JP2007069594A - 螺旋案内板の真空注入成形方法 - Google Patents

螺旋案内板の真空注入成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 所要の厚さを確保しつつ表面平滑性を実現しうる真空注入成形法によるドロップシャフトの螺旋案内板の成形方法を確立し、製造時におけるスチレンの揮散を抑えて作業者や環境に配慮するとともに、熟練工を必要としない製品安定性の高い螺旋案内板の成形方法を提供する。
【解決手段】 螺旋案内路の一部分を1成形体とし、螺旋形状の案内路形成面11と、縦管内径に対応する曲面となされた接合片形成面12とを有する成形型1を用いる。この成形型1上に、切り込み21を設けたシート状の強化繊維材料2を配設し、強化繊維材料2の上に成形体の離型性を高める離型シート3、および注入樹脂の拡散を促進する樹脂拡散ネット4を順に敷設する。これらの上には上型5を設置し、バッグフィルム6によって気密に被覆して成形部を形成する。そして、バッグフィルム6内を真空状態として樹脂を注入し、成形体を得る。
【選択図】 図5

Description

本発明は、自然流下式の垂直下水道管路等に使用する螺旋案内板の真空注入成形方法に関する。
従来から、マンホール内に下水を流入させる際に流入水の落下衝撃によって直接マンホールの底面が浸食されないように、流入水をマンホールの側壁内面に沿って流下させるように、ドロップシャフトが設けられている。このドロップシャフトは、螺旋案内路付きの縦管であり、螺旋案内路に沿って流下する間に、縦管内に流入した下水の流速を減衰させて、マンホールの底部の浸食を抑制できるようになっている。また、ドロップシャフト内には、管内の空気を効果的に上方へ排出させて、下水を下方にスムーズに流下させるために、螺旋案内路の中心に貫通した中心筒が設けられている。
例えば特許文献1には、それぞれ別個に製造した縦管と螺旋案内路とを接着剤または溶接等によって一体に接合するドロップシャフトの構成が開示されている。この種の螺旋案内路は、螺旋ピッチが1/4〜2ピッチで形成され、好ましくは1ピッチ以下の比較的短いピッチで形成することによって容易に製造し得るように意図されている。また、かかるピッチの螺旋案内路は、円環状の熱可塑性樹脂板を半径方向に切断し、切断した各端部を相互に離れる方向に変形させて螺旋状に形成されている。
このようなドロップシャフトの螺旋案内路は大型の成形体となるので、通常、ハンドレイアップ成形法により形成されることが多かった。ハンドレイアップ成形法は、繊維強化樹脂成形品の基本となる製造方法で、有機または無機繊維(例えばガラス繊維等)を、あらかじめ離型処理された型に配設し、硬化前の樹脂組成物を人手によってローラーや刷毛で前記繊維に含浸させ、脱泡しながら所定の厚さまで積層して成形品を得るものであり、簡単な道具で手軽に行える方法とされている。また、樹脂含浸工程においてはスプレーアップ機を利用し、ガラスロービング等を連続・定量的に所定の長さに切断しながら吹き付け、触媒を混合しながら不飽和ポリエステル樹脂等を連続的にスプレーして積層することも行われている。
このようなハンドレイアップ成形法は、従来から多用されている成形方法であるが、強化繊維材料に対する樹脂の含浸状態を人手で管理しなければならず、成形品の品質が作業者の熟練度に左右されるという問題点があり、また作業中にスチレン等が揮散するため作業者や環境への影響も懸念されていた。
そこで本出願人は、上記ハンドレイアップ成形法にかわる成型法による螺旋案内板の製造方法の開発を重ね、スチレンの揮散問題を解消する方法として真空注入成形法に着目し、熟練度に左右されず安定した製品供給を可能する本願を発明するに到った。真空注入成形法については、例えば特許文献2にその基本的な技術が開示されている。
特開平9−292065号公報 特表平10−504501号公報
しかし、真空注入成形法は、各種の成型法の中でも薄肉の成形品の製造に用いられる技術であり、螺旋案内板に必要とされる20mm以上の厚さの成形品に対しては不適応とされていた。また、螺旋案内板は大型で、かつ複雑な曲面形状を有しているため、その成形が困難であり、成形品における表面平滑性が低下するという課題もあった。
本発明は、上記のような事情にかんがみてなされたものであり、所要の厚さを確保しつつ表面平滑性を実現しうる真空注入成形法によるドロップシャフトの螺旋案内板の成形方法を確立し、製造時におけるスチレンの揮散を抑えて作業者や環境に配慮するとともに、熟練工を必要としない製品安定性の高い螺旋案内板の成形方法を提供するものである。
上記した目的を達成するため、本発明の成形方法は、縦管内に設置される螺旋形状の案内路と、案内路の外周縁に立設されて縦管内周面に接合される接合片とを備えた螺旋案内板を成形するものとされている。そして、螺旋案内路の一部分を1成形体とし、螺旋形状の案内路形成面と、この案内路形成面の外周縁に垂設されて縦管内径に対応する曲面となされた接合片形成面とを有する成形型を用いるようになされる。
本発明では、この成形型上にシート状の強化繊維材料を配設し、強化繊維材料の上に成形体の離型性を高める離型シート、および注入樹脂の拡散を促進する樹脂拡散ネットを順に敷設し、この樹脂拡散ネットの上面に樹脂を注入する注入管を配設する。そして、これらの強化繊維材料、離型シート、樹脂拡散ネット、並びに注入管をバッグフィルムによって成形型上に気密に被覆して成形部を形成するとともに、バッグフィルム内を減圧する減圧源を接続して、真空状態の成形部内に樹脂を注入して強化繊維材料に含浸一体化させ、成形体を得ることを特徴としている。
ここで、成形型の螺旋形状は、螺旋案内路の一部分を1成形体単位としたときの長さおよび勾配で形成され、外形が例えば上面視略円形状もしくは略半円形状などの螺旋形態とされる。具体的には、成形する螺旋案内板が比較的小口径の縦管に設置されるものである場合は、螺旋案内路全体のうちの数ピッチ分を1成形体として、これを一括で成形することが好ましく、成形型は上面視略円形状の螺旋体とされる。また、成形する螺旋案内板が比較的大口径の縦管に配設されるものである場合には、螺旋案内路全体のうちの1/2ピッチ分や1/3ピッチ分を1成形体として、分割された螺旋形状で成形することが好ましい。
このような発明によれば、軽量で高強度かつ高剛性の素材である繊維強化プラスチックからなる螺旋案内板を、安定した物性のもとで、スチレン等の揮散を抑えつつ製造することができる。また、上記構成により、螺旋案内板の成形における型投資に要するコストの低減を図ることができるので、安価に安定した製品供給を行うことができる。
また、本発明は、前記構成の成形方法において、注入管が、成形型の案内路形成面に対して周方向に複数本、配設されることを特徴としている。
この構成によれば、注入管からの樹脂注入を効率よく行うことができ、注入時間を短く管理することができる。
さらに、本発明では、複数本配設された注入管のうち、案内路形成面の幅方向の最も中央寄りに配設された注入管から樹脂注入が開始され、続いてその両側に配設された注入管から順に樹脂注入がなされて、幅方向の外側に配設された注入管ほど樹脂注入の開始時を遅らせるようにして樹脂注入がなされることが好ましい。
真空状態の成形部内においては、減圧源によって成形型の周縁部方向に樹脂が引かれるときに、このように案内路形成面の幅方向中央寄りの注入管から順に樹脂注入を開始することで、未含浸の部位を生じることなく、成形部の全体に均一に効率よく注入樹脂を拡散させることができる。
また、本発明は上記構成の真空注入成形方法において、少なくとも、成形型の案内路形成面の外縁部と接合片形成面の上部とを覆う断面略L字形状の上型を、バッグフィルムの内側に設置して成形部を形成し、接合片の曲面を滑らかに成形しうることを特徴とする。
前記上型は、成形型の案内路形成面の外縁部と接合片形成面の上部とを覆う断面略L字形状の第1上型と、接合片形成面の中部を覆う曲面形状の第2上型とからなる構成であってもよい。
また、本発明において、上型は成形型の案内路形成面の外縁部から螺旋中心方向に延設されて案内路形成面に沿うように構成され、この上型には、前記案内路形成面に対して周方向に延びる溝が形成されて、この溝上に注入管を配設して樹脂注入可能とされてもよい。
このような発明により、成形した螺旋案内板の表面にシワや凹凸を設けることなく、表面平滑性を確保しつつ、効率よく成形することが可能になる。
また、本発明において、上型には、接合片形成面を覆っている部分の外側に押さえ部材を周方向に配設して、前記上型を接合片形成面の外側から螺旋中心方向に押圧するようにしてもよい。
より具体的には、押さえ部材は前記上型の外形状に沿うベルト材とされることが好ましい。
このような押さえ部材を用いることにより、バッグフィルムに作用する真空吸引力で上型を螺旋中心方向に押さえるだけでなく、かかる押さえ部材から上型に対して直接外力を与えて成形することができるので、成形した螺旋案内板の表面を平滑に形成し、不要なヒダやシワが形成されるのを防止することができる。
さらに、本発明において強化繊維材料には、成形型の接合片形成面の下部に配設される部分に適宜間隔で切り込みが設けられて、接合片形成面の曲面に沿うように配設されるのが好ましい。より具体的には、かかる切り込みは、下部が広く上部ほど狭い楔形状に切り取られて形成されることが好ましい。
このように切り込みを形成することにより、強化繊維材料にヒダを設けずに平滑に配設することができ、螺旋案内板の接合片に不要なヒダやシワが形成されるのを防ぎ、平滑な曲面状に成形することができる。
上述のように構成される本発明の螺旋案内板の真空注入成形方法によれば、ドロップシャフトに用いられる螺旋案内板を作業者の熟練度によらずに成形でき、従来の成形法に比較して物性を安定させることができるので、コストを抑えつつ強度を高めた高品質の螺旋案内板を提供することができる。また、本発明によれば、螺旋案内板に必要な厚さを容易に確保することができ、表面の平滑性を損なうことなく成形することも可能になる。
以下、本発明に係る螺旋案内板の真空注入成形方法を実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図5は本発明の螺旋案内板の真空注入成形方法を示す説明図であり、図6は前記真空注入成形方法を模式的に示す断面図である。なお、図6においては図面を見やすくするために、成形型や注入管等の構成部材には断面を示すハッチングを省略して記載している。
本発明の螺旋案内板の真空注入成形方法において、螺旋案内路は、縦管内に設置される螺旋形状の上面案内路と、案内路の外周縁に立設されて縦管内周面に接合しうる曲面状の接合片とを備えたものに適用される。
例示の形態では、螺旋案内路の1/2ピッチ分を1ユニットとした成形型1を用いる。図1に示すように、この成形型1は、半螺旋形状の案内路形成面11と、この案内路形成面11の外周縁部に垂設されて縦管内径に対応する曲面となされた接合片形成面12とを備えた形状とされている。ここで用いられる成形型1の材質は、繊維強化樹脂、合成樹脂、金属等のいずれの材質であってもよく、注入樹脂の流動性や脱型性に応じて適宜選択される。
螺旋案内板の成形は、まず成形型1の上にシート状の強化繊維材料2を配設して進められる。強化繊維材料2には、例えば、ガラス繊維、炭素繊維等の織物または不織布が好ましい。例示の形態において、かかるシート状の強化繊維材料2には、成形型1の接合片形成面12の下部に配設される部分に、強化繊維材料2の下縁端から適当長さの切り込み21が複数箇所に設けられる。すなわち、螺旋案内板の案内路と接合片との境界角部において、成形体の強度を確保しうる範囲で切り込み21が形成される。
図示するように、この強化繊維材料2は、成形型1の案内路形成面11に敷設するとともに、接合片形成面12に対しては切り込み21を重ね合わせて配設される。これにより、強化繊維材料2にヒダを付けずに接合片形成面12に平滑に配設することができ、螺旋案内板の接合片に不要なヒダやシワを形成することなく接合片形成面12の曲面に沿わせて所定の厚さで強化繊維材料2を配設することができる。
次に、図2に示すように、強化繊維材料2を配設した成形型1の上に、離型シート3を敷設する。離型シート3は、硬化した注入樹脂の離型性を高めるものであり、注入樹脂と非接着性の材料からなるシートが好ましい。
次に、図3に示すように、離型シート3の上に樹脂拡散ネット4を敷設する。樹脂拡散ネット4は、注入樹脂の拡散を促進するものであり、注入樹脂を強化繊維材料2に偏りなく含浸させるとともに、成形型1上の所望の範囲全体に注入樹脂を拡散させうる、網状のシート材が好ましい。
また、樹脂拡散ネット4の上面には、注入樹脂の注入管9が配設される。この注入管9としては、例えば断面中空の多孔導管や、長尺帯状部材を螺旋状に巻回して管状に形成した導管などが好ましい。このような注入管9を、成形型1の上面、端部もしくは型内部といった適宜設置可能な位置に粘着材料やシールテープなどにより設置する。
続いて、これらの離型シート3および樹脂拡散ネット4を敷設した成形型1に、上型5を設置する。上型5は、成形型1よりも僅かに大きい外形からなり、少なくとも、成形型1の案内路形成面11の外縁部と接合片形成面12の上部とを覆う形態で形成され、成形型1に沿う断面略L字形状となされている。例示した上型5では、成形型1の案内路形成面11の外縁部近傍を覆い、かつ接合片形成面12の上半部を覆う程度の大きさで形成されている。
また上型は、図4に例示するように、接合片形成面12を覆う曲面が上下に分割された上型であってもよい。この上型は、成形型1の案内路形成面11の外縁部と接合片形成面12の上部とを覆う断面略L字形状の第1上型5aと、接合片形成面12の中腹部を覆う曲面形状の第2上型5bとから構成されている。成形型1が大型の場合などには、このように上下に分割された上型5a,5bを用いることにより、作業しやすく、良好な成形体を得ることができるようになる。
かかる上型5,5a,5bは、繊維強化樹脂、合成樹脂(例えばPVC等)、鉄、または合成ゴム類等のいずれの材質からなるものであってもよく、注入樹脂の流動性や脱型性に応じて適宜選択される。
図3に示すように成形型1に上型5を設置した後は、図5に示すようにバッグフィルム6によって成形型1上を気密に被覆する。バッグフィルム6は、この種の真空注入成形法に一般的に用いられる気密な合成樹脂製のフィルム材であれば特に限定されない。そして、成形型1の周縁部において、粘着材料やシールテープなどのシール材7を用いてバッグフィルム6を成形型1の表面に固着する。これにより、成形型1とバッグフィルム6との間を、気密かつ密閉された成形部として構成する。また、バッグフィルム6で被覆した成形型1の端部には、成形部内の空気を吸気して減圧する減圧源8が接続される(図6参照)。
樹脂注入にあたっては、減圧源8によりバッグフィルム6による成形部内を減圧し、真空状態にする。そして、注入管9から樹脂を注入し、成形部内に拡散させる。この注入樹脂としては、例えば、低粘度系のビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が好ましい。また、注入樹脂の粘度は、0.2Pa・s(=2Poise)以下であることが好ましく、これを超える粘度では、強化繊維材料に対する樹脂含浸性が劣るおそれがある。
注入樹脂は樹脂拡散ネット4を介し成形部内の全体にわたって均等に拡散され、強化繊維材料2に含浸する。このとき、上型5がバッグフィルム6の内側に設置されているので、案内路と接合片との境界角部や、接合片の曲面を成形型1に沿って滑らかに成形することができる。樹脂注入が完了すると、成形部内の真空状態を維持したまま注入樹脂を硬化させ、これにより、強化繊維材料と含浸一体化させる。成形型1から固化した成形体を脱型した後は、成形体の縁をトリミングして螺旋案内板の1成形体を得ることができる。そして、螺旋案内板は、このようにして形成した1成形体を複数個接合して形成する。
このように、本発明に係る螺旋案内板の真空注入成形方法によれば、強化繊維材料2の厚みや積層される枚数から、螺旋案内板に必要な厚さを確保することができ、案内面と接合片とを有する螺旋形状の複雑な形態でも、表面の平滑性を損なうことなく安定的に成形体を製造することができる。また、従来の成形法に比較して物性を安定させることができるので、製品強度を高め、作業者の熟練度によらずに高品質の螺旋案内板を形成することができ、作業中のスチレン等の揮散問題も解消することができる。
次に、本発明に係る螺旋案内板の真空注入成形方法における実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
図7は本発明の実施例に係る螺旋案内板の真空注入成形方法を示す説明図であり、図8は配設される強化繊維材料の一例を示す平面図、図9は注入管の配設形態の一例を示す説明図である。
なお、以下の説明で前記構成と同様の構成要素については説明が重複するのを避け、同符号を用いることによりその説明に代えるものとする。
この実施例においても、前記の螺旋案内板の成形方法と同様に、まず成形型1の上に、適宜の厚さおよび枚数のシート状の強化繊維材料2を積層して、螺旋案内板の成形が進められる。図8に示すように、実施例では、強化繊維材料2には、成形型1の接合片形成面12の下部に設けられる切り込み21aが、下部が広く上部ほど狭くなった楔形状に切り取られて形成されている。さらに、強化繊維材料2は、辺縁部においては楔形状の切り込み21aが、上部の接合片形成面12と案内路形成面11との境界部に配設される部分まで切り込みが入った状態に形成されている。
かかる切り込み21aは、縦管の口径が1650mmで、幅が550mmの螺旋案内板を成形する場合を例に説明すれば、強化繊維材料2の各切り込み21aは約100mm間隔で設けられることが好ましく、その切り込み深さは、接合片形成面12の高さ方向の全体にわたる長さで形成されてよい。
強化繊維材料2は、このような楔形状に形成された切り込み21aの縁部同士を引き寄せて突き合わせるようにして配設される。これにより、強化繊維材料2を成形型1の接合片形成面12に沿って、平滑に配設することができ、成形した螺旋案内板の接合片に不要なヒダやシワが形成されてしまうのを防止することができる。
次に、強化繊維材料2を配設した成形型1の上に、離型シート3および樹脂拡散ネット4を敷設する。さらに、樹脂拡散ネット4の上面には、注入樹脂の注入管を案内路形成面11の周方向に配設する。
例示の形態では、3本の注入管91,92,93が周方向に配設されている。注入管91…としては、例えば断面中空の多孔導管や、長尺帯状部材を螺旋状に巻回して管状に形成した導管などが好ましい。また、各注入管91,92,93は、互いに100mm程度の均等間隔で配設されている。
この場合、前記したような上型5は樹脂拡散ネット4の上に設置されるが、この樹脂拡散ネット4と上型5との間にも離型シート3を配置することによって脱型を容易にすることができるので好ましい。
また、前記した第1上型5aを用いるようにする場合には、成形型1の案内路形成面11の外縁部と接合片形成面12の上部とを押さえ込むように断面略L字状の第1上型5aを設置する。さらに、接合片形成面12に沿う形状の前記第2上型5bを用いるようにすることによって、成形体の表面の平滑性を高めることができる。この第2上型5bを使用する場合、曲面形状の周方向に溝を設けることで、注入管91…より流れ出た樹脂が樹脂拡散ネット4および離型シート3を介して強化繊維材料2に良好に含浸させることができる。
このように敷設した強化繊維材料2、離型シート3、樹脂拡散ネット4および注入管9の上には、バッグフィルム6が被覆されて成形型1上に気密かつ密閉された状態の成形部が構成される。そして、成形型1の周縁部には、シール材7によってバッグフィルム6と成形型1の表面とが気密に固着されるとともに、適宜の減圧源8に接続された減圧パイプが配設される。
成形部への樹脂注入は、減圧源8によってバックフィルム6の内部を減圧し、真空状態にした後、各注入管9から樹脂を注入して成形部内に拡散させるようにして行う。このとき、周方向に3本配設された注入管91,92,93のうち、幅方向の最も中央寄りに配設された注入管91から順に樹脂注入が開始される。
続いて、その両側に配設された注入管92,93からの樹脂注入を同時に開始する。先に樹脂注入を開始した注入管91と、後から樹脂注入を始めた注入管92,93との注入開始時の時間差は、注入樹脂の強化繊維材料2への含浸度合いによって適宜決定される。すなわち、成形する螺旋案内板に必要な肉厚と注入樹脂の粘度等によって樹脂含浸性が異なるので、その含浸性に応じた時間差で樹脂注入がなされる。
例えば、成形する螺旋案内板に必要な肉厚が30mmである場合には、100mm間隔で配置した注入管91と注入管92,93との樹脂注入を開始する時間差は、約5分間とされる。そして、成形型1の案内路形成面11の幅方向外側ほど、注入管への樹脂注入の開始時を遅らせるようにすることが好ましい。
これにより、注入樹脂は、注入管91…から成形型1の周縁部方向に引かれ、各注入管91…を中心として断面放射状に拡散されて樹脂拡散ネット4を介して強化繊維材料2に含浸する。したがって、上記ように時間差を設けて順に樹脂注入を行うことによって、減圧パイプの配設された周縁部から最も遠い位置に配置されている注入管91の周囲から、順に樹脂が含浸し始め、続いて、注入管92,93の周囲の樹脂含浸がなされることになる。
そして、全ての注入管91…から樹脂注入を終えると、成形部内の全体にわたって樹脂が均一に拡散し、強化繊維材料2に含浸させることができる。
このように、本実施例に係る螺旋案内板の真空注入成形方法によれば、短い注入時間でも未含浸の部位を生じることなく、成形部の全体に均一に効率よく、注入樹脂を拡散させて成形体を得ることができる。また、強化繊維材料2の切り込み21aを上記のように楔形状に設けることで、螺旋案内板の接合片に不要なヒダやシワが形成されてしまうのを防ぎ、表面の平滑性を損なうことなく所望の螺旋案内板を成形することができる。
なお、このように案内路形成面の周方向に配設される注入管は、上記のように3本に限らず、縦管の口径や形成する螺旋案内板の幅に応じて適宜決定され、2本でも、また4本以上であってもよい。
次に、本発明に係る螺旋案内板の真空注入成形方法における実施例2について、図面を参照しつつ説明する。図10は本発明の実施例2に係る螺旋案内板の真空注入成形方法を示す説明図であり、図11は図10の真空注入成形方法について幅方向(径方向)の断面により模式的に示した説明図である。
この実施例の真空注入成形方法は、強化繊維材料2、離型シート3、および樹脂拡散ネット4を順に敷設した成形型1の上に設置する上型5cに特徴を有している。そこで、以下の説明では、かかる上型5cについて重点的に説明し、上記の実施形態と同様の構成要素については説明が重複するのを避けて、同符号を用いることによりその説明に代えるものとする。
この実施例における上型5cは、成形型1の案内路形成面11と接合片形成面12の上部とを押さえ込むように断面略L字状で一体に形成されている。すなわち、この上型5cは、案内路形成面11の上面側においては、案内路形成面11の上面のほぼ全体を覆うようにして、案内路形成面11の外縁部近傍から螺旋中心方向に延設されている。また、接合片形成面12の外面側においては、少なくとも接合片形成面12の上部を覆いうる大きさで形成されている。
図10に示すように、この上型5cには、案内路形成面11の上面側に配される部分に、周方向に延びる溝51が3本、均等間隔で形成されている。各溝51は、溝51に沿って配設される注入管9の直径よりも微少寸法小さい溝幅で、スリット状に設けられている(図11参照)。これにより、溝51上に注入管9を周方向に安定して配設し、樹脂注入することが可能とされている。
さらに、例示の形態において、接合片形成面12を覆う上型5cの外側には、押さえ部材52が周方向に配設されている。この押さえ部材52には、上型5cの外側から、ちょうど成形型1の案内路形成面11を螺旋中心方向に押圧しうるように、上型5cの外形に沿って配設される。
押さえ部材52には、例えばポリエステル樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、またはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂等の材質からなるベルトを用いることが好ましい。そして、このような押さえ部材52を上型5cに沿わせた状態で成形型1に留め付け、成形中に螺旋中心方向に圧力を付与するように構成する。そして、成形型1に上型5cを設置した後は、これらの外側をバッグフィルム6で被覆して、シール材を用いてバッグフィルム6の内側の気密を確保し、成形部を形成する。
これにより、バッグフィルム6に作用する真空吸引力により上型5cを螺旋中心方向に押さえるだけでなく、押さえ部材52から上型5cに対して直接外力を与えることができるので、成形した螺旋案内板の接合片に不要なヒダやシワが形成されるのを防止することができ、表面平滑性を確保することが可能になる。
なお、押さえ部材52としてベルトではなく、SUSなどの金属で製作された専用の締結バンドや、汎用のワイヤー等を用いて周囲を固定してもよく、また上型5cの押圧方向も螺旋中心方向だけに限定されず、例えば接合片形成面12の垂下方向や、斜め内側方向であってもよい。
本発明は、自然流下式の垂直下水道管路等への使用に好適な内面螺旋案内路付き管を製造するのに利用することができる。
本発明に係る螺旋案内板の真空注入成形方法を示す説明図である。 図1の次の手順を示す説明図である。 図2の次の手順を示す説明図である。 本発明の螺旋案内板の真空注入成型法における上型の他の形態を示す説明図である。 図3の次の手順を示す説明図である。 本発明に係る螺旋案内板の真空注入成形方法を模式的に示す断面図である。 本発明の実施例1に係る螺旋案内板の真空注入成形方法を示す説明図である。 実施例1において配設される強化繊維材料の一例を示す平面図である。 実施例1における注入管の配設形態の一例を示す説明図である。 本発明の実施例2に係る螺旋案内板の真空注入成形方法を示す説明図である。 実施例2の真空注入成形方法を模式的に示した螺旋中心方向の断面図である。
符号の説明
1 成形型
11 案内路形成面
12 接合片形成面
2 強化繊維材料
21,21a 切り込み
3 離型シート
4 樹脂拡散ネット
5 上型
5a 第1上型
5b 第2上型
5c 上型
51 溝
52 押さえ部材
6 バッグフィルム
7 シール材
8 減圧源
9 注入管
91,92,93 注入管

Claims (10)

  1. 縦管内に設置される螺旋形状の案内路と、案内路の外周縁に立設されて縦管内周面に接合される接合片とを備えた螺旋案内板を成形する成形方法であって、
    螺旋案内路の一部分を1成形体とし、螺旋形状の案内路形成面と、この案内路形成面の外周縁に垂設されて縦管内径に対応する曲面となされた接合片形成面とを有する成形型を用い、
    この成形型上にシート状の強化繊維材料を配設し、強化繊維材料の上に成形体の離型性を高める離型シート、および注入樹脂の拡散を促進する樹脂拡散ネットを順に敷設し、この樹脂拡散ネットの上面に樹脂を注入する注入管を配設して、
    これらの強化繊維材料、離型シート、樹脂拡散ネット、並びに注入管をバッグフィルムによって成形型上に気密に被覆して成形部を形成するとともに、バッグフィルム内を減圧する減圧源を接続して、真空状態の成形部内に樹脂を注入して強化繊維材料に含浸一体化させ、成形体を得ることを特徴とする螺旋案内板の真空注入成形方法。
  2. 注入管は、成形型の案内路形成面に対して周方向に複数本配設されることを特徴とする請求項1に記載の螺旋案内板の真空注入成形方法。
  3. 注入管は、複数本配設された注入管のうち、案内路形成面の幅方向の最も中央寄りに配設された注入管から樹脂注入が開始され、続いてその両側に配設された注入管から順に樹脂注入がなされて、幅方向の外側に配設された注入管ほど樹脂注入の開始時を遅らせることを特徴とする請求項2に記載の螺旋案内板の真空注入成形方法。
  4. 少なくとも、成形型の案内路形成面の外縁部と接合片形成面の上部とを覆う断面略L字形状の上型を、バッグフィルムの内側に設置して成形部を形成し、接合片の曲面を滑らかに成形しうることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の螺旋案内板の真空注入成形方法。
  5. 上型は、成形型の案内路形成面の外縁部と接合片形成面の上部とを覆う断面略L字形状の第1上型と、接合片形成面の中部を覆う曲面形状の第2上型とからなることを特徴とする請求項4に記載の螺旋案内板の真空注入成形方法。
  6. 上型は成形型の案内路形成面の外縁部から螺旋中心方向に延設されて案内路形成面に沿うように構成され、この上型には、前記案内路形成面に対して周方向に延びる溝が形成されて、この溝上に注入管を配設して樹脂注入可能とされていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の螺旋案内板の真空注入成形方法。
  7. 上型には、接合片形成面を覆っている部分の外側に押さえ部材を周方向に配設して、前記上型を接合片形成面の外側から螺旋中心方向に押圧することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の螺旋案内板の真空注入成形方法。
  8. 押さえ部材は前記上型の外形状に沿うベルト材であることを特徴とする請求項7に記載の螺旋案内板の真空注入成形方法。
  9. 強化繊維材料には、成形型の接合片形成面の下部に配設される部分に適宜間隔で切り込みが設けられて、接合片形成面の曲面に沿うように配設されることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の螺旋案内板の真空注入成形方法。
  10. 切り込みは、下部が広く上部ほど狭い楔形状に切り取られて形成されることを特徴とする請求項9に記載の螺旋案内板の真空注入成形方法。
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