JP5603941B2 - 計算機システム及びデータ移行方法 - Google Patents

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Description

本発明は計算機システム及びデータ移行方法に関し、特にストレージ装置間の入替え時におけるデータ移行に適用して好適なものである。
従来、大規模なデータを取り扱う計算機システムでは、ホスト装置とは別個に設けられた大容量のストレージ装置を用いてデータを管理している。
かかる計算機システムにおいて、既存のストレージ装置を新たなストレージ装置に入れ替える場合、既存のストレージ装置に保存されているデータを継続して利用するために、当該ストレージ装置に保存されているデータを新たなストレージ装置に移行させる必要があるが、この際、ホスト計算機及びストレージ装置間のデータの授受を止めることなくデータ移行を行い得ることが望まれる。また、既存のストレージ装置及び新たなストレージ装置間でデータ移行を行う際に、既存のストレージ装置や、ホスト計算機及びネットワークなどの既設の装置に特殊な機能が要求されない方法が望ましい。
この場合において、例えば、下記特許文献1には、既存のストレージ装置において、論理ユニットを外部ボリュームとして設定した後、交替パスプログラムを用いてホスト計算機のアクセス先を新たなストレージ装置に移行し、その後、新たなストレージ装置において、コピー機能を用いて既存のストレージ装置が有する論理ユニットに格納されるデータを、当該新たなストレージ装置が有する論理ユニットにコピーすることによりデータを移行させる技術が開示されている。そして、この特許文献1に開示されたデータ移行方法によれば、既存のストレージ装置やネットワークの特殊な機能を利用することなく、ホスト計算機及びストレージ装置間のデータの授受を止めずに、データをストレージ装置間で移行することができる。
特開2004−220450号公報
ところで、かかる特許文献1に開示されたデータ移行方法では、データの整合性を保つために、ホスト計算機に実装された交替パスプログラムが既存のストレージ装置へのパスと新たなストレージ装置へのパスを排他的に利用することとなる。しかしながら、ホスト計算機に実装されたオペレーティングシステムの種類によっては、交替パスプログラムがパスを排他的に利用できない場合があり、このような場合には、特許文献1に開示されたデータ移行方法を利用できない問題があった。
一方、ホスト計算機に実装された交替パスプログラムの排他機能に依存しない他のデータ移行方法によると、既存のストレージ装置のデータ及び新たなストレージ装置のデータが並列にアクセスされる可能性がある。そのような状況でデータの整合性を保つ方法として、既存のストレージ装置及び新たなストレージ装置が互いにリモートコピーを行う方法もあるが、結果的に、既存のストレージ装置の特殊な機能を利用することとなり、既存のストレージ装置の特殊な機能に依存しないデータ移行方法はなかった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、データの授受を止めずに、既設の装置の特殊な機能を利用することなくストレージ装置間のデータ移行を行い得る計算機システム及びデータ移行方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、計算機システムにおいて、ホスト計算機と、1又は複数の第1の記憶装置を有し、前記第1の記憶装置の記憶領域を第1の論理ユニットとして前記ホスト計算機に提供する第1のストレージ装置と、1又は複数の第2の記憶装置を有する第2のストレージ装置とを設け、前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置内の前記第1の論理ユニットをそれぞれ仮想化して第2の論理ユニットとして前記ホスト計算機に提供すると共に、前記第1のストレージ装置から各前記第1の論理ユニットの構成情報を収集し、収集した各前記第1の論理ユニットの構成情報をそれぞれ対応する前記第2の論理ユニットに設定し、前記ホスト計算機は、前記第2の論理ユニットへのパスを交替パスの対象に追加すると共に、前記第1の論理ユニットへのパスを交替パスの対象から削除し、前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ユニットに格納されたデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーし、当該記憶領域を前記第2の論理ユニットと対応付けるようにした。
また本発明は、ホスト計算機と、1又は複数の第1の記憶装置を有し、前記第1の記憶装置の記憶領域を第1の論理ユニットとして前記ホスト計算機に提供する第1のストレージ装置と、1又は複数の第2の記憶装置を有する第2のストレージ装置とを有する計算機システムにおいて第1のストレージ装置から第2のストレージ装置にデータを移行するデータ移行方法において、前記第2のストレージ装置が、前記第1のストレージ装置内の前記第1の論理ユニットをそれぞれ仮想化して第2の論理ユニットとして前記ホスト計算機に提供すると共に、前記第1のストレージ装置から各前記第1の論理ユニットの構成情報を収集し、収集した各前記第1の論理ユニットの構成情報をそれぞれ対応する前記第2の論理ユニットに設定する第1のステップと、前記ホスト計算機が、前記第2の論理ユニットへのパスを交替パスの対象に追加すると共に、前記第1の論理ユニットへのパスを交替パスの対象から削除し、前記第2のストレージ装置が、前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ユニットに格納されたデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーし、当該記憶領域を前記第2の論理ユニットと対応付ける第2のステップとを設けるようにした。
本発明によれば、既設の装置の特殊な機能を利用することなく、データの授受を止めずに、ストレージ装置間のデータ移行を行うことができる。
第1及び第2の実施の形態による計算機システムの全体構成を示すブロック図である。 ホスト計算機のメモリにおけるデータ構成を概念的に示す概念図である。 管理計算機のメモリにおけるデータ構成を概念的に示す概念図である。 移行元ストレージ装置における記憶領域の階層構造の説明に供する概念図である。 移行元ストレージ装置のメモリにおけるデータ構成を概念的に示す概念図である。 移行先ストレージ装置における記憶領域の階層構造の説明に供する概念図である。 移行先ストレージ装置のメモリにおけるデータ構成を概念的に示す概念図である。 アクセス先移行処理の説明に供する概念図である。 データコピー処理の説明に供する概念図である。 データ移行制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 外部ボリューム設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 Inquiry情報設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 キャッシュモードオフ処理の処理手順を示すフローチャートである。 交替パス追加処理の処理手順を示すフローチャートである。 交替パス削除処理の処理手順を示すフローチャート図である。 キャッシュモードオン設定処理の処理手順を示すフローチャートである。 論理デバイス作成処理の処理手順を示すフローチャートである。 論理デバイスコピー処理の処理手順を示すフローチャートである。 仮想デバイス入替え処理の処理手順を示すフローチャートである。 リード処理の処理手順を示すフローチャートである。 ライト処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態によるパス管理エントリの説明に供する概念図である。 第2の実施の形態によるデータ移行制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)計算機システムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態による計算機システムを示す。本計算機システム1は、ホスト計算機2、管理計算機3、2台のストレージ装置4A,4B、SAN(Storage Area Network)5及びLAN(Local Area Network)6を備えて構成される。そしてホスト計算機2は、SAN(Storage Area Network)5を介して各ストレージ装置4A,4Bとそれぞれ接続され、管理計算機3は、LAN(Local Area Network)6を介してホスト計算機2及び各ストレージ装置4A,4Bとそれぞれ接続されている。
ホスト計算機2は、CPU10、メモリ11、記憶装置12、入力装置13、表示装置14、複数のポート15及びインタフェース制御部16を備えて構成される。CPU10は、ホスト計算機2全体の動作制御を司るプロセッサであり、記憶装置12に格納された各種プログラムをメモリ11に読み出して実行する。メモリ11は、ホスト計算機2の起動時にCPU10により記憶装置12から読み出された各種プログラムを記憶するために用いられるほか、CPU10のワークメモリとしても用いられる。
記憶装置12は、例えば、ハードディスク装置又はSSD(Solid State Drive)から構成され、各種プログラムや制御データを記憶保持するために用いられる。入力装置13は、例えば、キーボードスイッチやポインティングデバイス、マイクロフォンなどから構成され、表示装置14は、例えば液晶ディスプレイなどから構成される。各ポート15は、ホスト計算機2をSAN5に接続するためのアダプタであり、インタフェース制御部16は、ホスト計算機2をLAN6に接続するためのアダプタである。
管理計算機3は、ホスト計算機2及び各ストレージ装置4A,4Bを管理するためのコンピュータ装置であり、CPU20、メモリ21、記憶装置22、入力装置23、表示装置24及びインタフェース制御部25を備えて構成される。CPU20は、管理計算機3全体の動作制御を司るプロセッサであり、記憶装置22に格納された各種プログラムをメモリ21に読み出して実行する。メモリ21は、管理計算機3の起動時にCPU20により記憶装置22から読み出された各種プログラムを記憶するために用いられるほか、CPU20のワークメモリとしても用いられる。
記憶装置22は、例えばハードディスク装置又はSSDから構成され、各種プログラムや制御データを記憶保持するために用いられる。入力装置23は、例えば、キーボードスイッチやポインティングデバイス、マイクロフォンなどから構成され、表示装置24は、例えば液晶ディスプレイなどから構成される。インタフェース制御部25は、管理計算機3をLAN6に接続するためのアダプタである。
ストレージ装置4A,4Bは、複数の記憶装置30A,30Bと、記憶装置30A,30Bに対するデータの入出力を制御するコントロール部31A,31Bとから構成される。
記憶装置30A,30Bは、例えばSCSI(Small Computer System Interface)ディスク等の高価なディスクや、SATA(Serial AT Attachment)ディスクや光ディスク等の安価なディスクなどから構成される。複数の記憶装置30A,30Bにより1つのRAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)グループが構成され、1又は複数のRAIDグループが提供する物理的な記憶領域上に、1又は複数の論理ユニットが設定される。そしてホスト計算機2からのデータは、この論理ユニット内に所定大きさのブロックを単位として格納される。
コントロール部31は、CPU40A,40B、メモリ41A,41B、キャッシュメモリ42A,42B、複数のホスト側ポート43A,43B、複数の記憶装置側ポート44A,44B及びインタフェース制御部45A,45Bを備えて構成される。CPU40A,40Bは、ストレージ装置4A,4B全体の動作制御を司るプロセッサであり、記憶装置30A,30Bに格納された各種プログラムをメモリ41A,41Bに読み出して実行する。メモリ41A,41Bは、ストレージ装置4A,4Bの起動時にCPU40A,40Bにより特定の記憶装置30A,30Bから読み出された各種プログラムを記憶するために用いられるほか、CPU40A,40Bのワークメモリとしても用いられる。
キャッシュメモリ42A,42Bは、半導体メモリから構成され、主としてホスト計算機2と記憶装置30A,30Bの間で授受されるデータを一時的に格納するために用いられる。ホスト側ポート43A,43Bは、ストレージ装置4A,4BをSAN5に接続するためのアダプタであり、記憶装置側ポート44A,44Bは、記憶装置30A,30Bに対するアダプタである。またインタフェース制御部45A,45Bは、ストレージ装置4A,4BをLAN6に接続するためのアダプタである。
なお、本実施の形態の場合、2台のストレージ装置4A,4Bのうちの一方は、現在使用している既存のストレージ装置(以下、これを移行元ストレージ装置4Aと呼ぶ)であり、他方は、移行元ストレージ装置4Aに代えて導入される新たなストレージ装置(以下、これを移行先ストレージ装置4Bと呼ぶ)である。従って、本計算機システム1の場合、後述の方法により移行元ストレージ装置4Aに格納されたデータが移行先ストレージ装置4Bに移行され、その後、移行元ストレージ装置4Aが撤去されることとなる。
また本実施の形態の場合、移行先ストレージ装置4Bには、外部ストレージ装置(ここでは移行元ストレージ装置4A)内の論理ユニットを仮想化してホスト計算機2に提供する、いわゆる外部接続機能が搭載されている。
そして移行先ストレージ装置4Bは、仮想化した移行元ストレージ装置4A内の論理ユニットに対するリード要求を受信した場合、当該リード要求を移行元ストレージ装置4Aに転送することにより、要求されたデータを移行元ストレージ装置4Aから読み出し、読み出したデータをホスト計算機2に転送する。また移行先ストレージ装置4Bは、かかる論理ユニットを対象とするライト要求を受信した場合、当該ライト要求及びライト対象のデータを移行元ストレージ装置4Aに転送することにより、当該データをその論理ボリューム内の対応するアドレス位置に書き込ませる。
図2は、ホスト計算機2のメモリ11におけるデータ構成を示す。この図2からも明らかなように、ホスト計算機2のメモリ11には、パス管理テーブル50、交替パスプログラム51及び複数のアプリケーションプログラム52が格納される。
パス管理テーブル50は、ホスト計算機2が記憶領域として認識している論理ボリュームに接続されたパスを管理するためのテーブルであり、個々の論理ボリュームにそれぞれ対応させて設けられた1以上のパス管理エントリ53から構成される。
パス管理エントリ53には、対応する論理ボリュームの識別情報である論理ボリューム番号54と、後述のようにその論理ボリュームと接続されている各パスの識別情報であるパス番号55とが登録される。従って、パスが冗長構成により複数設定された場合、パス管理エントリ53には複数のパス番号が登録されることになる。なお、パス管理テーブル50によって管理されるパスは、異なるストレージ装置の論理ユニットへのパスでも良い。ただし、それらの論理ユニットは、SCSI規格で定められたInquiry要求による問合せに対して、同じ応答を返す必要がある。これは、インタフェースの異なるストレージ装置では、インタフェースコマンドに対して整合性がとれずアクセスが拒否されてしまうといった問題が起きるおそれがあるからである。
交替パスプログラム51は、パス管理テーブル50に登録された各種情報に基づいて、移行元ストレージ装置4A又は移行先ストレージ装置4Bに入出力要求を発行するプログラムである。この交替パスプログラム51により、移行元ストレージ装置4A又は移行先ストレージ装置4Bの論理ユニットをアプリケーションプログラム52に提供することができる。
なお交替パスプログラム51は、移行元ストレージ装置4A又は移行先ストレージ装置4Bに入出力要求を発行する際、パス管理テーブル50を参照して、対応する論理ボリュームに対応付けられた複数のパスの中から1つ以上のパスを選択し、選択したパスを介して移行元ストレージ装置4A又は移行先ストレージ装置4Bに対して入出力要求を発行する。
アプリケーションプログラム52は、ユーザの業務に応じた処理を実行するプログラムであり、自己に割り当てられた論理ボリュームを介して、移行元ストレージ装置4A又は移行先ストレージ装置4B内の当該論理ボリュームと対応付けられた(その論理ボリュームとパスを介して接続された)論理ユニットに必要なデータを読み書きする。
図3は、管理計算機3のメモリ21におけるデータ構成を示す。この図3からも明らかなように、管理計算機3のメモリ21には、論理ユニット移行指示プログラム60が格納される。論理ユニット移行指示プログラム60は、移行元ストレージ装置4A及び移行先ストレージ装置4B間のデータ移行を制御するプログラムであり、移行元ストレージ装置4A及び移行先ストレージ装置4B間のデータ移行時にホスト計算機2、移行元ストレージ装置4A及び移行先ストレージ装置4Bに対して必要な指示を与える。
図4は、移行元ストレージ装置4Aにおける記憶領域の階層構造を示す。移行元ストレージ装置4Aは、記憶装置30Aが提供する記憶領域を論理ユニット(以下、これを移行元論理ユニットと呼ぶ)72Aとしてホスト計算機2に提供する。この場合、記憶装置30A及び移行元論理ユニット72A間には、記憶装置30A及び移行元論理ユニット72Aを対応付けるための複数の中間記憶階層が設けられる。中間記憶階層には、例えば仮想デバイス70A及び論理デバイス71Aを含めることができる。
仮想デバイス70Aは、下位記憶階層である記憶装置30Aと、上位記憶階層である論理デバイス71Aとを接続する中間記憶階層である。仮想デバイス70Aは、RAIDグループを構成する各記憶装置30Aが提供する記憶領域上に定義される。論理デバイス71Aは、下位記憶階層である仮想デバイス70Aと、上位記憶階層である移行元論理ユニット72Aとを接続する中間記憶階層であり、1若しくは複数の仮想デバイス70Aの記憶領域の全部若しくは一部を集合してなる記憶領域、又は仮想デバイス70Aの記憶領域の一部を抜き出してなる記憶領域である。
図5は、移行元ストレージ装置4Aのメモリ41Aにおけるデータ構成を示す。この図5からも明らかなように、移行元ストレージ装置4Aのメモリ41Aには、記憶階層管理プログラム84と、論理ユニット管理テーブル80、論理デバイス管理テーブル81及び仮想デバイス管理テーブル82とが格納される。また、移行元ストレージ装置4Aのメモリ41Aには、当該移行元ストレージ装置4A内のキャッシュメモリ42Aに一時的に格納されたデータを管理するためのキャッシュディレクトリ83も格納される。
記憶階層管理プログラム84は、移行元ストレージ装置4Aにおける下位記憶装置及び上位記憶装置間の対応関係を管理するためのプログラムであり、論理ユニット管理テーブル80、論理デバイス管理テーブル81及び仮想デバイス管理テーブル82に格納された各種情報に基づいて後述する各種処理を実行する。
論理ユニット管理テーブル80は、記憶階層管理プログラム84が移行元ストレージ装置4A内に設定された移行元論理ユニット72Aを管理するために利用するテーブルであり、個々の移行元論理ユニット72Aにそれぞれ対応させて設けられた1つ以上の論理ユニット管理エントリ85から構成される。
論理ユニット管理エントリ85には、対応する移行元論理ユニット72Aの識別情報であるLUN(Logical Unit Number)86と、その移行元論理ユニット72Aを構成する論理デバイス71A(図4)の識別情報である論理デバイス番号87と、その移行元論理ユニット72Aの実装状態及び準備状態などの構成情報を含むInquiry情報88とが登録される。Inquiry情報88には、移行元論理ユニット72Aの実装状態及び準備状態などの情報に加えて、例えば、ベンダ識別子及び製品識別子などの情報をも含ませることができる。
論理デバイス管理テーブル81は、移行元ストレージ装置4A内に設定された論理デバイス71Aを管理するためのテーブルであり、移行元ストレージ装置4A内の個々の論理デバイス71Aにそれぞれ対応させて設けられた1つ以上の論理デバイス管理エントリ90から構成される。論理デバイス管理エントリ90には、対応する論理デバイス71Aの論理デバイス番号91と、その論理デバイス71Aを構成する仮想デバイス70A(図4)の識別情報である仮想デバイス番号92とが登録される。
仮想デバイス管理テーブル82は、移行元ストレージ装置4A内に設定された仮想デバイス70Aを管理するためのテーブルであり、移行元ストレージ装置4A内の個々の仮想デバイス70Aにそれぞれ対応させて設けられた1つ以上の仮想デバイス管理エントリ93から構成される。仮想デバイス管理エントリ93には、対応する仮想デバイス70Aの仮想デバイス番号と、その仮想デバイス70Aに記憶領域を提供する各記憶装置30Aの識別情報である記憶装置番号95とが登録される。
キャッシュディレクトリ83は、キャッシュメモリ42A(図1)に一時的に格納されているデータを管理するための情報であり、キャッシュメモリ42Aに格納された個々のデータにそれぞれ対応させて設けられた1つ以上のディレクトリエントリ96から構成される。ディレクトリエントリ96には、キャッシュメモリ42Aに格納されている対応するデータのキャッシュアドレス97と、データ識別情報98とが登録される。キャッシュアドレス97は、キャッシュメモリ42Aにおける対応するデータが格納されている記憶領域の先頭アドレスを表す。またデータ識別情報98は、かかるデータの識別情報であり、例えば、LUNとLBA(Logical Block Address)の組合せより生成される。
図6は、移行先ストレージ装置4Bにおける記憶領域の階層構造を示す。移行先ストレージ装置4Bは、上述のように外部接続機能を有し、記憶装置30Aが提供する記憶領域又は外部接続された移行元ストレージ装置4A内の移行元論理ユニット72Aを自ストレージ装置内の論理ユニット(以下、これを移行先論理ユニットと呼ぶ)72Bとしてホスト計算機2に提供する。この場合、記憶装置30B又は移行元論理ユニット72Aと、移行先論理ユニット72Bとの間には、記憶装置30B又は移行元論理ユニット72Aと、移行先論理ユニット72Bとを対応付けるための複数の中間記憶階層が設けられる。中間記憶階層には、例えば仮想デバイス70B及び論理デバイス71Bを含めることができるが、これら仮想デバイス70B及び論理デバイス71Bは必ずしも必須ではなく、仮想デバイス70B及び論理デバイス71Bの一方又は両方を省略しても良い。
仮想デバイス70Bは、下位記憶階層である記憶装置30B又は移行元論理ユニット72Aと、上位記憶階層である論理デバイス71Bとを接続する中間記憶階層である。下位記憶階層が記憶装置30Bである場合は、RAIDグループを構成する各記憶装置30Bが提供する記憶領域上に仮想デバイス70Bが定義される。一方、下位記憶階層が移行元論理ユニット72Aである場合は、仮想デバイス70Bは、ホスト計算機2からのリード要求又はライト要求を移行元ストレージ装置4Aに転送して、移行元ストレージ装置4Aに対してデータの読み書きを行うことにより、移行元論理ユニット72Aをあたかも移行先ストレージ装置4B内の論理ユニット(移行先論理ユニット72B)であるかのごとく仮想化する。
論理デバイス71Bは、下位記憶階層である仮想デバイス70Bと、上位記憶階層である移行先論理ユニット72Bとを接続する中間記憶階層であり、1又は複数の仮想デバイス70Bの記憶領域の全部又は一部を集合してなる記憶領域、又は仮想デバイス70Bの記憶領域の一部を抜き出してなる記憶領域から構成される。
図7は、移行先ストレージ装置4Bのメモリ41Bにおけるデータ構成を示す。この図7からも明らかなように、移行先ストレージ装置4Bのメモリ41Bには、記憶階層管理プログラム105及び論理デバイスコピープログラム106と、論理ユニット管理テーブル100、論理デバイス管理テーブル101、仮想デバイス管理テーブル102及び論理デバイスコピー管理テーブル103とが格納される。また、移行先ストレージ装置4Bのメモリ41Bには、当該移行先ストレージ装置4B内のキャッシュメモリ42B(図1)に一時的に格納されたデータを管理するためのキャッシュディレクトリ104も格納される。
記憶階層管理プログラム105は、移行先ストレージ装置4Bにおける下位記憶装置と上位記憶装置間のつながりを管理するためのプログラムであり、図5について上述した移行元ストレージ装置4Aの記憶階層管理プログラム84と同様の機能を有する。また論理デバイスコピープログラム106は、移行元ストレージ装置4Aから移行先ストレージ装置4Bへのデータ移行を制御するためのプログラムである。移行先ストレージ装置4Bは、この論理デバイスコピープログラム106に基づいて、移行元ストレージ装置4Aの論理デバイス71Aに格納されているデータを移行先ストレージ装置4B内の対応する論理デバイス71Bにコピーする。
論理ユニット管理テーブル100は、記憶階層管理プログラム105が移行先ストレージ装置4B内に設定された移行先論理ユニット72Bを管理するために利用するテーブルである。この論理ユニット管理テーブル100は、図5について上述した移行元ストレージ装置4Aの論理ユニット管理テーブル80と同様の構成を有するものであるため、ここでの説明は省略する。
論理デバイス管理テーブル101は、移行先ストレージ装置4B内に設定された論理デバイス71Bを管理するためのテーブルであり、個々の論理デバイス71Bにそれぞれ対応させて設けられた1つ以上の論理デバイス管理エントリ111から構成される。論理デバイス管理エントリ111には、対応する論理デバイス71Bの論理デバイス番号112と、その論理デバイス71Bを構成する仮想デバイス70Bの仮想デバイス番号113とが登録される。また論理デバイス管理エントリ111には、対応する論理デバイス71Bを対象とするリードキャッシュモードフラグ114及びライトキャッシュモードフラグ115も登録される。
リードキャッシュモードフラグ114は、対応する論理デバイス71Bにリードキャッシュモードが設定されているか否かを表すフラグであり、ライトキャッシュモードフラグ115は、対応する論理デバイスにライトキャッシュモードが設定されているか否かを表すフラグである。リードキャッシュモードフラグ114及びライトキャッシュモードフラグ115は、いずれも「オン」又は「オフ」の値をとる。
リードキャッシュモードフラグ114が「オン」である場合は、リードキャッシュモードが「オン」に設定されていることを表す。この場合、ホスト計算機2からのリード要求を処理する際にリードデータがキャッシュメモリ42Bにおいて一時的に保存される。またリードキャッシュモードフラグ114が「オフ」である場合は、リードキャッシュモードが「オフ」に設定されていることを表す。この場合、リードデータのキャッシュメモリ42Bにおける一時的な保存は行われない。
同様に、ライトキャッシュモードフラグ115が「オン」である場合は、ライトキャッシュモードが「オン」に設定されていることを表す。この場合、ホスト計算機2からのライト要求を処理する際にライトデータがキャッシュメモリ42Aにおいて一時的に保存される。またライトキャッシュモードフラグ115が「オフ」である場合は、ライトキャッシュモードが「オフ」に設定されていることを表す。この場合、ライトデータのキャッシュメモリ42Bにおける一時的な保存は行われない。
仮想デバイス管理テーブル102は、移行元ストレージ装置4A内の仮想デバイス70Bを管理するためのテーブルであり、移行元ストレージ装置4A内の個々の仮想デバイス70Bにそれぞれ対応させて設けられた1つ以上の仮想デバイス管理エントリ116から構成される。仮想デバイス管理エントリ116には、対応する仮想デバイス70Bの仮想デバイス番号117と、その仮想デバイス70Bと対応付けられた下位記憶装置の識別情報である下位記憶階層識別情報118とが登録される。この場合において、仮想デバイス70Bと対応付けられた下位記憶装置が記憶装置30Bであるときには、下位記憶階層識別情報118として、その記憶装置30Bの識別情報が登録され、当該下位記憶装置が移行元論理ユニット72Aである場合には、下位記憶階層識別情報118として、その移行元論理ユニット72Aのネットワークアドレス(ファイバチャネルアドレス)及びLUNが登録される。
論理デバイスコピー管理テーブル103は、論理デバイスコピープログラム106が、移行元ストレージ装置4A及び移行先ストレージ装置4B間のデータコピー(データ移行)の進捗状態を管理するためのテーブルであり、論理デバイス71Bに格納された各データにそれぞれ対応させて設けられた1つ以上の論理デバイスコピー管理エントリ119から構成される。
論理デバイスコピー管理エントリ119には、対応するデータの識別情報120と、そのデータの更新状態を表す更新状態情報121とが登録される。
キャッシュディレクトリ104は、キャッシュメモリ42Bに一時的に保存されているデータを管理するための情報である。このキャッシュディレクトリ104は、図5について上述した移行元ストレージ装置4Aのキャッシュディレクトリ83と同様の構成を有するものであるため、ここでの説明は省略する。
(1−2)本計算機システムにおけるデータ移行処理
(1−2−1)本計算機システムにおけるデータ移行処理の概要
次に、かかる計算機システム1において、移行元ストレージ装置4Aを移行先ストレージ装置4Bに入れ替える際に実行される、移行元ストレージ装置4Aに格納されているデータを移行先ストレージ装置4Bに移行させるデータ移行処理の概要について説明する。
本実施の形態によるデータ移行処理は、ホスト計算機2のアクセス先を移行元ストレージ装置4A内の移行元論理ユニット72Aから移行先ストレージ装置4B内の移行先論理ユニット72Bに移行させるアクセス先移行処理と、移行元ストレージ装置4Aの移行元論理ユニット72Aに格納されているデータを移行先ストレージ装置4Bの対応する移行先論理ユニット72Bにコピーするデータコピー処理との2つのステップからなる。
図8は、かかるアクセス先移行処理の流れを概念的に示す。このアクセス先移行処理は、管理計算機3から移行先ストレージ装置4B及びホスト計算機2にそれぞれ与えられる指示に従って、移行先ストレージ装置4B及びホスト計算機2がそれぞれ必要な処理を実行することにより行われる。
実際上、移行先ストレージ装置4Bは、管理計算機3から与えられる指示に従って、まず、ホスト計算機2の論理ボリュームVOLの対応先を移行元論理ユニット72Aから移行先論理ユニット72Bに切り替えるための準備を行う。具体的には、移行先ストレージ装置4Bは、移行元論理ユニット72Aを、外部ボリュームとして移行先論理ユニット72Bにマッピングする(SP1)。この処理により、移行元論理ユニット72Aが移行先論理ユニット72Bとして仮想化され、ホスト計算機2が移行先ストレージ装置4Bを介して移行元論理ユニット72Aにデータを読み書きできるようになる。
次いで、移行先ストレージ装置4Bは、移行元ストレージ装置4Aに対してInquiry要求を発行することにより、かかる移行元論理ユニットのInquiry情報を取得し、取得したInquiry情報を、その移行元論理ユニット72Aをマッピングしている移行先論理ユニット72BのInquiry情報として設定する(SP2)。
このステップSP2の処理によって、その後、後述のようにホスト計算機2が論理ボリュームVOLに関連するパスとして移行先論理ユニット72BへのパスPT2を追加したときに、移行元論理ユニット72AへのパスPT1と、移行先論理ユニット72BへのパスPT2とを、同じ論理ボリュームVOLの交替パスとしてホスト計算機2に認識させることが可能となる。
また、移行元論理ユニット72AのInquiry情報を移行先論理ユニット72BのInquiry情報に設定することによって、その後、後述のようにホスト計算機2が論理ボリュームVOLから移行元論理ユニット72AへのパスPT1を削除した場合に、かかる論理ボリュームVOLに対するリード要求及びライト要求がすべて移行先ストレージ装置4Bに送信され、このリード要求及びライト要求に対するリード処理及びライト処理が移行先ストレージ装置4Bにより実行されるようになる。この際、ホスト計算機2は、依然としてリード要求及びライト要求を移行元ストレージ装置4Aに発行していると認識するため、ホスト計算機2におけるデータ入出力処理が停止することはない。
この後、管理計算機3は、ホスト計算機2に対して、論理ボリュームVOLの交替パスに移行先論理ユニット72BへのパスPT2を追加し、論理ボリュームVOLの交替パスから移行元論理ユニット72AへのパスPT1を削除するよう指示を与える。この処理によって、データの授受を止めることなく、論理ボリュームVOLに関連付けられている論理ユニットを移行元論理ユニット72Aから移行先論理ユニット72Bに移行することができる。
以上までの処理により、ホスト計算機2のアクセス先を移行元論理ユニット72Aから移行先論理ユニット72Bに切り替えることができる。しかしながら、このままでは、ホスト計算機2において論理ボリュームVOLから移行先論理ユニット72BへのパスPT2を追加した後、論理ボリュームVOLから移行元論理ユニット72AまでのパスPT1を削除するまでの間にホスト計算機2からのリード要求やライト要求が移行先ストレージ装置4Bに対して与えられた場合に、移行元ストレージ装置4A及び移行先ストレージ装置4B間におけるデータの整合性が保てない。
これは、移行先ストレージ装置4Bにおいて、論理デバイス71Bに対応付けられた論理デバイス71Bのリードキャッシュモード及びライトキャッシュモードが「オン」に設定されていると、ホスト計算機2からのリード要求又はライト要求に対して、移行先ストレージ装置4Bが、キャッシュメモリ42Bに保存されている古いデータで応答してしまう可能性があるからである。
すなわち、ホスト計算機2が論理ボリュームVOLから論理ユニットへのパスとして移行先論理ユニット72BへのパスPT2を追加した場合、ホスト計算機2は、移行元論理ユニット72AへのパスPT1及び移行先論理ユニット72BへのパスPT2のいずれか一方を利用して、論理ボリュームVOLと対応付けられた移行元論理ユニット72Aを対象とするリード要求及びライト要求を発行することになる。
このため、例えばホスト計算機2が、移行元論理ユニット72AへのパスPT1を介して移行元論理ユニット72Aに格納されているデータを更新した後、移行先論理ユニット72BへのパスPT2を介して移行先ストレージ装置4Bにそのデータのリード要求を発行した場合において、移行先ストレージ装置4B内の対応する論理デバイス71Bのリードキャッシュモードが「オン」に設定されており、かつ、移行先ストレージ装置4Bのキャッシュメモリ42Bにそのデータの更新前のデータが存在している場合には、かかる更新前のデータが移行先ストレージ装置4Bのキャッシュメモリ42Bから読み出されてホスト計算機2に送信されてしまうことになる。
また、移行先ストレージ装置4B内の対応する論理デバイス71Bのライトキャッシュモードが「オン」に設定されており、さらにホスト計算機2が移行先論理ユニット72BへのパスPT2を介して移行先ストレージ装置4Bにライト要求及びライトデータを送信した場合、ライトデータは移行先ストレージ装置4Bのキャッシュメモリ42Bに格納され、その後、移行元ストレージ装置4Aに転送される。このためかかるライトデータが移行先ストレージ装置4Bから移行元ストレージ装置4Aに転送されるまでの間にホスト計算機2から移行元論理ユニット72AへのパスPT1を介して移行元ストレージ装置4Aに対してそのデータのリード要求が送信された場合に、更新前のデータが移行元ストレージ装置4Aから読み出されてホスト計算機2に送信されてしまうことになる。
そこで、本計算機システム1の場合、管理計算機3は、論理ボリュームVOLの交替パスとして移行先論理ユニット72BへのパスPT2を追加するようホスト計算機2に指示を与える前に、対応する論理デバイス71Bのリードキャッシュモード及びライトキャッシュモードを共に「オフ」に設定するよう移行先ストレージ装置4Bに指示を与える。これによって、移行元ストレージ装置4A及び移行先ストレージ装置4B間におけるデータの整合性を担保することができる。
一方、図9は、データ移行処理のうちのデータコピー処理の流れを概念的に示している。このデータコピー処理は、管理計算機3から移行先ストレージ装置4Bに与えられる指示に従って移行先ストレージ装置4Bが必要な処理を実行することにより行われる。
実際上、移行先ストレージ装置4Bは、管理計算機3からの指示に従って、記憶装置30Bを対応付けた新たな仮想デバイス70BXを作成すると共に、当該新たな仮想デバイス70BXを対応付けた新たな論理デバイス71BXを作成する。
次いで、移行先ストレージ装置4Bは、論理デバイス71Bから新たな論理デバイス71BXへのデータコピーを行い、この後、仮想デバイス70Bと新たな仮想デバイス70BXとを入れ替えることによって、移行先論理ユニット72Bと記憶装置30Bとを対応付ける。
以上までの処理により、移行元ストレージ装置4Aの論理デバイス71Aに格納されているデータが移行先ストレージ装置4Bの記憶装置30Bに移行され、この後、かかるデータの読み書きが移行先論理ユニット72B、新たな論理デバイス71BX及び新たな仮想デバイス70BXを介して移行先ストレージ装置4Bの記憶装置30Bに対して行われることとなる。
(1−2−2)各プログラムの具体的な処理
次に、図10から図21を参照して、本実施の形態によるデータ移行処理に関する各種処理の処理内容をより詳細に説明する。なお、以下においては、各種処理の処理主体を「プログラム」として説明するが、実際上は、その「プログラム」に基づいてホスト計算機2、管理計算機3、移行元ストレージ装置4A又は移行先ストレージ装置4BのCPU10,20,40A,40Bがその処理を実行することは言うまでもない。
(1−2−2−1)データ移行制御処理
図10は、上述した本実施の形態によるデータ移行処理に関連して管理計算機3のメモリ21に格納されている論理ユニット移行指示プログラム60(図3)により実行されるデータ移行制御処理の処理手順を示す。
論理ユニット移行指示プログラム60は、管理計算機3の入力装置23を介してシステム管理者により移行元ストレージ装置4Aから移行先ストレージ装置4Bへのデータ移行の実行を指示されるとこの図10に示すデータ移行制御処理を開始し、まず、移行先ストレージ装置4Bに対して、システム管理者により指定された1又は複数の移行元論理ユニット72Aを、それぞれシステム管理者によりそれぞれ指定された異なる移行先論理ユニット72Bに外部ボリュームとしてマッピングするよう指示(以下、これを外部ボリューム設定指示と呼ぶ)を与える(SP10)。
かくして、移行先ストレージ装置4Bは、この外部ボリューム設定指示に従って、システム管理者により指定された各移行元論理ユニット72Aを、それぞれシステム管理者によりそれぞれ指定された移行先論理ユニット72Bに外部ボリュームとしてマッピングする外部ボリューム設定処理を実行する。また移行先ストレージ装置4Bは、この外部ボリューム設定処理が完了すると、外部ボリューム設定処理完了通知を管理計算機3に送信する。
管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60は、かかる外部ボリューム設定処理完了通知を受信すると、移行先ストレージ装置4Bに対して、各移行元論理ユニット72AのInquiry情報をそれぞれ対応する移行先論理ユニット72BのInquiry情報として設定するよう指示(以下、これをInquiry情報設定指示と呼ぶ)を与える(SP11)。
かくして移行先ストレージ装置4Bは、このInquiry情報設定指示に従って、各移行元論理ユニット72AのInquiry情報を対応する移行先論理ユニット72BのInquiry情報として設定するInquiry情報設定処理を実行する。また移行先ストレージ装置4Bは、このInquiry情報設定処理が完了すると、Inquiry情報設定処理完了通知を管理計算機3に送信する。
そして管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60は、かかるInquiry情報設定処理完了通知を受信すると、移行先ストレージ装置4Bに対して、各移行先論理ユニット72Bのリードキャッシュモード及びライトキャッシュモードを共に「オフ」にそれぞれ設定するよう指示(以下、これをキャッシュモードオフ指示と呼ぶ)を与える(SP12)。
かくして移行先ストレージ装置4Bは、このキャッシュモードオフ指示に従って、各移行先論理ユニット72Bのリードキャッシュモード及びライトキャッシュモードを共にオフにそれぞれ設定するキャッシュモードオフ処理を実行する。また移行先ストレージ装置4Bは、このキャッシュモードオフ処理が完了すると、キャッシュモードオフ処理完了通知を管理計算機3に送信する。
管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60は、かかるキャッシュモードオフ処理完了通知を受信すると、ホスト計算機2に対して、各移行先論理ユニット72BへのパスPT2(図8)をそれぞれ対応する論理ボリュームVOLの交替パスとして追加するよう指示(以下、これを交替パス追加指示と呼ぶ)を与える(SP13)。
かくしてホスト計算機2は、この交替パス追加指示に従って、各移行先論理ユニット72BへのパスPT2をそれぞれ対応する論理ボリュームVOLの交替パスとして追加する交替パス追加処理を実行する。またホスト計算機2は、この交替パス追加処理が完了すると、交替パス追加処理完了通知を管理計算機3に送信する。
以上のような交替パスの追加が完了すると、ホスト計算機2の交替パスプログラム51は、論理ボリュームVOLへのリード要求及びライト要求を移行元論理ユニット72Aだけでなく、対応する移行先論理ユニット72Bに対しても発行できるようになる。具体的には、交替パスプログラム51は、論理ボリュームVOLと対応付けられているパス管理エントリ53(図2)に含まれる複数のパス番号の中から1つのパス番号をランダムに選択し、選択したパス番号のパスPT1又はパスPT2を用いてリード要求及びライト要求を発行するようになる。
このとき、各移行先論理ユニット72Bとそれぞれ対応付けられている各論理デバイス71Bのリードキャッシュモード及びライトキャッシュモードが共にオフになっているため、移行元ストレージ装置4Aの論理デバイス71Aと、移行先ストレージ装置4Bの論理デバイス71Bとの間のデータの整合性は保たれる。
一方、管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60は、かかる交替パス追加処理完了通知を受信すると、ホスト計算機2に対して、論理ボリュームVOLの交替パスの中から移行元論理ユニット72AへのパスPT1(図8)を削除するよう指示(以下、これを交替パス削除指示と呼ぶ)を与える(SP14)。
かくしてホスト計算機2は、この交替パス削除指示に従って、移行元論理ユニット72AへのパスPT1を論理ボリュームVOLの交替パスから削除する交替パス削除処理を実行する。またホスト計算機2は、この交替パス削除処理が完了すると、交替パス削除処理完了通知を管理計算機3に送信する。
そして管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60は、交換パス削除処理完了通知を受信すると、移行先ストレージ装置4Bに対して、その移行先論理ユニット72Bと対応付けられた論理デバイス71Bのリードキャッシュモード及びライトキャッシュモードを共に「オン」に設定するよう指示(以下、これをキャッシュモードオン指示と呼ぶ)を与える(SP15)。
かくして移行先ストレージ装置4Bは、このキャッシュモードオン指示に従って、移行先論理ユニット72Bと対応付けられた各論理デバイス71Bのリードキャッシュモード及びライトキャッシュモードを共に「オン」に設定するキャッシュモードオン処理を実行する。また移行先ストレージ装置4Bは、このキャッシュモードオン処理が完了すると、キャッシュモードオン処理完了通知を管理計算機3に送信する。
管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60は、キャッシュモードオン処理完了通知を受信すると、移行先ストレージ装置に4B対して、上述のようにリードキャッシュモード及びライトキャッシュモードを共に「オン」に設定した各論理デバイス71Bにそれぞれ対応させて新たな論理デバイス71BX(図9)を作成するよう指示(以下、これを論理デバイス作成指示と呼ぶ)を与える(SP16)。
かくして移行先ストレージ装置4Bは、この論理デバイス作成指示に従って、必要数の新たな論理デバイス71BXを作成する論理デバイス作成処理を実行する。また移行先ストレージ装置4Bは、この論理デバイス作成処理が完了すると、論理デバイス作成処理完了通知を管理計算機3に送信する。
そして管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60は、論理デバイス作成処理完了通知を受信すると、移行先ストレージ装置4Bに対して、移行先論理ユニット72Bにそれぞれ対応付けられた論理デバイス71Bに格納されているデータを、それぞれステップSP16の論理デバイス作成指示により移行先ストレージ装置4B内に作成された対応する新たな論理デバイス71BXにコピーするよう指示(以下、これを論理デバイスコピー指示と呼ぶ)を与える(SP17)。
かくして移行先ストレージ装置4Bは、論理デバイスコピー指示に従って、移行元ストレージ装置4A内の各論理デバイス71Bにそれぞれ格納されているデータを、対応する新たな論理デバイス71BXにそれぞれコピーする論理デバイスコピー処理を実行する。また移行先ストレージ装置4Bは、この論理デバイスコピー処理が完了すると、論理デバイスコピー処理完了通知を管理計算機3に送信する。
また管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60は、論理デバイスコピー処理完了通知を受信すると、移行先ストレージ装置4Bに対して、新たな論理デバイス71BXにそれぞれ対応付けられた新たな仮想デバイス70BXを、それぞれ対応する移行先論理ユニット72Bに対応付けられた対応する仮想デバイス70Bとを入れ替えるよう指示(以下、これを仮想デバイス入替え指示と呼ぶ)を与える(SP18)。
かくして移行先ストレージ装置4Bは、仮想デバイス入替え指示に従って、移行先ストレージ装置4Bに対して、移行先論理ユニット72Bに対応付けられた仮想デバイス70Bと、対応する新たな仮想デバイス70BXとを入れ替える仮想デバイス入替え処理を実行する。また移行先ストレージ装置4Bは、この仮想デバイス入替え処理が完了すると、仮想デバイス入替え処理完了通知を管理計算機3に送信する。
そして管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60は、この仮想デバイス入替え処理完了通知を受信すると、この一連のデータ移行制御処理を終了する。
(1−2−2−2)外部ボリューム設定処理
図11は、かかるデータ移行制御処理(図10)のステップSP10において管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60から送信された外部ボリューム設定指示を受信した移行先ストレージ装置4Bの記憶階層管理プログラム105により実行される上述の外部ボリューム設定処理の処理手順を示す。
記憶階層管理プログラム105は、外部ボリューム設定指示を受信すると、この図11に示す外部ボリューム設定処理を開始し、まず、仮想デバイス管理テーブル102に必要数の仮想デバイス管理エントリ116を追加することにより必要数の新たな仮想デバイス70Bを作成する(SP20)。この際、記憶階層管理プログラム105は、これら仮想デバイス70Bの仮想デバイス番号117としてそれぞれ未使用の異なる仮想デバイス番号をこれらの仮想デバイス管理エントリ116にそれぞれ登録すると共に、当該仮想デバイス70Bの下位記憶階層識別情報118として対応する移行元論理ユニット72Aのファイバチャネルアドレス及びLUNをこれらの仮想デバイス管理エントリ116に登録する。
続いて、記憶階層管理プログラム105は、論理デバイス管理テーブル101に必要数の論理デバイス管理エントリ111を追加することにより必要数の新たな論理デバイス71Bを作成する(SP21)。この際、記憶階層管理プログラム105は、これら論理デバイス71Bの論理デバイス番号112として未使用の論理デバイス番号をその論理デバイス管理エントリ111に登録すると共に、仮想デバイス番号113として、ステップSP20において仮想デバイス管理テーブル102に追加した対応する仮想デバイス管理エントリ116に登録されている仮想デバイス番号117をその論理デバイス管理エントリ111に登録する。
次いで、記憶階層管理プログラム105は、論理ユニット管理テーブル100に必要数の論理ユニット管理エントリ107を追加することにより、必要数の新たな移行先論理ユニット72Bを作成する(SP22)。この際、記憶階層管理プログラム105は、新たに作成する移行先論理ユニット72BのLUN108として、未使用のLUNを論理ユニット管理エントリ107に登録すると共に、論理デバイス番号109として、ステップSP21において論理デバイス管理テーブル101に追加した対応する論理デバイス管理エントリ111に登録されている論理デバイス番号112を対応する論理ユニット管理エントリ107に登録する。
さらに記憶階層管理プログラム105は、管理計算機3に外部ボリューム設定処理完了通知を送信し(SP23)、この後、この外部ボリューム設定処理を終了する。
(1−2−2−3)Inquiry情報設定処理
他方、図12は、データ移行制御処理(図10)のステップSP11において管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60から送信されたInquiry情報設定指示を受信した移行先ストレージ装置4Bの記憶階層管理プログラム105により実行されるInquiry情報設定処理の処理手順を示す。
記憶階層管理プログラム105は、Inquiry情報設定指示を受信すると、この図12に示すInquiry情報設定処理を開始し、まず、各移行元論理ユニット72AのInquiry情報の転送要求であるInquiry要求を移行元ストレージ装置4Aに送信する(SP30)。
そして、記憶階層管理プログラム105は、かかるInquiry要求に応じて移行先ストレージ装置4Bから転送される各移行元論理ユニット72AのInquiry情報を受信すると(SP31)、受信したInquiry情報を、対応する移行先論理ユニット72BのInquiry情報として設定する(SP32)。具体的に、記憶階層管理プログラム105は、受信した移行元論理ユニット72AのInquiry情報を、論理ユニット管理テーブル100(図7)における対応する移行先論理ユニット72Bの論理ユニット管理エントリ107に当該移行先論理ユニット72BのInquiry情報110として登録する。
次いで、記憶階層管理プログラム105は、管理計算機3にInquiry情報設定処理完了通知を送信し(SP33)、この後、このInquiry情報設定処理を終了する。
(1−2−2−4)キャッシュモードオフ処理
図13は、データ移行制御処理(図10)のステップSP12において管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60から送信されたキャッシュモードオフ指示を受信した移行先ストレージ装置4Bの記憶階層管理プログラム105により実行されるキャッシュモードオフ処理の処理手順を示す。
記憶階層管理プログラム105は、キャッシュモードオフ指示を受信すると、この図13に示すキャッシュモードオフ処理を開始し、まず、キャッシュモードオフ指示において指定された各移行先論理ユニット72Bにそれぞれ対応する各論理デバイス71Bのリードキャッシュモードをそれぞれ「オフ」に設定する(SP40)。具体的に、記憶階層管理プログラム105は、論理デバイス管理テーブル101(図7)を構成する論理デバイス管理エントリ111のうち、キャッシュモードオフ指示において指定された各移行先論理ユニット72Bにそれぞれ対応する各論理デバイス71Bの論理デバイス管理エントリ111のリードキャッシュモードフラグ114をそれぞれ「オフ」にする。
続いて、記憶階層管理プログラム105は、かかる各移行先論理ユニット72Bにそれぞれ対応する各論理デバイス71Bのライトキャッシュモードをそれぞれ「オフ」に設定する(SP41)。具体的に、記憶階層管理プログラム105は、かかる論理デバイス管理エントリ111のライトキャッシュモードフラグ115をそれぞれオフにする。
次いで、記憶階層管理プログラム105は、管理計算機3にキャッシュモードオフ処理完了通知を送信し(SP42)、この後、このキャッシュモードオフ処理を終了する。
(1−2−2−5)交替パス追加処理
図14は、データ移行制御処理(図10)のステップSP13において管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60から送信された交替パス追加指示を受信したホスト計算機2の交替パスプログラム51(図2)により実行される交替パス追加処理の処理手順を示す。
交替パスプログラム51は、交替パス追加指示を受信すると、この図14に示す交替パス追加処理を開始し、まず、移行先ストレージ装置4Bに対して、当該移行先ストレージ装置4Bがホスト計算機2に提供している移行先論理ユニット72Bの一覧(以下、これを移行先論理ユニット一覧と呼ぶ)を要求するディスカバリ要求を送信する(SP50)。
そして交替パスプログラム51は、かかるディスカバリ要求に応じて移行先ストレージ装置4Bから送信される移行先論理ユニット一覧を受信すると(SP51)、この移行先論理ユニット一覧に基づいて、各移行先論理ユニット72BへのパスSP2を、対応する論理ボリュームVOLの交替パスとして追加する(SP52)。具体的に、交替パスプログラム51は、パス管理テーブル50(図2)における各論理ボリュームVOLに対応するパス管理エントリ53(図2)に、それぞれ対応する移行先論理ユニット72BへのパスSP2のパス番号55(図2)を追加登録する。
次いで、交替パスプログラム51は、管理計算機3に交替パス追加処理完了通知を送信し(SP53)、この後、この交替パス追加処理を終了する。
(1−2−2−6)交替パス削除処理
図15は、データ移行制御処理(図10)のステップSP14において管理計算機の3論理ユニット移行指示プログラム60から送信された交替パス削除指示を受信したホスト計算機2の交替パスプログラム51により実行される交替パス削除処理の処理手順を示す。
交替パスプログラム51は、かかる交替パス削除指示を受信すると、論理ボリュームVOLと、移行元ストレージ装置4A内の移行元論理ユニット72Aとの間を接続する各パスSP1(図8)をそれぞれその論理ボリュームVOLの交替パスから削除する(SP60)。具体的に、交替パスプログラム51は、パス管理テーブル50(図2)におけるその論理ボリュームVOLに対応するパス管理エントリ53(図2)からそのパスSP1のパス番号55(図2)を削除する。
次いで、交替パスプログラム51は、管理計算機3に交替パス削除処理完了通知を送信し(SP61)、この後、この交替パス削除処理を終了する。
以上の交替パス削除処理により、論理ボリュームVOLに接続されたパスは対応する移行先論理ユニット72BへのパスSP2(図8)だけとなるため、この後、交替パスプログラム51は、論理ボリュームVOLへのリード要求及びライト要求を、対応する移行先論理ユニット72Bに対してのみ行うようになる。
11)。
(1−2−2−7)キャッシュモードオン処理
図16は、データ移行制御処理(図10)のステップSP15において管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60から送信されたキャッシュモードオン指示を受信した移行先ストレージ装置4Bの記憶階層管理プログラム105により実行されるキャッシュモードオン処理の処理手順を示す。
記憶階層管理プログラム105は、キャッシュモードオン指示を受信すると、この図16に示すキャッシュモードオン処理を開始し、まず、キャッシュモードオン指示において指定された各移行先論理ユニット72Bのリードキャッシュモードをそれぞれ「オン」に設定する(SP70)。具体的に、記憶階層管理プログラム105は、論理デバイス管理テーブル101(図7)を構成する論理デバイス管理エントリ111のうち、キャッシュモードオン指示において指定された各移行元論理ユニット72Bにそれぞれ対応する論理デバイス管理エントリ111のリードキャッシュモードフラグ114(図7)をそれぞれ「オン」に設定する。
続いて、記憶階層管理プログラム105は、かかる各移行元論理ユニット72Bのライトキャッシュモードをそれぞれオンに設定する(SP71)。具体的に、記憶階層管理プログラム105は、上述の各論理デバイス管理エントリ111のライトキャッシュモードフラグ115(図7)をそれぞれ「オン」に設定する。
さらに記憶階層管理プログラム105は、管理計算機3にキャッシュモードオン処理完了通知を送信し、この後、このキャッシュモードオン処理を終了する(SP72)。
(1−2−2−8)論理デバイス作成処理
図17は、データ移行制御処理(図10)のステップSP16において管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60から送信された論理デバイス作成指示を受信した移行先ストレージ装置4Bの記憶階層管理プログラム105により実行される論理デバイス作成処理の処理手順を示す。
記憶階層管理プログラム105は、論理デバイス作成指示を受信すると、この図17に示す論理デバイス作成処理を開始し、まず、仮想デバイス管理テーブル102(図7)に必要数の仮想デバイス管理エントリ116を追加することによって、必要数の新たな仮想デバイス70BX(図9)を作成する(SP80)。この際、記憶階層管理プログラム105は、新たに作成した仮想デバイス70BXの仮想デバイス番号117(図7)として未使用の仮想デバイス番号を対応する仮想デバイス管理エントリ116に登録すると共に、下位記憶階層識別情報118として対応する記憶装置30Bの識別情報を登録する。
続いて、記憶階層管理プログラム105は、論理デバイス管理テーブル101に必要数の論理デバイス管理エントリ111を追加することにより、必要数の新たな論理デバイス71BX(図9)を作成する(SP81)。この際、記憶階層管理プログラム105は、新たに作成した論理デバイス71BXの論理デバイス番号112(図7)として未使用の論理デバイス番号を対応する論理デバイス管理エントリ111に登録すると共に、当該新たに作成した論理デバイス71BXに対応する仮想デバイス70BXの仮想デバイス番号113(図7)として、ステップSP80において仮想デバイス管理テーブル102に追加した対応する仮想デバイス管理エントリ116に登録されている仮想デバイス番号117をその論理デバイス管理エントリ111に登録する。
さらに記憶階層管理プログラム105は、管理計算機3に論理デバイス作成処理完了通知を送信し(SP82)、この後、この論理デバイス作成処理を終了する。
(1−2−2−9)論理デバイスコピー処理
図18は、データ移行制御処理(図10)のステップSP17において管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60から送信された論理デバイスコピー指示を受信した移行先ストレージ装置4Bの論理デバイスコピープログラム106(図7)により実行される論理デバイスコピー処理の処理手順を示す。
論理デバイスコピープログラム106は、論理デバイスコピー指示を受信すると、この図18に示す論理デバイスコピー処理を開始し、まず、論理デバイスコピー指示において指定されたコピー対象の論理デバイス71Bの中から1つの論理デバイス71Bを選択する(SP90)。
続いて、論理デバイスコピープログラム106は、ステップSP90において選択した論理デバイス71B内の1つの単位領域を選択する(SP91)。なお、この単位領域は、論理デバイス71Bに対するデータの書込み単位と同じ大きさを有する記憶領域である。
次いで、論理デバイスコピープログラム106は、ステップSP91において選択した単位領域が未更新であるか否か(未だデータが格納されていないか否か)を判断する(SP92)。
そして論理デバイスコピープログラム106は、この判断において肯定結果を得るとステップSP94に進み、これに対して否定結果を得るとステップSP93に進んで、その論理デバイス71Bにおけるその単位領域に格納されているデータを、図17について上述した論理デバイス作成処理のステップSP81において作成した新たな論理デバイス71BXのうちの対応する論理デバイス71BXにコピーする(SP93)。具体的に、論理デバイスコピープログラム106は、外部接続機能を利用して、ステップSP90において選択した論理デバイス71Bのかかる単位領域に格納されているデータを、移行元ストレージ装置4A内の当該論理デバイス71Bにマッピングされた移行元論理ユニット72Aから読み出し、読み出したデータをその新たな論理デバイス71BXに格納する。
次いで、論理デバイスコピープログラム106は、ステップSP91において選択した論理デバイス71B内のすべての単位領域に対して同様の処理を実行し終えたか否かを判断する(SP94)。そして論理デバイスコピープログラム106は、この判断において否定結果を得ると、ステップSP91に戻り、この後、ステップSP91において選択する単位記憶領域を順次未処理の単位記憶領域に切り替えながら、ステップSP91〜ステップSP94の処理を繰り返す。
そして論理デバイスコピープログラム106は、やがてステップSP90において選択した論理デバイス71B内のすべての単位領域についてステップSP91〜ステップSP94の処理を実行し終えることによりステップSP94において肯定結果を得ると、論理デバイスコピー指示において指定されたコピー対象のすべの論理デバイス71BについてステップSP91〜ステップSP94の処理を実行し終えたか否かを判断する(SP95)。
論理デバイスコピープログラム106は、この判断において否定結果を得るとステップSP90に戻り、この後、ステップSP90において選択する論理デバイス71Bを順次切り替えながら、同様の処理を繰り返す。
そして論理デバイスコピープログラム106は、論理デバイスコピー指示において指定されたコピー対象のすべの論理デバイス71BについてステップSP91〜ステップSP94の処理を実行し終えることによりステップSP95において肯定結果を得ると、管理計算機3に論理デバイスコピー処理完了通知を送信し(SP96)、この後、この論理デバイスコピー処理を終了する。
なお、この論理デバイスコピー処理の際、既に論理デバイス71BXにコピーし終えたデータを対象とするライト要求がホスト計算機2から移行先ストレージ装置4Bに与えられたときに、移行先ストレージ装置4Bがライトデータを対応する論理デバイス71Bに書き込んでしまうと、このライトデータが移行元ストレージ装置4Aの対応する移行元論理ユニット72Aに書き込まれるため、論理デバイス71BXにコピーされたそのデータが古いデータとなってしまう。
そこで、移行先ストレージ装置4Bは、かかる論理デバイスコピー処理の最中に移行先論理ユニット72Bを対象とするライト要求が与えられた場合、ライトデータを論理デバイス71Bに書き込むと同時に、そのライトデータをコピー先の論理デバイス71BXにコピーする。移行先ストレージ装置4Bは、この更新コピーを、後述する仮想デバイス入替え処理が完了するまで続ける。
(1−2−2−10)仮想デバイス入替え処理
図19は、データ移行制御処理(図10)のステップSP18において管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム60から送信された仮想デバイス入替え指示を受信した移行先ストレージ装置4Bの記憶階層管理プログラム105により実行される仮想デバイス入替え処理の処理手順を示す。
記憶階層管理プログラム105は、仮想デバイス入替え指示を受信すると、各移行先論理ユニット72Bにそれぞれ対応付けられている各仮想デバイス70Bと、図17について上述した論理デバイス作成処理のステップSP80において新たに作成した仮想デバイス70BXのうちの対応する仮想デバイス70BXとを入れ替える(SP100)。
具体的に、記憶階層管理プログラム105は、論理デバイス管理テーブル101(図7)における対応する論理デバイス71Bの論理デバイス管理エントリ111(図7)に登録されている仮想デバイス番号113(図7)と、論理デバイス作成処理(図17)のステップSP81において新たに作成した対応する論理デバイス71BXの論理デバイス管理エントリ111に登録されている仮想デバイス番号113とを入れ替える。この処理によって、論理デバイス71Bの上位記憶層である移行元論理ユニット72Aと、仮想デバイス70BXの下位記憶層である記憶装置30Bとが対応付けられることになり、移行先ストレージ装置4Bへのデータの移行が完了する。
次いで、記憶階層管理プログラム105は、管理計算機3に仮想デバイス入替え処理完了通知を送信し(101)、この後、この仮想デバイス入替え処理を終了する。
(1−3)移行先ストレージ装置による入出力処理
次に、移行先ストレージ装置4Bにおけるリード処理及びライト処理の処理内容について説明する。
(1−3−1)リード処理
図20は、移行先ストレージ装置4Bがホスト計算機2からのリード要求を受信したときに実行するリード処理の処理手順を示す。
移行先ストレージ装置4Bは、ホスト計算機2からのリード要求を受信するとこのリード処理を開始し、まず、リード要求からリード先の移行先論理ユニット72BのLUNを抽出すると共に、論理ユニット管理テーブル100(図7)を参照して、抽出したLUNに対応する論理ユニット管理エントリ107(図7)を特定する(SP110)。
続いて、移行先ストレージ装置4Bは、論理デバイス管理テーブル101(図7)を参照して、ステップSP110において特定した論理ユニット管理エントリ107に登録されている論理デバイス番号109(図7)に対応する論理デバイス管理エントリ111(図7)を特定する(SP111)。
次いで、移行先ストレージ装置4Bは、論理デバイス管理テーブル101を参照して、ステップSP111において特定した論理デバイス管理エントリ111に登録されているリードキャッシュモードフラグ114(図7)がオンに設定されているか否かを判断する(SP112)。
移行先ストレージ装置4Bは、この判断において否定結果を得るとステップSP115に進み、これに対して肯定結果を得るとステップSP113に進む。従って、例えば図10〜図19を参照して説明した上述のデータ移行処理において、移行先論理ユニット72Bと対応付けられた論理デバイス71Bのリードキャッシュモードが「オフ」に設定されてから、かかるリードキャッシュモードが「オン」に設定されるまでの間にその移行先論理ユニット72Bに対するリード要求を受信した場合には、処理がステップSP115に進み、これ以外のタイミングでその移行先論理ユニット72Bに対するリード要求を受信した場合には、処理がステップSP113に進むことになる。
そして移行先ストレージ装置4Bは、ステップSP112の判断結果としてステップSP113に進んだ場合、キャッシュディレクトリ104を参照して、リードデータに対応するディレクトリエントリ122がキャッシュディレクトリ104内に存在するか否かを判断する(SP113)。
この判断において肯定結果を得ることは、リードデータがキャッシュメモリ42B(図1)内に保存されていることを意味する。かくして、このとき移行先ストレージ装置4Bは、かかるデータをキャッシュメモリ42Bから読み出し、読み出したデータをリード要求の送信元のホスト計算機2に送信する(SP118)。そして移行先ストレージ装置4Bは、この後、このリード処理を終了する。
これに対してステップSP113の判断において否定結果を得ることは、リードデータがキャッシュメモリ42B内に保存されていないことを意味する。かくして、このとき移行先ストレージ装置4Bは、キャッシュディレクトリ104(図7)内にそのデータに対応するディレクトリエントリ122(図7)を追加する(SP114)。この際、移行先ストレージ装置4Bは、キャッシュアドレス123(図7)として、キャッシュメモリ42B内の未使用領域のアドレスを、追加するディレクトリエントリ122に登録すると共に、データ識別情報124として、リード要求に含まれるデータ識別情報を当該追加するディレクトリエントリ122に登録する。そして移行先ストレージ装置4Bは、この後、ステップSP115に進む。
また移行先ストレージ装置4Bは、ステップSP115に進むと、論理ユニット管理テーブル100(図7)を参照して、ステップSP111において特定した論理デバイス管理エントリ111に登録されている仮想デバイス番号113から対応する仮想デバイス70Bを特定し、その仮想デバイス70Bに対応する仮想デバイス管理エントリ116に登録されている下位記憶階層識別情報118(図7)より、その仮想デバイス70Bに対応付けられている下位記憶階層(記憶装置30B又は移行元論理ユニット72A)を特定する。そして移行先ストレージ装置4Bは、そのとき受信したリード要求をその下位記憶階層に転送する(SP115)。
また移行先ストレージ装置4Bは、かかるリード要求に応じて下位記憶階層から送信される応答(リードデータ)を受領すると(SP116)、受領したリードデータをキャッシュメモリ42Bに格納する(SP117)。なお、ステップSP117では、キャッシュメモリ42Bをデータの一時的な格納場所として用いるだけであり、キャッシュディレクトリ104(図7)にこのリードデータに関するディレクトリエントリ122を追加することはない。
次いで、移行先ストレージ装置4Bは、ステップSP117においてキャッシュメモリ42Bに格納したデータを当該キャッシュメモリ42Bから読み出し、読み出したデータをリード要求の送信元のホスト計算機2に送信する(SP118)。そして移行先ストレージ装置4Bは、この後、このリード処理を終了する。
(1−3−2)ライト処理
図21は、移行先ストレージ装置4Bがホスト計算機2からのライト要求及びライトデータを受信したときに実行するライト処理の処理手順を示す。
移行先ストレージ装置4Bは、ホスト計算機2からのライト要求及びライトデータを受信するとこの図21に示すライト処理を開始し、まず、ライト要求からライト先の移行先論理ユニット72BのLUNを抽出すると共に、論理ユニット管理テーブル100(図7)を参照して、抽出したLUNに対応する論理ユニット管理エントリを107(図7)特定する(SP120)。
続いて、移行先ストレージ装置4Bは、論理デバイス管理テーブル101(図7)を参照して、ステップSP120において特定した論理ユニット管理エントリ107に登録されている論理デバイス番号109(図7)に対応する論理デバイス管理エントリ111(図7)を特定する(SP121)。
次いで、移行先ストレージ装置4Bは、論理デバイス管理テーブル101を参照して、ステップSP121において特定した論理デバイス管理エントリ111に登録されているライトキャッシュモードフラグ115(図7)がオンに設定されているか否かを判断する(SP122)。
移行先ストレージ装置4Bは、この判断において否定結果を得るとステップSP125に進み、これに対して肯定結果を得るとステップSP123に進む。従って、例えば図10〜図19を参照して説明した上述のデータ移行処理において、移行先論理ユニット72Bと対応付けられた論理デバイス71Bのライトキャッシュモードが「オフ」に設定(図10のステップSP12及び図13参照)されてから、かかるライトキャッシュモードが「オン」に設定(図10のステップSP15及び図18参照)されるまでの間にその移行先論理ユニット72Bに対するライト要求を受信した場合には、処理がステップSP125に進み、これ以外のタイミングでその移行先論理ユニット72Bに対するライト要求を受信した場合には、処理がステップSP123に進むことになる。
そして移行先ストレージ装置4Bは、ステップSP122の判断結果としてステップSP123に進んだ場合、キャッシュディレクトリ104(図7)を参照して、ライトデータに対応するディレクトリエントリ122(図7)が存在するか否かを判断する(SP123)。
この判断において否定結果を得ることは、更新前のライトデータがキャッシュメモリ42B(図1)に保存されていないことを意味する。かくして、このとき移行先ストレージ装置4Bは、キャッシュディレクトリ104内にそのライトデータに対応するディレクトリエントリ122を追加する(SP124)。この際、移行先ストレージ装置4Bは、キャッシュアドレス123として、キャッシュメモリ42B内の未使用領域のアドレスを、追加するディレクトリエントリ122に登録すると共に、データ識別情報124として、ライト要求に含まれるデータ識別情報を、当該追加するディレクトリエントリ122に登録する。そして移行先ストレージ装置4Bは、この後、ステップSP125に進む。
これに対してステップSP123の判断において肯定結果を得ることは、更新前のライトデータがキャッシュメモリ42Bに保存されていることを意味する。かくして、このとき移行先ストレージ装置4Bは、かかるキャッシュメモリ42B内のライトデータを更新後のライトデータにより上書きする(SP125)。なお、ステップSP125では、キャッシュメモリ42Bをデータの一時的な格納場所として用いるだけであり、キャッシュディレクトリ104にこのライトデータに関するディレクトリエントリ122を追加することはない。
続いて、移行先ストレージ装置4Bは、論理デバイス管理テーブル101(図7)を参照して、ステップSP121において特定した論理デバイス71Bの論理デバイス管理エントリ111(図7)に登録されているライトキャッシュモードフラグ115(図7)が「オン」に設定されているか否かを再度判断する(SP126)。
そして移行先ストレージ装置4Bは、このステップSP126の判断において肯定結果を得ると、ライト要求の送信元のホスト計算機2に対してライト処理が完了した旨のライト応答を送信し(SP129)、この後、このライト処理を終了する。
これに対して移行先ストレージ装置4Bは、ステップSP126の判断において否定結果を得ると、論理ユニット管理テーブル100を参照して、ステップSP121において特定した論理デバイス71Bの論理デバイス管理エントリ111に登録されている仮想デバイス番号113から対応する仮想デバイス70Bを特定し、仮想デバイス管理テーブル102(図7)におけるその仮想デバイス70Bに対応する仮想デバイス管理エントリ116(図7)に登録されている下位記憶階層識別情報118(図7)より、その仮想デバイス70Bに対応付けられている下位記憶階層(記憶装置30B又は移行元論理ユニット72A)を特定する。そして移行先ストレージ装置4Bは、そのとき受信したライト要求及びライトデータをその下位記憶階層に転送する(SP127)。
また移行先ストレージ装置4Bは、かかるライト要求に応じて下位記憶階層から送信される応答(ライト完了通知)を受領すると(SP128)、ライト要求の送信元のホスト計算機2に対してライト処理が完了した旨のライト応答を送信し(SP129)、この後、このライト処理を終了する。
(1−4)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態による計算機システム1では、移行先ストレージ装置4Bの移行先論理ユニット72Bに移行元ストレージ装置4Aの移行元論理ユニット72Aをマッピングすると共に移行元論理ユニット72AのInquiry情報を移行先論理ユニット72Bに設定する一方、ホスト計算機2において論理ボリュームVOL(図8)から移行先論理ユニット72BへのパスPT2(図8)を追加すると共に、当該論理ボリュームVOLから移行元論理ユニット72AへのパスPT1(図8)を削除し、その後、移行元論理ユニット72Aと対応付けられた論理デバイス71Aと、移行先論理ユニット72Bと対応付けられた論理デバイス71Bとの間でデータコピーを実行することにより、移行元ストレージ装置4A及び移行先ストレージ装置4B間におけるデータ移行を行う。
この場合、かかるデータ移行を実行するに際して、移行元ストレージ装置4Aは特殊な機能を必要とせず、またホスト計算機2及びストレージ装置(移行元ストレージ装置4A又は移行先ストレージ装置4B)間におけるデータの授受を停止させることなく、かかるデータ移行を行うことができる。かくするにつき、ストレージ装置の入れ替え作業を容易化させ得る計算機システムを実現できる。
(2)第2の実施の形態
図1において、130は第2の実施の形態による計算機システムを示す。この計算機システム130は、データ移行処理の一部の処理内容が異なる点を除いて第1の実施の形態による計算機システム1と同様に構成されている。
図22は、本実施の形態によるパス管理エントリ140の構成を示す。第1の実施の形態との関係で説明すると、図2について上述したように、第1の実施の形態のパス管理エントリ53には、ホスト計算機2内に設定された対応する論理ボリュームVOL(図8)の論理ボリューム番号54と、その論理ボリュームVOLに接続されている各パスPT1,PT2(図8)にそれぞれ付与されたパス番号55とが登録されるのに対し、本実施の形態によるパス管理エントリ140には、ホスト計算機2内に設定された対応する論理ボリュームVOLの論理ボリューム番号141と、その論理ボリュームVOLに接続されている各パスのパス情報142とが登録される。このパス情報142は、対応する論理ボリュームVOLに接続されている各パスPT1,PT2のパス番号143と、これらパスPT1,PT2のパス状態144とから構成される情報である。
パス状態144は、対応するパスPT1,PT2の状態を表す情報であり、「Active」、「Standby」及び「Unavailable」のいずれかの値をとる。「Active」は、対応するパスPT1,PT2の接続先の物理デバイスである記憶装置30Bが正常に稼動し、かつその記憶装置30Bが論理デバイス71Bに割り当てられている状態であることを表す。また「Standby」は、かかる記憶装置30Bが正常に稼動しているものの、当該記憶装置30Bが論理デバイス71Bに未割当てであることを表す。さらに「Unavailable」は、かかる記憶装置30Bに障害が発生しており、当該記憶装置30Bが論理デバイス71Bに割り当てられていないことを表す。
そしてホスト計算機2の交替パスプログラム131(図2)は、論理ボリュームVOLに対するリード要求又はライト要求を処理する際、パス管理テーブル132(図2)の対応するパス管理エントリ140を参照して、その論理ボリュームVOLの論理ボリューム番号141に対応付けられている複数のパス情報142の中から、パス状態144が「Active」であるものを1つ以上選択する。そして、交替パスプログラム131は、選択した1つ以上のパス情報142のパス番号143によって識別される1つ以上のパスPT1,PT2を用いてリード要求及びライト要求を移行元ストレージ装置4A又は移行先ストレージ装置4Bに送信する。
また、交替パスプログラム131は、パス状態144として「Active」が登録されているパスPT1,PT2に障害を検知した場合、そのパスPT1,PT2のパス状態144を「Unavailable」に変更する。
この場合において、交替パスプログラム131は、あるパス管理エントリ140に含まれるパス情報142の中にパス状態144が「Active」であるものが1つもなくなってしまった場合、そのパス管理エントリ140に含まれる複数のパス情報142の中から、パス状態144が「Standby」であるものを1つ以上特定し、特定したパス情報142のパス状態144を「Active」に変更する。
以上のようなこのフェイルオーバ処理は、アプリケーションプログラム52(図2)に透過的であり、アプリケーションプログラム52から見ると、ストレージ装置(移行元ストレージ装置4A及び移行先ストレージ装置4B)に対するリード要求やライト要求の発行が停止しない。
図23は、本実施の形態において、第2の実施の形態による管理計算機3の論理ユニット移行指示プログラム133(図3)により実行されるデータ移行制御処理の処理手順を示す。本実施の形態によるデータ移行制御処理は、第1の実施の形態との関係で説明すると、論理ユニット移行指示プログラム133は、交替パス追加指示を発行した後に交替パス削除指示の代わりにStandby指示を移行先ストレージ装置に送信し、この後、リードキャッシュオン指示及びライトキャッシュオン指示の代わりにリードキャッシュオン指示を移行先ストレージ装置に送信し、さらに論理デバイスコピー指示を発行してから仮想デバイス入替え指示を発行するまでの間に交替パス削除指示及びライトキャッシュオン指示を発行する点が第1の実施の形態によるデータ移行制御処理と相違する。
このように、移行元論理ユニットに対応する交替パス削除指示を移行先ストレージ装置内での論理デバイスのデータコピーが完了した後に発行することによって、データコピー処理の進行中に移行先論理ユニットに障害が生じたときに、ホスト計算機におけるデータの入出力を停止させることなく、直ちに移行元論理ユニットに対応するパスにパスを戻すことができるメリットがある。
また、移行元ストレージ装置内の仮想化された論理デバイスをコピーした後に移行先ストレージ装置内の対応する論理デバイスと対応付けられているライトキャッシュモードを「オン」にすることによって、移行先ストレージ装置内での移行元論理ユニットのコピーが終了するまで、移行元論理ユニットにも新しいデータが格納される。従って、移行元ストレージ装置から移行先スストレージ装置へのデータ移行が完了するまでの間に移行先ストレージ装置に障害が生じた場合に、移行元ストレージ装置にパスを戻してもデータの読み書きには影響がでないといったメリットがある。
図23に戻って、本実施の形態によるデータ移行制御処理についてより詳細に説明する。論理ユニット移行指示プログラム133は、管理計算機3の入力装置23を介してシステム管理者により移行元ストレージ装置4Aから移行先ストレージ装置4Bへのデータ移行の実行を指示されると、この図23に示すデータ移行制御処理を開始し、ステップSP130〜ステップSP133までを図10について上述した第1の実施の形態によるデータ移行制御処理のステップSP10〜ステップSP13と同様に処理する。
続いて、論理ユニット移行指示プログラム133は、ホスト計算機2に対して、移行元論理ユニット72Aに対応するパスPT1の状態を「Standby」(スタンバイ)状態に遷移させるよう指示(以下、これをStandby指示と呼ぶ)を与える(SP134)。
かくしてホスト計算機2は、このStandby指示に従って、メモリ11(図1)に格納されているパス管理テーブル132(図2)上の対応するパス管理エントリ140(図22)内のそのパスPT1に対応するパス情報142について、パス状態144を「Standby」に変更する。また、ホスト計算機2は、移行元ストレージ装置4Aに、SCSI規格によって定められたSet Target Port Groupsコマンドを送信することによって、その移行元論理ユニット72Aと接続されているパスPT1をStandby状態にしたことを移行元ストレージ装置4Aに通知する。このような処理により、移行元論理ユニット72Aに対応するパスPT1の状態がStandby状態に遷移する。そして、ホスト計算機2は、この通知に対する移行元ストレージ装置4Aからの応答を受信すると、パス状態更新処理完了通知を管理計算機3に送信する。
以上のパス状態更新処理が完了すると、交替パスプログラム131は、論理ボリュームVOLに対するリード要求又はライト要求を処理する際、移行先論理ユニット72Bに対応するパスPT2のみを用いるようになる。
ただし、第1の実施の形態と異なり、移行元論理ユニット72Aに対応するパスPT1が論理ボリュームVOLの交替パスとして残っているので、交替パスプログラム131は、アプリケーションプログラム52(図2)のデータ入出力を停止させることなく、移行元論理ユニット72Aに対応するパスPT1を用いる状態に戻ることができる。
また、後述のステップSP138において管理計算機3から発行される交替パス削除指示に従ってホスト計算機2において論理ボリュームVOL及び移行元論理ユニット72A間を接続するパスPT1が削除されるまでは、交替パスプログラム131は、そのパスPT1を用いる状態に戻ることができる。交替パスプログラム131がかかるパスPT1を用いる状態に戻る状況としては、例えば、移行先論理ユニット72Bと接続されたパスPT2に障害が発生した場合や、システム管理者が移行元ストレージ装置4A及び移行先ストレージ装置4B間のデータ移行を中止する指示を管理計算機3等に入力した場合が考えられる。
一方、論理ユニット移行指示プログラム133は、パス状態更新処理完了通知を受信すると、移行先ストレージ装置4Bに対して、移行先論理ユニット72Bと対応付けられている論理デバイス71Bのリードキャッシュモードを「オン」に設定するよう指示(以下、これをリードキャッシュモードオン指示と呼ぶ)を与える(SP135)。
かくして移行先ストレージ装置4Bは、このリードキャッシュモードオン指示に従って、論理デバイス管理テーブル101(図7)におけるかかる論理デバイス71Bに対応する論理デバイス管理エントリ111(図7)のリードキャッシュモードフラグを「オン」に変更するリードキャッシュモードオン処理を実行する。また移行先ストレージ装置4Bは、このリードキャッシュモードオン処理が完了すると、リードキャッシュモードオン処理完了通知を管理計算機3に通知する。
このように本実施の形態においては、ステップSP135において、第1の実施の形態と異なり、対応する論理デバイス71Bのライトキャッシュモードを「オン」に設定しないので、移行元論理ユニット72Aには、移行先論理ユニット72Bと同じ最新のデータが格納されることになる。これにより交替パスプログラム131は、データの整合性を確保しながら、移行元論理ユニット72Aに接続されたパスPT1を用いる状態に戻ることができる。
そして論理ユニット移行指示プログラム133は、リードキャッシュモードオン処理完了通知を受信すると、第1の実施の形態と同様に(図10のステップSP16及びステップSP17参照)、移行先ストレージ装置4Bに対して論理デバイス作成指示及びデータコピー指示を順次発行することにより、移行先ストレージ装置4B内に論理デバイス71Bを作成させ、かつ、移行元ストレージ装置4A内の対応する論理デバイス71Aに格納されているデータをその論理デバイス71Bにコピー(移行)させる。
続いて、論理ユニット移行指示プログラム133は、ホスト計算機2に対して、論理ボリュームVOLの交替パスの中から移行元論理ユニット72AへのパスPT1(図8)を削除するよう指示(交替パス削除指示)を与える(SP138)。かくしてホスト計算機2は、この交替パス削除指示に従って、移行元論理ユニット72AへのパスPT1を論理ボリュームVOLの交替パスから削除する交替パス削除処理を実行する。またホスト計算機2は、この交替パス削除処理が完了すると、交替パス削除処理完了通知を管理計算機3に送信する。
また論理ユニット移行指示プログラム133は、交替パス削除処理完了通知を受信すると、移行先ストレージ装置4Bに対して、移行先論理ユニット72Bと対応付けられている論理デバイス71Bのライトキャッシュモードを「オン」に設定することを指示するライトキャッシュモードオン指示を与える(SP139)。
移行先ストレージ装置4Bは、このライトキャッシュモードオン指示を受信すると、かかる論理デバイス71Bと対応付けられているライトキャッシュモードを「オン」に設定するライトキャッシュモードオン設定処理を実行する。また移行先ストレージ装置は、このライトキャッシュモードオン設定処理を完了すると、ライトキャッシュモードオン設定処理完了通知を管理計算機3に送信する。
そして論理ユニット移行指示プログラム133は、かかるライトキャッシュモードオン設定処理完了通知を受信すると、移行先ストレージ装置4Bに対して、仮新たな論理デバイス71BXにそれぞれ対応付けられた新たな仮想デバイス70BXを、それぞれ対応する移行先論理ユニット72Bに対応付けられた対応する仮想デバイス70Bとを入れ替えるよう指示(仮想デバイス入替え指示)を与える(SP140)なお、この仮想デバイス入替え指示を受信した移行先ストレージ装置4Bの処理内容は、図10のステップSP18について上述した処理内容と同様であるため、ここでの説明は省略する。
以上のように本実施の形態による計算機システム130によれば、第1の実施の形態による計算機システム1と同様に、ホスト計算機2及びストレージ装置(移行元ストレージ装置4A又は移行先ストレージ装置4B)間のデータの授受を止めることなく、移行元ストレージ装置4Aから移行先ストレージ装置4Bへのデータ移行を行うことができる。
加えて、本実施の形態による計算機システム130では、移行元ストレージ装置4A内の論理デバイス71Aに格納されたデータを移行先ストレージ装置4B内の当該論理デバイス71Aを仮想化した論理デバイス71Bにコピーした後に、移行先ストレージ装置4B内のその論理デバイス71Bのライトキャッシュモードを「オン」に設定するため、移行先ストレージ装置4B内での移行元論理ユニット72Aのコピーが終了するまで、移行元論理ユニット72Aにも新しいデータが格納され、さらにホスト計算機2が、移行先ストレージ装置4B内での論理デバイス71Bのデータコピーが完了した後に移行元論理ユニット72Aと接続されたパスPT1を削除するため、データコピー処理の進行中に移行先論理ユニット72Bに障害が生じたときに、ホスト計算機2におけるデータの入出力を停止させることなく、直ちにパスを移行元論理ユニット72Aと接続されたパスPT1に戻すことができる。
従って、本実施の形態による計算機システム130によれば、移行元ストレージ装置4Aから移行先ストレージ装置4Bへのデータ移行が完了するまでの間に移行先ストレージ装置4Bに障害が生じた場合に、移行元ストレージ装置4Aにパスを戻してもデータの読み書きには影響がでないという効果をも得ることができる。
(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、移行元論理ユニット72A及び記憶装置30A間、並びに、移行先論理ユニット72B及び記憶装置30B間をそれぞれ対応付ける中間記憶階層として、仮想デバイス70A,70B及び論理デバイス71A,71Bを設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら仮想デバイス70A,70B及び論理デバイス71A,71Bは必ずしも必須ではなく、仮想デバイス70A及び論理デバイス71Aの一方又は両方を省略しても良い。
また他の中間記憶階層を設けるようにしても良い。この場合、移行元論理ユニット72Aに格納されたデータを移行先論理ユニット72Bにコピーする際は、移行元論理ユニット72A及び記憶装置30A間を対応付ける1又は複数の第1の中間記憶階層に対応させて、記憶装置30Bと対応付けた第2の中間記憶階層を当該第2のストレージ装置4B内に作成し、移行元論理ユニット72Aから第1及び第2の中間記憶階層を介して第2のストレージ装置4Bの記憶装置30Bにデータをコピーし、その後、第1の中間記憶階層と、第2の中間記憶階層との一部又は全部を入れ替えるようにすれば良い。
1,130……計算機システム、2……ホスト計算機、3……管理計算機、4A……移行元ストレージ装置、4B……移行先ストレージ装置、10,20,40A,40B……CPU、30A,30B……記憶装置、42A,42B……キャッシュメモリ、50……パス管理テーブル、51……交替パスプログラム、53,142……パス管理エントリ、60,133……論理ユニット移行指示プログラム、70A,70B,70BX……仮想デバイス、71A,71B,71BX……論理デバイス、72A……移行元論理ユニット,72B……移行先論理ユニット、105……記憶階層管理プログラム、106……論理デバイスコピープログラム、144……パス状態。

Claims (12)

  1. 計算機と、
    第1の記憶装置が搭載され、前記第1の記憶装置の記憶領域を第1の論理ユニットとして前記計算機に提供する第1のストレージ装置と、
    第2の記憶装置が搭載された第2のストレージ装置と
    を備え、
    前記第2のストレージ装置は、データを一時的に保存するキャッシュメモリを備え、当該キャッシュメモリの動作モードとして、前記計算機からのリード要求に応じて、リード対象のデータを前記キャッシュメモリに保存し又前記計算機からのライト要求に応じて、ライト対象のデータを前記キャッシュメモリに保存するオンの動作モードと、前記計算機からのリード要求に応じて、前記リード対象のデータを前記キャッシュメモリに保存しない又前記計算機からのライト要求に応じて、前記ライト対象のデータを前記キャッシュメモリに保存しないオフの動作モードを有し、
    前記第1のストレージ装置内の前記第1の論理ユニットをそれぞれ仮想化し第2の論理ユニット前記計算機に提供すると共に、前記第1のストレージ装置から各前記第1の論理ユニットの構成情報を収集し、収集した各前記第1の論理ユニットの構成情報をそれぞれ対応する前記第2の論理ユニットに設定し、
    前記第1のストレージ装置から収集した各前記第1の論理ユニットの構成情報をそれぞれ対応する前記第2の論理ユニットに設定した後、前記リード要求及び前記ライト要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオフに設定し、
    前記計算機は
    前記キャッシュメモリの動作モードがオフに設定されていることを条件に、前記第2の論理ユニットへのパスを交替パスの対象に追加すると共に、前記第1の論理ユニットへのパスを交替パスの対象から削除し、
    前記第2のストレージ装置は
    前記計算機から前記第2の論理ユニットへのパスが追加された後、前記計算機から前記第1の論理ユニットへのパスが削除されたことを条件に、前記リード要求及び前記ライト要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオンに設定し、
    前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ユニットに格納されたデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーし、当該記憶領域を前記第2の論理ユニットと対応付け
    前記コピー中に前記第2の論理ユニットへのライト要求があった場合には、前記キャッシュメモリに保存された前記ライト要求のデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーする
    ことを特徴とする計算機システム。
  2. 前記第2のストレージ装置には、前記第1の論理ユニットと前記第2の論理ユニットとを対応付ける第1の中間記憶階層が設けられ、
    前記第2のストレージ装置は、
    前記第1の論理ユニットに格納されたデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーする際、
    前記第1の中間記憶階層に対応させて、前記第2の記憶装置と対応付けた第2の中間記憶階層を作成し、
    記第1の中間記憶階層及び前記第2の中間記憶階層を介して前記第1の論理ユニットから前記第2の記憶装置にデータをコピーし、
    前記第1の中間記憶階層と、前記第2の中間記憶階層との一部又は全部を入れ替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  3. 前記第1及び第2のストレージ装置間におけるデータ移行を管理する管理計算機を備え、
    前記第2のストレージ装置は、前記管理計算機の指示に従って、前記第2の論理ユニット前記計算機に提供すると共に、前記第1のストレージ装置から各前記第1の論理ユニットの構成情報を収集し、収集した各前記第1の論理ユニットの構成情報をそれぞれ対応する前記第2の論理ユニットに設定し、前記第1のストレージ装置から収集した各前記第1の論理ユニットの構成情報をそれぞれ対応する前記第2の論理ユニットに設定した後、前記リード要求及び前記ライト要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオフに設定し、
    前記計算機は、前記管理計算機の指示に従って、前記キャッシュメモリの動作モードがオフに設定されていることを条件に、前記第2の論理ユニットへのパスを交替パスの対象に追加すると共に、前記第1の論理ユニットへのパスを交替パスの対象から削除し、
    前記第2のストレージ装置は、前記管理計算機の指示に従って、前記計算機から前記第2の論理ユニットへのパスが追加された後、前記計算機から前記第1の論理ユニットへのパスが削除されたことを条件に、前記リード要求及び前記ライト要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオンに設定し、前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ユニットに格納されたデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーし、当該記憶領域を前記第2の論理ユニットと対応付け、前記コピー中に前記第2の論理ユニットへのライト要求があった場合には、前記キャッシュメモリに保存された前記ライト要求のデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーする
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  4. 前記第2のストレージ装置は、
    前記キャッシュメモリの前記動作モードがオフである場合、前記計算機からのリード要求に対して、前記第1のストレージ装置へのリード要求に変換し、前記第1のストレージ装置から転送されたリードデータを前記キャッシュメモリに格納し、前記キャッシュメモリに格納されたリードデータを前記計算機に送信し、
    前記キャッシュメモリの前記動作モードがオフである場合、前記計算機からのライト要求に対して、前記計算機から受信したライト要求及びライトデータを前記第1のストレージ装置に転送し、
    前記キャッシュメモリの前記動作モードがオンである場合、前記計算機からのリード要求に対して、前記キャッシュメモリにリードデータが存在することを条件に、前記キャッシュメモに存在するリードデータを前記計算機に送信し、前記キャッシュメモリにリードデータが存在しないことを条件に、前記リード要求を前記第1のストレージ装置へのリード要求に変換し、前記第1のストレージ装置から転送されたリードデータを前記キャッシュメモリに格納し、前記キャッシュメモリに格納されたリードデータを前記計算機に送信し、
    前記キャッシュメモリの前記動作モードがオンである場合、前記計算機からのライト要求に対して、前記キャッシュメモリに更新前のライトデータが存在することを条件に、前記キャッシュメモに存在する前記更新前のライトデータを前記計算機から受信したライトデータで上書きする
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  5. 前記計算機は、
    前記第2の論理ユニットへのパスを追加した後、前記第1の論理ユニットと接続されたパスの状態をスタンバイ状態に遷移させ、
    前記第1及び第2のストレージ装置間におけるデータのコピーが完了した後に、前記第1の論理ユニットと接続された前記パスを削除し、
    前記第2のストレージ装置は、
    前記前記第1の論理ユニットと接続されたパスの状態がスタンバイ状態に遷移した場合、前記リード要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオンに設定し、その後、前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ユニットに格納されたデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーし、前記第1の論理ユニットと接続された前記パスが削除された後、前記ライト要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオンに設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  6. 前記計算機は、
    前記第2の論理ユニットへのパスに障害が発生した場合に、前記第1の論理ユニットとスタンバイ状態で接続されたパスを、アクティブ状態に戻し、当該第1の論理ユニットへのパスを用いる状態に切り替える
    ことを特徴とする請求項に記載の計算機システム。
  7. 計算機と、
    第1の記憶装置が搭載され、前記第1の記憶装置の記憶領域を第1の論理ユニットとして前記計算機に提供する第1のストレージ装置と、第2の記憶装置が搭載された第2のストレージ装置とを有する計算機システムにおいて第1のストレージ装置から第2のストレージ装置にデータを移行するデータ移行方法において、
    前記第2のストレージ装置は、
    データを一時的に保存するキャッシュメモリを備え、当該キャッシュメモリの動作モードとして、前記計算機からのリード要求に応じて、リード対象のデータを前記キャッシュメモリに保存し又前記計算機からのライト要求に応じて、ライト対象のデータを前記キャッシュメモリに保存するオンの動作モードと、前記計算機からのリード要求に応じて、前記リード対象のデータを前記キャッシュメモリに保存しない又前記計算機からのライト要求に応じて、前記ライト対象のデータを前記キャッシュメモリに保存しないオフの動作モードを有し、
    前記第2のストレージ装置が、前記第2の論理ユニット前記計算機に提供すると共に、前記第1のストレージ装置から各前記第1の論理ユニットの構成情報を収集し、収集した各前記第1の論理ユニットの構成情報をそれぞれ対応する前記第2の論理ユニットに設定し、前記第1のストレージ装置から収集した各前記第1の論理ユニットの構成情報をそれぞれ対応する前記第2の論理ユニットに設定した後、前記リード要求及び前記ライト要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオフに設定する第1のステップと、
    前記計算機が、前記キャッシュメモリの動作モードがオフに設定されていることを条件に、前記第2の論理ユニットへのパスを交替パスの対象に追加すると共に、前記第1の論理ユニットへのパスを交替パスの対象から削除し、前記第2のストレージ装置が、前記計算機から前記第2の論理ユニットへのパスが追加された後、前記計算機から前記第1の論理ユニットへのパスが削除されたことを条件に、前記リード要求及び前記ライト要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオンに設定し、前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ユニットに格納されたデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーし、当該記憶領域を前記第2の論理ユニットと対応付け、前記コピー中に前記第2の論理ユニットへのライト要求があった場合には、前記キャッシュメモリに保存された前記ライト要求のデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーする第2のステップと
    を備えることを特徴とするデータ移行方法。
  8. 前記第2のストレージ装置には、前記第1の論理ユニットと前記第2の論理ユニットとを対応付ける前記第1の中間記憶階層が設けられ、
    前記第2のステップにおいて、
    前記第2のストレージ装置は、
    前記第1の論理ユニットに格納されたデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーする際、
    前記第1の中間記憶階層に対応させて、前記第2の記憶装置と対応付けた第2の中間記憶階層を作成し、
    記第1の中間記憶階層及び前記第2の中間記憶階層を介して前記第1の論理ユニットから前記第2の記憶装置にデータをコピーし、
    前記第1の中間記憶階層と、前記第2の中間記憶階層との一部又は全部を入れ替える
    ことを特徴とする請求項に記載のデータ移行方法。
  9. 前記第1及び第2のストレージ装置間におけるデータ移行を管理する管理計算機を備え、
    前記第1のステップにおいて、前記第2のストレージ装置は、前記管理計算機の指示に従って、前記第2の論理ユニット前記計算機に提供すると共に、前記第1のストレージ装置から各前記第1の論理ユニットの構成情報を収集し、収集した各前記第1の論理ユニットの構成情報をそれぞれ対応する前記第2の論理ユニットに設定し、前記第1のストレージ装置から収集した各前記第1の論理ユニットの構成情報をそれぞれ対応する前記第2の論理ユニットに設定した後、前記リード要求及び前記ライト要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオフに設定し、
    前記第2のステップにおいて、前記計算機は、前記管理計算機の指示に従って、前記キャッシュメモリの動作モードがオフに設定されていることを条件に、前記第2の論理ユニットへのパスを交替パスの対象に追加すると共に、前記第1の論理ユニットへのパスを交替パスの対象から削除し、前記第2のストレージ装置は、前記管理計算機の指示に従って、前記計算機から前記第2の論理ユニットへのパスが追加された後、前記計算機から前記第1の論理ユニットへのパスが削除されたことを条件に、前記リード要求及び前記ライト要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオンに設定し、前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ユニットに格納されたデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーし、当該記憶領域を前記第2の論理ユニットと対応付け、前記コピー中に前記第2の論理ユニットへのライト要求があった場合には、前記キャッシュメモリに保存された前記ライト要求のデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーする
    ことを特徴とする請求項に記載のデータ移行方法。
  10. 前記第2のストレージ装置は、
    前記第1のステップにおいて、
    前記キャッシュメモリの前記動作モードがオフである場合、前記計算機からのリード要求に対して、前記第1のストレージ装置へのリード要求に変換し、前記第1のストレージ装置から転送されたリードデータを前記キャッシュメモリに格納し、前記キャッシュメモリに格納されたリードデータを前記計算機に送信し、
    前記キャッシュメモリの前記動作モードがオフである場合、前記計算機からのライト要求に対して、前記計算機から受信したライト要求及びライトデータを前記第1のストレージ装置に転送し、
    前記第2のステップにおいて、
    前記キャッシュメモリの前記動作モードがオンである場合、前記計算機からのリード要求に対して、前記キャッシュメモリにリードデータが存在することを条件に、前記キャッシュメモに存在するリードデータを前記計算機に送信し、前記キャッシュメモリにリードデータが存在しないことを条件に、前記リード要求を前記第1のストレージ装置へのリード要求に変換し、前記第1のストレージ装置から転送されたリードデータを前記キャッシュメモリに格納し、前記キャッシュメモリに格納されたリードデータを前記計算機に送信し、
    前記キャッシュメモリの前記動作モードがオンである場合、前記計算機からのライト要求に対して、前記キャッシュメモリに更新前のライトデータが存在することを条件に、前記キャッシュメモに存在する前記更新前のライトデータを前記計算機から受信したライトデータで上書きする
    ことを特徴とする請求項に記載のデータ移行方法。
  11. 前記第2のステップにおいて、前記計算機は、
    前記第2の論理ユニットへのパスを追加した後、前記第1の論理ユニットと接続されたパスの状態をスタンバイ状態に遷移させ、
    前記第1及び第2のストレージ装置間におけるデータのコピーが完了した後に、前記第1の論理ユニットと接続された前記パスを削除し、
    前記第1のステップにおいて、前記第2のストレージ装置は、
    前記前記第1の論理ユニットと接続されたパスの状態がスタンバイ状態に遷移した場合、前記リード要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオンに設定し、その後、前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ユニットに格納されたデータを前記第2の記憶装置が提供する記憶領域にコピーし、前記第1の論理ユニットと接続された前記パスが削除された後、前記ライト要求に対する前記キャッシュメモリの動作モードをオンに設定する
    ことを特徴とする請求項に記載のデータ移行方法。
  12. 前記第2のステップにおいて、前記計算機は、
    前記第2の論理ユニットへのパスに障害が発生した場合に、前記第1の論理ユニットとスタンバイ状態で接続されたパスを、アクティブ状態に戻し、当該第1の論理ユニットへのパスを用いる状態に切り替える
    ことを特徴とする請求項11に記載のデータ移行方法。
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