JP2007066559A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】送気ポンプを駆動して空気を酸化剤として起電部の空気極に導入する際、吸湿剤の微粉化を招くことなく、空気中の水分を吸湿除去することが可能な燃料電池を提供する。
【解決手段】電解質膜を挟んで燃料極および空気極が積層されたセルを有する起電部と、起電部に接続され、空気を酸化剤として空気極に供給するための送気ポンプが介装された酸化剤導入管と、酸化剤導入管の前記起電部と反対側の他端に接続された吸湿性フィルタとを具備し、前記吸湿性フィルタは酸化剤導入管の他端に接続され、吸気口を有する容器と、この容器内に充填され、特定の高分子化合物からなる多孔質体中に吸湿剤を担持した多数の吸湿体とを備えることを特徴とする燃料電池。
【選択図】 図3

Description

本発明は、燃料電池に関する。
直接メタノール型燃料電池(DMFC)は、電解質膜を挟んで燃料極および空気極が積層されたセルを有する起電部と、この起電部に接続され、メタノール水溶液を燃料として前記燃料極に供給するための送液ポンプが介装された燃料導入管と、前記起電部に接続され、空気を酸化剤として前記空気極に供給するための送気ポンプが介装された酸化剤導入管とを備えた構造を有する。
しかしながら、前記DMFCにおいて送気ポンプを駆動して水分を含む空気を酸化剤として起電部の空気極に導入すると、送気ポンプの回転部に結露が発生する虞がある。この結露発生は、ポンプの回転部分のさび付を誘発し、駆動音が大きくなる問題があった。
このようなことから、特許文献1,2には酸化剤導入管の吸気側にモレキュラーシーブ、シリカゲルを乾燥剤として充填した容器を有する吸湿フィルタを配置し、送気ポンプを駆動して酸化剤としての空気を起電部の空気極に導入する際、前記乾燥剤で予め水分を吸湿、除去して送気ポンプの回転部への結露発生を抑制することが開示されている。
しかしながら、モレキュラーシーブ、シリカゲルは水分を吸収(吸湿)すると、膨張して微粉化するため、送気ポンプによる吸気時の圧力損失が増大する。その結果、起電部の空気極に導入する乾燥した空気(酸化剤)量が変動して起電部の発電性能が変化する問題があった。
特開平9−92314号公報 特開2004−95263
本発明は、送気ポンプを駆動して空気を酸化剤として起電部の空気極に導入する際、吸湿剤の微粉化を招くことなく、空気中の水分を吸湿除去することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明によると、電解質膜を挟んで燃料極および空気極が積層されたセルを有する起電部と、
前記起電部に接続され、空気を酸化剤として前記空気極に供給するための送気ポンプが介装された酸化剤導入管と、
前記酸化剤導入管の前記起電部と反対側の他端に接続された吸湿性フィルタと
を具備し、
前記吸湿性フィルタは、前記酸化剤導入管の他端に接続され、吸気口を有する容器と、この容器内に充填され、下記化2に示す一般式(I)にて表される高分子化合物からなる多孔質体中に吸湿剤を担持した多数の吸湿体とを備えることを特徴とする燃料電池が提供される。
Figure 2007066559
ただし、式中のR1,R2は互いに異なるアルキル基、xは20〜350の整数、yは5〜200の整数を示す。
本発明は、送気ポンプを駆動して空気を酸化剤として起電部の空気極に導入する際、吸湿剤の微粉化に起因する吸気時の圧力損失の増大を低減して安定した発電性能を維持し、かつ空気中の水分を吸湿除去し、送気ポンプでの結露発生、回転部分のさび付を防止して駆動音を低減することが可能な燃料電池を提供できる。
以下、本発明に係る燃料電池を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る燃料電池を示す斜視図、図2は図1の燃料電池の発電部を概略的に示す図、図3は図1の燃料電池の酸化剤吸気側に設置される吸湿性フィルタを示す分解斜視図である。
燃料電池1は、メタノールを液体燃料としたDMFCとして構成され、電子機器、例えばパーソナルコンピュータの電源として使用可能に構成されている。
燃料電池1は筐体10を備えている。この筐体10は、ほぼ角柱状に形成され水平に延びた本体11と、本体11から延出した載置部12とを有している。
前記載置部12は、平坦な矩形状に形成され、パーソナルコンピュータ(図示せず)の後部を載置可能に形成されている。後述するように、本体11内には、発電部を構成する燃料タンク、起電部、混合タンク等が配置されている。載置部12には、パーソナルコンピュータをロックするロック機構等が配置されている。
前記載置部12の上面には、パーソナルコンピュータと接続するためのコネクタ21が設けられている。パーソナルコンピュータの例えば底面後部には、燃料電池11側のコネクタ21と接続するための図示しないコネクタが設けられ、コネクタ21と機械的、電気的に接続される。載置部12の3箇所には、ロック機構を構成する位置決め突起22およびフック23が設けられている。これらの位置きめ突起22およびフック23は、パーソナルコンピュータの底面後部と係合し、載置部12に対してパーソナルコンピュータを位置決め、保持する。また、載置部12には、パーソナルコンピュータを燃料電池1から取り外す際、ロック機構のロックを解除するイジェクトボタン24が設けられている。載置部12内には、後述する発電部の動作を制御する制御部が設けられている。
前記本体11の壁部には多数の通気孔31、32,33が形成されている。本体11の一側部は、燃料タンク41の脱着時に取り外し可能なカバー42として形成されている。
発電部は、本体11内の一側部に設けられた燃料タンク41、本体11内の中央部に設けられ化学反応により発電を行うDMFCスタックにより構成された起電部42、本体11内の他側部に設けられた混合タンク43を備えている。燃料タンク41には、液体燃料として高濃度のメタノールが収容されている。この燃料タンク41は本体11に対して脱着自在なカートリッジとして形成されている。
燃料タンク41は、図示しない燃料供給路を通した混合タンク43に接続され、この燃料供給路には、燃料タンクから混合タンクへ燃料を供給する第1送液ポンプ44、電磁弁45が設けられている。
起電部42は、複数のセルを積層して構成され、各セルはアノード(燃料極)とカソード(空気極)との間に電解質膜を挟持して構成されている。起電部42の周囲には、図示しない多数の冷却フィンが設けられている。
本体11の内部には、起電部42のカソードに酸化剤(例えば空気)を導入するための送気ポンプ51が介装された酸化剤導入管52が接続されている。送気ポンプ51は空気供給部を構成している。カソードと反対側の酸化剤導入管52端部には、後述する吸湿性フィルタ80が取り付けられている。起電部42と混合タンク43との間には燃料供給管53aおよび燃料回収管53bが接続され、起電部のアノードと混合タンク43との間で燃料を循環させるアノード流路を形成している。燃料供給管53aには、混合タンク43から起電部42へ燃料を供給する第2送液ポンプ54が接続されている。燃料供給管53aおよび燃料回収管53bの周囲にはそれぞれ鉛直方向に延びた多数の放熱フィン55が取り付けられ、アノード冷却器60を構成している。
起電部42には、排出管71が接続され、カソードから発電により生じた生成物および空気を排出するカソード流路を形成している。カソード流路71は、起電部42から延出した第1流路71aと、第1流路から複数に分岐しているとともにそれぞれ水平方向に対し傾斜して延びた複数の分岐流路71bと、第1流路および各分岐流路の下端に連通し第1流路から排出された水および分岐路で凝縮した水を貯溜する図示しない貯溜部(水回収タンク)と、貯溜部内に貯溜された水を混合タンク43に導く第1回収流路71cと、分岐流路の上端に連通した第2流路72dと、を有している。本実施形態において、複数の分岐流路71bはそれぞれ鉛直方向に沿って延びている。また、第1回収流路71cは、アノード冷却器60と混合タンク43との間で燃料回収管53bに連通し、この燃料回収管53bを介して混合タンク43に接続されている。
第1回収流路71cには、図示しない貯溜部内の水を混合タンク43に供給する水回収ポンプ(図示せず)が設けられている。
複数の分岐流路71bを形成している排出管71の周囲にはそれぞれ水平方向に延びた多数の放熱フィン72が取り付けられカソード冷却器73を構成している。複数の分岐流路71bを含むカソード冷却器73は、アノード冷却器60と隙間を置いて対向配置されている。第2流路71dはほぼ水平に延びているとともに、本体11の通気孔33に向かって開口した排気口74を備えている。本体11の前壁に形成された通気孔31は、カソード冷却器73と対向して設けられている。
第2流路71dにおいて、排気口74の近傍には排気フィルタ75および排気バルブ76が設けられている。排気フィルタ75は、例えば金属触媒等により構成され、カソード流路を通して排気される空気中に含まれるメタノール等の有害物質を除去する。排気フィルタ75の鉛直方向の下方には、図示しない水回収部が設けられ、第2流路71dに連通している。また、カソード流路は、水回収部内に回収された水を第1回収流路71cに導く第2回収流路(図示せず)を有している。この第2回収流路は、水回収ポンプ(図示せず))と混合タンク43との間で第1回収流路71cに接続されている。
本体11内において、アノード冷却器60とカソード冷却器73との間には、遠心ファンからなる冷却ファン77が設けられ、アノード冷却器およびカソード冷却器と対向している。冷却ファン77は、羽根の回転軸がほぼ水平に、かつ、アノード冷却器60およびカソード冷却器73と直交するように配置されている。
前記吸湿性フィルタ80は、例えば粒状をなす多数の吸湿体81が充填された例えばプラスチック製の箱形容器82を備えている。箱形容器82は、矩形吸気口83が開口され、かつこの吸気口83と反対側の面に円形排気穴84が開口されている。矩形メッシュ板85は、容器82の吸気口83の枠部に例えば接着剤により固定されている。矩形不織布86は、矩形メッシュ板85の周縁に例えば接着剤により固定されている。前記酸化剤導入管52は、端部にフランジ52aを有する。このフランジ52aは、箱形容器82の前記吸気口83と反対の面に円形メッシュ板87、円形不織布88を介してその導入管52の穴が前記円形排気穴84と対向するように当接され、図示しないねじで箱形容器82の面に固定することにより酸化剤導入管52を箱形容器82に接続している。
前記吸湿体は、下記化3に示す一般式(I)にて表される高分子化合物からなる多孔質体中に吸湿剤を担持した構造を有する。
Figure 2007066559
ただし、式中のR1,R2は互いに異なるアルキル基、xは20〜350の整数、yは5〜200の整数を示す。
前記一般式(I)のR1は炭素数1〜18のアルキル基、R2は炭素数1〜26のアルキル基であることが好ましい。
前記高分子化合物からなる多孔質体は、粒状、ペレット状の形態を取ることができる。この多孔質体は連続気孔を有し、その気孔率が5〜80%であることが好ましい。多孔質体の気孔率を5%未満にすると、吸湿剤の担持量が低下して吸気した空気中の水分を効率よく除去することが困難になる虞がある。一方、多孔質体の気孔率が80%を超えると、多孔質体の強度が低下する虞がある。
前記吸湿剤としては、例えば炭酸カルシウム、塩化カルシウムまたは五酸化二リン等を挙げることができる。
前記吸湿剤は、前記多孔質体の気孔にその全気孔に対して20〜95%の割合で担持されることが好ましい。吸湿剤の全気孔に対する担持割合を20%未満にすると、乾燥剤の担持量が低下して吸引した空気中の水分を効率よく除去することが困難になる虞がある。一方、吸湿剤の全気孔に対する担持割合が95%を超えると、吸引した空気中の水分を担持した吸湿剤で吸湿したときの膨張を気孔で十分に吸収しきれなくなって吸湿剤が多孔質体の気孔から脱落して微粉化される虞がある。
前記吸湿体は、球状の形態を取る場合、平均粒径が0.1〜800μmであることが好ましい。このような平均粒径を有する吸湿体が充填された吸湿性フィルタは、吸気された空気との接触性および空気の流通圧力を適正化することが可能になる。
以上説明した実施形態の燃料電池は、前述した図1〜図3に示すように電解質膜を挟んで燃料極および空気極が積層されたセルを有する起電部42に接続され、空気を酸化剤として前記空気極に供給するための送気ポンプ51が介装された酸化剤導入管52と、酸化剤導入管52の前記起電部42と反対側の他端に接続された吸湿性フィルタ80とを具備する。この吸湿性フィルタ80は、前記酸化剤導入管42の他端(フランジ42a)に接続され、吸気口83を有する箱形容器82と、この容器82内に充填され、前記一般式(I)にて表される高分子化合物からなる多孔質体中に吸湿剤を担持した多数の吸湿体81とを備える。
このような構成によれば、酸化剤導入管52の送気ポンプ51を駆動して酸化剤である空気を吸湿フィルタ80の箱形容器82の吸気口83に配置した矩形不織布86、矩形メッシュ板85を通してその容器82内に導入すると、容器82内には多数の吸湿体81が充填されているため、空気がこの容器82内を流通する間に空気中の水分が吸湿体81に担持された炭酸カルシウムのような吸湿剤によって吸湿、除去される。このため、吸湿フィルタ80を通過した空気は乾燥した状態で酸化剤導入管52を流通し、起電部42のセルの空気極に導入される。その結果、空気中の水分に起因する送気ポンプでの結露発生、回転部分のさび付を防止できるため、送気ポンプの駆動音を低減することができる。また、送気ポンプの使用寿命を向上できる。
特に、吸湿体を構成する多孔質体の気孔率を5〜80%にすることによって、強度を維持しつつ吸湿剤の担持量を増大させて空気中の水分を効率よく吸湿、除去することができる。
さらに、空気中の水分を吸湿体81で吸湿、除去する際、吸湿体81は前記一般式(I)にて表される高分子化合物からなり、吸湿剤に対して親和性を持つ多孔質体の気孔に炭酸カルシウムのような吸湿剤を担持した構造を有するため、吸湿剤が空気中の水分を吸湿した後においても多孔質体に留まって固定化できる。その結果、従来のように粒状のモレキュラーシーブのような吸湿剤を容器内に充填した形態のように水分吸湿に伴って吸湿剤が膨張して微粉化が進行することがないため、吸気時の圧力損失の増大を防止できる。
特に、吸湿剤を多孔質体の気孔にその全気孔に対して20〜95%の割合で担持させることによって、空気中の水分を効率よく吸湿、除去することができると共に、吸湿した吸湿剤の膨張を多孔質体の気孔で吸収して多孔質体による吸湿剤の担持性能をより向上させて、吸湿剤の微粉化に伴う吸気時の圧力損失の増大を顕著に防止できる。その結果、起電部の空気極に導入する乾燥した空気(酸化剤)量の変動を抑制し、起電部の発電性能を安定化できる。
以下,本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
[粒状体の調製]
リービッヒ冷却管を取り付けられた1Lのセパラブルフラスコにメタクリル酸メチル2g(分子量100、2.0×10-2モル)、ピルビン酸プロピル2.58g(分子量129、2.0×10-2モル)、アセトニトリル50mLを注入し反応溶液とした。この反応溶液に重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル0.1gのアセトニトリル10mLの溶液を注入した。4枚撹拌羽根が装着されたオーバヘッドスターラをセパラブルフラスコ内にセットし、さらにオイルバスを装着した後、バス温度80℃、セパラブルフラスコ内の溶液をオーバヘッドスターラで1000rpmの回転速度にて4時間攪拌した。その後、反応溶液に水400mLを加え、バス温度90℃、1200rpmの回転速度にて攪拌した。このとき、セパラブルフラスコに水流ポンプ式アスピレータを装着し、攪拌と同時に吸引を行なった。攪拌を2時間行い、反応溶液を100mL遠沈管×4本に注入し、回転数500rpmにて10分間遠心処理を行い、沈殿物として下記化4に示す構造式(A)の高分子材料からなる平均粒径15.6μmの粒状物を得た。
Figure 2007066559
[吸湿体の調製]
得られた粒状物を1日風乾した後、70℃で真空乾燥を3時間行って粒状多孔質体とした。この粒状多孔質体を5%濃度の炭酸カルシウム水溶液に浸漬し、吸引ろ過した後、収集した炭酸カルシウム水溶液含浸多孔質体を70℃で真空乾燥することにより吸湿体を製造した。
得られた吸湿体は、平均粒径16.2μm、気孔率68%の多孔質体に炭酸カルシウムが全気孔に対して80%担持した構成を有するものであった。
[吸湿性フィルタの作製]
一面に吸気口を有し、この吸気口に対向する面に4mm径の穴が開口されたポリエチレン樹脂からなる立方体形容器(内寸法:30mm×30mm×30mm)に前記吸湿体を多数充填した。この容器の吸気口に正方形の不織布(目付け15g/m2、厚さ30μm)をエポキシ樹脂製接着剤にて貼り付けて吸湿性フィルタを組み立てた。
(実施例2)
[粒状体の調製]
リービッヒ冷却管を取り付けられた1Lのセパラブルフラスコにメタクリル酸メチル2g(分子量100、2.0×10-2モル)、メタクリル酸プロピル2.52g(分子量126、2.0×10-2モル)、アセトニトリル50mLを注入し反応溶液とした。この反応溶液に重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル0.1gのアセトニトリル10mLの溶液を注入した。4枚撹拌羽根が装着されたオーバヘッドスターラをセパラブルフラスコ内にセットし、さらにオイルバスを装着した後、バス温度80℃、セパラブルフラスコ内の溶液をオーバヘッドスターラで1000rpmの回転速度にて4時間攪拌した。その後、反応溶液に水400mLを加え、バス温度90℃、1200rpmの回転速度にて攪拌した。このとき、セパラブルフラスコに水流ポンプ式アスピレータを装着し、攪拌と同時に吸引を行なった。攪拌を2時間行い、反応溶液を100mL遠沈管×4本に注入し、回転数500rpmにて10分間遠心処理を行い、沈殿物として下記化5に示す構造式(B)の高分子材料からなる平均粒径22.4μmの粒状物を得た。
Figure 2007066559
[吸湿体の調製]
得られた粒状物を1日風乾した後、70℃で真空乾燥を3時間行って粒状多孔質体とした。この粒状多孔質体を5%濃度の塩化カルシウム水溶液に浸漬し、吸引ろ過した後、収集した塩化カルシウム水溶液含浸多孔質体を70℃で真空乾燥することにより吸湿体を製造した。
得られた吸湿体は、平均粒径24.0μm、気孔率62%の多孔質体に塩化カルシウムが全気孔に対して78%担持した構成を有するものであった。
このような吸湿体を用いて実施例1と同様な構造の吸湿性フィルタを組み立てた。
(実施例3)
[粒状体の調製]
リービッヒ冷却管を取り付けられた1Lのセパラブルフラスコにメタクリル酸エチル2.28(分子量114、2.0×10-2モル)、メタクリル酸ブチル2.84g(分子量142、2.0×10-2モル)、アセトニトリル50mLを注入し反応溶液とした。この反応溶液に重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル0.1gのアセトニトリル10mLの溶液を注入した。4枚撹拌羽根が装着されたオーバヘッドスターラをセパラブルフラスコ内にセットし、さらにオイルバスを装着した後、バス温度80℃、セパラブルフラスコ内の溶液をオーバヘッドスターラで1000rpmの回転速度にて4時間攪拌した。その後、反応溶液に水400mLを加え、バス温度90℃、1200rpmの回転速度にて攪拌した。このとき、セパラブルフラスコに水流ポンプ式アスピレータを装着し、攪拌と同時に吸引を行なった。攪拌を2時間行い、反応溶液を100mL遠沈管×4本に注入し、回転数500rpmにて10分間遠心処理を行い、沈殿物として下記化6に示す構造式(C)の高分子材料からなる平均粒径24.6μmの粒状物を得た。
Figure 2007066559
[吸湿体の調製]
得られた粒子を1日風乾した後、70℃で真空乾燥を3時間行って粒状多孔質体とした。五酸化二リンを氷水にゆっくりと慎重に少量ずつ溶解させ、0.1%濃度の五酸化二リン水溶液を調製した。この五酸化二リン水溶液に前記粒状物を1時間浸漬し、吸引ろ過した後、収集した五酸化二リン水溶液含浸多孔質体を70℃で真空乾燥することにより吸湿体を製造した。
得られた吸湿体は、平均粒径26.3μm、気孔率68%の多孔質体に五酸化二リンが全気孔に対して76%担持した構成を有するものであった。
このような吸湿体を用いて実施例1と同様な構造の吸湿性フィルタを組み立てた。
(実施例4)
[粒状体の調製]
リービッヒ冷却管を取り付けられた1Lのセパラブルフラスコにメタクリル酸メチル2g(分子量100、2.0×10-2モル)、メタクリル酸ドデシル5.08g(分子量2542.0×10-2モル)、アセトニトリル50mLを注入し反応溶液とした。この反応溶液に重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル0.1gのアセトニトリル10mLの溶液を注入した。4枚撹拌羽根が装着されたオーバヘッドスターラをセパラブルフラスコ内にセットし、さらにオイルバスを装着した後、バス温度80℃、セパラブルフラスコ内の溶液をオーバヘッドスターラで1000rpmの回転速度にて4時間攪拌した。その後、反応溶液に水400mLを加え、バス温度90℃、1200rpmの回転速度にて攪拌した。このとき、セパラブルフラスコに水流ポンプ式アスピレータを装着し、攪拌と同時に吸引を行なった。攪拌を2時間行い、反応溶液を100mL遠沈管×4本に注入し、回転数500rpmにて10分間遠心処理を行い、沈殿物として下記化7に示す構造式(D)の高分子材料からなる平均粒径27.8μmの粒状物を得た。
Figure 2007066559
[吸湿体の調製]
得られた粒状物を1日風乾した後、70℃で真空乾燥を3時間行って粒状多孔質体とした。この粒状多孔質体を5%濃度の塩化カルシウム水溶液に浸漬し、吸引ろ過した後、収集した塩化カルシウム水溶液含浸多孔質体を70℃で真空乾燥することにより吸湿体を製造した。
得られた吸湿体は、平均粒径28.8μm、気孔率70%の多孔質体に塩化カルシウムが全気孔に対して78%担持した構成を有するものであった。
このような吸湿体を用いて実施例1と同様な構造の吸湿性フィルタを組み立てた。
(参照例1)
吸湿体未充填の立方体形容器を用いた以外、実施例1と同様な吸湿性フィルタを組み立てた。
[駆動音測定]
得られた実施例1〜4および参照例1の吸湿性フィルタの容器の穴開口面に送気ポンプが介装された内径4mmの導入管のフランジをその穴に導入管の穴が対向するように円形不織布(目付け15g/m2、厚さ30μm)を介してそれぞれ当接させ、ねじでフランジを容器の穴開口面に固定することによって容器に導入管を接続した。
各導入管付き吸湿性フィルタを室温、60%RHの無音室内に導入管の他端が無音室の外部に延出するように設置し、導入管に介装した送気ポンプを駆動して音響分析装置(エタニ電機株式会社製商標名;エタニS−265)を用いて対周波数音圧を測定した。駆動時間の経過に伴う駆動音の変化を図4に示す。
図4から明らかなように前記構造式(A)〜(D)の高分子化合物からなる所定の平均粒径、気孔率を有する粒状多孔質体の気孔に吸湿剤を担持させた吸湿体が多数充填された実施例1〜4の吸湿性フィルタに導入管を接続し、この導入管に介装した送気ポンプを駆動させた場合、前記吸湿体が未充填の参照例1のフィルタに比べて長時間の駆動において駆動音の増大を低減できることがわかる。これは、実施例1〜4の吸湿性フィルタに接続した導入管の送気ポンプは駆動時にその内部での結露発生を抑制し、さび付き現象の発生を低減できたためである。
本発明の実施形態に係る燃料電池を示す斜視図。 図1の燃料電池の発電部を概略的に示す図。 図1の燃料電池の酸化剤吸気側に設置される吸湿性フィルタを示す分解斜視図。 本発明の実施例1〜4および参照例1の吸湿性フィルタに接続した導入管の送気ポンプを長期間駆動したときの駆動音の変化を示す図。
符号の説明
1…燃料電池、10…筐体、11…本体、41…燃料タンク、42…起電部、43…混合タンク、51…送気ポンプ、52…酸化剤導入管、53a…燃料供給管、53b…燃料回収管、80…吸湿性フィルタ、81…吸湿体、82…箱形容器、83…吸気口、84…円形排気穴、86,88…不織布。

Claims (4)

  1. 電解質膜を挟んで燃料極および空気極が積層されたセルを有する起電部と、
    前記起電部に接続され、空気を酸化剤として前記空気極に供給するための送気ポンプが介装された酸化剤導入管と、
    前記酸化剤導入管の前記起電部と反対側の他端に接続された吸湿性フィルタと
    を具備し、
    前記吸湿性フィルタは、前記酸化剤導入管の他端に接続され、吸気口を有する容器と、この容器内に充填され、下記化1に示す一般式(I)にて表される高分子化合物からなる多孔質体中に吸湿剤を担持した多数の吸湿体とを備えることを特徴とする燃料電池。
    Figure 2007066559
    ただし、式中のR1,R2は互いに異なるアルキル基、xは20〜350の整数、yは5〜200の整数を示す。
  2. 前記多孔質体は、気孔率が5〜80%であることを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池。
  3. 前記吸湿剤は、前記多孔質体の気孔にその全気孔に対して20〜95%の割合で担持されることを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池。
  4. 前記吸湿剤は、炭酸カルシウム、塩化カルシウムまたは五酸化二リンであることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の燃料電池。
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JP2016189249A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 東邦瓦斯株式会社 脱硫装置および燃料電池システム
WO2017073673A1 (ja) * 2015-10-29 2017-05-04 東レ株式会社 積層フィルム

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