JP2007068384A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な方法で出力電圧の極性切替を短時間で行うことが可能な圧電トランス式高圧電源装置を用いた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 正の出力電圧発生回路及び負の出力電圧発生回路とを具備する圧電トランス式高圧電源装置において、
上記各出力電圧発生回路は、
圧電トランス、
圧電トランス駆動回路、
出力電圧検出回路、及び
前記出力電圧検出回路からの信号と、出力電圧を設定するための出力電圧設定信号とに基づいて、前記圧電トランス駆動回路を制御する制御信号を出力する駆動制御回路を有し、
前記圧電トランス式高圧電源装置の出力極性を切り替える際に、正の出力電圧発生回路及び負の出力電圧発生回路を同時にONする時間を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真プロセス方式の画像形成装置に使用される圧電トランス式高圧電源装置及び、それを使用した画像形成装置に関するものである。
電子写真プロセス方式の画像形成装置において、転写部などの画像形成に係わる直流バイアス等ための高圧電源装置の小型化・軽量化は、画像形成装置自体の小型化・軽量化にも繋がる。このため、上記高圧電源装置に用いられるトランスとして、巻線式の電磁トランスに変わり、薄型で軽量の高出力の圧電トランスを用いることが検討されている。セラミックを素材とした圧電トランスを用いることにより、電磁トランス以上の効率で高電圧を生成する事が可能となり、しかも、一次側および二次側間の結合に関係なく一次側と二次側の電極間の距離を離す事が可能となる。したがって、特別に絶縁の為にモールド加工する必要がなくなり、高圧電源装置を小型・軽量にできる。
正負両極性を出力する圧電トランス式高圧電源装置の回路構成例を図2を用いて説明する。ここに示す回路は、正負両極性を出力する高圧電源の使用例として、転写材をベルトに静電吸着させ搬送させる方式の画像形成装置において、転写材を帯電させ搬送ベルトに吸着させるための吸着手段に使用される高圧電源装置の一例である。
大きくは、正極性の出力電圧を発生させる正電圧回路部と負極性の出力電圧を発生させる負電圧回路部とに別れている。負電圧回路部は回路的には正電圧回路部と同様であるものの、電圧出力段のダイオード整流部のダイオード極性を逆とすることで負極性電圧を発生させている。
また、正電圧回路部にはオフ回路部220が設けられ、抵抗123,124で分圧された電圧と正電圧設定信号Vcont_+とをコンパレータ122で比較しトランジスタ121を用いてインダクタンス112への24Vの供給をオンオフするように回路構成している。ノイズ等の影響を考え抵抗123,124での分圧された電圧としては約0.5V程度を設定しており、正電圧設定信号Vcont_+が約0.5V以下の場合にはオフされる。つまり、負電圧出力時には正電圧回路部のオペアンプへの負の出力検出信号Vsnsが入力されるような場合には、圧電トランス101への電圧供給がストップすることになる。
負電圧回路部は、正電圧回路部の構成と部分的に同様の構成を有しており、対応する部分には正電圧回路部の参照番号に「’」を負荷した参照符号を用いている。以下、負電圧回路部を省略し、正電圧回路部について説明する。101は高圧電源の圧電トランス(圧電セラミックトランス)である。圧電トランス101の出力はダイオード102、103及び高圧コンデンサ104によって正電圧に整流平滑され負荷である吸着ローラ(図3の500)に供給される。出力電圧検出回路206において、出力電圧は抵抗105、106、107によって分圧され、保護用抵抗108を介してオペアンプ109の非反転入力端子(+端子)に入力される。
ここで、出力電圧検出回路206は、抵抗105、106、107とコンデンサ115を図2のように構成することにより、フィルタ回路として機能する。したがって、抵抗とコンデンサの部品定数によって決まる回路時定数により出力電圧検出信号Vsnsがオペアンプ109に入力される。他方、オペアンプの反転入力端子(−端子)には抵抗114を介してDCコントローラ201からアナログ信号である高圧電源の正の出力電圧設定信号Vcont_+が入力される。ここでオペアンプ109と抵抗114とコンデンサ113は、図2のように構成することにより、積分回路として機能しており、抵抗とコンデンサの部品定数によって決まる積分時定数を有している。また、オペアンプ109の出力端は電圧制御発振器(VCO)110に接続され、その出力端がインダクタ112に接続されたトランジスタ111を駆動することで、圧電トランスの一次側に電源を供給する。
また、圧電トランスの周波数に対する出力特性は一般的に図5に示すような共振周波数fにおいて出力電圧が最大となるような裾広がりな形状をしている。したがって、駆動周波数を変化させることにより出力電圧の可変制御が可能である。例えば駆動周波数を上記共振周波数fより十分に高い周波数から低い周波数(上記共振周波数fより高い周波数)へ変化させることで圧電トランスの出力電圧を増加させていくことが可能となる。
このような圧電トランス式高圧電源は、例えば特許文献1に開示されている。
上記従来例を正極性出力と負極性出力とが必要な高圧電源装置に適用しようとする場合、以下のような問題点が生じる。
吸着手段への一般的な供給出力としては、転写材の通紙中は正極性出力を印加し、転写材の通紙と通紙の間であるいわゆる紙間中はトナーなどが吸着手段である吸着ローラ表面に付着し汚れることを防止するため、トナーと同極性の負極性出力が印加される。このため、通紙→紙間→通紙に対し吸着バイアス出力は正→負→正と切り替えることが必要である。画像形成装置の一例としてプロセススピードが約120mm/sec程度でA4サイズ紙を毎分約21枚プリントを行う場合、連続プリント時の紙間時間としては約400msecとなる。
圧電トランス式高圧電源の出力正負切替制御の一例を図2、図7を使用して以下に説明する。
図2の回路の正の出力電圧設定信号Vcont_+の入力段の積分回路定数として、抵抗114を1MΩ、コンデンサ113を4700pFと設定し、正の出力電圧設定信号Vcont_+として約5Vで正の出力電圧値として約+1.1KV DCを出力している状態から約−500V DCの負の出力に切り替えた後、再度約1.1KV DCの正の出力に切り替える場合の制御について以下に説明する。
この図7で、横軸は時間、縦軸は電圧を示し、正負各出力電圧設定信号Vcontを下段に、出力信号Voutを上段に示している。
まず正の出力設定信号Vcont_+をオフし正の出力電圧を一旦0Vにオフさせる。次に、負の出力電圧設定信号Vcont_−をONさせ負の目標電圧−500Vを出力させる。次に正の出力へ切り替えるため負の出力電圧設定信号Vcont_−をオフし、負の出力電圧を一旦0Vにオフさせた後、正の出力電圧設定信号Vcont_+をオンし、正の目標電圧+1.1KVを出力する。このように、従来の切替制御では、図7のように正出力→正出力オフ→0V→負出力→負出力オフ→0V→正出力と、出力をオフした後一旦出力を0Vにした後、次の出力を立ち上げるようにしていた。このため切替時間としては約1000msec程度と長い切替時間となっていて、紙間時間内に切替制御を行うことは出来なかった。
特開平11−206113号公報
本発明の目的は上記課題を解決することである。
また、本発明の他の目的は、出力電圧を短時間で正負極性切替可能な圧電トランス式高圧電源装置及びそれを使用した画像形成装置を提供することに有る。
上記目的を達成するため、本発明に従う圧電トランス式高圧電源装置は、
正の出力電圧発生回路及び負の出力電圧発生回路とを具備する圧電トランス式高圧電源装置において、
上記各出力電圧発生回路は、
圧電トランス、
圧電トランス駆動回路、
出力電圧検出回路、及び
前記出力電圧検出回路からの信号と、出力電圧を設定するための出力電圧設定信号とに基づいて、前記圧電トランス駆動回路を制御する制御信号を出力する駆動制御回路を有し、
前記圧電トランス式高圧電源装置の出力極性を切り替える際に、正の出力電圧発生回路及び負の出力電圧発生回路を同時にONする時間を設けたことを特徴とする。
好適には、圧電トランス式高圧電源装置の目標出力電圧値に応じて、正の出力電圧発生回路及び負の出力電圧発生回路を同時にONする時間を変える。
好適には、画像形成装置が使用される環境(温湿度)に応じて、正の出力電圧発生回路及び負の出力電圧発生回路を同時にONする時間を変える。
本発明によれば、簡易な方法で出力電圧の極性切替を短時間で行うことが可能な圧電トランス式高圧電源装置を用いた画像形成装置の提供が可能となる。
また、本発明によれば、前記圧電トランス式高圧電源装置の出力値の大きさによらず出力電圧の極性切替を短時間で行うことが可能となる。
また、本発明によれば、画像形成装置が使用される環境(温湿度)によらず、圧電トランス式高圧電源の出力電圧の極性切替を短時間で行うことが可能となる。
以下本発明を実施するための好適な実施例を添付図面を参照して詳しく説明する。
まず、本発明に係わる実施例1を説明する。
図3は本実施例の画像形成装置の一例で有るカラーレーザプリンタの構成図である。レーザプリンタ401は転写材で有る記録紙32を収納するデッキ402を有し、デッキ402内の記録紙32の有無を検知するデッキ紙有無センサ403、デッキ402から記録紙32を繰り出すピックアップローラ404、前記ピックアップローラ404によって繰り出された記録紙32を搬送するデッキ給紙ローラ405、前記デッキ給紙ローラ405と対をなし、記録紙32の重送を防止するためのリタードローラ406が設けられている。
そして、デッキ給紙ローラ405の下流には記録紙32を同期搬送するレジストローラ対407、前記レジストローラ対への記録紙32の搬送状態を検知するレジ前センサ408が配設されている。またレジストローラ対407の下流には静電吸着搬送転写ベルト(以下ETBと記す)409が配設されている。前記ETB上には、転写材である記録紙32をETB上に静電吸着させるために記録紙32を帯電させるための吸着手段として吸着ローラ500が配設されている。前記ETB上には後述する4色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックB)分のプロセスカートリッジ410Y、410M、410C、410B(以下、4色に共通する説明においては、「プロセスカートリッジ410」など、「Y」、「M」、「C」、「B」を省略した符号を用いる)とスキャナーユニット420Y、420M、420C、420Bからなる画像形成部によって形成された画像が転写ローラ430Y、430M、430C、430Bによって順次重ね合わされてゆくことによりカラー画像が形成され記録紙32上に転写搬送される。
さらに下流には記録紙32上に転写されたトナー像を熱定着するための定着装置として、内部に加熱用のヒータ432を備えた定着部材で有る定着スリーブ433と加圧手段で有る加圧ローラ434との対、定着スリーブからの記録紙32を搬送するための、定着排紙ローラ対435、定着部からの搬送状態を検知する定着排紙センサ436が配設されている。また、前記各スキャナユニット420には、後述するビデオコントローラ440から送出される各画像信号に基づいて変調されたレーザ光を発光するレーザユニット421、各レーザユニット421からのレーザ光を各感光ドラム305上に走査するためのポリゴンミラー422とスキャナモータ423、結像レンズ群424より構成されている。
そして、前記各プロセスカートリッジ410には公知の電子写真プロセスに必要な感光ドラム305、帯電ローラ303と現像ローラ302、トナー格納容器411を具備しており、レーザプリンタ401に対して着脱可能に構成されている。さらに、前記ビデオコントローラ440はパーソナルコンピュータ等の外部装置441から送出される画像データを受け取ると前記画像データをビットマップデータに展開し、画像形成用の画像信号を生成する。また、201はレーザプリンタの制御部であるDCコントローラであり、RAM207a、ROM207b、タイマ207c、デジタル入出力ポート207d、D/Aポート207e、A/Dポート207fを具備したMPU(マイクロコンピュータ)207、及び各種入出力制御回路(不図示)等で構成されている。
さらに、202は高圧電源部であり、各プロセスカートリッジに対応した帯電高圧電源(不図示)、現像高圧電源(不図示)と、各転写ローラ430に対応した高圧を出力可能な転写高圧電源(不図示)、吸着手段用の吸着高圧電源とで構成されている。
本実施例では、正負の極性切替出力を行う高圧電源の一例として、吸着手段用の高圧電源として圧電トランス式高圧電源装置を使用している。
次に本実施例の圧電トランス式高圧電源構成を図4のブロック図に基づいて説明する。本実施例での高圧電源構成は、大きく正電圧及び負電圧の回路部に分かれている。
正電圧及び負電圧の回路部は、回路構成的に同様の部分が多いため、正電圧回路部について以下に説明を行う。
制御ユニットであるDCコントローラ201に搭載されたMPU(マイクロコンピュータ)207からD/Aポート207eから、正の出力電圧設定信号Vcont_+が出力され、高圧電源部202上に設けられたオペアンプ等により構成される積分回路(比較回路)203に入力される。同様にD/Aポート207e’から、負の出力電圧設定信号Vcont_−が出力され、高圧電源部202上に設けられたオペアンプ等により構成される積分回路(比較回路)203’に入力される。
積分回路(比較回路)203の出力は電圧制御発振回路(VCO)110を介して周波数に変換され、その周波数によりスイッチング回路204が駆動される。これにより、圧電トランス(圧電セラミックトランス)101は動作し、素子の周波数特性及び昇圧比に応じた電圧を出力する。トランス出力は整流回路205により例えば図示しているように正電圧に整流平滑され、高圧出力Voutが負荷、例えば吸着ローラ500に供給される。一方、整流後の電圧は検出回路206を介して比較回路203に帰還され出力電圧検出信号Vsnsが出力電圧設定信号Vcontと同電位になるように、積分回路(比較回路)203の出力が制御される。
次に、図2を用いて実際の圧電トランス式高圧電源回路について説明する。オペアンプ109の反転入力端子(−端子)には、直列抵抗114とコンデンサ113を介してDCコントローラ201から高圧電源の出力電圧設定信号Vcontが入力される。他方、出力電圧検出回路206において、出力電圧Voutは、抵抗105、106、107によって分圧され、分圧出力は、コンデンサ115及び保護用抵抗108を介してオペアンプ109の非反転入力端子(+端子)に出力電圧検出信号Vsnsとして出力される。オペアンプ109の出力端は電圧制御発振器(VCO)110に接続され、この電圧制御発振器110の出力端はトランジスタ111のベースに接続される。トランジスタ111のコレクタはインダクタ112を介して電源(+24V)に接続されていると同時に、圧電トランス101の一次側電極の一方に接続される。圧電トランス101の出力はダイオード102、103及び高圧コンデンサ104によって正電圧に整流平滑され負荷である吸着ローラ500に供給される。
ここで、圧電トランス101の駆動周波数に対する出力電圧の特性を図5に示す。同図に示すように、共振周波数fにおいて出力電圧が最大となり、周波数による出力電圧の制御が可能であることが判る。なお、規定出力電圧Edc出力時の駆動周波数をfxとする。また、電圧制御発振器(VCO)110は、入力電圧が上がると出力周波数を上昇させ、入力電圧が下がると出力周波数を下げるように動作する。この条件において、仮に、出力電圧Voutが圧電トランス101の規定出力電圧Edcに対応した電圧より少し上昇した場合、抵抗105を介してオペアンプ109の非反転入力端子(+端子)の入力電圧Vsnsも上がり、オペアンプ109の出力端子の電圧は上がる。つまり、電圧制御発振器110の入力電圧が上がるので、圧電トランス101の駆動周波数も上がる。従って、圧電トランス101は駆動周波数fxより少し高い周波数で駆動され、この駆動周波数が上がることにより圧電トランス101の出力電圧は下がる。その結果、出力電圧Voutを下げる方向に制御を行われることとなる。すなわち、この回路は負帰還制御回路を構成している。
一方、出力電圧Voutが規定出力電圧Edcよりも下がると、オペアンプ109の入力電圧Vsnsも下がり、オペアンプ109の出力端子の電圧は下がる。つまり、電圧制御発振器110の出力周波数が下がるので、圧電トランス101は出力電圧を上げる方向に制御が行われることとなる。このように、オペアンプ109の反転入力端子(−端子)に入力されるDCコントローラ201からの出力電圧設定信号Vcontの電圧(設定電圧:以下、この設定電圧もVcontで表す)で決定される電圧Edcに等しくなるよう、出力電圧が定電圧制御される。
次に、DCコントローラ201からオペアンプ109の反転入力端子(−端子)に入力される出力電圧設定信号Vcontと、出力電圧を検出しオペアンプ109の非反転入力端子(+端子)に入力される出力電圧検出信号Vsnsを構成する回路について詳細に説明する。まず、オペアンプ109と抵抗114とコンデンサ113を図2のように構成することにより、積分回路として機能しており、出力電圧の設定信号Vcontに対して、抵抗114とコンデンサ113の部品定数によって決まる時定数Tcontに応じて変化する信号がオペアンプ109に入力される。
ここで、抵抗114の抵抗値が大きいほど、時定数Tcontは大きくなる。同様に、コンデンサ113の容量が大きいほど、時定数Tcontは大きくなる。また、抵抗105,106,107とコンデンサ115によるフィルタ回路が構成されており、出力電圧Voutに対して、抵抗105,106,107とコンデンサ115の部品定数によって決まる時定数Tsnsに応じて変化する出力電圧検出信号Vsnsがオペアンプ109に入力される。このとき、
Tcont>Tsns
Tcont=R114×C113
Tsns=Rs×C115
ただし、式中のR105,R106,R107,R114,C113,C115は、それぞれ、抵抗105,106,107,114の抵抗値を、コンデンサ113,115の容量を示す。また、RsはR105,R106,R107の合成抵抗となるように、抵抗114とコンデンサ113の定数、及び抵抗105,106,107とコンデンサ115の定数を決定することにより、発振のない制御が可能となる。すなわち、Tsnsの方の時定数が小さく、立上がりが早いことでフィードバック制御が正常に発振なく動作することが可能となる。
本実施例では、Tcontは5msec、Tsnsは1msecに設定している。
Tcont,Tsnsの時定数が大きいと、フィードバック制御が遅くなるため、出力バイアスの立ち上がり時間が遅くなってしまう。また、Tcont,Tsnsの時定数が小さいと、フィードバックする駆動周波数の変化が大きくなり、圧電トランス101の共振周波数f0を超えてしまい、フィードバック制御が破綻してしまう。
このため、Tcont,Tsnsとしては、約0.5msec〜100msec程度の範囲(より好ましくはTcontは約1から約10msec,Tsnsは約0.5msec〜約5msec程度の範囲)で適時最適な値を設定することが望ましい。
本発明に係わる第一の発明の実施例の一例について、このような回路を使用し、圧電トランス方式高圧電源にて出力電圧の正負極性切替制御について説明する。
切替制御の説明を図1を使用し説明を以下に行う。
図1にて、横軸は時間、縦軸は電圧で有り、下段に正出力電圧設定信号Vcont_+及び負出力設定信号Vcont_−を示し、上段に出力信号Voutを示している。
本実施例の一例に使用される画像形成装置においては、プロセス速度約120mm/secにてA4サイズ紙を毎分約21枚プリントし、連続プリント時の紙間時間としては約400msecで有り、用紙のタイミングをレジ前センサ408で検知し、レジ前センサから吸着手段である吸着ローラの位置までは用紙が移動するのに約120msecを要するような画像形成装置を使用した場合の紙間での吸着バイアス出力極性切替制御について説明する。
本実施例では吸着バイアス値として正出力は約1.1KV、負出力は約−500Vである。
本発明では正の出力電圧設定手段及び負の出力電圧設定手段を同時にONする時間を設けたことを特徴とする。
正→負への切替部分の制御では、正出力電圧設定信号Vcont_+を出力中に転写材の後端がレジ前センサ408で検知されたら負出力電圧設定信号Vcont_−を出力し、転写材の後端が吸着ローラ位置にて正出力電圧設定信号Vcont_+をオフにする。
正の出力電圧設定手段及び負の出力電圧設定手段を同時にONする時間T1は、本実施例では約120msecで有る。
次に負→正への切替部分の制御では、レジ前センサで次の転写材の先端を検知したら正出力電圧設定信号をオンし、正の出力電圧設定手段及び負の出力電圧設定手段を同時にONする時間T2時間経過後に負出力電圧設定信号Vcont_−をオフにする。本実施例ではT2時間として、約50msecとしている。
この場合、図6のように正回路部の出力と負回路部の出力とが合成された出力が出力電圧Voutとなるため、正回路部の正の出力電圧の立ち上がりを見込んで、転写材の紙先端が吸着ローラ位置に到達するよりも早いタイミングで有るレジ前センサでの転写材,紙先端,検知のタイミングで正,電圧出力設定信号Vcont_+をONさせており、負の出力電圧設定信号Vcont_−をオフした時の立下りカーブから、合成出力Voutが転写材,紙先端が吸着ローラ位置に来た時に目標の正出力電圧となっているように、正の出力電圧設定手段及び負の出力電圧設定手段を同時にONする時間T2を決定したもので有る。本実施例では出力切替時間としては負→正の切替時で約120msecで有った。
このように、本発明に係わる第一の発明によれば、圧電トランス、圧電トランス駆動周波数の発生手段、出力電圧設定手段、出力電圧検出手段、及び出力電圧検出手段からの信号ならびに出力電圧設定信号により出力電圧を比較制御する出力制御手段から成り、前記出力電圧設定手段の設定値に従って圧電トランス駆動周波数を制御可能であり、正の出力電圧設定手段及び負の出力電圧設定手段とを具備する圧電トランス式高圧電源装置を具備する画像形成装置において、圧電トランス式高圧電源の出力極性を切り替える際に、正の出力電圧設定手段及び負の出力電圧設定手段を同時にONする時間を設けることにより、出力極性切替時間を短く出来、連続プリント時の紙間時間内での切替が可能となる。
また、本実施例では吸着手段部の高圧電源について説明したが、転写手段など他の画像形成にかかわる高圧電源についても正負極性切替を行う場合には、同様に実施し効果を得ることが可能である。
本実施例では画像形成装置の説明を、タンデム方式のカラー画像形成装置を例に説明したものの、高圧バイアスを用いた画像形成装置であれば他の方式の画像形成装置でも本発明の適用範囲とする。
本発明の第二の発明に係わる実施例2について説明を行う。実施例1で説明されている部分については、説明を省略する。
本発明の第二の発明及び第三の発明では、画像形成装置の使用環境により、つまり、吸着バイアスターゲット電圧の値により、正の出力電圧設定手段及び負の出力電圧設定手段を同時にONする時間を変化させるものである。
画像形成装置に使用される環境により最適な吸着バイアスターゲット電圧は一般的に変化する。
表1に環境を変えた場合の各吸着バイアスターゲット値の一例を示す。
Figure 2007068384
温湿度が15℃、10%RHで有るような低温低湿環境(L/Lと呼称)では、転写材の抵抗値も高くなり、吸着バイアスターゲットも約+1.6KVと高くなる。温湿度が30℃、80%RHで有るような高温高湿環境(H/Hと呼称)では、吸着バイアスターゲットは+500Vと低くなる。
このため、吸着バイアスターゲット電圧によって立上げ時間が異なるため、正の出力電圧設定手段及び負の出力電圧設定手段を同時にONする時間を異ならせている。
本実施例では、L/L時にはターゲット電圧が+1.6KVでありT2時間を0msecとし、H/H時にはターゲット電圧が+500VであるのでT2時間を100msecとしている。
T1時間については、本実施例では一定としているものの、各環境、各ターゲット電圧により時間を変え最適化を図っても良い。
T2時間については、転写材の紙先端の吸着性に影響が出るため、各環境、各ターゲット電圧により時間を変え最適化を行っているものの、T1時間については多少大まかでも紙間時間での吸着ローラ汚れ防止として大きな差は無いため一定とし制御が複雑にならないようにしている。
このように、本発明の第二及び第三の発明によれば、画像形成装置の使用環境により、つまり、吸着バイアスターゲット電圧の値により、正の出力電圧設定手段及び負の出力電圧設定手段を同時にONする時間を変化させることで、出力電圧の極性切替時間を短縮し最適化を行うことができる。
本実施例では、本発明の第二及び第三の実施例として吸着手段への高圧出力の例を述べたが、これに縛られるものではなく、転写部への高圧出力等他の高圧出力部での出力極性切替に使用しても同様の効果を得ることが可能である。
本発明の第一の発明に係わる実施例1での圧電トランス式高圧電源の出力制御の説明図である。 圧電トランス方式高圧電源の回路図の一例を示す図である。 同実施例に係る、カラーレーザプリンタの構成図である。 同実施例に係る、圧電トランス高圧電源のブロック図である。 圧電トランスの駆動周波数に対する出力電圧の特性を表す図である。 本発明の第一の発明に係わる実施例1での負→正への出力切替の説明図である。 従来の圧電トランス式高圧電源の出力制御の説明図である。
符号の説明
101 圧電トランス
105,106,107,108,114 抵抗
113,114 コンデンサ
108 保護用抵抗
109 オペアンプ
110 電圧制御発振器(VCO)
201 DCコントローラ
202 高圧電源(圧電トランス式高圧電源装置)
207 MPU(マイクロプロセッサ)
401 カラーレーザプリンタ(画像形成装置)

Claims (4)

  1. 正の出力電圧発生回路及び負の出力電圧発生回路とを具備する圧電トランス式高圧電源装置において、
    上記各出力電圧発生回路は、
    圧電トランス、
    圧電トランス駆動回路、
    出力電圧検出回路、及び
    前記出力電圧検出回路からの信号と、出力電圧を設定するための出力電圧設定信号都に基づいて、前記圧電トランス駆動回路を制御する制御信号を出力する駆動制御回路を有し、
    前記圧電トランス式高圧電源装置の出力極性を切り替える際に、正の出力電圧発生回路及び負の出力電圧発生回路を同時にONする時間を設けたことを特徴とする圧電トランス式高圧電源装置。
  2. 転写材を静電吸着して搬送させるためのベルト部材と、
    転写材をベルト部材へ静電吸着させるために転写材を帯電させる吸着部とを有する画像形成装置で有って、
    前記吸着部に高圧電圧を印可するために、請求項1に記載の前記圧電トランス式高圧電源装置を使用することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置の使用環境である温度又は湿度に応じて、前記圧電トランス式高圧電源装置の出力極性を切り替える際の正の出力電圧発生回路及び負の出力電圧発生回路を同時にONする時間を変化させることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記吸着部に印加されるターゲット電圧値に応じて、前記圧電トランス式高圧電源装置の出力極性を切り替える際の正の出力電圧発生回路及び負の出力電圧発生回路を同時にONする時間を変化させることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
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