JP2007065847A - 情報処理システム、プログラムおよびデータ転送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スケーラビリティが高い等の特徴を有するPCI Express規格の高速シリアルバスを有効に活用することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても、高速な画像データ出力や同時転送を可能にする。
【解決手段】高速シリアルバスによるライン同期転送のタイミング制約のある画像データについては、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、リクエスト専用同期信号により要求コマンドの発行を行うようにした。これにより、画像データ転送用のライン同期信号のライン有効期間内における要求コマンドの受信について遅延余裕度が大きくなるので、経路遅延の影響のばらつきに強くなり、拡張性が向上することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても、リソースを無駄にすることなく、高速な画像データ出力や同時転送を行うことができる。
【選択図】 図32

Description

本発明は、例えば各種画像を扱い各種の処理を行う複合機(MFP)等の情報処理システム、プログラムおよびデータ転送方法に関する。
一般に、画像データその他のデータを扱うデジタル複写機、複合機(MFP)等の情報処理システムでは、デバイス間のインタフェースにPCIバスが使用されている。しかし、パラレル方式のPCIバスでは、レーシングやスキューなどの問題があり、高速・高画質の画像形成装置に使用するには、転送レートが低い段階にきており、最近では、PCIバスのようなパラレル方式のインタフェースに代えて、IEEE1394やUSB等の高速シリアルインタフェースの使用が検討されている。例えば、特許文献1によれば、内部インタフェースとして、IEEE1394やUSB等の高速シリアルインタフェースを使用することが提案されている。
また、他の高速シリアルインタフェースとして、PCIバス方式の後継規格に当るPCI Express(登録商標)なるインタフェースも提案され、実用化の段階にきている(例えば、非特許文献1参照)。このPCI Expressシステムは、概略的には、例えば非特許文献1中の図1等に示されるようなルートコンプレックス−スイッチ(任意階層)−デバイス等のツリー構造(木構造)によるデータ通信網として構成されている。
特開2001−016382号公報 "PCI Express 規格の概要"Interface誌、July’2003 里見尚志
ところが、特許文献1の場合、複数の画像データの転送を同時に行う際の問題については言及されていない。
また、シリアルであり自由度の高いシステムを構築できるようになるため、複数のトラフィックが発生するようになるが、ライン同期転送のタイミング制約等の影響については言及されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スケーラビリティが高い等の特徴を有するPCI Express規格の高速シリアルバスを有効に活用することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても、高速な画像データ出力や同時転送を可能にすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データ転送を同時に行う情報処理システムにおいて、前記高速シリアルバスによるライン同期転送のタイミング制約のある画像データについては、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により要求コマンドの発行を行うようにした。
また、請求項2にかかる発明は、ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データ転送を同時に行う情報処理システムにおいて、前記高速シリアルバスによるライン同期信号に同期したプリンタコントローラから画像出力部への画像データの転送については、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により読み出し要求コマンドの発行を行うようにした。
また、請求項3にかかる発明は、請求項2記載の情報処理システムにおいて、前記プリンタコントローラへ画像データを転送する画像入力部ではメモリライトトランザクションを用い、前記画像出力部ではメモリリードトランザクションを用いることにより前記画像入力部と前記画像出力部とが画像データ転送のイニシエータとなるデータ転送方式によりデータ転送を行わせる。
また、請求項4にかかる発明は、請求項2記載の情報処理システムにおいて、2つのトランザクションを別のトラフィッククラスTCに割り当てるようにした。
また、請求項5にかかる発明は、請求項4記載の情報処理システムにおいて、仮想チャネルの設定により、前記画像出力部の前記メモリリードトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティを前記画像入力部の前記メモリライトトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティより高くした。
また、請求項6にかかる発明は、請求項5記載の情報処理システムにおいて、前記メモリリードトランザクションが全て発行されてから前記メモリライトトランザクションが発行されるようにストリクトプライオリティを設定した。
また、請求項7にかかる発明は、ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データ転送を同時に行う情報処理システムにおいて、前記高速シリアルバスによるライン同期信号に同期したプリンタコントローラから画像出力部への画像データの転送については、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により読み出し要求コマンドの発行を行うようにした。
また、請求項8にかかる発明は、請求項7記載の情報処理システムにおいて、前記プリンタコントローラへ画像データを転送する画像処理部ではメモリライトトランザクションを用い、前記画像出力部ではメモリリードトランザクションを用いることにより前記画像処理部と前記画像出力部とが画像データ転送のイニシエータとなるデータ転送方式によりデータ転送を行わせる。
また、請求項9にかかる発明は、請求項7記載の情報処理システムにおいて、2つのトランザクションを別のトラフィッククラスTCに割り当てるようにした。
また、請求項10にかかる発明は、請求項9記載の情報処理システムにおいて、仮想チャネルの設定により、前記画像出力部の前記メモリリードトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティを前記画像処理部の前記メモリライトトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティより高くした。
また、請求項11にかかる発明は、請求項10記載の情報処理システムにおいて、前記メモリリードトランザクションが全て発行されてから前記メモリライトトランザクションが発行されるようにストリクトプライオリティを設定した。
また、請求項12にかかる発明は、請求項1ないし11のいずれか一記載の情報処理システムにおいて、前記リクエスト専用同期信号は、前記画像データ転送用のライン同期信号と周期が同じで位相のみが異なる信号である。
また、請求項13にかかる発明は、請求項12記載の情報処理システムにおいて、前記リクエスト専用同期信号と前記画像データ転送用のライン同期信号との位相差を、計測する位相差計測手段を更に備え、前記位相差計測手段により計測した位相差量に基づいて前記画像データ転送用のライン同期信号から前記リクエスト専用同期信号を生成する。
また、請求項14にかかる発明は、請求項13記載の情報処理システムにおいて、前記位相差計測手段は、遅延量計測用パケットを発生する計測用パケット発生部と、この計測用パケット発生部で発生した遅延量計測用パケットの出力時刻とエンドポイントからの戻りパケットの受信時刻を元に遅延量を検出する遅延量検出部と、この遅延量検出部により検出された遅延量を記憶する遅延量記憶部と、を備えている。
また、請求項15にかかる発明は、請求項1ないし14のいずれか一記載の情報処理システムにおいて、前記高速シリアルバスは、PCI Express 規格の高速シリアルバスである。
また、請求項16にかかる発明は、ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データの同時転送をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記高速シリアルバスによるライン同期転送のタイミング制約のある画像データについては、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により要求コマンドの発行を行うようにした。
また、請求項17にかかる発明は、ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データの同時転送をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記高速シリアルバスによるライン同期信号に同期したプリンタコントローラから画像出力部への画像データの転送については、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により読み出し要求コマンドの発行を行うようにした。
また、請求項18にかかる発明は、ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データ転送を同時に行うデータ転送方法において、前記高速シリアルバスによるライン同期転送のタイミング制約のある画像データについては、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により要求コマンドの発行を行うようにした。
また、請求項19にかかる発明は、ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データ転送を同時に行うデータ転送方法において、前記高速シリアルバスによるライン同期信号に同期したプリンタコントローラから画像出力部への画像データの転送については、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により読み出し要求コマンドの発行を行うようにした。
請求項1にかかる発明によれば、画像データ転送用のライン同期信号のライン有効期間内における要求コマンドの受信について遅延余裕度が大きくなるので、経路遅延の影響のばらつき(接続構成の変更によるばらつき、競合データ転送によるタイミングばらつき、など)に強くなり、拡張性が向上することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても、リソースを無駄にすることなく、高速な画像データ出力や同時転送を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、画像データ転送用のライン同期信号のライン有効期間内におけるリードリクエストコマンドの受信について遅延余裕度が大きくなるので、経路遅延の影響のばらつき(接続構成の変更によるばらつき、競合データ転送によるタイミングばらつき、など)に強くなり、拡張性が向上することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても、リソースを無駄にすることなく、高速な画像データ出力や同時転送を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、ライン同期信号のタイミング制約があっても、高速で画像データの出力が可能となり、複数の画像データ転送を同時に行わせることができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、ライン同期信号のタイミング制約があっても、高速で画像データの出力が可能となり、複数の画像データ転送を同時に行わせることができるという効果を奏する。
また、請求項5にかかる発明によれば、ライン同期信号のタイミング制約があっても、高速で画像データの出力が可能となり、複数の画像データ転送を同時に行わせることができるという効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、ライン同期信号のタイミング制約があっても、高速で画像データの出力が可能となり、複数の画像データ転送を同時に行わせることができるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、画像データ転送用のライン同期信号のライン有効期間内におけるリードリクエストコマンドの受信について遅延余裕度が大きくなるので、経路遅延の影響のばらつき(接続構成の変更によるばらつき、競合データ転送によるタイミングばらつき、など)に強くなり、拡張性が向上することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても、リソースを無駄にすることなく、高速な画像データ出力や同時転送を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、ライン同期信号のタイミング制約があっても、高速で画像データの出力が可能となり、複数の画像データ転送を同時に行わせることができるという効果を奏する。
また、請求項9にかかる発明によれば、ライン同期信号のタイミング制約があっても、高速で画像データの出力が可能となり、複数の画像データ転送を同時に行わせることができるという効果を奏する。
また、請求項10にかかる発明によれば、ライン同期信号のタイミング制約があっても、高速で画像データの出力が可能となり、複数の画像データ転送を同時に行わせることができるという効果を奏する。
また、請求項11にかかる発明によれば、ライン同期信号のタイミング制約があっても、高速で画像データの出力が可能となり、複数の画像データ転送を同時に行わせることができるという効果を奏する。
また、請求項12にかかる発明によれば、画像データ転送用のライン同期信号が立ち下がった時には、読み出し要求コマンドの発行が終了しているようにすることができるという効果を奏する。
また、請求項13にかかる発明によれば、計測された遅延量に従って、リクエスト専用同期信号と画像データ転送用のライン同期信号との位相差を制御することにより、遅延量の動的な変動があった場合でも常に実測値を元にリクエスト専用同期信号を生成することができるという効果を奏する。
また、請求項14にかかる発明によれば、リクエスト専用同期信号と画像データ転送用のライン同期信号との位相差を、確実に計測することができるという効果を奏する。
また、請求項15にかかる発明によれば、スケーラビリティが高い等の特徴を有するPCI Express規格の高速シリアルバスを有効に活用することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても、高速な画像データ出力や同時転送を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項16にかかる発明によれば、画像データ転送用のライン同期信号のライン有効期間内における要求コマンドの受信について遅延余裕度が大きくなるので、経路遅延の影響のばらつき(接続構成の変更によるばらつき、競合データ転送によるタイミングばらつき、など)に強くなり、拡張性が向上することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても、リソースを無駄にすることなく、高速な画像データ出力や同時転送を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項17にかかる発明によれば、画像データ転送用のライン同期信号のライン有効期間内におけるリードリクエストコマンドの受信について遅延余裕度が大きくなるので、経路遅延の影響のばらつき(接続構成の変更によるばらつき、競合データ転送によるタイミングばらつき、など)に強くなり、拡張性が向上することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても、リソースを無駄にすることなく、高速な画像データ出力や同時転送を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項18にかかる発明によれば、画像データ転送用のライン同期信号のライン有効期間内における要求コマンドの受信について遅延余裕度が大きくなるので、経路遅延の影響のばらつき(接続構成の変更によるばらつき、競合データ転送によるタイミングばらつき、など)に強くなり、拡張性が向上することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても、リソースを無駄にすることなく、高速な画像データ出力や同時転送を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項19にかかる発明によれば、画像データ転送用のライン同期信号のライン有効期間内におけるリードリクエストコマンドの受信について遅延余裕度が大きくなるので、経路遅延の影響のばらつき(接続構成の変更によるばらつき、競合データ転送によるタイミングばらつき、など)に強くなり、拡張性が向上することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても、リソースを無駄にすることなく、高速な画像データ出力や同時転送を行うことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理システム、プログラムおよびデータ転送方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。以下では、PCI Expressの詳細について、[PCI Express規格の概要]〜[PCI Express のアーキテクチャの詳細]の欄で説明し、その後、本実施の形態の情報処理システムについて、[情報処理システム]の欄で説明する。
[PCI Express規格の概要]
まず、本実施の形態は高速シリアルバスの一つであるPCI Express(登録商標)を利用するものであり、本実施の形態の前提として当該PCI Express規格の概要について、非特許文献1の一部抜粋により説明する。ここに、高速シリアルバスとは、1本の伝送路を用いてシリアル(直列)伝送により高速(100Mbps程度以上)にデータをやり取りすることができるインタフェースを意味する。
PCI Expressは、PCIの後継規格としてコンピュータ全般に通用する標準拡張バスとして規格化されたバスであり、概略的には、低電圧差動信号伝送、ポイントツーポイントで送受信独立の通信チャネル、パケット化されたスプリットトランザクション、リンク構成の違いによる高いスケーラビリティなどの特徴を持つ。
図1に既存のPCIシステム、図2にPCI Expressシステムの各々の構成例を示す。既存のPCIシステムにあっては、CPU100やAGPグラフィックス101やメモリ102が接続されたホストブリッジ103に対して、PCI-X(PCIの上位互換規格)デバイス104a,104bがPCI-Xブリッジ105aを介して接続されたり、PCIデバイス104c,104dが接続されたPCIブリッジ105bやPCIバススロット106が接続されたPCIブリッジ107がPCIブリッジ105cを介して接続されたりしたツリー構造(木構造)とされている。
これに対して、PCI Expressシステムにあっては、CPU110やメモリ111が接続されたルートコンプレックス112に対して、PCI Expressグラフィックス113がPCI Express114aにより接続され、また、エンドポイント115aやレガシーエンドポイント116aがPCI Express114bにより接続されたスイッチ117aがPCI Express114cにより接続され、さらには、エンドポイント115bやレガシーエンドポイント116bがPCI Express114dにより接続されたスイッチ117bやPCIバススロット118が接続されたPCIブリッジ119がPCI Express114eにより接続されたスイッチ117cがPCI Express114fにより接続されたツリー構造(木構造)とされている。
実際に想定されるPCI Expressプラットホーム例を図3に示す。図示例は、デスクトップ/モバイルへの適用例を示し、CPU121がCPUホストバス122により接続され、メモリ123が接続されたメモリハブ124(ルートコンプレックスに相当する)に対して、例えば、グラフィックス125がx16のPCI Express126aにより接続され、また、変換機能を有するI/Oハブ127がPCI Express126bにより接続されている。このI/Oハブ127には、例えば、Serial ATA128によりストレージ129が接続され、LPC130によりローカルI/O131が接続され、USB 2.0132やPCIバススロット133が接続されている。さらには、I/Oハブ127には、PCI Express126cによりスイッチ134が接続され、このスイッチ134には、各々、PCI Express126d,126e,126fによりモバイルドック135、ギガビットイーサネット136(イーサネットは登録商標)、アドインカード137が接続されている。
即ち、PCI Expressシステムでは、従来のPCI,PCI-X,AGPといったバスがPCI Expressで置き換わり、既存のPCI/PCI-Xデバイスを接続するためにブリッジが使用される。チップセット間の接続もPCI Express接続となり、IEEE1394,Serial ATA,USB 2.0などの既存のバスはI/OハブによりPCI Expressに接続される。
[PCI Expressの構成要素]
A.ポート(Port)/レーン(Lane)/リンク(Link)
図4に物理層の構造を示す。ポートは、物理的には同一半導体内にあり、リンクを形成するトランスミッタ/レシーバの集合で、論理的にはコンポーネント・リンク間を1対1で接続(ポイント・ツー・ポイント)するインタフェースを意味する。転送レートは、例えば片方向2.5Gbpsとされている。レーンは、例えば0.8Vの差動信号ペアのセットで、送信側の信号ペア(2本)、受信側の信号ペア(2本)からなる。リンクは、2つのポートとその間を結ぶレーンの集まりであり、コンポーネント間のデュアルシンプレックス通信バスである。「xNリンク」はN本のレーンから構成され、現在の規格では、N=1,2,4,8,16,32が定義されている。図示例は、x4リンク例である。例えば、図5に示すように、デバイスA,B間を結ぶこのレーン幅Nを可変することにより、スケーラブルなバンド幅を構成することが可能となる。
B.ルートコンプレックス(Root Complex)
ルートコンプレックス112は、I/O構造の最上位に位置し、CPUやメモリサブシステムをI/Oに接続する。ブロック図などでは、図3に示すように、「メモリハブ」と記述されることが多い。ルートコンプレックス112(又は、124)は、1つ以上のPCI Expressポート(ルートポート)(図2中では、ルートコンプレックス112中の四角で示す)を持ち、各々のポートは独立したI/O階層ドメインを形成する。I/O階層ドメインは、単純なエンドポイントである場合(例えば、図2中のエンドポイント115a側の例)や、多数のスイッチやエンドポイントから形成される場合(例えば、図2中のエンドポイント115bやスイッチ117b,115c側の例)がある。
C.エンドポイント(End Point)
エンドポイント115は、タイプ00hのコンフィグレーション空間ヘッダを持つデバイス(具体的には、ブリッジ以外のデバイス)で、レガシーエンドポイントとPCI Expressエンドポイントとに分けられる。両者の大きな違いは、PCI ExpressエンドポイントはBAR(ベースアドレスレジスタ)でI/Oリソースを要求せず、このためI/Oリクエストを要求しない。また、PCI Expressエンドポイントは、ロックリクエストもサポートしていない。
D.スイッチ(Switch)
スイッチ117(又は、134)は、2つ以上のポートを結合し、ポート間でのパケットルーティングを行う。コンフィグレーションソフトウェアからは、当該スイッチは、図6に示すように、仮想PCI-PCIブリッジ141の集合体として認識される。図中、両矢印はPCI Expressリンク114(又は、126)を示し、142a〜142dはポートを示す。このうち、ポート142aはルートコンプレックスに近い方のアップストリームポートであり、ポート142b〜142dはルートコンプレックスから遠い方のダウンストリームポートである。
E.PCI Express114e−PCIブリッジ119
PCI ExpressからPCI/PCI-Xへの接続を提供する。これにより、既存のPCI/PCI-XデバイスをPCI Expressシステム上で使用することができる。
[階層アーキテクチャ]
従来のPCIのアーキテクチャは、図7−1に示すように、プロトコルとシグナリングが密接に関連する構造であり階層という考え方はなかったが、PCI Expressでは、図7−2に示すように、一般的な通信プロトコルやInfiniBandのように、独立した階層構造とされ、各層に分けて仕様が定義されている。即ち、最上位のソフトウェア151、最下位の機構(メカニカル)部152間に、トランザクション層153、データリンク層154、物理層155を持つ構造とされている。これにより、各層のモジュール性が確保され、スケーラビリティを持たせることやモジュールの再利用が可能となる。例えば、新たな信号コーディング方式や伝送媒体を採用する場合、物理層を変更するだけでデータリンク層やトランザクション層は変更せずに対応できる。
PCI Expressのアーキテクチャの中心となるのは、トランザクション層153、データリンク層154、物理層155であり、各々図8を参照して説明する以下のような役割を持つ。
A.トランザクション層153
トランザクション層153は、最上位に位置し、トランザクションレイヤパケット(TLP)の組み立て、分解機能を持つ。トランザクションレイヤパケット(TLP)は、リード/ライト、各種イベントといったトランザクションの伝達に用いられる。また、トランザクション層153は、トランザクションレイヤパケット(TLP)のためのクレジットを用いたフロー制御を行う。各層153〜155におけるトランザクションレイヤパケット(TLP)の概要を図9に示す(詳細は、後述する)。
B.データリンク層154
データリンク層154の主な役割は、エラー検出/訂正(再送)によりトランザクションレイヤパケット(TLP)のデータ完全性を保証することと、リンク管理である。データリンク層154間では、リンク管理やフロー制御のためのパケットのやり取りを行う。このパケットは、トランザクションレイヤパケット(TLP)と区別するために、データリンクレイヤパケット(DLLP)と呼ばれる。
C.物理層155
物理層155は、ドライバ、入力バッファ、パラレル−シリアル/シリアル−パラレル変換器、PLL、インピーダンス整合回路といったインタフェース動作に必要な回路を含んでいる。また、論理的な機能としてインタフェースの初期化・保守の機能を持つ。物理層155は、データリンク層154/トランザクション層153を実際のリンクで使用される信号技術から独立させる役目も持っている。
なお、PCI Expressのハードウェア構成上、エンベデッド・クロックという技術を採用しており、クロック信号はなく、クロックのタイミングはデータ信号中に埋め込まれており、受信側でデータ信号のクロス・ポイントを基にクロックを抽出する方式とされている。
[コンフィグレーション空間]
PCI Expressは、従来のPCIと同様にコンフィグレーション空間を持つが、その大きさは従来のPCIが256バイトであるのに対して、図10に示すように、4096バイトへと拡張されている。これにより、多数のデバイス固有レジスタセットを必要とするデバイス(ホストブリッジなど)に対しても、将来的に十分な空間が確保されている。PCI Expressでは、コンフィグレーション空間へのアクセスは、フラットなメモリ空間へのアクセス(コンフィグレーションリード/ライト)で行われ、バス/デバイス/機能/レジスタ番号はメモリアドレスにマップされている。
当該空間の先頭256バイトは、PCIコンフィグレーション空間として、BIOSや従来のOSからI/Oポートを使用した方法でもアクセスできる。従来のアクセスをPCI Expressでのアクセスに変換する機能は、ホストブリッジ上に実装される。00hから3FhまではPCI2.3互換のコンフィグレーションヘッダとなっている。これにより、PCI Expressで拡張された機能以外であれば、従来のOSやソフトウェアをそのまま使用することができる。即ち、PCI Expressにおけるソフトウェア層は、既存のPCIと互換性を保ったロード・ストア・アーキテクチャ(プロセッサが直接I/Oレジスタをアクセスする方式)を継承している。しかし、PCI Expressで拡張された機能(例えば、同期転送やRAS(Reliability,Availability and Serviceability)などの機能)を使用するには、4KバイトのPCI Express拡張空間にアクセスできるようにする必要がある。
なお、PCI Expressとしては様々なフォームファクタ(形状)が考えられるが、具体化している例としては、アドインカード、プラグインカード(Express Card)、Mini PCI Expressなどがある。
[PCI Express のアーキテクチャの詳細]
PCI Express のアーキテクチャの中心となっているトランザクション層153、データリンク層154、物理層155について、各々詳細に説明する。
A.トランザクション層153
トランザクション層153の主な役割は、前述したように、上位のソフトウェア層151と下位のデータリンク層154との間でトランザクションレイヤパケット(TLP)の組み立てと分解を行うことである。
a.アドレス空間とトランザクションタイプ
PCI Expressでは、従来のPCIでサポートされていたメモリ空間(メモリ空間とのデータ転送用)、I/O空間(I/O空間とのデータ転送用)、コンフィグレーション空間(デバイスのコンフィグレーションとセットアップ用)に加えて、メッセージ空間(PCI Expressデバイス間のインバンドでのイベント通知や一般的なメッセージ送信(交換)用…割り込み要求や確認は、メッセージを「仮想ワイヤ」として使用することにより伝達される)が追加され、4つのアドレス空間が定義されている。各々の空間に対してトランザクションタイプが定義されている(メモリ空間、I/O空間、コンフィグレーション空間は、リード/ライト、メッセージ空間は基本(ベンダ定義含む))。
b.トランザクションレイヤパケット(TLP)
PCI Expressは、パケット単位で通信を行う。図9に示したトランザクションレイヤパケット(TLP)のフォーマットにおいて、ヘッダのヘッダ長は3DW(DWはダブルワードの略;合計12バイト)又は4DW(16バイト)で、トランザクションレイヤパケット(TLP)のフォーマット(ヘッダ長とペイロードの有無)、トランザクションタイプ、トラフィッククラス(TC)、アトリビュートやペイロード長などの情報が含まれる。パケット内の最大ペイロード長は1024DW(4096バイト)である。
ECRCは、エンドツーエンドのデータ完全性を保証するためのもので、トランザクションレイヤパケット(TLP)部分の32ビットCRCである。これは、スイッチ内部などでトランザクションレイヤパケット(TLP)にエラーが発生した場合、LCRC(リンクCRC)ではエラーを検出できないためである(エラーとなったTLPでLCRCが再計算されるため)。
リクエストは、完了パケットが不要なものと必要なものとがある。
c.トラフィッククラス(TC)と仮想チャネル(VC)
上位のソフトウェアは、トラフィッククラス(TC)を使用することによりトラフィックの差別化(優先度をつける)を行うことができる。例えば、映像データをネットワークのデータよりも優先して転送する、といったことが可能となる。トラフィッククラス(TC)はTC0からTC7まで8つある。
仮想チャネル(VC:Vertual Channel)は、各々独立した仮想通信バス(同一のリンクを共用する複数の独立したデータ・フロー・バッファを使用するメカニズム)で、各々がリソース(バッファやキュー)を持ち、図11に示すように、独立したフロー制御を行う。これにより、1つの仮想チャネルのバッファが満杯の状態(full)になっても、他の仮想チャネルの転送を行うことができる。つまり、物理的には1つのリンクを仮想的な複数のチャネルに分けることで、有効に使用することができる。例えば、図11中に示すように、スイッチを経由してルートのリンクが複数のデバイスに分かれる場合、各デバイスのトラフィックの優先度を制御することができる。VC0は必須で、コストパフォーマンスのトレードオフに応じてその他の仮想チャネル(VC1〜VC7)が実装される。図11中の実線矢印は、デフォルト仮想チャネル(VC0)を示し、破線矢印はその他の仮想チャネル(VC1〜VC7)を示している。
トランザクション層内では、トラフィッククラス(TC)が仮想チャネル(VC)にマッピングされる。1つの仮想チャネル(VC)に対して1つ又は複数のトラフィッククラス(TC)をマッピングできる(仮想チャネル(VC)の数が少ない場合)。単純な例では、各トラフィッククラス(TC)から各仮想チャネル(VC)に1対1、全てのトラフィッククラス(TC)を仮想チャネルVC0にマッピングする、といったことが考えられる。TC0−VC0のマッピングは、必須/固定で、それ以外のマッピングは上位のソフトウェアから制御される。ソフトウェアはトラフィッククラス(TC)を利用することで、トランザクションの優先度を制御することが可能となる。
d.フロー制御
受信バッファのオーバーフローを避け、伝送順序を確立するためにフロー制御(FC:Flow Control)が行われる。フロー制御は、リンク間のポイントツーポイントで行われ、エンドツーエンドではない。従って、フロー制御により最終的な相手(コンプリータ)にパケットが届いたことを確認することはできない。
PCI Expressのフロー制御は、クレジット・ベースで行われる(データ転送を始める前に、受け取り側のバッファの空き状況を確認し、オーバーフロー、アンダフローが発生しないメカニズム)。即ち、受信側はリンク初期化時にバッファ容量(クレジット値)を送信側に通知し、送信側はクレジット値と送信するパケットの長さとを比較し、一定の残りがある場合のみパケットを送信する。このクレジットには6種類ある。
フロー制御の情報交換はデータリンク層のデータリンクレイヤパケット(DLLP)を使用して行われる。フロー制御はトランザクションレイヤパケット(TLP)のみに適用され、データリンクレイヤパケット(DLLP)には適用されない(DLLPは常時送受信可能)。
B.データリンク層154
データリンク層154の主な役割は、前述したように、リンク上の2つのコンポーネント間での信頼性の高いトランザクションレイヤパケット(TLP)交換機能を提供することである。
a.トランザクションレイヤパケット(TLP)の扱い
トランザクション層153から受け取ったトランザクションレイヤパケット(TLP)に対しては、先頭に2バイトのシーケンス番号、末尾に4バイトのリンクCRC(LCRC)を付加して、物理層155に渡す(図9参照)。トランザクションレイヤパケット(TLP)は、リトライバッファに保管され、相手から受信確認(ACK)が届くまで再送される。トランザクションレイヤパケット(TLP)の送信に失敗が続いた場合は、リンク異常であると判断して物理層155に対してリンクの再トレーニングを要求する。リンクのトレーニングが失敗した場合、データリンク層154の状態はインアクティブに遷移する。
物理層155から受け取ったトランザクションレイヤパケット(TLP)は、シーケンス番号とリンクCRC(LCRC)が検査され、正常であればトランザクション層153に渡され、エラーがあった場合は再送を要求する。
b.データリンクレイヤパケット(DLLP)
トランザクションレイヤパケット(TLP)は、物理層から送信されるときに自動的に図12に示すようなデータリンクレイヤパケット(DLLP)に分割されて各レーンに送信される。データリンク層154が生成するパケットは、データリンクレイヤパケット(DLLP)と呼ばれ、データリンク層154間でやり取りされる。データリンクレイヤパケット(DLLP)には、
・Ack/Nak:TLPの受信確認、リトライ(再送)
・InitFC1/InitFC2/UpdateFC:フロー制御の初期化とアップデート
・電源管理のためのDLLP
なる種類がある。
図12に示すように、データリンクレイヤパケット(DLLP)の長さは6バイトで、種類を示すDLLPタイプ(1バイト)、DLLPの種類で固有の情報(3バイト)、CRC(2バイト)から構成される。
C.物理層−論理サブブロック156
図8中に示す物理層155の論理サブブロック156での主な役割は、データリンク層154から受け取ったパケットを電気サブブロック157で送信できる形式に変換することである。また、物理層155を制御/管理する機能も有する。
a.データ符号化とパラレル−シリアル変換
PCI Expressは、連続した“0”や“1”が続かないように(長い期間、クロス・ポイントが存在しない状態が続かないようにするため)、データ符号化に8B/10B変換を用いる。変換されたデータは、図13中に示すように、シリアル変換され、LSBからレーン上に送信される。ここに、レーンが複数ある場合は(図13はx4リンクの場合を例示している)、符号化の前にデータがバイト単位で各レーンに割り振られる。この場合、一見パラレル・バスのようにみえるが、レーン毎に独立した転送を行うので、パラレル・バスで問題となるスキューが大幅に緩和される。
b.電源管理とリンクステート
リンクの消費電力を低く抑えるために、図14に示すように、L0/L0s/L1/L2というリンクステートが定義されている。
L0が通常モードで、L0sからL2へと低消費電力となるが、L0への復帰にも時間がかかるようになる。図15に示すように、ソフトウェアによる電源管理に加えて、アクティブステート電源管理を積極的に行うことにより、消費電力を極力小さくすることが可能となる。
D.物理層−電気サブブロック157
物理層155の電気サブブロック157での主な役割は、論理サブブロック156でシリアル化されたデータをレーン上に送信することと、レーン上のデータを受信して論理サブブロック156に渡すことである。
a.ACカップリング
リンクの送信側では、ACカップリング用のコンデンサが実装される。これにより、送信側と受信側のDCコモンモード電圧が同一である必要がなくなる。このため、送信側と受信側で異なる設計、半導体プロセス、電源電圧を使用することが可能となる。
b.デエンファシス
PCI Expressでは、前述したように、8B/10Bエンコーディングによってできるだけ連続した“0”や“1”が続かないように処理されるが、連続した“0”や“1”が続くこともある(最大5回)。この場合、送信側はデエンファシス転送を行わなければならないことが規定されている。同一極性のビットが連続する場合は、2つ目のビットからは差動電圧レベル(振幅)を3.5±0.5dB落とすことで、受信側で受け取る信号のノイズ・マージンを稼ぐ必要がある。これを、デエンファシスという。伝送路の周波数依存性減衰のため、変化するビットの場合は高周波成分が多く、減衰により受信側の波形が小さくなるが、変化しないビットの場合は高周波成分が少なく、相対的に受信側の波形が大きくなる。このため、受信側での波形を一定とするためにデエンファシスを行う。
[情報処理システム]
本実施の形態のデジタル複写機やMFP等の情報処理システムは、その内部インタフェースに前述したようなPCI Express規格の高速シリアルバスを利用するようにしたものである。
図16は、本実施の形態の情報処理システムの構成例を示す概略ブロック図である。本実施の形態の情報処理システム1は、例えばMFP等の機器に適用されるもので、その構成要素として、制御部2と画像入力部である入力部3と画像出力部である出力部4と画像処理部である処理部5と記憶部6とを備える。ここに、制御部2は、インストールされているプログラム(ソフトウェア)に従い当該システム全体の制御を受け持つCPU等を含み、経路制御や経路判断等の処理を行うデバイス部分(プリンタコントローラ)を意味する。入力部3とは、原稿画像等に基づく画像データを当該システム内に取り込むためのデバイスやユニット部分を示し、例えば、原稿画像を光電的に読み取って画像データを取得するスキャナエンジン等により構成されている。出力部4とは、画像データを紙などに印刷出力するデバイスやユニット部分を示し、例えば、電子写真方式のプロッタ(プリンタ)エンジン等により構成されている。処理部5とは、画像データに対して拡大・縮小、回転等の何らかの画像処理を施すデバイスやユニット部分を示し、例えば、変倍器、回転器、圧縮/伸長器等を含む構成とされている。記憶部6とは、画像データを保存するメモリやHDD等を含むデバイスやユニット部分であるが、本実施の形態の場合、例えばプリンタコントローラにより当該記憶部6が構成されている。
このような情報処理システム(MFP)の構成要素に関して、本実施の形態では、例えば処理部5が入力部3と出力部4とを一体に有する構成とされ、かつ、記憶部6(プリンタコントローラ)が制御部2を有する構成とされ、かつ、処理部5と記憶部6とのデバイス間が上述したようなPCI Express規格による高速シリアルバス7により接続されている(従って、処理部5、記憶部6はポートを有する)。
このような構成において、制御部2による制御の下、入力部3から取り込まれた画像データは必要に応じて処理部5による画像処理を経て後、高速シリアルバス7を介して記憶部6に転送され、記憶部6内のメモリに一旦保存される。その後、記憶部6のメモリに保存された画像データは高速シリアルバス7を介して処理部5に取り込まれ必要に応じて画像処理を経た後、出力部4に転送され、印刷出力等がなされる。
本実施の形態の場合、MFP等の情報処理システム1の内部でPCI Express規格による高速シリアルバス7により処理部5と記憶部6とを接続しているので、処理部5側と記憶部6側とで各々のデバイスの電気系を別個の基板上に実装して構成することができ、高速性を損なうことなく、設計上の自由度を大幅に拡張することができ、基板面積低減によるコストダウンも図ることができる。
なお、図16に示した本実施の形態は、一例を示すに過ぎず、例えば、以下に示すような各種態様により構成することができる。
図17に示す構成例は、制御部2を処理部5内に持たせたものである。
図18に示す構成例は、入力部3、処理部5、出力部4、記憶部6を制御部2に各々高速シリアルバス7a〜7dにより個別に接続することにより、制御部2を独立させ、入力部3、処理部5、出力部4、記憶部6を等価的に取り扱えるようにしたものである。従って、この場合の制御部2としては、例えばPCI Expressシステムの木構造において根元に位置するルートコンプレックスを用いることで容易に実現できる。
これにより、例えば入力部3により取り込まれた画像データを高速シリアルバス7aを経て制御部2内に転送し、高速シリアルバス7bを経て処理部5に転送して必要な画像処理を施し、さらに高速シリアルパス7b,7dを経て記憶部6に転送させ、一旦メモリに保存させることができる。これと並行して、記憶部6のメモリに保存された画像データを高速シリアルバス7d,7bを経て処理部5に転送して必要な画像処理を施し、さらに高速シリアルパス7b,7cを経て出力部4に転送させ、印刷出力等に供することができる。
図19に示す構成例は、制御部2を有する記憶部6に対して、入力部3、処理部5、出力部4を各々高速シリアルバス7a〜7cにより個別に接続し、記憶部6が入力部3、処理部5、出力部4を等価的に取り扱えるようにしたものである。この場合の制御部2も、図18の場合と同様に、例えばPCI Expressシステムの木構造において根元に位置するルートコンプレックスを用いることができる。
これにより、例えば入力部3により取り込まれた画像データを高速シリアルバス7aを経て記憶部6内に転送し、高速シリアルバス7bを経て処理部5に転送して必要な画像処理を施し、さらに高速シリアルパス7bを経て記憶部6に転送させ、一旦メモリに保存させることができる。これと並行して、記憶部6のメモリに保存された画像データを高速シリアルバス7cを経て出力部4に転送させ、印刷出力等に供することができる。
図20に示す構成例は、図19との対比では、入力部3と記憶部6とを入れ替えたものである。図21に示す構成例は、図19との対比では、処理部5と記憶部6とを入れ替えたものである。図22に示す構成例は、図19との対比では、出力部4と記憶部6とを入れ替えたものである。
図23に示す構成例は、図18に示した構成において、制御部2よりも下流側にPCI Expressシステムの木構造におけるスイッチ8を高速シリアルバス7eを介して介在させ、入力部3、処理部5、出力部4、記憶部6をスイッチ8の下流側ポートに各々高速シリアルバス7a〜7dにより接続したものである。
図24ないし図27は、各々図19ないし図22に示した構成において、同様に、PCI Expressシステムの木構造におけるスイッチ8を介在させた構成としたものである。
ところで、PCI Expressシステムの木構造におけるスイッチをPCI Express規格の高速シリアルバス経路上に介在させて拡張性と高速性とを両立させる場合の情報処理システムの最適構成例について図28を参照して説明する。図28に示す情報処理システムの構成例は、前述したMFPのような単体構成の情報処理システム例ではなく、複数の機器を接続することにより構築される情報処理システム例である。その基本として、まず、出力部に相当するプロッタ(又は、プリンタ)11と記憶部に相当する画像メモリ12,13とが、PCI Express規格の高速シリアルバス14a,14b,14c及び1段のみのPCI Express規格のスイッチ15を介して近傍で接続されている。ここに、画像メモリ12,13は、例えばプロッタ11で印字出力するための最終ドットデータを格納する専用メモリが用いられている。もっとも、必ずしも最終ドットデータである必要はなく、途中経路上にリアルタイムの圧縮伸長器等がある場合には、圧縮データを格納するメモリであってもよい。このようにプロッタ11と画像メモリ12,13とを1段のスイッチ15で近傍接続する基本構成に加えて、CPU16やシステムメモリ17が接続されて制御部に相当するルートコンプレックス18を接続する場合にはスイッチ15の上流側にPCI Express規格の高速シリアルバス14dで接続すればよい。さらに、タイミング制約のないもの、或いは、遅くてもよいもの、例えば入力部としてのスキャナ19や処理部としての画処理演算ユニット20などを接続する場合には、スイッチ15の下流側に拡張用のPCI Express規格のスイッチ21を介在させて、PCI Express規格の高速シリアルバス14e,14f,14gで接続すればよい。即ち、スイッチ15を介在させることにより、当該スイッチ15の有する拡張性に基づきシステムを任意に構成することができるとともに、ライン同期信号に同期させて画像データを転送させる必要がある等、高速処理上のタイミング制御の厳しいプロッタ11と画像メモリ12,13とを近傍で接続しているので、データ転送の遅延を抑え、画像メモリ12又は13からプロッタ11への高速データ転送に対処し得る。
なお、図28に示すシステム構成例では、インタフェースが共通なため、入力部としてのスキャナと出力部としてのプロッタとを併有するMFP22も、プロッタ11と同様に、スイッチ15に対してPCI Express規格の高速シリアルバス14hを介して接続されている例を示している。この場合も、MFP22中のプロッタと画像メモリ12,13とは1段のスイッチ15を介して近傍で接続された構成となっており、画像メモリ12又は13から当該プロッタへのライン同期信号に同期した画像データの転送を遅延なく行わせることができる。
これらの構成例におけるデータ転送について、さらに説明する。例えば、入力部3から記憶部6に直接的にデータ転送可能で、かつ、記憶部6から出力部4に直接的にデータ転送可能な図16、図17、図19、図23ないし図27の構成例に適用可能なデータ転送例としては、高速シリアルバス7により、ライン同期信号に同期して画像データを入力部3から記憶部6に転送させるとともに、ライン同期信号に同期して画像データを記憶部6から出力部4に転送させることを基本とする。この場合、記憶部6から出力部4へのデータ転送を、入力部3から記憶部6へのデータ転送よりも優先的に行わせる転送方式とすることが好ましい。
より具体的には、本実施の形態では、入力部3及び出力部4が画像データ転送のイニシエータとなる転送方式とし、入力部3ではメモリライトトランザクションを用い、出力部4ではメモリリードトランザクションを用いるデータ転送方式とし、かつ、これらの2つのトランザクションを別のトラフィッククラスTCに割り当てる方式とされている。この際、仮想チャネルVCの設定により、出力部4のメモリリードトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティを入力部3のメモリライトトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティより高くし、かつ、メモリリードトランザクションが全て発行されてからメモリライトトランザクションが発行されるようにストリクトプライオリティを設定することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても高速で画像データの出力が可能になるとともに、複数の画像データ転送を同時に行うことができる。
図29は従来のコマンド発行順を示す模式的なタイミングチャートである。図29−1はライン同期信号XLDSYNCに同期して画像データのリードリクエストコマンドMemReadReq.とライトリクエストコマンドMemWriteReq.とにプライオリティを設定せずに高速シリアルバス7を利用して送信するとともにリードリクエストコマンドMemReadReq.に従いリードデータMemReadComp.を受信する場合の動作例であって、ライン同期転送のタイミング制約の関係上、リードデータMemReadComp.をライン有効期間XLGATE内に受信できないケース例を示している。
これに対して、図29−2は、上記と同様のケースにおいて、上述したように、出力部4(Engine TX)のメモリリードトランザクション(リードリクエストコマンドMemReadReq.)のトラフィッククラスTCのプライオリティを入力部3(Engine RX)のメモリライトトランザクション(ライトリクエストコマンドMemWriteReq.)のトラフィッククラスTCのプライオリティより高くし、かつ、メモリリードトランザクションが全て発行されてからメモリライトトランザクションが発行されるようにストリクトプライオリティを設定しているので、ライン同期転送のタイミング制約があっても高速で画像データの出力が可能となり、リードデータMemReadComp.をライン有効期間XLGATE内に受信でき、複数の画像データ転送を同時に行うことができる。
ところが、図29−2に示すようなコマンド発行を行った場合であっても、経路遅延の影響のばらつき(接続構成の変更によるばらつき、競合データ転送によるタイミングばらつき、など)の影響により画像データ転送が正常に行えない場合がある。すなわち、経路遅延の影響のばらつきの影響により、図29−1の場合と同様に、リードデータMemReadComp.をライン有効期間XLGATE内に受信できないケースが生じてしまう場合がある。
ここで、図30は、スイッチを経由した場合と経由しない場合とにおける遅延の影響を例示的に示す特性図である。図30に示すように、経路中における遅延要素の1つであるスイッチを経由した場合に、スイッチ内部の実装方式(例えば、メモリ実装方式)の違い(構造1−3)により遅延が異なり、そのばらつきにより特性が変化していることがわかる。ここで、メモリ実装方式の違いとは、デュアルポートメモリか、シングルポートメモリであるか、などである。
また、図31は、スイッチを経由した場合における段数の変化による遅延の影響を例示的に示す特性図である。図31に示すように、経路中における遅延要素の1つであるスイッチの段数を変えることにより、さらに特性のばらつきが大きくなることがわかる。
そこで、本実施の形態においては、図32に示すようなタイミングチャートに従ってコマンド発行を行うようにしている。より詳細には、画像データ転送用のライン同期信号(XLGATE)とは独立したリクエスト専用同期信号(XREQSYNC)を用いて、リードリクエストコマンドMemReadReq.を発行するようにしたものである。リクエスト専用同期信号(XREQSYNC)は、例えば、画像データ転送用のライン同期信号(XLGATE)と周期が同じで位相のみが異なる信号である。すなわち、図29−2に示すようなコマンド発行では、画像データ転送用のライン同期信号(XLGATE)が立ち下がってからリードリクエストコマンドMemReadReq.を発行するようにしていたが、画像データ転送用のライン同期信号(XLGATE)とは別にリクエスト専用同期信号(XREQSYNC)を用いるようにして、画像データ転送用のライン同期信号(XLGATE)が立ち下がった時には、リードリクエストコマンドMemReadReq.の発行が終了しているようにした。これにより、画像データ転送用のライン同期信号のライン有効期間XLGATE内におけるリードデータMemReadComp.の受信について遅延余裕度が大きくなるので、経路遅延の影響のばらつき(接続構成の変更によるばらつき、競合データ転送によるタイミングばらつき、など)に強くなり、拡張性が向上する。すなわち、ライン同期転送のタイミング制約があっても、リソースを無駄にすることなく、高速な画像データ出力や同時転送が可能となる。
なお、リクエスト専用同期信号(XREQSYNC)と画像データ転送用のライン同期信号(XLGATE)との位相差は、遅延量計測用パケットを用いて計測することができる。図33は、遅延量検出回路を含んだPCI Expressシステムを例示的に示す構成図である。図33に示すように、CPU30が接続された制御部に相当するルートコンプレックス(位相差計測手段)31には、計測用パケット発生部である計測用パケット発生回路31aと遅延量検出部である遅延量検出回路31bと遅延量記憶部である遅延量記憶回路31cとが備えられている。遅延量検出回路31bでは、計測用パケット発生回路31aで発生した遅延量計測用パケットの出力時刻とエンドポイント32からの戻りパケットの受信時刻を元に遅延量(遅延時間)を検出する。検出された遅延量(遅延時間)は、遅延量記憶回路31cに記憶される。そして、CPU30が遅延量記憶回路31cに記憶された遅延量(遅延時間)に従って、リクエスト専用同期信号(XREQSYNC)と画像データ転送用のライン同期信号(XLGATE)との位相差を制御することにより、遅延量の動的な変動があった場合でも常に実測値を元にリクエスト専用同期信号(XREQSYNC)を生成できるようになる。
ここで、スイッチ8(スイッチ15でも同様)を介在させて高速シリアルバス7により、ライン同期信号に同期して画像データを入力部3から記憶部6に転送させるとともに、ライン同期信号に同期して画像データを記憶部6から出力部4に転送させる場合に、記憶部6から出力部4へのデータ転送を、入力部3から記憶部6へのデータ転送よりも優先的に行わせる転送方式の仕組みについて図34を参照して説明する。図34に示す例では、スイッチ8の各々異なるポートB,D,Eに対してノード1,2,3が各々物理的に1つのポートA,C,Fにより接続された構成例であり、例えば、ノード1が入力部3、ノード2が出力部4、ノード3が記憶部6なるデバイスに各々相当する例である。
ここに、入力部3及び出力部4が画像データ転送のイニシエータとなる転送方式とし、入力部3ではメモリライトトランザクションを用い、出力部4ではメモリリードトランザクションを用いるデータ転送方式とし、かつ、これらの2つのトランザクションを同一のトラフィッククラスTCに割り当てる方式とされている。本実施の形態の例では、TC0〜TC3で示す4つのトラフィッククラスTCを割り当てるものであり、線種を変えて示す4本の経路がこれらの2つのトランザクションを同一のトラフィッククラスTCに割り当てられている様子を模式的に示している。また、各ノード1,2,3内の各ポートA,C,FにはPCI Express規格に従いトラフィッククラスTC0〜TC3に関してプライオリティ設定可能な仮想チャネルVC0〜VC3が用意されており、どのトラフィッククラスTC0〜TC3をどの仮想チャネルVC0〜VC3に割り当てるかが設定されている。スイッチ8側の入力ポートB,D及び出力ポートEに関してもポートA,C,Fに対応する仮想チャネルVC0〜VC3が割り当てられている。ここに、ポートA,Bの仮想チャネルVC0〜VC3間のアービトレーションを行いシリアル化させるVCアービトレーション9a、ポートC,Dの仮想チャネルVC0〜VC3間のアービトレーションを行いシリアル化させるVCアービトレーション9b、ポートE,Fの仮想チャネルVC0〜VC3間のアービトレーションを行いシリアル化させるVCアービトレーション9cが各ポートA,C,E内に設けられている。
このような構成に加えて、スイッチ8内には、ポートB,Dに接続されて、ノード3(記憶部6)からノード2(出力部4)への画像データの転送を、ノード1(入力部3)からノード3(記憶部6)への画像データの転送より優先的に行わせるようにポートEに対するアービトレーションを行うポートアービトレーション10が設けられている。このポートアービトレーション10は、ポートB,Dから2つのトラフィックスがあった場合に、同じトラフィッククラスTC0〜TC3同士のものを一旦集めて、同じ仮想チャネルVC0〜VC3のものに対して入力ポートB,Dの違うものを設定されたプライオリティに従いアービトレーションするものであり、入力ポートB,Dの違いによりアービトレーションされて残った各仮想チャネルVC0〜VC3をVCアービトレーション9cによりシリアル化させてノード3(記憶部6)側に転送出力させることとなる。
PCI Express規格に従ったこのような仕組みによりノード3(記憶部6)からノード2(出力部4)への画像データの転送を、ノード1(入力部3)からノード3(記憶部6)への画像データの転送より優先的に行わせるわけであるが、この場合のポートアービトレーション10におけるトラフィック分配アルゴリズムとしては、PCI Express規格に従い、ラウンドロビン(RR)、ウエイテッドラウンドロビン(WRR)、時間の概念の管理も含むタイムベースウエイテッドラウンドロビン(TBWRR)の何れのアルゴリズムであってもよい。ここに、ウエイテッドラウンドロビン(WRR)なるアルゴリズムを利用する場合には、ペイロードサイズを合わせて考慮することが好ましい。ちなみに、ラウンドロビン(RR)やタイムベースウエイテッドラウンドロビン(TBWRR)なるアルゴリズムを利用する場合でも、ペイロードサイズを考慮することが好ましい。ペイロードサイズを考慮することにより、より決め細やかなプライオリティ制御が実現できるようになる。
前述したストリクト(strict)アルゴリズムを含めて、トラフィッククラスTC0〜TC3の4種類のデータ転送を行わせる場合のこれらの各アルゴリズムの基本特性を図35を参照して簡単に説明する。何れにしても、アービトレーション特性の測定結果は動的な変動を観測する必要があるため、図35ではデータ積算図として示す。図において、横軸は時間、縦軸は転送されたデータ量(積算値)である。なお、ペイロードサイズは、4種類とも128byte(約8000)の条件での測定例とする。図35−1はストリクト(strict)特性を示すもので、単純に、順番にデータを流していくアルゴリズムである。図35−2はラウンドロビン(RR)特性を示し、4種類のデータを順番に均等に分けながら流していくアルゴリズムであり、図面上、4種類の特性は1本の特性に重なって表現されている。図35−3はウエイテッドラウンドロビン(WRR)特性として、4種類に関して1:2:4:8の比率でデータ転送させるように設定した場合の特性例を示し、1つのトラフィッククラスのデータ転送が終了すると、残りのトラフィッククラスについて8:4:2、さらには、8:4の如く、比率を変遷させながらデータ転送させるアルゴリズムである。タイムベースウエイテッドラウンドロビン(TBWRR)はこのようなウエイテッドラウンドロビン(WRR)に時間の概念の管理も含ませたものである。
また、ストリクト(strict)のアルゴリズムで測定した場合のペイロードの基本特性を図36に示す。図36によれば、ペイロードサイズが小さいほど転送レートが遅く、ペイロードサイズが大きいほど転送レートが大きいことが分かる。このようなペイロード特性は、他のアービトレーションのアルゴリズムを用いた場合も同様であり、特に、ウエイテッドラウンドロビン(WRR)なるアルゴリズムの場合には、比率に応じた転送レートを決定するためにペイロードサイズを考慮することは有効である。
なお、高速シリアルバス7経路上にPCI Express規格のスイッチ8を介在させ、入力部3と出力部4と記憶部6とが各々スイッチ8の別のポートに接続され、高速シリアルバス7により、ライン同期信号に同期して画像データを入力部3から記憶部6に転送させるとともに、ライン同期信号に同期して画像データを記憶部6から出力部4に転送させる2つのトランザクションを別のトラフィッククラスTCに割当てる場合であれば、図34を参照すれば、スイッチ8における出力ポートEの仮想チャネルVCのアービトレーション9cのストリクトプライオリティの設定により、記憶部6から出力部4への画像データの転送を、入力部3から記憶部6への画像データの転送より優先的に行わせる仕組みとさせることが望ましい。
一方、例えば、処理部5から記憶部6に直接的にデータ転送可能で、かつ、記憶部6から出力部4に直接的にデータ転送可能な図18、図19、図20、図23ないし図27の構成例に適用可能なデータ転送例としては、高速シリアルバス7により、ライン同期信号に同期して画像データを処理部5から記憶部6に転送させるとともに、ライン同期信号に同期して画像データを記憶部6から出力部4に転送させることを基本とする。この場合、記憶部6から出力部4へのデータ転送を、処理部5から記憶部6へのデータ転送よりも優先的に行わせる転送方式とすることが好ましい。
より具体的には、本実施の形態では、処理部5及び出力部4が画像データ転送のイニシエータとなる転送方式とし、処理部5ではメモリライトトランザクションを用い、出力部4ではメモリリードトランザクションを用いるデータ転送方式とし、かつ、これらの2つのトランザクションを別のトラフィッククラスTCに割り当てる方式とされている。この際、仮想チャネルVCの設定により、出力部4のメモリリードトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティを処理部5のメモリライトトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティより高くし、かつ、メモリリードトランザクションが全て発行されてからメモリライトトランザクションが発行されるようにストリクトプライオリティを設定することにより、ライン同期転送のタイミング制約があっても高速で画像データの出力が可能になるとともに、複数の画像データ転送を同時に行うことができる。
この場合も、図28に示す例を適用できる。
既存PCIシステムの構成例を示すブロック図である。 PCI Expressシステムの構成例を示すブロック図である。 デスクトップ/モバイルでのPCI Expressプラットホームの構成例を示すブロック図である。 x4の場合の物理層の構造例を示す模式図である。 デバイス間のレーン接続例を示す模式図である。 スイッチの論理的構造例を示すブロック図である。 既存のPCIのアーキテクチャを示すブロック図である。 PCI Expressのアーキテクチャを示すブロック図である。 PCI Expressの階層構造を示すブロック図である。 トランザクションレイヤパケットのフォーマット例を示す説明図である。 PCI Expressのコンフィグレーション空間を示す説明図である。 仮想チャネルの概念を説明するための模式図である。 データリンクレイヤパケットのフォーマット例を示す説明図である。 x4リンクでのバイトストライピング例を示す模式図である。 L0/L0s/L1/L2というリンクステートの定義について説明する説明図である。 アクティブステート電源管理の制御例を示すタイムチャートである。 本発明の実施の一形態の情報処理システムの構成例を示す概略ブロック図である。 その変形構成例を略図的に示すブロック図である。 その変形構成例を略図的に示すブロック図である。 その変形構成例を略図的に示すブロック図である。 その変形構成例を略図的に示すブロック図である。 その変形構成例を略図的に示すブロック図である。 その変形構成例を略図的に示すブロック図である。 その変形構成例を略図的に示すブロック図である。 その変形構成例を略図的に示すブロック図である。 その変形構成例を略図的に示すブロック図である。 その変形構成例を略図的に示すブロック図である。 その変形構成例を略図的に示すブロック図である。 情報処理システムの最適構成例を示す概略ブロック図である。 従来のコマンド発行順を示す模式的なタイミングチャートである。 従来のコマンド発行順を示す模式的なタイミングチャートである。 スイッチを経由した場合と経由しない場合とにおける遅延の影響を例示的に示す特性図である。 スイッチを経由した場合における段数の変化による遅延の影響を例示的に示す特性図である。 コマンド発行順を示す模式的なタイミングチャートである。 遅延量検出部を含んだPCI Expressシステムを例示的に示す構成図である。 データ転送方式の仕組みを示す概略構成図である。 アービトレーション特性を示す説明図である。 アービトレーション特性を示す説明図である。 アービトレーション特性を示す説明図である。 ペイロードの基本特性を示す特性図である。
符号の説明
1 情報処理システム
2 プリンタコントローラ
3 画像入力部
4 画像出力部
5 画像処理部
7 高速シリアルバス
31 位相差計測手段
31a 計測用パケット発生部
31b 遅延量検出部
31c 遅延量記憶部

Claims (19)

  1. ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データ転送を同時に行う情報処理システムにおいて、
    前記高速シリアルバスによるライン同期転送のタイミング制約のある画像データについては、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により要求コマンドの発行を行うようにした、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データ転送を同時に行う情報処理システムにおいて、
    前記高速シリアルバスによるライン同期信号に同期したプリンタコントローラから画像出力部への画像データの転送については、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により読み出し要求コマンドの発行を行うようにした、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  3. 前記プリンタコントローラへ画像データを転送する画像入力部ではメモリライトトランザクションを用い、前記画像出力部ではメモリリードトランザクションを用いることにより前記画像入力部と前記画像出力部とが画像データ転送のイニシエータとなるデータ転送方式によりデータ転送を行わせる、
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
  4. 2つのトランザクションを別のトラフィッククラスTCに割り当てるようにした、
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
  5. 仮想チャネルの設定により、前記画像出力部の前記メモリリードトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティを前記画像入力部の前記メモリライトトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティより高くした、
    ことを特徴とする請求項4記載の情報処理システム。
  6. 前記メモリリードトランザクションが全て発行されてから前記メモリライトトランザクションが発行されるようにストリクトプライオリティを設定した、
    ことを特徴とする請求項5記載の情報処理システム。
  7. ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データ転送を同時に行う情報処理システムにおいて、
    前記高速シリアルバスによるライン同期信号に同期したプリンタコントローラから画像出力部への画像データの転送については、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により読み出し要求コマンドの発行を行うようにした、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  8. 前記プリンタコントローラへ画像データを転送する画像処理部ではメモリライトトランザクションを用い、前記画像出力部ではメモリリードトランザクションを用いることにより前記画像処理部と前記画像出力部とが画像データ転送のイニシエータとなるデータ転送方式によりデータ転送を行わせる、
    ことを特徴とする請求項7記載の情報処理システム。
  9. 2つのトランザクションを別のトラフィッククラスTCに割り当てるようにした、
    ことを特徴とする請求項7記載の情報処理システム。
  10. 仮想チャネルの設定により、前記画像出力部の前記メモリリードトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティを前記画像処理部の前記メモリライトトランザクションのトラフィッククラスTCのプライオリティより高くした、
    ことを特徴とする請求項9記載の情報処理システム。
  11. 前記メモリリードトランザクションが全て発行されてから前記メモリライトトランザクションが発行されるようにストリクトプライオリティを設定した、
    ことを特徴とする請求項10記載の情報処理システム。
  12. 前記リクエスト専用同期信号は、前記画像データ転送用のライン同期信号と周期が同じで位相のみが異なる信号である、
    ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一記載の情報処理システム。
  13. 前記リクエスト専用同期信号と前記画像データ転送用のライン同期信号との位相差を、計測する位相差計測手段を更に備え、
    前記位相差計測手段により計測した位相差量に基づいて前記画像データ転送用のライン同期信号から前記リクエスト専用同期信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項12記載の情報処理システム。
  14. 前記位相差計測手段は、遅延量計測用パケットを発生する計測用パケット発生部と、この計測用パケット発生部で発生した遅延量計測用パケットの出力時刻とエンドポイントからの戻りパケットの受信時刻を元に遅延量を検出する遅延量検出部と、この遅延量検出部により検出された遅延量を記憶する遅延量記憶部と、を備えている、
    ことを特徴とする請求項13記載の情報処理システム。
  15. 前記高速シリアルバスは、PCI Express 規格の高速シリアルバスである、
    ことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一記載の情報処理システム。
  16. ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データの同時転送をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記高速シリアルバスによるライン同期転送のタイミング制約のある画像データについては、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により要求コマンドの発行を行うようにした、
    ことを特徴とするプログラム。
  17. ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データの同時転送をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記高速シリアルバスによるライン同期信号に同期したプリンタコントローラから画像出力部への画像データの転送については、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により読み出し要求コマンドの発行を行うようにした、
    ことを特徴とするプログラム。
  18. ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データ転送を同時に行うデータ転送方法において、
    前記高速シリアルバスによるライン同期転送のタイミング制約のある画像データについては、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により要求コマンドの発行を行うようにした、
    ことを特徴とするデータ転送方法。
  19. ポイントツーポイント接続または複数のポイントツーポイント接続を木構造で構成した通信網を介して送受信独立の通信チャネルが確立される高速シリアルバスにより、複数の画像データ転送を同時に行うデータ転送方法において、
    前記高速シリアルバスによるライン同期信号に同期したプリンタコントローラから画像出力部への画像データの転送については、画像データ転送用のライン同期信号とは別にリクエスト専用同期信号を用いるようにして、前記リクエスト専用同期信号により読み出し要求コマンドの発行を行うようにした、
    ことを特徴とするデータ転送方法。
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