JP2008234030A - コピーシステム及びコピー方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 短時間でかつ信頼性高く初期コピーを行い得るコピーシステム及びコピー方法を提案する。
【解決手段】正側において、ホストによりデータが書き込まれた第1のボリューム内の領域を第1のビットマップを用いて管理し、初期コピーの際に、第1のビットマップの内容を反映した第2のビットマップを作成すると共に、当該第2のビットマップを副側に送信し、副側において、正側から送信される第2のビットマップをマージした第3のビットマップを作成し、正側において、第2のビットマップに基づいて、第1のボリューム内のホストにより書き込まれたデータでなる有効データのみを第2のボリュームにコピーし、副側において、第3のビットマップに基づいて、初期コピー中における第1及び第2のボリューム間の差分を管理するようにした。
【選択図】図2
【解決手段】正側において、ホストによりデータが書き込まれた第1のボリューム内の領域を第1のビットマップを用いて管理し、初期コピーの際に、第1のビットマップの内容を反映した第2のビットマップを作成すると共に、当該第2のビットマップを副側に送信し、副側において、正側から送信される第2のビットマップをマージした第3のビットマップを作成し、正側において、第2のビットマップに基づいて、第1のボリューム内のホストにより書き込まれたデータでなる有効データのみを第2のボリュームにコピーし、副側において、第3のビットマップに基づいて、初期コピー中における第1及び第2のボリューム間の差分を管理するようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、コピーシステム及びコピー方法に関し、例えばストレージシステムに適用して好適なものである。
従来、正側として設定されたストレージ装置(以下、これを正ストレージ装置と呼ぶ)内の論理ボリュームに書き込まれたデータを副側として設定されたストレージ装置(以下、これを副ストレージ装置と呼ぶ)内の論理ボリュームにコピーするリモートコピーが広く行われている。
リモートコピーでは、正ストレージ装置内のコピー元の論理ボリュームを正ボリューム、副ストレージ装置内のコピー先の論理ボリュームを副ボリュームとしてコピーペアを設定した後、正ボリュームの全領域を副ボリュームにコピー(以下、これを初期コピーと呼ぶ)する。その後、正ボリュームに新たなデータの書き込みが行なわれたときには、このデータ書き込みと同期又は非同期に当該データを正ストレージ装置から副ストレージ装置に転送し、当該データを副ボリューム内の正ボリュームと同じ位置に書き込む。そしてこのようなリモートコピーによれば、データを二重化して保持することができ、災害等に起因するデータの消失を防止することができる。
なお、下記特許文献1及び特許文献2には、リモートコピーに関して、メンテナンス等の理由により正ストレージ装置の業務を副ストレージ装置に引き継いたときに、その後の正ボリューム及び副ボリューム間の差分を差分ビットマップにより管理し、正ストレージ装置による業務を再開する際に、この差分ビットマップを利用して差分のみを副ボリュームから正ボリュームにコピーする方法が開示されている。
また下記特許文献3には、正ボリュームのバックアップを作成し、これを副ボリュームにコピーすると共に、バックアップ作成後における正ボリュームの更新を差分ビットマップで管理し、副ボリュームにバックアップデータをコピーした後に、差分ビットマップを利用して差分のみを正ボリュームから副ボリュームにコピーする方法が開示されている。
特開2005−141381号公報
特開2001−337939号公報
特開2006−268740号公報
ところで、近年、ストレージ装置におけるボリューム数及びボリューム容量は、増加の一途を辿っておいる。そして、これに伴ってかかる初期コピーに要する時間も増大しており、この結果、かかるリモートコピーに先立って行われる初期コピーに多大な時間を要するようになってきた。
そこで、かかる初期コピーに対して、上述の特許文献1〜特許文献3に開示された差分のみをコピー(差分コピー)する技術を適用することによって、初期コピーに要する時間を短縮し得るものと考えられる。
しかしながら、かかる特許文献1〜特許文献3では、正ボリューム及び副ボリューム間の差分データを、コピー元からコピー先に一方的に送信するだけであり、かかる差分データが正確にコピー先の正ボリューム(特許文献1及び特許文献2)又は副ボリューム(特許文献3)に反映されているか否かを確認することができない。
従って、かかる特許文献1〜特許文献3に開示された差分コピーの技術をそのまま初期コピーに適用しても、信頼性の高い初期コピーを行い得ない問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、短時間でかつ信頼性高く初期コピーを行い得るコピーシステム及びコピー方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、ホストから正側の第1のボリュームに書き込まれたデータを、当該データの書込みと同期又は非同期に副側の第2のボリュームにコピーするコピーシステムにおいて、前記正側に設けられ、前記ホストによりデータが書き込まれた前記第1のボリューム内の領域を第1のビットマップを用いて管理し、当該コピーに先立って行われる前記第1及び第2のボリュームの内容を一致させる初期コピーの際に、前記第1のビットマップの内容を反映した第2のビットマップを作成すると共に、当該第2のビットマップを前記副側に送信し、当該第2のビットマップに基づいて、前記第1のボリューム内の前記ホストにより書き込まれたデータでなる有効データのみを前記第2のボリュームにコピーする第1のコントロール部と、前記副側に設けられ、前記正側から送信される前記第2のビットマップをマージした第3のビットマップを作成し、当該第3のビットマップに基づいて、前記初期コピー中における前記第1及び第2のボリューム間の差分を管理する第2のコントロール部とを備えることを特徴とする。
この結果、このコピーシステムにおいては、第3のビットマップに基づいて第2のボリュームにコピーされていない有効データの有無を判定することができる。
また本発明においては、ホストから正側の第1のボリュームに書き込まれたデータを、当該データの書込みと同期又は非同期に副側の第2のボリュームにコピーするコピー方法において、前記正側において、前記ホストによりデータが書き込まれた前記第1のボリューム内の領域を第1のビットマップを用いて管理する第1のステップと、前記正側において、当該コピーに先立って行われる前記第1及び第2のボリュームの内容を一致させる初期コピーの際に、前記第1のビットマップの内容を反映した第2のビットマップを作成すると共に、当該第2のビットマップを前記副側に送信し、前記副側において、前記正側から送信される前記第2のビットマップをマージした第3のビットマップを作成する第2のステップと、前記正側において、前記第2のビットマップに基づいて、前記第1のボリューム内の前記ホストにより書き込まれたデータでなる有効データのみを前記第2のボリュームにコピーし、前記副側において、前記第3のビットマップに基づいて、前記初期コピー中における前記第1及び第2のボリューム間の差分を管理する第3のステップとを備えることを特徴とする。
この結果、このコピー方法によれば、第3のビットマップに基づいて第2のボリュームにコピーされていない有効データの有無を判定することができる。
本発明によれば、有効データのコピー漏れの発生を未然にかつ効果的に防止することができ、かくして短時間でかつ信頼性高く初期コピーを行い得るコピーシステム及びコピー方法を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態によるストレージシステムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態によるストレージシステムを示す。このストレージシステム1は、リモートコピー機能が搭載された2台のストレージ装置2A,2Bがリモートコピーパス3を介して接続されると共に、これら2台のストレージ装置2A,2Bにそれぞれホスト4A,4Bが接続されて構成されている。
図1において、1は全体として本実施の形態によるストレージシステムを示す。このストレージシステム1は、リモートコピー機能が搭載された2台のストレージ装置2A,2Bがリモートコピーパス3を介して接続されると共に、これら2台のストレージ装置2A,2Bにそれぞれホスト4A,4Bが接続されて構成されている。
各ストレージ装置2A,2Bは、それぞれデータを記憶するための記憶領域を提供する複数のディスクデバイス10A,10Bと、これらディスクデバイス10A,10Bを制御するコントロール部11A,11Bとから構成される。
各ディスクデバイス10A,10Bは、例えばSCSI(Small Computer System Interface)ディスク等の高価なディスク、又はSATA(Serial AT Attachment)ディスクや光ディスク等の安価なディスクから構成される。これらディスクデバイス10A,10Bは、コントロール部11A,11BによりRAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)方式で運用される。なお、ディスクデバイス10A,10Bとして、例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリを適用するようにしても良い。
1又は複数のディスクデバイス10A,10Bが提供する物理的な記憶領域上に1又は複数の論理ボリュームVOLが設定され、この論理ボリュームVOLにデータが所定大きさのブロックを単位として読み書きされる。
各論理ボリュームVOLには、それぞれ固有のボリュームID(例えばLUN(Logical Unit Number))が割り当てられる。本実施の形態の場合、ストレージ装置2A,2Bに格納されたデータへのアクセスは、このボリュームIDと、各ブロックにそれぞれ割り当てられるそのブロックに固有のブロックID番号(例えばLBA(Logical Block Address))との組み合わせたものをアドレスとして、当該アドレスを指定して行われる。
コントロール部11A,11Bは、チャネル制御部12A,12B、リモートコピー制御部13A,13B、コマンド制御部14A,14B、キャッシュメモリ15A,15B、共有メモリ16A,16B、構成制御部17A,17B及びディスク制御部18A,18Bを備える。
チャネル制御部12A,12Bは、ホスト4A,4Bとの間のインタフェースであり、ホスト4A,4Bとの間の通信時におけるプロトコル制御を行う。このチャネル制御部12A,12Bのプロトコル制御機能により、ホスト4A,4Bと、ストレージ装置2A,2Bとの間においてFCプロトコルやiSCSIプロトコル又はTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコル等に従ったデータやコマンドの送受が行われる。
リモートコピー制御部13A,13Bは、リモートコピーパス3を介して接続されたストレージ装置2B,2A内のリモートコピー制御部13B,13Aと連携して後述のようなリモートコピーに関する各種制御処理を実行する。
コマンド制御部14A,14Bは、チャネル制御部12A,12Bを介して受信したホスト4A,4Bからのコマンドに応じた各種コマンド処理や、チャネル制御部12A,12B及びキャッシュメモリ15A,15B間と、リモートコピー制御部13A,13B及びキャッシュメモリ15A,15B間とにおけるデータの転送を制御する。
キャッシュメモリ15A,15Bは、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の揮発メモリから構成され、主としてチャネル制御部12A,12B又はリモートコピー制御部13A,13Bと、ディスク制御部18A,18Bとの間で送受される書込み対象又は読出し対象のデータを一時的に記憶するために利用される。
共有メモリ16A,16Bには、ストレージ装置2A,2Bの動作を制御するための各種制御プログラムや、ストレージ装置2A,2Bに関する各種管理情報が格納される。後述の差分ビットマップ20A,20Bや更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bもこの共有メモリ16A,16Bに保持される。
構成制御部17A,17Bは、共有メモリ16A,16Bに対する制御プログラムや各種管理情報の読み書きを制御する機能を有し、一部の管理情報を作成して共有メモリ16A,16Bに格納する機能をも有する。
ディスク制御部18A,18Bは、ディスクデバイス10A,10Bとの間のデータ授受を行うためのインタフェースである。ディスク制御部18A,18Bは、コマンド制御部14A,14Bからの指示に従って、ディスクデバイス10A,10Bに書込み対象のデータを書き込んだり、ディスクデバイス10A,10Bから読出し対象のデータを読み出す処理を行う。ディスクデバイス10A,10Bとの間でデータ入出力を行う場合、ディスク制御部18A,18Bは、ホスト4A,4Bにより指定された論理的なアドレスを物理的なアドレスに変換する。またディスク制御部18A,18Bは、ディスクデバイス10A,10BがRAID方式で管理されている場合は、設定されているRAIDレベルに応じたデータアクセスを行う。
リモートコピーパス3は、例えばFCケーブル、LAN、SAN又専用回線などから構成される。リモートコピーパス3を介したストレージ装置2A,2B間の通信は、例えばリモートコピーパス3がFCケーブルやSANである場合にはファイバーチャネルプロトコルに従って行われ、リモートコピーパス3がLANである場合にはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルに従って行われる。
ホスト4A,4Bは、CPUやメモリを備えたコンピュータ装置である。ホスト4A,4Bが備えるCPUがメモリに格納された各種プログラムを実行することによって、様々な機能が実現される。ホスト4A,4Bは、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレームコンピュータ等により構成される。
(2)本実施の形態によるリモートコピー機能
(2−1)概要
次に、ストレージ装置2A,2Bに搭載されたリモートコピー機能について説明する。
(2−1)概要
次に、ストレージ装置2A,2Bに搭載されたリモートコピー機能について説明する。
本実施の形態の場合、ストレージ装置2A,2Bには、これらストレージ装置2A,2B間においてリモートコピーに先立って行われる初期コピーのコピー方法として、従来コピーのほかに、有効データコピーが用意されている。なお、以下においては、ストレージ装置2Aをリモートコピーの正側、ストレージ装置2Bをリモートコピーの副側とし、ストレージ装置2Aを正ストレージ装置2A、ストレージ装置2Bを副ストレージ装置2Bと呼ぶものとする。また以下においては、正ストレージ装置2A内のリモートコピーの正側となる論理ボリュームVOLを正ボリュームPVOL、副ストレージ装置2B内のリモートコピーの副側となる論理ボリュームVOLを副ボリュームSVOLと呼ぶものとする。
従来コピーは、従来の初期コピーと同様に、正ボリュームPVOL内のデータをすべて副ボリュームSVOLにコピーするコピー方法である。また有効データコピーは、正ボリュームPVOL内のホスト4Aにより書き込まれたデータ(以下、これを有効データと呼ぶ)のみを副ボリュームSVOLにコピー(以下、これを有効データコピーと呼ぶ)するコピー方法である。
そして正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bは、この有効データコピーによる初期コピーに対応するため、図2に示すように、自ストレージ装置内に論理ボリュームVOLを作成する際、ユーザから指定された論理ボリュームVOLについては、ホスト4A,4Bにより有効データが書き込まれた当該論理ボリュームVOL内の領域を管理するための更新ビットマップ22A,22Bを当該論理ボリュームVOL内に設定する。そして正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bは、その論理ボリュームVOL内のいずれかの領域にホスト4A,4Bからのデータが書き込まれた場合には、その領域にデータが書き込まれたことを更新ビットマップ22A,22Bに記録しておく(つまりその領域に対応する更新ビットマップ22A,22B上のビットをオンする)。
一方、正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bは、この後、ホスト4Aから正ストレージ装置2Aに対してかかる正ボリュームPVOL及び副ボリュームSVOLを指定した、コピーペアを形成すべき旨のコマンド(以下、コピーペア形成コマンドと呼ぶ)が与えられると、正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bの各共有メモリ16A,16B内に、それぞれ正ボリュームPVOLの更新ビットマップ22Aをマージした差分ビットマップ20A,20Bを作成する。
この後、正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bは、これらの差分ビットマップ20A,20Bに基づいて、正ボリュームPVOL内の有効データのみを副ボリュームSVOLに順次コピーする初期コピーを実行する。この際、正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bは、それぞれ差分ビットマップ20A、20Bに基づいて、正ボリュームPVOL又は副ボリュームSVOL内の初期コピーを行った領域を管理する。具体的には、正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bは、それぞれ有効データを正ボリュームPVOLから副ボリュームSVOL内の対応する領域にコピーするごとに、差分ビットマップ20A,20B上のその領域と対応付けられたビットをオフにする。また副ストレージ装置2Bは、副ボリュームSVOLの更新ビットマップ22Bが存在するときには、かかる差分ビットマップ20Bの更新と併せて当該更新ビットマップ22B上のその領域と対応付けられたビットをオンにする。
そして副ストレージ装置2Bは、かかる有効データコピーによる初期コピーが終了すると、自ストレージ装置側の差分ビットマップ20Bを正ストレージ装置2Aに送信する。また正ストレージ装置2Aは、この副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20Bに基づいて、副ボリュームSVOLにコピーされていない有効データが存在するか否かを検証する。そして正ストレージ装置2Aは、かかる有効データが存在する場合には、当該有効データを副ボリュームSVOLに再コピーする。
さらに正ストレージ装置2Aは、予めその正ボリュームPVOLについてイレーズ処理が設定されている場合にはこれを副ストレージ装置2Bに通知し、副ストレージ装置2Bは、この通知を受信すると、副ボリュームSVOL内の有効データのコピーが行われなかった未更新領域を初期化するイレーズ処理を実行する。
(2−2)更新ビットマップ管理テーブルの構成
上述のような有効データコピーを実現するための手段として、図1に示すように、正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bの各共有メモリ16A,16Bには、それぞれ更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bが格納されている。
上述のような有効データコピーを実現するための手段として、図1に示すように、正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bの各共有メモリ16A,16Bには、それぞれ更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bが格納されている。
更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bは、その正ストレージ装置2A又は副ストレージ装置2B内に形成された各論理ボリュームVOLの更新ビットマップ22A,22B等を一元管理するためのテーブルであり、図3に示すように、「論理ユニット番号」欄23A、「更新ビットマップ設定」欄23B、「更新ビットマップ状態」欄23C、「閾値領域先頭位置」欄23D及び「閾値領域末尾位置」欄23Eから構成される。
このうち「論理ユニット番号」欄23Aには、その更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bに登録された各論理ボリュームVOLの識別番号(ボリューム番号)がそれぞれ格納される。本実施の形態の場合、正ストレージ装置2Aや副ストレージ装置2Bに形成された論理ボリュームVOLはすべてこの更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bに登録されるため、結果的に、その正ストレージ装置2Aや副ストレージ装置2B内に形成されたすべての論理ボリュームVOLの識別番号が「論理ユニット番号」欄23Aにそれぞれ格納されることになる。
「更新ビットマップ有無」欄23Bには、対応する論理ボリュームVOLに更新ビットマップ22A,22Bが設定されているか否かの情報(「有」又は「無」)が格納される。また「更新ビットマップ状態」欄23Cには、その論理ボリュームVOLの更新ビットマップ22A,22Bが「有効」又は「無効」のいずれに設定されているかの情報が格納される。更新ビットマップ22A,22Bが「有効」に設定されている場合には、対応する論理ボリュームVOLにデータの書き込みがあったときに、当該更新ビットマップ22A,22Bの対応するビットがオンにされ、更新ビットマップ22A,22Bが「無効」に設定されている場合には、その論理ボリュームVOLにデータの書き込みがあっても当該更新ビットマップ22A,22Bの対応するビットがオンにされない。
さらに「閾値領域先頭位置」欄23D及び「閾値領域末尾位置」欄23Eには、それぞれ対応する論理ボリュームVOLのボリュームサイズに対するデータ書込み量が一定割合を超えたか否かを判定するために設定される領域(以下、これを閾値領域と呼ぶ)の先頭アドレス及び末尾アドレスがそれぞれ格納される。本実施の形態の場合、通常、論理ボリュームVOLはアドレスが小さい領域から使用されることを考慮して、論理ボリュームVOLのアドレスが最も大きい領域(その論理ボリュームVOLの末尾の領域)から既定容量(例えば100シリンダ(1500トラック)分)の領域が自動的に閾値領域に割り当てられる。そして、新たな論理ボリュームVOLのエントリが更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bに登録されると同時に、かかる閾値領域の先頭アドレス及び末尾アドレスが「閾値領域先頭位置」欄23D及び「閾値領域末尾位置」欄23Eに格納される。
(2−3)新規論理ボリュームの作成
図4(A)及び(B)は、本ストレージシステム1において、所定操作により正ストレージ装置2Aや副ストレージ装置2B内の図示しない管理端末に表示させることができるボリューム作成画面30を示す。このボリューム作成画面30は、新規の論理ボリュームVOLを正ストレージ装置2Aや副ストレージ装置2Bに作成するためのGUI(Graphical User Interface)画面であり、ボリューム作成タグ31A及びコピーオプションタグ31Bを備えて構成される。
図4(A)及び(B)は、本ストレージシステム1において、所定操作により正ストレージ装置2Aや副ストレージ装置2B内の図示しない管理端末に表示させることができるボリューム作成画面30を示す。このボリューム作成画面30は、新規の論理ボリュームVOLを正ストレージ装置2Aや副ストレージ装置2Bに作成するためのGUI(Graphical User Interface)画面であり、ボリューム作成タグ31A及びコピーオプションタグ31Bを備えて構成される。
そしてユーザは、ボリューム作成タグ31Aにおいて、新規に作成しようとする論理ボリュームVOLの構成についての各種設定を行うことができ、コピーオプションタグ31Bにおいて、その論理ボリュームVOLを正ボリュームPVOLとするリモートコピーの初期コピーに関する各種オプションの設定を行なうことができる。
実際上、ボリューム作成タグ31Aでは、ボリュームタイプ指定欄32の右横に表示されたプルダウンメニューボタン33をクリックすることにより、そのとき選択可能なボリュームタイプが列記されたプルダウンメニュー(図示せず)を表示させることができ、このプルダウンメニューに表示されたボリュームタイプの中から所望のボリュームタイプを選択することにより、新規に作成しようとする論理ボリュームVOLのボリュームタイプを指定することができる。そして、このとき指定されたボリュームタイプがボリュームタイプ指定欄32に表示される。
またボリューム作成タグ31Aでは、新規に作成しようとする論理ボリュームVOLのボリュームサイズとして所望のボリュームサイズを、シリンダ数を単位としてボリュームサイズ指定欄34に直接入力することにより指定することができ、さらにこのとき作成すべきボリューム数を、ボリューム数指定欄35に直接入力することにより指定することができる。
さらにボリューム作成タグ31Aでは、新たに作成しようとする論理ボリュームVOLについて、更新ビットマップ22A,22Bを設定するか否かを、設定する選択肢(「有」)と設定しない選択肢(「無」)とにそれぞれ対応して設けられたラジオボタン36A,36Bのいずれかクリックすることにより指定することができる。ただし、新規に作成しようとする論理ボリュームVOLのボリュームサイズとして、予め定められた既定サイズ(以下、これをボリューム閾値サイズと呼ぶ)以下のボリュームサイズが指定されている場合には、更新ビットマップ22A,22Bを設定する方の選択肢に対応するラジオボタン36Bが不活性表示されるため、更新ビットマップ22A,22Bを設定しないという選択肢のみが選択可能となる。
一方、コピーオプションタグ31Bでは、新規に作成しようとする論理ボリュームVOLを正ボリュームとするリモートコピーの際の初期コピーのコピー種別(コピー方法)として、有効データコピー及び従来コピーのうちのいずれか一方を、これらにそれぞれ対応して設けられたラジオボタン37A,37Bのいずれかをクリックすることにより指定することができる。
またコピーオプションタグ31Bでは、かかるリモートコピーの初期コピー方法として有効データコピーが選択されたものの、実際には有効データコピーが行えない場合(例えば新たに作成しようとする論理ボリュームVOLについて更新ビットマップ22A,22Bが設定されていない場合や、更新ビットマップ22A,22Bが無効となった場合など)の代替の初期コピー方法として、初期コピー終了後に正しくコピーが行えたか否かの検証を行なうデータ保証コピーと、当該検証を行なわない従来コピーとのいずれか一方を、これらにそれぞれ対応して設けられたラジオボタン38A,38Bのいずれかをクリックすることにより指定することができる。
さらにコピーオプションタグ31Bでは、初期コピー終了後に上述のイレーズ処理を実行するか否かを、実行する選択肢(「有」)と実行しない選択肢(「無」)とにそれぞれ対応して設けられたラジオボタン39A,39Bのいずれかをクリックすることにより指定することができる。
そしてユーザは、かかるボリューム作成タグ31Aやコピーオプションタグ31Bにおいて、新規に作成しようとする論理ボリュームVOLについての所望の条件等を指定した後に、ボリューム作成画面30の右下に表示されたOKボタン40をクリックするようにする。この結果、このボリューム作成画面30上でユーザが指定した各種項目に対する指定内容がボリューム作成情報として管理端末に取り込まれて正ストレージ装置2Aや副ストレージ装置2Bの構成制御部17A,17Bに与えられる。
このボリューム作成情報を受信した構成制御部17A,17Bは、当該ボリューム作成情報に含まれる各種指定内容に応じた論理ボリュームVOLを作成し、作成した論理ボリュームVOLに関する必要な情報を更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bに登録する。また構成制御部17A,17Bは、かかるボリューム作成情報に含まれる各種情報のうち、更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bに登録されない情報についても共有メモリ16A,15Bに保存する。
さらに構成制御部17A,17Bは、かかるボリューム作成情報において更新ビットマップ22A,22Bを設定すべき指定がなされている場合には、そのとき作成した論理ボリュームVOLの更新ビットマップ22A,22Bをその論理ボリュームVOL内に設定する。なお、新規の論理ボリュームVOLの作成に関する構成制御部17A,17Bの具体的な処理内容については後述する。
(2−4)データ書込みの反映処理
正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bは、上述のように作成した論理ボリュームVOLに対するライトコマンド及び書込み対象のデータがホスト4A,4Bから与えられた場合、図5に示すように、これらライトコマンド及び書込み対象のデータをキャッシュメモリ15A,15Bに格納し(SP1)、これらをキャッシュメモリ15A,15Bに格納し終えた段階で、データの書き込みが完了した旨の完了報告をそのホスト4A,4Bに送信する(SP2)。
正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bは、上述のように作成した論理ボリュームVOLに対するライトコマンド及び書込み対象のデータがホスト4A,4Bから与えられた場合、図5に示すように、これらライトコマンド及び書込み対象のデータをキャッシュメモリ15A,15Bに格納し(SP1)、これらをキャッシュメモリ15A,15Bに格納し終えた段階で、データの書き込みが完了した旨の完了報告をそのホスト4A,4Bに送信する(SP2)。
また正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bは、この後キャッシュメモリ15A,15Bに格納したデータを、ライトコマンドにおいて指定された論理ボリュームVOLの対応する領域に書き込むが、当該論理ボリュームVOL内に更新ビットマップ22A,22Bが設定され、かつ当該更新ビットマップ22A,22Bが有効である場合には、かかるデータの書き込みと同時にこれをその更新ビットマップ22A,22Bに反映する(SP3)。
図6は、このような正ボリュームPVOLに対するデータの書き込みを更新ビットマップ22A,22Bへの反映させるデータ書込み反映処理に関する正ストレージ装置2A及び副ストレージ装置2Bのディスク制御部18A,18Bの具体的な処理内容を示している。
ディスク制御部18A,18Bは、定期的にキャッシュメモリ15A,15Bを参照しており、キャッシュメモリ15A,15B内にホスト4A,4Bからのコマンドが格納されていたときには、そのコマンドがライトコマンドであるか否かを判断する(SP10)。
そしてディスク制御部18A,18Bは、この判断において否定結果を得るとこの処理を終了し、これに対して肯定結果を得ると、そのライトコマンドにおいて指定されているデータの書き込み先の論理ボリュームVOLに更新ビットマップ22A,22Bが設定されているか否か、更新ビットマップ22A,22Bが設定されている場合にその更新ビットマップ22A,22Bが「有効」に設定されているか否かを順次判断する(SP11,SP12)。
そしてディスク制御部18A,18Bは、ステップSP11及びステップSP12のいずれかの判断において否定結果を得るとこの処理を終了し、これに対してステップSP11及びステップSP12の両方の判断において肯定結果を得ると、このときのデータ書込みをその論理ボリュームVOL内に設定された更新ビットマップ22A,22Bに反映させる(SP13)。そしてディスク制御部18A,18Bは、この後このデータ書込み反映処理を終了する。
(2−5)更新ビットマップの管理
上述した有効データコピーによる初期コピーは、更新ビットマップ22A,22Bが「有効」となっている論理ボリュームVOLを正ボリュームPVOLとする場合に、その更新ビットマップ22A,22Bを参照して行なわれる。
上述した有効データコピーによる初期コピーは、更新ビットマップ22A,22Bが「有効」となっている論理ボリュームVOLを正ボリュームPVOLとする場合に、その更新ビットマップ22A,22Bを参照して行なわれる。
この場合において、例えば元々ボリュームサイズが小さい論理ボリュームVOLや、論理ブロックの大半が更新された(ホスト4A,4Bからのデータ書込みがあった)論理ボリュームVOLを正ボリュームPVOLとする初期コピーでは、その正ボリュームPVOL内のデータをすべて副ボリュームSVOLにコピーする全コピーと有効データコピーとで時間的にほとんど変わりがない。
そこで、本実施の形態においては、論理ボリュームVOLの作成時にその論理ボリュームVOLのボリュームサイズが図4について上述したボリューム閾値サイズ以下である場合(第1の不反映条件)や、論理ボリュームVOL内の有効データが書き込まれていない未更新領域が図3について上述した閾値領域の大きさ以下となった場合(第2の不反映条件)には、その論理ボリュームVOLに対するホスト4A,4Bからのデータ書込みを更新ビットマップ22A,22Bに反映しない。
なお、かかるデータ書込みを更新ビットマップ22A,22Bに反映するのを停止する契機は、論理ボリュームVOLのボリュームサイズがボリューム閾値サイズ以下である場合については、その論理ボリュームVOLの作成時であり、論理ボリュームVOLにおける未更新領域が閾値領域のサイズ以下となった場合については、その時点である。
まず、前者(第1の不反映条件)に関する具体的な処理内容を説明する。この処理は、正ストレージ装置2Aや副ストレージ装置2Bの構成制御部17A,17Bが図7に示す処理手順に従って行う。
すなわち構成制御部17A,17Bは、図示しない管理端末より上述のボリューム作成情報が与えられると、まず、ユーザが指定したボリュームタイプ、ボリュームサイズの論理ボリュームVOLを、ユーザが指定した数だけ定義する(SP20)。また構成制御部17A,17Bは、この後、このとき作成した論理ボリュームVOLについて、更新ビットマップ22A,22Bの設定が指定されているか否かをボリューム作成情報に基づいて判断する(SP21)。
構成制御部17A,17Bは、この判断において否定結果を得ると、ステップSP20において定義した論理ボリュームVOLについてのエントリを、更新ビットマップ22A,22Bの設定はないものとして更新ビットマップ管理テーブル21A,21B(図3)に登録する(SP22)。従って、この論理ボリュームVOLについては、更新ビットマップ22A,22Bが設定されないため、リモートコピーの初期コピー方法として、有効データコピーを適用することはできない。
これに対して構成制御部17A,17Bは、ステップSP21の判断において肯定結果を得ると、ステップSP20において定義した論理ボリュームVOLのボリュームサイズがボリューム閾値サイズ以上であるか否かを判断する(SP23)。
そして構成制御部17A,17Bは、この判断において否定結果を得ると、ステップSP20において定義した論理ボリュームVOLについてのエントリを、更新ビットマップ22A,22Bは設定するが(更新ビットマップ22A,22Bの設定は「有」)、当該更新ビットマップ22A,22Bは無効(更新ビットマップ22A,22Bの状態は「無効」)であるものとして更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bに登録する(SP24)。従って、この論理ボリュームVOLについては、ホスト4A,4Bからデータの書き込みがあっても、これが更新ビットマップ22A,22Bには反映されないため、リモートコピーの初期コピー方法として、有効データコピーを適用することはできない。
また構成制御部17A,17Bは、ステップSP23の判断において肯定結果を得ると、ステップSP20において定義した論理ボリュームVOLについてのエントリを、更新ビットマップ22A,22Bを設定し(更新ビットマップ22A,22Bの設定は「有」)、かつ当該更新ビットマップ22A,22Bは有効(更新ビットマップ22A,22Bの状態は「有効」)であるものとして更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bに登録する(SP25)。従って、この論理ボリュームVOLについては、ホスト4A,4Bから当該論理ボリュームVOLにデータの書き込みがあった場合に、これが更新ビットマップ22A,22Bに反映されるため、この更新ビットマップ22A,22Bに基づいて、リモートコピーの初期コピー方法として有効データコピーを適用することができる。
次に、後者(第2の不反映条件)に関する具体的な処理内容を説明する。上述のように正ストレージ装置2Aや副ストレージ装置2Bのディスク制御部18A,18Bは、定期的にキャッシュメモリ15A,15Bを参照しており、当該キャッシュメモリ15A,15Bにライトコマンドが格納されていることを検出すると、キャッシュメモリ15A,15Bに格納されている書込み対象のデータをライトコマンドにおいて指定された論理ボリューム(以下、これを指定論理ボリュームと呼ぶ)VOL内の指定された領域に格納する。そして、ディスク制御部18A,18Bは、これと並行して図8に示す書込みデータ量判定処理を実行する。
すなわちディスク制御部18A,18Bは、キャッシュメモリ15A,15Bにライトコマンドが格納されていることを検出すると、更新ビットマップ管理テーブル21A,21B上の対応する「閾値領域先頭位置」欄23D(図3)及び「閾値領域末尾位置」欄23E(図3)を参照して、当該ライトコマンドにおいて指定されている書込み対象のデータの書込み先に、指定論理ボリュームVOL内のかかる閾値領域が含まれているか否かを判断する(SP30)。そしてディスク制御部18A,18Bは、この判断において否定結果を得ると、この書込みデータ量判定処理を終了する。
これに対してディスク制御部18A,18Bは、ステップSP30の判断において肯定結果を得ると、指定論理ボリュームVOLの更新ビットマップ22A,22Bを当該指定論理ボリュームVOLからキャッシュメモリ15A,15Bに読み出し(SP31)、この更新ビットマップ22A,22Bにおいてオフとなっているビット数が、かかる閾値領域内のいずれかの領域と対応付けられているビットの数以下であるか否かを判断する(SP32)。
そしてディスク制御部18A,18Bは、この判断において否定結果を得ると、指定論理ボリュームVOL内の閾値領域の位置を変更する。具体的には、ディスク制御部18A,18Bは、指定論理ボリュームVOLの終端からサーチし、閾値領域と同じサイズ分だけ連続して未更新となっている領域が存在する場合には、その領域を新たな閾値領域として更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bに登録する。またディスク制御部18A,18Bは、閾値領域と同じサイズ分だけ連続して未更新となっている領域が存在しなかった場合には、指定論理ボリュームVOL内の連続した未更新領域のうちの最大のサイズを有する未更新領域を新たな閾値領域として更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bに登録する(SP33)。
これに対してディスク制御部18A,18Bは、ステップSP32の判断において肯定結果を得ると、更新ビットマップ管理テーブル21A,21Bにおける指定論理ボリュームVOLのエントリの設定を、更新ビットマップ22A,22Bの設定については「有」、当該更新ビットマップ22A,22Bの状態については「無効」に変更する。この結果、この後、この指定論理ボリュームVOLにホスト4A,4Bからのデータが書き込まれた場合においてもこれが更新ビットマップ22A,22Bに反映されないことになる(図6のステップSP12参照)。
(2−6)初期コピー処理
(2−6−1)初期コピー方法
上述のように本ストレージシステム1では、リモートコピーの初期コピー方法として、有効データコピーと、従来コピーとが存在する。
(2−6−1)初期コピー方法
上述のように本ストレージシステム1では、リモートコピーの初期コピー方法として、有効データコピーと、従来コピーとが存在する。
この場合において、有効データコピーでは、正ボリュームPVOL内の更新ビットマップ22Aをコピーした差分ビットマップ20Aを参照して、当該正ボリュームPVOL内のデータのうちの有効データ(ホスト4Aにより書き込まれたデータ)のみを副ボリュームSVOLにコピーするようにして行なわれる。
従って、ある正ボリュームPVOLについてリモートコピーの初期コピー方法として有効データコピーが指定されていたとしても、その正ボリュームPVOLの更新ビットマップ22Aが設定されていない場合や、更新ビットマップ22Aが無効となっている場合には、有効データコピーを行うことはできない。
そこで、このような場合には、図4について上述したボリューム作成画面30のコピーオプションタグ31Bにおいて代替コピー方法として指定されたコピー方法(データ保証コピー又は従来コピー)による初期コピーが行われる。
ここで、図9は、初期コピー方法として有効データコピー、データ保証コピー又は従来コピーを適用した場合のコピー範囲とデータ保証処理の有無とを比較したものである。
この図9からも明らかなように、有効データコピーでは、有効データのみをコピー範囲として行なわれ、初期コピー終了後に正しくコピーを行えたか否かの検証(データ保証処理)が行なわれる。またデータ保証コピーでは、正ボリュームPVOLの全領域をコピー範囲として行われ、コピー終了後にデータ保証処理が行われる。さらに従来コピーでは、正ボリュームPVOLの全領域をコピー範囲として行われ、コピー終了後にデータ保証処理が行なわれない。
なお、コピー種別及び代替コピー方法の各設定と、そのときの更新ビットマップ22Aの状態(有効/無効)とに応じてどのコピー方法による初期コピーが行われるかを図10に示す。この図10からも明らかなように、正ボリュームPVOLについて、コピー種別として有効データコピーが設定されると共に更新ビットマップ22Aが設定されている場合、代替コピー方法としてデータ保証コピー及び従来コピーのいずれが設定されているかに係りなく、更新ビットマップ22Aが有効であれば有効データコピーが行われ、更新ビットマップ22Aが無効であればデータ保証コピーが行われる。
また正ボリュームPVOLについて、コピー種別として有効データコピーが設定されると共に更新ビットマップ22Aが設定されていない場合には、代替コピー方法としてデータ保証コピーが設定されているときにはデータ保証コピー、代替コピー方法として従来コピーが設定されてときには、従来コピーがそれぞれ行われる。さらに正ボリュームPVOLについて、コピー種別として従来コピーが設定されている場合には、常に従来コピーが行われる。
このような初期コピーのコピー方法の選択及び決定は、後述のように、正ボリュームPVOLを作成する際に正ストレージ装置2A内の図示しない管理端末を用いてユーザが入力した当該正ボリュームPVOLについての設定情報に基づいて、リモートコピー制御部13Aにより行われる。
(2−6−2)初期コピー開始前処理
図11は、初期コピー開始前における正ストレージ装置2Aのリモートコピー制御部(以下、これを正側リモートコピー制御部と呼ぶ)13A(図1)の処理内容を示している。正側リモートコピー制御部13Aは、ユーザ操作に応じてホスト4Aから送信される正ボリュームPVOL及び副ボリュームSVOLを指定したコピーペア形成コマンドをチャネル制御部12A(図1)を介して受信すると、この図11に示す第1の初期コピー開始前処理を開始し、まず、かかるコピーペア形成コマンドにおいて指定された正ボリュームPVOLについて設定されている初期コピーのコピー種別が有効データコピーであるか否かを判断する(SP40)。
図11は、初期コピー開始前における正ストレージ装置2Aのリモートコピー制御部(以下、これを正側リモートコピー制御部と呼ぶ)13A(図1)の処理内容を示している。正側リモートコピー制御部13Aは、ユーザ操作に応じてホスト4Aから送信される正ボリュームPVOL及び副ボリュームSVOLを指定したコピーペア形成コマンドをチャネル制御部12A(図1)を介して受信すると、この図11に示す第1の初期コピー開始前処理を開始し、まず、かかるコピーペア形成コマンドにおいて指定された正ボリュームPVOLについて設定されている初期コピーのコピー種別が有効データコピーであるか否かを判断する(SP40)。
そして正側リモートコピー制御部13Aは、この判断において否定結果を得ると、副ストレージ装置2Bのリモートコピー制御部(以下、これを副側リモートコピー制御部と呼ぶ)13B(図1)と通信を行い、コピーペア形成コマンドにおいて指定された正ボリュームPVOLと副ボリュームSVOLとでコピーペアを形成可能であるか否かの事前チェックを行う。またリモートコピー制御部13Aは、この際これと併せて、この後実行する初期コピーのコピー方法(ここでは従来コピー)を副側リモートコピー制御部13Bに通知する。そして正側リモートコピー制御部13Aは、かかるコピーペアを形成可能である旨の通知が副側リモートコピー制御部13Bから与えられると(図12のステップSP65参照)、これら正ボリュームPVOL及び副ボリュームSVOLをコピーペアに設定する(SP41)。さらに正側リモートコピー制御部13Aは、この後ステップSP50に進む。
これに対して正側リモートコピー制御部13Aは、ステップSP40の判断において肯定結果を得ると、更新ビットマップ管理テーブル21A(図3)を参照して、正ボリュームPVOLに更新ビットマップ22Aが設定されているか否かを判断する(SP42)。
そして正側リモートコピー制御部13Aは、この判断において否定結果を得ると、正ボリュームPVOLについてのボリューム作成情報において指定されていた代替コピー方法がデータ保証コピーであったか否かを判断する(SP43)。
正側リモートコピー制御部13Aは、この判断において否定結果を得るとステップSP41に進み、これに対して肯定結果を得ると、副側リモートコピー制御部13Bと通信を行い、コピーペア形成コマンドにおいて指定された正ボリュームPVOLと副ボリュームSVOLとでコピーペアを形成可能であるか否かの事前チェックを行う。またリモートコピー制御部13Aは、この際これと併せて、この後実行する初期コピーのコピー方法(ここではデータ保証コピー)を副側リモートコピー制御部13Bに通知する。そして正側リモートコピー制御部13Aは、かかるコピーペアを形成可能である旨の通知が副側リモートコピー制御部13Bから与えられると(図12のステップSP65参照)、これら正ボリュームPVOL及び副ボリュームSVOLをコピーペアに設定する(SP45)。
さらに正側リモートコピー制御部13Aは、この後、全ビットをオンとする差分ビットマップ20A(図1)を共有メモリ16A(図1)内に作成し(SP46)、この後ステップSP50に進む。
一方、正側リモートコピー制御部13Aは、ステップSP42の判断において肯定定結果を得ると、更新ビットマップ管理テーブル21Aを参照して、正ボリュームPVOLの更新ビットマップ22Aが有効となっているか否かを判断する(SP44)。
そしてリモートコピー制御部13Aは、この判断において否定結果を得るとステップSP45に進み、これに対して肯定結果を得ると、副側リモートコピー制御部13Bと通信を行い、コピーペア形成コマンドにおいて指定された正ボリュームPVOLと副ボリュームSVOLとでコピーペアを形成可能であるか否かの事前チェックを行う。また正側リモートコピー制御部13Aは、この際これと併せて、この後実行する初期コピーのコピー方法(ここでは有効データコピー)を副側リモートコピー制御部13Bに通知する。そして正側リモートコピー制御部13Aは、かかるコピーペアを形成可能である旨の通知が副側リモートコピー制御部13Bから与えられると(図12のステップSP65参照)、これら正ボリュームPVOL及び副ボリュームSVOLをコピーペアに設定する(SP47)。
次いで正側リモートコピー制御部13Aは、現在の更新ビットマップ22A等を反映した有効データコピー用の差分ビットマップ20Aを共有メモリ16A内に作成し(SP48)、作成した差分ビットマップ20Aを副側リモートコピー制御部13Bに送信する(SP49)。
そして正側リモートコピー制御部13Aは、この後、ステップSP41、ステップSP45又はステップSP47において副側リモートコピー制御部13Bに通知したコピー方法で初期コピーを開始する(SP50)。
一方、かかる第1の初期コピー開始前処理のステップSP41、ステップSP45又はステップSP47において、正側リモートコピー制御部13Aからこの後実行する初期コピーのコピー方法が通知された副側リモートコピー制御部13Bの処理内容を、図12に示す。
かかる副側リモートコピー制御部13Bは、かかるコピー方法が通知されると、この図12に示す第2の初期コピー開始前処理を開始し、まず、図11について上述した第1の初期コピー開始前処理のステップSP41、ステップSP45又はステップSP47の事前チェックの際に正側リモートコピー制御部13Aから通知された、正ボリュームPVOLとすべき論理ボリュームVOLと、副ボリュームSVOLとすべき論理ボリュームVOLとでコピーペアを形成できるか否かを判断する(SP60)。
この場合において、例えば副ボリュームSVOLとすべき論理ボリュームVOLのボリュームサイズが正ボリュームPVOLとすべき論理ボリュームVOLのボリュームサイズよりも小さいときには、これら論理ボリュームVOLでコピーペアを形成することができない。かくしてこのとき副側リモートコピー制御部13Bは、その旨のエラーメッセージを正側リモートコピー制御部13Aに送信するなどの所定のエラー処理を実行する(SP61)。
これに対して副側リモートコピー制御部13Bは、ステップSP60の判断において肯定結果を得ると、図11について上述した第1の初期コピー開始前処理のステップSP41、ステップSP45又はステップSP47において正側リモートコピー制御部13Aから通知されたコピー方法がデータ保証コピー、有効データコピー及び従来コピーのいずれであるかを判断する(SP62)。
そして副側リモートコピー制御部13Bは、かかるコピー方法が有効データコピーであったときには、差分ビットマップ20Aを作成するための領域を共有メモリ16B内に確保し(SP63)、この後ステップSP65に進む。従って、副側リモートコピー制御部13Bは、この後、正側リモートコピー制御部13Aから差分ビットマップ20Aが送信されてきたときには(図11のステップSP49参照)、この領域に当該差分ビットマップ20Aをコピーするようして、副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20Bを作成することになる。
また副側リモートコピー制御部13Bは、かかるコピー方法がデータ保証コピーであったときには、全ビットをオンに設定した差分ビットマップ20Bを作成し(SP64)、この後、正側リモートコピー制御部13Aにかかるペア形成が可能である旨を通知した後(SP65)、この第2の初期コピー開始前処理を終了する。
ここで、図11について上述した第1の初期コピー開始前処理のステップSP48における正側リモートコピー制御部13Aの具体的な処理内容を図13に示す。
正側リモートコピー制御部13Aは、かかるステップSP48に進むと、この図13に示す差分ビットマップ作成処理を開始し、まず、全ビットをオフとする差分ビットマップ20Aを共有メモリ16A上に作成し(SP70)、この後、そのときの正ボリュームPVOLに未だ書き込まれていない書込み対象のデータがキャッシュメモリ15A上に存在するか否かを判断する(SP71)。
正側リモートコピー制御部13Aは、この判断において否定結果を得るとステップSP73に進み、これに対して肯定結果を得ると、当該書込み対象のデータを書き込むべき正ボリュームPVOL内の領域に対応する差分ビットマップ20A上のビットをオンにする(SP72)。
次いで正側リモートコピー制御部13Aは、ディスク制御部18A(図1)を介して正ボリュームPVOLの更新ビットマップ22Aを当該正ボリュームPVOLからキャッシュメモリ15Aに読み出す(SP73)。
次いで正側リモートコピー制御部13Aは、この更新ビットマップ22AをステップSP70において作成した差分ビットマップ20Aにマージし(SP74)、この後、この差分ビットマップ作成処理を終了する。
なお、正側リモートコピー制御部13Aは、差分ビットマップ20Aを作成した場合、その後の正ボリュームPVOLに対するホスト4Aからのデータ書込みを差分ビットマップ20Aに反映するため、ホスト4Aからのデータ書込みが差分ビットマップ20Aに未反映となることはない。
(2−6−3)初期コピー処理
初期コピーは、正側リモートコピー制御部13Aと、副側リモートコピー制御部13Bとが連携して行なう。
初期コピーは、正側リモートコピー制御部13Aと、副側リモートコピー制御部13Bとが連携して行なう。
具体的に、有効データコピーにより初期コピーを行う場合、正側リモートコピー制御部13Aは、まず、共有メモリ16A内に作成した差分ビットマップ20Aを参照しながら、ディスク制御部18A(図1)を介して正ボリュームPVOL内の当該差分ビットマップ20Aにおいてビットがオンとなっている各領域からデータを順次読み出す。そして、正側リモートコピー制御部13Aは、読み出したデータを副側リモートコピー制御部13Bに送信すると共に、これと併せてかかる差分ビットマップ20A上の対応するビットをオフさせる。
また副側リモートコピー制御部13Bは、正側リモートコピー制御部13Aから送信されるデータを、ディスク制御部18B(図1)を介して副ボリュームSVOL内の対応する領域に順次書き込む。また副側リモートコピー制御部13Bは、これと併せて共有メモリ16Bに作成した差分ビットマップ20Bの対応するビットをオフさせる。
従って、有効データコピーによる初期コピーでは、正ボリュームPVOLに格納されている有効データを副ボリュームSVOLにコピーするごとに、正ストレージ装置2A側の差分ビットマップ20A上の対応するビットと、副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20B上の対応するビットとがオフされていく。
そして、正側リモートコピー制御部13A及び副側リモートコピー制御部13Bは、正ストレージ装置2A側の差分ビットマップ20A上のすべてのビットがオフとなるまで同様の処理を繰り返し、やがて当該差分ビットマップ20A上のすべてのビットがオフとなると初期コピーを終了する。
また正側リモートコピー制御部13A及び副側リモートコピー制御部13Bは、データ保証コピーにより初期コピーを行う場合も、有効データコピーの場合と同様の手順で初期コピーを行う。ただし、この場合は、初期時において正ストレージ装置2A側及び副ストレージ装置2B側のいずれの差分ビットマップ20A,20Bもすべてのビットがオンされているため、正ボリュームPVOLの各領域にそれぞれ格納されたデータがすべて副ボリュームSVOLにコピーされる点が有効データコピーと異なる。
一方、従来コピーによる初期コピーでは、正ストレージ装置2A側及び副ストレージ装置2B側の双方において差分ビットマップ20A,20Bが作成及び使用されない。この場合、正側リモートコピー制御部13Aは、ディスク制御部18Aを介して正ボリュームPVOL内の各領域にそれぞれ格納されたデータを順次読み出し、これを副側リモートコピー制御部13Bに順次送信する。また副側リモートコピー制御部13Bは、正側リモートコピー制御部13Aから送信されるデータを、ディスク制御部18Bを介して副ボリュームSVOL内の対応する領域に順次書き込む。
そして、正側リモートコピー制御部13A及び副側リモートコピー制御部13Bは、正ボリュームPVOL内の各領域にそれぞれ格納されたデータをすべて副ボリュームSVOL内の対応する領域にコピーし終えるまで同様の処理を繰り返し、やがてかかる全コピーを終えると初期コピーを終了する。
(2−7)初期コピー終了後処理
(2−7−1)初期コピーデータ保証処理
次に、有効データコピーやデータ保証コピーによる初期コピー後に行われるデータ保証処理について説明する。
(2−7−1)初期コピーデータ保証処理
次に、有効データコピーやデータ保証コピーによる初期コピー後に行われるデータ保証処理について説明する。
図14は、有効データコピーやデータ保証コピーによる初期コピー後に正側リモートコピー制御部13Aが行うデータ保証処理(以下、これを第1の初期コピーデータ保証処理と呼ぶ)の具体的な処理内容を示している。
正側リモートコピー制御部13Aは、初期コピーが終了すると、この第1の初期コピーデータ保証処理を開始し、まず、その初期コピーにおいて使用した差分ビットマップ20Aにオンとなっているビットが存在するか否かを判断する(SP80)。
正側リモートコピー制御部13Aは、この判断において否定結果を得ると、オンとなっているビットに対応する正ボリュームPVOL内の領域からデータを読み出し、これを副側リモートコピー制御部13Bに転送する(SP81)。また正側リモートコピー制御部13Aは、この後差分ビットマップ20A上のかかるビットをオフにし(SP82)、この後差分ビットマップ20Aにオンとなっているビットがなくなるまで同様の処理を繰り返す(SP80〜SP82−SP80)。
そして正側リモートコピー制御部13Aは、やがて差分ビットマップ20A上のすべてのビットがオフとなると、データコピーが終了したことを副側リモートコピー制御部13Bに通知する(SP83)。また正側リモートコピー制御部13Aは、この結果として、後述のように副側リモートコピー制御部13Bから送信される副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20Bの現在の状態の情報(以下、これを副側差分ビットマップ状態情報と呼ぶ)を受信すると(SP85)、この副側差分ビットマップ状態情報に基づいて、副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20Bにオンとなっているビットが存在するか否かを判断する(SP85)。
ここで、この判断において肯定結果を得ることは、正ストレージ装置2A側の差分ビットマップ20Aではコピーしたことになっている正ボリュームPVOL内のデータが実際には副ボリュームSVOLにコピーされていないことを意味する。かくしてこのとき正側リモートコピー制御部13Aは、副側リモートコピー制御部13Bを介して副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20Bを自ストレージ装置内の共有メモリ16Aに読み出す(SP86)。
また正側リモートコピー制御部13Aは、この後、この副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20Bに基づいてディスク制御部18Aを制御することにより、正ボリュームPVOL内における当該差分ビットマップ20Bでオンとなっているビットに対応するすべての領域からデータを読み出し、これを副側リモートコピー制御部13Bに転送する(SP87)。
さらに正側リモートコピー制御部13Aは、かかる副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20B上の対応するビットをオフにした後(SP88)、ステップSP83に戻り、この後ステップSP85において肯定結果得るまで(つまり副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20Bのすべてのビットがオフとなるまで)同様の処理を繰り返す(SP83〜SP88−SP83)。そして正側リモートコピー制御部13Aは、やがて副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20Bのすべてのビットがオフとなると、この第1の初期コピーデータ保証処理を終了する。
一方、図15は、かかる第1の初期コピーデータ保証処理(図14)のステップSP83においてデータコピーが終了した旨の通知を受けた副側リモートコピー制御部13Bが行うデータ保証処理(以下、これを第2の初期コピーデータ保証処理と呼ぶ)の具体的な処理内容を示している。
副側リモートコピー制御部13Bは、かかる通知を受信すると、この第2の初期コピーデータ保証処理を開始し、まず、共有メモリ16Bに格納されている差分ビットマップ20Bを参照して、当該差分ビットマップ20B上においてオンとなっているビットが存在するか否かを判断する(SP90)。
そして副側リモートコピー制御部13Bは、この判断において肯定結果を得ると、オンとなっているビットが存在する旨の副側差分ビットマップ状態情報を正側リモートコピー制御部13Aに送信する(SP91)。これに対して副側リモートコピー制御部13Bは、かかるステップSP90の判断において否定結果を得ると、オンとなっているビットが存在しない旨の副側差分ビットマップ状態情報を正側リモートコピー制御部13Aに送信する(SP92)。そして副側リモートコピー制御部13Bは、この後この第2の初期コピーデータ保証処理を終了する。
(2−7−2)イレーズ処理
次に、正側リモートコピー制御部13Aや副側リモートコピー制御部13Bが初期コピーデータ保証処理の後に行うイレーズ処理について説明する。
次に、正側リモートコピー制御部13Aや副側リモートコピー制御部13Bが初期コピーデータ保証処理の後に行うイレーズ処理について説明する。
図16は、図14について上述した第1の初期コピーデータ保証処理の終了後に正側リモートコピー制御部13Aが実行する第1のイレーズ処理の具体的な処理内容を示している。
正側リモートコピー制御部13Aは、かかる第1の初期コピーデータ保証処理を終了すると、この第1のイレーズ処理を開始し、まず、正ボリュームPVOLについてのボリューム作成情報に基づいて、当該正ボリュームPVOLにイレーズモードが設定されているか否かを判断する(SP100)。
正側リモートコピー制御部13Aは、この判断において否定結果を得るとステップSP103に進み、これに対して肯定結果を得ると、副側リモートコピー制御部13Bに対して状態変更(Dup(Erase))コマンド及び現在の正ボリュームPVOLの状態を表す差分ビットマップ20Aを送信する(SP101)。なお、この差分ビットマップ20Aは、図13について上述した処理と同様の処理により作成されたものである。
続いて正側リモートコピー制御部13Aは、かかる状態変更(Dup(Erase))コマンドに対する処理結果のレスポンスである後述のイレーズ処理終了通知が副側リモートコピー制御部13Bから送信されてくるのを待ち受ける(SP102)。
そして正側リモートコピー制御部13Aは、やがてこのイレーズ処理終了通知を受信すると、副側リモートコピー制御部13Bに対して正ボリュームPVOL及び副ボリュームSVOLからなるコピーペアのペア状態をDuplex状態(正ボリュームPVOL及び副ボリュームSVOLのデータ内容が同じとなった状態)に変更するよう状態変更(Duplex)コマンドを送信し(SP103)、この後、この第1のイレーズ処理を終了する。
一方、図17は、正側リモートコピー制御部13Aから送信される状態変更(Dup(Erase))コマンド及び現在の正ボリュームPVOLの状態を表す差分ビットマップ20Aを受信した副側リモートコピー制御部13Bが実行する第2のイレーズ処理の具体的な処理内容を示している。
副側リモートコピー制御部13Bは、正側リモートコピー制御部13Aからの状態変更(Dup(Erase))コマンド及びかかる差分ビットマップを受信すると、この図17に示す第2のイレーズ処理を開始し、まず、この差分ビットマップ20Aをコピーするようにして、共有メモリ16B内に副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20Bを作成する(SP110)。
続いて、副側リモートコピー制御部13Bは、ステップSP110において作成した差分ビットマップ20Bにオフとなっているビットが存在するか否かを判断する(SP111)。
ここで、この判断において肯定結果を得ることは、初期コピーにおいてデータがコピーされなかった未更新領域が副ボリュームSVOL内に存在することを意味する。かくして、このとき副側リモートコピー制御部13Bは、副ボリュームSVOL内のそのビットに対応する領域を初期化するイレーズ処理を実施すると共に(SP112)、差分ビットマップ20B上のかかるビット(イレーズ処理した領域と対応するビット)をオンにした後(SP113)、ステップSP111に戻る。また副側リモートコピー制御部13Bは、この後、ステップSP111において否定結果を得るまで、同様の処理を繰り返す(SP111〜SP113−SP111)。
そして副側リモートコピー制御部13Bは、やがてかかる差分ビットマップ20B上のすべてのビットがオンとなることによりステップSP111において否定結果を得ると、正側リモートコピー制御部13Aに上述のイレーズ処理終了通知(図16のステップSP102を参照)を送信し(SP114)、この後、この第2のイレーズ処理を終了する。
(3)本実施の形態の効果
以上の構成において、本ストレージシステム1では、各のストレージ装置2A,2B内の論理ボリュームVOLについて更新ビットマップ22A,22Bが設定されている場合には、当該論理ボリュームVOL内のホスト4A,4Bにより有効データが書き込まれた領域を更新ビットマップ22A,22Bを用いて管理する。また本ストレージシステム1では、初期コピーのコピー方法として有効データコピーが設定されている場合には、初期コピーに際して正ストレージ装置2A側において、更新ビットマップ22Aの内容を反映した差分ビットマップ20Aを作成すると共に、副ストレージ装置2B側において、この差分ビットマップ20Aをマージした差分ビットマップ20Bを作成し、正ストレージ装置2A側において、かかる差分ビットマップ20Aを用いて有効データのみを副ストレージ装置2Bに送信し、副ストレージ装置2B側において、かかる差分ビットマップ20Bを用いて、副ボリュームSVOL内の有効データのコピーが行われた領域を管理する。
以上の構成において、本ストレージシステム1では、各のストレージ装置2A,2B内の論理ボリュームVOLについて更新ビットマップ22A,22Bが設定されている場合には、当該論理ボリュームVOL内のホスト4A,4Bにより有効データが書き込まれた領域を更新ビットマップ22A,22Bを用いて管理する。また本ストレージシステム1では、初期コピーのコピー方法として有効データコピーが設定されている場合には、初期コピーに際して正ストレージ装置2A側において、更新ビットマップ22Aの内容を反映した差分ビットマップ20Aを作成すると共に、副ストレージ装置2B側において、この差分ビットマップ20Aをマージした差分ビットマップ20Bを作成し、正ストレージ装置2A側において、かかる差分ビットマップ20Aを用いて有効データのみを副ストレージ装置2Bに送信し、副ストレージ装置2B側において、かかる差分ビットマップ20Bを用いて、副ボリュームSVOL内の有効データのコピーが行われた領域を管理する。
従って、本ストレージシステム1では、かかる副ストレージ装置2B側の差分ビットマップ20Bに基づいて副ボリュームSVOLにコピーされていない有効データの有無を判定することができるため、コピー漏れの発生を未然にかつ効果的に防止することができ、かくして短時間でかつ信頼性高く初期コピーを行い得るストレージシステムを実現できる。
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、ストレージ装置2A,2B間の初期コピーのコピー方法として、有効データコピー、データ保証コピー及び従来コピーの3種類のコピー方法を行い得るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、少なくとも初期コピーのコピー方法として有効データコピーを行い得るようにするのであれば、他のコピー方法による初期コピーは行えても行なえなくても良い。
なお上述の実施の形態においては、ストレージ装置2A,2B間の初期コピーのコピー方法として、有効データコピー、データ保証コピー及び従来コピーの3種類のコピー方法を行い得るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、少なくとも初期コピーのコピー方法として有効データコピーを行い得るようにするのであれば、他のコピー方法による初期コピーは行えても行なえなくても良い。
また上述の実施の形態においては、正ストレージ装置2A側において更新ビットマップ22Aの内容を反映した差分ビットマップ20Aを作成し、この差分ビットマップ20Aに基づいて副ストレージ装置2Bとの間で差分コピーを行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかる差分ビットマップ20Aを作成せず、更新ビットマップ22Aをそのまま使用して副ストレージ装置2Bとの間で差分コピーを行うようにしても良い。ただし、かかる差分ビットマップ20Aを作成することによって、初期コピー終了後にも更新ビットマップ22Aに基づいて第1のストレージ装置2A側において正ボリュームPVOL内の有効データが格納されている領域を認識することができるため、他の副ボリュームSVOLに再度差分コピーを行うことができる利点がある。
さらに上述の実施の形態においては、更新ビットマップ22A,22Bの更新処理や初期コピー前の各種処理及び初期コピー処理など制御をディスク制御部18A,18Bやリモートコピー制御部13A,13Bなどの複数の部位において行なうようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらを一括して制御するプロセッサを設けるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、初期コピーの際、正ボリュームPVOLから副ボリュームSVOLへの有効データのコピーを、正ストレージ装置2Aが主体となって当該正ストレージ装置2Aから副ストレージ装置2Bに有効データを送信するようにして行なうようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、正ボリュームPVOLから副ボリュームSVOLへの有効データのコピーを、副ストレージ装置2Bが主体となって当該副ストレージ装置2Bが正ストレージ装置2Aから有効データを読み出すことにより行なうようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、ストレージ装置2A,2B間において行われるリモートコピーに本発明を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば1台のストレージ装置2A,2B内において行なわれる内部コピーについても本発明を適用することができる。
本発明は、ホストから正側の第1のボリュームに書き込まれたデータを、当該データの書込みと同期又は非同期に副側の第2のボリュームにコピーする種々の構成のコピーシステムに広く適用することができる。
1……ストレージシステム、2A,2B……ストレージ装置、4A,4B……ホスト、10A,10B……ディスクデバイス、11A,11B……コントロール部、13A,13B……リモートコピー制御部、15A,15B……キャッシュメモリ、16A,16B……共有メモリ、17A,17B……構成制御部、18A,18B……ディスク制御部、20A,20B……差分ビットマップ、21A,21B……更新ビットマップ管理テーブル、30……ボリューム作成画面、VOL……論理ボリューム、PVOL……正ボリューム、SVOL……副ボリューム。
Claims (10)
- ホストから正側の第1のボリュームに書き込まれたデータを、当該データの書込みと同期又は非同期に副側の第2のボリュームにコピーするコピーシステムにおいて、
前記正側に設けられ、前記ホストによりデータが書き込まれた前記第1のボリューム内の領域を第1のビットマップを用いて管理し、当該コピーに先立って行われる前記第1及び第2のボリュームの内容を一致させる初期コピーの際に、前記第1のビットマップの内容を反映した第2のビットマップを作成すると共に、当該第2のビットマップを前記副側に送信し、当該第2のビットマップに基づいて、前記第1のボリューム内の前記ホストにより書き込まれたデータでなる有効データのみを前記第2のボリュームにコピーする第1のコントロール部と、
前記副側に設けられ、前記正側から送信される前記第2のビットマップをマージした第3のビットマップを作成し、当該第3のビットマップに基づいて、前記初期コピー中における前記第1及び第2のボリューム間の差分を管理する第2のコントロール部と
を備えることを特徴とするコピーシステム。 - 前記第2のコントロール部は、
前記初期コピーの終了後に、前記第3のビットマップを前記第1のコントロール部に送信し、
前記第1のコントロール部は、
当該第3のビットマップに基づいて、前記第2のボリューム内のデータを検証し、前記第2のボリュームにコピーされていない前記有効データが存在するときには、当該有効データを前記第2のボリュームにコピーするデータ保証処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載のコピーシステム。 - 前記初期コピーのコピー方法として、
前記第1のコントロール部が、前記第1のビットマップをマージした前記第2のビットマップを作成し、当該第2のビットマップに基づいて、前記第1のボリューム内の前記有効データのみを前記第2のボリュームにコピーすると共に、前記初期コピーの終了後に、前記データ保証処理を実行する第1のコピー方法と、
前記第1のコントロール部が、前記第1のボリュームの全領域を差分とする前記第2のビットマップを作成し、当該第2のビットマップに基づいて、前記第1のボリュームの全領域を前記第2のボリュームにコピーすると共に、前記初期コピーの終了後に、前記データ保証処理を実行する第2のコピー方法と、
前記第1のボリューム内の全領域のデータを前記第2のボリュームにコピーし、前記データ保証処理を実行しない第3のコピー方法とを有し、
前記第1のコントロール部は、
事前に行われた前記初期コピーのコピー方法の設定及び現在の前記第1のビットマップの状態に応じて、前記第1乃至第3のコピー方法の中から前記初期コピーのコピー方法を選択する
ことを特徴とする請求項2に記載のコピーシステム。 - 前記第1のコントロール部は、
前記初期コピーのコピー方法として前記第1のコピー方法が設定されていた場合においても、前記第1のボリュームのボリュームサイズが既定サイズよりも小さい場合又は前記第1のボリュームに既定量を超える前記有効データが書き込まれた場合には、前記初期コピーのコピー方法として前記第2のコピー方法を選択する
ことを特徴とする請求項3に記載のコピーシステム。 - 前記第2のコントロール部は、
前記初期コピーの終了後、前記第2のボリューム内の前記有効データのコピーが行われなかった領域を初期化する
ことを特徴とする請求項1に記載のコピーシステム。 - ホストから正側の第1のボリュームに書き込まれたデータを、当該データの書込みと同期又は非同期に副側の第2のボリュームにコピーするコピー方法において、
前記正側において、前記ホストによりデータが書き込まれた前記第1のボリューム内の領域を第1のビットマップを用いて管理する第1のステップと、
前記正側において、当該コピーに先立って行われる前記第1及び第2のボリュームの内容を一致させる初期コピーの際に、前記第1のビットマップの内容を反映した第2のビットマップを作成すると共に、当該第2のビットマップを前記副側に送信し、前記副側において、前記正側から送信される前記第2のビットマップをマージした第3のビットマップを作成する第2のステップと、
前記正側において、前記第2のビットマップに基づいて、前記第1のボリューム内の前記ホストにより書き込まれたデータでなる有効データのみを前記第2のボリュームにコピーし、前記副側において、前記第3のビットマップに基づいて、前記初期コピー中における前記第1及び第2のボリューム間の差分を管理する第3のステップと
を備えることを特徴とするコピー方法。 - 前記初期コピーの終了後に、前記第3のビットマップを前記副側から前記正側に送信し、前記正側において、前記第3のビットマップに基づいて、前記第2のボリューム内のデータを検証し、前記第2のボリュームにコピーされていない前記有効データが存在するときには、当該有効データを前記第2のボリュームにコピーするデータ保証処理を実行する第4のステップを備える
ことを特徴とする請求項6に記載のコピー方法。 - 前記初期コピーのコピー方法として、
前記正側において、前記第1のビットマップをマージした前記第2のビットマップを作成し、当該第2のビットマップに基づいて、前記第1のボリューム内の前記有効データのみを前記第2のボリュームにコピーすると共に、前記初期コピーの終了後に、前記データ保証処理を実行する第1のコピー方法と、
前記正側において、前記第1のボリュームの全領域を差分とする前記第2のビットマップを作成し、当該第2のビットマップに基づいて、前記第1のボリュームの全領域を前記第2のボリュームにコピーすると共に、前記初期コピーの終了後に、前記データ保証処理を実行する第2のコピー方法と、
前記第1のボリューム内の全領域のデータを前記第2のボリュームにコピーし、前記データ保証処理を実行しない第3のコピー方法とを有し、
前記正側において、
事前に行われた前記初期コピーのコピー方法の設定及び現在の前記第1のビットマップの状態に応じて、前記第1乃至第3のコピー方法の中から前記初期コピーのコピー方法を選択する
ことを特徴とする請求項7に記載のコピー方法。 - 前記正側において、
前記初期コピーのコピー方法として前記第1のコピー方法が設定されていた場合においても、前記第1のボリュームのボリュームサイズが既定サイズよりも小さい場合又は前記第1のボリュームに既定量を超える前記有効データが書き込まれた場合には、前記初期コピーのコピー方法として前記第2のコピー方法を選択する
ことを特徴とする請求項8に記載のコピー方法。 - 前記初期コピーの終了後、前記第2のボリューム内の前記有効データのコピーが行われなかった領域を初期化する第4のステップを備える
ことを特徴とする請求項6に記載のコピー方法。
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