JP4240930B2 - 複数ネットワークストレージの仮送想一元化方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数ネットワークストレージの仮想化方法に関連し、特に複数のファイルシステムをクライアント計算機に対して仮想的に単一のファイルシステムに見せるための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、データはクライアント計算機に直接接続したストレージ(DAS:Direct Attached Storage)に格納されていた。DAS上のデータは直接接続しているクライアント計算機を介してのみアクセス可能であるため、クライアント計算機が他のクライアント計算機に接続したDASのデータをアクセスする場合には、DASが接続している計算機を経由してデータをアクセスする必要があった。
【0003】
しかしながら、近年のネットワーク技術の発展により個々のクライアント計算機に格納すべきデータ量が飛躍的に増大している。それに伴い、これらのデータを効率良く管理したいというニーズも増大し、DASに代わりネットワークに接続したストレージシステム(ネットワークストレージ)が導入されるようになってきた。ネットワークストレージを導入することにより、複数のクライアント計算機間でデータを共有できるため、管理者は共有データを効率良く管理することができる。
【0004】
ネットワークストレージの例としては、SAN(Storage Area Network)で接続されてブロックアクセスを提供するSANストレージ、IPネットワークやInfiniband等で接続されてファイルアクセスを提供するNAS(Network Attached Storage)がある。その中でもNASは、SANストレージに比べて安価であり、かつNFS(Network File System)やCIFS(Common Internet File System)のような複数の標準的なファイルアクセスプロトコルを用いて複数のクライアント計算機が簡単にファイルを共有することができるため、その市場は拡大している。
【0005】
このように、ネットワークストレージは、管理者が効率的に複数クライアント計算機の共有データを一括して管理できるため、世の中に広く受け入れられている。ところが、ネットワーク技術の発展によって、複数のクライアント計算機が扱う共有データ量がさらに増大し、1台のネットワークストレージには格納できなくなりつつある。格納すべきデータ量が1台のネットワークストレージの容量を超えてしまう場合には、管理者は新しいネットワークストレージを用意して、以下の作業を行なわなければならない。
【0006】
まず、新しいネットワークストレージをネットワークに接続してIPアドレスや名前をつけるといった基本的な設定を行なう。次に、複数のクライアント計算機が複数ネットワークストレージ中のどれを共有するかという共有設定を再度行なう必要がある。例えば、2つのクライアント計算機が1台のネットワークストレージを共有していた場合を想定する。新しいネットワークストレージを追加した場合、管理者は、第一のクライアント計算機が設置済ネットワークストレージを使用し、第二のクライアント計算機が新ネットワークストレージを使用するように設定を変更する。このように複数クライアント計算機における共有設定を変更した場合には、管理者が設置済ネットワークストレージ上にある第2のクライアント計算機のデータを、新しく共有する新ネットワークストレージに明示的に移動しなければならない。これらの管理コストは管理すべきネットワークストレージの数が多いほど膨張する。
【0007】
管理コストを抑える方法としては、複数のネットワークストレージをクライアント計算機からは仮想的に単一のストレージシステムに見せ、新たなネットワークストレージを追加してもシステム全体に影響が及ばないようにするネットワークストレージの仮想化技術が開示されている。
【0008】
例えば、特開平2002−99519では、既存のファイルサーバの容量が不足してサーバの容量を増加したい場合において、既存のファイルサーバにディスク増設を行うための専門知識や拡張用の機器類、およびその作業を一切不要として、ネットワークに接続した複数のファイルサーバシステムをクライアントからは単一の動的仮想ファイルサーバに見せるための動的ファイルサーバシステムを構築する方法が記載されている。サーバ計算機が、動的仮想ファイルサーバに加入する旨の宣言情報を前記ネットワーク上に送出すると、動的仮想ファイルサーバの各メンバは、宣言情報を受け取り内容を解釈して、各メンバが保持する動的仮想ファイルサーバの管理情報を更新する。このように宣言情報を送出したサーバ計算機を動的仮想サーバのメンバに加えることで、動的仮想ファイルサーバを運用しつつ、その容量を拡張できる。(第1の公知例)
特開平2001−51890では、ネットワーク上に分散した複数のファイルサーバの台数やストレージ装置の接続状態を意識させないための仮想分散ファイルサーバシステムについて記載されている。仮想分散ファイルサーバシステムは、マルチキャスト可能なネットワークに接続された複数のファイルサーバに分散して実装される。各ファイルサーバは、仮想分散ファイルサーバシステムとそのファイルを実際に管理するローカルファイルシステムとの間のマッピング情報を保持するマッピングテーブルを持つ。さらに、各ファイルサーバは、クライアントからマルチキャストされたファイルアクセス要求を受け取り、マッピングテーブルを参照して、自分がその要求を処理するのに最適なファイルサーバであると認識した場合にのみ、サーバ内のローカルファイルシステムにアクセスして、ファイルアクセス操作を行う。クライアントは、仮想分散ファイルサーバを介して、ネットワーク上に分散した複数ファイルサーバにアクセスするため、複数のファイルサーバの存在を意識せずにシステムを拡張できる。(第2の公知例)
特開平5−241934には、複数ファイルシステムの実際の配置状態に関係なく仮想的に単一のファイルシステムとして見せる機能を持つ仮想ファイルシステムが記載されている。仮想ファイルシステムは、複数サーバのうちの一つに存在し、クライアントからのファイルアクセス要求を全て受け付け、複数ファイルシステムを1つの木構造で管理する手段を持つ。クライアントは仮想ファイルシステムの存在するサーバに対してファイルアクセス要求を発行する。仮想ファイルシステムは、クライアントからのファイルアクセス要求に対して、要求されたファイルが存在するサーバのファイルシステムを調査し、ファイルが存在するサーバに対してアクセス要求を発行し、データをクライアントに送り返す。クライアントと仮想ファイルシステムの各メンバは、仮想ファイルシステムの情報のみを知っていればよいので、サーバ増設によるシステム変更を容易に実現できる。(第3の公知例)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記第1、第2および第3の公知例で記載されているネットワークストレージの仮想化技術では、新しいネットワークストレージを増設する場合に、設置済ネットワークストレージがすでに仮想一元化ファイルシステムにより一元管理されていることが前提である。また、仮想一元化ファイルシステムに属する全てのメンバが、仮想一元化に関する情報を持つ必要がある。例えば、第1の公知例では、仮想一元化ファイルシステムに属する全てのメンバが、仮想一元化ファイルシステムを構成するメンバ情報をもつ必要がある。また第2の公知例では、仮想一元化ファイルシステムに属する全てのメンバが、仮想一元化ファイルシステムとローカルファイルシステムのマッピング情報を持つ必要がある。第3の公知例では、全メンバが仮想一元化ファイルシステムの存在するサーバ情報を持つ必要がある。
【0010】
一般に、管理者がネットワークストレージを導入する場合、その容量が足りなくなることを想定していない。まず、ネットワークストレージを1台購入しオフィス等で運用する。そして、容量が足りなくなった場合に、新しいネットワークストレージを買い足す。1台のネットワークストレージのみで運用されている状態では、そのネットワークストレージを仮想一元化する必要性がないため、仮想一元化機能は必要ない。容量不足により、新しいネットワークストレージを購入してはじめて、管理者は管理コストを削減するために、一元管理しようとする。ところが、設置済のネットワークストレージは仮想一元化機能を持たないため、公知の方法では管理者が設置済ネットワークストレージのディレクトリツリー構造を保って仮想一元化することはできない。
【0011】
この問題点を解決するために、設置済ネットワークストレージが仮想一元化機能を使用せずに運用している状況で、新しいネットワークストレージを増設した場合でも、設置済ネットワークストレージのディレクトリツリー構造を継承しつつ、仮想一元化する必要がある。
【0012】
また、ネットワークストレージはほとんどの場合、アプライアンス装置として提供される。アプライアンス装置は、管理者の管理コストを低減するため、管理者が設定可能な情報が限定されている。そのため、仮想一元化されずに運用していた設置済ネットワークストレージを一元管理しようとしても、先に述べたような仮想一元化するための特別な情報を設定することができず、結果として一元管理することはできない。
【0013】
この問題点を解決するために、設置済ネットワークストレージと新しいネットワークストレージとを仮想一元化する場合に、設置済ネットワークストレージには特別な情報を設定することなく仮想一元化する必要がある。
【0014】
さらに、複数のクライアント計算機が設置済ネットワークストレージを共有する状況において、仮に新しいネットワークストレージを増設して設置済ネットワークストレージを仮想一元化できたとしても、クライアント計算機における共有設定を新しいネットワークストレージへと変更しなければならない。共有設定の変更するには、クライアント計算機の運用を一旦停止する必要があり、管理コストが増大する。
【0015】
この問題点を解決するために、クライアント計算機におけるネットワークストレージの共有設定を変更することなく、すなわち、クライアント計算機は設置済ネットワークストレージを共有するように設定したままで、設置済ネットワークストレージと新ネットワークストレージを仮想一元化する必要がある。
【0016】
本発明の第1の課題は、管理者が設置済ネットワークストレージの容量が足りなくなって新しいネットワークストレージを増設する場合に、設置済ネットワークストレージに仮想一元化機能がなくても簡単に設置済ネットワークストレージのディレクトリ構造、ファイル構造を継承して、その容量を拡張することができる仮想一元化方法を提供することにある。
【0017】
本発明の第2の課題は、設置済ネットワークストレージと新しいネットワークストレージを仮想一元化する場合に、設置済ネットワークストレージには特別な情報を設定せずに簡単に一元管理することができる仮想一元化方法を提供することにある。
【0018】
本発明の第3の課題は、クライアント計算機における設置済ネットワークストレージの共有設定を変更することなく、設置済ネットワークストレージと新ネットワークストレージを一元管理することができる仮想一元化方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の課題は、新ネットワークストレージ上の仮想一元化装置に、設置済ネットワークストレージのファイルシステムと新ネットワークストレージのファイルシステムを1つのディレクトリツリー構造で管理する一元管理ディレクトリと、仮想一元化装置を構成するメンバ情報を保持するテーブルと、管理者からの構成変更要求を受け付け仮想一元化装置全体を管理する管理手段と、仮想一元化されていない設置済ネットワークストレージの設定情報を読み出す設定情報読み出し手段と、設置済ネットワークストレージを仮想一元化装置のメンバに登録するメンバ登録手段と、読み出した設定情報を利用して設置済ネットワークストレージに搭載したファイルシステム上のディレクトリツリー構造を一元管理ディレクトリに複写する手段を設けることで解決できる。
【0020】
本発明の第2の課題は、第1の課題を解決する手段に加えて、新ネットワークストレージ上の仮想一元化装置に、ファイルを格納するネットワークストレージを決定するマッピング手段と、クライアント計算機からのファイルアクセス要求を受け付け、マッピング手段により決定したネットワークストレージに対して標準ファイルアクセスプロトコルを用いてアクセスする要求処理手段を設けることで解決できる。
【0021】
本発明の第3の課題は、第1および第2の課題を解決する手段に加えて、設置済ネットワークストレージの設定情報と新ネットワークストレージの設定情報を置き換える設定情報置き換え手段を設けることで解決できる。
【0022】
仮想一元化されていない設置済ネットワークストレージの容量が足りなくなり、新しいネットワークストレージを増設した場合にも、新しいネットワークストレージの仮想一元化装置が、設置済ネットワークストレージの設定情報を読み出して、設置済ネットワークストレージを仮想一元化装置の構成メンバに登録し、設置済ネットワークストレージに搭載したファイルシステム上のディレクトリツリー構造を新ネットワークストレージの仮想一元化装置に複写することで、設置済ネットワークストレージのディレクトリツリー構造とファイル構造を継承して仮想一元化されていない設置済ネットワークストレージと新しいネットワークストレージを仮想一元化することができる。
【0023】
また、クライアント計算機からファイルアクセス要求が発行されると、仮想一元化装置がそのファイルアクセス要求を受け付け、マッピング手段を利用して、アクセス対象ファイルの存在するネットワークストレージを特定し、特定したネットワークストレージに対して標準ファイルアクセスプロトコルによりファイルアクセス要求を発行することで、設置済ネットワークストレージに特別な情報を設定することなく、仮想一元化されていない設置済ネットワークストレージと新ネットワークストレージを仮想一元化することができる。
【0024】
さらに、新ネットワークストレージ上の仮想一元化装置が、設置済ネットワークストレージの設定情報と、新ネットワークストレージの設定情報の入れ替えを行ない、新ネットワークストレージが設置済ネットワークストレージに成り代わることで、クライアント計算機におけるネットワークストレージの共有設定を変更することなく、設置済ネットワークストレージと新ネットワークストレージを仮想一元化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
<代表的な発明の実施の形態>
図1に本発明の実施例であるネットワークストレージシステムを示す。ネットワークストレージシステムは、クライアント100〜101、ネットワーク102、設置済ネットワークストレージ103、新ネットワークストレージ104で構成する。以下の説明では、当初、クライアント100〜101が設置済ネットワークストレージ103のみを使用してファイル共有を行なっており、新ネットワークストレージ104を増設して、設置済ネットワークストレージ103の容量不足を補う場合について詳細に説明する。また、本実施例では、増設処理と同等の処理を行なうことで、設置済ネットワークストレージ103を新しいネットワークストレージ104に置き換える(リプレースする)ことも可能であるため、このリプレース処理についても詳細に説明する。
【0026】
新ネットワークストレージ104をネットワークに接続していない状況では、クライアント100〜101は、設置済ネットワークストレージ103に対してのみファイルアクセス要求を発行する。
【0027】
クライアント100〜101は、NFS(Network File System)クライアントプログラムあるいは、CIFS(Common Internet File System)を介して、ネットワーク102経由で、設置済ネットワークストレージ103あるいは新ネットワークストレージ104にアクセスする。ここで、クライアントとしてNFSとCIFSのみを例にとったが、これ以外の標準的なファイルアクセスプロトコルを利用してもよい。その他のファイルアクセスプロトコルとしては、AFP(Apple File Protocol)やNCP(Netware Core Protocols)等がある。
設置済ネットワークストレージ103は、ネットワークインタフェース110、リモート制御手段111、ストレージ装置112、管理手段113で構成する。設置済ネットワークストレージ103は、専用装置であってもよいし、ストレージ装置を有する汎用サーバ、ワークステーション、あるいはPCにリモート制御手段を搭載してもよい。
【0028】
ネットワークインタフェース110は、ネットワーク102を介してクライアント100〜101と設置済ネットワークストレージ103が通信するためのインタフェースである。
【0029】
リモート制御手段111は、ネットワーク102上に接続したクライアント100〜101からのマウント要求およびファイルの生成要求、読み出し要求、書きこみ要求、あるいはディレクトリの生成、ディレクトリの削除等を行なう。マウントとは、ネットワークを介してアクセスするネットワークストレージのファイルシステムをクライアント計算機のファイルシステムの一部分にする処理である。マウント処理により、クライアントはネットワーク上に分散するストレージ装置をあたかもクライアントのローカルファイルシステムのようにアクセスできる。リモート制御手段111は、NFSあるいはCIFS等の標準的なファイルアクセスプロトコルを使用して、クライアント100〜101と通信を行なう。例えば、NFSプロトコルを使用する場合には、公知のmountdとnfsdを使用する。
【0030】
クライアント100〜101は、ストレージ装置に対してファイルハンドルを利用してファイルアクセス要求を発行する。ファイルハンドルはファイルオブジェクトの識別子であり、全ファイルに対して一意であることが保証されている。ファイルオブジェクトとはファイルあるいはディレクトリのいずれかである。図2にファイルハンドルの構成を示す。ファイルハンドル200は、親ディレクトリのiノード番号フィールド201とファイルオブジェクトのiノード番号フィールド202を含む。
【0031】
NFSプロトコルで規定されたファイルやディレクトリに対するアクセス要求としては、ファイル名を与えてファイルハンドルを取得するLOOPUP要求、ファイルを生成するCREATE要求、ファイルを読み出すREAD要求、ファイルを書きこむWRITE要求、ファイルの属性を設定するSETATTR要求、ファイルの属性を読み出すGETATTR要求、ファイルを削除するREMOVE要求、ファイル名を変更するRENAME要求、ディレクトリを生成するMKDIR要求、ディレクトリを読み出すREADDIR要求、ディレクトリを削除するRMDIR要求がある。
【0032】
リモート制御手段111は、マウント要求およびLOOPUP要求処理の結果得られるファイルハンドルを引数として、クライアントからのファイルアクセス要求を受け付け、各要求を処理して結果をクライアントに返す。
【0033】
CIFSプロトコルを使用する場合には、公知のSamba等を使用すればよい。本実施例ではクライアントがNFSプロトコルを利用して設置済ネットワークストレージ103にアクセスする。
【0034】
ストレージ装置112にはファイルシステムを搭載する。図3は、UNIX系オペレーティングシステムにおけるファイルシステムの基本構造を示す。UNIX系のオペレーティングシステムとしては、サン・マイクロシステムズ社にSolaris、インターナショナル・ビジネス・マシーン社(International Business Machines Corporation)社のAIX、ヒューレット・パッカード社(Hewlett−Packard Company)のHP―UX、Linux、及び、FreeBSD等がある。図3の/、d1、d2、d3はディレクトリ、f1、f2、f3はファイルを示す。/はルートディレクトリと呼ばれ、階層ディレクトリの始点である。
【0035】
管理手段113は、設置済ネットワークストレージ103に関する基本的な設定情報を管理し、ファイルアクセス操作の場合はリモート制御手段111を呼び出して要求を処理する。基本的な設定情報はIPアドレス、名前情報、マウントポイント等である。名前情報には、ホスト名とNetBIOS名の両方がある。その他の設定情報としては、時刻、アカウント等がある。管理手段113を介したファイルアクセス操作としては、新しく共有ディレクトリを作成したり、ディレクトリのアクセス権限の変更する処理がある。
【0036】
管理者は、クライアント100〜101上の汎用Webブラウザをユーザインタフェースとして管理手段113にアクセスする。あるいは、クライアント上に専用のユーザインタフェースプログラムを搭載してそれを用いてもよい。あるいは、設置済ネットワークストレージ103にコンソールを接続してそれを用いてもよい。管理手段113は、クライアントがWebブラウザ等を利用できるように、Webサーバを搭載する。Webサーバは公知のApache等を使用する。
【0037】
新ネットワークストレージ104は、ネットワークインタフェース120、リモート制御手段121、ストレージ装置122、仮想一元化装置123で構成する。新ネットワークストレージ104は、専用装置であってもよいし、ストレージ装置を有する汎用サーバ、ワークステーション、あるいはPCにリモート制御手段と仮想一元化装置123を搭載してもよい。ネットワークインタフェース120、リモート制御手段121、及びストレージ装置122の構成は先に説明した設置済ネットワークストレージ103の各構成要素と同じであるため、説明を省略する。
【0038】
仮想一元化装置123は、設置済ネットワークストレージ103と新ネットワークストレージ104を仮想的に一元管理し、クライアント100〜101からは2つのネットワークストレージが仮想的に一つのファイルシステムに見えるようにする。具体的には、クライアント100〜101に対して、単一のディレクトリツリー構造を見せる。実施例中で本発明の特徴を成す部分でる。
【0039】
仮想一元化装置123は、管理手段130、要求処理手段131、設定情報読み出し手段132、ディレクトリツリー複写手段133、設定情報置き換え手段134、メンバ登録手段135、ファイル移行手段136、マッピング手段137、ホストテーブル140、一元管理ディレクトリ141で構成する。
【0040】
管理手段130は、仮想一元化装置123に常駐し、クライアントからの管理要求に従い、IPアドレス、名前情報、マウントポイント等を設定する。また、複数のネットワークストレージを仮想一元化する場合に、ホストテーブル140、一元管理ディレクトリ141を書き換えたり、設定情報読み出し手段132、ディレクトリツリー複写手段133、設定情報置き換え手段134、メンバ登録手段135、ファイル移行手段135、マッピング手段136を呼び出して要求を処理する。管理者は、クライアント100〜101上の汎用Webブラウザをユーザインタフェースとして管理手段130にアクセスする。あるいは、クライアント上に専用のユーザインタフェースプログラムを搭載してそれを用いてもよい。あるいは、新ネットワークストレージ104にコンソールを接続してそれを用いてもよい。Webブラウザ等を利用してアクセスできるように、上記管理手段にWebサーバ機能を搭載してもよい。Webサーバは公知のApache等を使用する。本実施例では、管理手段130が複数ネットワークストレージを仮想一元化するだけでなく、IPアドレス、名前情報、マウントポイント等の基本的な情報も設定するが、仮想一元化するための管理手段と基本的な情報を設定するための管理手段を分けて設けてもよい。
【0041】
要求処理手段131は、クライアント100〜101からのマウント要求とファイルアクセス要求を処理する。本実施例では、クライアント100は、前述のNFSプロトコルを用いて、要求処理手段131にアクセスする。仮想一元化装置123と設置済ネットワークストレージ103および新ネットワークストレージ104のファイルシステム間もNFSプロトコルを用いてファイルアクセスを行なうものとする。クライアントがCIFSクライアントである場合には、CIFSプロトコルを用いて、要求処理手段131にアクセスする。その場合、仮想一元化装置123の要求処理手段131と設置済ネットワークストレージ103および新ネットワークストレージ104のストレージ装置間でのファイルアクセスは、NFSプロトコルを使用する。CIFSプロトコルを使用したファイルアクセスは、Samba等の公知の技術を用いて実現できるため、ここでは詳細には説明しない。要求処理手段131が処理するファイルアクセス要求処理については後述する。
【0042】
設定情報読み出し手段132は、設置済ネットワークストレージ103から、IPアドレス、名前情報、マウントポイント等の基本的な設定情報を読み出す。設定情報の読み出しは、設置済ネットワークストレージ103の管理手段113にアクセスすることで実現できる。あるいは、設置済ネットワークストレージ103における基本的な設定情報がファイルとして存在すれば、そのファイルを読み出すことでも実現できる。あるいは、基本的な設定情報が設置済ネットワークストレージ103の特定領域に書きこまれる場合には、その領域を読み出すことで実現できる。
【0043】
ディレクトリツリー複写手段133は、設置済ネットワークストレージ103のストレージ装置112にアクセスし、設定情報読み出し手段132により読み出したマウントポイント以下のディレクトリツリー構造とファイル構造を探索して、ディレクトリツリー構造とファイル構造を仮想一元化装置123の一元管理ディレクトリ141に複写する。
【0044】
設定情報置き換え手段134は、新ネットワークストレージ104の管理手段130に設定したIPアドレスと名前情報を設置済ネットワークストレージ103の管理手段113に設定する。そして、設定情報読み出し手段132により設置済ネットワークストレージ103から読み出したIPアドレスと名前情報を新ネットワークストレージ104の管理手段130に設定する。このように基本的な設定情報を入れ替えることにより、新ネットワークストレージ104が設置済ネットワークストレージ103に成りかわる。新ネットワークストレージ104は、設置済ネットワークストレージ103のIPアドレス、名前情報を持ち、設置済ネットワークストレージ103は新ネットワークストレージ104のIPアドレス、名前情報を持つ。その結果、クライアント100〜101の設定を変更することなく、クライアントには、設置済ネットワークストレージ103の容量が拡張したようにみえる。
メンバ登録手段135は、管理手段130により起動する。メンバ登録手段135は、管理手段130からのメンバ登録要求を受け取ると、ホストテーブル140に仮想一元化装置123のメンバとなる、つまり仮想化して単一のネットワークストレージに見せるネットワークストレージを登録する。一元管理ディレクトリ141にディレクトリツリー構造が存在する場合には、新メンバのストレージ装置に一元管理ディレクトリ141のディレクトリツリー構造を複写する。また、管理手段130からメンバ削除要求を受け取ると、ホストテーブル140からメンバ情報を削除する。
【0045】
ファイル移行手段136は、管理手段130により起動する。ファイル移行手段136は、設置済ネットワークストレージ103が古くなったり、動作が不安定な場合に、新ネットワークストレージ104を設置済ネットワークストレージ103に置き換えるためにファイルを移動する。また、設置済ネットワークストレージ103のストレージ装置112の空き容量が少なくなった場合には、設置済ネットワークストレージ103から新ネットワークストレージ104にファイルを移動する。さらに、設置済ネットワークストレージ103と新ネットワークストレージ104の間で空き容量に不均衡が生じた場合等に、空き容量の少ないネットワークストレージから空き容量の多いネットワークストレージに対してファイルを移動する。
【0046】
ファイル移行手段136におけるファイルの移動は、クライアントからネットワークストレージへのファイルアクセスに影響を及ぼさないように、バックグラウンドで少しずつ行なってもよいし、クライアントからのファイルアクセスを一旦停止して、集中的に行なってもよい。
【0047】
ホストテーブル140は、仮想一元化装置123のメンバ情報を管理する。また、設定情報置き換え手段134により名前情報が置き返られる場合に、ホストテーブル140に保持したネットワークストレージの名前情報も置き換える。ホストテーブル140の概要を図4に示す。ホストテーブル140は、仮想一元化装置123のメンバとなるネットワークストレージの名前情報とメンバ間で一意なネットワークストレージ識別子との対応付けを行なう。401の行はメンバとなるネットワークストレージのストレージ装置の名前情報であり、402の行は、各ストレージ装置のマウントポイント、403の行は各ネットワークストレージのストレージ装置に対応する識別子である。一つのネットワークストレージに複数のストレージ装置が存在する場合には、各ストレージ装置に対応して識別子が登録される。図4では、設置済ネットワークストレージ103のネットワークストレージ識別子をPS1、新ネットワークストレージ104のネットワークストレージ識別子をPS2としてある。
【0048】
一元管理ディレクトリ141は、設置済ネットワークストレージ103および新ネットワークストレージ104を含むシステム全体のディレクトリツリー構造と、全ファイル識別子(属性情報)のみを管理する。クライアントには一元管理ディレクトリ141のディレクトリツリー構造とファイル構造を見せるが、一元管理ディレクトリ141上の各ファイルは、各ファイルの実体であるデータを持たない。全データは、設置済ネットワークストレージおよび新ネットワークストレージに分散して格納する。
【0049】
本実施例では、クライアントには仮想的に単一のディレクトリツリー構造を見せる一元管理ディレクトリ141としてファイルシステムを利用する。一般的なファイルシステムは、ファイルのディレクトリツリー構造とファイル識別子と共に、ファイルの実体であるデータも格納してしまう。そこで、仮想一元化装置123は、一元管理ディレクトリ141のファイルシステムにダミーファイルを生成する。ダミーファイルはファイルの実体であるデータを持たない。クライアントが仮想一元化装置123にファイル生成要求(NFSプロトコルではCREATE要求)を発行すると、要求処理手段131は一元管理ディレクトリ141にファイル構造を作るが、ファイルの実体は設置済ネットワークストレージあるいは新ネットワークストレージのファイルシステムに格納する。また、クライアント100が仮想一元化装置123の要求処理手段131にREAD要求を発行すると、要求処理手段131は、一元管理ディレクトリ141にアクセスして、ダミーファイルを特定し、ダミーファイルを利用してファイルの実体を格納するネットワークストレージを決定する。次に、そのネットワークストレージからファイルの実体であるデータを読み出し、一元管理ディレクトリ141で管理する属性情報とあわせて、クライアントに返送する。なお、一元管理ディレクトリ141は、ディレクトリツリー構造とファイル識別子の管理さえできればよいため、必ずしもファイルシステムを使用する必要はない。ファイル識別子が全ファイルに対して一意であることを保証できれば、データベースを利用してもよいし、専用のテーブルで管理してもよい。
【0050】
マッピング手段137は、ファイルとファイルの格納先のネットワークストレージとを対応つける。本実施例では、マッピング手段137は、一元管理ディレクトリ141に作成したダミーファイルの中に、ファイルの実体を格納するネットワークストレージの識別子を格納する。ネットワークストレージの識別子はホストテーブル140に登録したシステムに一意な値であり、各ダミーファイルに書きこむネットワークストレージの識別子の決定方法は、各ネットワークストレージに均等にファイルが分配されるようにする。具体的には、CREATE要求によりファイルを新しく生成する場合に、ラウンドロビンでファイルの実体を格納するネットワークストレージの識別子を決定する。その他にも、各ネットワークストレージの容量を監視して、格納されている容量が均等になるようにネットワークストレージを決定することもできる。あるいは、特定ディレクトリ以下のファイルを全て同じネットワークストレージに割り当てることもできる。
【0051】
本実施例では、ダミーファイルにファイルの実体を格納するネットワークストレージの識別子を格納する方法をとったが、ダミーファイルではなく、各ディレクトリ毎に保持するファイル名とファイルの実体を格納するネットワークストレージの識別子を対応付けるリストを別途保持してもよい。ファイル識別子から、各ファイルの実体を格納するネットワークストレージが一意に決定できる方法であれば、専用のテーブルで管理してもよいし、他のどのような方法を用いてもよい。
【0052】
次に、ディレクトリツリー複写手段133が行なうディレクトリツリー複写処理について図5を用いて詳細に説明する。管理手段130は、設定情報読み出し手段132により設置済ネットワークストレージ103からマウントポイントを読み出すと、次にディレクトリツリー複写手段133を呼び出し、ディレクトリツリー複写処理を行なう。プロセス502では、設置済ネットワークストレージ103の未探索のファイルオブジェクトFが存在するかをどうかを調査する。未探索のファイルオブジェクトFが存在する場合はプロセス504において、ファイルオブジェクトFがディレクトリであるかどうかを判定する。ディレクトリの場合、プロセス505を行なう。プロセス505では、一元管理ディレクトリ141にディレクトリFを生成する。NFSプロトコルを利用する場合には、一元管理ディレクトリ141に対してディレクトリの名前Fと親ディレクトリのファイルハンドルHを引数としたMKDIR要求を発行する。MKDIR要求に対する応答が一元管理ディレクトリ141から返ると、ディレクトリFの生成処理を終了し、プロセス502に戻る。
プロセス502において未探索のファイルオブジェクトFがまだ存在する場合には、プロセス504を行なう。ファイルオブジェクトFがファイルの場合、プロセス506において、ホストテーブル140を参照して設置済ネットワークストレージ103の識別子PSを求める。ホストテーブル140から設置済ネットワークストレージ103の識別子PS1を求められる。ファイルは設置済ネットワークストレージ103にのみ存在するため、識別子PS1は変わらない。そこで、最初の一回のみプロセス506において識別子PS1を求め、後はメモリ等に格納したものをもちいればよい。プロセス507では、一元管理ディレクトリ141にプロセス506で求めた設置済ネットワークストレージ103の識別子PS(=PS2)をデータに持つダミーファイルFを生成する。ダミーファイルFの生成はCREATE命令とWRITE命令を利用して実現できる。ダミーファイルFを生成後プロセス502に戻り処理を継続する。プロセス502において未探索のファイルオブジェクトFがなくなると、ディレクトリツリー複写処理を完了する(プロセス503)。
【0053】
図6にファイル移行手段136によるファイル移行処理の流れの詳細を示す。ファイル移行手段136は、設置済ネットワークストレージ103の空き容量が閾値を下回った場合や、設置済ネットワークストレージ103を新ネットワークストレージ104に置き換える場合に管理手段130により起動される。
【0054】
ファイル移行処理ではプロセス602において移行元のネットワークストレージPSsと移行先のネットワークストレージのPSdを決定する。プロセス603では、ファイル移行処理の終了条件を満たすかどうかを判定する。例えば、ファイル移行手段136が、空き容量監視結果に従って管理手段130により起動された場合には、ファイル移行処理によりPSsの空き容量が閾値よりも大きくなれば移行処理は終了する。設置済ネットワークストレージ103から新ネットワークストレージ104へのリプレース要求により、管理手段130がファイル移行手段136を起動する場合には、ファイル移行処理の終了条件はPSsに存在するファイル全てをPSdに移動することとなる。ファイル移行処理は、プロセス603において上記の終了条件を満たすまで、プロセス605以下を実行する。
【0055】
プロセス605では、一元管理ディレクトリ141において、未探索のダミーファイルFが存在するかどうかをチェックする。プロセス606では、ダミーファイルFに保持したネットワークストレージの識別子PSが移行元ネットワークストレージPSsであるかどうかを判定する。PSとPSsが一致する場合、すなわちファイルFの実体がPSsに存在する場合、プロセス607を行なう。プロセス607では、要求処理手段131において処理中あるいは処理待ちのファイルアクセス要求があるかどうかをチェックする。ファイルアクセス要求がなければ、プロセス608において、PSsからPSdにファイルFの実体のコピー処理を開始する。
【0056】
プロセス608のコピー処理は、移行元ネットワークストレージPSsに対してLOOKUP要求を発行することにより取得したファイルハンドルHpssを引数としてREAD要求を発行する。そして、移行先であるPSdに対して、ファイルFのCREATE要求を発行してファイルFを生成し、WRITE要求により、PSdに対するREAD要求の返り値であるデータをファイルFに書きこむ。NFSプロトコルでは、一定サイズ以上のファイルの読み書きは、複数のREAD要求および複数のWRITE要求を発行することにより実現する。例えば、NFSプロトコルでのREAD要求、WRITE要求は8192Bずつデータを転送する。本実施例では、クライアントからのファイルアクセス要求を可能な限り停止しないように、READ要求およびWRITE要求を実行する度に、プロセス609を実行して処理待ちのファイルアクセス要求があるかどうかをチェックする。処理待ちのファイルアクセス要求が存在する場合には、プロセス611を行なう。プロセス611では、PSdにコピー中のファイルFを廃棄する。ファイルFの廃棄はPSdに対してREMOVE要求を発行することにより実現する。REMOVE要求の返答を受け取ると、プロセス607に戻り、処理待ちのファイルアクセス要求がなくなるまで待つ。処理待ちのファイルアクセス要求がなくなると、ファイル移行処理を再開し、ファイルFを再度PSsからPSdに移動する。ファイルFのコピー処理が終わるとプロセス610を実行する。
【0057】
プロセス610では、ファイルFのコピー処理完了後、一元管理ディレクトリ141のダミーファイルFが保持するネットワークストレージの識別子PSをPSsからPSdに変更し、PSsからファイルFを削除する。ファイルFの削除はPSsに対してREMOVE要求を発行することにより実現する。そしてプロセス603に戻り処理を継続する。
【0058】
図7にメンバ登録手段135を用いたメンバ登録処理の流れを示す。クライアントからの増設要求に従い、管理手段130がメンバ登録手段135を起動し、メンバ登録処理701が開始される。管理手段130からのメンバ登録要求は、登録対象のストレージ装置を持つネットワークストレージの名前情報とストレージ装置のファイルシステムのマウントポイントを引数とする。プロセス702では、管理手段130からのメンバ登録要求に従い、ホストテーブル140に登録対象のネットワークストレージの名前NSnameとマウントポイントMを登録し、ネットワークストレージの識別子PSを設定する。プロセス703では、一元管理ディレクトリ141にディレクトリツリー構造が存在するかどうかをチェックする。存在しない場合には、メンバ登録処理を完了する。プロセス703において、一元管理ディレクトリ141にディレクトリツリー構造が存在する場合には、プロセス704を行なう。プロセス704では、一元管理ディレクトリ141のディレクトリツリーを探索し、未探索のディレクトリDがあるかどうかをチェックする。未探索のディレクトリDがない場合にはメンバ登録処理を完了する。プロセス704において、一元管理ディレクトリ141のディレクトリツリーに未検索のディレクトリDが存在すれば、プロセス705においてネットワークストレージの識別子PSで識別されるネットワークストレージのストレージ装置にディレクトリDを生成する。ディレクトリDは識別子PSのネットワークストレージに対してMKDIR要求を発行することで生成する。生成後プロセス704に戻り処理を継続する。図7ではメンバ登録処理の流れを説明したが、メンバ削除処理については登録処理のうちプロセス702に相当する処理のみ行なえばよい。具体的には、ホストテーブル140からメンバ削除対象のネットワークストレージに関する情報を全て削除する。
【0059】
次に、要求処理手段131におけるファイルアクセス要求の処理について説明する。要求処理手段131は、ネットワークストレージが一元管理装置123により一元化されている場合にのみ、クライアントからのファイルアクセス要求を受け付け、要求を処理する。本実施例では、NFSプロトコルを利用する。
【0060】
図8にLOOPUP要求処理の流れを示す。LOOKUP要求は、ファイルオブジェクトの親ディレクトリのファイルハンドルHと、ファイルオブジェクトの名前Fを引数とする。要求処理手段131が、クライアント100からLOOPUP要求を受け取ると、図8のプロセス801を呼び出す。プロセス802において、ファイルハンドルHからフィールド201に保持されたiノード番号PIを取りだし、このiノード番号で識別される一元管理ディレクトリ141に存在する名前Fのファイルオブジェクトのiノード番号Iを取得する。次にプロセス803において、親ディレクトリのiノード番号PIとファイルオブジェクトFのiノード番号Iをあわせてファイルハンドルを構成し、それをクライアント100に返す。
READDIR要求の処理はLOOPUP要求と同様で、対象ディレクトリの情報を読み出し、クライアント100に返す。
【0061】
図9にCREATE要求処理の流れを示す。CREATE要求は、ファイルを生成するディレクトリのファイルハンドルHと、ファイルの名前Fを引数とする。要求処理手段131は、CREATE要求を受け取るとプロセス901を呼び出す。プロセス902では、ファイルハンドルHのフィールド202から、ファイルを生成するディレクトリのiノード番号PIを取りだし、このiノード番号で識別されるディレクトリにファイルの名前がFとなるダミーファイルを生成する。プロセス903では、マッピング手段137およびホストテーブル140を利用して、CREATE要求対象のファイルを格納するネットワークストレージ識別子PSを決定する。プロセス904では、識別子PSをダミーファイルFに書き込む。書きこみは、例えばWRITE要求を利用する。プロセス905では、クライアントから送られてきたCREATE要求をネットワークストレージPSに対して発行する。プロセス906では、ネットワークストレージPSからCREATE要求の応答が返ると、ダミーファイルFを生成したディレクトリのiノード番号PIとダミーファイルのiノード番号Iからファイルハンドルを構成して、クライアント100に返す。
【0062】
図10はREAD要求処理の流れを示す。READ要求は、読み出すファイルFのファイルハンドルHと読み出すファイルFの親ディレクトリのファイルハンドルHpを引数とする。クライアント100が要求処理手段131にREAD要求を発行すると、プロセス1001を呼び出す。プロセス1002では、ファイルハンドルHからダミーファイルFを読み出し、ダミーファイルFからファイル実体格納先のネットワークストレージPSを求める。プロセス1003では、ネットワークストレージPSからファイルFの実体に対するファイルハンドルHpsを取得する。ファイルハンドルHpsは、ネットワークストレージPSに対してLOOKUP要求を発行することにより取得できる。一度取得したファイルハンドルHpsの値とファイルハンドルHとの対応関係を一元管理ディレクトリ141内部に記録しておくことで次にファイルハンドルHを用いてREAD要求を発行する場合には、LOOPUP要求を発行しなくてもファイル格納先ネットワークストレージPSにおけるファイルハンドルHpsを取得できる。
【0063】
プロセス1004では、取得したファイルハンドルHpsを引数としてREAD要求をネットワークストレージPSに発行する。プロセス1005では、ネットワークストレージPSがREAD要求の返り値である読み出し結果を返すと、その結果をクライアント100に返す。
【0064】
WRITE要求もREAD要求の処理とほぼ同じである。プロセス1003においてREAD要求を識別子PSで識別されるネットワークストレージに発行するかわりに、WRITE要求をネットワークストレージPSに発行すればよい。RENAME要求とREMOVE要求も同様である。
【0065】
図11にMKDIR要求処理の流れを示す。MKDIR要求は、生成するディレクトリの名前Dと、生成する親ディレクトリのファイルハンドルHを引数とする。要求処理手段131が、クライアント100からMKDIR要求を受け付けると、プロセス1101を読み出す。プロセス1102では、ファイルハンドルHのフィールド202に保持されたiノード番号によって識別される一元管理ディレクトリ141のディレクトリ内に、名前Dのディレクトリを生成する。生成したディレクトリのiノード番号はIとする。プロセス1103では、ホストテーブル140に登録されている全ネットワークストレージに、MKDIR要求を発行して名前Dのディレクトリを生成する。プロセス1104では、ディレクトリDの親ディレクトリのiノード番号PIと一元管理ディレクトリ141に生成したディレクトリDのiノード番号Iからファイルハンドルを生成し、クライアント100に返送する。
【0066】
RMDIR要求処理も同じであり、MKDIR要求をRMDIR要求に変更すればよい。GETATTR要求では、アクセス対象のファイルオブジェクトがディレクトリの場合、MKDIR要求処理と同様に、各ネットワークストレージに対して要求を発行してディレクトリ属性の読み出しを行う。SETATTR要求では同じく各ネットワークストレージに対して要求を発行してディレクトリ属性の設定を行なう。アクセス対象のファイルオブジェクトがファイルの場合、READ要求処理と同様ファイル格納先のネットワークストレージに発行すればよい。
【0067】
次に、本実施例における処理全体の流れについて説明する。
管理者が新ネットワークストレージ104を購入した場合に行う処理の種類としては、設置済ネットワークストレージ103の容量が足りなくなって、新ネットワークストレージ104を増設する増設処理と、設置済ネットワークストレージ103が古くなって、新ネットワークストレージ104に置きかえるリプレース処理がある。
【0068】
最初に増設処理について説明する。
【0069】
図1に示すように、新ネットワークストレージ104の増設する前、クライアント100〜101は設置済ネットワークストレージ103を共有している。本実施例では、クライアントと設置済ネットワークストレージ103間のファイルアクセスにおいてNFSプロトコルを利用するものとする。NFSプロトコルでは、最初にクライアントが設置済ネットワークストレージ103に対してマウント要求を発行して、共有ファイルのルートディレクトリ(マウントポイントと呼ぶ)をクライアントのファイルシステムの一部分にマウントする。そこで、設置済ネットワークストレージ103のリモート制御手段111は、クライアントからのマウント要求に対して、公知のmountdを利用してマウント要求に応える。mountdは、設置済ネットワークストレージ103のマウントポイントのファイルハンドルをクライアントに返す。以降、クライアントはファイルハンドルを使用して設置済ネットワークストレージ103のファイルにアクセスする。また、設置済ネットワークストレージ103の管理手段113においてIPアドレスxxxx、名前NSoldが設定されているとする。また、マウントポイントは/である。
【0070】
設置済ネットワークストレージ103の空き容量が少なくなると、設置済ネットワークストレージ103の管理手段113は管理者に対して、電子メール等を用いて、空き容量が少ないため新ネットワークストレージの追加するように、通知する。空き容量の監視および電子メール等による通知方法は公知であるためここでは詳細は説明しない。管理者は通知を受け取ると、新ネットワークストレージ104を設置済ネットワークストレージ103の拡張ストレージとして増設する。
【0071】
図12に管理者による新ネットワークストレージの増設手順を示す。増設手順は、電源およびネットワークとの接続(ステップ1202)、ネットワーク設定(ステップ1203)、増設先ネットワークストレージ指定(ステップ1204)、増設処理開始(ステップ1205)、増設処理完了(ステップ1206)の順に行なう。
【0072】
ステップ1202において管理者は、新ネットワークストレージ104の電源コードをコンセントボックス等に接続し、新ネットワークストレージ104を物理的にネットワーク102に接続する。
【0073】
ステップ1203〜1205は、クライアント上のWebブラウザ等により全ての入力情報を新ネットワークストレージ104の管理手段130に対して設定する。
【0074】
ステップ1203では、管理者はWebブラウザ経由あるいは、専用のユーザインタフェースプログラムを利用して、新ネットワークストレージ104に対して仮のIPアドレスと名前情報を設定する。IPアドレスは、クライアントが静的に与えてもよいし、DHCPサーバ等を用いて動的に与えてもよい。ネットワークの設定を行なうことで、設置済ネットワークストレージ103との通信が可能となる。ネットワークアドレスの設定方法は公知であるため、ここでは詳細を説明しない。本実施例では、新ネットワークストレージ104に与える仮のIPアドレスをyyyy、名前をNSnewとする。
【0075】
ステップ1204〜1205における処理は、図13に示すユーザインタフェース画面を利用して説明する。
【0076】
図13(a)および図13(b)にステップ1204〜1205を実行する場合のWebブラウザ上あるいは専用ユーザインタフェースプログラムにおけるユーザインタフェース画面を示す。図13(a)の1301は、管理者がステップ1204を実行する時のユーザインタフェース画面、図13(b)の1302は、管理者がステップ1205を実行する場合のユーザインタフェース画面である。ユーザインタフェース画面1301には、初期設定画面として、増設処理あるいはリプレース処理を選択するためのチェックボックス1310〜1311がある。また、各処理について、増設先あるいはリプレース先のネットワークストレージを選択するリストボックス1320〜1321を用意し、リストボックスの中には増設先あるいはリプレース先候補のネットワークストレージの名前リスト1330を表示する。また、設定した情報を引数として増設処理あるいはリプレース処理を開始するための適用ボタン1340と、設定情報を無効化するためのキャンセルボタン1341を持つ。ネットワークストレージリスト1330は、ネットワーク102上に存在する増設あるいはリプレース可能なネットワークストレージのリストであり、新ネットワークストレージ104がネットワーク102上にブロードキャスト要求等を送出することで取得する。リストボックス1321にもネットワークストレージリスト1330と同様のリストが表示されるが、本実施例では記載していない。
【0077】
本実施例では、ネットワークストレージリスト1430から増設先あるいはリプレース先のネットワークストレージの名前情報を選択して設定することにより、設置済ネットワークストレージ103の共有ファイルのルートディレクトリであるマウントポイントが一意に決まるとする。具体的には、ネットワークストレージが管理者に公開しているマウントポイントがあらかじめ決められているとする。マウントポイントが一意に決まらない場合には、設置済ネットワークストレージ103におけるマウントポイント入力欄を別途設け、管理者に入力させてもよい。
【0078】
ステップ1204では、管理者は、図13(a)に示すユーザインタフェース画面を利用して、新ネットワークストレージ104の増設先として、容量を増やしたいと考えているネットワークストレージを選択する。チェックボックス1310を選択し、ネットワークストレージリスト1330から、設置済ネットワークストレージ103の名前NSoldを選択する。本実施例では、設置済ネットワークストレージ103は、名前情報で指定するが、名前情報はNetBIOS名、ホスト名のいずれでもよい。あるいはIPアドレスでもよい。
【0079】
ステップ1205では、増設開始コマンドを新ネットワークストレージ104に送信する。増設開始コマンドは、管理者がリストボックス1220に設定した設置済ネットワークストレージ103の名前を引数とする。ステップ1205におけるユーザインタフェース画面を図13(b)に示す。図13(b)のユーザインタフェース画面における各要素は、図13(a)と同じである。ただし、ステップ1204実行後であるため、チェックボックス1312がチェックされ、リストボックス1322ではNSoldが選択されている。その状態で適用ボタン1340をクリックすることにより、新ネットワークストレージ103における仮想一元化装置123の管理手段130に増設開始コマンドと増設先のネットワークストレージの名前情報(ここでは、NSold)が書きこまれ、管理者には増設処理あるいはリプレース処理中である旨が表示される。
【0080】
ステップ1205を実行することにより、増設処理コマンドと増設先として設置済ネットワークストレージ103の名前NSoldが新ネットワークストレージ104の仮想一元化装置123内の管理手段131に書き込まれる。書きこみは、HTMLプロトコルのPUTコマンド等を利用して実現できる。そのほかにもWeb対応のインタフェースを利用すれば公知の技術で実現できる。管理手段130はクライアントからの書きこみを契機として新ネットワークストレージ104上で増設処理を開始する。管理者は、ユーザインタフェース画面に処理完了の旨が表示されるまで待つ。
【0081】
図14に新ネットワークストレージ104が行う増設処理のフローを示す。新ネットワークストレージ104が行なう増設処理は、増設先ネットワークストレージのファイル共有サービス停止(ステップ1402)、増設先ネットワークストレージの設定情報の読み出し処理(ステップ1403)、増設先ネットワークストレージ103のメンバ登録処理(ステップ1404)、増設先ネットワークストレージのディレクトリツリー構造の複写処理(ステップ1405)、新ネットワークストレージ104のメンバ登録処理(ステップ1406)、設定情報の置き換え処理(ステップ1407)、ファイル共有サービス再開(ステップ1408)の順に行なう。ここでは、管理者が増設先ネットワークストレージとして設置済ネットワークストレージ103であるNSoldを選択した場合について説明する。
【0082】
ステップ1402では、増設処理が終了するまでの間、設置済ネットワークストレージ103のファイル共有サービスを停止する。具体的には、設置済ネットワークストレージ103にアクセスして、ファイル共有サービスがNFSプロトコルを利用している場合には、マウントポイントのクライアントへの公開を中止する。公開を一旦中止する場合にはexportsファイルを変更する等で対処する。クライアントがCIFSプロトコルを利用している場合には、exportsを変更しなくともSambaサービスを停止すればよい。これらの処理を行なわない場合には、管理者がクライアントに対して設置済ネットワークストレージ103にアクセスしないように電子メール等で通知してもよい。
【0083】
ステップ1403では、設定情報読み出し手段132を用いて、設置済ネットワークストレージ103の基本的な設定情報を読み出す。具体的には、設置済ネットワークストレージ103の管理手段113にアクセスしてIPアドレスxxxx、名前NSold、マウントポイント/を読み出し、新ネットワークストレージ104の管理手段130に保持する。
【0084】
ステップ1404では、メンバ登録手段135により、図7のメンバ登録処理に従って、ステップ1403で読み出した設定情報をホストテーブル140に登録する。図7のプロセス702では、管理手段130からメンバ登録手段135に送られた増設先ネットワークストレージの名前情報及びマウントポイントをホストテーブル140に登録する。増設先ネットワークストレージ103の名前NSold、マウントポイント/であるため、これをホストテーブル140に登録し、識別子PS1を取得する。プロセス703では、一元管理ディレクトリ141にディレクトリツリー構造が存在しないため、メンバ登録処理を完了して管理手段130に戻る。
【0085】
ステップ1405では、管理手段130がディレクトリツリー複写手段133を呼び出して、設置済ネットワークストレージ103のディレクトリツリー構造を新ネットワークストレージ104における仮想一元化装置123内の一元管理ディレクトリ141に複写する。設置済ネットワークストレージ103から新ネットワークストレージ104へのディレクトリツリー複写処理を図1および図5を使用して詳細に説明する。ディレクトリツリー複写処理では、設置済ネットワークストレージ103のストレージ装置112上のディレクトリツリー構造とファイル構造を一元管理ディレクトリ141に複写する。最初にマウント要求を発行することにより、設置済ネットワークストレージ103におけるストレージ装置112のファイルシステムをマウントし、そのルートディレクトリ/のファイルハンドルを入手する。プロセス502では、ストレージ装置112のファイルシステムに未検索のファイルオブジェクトがあるかどうかをチェックする。プロセス504では、LOOKUP要求を発行することにより、未検索のファイルオブジェクトがディレクトリかどうかをチェックする。d1はディレクトリであるため、プロセス505を行なう。プロセス505は、ディレクトリの名前d1と、設置済ネットワークストレージ103のディレクトリd1に対するLOOKUP要求処理の結果取得したディレクトリd1の属性情報を引数としてMKDIR要求を発行し、一元管理ディレクトリ141にディレクトリd1を作成する。ディレクトリd1生成後、プロセス502に戻り、未探索のファイルオブジェクトを調査する。調査の結果、ファイルオブジェクトd2が存在し、ディレクトリである場合、設置済ネットワークストレージからディレクトリd2の属性情報を読み出す。プロセス505が、ディレクトリの名前d2と属性情報を引数としてMKDIR要求を発行することにより、一元管理ディレクトリ141にディレクトリd2を作成する。ディレクトリd3も同様に生成する。プロセス502において次の未探索のファイルオブジェクトはf1であるから、プロセス506を実行する。プロセス506では、ホストテーブル140を参照し設置済ネットワークストレージ103の識別子を求める。設置済ネットワークストレージ103の識別子はPS1である。次にプロセス507において、一元管理ディレクトリ141にPS1をデータに持つダミーファイルf1を生成する。ダミーファイルの生成は、CREATE要求とWRITE要求により実現する。生成後はプロセス502に戻る。次に、未検索のファイルオブジェクトは名前f2のファイルであるため、再度プロセス506を実行する。ホストテーブル140の参照結果から、ネットワークストレージ識別子はPS1であることがわかっている。次にプロセス507を実行し、一元管理ディレクトリ141にネットワークストレージ識別子PS1をもつダミーファイルf2を生成する。ファイルf3についても同様に処理を行ない、一元管理ディレクトリ141にダミーファイルf3を生成する。以上の処理の結果、一元管理ディレクトリ141には設置済ネットワークストレージ103と同じディレクトリツリー構造とファイル構造が生成される。ただし、一元管理ディレクトリ141の各ファイルはファイルの実体ではなく、実体を保持する設置済ネットワークストレージ103の識別子PS1を保持する。
【0086】
ステップ1406では、メンバ登録手段135を用いて、新ネットワークストレージ104のストレージ装置122をメンバ登録する。図7に示すように、メンバ登録処理では、プロセス702において、新ネットワークストレージの名前情報とマウントポイントをホストテーブル140に登録する。プロセス703では、一元管理ディレクトリ141にディレクトリツリーが存在するため、プロセス704を行なう。プロセス704は、一元管理ディレクトリ141のディレクトリツリー構造のみ、新ネットワークストレージ104のストレージ装置122に複写する。複写の結果、新ネットワークストレージ104のストレージ装置122には、一元管理ディレクトリ141のディレクトリツリー構造がコピーされる。発明の実施の形態では、新ネットワークストレージ104がストレージ装置122を持つ場合について説明したが、新ネットワークストレージ104がストレージ装置を持たない場合には、このステップは行なわない。
【0087】
ステップ1407では、設定情報置き換え手段134により設置済ネットワークストレージ103と新ネットワークストレージ104の設定情報をおき替える。まず新ネットワークストレージ104の管理手段130が保持する新ネットワークストレージ用のIPアドレスyyyyと名前NSnewを設置済ネットワークストレージ103の管理手段113に設定する。また、設定情報読み出し手段132により読み出した設置済ネットワークストレージ103のIPアドレスxxxx、名前NSoldを管理手段130に設定する。同時に、ホストテーブル140の名前も置きかえる。
【0088】
クライアントがCIFSプロトコルを利用している場合、クライアントがネットワークストレージを名前情報のみで共有していることがある。例えば、設置済ネットワークストレージ103をクライアントのネットワークドライブに割り当てて使用するケースではNetBIOS名のみでネットワークストレージが管理される。このようなケースでは設定情報置き換え手段134において、設置済ネットワークストレージ103の名前NSoldと新ネットワークストレージ104の名前NSnewを交換するだけで、クライアントの設定を変更することなく、新ネットワークストレージ104が設置済ネットワークストレージ103に成り代わることができる。
【0089】
ステップ1407を実行すると、増設処理は完了し、管理手段131経由でユーザインタフェース画面に処理完了のメッセージを表示する。処理完了後は、プロセス1408において、ファイル共有サービスを再開する。具体的には、一元管理ディレクトリ141のルートディレクトリをクライアントに公開することで、クライアントからのファイルアクセス操作が可能になる。クライアントからのファイルアクセス操作はステップ1408以降、全て要求処理手段131を経由して処理される。
【0090】
増設処理完了直後は、ファイルの実体は全て設置済ネットワークストレージ103に存在する。そのため、クライアントがファイルアクセス要求を発行すると、新ネットワークストレージ104の要求処理手段131を介して、一元管理ディレクトリ141にアクセスし、設置済ネットワークストレージ103のストレージ装置112にアクセスする。ただし、クライアントの設定は変更していないため、クライアントには設置済ネットワークストレージ103の容量が拡張したようにみえる。
【0091】
増設直後は、新ネットワークストレージ104のストレージ装置にはファイルを格納していない。そこで、ネットワークストレージ間の空き容量を平均化するためにファイル移行手段136により明示的に設置済みネットワークストレージ103から新ネットワークストレージ104にファイルを移動してもよい。ファイル移行処理は、クライアントのファイルアクセス処理の邪魔をしないように行なってもよいし、クライアントのファイルアクセスを完全に停止してまとめて行なってもよい。あるいは、マッピング手段137を変更して、増設処理以降新たに作成されるファイルを新しいネットワークストレージ104に格納するようにしてもよい。
【0092】
次にリプレース処理について説明する。
【0093】
図1に示すように、最初、クライアント100〜101は名前がNSoldである設置済ネットワークストレージ103を共有している。リプレース処理においても増設処理と同様、クライアントと設置済ネットワークストレージ103間のファイルアクセスにおいてNFSプロトコルを利用するものとする。
【0094】
設置済ネットワークストレージ103が古くなると、管理者は、新ネットワークストレージ104を購入して、設置済ネットワークストレージ103と置き換える。図15に管理者による新ネットワークストレージのリプレース手順を示す。リプレース手順は、電源およびネットワークとの接続(ステップ1502)、ネットワーク設定(ステップ1503)、リプレース先ネットワークストレージ指定(ステップ1504)、リプレース処理開始(ステップ1505)、リプレース処理終了(ステップ1506)の順に行なう。
【0095】
各処理は、図12に示す増設処理と同様であるため説明を省略する。リプレースの場合は、図13に示すユーザインタフェース画面1301、1302でリプレース処理を選択する点が異なる。
【0096】
ステップ1502からステップ1505までを実行することにより、リプレース処理コマンドとリプレース先の設置済ネットワークストレージ103の名前が新ネットワークストレージ104の管理手段130に書き込まれ、仮想一元化装置123の管理手段130がリプレース処理を開始する。クライアントは、ユーザインタフェース画面にファイル共有サービス再開の旨が表示されるまで待つ。リプレース処理は、設置済ネットワークストレージ103の全ファイルを新ネットワークストレージ104に移行する必要がある。全ファイルの移行を待つのでは、長時間ファイル共有サービスが停止してしまうため、リプレースによるファイル移行が終了していない状態でもクライアントに対するファイル共有サービスを再開する。ファイル移行が完全に済むと、クライアントにはリプレース完了およびネットワークストレージの切り離しが可能である旨のメッセージを表示する。
【0097】
図16に新ネットワークストレージ104が行うリプレース処理のフローを示す。新ネットワークストレージ104が行なうリプレース処理は、リプレース先ネットワークストレージのファイル共有サービス停止(ステップ1602)、ネットワークストレージの設定情報の読み出し処理(ステップ1603)、ホストテーブル140への登録処理(ステップ1604)、リプレース先ネットワークストレージのディレクトリツリー構造の複写処理(ステップ1605)、新ネットワークストレージ104のホストテーブル140への登録処理(ステップ1606)、設定情報の置き換え処理(ステップ1607)、ファイル共有サービスの再開(ステップ1608)、ファイル移行処理(ステップ1609)、設置済ネットワークストレージ103のホストテーブル140からの削除処理(ステップ1610)の順に行なう。ここでは、リプレース先ネットワークストレージとして設置済ネットワークストレージ103NSoldが選択されている場合について説明する。
【0098】
ステップ1602では、ステップ1607の処理が終了するまでの間、設置済ネットワークストレージ103のファイル共有サービスを停止する。ファイル共有サービスの停止方法は増設処理の場合と同様である。
【0099】
ステップ1603からステップ1607までは、図14に示す増設処理におけるステップ1403からステップ1407の処理と同じである。ステップ1607までの処理が完了すると、ステップ1608においてファイル共有サービスを再開し、クライアントからのファイルアクセスを許可する旨を表示する。ファイル共有サービスを再開では、一元管理ディレクトリ141のルートディレクトリをクライアントに対して公開する。
【0100】
ステップ1609では、ファイル移行手段136を利用して設置済ネットワークストレージ103のストレージ装置112から新ネットワークストレージ104のストレージ装置122へファイルを移行する。ファイル移行は、図6に示すようにクライアントのファイルアクセスの邪魔をしないように行なう。また、マッピング手段137において、設置済ネットワークストレージ103にファイルを新しく作成しないようにマッピング方法を変更する。
ステップ1609におけるファイル移行処理が完了すると、ステップ1610ではホストテーブル140から、設置済ネットワークストレージ103を削除する。ここで、先のステップ1607で設定情報の置き換え処理をしているため、削除対象となるのは、名前NSnew、ネットワークストレージの識別子PS1である設置済ネットワークストレージ103である。増設処理と異なるのは、ファイル移行処理がリプレース処理完了前に完了しなければならない点、ファイル移行処理が完了後に、ホストテーブル140から設置済ネットワークストレージ103のエントリを削除する点である。クライアントからのファイルアクセスを完全に停止してファイルの移行を行なう場合には、ステップ1608の処理をスキップすればよい。
【0101】
ステップ1610を実行すると、リプレース処理は完了し、管理手段130経由でユーザインタフェース画面に処理完了のメッセージを表示する。リプレース処理完了後は、設置済ネットワークストレージ103へのファイルアクセスは発生しないため、ネットワークから切り離すことができる。
<実施の形態の変形例1>
上述の代表的な実施の形態では、一元管理ディレクトリ141とファイルの実体を保持する各ネットワークストレージとの対応付けを行なうために、各ダミーファイルがファイル実体を格納するネットワークストレージの識別子を保持した。ところが、この管理方法では、新しいネットワークストレージを増設したり、リプレースすることによりファイル移行処理が行なわれる場合に、各ダミーファイルに保持したネットワークストレージの識別子を書きかえる必要がある。また、ファイルアクセスの度にダミーファイルをオープンして、ネットワークストレージの識別子を読み取る必要があるため、ダミーファイル数が多いほど、書き換えオーバヘッドは大きくなる。
【0102】
そこで、変形例1では、一元管理ディレクトリ141に配置するダミーファイルにはネットワークストレージ識別子を持たない。そのかわりに、ファイルをグループ化し、ファイルグループ毎にファイルを保持するネットワークストレージの識別子を決定する。
【0103】
図17に変形例1におけるネットワークストレージシステムの構成を示す。変形例1では、新ネットワークストレージ104の仮想一元化装置123がグループテーブル1700を有する。また、一元管理ディレクトリ1701のダミーファイルの構造、マッピング手段1702、ディレクトリツリー複写手段1703、ファイル移行手段1704の処理が実施の形態とは異なる。さらに、要求処理手段1705で処理するファイルアクセス要求のうち、ネットワークストレージに保持したファイルの実体をアクセスする場合の要求処理が異なる。具体的には、CREATE要求、READ要求、WRITE要求、RENAME要求、REMOVE要求処理におけるファイル格納先ネットワークストレージを決定するプロセスが異なる。また、SETATTR要求およびGETATTR要求のうちアクセス対象のファイルオブジェクトがファイルであるものについては、ファイル格納先ネットワークストレージを決定するプロセスが異なる。
【0104】
グループテーブル1700の構造を図18に示す。グループテーブル1700は、ファイルとファイルが属するファイルグループの対応関係を与える。具体的には、ファイル識別子であるiノード番号Iと、iノード番号Iで識別されるファイルグループの識別子Gを与える。1801の行は4つのファイルグループの識別番号0〜3を示す。1802の行は、1801の各ファイルグループに属するファイルを格納するネットワークストレージ識別子PSを示す。ファイルグループ0に属するファイルの格納先は識別子PS1を持つネットワークストレージであり、ファイルグループ3に属するファイルの格納先は識別子PS2を持つネットワークストレージである。ネットワークストレージの識別子がどのネットワークストレージに対応するかはホストテーブル140を参照すればよい。グループテーブル1700は、ファイル移行手段136によりファイルの属するグループを移動した場合に書きかえられる。
【0105】
一元管理ディレクトリ1701には各ネットワークストレージに分散されて保持されるファイルのダミーを置くが、変形例1では、ダミーファイルには格納先ネットワークストレージの識別情報を保持しない。
【0106】
マッピング手段1702は、ファイルとファイルが属するファイルグループの対応を与える。具体的には、一元管理ディレクトリ141で管理されるダミーファイルの識別子であるiノード番号Iを検索鍵としハッシュ値をファイルグループ識別子とするハッシュ関数で与える。例えば、ファイルをN個のファイルグループに分割する場合のハッシュ関数として、iノード番号Iにファイルグループ数Nのモジュロ演算(Nで割ったあまり)を適用して得られた値をファイルグループ識別子Gとする。例えば、ファイルグループ数Nが4の場合、ファイルグループ識別子は0〜3のいずれかをとる。ファイルグループ数Nはネットワークストレージシステムの構成の違いによらず不変である。
【0107】
図19は変形例1におけるディレクトリツリー複写手段1703によるディレクトリツリー複写処理の流れを示す。変形例1におけるディレクトリツリー複写処理では、設置済ネットワークストレージのディレクトリツリー構造を一元管理ディレクトリ141に複写した後、グループマップの1802に示す行に全てのグループが設置済ネットワークストレージ103に対応するように設定する点が前記の代表的実施例とは異なる。また、ディレクトリツリー構造のファイルオブジェクトFがファイルである場合には、一元管理ディレクトリには容量0のダミーファイルを作成する点が実施例とは異なる。
【0108】
また、ファイル移行手段1704によるファイル移行処理において、移行元ネットワークストレージPSsと移行先ネットワークストレージPSdを決定すると、グループマップ1700に示される移行元ネットワークストレージPSsに属するグループの一つを選択して、そのグループに属するファイル群をまとめて移行先ネットワークストレージPSdにコピーする点が実施例とは異なる。グループGに属するファイルは、一元管理ディレクトリ1701のディレクトリツリーを探索することで抽出できる。移行処理を行なう場合に、抽出したファイル名をリスト等に保持し、グループGの各ファイルについて移行状態を管理することで効率よくファイルを移行することが可能である。
<実施の形態の変形例2>
代表的な実施の形態では、新ネットワークストレージ104を増設して仮想一元化されていない設置済ネットワークストレージ103の容量拡張処理およびリプレース処理を実現する。実施の形態の変形例2では、新ネットワークストレージ104に、設置済ネットワークストレージ103が仮想一元化されているかどうかを識別する手段を持つ点が上記代表的な実施の形態とは異なる。
【0109】
図20に変形例2におけるネットワークストレージシステムの構成を示す。変形例2では、識別手段2000を有することに特徴がある。識別手段2000は、管理手段130により起動され、クライアントが管理手段130に設定した増設先の設置済ネットワークストレージ103にアクセスし、仮想一元化されていないかどうか、仮想一元化するための手段を備えているかどうか、仮想一元化されているかどうかを識別した上で、増設処理あるいはリプレース処理を行う。設置済ネットワークストレージ103が仮想一元化されていない場合には、新ネットワークストレージ104の管理手段130が増設処理を行ない、設置済ネットワークストレージ103が仮想一元化するための手段を備えている場合、および仮想一元化している場合には、新ネットワークストレージ104の管理手段が設置済ネットワークストレージ103の管理手段を呼び出し、呼び出した設置済ネットワークストレージ103の管理手段が増設処理を行ない、処理結果を新ネットワークストレージ104の管理手段に返す。識別手段1900は管理手段130に含んでもよい。
【0110】
図21に増設処理における識別処理部分の流れを示す。図12に示す増設手順において、新ネットワークストレージ104の管理手段130に、IPアドレスや名前情報等を設定し、さらに新ネットワークストレージ104の増設開始コマンドと増設先のネットワークストレージの名前情報を設定すると、管理手段130は増設処理を開始する。増設処理を開始すると、管理手段130はまず識別手段2000を呼び出す。識別手段2000による識別処理では、プロセス2102において、増設先の設置済ネットワークストレージ103の管理手段113にアクセスして、仮想一元化装置が存在するかどうかをチェックする。仮想一元化装置が存在しない場合には、プロセス2108の増設処理Cを行なう。増設処理Cは、本発明の実施例で説明した増設処理と同じである。具体的には、新ネットワークストレージ104の管理手段130が主体となって、図14に示す増設処理を行なう。仮想一元化装置のメンバを登録するホストテーブル140や一元管理ディレクトリ141は新ネットワークストレージ104に存在する。プロセス2102において、増設先ネットワークストレージに仮想一元化装置が存在する場合には、プロセス2103でその仮想一元化装置が使用されているかどうかをチェックする。仮想一元化装置を使用しているかどうかは、ホストテーブルが設定されているかどうか、あるいは要求処理手段が起動されているかどうか等で識別可能である。プロセス2103において、増設先ネットワークストレージにおいて仮想一元化装置を使用している場合には、プロセス2104で増設先ネットワークストレージにおける仮想一元化装置の管理手段を呼び出し、増設処理Aを行なう。プロセス2103において、仮想一元化装置を使用していない場合には、プロセス2105で増設先ネットワークストレージの仮想一元化装置を起動し、管理手段を呼び出して、増設処理B(2107)を行なう。変形例2では、識別処理の結果、増設処理Aおよび増設処理Bを増設先ネットワークストレージの管理手段が行ない、増設処理Cを新ネットワークストレージ104の管理手段130が行なうことに特徴がある。
【0111】
図24に増設処理Aの対象となるネットワークストレージシステムの概略構成と増設手順の概要を示す。設置済ネットワークストレージ2402および新ネットワークストレージ2403はそれぞれ仮想一元化装置2430および2440を有する。説明を簡単にするため、仮想一元化装置2430には管理手段2431と一元管理ディレクトリ2433のみ、仮想一元化装置2440には管理手段2441のみ記載しているが、実際には図1に示した構成要素も含んでいる。増設処理Aでは、クライアント2400は、仮想一元化装置2430を経由してファイルアクセスを行なっている(2450)。増設手順において、クライアントが新ネットワークストレージ2403の管理手段2441に、増設先である設置済ネットワークストレージ2402の名前情報を引数とした増設要求を発行すると(2460)、管理手段2441が設置済ネットワークストレージ2402の管理手段2431を呼び出す(2461)。そして、管理手段2431が一元管理ディレクトリ2433にアクセスして(2462)、一元管理ディレクトリ141からストレージ装置2422へディレクトリツリー構造を複写する(2462)。
【0112】
図22に増設処理Aの流れを示す。増設先ネットワークストレージは、設置済ネットワークストレージ2402とする。プロセス2202では、まず増設先である設置済ネットワークストレージ2402のファイル共有サービスを停止する。続いて、プロセス2203では、新ネットワークストレージを増設先ネットワークストレージのホストテーブルに登録する。図7に示すように、メンバ登録処理では、プロセス702において新ネットワークストレージ2403の名前情報とマウントポイントをホストテーブルに設定し、ネットワークストレージの識別子を取得する。プロセス703では、一元管理ディレクトリ2433にディレクトリツリー構造が存在するため、新ネットワークストレージ2403のストレージ装置2422にディレクトリツリー構造を複写して増設処理Aを完了する。増設処理Aを完了すると、新ネットワークストレージ2403の管理手段2441に完了通知が送出され、それをクライアントに返す。
【0113】
図25に増設処理Bの対象となるネットワークストレージシステムの概略構成と増設手順の概要を示す。システムの概略構成は図24と同じであるが、増設処理Bでは、クライアント2500は、仮想一元化装置2530ではなく、リモート制御手段2511を経由してファイルアクセスを行なっている(2550)。仮想一元化装置2530は未使用である。増設手順において、クライアントが新ネットワークストレージ2503の管理手段2541に、増設先となる設置済ネットワークストレージ2502の名前情報を引数とした増設要求を発行すると(2560)、管理手段2541が設置済ネットワークストレージ2502の管理手段2531を起動し呼び出して、増設処理を行なう(2561)。管理手段2531は、設置済ネットワークストレージ2502のストレージ装置2512にアクセスし(2562)、そのディレクトリツリー構造とファイル構造を一元管理ディレクトリ2533に複写する(2563)。その後、一元管理ディレクトリ2533のディレクトリツリー構造を新ネットワークストレージ2503のストレージ装置2522へ複写する(2563)。
【0114】
図23に増設処理Bの流れを示す。プロセス2302では、まず設置済ネットワークストレージ2502のファイル共有サービスを停止する。次にプロセス2303では、設置済ネットワークストレージ2502をホストテーブルにメンバ登録する。ここでは、設置済ネットワークストレージ2502の一元管理ディレクトリ2533にはディレクトリツリー構造が存在しないため、メンバ登録処理を終了する。プロセス2304では、設置済ネットワークストレージ2502の一元管理ディレクトリ141に設置済ネットワークストレージ2502のストレージ装置2512のディレクトリツリー構造を複写する。複写後、プロセス2305において、新ネットワークストレージ2503を設置済ネットワークストレージ2502のホストテーブルに登録する。メンバ登録処理では、一元管理ディレクトリ2533のディレクトリツリー構造を新ネットワークストレージ2503のストレージ装置2522にコピーする。プロセス2306では、クライアントへのファイル共有サービスを再開して増設処理Bを完了する。増設処理Bを完了すると、新ネットワークストレージ2503の管理手段2541に完了通知が送出され、それをクライアントに返す。クライアント2500からのファイルアクセス要求の発行先はリモート制御手段2511から仮想一元化装置2530に変更になる。
図26に増設処理Cを行なう場合のネットワークストレージシステムの概略構成と増設手順の概要を示す。増設処理Cでは、新ネットワークストレージ2603のみ仮想一元化装置2640を有する。クライアント2600は、設置済ネットワークストレージ2602のリモート制御手段2611に対してファイルアクセス要求を発行している。増設手順において、クライアント2600が新ネットワークストレージ2603の管理手段2641に、増設先となる設置済ネットワークストレージ2602の名前情報を引数とした増設要求を発行すると(2660)、管理手段2641が増設処理を行なう(2661)。管理手段2641は、設置済ネットワークストレージ2602のストレージ装置2612にアクセスし(2661)、そのディレクトリツリー構造とファイル構造を一元管理ディレクトリ2642に複写する(2662)。そして一元管理ディレクトリ2642から新ネットワークストレージ2603のストレージ装置2622へディレクトリツリー構造を複写する(2663)。複写後、設置済ネットワークストレージ2602と新ネットワークストレージ2603の設定情報を置き換えて、増設処理Cを完了する。完了後、管理手段2641はクライアントに完了通知を返送する。増設処理Cの結果、クライアント2600は、新ネットワークストレージ2603の仮想一元化装置2640に対してファイルアクセス要求を発行する。ファイルアクセス要求の発行先は、設置済ネットワークストレージ2602から新ネットワークストレージ2603へと変わるが、設定情報が入れ換えられているため、クライアント2600での設定変更は発生しない。
【0115】
増設処理Cの流れは、図14と同じであるため、説明を省略する。
【0116】
増設処理Aおよび増設処理Bでは仮想一元化装置が増設先ネットワークストレージに存在するため、増設処理Cのように増設先ネットワークストレージと新ネットワークストレージ間で設定情報を置き換える必要はない。
【0117】
変形例2では、管理者が新ネットワークストレージの増設処理を行なう場合に、増設先の設置済ネットワークストレージの管理状態を意識することなく、設置済ネットワークストレージの容量を拡張する方法について説明した。リプレース処理の場合も識別手段2000を用いることにより、リプレース先のネットワークストレージが一元管理されているかどうかによらず、設置済ネットワークストレージをリプレースできる。
【0118】
また、変形例2では、識別手段2000により、増設処理A、B、Cのいずれを実行するかどうかを自動的に選択したが、管理者により識別情報を入力してもらう方法も考えられる。この場合は、新ネットワークストレージ104のユーザインタフェース画面において、管理者に増設あるいはリプレース先のネットワークストレージの運用状態を(A)仮想一元化装置利用中、(B)仮想一元化装置はあるが、未使用、(C)仮想一元化装置なし、で分類してそのうちのいずれかを入力してもらうことで、識別手段2000において、増設先のネットワークストレージに問い合わせることなく、増設先あるいは新ネットワークストレージの管理手段を呼び出して増設処理を行なうことができる。
<実施の形態の変形例3>
上述の代表的な実施の形態では、図1に示す設定情報読み出し手段132により読み出した設置済ネットワークストレージ103の設定情報と新ネットワークストレージ104の設定情報を置きかえる。設定情報には、IPアドレスや名前情報だけでなく、ユーザアカウント情報も含まれる。アカウント情報の制御をネットワークストレージではない、ネットワーク上の別計算機システムが行なう場合には、アカウント情報を置き換え対象の設定情報に含む必要はないが、ネットワークストレージが行なう場合には設置済ネットワークストレージから暗号化されたアカウント情報も読み出す必要がある。そこで、変形例3では、仮想一元化装置123が暗号解読手段と暗号化手段を有する。設定情報読み出し手段132により設定情報を読み出す場合に、暗号化されているアカウント情報を暗号解読手段により解読して読み出す。また、設定情報を書き込む場合には、再度暗号化して書き込む。
【0119】
【発明の効果】
本発明の実施の形態によれば、仮想一元化されていない設置済ネットワークストレージの容量が足りなくなり、管理者が新しいネットワークストレージを増設した場合に、新しいネットワークストレージの仮想一元化装置が、設置済ネットワークストレージを仮想一元化ファイルシステムのメンバに登録し、設置済ネットワークストレージのローカルファイルシステム上のディレクトリツリー構造とファイル構造を複写することで、仮想一元化されていない設置済ネットワークストレージと新しいネットワークストレージを一元管理することができる。
【0120】
また、新ネットワークストレージ上の仮想一元化装置が、メンバとなる各ネットワークストレージと仮想一元化装置が管理する一意なネットワークストレージの識別子との対応表に従い、標準的なファイルアクセスプロトコルを用いて、設置済ネットワークストレージあるいは新ネットワークストレージのローカルファイルシステムをアクセスすることで、設置済ネットワークストレージに特別な情報を設定することなく、設置済ネットワークストレージと新ネットワークストレージを一元管理することができる。
【0121】
さらに、設置済ネットワークストレージが仮想一元化されていない場合にも、新ネットワークストレージ上の仮想一元化装置が、設置済ネットワークストレージの設定情報と、新しいネットワークストレージの設定情報を入れ替えることで、クライアント計算機におけるネットワークストレージの共有設定を変更することなく、仮想一元化されていなかった設置済ネットワークストレージと新しいネットワークストレージを一元管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第表的な実施の形態におけるネットワークストレージシステムの全体構成を示す図である。
【図2】上記実施の形態におけるファイルハンドル200の構成を示す図である。
【図3】上記実施の形態におけるファイルシステムの基本構造を示す図である。
【図4】上記実施の形態におけるホストテーブル140の構成を示す図である。
【図5】上記実施の形態におけるディレクトリツリー複写処理の流れを示す図である。
【図6】上記実施の形態におけるファイル移行処理の流れを示す図である。
【図7】上記実施の形態におけるメンバ登録処理の流れを示す図である。
【図8】上記実施の形態における要求処理手段131におけるLOOPUP要求処理の流れを示す図である。
【図9】上記実施の形態における要求処理手段131におけるCREATE要求処理の流れを示す図である。
【図10】上記実施の形態における要求処理手段131におけるREAD要求処理の流れを示す図である。
【図11】上記実施の形態における要求処理手段131におけるMKDIR要求処理の流れを示す図である。
【図12】上記実施の形態における管理者によるネットワークストレージ増設手順を示す図である。
【図13】上記実施の形態におけるユーザインタフェース画面を示す図である。
【図14】上記実施の形態における増設処理の流れを示す図である。
【図15】上記実施の形態における管理者によるネットワークストレージリプレース手順を示す図である。
【図16】上記実施の形態におけるリプレース処理の流れを示す図である。
【図17】変形例1におけるネットワークストレージシステムの構成を示す図である。
【図18】上記変形例1におけるグループテーブル1700の構成を示す図である。
【図19】上記変形例1におけるディレクトリツリー複写処理の流れを示す図である。
【図20】変形例2におけるネットワークストレージシステムの構成を示す図である。
【図21】 上記変形例2における識別処理の流れを示す図である。
【図22】上記変形例2における増設処理Aの流れを示す図である。
【図23】上記変形例2における増設処理Bの流れを示す図である。
【図24】上記変形例2における増設処理Aの対象となるネットワークストレージシステムの概略構成と増設手順の概要を示す図である。
【図25】上記変形例2における増設処理Bの対象となるネットワークストレージシステムの概略構成と増設手順の概要を示す図である。
【図26】上記変形例2における増設処理Cの対象となるネットワークストレージシステムの概略構成と増設手順の概要を示す図である。
【符号の説明】
100〜101…クライアント、102…ネットワーク、103…設置済ネットワークストレージ、104…新ネットワークストレージ、110…ネットワークインタフェース、111…リモート制御手段、112…ストレージ装置、113…管理手段、120…ネットワークインタフェース、121…リモート制御手段、122…ストレージ装置、123…仮想一元化装置、130…管理手段、131…要求処理手段、132…設定情報読み出し手段、133…ディレクトリツリー複写手段、134…設定情報入れ替え手段、135…メンバ登録手段、136…ファイル移行手段、137…マッピング手段、140…ホストテーブル、141…一元管理ディレクトリ、200…ファイルハンドル、1700…グループテーブル、2000…識別手段。
Claims (4)
- ファイルディレクトリのもとに管理する複数のファイルを保持する既存の第1のネットワークストレージと、仮想一元化装置を備えた第2のネットワークストレージとがネットワークに接続されたシステムにおいて、前記ネットワークに接続したクライアントに対して前記第1、第2のネットワークストレージを単一のネットワークストレージに見せるために仮想一元化ファイルシステムを構築する仮想一元化方法であって、
前記第2のネットワークストレージによって、前記第1のネットワークストレージのIPアドレスと名前情報を含む基本設定情報を読み出すステップと、
前記第2のネットワークストレージによって、前記仮想一元化装置内の管理手段に前記読み出した第1のネットワークストレージのIPアドレスと名前情報を設定し、かつ前記仮想一元化装置内のホストテーブルに該名前情報を登録し、もって前記第1のネットワークストレージを前記仮想一元化ファイルシステムのメンバとして登録するステップと、
前記第2のネットワークストレージによって、前記第1のネットワークストレージのファイルの実体を除いたファイルディレクトリ構造を前記仮想一元化装置内に生成した一元管理ディレクトリに複写し、かつ該一元管理ディレクトリのファイルディレクトリ構造上の各ファイルの位置にそれらファイルの実体の格納元である前記第1のネットワークストレージを示す識別子を記録することで前記第1のネットワークストレージのファイルディレクトリ構成を継承した一元管理ディレクトリを形成するステップとを備え、
もって前記一元管理ディレクトリのもとにファイルを管理する前記仮想一元化ファイルシステムを構築する複数ネットワークストレージの仮想一元化方法。 - 請求項1記載の複数ネットワークストレージの仮想一元化方法において、前記一元管理ディレクトリを形成するステップの後に、更に前記第1のネットワークストレージに存在するファイルを前記第2のネットワークストレージに移動するステップを有することを特徴とする複数ネットワークストレージの仮想一元化方法。
- 請求項1記載の複数ネットワークストレージの仮想一元化方法において、
前記一元管理ディレクトリを形成するステップの後に、更に、前記クライアントからのファイルアクセス要求を受け付け処理するステップを含み、
前記クライアントが該ファイルアクセス要求を発行すると、前記一元管理ディレクトリを参照してアクセス対象ファイルを保持するネットワークストレージを特定し、特定したネットワークストレージに対して該ファイルアクセス要求を発行することを特徴とする複数ネットワークストレージの仮想一元化方法。 - ネットワークを介して接続された外部のネットワークストレージと自らが所有するストレージ装置とを、前記ネットワークに接続されたクライアントに対して単一のネットワークストレージに見せるために仮想一元化ファイルシステムを構築する仮想一元化装置を備えたネットワーストレージ装置であって、前記仮想一元化装置は、
前記外部のネットワークストレージのIPアドレスと名前情報を含む基本設定情報を読み出す設定情報読み出し手段、
前記外部のネットワークストレージのIPアドレスと名前情報を内部に設定する管理手段、
前記外部のネットワークストレージの名前情報をホストテーブルに登録し、もって前記外部のネットワークストレージを前記仮想一元化ファイルシステムのメンバとして登録するメンバ登録手段、
前記外部のネットワークストレージのファイルディレクトリ構造を、該ネットワークストレージに格納されたファイルの実体を除いて前記仮想一元化装置内に生成した一元管理ディレクトリに複写する複写手段、
前記一元管理ディレクトリの前記複写されたファイルディレクトリ構造上の各ファイル の位置に、それらのファイルの実体の格納元である前記外部のネットワークストレージを示す識別子を記録し、もって前記外部ネットワークストレージのファイルディレクトリ構造を継承した一元管理ディレクトリを形成するマッピング手段、及び
前記ネットワークを介してファイルアクセス要求を受け付け、前記一元管理ディレクトを参照してアクセス対象のネットワークストレージを特定し、特定したネットワークストレージに前記ファイルアクセス要求を転送する要求処理手段を含むことを特徴とするネットワークストレージ装置。
Priority Applications (4)
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