打ち層6は、織布又は不織布からなり、1〜6により通風性カーペットタイル11を構成しており、12は多数の通風用の開口7を形成した残留磁化をもつ磁性シートである。ここにいう残留磁化とは、一度磁化したシートがそのまま磁性を維持している状態をさす。
空調用通気性カーペットは基布にこのような繊維をタフティング等により植設したタフトカーペットや短繊維ウエブをニードルパンチにより起毛させたニードルパンチカーペットが、通気性の観点からも好ましい。
タフトカーペットを用いる場合、パイル面と反対面にパイル糸の抜けを防止することを目的として、プレコート部としてゴムエマルジョン等のコーティング材を用いる場合があるが、その場合にはカーペットの通気性を損なうことのないように実施する必要がある。
この空調用通気性カーペットは特に限定されるものではないが、通常4mm〜12mmの厚さのものが使用される。
裏打ち層を構成する不織布は、高融点(210〜290℃、好ましくは240〜270℃)の繊維と低融点(100〜180℃、好ましくは110〜160℃)の繊維とで形成することが好ましい。その理由は、最終的にカーペットタイルとして使用する際、カーペットが反ってしまうことを防止するため、カーペットタイルを加熱してドーミング加工を施すのに都合が良いからである。高融点繊維と低融点繊維の比率は9:1〜6:4、好ましくは8:2〜7:3である。また、融点の差は10℃以上、好ましくは20℃以上である。
織布又は不織布からなる裏打ち層の厚さは特に限定されるものではないが、通常1mm〜6mmの厚さのものが使用される。又、目付量は、通常200g/m2〜1500g/m2の重量のものが使用される。
高融点の熱可塑性樹脂製繊維及び低融点の熱可塑性樹脂製繊維を混合した不織布からなる裏打ち層を使用した場合、カーペット層と接着層と裏打ち層を加熱して一体化させた後で、引き続き、あるいは一度冷却して所望の大きさに粗切りするか又は規定寸法のカーペットタイルとして切断したものをさらにその裏打ち層のみを加熱処理して軽度のドーミング処理を施す。尚、本発明に言うドーミング処理とはカーペットタイルを皿を伏せたような形状とすることをいう。このような処理を施したものは使用に際して上反りが生じることを防止でき、寸法安定性も向上するので空調用カーペットタイルとして適している。
裏打ち層の加熱にはガスバーナー、赤外線ヒーターやハロゲンランプなどの加熱装置が裏打ち層の裏面だけ加熱出来るので適している。加熱温度は約100〜200℃(好ましくは130〜160℃)、加熱時間は10〜120秒(好ましくは20〜60秒)である。
接着層を溶融させる手段としては、通常、加熱炉中において積層体の上方または下方から熱風を吹き付ける手段を用いている。熱風が積層体に最初に接触するときの温度が例えば180℃であるとすると、積層体の反対側に通過して出てくる熱風温度は110℃程度位まで低下している。したがって、表層から熱風を通す場合は下層の熱可塑性樹脂の融点が接着層の熱可塑性樹脂の融点より少々低くても何の問題も生じない。また下方から熱風を通す場合は上層の熱可塑性樹脂の融点が接着層の熱可塑性樹脂の融点より少々低くても何の問題も生じない。
接着層に用いる熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂やポリウレタン系樹脂も使用することができるが、特に、ポリオレフィン系樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合体のような酢酸ビニル系樹脂が好ましい。
表層及び裏打ち層を構成する繊維が熱可塑性合成樹脂である場合、同様の熱可塑性合成樹脂を接着層を構成するパウダーや不織布として使用することもできるが、その場合には、表層及び裏打ち層を構成する繊維が熱可塑性合成樹脂の重合度より低い重合度を有する熱可塑性合成樹脂からなるパウダーや不織布を使用することにより、表層及び裏打ち層を構成する熱可塑性合成樹脂の融点より低い融点を有するものとすることができる。
接着層として熱可塑性樹脂からなる不織布を用いる場合、その目付量は、30g/m2〜150g/m2、好ましくは50g/m2〜100g/m2である。
接着層として、熱可塑性樹脂からなる不織布を用いる場合、均一な熱可塑性樹脂からなる不織布を使用することもできるが、高融点の熱可塑性樹脂からなる繊維と低融点の熱可塑性樹脂からなる繊維を混合して得られた不織布が特に好ましい。この場合、高融点と低融点の差は10℃以上、好ましくは20℃以上である。そして、高融点の熱可塑性樹脂でも表層及び/又は裏打ち層を構成する熱可塑性合成樹脂の融点より低い融点を有するものが好ましい。
高融点の熱可塑性樹脂製繊維と低融点の熱可塑性樹脂製繊維の混合比率は5:5〜9:1、好ましくは6:4〜8:2である。
あるいは、高融点の熱可塑性樹脂製繊維を芯繊維としその周囲に低融点の熱可塑性樹脂製繊維を鞘繊維として被覆したいわゆる芯鞘構造の繊維からなる不織布を用いることも出来る。この場合高融点の熱可塑性樹脂製繊維と低融点の熱可塑性樹脂製繊維の使用比率はおおむね前記混合繊維の場合と同じである。
高融点の熱可塑性樹脂製繊維の融点は80℃〜160℃好ましくは90℃〜130℃、低融点の熱可塑性樹脂製繊維の融点は70℃〜150℃好ましくは80℃〜120℃であるが、これらの数値に限定するものではない。
これを高融点の繊維と低融点の繊維を併用すればまず低融点の繊維が溶融する温度でカーペットの接合面に接合でき、その温度では高融点の繊維は溶融しないので不織布の形状が維持でき、接着剤が局部的に偏在する恐れが無くなる。
この磁性シートに形成する開口の形状、配置は特に制限はない。開口の形成しやすさからは円形とするのが好ましい。もちろん正方形や長方形の開口も使用可能であるしこれらの混合して形成してもよい。配置に特に制限はないが、カーペットタイルの床材としての使用を考慮した時にカーペットタイルの端部は、開口を形成しない非開口部としたほうが好ましい。開口が端部にかかると、歩行や家具の移動によって端部が変形したり破壊されやすくなる。この非開口部はカーペットタイルの側端部から内側に5〜10mmが適当(図2)。
表層として、ポリエステル不織布からなる基布3にナイロン繊維からなるパイル2をタフトしてなるカーペット1(厚さ4.0mm)を用い、裏打ち層として、高融点(260℃)のポリエステル繊維及び低融点(110℃)のポリエステル繊維を混合し、SBR系ラテックスを含浸した不織布(厚さ3.0mm、目付750g/m2)を用い、表層の接合面(基布側)及び裏打ち層の接合面各々に、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる熱可塑性樹脂パウダー(粒子径500μm)をその目付量が100g/m2となるように均一に散布した後、加熱炉に通して加熱しパウダーを溶融固着せしめた。ついでこの両者を各々の接合面を対向させて積層し、加熱炉内にてこの積層体の上方から熱風(150〜200℃)を供給し積層体の下方に熱風を吸引しながら該パウダーを加熱溶融させた後、加圧ロールにて加圧一体化させ、冷却後に500mm角に打ち抜いて空調用通風性カーペットタイル1とした。ついでこの通風性のカーペットタイルの裏面に、同じ大きさで厚さが0.5mmで直径が10mmの円形の開口を形成した磁性シート12(開口率70%、磁力300mG)をアクリルエマルジョン接着剤5で接着させて本発明の空調用通風性カーペットタイルとした。このものは接着剤を使用することなく鉄製の2重床下地上に施工できた。
比較のため同様の方法で製造し、裏打ち層の加熱処理を施さないものの反り試験をした結果、反りは2〜5mmであった。
2 パイル糸
3 基布
4 プレコート部
5 接着層
6 裏打ち層
7 残留磁化をもつ磁性シートに設けられた開口
11 通風性カーペットタイル
12 通風用の多数の開口を形成した残留磁化をもつ磁性シート
Claims (1)
- 通風性カーペットタイルの裏面に、通風用の開口を形成した残留磁化をもつ磁性シートが積層されていることを特徴とする空調用通風性カーペットタイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005259673A JP2007070905A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 空調用通風性カーペットタイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005259673A JP2007070905A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 空調用通風性カーペットタイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007070905A true JP2007070905A (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=37932602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005259673A Pending JP2007070905A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 空調用通風性カーペットタイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007070905A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102578892A (zh) * | 2011-01-12 | 2012-07-18 | 刘跃东 | 人体动能发电毯 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61142250A (ja) * | 1984-12-12 | 1986-06-30 | 千田 勲 | カ−ペツトの敷込方法 |
JPS63147059A (ja) * | 1986-07-23 | 1988-06-20 | 大建工業株式会社 | 浮床構造 |
JPH01299026A (ja) * | 1988-05-27 | 1989-12-01 | Nippon Petrochem Co Ltd | 通気性無機粉体シートおよびその製造方法 |
JPH02125061A (ja) * | 1988-10-31 | 1990-05-14 | Toshiba Corp | フロアパネル |
JPH0842912A (ja) * | 1994-07-29 | 1996-02-16 | Nitto Boseki Co Ltd | 空調装置および空調用タイルカーペット |
JPH11172895A (ja) * | 1997-12-08 | 1999-06-29 | Matsuya Shokai:Kk | 床材施工方法及びその床材 |
-
2005
- 2005-09-07 JP JP2005259673A patent/JP2007070905A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61142250A (ja) * | 1984-12-12 | 1986-06-30 | 千田 勲 | カ−ペツトの敷込方法 |
JPS63147059A (ja) * | 1986-07-23 | 1988-06-20 | 大建工業株式会社 | 浮床構造 |
JPH01299026A (ja) * | 1988-05-27 | 1989-12-01 | Nippon Petrochem Co Ltd | 通気性無機粉体シートおよびその製造方法 |
JPH02125061A (ja) * | 1988-10-31 | 1990-05-14 | Toshiba Corp | フロアパネル |
JPH0842912A (ja) * | 1994-07-29 | 1996-02-16 | Nitto Boseki Co Ltd | 空調装置および空調用タイルカーペット |
JPH11172895A (ja) * | 1997-12-08 | 1999-06-29 | Matsuya Shokai:Kk | 床材施工方法及びその床材 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102578892A (zh) * | 2011-01-12 | 2012-07-18 | 刘跃东 | 人体动能发电毯 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102430639B1 (ko) | 난연성 복합 물품 및 방법 | |
US7148160B2 (en) | Water vapor breathable, liquid water resistant material | |
US4872930A (en) | Method for manufacturing carpet tiles having excellent dimensional stability | |
JP2011505501A (ja) | 火傷防止材料 | |
US20090263616A1 (en) | Cushioned flooring products | |
CZ62896A3 (en) | Low-expansion floorcovering material and process for producing thereof | |
US8425998B2 (en) | Fixing system | |
JP2007070905A (ja) | 空調用通風性カーペットタイル | |
JP2013027660A (ja) | 防音断熱シート、床敷物及び車両の内装構造 | |
JP4310781B2 (ja) | 床吹出し空調システム用通気性タイルカーペット及びその製造方法 | |
JP3214586U (ja) | シリコーンゴム底部を有する滑り止めカーペット | |
JP3937041B2 (ja) | 有害ガス難発生カーペット | |
JP3209797U (ja) | エレベータ内壁用保護材 | |
JP5317128B2 (ja) | 通気性と滑り止め性能があり、voc発生量の少ないタイルカーペット及びその製造方法 | |
JP2006014994A (ja) | 空調用通風性カーペットタイルおよびその製造方法 | |
JPS59135023A (ja) | タイルカ−ペツト | |
JP4189725B2 (ja) | 調湿調温積層体及びその製造法 | |
JPH0450420B2 (ja) | ||
JP5106207B2 (ja) | タイルカーペット | |
WO1998009807A1 (en) | Vinyl-backed carpet structure | |
JP2010159933A (ja) | 電気カーペット | |
JP5752348B2 (ja) | 床暖房敷設用カ−ペット | |
JP2008188202A (ja) | 防水性及び通気性のあるカーペット | |
KR200485217Y1 (ko) | 열기 또는 냉기 전달이 용이한 올 폼 매트 | |
JP4098602B2 (ja) | 滑り防止加工床材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080827 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100521 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100914 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110125 |