JP2024010424A - 高圧タンク及び高圧タンクの製造装置 - Google Patents

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【課題】製造される高圧タンクの品質を向上できる高圧タンクの製造装置及び品質を向上できる高圧タンクを提供する。【解決手段】高圧タンクの製造装置100は、ライナー2の外表面に繊維束が巻回されたプリフォーム10に対し、繊維束に樹脂を含浸させることで高圧タンク1を製造するための装置である。該装置は、上型111と下型110とを有し、プリフォーム10を収容する金型112と、上型111におけるプリフォーム10の上部に対応する位置に設けられ、プリフォーム10の上部外表面と当接するように上型111に対して相対的に移動可能な一対の可動コア120と、各可動コア120に設けられ、金型112内部の樹脂の圧力を検出する圧力センサ122と、を備える。可動コア120は、圧力センサ122により検出された結果に基づいてプリフォーム10の上部外表面と当接可能にされている。【選択図】図2

Description

本発明は、高圧タンク及び高圧タンクの製造装置に関する。
燃料電池車等に搭載される高圧タンクとして、円筒状の胴体部と該胴体部の軸方向の両端に設けられた一対のドーム部とを有するライナーと、ライナーの外周面を覆う繊維強化樹脂層とを備えるものが知られている。このような構造を有する高圧タンクは、FW(Filament Winding)法によって製造されている。FW法では、先にライナーを形成し、形成したライナーを巻き芯として、樹脂が含浸された繊維束をライナーの外周面に巻回し、または繊維束に樹脂を含浸させながらライナーの外周面に巻回することにより高圧タンクを製造する。
最近では、RTM(Resin Transfer Molding)法を用いた高圧タンクの製造方法が開発されている。すなわち、ライナーの外表面に繊維束が巻回されたプリフォーム(中間体ともいう)を金型内に配置した後に、流動性を有する未硬化の樹脂を金型内に注入し、樹脂をプリフォームの繊維束に含浸させて硬化することにより高圧タンクを製造する。しかし、RTM法の場合、プリフォームに巻回された繊維束が厚く積層されるので、樹脂が繊維束の内部まで含浸されにくい問題がある。この問題を解決するため、下記特許文献1には、金型の上面部を入子化したスライドコア構造を用いてプリフォームの表面に当接することで、樹脂の流動方向を繊維束の内層部に向かわせる高圧タンクの製造装置が開示されている。
特開2019-142118号公報
しかし、上述の製造装置の場合、注入樹脂が重力の影響で先に金型の下部(例えば下型)を流動し、その後上部(例えば上型)を流動するため、金型上下で樹脂流動速度や時間に差が出てしまう。これによって、金型に配置されたプリフォームのうち、プリフォームの上部は樹脂が最も遅れて到達する部位(いわゆる樹脂流動端末部)となり、該プリフォームの上部(特に最上部)に空気が溜まりやすく、ボイドが発生する可能性が高い。また、樹脂の高圧注入による繊維ずれを防止するために製造装置に樹脂注入口(ゲートともいう)を複数設けて、これらの樹脂注入口から樹脂を注入する場合、樹脂が合流することが多いため、プリフォームの上部にウェルドが発生することが多い。このようなボイドやウェルドの発生によって、製造される高圧タンクの品質の低下を招いてしまう。
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、製造される高圧タンクの品質を向上できる高圧タンクの製造装置、及び品質を向上できる高圧タンクを提供することを目的とする。
本発明に係る高圧タンクの製造装置は、ライナーの外表面に繊維束が巻回されたプリフォームに対し、前記繊維束に樹脂を含浸させることで高圧タンクを製造するための装置であって、上型と下型とを有し、前記プリフォームを収容する金型と、前記上型における前記プリフォームの上部に対応する位置に設けられ、前記プリフォームの上部外表面と当接するように前記上型に対して相対的に移動可能な可動コアと、前記可動コアに設けられ、前記金型内部の樹脂の圧力を検出する圧力センサと、を備え、前記可動コアは、前記圧力センサにより検出された結果に基づいて前記プリフォームの上部外表面と当接可能にされていることを特徴としている。
本発明に係る高圧タンクの製造装置では、金型の上型におけるプリフォームの上部に対応する位置に可動コアが設けられ、該可動コアが圧力センサの検出結果に基づいてプリフォームの上部外表面と当接可能にされている。従って、例えば圧力センサの検出結果に基づき可動コアでプリフォームの上部外表面を加圧することにより、プリフォームの上部のウェルド及びボイドを押し潰すことができる。その結果、製造される高圧タンクの品質を向上することができる。
本発明に係る高圧タンクの製造装置において、前記金型を加熱する金型加熱部と、前記金型加熱部とは別体に形成され、前記可動コアを加熱する可動コア加熱部と、を更に備え、前記可動コア加熱部は、その温度が前記金型加熱部の温度と異なるように設定可能にされていることが好ましい。このようにすれば、例えば可動コア加熱部の温度を金型加熱部の温度より高くすることで、プリフォームの上部を流動する樹脂を低粘度状態に維持することができるので、プリフォームの上部を流動する樹脂の流動性を高めることができる。従って、ウェルド及びボイドの発生を抑制し、製造される高圧タンクの品質を一層向上することが可能になる。
本発明に係る高圧タンクの製造装置において、前記下型に配置される前記プリフォームに対し、前記プリフォームの上部に樹脂含浸促進部材を配置する配置部を更に備えることが好ましい。このようにすれば、配置部を用いてプリフォームの上部に樹脂含浸促進部材を配置することにより、ウェルド及びボイドの発生を一層抑制することができるので、製造される高圧タンクの品質を更に向上することができる。
また、本発明に係る高圧タンクの製造装置は、ライナーの外表面に繊維束が巻回されたプリフォームに対し、前記繊維束に樹脂を含浸させることで高圧タンクを製造するための装置であって、上型と下型とを有し、前記プリフォームを収容する金型と、前記金型に収容される前記プリフォームを囲むように設けられ、前記上型と前記下型との間をシールする環状のシール部材と、前記プリフォームと前記シール部材との間に設けられた樹脂溜まり部と、を備え、前記樹脂溜まり部の底部には、前記樹脂溜まり部の深さを調整する可動コアが配置されていることを特徴としている。
本発明に係る高圧タンクの製造装置では、樹脂溜まり部の底部に該樹脂溜まり部の深さを調整する可動コアが配置されているので、可動コアを用いて樹脂溜まり部に溜まった樹脂を加圧して意図的に一定の厚さで硬化させることにより、該樹脂溜まり部に溜まった樹脂と製造される高圧タンクとを一体化することができる。従って、製造される高圧タンクを金型から取り外す際に、高圧タンクと一体化された樹脂溜まり部に溜まった樹脂も一緒に金型から取り除くことができる。これによって、樹脂溜まり部に溜まった樹脂が硬化しバリとして金型の内部に残留したり、製造される高圧タンクに混入したりすることを抑制でき、バリの残留及び混入による不良品の発生を防止することができる。その結果、製造される高圧タンクの品質を向上することができる。
本発明に係る高圧タンクの製造装置において、前記可動コアは、前記金型内部への樹脂注入時に前記樹脂溜まり部を比較的に深くし、前記金型内部の樹脂の圧力がピークに達した後に圧力低下開始のタイミングで前記樹脂溜まり部を比較的に浅くすることが好ましい。このようにすれば、金型内部の樹脂の状況に応じて樹脂溜まり部の深さを調整することで、シール部材への樹脂侵入を抑制できるとともに、樹脂溜まり部に溜まった樹脂の硬化をタイミング良く行うことが可能になる。
本発明に係る高圧タンクの製造装置において、前記樹脂溜まり部の内部には、樹脂吸収部材が配置されていることが好ましい。このようにすれば、樹脂吸収部材が樹脂溜まり部に溜まった樹脂を吸収するので、樹脂が樹脂溜まり部から溢れ出してシール部材へ侵入することを阻止することができる。その結果、樹脂がシール部材に侵入しバリとして残留することによるシール性への影響や不具合の発生を防止することができる。
また、本発明に係る高圧タンクの製造装置は、ライナーの外表面に繊維束が巻回されたプリフォームに対し、前記繊維束に樹脂を含浸させることで高圧タンクを製造するための装置であって、上型と下型とを有し、前記プリフォームを収容する金型と、前記金型に収容される前記プリフォームを囲むように前記下型に設けられ、互いに独立して形成された複数の樹脂溜まり部と、前記複数の樹脂溜まり部に対して1対1に設けられ、各樹脂溜まり部と前記金型の内部とを連通する複数のフィルムゲートと、前記複数の樹脂溜まり部に対して1対1に設けられ、各樹脂溜まり部の深さを調整する複数の可動コアと、を備え、前記複数の可動コアは、互いに独立して各樹脂溜まり部の深さを調整するように形成されていることを特徴としている。
本発明に係る高圧タンクの製造装置では、複数の可動コアは、互いに独立して各樹脂溜まり部の深さを調整するように形成されているので、金型内部における樹脂の流動タイミングに基づき、これらの可動コアを介して各フィルムゲートから樹脂を注入するタイミングを制御することで、樹脂合流部におけるウェルドの発生を防止することができる。その結果、製造される高圧タンクの品質を向上することができる。
また、本発明に係る高圧タンクは、円筒状の胴体部と該胴体部の軸方向の両端に設けられた一対のドーム部とを有するライナーと、前記ライナーの外周面を覆う繊維強化樹脂層と、前記繊維強化樹脂層の外表面の少なくとも一部に設けられたフローメディアと、を備えることを特徴としている。
本発明に係る高圧タンクは、繊維強化樹脂層の外表面の少なくとも一部に設けられたフローメディアを備えている。フローメディアは樹脂含浸を促進する効果を有するため、高圧タンクを製造する際にウェルド及びボイドの発生を抑制することができる。従って、高圧タンクの品質を向上することができる。
本発明によれば、製造される高圧タンクの品質を向上することができる。
高圧タンクを示す平面図である。 高圧タンクを示す模式断面図である。 第1実施形態に係る高圧タンクの製造装置を示す模式横断面図である。 第1実施形態に係る高圧タンクの製造装置を示す模式縦断面図である。 高圧タンクが載置された状態の下型を示す平面図である。 上型を示す底面図である。 高圧タンクの製造装置を用いて高圧タンクを製造する方法を示す模式横断面図である。 高圧タンクの製造装置を用いて高圧タンクを製造する方法を示す模式横断面図である。 高圧タンク製造時におけるプリフォーム内圧及び金型内圧の変化を示す図である。 第2実施形態に係る高圧タンクの製造装置の下型を示す平面図である。 高圧タンクの製造装置を用いて高圧タンクを製造する方法を示す模式横断面図である。 高圧タンクの製造装置を用いて高圧タンクを製造する方法を示す模式横断面図である。 高圧タンクの製造装置を用いて高圧タンクを製造する方法を示す模式横断面図である。 第3実施形態に係る高圧タンクの製造装置の下型を示す平面図である。 第3実施形態に係る高圧タンクの製造装置を示す模式縦断面図である。 高圧タンクの製造装置を用いて高圧タンクを製造する方法を示す模式横断面図である。 高圧タンクの製造装置を用いて高圧タンクを製造する方法を示す模式横断面図である。 高圧タンクの製造装置を用いて高圧タンクを製造する方法を示す模式横断面図である。 高圧タンクの製造装置を用いて高圧タンクを製造する方法を示す模式横断面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る高圧タンク及び高圧タンクの製造装置の実施形態について説明する。
[高圧タンク]
まず、図1A及び図1Bを基に高圧タンクを説明する。高圧タンク1は、両端がドーム状に丸みを帯びた略円筒形状の高圧ガス貯蔵容器であって、ガスバリア性を有するライナー2と、ライナー2の外周面を覆う繊維強化樹脂層3とを備えている。
ライナー2は、高圧ガス(例えば水素ガス)を貯留する貯留空間を有する中空の容器であって、水素ガスに対するガスバリア性を有する材料によって形成されている。このライナー2は、円筒状の胴体部21と該胴体部21の軸方向の両側に配置された一対のドーム部22,23とを有する。胴体部21は、高圧タンク1の軸L方向に沿って所定の長さで延在している。ドーム部22及びドーム部23は、胴体部21の左右両側に連続して形成されており、胴体部21から遠ざかるに従ってそれぞれ縮径している。ドーム部22及びドーム部23の頂部には、開口部がそれぞれ形成されており、これらの開口部には、アルミニウム又はアルミニウム合金等の金属材料により形成された口金4がそれぞれ装着されている。
ライナー2は、例えば、ポリエチレンやナイロン等の樹脂部材を用いて回転・ブロー成形法によって一体的に形成されている。また、ライナー2は、樹脂部材に代えてアルミニウム等の軽金属によって形成されてもよい。更に、ライナー2は、回転・ブロー成形法のような一体成形の製造方法に代えて、射出・押出成形等により複数に分割された部材を接合することにより形成されてもよい。
繊維強化樹脂層3は、ライナー2の外周面に巻回された繊維束と、該繊維束に含浸された樹脂とにより形成されている。繊維束は、例えば10mm~30mm程度の厚みを有する。この繊維束は、例えばFW法によってライナー2の外表面に繊維を幾重にも巻き付けることによって形成されている。ここでの繊維としては、例えば炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等が挙げられる。繊維は、連続繊維から構成されてもよく、長繊維や短繊維から構成されてもよい。
繊維強化樹脂層3は、ライナー2に巻回された繊維束に樹脂を含浸させて硬化させることにより形成されている。樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられるが、ポリエチレン樹脂やポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることもできる。
また、本実施形態の高圧タンク1において、繊維強化樹脂層3の外表面の一部には、長尺状のフローメディア5が設けられている。図1A及び図1Bに示すように、フローメディア5は、例えば繊維強化樹脂層3の胴体部21に対応する箇所に配置され、その長手方向が高圧タンク1の軸L方向に沿った状態で繊維強化樹脂層3の外表面に密着している。
フローメディア5は、樹脂含浸を促進する効果を有するため、ライナー2に巻回された繊維束に樹脂を含浸する際に、その樹脂含浸を促進させる効果を発揮する。これによって、高圧タンク1の製造時にウェルド及びボイドの発生を抑制することができるので、高圧タンク1の品質を向上することができる。なお、フローメディア5としては、例えばナイロン繊維やガラス繊維等によって形成された編み物が挙げられる。
本実施形態において、フローメディア5は、繊維強化樹脂層3の胴体部21に対応する部分の一部に設けられているが、必要に応じて繊維強化樹脂層3のドーム部22,23に対応する部分に設けられてもよく、あるいは繊維強化樹脂層3の外周面の全体に設けられてもよい。
[高圧タンクの製造装置]
以下、高圧タンクの製造装置を説明する。
[第1実施形態]
まず、図2~図5を基に第1実施形態に係る高圧タンクの製造装置を説明する。本実施形態の高圧タンクの製造装置100は、RTM法に適する装置であって、高圧タンク1の中間体であるプリフォーム10に対し、プリフォーム10の繊維束に樹脂を含浸させ、更に含浸させた樹脂を硬化させることによって高圧タンク1を製造するための装置である。プリフォーム10は、すなわち樹脂含浸前の高圧タンクであり、ライナー2と、ライナー2の外表面に巻回された繊維束とにより形成されている。
図2及び図3に示すように、高圧タンクの製造装置100は、上下方向において相対的に移動可能な下型110と上型111により構成された金型112を備えている。ここでは、例えば下型110を固定型とし、上型111を可動型(固定型に対して可動する型)とするが、上型111を固定型、下型110を可動型としてもよいし、下型110および上型111の双方を可動型としてもよい。そして、下型110と上型111とを閉じる(すなわち、型締め)と、金型112の内部には、プリフォーム10を収容する空間が形成される。この空間は、例えばプリフォーム10の公差分だけ大きく作製される。
高圧タンクの製造装置100には、プリフォーム10を軸支するシャフト113が設けられている。シャフト113は、プリフォーム10の左右両端に配置された口金4に挿入できるように形成され、プリフォーム10を回転可能に支持する。また、このシャフト113は、中空構造を有し且つプリフォーム10内に挿入される部分の周壁に複数の貫通孔が設けられている。このようにすれば、シャフト113を内圧供給部材としても用いることができる。すなわち、高圧樹脂注入時にライナー2の変形や破損を防止するため、プリフォーム10のライナー2内にガスを注入し、プリフォーム10の内部圧力を維持する必要があり、上述の構造を有するシャフト113を利用すればライナー2内にガスを容易に注入できる。
また、金型112の下型110には、真空脱気配管114が埋設されている。この真空脱気配管114は、金型112の外部に配置された真空ポンプ115と接続されている。真空ポンプ115を駆動することにより、真空脱気配管114を介して金型112の内部(すなわち、金型112の内部空間)を真空脱気することができる。
図3及び図4に示すように、下型110には、フィルムゲート117と複数のランナ116とが設けられている。フィルムゲート117は、樹脂の高圧注入によるプリフォーム10の繊維ずれを防止するために用いられた樹脂注入部材であり、金型112の内部と連通している。ランナ116は、フィルムゲート117と樹脂注入配管118とを接続する構造である。本実施形態において、ランナ116は、プリフォーム10の軸方向と直交した状態で下型110に配置されている。そして、複数のランナ116は、プリフォーム10の中央部、プリフォーム10の両端部にそれぞれ対応できるように等間隔に配置されている。
本実施形態において、樹脂注入配管118は、プリフォーム10に対して横方向から樹脂を注入するように配置されているが(図2参照)、プリフォーム10に対して上方から(すなわち、樹脂注入配管118が上型111から下型110に向かって配置される)樹脂を注入できるように配置されてもよい。樹脂注入配管118は、開閉バルブ119を介して樹脂タンク128と接続されている。樹脂タンク128に貯留された樹脂は、樹脂注入配管118、ランナ116及びフィルムゲート117を介して金型112の内部に注入される。樹脂は、例えば主剤と硬化剤とからなる2液系の熱硬化性のエポキシ樹脂であり、樹脂タンク128内の2つのタンクにそれぞれ貯留されている。
上述したように、金型112の内部に注入される樹脂は、重力の影響で先に下型110を流動し、その後上型111を流動するため、最上部を含むプリフォーム10の上部が樹脂流動端末部となる。そして、本実施形態では、上型111におけるプリフォーム10の上部に対応する位置には、一対の可動コア120が設けられている。
より具体的には、図3及び図5に示すように、上型111におけるプリフォーム10の上部に対応する箇所には、2つの可動コア120が所定の間隔をもって離れて設けられている。2つの可動コア120は、それぞれ長尺状に形成され、プリフォーム10の軸(すなわち、高圧タンク1の軸L)に対して左右対称に配置されている。可動コア120は、金型112の内部に配置されるプリフォーム10と対向する面(内面)を有する。その内面は、上型111の内面の形状に倣った湾曲面であり、プリフォーム10の外表面と当接する際の当接面になる。
図2及び図5に示すように、プリフォーム10の軸方向(すなわち、プリフォーム10の長手方向)において、可動コア120は、プリフォーム10における胴体部21の全長と対応する範囲に形成されている。
可動コア120は、プリフォーム10の上部の外表面と当接するように、上型111に対して相対的に移動可能に形成されている。より具体的には、可動コア120は、駆動部121によってプリフォーム10に対して接近したり又は離間したりすることができる。例えば、駆動部121の駆動によって、可動コア120は、プリフォーム10に対して相対的に接近し、その内面をプリフォーム10の上部の外表面に当接することができ、また、プリフォーム10に対して相対的に離間することで、プリフォーム10の外表面から離れることができる。
更に、可動コア120の内面には、圧力センサ122が埋め込まれている。圧力センサ122は、樹脂注入によって上型111及び可動コア120で生じた圧力(以下、これを「上型の樹脂圧力」という)を検出し、検出した結果を後述する制御部125に出力する。後述するが、本実施形態において、可動コア120は圧力センサ122の検出結果に基づいてプリフォーム10の上部の外表面と当接可能に構成されている。
下型110には、圧力センサ123が配置されている。圧力センサ123は、樹脂注入によって下型110で生じた圧力(以下、これを「下型の樹脂圧力」という)を検出できるように、下型110に埋め込まれている。圧力センサ123は、その検出した結果を制御部125に出力する。
また、可動コア120には、該可動コア120を加熱するための可動コア加熱部124が配置されている。下型110には下型110を加熱するための下型加熱部126、上型111には該上型111を加熱するための上型加熱部127がそれぞれ設けられている。そして、可動コア加熱部124は、下型加熱部126及び上型加熱部127とは別体に設けられており、その温度が下型加熱部126及び上型加熱部127の温度と異なるように設定可能とされている。これらの加熱部は、例えば可動コア又は金型に内蔵された配管と、該配管内に挿入できるヒーターとからなる。なお、下型加熱部126及び上型加熱部127は、金型112を加熱する金型加熱部を構成する。
更に、本実施形態の高圧タンクの製造装置100は、下型110に配置されるプリフォーム10に対し、プリフォーム10の上部に樹脂含浸促進部材を配置する配置部129を更に備えている。配置部129は、例えばロボットアームと該ロボットアームの先端に取り付けられた吸盤等を有するものであり、制御部125の指令に基づいて、所定の長さを有する樹脂含浸促進部材を吸引し、プリフォーム10の上部の所定位置に樹脂含浸促進部材を配置させる。樹脂含浸促進部材としては、ナイロン繊維やガラス繊維などにより形成された網状のフローメディア等が挙げられる。
制御部125は、例えば演算を実行するCPU(Central Processing Unit)と、演算のためのプログラムを記録した二次記憶装置としてのROM(Read Only Memory)と、演算経過の保存や一時的な制御変数を保存する一時記憶装置としてのRAM(Random Access Memory)とを組み合わせてなるマイクロコンピュータにより構成されており、記憶されたプログラムの実行によって高圧タンクの製造装置100の各制御を行う。
例えば制御部125は、記憶されたプログラムの実行によって、可動コア加熱部124、下型加熱部126及び上型加熱部127の温度、加熱時間をそれぞれ制御する。また、制御部125は、記憶されたプログラムの実行により真空ポンプ115の作動、開閉バルブ119の開閉等を制御する。更に、制御部125は、圧力センサ122及び圧力センサ123の検出結果に基づいて駆動部121の駆動状況を制御する。
[高圧タンクの製造方法]
次に、図2、図6及び図7を基に高圧タンクの製造装置100を用いて高圧タンク1を製造する方法を説明する。高圧タンク1の製造方法は、主に、プリフォーム10を金型112の内部に配置して型締めを行う第1工程と、真空脱気後に金型112の内部に樹脂を注入する第2工程と、可動コア120でプリフォーム10の上部外表面を加圧する第3工程と、樹脂を硬化させる第4工程と、を含む。
第1工程では、事前に作製されたプリフォーム10を金型112の内部に配置する。具体的には、上型111を開いた状態で、シャフト113に軸支された状態でプリフォーム10を下型110に配置する。続いて、配置部129を用いてプリフォーム10の上部(すなわち、樹脂流動端末部)にフローメディア5を配置する。このとき、配置部129は、長尺状のフローメディア5を、その長手方向がプリフォーム10の軸方向に沿うようにプリフォーム10の最上部に配置する。また、配置されたフローメディア5の位置ずれを防止するために、接着剤等でフローメディア5をプリフォーム10の最上部に仮固定してもよい。
続いて、可動コア加熱部124で可動コア120を、下型加熱部126で下型110を、上型加熱部127で上型111をそれぞれ加熱した状態で、型締めを行う。このとき、制御部125は、可動コア加熱部124の加熱温度を下型加熱部126及び上型加熱部127の加熱温度よりも10℃高く設定する。型締めを行う際に、図2に示すように、可動コア120はプリフォーム10の外表面と離間した状態である。そして、型締め後、制御部125は、真空ポンプ115を作動させることで金型112の内部を真空脱気する。
第2工程では、真空脱気完了後、樹脂を金型112の内部に注入する。このとき、制御部125は、開閉バルブ119に開弁するように制御指令を出力する。開閉バルブ119が開弁すると、樹脂タンク128からの樹脂6が樹脂注入配管118及びランナ116を経由しフィルムゲート117に流れ込み、更に金型112の内部に流入する(図6参照)。これによって、主剤と硬化剤とからなる2液系の熱硬化性のエポキシ樹脂が金型112の内部に注入され、プリフォーム10の繊維束への含浸が行われる。また、このとき、制御部125は、圧力センサ123により検出された下型の樹脂圧力と、圧力センサ122により検出された上型の樹脂圧力とに基づいて、上型の樹脂圧力が下型の樹脂圧力に達したか否かを判定する。
上型の樹脂圧力が下型の樹脂圧力に達したと判定されると、第3工程に移り、可動コア120によるプリフォーム10への加圧が行われる。具体的には、上型の樹脂圧力が下型の樹脂圧力に達したタイミングで、制御部125は、駆動部121に駆動するように制御指令を出力する。駆動部121が駆動すると、可動コア120はプリフォーム10の上部外表面と当接し、該上部外表面を加圧する。これに伴い、プリフォーム10の上部外表面を流動する樹脂は、可動コア120に加圧されることになる。
次に、制御部125は、図8に示すプリフォーム内圧及び金型内圧の変化関係図に基づいて、樹脂含浸の完了に達したか否かを判定する。なお、図8中のプリフォーム内圧は、樹脂注入時にライナー2の変形や破損を防止するために、ライナー2の内部にガスを注入することにより生じた圧力である。
一方、金型内圧は、金型112の内部に樹脂を注入することにより生じた圧力である。そして、ここでの下型の樹脂圧力及び上型の樹脂圧力は、ともに金型内圧のことであるが、金型上下で樹脂流動の時間差によって検出されるタイミングが異なる。より具体的には、注入樹脂が重力の関係で先に下型110の内部を流動し、その後徐々に上型111の内部を流動するため、下型の樹脂圧力が先に図8の曲線に沿って検出され、その後上型の樹脂圧力が検出される。最終的には、双方の圧力値が同じになる。すなわち、下型の樹脂圧力及び上型の樹脂圧力が共に図8中の金型内圧と略同じ波形になる。
そして、樹脂含浸が完了したと判定されると、第4工程に移り、樹脂硬化が行われる。具体的には、制御部125は、樹脂含浸完了したと判定した場合、可動コア加熱部124の加熱温度を低下させる。このとき、制御部125は、例えば可動コア加熱部124の加熱温度を、下型加熱部126及び上型加熱部127の加熱温度と同じになるように下げる。
続いて、樹脂6がプリフォーム10の繊維束の内部まで完全に含浸したと判定されると、制御部125は、樹脂注入を停止し、プリフォーム10全体の圧力分布を一定に維持しながら樹脂硬化を行う。樹脂硬化が完了すると、高圧タンク1を金型112から取り出す。これによって、高圧タンク1が製造される。
本実施形態の高圧タンクの製造装置100では、上型111におけるプリフォーム10の上部に対応する位置に可動コア120が設けられ、該可動コア120が圧力センサ122の検出結果に基づいてプリフォーム10の上部外表面と当接可能にされているので、圧力センサ122を介して上型の樹脂圧力が下型の樹脂圧力に到達したタイミングで可動コア120を用いてプリフォーム10の上部外表面を加圧することにより、プリフォーム10の上部に発生するボイドやウェルドを押し潰すことができる。その結果、製造される高圧タンク1の品質を向上することができる。
また、可動コア加熱部124は、その温度が下型加熱部126の温度及び上型加熱部127の温度と異なるように設定可能にされているので、可動コア加熱部124の温度を下型加熱部126及び上型加熱部127の温度より高く(ここでは、10℃高く)することで、プリフォーム10の上部を流動する樹脂6を低粘度状態に維持することができる。これによって、プリフォーム10の上部を流動する樹脂6の流動性を高めることができるので、ウェルド及びボイドの発生を抑制し、製造される高圧タンク1の品質を一層向上することが可能になる。
更に、配置部129を介してプリフォーム10の上部にフローメディア5を配置することで、プリフォーム10の上部におけるウェルド及びボイドの発生を一層抑制できるので、製造される高圧タンク1の品質を更に向上することができる。
また、可動コア120を2つにし、且つ可動コア120同士の間に隙間が生じるように離れて配置することで、可動コア120を用いてプリフォーム10の上部外表面を加圧する際に、ボイドの発生原因である気泡をその隙間から容易に逃がすことができる。更に、2つの可動コア120をプリフォーム10の軸に対して左右対称に配置することで、プリフォーム10の曲面形状によりフィットし、均一な加圧を実現することができる。
更に、高圧タンクの製造装置100を用いて高圧タンク1を製造する場合、樹脂6を硬化する際に、可動コア加熱部124の加熱温度、下型加熱部126及び上型加熱部127の加熱温度を同じにすることで、プリフォーム10全体の温度を均一に保つことができるので、樹脂硬化時の残留歪みを低減することができる。これによって、製造される高圧タンク1の性能を高めることができる。
[第2実施形態]
次に、図9を基に第2実施形態に係る高圧タンクの製造装置200を説明する。本実施形態の高圧タンクの製造装置200は、主に、可動コアの構造において第1実施形態と相違している。以下では、その相違点のみを説明する。
図9に示すように、金型112Aには、複数のランナ116Aが設けられている。各ランナ116Aは、その一端が樹脂注入配管118A(図10参照)と接続され、他端が金型112Aの内部と連通するように構成されている。ランナ116Aは、横方向から金型112Aの内部に樹脂を注入できるように、金型112Aに収容されるプリフォーム10の周囲に配置されている。より具体的には、複数のランナ116Aは、プリフォーム10の軸方向と直交した状態で下型110Aに配置されている。複数のランナ116Aは、ライナー2における胴体部21の中央部、胴体部21の両端部、ドーム部22及びドーム部23にそれぞれ対応するように略等間隔に配置されている。なお、本実施形態では、樹脂注入配管118Aは、上型111Aから下型110Aに向かって配置されている(図10参照)。
また、本実施形態に係る高圧タンクの製造装置200は、上型111Aと下型110Aとの間をシールする環状のシール部材210と、金型112Aに収容されるプリフォーム10とシール部材210との間に設けられた樹脂溜まり部211とを備えている。シール部材210は、例えばOリングからなり、金型112Aに収容されるプリフォーム10を囲むように、下型110Aに設けられた周溝(図示せず)に嵌め込まれている。
樹脂溜まり部211は、金型112Aの内部に注入される樹脂がシール部材210への侵入を防止するための構造であり、下型110Aに形成された溝からなる。すなわち、樹脂溜まり部211を設けない場合、金型112Aの内部に注入された樹脂がシール部材210まで広がり、そこで硬化してバリとなる。そして、バリがシール部材210に付着したり、その周囲に残留したりすると、下型110Aと上型111Aとの間のシール性に影響し、シール不良を招く。その結果、金型112A内部の真空度が低下し、ボイド等が発生する原因になる。そこで、本実施形態では、金型112Aに収容されるプリフォーム10とシール部材210との間に樹脂溜まり部211を設けて金型112Aから溢れ出した樹脂を溜めることで、シール部材210への樹脂侵入を阻止する。
図9に示すように、樹脂溜まり部211は、一対であり、プリフォーム10を取り囲むようにプリフォーム10の軸に対して左右対称に配置されている。各樹脂溜まり部211は、プリフォーム10の軸方向に沿う部分と軸方向に直交する部分とを有するようにコ字状となっており、それぞれのコ字状の開口がプリフォーム10に向くように対向して配置されている。
樹脂溜まり部211の底部には、樹脂溜まり部211の深さを調整する可動コア212が配置されている。可動コア212は、駆動部121Aによって樹脂溜まり部211の底部から上昇したり、底部まで下降したりするように形成されている。可動コア212が樹脂溜まり部211の底部から上昇すると、樹脂溜まり部211の深さが相対的に浅くなる。一方、可動コア212が下降すると、樹脂溜まり部211の深さが相対的に深くなる。また、図示しないが、可動コア212は、該可動コア212を加熱するための可動コア加熱部を有する。
また、樹脂溜まり部211の内部には、樹脂吸収部材(図示せず)が配置されている。樹脂吸収部材は、例えば不織布等の圧縮可能な樹脂吸収シートであり、樹脂溜まり部211に収容された樹脂を吸収することで、樹脂が樹脂溜まり部211から溢れ出してシール部材210へ侵入することを阻止する。なお、樹脂吸収部材の配置位置は、可動コア212の昇降に影響を与えなければ特に制限されなく、例えば樹脂溜まり部211の側壁に配置されている。
[高圧タンクの製造方法]
次に、図10~図12を基に高圧タンクの製造装置200を用いて高圧タンクを製造する方法を説明する。高圧タンクの製造装置200を用いて製造される高圧タンクは、例えばフローメディア5を備えないものである。そして、本実施形態に係る高圧タンクの製造方法は、主に、プリフォーム10を金型112Aの内部に配置して型締めを行う第1工程と、真空脱気後に金型112Aの内部に樹脂を注入する第2工程と、可動コア212で樹脂溜まり部211に溜まる樹脂を加圧する第3工程と、樹脂を硬化させる第4工程と、を含む。
第1工程では、可動コア212を樹脂溜まり部211の底部まで下降した状態(すなわち、樹脂溜まり部211を比較的に深くした状態)で、可動コア加熱部で可動コア212を加熱する。このとき、制御部125は、可動コア加熱部の加熱温度を下型加熱部126及び上型加熱部127の加熱温度を10℃高く設定する。続いて、樹脂溜まり部211の内部にシート状の不織布等の樹脂吸収部材を配置する。続いて、事前に作製されたプリフォーム10を金型112Aの内部に配置し、型締めを行う。型締め後、制御部125は、真空ポンプ115を作動させることで金型112Aの内部を真空脱気する(図10参照)。
第2工程では、真空脱気完了後、樹脂を金型112Aの内部に注入する。このとき、制御部125は、開閉バルブ119に開弁するように制御指令を出力する。開閉バルブ119が開弁すると、樹脂タンク128からの樹脂6が樹脂注入配管118A及びランナ116Aを経由して金型112Aの内部に流入する。これによって、主剤と硬化剤とからなる2液系の熱硬化性のエポキシ樹脂が金型112Aの内部に注入され、プリフォーム10の繊維束への含浸が行われる。そして、金型112Aの内部に注入した樹脂6が樹脂溜まり部211の内部にも流入する(図11参照)。
樹脂の注入に伴い、金型112A内部の圧力(すなわち樹脂圧力)が徐々に上がっていく。制御部125は、圧力センサ123により検出された金型112A内部の樹脂の圧力を常に取得し、上記図8に示す波形に基づいて、金型内部の樹脂の圧力が含浸時の圧力ピークに達した後に圧力低下開始のタイミングを監視する。ここでの含浸時の圧力ピークに達した後に圧力低下開始タイミングは、すなわち樹脂の硬化開始のタイミングである(図8参照)。
そして、金型内部の樹脂の圧力が含浸時の圧力ピークに達した後に圧力低下開始のタイミングで、制御部125は、樹脂溜まり部211を比較的に浅くするように可動コア212を上昇させる。これによって、第3工程に移る。
第3工程では、制御部125は、駆動部121Aを駆動することにより可動コア212を上昇させる。可動コア212が上昇すると、樹脂溜まり部211の深さが比較的に浅くなるため、該樹脂溜まり部211に溜まった樹脂を加圧することになる(図12参照)。そして、この状態において、プリフォーム10の繊維束に含浸された樹脂を硬化し続ける。これと同時に、樹脂溜まり部211に溜まった樹脂も加圧された状態で硬化する。
第4工程では、制御部125は、図8に示す関係に基づいて樹脂硬化時間を制御する。そして、樹脂硬化が完了すると、制御部125は、駆動部121Aを駆動して可動コア212を元の位置(すなわち、樹脂溜まり部211の底部)に戻すように可動コア212を下降させる。樹脂硬化が完了すると、樹脂溜まり部211に溜まった樹脂、ランナ116Aに残された樹脂、及び、プリフォーム10の繊維束に含浸された樹脂は一体的になる。言い換えれば、樹脂溜まり部211に溜まった樹脂、ランナ116に残された樹脂、及び、プリフォーム10の繊維束に含浸された樹脂は互いに連結される状態になる。
その後、樹脂含浸完了後のプリフォーム10を金型112Aから取り出し、該プリフォーム10と一体化されて硬化した、樹脂溜まり部211に溜まった樹脂及びランナ116Aに残された樹脂を取り除く。これによって、高圧タンクが製造される。
本実施形態に係る高圧タンクの製造装置200では、樹脂溜まり部211の底部には、樹脂溜まり部211の深さを調整する可動コア212が配置されている。可動コア212の位置を上昇することにより、樹脂溜まり部211に溜まった樹脂を加圧して意図的に一定の厚さ(例えば1mm)で硬化させることで、該樹脂溜まり部211に溜まった樹脂、ランナ116Aに残された樹脂、及び製造される高圧タンクを一体的にすることが可能になる。従って、製造される高圧タンクを金型112Aから取り外す際に、製造される高圧タンクと一体化された、樹脂溜まり部211に溜まった樹脂及びランナ116Aに残された樹脂も一緒に金型112Aから取り除くことができる。これによって、樹脂溜まり部211に溜まった樹脂とランナ116Aに残された樹脂とが硬化しバリとして金型内部に残留したり、製造された高圧タンクに混入したりすることを抑制でき、バリの残留及び混入による不良品の発生を防止することができる。その結果、製造される高圧タンクの品質及び性能を向上することができる。
また、製造される高圧タンクと一体化された、樹脂溜まり部211に溜まった樹脂及びランナ116Aに残された樹脂を一緒に金型112Aから取り除くことができるので、高圧タンクの製造装置200を用いて高圧タンクの連続生産を行うことが可能になる。その結果、高圧タンクの生産性の向上とコストの削減とを図ることができる。
更に、このようにすることで、仮に樹脂が良い流動性を有する低粘度のエポキシ樹脂であっても、可動コア212で該エポキシ樹脂を加圧し硬化することにより、硬化したエポキシ樹脂がバリとして金型への残留、高圧タンクへの混入を確実に抑制することができる。また、可動コア212を加熱するための可動コア加熱部を有するので、樹脂溜まり部211に溜まった樹脂を加圧して硬化させる際に、仮に硬化予定の厚さが薄い場合(すなわち、薄肉)であっても、可動コア加熱部で加熱することにより、樹脂の硬化度を高くすることができる。
[第3実施形態]
次に、図13及び図14を基に第3実施形態に係る高圧タンクの製造装置300を説明する。本実施形態の高圧タンクの製造装置300は、主に、可動コアの構造において第1実施形態と相違している。以下では、その相違点のみを説明する。
本実施形態に係る高圧タンクの製造装置300では、複数のフィルムゲートを用いて金型112Bに収容されるプリフォーム10の左右両側から樹脂注入を行う。そして、複数のフィルムゲートは、互いに独立している。ここでの独立とは、フィルムゲート同士が繋がっておらず、分割される意味である。
図13に示すように、金型112Bに収容されるプリフォーム10の左右両側には、互いに独立した5つのフィルムゲート(第1フィルムゲート301、2つの第2フィルムゲート302、及び2つの第3フィルムゲート303)が配置されている。第1フィルムゲート301、2つの第2フィルムゲート302、及び2つの第3フィルムゲート303は、それぞれ下型110Bに設けられ、プリフォーム10の軸方向に沿うように並べられている。より具体的には、第1フィルムゲート301はプリフォーム10の胴体部21の中央部、第3フィルムゲート303は胴体部21の端部(すなわち、ドーム部22又はドーム部23に隣接する端部)、第2フィルムゲート302は胴体部21の中央部と端部との間の部分とそれぞれ対応するように、略等間隔で配置されている。そして、各フィルムゲートは、互いに連通していない。
また、高圧タンクの製造装置300は、第1フィルムゲート301、2つの第2フィルムゲート302、及び2つの第3フィルムゲート303に対して1対1で複数の樹脂溜まり部を備えている。具体的には、第1フィルムゲート301に対応して第1樹脂溜まり部321、第2フィルムゲート302に対応して第2樹脂溜まり部322、第3フィルムゲート303に対応して第3樹脂溜まり部323が、下型110Bにそれぞれ設けられている。
各樹脂溜まり部の底部には、各樹脂溜まり部の深さを調整するための可動コアが設けられている。具体的には、第1樹脂溜まり部321の底部に該第1樹脂溜まり部321の深さを調整する第1可動コア311、第2樹脂溜まり部322の底部に該第2樹脂溜まり部322の深さを調整する第2可動コア312、第3樹脂溜まり部323の底部に該第3樹脂溜まり部323の深さを調整する第3可動コア313がそれぞれ配置されている。これらの可動コアは、互いに独立して各樹脂溜まり部の深さを調整するように形成されている。
各樹脂溜まり部、各可動コア及び各フィルムゲートの構造は、同様であるため、ここでは図14に示す第1樹脂溜まり部321、第1フィルムゲート301及び第1可動コア311の例を挙げて説明する。
図14に示すように、下型110Bにおいて、第1フィルムゲート301は、該第1フィルムゲート301よりも深い第1樹脂溜まり部321と連通している。第1樹脂溜まり部321は、第1フィルムゲート301よりもプリフォーム10から離れる側に配置され、その底部には第1可動コア311が配置されている。第1可動コア311は、例えばブロック状に形成され、第1樹脂溜まり部321の深さを調整できるように、駆動部121Bによって第1樹脂溜まり部321内で上昇したり下降したりすることができる。なお、第1樹脂溜まり部321は、ランナ116Bを介して樹脂注入配管118Bと連通している。
また、図13に示すように、下型110Bには、複数の圧力センサ(2つの圧力センサ305、及び2つの圧力センサ306)が配置されている。圧力センサ305は、下型110Bのうち胴体部21の中央部と端部との間の部分に対応する位置に埋め込まれ、該位置を流動する樹脂の圧力を検出する。圧力センサ306は、下型110Bのうち胴体部21の端部に対応する位置に埋め込まれ、該位置を流動する樹脂の圧力を検出する。これらの圧力センサ305,306は、それぞれの検出結果を制御部125に出力する。
本実施形態では、制御部125は、圧力センサ305の検出結果が入力される場合に、駆動部121Bを介して第2可動コア312を上昇させ、圧力センサ306の検出結果が入力される場合に、駆動部121Bを介して第3可動コア313を上昇させるようにされている。
[高圧タンクの製造方法]
次に、図15~図18を基に高圧タンクの製造装置300を用いて高圧タンクを製造する方法を説明する。高圧タンクの製造装置300を用いて製造される高圧タンクは、例えばフローメディア5を備えないものである。そして、本実施形態に係る高圧タンクの製造方法は、主に、プリフォーム10を金型112Bの内部に配置して型締めを行う第1工程と、真空脱気後に各樹脂溜まり部に樹脂を注入する第2工程と、各可動コアを順次に上昇させることで樹脂を金型112Bの内部に注入する第3工程と、樹脂を硬化させる第4工程と、を含む。
第1工程では、事前に作製されたプリフォーム10を金型112Bの内部に配置する。具体的には、上型111Bを開いた状態で、シャフト113に軸支された状態でプリフォーム10を下型110Bに載置する。続いて、下型加熱部126で下型110Bを、上型加熱部127で上型111Bをそれぞれ加熱した状態で型締めを行う。型締め後、制御部125は、真空ポンプ115を作動させることで金型112Bの内部を真空脱気する。
第2工程では、真空脱気完了後、樹脂を各樹脂溜まり部に注入する。具体的には、制御部125は、全ての可動コアが下がった状態(すなわち、第1可動コア311、第2可動コア312及び第3可動コア313をそれぞれの樹脂溜まり部の底部に位置させる状態)で、開閉バルブ119に開弁するように制御指令を出力する。開閉バルブ119が開弁すると、樹脂タンク128からの樹脂6が樹脂注入配管118B及びランナ116Bを経由し各樹脂溜まり部に流入する(図15参照)。
各樹脂溜まり部への樹脂注入が完了すると(例えば各樹脂溜まり部が満杯になるまで樹脂6を注入する)、第3工程に移る。第3工程では、制御部125は、各樹脂溜まり部に溜まった樹脂6を同時に金型112Bの内部に注入せず、各樹脂溜まり部に溜まった樹脂6を一定の順序で金型112Bの内部に注入するようにリレー制御を行う。
具体的には、制御部125は、まず駆動部121Bを介して第1可動コア311だけを上昇させる。第1可動コア311が上昇すると、第1樹脂溜まり部321に溜まった樹脂6は、該第1樹脂溜まり部321と連通する第1フィルムゲート301を介し、金型112Bの内部に流入する(図16参照)。これによって、プリフォーム10の繊維束への樹脂含浸が開始する。
第1フィルムゲート301から流入した樹脂6は、重力の関係でまず下型110Bの内部に流れ込む。更に、図13の矢印に示すように、樹脂6は下型110Bの中央から左右両端に向かって流動する。そして、樹脂6が圧力センサ305の埋め込まれた場所を通過すると、圧力センサ305がそれを検出し、その検出結果を制御部125に出力する。
圧力センサ305の検出結果が入力されると、制御部125は、駆動部121Bを介して第1可動コア311の両側に配置された第2可動コア312を上昇させる。第2可動コア312が上昇すると、第2樹脂溜まり部322に溜まった樹脂6が該第2樹脂溜まり部322と連通する第2フィルムゲート302を介し、下型110Bの内部に流入し、第1フィルムゲート301を介して流入した樹脂6と合流する(図17参照)。そして、合流した樹脂6が更に下型110Bの左右両端に向かって流動する。
そして、樹脂6が圧力センサ306の埋め込まれた場所を通過すると、圧力センサ306はそれを検出し、その検出結果を制御部125に出力する。圧力センサ306の検出結果が入力されると、制御部125は、駆動部121Bを介して第2可動コア312の両側に配置された第3可動コア313を上昇させる。第3可動コア313が上昇すると、第3樹脂溜まり部323に溜まった樹脂6が該第3樹脂溜まり部323と連通する第3フィルムゲート303を介し、下型110Bの内部に流入し、更に、第1フィルムゲート301及び第2フィルムゲート302を介して流入した樹脂6と合流する。そして、合流した樹脂6が更に下型110Bの左右両端に向かって流動する。下型110B内部の隅まで樹脂6が行きわたると、樹脂6は上型111Bまで流入する。これによって、金型112Bの内部の樹脂注入が完了し、プリフォーム10の繊維束全体の樹脂含浸が行われる(図18参照)。
そして、制御部125によって樹脂含浸が完了したと判定されると、第4工程に移り、樹脂硬化が行われる。具体的には、樹脂6がプリフォーム10の繊維束の内部まで完全に含浸した後、制御部125は、樹脂注入を停止し、プリフォーム10全体の圧力分布を一定に維持しながら樹脂硬化を行う。樹脂硬化が完了すると、樹脂含浸完了のプリフォーム10を金型112Bから取り出す。これによって、高圧タンクが製造される。
本実施形態に係る高圧タンクの製造装置300では、第1可動コア311、第2可動コア312及び第3可動コア313は、互いに独立して各樹脂溜まり部(第1樹脂溜まり部321、第2樹脂溜まり部322及び第3樹脂溜まり部323)の深さを調整するように形成されている。制御部125は、金型112B内部の樹脂6の流動タイミングに基づき、これらの可動コアを介して各フィルムゲート(第1フィルムゲート301、第2フィルムゲート302及び第3フィルムゲート303)から樹脂を注入するタイミングを制御することで、樹脂合流部におけるウェルドの発生を防止することができる。
すなわち、制御部125は、フィルムゲート毎の樹脂量を独立して制御し、樹脂流動を検出する圧力センサの検出結果に基づいて各フィルムゲートからの樹脂の注入タイミングを制御することで、樹脂会合角のないリレー成形を行うことができる。これによって、ウェルドの発生を確実に防止でき、製造される高圧タンクの品質を向上することができる。
また、制御部125は、プリフォーム10の各部位の積層厚さに応じて、可動コアを介して樹脂溜まり部の深さを設定し、フィルムゲートからの樹脂注入速度を制御することが好適である。このようにすれば、プリフォーム10の各部位の積層厚さに応じて樹脂注入の条件を最適化することができるので、製造される高圧タンクの品質を一層高めることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば第3実施形態において、5つのフィルムゲート、樹脂溜まり部及び可動コアの例を挙げて説明したが、必要に応じてそれらの数を増減してもよい。
1:高圧タンク、2:ライナー、3:繊維強化樹脂層、4:口金、5:フローメディア、6:樹脂、10:プリフォーム、100:高圧タンクの製造装置、110,110A,110B:下型、111,111A,111B:上型、112,112A,112B:金型、113:シャフト、114:真空脱気配管、115:真空ポンプ、116:ランナ、117:フィルムゲート、118,118A,118B:樹脂注入配管、119:開閉バルブ、120:可動コア、121,121A,121B:駆動部、122,123:圧力センサ、124:可動コア加熱部、125:制御部、126:下型加熱部、127:上型加熱部、128:樹脂タンク、129:配置部、200:高圧タンクの製造装置、210:シール部材、211:樹脂溜まり部、212:可動コア、300:高圧タンクの製造装置、301:第1フィルムゲート、302:第2フィルムゲート、303:第3フィルムゲート、305,306:圧力センサ、311:第1可動コア、312:第2可動コア、313:第3可動コア、321:第1樹脂溜まり部、322:第2樹脂溜まり部、323:第3樹脂溜まり部

Claims (8)

  1. ライナーの外表面に繊維束が巻回されたプリフォームに対し、前記繊維束に樹脂を含浸させることで高圧タンクを製造するための装置であって、
    上型と下型とを有し、前記プリフォームを収容する金型と、
    前記上型における前記プリフォームの上部に対応する位置に設けられ、前記プリフォームの上部外表面と当接するように前記上型に対して相対的に移動可能な可動コアと、
    前記可動コアに設けられ、前記金型内部の樹脂の圧力を検出する圧力センサと、
    を備え、
    前記可動コアは、前記圧力センサにより検出された結果に基づいて前記プリフォームの上部外表面と当接可能にされていることを特徴とする高圧タンクの製造装置。
  2. 前記金型を加熱する金型加熱部と、
    前記金型加熱部とは別体に形成され、前記可動コアを加熱する可動コア加熱部と、
    を更に備え、
    前記可動コア加熱部は、その温度が前記金型加熱部の温度と異なるように設定可能にされている請求項1に記載の高圧タンクの製造装置。
  3. 前記下型に配置される前記プリフォームに対し、前記プリフォームの上部に樹脂含浸促進部材を配置する配置部を更に備える請求項1又は2に記載の高圧タンクの製造装置。
  4. ライナーの外表面に繊維束が巻回されたプリフォームに対し、前記繊維束に樹脂を含浸させることで高圧タンクを製造するための装置であって、
    上型と下型とを有し、前記プリフォームを収容する金型と、
    前記金型に収容される前記プリフォームを囲むように設けられ、前記上型と前記下型との間をシールする環状のシール部材と、
    前記プリフォームと前記シール部材との間に設けられた樹脂溜まり部と、
    を備え、
    前記樹脂溜まり部の底部には、前記樹脂溜まり部の深さを調整する可動コアが配置されていることを特徴とする高圧タンクの製造装置。
  5. 前記可動コアは、前記金型内部への樹脂注入時に前記樹脂溜まり部を比較的に深くし、前記金型内部の樹脂の圧力がピークに達した後に圧力低下開始のタイミングで前記樹脂溜まり部を比較的に浅くする請求項4に記載の高圧タンクの製造装置。
  6. 前記樹脂溜まり部の内部には、樹脂吸収部材が配置されている請求項4又は5に記載の高圧タンクの製造装置。
  7. ライナーの外表面に繊維束が巻回されたプリフォームに対し、前記繊維束に樹脂を含浸させることで高圧タンクを製造するための装置であって、
    上型と下型とを有し、前記プリフォームを収容する金型と、
    前記金型に収容される前記プリフォームを囲むように前記下型に設けられ、互いに独立して形成された複数の樹脂溜まり部と、
    前記複数の樹脂溜まり部に対して1対1に設けられ、各樹脂溜まり部と前記金型の内部とを連通する複数のフィルムゲートと、
    前記複数の樹脂溜まり部に対して1対1に設けられ、各樹脂溜まり部の深さを調整する複数の可動コアと、
    を備え、
    前記複数の可動コアは、互いに独立して各樹脂溜まり部の深さを調整するように形成されていることを特徴とする高圧タンクの製造装置。
  8. 円筒状の胴体部と該胴体部の軸方向の両端に設けられた一対のドーム部とを有するライナーと、
    前記ライナーの外周面を覆う繊維強化樹脂層と、
    前記繊維強化樹脂層の外表面の少なくとも一部に設けられたフローメディアと、
    を備えることを特徴とする高圧タンク。
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