JP2007067363A - 電波吸収シート用組成物、電波吸収シート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バインダー成分と膨張黒鉛粉との優れた相溶性を有し、電波吸収シートの用途に適した組成物を提供すること。また、そのような組成物を使用して、電波入射角度が広く、電波吸収特性に優れ、低コストかつ軽量の電波吸収シートおよびその製造方法を提供すること。
【解決手段】弾性樹脂を含有するバインダー成分と、異方性を有する膨張黒鉛粉と、環状構造を有する極性溶媒とを含有し、バインダー成分が極性溶媒に溶解可能であることを特徴とする電波吸収シート用組成物を調製し、その組成物から複数のシートを形成し、それらシートを積層することによって電波吸収シートを製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は、電波吸収シートの分野に関し、より詳細には、GHz帯の電波を利用する狭域通信システム(DSRC)に対して有用な電波吸収シート用組成物、電波吸収シートおよびその製造方法に関する。
近年、GHz帯の電波を利用したDSRCの開発および実用化が盛んに行われており、その応用例として、高速道路における自動料金支払いシステム(ETC)がある。通常、ETCでは、システムに悪影響を及ぼす多重乱波などの電波を吸収する電波吸収シートを配備することによって、システムの誤作動を防止し、ドライバーの安全性および快適な走行性を確保している。今後、ETCの適用範囲は、一般駐車場、ドライブスルー、およびガソリンスタンドなどの広範囲に及ぶことが予想され、電波吸収シートの高性能化、低コスト化、および軽量化などの要望に向けて、さらなる開発が望まれている。
現在、DSRCの分野で使用されている電波吸収シートの多くは、導電体として高価な磁性粉(金属粉)を使用している。そのようなシートは、高コストであるだけでなく、重量が非常に重いため、例えば建築部材用に大型のシートを形成した場合には、施工性が悪くなる傾向がある。
一方、導電体として黒鉛粉を使用した電波吸収シートも知られている。このようなシートによって、低コスト化および軽量化に関する要望に対応することは可能であるが、黒鉛粉は異方性が小さいために、得られるシートを最適な誘電率に調整することが難しく、優れた電波吸収特性を得ることが困難となる傾向がある。
電波吸収シートは、一般的に導電体とバインダー樹脂とを均一に混合し、シート状に成形することによって製造される。導電体とバインダー樹脂との混合粘度および相溶性は、得られるシートの誘電率および電波吸収特性に大きく影響するため、導電体とバインダー樹脂との適切な組み合わせが必要不可欠となる。バインダー樹脂として、一般的に合成ゴムなどの弾性バインダーが適用されるが、多くの場合、それらの物性を向上させるために、硫黄、硫黄化合物、過酸化物などの加硫剤が併用される。しかし、加硫剤は、臭気や火災などの安全面に問題があるだけでなく、それらが製造されたシート中に残存すると電波吸収特性の低下を招くことになる。
このような状況下、硬質発泡樹脂中に黒鉛粉と磁性粉とを混入させてなる吸収層を有する電波吸収体が報告されている(特許文献1を参照)。しかし、かかる電波吸収体は、吸収層の厚みを数cm以上にしなければ電波吸収効果を得ることができず、それらを薄膜のシートとして形成し電波吸収体として使用することは困難である。また、吸収層中に多くの気孔が存在することになるため、安定した吸収層の形成が難しく、吸収体の電波吸収特性が変化し易い傾向がある。
特開2002−348987号公報
したがって、優れた電波吸収特性を有するとともに、電波の入射角度によって電波吸収特性が変化しない、低コストかつ軽量の電波吸収シートの実現に向けて、電波吸収シートに適切なバインダー樹脂と導電体とを含む組成物が必要とされている。このような状況に鑑みて、本発明は、導電体として膨張黒鉛粉を使用する電波吸収シート用組成物であり、バインダー成分と膨張黒鉛粉との優れた相溶性を有し、電波吸収シートの用途に適した組成物を提供する。また、そのような組成物を使用して、電波入射角度が広く、電波吸収特性に優れ(電波吸収量が20dB以上)、低コストかつ軽量の電波吸収シートおよびその製造方法を提供する。
本発明者らは、鋭意検討の結果、特定のバインダー成分と異方性を有する膨張黒鉛粉との相溶性を、特定の極性溶剤を使用することによって向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明による第1の形態は、弾性樹脂を含有するバインダー成分と、異方性を有する膨張黒鉛粉と、環状構造を有する極性溶媒とを含有し、上記バインダー成分が上記極性溶媒に溶解可能であることを特徴とする電波吸収シート用組成物に関する。ここで、上記極性溶媒は、γ−ブチロラクトンおよびn−メチルピロリドンからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。上記弾性樹脂は、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、およびポリエーテルイミド樹脂からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。上記膨張黒鉛粉は、10μmから300μmの平均粒径を有する膨張黒鉛シート粉砕粉であることが好ましい。なお、電波吸収シート用組成物は、25℃において、30Pa・sから300Pa・sの粘度を有することが好ましい。
本発明による第2の形態は、第1の形態による電波吸収シート用組成物からなるシートを備えることを特徴とする電波吸収シートに関する。ここで、電波吸収シートは、第1の形態による電波吸収シート用組成物からなる複数のシートが積層されていることが好ましい。
本発明による第3の形態は、(a)上記電波吸収シート用組成物を調製する工程と、(b)上記電波吸収シート用組成物からシートを形成する工程とを有することを特徴とする電波吸収シートの製造方法に関する。ここで、本発明による製造方法では、上記工程(b)において複数のシートを形成し、引き続き(c)上記複数のシートを積層する工程をさらに有することが好ましい。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明の第1の形態は、弾性樹脂を含有するバインダー成分と、異方性を有する膨張黒鉛粉と、環状構造を有する極性溶媒とを含有し、上記バインダー成分が上記極性溶媒に溶解可能であることを特徴とする電波吸収シート用組成物に関する。本発明による電波吸収シート用組成物では、バインダー成分が溶解可能となる特定の極性溶媒を使用することによって、電波吸収特性の向上に不可欠なバインダー成分と膨張黒鉛粉との相溶性を高めることが可能となる。すなわち、バインダー成分中に膨張黒鉛粉が均一に分散されることになるため、本発明による組成物を使用して、各種特性に優れた電波吸収シートを提供することができる。
本発明による組成物に使用可能な溶媒は、分子内に環状構造を有する極性溶媒である。溶媒が極性を有し、かつ環状構造を有することによって、バインダー成分となる弾性樹脂が溶媒中で均一に溶解し、弾性樹脂の低粘度化が可能となる。さらに、このように適切な溶媒を使用して低粘度化された弾性樹脂によって、導電体として使用する膨張黒鉛粉との濡れ性を向上させることが可能である。このようにして、弾性樹脂と膨張黒鉛粉とが均一に分散し、安定した電波吸収特性を有するシートを提供することが可能となる組成物を実現することができる。そのような溶媒の一例として、γ−ブチロラクトン等のラクトン環、n−メチルピロリドン等のピロリドン環を含む化合物が挙げられる。特に限定するものではないが、後述する本発明でバインダー成分として使用することが好ましい弾性樹脂との相溶性に特に優れる、γ−ブチロラクトンおよびn−メチルピロリドンの少なくとも一方を使用することが好ましい。
本発明による組成物に使用可能なバインダー成分は、弾性樹脂を含有することを必須とし、必要に応じてその他の樹脂および当技術分野で周知の各種添加剤を併用してもよい。弾性樹脂として、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、およびポリエーテルイミド樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を使用することが好ましい。上述の弾性樹脂は、従来の電波吸収シートで慣用のスチレン−ブタジエン系合成ゴムなどの弾性樹脂に併用される硫黄、硫黄化合物、および過酸化物などの加硫剤を必要としない。そのため、それら加硫剤の併用を伴う従来の弾性樹脂と比較して、製造時の安全性が高く、加硫剤がシートに残存し電波吸収特性を変化させる心配がない。本発明で使用するポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、およびポリエーテルイミド樹脂は、それら樹脂の基本骨格を有し、極性溶媒に溶解可能となるものであれば、特に限定されるものではなく周知の樹脂であってよい。
また本発明において、上記弾性樹脂に加えて他の樹脂を併用する場合には、特に限定するものではないが、弾性樹脂との架橋構造を形成するとともに、優れた難燃性を付与することが可能である点でエポキシ樹脂を使用することが好ましい。さらに本発明では、上記弾性樹脂を変性して使用してもよい。例えば、変性したポリアミドイミド樹脂として、日立化成工業(株)製の商品名「SN−9000CSEN」を好適に使用することが可能である。
本発明による組成物に使用可能な膨張黒鉛粉は、特に限定されるものではなく、当技術分野で周知のものであってよい。本発明では、原料黒鉛を処理することによって得られる膨張黒鉛をそのまま使用しても、または膨張黒鉛をさらにシート状に加工した後に粉砕して使用してもよい。しかし、本発明による組成物では、先に説明したバインダー成分との混合時の作業性および分散性の観点から、膨張黒鉛シートを粉砕して得られる膨張黒鉛粉(以下、「膨張黒鉛シート粉砕粉」と称す)を使用することが好ましい。
膨張黒鉛は、当技術分野で周知の方法によって調製することが可能である。例えば、原料黒鉛を酸性物質および酸化剤を含む溶液中に浸漬して黒鉛層間化合物を生成する工程と、その黒鉛層間化合物を加熱して黒鉛結晶のC軸方向を膨張させる工程とを有する方法によって調製することができる。このような方法によって得られる膨張黒鉛は、各々の黒鉛が膨張して虫状(細長い形状)となり、それらが絡み合った形態となる。膨張黒鉛の膨張倍率は、特に制限はないが電波吸収特性を考慮すると、原料黒鉛の150倍以上が好ましく、150倍〜300倍であることがより好ましい。
上述の調製方法において使用可能な原料黒鉛としては、特に限定されるものではない。また、使用する原料黒鉛の粒径についても、特に限定されるものではない。膨張黒鉛粉に最終的に所望される各種特性を考慮して、それぞれ異なる粒径を有する複数の原料黒鉛を併用してもよい。好ましい原料黒鉛として、天然黒鉛、キッシユ黒鉛、および熱分解黒鉛等の結晶性の高い黒鉛が挙げられる。得られる膨張黒鉛の特性と経済性とのバランスを考慮すると、天然黒鉛が最も好ましい。天然黒鉛の具体例として、日本黒鉛(株)製の商品名「F48C」、中越黒鉛(株)製の商品名「H−50」などの市販品が挙げられる。これらは、鱗片状粉末の形態で使用することが好ましい。
原料黒鉛を浸漬させる溶液に使用可能な酸性物質は、それらが黒鉛層の間に進入した時に十分な膨張能力を有する酸性根(陰イオン)を発生するものが好ましく、一般的に硫酸が使用される。酸性物質の使用量は、特に限定されるものではなく、目的とする膨張倍率に応じて決定される。例えば、黒鉛100重量部に対して、100重量部〜1000重量部の酸性物質を使用することが好ましい。酸性物質は、水溶液の形態で使用することが好ましい。例えば、酸性物質として硫酸を使用する場合、それらは適度な濃度であってよいが、95重量%以上の濃度が好ましく、濃硫酸を使用することが特に好ましい。
また、酸化剤としては、過酸化水素、過塩素酸カリウム、過マンガン酸カリウム、重クロム酸カリウムなどの過酸化物、または硝酸などの酸化作用を有する酸を使用することが可能である。酸化剤は水溶液の形態で使用することが好ましい。良好な膨張黒鉛が容易に得られるという観点から、酸化剤として過酸化水素水を使用することが特に好ましい。過酸化水素水の濃度については特に制限はないが、20重量%〜40重量%の範囲が好ましい。また、その使用量についても特に制限はないが、黒鉛100重量部に対して、5重量部〜60重量部の範囲の過酸化水素水を配合することが好ましい。
上述の調製方法に従って得られた膨張黒鉛を粉砕、分級、および分別することによって膨張黒鉛粉を調製し、そのまま本発明の組成物に使用することが可能である。しかし、本発明では、調製した膨張黒鉛粉をシート状に加工した後に、再度、粉砕、分級、および分別して得られる膨張黒鉛シート粉砕粉を使用することが好ましい。なお、膨張黒鉛粉または膨張黒鉛シート粉砕粉の純度を上げるために、必要に応じて、高温処理などの追加の工程を設けてもよい。
膨張黒鉛シート粉砕粉は、当技術分野で周知の方法に従って調製することが可能である。例えば、プレスまたはロールを用いて膨張黒鉛粉に圧力を加えてシート化し、得られた膨張黒鉛シートを粗粉砕機、引き続き微粉砕機を用いて粉砕し、次いで得られた粉砕粉を分級機によって分級および分別することによって得ることが可能である。特に限定されるものではないが、粗粉砕機としてホソカワミクロン(株)製の「ロートプレックス」、微粉砕機として奈良機械製作所製の自由粉砕器「M−3」、分級機として徳寿工作所製の「G−5−A1H」をそれぞれ使用することが可能である。但し、本発明では、組成物を使用して製造される電波吸収シートの電波吸収特性を考慮して、以下の点に留意することが好ましい。
膨張黒鉛シートの厚さおよび密度は、特に限定されるものではないが、作業性を考慮すると、厚さが0.5mm〜1.5mmの範囲、および密度が0.2g/cm〜1.7g/cmの範囲とすることが好ましい。シートの厚さが0.5mm未満になると、粉砕工程での作業性が低下し(取り扱い中にシートが脆く崩れる)、厚さが1.5mmを超えるとシートを粉砕し難くなる傾向がある。また、シートの密度が0.2g/cm未満となると電波吸収シートの電波吸収特性が低下し、密度が1.7g/cmを超えると電波吸収シートの柔軟性が低下する傾向がある。なお、膨張黒鉛シートの密度の大きさは、シート化工程での加圧レベルおよびロールギャップなどを調整することによって、適切に制御することが可能である。また、膨張黒鉛シートは、市販品として入手することも可能である。例えば、板厚が1.0mm、嵩密度が1.0g/cmの膨張黒鉛シートは、日立化成工業(株)製の商品名「カーボフィットHGP−105」として入手することができる。
膨張黒鉛シートの粉砕工程では、粗粉砕および微粉砕を順次行なうことが好ましい。膨張黒鉛シート粉砕粉の密度は、特に制限されるものではないが、シート粉砕粉の密度が小さすぎると所望の異方性を達成することが困難になる傾向があり、シート粉砕粉の密度が大きすぎるとバインダー成分との混合性が低下する傾向がある。したがって、電波吸収シートの優れた電波吸収特性を実現するために、本発明で使用する膨張黒鉛シート粉砕粉は、0.1g/cm〜0.4g/cmの範囲の嵩密度を有することが好ましい。
膨張黒鉛シート粉砕粉の平均粒径についても特に限定されるものではないが、電波吸収シートの電波吸収特性を考慮すると、シート粉砕粉は、10μm〜300μmの範囲の平均粒径を有することが好ましく、20μm〜250μmの範囲の数平均粒径を有することがさらに好ましい。シート粉砕粉の平均粒径が10μm未満となると、不十分な異方性となり、電波吸収シートの電波吸収効果が小さくなる傾向がある。一方、平均粒径が300μmを超えると、バインダー成分との均一に混合することが困難となり、その結果、電波吸収シート1枚当たりの電波吸収特性にバラツキが生じる傾向がある。
本発明による組成物において、バインダー成分と膨張黒鉛粉との混合比率は、電波吸収シートに関する所望の電波吸収領域および電波吸収量に応じて調整する。すなわち、混合比率は、主材となる膨張黒鉛粉の平均粒径および異方性によって変化する。例えば、平均粒径200μmのシート粉砕粉を単独で使用する場合、各々の重量比でバインダー成分(100%固形分)/膨張黒鉛シート粉砕粉=99/1〜40/60の範囲が好ましく、97/3〜60/40の範囲がさらに好ましい。
バインダー成分/膨張黒鉛シートの重量比が99/1以下(すなわち膨張黒鉛シートの混合比率が1重量%以下)となると、電波吸収シートの電波吸収特性が急激に低下する傾向がある。一方、上記重量比が40/60以上(すなわち膨張黒鉛シートの混合比率が60重量%以上)となると、バインダー成分との混合性が低下し、シートの場所によって膨張黒鉛粉の分散にバラツキが生じ、そのことによって電波吸収シート1枚当たりの電波吸収特性にバラツキが生じる傾向がある。
また、他の例として、平均粒径が30μmのシート粉砕粉を使用する場合、混合割合は、各々の重量比でバインダー成分(100%固形分)/膨張黒鉛シート粉砕粉=97/3〜70/30の範囲が好ましく、95/5〜75/25の範囲がさらに好ましい。これらの混合割合の範囲を外れた場合は、先に説明したような不具合が発生する傾向がある。
本発明による組成物では、バインダー成分、膨張黒鉛粉、および溶媒を必須成分とするが、電波吸収シートの特性を考慮して、必要に応じて各種添加剤を追加してもよい。例えば、電波吸収シートに難燃化材料を追加して、シートの難燃性を高めることが可能である。本発明で使用可能な難燃化材料は、特に限定されるものではなく、リン系化合物、臭素化化合物、および三酸化アンチモンなどの周知の材料であってよい。
本発明による組成物は、バインダー成分および溶媒からなるマトリックス中に膨張黒鉛粉が均一に分散される限り、いかなる方法を使用して調製してもよい。特に限定されるものではないが、コストおよび混合性能の観点から、ニーダ、ライカイ機、プラネタリーミキサーなどの混合装置を使用して、混合ペーストの形態で調製することが好ましい。なお、混合時には、膨張黒鉛粉が微粉化しないように、混合時間および速度などの混合条件、およびバインダー成分に対する溶媒量を最適化する必要がある。
また、混合ペーストとして調製した組成物の粘度は、特に限定されるものではない。但し、混合作業、および電波吸収シート製造時の作業性ならびに製造されるシートの均一性の観点から、組成物は室温(25℃)において、30Pa・s〜300Pa・sの範囲の粘度を有することが好ましい。なお、上述の粘度範囲は、東機産業(株)製のRE80U粘度計(ローター:R14)を使用し、ローター回転数1rpmで測定した際の値である。組成物の粘度が、上述の範囲から外れると、作業性の低下に伴って膨張黒鉛粉の分散性が低下し、電波吸収シートの電波吸収特性が低下する傾向がある。混合ペーストの調製時、粘度調整のために溶媒を使用してもよい。使用可能な溶媒は、特に限定されるものではないが、バインダー成分として使用する弾性樹脂との相溶性に優れ、また作業時に(室温で)揮発性が少なく、硬化時(80℃〜180℃の範囲)に乾燥性の良いものが好ましい。
本発明の第2の形態は、本発明の第1の形態に係る電波吸収シート用組成物からなるシートを備えることを特徴とする電波吸収シートに関する。本発明による電波吸収シートは、バインダー成分と膨張黒鉛粉との相溶性に優れバインダー成分中に膨張黒鉛粉が均一に分散するため、優れた電波吸収特性を有するとともに、シート1枚当たりの電波吸収特性についてもバラツキがない。また、電波吸収体として金属粉と比較して軽量でかつ安価な膨張黒鉛粉を使用するため、軽量かつ安価な電波吸収シートを実現することが可能である。また、バインダー成分として特定の弾性樹脂を使用するため、薄型のシートを容易に製造することが可能となる。また、そのような薄型のシートを複数製造し、それらを積層することによって、シート厚みを調整することが可能になり、所望の電波吸収領域での電波吸収を任意に設計することが可能となる。さらに、電波入射角度に依存することなく、電波吸収量が20dB以上となる良好な電波吸収特性を得ることが可能となる。なお、本発明による電波吸収シートでは、必要に応じて追加の層を設けてもよい。例えば、シートの電波吸収特性をさらに高めるために、電波吸収シートの片面にアルミ板などの金属板を追加してもよい。また、シート表面を保護するために、シート表面にフィルムを密着させてもよい。
本発明の第3の形態は、本発明の第1の形態に係る電波吸収シート用組成物を使用することを特徴とする電波吸収シートの製造方法に関する。すなわち、本発明による電波吸収シートの製造方法は、(a)本発明の第1の形態に係る電波吸収シート用組成物を調製する工程と、(b)得られた電波吸収シート用組成物からシートを形成する工程とを有することを特徴とする。本発明による電波吸収シートの製造方法では、工程(b)において複数のシートを形成し、次いで(c)得られた複数のシートを積層する工程をさらに設けることによって、複数のシートからなる電波吸収シートを製造してもよい。
本発明の第1の形態で既に説明したように、工程(a)では電波吸収シート用組成物を混合ペーストの形態で調製することが好ましい。また、工程(b)において組成物(混合ペースト)からシートを形成する方法は、特に制限されるものではなく、最終製品として均一な膜厚のシートが得られればいかなる方法を使用してもよい。工程(b)は、例えば、スクリーン印刷機を用いて支持体上に組成物を塗工して塗膜を形成し、次いで塗膜を乾燥させてシート化した後に、支持体からシートを剥離することによって実施することが可能である。なお、ペースト中の膨張黒鉛粉の配向性を高めるために、塗工は一定方向で実施することが好ましい。また、量産性を考慮するならば、ベルトコンベア、コータ、トンネル乾燥機、および巻取り機を備えた装置を用いて、連続的にペーストを塗工し、塗膜を乾燥させて連続的にシートを製造することも可能である。さらに、工程(c)を設けて複数のシートからなる電波吸収シートを製造する場合には、膨張黒鉛粉が異方性を有するため、各シートの方向を変えて積層することが好ましい。すなわち、例えば1枚目のシートに2枚目のシートを積層する時には、1枚目のシートに対して2枚目のシートを90度反転させた方向で(塗工方向が互いに垂直となる方向で)積層することが好ましい。そのような方向で各シートを積層することによって、シートへの電波入射方向を安定化させることが可能である。
以下、本発明を実施例によって説明するが、本発明の範囲は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更することが可能である。
(実施例1)
本実施例は、本発明による組成物からなる電波吸収シートに関する。なお、組成物に使用した(1)バインダー成分および(2)膨張黒鉛粉の詳細は以下のとおりである。
(1)バインダー成分(変性ポリアミドイミド樹脂)
変性ポリアミドイミド樹脂を含有する弾性バインダー(日立化成工業(株)製の商品名「SN−9000CSEN」)を使用した。なお、このバインダーは、溶媒としてγ−ブチロラクトンを含有しており、樹脂固形分は46重量%である。
(2)膨張黒鉛粉(膨張黒鉛シート粉砕粉)
板厚が1.0mm、嵩密度が1.0g/cmの膨張黒鉛シート(日立化成工業(株)製の商品名「カーボフィットHGP−105」)を粗粉砕機、次いで微粉砕機を用いて粉砕した。次いで得られた粉砕粉を分級および分別することによって、平均粒径が100μmの膨張黒鉛シート粉砕粉を調製した。
1.組成物(混合ペースト)の調製
(1)に示した弾性バインダー1000gと、エポキシ樹脂(東都化成(株)製の商品名「YH434L」33g、(2)に示した平均粒径100μmの膨張黒鉛シート粉砕粉110g、γ−ブチロラクトン200g、および少量の消泡剤を混合用乳鉢にそれぞれ計り取り、乳棒を用いて軽く混合した。次いで、この混合物を、二軸自動混合機(石川攪拌機(株)製、型式24型)を使用して40分間にわたってさらに混合し、混合ペーストを調製した。次いで、調製した混合ペーストを、70℃に加熱した真空乾燥機に入れ、20分間にわたって減圧し、混合時に巻き込んだ空気を除去することによって、電波吸収シート用混合ペーストを得た。なお、得られた混合ペーストの粘度を、室温下(25℃)、東機産業(株)製のRE80U粘度計(ローター:R14)を用い、ローター数1rpmで測定したところ、140Pa・sであった。
2.電波吸収シートの製造
先に調製した電波吸収シート用混合ペーストを、ポリエチレンフィルム支持体上に塗工して塗膜を形成し、次いで塗膜を乾燥することによって、厚さ240μmの連続塗工シートを製造した。なお、混合ペーストの塗工および乾燥は、塗工フィルム送出し装置、ペースト塗工装置(ギャップロール)(ロールギャップ600μm、塗工巾32cm、塗工速度1/分)、トンネル型乾燥機(長さ2m、130℃)、巻取りロールから構成される、溶媒燃焼装置を完備したペースト塗工乾燥装置(自家製、塗工巾32cm)を使用した。なお、電波吸収シートの製造に適用した作業条件を後述の表1にまとめて示す。
次に、連続した塗工シートを、30cm×30cmの寸法に切断した後、支持体から剥がすことによって、上述の寸法に切断した10枚のシートを製造した。各シートの塗工面を上面として、0.1mmのアルミ板上に1枚目のシートを重ね、次にそのシート上面に2枚目のシートを90度反転させて(塗工方向が垂直となる方向で)重ねた。このような作業を繰り返し行い、10枚のシートをそれぞれ重ねてシート層を形成し、次いで温度150℃およびギャップ2.1mmに調整した熱ロール中を0.5mm/分の速度で通過させ、アルミ板上に一体化した厚さ2mmのシート層を有する電波吸収シートを得た。
次に、電波吸収シートのシート層表面に、マンセル値が10B5/10(水色)、厚さが0.08mmのフィルム(カンペファンタック(株)製の商品名「ファンタックFDフィルム」)を重ね、コットンでフィルムの表面全体を擦り、空気を逃がすことによって、シート層表面にフィルムを密着させ、電波吸収シートを完成した。
3.電波吸収シートの評価
上述の手順に従って製造した電波吸収シートについて、5.8GHzの電波吸収領域での電波吸収量を測定した。その結果を後述の表2に示す。
なお、測定条件は以下のとおりである。
吸収領域:5.8GHz
測定機:キーコム株式会社製の電波吸収材料測定システム(レンズアンテナタイプフリースペース法)
ホーンアンテナ:同軸導波管変換器付WR159タイプ
測定波:円偏波
測定範囲:4GHz〜7GHz(ベクトルネットワークアナライザ)
測定周波数:5.8GHz(リターンロス)
(比較例1)
本実施例は、従来の代表的な電波吸収シート用組成物からなる電波吸収シートに関する。
1.組成物(混合ペースト)の調製
本比較例で使用する組成物は、バインダー成分として、メチルエチルケトン溶媒を含有する固形分46重量%のスチレン−ブタジエンゴム弾性バインダーを使用することを除き、実施例1と同様の混合比率を採用し、さらに実施例1と同様の工程を経て、電波吸収用組成物(混合ペースト)を調製した。なお、得られた混合ペーストの粘度を、室温下(25℃)、東機産業(株)製のRE80U粘度計(ローター:R14)を用い、ローター数1rpmで測定したところ、110Pa・sであった。
2.電波吸収シートの製造
先に調製した電波吸収シート用混合ペーストを、実施例1と同様にして、厚さ240μmの連続した塗工シートを製造した。なお、作業条件は、混合ペーストの成分の違いを考慮し、塗工速度を0.5m/分とし、および乾燥機の温度を80℃としたことを除き、同じ条件とした。電波吸収シートの製造に適用した作業条件を後述の表1にまとめて示す。
次に、実施例1と同様にして、連続した塗工シートを切断して、10枚の切断シートを製造し、それらシートを順次積層し、アルミ板上に一体化することによって、厚さ2mmのシート層を有する電波吸収シートを得た。次に、実施例1と同様にして、電波吸収シートのシート層表面に、マンセル値が10B5/10(水色)、厚さが0.08mmのフィルム(カンペファンタック(株)製の商品名「ファンタックFDフィルム」)を重ねて密着させることによって、電波吸収シートを完成した。
3.電波吸収シートの評価
上述の手順に従って製造した電波吸収シートについて、実施例1と同様の測定条件下で、5.8GHzの電波吸収領域での電波吸収量を測定した。その結果を後述の表2に示す。
Figure 2007067363
Figure 2007067363
(注)Y方向はX方向を90度反転させた方向に対応する。
X方向およびY方向での電波入射角度はそれぞれ15度である。
表2から明らかなように、本発明による電波吸収シート(実施例1)は、XおよびY方向のそれぞれの電波入射に関し、従来の電波吸収シート(比較例1)と比較して、5.8GHz周辺での電波吸収量が約2倍程度大きいことが分かる。この結果によれば、本発明による電波吸収シートは、電波入射方向による最大吸収領域および電波吸収量の変動が少なく、電波吸収特性に優れていることが明らかである。

Claims (9)

  1. 弾性樹脂を含有するバインダー成分と、異方性を有する膨張黒鉛粉と、環状構造を有する極性溶媒とを含有し、前記バインダー成分が前記極性溶媒に溶解可能であることを特徴とする電波吸収シート用組成物。
  2. 前記極性溶媒が、γ−ブチロラクトンおよびn−メチルピロリドンからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載の電波吸収シート用組成物。
  3. 前記弾性樹脂が、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、およびポリエーテルイミド樹脂からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1または2に記載の電波吸収シート用組成物。
  4. 前記膨張黒鉛粉が、10μmから300μmの平均粒径を有する膨張黒鉛シート粉砕粉であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の電波吸収シート用組成物。
  5. 25℃において、30Pa・sから300Pa・sの粘度を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の電波吸収シート用組成物。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の電波吸収シート用組成物からなるシートを備えることを特徴とする電波吸収シート。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の電波吸収シート用組成物からなる複数のシートが積層されていることを特徴とする、請求項6に記載の電波吸収シート。
  8. 電波吸収シートの製造方法であって、
    (a)請求項1から5のいずれかに記載の電波吸収シート用組成物を調製する工程と、
    (b)前記電波吸収シート用組成物からシートを形成する工程と
    を有することを特徴とする製造方法。
  9. 前記工程(b)において複数のシートを形成し、引き続き(c)前記複数のシートを積層する工程をさらに有することを特徴とする、請求項8に記載の製造方法。
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