JP2007065788A - ディスクアレイ装置及びその制御方法並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】
高い信頼性を確保しながら安価に構築できるディスクアレイ装置及びその制御方法並びにプログラムを提案する。
【解決手段】
システム情報を記憶する記憶デバイスの記憶領域を、システム情報を記憶するためのシステム領域及び上位装置からのデータを記憶するためのデータ領域に分けて管理すると共に、記憶デバイスのデータ領域に対して第1の周期でベリファイ処理を実施し、システム領域に対して第1の周期よりも速い第2の周期でベリファイ処理を実施するようにした。
【選択図】 図7
高い信頼性を確保しながら安価に構築できるディスクアレイ装置及びその制御方法並びにプログラムを提案する。
【解決手段】
システム情報を記憶する記憶デバイスの記憶領域を、システム情報を記憶するためのシステム領域及び上位装置からのデータを記憶するためのデータ領域に分けて管理すると共に、記憶デバイスのデータ領域に対して第1の周期でベリファイ処理を実施し、システム領域に対して第1の周期よりも速い第2の周期でベリファイ処理を実施するようにした。
【選択図】 図7
Description
本発明は、ディスクアレイ装置及びその制御方法並びにプログラムに関し、システムディスクとして信頼性の低いディスクを利用したディスクアレイ装置に適用して好適である。
近年、企業や官庁におけるデータ保存用のストレージ装置として、複数のハードディスクデバイスをRAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)方式で管理・運用するようになされた、いわゆるディスクアレイ装置が広く用いられている。
かかるディスクアレイ装置においては、近年、低価格化が進み、これに伴いハードディスクデバイスとして、従来用いられているファイバーチャネルディスクよりも安価なSATA(Serial AT Attachment)ディスクを用いることが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−348876号公報
ところが、SATAディスクは安価な分、信頼性が低い。このため、例えばディスクアレイ装置を動作させるのに必要なシステム情報と呼ばれる情報のような特に信頼性を確保する必要がある情報を格納するハードディスクドライブをも単にファイバーチャネルディスクからSATAディスクに置き換えるだけでは、ディスクアレイ装置全体としての信頼性が低下する原因ともなる問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、高い信頼性を確保しながら安価に構築できるディスクアレイ装置及びその制御方法並びにプログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、所定のシステム情報に基づいて動作するディスクアレイ装置において、前記システム情報を記憶する記憶デバイスと、前記記憶デバイスの記憶領域を、前記システム情報を記憶するためのシステム領域及び上位装置からのデータを記憶するためのデータ領域に分けて管理する管理部とを備え、前記管理部は、前記記憶デバイスの前記データ領域に対して第1の周期でベリファイ処理を実施し、前記システム領域に対して前記第1の周期よりも速い第2の周期でベリファイ処理を実施することを特徴とする。
この結果、このディスクアレイ装置では、記憶デバイスのシステム領域に格納されたシステム情報の信頼性を向上させることができる。
また本発明においては、所定のシステム情報に基づいて動作するディスクアレイ装置の制御方法において、前記システム情報を記憶する記憶デバイスの記憶領域を、前記システム情報を記憶するためのシステム領域及び上位装置からのデータを記憶するためのデータ領域に分けて管理する第1のステップと、前記記憶デバイスの前記データ領域に対して第1の周期でベリファイ処理を実施し、前記システム領域に対して前記第1の周期よりも速い第2の周期でベリファイ処理を実施する第2のステップとを備えることを特徴とする。
この結果、このディスクアレイ装置の制御方法によれば、記憶デバイスのシステム領域に格納されたシステム情報の信頼性を向上させることができる。
さらに本発明においては、プログラムにおいて、所定のシステム情報に基づいて動作するディスクアレイ装置の動作制御を司るコンピュータに、前記システム情報を記憶する記憶デバイスの記憶領域を、前記システム情報を記憶するためのシステム領域及び上位装置からのデータを記憶するためのデータ領域に分けて管理する第1のステップと、前記記憶デバイスの前記データ領域に対して第1の周期でベリファイ処理を実施し、前記システム領域に対して前記第1の周期よりも速い第2の周期でベリファイ処理を実施する第2のステップとを備える処理を実行させるようにした。
この結果、このプログラムによれば、記憶デバイスのシステム領域に格納されたシステム情報の信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、システム情報を記憶する記憶デバイスとして例えばSATAディスクのような安価な記憶デバイスを用いた場合においても、信頼性の高いシステム情報を得ることができる。従って、高い信頼性を確保しながら安価に構築し得るディスクアレイ装置を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態によるネットワークシステムの構成
図1は、本実施例に係るネットワークシステム1を示す。このネットワークシステム1は、ホスト装置2がネットワーク3を介してディスクアレイ装置4と接続され、当該ディスクアレイ装置4がLAN5を介して管理装置6と接続されることにより構成されている。
図1は、本実施例に係るネットワークシステム1を示す。このネットワークシステム1は、ホスト装置2がネットワーク3を介してディスクアレイ装置4と接続され、当該ディスクアレイ装置4がLAN5を介して管理装置6と接続されることにより構成されている。
ホスト装置2は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置であり、例えばパーソナルコンピュータや、ワークステーション、メインフレームなどから構成される。ホスト装置2は、キーボード、スイッチやポインティングデバイス、マイクロフォン等の情報入力装置(図示せず)と、モニタディスプレイやスピーカ等の情報出力装置(図示せず)とを備える。
ネットワーク3は、例えばSAN(Storage Area Network)、LAN(Local Area Network)、インターネット、公衆回線又は専用回線などから構成される。このネットワーク3を介したホスト装置2及びディスクアレイ装置4間の通信は、例えばネットワーク3がSANである場合にはファイバーチャネルプロトコルに従って行われ、ネットワーク3がLANである場合にはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルに従って行われる。
ディスクアレイ装置4は、複数のハードディスクドライブ等のディスクデバイス10からなるディスクデバイス群11と、これらディスクデバイス群11を構成する各ディスクデバイス10を制御する二重化されたコントローラ12,13とを備える。
各ディスクデバイス10は、例えばファイバーチャネルディスク等の高価なハードディスク、又はSATA(Serial AT Attachment)ディスク等の安価なハードディスクから構成される。ただし、本実施の形態によるディスクアレイ装置4においては、少なくともシステムディスクとして用いられる複数台(例えば5台)のディスクデバイス10がSATAディスクから構成されている。各ディスクデバイス10はそれぞれ2つのコントローラ12,13の両方からアクセスし得るようになされており、これにより一方のコントローラ12,13に障害が発生した場合にも他方のコントローラ12,13によって各ディスクデバイス10にデータを読み書きできるようになされている。
コントローラ12は、複数のチャネルインタフェース20A、CPU21A、ローカルメモリ22A、データ転送コントローラ23A、キャッシュメモリ24A、複数のディスクインタフェース25A及びLANインタフェース26Aを備えて構成される。
チャネルインタフェース20Aは、ネットワーク3に対するインタフェースであり、書込み対象のデータや、ディスクデバイス10から読み出されたデータ、及び各種コマンドなどをホスト装置2との間で送受信する。
CPU21Aは、ホスト装置2からのデータ入出力要求に応答して、ディスクデバイス10へのデータ入出力処理(ライトアクセス又はリードアクセス)を制御するプロセッサであり、ディスクデバイス10から読み出されたマイクロプログラムを実行することによりチャネルインタフェース20A、データ転送コントローラ23A、ディスクインタフェース25A等を制御する。またローカルメモリ22Aは、CPU21Aのワークメモリとして用いられる。
データ転送コントローラ23Aは、CPU21Aの制御に基づいて、チャネルインタフェース21A及びディスクインタフェース25A間のデータ転送を制御する。データ転送コントローラ23Aは、後述する他方のコントローラ13のデータ転送コントローラ23Bとバス27を介して通信可能に接続されており、これによりこれら2つのコントローラ12,13間においてコマンドやデータ等を相互にやり取りすることができる。
キャッシュメモリ24Aは、かかるチャネルインタフェース20A及びディスクインタフェース25A間において転送されるデータを一時的に記憶するために用いられる。このキャッシュメモリ24Aには、ディスクアレイ装置4の起動時にシステムディスク10Aから読み出されたシステム情報も格納される。
ディスクインタフェース25Aは、ディスクデバイス10に対するインタフェースであり、例えばファイバーチャネルプロトコルに従って書込み対象のデータやディスクデバイス10から読み出されたデータ、及び各種コマンドなどをディスクデバイス10との間で送受信する。またLANインタフェース26Aは、LAN5に対するインタフェースであって、例えばTCP/IPプロトコルに従って管理装置6との間でデータや各種制御コマンドを送受信する。
もう一方のコントローラ13は、上述のコントローラ12と同様に、複数のチャネルインタフェース20B、CPU21B、ローカルメモリ22B、データ転送コントローラ23B、キャッシュメモリ24B、複数のディスクインタフェース25B及びLANインタフェース26Bを備えて構成される。
これら各チャネルインタフェース20B、CPU21B、ローカルメモリ22B、データ転送コントローラ23B、キャッシュメモリ24B、各ディスクインタフェース25B及びLANインタフェース26Bは、上述したコントローラ12の各チャネルインタフェース20A、CPU21A、ローカルメモリ22A、データ転送コントローラ23A、キャッシュメモリ24A、各ディスクインタフェース25A及びLANインタフェース26Aと全く同様の機能を有するものであり、これにより2つのコントローラ12,13の何れか一方が故障した場合においても他方のコントローラ13,12のみによって対応し得るようになされている。
管理装置6は、例えばCPU、メモリ及びディスプレイ等のハードウェア資源を備えるコンピュータ装置であり、ディスクアレイ装置4の各コントローラ12,13のCPU21A,21BとLAN5を介して各種データやコマンドをやり取りし得るようになされている。管理装置6は、ディスクアレイ装置4の動作状態や障害の有無を監視し、必要な情報をディスプレイに表示したり、オペレータ操作に応じてディスクアレイ装置4の動作を制御する。ユーザは管理装置6を用いてシステム構成情報を定義し、必要に応じてこれを変更することができ、またこの定義したシステム構成情報を各コントローラ12,13のCPU21A,21Bを介してキャッシュメモリ24A,24Bに格納することができる。
図2(A)は、ディスクアレイ装置4における各ディスクデバイス10の記憶領域の論理構成を示すものである。このディスクアレイ装置4では、各ディスクデバイス10により提供される物理的な記憶領域30がシステム領域31及びユーザ領域32の2つの領域に分けて管理される。
そして、システムドライブ10Aとして用いられる複数台(例えば5台)のディスクデバイス10の各システム領域31に、それぞれこのディスクアレイ装置4のシステム情報がミラー状にそれぞれ格納される。これにより例えば1つのシステムディスク10Aに障害が発生した場合においても、残りのシステムディスク10Aに格納されたシステム情報に基づいてディスクアレイ装置4を制御することが可能となる。なお、システムドライブ10A以外のディスクデバイス10のシステム領域には、何も格納されない。
一方、図2(B)に示すように、各ディスクデバイス10のユーザ領域32は、コントローラ12,13によりRAID方式で管理・運用される。複数のディスクデバイス10により1つのRAIDグループが構成され、RAIDグループを構成する各ディスクデバイス10のユーザ領域32上に1又は複数の論理ユニットLUが設定される。そしてホスト装置2からのデータは、この論理ユニットLU内に所定大きさのブロック(以下、これを論理ブロックと呼ぶ)を単位として記憶される。
各論理ユニットLUには、それぞれ固有の識別番号(以下、これをLUN(Logical Unit number)と呼ぶ)が付与される。データの入出力は、このLUNと、各論理ブロックにそれぞれ付与されるその論理ブロックに固有の番号(以下、これをLBA(Logical Block Address)と呼ぶ)との組み合わせたものをアドレスとして、当該アドレスを指定して行われる。
なお、システム情報としては、例えばCPU21A,21Bに読み込まれて実行されるマイクロプログラム(コンピュータプログラム)や、ディスクアレイ装置4の構成に関する構成情報、及びディスクアレイ装置4で障害が発生した場合の解析に利用されるトレース情報等の情報要素がある。
このうち構成情報には、例えば何台のディスクデバイス10がどのスロットに搭載されているかというハードディスク情報や、どのディスクデバイス10によってRAIDレベルがいくつ(例えば0,1,5)のRAIDグループが構築されているかというRAIDグループ情報、論理ユニットLUに関しての各種情報である論理ユニット情報、及びどのオプション機能が使用可能となっているかという機能情報などが含まれる。
またトレース情報には、例えばディスクアレイ装置4のどこでどのような障害が発生したかを表す障害情報や、管理装置から受けたコマンドが何であるかという受信コマンド情報、後述するオンラインベリファイなどのディスクアレイ装置4が自動的に実行した処理が何であるかを表す自動処理内容情報、及びどのホスト装置2からどのようなアクセス要求を受信したかを表す受信アクセス要求情報などが含まれる。これらトレース情報に含まれる各種情報要素は、その情報要素が表す事態が発生した時刻を表す時刻情報と対応付けられて保存される。
これらのシステム情報は、起動時にシステムディスク10Aから読み出されて各コントローラ12,13のキャッシュメモリ24A,24Bに書き込まれて保持される。このうち構成情報は、その後ユーザ操作により更新すべき旨のコマンドが与えられたときに、このコマンドに従ってCPU21A,21Bにより更新される。またトレース情報は、所定のイベントが発生するごとにCPU21A,21Bにより追加される。
そしてCPU21A,21Bは、このように構成情報の更新やトレース情報の追加などによりシステム情報に変更が生じた場合に、変更後の新たなシステム情報を上書きするようにして、各システムディスク10Aのシステム領域31に格納されているシステム情報をそれぞれ最新の情報に更新する。
(1−2)システム領域に対するシステム情報の読書き処理
ところで、このディスクアレイ装置4の場合、上述のようにシステムディスク10AとしてSATAディスクを採用しているため、システムディスク10Aの信頼性が低く、例えばデータが正常なヘッド位置からずれた位置に書き込まれるいわゆるバックライトという不具合や他の障害が発生する可能性が高い。
ところで、このディスクアレイ装置4の場合、上述のようにシステムディスク10AとしてSATAディスクを採用しているため、システムディスク10Aの信頼性が低く、例えばデータが正常なヘッド位置からずれた位置に書き込まれるいわゆるバックライトという不具合や他の障害が発生する可能性が高い。
そこで、このディスクアレイ装置4では、例えば上述のようにキャッシュメモリ24A,24B上のシステム情報の変更に応じてシステムディスク10A内のシステム情報を更新するときや、ディスクアレイ装置4の立ち下がり時にキャッシュメモリ24A,24B上のシステム情報をシステムディスク10Aに退避させるときなど、システムディスク10Aのシステム領域31にシステム情報を書き込む際には、図3に示すように、そのシステム情報と一緒に当該システム情報の整合性を検証するためのチェックサムのサム値を各システムディスク10Aのシステム領域31に格納するようになされている。
実際上、ディスクアレイ装置4のCPU21A,21Bは、システム情報を各システムディスク10のシステム領域31に格納する場合、図4に示すシステム情報書込み処理手順RT1に従って、最新のシステム情報についてサム値を生成(計算)し(SP1)、得られたサム値をかかる最新のシステム情報と共に各システムディスク10のシステム領域31に書き込む(SP2)。
一方、CPU21A,21Bは、ディスクアレイ装置4の起動時など、システムディスク10からシステム情報を読み出す際には、システム情報と共にかかるサム値も読み出し、このサム値に基づいて、そのシステム情報の整合性を検証する。
すなわちCPU21A,21Bは、システムディスク10のシステム領域31からシステム情報を読み出す場合、図5に示すシステム情報読出し処理手順RT2に従って、まず、1つのシステムディスクのシステム領域からシステム情報及びそのサム値を読み出し、これをキャッシュメモリ24A,24Bに格納する(SP10)。またCPU12A,21Bは、この後この読み出したシステム情報に基づいて、そのシステムシステムディスク10AがSATAディスクであるか否かを判断する(SP11)。なお、このディスク種別の情報をシステム情報とは別に予め保持しておき、CPU12A,21Bがこれを参照するようにしても良い。
CPU21A,21Bは、この判断において否定結果を得ると(SP11:NO)、システムディスク10Aがファイバーチャネルディスクであると判断して、このシステム情報の読出し処理を終了する(SP16)。
これに対してCPU21A,21Bは、かかるステップSP11の判断において肯定結果を得た場合には(SP11:YES)、図6に示すように、システムディスク10Aから読み出してキャッシュメモリ24A,24Bに格納したシステム情報に基づいて、そのシステム情報のサム値を計算し、計算結果をキャッシュメモリ24A,24Bに格納する(SP12)。このときの計算手法は、図3について上述したシステム情報書込み処理手順RT1のステップSP1と同じ計算手法が用いられる。従って、システム情報のシステムディスク10Aへの読書き時に読書きエラー等が発生していなければ、このとき計算したサム値(以下、これを第2のサム値と呼ぶ)とシステムディスク10Aから読み出したサム値(以下、これを第1のサム値と呼ぶ)とが同じ値となる。
そこで、CPU21A,21Bは、この後第1及び第2のサム値を比較してこれらが一致するか否かを判断する(SP13)。そしてCPU21A,21Bは、第1及び第2のサム値が一致した場合には(SP13:YES)、このシステム情報の読出し処理を終了する(SP16)。
これに対して、CPU21A,21Bは、第1及び第2のサム値が一致しなかった場合(SP13:NO)、つまりそのシステム情報の整合性が否定される場合には、そのシステム情報を読み出したシステムディスク10Aのシステム領域31を閉塞する処理を実行する。具体的には、キャッシュメモリ24A,24Bに格納したシステム情報に含まれるシステムディスク10Aのシステム領域31の閉塞の有無を管理する図示しない管理テーブル(以下、これをシステム領域閉塞管理テーブルと呼ぶ)に、かかるシステムディスク領域31が閉塞されたことを登録する。このシステム領域閉塞管理テーブルに登録されたシステムディスク10Aのシステム領域31は、その後使用されない。
そして、このようにシステム情報の整合性が否定されるシステムディスク10Aについて、システム領域31のみを閉塞することで、そのシステムディスク10Aのデータ領域32についてはその後もデータの読み書きを行うことができる。この場合において、例えばシステムディスク10A全体を閉塞したときには、そのシステムディスク10Aを含むRAIDグループ内の他のディスクデバイス10から読み出した冗長データを用いてそのシステムディスク10Aのデータ領域に格納されたデータの復元処理を行うためにデータの読出し性能が低下するが、このようにシステムディスク10Aのシステム領域31のみを閉塞することで、かかるデータの読出し性能の低下を未然かつ有効に防止することができる。
この後、CP21A,21BUは、対象を別のシステムディスク10Aに変更し(SP15)、さらにこの後、その変更後のシステムディスク10Aについて、及び又は他のシステムディスク10Aについて同様の処理を実行することにより(SP10〜SP16)、いずれかのシステムディスク10Aからシステム情報を読み出し、これをキャッシュメモリ24A,24Bに格納する。
このようにこのディスクアレイ装置4では、システムディスク10Aのシステム領域31にシステム情報を書きこむ際にそのシステム情報のサム値(第1のサム値)を計算して当該システム情報と共に書き込み、システムディスク10Aからシステム情報を読み出す際にこのサム値に基づいて当該システム情報の整合性を検証することで、システムディスク10AとしてSATAディスクが用いられていることに起因する障害の発生を未然かつ有効に防止し、かくして高い信頼性を確保しながら安価に構築し得るようになされている。
(1−3)システム領域に対するオンラインベリファイ処理
他方、このディスクアレイ装置4では、上述のような起動時のシステム情報の整合性のチェックに加えて、システムディスク10Aのシステム領域31に格納されたデータ(システム情報)の整合性を検証するベリファイ(検証)処理を定期的に行うようになされている。
他方、このディスクアレイ装置4では、上述のような起動時のシステム情報の整合性のチェックに加えて、システムディスク10Aのシステム領域31に格納されたデータ(システム情報)の整合性を検証するベリファイ(検証)処理を定期的に行うようになされている。
すなわち、このディスクアレイ装置4の場合、ファイバーチャネルディスクに対しては、図7(A)に示すように、ディスクアレイ装置を稼働させたままのいわゆるオンライン状態においてデータの整合性の検証する、いわゆるオンラインベリファイを一定周期(以下、3日周期とする)で行っている。この場合におけるベリファイ処理はデータ領域32のみを対象とするものである。またSATAディスクに対しては、高負荷で常時アクセスすることに問題があるため、図7(B)に示すように、ファイバーチャネルディスクの1/6の周期、つまり18日周期でデータ領域32のみに対してベリファイ処理を行っている。
そして、このディスクアレイ装置4では、さらに図7(C)に示すように、システムディスク10Aとして用いられているSATAディスクについては、上述のデータ領域32に対するオンラインベリファイに加えて、そのシステム領域31に対して、データ領域32に対するオンラインベリファイ処理よりも速いファイバーチャネルディスクと同じ周期、つまり3日周期でベリファイを行うこととしている。
この場合において、システム領域31は通常400〔MB〕以下と容量が小さく、アクセス時間が20秒程度と短くてすむため、このようにシステムディスク10Aのシステム領域31に対するベリファイを行ったとしてもシステムディスク10Aが高負荷となることはない。
図8は、このようなオンラインベリファイ機能に関するCPU21A,21Bの処理内容を示すフローチャートである。CPU21A、21Bは、かかる一定周期毎にこのフローチャートで表すオンラインベリファイ処理手順RT3を開始し、まずオンラインベリファイの対象とするディスクデバイス10Aを1つ選択する(SP20)。
次いで、CPU21A,21Bは、キャッシュメモリ24A,24Bに格納されているシステム情報に基づいて、そのディスクデバイス10AがSATAディスクであるか否かを判断する(SP21)。CPU21A,21Bは、この判断において否定結果を得ると(SP21:NO)、そのディスクデバイス10Aがファイバーチャネルディスクであると判断して、そのディスクデバイス10Aのデータ領域32に対するベリファイ処理を実行する(SP22)。
そしてCPU21A,21Bは、かかるベリファイ処理が終了すると、全てのディスクデバイス10に対するベリファイ処理が終了したか否かを判断し(SP28)、否定結果を得ると(SP28:NO)、次のディスクデバイス10に対する処理に移行する(SP20)。
またCPU21A,21Bは、ステップSP21の判断において肯定結果を得ると(SP21:YES)、キャッシュメモリ24A,24Bに格納されているシステム情報に基づいて、ベリファイすべき領域がシステム領域31であるか否か、つまりそのオンラインベリファイ処理の対象とするSATAディスクがシステムディスク10Aであるか否かを判断する(SP23)。
CPU21A,21Bは、この判断において肯定結果を得ると(SP23:YES)、そのSATAディスクのシステム領域31に対してベリファイ処理を実行し(SP24)、その後、全てのディスクデバイス10に対するベリファイ処理が終了したか否かを判断し(SP28)、否定結果を得ると(SP28:NO)、次のディスクデバイス10に対する処理に移行する(SP20)。
これに対してCPU21A,21Bは、ステップSP23の判断において否定結果を得ると(SP23:NO)、対応するカウンタ(以下、これをベリファイカウンタと呼ぶ)のカウント値を「1」だけカウントアップし、その後そのベリファイカウンタのカウント数を6で割った余りが1であるか否かを判断する(SP26)。
この判断において否定結果を得ることは(SP26:NO)、その周期がSATAディスクのデータ領域32をベリファイ処理すべき周期でないことを意味する。かくして、このときCPU21A,21Bは、全てのディスクデバイス10に対するベリファイ処理が終了したか否かを判断し(SP28)、否定結果を得ると(SP28:NO)、次のディスクデバイス10に対する処理に移行する(SP20)。
これに対して、かかるステップSP26の判断において肯定結果を得ることは(SP26:YES)、その周期がSATAディスクのデータ領域31をオンラインベリファイすべき周期であることを意味する。かくして、このときCPU21A,21Bは、そのSATAディスクのデータ領域31に対するベリファイ処理を実行する(SP27)。またCPU21A,12Bは、その後全てのディスクデバイス10に対するベリファイ処理が終了したか否かを判断し(SP28)、否定結果を得ると(SP28:NO)、次のディスクデバイス10に対する処理に移行する(SP20)。
さらにCPU21A,21Bは、この後、全てのディスクデバイス10に対する処理を終了すると(SP28)、このオンラインベリファイ処理を終了する(SP29)。
ここで、図9は、上述したオンラインベリファイ処理手順RT3のステップSP22,SP24及びSP27において行われるベリファイ処理の具体的な処理内容を示すフローチャートである。
すなわち、CPU21A,21Bは、オンラインベリファイ処理手順RT3のステップSP22,SP24又はSP27に進むと、このフローチャートで表すオンラインベリファイ実行処理手順RT4を開始し、まず、そのディスクデバイス10のシステム領域31又はデータ領域32に対してベリファイ処理を実行する(SP30)。
そしてCPU21A,21Bは、かかるベリファイ処理を終了すると、当該ベリファイ処理時においてエラーを検出したか否かを判断し(SP31)、否定結果を得たときには(SP31:NO)、このオンラインベリファイ実行処理を終了して(SP41)、オンラインベリファイ処理手順RT3のステップSP28に進む。
これに対してCPU21A,21Bは、ステップSP31における判断において肯定結果を得たときには(SP31:YES)、そのときベリファイ処理の対象のディスクデバイス10がSATAディスクであるか否かを判断する(SP32)。
そして、CPU21A,21Bは、この判断において肯定結果を得ると(SP32:YES)、そのディスクデバイス10のベリファイ処理した領域がシステム領域31であるか否かを判断する(SP33)。
CPU21A,21Bは、この判断において肯定結果を得ると(SP33:YES)、図5のシステム情報読出し処理手順RT1のステップSP14について上述した場合と同様にして、そのディスクデバイス10のシステム領域31を閉塞する処理を実行し(SP34)、その後このオンラインベリファイ実行処理を終了して(SP41)、オンラインベリファイ処理手順RT3のステップSP28に進む。
一方、CPU21A,21Bは、そのときオンラインベリファイ処理の対象としているディスクデバイス10がSATAディスクでない(ファイバーチャネルディスクであった)ことにより、ステップSP32において否定結果を得ると(SP32:NO)、対応するカウンタ(以下、これをFC用ベリファイカウンタと呼ぶ)のカウント値を「1」だけカウントアップさせ(SP35)、この後FC用ベリファイカウンタのカウント値が予め定められたしきい値を越えたか否かを判断する(SP36)。
CPU21A,21Bは、この判断において否定結果を得ると(SP36:NO)、そのディスクデバイス10の同じ領域(データ領域32)に対して、再度、ステップSP30以降の処理を実行する。従って、ステップSP31におけるエラーが、例えばタイムアウトエラーなどの類のものではなく、そのディスクデバイス10に生じた定常的なディスク障害が原因である回復不能な欠陥が原因である場合には、やがてステップSP36の判断において肯定結果を得ることとなる(SP36:YES)。
かくして、このときCPU21A,21Bは、そのディスクデバイス10全体を閉塞する閉塞処理を実行し(SP37)、この後このオンラインベリファイ実行処理を終了して(SP41)、オンラインベリファイ処理手順RT3のステップSP28に進む。
なお、この場合におけるディスクデバイス10の閉塞処理としては、そのディスクデバイス10の電源を遮断することや、システム情報に含まれるディスクデバイス10の状態を管理するためのテーブルにおいて、そのディスクデバイス10の状態を稼動中から停止中に変えることなどがある。
他方、CPU21A,21Bは、そのときオンラインベリファイ処理の対象としているディスクデバイス10がSATAディスクであり、そのディスクデバイス10がSATAディスクでないことにより、ステップSP33において否定結果を得ると(SP33:NO)、対応するカウンタ(以下、これをSATA用ベリファイカウンタと呼ぶ)のカウント値を「1」だけカウントアップさせ(SP38)、この後SATA用ベリファイカウンタのカウント値が予め定められたしきい値を越えたか否かを判断する(SP39)。
CPU21A,21Bは、この判断において否定結果を得ると(SP39:NO)、そのディスクデバイス10の同じ領域(データ領域32)に対して、再度、ステップSP30以降の処理を実行する。従って、例えばそのディスクデバイス10に回復不能な欠陥がある場合には、やがてステップSP39における判断において肯定結果を得ることとなる(SP39:YES)。かくして、このときCPU21A,21Bは、そのディスクデバイス10自体を閉塞する閉塞処理を実行し(SP40)、この後このオンラインベリファイ実行処理を終了して(SP41)、オンラインベリファイ処理手順RT3のステップSP28に進む。
このようにして、このディスクアレイ装置4では、上述のような起動時のシステム情報の整合性のチェックに加えて、システムディスク10Aのシステム領域31を定期的にベリファイ処理することで、システムディスク10AとしてSATAディスクを用いた場合にもシステム情報の信頼性をより一層と向上させることができ、これにより高い信頼性を確保しながら安価に構築し得るようになされている。
(1−4)システム領域の回復処理
システムディスク10Aは1台だけでなく冗長性をもたせるため複数(例えば5つ)用意されるが、上述のようにシステム領域31が閉塞された場合に、当該閉塞に対するその後の自動的な回復手段は現在のところない。閉塞されたシステムディスク10Aの交換後に自動的に行われる回復処理時や、ユーザ操作による指示入力が唯一の回復手段となっている。
システムディスク10Aは1台だけでなく冗長性をもたせるため複数(例えば5つ)用意されるが、上述のようにシステム領域31が閉塞された場合に、当該閉塞に対するその後の自動的な回復手段は現在のところない。閉塞されたシステムディスク10Aの交換後に自動的に行われる回復処理時や、ユーザ操作による指示入力が唯一の回復手段となっている。
そこで、このディスクアレイ装置4では、図5について上述したシステム情報読出し処理手順RT2のステップSP14や、図9について上述したオンラインベリファイ実行処理手順RT4のステップSP34においてシステムディスク10Aのシステム領域31を閉塞する処理を行ったときに、その後かかるシステム情報書込み処理手順RT2やオンラインベリファイ実行処理手順RT4と並行して図10に示すシステム領域回復処理手順RT5を実行することにより、そのシステムディスク10Aのシステム領域31を即座に回復させるようになされている。
すなわちCPU21A,21Bは、システム情報読出し処理手順RT2(図5)のステップSP14や、オンラインベリファイ実行処理手順RT4(図9)のステップSP34においてシステムディスク10Aのシステム領域31を閉塞する処理を行った場合、このシステム領域回復処理手順RT5を開始する。
そしてCPU21A,21Bは、まず、キャッシュメモリ24A,24Bに格納されているシステム情報に基づいて別のシステムディスク10Aを検索し、検索したシステムディスク10Aのシステム領域32からシステム情報を読み出して、これを上述のようにシステム領域32を閉塞したシステムディスク10Aの当該システム領域32にコピーする(SP50)。
続いて、CPU21A,21Bは、かかるコピーが正常に終了したか否かを判断し(SP51)、正常に終了したときには(SP51:YES)、このシステム領域回復処理を終了する(SP54)。
これに対して、CPU21A,21Bは、かかるステップSP51の判断において否定結果を得ると(SP51:NO)、かかるシステム領域回復処理についてのリトライ回数のカウント値(初期時は「0」)をカウントアップし(SP52)、この後、かかるカウント値が予め定められたしきい値を超えたか否かを判断する(SP53)。
CPU21A,21Bは、この判断において否定結果を得ると(SP53:NO)、ステップSP50に戻って、再度、同様の処理を実行する。従って、そのシステムドライブ10Aに回復不能な欠陥がある場合には、やがてステップSP53において肯定結果が得られる(SP53:YES)。かくして、このときCPU12A,21Bは、このシステム領域回復処理を終了する(SP54)。従って、このときこのシステムディスク10Aのシステム領域31は、閉塞されたままの状態で放置されることとなる。
そこで、このディスクアレイ装置4では、システム領域31が閉塞されているシステムディスク10Aが存在するか否かを定期的(例えば1日単位)にチェックし、かかるシステムディスク10Aが存在する場合には、再度、その回復を試みるようになされている。
図11は、このようなシステムディスク10Aのシステム領域31に対する定期的な回復処理の処理内容を示すフローチャートである。CPU21A,21Bは、このフローチャートで表すシステム領域定期回復処理手順RT6に従ってかかるシステム領域に31対する定期的な回復処理を実行する。
すなわちCPU21A,21Bは、予め設定されたシステム領域31の回復処理実行時刻となると、このシステム領域定期回復処理手順RT6を開始し、まず、システム領域31が閉塞されているシステムディスク10Aが存在するか否かを判断する(SP60)。
CPU21A,21Bは、この判断において否定結果を得ると(SP60:NO)、このシステム領域定期回復処理を終了する(SP67)。これに対して、CPU21A,21Bは、このステップSP60の判断において肯定結果を得ると(SP60:YES)、システム領域31が閉塞しているシステムドライブ10Aに対して、図10について上述したシステム領域回復処理手順RT5のステップSP50と同様にして、そのシステム領域31に正常なシステムディスク10Aのシステム領域31Aに格納されたシステム情報をコピーすることによる回復処理を実行する(SP61)。
そしてCPU21A,21Bは、この後そのシステムディスク10Aに対する回復処理が成功したか、つまりコピーが正常に終えたか否かを判断し(SP62)、この判断において肯定結果を得ると(SP62:YES)、システム領域31が閉塞されている他のシステムディスク10Aが存在するか否かを判断する(SP66)。
そして、CPU21A,21Bは、この判断において肯定結果を得ると(SP66:YES)、ステップSP61に戻ってこの後そのシステムディスク10Aに対して上述と同様の処理を実行する。
一方、CPU21A,21Bは、ステップSP62の判断において否定結果を得ると(SP62:NO)、そのシステムディスク10Aと対応付けられた定期回復処理用カウンタのカウント値を「1」だけカウントアップし(SP63)、その後その定期回復処理用カウンタのカウント値が予め設定されたしきい値を越えたか否かを判断する(SP64)。
CPU21A,21Bは、この判断において否定結果を得ると(SP64:NO)、ステップSP61に戻って、その後上述と同様の処理を実行する。従って、そのシステムディスク10Aに回復不能な欠陥があるときには、ステップSP61〜SP64−SP61のループを繰り返し、やがてステップSP64の判断において肯定結果を得ることとなる(SP64:YES)。
かくして、このときCPU21A,21Bは、そのディスクデバイス10全体を閉塞する閉塞処理を実行し(SP65)、この後システム領域31が閉塞されている他のシステムディスク10Aが存在するか否かを判断する(SP66)。
そしてCPU21A,21Bは、やがてシステム領域が閉塞しているシステムディスク10Aが存在しなくなると(SP66:YES)、このシステム領域定期回復処理を終了する(SP67)。
このようにして、このディスクアレイ装置4では、システムディスク10Aのシステム領域31を閉塞したときに2重3重に渡ってそのシステム領域31の回復処理を行うようになされ、これによりシステムの冗長性を確保して、信頼性の低下を有効に防止し得るようになされている。
(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、本発明を図1のように構築されたデュアルコントローラ構成のディスクアレイ装置4に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成のディスクアレイ装置4に広く適用することができる。
なお上述の実施の形態においては、本発明を図1のように構築されたデュアルコントローラ構成のディスクアレイ装置4に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成のディスクアレイ装置4に広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、システム情報や上位装置としてのホスト装置2から与えられるデータを記憶する記憶デバイスとしてディスクデバイス10を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の記憶デバイスを広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、システムディスク10AとしてSATAディスクを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他ATAディスクや光ディスクなどの各種ディスクを広く適用することができる。またシステムディスク10Aとしてファイバーチャネルディスク等の信頼性の高いディスクデバイスを用いる場合にも、本発明を適用することによって、ディスクアレイ装置の信頼性をより一層と向上させることができる。
さらに上述の実施の形態においては、システムディスク10Aにシステム情報を書き込む際に、当該システム情報の整合性を検証するための検証用情報としてサム値を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかる検証用情報として、例えばECC(Error Correction Code)やLRC(Longitudinal Redundancy Check)コードなどのようなデータ保証コードを適用したり、サム値とデータ保証コードを併用するようにしても良く、検証用情報としてはこの他種々の情報を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、システム情報の1つに対してサム値を1つ生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばマイクロプログラム、構成情報及びトレース情報などのシステム情報要素毎にサム値などの検証用情報を生成してシステムディスク10Aのシステム領域31に格納し、このシステム情報要素毎の検証用情報に基づいてそのシステム情報要素の整合性を検証するようにしても良い。
本発明は、システムディスクとして信頼性の低いディスクを利用したディスクアレイ装置の他、種々の構成のディスクアレイ装置に適用できる。
1……ネットワークシステム、2……ホスト装置、4……ディスクアレイ装置、10……ディスクデバイス、10A……システムディスク、12,13……コントローラ、21A,21B……CPU、24A……キャッシュメモリ、30……記憶領域、31……システム領域、32……ユーザ領域。
Claims (20)
- 所定のシステム情報に基づいて動作するディスクアレイ装置において、
前記システム情報を記憶する記憶デバイスと、
前記記憶デバイスの記憶領域を、前記システム情報を記憶するためのシステム領域及び上位装置からのデータを記憶するためのデータ領域に分けて管理する管理部と
を備え、
前記管理部は、
前記記憶デバイスの前記データ領域に対して第1の周期でベリファイ処理を実施し、前記システム領域に対して前記第1の周期よりも速い第2の周期でベリファイ処理を実施する
ことを特徴とするディスクアレイ装置。 - 前記システム情報を記憶する前記記憶デバイスは、SATA(Serial AT Attachment)ディスクである
ことを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。 - 前記管理部は、
前記記憶デバイスの前記システム領域に対する前記ベリファイ処理によりエラーを検出したときには、前記記憶デバイスの前記システム領域のみを閉塞する
ことを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。 - 前記管理部は、
前記記憶デバイスの前記システム領域を閉塞したときには、当該システム領域を回復するための所定の第1の回復処理を即座に実施する
ことを特徴とする請求項3に記載のディスクアレイ装置。 - 前記管理部は、
前記第1の回復処理に加えて、前記システム領域が閉塞された前記記憶デバイスの当該システム領域を回復するための所定の第2の回復処理を定期的に実施する
ことを特徴とする請求項4に記載のディスクアレイ装置。 - 前記管理部は、
定期的な前記回復処理によっても回復不能なエラーが発生した前記記憶デバイスについて、当該記憶デバイス全体を閉塞する
ことを特徴とする請求項5に記載のディスクアレイ装置。 - 前記管理部は、
前記システム情報の整合性を検証するための検証用情報を当該システム情報に基づいて生成すると共に、当該検証用情報を前記システム情報と併せて前記記憶デバイスの前記システム領域に格納し、
前記記憶デバイスの前記システム領域から前記システム情報を読み出す際に、前記検証用情報に基づいて当該システム情報の整合性を検証する
ことを特徴とする請求項1に記載のディスクアレイ装置。 - 前記システム情報を記憶する前記記憶デバイスを複数備え、
前記検証により前記記憶デバイスから読み出した前記システム情報の整合性が否定されるときには、他の前記記憶デバイスから前記システム情報を読み出す
ことを特徴とする請求項7に記載のディスクアレイ装置。 - 前記検証により前記記憶デバイスから読み出した前記システム情報の整合性が否定されるときには、当該記憶デバイスの前記システム領域を閉塞する
ことを特徴とする請求項8に記載のディスクアレイ装置。 - 所定のシステム情報に基づいて動作するディスクアレイ装置の制御方法において、
前記システム情報を記憶する記憶デバイスの記憶領域を、前記システム情報を記憶するためのシステム領域及び上位装置からのデータを記憶するためのデータ領域に分けて管理する第1のステップと、
前記記憶デバイスの前記データ領域に対して第1の周期でベリファイ処理を実施し、前記システム領域に対して前記第1の周期よりも速い第2の周期でベリファイ処理を実施する第2のステップと
を備えることを特徴とするディスクアレイ装置の制御方法。 - 前記システム情報を記憶する前記記憶デバイスは、SATA(Serial AT Attachment)ディスクである
ことを特徴とする請求項10に記載のディスクアレイ装置の制御方法。 - 前記第2のステップでは、
前記記憶デバイスの前記システム領域に対する前記ベリファイ処理によりエラーを検出したときには、前記記憶デバイスの前記システム領域のみを閉塞する
ことを特徴とする請求項10に記載のディスクアレイ装置の制御方法。 - 前記第2のステップでは、
前記記憶デバイスの前記システム領域を閉塞したときには、当該システム領域を回復するための所定の第1の回復処理を即座に実施する
ことを特徴とする請求項12に記載のディスクアレイ装置の制御方法。 - 前記第2のステップでは、
前記第1の回復処理に加えて、前記システム領域が閉塞された前記記憶デバイスの当該システム領域を回復するための所定の第2の回復処理を定期的に実施する
ことを特徴とする請求項13に記載のディスクアレイ装置の制御方法。 - 前記第2のステップでは、
定期的な前記回復処理によっても回復不能なエラーが発生した前記記憶デバイスについて、当該記憶デバイス全体を閉塞する
ことを特徴とする請求項14に記載のディスクアレイ装置の制御方法。 - 前記第2のステップでは、
前記システム情報の整合性を検証するための検証用情報を当該システム情報に基づいて生成すると共に、当該検証用情報を前記システム情報と併せて前記記憶デバイスの前記システム領域に格納し、
前記記憶デバイスの前記システム領域から前記システム情報を読み出す際に、前記検証用情報に基づいて当該システム情報の整合性を検証する
ことを特徴とする請求項10に記載のディスクアレイ装置の制御方法。 - 前記ディスクアレイ装置は、前記システム情報を記憶する前記記憶デバイスを複数備え、
前記第2のステップでは、
前記検証により前記記憶デバイスから読み出した前記システム情報の整合性が否定されるときには、他の前記記憶デバイスから前記システム情報を読み出す
ことを特徴とする請求項16に記載のディスクアレイ装置の制御方法。 - 前記第2のステップでは、
前記検証により前記記憶デバイスから読み出した前記システム情報の整合性が否定されるときには、当該記憶デバイスの前記システム領域を閉塞する
ことを特徴とする請求項17に記載のディスクアレイ装置の制御方法。 - 所定のシステム情報に基づいて動作するディスクアレイ装置の動作制御を司るコンピュータに、
前記システム情報を記憶する記憶デバイスの記憶領域を、前記システム情報を記憶するためのシステム領域及び上位装置からのデータを記憶するためのデータ領域に分けて管理する第1のステップと、
前記記憶デバイスの前記データ領域に対して第1の周期でベリファイ処理を実施し、前記システム領域に対して前記第1の周期よりも速い第2の周期でベリファイ処理を実施する第2のステップと
を備える処理を実行させるためのプログラム。 - 前記第2のステップにおいて、前記コンピュータに、
前記システム情報の整合性を検証するための検証用情報を当該システム情報に基づいて生成すると共に、当該検証用情報を前記システム情報と併せて前記記憶デバイスの前記システム領域に格納し、
前記記憶デバイスの前記システム領域から前記システム情報を読み出す際に、前記検証用情報に基づいて当該システム情報の整合性を検証する処理を実行させる
ことを特徴とする請求項19に記載のプログラム。
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