JP2009181206A - ストレージシステム及びスナップショット構成の移行方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明のストレージシステムは、移行先のスナップショット機能を利用することにより、差分データを移行先ボリュームに書込む処理によって、移行先の記憶制御装置内にデータ及びスナップショット構成を移行させる。
【解決手段】移行制御部4Cは、移行先記憶制御装置2内に、移行元ボリューム5Aと移行元スナップショットボリューム5B及びプール5Cに対応する移行先ボリューム7Aと移行先スナップショットボリューム7B及びプール7Cを、それぞれ用意させる。移行制御部4Cは、移行対象世代の更新履歴を、移行先ボリューム7Aへの差分データの書込み処理として再現する。移行先記憶制御装置2は、移行先ボリューム7Aの更新に応じて、スナップショットボリューム7Bを構築する。
【選択図】図1
【解決手段】移行制御部4Cは、移行先記憶制御装置2内に、移行元ボリューム5Aと移行元スナップショットボリューム5B及びプール5Cに対応する移行先ボリューム7Aと移行先スナップショットボリューム7B及びプール7Cを、それぞれ用意させる。移行制御部4Cは、移行対象世代の更新履歴を、移行先ボリューム7Aへの差分データの書込み処理として再現する。移行先記憶制御装置2は、移行先ボリューム7Aの更新に応じて、スナップショットボリューム7Bを構築する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ストレージシステム及びスナップショット構成の移行方法に関する。
ストレージシステムを構成する記憶制御装置は、ホストコンピュータ(以下、ホスト)に、比較的大容量の記憶領域を提供する。記憶制御装置は、例えば、ハードディスクデバイスのような記憶デバイスを、RAID(Redundant Array of Independent Disks)に基づいて構成することにより、冗長化された記憶領域を生成可能である。ホストは、この冗長化された記憶領域上に設けられる論理ボリュームを利用する。
ところで、装置の老朽化や保守等のために、既存の古い記憶制御装置を新しい記憶制御装置に置き換える場合がある。この場合、旧記憶制御装置で管理されているデータを新記憶制御装置に移行させる(特許文献1)。
さらに、ボリュームの更新位置及び更新前の旧データを管理することにより、ボリュームの所定時点におけるデータイメージを管理することができる、スナップショット機能も知られている(特許文献2)。
特開平11−184641号公報
特開2007−213345号公報
旧記憶制御装置を新記憶制御装置に置き換える場合、旧記憶制御装置によって管理されているデータを新記憶制御装置に移行させるだけでは不十分である。旧記憶制御装置内でスナップショット機能が使用されていた場合、スナップショットに関する構成も旧記憶制御装置から新記憶制御装置に移行させる必要がある。
旧記憶制御装置内に保存されているスナップショット管理情報等を、新記憶制御装置に転送することも考えられるが、この場合には、旧記憶制御装置及び新記憶制御装置にそれぞれスナップショット構成を移行させるための特別な仕組みを追加しなければならず、移行処理が複雑化する。
近年では、記憶制御装置の大衆化が進んでおり、より安価かつより簡易な構成で、旧記憶制御装置から新記憶制御装置への移行が求められている。しかし、従来技術による移行方法では、スナップショット構成を新記憶制御装置に引き継がせるために、特別な専用の機能を必要とするため、市場要求に応えることができない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、より簡易な構成で、第1記憶制御装置から第2記憶制御装置にデータ及びスナップショット構成を簡単に移行させることができるようにしたストレージシステム及びスナップショット構成の移行方法を提供することにある。本発明の他の目的は、移行元の第1記憶制御装置におけるスナップショット作成時の更新要求を、移行先の第2記憶制御装置に対して再現することにより、第2記憶制御装置が備えるスナップショット機能を利用して、スナップショット構成を移行させることができるようにしたストレージシステム及びスナップショット構成の移行方法を提供することにある。本発明の更なる目的は、後述する実施形態の記載から明らかになるであろう。
上記課題を解決すべく、本発明の第1観点に従うストレージシステムは、第1記憶制御装置と第2記憶制御装置とを備えるストレージシステムであって、第1記憶制御装置は、ホストコンピュータにより使用される第1ボリュームと、この第1ボリュームの所定時点の記憶内容をイメージとして記憶する少なくとも一つ以上の第1スナップショットボリュームと、第1ボリュームに関する差分を管理するための第1スナップショット制御部であって、第1ボリュームが更新される場合には、更新対象データを各第1スナップショットボリュームのうち所定世代の第1スナップショットボリュームに退避させ、かつ、第1ボリュームにおける更新位置を管理する、第1スナップショット制御部と、をそれぞれ備えており、第2記憶制御装置は、第2ボリュームと、この第2ボリュームの所定時点の記憶内容をイメージとして記憶する少なくとも一つ以上の第2スナップショットボリュームと、第2ボリュームに関する差分を管理するための第2スナップショット制御部であって、第2ボリュームが更新される場合には、更新対象データを各第2スナップショットボリュームのうち所定世代の第2スナップショットボリュームに退避させ、かつ、第2ボリュームにおける更新位置を管理する、第2スナップショット制御部と、をそれぞれ備えており、第1記憶制御装置から第2記憶制御装置に、データ及びスナップショットに関する構成をそれぞれ移行させるための移行制御部であって、(1)各第1スナップショットボリュームのうち最古世代の第1スナップショットボリュームの記憶内容を第2ボリューム内に復元し、(2)最古世代から最新世代に向けて順番に、(2−1)移行対象世代の第1スナップショットボリュームの内容と移行対象世代の第1スナップショットボリュームよりも一世代新しい第1スナップショットボリュームの内容との間の差分データを検出し、(2−2)この検出された差分データを第2記憶制御装置に転送して、第2ボリュームに書き込ませる、移行制御部を、備える。
第2観点では、第1観点において、移行制御部は、(1)を実行する前に、(0)第2記憶制御装置に所定の指示を与えることにより、第2ボリューム及び各世代の第2スナップショットボリュームを第2記憶制御装置内に予め生成させる。
第3観点では、第2観点において、移行制御部は、(0)において、第2ボリュームと各世代の第2スナップショットボリュームとの関係を、差分管理を停止させるためのペア状態にそれぞれ設定し、(2−2)の実行前に、移行対象世代に対応する第2スナップショットボリュームと第2ボリュームとの関係を、差分管理を実行させるためのサスペンド状態に変更する。
第4観点では、第1〜第3観点のいずれかにおいて、移行制御部は、(3)最新世代の第1スナップショットボリュームに関する差分データを最新世代に対応する第2スナップショットボリュームに移行中に、ホストコンピュータから更新要求が生じた場合には、この更新要求によって生じる新たな差分データを管理しておき、この管理される新たな差分データを最新世代に対応する第2スナップショットボリュームに書き込ませる。
第5観点では、第4観点において、移行制御部は、(3)において、最新世代の第1スナップショットボリュームから最新世代に対応する第2スナップショットボリュームに移行中の差分データについて、ホストコンピュータが更新を要求した場合には、ビジー応答をホストコンピュータ返し、移行中の差分データ以外についてホストコンピュータが更新を要求した場合には、この移行中の差分データ以外の更新要求に関する差分データを新たな差分データとして管理する。
第6観点では、第5観点において、移行制御部は、移行中の差分データを管理するための管理テーブルと、新たな差分データを管理するための別の管理テーブルとを使用することができる。
第7観点では、第1〜第6観点のいずれかにおいて、移行制御部は、第1記憶制御装置または第2記憶制御装置のいずれか一方に設けられている。
第8観点では、第1記憶制御装置及び第2記憶制御装置は、筐体内に交換不能に固定されている複数の記憶デバイスをそれぞれ備えている。
本発明の第9観点に従う、スナップショット構成の移行方法は、第1記憶制御装置から第2記憶制御装置にデータ及びスナップショットに関する構成を移行させるための移行方法であって、第1記憶制御装置及び第2記憶制御装置は、指定された時点におけるボリュームの記憶内容をイメージとしてスナップショットボリュームに記憶させるためのスナップショット機能をそれぞれ備えており、第2記憶制御装置内に、第1記憶制御装置内の第1ボリュームに対応する第2ボリュームと、第1記憶制御装置の各世代の第1スナップショットボリュームにそれぞれ対応する第2スナップショットボリュームとを、それぞれ生成させるための準備ステップと、各世代の第1スナップショットボリュームのうち所定の第1スナップショットボリュームの内容及び第1ボリュームの内容に基づいて、第1記憶制御装置から第2記憶制御装置にデータをコピーさせることにより、最古世代の記憶内容を第2ボリュームに復元させる最古世代復元ステップと、移行対象世代の第1スナップショットボリュームの内容と移行対象世代の第1スナップショットボリュームよりも一世代新しい第1スナップショットボリュームの内容との間の差分データを検出する差分データ検出ステップと、検出された差分データを、第1記憶制御装置から第2記憶制御装置に転送することにより、第2ボリュームに書き込ませるコピーステップと、移行対象世代を最古世代から最新世代に遡らせながら、差分データ検出ステップとコピーステップとを繰り返させるステップと、をそれぞれ実行する。
第10観点では、第9観点において、移行対象世代が最新世代に到達した場合には、移行中にホストコンピュータから発行される更新要求を管理し、この更新要求に関する新たな差分データを検出し、この新たな差分データを最新世代に対応する第2スナップショットボリュームに書き込ませるステップを備える。
本発明の第11観点に従う、スナップショット構成の移行方法は、第1記憶制御装置から第2記憶制御装置にデータ及びスナップショットに関する構成を移行させるための移行方法であって、第1記憶制御装置及び第2記憶制御装置は、指定された時点におけるボリュームの記憶内容をイメージとしてスナップショットボリュームに記憶させるためのスナップショット機能をそれぞれ備えており、第2記憶制御装置内に、第1記憶制御装置内の第1ボリュームに対応する第2ボリュームと、第1記憶制御装置の各世代の第1スナップショットボリュームにそれぞれ対応する第2スナップショットボリュームとを、それぞれ生成させるための準備ステップであって、第2ボリュームと各第2スナップショットボリュームとの関係を、差分管理を停止させるためのペア状態にそれぞれ設定させる準備ステップと、各世代の第1スナップショットボリュームのうち所定の第1スナップショットボリュームの内容及び第1ボリュームの内容に基づいて、第1記憶制御装置から第2記憶制御装置にデータをコピーさせることにより、最古世代の記憶内容を第2ボリュームに復元させる最古世代復元ステップと、第2ボリュームと移行対象世代の第2スナップショットボリュームとの関係を、差分管理を実行するためのサスペンド状態に変更させる状態変更ステップと、移行対象世代の第1スナップショットボリュームの内容と移行対象世代の第1スナップショットボリュームよりも一世代新しい第1スナップショットボリュームの内容との間の差分データを検出する差分データ検出ステップと、検出された差分データを、第1記憶制御装置から第2記憶制御装置に転送する差分データ転送ステップと、第2記憶制御装置の有するスナップショット機能を用いることにより、差分データを移行対象世代に対応する第2ボリュームに書き込む前に、差分データによって更新される旧データを移行対象世代に対応する第2スナップショットボリュームにコピーして退避させる退避ステップと、差分データを第2ボリュームに書き込ませるコピーステップと、移行対象世代を最古世代から最新世代に遡らせながら、状態変更ステップと差分データ検出ステップと差分データ転送ステップと退避ステップとコピーステップとをそれぞれ繰り返させるためのステップと、をそれぞれ実行する。
本発明の手段及びステップの少なくとも一部は、コンピュータプログラムとして構成することができる。このコンピュータプログラムは、記憶媒体や通信媒体を介して流通させることができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、以下に述べるように、移行元の第1記憶制御装置1で生じたスナップショットに関する更新要求を、第1記憶制御装置1がホストコンピュータであるかのようにして、移行先の第2記憶制御装置2に対して再現する。これにより、第2記憶制御装置は、第2記憶制御装置の備えるスナップショット機能を用いて、スナップショット構成を生成する。なお、図1に示す構成及び以下の説明は、本発明の理解及び実施に役立つように本発明の概要を示しており、本発明の範囲は、図1に示す構成に限定されない。
ストレージシステムは、例えば、第1記憶制御装置1と、第2記憶制御装置2と、少なくとも一つのホスト3とを備えている。ホスト3と第1記憶制御装置1とは、ホストI/O(Input/Output)用の通信経路CN1を介して相互通信可能に接続されている。ホスト3と第1記憶制御装置1とは、例えば、iSCSI(internet Small Computer System Interface)やFCP(Fibre Channel Protocol)のような通信プロトコルを用いて、双方向通信を行う。第1記憶制御装置1と第2記憶制御装置2とは、移行用の通信経路CN2を介して相互通信可能に接続されている。第1記憶制御装置1と第2記憶制御装置2とは、例えば、FCPのような通信プロトコルを用いて、双方向通信を行う。
ホスト3は、例えば、サーバコンピュータ、メインフレームコンピュータ、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(携帯電話を含む)のようなコンピュータ装置として構成される。ホスト3は、記憶制御装置に記憶されたデータを利用するアプリケーションプログラム3Aを備える。さらに、ホスト3は、第1記憶制御装置1から第2記憶制御装置2への移行を指示するための管理部3Bを備えることもできる。
第1記憶制御装置1は、移行元の記憶制御装置である。第1記憶制御装置1は、例えば、コントローラ4と、記憶デバイス搭載部5とを備えている。コントローラ4は、第1記憶制御装置1の動作を制御するものであり、例えば、マイクロプロセッサやメモリ、データ転送回路等を備えて構成される。
コントローラ4は、例えば、コマンド処理部4Aと、スナップショット制御部4Bと、移行制御部4Cとを備えている。コマンド処理部4Aは、ホスト3から発行されるリードコマンドやライトコマンドを処理し、その処理結果をホスト3に送信する。
スナップショット制御部4Bは、スナップショット取得時点における第1ボリューム5Aのデータイメージを管理する。スナップショット取得後に、ホスト3によって更新された箇所及び更新前のデータは、プール5C内に記憶される。各第1スナップショットボリューム5Bは、それぞれのスナップショットが取得された各世代毎に、第1ボリューム5Aの記憶内容を論理的に保持する。
スナップショット制御部4Bは、第1ボリューム5Aの更新箇所及び更新内容のみを管理する。従って、ボリューム全体のコピーを作成する場合よりも少ない記憶容量を消費するだけで、特定時点のデータをホスト3に提供できる。消費する記憶容量が少ないため、ホスト3は、定期的に又は不定期にスナップショットを作成させることができ、これにより、ユーザの操作ミス等で失われたデータを、簡単に復元することができる。
移行制御部4Cは、第1記憶制御装置1から第2記憶制御装置2へ、データ及びスナップショット構成を移行させる。スナップショット構成とは、取得された各スナップショットに関する構成を意味する。移行制御部4Cは、例えば、移行先の記憶制御装置2を管理する機能4C1と、各世代のライト要求を再現する機能4C2と、移行中に発生したホスト3からのI/O要求に対応する機能4C3とを備える。
機能4C1は、例えば、第2記憶制御装置2内に、第2ボリューム7A及び各第2スナップショットボリューム7Bをそれぞれ生成させる。また、機能4C1は、第2ボリューム7Aと各第2スナップショットボリューム7Bとの間の関係を制御する。
機能4C2は、各世代の第1スナップショットボリューム5Bによって管理されている、各世代の更新要求を最古世代から最新世代に遡りながらそれぞれ再現し、第2記憶制御装置2にライトコマンドを発行する。即ち、第1記憶制御装置1は、第2記憶制御装置2に対してホストコンピュータ3のように振る舞い、第2記憶制御装置2にライトコマンドを発行する。第1記憶制御装置1から発行されるライトコマンドに従って、第2記憶制御装置2内のスナップショット制御部6Bは、各世代の第2スナップショットボリューム7Bを順番に生成する。
記憶デバイス搭載部5は、複数の記憶デバイスを備えている。記憶デバイスとしては、例えば、ハードディスクデバイスやフラッシュメモリデバイスのような、書き換え可能な不揮発性の記憶デバイスが用いられる。各記憶デバイスの物理的記憶領域を利用することにより、第1ボリューム5Aやプール5Cが生成される。プール5Cは、各第1スナップショットボリューム5Bに記憶領域を提供し、この記憶領域にスナップショット管理情報が格納される。
第2記憶制御装置2は、移行先の記憶制御装置である。第2記憶制御装置2は、第1記憶制御装置1と同様に、コントローラ6及び記憶デバイス搭載部7を備える。コントローラ6は、第2記憶制御装置2の動作を制御する。記憶デバイス搭載部7は、複数の記憶デバイスを備えており、記憶デバイスの記憶領域はプール7Cで管理される。プール7Cは、第2ボリューム7A及び各第2スナップショットボリューム7Bに、記憶領域をそれぞれ提供する。
コマンド処理部6Aは、移行中においては、第1記憶制御装置1から発行されるコマンドを処理し、その処理結果を第1記憶制御装置1に送信する。即ち、コマンド処理6Aは、第1記憶制御装置1から送信されたライトデータを第2ボリューム7Aに書込み、書込みが完了した旨を第1記憶制御装置1に報告する。第1記憶制御装置1から第2記憶制御装置2への移行が完了し、ホスト3が第2記憶制御装置2にアクセス可能になった場合、コマンド処理部6Aは、ホスト3から発行されるコマンドを処理する。
スナップショット制御部6Bは、第1記憶制御装置1内のスナップショット制御部4Bと同様に、スナップショット取得時点における第2ボリューム7Aのデータイメージを、第2スナップショットボリューム7Bによって管理する。第1記憶制御装置1よって更新された箇所及び更新前のデータは、プール7C内に記憶される。各第2スナップショットボリューム7Bは、それぞれのスナップショットが取得された各世代毎に、第2ボリューム7Aの記憶内容を論理的に保持する。
第1記憶制御装置1及び第2記憶制御装置2は、例えば、複数の記憶デバイスが筐体内に交換不能に固定されている小型の記憶制御装置として構成することができる。例えば、比較的小型の筐体内に、制御基板と複数の記憶デバイスとを、ユーザによる交換が不能なようにそれぞれ固定することにより、各記憶制御装置1,2を形成できる。この筐体には、交換用の記憶デバイスを着脱可能に取り付けるための取付部を設けてもよい。
本実施形態の動作を説明する。第1記憶制御装置1は、ストレージシステムに既に設けられている記憶制御装置であり、ホスト3によって利用されている。例えば、第1記憶制御装置1が老朽化したり、第1記憶制御装置1を修理する必要が生じた場合、ユーザは、第2記憶制御装置2をストレージシステムに追加する。ユーザは、第1記憶制御装置1と第2記憶制御装置2とを通信経路CN2を介して接続する。そして、以下に述べるように、第1記憶制御装置1から第2記憶制御装置2に、データ及びスナップショット構成が移行される。
移行制御部4Cは、第2記憶制御装置2のコントローラ6に指示を与えることにより、第2記憶制御装置2内に、第1記憶制御装置1内と同様に、第2ボリューム7A、各第2スナップショットボリューム7B及びプール7Cをそれぞれ生成させる。即ち、第2ボリューム7Aは第1ボリューム5Aに、各第2スナップショットボリューム7Bは各第1スナップショットボリューム5Bに、プール7Cはプール5Cに、それぞれ対応する。
移行制御部4Cは、第2ボリューム7Aと各第2スナップショットボリューム7Bとをペア状態に設定する。ペア状態とは、ペアを構成するボリュームの記憶内容が等しい状態を示す。従って、第2ボリューム7Aと第2スナップショットボリューム7Bとがペア状態に設定された場合、差分管理は停止される。第2ボリューム7Aが更新されても、第2スナップショットボリューム7Bの内容は変化しない。尚、第2スナップショットボリューム7Bは、ここでは差分情報が格納される記憶領域である。
移行制御部4Cは、第1ボリューム5Aの記憶内容と所定の第1スナップショットボリューム5Bで管理されているデータイメージとに基づいて、最古世代(Va3)の記憶内容を第2ボリューム7A内に再現する。即ち、最古世代の第1ボリューム5Aのデータを第2記憶制御装置2に転送して、第2ボリューム7Aに書き込む。これにより、第2ボリューム7Aは、第1ボリューム5Aについてスナップショットが最初に取得された時の記憶内容を保持する。
移行制御部4Cは、第2ボリューム7Aと最古世代の第2スナップショットボリューム7B(Vb3)との関係をサスペンド状態に変更する。サスペンド状態とは、ペア状態を停止して差分管理を実行させる状態である。
サスペンド状態に設定されると、第2ボリューム7Aの更新位置及び更新される旧データは、プール7Cに保存される。即ち、第2スナップショットボリューム7Bによって、第2ボリューム7Aの更新履歴が管理される。
移行制御部4Cは、最古世代(Va1)と一つ新しい世代(Va2)との間の差分データを検出し、この検出された差分データを第2記憶制御装置2に転送して、第2ボリューム7Aにコピーする。
第2ボリューム7Aと最古世代の第2スナップショットボリューム7B(Vb3)とは、サスペンド状態に設定されているため、第2ボリューム7Aに差分データが書き込まれると、差分データによって更新される前の旧データは、最古世代の第2スナップショットボリューム7B(Vb3)に退避する。つまり、第1記憶制御装置1内において最古世代の第1スナップショットボリューム5B(Va3)が生成された時の状況が、第2記憶制御装置2内で再現され、最古世代の第2スナップショットボリューム7B(Vb3)が生成される。
同様にして、移行制御部4Cは、第2ボリューム7Aと世代(Vb2)の第2スナップショットボリューム7B(Vb2)との関係をサスペンド状態に変更させ、さらに、世代(Va2)と一つ新しい世代(Va1)との差分データを検出して、この差分データを第2ボリューム7Aにコピーする。差分データが第2ボリューム7Aに書き込まれる前に、旧データは第2スナップショットボリューム7B(Vb2)に退避する。第1記憶制御装置1内において第1スナップショットボリューム5B(Va2)が生成された時の状況が、第2記憶制御装置2内で再現され、第2スナップショットボリューム7B(Vb2)が生成される。
このように、移行制御部4Cは、最古世代から最新世代に順番に遡るようにして、各世代で生じた差分データを第2ボリューム7Aにコピーする。これにより、第2記憶制御装置2内では、スナップショット制御部6Bによって、各世代の第2スナップショットボリューム7Bがそれぞれ作成される。
つまり、本実施形態では、第1記憶制御装置1で生じた第1ボリューム5Aの更新履歴をなぞることにより、第2記憶制御装置2の有するスナップショット機能を利用して、各世代のスナップショットボリューム7Bを自動的に生成させる。
さて、移行制御部4Cは、最新世代(Va1)のスナップショットボリュームの移行が開始されると、移行中にホスト3から発行されるI/O要求に対応する。例えば、ホスト3が移行中の差分データに関する更新要求(ライトコマンド)を発行した場合、移行制御部4Cは、ホスト3にビジー応答を返す。ホスト3が移行中の差分データ以外のデータに関する更新要求を発行した場合、移行制御部4Cは、この更新要求によって生じる新たな差分データの位置(例えば、ブロックアドレス)を管理する。そして、移行制御部4Cは、新たな差分データを第2ボリューム7Aにコピーさせる。これにより、最新世代の第2スナップショットボリューム7B(Vb1)の内容も変化する。
即ち、本実施形態では、移行元の第1記憶制御装置1と移行先の第2記憶制御装置2とのそれぞれにおいて、スナップショット機能が同時に動作している。スナップショット管理は、第1記憶制御装置1によって管理される。
このように構成される本実施形態によれば、移行先の第2記憶制御装置2が有するスナップショット制御部6Bを利用することにより、第1記憶制御装置1内のスナップショット構成を第2記憶制御装置2内に自動的に生成させることができる。
従って、例えば、プール5Cからプール7Cにスナップショット管理情報をコピーしたり、プール7Cにコピーされたスナップショット管理情報を第2ボリューム7Aに対応付けたりするための、特別なプログラムを用いずに、第1記憶制御装置1から第2記憶制御装置2にボリュームデータ及びスナップショット構成を移行させることができる。本実施形態によれば、比較的安価かつ簡易に、データ及びスナップショット構成を移行させることができるため、ユーザの使い勝手も向上する。
本実施形態では、ホスト3から第1記憶制御装置1へのアクセスを停止させることなく、第1記憶制御装置1から第2記憶制御装置2にデータ及びスナップショット構成を移行させることができる。従って、ユーザに意識させずに移行作業を行うことができ、ユーザの使い勝手が向上する。本方式では、新旧ストレージシステム間で、タイムスタンプ(スナップショットを実施した日時)等の属性情報にずれが発生するため、これら情報については、データ及び構成情報の移行完了後に別途移行する機構を装備する。この移行方法については、新ストレージシステム上の当該情報を書き換える方法と、オリジナルの情報は変えずに対応表で別管理する方法がある。
本実施形態では、ホスト3を介さずに、第1記憶制御装置1と第2記憶制御装置2とによって移行処理を行うことができる。従って、ホスト3に負担をかけずに、第1記憶制御装置1から第2記憶制御装置2へデータ及びスナップショット構成を移すことができ、ユーザの使い勝手が向上する。以下、本実施形態を詳細に説明する。
図2は、本実施例によるストレージシステムの全体構成を示すブロック図である。このストレージシステムは、第1記憶制御装置10と、第2記憶制御装置20と、ホスト30とを備えている。
図1との対応関係を説明する。第1記憶制御装置10は図1中の第1記憶制御装置1に、第2記憶制御装置20は図1中の第2記憶制御装置2に、ホスト30は図1中のホスト3に、第1コントローラ110は図1中の第1コントローラ4に、第2コントローラ210は図1中の第2コントローラ6に、第1記憶デバイス搭載部120は図1中の第1記憶デバイス搭載部5に、第2記憶デバイス搭載部220は図1中の第2記憶デバイス搭載部7に、通信経路CN10は図1中の通信経路CN1に、通信経路CN2は図1中の通信経路CN2に、それぞれ対応する。
図3に示すコマンド処理プログラム131は図1中のコマンド処理部4Aに、図3に示すスナップショット制御プログラム132は図1中のスナップショット制御部4Bに、図3に示す移行制御プログラム133は図1中の移行制御部4Cに、それぞれ対応する。図3に示す第1ボリューム125は図1中の第1ボリューム5Aに、図3に示す第1スナップショットボリューム126は図1中の第1スナップショットボリューム5Bに、図3に示す第1プール127は図1中の第1プール5Cに、それぞれ対応する。
図5に示すコマンド処理プログラム231は図1中のコマンド処理部6Aに、図5に示すスナップショット制御プログラム232は図1中のスナップショット制御部6Bに、図5に示す第2ボリューム225は図1中の第2ボリューム7Aに、図5に示す第2スナップショットボリューム226は図1中の第2スナップショットボリューム7Bに、図5に示す第2プール227は図1中の第2プール7Cに、それぞれ対応する。
図2に戻る。ホスト30は、図1で述べたホスト3と同様に、例えば、サーバコンピュータ、メインフレームコンピュータ、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置として構成され、通信経路CN10を介して、第1記憶制御装置10に接続される。
第1記憶制御装置10は、コントローラ110と、記憶デバイス搭載部120とに大別することができる。コントローラ110は、第1記憶制御装置10の動作を制御するものである。コントローラ110は、例えば、第1通信制御部111と、第2通信制御部112と、キャッシュメモリ113と、マイクロプロセッサ114と、制御メモリ115と、データ転送制御部116とを備えている。
第1通信制御部111は、ホスト30及び第2記憶制御装置20と通信を行うための通信制御回路である。第1通信制御部111は、例えば、iSCSIやFCPを用いて、ホスト30や第2記憶制御装置20と通信する。
第2通信制御部112は、各記憶デバイス121とそれぞれ通信を行うための通信制御回路である。第2通信制御部112は、例えば、FCPを用いて、各記憶デバイス121と通信する。なお、第2通信制御部112,212にそれぞれエキスパンダを接続し、エキスパンダを介して、第1記憶制御装置10と第2記憶制御装置20とが通信を行う構成でもよい。
キャッシュメモリ113は、ホスト30から受信したデータや記憶デバイス121から読み出したデータ等を記憶するためのメモリである。制御メモリ115は、後述する各種プログラムや制御情報を記憶するためのメモリである。
マイクロプロセッサ114は、制御メモリ115に記憶されたコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、後述するコマンド処理機能、スナップショット制御機能、移行制御機能をそれぞれ実現する。
データ転送制御部116は、例えば、DMA(Direct Memory Access)回路として構成される。各通信制御部111,112は、データ転送制御部116を用いることにより、マイクロプロセッサ114を介さずにキャッシュメモリ113に直接アクセスすることができる。
記憶デバイス搭載部120は、複数の記憶デバイス121を備えている。記憶デバイス121としては、例えば、ハードディスクデバイス、半導体メモリデバイス、光ディスクデバイス、光磁気ディスクデバイス、磁気テープデバイス、フレキシブルディスクデバイス等のデータを読み書き可能な種々のデバイスを利用可能である。
記憶デバイスとしてハードディスクデバイスを用いる場合、例えば、FC(Fibre Channel)ディスク、SCSI(Small Computer System Interface)ディスク、SATAディスク、ATA(AT Attachment)ディスク、SAS(Serial Attached SCSI)ディスク等を用いることができる。
記憶デバイスとして半導体メモリデバイスを用いる場合、例えば、フラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、MRAM(MagnetoresistiveRandom
Access Memory)、相変化メモリ(Ovonic Unified Memory)、RRAM(Resistance RAM)」等の種々のメモリデバイスを利用可能である。なお、記憶デバイスの種類は、上記のものに限定されず、将来製品化される他の種類の記憶デバイスも利用可能であろう。
記憶デバイスとして半導体メモリデバイスを用いる場合、例えば、フラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、MRAM(MagnetoresistiveRandom
Access Memory)、相変化メモリ(Ovonic Unified Memory)、RRAM(Resistance RAM)」等の種々のメモリデバイスを利用可能である。なお、記憶デバイスの種類は、上記のものに限定されず、将来製品化される他の種類の記憶デバイスも利用可能であろう。
一つまたは複数の記憶デバイス121の有する物理的記憶領域を一つのグループ122として仮想化することができる。この仮想化された物理的記憶領域122には、一つまたは複数の論理デバイス(LDEV)123を設けることができる。
論理デバイス123にLUN(Logical Unit Number)を設定することにより、論理ボリュームが生成される。ホスト30と論理ボリュームとの間のアクセス経路が設定されることにより、ホスト30は論理ボリュームにアクセスして使用することができる。
第2記憶制御装置20は、第1記憶制御装置10と同様に、コントローラ210と記憶デバイス搭載部220とに大別される。コントローラ210は、第1通信制御部211と、第2通信制御部212と、キャッシュメモリ213と、マイクロプロセッサ214と、制御メモリ215と、データ転送制御部216とを備える。コントローラ210は、第1記憶制御装置10のコントローラ110と同様に構成可能であるため、詳細な説明は省略する。
記憶デバイス搭載部220は、複数の記憶デバイス221を備えている。グループ222には一つまたは複数の論理デバイス223が設けられる。記憶デバイス搭載部220は、第1記憶制御装置10の記憶デバイス搭載部120と同様に構成可能であるため、詳細な説明は省略する。
図3は、第1記憶制御装置10の制御メモリ115に記憶されているコンピュータプログラム等と、記憶構成とを模式的に示す説明図である。図3の上側に示すように、制御メモリ115には、例えば、コマンド処理プログラム131と、スナップショット制御プログラム132と、移行制御プログラム133と、移行制御管理テーブル134とがそれぞれ記憶されている。
コマンド処理プログラム131は、ホスト30から発行されるリードコマンドやライトコマンドを処理し、その処理結果をホスト30に送信するためのコンピュータプログラムである。
スナップショット制御プログラム132は、ホスト30によって指定されるボリュームについて、ホスト30によって指定された時点のスナップショットを取得するためのコンピュータプログラムである。
移行制御プログラム133は、第1記憶制御装置10の更新履歴を第2記憶制御装置20へのライトコマンドに変換することにより、第2記憶制御装置20の有するスナップショット制御機能を利用して、第1記憶制御装置10のデータ及びスナップショット構成を、第2記憶制御装置20内に設けるためのコンピュータプログラムである。移行制御管理テーブル134は、データ及びスナップショット構成の移行を管理するためのテーブルである。
図3の下側に示すように、第1記憶制御装置10内には、ホスト30によって利用される第1ボリューム125が設けられる。第1記憶制御装置10には、記憶領域をプールとして管理するためのプール127を備えている。
プール127で管理されている記憶領域を使用することにより、各世代(Va1〜Va3)の第1スナップショットボリューム126が生成される。各第1スナップショットボリューム126は、それぞれのスナップショットを取得した時点における第1ボリューム125の記憶内容を論理的に保持している。
スナップショットの作成後に、ホスト30が第1ボリューム125を更新すればするほど、スナップショットボリューム126が管理すべきスナップショット管理情報は、増大する。スナップショットボリューム126の記憶容量が固定されている場合、その固定された記憶容量を使い切ってしまうと、それ以上差分を管理することができなくなる。また、スナップショットボリューム126の記憶容量が固定されていると、ホスト30による第1ボリューム125の更新量が少ない場合、使用されない無駄な記憶領域が生じることになる。そこで、本実施例では、プール127で記憶領域をまとめて管理し、必要な分の記憶領域をスナップショットボリューム126に割り当てることにより、効率的にスナップショットボリューム126を生成する。
図4は、移行制御管理テーブル134の構成を模式的に示す説明図である。移行制御管理テーブル134は、例えば、複数のビットマップテーブル(以下、ビットマップ)134A〜134Cから構成することができる。
移行候補ビットマップ134Aは、移行対象となる論理ブロックを示すための管理テーブルである。第1ボリューム125は複数の論理ブロックから構成されており、移行候補ビットマップ134Aは、各論理ブロックに対応するビットを備えている。第1ボリューム125から第2ボリューム225にデータを移行させる論理ブロックには、「1」がセットされる。移行対象以外の論理ブロックには、「0」がセットされる。
移行中ビットマップ134Bは、現在移行処理中の論理ブロックを示すための管理テーブルである。移行処理中の論理ブロックには「1」がセットされる。移行処理中ではない論理ブロックには「0」がセットされる。
移行残ビットマップ134Cは、移行させるべき論理ブロックであって、未だ移行対象となっていない論理ブロックを示すための管理テーブルである。即ち、移行残ビットマップ134Cは、第1記憶制御装置10から第2記憶制御装置20への移行中に、ホスト30によって更新された論理ブロックを管理する。
具体的な使用方法を説明する。最新世代の第1スナップショットボリューム126(Va1)と第1ボリューム125との間で差分を生じている論理ブロックには、移行候補ビットマップ134Aにおいて「1」がセットされる。
第1コントローラ110は、移行候補ビットマップ134Aにおいて「1」がセットされている論理ブロックを一つ選択する。第1コントローラ110は、その選択された論理ブロックについて、移行中ビットマップ134Bのビットを「1」にセットする。同時に、第1コントローラ110は、選択された論理ブロックについて、移行候補ビットマップ134Aのビットをリセットする。
第1コントローラ110は、移行中ビットマップ134Bにおいて「1」にセットされた論理ブロックのデータを、第1ボリューム125から第2ボリューム225にコピーさせる。コピー終了後に、第1コントローラ110は、コピーの終了した論理ブロックについて、移行中ビットマップ134Bのビットをリセットする。
最新世代の移行を開始した後で、ホスト30が第1ボリューム125を更新した場合、更新された論理ブロックについて、移行残ビットマップ134Cのビットに「1」がセットされる。
移行候補ビットマップ134Aの全ビットが「0」になると、移行残ビットマップ134Cの値が移行候補ビットマップ134Aにコピーされる。移行残ビットマップ134Cはリセットされる。
図5は、第2記憶制御装置20の制御メモリ215に記憶されているコンピュータプログラムと、第2記憶制御装置20の記憶構造とを模式的に示す説明図である。制御メモリ215には、コマンド処理プログラム231と、スナップショット制御プログラム232とが記憶されている。
コマンド処理プログラム231は、コマンド発行装置から発行されるコマンドを処理し、その処理結果をコマンド発行装置に返すためのコンピュータプログラムである。ここで、コマンド発行装置は、第1記憶制御装置10とホスト30とが該当する。第1記憶制御装置10から第2記憶制御装置20にデータ及びスナップショット構成を移行している期間では、第1記憶制御装置10がコマンド発行装置となる。移行が完了して、第1記憶制御装置10が第2記憶制御装置20に置き換えられた後は、ホスト30がコマンド発行装置となる。
スナップショット制御プログラム232は、指定されるボリュームについて、指定された時点のスナップショットを取得するためのコンピュータプログラムである。本実施例では、第1記憶制御装置10から第2記憶制御装置20にデータ及びスナップショット構成を移行させる前に、第1記憶制御装置10からの指示によって、第2記憶制御装置20内に、第2ボリューム225と各第2スナップショットボリューム226とプール227とが予め生成される。
スナップショット制御プログラム232は、第1記憶制御装置10の第1ボリューム125から第2ボリューム225にデータがコピーされると、更新対象の旧データを所定世代の第2スナップショットボリューム226に退避させる。
図6は、正ボリュームとスナップショットボリューム(図中、「V-VOL」)との関係を示す説明図である。正ボリュームとスナップショットボリュームとは、サスペンド状態またはペア状態のいずれかに設定される。本実施例では、第1ボリューム125及び第2ボリューム225が、それぞれ正ボリュームとなる。
図6(1)は、サスペンド状態を示す。サスペンド状態では、正ボリュームで生じた差分がスナップショットボリュームによって管理される。ホスト30が正ボリュームを更新すると、更新される前の旧データは、スナップショットボリュームに退避する。スナップショット管理情報は、旧データの元の位置と旧データとを対応付けて管理する。従って、スナップショット管理情報を参照することにより、更新前の状態を論理的に復元することができる。
図6(2)は、ペア状態を示す。ペア状態では、正ボリュームの内容とスナップショットボリュームの内容が一致しているものとして扱われ、正ボリュームで生じた差分は管理されない。従って、ホスト30が正ボリュームを更新しても、更新前の旧データはスナップショットボリュームに格納されない。
図7は、スナップショットボリュームを用いて、指定された世代の記憶内容を復元する様子を示す説明図である。図7では、最古世代(V3)における正ボリュームの記憶内容を復元する様子が示されている。
図7(1)は、最古世代のスナップショットを取得したときの正ボリュームの記憶内容を示す。論理ブロック(以下、ブロック)B1にはデータ「a」が、ブロックB2にはデータ「b」が、ブロック3にはデータ「c」が、ブロックB4にはデータ「d」がそれぞれ記憶されている。
図7(2)に示すように、ホスト30がブロックB1のデータを「A」に更新する場合、旧データ「a」は、最古世代(V3)のスナップショットボリュームに退避する。
この後、ホスト30から新たなスナップショットの取得が要求され、最古世代(V3)から次世代(V2)に切り替わる。図7(3)に示すように、ホスト30が、ブロックB2を新データ「B」に、ブロックB3を新データ「C」に、それぞれ更新する場合、旧データ「b」,「c」は、次世代のスナップショットボリュームに退避する。
この後、ホスト30は、さらに別のスナップショットの取得を要求し、次世代(V2)から最新世代(V1)に切り替わる。図7(4)に示すように、ホスト30がブロックB3を新データ「Q」で更新する場合、旧データ「C」は、最新世代のスナップショットボリュームに退避する。
図7(5)は、現在の正ボリュームの記憶状態を示す。ブロックB1〜B3は過去にそれぞれ更新されており、ブロックB4のみが更新されていない。
図7の右側に示すように、最古世代における正ボリュームの記憶内容を復元する場合、最古世代から最新世代までスナップショットボリュームを順番に遡り、各世代で管理されているスナップショット管理情報を正ボリュームの記憶内容に適用する。これにより、最古世代における正ボリュームの記憶内容が論理的に復元される(図7中のV3VOL)。
即ち、正ボリュームの記憶内容を基礎として、各世代の更新履歴を順番に適用することにより、所望の世代の記憶内容を復元することができる。
各世代のスナップショットボリューム及び正ボリュームから抽出されるデータを、正ボリュームとは別の論理ボリュームに書き込むことにより、指定された世代(この例では、最古世代)の記憶内容を実体化させることができる。
なお、最古世代の記憶内容を実体化させない場合でも、最古世代における正ボリュームの記憶内容は論理的に復元されているので、リードアクセスは可能である。図7では、最古世代の記憶内容を復元して実体化する場合を述べたが、他の世代についても同様に行うことができる。
図8は、本実施例による移行処理を示すフローチャートである。以下のフローチャートは、本発明の理解及び実施に必要な程度で各処理の概要を示しており、実際のコンピュータプログラムとは相違する場合がある。いわゆる当業者であれば、図示されたステップを一部変更したり、順番を入れ替えたり、削除したりすることができるであろう。以下の説明では、図8を中心に説明し、適宜図9〜図13を参照する。
移行処理は、移行元である第1記憶制御装置10の第1コントローラ110により、主導される。第1コントローラ110は、移行処理の開始に先立って、移行準備を整える(S10)。まず、第1コントローラ110は、通信経路CN20を介して、第2コントローラ210に移行処理の前準備を指示する(S10)。
即ち、第1コントローラ110は、移行対象のスナップショット構成を特定し、この特定された移行対象のスナップショット構成を受け入れるための構成を、移行先である第2記憶制御装置20内に用意させるべく、第2コントローラ210に指示を与える。
移行対象のスナップショット構成としては、移行させるべき第1ボリューム125及び各第1スナップショットボリューム126と、各第1スナップショットボリューム126に記憶領域を提供するプール127とが含まれる。サスペンド状態に設定されている第1スナップショットボリューム126のみが移行対象として選択される。
第2コントローラ210は、移行対象のスナップショット構成を受け入れるための構成として、第1ボリューム125に対応する第2ボリューム126と、各第1スナップショットボリューム126にそれぞれ対応する各第2スナップショットボリューム226と、第1プール127に対応する第2プール227とを、第2記憶制御装置20内にそれぞれ構築する(S10)。
なお、第1コントローラ110は、移行処理の開始に先立って、ホスト30に対し、第1ボリューム125のみへのリードアクセス及びライトアクセスを許可し、各第1スナップショットボリューム126へのライトアクセスを禁止する(S10)。ホスト30から各第1スナップショットボリューム126へのリードアクセスは許可してもよい。
このようなアクセス制御は、例えば、第1ボリューム125のアクセス属性及び各第1スナップショットボリューム126のアクセス属性をそれぞれ管理するためのテーブルを用いることにより、実現することができる。第1ボリューム125のアクセス属性は「リード及びライトの両方とも可能」に設定され、各第1スナップショットボリューム126のアクセス属性は「リードオンリー」に設定される。
なお、各第1スナップショットボリューム126へのリードアクセスも禁止する場合は、各第1スナップショットボリューム126のアクセス属性を「リードアクセス及びライトアクセスの両方とも禁止」に設定するか、あるいは、「隠蔽」に設定する。「隠蔽」とは、ホスト30に第1スナップショットボリューム126の存在を見せず、隠してしまうための属性である。
第1コントローラ110は、第2記憶制御装置20側の準備が整ったことを確認すると、最古世代における第1ボリューム125の記憶内容を、第2ボリューム126に実体化させる(S11)。尚、実体化とは、第1ボリューム125の記憶内容を第2ボリューム126に書き込むことや、受信した内容に基づきデータを再現すること等を意味する。
図9に示すように、第1コントローラ110は、第2コントローラ210に指示することにより、第2ボリューム225と各第2スナップショットボリューム226との関係をそれぞれペア状態に設定させる。
図10に示すように、第1コントローラ110は、最古世代における第1ボリューム125のデータを、第2記憶制御装置20に送信して第2ボリューム225に書き込むことにより、第2ボリューム225内に最古世代の記憶内容を実体化させる(S11)。
第2ボリューム225と各第2スナップショットボリューム226とは、それぞれペア状態に設定されており、差分管理が停止している。従って、第2ボリューム225に最古世代のデータが書き込まれても、各第2スナップショットボリューム226に影響は生じない。
第1コントローラ110は、移行処理の対象世代として最古世代(V3)を設定する(S12)。第1コントローラ110は、最古世代において生じた差分データを検出する(S13)。第1コントローラ110は、第2コントローラ210に指示を与えることにより、最古世代に対応する第2スナップショットボリューム226(Vb3)をサスペンド状態に変更させる(S14)。これにより、第2記憶制御装置20では、差分管理が開始され、第2ボリューム225への更新に応じて、第2スナップショットボリューム226(Vb3)の内容が変化する。なお、S13とS14の順番を入れ替えてもよい。
第1コントローラ110は、S13で検出した差分データを第2記憶制御装置20に転送して第2ボリューム225にコピーする(S15)。第2記憶制御装置20では、差分管理が開始されているため、S15で第2ボリューム225が更新されると、第2ボリューム225に記憶されていた旧データが最古世代の第2スナップショットボリューム226(Vb3)に退避する。
図11に示すように、第1コントローラ110は、移動対象世代である最古世代の第1スナップショットボリューム126(Va3)とそれより1つ新しい世代の第1スナップショットボリューム126(Va2)との間で差分の生じているブロックを検出する。第1コントローラ110は、この差分の生じているブロックに対応する第1スナップショットボリューム(Va2)のデータ「A」を、差分データとして検出する(S13)。
第1コントローラ110は、差分データ「A」を第2ボリューム225にコピーさせると(S15)、第2ボリューム225に記憶されていた旧データ「a」は、最古世代に対応する第2スナップショットボリューム226(Vb3)に退避する。このスナップショット制御は、第2コントローラ210によって行われる。
この結果、最古世代に対応する第2スナップショットボリューム226(Vb3)は、最古世代の第1スナップショットボリューム126(Va3)と同一構成となる。つまり、第1コントローラ110は、第1スナップショットボリューム126及び第1ボリューム125に基づいて(更新履歴に基づいて)、第1ボリューム125で生じた最古世代の更新を、第2ボリューム225への差分データ(更新データ)の書込み処理として、再現する。
移行対象世代に関する全ての差分データが、第2ボリューム225にコピーされると、その移行対象世代の第2スナップショットボリューム226が完成する(S16)。移行対象世代の移行が完了すると(S16:YES)、第1コントローラ110は、全ての世代の移行が完了したか否かを判定する(S17)。全世代の移行が完了した場合は、本処理は終了する。
未だ移行されていない世代がある場合(S17:NO)、第1コントローラ110は、移行対象世代を一つ新しくする(S18)。この例では、移行対象世代は、最古世代(V3)から次世代(V2)に切り替わる(S18)。
第1コントローラ110は、移行対象世代が最新世代(V1)に到達したか否かを判定する(S19)。移行対象世代が最新世代に到達してない場合(S19:NO)、S13に戻り、上述のS13〜S18を繰り返す。
移行対象世代が最新世代に到達した場合(S19:YES)、第1コントローラ110は、最新世代の移行処理を実行する(S20)。最新世代の移行処理については、図14,図15を参照して後述する。
図12は、最古世代(V3)よりも一つ後の世代(V2)を第1記憶制御装置10から第2記憶制御装置20に移行させる様子を示す。第1コントローラ110は、移行対象世代に対応する第2スナップショットボリューム226(Vb2)をサスペンド状態に設定する。これにより、第2スナップショットボリューム226(Vb2)の内容は、第2ボリューム225で生じた更新に応じて変化する。
第1コントローラ110は、移行対象世代の第1スナップショットボリューム126(Va2)とその一つ後の第1スナップショットボリューム126(Va1)との間で差分を生じているブロックを検出し、このブロックに記憶されている第1スナップショットボリューム126(Va1)のデータを差分データとして、第2ボリューム225にコピーさせる。
図12に示す例では、第2ボリューム226にデータ「B」,「C」が書き込まれ、この書込みに応じて、旧データ「b」,「c」が移行対象世代に対応する第2スナップショットボリューム226(Vb2)に退避する。
図13は、最新世代の移行を示す。最新世代も、上述の仕組みに従って移行処理が行われる。即ち、移行対象世代(V1)に対応する第2スナップショットボリューム226(Vb1)は、サスペンド状態に設定される。第1コントローラ110は、第1ボリューム125の最新世代で生じた更新を、第2ボリューム225への差分データの書込みとして再現する。第2コントローラ210は、第2ボリューム225への差分データの書込みに応じて、最新世代に対応する第2スナップショットボリューム226(Vb1)に旧データを退避させる。
最古世代から最新世代に向けて順番に、移行対象世代で生じた差分データを検出し、この差分データを第2ボリュームに書き込ませることにより、第2記憶制御装置20内に、第1記憶制御装置10内のスナップショット構成と同一のスナップショット構成を生成させることができる。
従って、本実施例では、第1プール127に格納されているスナップショット管理情報を第2プール227にコピーしたり、スナップショット管理情報と第2ボリュームとの関連づけを行ったりする必要がない。
次に、最新世代の移行処理について説明する。本実施例では、ホスト30からのアクセスを停止させずに、第1記憶制御装置10から第2記憶制御装置20にデータ及びスナップショット構成を移行させる。従って、本実施例では、移行処理中に、ホスト30が第1ボリューム125にアクセスする可能性がある。そこで、本実施例では、移行処理中に生じたアクセスを、以下に述べるように管理する。
図14は、移行処理中における、ホスト30からのアクセス要求(I/O要求)を処理するためのフローチャートである。第1コントローラ110は、ホスト30からのアクセス要求がライト要求であるか否かを判定する(S30)。ライト要求ではない場合(S30:NO)、第1コントローラ110は、ホスト30からのアクセス要求を処理し、その結果をホスト30に送信する(S31)。つまり、ホスト30が第1ボリューム125にリードコマンドを発行した場合(S30:NO)、第1コントローラ110は、要求されたデータを第1ボリューム125から読出して、ホスト30に送信する(S31)。
ホスト30からのアクセス要求がライト要求の場合(S30:YES)、第1コントローラ110は、移行中のブロックへのライト要求であるか否かを判定する(S32)。移行中のブロックへのライト要求である場合(S32:YES)、第1コントローラ110は、ホスト30にビジー応答を返す(S33)。ビジー応答を受領したホスト30は、時間をおいて再びライト要求を発行する。
移行中のブロックへのライト要求ではない場合(S32:NO)、第1コントローラ110は、ライト要求の対象となっているブロックについて、移行残ビットマップ134Cに「1」をセットする(S34)。そして、第1コントローラ110は、そのライト要求を処理し、その結果をホスト30に返す(S35)。即ち、第1コントローラ110は、対象ブロックのデータを更新し、更新が完了した旨をホスト30に報告する(S35)。
図15は、図8中にS20で示す最新世代の移行処理を示す。第1コントローラ110は、移行候補ビットマップ134A,移行中ビットマップ134B,移行残ビットマップ134Cをそれぞれリセットする(S40)。
第1コントローラ110は、最新世代の第1スナップショットボリューム126(Va1)と第1ボリューム125との間で差分を生じているブロックを抽出し(S41)、この抽出されたブロックについて、移行候補ビットマップ134Aに「1」をセットする(S42)。
第1コントローラ110は、移行候補ビットマップ134Aにおいて「1」がセットされている論理ブロックを一つ選択する(S43)。第1コントローラ110は、その選択された論理ブロックについて、移行中ビットマップ134Bのビットを「1」にセットする(S44)。同時に、第1コントローラ110は、選択された論理ブロックについて、移行候補ビットマップ134Aのビットをリセットする(S45)。
第1コントローラ110は、移行中ビットマップ134Bにおいて「1」にセットされた論理ブロックのデータを、第1ボリューム125から第2ボリューム225にコピーさせる(S46)。コピー終了後に、第1コントローラ110は、コピーの終了した論理ブロックについて、移行中ビットマップ134Bのビットをリセットする。
第1コントローラ110は、移行候補ビットマップ134Aの全ビットが「0」になっているか否かを判定する(S47)。移行候補ビットマップ134Aが「1」にセットされているビットを有する場合(S47:NO)、S44に戻る。
移行候補ビットマップ134Aの全ビットが「0」の場合(S47:YES)、第1コントローラ110は、移行残ビットマップ134Cの全ビットが「0」であるか否かを判定する(S48)。
移行残ビットマップ134Cの全ビットが「0」の場合(S48:YES)、移行すべきデータが残っていないため、本処理を終了する。移行残ビットマップ134Cにおいて「1」にセットされているビットがある場合(S48:NO)、第1コントローラ110は、移行残ビットマップ134Cの値を移行候補ビットマップ134Aにコピーして(S49)、S44に戻る。
図15に示す処理により、移行中に生じた新たな差分データについても、第1記憶制御装置10から第2記憶制御装置20に移行させることができる。即ち、本実施例では、第1記憶制御装置10及び第2記憶制御装置20の両方において、スナップショット機能が同時に作動しており、ホスト30からのアクセス要求を処理しながら、データ及びスナップショット構成を移行させることができる。
本実施例は上述の構成を備えるため、以下の効果を奏する。移行先の第2記憶制御装置20が有するスナップショット機能を利用することにより、第1記憶制御装置10内のスナップショット構成を第2記憶制御装置20内に自動的に生成させることができる。
従って、本実施例では、少なくとも移行先の記憶制御装置に特別なプログラムを設ける必要がなく、第1記憶制御装置10から第2記憶制御装置20への書込み処理によって、データ及びスナップショット構成を移行させることができる。従って、比較的安価かつ簡易に、データ及びスナップショット構成を移行させることができ、ユーザの使い勝手も向上する。
本実施例では、ホスト30から第1記憶制御装置10へのアクセスを停止させることなく、第1記憶制御装置10から第2記憶制御装置20にデータ及びスナップショット構成を移行させることができる。従って、ユーザに意識させずに移行作業を行うことができ、ユーザの使い勝手が向上する。
本実施例では、ホスト30を介さずに、第1記憶制御装置10と第2記憶制御装置20とによって移行処理を行うことができる。従って、ホスト30に負担をかけずに、第1記憶制御装置10から第2記憶制御装置20へデータ及びスナップショット構成を移すことができ、ユーザの使い勝手が向上する。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
1:移行元記憶制御装置、2:移行先記憶制御装置、3:ホストコンピュータ、3A:アプリケーションプログラム、3B:管理部、4:コントローラ、4A:コマンド処理部、4B:スナップショット制御部、4C:移行制御部、5:記憶デバイス搭載部、5A:移行元ボリューム、5B:移行元スナップショットボリューム、5C:プール、6:コントローラ、6A:コマンド処理部、6B:スナップショット制御部、7:記憶デバイス搭載部、7A:移行先ボリューム、7B:移行先スナップショットボリューム、7C:プール、10:第1記憶制御装置(移行元記憶制御装置)、20:第2記憶制御装置(移行先記憶制御装置)、30:ホスト、110:第1コントローラ、111:第1通信制御部、112:第2通信制御部、113:キャッシュメモリ、114:マイクロプロセッサ、115:制御メモリ、116:データ転送制御部、120:記憶デバイス搭載部、121:記憶デバイス、122:グループ、123:論理デバイス、125:第1ボリューム、126:第1スナップショットボリューム、127:プール、131:コマンド処理プログラム、132:スナップショット制御プログラム、133:移行制御プログラム、134:移行制御管理テーブル、134A:移行候補ビットマップ、134B:移行中ビットマップ、134C:移行残ビットマップ、210:コントローラ、211:第1通信制御部、212:第2通信制御部、213:キャッシュメモリ、214:マイクロプロセッサ、215:制御メモリ、216:データ転送制御部、220:記憶デバイス搭載部、221:記憶デバイス、225:第2ボリューム、226:第2スナップショットボリューム、227:プール、231:コマンド処理プログラム、232:スナップショット制御プログラム。
Claims (11)
- 第1記憶制御装置と第2記憶制御装置とを備えるストレージシステムであって、
前記第1記憶制御装置は、ホストコンピュータにより使用される第1ボリュームと、この第1ボリュームの所定時点の記憶内容をイメージとして記憶する少なくとも一つ以上の第1スナップショットボリュームと、前記第1ボリュームに関する差分を管理するための第1スナップショット制御部であって、前記第1ボリュームが更新される場合には、更新対象データを前記各第1スナップショットボリュームのうち所定世代の第1スナップショットボリュームに退避させ、かつ、前記第1ボリュームにおける更新位置を管理する、第1スナップショット制御部と、
をそれぞれ備えており、
前記第2記憶制御装置は、第2ボリュームと、この第2ボリュームの所定時点の記憶内容をイメージとして記憶する少なくとも一つ以上の第2スナップショットボリュームと、前記第2ボリュームに関する差分を管理するための第2スナップショット制御部であって、前記第2ボリュームが更新される場合には、更新対象データを前記各第2スナップショットボリュームのうち所定世代の第2スナップショットボリュームに退避させ、かつ、前記第2ボリュームにおける更新位置を管理する、第2スナップショット制御部と、
をそれぞれ備えており、
前記第1記憶制御装置から前記第2記憶制御装置に、データ及びスナップショットに関する構成をそれぞれ移行させるための移行制御部であって、(1)前記各第1スナップショットボリュームのうち最古世代の第1スナップショットボリュームの記憶内容を前記第2ボリューム内に復元し、(2)前記最古世代から最新世代に向けて順番に、(2−1)移行対象世代の第1スナップショットボリュームの内容と前記移行対象世代の第1スナップショットボリュームよりも一世代新しい前記第1スナップショットボリュームの内容との間の差分データを検出し、(2−2)この検出された差分データを前記第2記憶制御装置に転送して前記第2ボリュームに書き込ませる、移行制御部を、備えるストレージシステム。 - 前記移行制御部は、前記(1)を実行する前に、(0)前記第2記憶制御装置に所定の指示を与えることにより、前記第2ボリューム及び前記各世代の第2スナップショットボリュームを前記第2記憶制御装置内に予め生成させる、請求項1に記載のストレージシステム。
- 前記移行制御部は、前記(0)において、前記第2ボリュームと前記各世代の第2スナップショットボリュームとの関係を、差分管理を停止させるためのペア状態にそれぞれ設定し、前記(2−2)の実行前に、前記移行対象世代に対応する第2スナップショットボリュームと前記第2ボリュームとの関係を、前記差分管理を実行させるためのサスペンド状態に変更する、請求項2に記載のストレージシステム。
- 前記移行制御部は、(3)前記最新世代の第1スナップショットボリュームに関する前記差分データを前記最新世代に対応する第2スナップショットボリュームに移行中に、前記ホストコンピュータから更新要求が生じた場合には、この更新要求によって生じる新たな差分データを管理しておき、この管理される新たな差分データを前記最新世代に対応する前記第2スナップショットボリュームに書き込ませる、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のストレージシステム。
- 前記移行制御部は、前記(3)において、前記最新世代の前記第1スナップショットボリュームから前記最新世代に対応する前記第2スナップショットボリュームに移行中の差分データについて、前記ホストコンピュータが更新を要求した場合には、ビジー応答を前記ホストコンピュータ返し、前記移行中の差分データ以外について前記ホストコンピュータが更新を要求した場合には、この前記移行中の差分データ以外の更新要求に関する差分データを前記新たな差分データとして管理する、
請求項4に記載のストレージシステム。 - 前記移行制御部は、前記移行中の差分データを管理するための管理テーブルと、前記新たな差分データを管理するための別の管理テーブルとを使用することができる、請求項5に記載のストレージシステム。
- 前記移行制御部は、前記第1記憶制御装置または前記第2記憶制御装置のいずれか一方に設けられている、請求項1〜請求項6のいずれかに記載のストレージシステム。
- 前記第1記憶制御装置及び前記第2記憶制御装置は、筐体内に交換不能に固定されている複数の記憶デバイスをそれぞれ備えている、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のストレージシステム。
- 第1記憶制御装置から第2記憶制御装置にデータ及びスナップショットに関する構成を移行させるための移行方法であって、
前記第1記憶制御装置及び前記第2記憶制御装置は、指定された時点におけるボリュームの記憶内容をイメージとしてスナップショットボリュームに記憶させるためのスナップショット機能をそれぞれ備えており、
前記第2記憶制御装置内に、前記第1記憶制御装置内の第1ボリュームに対応する第2ボリュームと、前記第1記憶制御装置の各世代の第1スナップショットボリュームにそれぞれ対応する第2スナップショットボリュームとを、それぞれ生成させるための準備ステップと、
前記各世代の前記第1スナップショットボリュームのうち所定の第1スナップショットボリュームの内容及び前記第1ボリュームの内容に基づいて、前記第1記憶制御装置から前記第2記憶制御装置にデータをコピーさせることにより、最古世代の記憶内容を前記第2ボリュームに復元させる最古世代復元ステップと、
移行対象世代の第1スナップショットボリュームの内容と前記移行対象世代の第1スナップショットボリュームよりも一世代新しい前記第1スナップショットボリュームの内容との間の差分データを検出する差分データ検出ステップと、
前記検出された差分データを、前記第1記憶制御装置から前記第2記憶制御装置に転送することにより、前記第2ボリュームに書き込ませるコピーステップと、
前記移行対象世代を前記最古世代から最新世代に遡らせながら、前記差分データ検出ステップと前記コピーステップとを繰り返させるステップと、
をそれぞれ実行する、スナップショット構成の移行方法。 - 前記移行対象世代が前記最新世代に到達した場合には、移行中に前記ホストコンピュータから発行される更新要求を管理し、この更新要求に関する新たな差分データを検出し、この新たな差分データを前記最新世代に対応する第2スナップショットボリュームに書き込ませるステップを備える請求項9に記載のスナップショット構成の移行方法。
- 第1記憶制御装置から第2記憶制御装置にデータ及びスナップショットに関する構成を移行させるための移行方法であって、
前記第1記憶制御装置及び前記第2記憶制御装置は、指定された時点におけるボリュームの記憶内容をイメージとしてスナップショットボリュームに記憶させるためのスナップショット機能をそれぞれ備えており、
前記第2記憶制御装置内に、前記第1記憶制御装置内の第1ボリュームに対応する第2ボリュームと、前記第1記憶制御装置の各世代の第1スナップショットボリュームにそれぞれ対応する第2スナップショットボリュームとを、それぞれ生成させるための準備ステップであって、前記第2ボリュームと前記各第2スナップショットボリュームとの関係を、差分管理を停止させるためのペア状態にそれぞれ設定させる準備ステップと、
前記各世代の前記第1スナップショットボリュームのうち所定の第1スナップショットボリュームの内容及び前記第1ボリュームの内容に基づいて、前記第1記憶制御装置から前記第2記憶制御装置にデータをコピーさせることにより、最古世代の記憶内容を前記第2ボリュームに復元させる最古世代復元ステップと、
前記第2ボリュームと移行対象世代の前記第2スナップショットボリュームとの関係を、差分管理を実行するためのサスペンド状態に変更させる状態変更ステップと、
前記移行対象世代の第1スナップショットボリュームの内容と前記移行対象世代の第1スナップショットボリュームよりも一世代新しい前記第1スナップショットボリュームの内容との間の差分データを検出する差分データ検出ステップと、
前記検出された差分データを、前記第1記憶制御装置から前記第2記憶制御装置に転送する差分データ転送ステップと、
前記第2記憶制御装置の有する前記スナップショット機能を用いることにより、前記差分データを前記第2ボリュームに書き込む前に、前記差分データによって更新される旧データを前記移行対象世代に対応する前記第2スナップショットボリュームにコピーして退避させる退避ステップと、
前記差分データを前記第2ボリュームに書き込ませるコピーステップと、
前記移行対象世代を前記最古世代から最新世代に遡らせながら、前記状態変更ステップと前記差分データ検出ステップと前記差分データ転送ステップと前記退避ステップと前記コピーステップとをそれぞれ繰り返させるためのステップと、
をそれぞれ実行する、スナップショット構成の移行方法。
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