JP2007067632A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦長の向きおよび横長の向きのいずれの状態で使用する場合でも良好な音の再生または収録を、簡易な構成で可能とする携帯型の電子機器を提供する。
【解決手段】縦長形状の画面を有する表示装置と、第1スピーカと、第2スピーカと、支持機構とを備える携帯型の電子機器である。支持機構は、所定距離だけ離れた間隔で配置される第1スピーカおよび第2スピーカが画面に対して縦方向に並んだ向きと、第1スピーカおよび第2スピーカが画面に対して横方向に並んだ向きとが相互に変化可能となるように各スピーカを支持する。
【選択図】図1A

Description

本発明は、電子機器に関し、より特定的には、表示装置とスピーカまたはマイクロフォンとを備える電子機器に関する。
近年、携帯電話などを代表とする携帯端末において、着信メロディや音楽やゲーム効果音の高品質再生に関する技術が考えられている。特に音像制御技術を用いた3D再生機能が注目されており、この機能は種々の携帯端末に搭載されている。音を再生する音響変換機としては、一般的にはスピーカやヘッドホンが用いられる。
スピーカでの音像制御技術に関しては、頭部伝達関数(Head Related Transfer Functions)を用いた方式が多くの研究者によって研究されてきている。図13Aおよび図13Bは、2つのスピーカから音を再生する場合に頭部伝達関数を用いた制御方式を説明するための図である。図13Aは、目標とする音源701と受聴者702との関係を示す図である。図13Aにおいて、音源701から受聴者702の左耳までの伝達関数をH1とし、右耳までの伝達関数をH2と表す。図13Aにおいては、音源701が受聴者702の左側にあるので、右耳より左耳の方が早く音が到達し、かつ、音が大きい。一方、図13Bは、制御スピーカ706および707を用いて仮想音源703を実現するシステムを示す図である。図13Bにおいて、制御スピーカ706から受聴者702の左耳までの伝達関数をH3とし、右耳までの伝達関数をH4と表す。また、制御スピーカ707から受聴者702の左耳までの伝達関数をH5とし、右耳までの伝達関数をH6と表す。また、図13Bに示すシステムでは、制御スピーカ706の入力側には制御フィルタ704が設けられ、制御スピーカ707の入力側には制御フィルタ705が設けられる。
図13Bに示すシステムの再生系を数式で表すと、次の式(1)のようになる。
Figure 2007067632
上式(1)において、L(ω)は制御フィルタ704のフィルタ特性であり、R(ω)は制御フィルタ705のフィルタ特性である。式(1)より、各制御フィルタ704および705のフィルタ特性は、次の式(2)のようになる。
Figure 2007067632
式(2)を用いて各フィルタ特性L(ω)およびR(ω)を算出し、算出された各フィルタ特性L(ω)およびR(ω)を各制御フィルタ704および705に設定することによって、仮想音源703(目標音源)の位置に音像を定位することができる。すなわち、制御スピーカ706および707から音を再生したときに、仮想音源703の位置に音源があるかのように受聴者702に知覚させることができる。なお、上式(1)および(2)では各フィルタ特性および各伝達関数は周波数領域で表されている。周波数領域で表された式(1)を畳み込み行列を用いて時間領域に変換し、最小二乗的に制御フィルタを算出する方法もある。
上式(2)からわかるとおり、制御フィルタ704および705のフィルタ特性は、目標音像の位置、受聴者の位置、および制御スピーカ位置の条件に依存して設定される。したがって、完全な制御を実現するためには、各条件が変更された場合には制御フィルタの設定も変更する必要がある。
また、上記の音像制御技術は、ミニコンポやTV等の据え置き型の機器で用いられる場合が多かったが、近年、携帯電話等の携帯型の機器においても用いられる場合がある。また、近年では、テレビ放送を受信することができる携帯電話が登場している。このような携帯電話では、着信メロディや音楽やゲームの効果音等を再生する場合や、テレビ放送の音声を再生する場合に、上記の音像制御技術が利用される。
一般的な携帯電話は縦長形状のディスプレイを有しており、ディスプレイは通常時には縦長の向きで利用される。つまり、着信メロディや音楽を再生する場合には、ディスプレイが縦長の向きとなるように携帯電話は縦向きで利用される。一方、ゲーム画像を表示したりテレビを再生する場合には、ディスプレイを有効に利用するためにディスプレイは横長の向きで利用される。つまり、携帯電話は横向きで利用される。このように、携帯電話等の携帯機器では、利用状況によってディスプレイの向きが変化するので、携帯電話の向きが利用状況によって異なるという特徴がある。
上述したような2つのスピーカを用いた音像制御を携帯電話等において実現するためには、再生音を聴取する使用者に対する横方向に関して異なる位置に各スピーカを配置する必要がある。上記のように、携帯電話の向きは利用状況によって異なるので、携帯電話が縦向きの場合にも横向きの場合にも、各スピーカの位置が横方向に関して異なる位置となるように各スピーカを配置する必要がある。そのため、従来では、以下のような技術が考えられている。
特許文献1には、携帯電話を縦向きに使用する場合に用いるスピーカと、携帯電話を横向きに使用する場合に用いるスピーカとを個別に設ける技術が記載されている。図14は、特許文献1に記載の電子機器を示す図である。図14に示す電子機器801は、発音手段(スピーカ)と表示パネルとを一体的に設けた構成であり、表示パネル802と、スピーカ803、804、および805とを備えている。この電子機器801においては、表示パネル802を縦長の向きで使用する場合にはスピーカ803および804が使用され、表示パネル802を横長の向きで使用する場合にはスピーカ804および805が使用される。これによって、表示パネル802が縦長の向きの場合であっても横長の向きの場合であっても、2つのスピーカは横方向に関して異なる位置に配置されることになる。
また、特許文献2には、2つのスピーカを斜めに配置する技術が記載されている。図15は、特許文献1に記載の携帯端末を示す図である。図15に示す携帯端末901は、スピーカ902および903と、ディスプレイ904とを備えている。図15においては、スピーカ902および903は、ディスプレイ904に対して斜めに、すなわち、ディスプレイ904の対角線の位置に配置されている。2つのスピーカを図15に示す配置にすることによって、ディスプレイ904が縦長の向きの場合であっても横長の向きの場合であっても、2つのスピーカは横方向に関して異なる位置に配置されることになる。
特開2003−244786号公報 特開2003−78801号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、携帯機器はスピーカを少なくとも3つ搭載する必要があり、装置の大型化および複雑化を招く要因となる。このことは、小型化軽量化が特に要求される携帯機器において大きな問題である。また、特許文献1に記載の技術では、再生に用いる2つのスピーカの間隔が、縦向きの場合と横向きの場合とで異なる。そのため、縦向きの場合と横向きの場合とによってフィルタ係数を切り替える必要がある。フィルタ係数を2種類用意しておかなければならないので、多くのメモリ量が必要になるという問題がある。
また、特許文献2に記載の技術では、2つのスピーカの位置関係が縦向きの場合と横向きの場合とで異なっている。そのため、特許文献2に記載の技術も特許文献1に記載の技術と同様、フィルタ係数を2種類用意しなければならず、多くのメモリ量が必要になるという問題がある。また、特許文献2に記載の技術では、縦向きの場合であっても横向きの場合であっても、2つのスピーカが斜めに配置されるので、2つのスピーカが左右に平行に配置される場合に比べて、フィルタ係数の設定が困難になり、左右対称となるように音像制御を行うことが困難になるという課題もある。
また、図13に示すような制御フィルタを用いた音像制御を行う場合のみならず、通常のステレオ再生を行う場合においても、良好な再生音を得るためには2つのスピーカが左右に平行に配置されていることが好ましい。したがって、上記特許文献2に記載の技術では、良好な再生音を得ることができないおそれがあった。
また、以上に説明した問題はスピーカについてのみでなく、収録用のマイクロフォンに関しても同様である。すなわち、例えば2つのマイクロフォンを使用してステレオ収録する場合においても、良好なステレオ収録を行うためには、装置の向きが縦長の向きか横長の向きかに応じて、マイクロフォンを適切に配置することが望ましい。今後は携帯機器を初めとする電子機器において、臨場感ある再生および収録を実現するための機能が搭載される可能性が高く、その際、利用状況に応じた収録を行うということは非常に重要な課題であると考えられる。
それ故、本発明の目的は、縦長の向きおよび横長の向きのいずれの状態で使用する場合でも良好な音の再生または収録を、簡易な構成で可能とする携帯型の電子機器を提供することである。
本発明では、上記課題を解決するために、次の構成を採用した。すなわち、第1の発明は、縦長形状の画面を有する表示装置と、第1スピーカと、第2スピーカと、所定距離だけ離れた間隔で配置される第1スピーカおよび第2スピーカが画面に対して縦方向に並んだ向きと、第1スピーカおよび第2スピーカが画面に対して横方向に並んだ向きとが相互に変化可能となるように各スピーカを支持する支持機構とを備える、携帯型の電子機器である。
また、第2の発明においては、支持機構は、画面に対して平行な状態で第1スピーカおよび第2スピーカを保持する第1支持部と、第1支持部を画面に対して垂直な軸で回転可能に支持する第2支持部とを含んでいてもよい。
また、第3の発明においては、第2支持部は、第1支持部を回転させるための駆動力を発生させる駆動力発生手段を有していてもよい。このとき、電子機器は、駆動力発生手段を制御することによって第1支持部の回転を制御する回転制御部と、画面に表示すべき画像が画面の縦方向に表示されるか横方向に表示されるかを検出する表示方向検出部と、画面の縦方向に画像が表示されることが検出された場合、第1スピーカおよび第2スピーカが画面に対して横方向に並べた向きに支持されるように回転制御部に対して指示を行い、画面の横方向に画像が表示されることが検出された場合、第1スピーカおよび第2スピーカが画面に対して縦方向に並べた向きに支持されるように回転制御部に対して指示を行う方向指示部とをさらに備える。
また、第4の発明は、縦長形状の画面を有する表示装置と、開口部を有し、内部に空間が形成される形状を有する第1筐体と、第1筐体の内部空間に配置される第1スピーカと、開口部を有し、内部に空間が形成される形状を有する第2筐体と、第2筐体の内部空間に配置される第2スピーカと、第1筐体および第2筐体の各開口部を覆うように配置され、第1筐体の内部空間と外部とを接続する第1音孔と、第2筐体の内部空間と外部とを接続する第2音孔とが設けられた音孔形成部材と、第1音孔および第2音孔が画面に対して縦方向に並んだ向きと、第1音孔および第2音孔が画面に対して横方向に並んだ向きとが相互に変化可能となるように音孔形成部材を支持する支持機構とを備える、携帯型の電子機器である。
また、第5の発明においては、支持機構は、音孔形成部材を画面に対して垂直な軸で回転可能に支持するようにしてもよい。
また、第6の発明においては、第1音孔は、第1音孔および第2音孔が画面に対して縦方向に並んだ向きに配置される場合であっても、横方向に並んだ向きに配置される場合であっても、第1筐体の内部空間に接続される位置に設けられてもよい。第2音孔は、第1音孔および第2音孔が画面に対して縦方向に並んだ向きに配置される場合であっても、横方向に並んだ向きに配置される場合であっても、第2筐体の内部空間に接続される位置に設けられる。
また、第7の発明においては、支持機構は、音孔形成部材を回転させるための駆動力を発生させる発生手段を有していてもよい。このとき、電子機器は、駆動力発生手段を制御することによって音孔形成部材の回転を制御する回転制御部と、画面に表示すべき画像が画面の縦方向に表示されるか横方向に表示されるかを検出する表示方向検出部と、画面の縦方向に画像が表示されることが検出された場合、第1音孔および第2音孔が画面に対して横方向に並べた向きになるように回転制御部に対して指示を行い、画面の横方向に画像が表示されることが検出された場合、第1音孔および第2音孔が画面に対して縦方向に並べた向きになるように回転制御部に対して指示を行う方向指示部とをさらに備える。
また、第8の発明においては、第1スピーカは、第1音孔および第2音孔が画面に対して縦方向に並んだ向きとなる場合と横方向に並んだ向きとなる場合とで、第1音孔までの距離が等しくなる位置に配置されてもよい。第2スピーカは、第1音孔および第2音孔が画面に対して縦方向に並んだ向きとなる場合と横方向に並んだ向きとなる場合とで、第2音孔までの距離が等しくなる位置に配置される。
また、第9の発明は、縦長形状の画面を有する表示装置と、内部に空間が形成される形状を有し、内部空間と外部とを接続する第1音孔および第2音孔が設けられる第1筐体と、第1筐体の内部空間に配置される第1スピーカと、内部に空間が形成される形状を有し、内部空間と外部とを接続するとともに第1音孔と画面に対して縦方向に並ぶ位置に位置する第3音孔と、内部空間と外部とを接続するとともに第2音孔と画面に対して横方向に並ぶ位置に位置する第4音孔とが設けられる第2筐体と、第2筐体の内部空間に配置される第2スピーカと、第1音孔、第2音孔、第3音孔および第4音孔を開閉可能な音孔開閉部材とを備える、携帯型の電子機器である。
また、第10の発明においては、音孔開閉部材は、第1音孔および第3音孔を同時に閉塞させることが可能で、かつ、第2音孔および第4音孔を同時に閉塞させることが可能な大きさの板状部材であってもよい。このとき、電子機器は、音孔開閉部材が第1音孔および第3音孔を閉塞させる状態と、音孔開閉部材が第2音孔および第4音孔を閉塞させる状態とを相互に変化可能に音孔開閉部材を支持する支持機構をさらに備える。
また、第11の発明においては、支持機構は、音孔開閉部材を画面に対して垂直な軸で回転可能に支持するようにしてもよい。
また、第12の発明においては、支持機構は、音孔開閉部材を回転させるための駆動力を発生させる発生手段を有していてもよい。このとき、電子機器は、駆動力発生手段を制御することによって音孔開閉部材の回転を制御する回転制御部と、画面に表示すべき画像が画面の縦方向に表示されるか横方向に表示されるかを検出する表示方向検出部と、画面の縦方向に画像が表示されることが検出された場合、音孔開閉部材が第1音孔および第3音孔を閉塞する状態となるように回転制御部に対して指示を行い、画面の横方向に画像が表示されることが検出された場合、音孔開閉部材が第2音孔および第4音孔を閉塞する状態となるように回転制御部に対して指示を行う方向指示部とをさらに備える。
また、第13の発明においては、第1スピーカは、第1音孔までの距離と第2音孔までの距離とが等しくなる位置に配置されてもよい。第2スピーカは、第3音孔までの距離と第4音孔までの距離とが等しくなる位置に配置される。
また、第14の発明においては、電子機器は、第1スピーカに入力される音声信号に対して所定のフィルタ特性でフィルタ処理を行うとともに、第2スピーカに入力される音声信号に対して所定のフィルタ特性でフィルタ処理を行うことによって、第1スピーカから再生される音および第2スピーカから再生される音による音像の位置を制御する制御フィルタ部をさらに備えていてもよい。
また、第15の発明は、縦長形状の画面を有する表示装置と、第1マイクロフォンと、第2マイクロフォンと、所定の距離離れた間隔で配置される第1マイクロフォンおよび第2マイクロフォンを、画面に対して縦方向に並べた向きと横方向に並べた向きとを相互に変化可能に支持する支持機構とを備える、携帯型の電子機器である。
また、第16の発明は、縦長形状の画面を有する表示装置と、内部に空間が形成される形状を有する第1筐体と、第1筐体の内部空間に配置される第1マイクロフォンと、内部に空間が形成される形状を有する第2筐体と、第2筐体の内部空間に配置される第2マイクロフォンと、第1筐体および第2筐体の各開口部を覆うように配置され、第1筐体の内部空間と外部とを接続する第1音孔と、第2筐体の内部空間と外部とを接続する第2音孔とが設けられた音孔形成部材と、第1音孔および第2音孔が画面に対して縦方向に並んだ向きと横方向に並んだ向きとを相互に変化可能となるように音孔形成部材を支持する支持機構とを備える、携帯型の電子機器である。
また、第17の発明は、縦長形状の画面を有する表示装置と、内部に空間が形成される形状を有し、内部空間と外部とを接続する第1音孔および第2音孔が設けられる第1筐体と、第1筐体の内部空間に配置される第1マイクロフォンと、内部に空間が形成される形状を有し、内部空間と外部とを接続するとともに第1音孔と画面に対して縦方向に並ぶ位置に位置する第3音孔と、内部空間と外部とを接続するとともに第2音孔と画面に対して横方向に並ぶ位置に位置する第4音孔とが設けられる第2筐体と、第2筐体の内部空間に配置される第2マイクロフォンと、第1音孔、第2音孔、第3音孔および第4音孔を開閉可能な音孔開閉部材とを備える、携帯型の電子機器である。
本発明に係る電子機器によれば、2つのスピーカを用いた簡易な構成で、縦長の向きおよび横長の向きのいずれの使用形態の場合であっても、良好な再生音を得ることができる。特に、2つのスピーカを用いて音像制御を行う場合には、縦長の向きおよび横長の向きのいずれの使用形態の場合であっても、同じフィルタ係数を用いることができる。また、2つのマイクロフォンを用いた簡易な構成で、縦長の向きおよび横長の向きのいずれの使用形態の場合であっても、良好な収録音を得ることができる。
以下本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下では、本発明に係る携帯型の電子機器の一例である携帯電話機を例として説明するが、本発明は任意の携帯型の電子機器に適用することができる。
(第1の実施形態)
図1Aおよび図1Bは、本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機の外観を示す図である。図1Aは、携帯電話機を背面から見たときの外観を示し、図1Bは、携帯電話機を正面から見たときの外観を示す。図1Aおよび図1Bに示す携帯電話機101は、機器筐体102、支持部103、第1スピーカ104、第2スピーカ105、およびディスプレイ(表示装置)108を備えている。ディスプレイ108の画面は略矩形形状であり、一方の辺が他方の辺よりも長い形状(長手方向を有する形状)である。
図1に示す携帯電話機101は、縦長形態および横長形態という2つの形態で利用される。縦長形態とは、矩形のディスプレイ108がユーザから見て縦長になる向きで携帯電話機101が使用されるときの使用形態である。例えば、着信メロディや音楽を再生する際、携帯電話機101は縦長形態で使用される。一方、横長形態とは、ディスプレイ108がユーザから見て横長になる向きで携帯電話機101が使用されるときの使用形態である。例えば、テレビ放送などの映像コンテンツを視聴する場合やゲームを行う場合、携帯電話機101は横長形態で使用される。
図2は、図1Aに示す携帯電話機101の背面付近の断面(A−B断面)図である。なお、図2(a)においては、各スピーカ104および105が設置される部分についての構造を詳細に示している。携帯電話機101は、ディスプレイ108に表示される画像を生成するための回路や、CPUおよびメモリ等を備えているが、本発明に直接関連しない構成については図示せず説明を省略する。図2(a)に示すように、携帯電話機101は、回転軸109およびモータ110を備えている。
支持部103は、円板状の形状を有しており、各スピーカ104および105に接続される。支持部103には音孔106および107が設けられる。各音孔106および107は、円形である支持部103の中心に対して対象となる位置に設けられる。第1スピーカ104は、音孔106を塞ぐように支持部103に接続される。第2スピーカ105は、音孔107を塞ぐように支持部103に接続される。第1スピーカ104から発せられる音は音孔106を経由して携帯電話機101の外部に発せられ、第2スピーカ105から発せられる音は音孔107を経由して携帯電話機101の外部に発せられる。
なお、各スピーカ104および105は、音孔に接続される上面側から音を放射し、機器筐体102と支持部103との間に形成される空間には音を漏らさないように構成されることが好ましい。図2(b)は、第1スピーカ104の詳細な構成の一例を示す図である。図2においては、スピーカ104は、壺型のヨーク121と、ヨーク121の中央部に設けられたマグネット122と、マグネット122の上面に配置されたプレート123と、中央部がヨーク121の外周下面と固着されるフレーム124と、外周部がフレーム124に固着された振動板125と、振動板125の中央部に接合されたボイスコイル126とを備える。ボイスコイル126は、ヨーク121の内周面とプレート123の外周面との間に形成される磁気空間中に配置されるように振動板125に接合される。フレーム124の上面は、第1スピーカ104が音孔106をふさぐように、支持部103に取り付けられる。なお、図2(b)では第1スピーカ104の構成を示したが、第2スピーカ105もスピーカ104と同様の構成である。以上のように、各スピーカ104および05において、音孔を塞ぐように支持部103に取り付けられるフレーム124を設け、振動板および振動板を振動させる機構(磁気回路やコイル等)を当該フレーム124の内部に設けることによって、スピーカの音を当該スピーカが取り付けられる音孔からのみ外部に出射させることができる。また、一方のスピーカからの再生音が他方のスピーカからの再生音に与える影響を低減することができる。なお、図2(b)に示したスピーカの構成は一例であり、各スピーカ104および105は、動電型スピーカであってもよいし、例えば圧電型、静電型、電磁型などのスピーカであってもよい。
一方、機器筐体102は、携帯電話機101の筐体である。機器筐体102の背面には円形の穴が設けられており、この穴とほぼ等しい円形の面を有する支持部103が当該穴に配置される。支持部103は、それ自身が回転可能なように機器筐体102に支持される。図2では、支持部103は、その中心軸を中心としてz軸周りに回転することが可能であるように支持されている。なお、図2では、ディスプレイ108の画面に垂直な方向をz軸方向としている。本実施形態では、支持部103は、回転軸109およびモータ110によって、ディスプレイ108の画面に対して垂直な軸で回転可能に支持されている。具体的には、支持部103は回転軸109に接続されており、回転軸109は、モータ110に接続されている。モータ110は、例えば機器筐体102に接続されることによって携帯電話機101に固定されている。モータ110は、支持部103を回転させるための駆動力を発生する駆動力発生手段の一例であり、回転軸109を回転させる。つまり、モータ110は、回転軸109を介して接続された支持部103を回転させることが可能である。
以上の構成によって、支持部103、回転軸109およびモータ110は、2つのスピーカ104および105を支持する支持機構として機能することとなる。この支持機構によって、2つのスピーカ104および105は、ディスプレイ108の画面に対して縦方向に並んだ向きと、画面に対して横方向に並んだ向きとが相互に変化可能となるように支持されることとなる。
なお、支持部103は、少なくとも90°回転することが可能であればよく、360°回転可能である必要はない。本実施形態では、支持部103は、図1Aに示す状態から左回りに90°回転可能であるとする。なお、以下では、図1Aに示す状態、すなわち、2つのスピーカ104および105がディスプレイ108の長辺方向(図1Aに示す縦方向)に対して垂直に並んでいる状態を「第1状態」と呼ぶ。また、図1Aに示す状態から支持部103が左回りに90°回転した状態、すなわち、2つのスピーカ104および105がディスプレイ108の長辺方向(図1Aに示す縦方向)に対して平行に並んでいる状態を「第2状態」と呼ぶ。
図3は、携帯電話機101の機能的な構成を示すブロック図である。携帯電話機101は、表示方向検出部111、方向指示部112、および回転制御部113を備えている。
表示方向検出部111は、ディスプレイ108に表示される画像の表示方向を検出する。つまり、ディスプレイ108に表示される画像がディスプレイ108の縦方向に表示されているか、それとも横方向に表示されているかを検出する。換言すれば、表示方向検出部111は、携帯電話機101が上記縦長形態で使用されているか、それとも、横長形態で使用されているかを検出する。
携帯電話機101に、例えばテレビ放送を視聴する「テレビモード」および音楽を再生する「音楽モード」が用意されている場合、いずれのモードが現在設定されているかを示す情報がメモリ等の記憶装置に記憶されている。表示方向検出部111は、現在設定されているモードを示す情報と、当該モードにおいて画像を表示すべき表示方向を示す情報とを対応付けた対応情報を記憶しておく。表示方向検出部111は、この対応情報を参照して、現在設定されているモードから、画像の表示方向を検出する。なお、ここでは、用意されているモードが2種類の場合について説明したが3種類以上のモードが用意されている場合も同様である。すなわち、対応情報においては、各モードを示す情報と、当該モードが現在設定されている場合において画像を表示すべき表示方向を示す情報とを対応付けておけばよい。また、ディスプレイ108に画像が表示される表示方向を検出する方法は、どのような方法であってもよい。表示方向検出部111は、検出した表示方向(縦方向または横方向)を示すデータを方向指示部112に出力する。
方向指示部112は、表示方向検出部111によって検出された表示方向に基づいて、2つのスピーカ104および105の配置方向を決定する。スピーカの配置方向とは、2つのスピーカ104および105を並べて配置するときの方向である。具体的には、スピーカの配置方向は、縦方向または横方向である。「スピーカの配置方向が横方向である」とは、縦長のディスプレイ108に対して(矩形のディスプレイ108の長辺方向を縦方向として)横方向に並べて2つのスピーカ104および105を配置することを意味する。つまり、「スピーカの配置方向が横方向である」とは、上記第1状態を意味する。一方、「スピーカの配置方向が縦方向である」とは、縦長のディスプレイ108に対して(矩形のディスプレイ108の長辺方向を縦方向として)縦方向に並べて2つのスピーカ104および105を配置することを意味する。つまり、「スピーカの配置方向が縦方向である」とは、上記第2状態を意味する。
方向指示部112は、表示方向検出部111によって検出された表示方向が縦方向である場合、スピーカの配置方向を横方向(第1状態)に決定する。一方、表示方向検出部111によって検出された表示方向が横方向である場合、スピーカの配置方向を縦方向(第2状態)に決定する。つまり、方向指示部112は、ディスプレイ108に画像が表示される表示方向に対して垂直な方向を、スピーカの配置方向とする。方向指示部112は、スピーカの配置方向を決定すると、決定した配置方向に応じた指示(回転指示)を回転制御部113に対して行う。
回転制御部113は、方向指示部112からの回転指示に従ってモータ110を制御する。具体的には、配置方向を横方向にする旨の回転指示を受け取った場合、回転制御部113は、上記第1状態となるようにモータ110を制御することによって支持部103を回転させる。また、配置方向を縦方向にする旨の回転指示を受け取った場合、回転制御部113は、上記第2状態となるようにモータ110を制御することによって支持部103を回転させる。
以上の構成によって、表示方向検出部111が表示方向を検出した場合、当該表示方向に応じた配置方向となるように2つのスピーカ104および105の配置が変更されることとなる。
具体的には、上記「音楽モード」の場合には、表示方向検出部111は表示方向が縦方向であることを検出し、方向指示部112は配置方向を横方向に決定する。その結果、回転制御部113は、第1状態となるように支持部103を回転させる。これによって、2つのスピーカ104および105は、縦長のディスプレイ108に対して横方向に並んで配置される。なお、図1Aは、音楽モードのとき(縦長形態のとき)のスピーカ104および105の配置を示している。音楽モードの場合、ユーザは携帯電話機101を縦に向けた姿勢(ディスプレイ108が縦長の向きになる姿勢)で使用するが、この場合、スピーカ104および105は、横向きに平行に配置されることとなる。
一方、上記「テレビモード」の場合には、表示方向検出部111は表示方向が横方向であることを検出し、方向指示部112は配置方向を縦方向に決定する。その結果、回転制御部113は、第2状態となるように支持部103を回転させる。これによって、2つのスピーカ104および105は、縦長のディスプレイ108に対して縦方向に並んで配置される。図4は、テレビモードのとき(横長形態のとき)のスピーカ104および105の配置を示す図である。テレビモードの場合、ユーザは携帯電話機101を横に向けた姿勢(ディスプレイ108が横長の向きになる姿勢)で使用するが、この場合、スピーカ104および105は、横向きに平行に配置されることとなる。
以上のように、第1の実施形態によれば、ディスプレイ108を縦長の向きに使用する場合(縦長形態で利用する場合)であっても横長の向きに使用する場合(横長形態で使用する場合)であっても、2つのスピーカ104および105は、横向きに平行に配置されることとなる。さらに、縦長形態および横長形態のいずれの場合であっても、2つのスピーカ104および105の間の距離は変化しない。つまり、縦長形態および横長形態のいずれの場合であっても、2つのスピーカ104および105の位置関係は全く変化しない。それ故、本実施形態に係る携帯電話機においては、縦長形態および横長形態のいずれの場合であっても、2つのスピーカによる簡易な構成で良好な再生音を得ることができる。また、本実施形態において音像制御を行う場合、音像制御を行うための制御フィルタのフィルタ係数は、1種類のみ用意すればよいので、フィルタ係数を記憶しておくための携帯電話機101のメモリ量を低減することができる。
また、本実施形態においては、スピーカの配置位置の切り替えは、表示方向検出部111によって画像の表示方向が検出されることによって自動的に行われるので、ユーザは、スピーカの配置位置を切り替える操作を行わなくてもよい。
なお、他の実施形態においては、支持部の回転は、ディスプレイの使用形態に応じてユーザが手動で行ってもよい。すなわち、携帯電話機101は、スピーカ筐体を回転自在に支持する機構のみを有していればよく、表示方向検出部111、方向指示部112および回転制御部113を備えていない構成であってもよい。
また、本実施形態では、支持部103を回転可能に支持することによって、2つのスピーカ104および105の並ぶ方向を変化させた。ここで、2つのスピーカ104および105は、ディスプレイ108の画面に対して縦方向に並んだ向きと横方向に並んだ向きとが相互に変化可能となるように支持されればよい。例えば、他の実施形態においては、支持部103を携帯電話機101に対して着脱可能な構成とし、さらに、2つのスピーカ104および105がディスプレイ108の画面に対して縦方向に並んだ向きに装着することが可能であるとともに、2つのスピーカ104および105がディスプレイ108の画面に対して横方向に並んだ向きに装着することが可能であるようにスピーカ筐体103を構成するようにしてもよい。これによっても、2つのスピーカ104および105の並ぶ向きを変化させることができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る携帯電話機について図5〜図7を用いて説明する。第2の実施形態に係る携帯電話機は、縦長形態と横長形態とでスピーカの配置を変化させるのではなく、スピーカの再生音を携帯電話機の外部空間に放射する音孔の配置を変化させる。これによっても、スピーカの配置を変化させる場合と同様の効果を得ることができる。以下、詳細を説明する。
図5は、第2の実施形態に係る携帯電話機の外観を示す図である。図5は、携帯電話機を背面から見たときの外観を示している。図5に示す携帯電話機201は、機器筐体102、スピーカ筐体203、音孔形成部材211、第1スピーカ104、および第2スピーカ105を備えている。なお、図5〜図7においては、図1Aと同様の構成要素については図1Aと同様の参照符号を付している。図5においては図示していないが、携帯電話機201も携帯電話機101と同様、ディスプレイ108と同様のディスプレイを正面側に備えている。以下、携帯電話機201について第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図6は、図5に示す携帯電話機201の背面付近の断面(C−D断面)図である。なお、図6においては、スピーカ筐体203が設置される部分についての構造を詳細に示している。なお、本発明に直接関連しない構成については図示せず説明を省略する。図6に示すように、携帯電話機201は、回転軸209およびモータ110を備えている。
第2の実施形態において、スピーカ筐体203は、内部に空間を有する円柱状の外形を有している。スピーカ筐体203は、上面開口でかつ有底の形状である。第2の実施形態においては、スピーカ筐体203は、機器筐体102に固定されている。スピーカ筐体203の内部空間は、図5に示す仕切り203aによって2つの空間203bおよび203cに仕切られている。2つのスピーカ104および105は、2つの空間のそれぞれに1つずつ配置される。したがって、スピーカ筐体203は、第1スピーカが内部に配置される第1筐体と、第2スピーカが内部に配置される第2筐体とからなる。2つの空間203bおよび203cは同じ容積である。なお、第2の実施形態においても第1の実施形態と同様、各スピーカ104および105は、スピーカ筐体203の中心軸からの距離が互いに等しくなる位置に配置されている。
音孔形成部材211は、スピーカ筐体203の開口部を覆うように配置される。音孔形成部材211には、音孔106および107が設けられている。第1筐体の内部の空間203bは音孔106を通じて携帯電話機101の外部空間と接続されており、第2筐体の内部の空間203cは音孔107を通じて携帯電話機101の外部空間と接続されている。各空間203bおよび203cは、音孔106および107以外の場所から音が漏れないよう、音孔106および107以外の部分は密閉されていることが好ましい。
また、スピーカ筐体203は、円柱状の中心軸部分に空隙を有している。回転軸209は、当該空隙を通って音孔形成部材211に接続されている。したがって、音孔形成部材211は回転軸209およびモータ110によって回転可能に支持されている。以上の構成によって、回転軸209およびモータ110は、音孔形成部材211を支持する支持機構として機能することとなる。この支持機構によって、音孔形成部材211は、音孔106および107がディスプレイ108の画面に対して縦方向に並んだ向きと、音孔106および107が画面に対して横方向に並んだ向きとが相互に変化可能となるように支持される。
なお、音孔形成部材211は、少なくとも90°回転することが可能であればよく、360°回転可能である必要はない。本実施形態では、音孔形成部材211は、図5に示す状態から左回りに90°回転可能であるとする。したがって、第2の実施形態においては、第1状態とは、2つの音孔106および107がディスプレイ108の長辺方向(図5に示す縦方向)に対して垂直に並んでいる状態である。また、第2状態とは、2つの音孔106および107がディスプレイ108の長辺方向(図5に示す縦方向)に対して平行に並んでいる状態である。
なお、携帯電話機201は、図3に示した表示方向検出部111および方向指示部112を有している。したがって、上記「音楽モード」の場合には、表示方向検出部111は表示方向が縦方向であることを検出し、方向指示部112は配置方向を横方向に決定する。その結果、回転制御部113は、第1状態となるようにスピーカ筐体103を回転させる。これによって、2つの音孔106および107は、縦長のディスプレイに対して横方向に並んで配置される。なお、図5は、音楽モードのとき(縦長形態のとき)の音孔106および107の配置を示している。音楽モードの場合、ユーザは携帯電話機101を縦に向けた姿勢(ディスプレイが縦長の向きになる姿勢)で使用するが、この場合、音孔106および107は、横向きに平行に配置されることとなる。
一方、上記「テレビモード」の場合には、表示方向検出部111は表示方向が横方向であることを検出し、方向指示部112は配置方向を縦方向に決定する。その結果、回転制御部113は、第2状態となるようにスピーカ筐体103を回転させる。これによって、2つの音孔106および107は、縦長のディスプレイに対して縦方向に並んで配置される。図7は、テレビモードのとき(横長形態のとき)の音孔106および107の配置を示す図である。テレビモードの場合、ユーザは携帯電話機101を横に向けた姿勢(ディスプレイが横長の向きになる姿勢)で使用するが、この場合、音孔106および107は、横向きに平行に配置されることとなる。
以上のように、第2の実施形態によれば、ディスプレイ108を縦長の向きに使用する場合(縦長形態で利用する場合)であっても横長の向きに使用する場合(横長形態で使用する場合)であっても、2つの音孔106および107は、横向きに平行に配置されることとなる。これによって、携帯電話機201からその外部空間へ音が発せられる位置を可変とすることができるので、2つのスピーカを横向きに平行に配置した場合と同等の効果を得ることができる。また、第2の実施形態によれば、音孔形成部材211のみを回転させるので、第1の実施形態よりも回転可能な構成点数が少なく、回転機構の構成を簡易にすることができる。
なお、第2の実施形態では、各音孔106および107が第1状態にある場合と第2状態にある場合とで、音孔とスピーカとの位置関係が異なっていた。すなわち、第1状態にある場合には音孔はスピーカの真上に位置する(図5参照)一方、第2状態にある場合には音孔はスピーカの真上に位置しない(図7参照)。そのため、スピーカが含まれる空間における音の反射態様が第1状態と第2状態とでは異なるので、音響特性が第1状態と第2状態とで異なってしまうという問題がある。この問題は特に高周波領域で顕著となる。
そこで、上記問題を解決するため、各スピーカ104および105を図8Aおよび図8Bに示すように配置するようにしてもよい。図8Aおよび図8Bは、第2の実施形態における変形例である携帯電話機201の外観を示す図である。図8Aは音孔が第1状態にある場合の携帯電話機201を示す図であり、図8Bは音孔が第2状態にある場合の携帯電話機201を示す図である。図8Aおよび図8Bに示すように、本変形例では、各スピーカ104および105は斜めに配置されている。各スピーカ104および105をこのように配置することによって、音孔が第1状態にある場合であっても第2状態にある場合であっても、音孔はスピーカの斜め上方に位置し、音孔とスピーカとの位置関係が変わらない。以上のように、スピーカから音孔までの距離が第1状態と第2状態とで同じになるように配置することによって、縦長形態での使用時と横長形態での使用時とにおける音響特性の差を少なくすることができる。
なお、本実施形態においては、音孔の配置位置の切り替えは、表示方向検出部111によって画像の表示方向が検出されることによって自動的に行われるので、ユーザは、スピーカの配置位置を切り替える操作を行わなくてもよい。
なお、他の実施形態においては、音孔形成部材211の回転は、ディスプレイの使用形態に応じてユーザが手動で行ってもよい。すなわち、携帯電話機201は、音孔形成部材を回転自在に支持する機構のみを有していればよく、表示方向検出部111、方向指示部112および回転制御部113を備えていない構成であってもよい。
また、本実施形態では、音孔形成部材211を回転可能に支持することによって、2つの音孔の並ぶ方向を変化させた。ここで、音孔形成部材は、第1音孔および第2音孔がディスプレイの画面に対して縦方向に並んだ向きと横方向に並んだ向きとを相互に変化可能となるように支持されればよい。例えば、他の実施形態においては、音孔形成部材を携帯電話機に対して着脱可能な構成とし、さらに、2つの音孔がディスプレイの画面に対して縦方向に並んだ向きに装着することが可能であるとともに、2つの音孔がディスプレイの画面に対して横方向に並んだ向きに装着することが可能であるように音孔形成部材を構成するようにしてもよい。これによっても、2つの音孔の並ぶ向きを変化させることができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態に係る携帯電話機について図9から図11を用いて説明する。第3の実施形態に係る携帯電話機は、第2の実施形態に係る携帯電話機と同様、音孔の配置を変化させるものである。ただし、第3の実施形態では、音孔の位置を移動させるのではなく、音孔の開閉によって音孔の配置を変化させる。これによっても、スピーカの配置を変化させる場合と同様の効果を得ることができる。以下、詳細を説明する。
図9は、第3の実施形態に係る携帯電話機の外観を示す図である。図9は、携帯電話機を背面から見たときの外観を示している。図9に示す携帯電話機301は、機器筐体102、スピーカ筐体303、第1スピーカ104、第2スピーカ105、および音孔開閉部材311を備えている。また、携帯電話機301のスピーカ筐体303には、4つの音孔106、106’、107、および107’が設けられている。なお、図9〜図11においては、図1Aまたは図5と同様の構成要素については図1Aまたは図5と同様の参照符号を付している。図9においては図示していないが、携帯電話機301も携帯電話機101と同様、ディスプレイ108と同様のディスプレイを正面側に備えている。以下、携帯電話機301について第1および第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
図10は、図9に示す携帯電話機301の背面付近の断面(E−F断面)図である。なお、図10においては、スピーカ筐体303が設置される部分についての構造を詳細に示している。なお、本発明に直接関連しない構成については図示せず説明を省略する。図10に示すように、携帯電話機301は、回転軸309およびモータ110を備えている。
スピーカ筐体303は、内部に空間を有する円柱状の外形を有している。スピーカ筐体303の内部空間は、図9に示す仕切り303aによって2つの空間303bおよび303cに仕切られている。2つのスピーカ104および105は、2つの空間303bおよび303cのそれぞれに1つずつ配置される。したがって、スピーカ筐体203は、第1スピーカが内部に配置される第1筐体と、第2スピーカが内部に配置される第2筐体とからなる。2つの空間303bおよび303cは同じ容積である。
スピーカ筐体303には、携帯電話機301の外部空間に面する位置に4つの音孔106、106’、107、および107’が設けられている。空間303bは音孔106および106’を通じて携帯電話機101の外部空間と接続されており、空間203cは音孔107および107’を通じて携帯電話機101の外部空間と接続されている。各空間303bおよび303cは、音孔以外の場所から音が漏れないよう、音孔以外の部分は密閉されていることが好ましい。なお、スピーカ104および105の配置は第2の実施形態と同様である。
第3の実施形態においては、音孔開閉部材311は、板状部材であり、スピーカ筐体303の上面に配置される。音孔開閉部材311は、音孔106および音孔107を同時に閉塞させることが可能で、かつ、音孔106’および107’を同時に閉塞させることが可能である。また、スピーカ筐体303は、円柱状の中心軸部分に空隙を有している。回転軸309は、空隙を通って音孔開閉部材311に接続されている。したがって、音孔開閉部材311は回転軸309によって回転可能に支持されている。
以上の構成によって、回転軸309およびモータ110は、音孔開閉部材311を支持する支持機構として機能することとなる。この支持機構によって、音孔開閉部材311は、音孔106および107を閉塞させる状態と、音孔106’および107’を閉塞させる状態とを相互に変化可能に支持されることとなる。
第3の実施形態においても第1の実施形態と同様、携帯電話機301は、図3に示した表示方向検出部111、方向指示部112、回転制御部113を備えている。
次に、携帯電話機301の動作を説明する。上記「音楽モード」の場合には、表示方向検出部111は表示方向が縦方向であることを検出し、方向指示部112は配置方向を横方向に決定する。このとき、方向指示部112は、配置方向を横方向にする旨の回転指示を回転制御部113に対して送信する。配置方向を横方向にする旨の回転指示を受信した場合、回転制御部113は、音孔106’および107’を閉じ、音孔106および107を開ける向きとなるように音孔開閉部材311の向きを制御する。これによって、縦長のディスプレイに対して横方向に並んで配置される2つの音孔106および107が形成されることとなる。なお、図9は、音楽モードのとき(縦長形態のとき)の音孔開閉部材311の配置を示している。音楽モードの場合、ユーザは携帯電話機101を縦に向けた姿勢(ディスプレイが縦長の向きになる姿勢)で使用するが、この場合、音孔106および107は、横向きに平行に配置されることとなる。
一方、上記「テレビモード」の場合には、表示方向検出部111は表示方向が横方向であることを検出し、方向指示部112は配置方向を縦方向に決定する。このとき、方向指示部112は、配置方向を縦方向にする旨の回転指示を回転制御部11に対して送信する。配置方向を縦方向にする旨の回転指示を受信した場合、回転制御部113は、音孔106および107を閉じ、音孔106’および107’を開ける向きとなるように音孔開閉部材311の向きを制御する。これによって、縦長のディスプレイに対して縦方向に並んで配置される2つの音孔106’および107’が形成されることとなる。図11は、テレビモードのとき(横長形態のとき)の音孔開閉部材311の配置を示す図である。テレビモードの場合、ユーザは携帯電話機101を縦に向けた姿勢(ディスプレイが縦長の向きになる姿勢)で使用するが、この場合、音孔106’および107’は、横向きに平行に配置されることとなる。
以上のように、第3の実施形態によれば、ディスプレイ108を縦長の向きに使用する場合(縦長形態で利用する場合)であっても横長の向きに使用する場合(横長形態で使用する場合)であっても、2つの音孔(音孔106および107、または、音孔106’および107’)は、横向きに平行に配置されることとなる。これによって、携帯電話機301からその外部空間へ音が発せられる位置を可変とすることができるので、2つのスピーカを横向きに平行に配置した場合と同等の効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、音孔の配置位置の切り替えは、表示方向検出部111によって画像の表示方向が検出されることによって自動的に行われるので、ユーザは、スピーカの配置位置を切り替える操作を行わなくてもよい。
なお、他の実施形態においては、音孔開閉部材311の回転は、ディスプレイの使用形態に応じてユーザが手動で行ってもよい。すなわち、携帯電話機301は、音孔を開閉自在な音孔開閉部材を有していればよく、表示方向検出部111、方向指示部112および回転制御部113を備えていない構成であってもよい。
また、第3の実施形態において、スピーカ104および105は図8Aおよび図8Bと同様の位置に配置されてもよい。すなわち、第1スピーカ104は、第1スピーカ104から音孔106までの距離と、第1スピーカ104から音孔106’までの距離とが等しくなる位置に配置されてもよい。また、第2スピーカ105は、第2スピーカ105から音孔107までの距離と、第2スピーカ105から音孔107’までの距離とが等しくなる位置に配置されてもよい。これによって、図8Aおよび図8Bに示した場合と同様、縦長形態での使用時と横長形態での使用時とにおける音響特性の差を少なくすることができる。
なお、第3の実施形態では、回転可能に支持される1つの音孔開閉部材311を用いて4つの音孔の開閉を制御したが、他の実施形態においては、各音孔の1つずつについてそれぞれ音孔開閉部材を設けるようにしてもよい。具体的には、携帯電話機は、音孔106を開閉することが可能な第1音孔開閉部材と、音孔106’を開閉することが可能な第2音孔開閉部材と、音孔107を開閉することが可能な第3音孔開閉部材と、音孔107’を開閉することが可能な第4音孔開閉部材とを別個に備えるようにしてもよい。また、第1〜第4音孔開閉部材による開閉動作は、上記表示方向検出部111、方向指示部112および回転制御部113によって制御されてもよいし、ユーザが手動で行うものであってもよい。
また、音孔を開閉する具体的な構成はどのような構成であってもよい。図12Aおよび図12Bは、音孔開閉部材の具体的な構造の例を示す図である。音孔開閉部材321は、図12Aに示すように、溝322を自由にスライドすることによって音孔323を開閉する構造であってもよいし、一端が回動可能に支持されることによって音孔323を開閉する構造であってもよい。
また、上記第1〜第3の実施形態においては、携帯電話機の(画面が設けられる面を正面とした場合における)背面側から音を放射する形態とした。これによって、正面側に音孔等を設ける必要がないことから、正面側において画面を設けるスペースをより広くとることができる。なお、他の実施形態においては、正面側から音を放射する形態としてもよい。
なお、上記第1〜第3の実施形態においては、電子機器は、音像制御を行うための制御フィルタをさらに備えていてもよい。制御フィルタは、2つのスピーカに入力される音声信号に対してそれぞれ所定のフィルタ特性でフィルタ処理を行うことによって、各スピーカから再生される音による音像の位置を制御する。
なお、上記第1〜第3の実施形態においては、音声を再生するスピーカを備える電子機器を例として説明した。ここで、本発明は、スピーカを備える電子機器のみならず、マイクロフォンを備える電子機器に適用することが可能である。すなわち、第1〜第3の実施形態に係る電子機器は、スピーカに代えてマイクロフォンを備えるようにしてもよい。これによれば、電子機器を縦向きに使用する場合でも横向きに使用する場合でも、ステレオ感のある収録、および、信号分離された収録が可能となり、良好な収録が可能となる。
本発明は、2つのスピーカを用いた電子機器や、2つのマイクロフォンを用いた電子機器等において、良好な再生音または収録音を得ること等を目的として利用することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機の外観を示す図 本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機の外観を示す図 図1Aに示す携帯電話機101の背面付近の断面図 携帯電話機101の機能的な構成を示すブロック図 テレビモードのときのスピーカ104および105の配置を示す図 第2の実施形態に係る携帯電話機の外観を示す図 図5に示す携帯電話機201の背面付近の断面図 テレビモードのときの音孔106および107の配置を示す図 第2の実施形態における変形例である携帯電話機201の外観を示す図 第2の実施形態における変形例である携帯電話機201の外観を示す図 第3の実施形態に係る携帯電話機の外観を示す図 図9に示す携帯電話機301の背面付近の断面図 テレビモードのときの音孔開閉部材311の配置を示す図 音孔開閉部材の具体的な構造の例を示す図 音孔開閉部材の具体的な構造の例を示す図 2つのスピーカから音を再生する場合に頭部伝達関数を用いた従来の制御方式を説明するための図 2つのスピーカから音を再生する場合に頭部伝達関数を用いた従来の制御方式を説明するための図 従来の電子機器を示す図 従来の携帯端末を示す図
符号の説明
101,201,301 携帯電話機
102 機器筐体
103,203,303 スピーカ筐体
104 第1スピーカ
105 第2スピーカ
106,107,106’,107’ 音孔
108 ディスプレイ
109,209,309 回転軸
110 モータ
111 表示方向検出部
112 方向指示部
113 回転制御部
211 音孔形成部材
311 音孔開閉部材

Claims (17)

  1. 縦長形状の画面を有する表示装置と、
    第1スピーカと、
    第2スピーカと、
    所定距離だけ離れた間隔で配置される前記第1スピーカおよび前記第2スピーカが前記画面に対して縦方向に並んだ向きと、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカが前記画面に対して横方向に並んだ向きとが相互に変化可能となるように各スピーカを支持する支持機構とを備える、携帯型の電子機器。
  2. 前記支持機構は、
    前記画面に対して平行な状態で前記第1スピーカおよび前記第2スピーカを支持する第1支持部と、
    前記第1支持部を前記画面に対して垂直な軸で回転可能に支持する第2支持部とを含む、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第2支持部は、前記第1支持部を回転させるための駆動力を発生させる駆動力発生手段を有しており、
    前記駆動力発生手段を制御することによって前記第1支持部の回転を制御する回転制御部と、
    前記画面に表示すべき画像が前記画面の縦方向に表示されるか横方向に表示されるかを検出する表示方向検出部と、
    前記画面の縦方向に画像が表示されることが検出された場合、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカが前記画面に対して横方向に並べた向きに支持されるように前記回転制御部に対して指示を行い、前記画面の横方向に画像が表示されることが検出された場合、前記第1スピーカおよび前記第2スピーカが前記画面に対して縦方向に並べた向きに支持されるように前記回転制御部に対して指示を行う方向指示部とをさらに備える、請求項2に記載の電子機器。
  4. 縦長形状の画面を有する表示装置と、
    開口部を有し、内部に空間が形成される形状を有する第1筐体と、
    前記第1筐体の内部空間に配置される第1スピーカと、
    開口部を有し、内部に空間が形成される形状を有する第2筐体と、
    前記第2筐体の内部空間に配置される第2スピーカと、
    前記第1筐体および第2筐体の各開口部を覆うように配置され、前記第1筐体の内部空間と外部とを接続する第1音孔と、前記第2筐体の内部空間と外部とを接続する第2音孔とが設けられた音孔形成部材と、
    前記第1音孔および前記第2音孔が前記画面に対して縦方向に並んだ向きと、前記第1音孔および前記第2音孔が前記画面に対して横方向に並んだ向きとが相互に変化可能となるように前記音孔形成部材を支持する支持機構とを備える、携帯型の電子機器。
  5. 前記支持機構は、前記音孔形成部材を前記画面に対して垂直な軸で回転可能に支持する、請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記第1音孔は、前記第1音孔および前記第2音孔が前記画面に対して縦方向に並んだ向きに配置される場合であっても、横方向に並んだ向きに配置される場合であっても、前記第1筐体の内部空間に接続される位置に設けられ、
    前記第2音孔は、前記第1音孔および前記第2音孔が前記画面に対して縦方向に並んだ向きに配置される場合であっても、横方向に並んだ向きに配置される場合であっても、前記第2筐体の内部空間に接続される位置に設けられる、請求項4に記載の電子機器。
  7. 前記支持機構は、前記音孔形成部材を回転させるための駆動力を発生させる発生手段を有しており、
    前記駆動力発生手段を制御することによって前記音孔形成部材の回転を制御する回転制御部と、
    前記画面に表示すべき画像が前記画面の縦方向に表示されるか横方向に表示されるかを検出する表示方向検出部と、
    前記画面の縦方向に画像が表示されることが検出された場合、前記第1音孔および前記第2音孔が前記画面に対して横方向に並べた向きになるように前記回転制御部に対して指示を行い、前記画面の横方向に画像が表示されることが検出された場合、前記第1音孔および前記第2音孔が前記画面に対して縦方向に並べた向きになるように前記回転制御部に対して指示を行う方向指示部とをさらに備える、請求項4に記載の電子機器。
  8. 前記第1スピーカは、前記第1音孔および前記第2音孔が前記画面に対して縦方向に並んだ向きとなる場合と横方向に並んだ向きとなる場合とで、第1音孔までの距離が等しくなる位置に配置され、
    前記第2スピーカは、前記第1音孔および前記第2音孔が前記画面に対して縦方向に並んだ向きとなる場合と横方向に並んだ向きとなる場合とで、第2音孔までの距離が等しくなる位置に配置される、請求項4に記載の電子機器。
  9. 縦長形状の画面を有する表示装置と、
    内部に空間が形成される形状を有し、内部空間と外部とを接続する第1音孔および第2音孔が設けられる第1筐体と、
    前記第1筐体の内部空間に配置される第1スピーカと、
    内部に空間が形成される形状を有し、内部空間と外部とを接続するとともに前記第1音孔と前記画面に対して縦方向に並ぶ位置に位置する第3音孔と、内部空間と外部とを接続するとともに前記第2音孔と前記画面に対して横方向に並ぶ位置に位置する第4音孔とが設けられる第2筐体と、
    前記第2筐体の内部空間に配置される第2スピーカと、
    前記第1音孔、前記第2音孔、前記第3音孔および前記第4音孔を開閉可能な音孔開閉部材とを備える、携帯型の電子機器。
  10. 前記音孔開閉部材は、前記第1音孔および前記第3音孔を同時に閉塞させることが可能で、かつ、前記第2音孔および前記第4音孔を同時に閉塞させることが可能な大きさの板状部材であり、
    前記音孔開閉部材が前記第1音孔および前記第3音孔を閉塞させる状態と、前記音孔開閉部材が前記第2音孔および前記第4音孔を閉塞させる状態とを相互に変化可能に前記音孔開閉部材を支持する支持機構をさらに備える、請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記支持機構は、前記音孔開閉部材を前記画面に対して垂直な軸で回転可能に支持する、請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記支持機構は、前記音孔開閉部材を回転させるための駆動力を発生させる発生手段を有しており、
    前記駆動力発生手段を制御することによって前記音孔開閉部材の回転を制御する回転制御部と、
    前記画面に表示すべき画像が前記画面の縦方向に表示されるか横方向に表示されるかを検出する表示方向検出部と、
    前記画面の縦方向に画像が表示されることが検出された場合、前記音孔開閉部材が前記第1音孔および前記第3音孔を閉塞する状態となるように前記回転制御部に対して指示を行い、前記画面の横方向に画像が表示されることが検出された場合、前記音孔開閉部材が前記第2音孔および前記第4音孔を閉塞する状態となるように前記回転制御部に対して指示を行う方向指示部とをさらに備える、請求項11に記載の電子機器。
  13. 前記第1スピーカは、前記第1音孔までの距離と前記第2音孔までの距離とが等しくなる位置に配置され、
    前記第2スピーカは、前記第3音孔までの距離と前記第4音孔までの距離とが等しくなる位置に配置される、請求項9に記載の電子機器。
  14. 前記第1スピーカに入力される音声信号に対して所定のフィルタ特性でフィルタ処理を行うとともに、前記第2スピーカに入力される音声信号に対して所定のフィルタ特性でフィルタ処理を行うことによって、前記第1スピーカから再生される音および前記第2スピーカから再生される音による音像の位置を制御する制御フィルタ部をさらに備える、請求項1、請求項4および請求項9のいずれかに記載の電子機器。
  15. 縦長形状の画面を有する表示装置と、
    第1マイクロフォンと、
    第2マイクロフォンと、
    所定の距離離れた間隔で配置される前記第1マイクロフォンおよび前記第2マイクロフォンを、前記画面に対して縦方向に並べた向きと横方向に並べた向きとを相互に変化可能に支持する支持機構とを備える、携帯型の電子機器。
  16. 縦長形状の画面を有する表示装置と、
    内部に空間が形成される形状を有する第1筐体と、
    前記第1筐体の内部空間に配置される第1マイクロフォンと、
    内部に空間が形成される形状を有する第2筐体と、
    前記第2筐体の内部空間に配置される第2マイクロフォンと、
    前記第1筐体および第2筐体の各開口部を覆うように配置され、前記第1筐体の内部空間と外部とを接続する第1音孔と、前記第2筐体の内部空間と外部とを接続する第2音孔とが設けられた音孔形成部材と、
    前記第1音孔および前記第2音孔が前記画面に対して縦方向に並んだ向きと横方向に並んだ向きとを相互に変化可能となるように前記音孔形成部材を支持する支持機構とを備える、携帯型の電子機器。
  17. 縦長形状の画面を有する表示装置と、
    内部に空間が形成される形状を有し、内部空間と外部とを接続する第1音孔および第2音孔が設けられる第1筐体と、
    前記第1筐体の内部空間に配置される第1マイクロフォンと、
    内部に空間が形成される形状を有し、内部空間と外部とを接続するとともに前記第1音孔と前記画面に対して縦方向に並ぶ位置に位置する第3音孔と、内部空間と外部とを接続するとともに前記第2音孔と前記画面に対して横方向に並ぶ位置に位置する第4音孔とが設けられる第2筐体と、
    前記第2筐体の内部空間に配置される第2マイクロフォンと、
    前記第1音孔、前記第2音孔、前記第3音孔および前記第4音孔を開閉可能な音孔開閉部材とを備える、携帯型の電子機器。

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