JP6005446B2 - ストレージシステム、仮想化制御装置、情報処理装置、および、ストレージシステムの制御方法 - Google Patents

ストレージシステム、仮想化制御装置、情報処理装置、および、ストレージシステムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ストレージシステム、仮想化制御装置、情報処理装置、および、ストレージシステムの制御方法に関する。
近年、サーバなどのコンピュータと、HDD(Hard Disk Drive)や磁気テープ装置などのストレージとをネットワークで相互に接続したSAN(Storage Area Network)と呼ばれるシステムが構築されている。
SANでは、ストレージの容量が増大するにつれて、ストレージのデータを別のストレージに移行する処理が行われるが、膨大な量のデータを移行するために、移行処理時間が長くなっている。
これに対し、ホストがアクセスするボリュームをサーバが仮想化することで、ホストに対して透過的にデータを移行する方法がある。この方法では、サーバは、ホストからの要求に応じた仮想ボリュームに対するアクセス制御を継続しながら、バックグラウンドで、仮想ボリュームの物理領域を構成する第1のディスクのデータを第2のディスクに複写する。そして、サーバは、複写完了後に仮想ボリュームの物理領域を第2のディスクに変更する。
また、ストレージのデータを他のストレージに移行する他の方法としては、旧ストレージと新ストレージとを仮想一元化装置の一員として登録し、旧ストレージの全ファイルを新ストレージに移行し、移行終了後に旧ストレージを仮想一元化装置のメンバから削除するものがある。
特開2001−331355号公報 特開2004−046661号公報
既存の実ストレージを仮想化するためには、サーバから実ストレージへの既存パスに加えて、仮想ストレージへのパスが追加されて、同じ実記憶領域に対する複数のパスがサーバに設定される。この場合、実記憶領域のデータが破壊されないように、既存パスを通じたアクセスと追加パスを通じたアクセスの両方を禁止するが、これにより、ストレージへのアクセスが不可能な期間が生じてしまう。
1つの側面では、本発明は、記憶装置を仮想化する際のアクセス不能期間を短縮するストレージシステム、仮想化制御装置、情報処理装置、および、ストレージシステムの制御方法を提供することを目的とする。
1つの案では、ストレージシステムが提供される。ストレージシステムは、第1のパスを介して記憶装置にアクセスする情報処理装置と、記憶装置を仮想化した仮想記憶装置に対する第2のパスを介したアクセスを制御する仮想化制御装置と、を備える。仮想化制御装置は、第2のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報の問い合わせを情報処理装置から受信すると、記憶装置の識別子を情報処理装置に通知する第1の制御部を有する。情報処理装置は、問い合わせに応じて、第1のパスを介してアクセス可能な記憶装置と同じ識別子を受信すると、第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込む第2の制御部を有する。第2の制御部は、問い合わせを2回送信し、2回目の問い合わせに応じて受信した識別子が、第1のパスを介してアクセス可能な記憶装置と同じ識別子である場合に、第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込み、第1の制御部は、問い合わせを1回目に受信したとき、仮想記憶装置の識別子を送信し、問い合わせを2回目に受信したとき、記憶装置の識別子を送信する。
また、1つの案では、仮想化制御装置が提供される。
さらに、1つの案では、情報処理装置が提供される。
また、1つの案では、ストレージシステムの制御方法が提供される。
1態様によれば、ストレージシステム、仮想化制御装置、情報処理装置、および、ストレージシステムの制御方法において、記憶装置を仮想化する際のアクセス不能期間をなくしサーバ業務を継続させたまま短縮することが可能になる。
第1の実施の形態に係るストレージシステムの構成例を示す図である。 マルチパスを含むストレージシステムの参考例を示す図である。 アクティブ−スタンバイ方式を示す図である。 ボリューム管理テーブルの例を示す図である。 ストレージ仮想化サーバを組み込んだストレージシステムの構成例を示す図である。 業務サーバのボリューム管理テーブルの例を示す図である。 ストレージ仮想化サーバのボリューム管理テーブルの例を示す図である。 ボリューム管理テーブルの変化を示す図である。 ストレージシステムの構成例を示す図である。 業務サーバのハードウェア構成例を示す図である。 業務サーバおよび仮想化サーバが備える機能の構成例と、パスおよびボリュームの設定例を示す図である。 パス追加処理のフローチャートを示す図である。 仮想ストレージの設定処理のフローチャートを示す図である。 データ移行を実行しない場合の動作シーケンスを示す図である。 業務サーバのボリューム管理テーブルの状態遷移を示す図である。 業務サーバのボリューム管理テーブルの状態遷移を示す図である。 ストレージ仮想化サーバのボリューム管理テーブルの状態遷移を示す図である。 データ移行を行う場合の動作シーケンスを示す図である。 データ移行を行う場合の動作シーケンスを示す図である。 業務サーバのボリューム管理テーブルの状態遷移を示す図である。 業務サーバのボリューム管理テーブルの状態遷移を示す図である。 業務サーバのボリューム管理テーブルの状態遷移を示す図である。 ストレージ仮想化サーバのボリューム管理テーブルの状態遷移を示す図である。 データ移行処理のフローチャートを示す図である。 データ移行処理において業務サーバで使用されるボリューム管理テーブルを示す図である。 データ移行中の仮想ストレージ装置へのアクセス制御例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態を変形したストレージシステムの構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は第1の実施の形態に係るストレージシステムの構成例を示す図である。ストレージシステム1は、情報処理装置10、仮想化制御装置20および記憶装置30aを備える。
記憶装置30aは、データを記憶する。情報処理装置10は、パスP10を介して記憶装置30aにアクセスする。
仮想化制御装置20は、仮想記憶装置30bに対するアクセスを制御する。情報処理装置10は、仮想化制御装置20を介して、仮想化制御装置20が提供する仮想記憶装置30bにアクセスすることが可能である。この場合、情報処理装置10は、パスP10とは異なるパスP20を介して仮想記憶装置30bにアクセスする。
仮想化制御装置20は、情報処理装置10がアクセス可能な記憶装置30aを仮想化した仮想記憶装置30bを提供することができる。この場合、仮想記憶装置30bの実記憶領域として記憶装置30aが割り当てられる。記憶装置30aを仮想化した状態では、仮想化制御装置20は、情報処理装置10から仮想記憶装置30bへのアクセスを継続させながら、記憶装置30aから他の記憶装置(図示せず)へのデータ移行を実行することができる。
情報処理装置10は、指示部10aおよび設定部10bを有する。仮想化制御装置20は、受信部2−1、送信部2−2および移行制御部2−3を有する。
以下、情報処理装置10に対して、記憶装置30aを仮想化した仮想記憶装置30bへのパスP20が追加される際の処理について説明する。この処理は、記憶装置30aのデータ移行を目的として行われるものである。また、仮想記憶装置30bの実記憶領域として記憶装置30aが割り当てられているものとする。
情報処理装置10の指示部10aは、仮想化制御装置20に対して、パスP20を介してアクセス可能な記憶領域に関する情報を問い合わせる。仮想化制御装置20の受信部2−1がこの問い合わせを受信すると、仮想化制御装置20の送信部2−2は、パスP20を介してアクセス可能な記憶領域に関する情報として、仮想記憶装置30bの実記憶領域を構成する記憶装置30aの識別子を送信する。
情報処理装置10の設定部10bは、仮想化制御装置20から識別子を受信する。このとき、設定部10bは、既存のパスP10を介してアクセス可能な記憶装置30aと同じ識別子を受信した場合には、追加するパスP20を非活性のスタンバイパスとして組み込む。設定部10bは、例えば、パスP20を、活性状態のパスP10が含まれるマルチパスのスタンバイパスに追加する。
ここで、仮に、送信部2−2が仮想記憶装置30bの識別子を送信した場合、情報処理装置10の設定部10bは、受信した識別子に基づき、パスP20にはパスP10を介して接続された記憶装置とは異なる記憶装置が接続されたと認識し、パスP20を活性状態(アクティブ)にしようとする。この場合、既存のパスP10と追加されたパスP20が共に活性状態になって、情報処理装置10はパスP10とパスP20の両方から同じ実記憶領域(記憶装置30aの記憶領域)にアクセス可能になってしまい、実記憶領域のデータが破壊される可能性が生じる。データ破壊を防止するためには、あらかじめ既存のパスP10を非活性状態にしておけばよいが、この場合には情報処理装置10は記憶装置30aにアクセスできなくなってしまう。
これに対して、ストレージシステム1では、仮想化制御装置20の送信部2−2は、パスP20を介してアクセス可能な記憶領域に関する情報として、記憶装置30aの識別子を送信する。この場合、情報処理装置10の設定部10bは、すでに活性状態にある記憶装置30aに対する異なるパスP20が追加されたことを認識して、データ破壊が起こらないようにパスP20を非活性状態のままで組み込む。これにより、パスP20の追加処理の間に、パスP10を非活性状態にしておく必要がなくなり、記憶装置30aへのアクセス不能時間が発生しない。
また、設定部10bは、パスP20を非活性のスタンバイパスとして組み込んだ後、パスP10を非活性のスタンバイパスに変更するとともに、パスP20を活性状態に変更する。これにより、記憶装置30aが仮想環境下に置かれるようになり、情報処理装置10は、パスP20を介して仮想記憶装置30bにアクセスする。活性状態にするパスの変更の際には、情報処理装置10から記憶装置30aのアクセスを停止することが望ましいが、前述のように、それ以前の処理では記憶装置30aへのアクセスを停止する必要がない。すなわち、上記処理によって、記憶装置30aを仮想化する際のアクセス停止時間を短縮することができる。
記憶装置30aが仮想環境下に置かれた後、仮想化制御装置20の移行制御部2−3は、情報処理装置10から仮想記憶装置30bへのアクセスを継続させたまま、記憶装置30aから他の記憶装置(図示せず)へのデータ移行処理を実行する。移行制御部2−3は、データ移行処理が完了すると、仮想記憶装置30bに割り当てる実記憶領域を、記憶装置30aから、データ移行先の記憶装置に変更する。これにより、データ移行処理の全体が完了する。データ移行処理の全体に要する時間のうち、情報処理装置10による記憶装置30aへのアクセスを停止する時間が短縮されるので、データ移行処理が、情報処理装置10で行われる業務に与える影響を無くすことができる。
次に、第2の実施の形態について説明する前に、ストレージシステムのマルチパス構成について説明する。図2はマルチパスを含むストレージシステムの参考例を示す図である。ストレージシステム2は、業務サーバSV0、FC(Fibre Channel)スイッチ40およびストレージ装置St0を備える。業務サーバSV0は、HBA(Host Bus Adapter:サーバ側のFCアダプタはHBAと称する)#1、#2を備え、ストレージ装置St0は、CA(Channel Adapter)#3、#4を備える。また、ストレージ装置St0には、外部からアクセス可能な記憶領域としてボリュームV0が設定されている。
HBAは、外部装置との間でデータを送受信するためのインタフェース装置である。HBA#1、#2は、FCスイッチ40と接続し、CA#3、#4は、FCスイッチ40と接続する。ストレージ装置St0内のボリュームV0は、CA#3、#4と接続する。
パスP11は、業務サーバSV0がHBA#1およびCA#3を介してボリュームV0にアクセスするための経路である。パスP12は、業務サーバSV0がHBA#2およびCA#4を介してボリュームV0にアクセスするための経路である。
ストレージシステム2のように、一般的に、1つのストレージ装置にアクセスするために、パスの冗長化を図ったマルチパスが構成される。マルチパス構成とすることで、パス障害が発生した場合に備えることができ、ストレージ装置へのアクセスの信頼性を高めることが可能になる。
一方、図2において、パスP11、P12を共に、業務サーバSV0から任意にアクセス可能なアクセスパスとして定義すると、業務サーバSV0は、ストレージ装置St0内のCA#3、#4に接続する1つのボリュームV0を、2つのボリュームが存在していると誤認識してしまうおそれがある。
このような状態で、例えば、業務サーバSV0がパスP11、P12を通じて同時にボリュームV0内のデータを更新すると、ボリュームV0内のデータが破壊されるおそれがある。このことを防ぐために、マルチパス構成のストレージシステムでは、例えばアクティブ−スタンバイ方式が採用されている。
図3はアクティブ−スタンバイ方式を示す図である。ストレージシステム2aにおいて、マルチパスMP0を構成しているパスP11、P12のうち、例えば、一方のパスP11をアクティブ(有効)とし、他方のパスP12をスタンバイ(待機)とする。これにより、業務サーバSV0からのパスP11、P12を通じた同時アクセスを防ぐことができる。
マルチパス構成の制御(マルチパス制御)では、互いに異なるパスに接続されるボリュームが同一のボリュームとして認識されるので、このような判断を行うために、パスとボリュームとの対応関係などの情報が管理される。
図4はボリューム管理テーブルの例を示す図である。ボリューム管理テーブルt1は、業務サーバSV0上で管理されるテーブルであり、マルチパス制御を行う際の情報が登録される。ボリューム管理テーブルt1の項目には、例えば、マルチパス識別子、パス識別子、ストレージ装置識別子およびボリューム識別子がある。
マルチパス識別子は、マルチパスを識別するための情報である。パス識別子は、マルチパス内の個々のパスを識別するための情報である。ストレージ装置識別子は、業務サーバからアクセス可能なストレージ装置を識別するための情報である。ボリューム識別子は、ストレージ装置内の各ボリュームを識別するためのストレージ装置内でユニークな情報である。
図4の場合、マルチパス識別子にはMP0、パス識別子にはP11、P12、ストレージ装置識別子にはSt0、ボリューム識別子にはV0が登録されている。また、パス識別子には、パスがアクティブ状態かスタンバイ状態かを示す情報が付加される。図4ではパス識別子の欄において、アクティブ状態のパスに「(ACT)」と記述され、スタンバイ状態のパスに「(STB)」と記述されている。図4の場合、パスP11がアクティブパスであり、パスP12がスタンバイパスである。
なお、ボリューム管理テーブルt1におけるこれらの情報は、例えば、システムのリブート(reboot)時や構成変更の再読み込み時などに、業務サーバSV0のメモリ上に展開して使用される。
次に、ストレージ装置内のデータのストレージの仮想化について説明する。ストレージシステムにおいては、HDD、ディスクアレイ等のストレージ装置に格納されたデータを、容量拡張等のために他のストレージ装置に複写してデータを移行したいことがある。データ移行には、例えば、数10TBで100時間以上といった長い時間がかかる。
データ移行方法の一例として、移行対象のストレージ装置を仮想化しておく方法がある。この方法では、データ移行を通常運用時に並行して実行できるので、業務を継続しながらのデータ移行が可能になる。
なお、「ストレージの仮想化」とは、業務サーバが、仮想化サーバを介してストレージにアクセスするようにして、仮想化サーバが業務サーバに対し、実記憶領域ではなく仮想記憶領域(仮想ストレージ内の仮想ボリューム)にアクセスさせるようにすることである。このような仮想環境を構築することで、業務サーバが、仮想化サーバが提供する仮想ストレージに対してアクセス可能な状態で、仮想ストレージの記憶領域を構成する実ストレージを、仮想化サーバ側が任意に変更したり拡張したりできるようになる。
図5はストレージ仮想化サーバを組み込んだストレージシステムの構成例を示す図である。ストレージシステム2a−1は、業務サーバSV0、FCスイッチ40、ストレージ仮想化サーバ50およびストレージ装置St1を備える。なお、各構成要素は、FCケーブルなどを通じて互いに接続される。
業務サーバSV0は、HBA#1、#2を備え、ストレージ装置St1は、CA#3、#4を備える。また、ストレージ装置St1には、外部からアクセス可能な記憶領域としてボリュームVOL1、VOL2が設定されている。
ストレージ仮想化サーバ50は、HBA#5、#6を備える。ストレージ仮想化サーバ50は、仮想ストレージ装置VSt1を提供し、仮想ストレージ装置VSt1へのアクセスを制御する。この仮想ストレージ装置VSt1には、実記憶領域としてストレージ装置St1が割り当てられている。
仮想ストレージ装置VSt1には、仮想ボリュームVVOL1、VVOL2が設定されている。仮想ボリュームVVOL1の実記憶領域はボリュームVOL1と一致し、仮想ボリュームVVOL2の実記憶領域はボリュームVOL2と一致する。すなわち、仮想ボリュームVVOL1はボリュームVOL1を仮想化したものであり、仮想ボリュームVVOL2はボリュームVOL2を仮想化したものである。
HBA#1、#2は、FCスイッチ40と接続し、CA#3、#4は、FCスイッチ40と接続し、HBA#5、#6は、FCスイッチ40と接続する。ストレージ装置St1内のボリュームVOL1、VOL2は、CA#3、#4と接続し、仮想ストレージ装置VSt1内の仮想ボリュームVVOL1、VVOL2は、HBA#5、#6と接続する。
パスP1は、業務サーバSV0がHBA#1およびCA#3を介してボリュームVOL1、VOL2にアクセスするための経路である。パスP2は、業務サーバSV0がHBA#2およびCA#4を介してボリュームVOL1、VOL2にアクセスするための経路である。そして、パスP1、P2でマルチパスMP1が形成されている。
さらに、パスP3は、業務サーバSV0がHBA#1およびHBA#5を介して仮想ボリュームVVOL1、VVOL2にアクセスするための経路である。パスP4は、HBA#2およびHBA#6を介して仮想ボリュームVVOL1、VVOL2にアクセスするための経路である。そして、パスP3、P4でマルチパスMP2が形成されている。
ここで、ストレージ仮想化サーバ50を組み込むことにより、ストレージ装置St1のボリュームVOL1、VOL2の各記憶領域は、ストレージ仮想化サーバ50を経由してアクセスすることも可能になる。このとき、業務サーバSV0は、ボリュームVOL1、VOL2の各記憶領域を、マルチパスMP2上のボリュームVVOL1、VVOL2として認識する。
また、この状態で、マルチパスMP1、MP2の両経路からのデータ更新が有効になっていると、ボリュームVOL1、VOL2のデータの破壊を起こす可能性がある。そこで、例えば、マルチパスMP1をスタンバイにし、マルチパスMP2をアクティブにした仮想環境での運用が行われる。
図6は業務サーバのボリューム管理テーブルの例を示す図である。ボリューム管理テーブルt1−1は、図5における業務サーバSV0上で管理される、ストレージ仮想化サーバ50を組み込む前の情報を示している。業務サーバSV0は、ストレージ装置St1に対してマルチパスMP1を形成していること、さらにマルチパスMP1はパスP1、P2を含み、パスP1、P2は共に、ボリュームVOL1、VOL2に接続すること、パスP1がアクティブパスであり、パスP2がスタンバイパスであることが示されている。
図7はストレージ仮想化サーバのボリューム管理テーブルの例を示す図である。ボリューム管理テーブルt2は、図5におけるストレージ仮想化サーバ50上で管理される管理情報を示している。ボリューム管理テーブルt2の項目には、ストレージ装置識別子、サーバ識別子、ボリューム識別子、実ストレージ装置識別子および実ボリューム識別子がある。
ストレージ装置識別子は、仮想ストレージ装置を識別するための情報であり、サーバ識別子は、仮想化サーバと接続される業務サーバを識別するための情報である。また、ボリューム識別子は、仮想ストレージ装置内の各仮想ボリュームを識別するためのストレージ装置内でユニークな情報である。さらに、実ストレージ装置識別子は、仮想ストレージ装置に割り当てられた実ストレージ装置を識別するための情報であり、実ボリューム識別子は、仮想ボリュームと同一の実記憶領域のボリューム(実ボリューム)を識別するための情報である。
図7の場合、ストレージ装置識別子にはVSt1、サーバ識別子にはSV0、ボリューム識別子にはVVOL1、VVOL2、実ストレージ装置識別子にはSt1、実ボリューム識別子にはVOL1、VOL2が登録されている。なお、仮想ボリュームVVOL1に対応する実ボリュームはボリュームVOL1であり、仮想ボリュームVVOL2に対応する実ボリュームはボリュームVOL2である。
上記のように、仮想ストレージ装置では、複数のボリュームを束ねて、ストライピングやコンカチネーションなどの記憶領域の連結が行われ、サーバに対して単一ボリュームとして認識させたりするので、仮想ボリュームの識別子には、実ボリュームとは異なる独自の識別子を使用する。また、異なるストレージ装置上のボリュームを束ねることを可能にするため、仮想ストレージ装置の識別子にも、実ストレージ装置とは異なる独自の識別子を使用する。
次にストレージ仮想化サーバ50を組み込んで、パスP3、P4を設定する際の手順について説明する。パス設定手順は、例えば、以下の(1)〜(8)の順で行われる場合がある。
(1)業務サーバSV0は、業務を停止して、マルチパスMP1の経路を非活性状態にする。この非活性状態にする操作は、ストレージ仮想化サーバ50を組み込むことで、同一の実記憶領域のボリュームをマルチパスMP1、MP2の両経路から別々のボリュームとして更新することを防ぐために行われる。
(2)業務サーバSV0は、ストレージ仮想化サーバ50をネットワークに組み込むための設定を行う。
(3)業務サーバSV0は、ストレージ仮想化サーバ50を通じて、仮想ストレージ装置VSt1へアクセスするための、パスP3、P4を設定する。
(4)業務サーバSV0は、追加されたパスP3上のストレージ情報を、ストレージ仮想化サーバ50へ問い合わせる。ストレージ情報とは、対応するパスを通じてアクセス可能な記憶領域に関する情報であり、例えば、ストレージ装置識別子とボリューム識別子との組合せ情報のことである。
(5)ストレージ仮想化サーバ50は、業務サーバSV0に対して、パスP3上のストレージ情報を返信する。この場合、返信されるストレージ情報は、図7から、ストレージ装置識別子:VSt1、ボリューム識別子:VVOL1の情報と、ストレージ装置識別子:VSt1、ボリューム識別子:VVOL2の情報である(以下、ストレージ情報(VSt1、VVOL1)、(VSt1、VVOL2)といった表記も行う)。
(6)業務サーバSV0は、ストレージ仮想化サーバ50から受け取ったストレージ情報をボリューム管理テーブルに登録する。
(7)業務サーバSV0は、ストレージ仮想化サーバ50から受け取ったストレージ情報と、すでにボリューム管理テーブルに登録されているストレージ情報とを比較する(ストレージ装置識別子とボリューム識別子との組合せを比較する)。
業務サーバSV0が管理している現時点のストレージ情報は、図6から、ストレージ情報(St1、VOL1)、(St1、VOL2)であるので、ストレージ仮想化サーバ50から通知されたストレージ情報とは一致せず、この時点では、同一のストレージ情報はない。
(8)業務サーバSV0は、同一ストレージ情報がない場合は、次のパスP4の設定について、上記の(4)〜(7)の処理を繰り返す。また、同一ストレージ情報がある場合は、同一のストレージ情報に対応している複数パスで新規のマルチパスを構成する。
この例では、パスP4についても上記の(4)〜(7)の処理が行われた後、パスP3、P4でマルチパスMP2が構成されることになる。このとき、マルチパスMP2が活性状態にされるとともに、パスP3、P4の一方がアクティブ状態にされ、他方がスタンバイ状態にされる。上記のように、マルチパスMP1はあらかじめ非活性状態にされているので、同一のストレージ装置St1に対して複数のパスを通じてアクセスされることが抑止される。
(9)業務サーバSV0は、業務を再開する。そして、業務を行いながら、新規のストレージ装置を接続し、ストレージ装置St1から新規のストレージ装置へのデータ移行処理を行う。
図8はボリューム管理テーブルの変化を示す図である。ストレージ装置St1が削除され、ストレージ仮想化サーバ50が組み込まれることにより、仮想ストレージ装置VSt1の情報が追加されている。すなわち、業務サーバSV0上のボリューム管理テーブルt1−1に対して、欄c1が追加されてボリューム管理テーブルt1−2へ遷移している。
ボリューム管理テーブルt1−2の欄c1によって、業務サーバSV0は、仮想ストレージ装置VSt1に対してマルチパスMP2を形成していること、さらにマルチパスMP2は、パスP3、P4を含み、パスP3、P4は、仮想ボリュームVVOL1、VVOL2に接続することが示されている。そして、マルチパスMP2が活性状態にされ、業務サーバSV0は仮想ボリュームVVOL1、VVOL2にアクセスすることが可能になる。
上記のように、データ移行を行う場合は、仮想化サーバを組み込んで、既存の実ストレージを仮想化して仮想環境を構築するが、この場合、実ストレージの仮想化を行う際の業務停止時間の短縮が望まれる。
既存の実ストレージが仮想化される場合、仮想化サーバは、上記では、仮想ストレージを既存の実ストレージとは異なるストレージ名で通知している。これにより、業務サーバは、仮想ストレージを既存ストレージとは異なるストレージとして認識する。すると、実際は同じ実記憶領域なのに、異なるストレージとして認識されるので、業務サーバは、仮想ストレージ側のパスをアクティブに設定してしまう。
上記のような仮想化手順では、同じ実記憶領域に割り当てられた異なるボリュームが業務サーバのアクティブパスに追加されることになる。このため、実記憶領域のデータを保護するために、仮想化手順の最初の段階からストレージへのアクセスを停止せざるを得なくなる。したがって、仮想ストレージのマルチパス設定が完了するまでの期間、業務を停止しなければならなくなる。
下記の第2の実施の形態に示す技術は、このような点に鑑みてなされたものであり、実ストレージを仮想化する際のアクセス不能期間を短縮して、業務の停止時間を短縮するストレージシステム、パス設定方法、サーバおよび仮想化サーバを提供するものである。
次に、第2の実施の形態に係るストレージシステムの構成および動作について説明する。図9はストレージシステムの構成例を示す図である。ストレージシステム1aは、業務サーバSV1、ストレージ仮想化サーバ20a、FCスイッチ41、42およびストレージ装置St1、St2を備える。
ストレージ装置St1、St2は、例えば、それぞれ複数のHDDを備える記憶装置である。ストレージ装置St1は、データ移行の対象となる記憶装置であり、業務サーバSV1がアクセス可能な実ボリュームが設定されている。ストレージ装置St2は、ストレージ装置St1のデータ移行先となる記憶装置である。なお、ストレージ装置St2は、後述するストレージ装置St1の仮想化が完了した後に、ストレージシステム1aに追加されてもよい。
業務サーバSV1は、FCスイッチ41を介してストレージ装置St1にアクセス可能であるとともに、FCスイッチ42を介してストレージ装置St1にアクセス可能である。また、業務サーバSV1は、FCスイッチ41を介してストレージ仮想化サーバ20aにアクセス可能であるとともに、FCスイッチ42を介してストレージ仮想化サーバ20aにアクセス可能である。
ストレージ仮想化サーバ20aは、FCスイッチ41を介してストレージ装置St1にアクセス可能であるとともに、FCスイッチ42を介してストレージ装置St1にアクセス可能である。また、ストレージ仮想化サーバ20aは、FCスイッチ41を介してストレージ装置St2にアクセス可能であるとともに、FCスイッチ42を介してストレージ装置St2にアクセス可能である。
ストレージ装置St1、St2に書き込むデータの転送、およびストレージ装置St1、St2から読み出されたデータの転送は、FCケーブルを介して行われる。また、業務サーバSV1とFCスイッチ41、42との間の制御情報の転送や、業務サーバSV1とストレージ仮想化サーバ20aとの間の制御情報の転送は、LAN(Local Area Network)ケーブルを介して行われる。
図10は業務サーバのハードウェア構成例を示す図である。業務サーバSV1は、例えば、図10に示すようなコンピュータとして実現することができる。
業務サーバSV1は、プロセッサ101によって装置全体が制御されている。プロセッサ101には、バス109を介してRAM(Random Access Memory)102と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。またプロセッサ101は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組合せであってもよい。
RAM102は、業務サーバSV1の主記憶装置として使用される。RAM102には、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、プロセッサ101による処理に必要な各種データが格納される。
バス109に接続されている周辺機器としては、HDD103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、HBA107およびLANインタフェース108がある。
HDD103は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD103は、業務サーバSV1の補助記憶装置として使用される。HDD103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置104には、モニタ104aが接続されている。グラフィック処理装置104は、プロセッサ101からの命令に従って、画像をモニタ104aの画面に表示させる。モニタ104aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。
入力インタフェース105には、例えば、キーボード105aとマウス105bとが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード105aやマウス105bから送られてくる信号をプロセッサ101に送信する。なお、マウス105bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク106aに記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク106aは、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク106aには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。
HBA107は、FCケーブルを通じて外部の装置と通信するためのFCインタフェース装置である。なお、実際には業務サーバSV1は、2つのHBAを備え、これらは後述するHBA#1とHBA#2に対応する。HBA#1はFCスイッチ41に接続し、HBA#2はFCスイッチ42に接続する。
LANインタフェース108は、LANケーブルを通じて外部の装置と通信するためのインタフェース装置である。
以上のハードウェア構成によって、業務サーバSV1を実現することができる。なお、ストレージ仮想化サーバ20aも、図10と同様のハードウェア構成を有するコンピュータとして実現することができる。
図11は業務サーバおよび仮想化サーバが備える機能の構成例と、パスおよびボリュームの設定例を示す図である。なお、図11において、業務サーバSV1は、図1の情報処理装置10に対応し、ストレージ仮想化サーバ20aは、図1の仮想化制御装置20に対応する。また、ストレージ装置St1は、図1の記憶装置30aに対応し、仮想ストレージ装置VSt1は、図1の仮想記憶装置30bに対応する。
業務サーバSV1は、業務側制御部11、HBA#1、#2およびボリューム管理テーブルT10を備える。業務側制御部11の処理は、例えば、業務サーバSV1のプロセッサが所定のプログラムを実行することで実現される。ボリューム管理テーブルT10は、例えば、業務サーバSV1のRAMに格納される。
ストレージ仮想化サーバ20aは、仮想側制御部21、HBA#5、#6およびボリューム管理テーブルT20を備える。仮想側制御部21の処理は、例えば、ストレージ仮想化サーバ20aのプロセッサが所定のプログラムを実行することで実現される。ボリューム管理テーブルT20は、例えば、ストレージ仮想化サーバ20aのRAMに格納される。
ストレージ装置St1は、CA#3、#4を備える。HBA#1は、FCスイッチ41を介してCA#3、HBA#5と接続し、HBA#2は、FCスイッチ42を介してCA#4、HBA#6と接続する。
ストレージ装置St1には、外部からアクセス可能な記憶領域としてボリュームVOL1、VOL2が設定されている。ボリュームVOL1、VOL2は共に、HBA#3、#4と接続する。
パスP1は、業務サーバSV1がHBA#1、FCスイッチ41およびCA#3を介してボリュームVOL1、VOL2にアクセスするための経路である。パスP2は、業務サーバSV1がHBA#2、FCスイッチ42およびCA#4を介してボリュームVOL1、VOL2にアクセスするための経路である。そして、パスP1、P2でマルチパスMP1が形成されている。
ストレージ仮想化サーバ20aのHBA#5は、FCスイッチ41を介してHBA#1、CA#3と接続し、ストレージ仮想化サーバ20aのHBA#6は、FCスイッチ42を介してHBA#2、CA#4と接続する。
ストレージ仮想化サーバ20aの仮想側制御部21は、ストレージ装置の実記憶領域を仮想化した仮想ストレージ装置を提供し、仮想ストレージ装置へのアクセスを制御する。図11では、仮想側制御部21は、ストレージ装置St1の実記憶領域を仮想化した仮想ストレージ装置VSt1を提供する。また、仮想側制御部21は、仮想ストレージ装置VSt1に仮想ボリュームVVOL1、VVOL2を設定する。
仮想ボリュームVVOL1の実記憶領域は、ストレージ装置St1のボリュームVOL1の実記憶領域と同一であり、仮想ボリュームVVOL2の実記憶領域は、ストレージ装置St1のボリュームVOL2の実記憶領域と同一である。すなわち、仮想ボリュームVVOL1はボリュームVOL1を仮想化したものであり、仮想ボリュームVVOL2はボリュームVOL2を仮想化したものである。
パスP3は、業務サーバSV1がHBA#1、FCスイッチ41およびHBA#5を介して仮想ボリュームVVOL1、VVOL2にアクセスするための経路である。パスP4は、業務サーバSV1がHBA#2、FCスイッチ42およびHBA#6を介して仮想ボリュームVVOL1、VVOL2にアクセスするための経路である。ここで、ストレージシステム1aにおいては、パスP3、P4でマルチパスMP1とは別のマルチパスを形成することもできるし、後述するように、パスP3、P4をマルチパスMP1に組み込むこともできる。
ストレージ仮想化サーバ20aを組み込むことにより、業務サーバSV1は、ストレージ装置St1のボリュームVOL1、VOL2の各記憶領域に対して、ストレージ仮想化サーバ20aを経由してアクセスすることも可能になる。このとき、業務サーバSV1は、ボリュームVOL1、VOL2の各記憶領域を、パスP3、P4上のボリュームVVOL1、VVOL2として認識する。
業務サーバSV1の業務側制御部11は、ストレージ装置のボリュームや仮想ストレージ装置の仮想ボリュームへのアクセスを行う。業務サーバSV1のボリューム管理テーブルT10は、アクセス先の記憶領域に関する情報を保持し、例えば、図4のボリューム管理テーブルt1と同様の項目を有する。
また、業務側制御部11は、新たなパスおよび仮想ストレージ装置を追加する場合には、ストレージ仮想化サーバ20aへ追加パスに対応する記憶領域の問い合わせを行い、返信された記憶領域の情報をボリューム管理テーブルT10に登録する。業務側制御部11は、現在アクセスを行っているストレージ装置St1のデータ移行のために仮想ストレージ装置VSt1を追加する場合には、ストレージ仮想化サーバ20aから、追加パスに対応するストレージ装置の識別子として仮想ストレージ装置の識別子(VSt1)ではなく実ストレージ装置の識別子(St1)の通知を受ける。この場合、業務側制御部11は、追加パスを既存のマルチパスMP1のスタンバイパスとして組み込む。
ストレージ仮想化サーバ20aの仮想側制御部21は、業務サーバSV1等の他のサーバから仮想ストレージ装置へのアクセスを制御する。ストレージ仮想化サーバ20aのボリューム管理テーブルT20は、仮想ストレージ装置の記憶領域に関する情報を保持し、例えば、図7のボリューム管理テーブルt2と同様の項目を少なくとも有する。なお、ボリューム管理テーブルの詳細については後述する。
仮想側制御部21は、業務サーバSV1から追加パスに対応する記憶領域の問い合わせを受けると、ボリューム管理テーブルT20から追加パスに対応付けられた情報を読み出して返信する。仮想側制御部21は、通常は、問い合わせに応じて、追加パスに対応づけられた仮想ストレージ装置および仮想ボリュームの識別子を通知するが、データ移行のための処理時には、実ストレージ装置および実ボリュームの識別子を通知する。後述するように、仮想側制御部21は、業務サーバSV1から同じパスに対応する記憶領域についての問い合わせを連続して2度受けた場合に、データ移行のための処理であると判定して、実ストレージ装置および実ボリュームの識別子を通知する。
次に業務サーバSV1でのパス追加処理についてフローチャートを用いて説明する。ここでは、データ移行を目的としてパスを追加する場合、データ移行を目的とせずに単にパスおよび仮想ボリュームを追加する場合の両方を含む処理について説明する。図12はパス追加処理のフローチャートを示す図である。
〔S1〕業務側制御部11は、追加するパスの設定を行う。また、業務側制御部11は、接続先サーバを設定する。接続先サーバとは、ここでは、追加したパスを通じて接続する仮想化サーバのことである。また、接続先サーバの情報としては、仮想化サーバのLAN上のアドレスが設定される。
〔S2〕業務側制御部11は、実ストレージから仮想ストレージへのデータ移行を行うか否かを判断する。データ移行を行わない場合はステップS3へ行き、データ移行を行う場合はステップS11へ行く。
〔S3〕業務側制御部11は、追加したパスを1つ選択する。
〔S4〕業務側制御部11は、ストレージ仮想化サーバ20aに対し、追加したパス上のストレージ情報を問い合わせる。
〔S5〕業務側制御部11は、ストレージ仮想化サーバ20aから返信されたストレージ情報を受信する。
〔S6〕業務側制御部11は、ボリューム管理テーブルT10に登録されている既存のストレージ情報と、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報とを比較する。比較結果が一致の場合はステップS7へ行き、不一致の場合はステップS10へ行く。
〔S7〕業務側制御部11は、一致した既存のストレージが、マルチパス構成になっているか否かを判断する。マルチパス構成である場合は、ステップS8へ行き、マルチパス構成でない場合は、ステップS9へ行く。
〔S8〕業務側制御部11は、追加された仮想ストレージへのパスを、一致した既存のストレージが属するマルチパスにおけるスタンバイパスに設定する。
〔S9〕業務側制御部11は、一致したストレージ同士で新規のマルチパスを構成する。
〔S10〕業務側制御部11は、追加したすべてのパスについて処理を実行したか否かを判断する。追加したすべてのパスの処理が未実行の場合は、ステップS2へ戻り、追加したすべてのパスの処理を実行した場合は終了する。
〔S11〕業務側制御部11は、追加したパスを1つ選択する。
〔S12〕業務側制御部11は、ストレージ仮想化サーバ20aに対し、追加したパス上のストレージ情報を問い合わせる。
〔S13〕業務側制御部11は、ストレージ仮想化サーバ20aから返信されたストレージ情報を受信する。
〔S14〕業務側制御部11は、ボリューム管理テーブルT10に登録されている既存のストレージ情報と、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報とを比較する。比較結果が不一致の場合はステップS15へ行き、一致の場合は終了する。なお、一致して終了した場合は、例えば、ストレージ仮想化サーバ20a側の設定ミスである。
〔S15〕業務側制御部11は、ストレージ仮想化サーバ20aから返信されたストレージ情報を削除する。そして、ステップS4へ行く。なお、ストレージ情報の削除は、例えば一定時間後に行われてもよい。
ここで、ステップS15の後にステップS4〜S6が実行されるが、ステップS4〜S6の処理はステップS12〜S14の処理と同じである。すなわち、業務側制御部11は、データ移行を目的としてパスの追加を行う場合には、追加した同じパスについてのストレージ情報の問い合わせをステップS12、S4の順で連続して2回実行する。これにより、ストレージ仮想化サーバ20aの仮想側制御部21は、データ移行を目的とした処理であることを認識できる。
次にストレージ仮想化サーバ20aでの仮想ストレージ装置VSt1の設定処理についてフローチャートを用いて説明する。図13は仮想ストレージの設定処理のフローチャートを示す図である。
〔S21〕仮想側制御部21は、仮想ストレージ装置VSt1の情報をボリューム管理テーブルT20に設定する。
〔S22〕仮想側制御部21は、業務サーバSV1からのストレージ情報の問い合わせを受信したか否かを判断する。受信した場合はステップS23へ行き、未受信の場合はステップS26へ行く。なお、問い合わせにおいては、処理対象のパスが指定される。
〔S23〕仮想側制御部21は、問い合わせ元サーバの識別子がボリューム管理テーブルT20にすでに登録されているか否かを判断する。サーバ識別子が未登録の場合はステップS24aへ行き、サーバ識別子が登録済みの場合はステップS24bへ行く。なお、サーバ識別子が登録されている場合とは、データ移行を目的とした処理が実行されている場合である。
〔S24a〕仮想側制御部21は、指定されたパスに対応付けられた仮想ストレージ装置VSt1のストレージ情報(仮想ストレージ情報)を業務サーバSV1へ送信する。
〔S25a〕仮想側制御部21は、問い合わせ元である業務サーバSV1のサーバ識別子をボリューム管理テーブルT20に登録する。
〔S24b〕仮想側制御部21は、指定されたパスに対応付けられたストレージ装置St1のストレージ情報(実ストレージ情報)を業務サーバSV1へ送信する。
〔S25b〕仮想側制御部21は、業務サーバSV1のサーバ識別子をボリューム管理テーブルT20から削除する。
〔S26〕仮想側制御部21は、処理を終了しない場合はステップS22へ戻り、例えばプログラムの実行が終了される場合は処理を終了する。
次に業務サーバSV1とストレージ仮想化サーバ20a間の動作について、ボリューム管理テーブルの状態遷移を示しながら、具体例を挙げて説明する。
図14はデータ移行を実行しない場合の動作シーケンスを示す図である。データ移行を実行しない場合の処理とは、業務サーバSV1が、新たな仮想ボリュームにアクセスするためのパスを単に追加する処理である。ここでは例として、業務サーバSV1が、新たなパスP3、P4を介して、ストレージ装置St3(図示せず)の実記憶領域で構成される仮想ストレージ装置VSt3(図示せず)上の仮想ボリュームVVOL3、VVOL4(共に図示せず)にアクセスできるようにするためのその処理手順を示す。
また、図15、図16は業務サーバのボリューム管理テーブルの状態遷移を示す図である。さらに、図17はストレージ仮想化サーバのボリューム管理テーブルの状態遷移を示す図である。
〔S31〕業務側制御部11は、管理者の操作入力に応じて、ストレージ仮想化サーバ20aのネットワークへの組み込み後、パスP3、P4を追加すべきパスとして設定する。
図15のボリューム管理テーブルT10−1は、ステップS31におけるボリューム管理テーブルT10のテーブル内容を示している。
ボリューム管理テーブルT10−1には、マルチパスMP1は、パスP1、P2で構成されること、パスP1、P2は、ストレージ装置St1のボリュームVOL1、VOL2に接続されること、パスP1がアクティブ状態でパスP2がスタンバイパスであることが登録されている。これらの情報はステップS31の前に登録されている。そして、ステップS31では、パスP3、P4が、追加されたパスの識別子として登録される。
〔S32〕仮想側制御部21は、管理者の操作入力に応じて、仮想ストレージ装置VSt3のストレージ情報を設定する。
図17のボリューム管理テーブルT20−1は、ステップS32におけるボリューム管理テーブルT20のテーブル内容を示している。
ボリューム管理テーブルT20は、図7と同様のストレージ装置識別子、サーバ識別子、ボリューム識別子、実ストレージ装置識別子および実ボリューム識別子の各項目に加えて、パス識別子の各項目を有する。パス識別子は、仮想ボリュームに接続するためのパスを識別する情報である。なお、サーバ識別子は、パス識別子ごとに登録される。
図17のボリューム管理テーブルT20−1には、仮想ストレージ装置VSt3は仮想ボリュームVVOL3、VVOL4を含むこと、各仮想ボリュームVVOL3、VVOL4には共にパスP3、P4を通じて接続されること、各仮想ボリュームVVOL3、VVOL4の実記憶領域はストレージ装置St3によって構成されることが登録されている。なお、ここでは例として、仮想ボリュームVVOL3、VVOL4はいずれも実ボリュームに対応付けられていないものとする。
〔S33〕業務側制御部11は、ボリューム管理テーブルT10に追加したパスの中から1つのパスを選択する。最初にパスP3を選択したとする。
〔S34〕業務側制御部11は、選択したパスP3の識別子をLANを介してストレージ仮想化サーバ20aに通知して、パスP3のストレージ情報をストレージ仮想化サーバ20aへ問い合わせる。
〔S35〕仮想側制御部21は、パスP3のストレージ情報を業務サーバSV1へLANを介して返信する。
このステップS35では、仮想側制御部21は図13のステップS23に示した判定処理を行う。問い合わせを受けた時点では、図17のボリューム管理テーブルT20−1に示すように、ボリューム管理テーブルT20にはパスP3に対するサーバ識別子が登録されていないので、仮想側制御部21は仮想ストレージ装置VSt3のストレージ情報を返信する。
すなわち、仮想側制御部21は、ストレージ装置識別子「VSt3」とボリューム識別子「VVOL3」との組合せ情報、およびストレージ装置識別子「VSt3」とボリューム識別子「VVOL4」との組合せ情報を返信する。
〔S36〕仮想側制御部21は、仮想ストレージ装置VSt3のストレージ情報を返信すると、業務サーバSV1のサーバ識別子(SV1)を、パスP3の該当フィールドに登録する。
図17のボリューム管理テーブルT20−2は、ステップS36におけるボリューム管理テーブルT20のテーブル内容を示している。ボリューム管理テーブルT20−2では、パスP3に対応して業務サーバSV1のサーバ識別子SV1があらたに登録されている。
〔S37〕業務側制御部11は、受信したストレージ情報でボリューム管理テーブルT10の登録内容を更新する。
図15のボリューム管理テーブルT10−2は、ステップS37におけるボリューム管理テーブルT10のテーブル内容を示している。ボリューム管理テーブルT10−2では、仮想ボリュームVVOL3、VVOL4を含む仮想ストレージ装置VSt3にパスP3を介して接続することがあらたに登録されている。
〔S38〕業務側制御部11は、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報と、既存のストレージ情報とを比較する。この処理は、図12のステップS6に対応する。
ここでは、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報(VSt3、VVOL3)、(VSt3、VVOL4)と、既存のストレージ情報(St1、VOL1)、(St1、VOL2)とは一致しないので、次の追加パスの処理を行う。
〔S39〕業務側制御部11は、追加したパスの中から1つのパスを選択する。残りのパスP4を選択する。
〔S40〕業務側制御部11は、選択したパスP4の識別子をストレージ仮想化サーバ20aに通知して、パスP4のストレージ情報をストレージ仮想化サーバ20aへ問い合わせる。
〔S41〕仮想側制御部21は、パスP4のストレージ情報を業務サーバSV1へ返信する。この場合、図17のボリューム管理テーブルT20−2に示すように、ボリューム管理テーブルT20にはパスP4に対するサーバ識別子が現時点で登録されていないので、仮想側制御部21は仮想ストレージ装置VSt3のストレージ情報を返信する。
すなわち、仮想側制御部21は、ストレージ装置識別子「VSt3」とボリューム識別子「VVOL3」との組合せ情報、およびストレージ装置識別子「VSt3」とボリューム識別子「VVOL4」との組合せ情報を返信する。
〔S42〕仮想側制御部21は、仮想ストレージ装置VSt3のストレージ情報を返信すると、業務サーバSV1のサーバ識別子(SV1)を、パスP4の該当フィールドに登録する。
図17のボリューム管理テーブルT20−3は、ステップS42におけるボリューム管理テーブルT20のテーブル内容を示している。ボリューム管理テーブルT20−3では、パスP4に対応して業務サーバSV1のサーバ識別子SV1があらたに登録されている。
〔S43〕業務側制御部11は、受信したストレージ情報でボリューム管理テーブルT10の登録内容を更新する。
図16のボリューム管理テーブルT10−3は、ステップS43におけるボリューム管理テーブルT10のテーブル内容を示している。ボリューム管理テーブルT10−3では、仮想ボリュームVVOL3、VVOL4を含む仮想ストレージ装置VSt3にパスP4を介して接続することがあらたに登録されている。
〔S44〕業務側制御部11は、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報と、既存のストレージ情報とを比較する。この場合、ストレージ仮想化サーバ20aから送信された、パスP4に関するストレージ情報(VSt3、VVOL3)、(VSt3、VVOL4)と、ステップS37で登録したパスP3に関する既存のストレージ情報(VSt3、VVOL3)、(VSt3、VVOL4)とが一致する。
〔S45〕業務側制御部11は、パスP3上のストレージ情報と、パスP4上のストレージ情報とが一致するので、パスP3、P4をマルチパスとして構成する。
図16のボリューム管理テーブルT10−4は、ステップS45におけるボリューム管理テーブルT10のテーブル内容を示している。ボリューム管理テーブルT10−4では、パスP3、P4がマルチパスMP2で構成されることが登録されている。このとき、業務側制御部11は、新たなマルチパスMP2に含まれる一方のパスをアクティブパスに設定し、他方のパスをスタンバイパスに設定する。図16のボリューム管理テーブルT10−4の例では、パスP3がアクティブパスに設定され、パスP4がスタンバイパスに設定されている。
以上の処理により、業務サーバSV1は、あらたに追加されたマルチパスMP2を介して、仮想ストレージ装置VSt3の仮想ボリュームVVOL3、VVOL4にアクセスすることが可能になる。
次にデータ移行を行う場合の業務サーバSV1とストレージ仮想化サーバ20a間の動作について、ボリューム管理テーブルの状態遷移を示しながら、具体例を挙げて説明する。図18、図19はデータ移行を行う場合の動作シーケンスを示す図である。
また、図20〜図22は業務サーバのボリューム管理テーブルの状態遷移を示す図である。さらに、図23はストレージ仮想化サーバのボリューム管理テーブルの状態遷移を示す図である。
〔S51〕業務側制御部11は、管理者の操作入力に応じて、ストレージ仮想化サーバ20aのネットワークへの組み込み後、パスP3、P4を追加すべきパスとして設定する。
図20のボリューム管理テーブルT10−11は、ステップS51におけるボリューム管理テーブルT10のテーブル内容を示している。
ボリューム管理テーブルT10−11には、マルチパスMP1は、パスP1、P2で構成されること、パスP1、P2は、ストレージ装置St1のボリュームVOL1、VOL2に接続されること、パスP1がアクティブ状態でパスP2がスタンバイパスであることが登録されている。これらの情報はステップS51の前に登録されている。そして、ステップS51では、パスP3、P4が、追加されたパスの識別子として登録される。
〔S52〕仮想側制御部21は、管理者の操作入力に応じて、仮想ストレージ装置VSt1のストレージ情報を設定する。
図23のボリューム管理テーブルT20−11は、ステップS52におけるボリューム管理テーブルT20のテーブル内容を示している。
ボリューム管理テーブルT20−11には、仮想ストレージ装置VSt1は仮想ボリュームVVOL1、VVOL2を含むこと、各仮想ボリュームVVOL1、VVOL2には共にパスP3、P4を通じて接続されること、各仮想ボリュームVVOL1、VVOL2
の実記憶領域はストレージ装置St1によって構成されること、仮想ボリュームVVOL1、VVOL2は、それぞれ実ボリュームVOL1、VOL2と対応することが登録されている。
〔S53〕業務側制御部11は、ボリューム管理テーブルT10に追加したパスの中から1つのパスを選択する。最初にパスP3を選択したとする。
〔S54〕業務側制御部11は、選択したパスP3の識別子をLANを介してストレージ仮想化サーバ20aに通知して、パスP3のストレージ情報をストレージ仮想化サーバ20aへ問い合わせる。
〔S55〕仮想側制御部21は、パスP3のストレージ情報を業務サーバSV1へLANを介して返信する。
このステップS55では、仮想側制御部21は図13のステップS23に示した判定処理を行う。問い合わせを受けた時点では、図23のボリューム管理テーブルT20−11に示すように、ボリューム管理テーブルT20にはパスP3に対するサーバ識別子が登録されていないので、仮想側制御部21は仮想ストレージ装置VSt1のストレージ情報を返信する。
すなわち、仮想側制御部21は、ストレージ装置識別子「VSt1」とボリューム識別子「VVOL1」の組合せ情報、およびストレージ装置識別子「VSt1」とボリューム識別子「VVOL2」との組合せ情報を返信する。
〔S56〕仮想側制御部21は、仮想ストレージ装置VSt1のストレージ情報を返信すると、業務サーバSV1のサーバ識別子(SV1)を、パスP3の該当フィールドに登録する。
図23のボリューム管理テーブルT20−12は、ステップS56におけるボリューム管理テーブルT20のテーブル内容を示している。ボリューム管理テーブルT20−12では、パスP3に対応して業務サーバSV1のサーバ識別子SV1があらたに登録されている。
〔S57〕業務側制御部11は、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報を受信し、該ストレージ情報と、既存のストレージ情報とを比較する。この処理は、図12のステップS14に対応する。ここでは、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報(VSt1、VVOL1)、(VSt1、VVOL2)と、既存のストレージ情報(St1、VOL1)、(St1、VOL2)とは一致しない。
〔S58〕業務側制御部11は、データ移行を行う場合において、ステップS57の比較結果が不一致となったので、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報を削除する。したがって、この時点のボリューム管理テーブルの内容は、図20のボリューム管理テーブルT10−11の登録状態と同じになる。なお、ストレージ情報の削除は、所定時間後に行われてもよい。
〔S59〕業務側制御部11は、パスP3のストレージ情報を取得するため、LANを介してストレージ仮想化サーバ20aへ再び問い合わせる。
〔S60〕仮想側制御部21は、パスP3のストレージ情報を業務サーバSV1へ返信する。この場合、ストレージ仮想化サーバ20aのボリューム管理テーブルT20では、図23のボリューム管理テーブルT20−12に示すように、パスP3に対するサーバ識別子(SV1)が現時点で登録されているので、実ストレージのストレージ情報を返信する。
すなわち、仮想側制御部21は、ストレージ装置識別子「St1」とボリューム識別子「VOL1」との組合せ情報、およびストレージ装置識別子「St1」とボリューム識別子「VOL2」との組合せ情報を返信する。
〔S61〕仮想側制御部21は、実ストレージのストレージ情報を返信すると、業務サーバSV1のサーバ識別子(SV1)を、ボリューム管理テーブルT20におけるパスP3の該当フィールドから削除する。したがって、この時点のボリューム管理テーブルT20の内容は、図23のボリューム管理テーブルT20−11の登録状態と同じとなる。
〔S62〕業務側制御部11は、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報と、既存のストレージ情報とを比較する。この処理は、図12のステップS6に対応する。この場合、ストレージ仮想化サーバ20aから送信された、パスP3に関するストレージ情報(St1、VOL1)、(St1、VOL2)と、既存のパスP1、P2に関するストレージ情報(St1、VOL1)、(St1、VOL2)とが一致する。
〔S63〕この処理は、図12のステップS7、S8に対応する。業務側制御部11は、パスP3とストレージ情報が一致した既存のパスP1、P2がマルチパス構成である(マルチパスMP1に含まれている)と判定し(ステップS7)、追加されたパスP3をマルチパスMP1のスタンバイパスに設定する。
図20のボリューム管理テーブルT10−12は、ステップS63におけるボリューム管理テーブルT10のテーブル内容を示している。ボリューム管理テーブルT10−12では、パスP1〜P3がマルチパスMP1で形成されること、パスP3がスタンバイパスであることが登録されている。
〔S64〕業務側制御部11は、追加したパスの中から1つのパスを選択する。残りのパスP4を選択する。
〔S65〕業務側制御部11は、選択したパスP4の識別子をLANを介してストレージ仮想化サーバ20aに通知して、パスP4のストレージ情報をストレージ仮想化サーバ20aへ問い合わせる。
〔S66〕仮想側制御部21は、パスP4のストレージ情報を業務サーバSV1へ返信する。この場合、図23のボリューム管理テーブルT20−11に示すように、ボリューム管理テーブルT20にはパスP4に対するサーバ識別子が登録されていないので、仮想側制御部21は仮想ストレージ装置VSt1のストレージ情報を返信する。
すなわち、仮想側制御部21は、ストレージ装置識別子「VSt1」とボリューム識別子「VVOL1」との組合せ情報、およびストレージ装置識別子「VSt1」とボリューム識別子「VVOL2」との組合せ情報を返信する。
〔S67〕仮想側制御部21は、仮想ストレージ装置VSt1のストレージ情報を返信すると、業務サーバSV1のサーバ識別子(SV1)を、パスP4の該当フィールドに登録する。
図23のボリューム管理テーブルT20−13は、ステップS67におけるボリューム管理テーブルT20のテーブル内容を示している。ボリューム管理テーブルT20−13では、パスP4に対応して業務サーバSV1のサーバ識別子SV1があらたに登録されている。
〔S68〕業務側制御部11は、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報を受信し、該ストレージ情報と、既存のストレージ情報とを比較する。ここでは、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報(VSt1、VVOL1)、(VSt1、VVOL2)と、既存のストレージ情報(St1、VOL1)、(St1、VOL2)とは一致しない。
〔S69〕業務側制御部11は、データ移行を行う場合において、ステップS68の比較結果が不一致となったので、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報を削除する。したがって、この時点のボリューム管理テーブルの内容は、図20のボリューム管理テーブルT10−12の登録状態と同じとなる。
〔S70〕業務側制御部11は、パスP4のストレージ情報を取得するため、ストレージ仮想化サーバ20aへ再び問い合わせる。
〔S71〕仮想側制御部21は、パスP4のストレージ情報を業務サーバSV1へ返信する。この場合、ストレージ仮想化サーバ20aのボリューム管理テーブルT20では、図23のボリューム管理テーブルT20−13に示すように、パスP4に対するサーバ識別子(SV1)が現時点で登録されているので、実ストレージのストレージ情報を返信する。
すなわち、仮想側制御部21は、ストレージ装置識別子「St1」とボリューム識別子「VOL1」との組合せ情報、およびストレージ装置識別子「St1」とボリューム識別子「VOL2」との組合せ情報を返信する。
〔S72〕仮想側制御部21は、実ストレージのストレージ情報を返信すると、業務サーバSV1のサーバ識別子(SV1)を、ボリューム管理テーブルT20におけるパスP4の該当フィールドから削除する。したがって、この時点のボリューム管理テーブルの内容は、図23のボリューム管理テーブルT20−11の登録状態と同じとなる。
〔S73〕業務側制御部11は、ストレージ仮想化サーバ20aから送信されたストレージ情報と、既存のストレージ情報とを比較する。この場合、ストレージ仮想化サーバ20aから送信された、パスP4に関するストレージ情報(St1、VOL1)、(St1、VOL2)と、既存のパスP1〜P3に関するストレージ情報(St1、VOL1)、(St1、VOL2)とが一致する。
〔S74〕業務側制御部11は、パスP4とストレージ情報が一致した既存のパスP1〜P3がマルチパス構成である(マルチパスMP1に含まれている)と判定し、追加されたパスP4をマルチパスMP1のスタンバイパスに設定する。
図21のボリューム管理テーブルT10−13は、ステップS74におけるボリューム管理テーブルT10のテーブル内容を示している。ボリューム管理テーブルT10−13では、パスP1〜P4がマルチパスMP1で形成されること、パスP4がスタンバイパスであることが登録されている。
以上のステップS74までの処理により、業務サーバSV1に、ストレージ装置St1にアクセスするためのパスP3、P4が追加される。パスP3、P4を介したアクセス先のストレージ装置は、業務サーバSV1はストレージ装置St1と認識しているものの、実体的にはストレージ仮想化サーバ20aを介してアクセスされる仮想ストレージ装置VSt1である。
このように、既存のストレージ装置St1を仮想化した仮想ストレージ装置VSt1にアクセスするためのパスP3、P4が追加されたにもかかわらず、パスP3、P4は既存マルチパスMP1のスタンバイパスとして追加される。このため、業務サーバSV1は、パスP3、P4の追加処理の実行中には、パスP3またはパスP4を介して既存のストレージ装置St1にアクセスすることはない。したがって、業務サーバSV1は、既存のストレージ装置St1へのアクセスを継続しながら、パスP3、P4の追加を行うことができる。
〔S75〕業務側制御部11は、既存パスP1、P2をスタンバイパスに設定し、追加したパスP3、P4のいずれかをアクティブパスに設定する。図21のボリューム管理テーブルT10−14は、この時点でのボリューム管理テーブルT10のテーブル状態を示す。ボリューム管理テーブルT10−14では、例として追加されたパスP3がアクティブパスに変更されている。
その後、業務側制御部11は、スタンバイパスとなった既存パスP1、P2を削除する。図22のボリューム管理テーブルT10−15は、この時点でのボリューム管理テーブルT10のテーブル状態を示しており、パスP1、P2の情報が削除されている。追加したパスP3、P4を使用しての仮想環境での運用が開始され、業務側制御部11は、アクティブパスであるパスP3を介して仮想ボリュームVVOL1、VVOL2にアクセスする。
なお、アクティブパスを追加されたパスに切り替える際には、アクセスエラーを防止するために、マルチパスMP1を一時的に非活性状態にしておくことが望ましい。換言すれば、既存のストレージ装置St1を仮想化する処理期間中では、ステップS75でのアクティブパスの切り替え時にのみ、既存のストレージ装置St1または追加された仮想ストレージ装置VSt1へのアクセスが停止される。
以上の図18〜図19の処理によれば、業務サーバSV1がストレージ装置に対してアクセスできない期間が短縮される。
次にストレージ仮想化サーバ20aによるデータ移行処理について説明する。データ移行の際には、上述したように、移行対象のストレージを仮想化しておくことで、データ移行を通常運用時に並行して実行可能になる。
仮想環境下でデータ移行を行うことにより、業務サーバから見るとアクセス先が何も変わっていない状態のままで、仮想化サーバが任意にデータを複写し、複写が完了すると実記憶領域を正式に変更できる。さらに、業務サーバから仮想ストレージへのアクセスを継続させたまま、データ移行を実行できる。
図24はデータ移行処理のフローチャートを示す図である。
〔S81〕ストレージ仮想化サーバ20aに対して、データ移行先のストレージ装置St2(新ストレージ装置)が接続する。
〔S82〕仮想側制御部21は、既存のストレージ装置St1(旧ストレージ装置)をプライマリ(データ移行元)とし、新ストレージ装置St2をセカンダリ(データ移行先)として、ミラー設定を行い、旧ストレージ装置St1から新ストレージ装置St2へのデータ複写を実行する。
〔S83〕仮想側制御部21は、データ複写が完了したら、プライマリとセカンダリを逆転させる。これとともに、仮想側制御部21は、仮想ストレージ装置VSt1に割り当てる実記憶領域を、旧ストレージ装置St1から新ストレージ装置St2に変更する。具体的には、仮想側制御部21は、ボリューム管理テーブルT20の状態を、図23に示したボリューム管理テーブルT20−11に示す状態から、実ストレージ装置識別子を「St2」に変更する。
〔S84〕仮想側制御部21は、プライマリとセカンダリの逆転後、データ移行元の旧ストレージ装置St1を論理的に切り離す。
図25はデータ移行処理において業務サーバで使用されるボリューム管理テーブルを示す図である。ボリューム管理テーブルT30は、例えば業務サーバSV1のRAM上に格納される。なお、図25では、ボリューム管理テーブルT30のテーブル状態を、状態遷移に応じてボリューム管理テーブルT30−1〜T30−3として示す。
ボリューム管理テーブルT30の項目には、ストレージ装置識別子、サーバ識別子、ボリューム識別子、プライマリ、実ボリューム識別子、セカンダリおよび実ボリューム識別子がある。
ストレージ装置識別子は、データ移行対象の仮想ストレージ装置の識別子である。サーバ識別子は、データ移行対象の仮想ストレージ装置にアクセス中のサーバを示す識別子である。ボリューム識別子は、データ移行対象の仮想ボリュームを示す識別子である。
プライマリは、ミラーリングする実ストレージ装置のうちプライマリの実ストレージ装置を示す識別子である。実ボリューム識別子は、データ移行対象の仮想ボリュームに対応するプライマリの実ストレージ装置における実ボリュームの識別子である。
セカンダリは、ミラーリングする実ストレージ装置のうちセカンダリの実ストレージ装置を示す識別子である。実ボリューム識別子は、データ移行対象の仮想ボリュームに対応するセカンダリの実ストレージ装置における実ボリュームの識別子である。
図25のボリューム管理テーブルT30−1は、図24のステップS82におけるデータ複写の開始時点でのボリューム管理テーブルT30のテーブル状態を示す。ボリューム管理テーブルT30−1では、データ移行元の実ストレージ装置St1がプライマリに設定され、データ移行先の実ストレージ装置St2がセカンダリに設定されている。
図25のボリューム管理テーブルT30−2は、図24のステップS83における、プライマリとセカンダリの逆転後のボリューム管理テーブルT30のテーブル状態を示している。ボリューム管理テーブルT30−2では、データ移行元の実ストレージ装置St1がプライマリからセカンダリに変更され、データ移行先の実ストレージ装置St2がセカンダリからプライマリに変更されている。
図25のボリューム管理テーブルT30−3は、図24のステップS84における、旧ストレージ装置を論理的に切り離した時点のボリューム管理テーブルT30のテーブル状態を示している。ボリューム管理テーブルT30−3では、セカンダリ識別子と、セカンダリが有していた実ボリュームの実ボリューム識別子とが削除されており、セカンダリ側の旧ストレージ装置St1が論理的に切り離された状態を示している。
また、図24のステップS81、S82の処理は、業務サーバSV1から仮想ストレージ装置VSt1へのアクセスを継続した状態で行うことができる。図26は、データ移行中の仮想ストレージ装置へのアクセス制御例を示すフローチャートである。
〔S91〕仮想側制御部21は、業務サーバSV1から仮想ストレージ装置VSt1へのアクセス要求を受け付ける。
〔S92〕仮想側制御部21は、要求されたアクセスの種別を判定する。読み出しが要求された場合、ステップS93に進み、書き込みが要求された場合、ステップS94に進む。
〔S93〕仮想側制御部21は、読み出しが要求されたデータを、プライマリに設定された実ストレージ装置St1から読み出し、業務サーバSV1に転送する。
〔S94〕仮想側制御部21は、書き込みデータを、プライマリに設定された実ストレージ装置St1とセカンダリに設定された実ストレージ装置St2の両方に書き込む。これにより、書き込みが要求されたアドレスに関して、すでにデータ移行が済んでいた場合でも、あるいはこの後にデータ移行が行われる場合でも、プライマリとセカンダリとの間のデータの整合性を保つことができる。
なお、仮想ストレージ装置VSt1へのデータアクセスを継続したままデータを移行する方法としては、上記に限らず、他の方法もある。例えば、仮想側制御部21は、データ移行対象の仮想ストレージ装置VSt1の全アドレスと、データ移行済みか否かを示すフラグとを対応付けたマッピング情報をRAMに記録する。仮想側制御部21は、データ移行処理時において、データ移行が完了したアドレスに対応するマッピング情報のフラグを、データ移行完了を示すように書き替える。
一方、仮想側制御部21は、業務サーバSVからデータの書き込みが要求されると、書き込みデータをセカンダリに書き込むとともに、書き込み先アドレスに対応するマッピング情報のフラグを、データ移行完了を示すように書き替える。また、仮想側制御部21は、業務サーバSV1からデータの読み出しが要求されると、読み出し対象のアドレスに対応するマッピング情報のフラグがデータ移行未完了を示す場合にはプライマリからデータを読み出し、フラグがデータ移行完了を示す場合にはセカンダリからデータを読み出す。これにより、プライマリとセカンダリとの間のデータの整合性を保つことができる。
上記のように、仮想環境にすることで、業務サーバからのアクセス要求を仮想化サーバが一元的に受ける構成となるので、仮想化サーバは、業務サーバ側の処理手順を変更したり処理負荷を高めることなく、アクセス制御のバックグラウンドでデータ移行を実行することができる。
次に、上記の第2の実施の形態の変形例を示す。図27は第2の実施の形態を変形したストレージシステムの構成例を示す図である。なお、図27では、図11に対応する構成要素には同じ符号を付して説明する。
図27に示すストレージシステム1bは、第2の実施の形態におけるストレージ装置St2に、ストレージ仮想化サーバ20aの機能を組み込んだものである。図27において、ストレージ装置St2’は、データ移行先となる記憶領域を備えるのに加えて、図11に示した仮想側制御部21およびボリューム管理テーブルT20を備える。ストレージ装置St2’は、例えば、データ移行先となる記憶領域に対するアクセスを制御する制御装置を備え、この制御装置は、プロセッサ、RAM、不揮発メモリなどを備える。仮想側制御部21の処理は、例えば、制御装置のプロセッサが所定のプログラムを実行することで実現され、ボリューム管理テーブルT20は、例えば、制御装置のRAMに格納される。
以上の構成により、ストレージシステム1bでは、第2の実施の形態と同様の仮想化処理およびデータ移行処理が実行される。
なお、上記の各実施の形態に示した各装置(例えば、情報処理装置、仮想化制御装置、業務サーバ、仮想化サーバ)の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、各装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供され、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。
コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R/RWなどがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。なお、プログラムを記録する記録媒体には、一時的な伝搬信号自体は含まれない。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLDなどの電子回路で実現することもできる。
以上の各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 第1のパスを介して記憶装置にアクセスする情報処理装置と、
前記記憶装置を仮想化した仮想記憶装置に対する第2のパスを介したアクセスを制御する仮想化制御装置と、
を備え、
前記仮想化制御装置は、前記第2のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報の問い合わせを前記情報処理装置から受信すると、前記記憶装置の識別子を前記情報処理装置に通知する第1の制御部を有し、
前記情報処理装置は、
前記問い合わせに応じて、前記第1のパスを介してアクセス可能な前記記憶装置と同じ識別子を受信すると、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込む第2の制御部を有する、
ことを特徴とするストレージシステム。
(付記2) 前記第2の制御部は、前記問い合わせを2回送信し、2回目の前記問い合わせに応じて受信した識別子が、前記第1のパスを介してアクセス可能な前記記憶装置と同じ識別子である場合に、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込み、
前記第1の制御部は、前記問い合わせを1回目に受信したとき、前記仮想記憶装置の識別子を送信し、前記問い合わせを2回目に受信したとき、前記記憶装置の識別子を送信する、
ことを特徴とする付記1記載のストレージシステム。
(付記3) 前記第2の制御部は、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込んだ後、前記第1のパスを非活性のスタンバイパスに変更するとともに前記第2のパスを活性状態に変更し、前記第2のパスを介した前記仮想記憶装置へのアクセスを開始し、
前記第1の制御部は、前記第2の制御部から前記仮想記憶装置へのアクセス制御を継続した状態で、前記記憶装置から他の記憶装置へのデータ移行を実行する、
ことを特徴とする付記1または2記載のストレージシステム。
(付記4) 前記第1の制御部は、前記記憶装置から前記他の記憶装置へのデータ移行処理が完了した後、前記仮想記憶装置に割り当てる実記憶領域を前記記憶装置から前記他の記憶装置に変更することを特徴とする付記3記載のストレージシステム。
(付記5) 記憶装置を仮想化した仮想記憶装置に対する第1のパスを介したアクセスを制御する仮想化制御装置において、
第2のパスを介して前記記憶装置にアクセス可能であり、かつ、前記第2のパスとは異なる他のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報として前記記憶装置と同じ識別子を受信すると、前記他のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込む情報処理装置から、前記第1のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報の問い合わせを受信する受信部と、
前記問い合わせに応じて、前記記憶装置の識別子を前記情報処理装置に送信する送信部と、
を有することを特徴とする仮想化制御装置。
(付記6) 前記送信部は、前記受信部が前記問い合わせを1回目に受信したとき、前記仮想記憶装置の識別子を前記情報処理装置に送信し、前記受信部が前記問い合わせを2回目に受信したとき、前記記憶装置の識別子を前記情報処理装置に送信することを特徴とする付記5記載の仮想化制御装置。
(付記7) 前記情報処理装置から前記第1のパスを介して受信したアクセス要求に応じた前記仮想記憶装置へのアクセス制御を継続した状態で、前記記憶装置から他の記憶装置へのデータ移行を実行する移行制御部をさらに有することを特徴とする付記5または6記載の仮想化制御装置。
(付記8) 前記移行制御部は、前記記憶装置から前記他の記憶装置へのデータ移行処理が完了した後、前記仮想記憶装置に割り当てる実記憶領域を前記記憶装置から前記他の記憶装置に変更することを特徴とする付記7記載の仮想化制御装置。
(付記9) 第1のパスを介して記憶装置にアクセスする情報処理装置において、
前記記憶装置を仮想化した仮想記憶装置に対する第2のパスを介したアクセスを制御する仮想化制御装置に対して、前記第2のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報として、前記仮想記憶装置に割り当てられた実記憶装置の識別子を通知するように指示する指示部と、
前記指示に応じて前記仮想化制御装置から通知された識別子が前記記憶装置の識別子と一致する場合に、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込む設定部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記10) 前記指示部は、前記第2のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報を、前記仮想化制御装置に対して2回問い合わせることで、前記仮想記憶装置に割り当てられた実記憶装置の識別子を通知するように指示することを特徴とする付記9記載の情報処理装置。
(付記11) 前記設定部は、前記指示に応じて前記仮想化制御装置から通知された識別子に基づき、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込んだ後、前記第1のパスを非活性のスタンバイパスに変更するとともに前記第2のパスを活性状態に変更し、前記第2のパスを介した前記仮想記憶装置へのアクセスを開始することを特徴とする付記9または10記載の情報処理装置。
(付記12) 第1のパスを介して記憶装置にアクセスする情報処理装置と、前記記憶装置を仮想化した仮想記憶装置に対する第2のパスを介したアクセスを制御する仮想化制御装置と、を有するストレージシステムの制御方法において、
前記情報処理装置が、前記第2のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報の問い合わせを前記仮想化制御装置に送信し、
前記仮想化制御装置が、前記問い合わせを前記情報処理装置から受信すると、前記記憶装置の識別子を前記情報処理装置に通知し、
前記情報処理装置が、前記第1のパスを介してアクセス可能な前記記憶装置と同じ識別子を受信すると、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込む、
ことを特徴とするストレージシステムの制御方法。
(付記13) 前記情報処理装置は、前記問い合わせを2回送信し、
前記仮想化制御装置は、前記問い合わせを1回目に受信したとき、前記仮想記憶装置の識別子を送信し、前記問い合わせを2回目に受信したとき、前記記憶装置の識別子を送信し、
前記情報処理装置は、2回目の前記問い合わせに応じて受信した識別子が、前記第1のパスを介してアクセス可能な前記記憶装置と同じ識別子である場合に、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込む、
ことを特徴とする付記12記載のストレージシステムの制御方法。
(付記14) 前記情報処理装置が、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込んだ後、前記第1のパスを非活性のスタンバイパスに変更するとともに前記第2のパスを活性状態に変更し、前記第2のパスを介した前記仮想記憶装置へのアクセスを開始し、
前記仮想化制御装置が、前記第2の制御部から前記仮想記憶装置へのアクセス制御を継続した状態で、前記記憶装置から他の記憶装置へのデータ移行を実行する、
処理をさらに含むことを特徴とする付記12または13記載のストレージシステムの制御方法。
(付記15) 前記仮想化制御装置が、前記記憶装置から前記他の記憶装置へのデータ移行処理が完了した後、前記仮想記憶装置に割り当てる実記憶領域を前記記憶装置から前記他の記憶装置に変更する、
処理をさらに含むことを特徴とする付記14記載のストレージシステムの制御方法。
1 ストレージシステム
10 情報処理装置
10a 指示部
10b 設定部
20 仮想化制御装置
2−1 受信部
2−2 送信部
2−3 移行制御部
30a 記憶装置
30b 仮想記憶装置
P10、P20 パス

Claims (7)

  1. 第1のパスを介して記憶装置にアクセスする情報処理装置と、
    前記記憶装置を仮想化した仮想記憶装置に対する第2のパスを介したアクセスを制御する仮想化制御装置と、
    を備え、
    前記仮想化制御装置は、前記第2のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報の問い合わせを前記情報処理装置から受信すると、前記記憶装置の識別子を前記情報処理装置に通知する第1の制御部を有し、
    前記情報処理装置は、
    前記問い合わせに応じて、前記第1のパスを介してアクセス可能な前記記憶装置と同じ識別子を受信すると、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込む第2の制御部を有
    前記第2の制御部は、前記問い合わせを2回送信し、2回目の前記問い合わせに応じて受信した識別子が、前記第1のパスを介してアクセス可能な前記記憶装置と同じ識別子である場合に、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込み、
    前記第1の制御部は、前記問い合わせを1回目に受信したとき、前記仮想記憶装置の識別子を送信し、前記問い合わせを2回目に受信したとき、前記記憶装置の識別子を送信する、
    ことを特徴とするストレージシステム。
  2. 前記第2の制御部は、前記第1のパスを介してアクセス可能な前記記憶装置と同じ識別子を受信すると、前記記憶装置と前記仮想記憶装置とは同一実記憶領域であると認識して、前記第2のパスをスタンバイにし、スタンバイにした前記第2のパスを組み込むことで、既存の前記第1のパスに加えて、前記仮想記憶装置への前記第2のパスを追加して、同一実記憶領域に対する複数のパスを設定することを特徴とする請求項1記載のストレージシステム。
  3. 前記第2の制御部は、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込んだ後、前記第1のパスを非活性のスタンバイパスに変更するとともに前記第2のパスを活性状態に変更し、前記第2のパスを介した前記仮想記憶装置へのアクセスを開始し、
    前記第1の制御部は、前記第2の制御部から前記仮想記憶装置へのアクセス制御を継続した状態で、前記記憶装置から他の記憶装置へのデータ移行を実行する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のストレージシステム。
  4. 前記第1の制御部は、前記記憶装置から前記他の記憶装置へのデータ移行処理が完了した後、前記仮想記憶装置に割り当てる実記憶領域を前記記憶装置から前記他の記憶装置に変更することを特徴とする請求項3記載のストレージシステム。
  5. 記憶装置を仮想化した仮想記憶装置に対する第1のパスを介したアクセスを制御する仮想化制御装置において、
    第2のパスを介して前記記憶装置にアクセス可能であり、かつ、前記第2のパスとは異なる他のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報として前記記憶装置と同じ識別子を受信すると、前記他のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込む情報処理装置から、前記第1のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報の問い合わせを受信する受信部と、
    前記問い合わせに応じて、前記仮想記憶装置または前記記憶装置の識別子を前記情報処理装置に送信する送信部と、
    を備え、
    前記情報処理装置が、前記第1のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報の問い合わせを前記仮想化制御装置に2回送信し、2回目の前記問い合わせに応じて受信した識別子が、前記第2のパスを介してアクセス可能な前記記憶装置と同じ識別子のときに、前記第1のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込む場合に、
    前記受信部が前記問い合わせを1回目に受信したときは、前記送信部は、前記仮想記憶装置の識別子を送信し、前記受信部が前記問い合わせを2回目に受信したときは、前記送信部は、前記記憶装置の識別子を送信する、
    とを特徴とする仮想化制御装置。
  6. 第1のパスを介して記憶装置にアクセスする情報処理装置において、
    前記記憶装置を仮想化した仮想記憶装置に対する第2のパスを介したアクセスを制御する仮想化制御装置に対して、前記第2のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報の問い合わせを送信し、前記仮想記憶装置に割り当てられた実記憶装置の識別子を通知するように指示する指示部と、
    前記指示に応じて前記仮想化制御装置から通知された識別子が前記記憶装置の識別子と一致する場合に、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込む設定部と、
    を備え、
    前記指示部は、前記第2のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報の前記問い合わせを前記仮想化制御装置に2回送信し、
    前記仮想化制御装置が前記問い合わせを1回目に受信したときは、前記仮想記憶装置の識別子が前記情報処理装置に送信され、前記問い合わせを2回目に受信したときは、前記記憶装置の識別子が前記情報処理装置に送信される場合に、
    前記設定部は、2回目の前記問い合わせに応じて受信した識別子が、前記第1のパスを介してアクセス可能な前記記憶装置と同じ識別子である場合に、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込む、
    とを特徴とする情報処理装置。
  7. 第1のパスを介して記憶装置にアクセスする情報処理装置と、前記記憶装置を仮想化した仮想記憶装置に対する第2のパスを介したアクセスを制御する仮想化制御装置と、を有するストレージシステムの制御方法において、
    前記情報処理装置が、前記第2のパスを介してアクセス可能な記憶領域に関する情報の問い合わせを前記仮想化制御装置に送信し、
    前記仮想化制御装置が、前記問い合わせを前記情報処理装置から受信すると、前記記憶装置の識別子を前記情報処理装置に通知し、
    前記情報処理装置が、前記第1のパスを介してアクセス可能な前記記憶装置と同じ識別子を受信すると、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込
    前記情報処理装置は、前記問い合わせを2回送信し、2回目の前記問い合わせに応じて受信した識別子が、前記第1のパスを介してアクセス可能な前記記憶装置と同じ識別子である場合に、前記第2のパスを非活性のスタンバイパスとして組み込み、
    前記仮想化制御装置は、前記問い合わせを1回目に受信したとき、前記仮想記憶装置の識別子を送信し、前記問い合わせを2回目に受信したとき、前記記憶装置の識別子を送信する、
    ことを特徴とするストレージシステムの制御方法。
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