JP2007069630A - 支持体及び空気入りランフラットタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】空気入りタイヤとリムを組付けたランフラット走行性に優れる支持体を備えたランフラットタイヤを提供する。
【解決手段】 タイヤ14の内部に配設され、タイヤ14と共にリム12に組み付けられ、ランフラット走行時に荷重を支持可能な環状の支持体16であって、支持体16の径方向断面において、径方向外側に突出した2つの凸部30A1、A2を含む湾曲した支持部26と、凸部30A1、A2の間の凹部30B1に充填され、凸部30A1、A2より径方向外側に突出する弾性変形可能な充填体50を備えるランフラットタイヤ10では、空気入りタイヤ14の内圧が低下した場合、トレッド部24を充填体50及び凸部30A1、A2が均等に支持するため、トレッド部24の接地圧上昇が抑制され、トレッド部24の耐久性が向上し、ランフラット走行耐久性が向上される。
【選択図】図1

Description

本発明は、パンクした時、その状態のまま相当の距離を走行し得るようにタイヤの内部に配設される環状の支持体と、当該支持体が内部に配設された空気入りランフラットタイヤに関する。
従来、特許文献1に開示されている、空気入りタイヤでランフラット走行が可能、すなわち、パンクして空気入りタイヤの内圧が0kg/cm2になっても、ある程度の距離を安心して走行が可能な空気入りタイヤ(以後、ランフラットタイヤと呼ぶ。)として、空気入りタイヤの空気室内におけるリムの部分に、金属、合成樹脂製の環状の中子(支持体)を取り付けた中子タイプが知られている。
この中子タイプでは、リムに組み込む回転中子タイプと、リムに取り付けられるタイヤ径方向断面においてランフラット走行時にタイヤのトレッド部を支持する2つの凸部を有する形状(2山形状)の中子タイプが知られている。回転中子タイプは、回転中子を固定するための特殊ホイールが必要とされる点で汎用性に問題がある。一方、2山形状の中子タイプは、従来のリムに取り付けられるため汎用性が高い。
特開平10−297226号公報
ところで、従来のような2山形状の中子タイプは、ランラット走行時にタイヤのトレッド部裏面と2つの凸部とが当接して荷重を支持するため、トレッド部裏面と凸部との接触部分に荷重が集中し、接触部分の接地圧が上昇している。特に、高荷重の車両では、トレッド部裏面と凸部との接触部分に掛かる荷重が大きいため、トレッド部に故障が発生し易く、ランフラット走行時に十分な走行耐久性が得られない問題があった。
また、荷重支持部を凸部から平坦な形状にすれば、ランフラット走行時にトレッド部裏面と荷重支持部との接触部分が広範囲になるため、トレッド部裏面と荷重支持部との接触部分に掛かる荷重が均等化され、接触部分での接地圧上昇が抑制されてトレッド部に発生する故障が抑制される。しかし、轍等のような凸凹がある路面を走行する場合に、荷重支持部が平坦状だと路面の凸凹部分での衝撃によって変形し変形部を起因とした故障や、ランフラット走行時の走行振動が大きくなるといった問題があった。
ここで、空気入りタイヤと共にリムに組み付けることにより、ランフラット走行時にトレッド裏面と支持体との接触部分に掛かる荷重を均等化して、該接触部分の接地圧の上昇を抑制し、トレッド部の耐久性を確保すると共に、轍等のような凸凹路面を走行しても、支持体の耐久性が確保される、ランフラット走行耐性に優れる支持体と、該支持体を備えたランフラット走行耐性に優れた空気入りランフラットタイヤが期待されている。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、空気入りタイヤと共にリムに組付けることによってランフラット走行耐性に優れる支持体と、該支持体を備えたランフラット走行耐性に優れた空気入りランフラットタイヤを提供することを目的としている。
本発明の請求項1に係る支持体は、空気入りタイヤの内部に配設され、前記空気入りタイヤと共にリムに組み付けられ、ランフラット走行時に荷重を支持可能な環状の支持体であって、前記支持体の径方向断面において、径方向外側に突出した2以上の凸部を含む支持部と、前記支持部の径方向内側端部と一体化された弾性体であり、リム組み時に当該リムに装着される脚部と、前記支持体の径方向断面において、前記支持部の凸部間の凹部に充填され、前記凸部より径方向外側に突出する弾性変形可能な充填体と、を備えることを特徴とする支持体。
次に、請求項1に記載の支持体の作用効果について説明する。支持体は従来の空気入りタイヤの内部(空気室内)に配設して、空気入りタイヤと共にリムに組み付けることができる。このようにして組み立てられたランフラットタイヤを自動車に装着して走行させると、空気入りタイヤの内圧低下時にタイヤ空気室内に配設された支持体がサイドゴム層に替わって荷重を支持することによって、ランフラット走行が可能となる。
ところで、ランフラット走行時には、凹部に充填された充填体が、支持部の凸部よりも先にトレッド部裏面に当接する。このとき充填体は荷重を受けてタイヤ径方向内側に弾性変形(圧縮変形)をする。充填体は、弾性変形しながら荷重を低減し、凸部がトレッド部裏面に当接すると、充填体と凸部とで荷重を支える。トレッド部裏面と、充填体及び凸部との接触部分が広範囲になるため、荷重が広範囲に均等化され、接地圧上昇が抑制される。その結果、トレッド部に発生する故障を抑制することができる。従って、ランフラット走行耐久性に優れる。
また、支持部の凸部を2以上としたことにより、轍等のような凸凹がある路面を走行する場合に、支持部が変形して衝撃を緩和することができる。その結果、支持体の耐久性が確保され、ランフラット走行耐久性が向上する。従って、この支持体は、ランフラット走行耐性に優れる。
本発明の請求項2に係る支持体は、請求項1に記載の支持体において、前記充填体は、密度2.0g/cm3以下の物質からなることを特徴とする請求項1に記載の支持体。
次に、請求項2に記載の支持体の作用効果について説明する。充填体を圧縮変形に耐えられる密度2.0g/cm3以下の物質にしたことにより、ランフラットタイヤの重量が低減される。
本発明の請求項3に係る支持体は、請求項1又は2に記載の支持体において、前記充填体は、ゴム又は、ウレタン又は、合成樹脂からなることを特徴とする。
次に、請求項3に記載の支持体の作用効果について説明する。充填体を支持部の凹部に充填して取り付ける場合、例えば、支持部と一体成型できるゴム、ウレタン又は合成樹脂等の物質を使用することで作業性が向上する。
本発明の請求項4に係る支持体は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の支持体において、前記充填体の最外径をR1、前記支持部の最外径をR2としたとき、R2+1mm≦R1≦R2+10mmを満たすことを特徴とする。
次に、請求項4に記載の支持体の作用効果について説明する。充填体は、ランフラット走行時に荷重が掛かると、径方向内側に圧縮変形をする。R1>R2+10mmであれば、ランフラット走行時に、充填体がトレッド部裏面に接触して圧縮変形しても、凸部がトレッド部裏面に接触できない虞がある。この場合には、充填体とトレッド部裏面との接触部分に荷重が集中して掛かるため、この接触部分の接地圧が上昇してしまう。R2+1mm>R1であれば、ランフラット走行時に充填体と凸部とがトレッド部裏面に掛ける荷重が均等化に近づくが、効果が少ない。従って、R1の範囲は、R2+1mm≦R1≦R2+10mmとすることが好ましい。
本発明の請求項5に係る支持体は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の支持体において、前記支持部の凸部は、2個であることを特徴とする。
次に、請求項5に記載の支持体の作用効果について説明する。凸部が2個であれば、凸部無し及び1個の支持体よりも、轍等のような凸凹がある路面を走行する場合に、支持部が変形して衝撃を緩和することができるので支持体の耐久性が確保され、ランフラット走行耐久性に優れ、また、製造し易い。
本発明の請求項6に係る支持体は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の支持体において、前記凹部の径方向の深さをHとしたとき、3mm≦H≦25mmを満たすことを特徴とする。
次に、請求項6に記載の支持体の作用効果について説明する。3mm>Hであれば、支持体の製造は容易になるが、轍等のような凸凹がある路面を走行する場合に、支持部が変形して衝撃を緩和することができない。H>25mmであれば、轍等のような凸凹がある路面を走行しても支持部が変形して衝撃を緩和することができるが、製造が困難となる。従って、Hの範囲は、3mm≦H≦25mmとすることが好ましい。
本発明の請求項7に係る空気入りランフラットタイヤは、一対のビードコア間にわたってトロイド状に形成されたカーカスと、前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配置されてタイヤサイド部を構成するサイドゴム層と、前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置されてトレッド部を構成するトレッドゴム層とを備えた空気入りタイヤと、前記タイヤを組付けるリムと、前記空気入りタイヤの内側に配設され、前記空気入りタイヤと共に前記リムに組み付けられる請求項1乃至6の何れか1項に記載の支持体と、を備えることを特徴とする。
次に、請求項7に記載の空気入りランフラットタイヤの作用効果について説明する。空気入りタイヤの内圧低下時には、タイヤ空気室内に配設された支持体がサイドゴム層に替わってトレッド部を支持することによって、ランフラット走行が可能となる。
ところで、ランフラット走行時には、凹部に充填された充填体が、支持部の凸部よりも先にトレッド部裏面に当接する。このとき充填体は荷重を受けてタイヤ径方向内側に弾性変形(圧縮変形)をする。充填体は、弾性変形しながら荷重を低減し、凸部がトレッド部裏面に当接すると、充填体と凸部とで荷重を支える。トレッド部裏面と、充填体及び凸部との接触部分が広範囲になるため、荷重が広範囲に均等化され、接地圧上昇が抑制される。その結果、トレッド部に発生する故障を抑制することができる。従って、ランフラット走行耐久性に優れる。
本発明の支持体は、空気入りタイヤと共にリムに組付けることによってランフラット走行耐性に優れる。
本発明の空気入りランフラットタイヤは、ランフラット走行耐性に優れる。
[第1実施形態](構成)本発明の一実施形態に係る支持体を用いた空気入りランフラットタイヤについて図1を参照して説明する。ここで、ランフラットタイヤ10とは、図1に示すように、リム12に空気入りタイヤ14と支持体16を組み付けたものをいう。リム12は、空気入りタイヤ14のサイズに対応した標準リムである。
なお、標準リムとはJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2004年度版規定のリムであり、標準空気圧とはJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2004年度版の最大負荷能力に対応する空気圧であり、標準荷重とはJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2004年度版の単輪を適用した場合の最大負荷能力に相当する荷重である。
日本以外では、荷重とは下記規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)のことであり、内圧とは下記規格に記載されている単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧のことであり、リムとは下記規格に記載されている適用サイズにおける標準リム(または、"Approved Rim" 、"Recommended Rim")のことである。
規格は、タイヤが生産又は使用される地域に有効な産業規格によって決められている。例えば、アメリカ合衆国では、"The Tire and Rim Association Inc. のYear Book "であり、欧州では"The European Tire and Rim Technical OrganizationのStandards Manual"である。
空気入りタイヤ14は、図1に示すように、一対のビード部18と、両ビード部18に跨がって延びるトロイド状のカーカス20と、カーカス20のクラウン部に位置する複数(本実施形態では2枚)のベルト層22と、ベルト層22の上部に形成されたトレッド部24とを備える。
空気入りタイヤ14の内部に配設される支持体16は、図1に示す断面形状のものがリング状に形成されたものであり、支持部26と、支持部26の両端に加硫成形されたゴム製の脚部28とを備える。脚部28は、支持体16をリム組み付け時に空気入りタイヤ14の内側でリム12に組み付けられるものである。
一方、支持部26は、例えば1枚のSUS、高張力鋼、アルミニウム等の金属のプレートを成形することによって図2に示す断面形状としたものであり、タイヤ径方向外側に凸となる凸部30A1、30A2と、その間に形成されたタイヤ径方向内側に凸となる凹部30B1さらには凸部30A1、30A2のタイヤ幅方向外側に荷重を支持するサイド部30D、30Eが形成されている。サイド部30D、30Eのタイヤ径方向内側の端部(リム側端部)にはタイヤ幅方向に延在するフランジ部30F、30Gが形成されている。
なお、凹部30B1の深さHは、3mm≦H≦25mmを満たすことが好ましい。ここで、凹部30B1の深さHは、支持部26のタイヤ径方向外側の面において、タイヤ径方向最外側の頂点から凹部30B1のタイヤ径方向最内側の頂点までのタイヤ径方向の距離を深さHとしている。
また、凹部30B1には、充填体50が充填されている。充填体50は、弾性変形ができる密度2.0g/cm3以下の物質が好ましく、例えば、ゴム、ウレタン、合成樹脂等がある。本実施形態では、充填体50にゴムを使用する。このゴムは、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ウレタンゴム(U)等のゴムが挙げられ、これらは、単独で用いても、複数ブレンドして用いても良い。また、これらのゴム材料は、充填剤を含有しており、ゴムの硬さは、充填剤の量により調整する。これらのゴム材料に配合することのできる充填剤としては、カーボンブラック、CaCO3、胡粉、シリカ等が挙げられる。なお、充填体50と脚部28とは、同種のゴム材料を使用している。
また、充填体50の最外径をR1、支持部の最外径をR2としたとき、R1の値は、R2+1mm≦R1≦R2+10mmを満たすことが好ましく、更に、R2+3mm≦R1≦R2+7mmを満たすことがより好ましい。
(作用)次に、本実施形態に掛かる支持体を用いた空気入りランフラットタイヤについて作用を説明する。ランフラットタイヤ10では、空気入りタイヤ14の内圧が低下した場合、空気入りタイヤ14のトレッド部24を支持体16が支持して走行可能とする。この際、凹部30B1に充填された充填体50が、支持部26の凸部30A1、30A2より先にトレッド部24の裏面に当接する。このとき充填体50は荷重を受けてタイヤ径方向内側に弾性変形(圧縮変形)をする。充填体50は、弾性変形しながら荷重を低減し、凸部30A1、30A2がトレッド部24の裏面に当接すると、充填体50と凸部30A1、30A2とで荷重を支える。このとき、トレッド部24の裏面と、充填体50及び凸部30A1、30A2の接触部分が広範囲になるため、荷重が広範囲に均等化され、接地圧上昇が抑制される。その結果、トレッド部24に発生する故障を抑制することができる。従って、ランフラット走行耐久性に優れる。
また、支持部26の凸部を2以上としたことにより、轍等のような凸凹がある路面を走行する場合に、支持部26が変形して衝撃を緩和することができる。その結果、支持体16の耐久性が確保され、ランフラット走行耐久性が向上する。従って、この支持体16は、ランフラット走行耐性に優れる。
また、路面からの衝撃は、トレッド部24、支持体16、リム12を介して車体に伝達されるが、支持体16のリム12と当接する部分にはゴム製の脚部28が設けられているため、路面からの衝撃が緩衝されてランフラット走行時の乗り心地が向上する。
また、本実施形態の支持体16の支持部26は、凹部30B1に充填体50が充填されているため、タイヤ幅方向に十分な弾性を有している。また、ビード部18の内側に配設された支持体16の脚部28が凸部30A1、30A2、凹部30B1の弾性によってビード部18をリムフランジ12A側(タイヤ幅方向外側)に常時押圧している。これらから、ランフラット走行時でもビード部18のリム外れを回避することができる。
また、充填体50を圧縮変形に耐えられる密度2.0g/cm3以下のゴムにしたことにより、ランフラットタイヤ10の重量が低減される。
更に、充填体50を上記材料としたので、支持体16の凹部30B1に接着剤を塗布してから充填体50を充填して、その後、加硫接着すれば、支持体16と充填体50を一体成型できるため、作業性が向上する。
また、充填体50を上記材料としたので、ランフラット走行時に荷重が掛かると、タイヤ径方向内側に圧縮変形をする。ここで、R1>R2+10mmであれば、ランフラット走行時に、充填体50がトレッド部24の裏面に接触して圧縮変形しても、凸部30A1、30A2がトレッド部24の裏面に接触できない虞がある。この場合には、充填体50とトレッド部24の裏面との接触部分に荷重が集中して掛かるため、この接触部分の接地圧が上昇してしまう。R2+1mm>R1であれば、ランフラット走行時に充填体50と凸部30A1、30A2とがトレッド部24の裏面に掛ける荷重が均等化に近づくが、効果が少ない。従って、R1の範囲は、R2+1mm≦R1≦R2+10mmとすることが好ましく、更に、R2+3mm≦R1≦R2+7mmであればより好ましい。
また、凸部が2個であれば、凸部無し及び1個の支持体16よりも轍等のような凸凹がある路面を走行する場合に、支持部26が変形して衝撃を緩和することができるので支持体16の耐久性が確保され、ランフラット走行耐久性に優れ、また、製造がし易い。
また、3mm>Hであれば、支持体16の製造は容易になるが、轍等のような凸凹がある路面を走行する場合に、支持部26が変形して衝撃を緩和することができない。H>25mmであれば、轍等のような凸凹がある路面を走行しても支持部26が変形して衝撃を緩和することができるが、製造が困難となる。従って、Hの範囲は、3mm≦H≦25mmとすることが好ましい。
[その他の実施形態]第1実施形態では、支持体16の支持部26は、タイヤ径方向断面において凸部30A1、30A2からなる2山形状の構成としたが、その他の実施形態においては、凸部の数は、2以上であれば何個でもよく、例えば、図2に示すような、凸部が、凸部30A1〜30A7まであり、凹部が、凹部30B1〜30B6、となる構成であっても良い。
また、支持部26を軽量化のために、カーボン、芳香族ポリアミド、ガラス繊維のいずれか1つあるいはその組み合わせで補強された熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等から形成される構成であっても良いものとする。
[試験例]本発明の効果を確かめるために、第1実施形態に係る空気入りランフラットタイヤ(以下、単に実施例と呼ぶ)、比較例に係る空気入りランフラットタイヤ(以下、単に比較例と呼ぶ)、従来例に係る空気入りランフラットタイヤ(以下、単に従来例と呼ぶ)を準備し、比較試験を行った。
なお、従来例の支持体は、ロールフォーミング法によって平板(支持部)を図4のような断面形状に成形したものであり、比較例の支持体も同様に、平板を図3のような断面形状に成形したものである。実施例は、図4の形状の平板の表面(径方向外側の面)を粗面化し、次に、化成処理を行い、接着剤を塗布後、ゴムを加硫接着することで図1に示すような実施例の支持体を製造した。
また、支持体の支持部に使用している平板は、厚さ1.4mmの高張力鋼とし、タイヤサイズは、何れのタイヤも275/50R19とし、リムは、タイヤサイズに対応する標準リム8.0×19を使用した。
また、試験用車両として4輪駆動の大型SUVを使用した。
次に、試験用車両に実施例、比較例、従来例の空気入りランフラットタイヤを装着して荷物をフル積載状態とし、左後輪をパンク(空気圧ゼロ)させて90km/hでランフラット走行した試験結果を表1に示す。
Figure 2007069630
表1の結果から、実施例は、比較例及び従来例よりも、ランフラット走行耐性に優れていることが明らかである。この結果は、凸凹路面走行時に実施例の支持体は、路面の凸凹部分で掛かる衝撃を緩衝して支持体の耐久性を確保し、また、充填体と支持部とでトレッド部裏面に掛かる荷重を広範囲に均等化して、接地圧上昇を抑制してトレッド部の耐久性を確保していることから導き出される。
本発明の第1実施形態に係る支持体及び空気入りランフラットタイヤのリム装着時の断面図である。 本発明のその他の実施形態に係る支持体の断面図である。 本発明の比較例に係る支持体及び空気入りランフラットタイヤのリム装着時の断面図である。 本発明の従来例に係る支持体及び空気入りランフラットタイヤのリム装着時の断面図である。
符号の説明
10 空気入りランフラットタイヤ
12 リム
14 空気入りタイヤ
16 支持体
24 トレッド部
26 支持部
28 脚部
50 充填体

Claims (7)

  1. 空気入りタイヤの内部に配設され、前記空気入りタイヤと共にリムに組み付けられ、ランフラット走行時に荷重を支持可能な環状の支持体であって、
    前記支持体の径方向断面において、径方向外側に突出した2以上の凸部を含む支持部と、
    前記支持部の径方向内側端部と一体化された弾性体であり、リム組み時に当該リムに装着される脚部と、
    前記支持体の径方向断面において、前記支持部の凸部間の凹部に充填され、前記凸部より径方向外側に突出する弾性変形可能な充填体と、
    を備えることを特徴とする支持体。
  2. 前記充填体は、密度2.0g/cm3以下の物質からなることを特徴とする請求項1に記載の支持体。
  3. 前記充填体は、ゴム又は、ウレタン又は、合成樹脂からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の支持体。
  4. 前記充填体の最外径をR1、前記支持部の最外径をR2としたとき、R2+1mm≦R1≦R2+10mmを満たすことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の支持体。
  5. 前記支持部の凸部は、2個であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の支持体。
  6. 前記凹部の径方向の深さをHとしたとき、3mm≦H≦25mmを満たすことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の支持体。
  7. 一対のビードコア間にわたってトロイド状に形成されたカーカスと、前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配置されてタイヤサイド部を構成するサイドゴム層と、前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置されてトレッド部を構成するトレッドゴム層とを備えた空気入りタイヤと、
    前記空気入りタイヤを組付けるリムと、
    前記空気入りタイヤの内側に配設され、前記空気入りタイヤと共に前記リムに組み付けられる請求項1乃至6の何れか1項に記載の支持体と、
    を備えることを特徴とする空気入りランフラットタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105778252A (zh) * 2010-04-26 2016-07-20 堺化学工业株式会社 填料颗粒、树脂组合物、脂膏和涂料组合物

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