JP6135128B2 - 情報処理システム、記憶装置、情報処理装置、データ複製方法及びデータ複製プログラム - Google Patents

情報処理システム、記憶装置、情報処理装置、データ複製方法及びデータ複製プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、記憶装置、情報処理装置、データ複製方法及びデータ複製プログラムに関する。
近年の情報通信技術の進展に伴い、大容量のデータを記憶可能なストレージ装置が多数用いられるようになっている。このようなストレージ装置は、定期的に置き換え(交換、移行)を実施する必要がある。例えば、一般にサーバは10年程度稼働されるが、ストレージ装置は一般に約5年で新しい機種への置き換えが実施されることが多い。
このようなストレージ装置の置き換えの作業は、業務を停止する時間を最小限に抑えつつ(又は業務を停止せずに)、交換前のストレージ装置のアクセスパス名(アプリケーションに対するアクセスパス名)を交換後のストレージ装置に引き継ぐ(継承する)必要があり、非常に煩雑である。このようなアクセスパス名の継承は、アプリケーションの設定を変更せずにストレージの交換後に新しいストレージ装置を使用するために必須の作業である。
特開2007−18455号公報
従来のストレージ装置において、交換前のストレージ装置のアクセスパス名を、交換後のストレージ装置に継承させるために、例えば以下のような幾つかの手法が採用されている。
第1の手法では、ユーザが手動で移行元ストレージへのアクセスパスを解除し、移行先ストレージに対して手動で既存のアクセスパスを割り当てる。
しかし、1台のストレージに接続される業務サーバの台数は増加する傾向にある。このため、この手法では、ストレージ装置交換に伴い、そのストレージに接続している全ての業務サーバにおいてアクセスパスの継承を手動で実施することになり、作業量が膨大となる。作業量が増えると、作業ミスの可能性が高くなるほか、膨大な作業時間も要する。しかし、近年、移行に伴う時間停止をゼロにするか最小限に抑えることが要求されているため、アクセスパスの継承作業に長時間を費やすことはできない。
或いは、第2の手法では、ストレージ装置が交換されたことを判定するための所定の条件を規定し、その条件に合致した場合は、ストレージ装置が交換されたと解釈し、自動的にアクセスパスを切り替える。例えば、新たに認識したストレージ装置において、LUN数や使用しているHBAのスロット位置が移行元ストレージ装置と同じである場合、ストレージ装置の交換が実施されたと判断して、移行元ストレージ装置に割り当てられていたアクセスパスを、移行先のストレージ装置に割り当てる。
しかし、この手法ではシステム環境が大きく制約されてしまう。例えば、移行元と移行先とのボリューム数を同じにする、ストレージの交換前後で同一のHBAスロットを使用するなどの制約が課される。さらに、移行元ストレージ装置は移行後に継続して接続できなくなったり、操作ミスによってストレージの交換が生じたと自動的に解釈されてアクセスパス名が変更される事態が発生するおそれがあり、柔軟にストレージ装置交換を実施することができない。
第3の手法では、移行元のストレージ装置と移行先のストレージ装置とで一つの仮想デバイスを作成し、ストレージの交換の前及び後に、その仮想デバイスへのアクセスパスを使用する。
しかし、移行元のストレージ装置と移行先のストレージ装置とで一つの仮想デバイスを作成すると、移行後に移行先のデータを共用して活用することができない。初期設定時には将来のデータ移行について検討しているケースは少なく、データ移行前に移行元先を一つの仮想デバイスとして作成するための作業が必要になり、そのタイミングで業務を停止する必要がある。
或いは、管理サーバを用意し、その管理サーバが、他サーバからのI/Oアクセスを移行元のストレージ装置から移行先のストレージ装置に切り替える、又は切り替えのための処理を指示する第4の手法もある。
しかし、この手法では、移行作業のためだけに管理用の装置を用意する必要があり、費用が掛かる上にシステムが煩雑化する。ユーザは、システムに移行専用の装置を用意することを好まない。
本件の目的の一つは、このような課題に鑑み創案されたもので、情報処理システムにおいて、ストレージ装置の交換前後で、ストレージ装置へのアクセスパスの変更を不要とすることである。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
このため、情報処理システムは、情報処理装置と、第1の記憶装置及び第2の記憶装置と、をそなえ、前記第1の記憶装置は、記第2の記憶装置へのデータの複製を指示する複製指示に基づいて、前記データの複製の実施を前記第2の記憶装置へ指示し、複製先情報を自装置が管理する承継情報に設定する第1複製をそなえ記第2の記憶装置、前記第1の記憶装置からの指示に基づいて、前記データの複製を実施し、複製元情報を自装置が管理する承継情報に設定する第2複製部をそなえ、前記情報処理装置は、前記情報処理装置が接続を認識済の前記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置の少なくとも一方から承継情報を取得する取得部と、前記取得した承継情報に基づいて、前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置への前記データの複製が実施されたかどうかを判定する判定部と、前記判定部によって、前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した承継情報に基づいて、前記第1の記憶装置に設定されたアクセスパスを前記第2の記憶装置に設定するパス管理部と、
をそなえる。
又、記憶装置は、複製先の記憶装置へのデータの複製を指示する複製指示に基づいて、前記データの複製の実施を前記複製先の記憶装置へ指示し、複製先情報を自装置が管理する承継情報に設定る複部、をそなえ、前記複製先の記憶装置への指示は、複製元情報を含み、前記複製元情報は、前記複製先の記憶装置により、前記複製先の記憶装置が管理する承継情報に設定される
さらに、情報処理装置は、データの複製元である第1の記憶装置及び、データの複製先である第2の記憶装置の少なくとも一方から複製先情報が設定された承継情報、及び複製元情報が設定された承継情報の少なくとも一方を取得する取得部と、前記第1の記憶装置から取得した承継情報に設定された複製先情報の示す前記第2の記憶装置がアクセスパスと記憶装置との対応関係を管理する構成情報に設定されている場合、及び、前記第2の記憶装置から取得した承継情報に設定された複製元情報の示す前記第1の記憶装置が前記構成情報に設定されている場合、の少なくとも一方の場合に、前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製が実施された判定する判定部と、前記判定部によって、前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した承継情報に基づいて、前記構成情報に対して、前記第1の記憶装置に設定されたアクセスパスを前記第2の記憶装置に設定するパス管理部と、をそなえる。
又、データ複製方法は、第1の記憶装置が、前記の記憶装置から第2の記憶装置へのデータの複製を指示する複製指示に基づいて、前記データの複製の実施を前記第2の記憶装置へ指示し、複製先情報を自装置が管理する承継情報に設定し、前記第2の記憶装置が、前記第1の記憶装置からの指示に基づいて、前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置への前記データの複製を実施し、複製元情報を自装置が管理する承継情報に設定し、情報処理装置は、前記情報処理装置が接続を認識済の前記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置の少なくとも一方から承継情報を取得し、前記取得した承継情報に基づいて、前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置への前記データの複製が実施されたかどうかを判定し、前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した承継情報に基づいて、前記第1の記憶装置に設定されたアクセスパスを前記第2の記憶装置に設定する。
さらに、データ複製プログラムは、データの複製元である第1の記憶装置、及び、データの複製先である第2の記憶装置の少なくとも一方から、複製先情報が設定された承継情報、及び、複製元情報が設定された承継情報の少なくとも一方を取得し、前記第1の記憶装置から取得した承継情報に設定された複製先情報の示す前記第2の記憶装置がアクセスパスと記憶装置との対応関係を管理する構成情報に設定されている場合、及び、前記第2の記憶装置から取得した承継情報に設定された複製元情報の示す前記第1の記憶装置が前記構成情報に設定されている場合、の少なくとも一方の場合に、前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製が実施されたと判定し、前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した承継情報に基づいて、前記構成情報に対して、前記第1の記憶装置に設定されたアクセスパスを前記第2の記憶装置に設定する、処理をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、情報処理システムにおいて、ストレージ装置の交換前後で、ストレージ装置へのアクセスパスの変更を不要とすることができる。
実施形態の一例としての情報処理システムのハードウェア構成を示す図である。 実施形態の一例としての情報処理システムの機能構成を示す図である。 実施形態の一例としての継承情報管理テーブルの構成例を示す図である。 実施形態の一例としての情報処理システムにおけるストレージ交換時の動作を示す図である。 実施形態の一例としての情報処理システムにおけるストレージ交換時の動作を示す図である。 実施形態の一例としての情報処理システムにおけるストレージ交換時の動作を示す図である。 実施形態の一例としての情報処理システムにおけるストレージ交換時の動作を示す図である。 実施形態の一例としての情報処理システムにおけるストレージ交換時の動作を示す図である。 実施形態の一例としての管理サーバの動作を示すフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージ装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態の一例としての業務サーバの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(実施形態及び各変形例を組み合わせる等)して実行することができる。
(A)構成
最初に、実施形態の一例としての情報処理システム1の構成を説明する。
図1は、実施形態の一例としての情報処理システム1のハードウェア構成を示す図である。
情報処理システム1は、業務サーバ2と、管理サーバ3と、ストレージ装置10,20とをそなえる。
情報処理システム1において、業務サーバ2と、管理サーバ3と、ストレージ装置10,20とは、例えばLocal Area Network(LAN)4などのリンクによって相互接続されている。又、業務サーバ2と、ストレージ装置10,20とは、Storage Area Network(SAN)5によっても相互接続されている。
業務サーバ2は、例えば、サーバ機能をそなえたコンピュータ(情報処理装置)であり、ストレージ装置10,20との間において、SCSIコマンドやレスポンス等の各種データを、ストレージ接続プロトコルを用いて送受信する。この業務サーバ2は、ストレージ装置10,20に対してリード/ライト等のディスクアクセスコマンドを送信することにより、ストレージ装置10,20が提供する記憶領域にデータの書き込みや読み出しを行なう。
業務サーバ2は、Central Processing Unit(CPU)31、Random Access Memory(RAM)32、Hard Disk Drive(HDD)33、Network Interface Card(NIC)34、及びHost Bus Adaptor(HBA)35をそなえる。
CPU31は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、HDD33や不図示のRead Only Memory(ROM)等に格納されたプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。
RAM32は、CPU31が実行するプログラムや種々のデータや、CPU31の動作により得られたデータ等を格納する。
HDD33は、種々のプログラムや、Operating System(OS)、データを格納し保存する記憶装置であり、業務サーバ2の内蔵ディスクとして動作する。
NIC34は、業務サーバ2を、例えば、LAN4等の外部ネットワークに接続する通信アダプタであり、例えばLANカードである。
HBA35は、SAN5経由でストレージ装置10,20と通信可能に接続するストレージ接続インタフェースであり、例えば、ファイバチャネルインタフェースである。
後述するように、本実施形態の一例においては、業務サーバ2は、稼働開始時のデバイス認識処理の一環として、ストレージ装置10,20の認識済みの全デバイスから継承情報(継承元情報及び継承先情報)を取得し、この情報を認識済みのデバイスと関連付けて記憶する。
管理サーバ3は、情報処理装置であり、ストレージ装置10,20の導入や保守の作業を行なうオペレータが、管理サーバ3を介してストレージ装置10,20の各種管理作業を行なう。
管理サーバ3は、CPU41、RAM42、HDD43、及びNIC44をそなえる。
CPU41は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、HDD43や不図示のROM等に格納されたプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。
RAM42は、CPU41が実行するプログラムや種々のデータや、CPU41の動作により得られたデータ等を格納する。
HDD43は、種々のプログラムや、OS、データを格納し保存する記憶装置であり、管理サーバ3の内蔵ディスクとして動作する。
NIC44は、管理サーバ3を、例えば、LAN4等の外部ネットワークに接続する通信アダプタであり、例えばLANカードである。
後述するように、管理サーバ3は、ストレージ装置10からストレージ装置20にデータを移行する移行指示(コピー指示)をストレージ装置10に対して発行する。その際、ストレージ装置10から、移行指示を受け付けた旨の応答が正常に返されない場合、管理サーバ3は、ストレージ装置10が本実施形態の一例に係るデータ移行機能に対応していないと判断し、代わりにストレージ装置20に対して移行指示を発行する。
ストレージ装置10,20は、業務サーバ2に対して記憶領域を提供するものであり、LANやSANを介して業務サーバ2と相互に通信可能に接続されている。例えば、ストレージ装置10,20は、RAID装置である。
ストレージ装置10は、Control Module(CM)11と、ドライブエンクロージャ(Drive Enclosure:DE)12とをそなえる。
ここで、CM11は、Channel Adaptor(CA)13、CPU14、RAM15、ROM16、HBA17及びディスクアダプタ(Disk Adaptor:DA)18をそなえる。
CA13は、業務サーバ2とCM11とを接続するためのモジュールである。CA13は、Fibra Channel(FC)、Internet Small Computer System Interface(iSCSI)、Serial Attached SCSI(SAS)、Fibre Channel over Ethernet(FCoE)、Infinibandなど、様々な通信規格により業務サーバ2とCM11とを接続する。
CPU14は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、ROM16等に格納されたプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。
RAM15は、CPU14が実行するプログラムや種々のデータや、CPU14の動作により得られたデータ等を格納する。又、RAM15は、後述する継承情報管理テーブル65(図2参照)を格納する格納部としても機能する。
ROM16は、CPU14が実行するプログラムや種々のデータを格納する記憶装置である。
HBA17は、SAN5経由で業務サーバ2と通信可能に接続するストレージ接続インタフェースであり、例えば、ファイバチャネルインタフェースである。
DA18は、後述するDE12とCM11とを、例えば、SASによって接続するExpanderやI/O Controller(IOC)などのインタフェースである。DA18は、DE12内の後述するHDD19−1,19−2,…,19−n(nは1以上の整数)とのデータのやり取りを制御する。
なお、CM11内のCA13、CPU14、DE12などの構成要素は、例えばPCI Express(PCIe)により相互に接続されている。
DE12は、HDD19−1,19−2,…,19−nをそなえる。
HDD19−1,19−2,…,19−nは、記憶域を提供するディスクドライブである。ストレージ装置10は、これらの複数のHDD19−1,19−2,…,19−nを組み合わせて、論理ボリュームとして機能する。
なお、以下、HDDを示す符号としては、複数のHDDのうち1つを特定する必要があるときには符号19−1,19−2,…,19−nを用いるが、任意のHDDを指すときには符号19を用いる。
ストレージ装置20は、CM21と、DE22とをそなえる。
ここで、CM21は、CA23、CPU24、RAM25、ROM26、HBA27及びDA28をそなえる。
CA23、CPU24、RAM25、ROM26、HBA27及びDA28は、それぞれ、ストレージ装置10のCA13、CPU14、RAM15、ROM16、HBA17及びDA18と同様の機能及び構成を有する。
なお、RAM25は、後述する継承情報管理テーブル75(図2参照)を格納する格納部としても機能する。
なお、CM22内のCA23、CPU24、DE22などの構成要素は、例えばPCIeにより相互に接続されている。
DE22は、HDD29−1,29−2,…,29−mをそなえる。
HDD29−1,29−2,…,29−m(mは1以上の整数)は、記憶域を提供するディスクドライブである。ストレージ装置20は、これらの複数のHDD29−1,29−2,…,29−mを組み合わせて、論理ボリュームとして機能する。
なお、以下、HDDを示す符号としては、複数のHDDのうち1つを特定する必要があるときには符号29−1,29−2,…,29−mを用いるが、任意のHDDを指すときには符号29を用いる。
以下の説明においては、ストレージ装置10を、データをストレージ装置20に移行する元のストレージ装置と仮定する。このため、以下の説明では、ストレージ装置10を「移行元ストレージ装置10」又は「移行元ストレージ10」と呼ぶ場合がある。
さらに、ストレージ装置20を、ストレージ装置20のデータが移行される先のストレージ装置と仮定する。このため、以下の説明では、ストレージ装置20を「移行先ストレージ装置20」又は「移行先ストレージ20」と呼ぶ場合がある。
又、「移行」とは、移行元ストレージ装置10のボリュームに記憶されている全データのコピーを、移行先ストレージ装置20のボリュームに格納する処理を指す。
又、移行元ストレージ装置10のデータを移行先ストレージ装置20に移行した後に、業務サーバと移行元ストレージ装置10とのケーブル接続を解除して移行先ストレージ20と接続することを「ストレージの交換」と呼ぶ場合がある。
さらに、以下の説明では、ストレージ装置10,20のボリュームを「デバイス」とも呼ぶ場合がある。これらボリューム(デバイス)としては、物理ボリューム(物理デバイス)に限らず、論理ボリューム(論理デバイス)や仮想ボリューム(仮想デバイス)なども含まれる。
次に、情報処理システム1の各機能構成について説明する。
図2は、実施形態の一例としての情報処理システム1の機能構成を示す図である。
図2においては、移行元ストレージ装置10のボリュームのデータが移行先ストレージ装置20のボリュームにコピーされる。
業務サーバ2は、アクセスパス(パス管理部)管理部51、サーバ側継承情報取得部(取得部)52、サーバ側継承情報処理部(判定部)53、サーバ側継承情報設定部54、構成定義ファイル55、及びサーバ側継承情報管理テーブル56をそなえる。
アクセスパス管理部51は、業務サーバ2の起動時や、ストレージ装置10,20の認識済みのデバイスの更新時に、サーバ側継承情報取得部52に対して、継承情報の取得を指示し、継続情報を取得させる。
サーバ側継承情報取得部52は、継承情報を取得するためのコマンド(以降、このコマンドを継承情報取得コマンドと呼ぶ)をストレージ装置10,20に対して発行し、ストレージ装置10,20のデバイスの継承情報を取得する。
ここで「継承情報」とは、データ移行が実施されたストレージ装置10,20のボリュームを識別するための情報を指す。継承情報には、例えば、データの移行元を示す継承元情報と、データの移行先を示す継承先情報とが含まれる。
本実施形態の一例においては、この継承情報が、業務サーバ上ではサーバ側継承情報管理テーブル56に、ストレージ装置10,20上では継承情報管理テーブル65,75で、それぞれ管理される。
サーバ側継承情報管理テーブル56は、ストレージ装置10,20のほか、業務サーバに接続されている全デバイスに関する継承情報を格納しているテーブルである。
図3に、継承情報の管理に用いられるサーバ側継承情報管理テーブル56及び継承情報管理テーブル65,75の構成例を示す。
図3の例では、継承元情報は、継承元のボリュームを示す情報として、機種ID81、シリアル番号82及びLUN_V番号83を有する。
LUN_V番号83は、継承元のボリュームを特定する識別情報を含む。例えば、継承元のLUN番号を示す文字列を格納する。
機種ID81は、例えば、LUN_V番号8に登録されているLUNが割り当てられた、移行元ストレージ装置10の機種IDを示す文字列を格納する。
シリアル番号82は、例えば、LUN_V番号8に登録されているLUNが割り当てられた、移行元ストレージ装置10のシリアル番号を示す文字列を格納する。
同様に、継承先情報は、継承先のボリュームを示す情報として、例えば、機種ID84、シリアル番号85及びLUN_V番号86を有する。
LUN_V番号86は、継承先のボリュームを特定する識別情報を含む。例えば、継承先のLUNのLUN番号を示す文字列を格納する。
機種ID84は、例えば、LUN_V番号86に登録されているLUNが割り当てられた、移行先ストレージ装置20の機種IDを示す文字列を格納する。
シリアル番号85は、例えば、LUN_V番号86に登録されているLUNが割り当てられた、移行先ストレージ装置20のシリアル番号を示す文字列を格納する。
サーバ側継承情報処理部53は、後述するように、サーバ側継承情報管理テーブル56と構成定義ファイル5とを比較することにより、ストレージの交換の有無を判定する。
サーバ側継承情報設定部54は、継承情報を設定するためのコマンド(以降、このコマンドを継承情報設定コマンドと呼ぶ)を生成し、ストレージ装置10,20に対して発行する。ここで、継承情報設定コマンドには、例えば、設定対象のデバイスを示す情報(機種ID、シリアル番号及びLUN_V番号)や、デバイスの設定値や設定内容が含まれる。
構成定義ファイル55は、各デバイスに対してどの装置10,20や、どのHBAを使用してどのアクセスパスを割り当てているかを定義するファイルである。業務サーバ2の不図示のアクセスパス管理部51は、このファイルを参照してデバイスへのアクセスパスを割り当てる。構成定義ファイル55には路情報を含め、標準Inquiryコマンドで取得できる装置種別やシリアル番号、LUN_V番号なども含まれている。これらのプロパティ(装置種別やシリアル番号、LUN_V番号)は継承情報に含まれる情報と同一であるため、前述のようにサーバ側継承情報処理部53が構成定義ファイル55と継承情報とを比較することが可能となる。
ストレージ装置10は、受信部61、複製部62、継承情報設定部63、継承情報応答部64、及び継承情報管理テーブル65を有する。
受信部61は、管理サーバ3からデータ移行指示を受け付け、データ移行指示に含まれる情報を、後述する継承情報管理テーブル65に仮設定する。この際、受信部61は、例えば、継承先情報が正式設定されていることを示す不図示のフラグをオフに設定する。ここで、「仮設定」とは、データが継承情報管理テーブル65に登録されているが、業務サーバ2が使用(参照)できない状態に設定されていることを指す。
複製部62は、管理サーバ3からのデータ移行指示に基づいて、ストレージ装置20へのデータのコピーを指示し、コピーが正常終了すると、受信部61が継承情報管理テーブル65に仮設定した内容を正式設定する。ここで、「正式設定」とは、継承情報管理テーブル65に登録されている仮設定のデータが、業務サーバ2が使用(参照)できる状態に設定されていることを指す。この際、複製部62は、例えば、継承先情報が正式設定されていることを示す不図示のフラグをオンに設定する。
継承情報設定部63は、継承情報を設定するために業務サーバ2から送信される継承情報設定コマンドを受け付け、継承情報設定コマンドに含まれる情報を、後述する継承情報管理テーブル65に設定する。
継承情報応答部64は、継承情報を取得するために業務サーバ2から送信される継承情報取得コマンドを受け付け、継承情報取得コマンドに含まれる対象デバイスをキーとして継承情報管理テーブル65を走査し、継承情報を取得する。取得後、その継承情報を業務サーバ2に返答する。
継承情報管理テーブル65は、継承情報を格納しているテーブルである。継承情報管理テーブル65の構造は、図3を用いて説明したサーバ側継承情報管理テーブル56と同様であるため、説明を省略する。
ストレージ装置20は、受信部(第2受信部)71、複製部(第2複製部)72、継承情報設定部73、継承情報応答部74、及び継承情報管理テーブル75を有する。
受信部71は、ストレージ装置10からコピー指示を受け付け、コピー指示に含まれる情報を、後述する継承情報管理テーブル75に仮設定する。この際、受信部71は、例えば、継承元情報が正式設定されていることを示す不図示のフラグをオフに設定する。又、受信部71は、後述するように、ストレージ装置10が本実施形態の一例に係るデータ移行機能に対応していない場合には、ストレージ装置10に代わって管理サーバ3からデータ移行指示を受け付け、複製部72にコピーを指示する。
複製部72は、ストレージ装置10からのコピー指示に基づいて、ストレージ装置20のボリュームへのデータのコピーを実行し、コピーが正常終了すると、受信部71が継承情報管理テーブル75に仮設定した内容を正式設定する。この際、複製部72は、例えば、継承元情報が正式設定されていることを示す不図示のフラグをオンに設定する。
継承情報設定部73は、業務サーバ2から継承情報設定コマンドを受け付け、継承情報設定コマンドに含まれる情報を、後述する継承情報管理テーブル75に設定する。
継承情報応答部74は、業務サーバ2から継承情報取得コマンドを受け付け、継承情報取得コマンドに含まれる対象デバイスをキーとして継承情報管理テーブル75を走査し、継承情報を取得する。取得後、その継承情報を業務サーバ2に返答する。
継承情報管理テーブル75は、継承情報を格納しているテーブルである。継承情報管理テーブル75の構造は、図3を用いて説明したサーバ側継承情報管理テーブル56と同様であるため、説明を省略する。
上記実施形態の一例においては、業務サーバ2のCPU31が、データ複製プログラムを実行することにより、上述したアクセスパス管理部51、サーバ側継承情報取得部52、サーバ側継承情報処理部53、及びサーバ側継承情報設定部54として機能するようになっている。
なお、上述したアクセスパス管理部51、サーバ側継承情報取得部52、サーバ側継承情報処理部53、及びサーバ側継承情報設定部54としての機能を実現するためのプログラム(データ複製プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
上述したアクセスパス管理部51、サーバ側継承情報取得部52、サーバ側継承情報処理部53、及びサーバ側継承情報設定部54としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態では業務サーバ2のRAM32やROM)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態では業務サーバ2のCPU31)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしてもよい。
又、ストレージ装置10,20のCPU14,24が、データ複製プログラムを実行することにより、上述した受信部61,71、複製部62,72、継承情報設定部63,73、及び継承情報応答部64,74として機能するようになっている。
なお、上述した受信部61,71、複製部62,72、継承情報設定部63,73、及び継承情報応答部64,74としての機能を実現するためのプログラム(データ複製プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
上述した継承情報設定部63,73及び継承情報応答部64,74としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではストレージ装置10,20のRAM15,25やROM16,26)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではストレージ装置10,20のCPU14,24)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。又、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、本実施形態においては、管理サーバ3及びCM11,21がコンピュータとしての機能を有しているのである。
(B)動作
次に、実施形態の一例としての情報処理システム1の動作を説明する。
図4〜図8は、実施形態の一例としての情報処理システム1におけるストレージ交換時の動作を示す図である。以下に示す例では、移行元のストレージ装置10のボリュームの機種IDが“A”、シリアル番号が“11”、LUN番号が“0”であるとする。又、移行先のストレージ装置10のボリュームの機種IDが“B”、シリアル番号が“22”、LUN番号が“0”であるとする。
このとき、以下に示すフェーズ1〜フェーズ6が行なわれる。
(フェーズ1)まず、図4に示すように、管理サーバ3が、移行元ストレージ装置10に対して、移行指示コマンドを送信し、筐体間コピー(データ移行)を指示する。この移行指示コマンドには、移行元ストレージ装置10に関する移行元情報と、移行先ストレージ装置20に関する移行先情報とが含まれる。移行元情報には、移行元ストレージ装置10のpid(機種ID)、serial(シリアル番号)、及びLUN_V(LUN_V番号)が含まれる。移行先情報には、移行先ストレージ装置20のpid(機種ID)、serial(シリアル番号)、及びLUN_V(LUN_V番号)が含まれる。これらの情報は、例えば、ストレージの交換時に、管理サーバ3を使用するオペレータによって指定される。
移行元ストレージ装置10の受信部61が、管理サーバ3から移行指示コマンドを受信し、移行先ストレージ装置20のボリュームへのコピー処理を開始する。
又、移行元ストレージ装置10の受信部61は、移行指示コマンドの中に含まれる移行元情報と移行先情報とを抽出して、移行元情報を継承元情報として、移行先情報を継承先情報として、それぞれ継承情報管理テーブル65に格納する。ただし、このタイミングでは、これらはまだ仮情報として登録される(図中、仮情報は斜体で示される)。この際、受信部61は、例えば、継承先情報が正式設定されていることを示す不図示のフラグをオフに設定する。
(フェーズ2)次に、図5に示すように、移行先ストレージ装置20の受信部71が、移行元ストレージ装置10からのコピー処理を受け付け、移行元及び移行先の情報を、継承情報管理テーブル75に格納する。ただし、このタイミングでは、これらはまだ仮情報として登録される(図中、仮情報は斜体で示される)。この際、受信部71は、例えば、継承元情報が正式設定されていることを示す不図示のフラグをオフに設定する。
(フェーズ3)次に、図6に示すように、ストレージ装置10,20間でデータのコピーが完了する。この時点で、ストレージ装置10,20の複製部62,72は、双方の継承元情報と継承先情報とを正式情報として登録する(図中、正式情報は正体で示される)。この際、受信部61は、例えば、継承先情報が正式設定されていることを示す不図示のフラグをオンに設定する。
ストレージ装置10,20の継承情報管理テーブル65,73に正式情報として登録されることで、業務サーバ2はこれら継承元情報及び継承先情報を参照することが可能になる。
(フェーズ4)移行先ストレージ装置20と業務サーバ2との間を不図示のケーブルで接続する。
その後、ケーブルが接続されたことを契機に、デバイス認識処理が行なわれる。このとき、業務サーバ2のサーバ側継承情報取得部52は、認識済みの全デバイスに対して、継承情報取得コマンドを発行し、デバイスの継承情報を取得する。
(フェーズ5)次に、図7に示すように、業務サーバ2のサーバ側継承情報処理部53は、ストレージ交換が実施されたかどうかを判断する。
詳細には、サーバ側継承情報処理部53は、フェーズ4でサーバ側継承情報取得部52が取得した移行先ストレージ装置20の継承情報と、構成定義ファイル55とを比較する。構成定義ファイル55内に記載されているデバイスの情報が、取得した移行先ストレージ装置20の各デバイスの継承元情報と一致する場合、ストレージの交換が実施されたことを示す。図7の例では、移行先デバイスSd1の継承元情報は“A−11−0”であり、構成定義ファイル55には、このデバイスがアクセスパス“/dev/mp1”として定義されている。これは、図7に示すストレージ装置10のデバイス“Sd1”に対してアクセスパス“/dev/mp1”を割り当てることを示す。
(フェーズ6)次に、図8に示すように、業務サーバ2によって認識されたデバイスのうち、フェーズ4でサーバ側継承情報取得部52が取得した継承先情報を持つデバイスをチェックする。継承先情報を持つデバイスは移行元ボリュームとなるので、既存のパスと重複しない名前でアクセスパスを割り当てる。例えば、図8の例では、継承先情報を持つデバイス“A−11−0”は移行元ボリュームとなり、既存のパスと重複しないアクセスパス、例えば“/dev/mp2”が割り当てられる。
なお、上記フェーズ5、フェーズ6でストレージ移行が行なわれたと判断された場合、業務サーバ2は、移行元ストレージ装置10に対して発行済の全I/Oの完了を待ち合わせ、且つ業務アプリケーションからのI/O要求を、アクセスパス管理部51内で一旦キューイングする。その間にアクセスパス管理部51は、構成定義ファイル55を更新し、更新した構成定義ファイル55に基づいて各デバイスにアクセスパスを割り当てる。
その後、業務サーバ2は、キューイングを解除する。
フェーズ1〜フェーズ6において上記の如く無停止でアクセスパスの再割り当てが行なわれる。図8に示すように、業務サーバ2の業務アプリケーションは、移行前と同じアクセスパス“/dev/mp1”を用いて、移行先デバイスSd1に対して業務を継続できる。
ところで、ストレージの移行では、移行後のトラブルにより移行前の状態に迅速に戻す(この操作を「ストレージの切り戻し」と呼ぶ)ことも必要とされる。このような切り戻しは、継承先情報を使用して行なうことが可能である。
その際、例えば、以下の手順に従ってストレージの切り戻しが行なうことができる。
オペレータが業務サーバ2を停止させ、業務サーバ2と移行先ストレージ装置20とのケーブル接続(結線)を解除する。
次に、オペレータが業務サーバ2を起動する。
業務サーバ2のアクセスパス管理部51は、ブートシーケンス内のデバイス認識処理において、認識済みのデバイスに対して継承情報を取得する。
そして、アクセスパス管理部51は、ストレージの切り戻しが行なわれたかどうかを判定する。例えば、アクセスパス管理部51は、継承先情報を持つデバイスが存在し、その継承先情報が構成定義ファイル55に記載されており、且つ構成定義ファイル55に記載されたデバイスが業務サーバ2に接続されていない場合に、ストレージの切り戻しが行なわれたと判定する。
ストレージの切り戻しが行なわれたと判断した場合、アクセスパス管理部51は、構成定義ファイル55を更新し、移行元ストレージ装置10のデバイスに対して、元々割り当てていたデバイス名を割り当てる。例えば図7,図8の例では、移行元ストレージ装置10のデバイスSd0に、元々割り当てていたデバイス名“/dev/mp1”を割り当てる。
そして、業務サーバ2は、移行元ストレージ装置10を使用して業務を開始する。
次に、図9〜図11を用いて、情報処理装置1の業務サーバ2、管理サーバ3、及びストレージ装置10,20のそれぞれの動作を説明する。
まず、図9のフローチャートを用いて管理サーバ3の動作について説明する。
図9は、実施形態の一例としての管理サーバ3の動作を示すフローチャート(ステップS11〜S19)である。
ステップS11において、管理サーバ3は、移行元ストレージ装置10に対しデータ移行指示を送信して、データ移行を指示する。
ステップS12において、管理サーバ3は、移行元ストレージ装置10に対するデータ移行指示が成功したかどうかを判定する。この際、例えば、管理サーバ3は、移行元ストレージ装置10から正常受付を示す応答が返されたかどうかを判断する。
移行元ストレージ装置10に対するデータ移行指示が成功した場合(ステップS12のYESルート参照)、ステップS13において、管理サーバ3は、データ移行指示を開始する。
一方、移行元ストレージ装置10に対するデータ移行指示が失敗した場合(ステップS12のNOルート参照)、ステップS14において、管理サーバ3は、データ移行機能の未サポートを示すエラーが発生しているかどうかを判定する。この際、例えば、管理サーバ3は、移行元ストレージ装置10からの応答がタイムアウト時間内に返されない場合、或いは移行元ストレージ装置10からの応答が「正常受付」以外の場合に、データ移行機能の未サポートを示すエラーが発生していると判定する。
データ移行機能の未サポートを示すエラー以外のエラーが発生している場合(ステップS14のNOルート参照)、ステップS15において、管理サーバ3はデータ移行を中止する。
データ移行機能の未サポートを示すエラーが発生している場合(ステップS14のYESルート参照)、ステップS16において、管理サーバ3は、移行先ストレージ装置20に対しデータ移行を指示する。
次にステップS17において、管理サーバ3は、移行先ストレージ装置20に対するデータ移行指示が成功したかどうかを判定する。この際、例えば、管理サーバ3は、移行先ストレージ装置20から正常受付を示す応答が返されたかどうかを判断する。
移行先ストレージ装置20に対するデータ移行指示が成功した場合(ステップS17のYESルート参照)、ステップS18において、管理サーバ3は、データ移行指示を開始する。
一方、移行先ストレージ装置20に対するデータ移行指示が失敗した場合(ステップS17のNOルート参照)、ステップS19において、データ移行を中止する。
このように、移行元及び先のストレージ装置10,20が、継承元情報と継承先情報との2種類の情報を持つ。これにより、一方のストレージ装置のみが本実施形態の一例に係るデータ移行機能をサポートしている場合でも、ストレージの交換前後でアクセスパス名が維持されることを保証することができる。
次に、図10を用いてストレージ装置10,20の動作について説明する。
図10は、実施形態の一例としてのストレージ装置10,20の動作を示すフローチャート(ステップS21〜S24,S31〜S33)である。
ステップS21において、移行元ストレージ装置10の受信部61は、管理サーバ3からデータ移行指示を受け付け(図9のステップS11参照)、継承情報管理テーブル65に継承先情報を仮設定する(図4参照、フェーズ1)。
次に、ステップS22において、移行元ストレージ装置10の複製部62が、移行先ストレージ装置20へのコピーを開始する。
移行先ストレージ装置20へのコピーが開始されると、ステップS31において、移行先ストレージ装置20の受信部71が、移行元ストレージ装置10からコピー指示を受け付け、継承情報管理テーブル65に継承元情報を仮設定する(図5参照、フェーズ2)。
次に、ステップS23において、移行元ストレージ装置10の複製部62が、移行先ストレージ装置20へのコピーが完了したかどうかを判定する。
ステップS23においてコピーが完了していない場合(ステップS23のNOルート参照)、ステップ23に戻る。
一方、ステップS23においてコピーが完了した場合(ステップS23のYESルート参照)、ステップS24において、移行元ストレージ装置10の複製部62は、継承情報管理テーブル65の継承先情報を正式設定する(図6参照、フェーズ3)。
ステップS23と並行して、ステップS32において、移行先ストレージ装置20の複製部72が、移行先ストレージ装置20へのコピーが完了したかどうかを判定する。
ステップS32においてコピーが完了していない場合(ステップS32のNOルート参照)、ステップ32に戻る。
一方、ステップS32においてコピーが完了した場合(ステップS32のYESルート参照)、移行先ストレージ装置20の複製部72は、ステップS33において、継承情報管理テーブル75の継承元情報を正式設定する(図6参照)。
次に、図11を用いて業務サーバの動作について説明する。
図11は、実施形態の一例としての業務サーバの動作を示すフローチャート(ステップS41〜S48)である。
ステップS41において、業務サーバのサーバ側継承情報取得部52が、全デバイスに対して継承情報取得コマンドを発行して、継承情報を取得する。
ステップS42において、サーバ側継承情報処理部53が、ステップS41でサーバ側継承情報取得部52が取得した継承情報から1つのデバイスの継承情報を取り出す。
ステップS43において、サーバ側継承情報処理部53は、ステップS42で継承情報を取り出したデバイスについて、その継承元情報が、構成定義ファイル55に存在するかどうかを判定する。
継承元情報が構成定義ファイル55に存在する場合(ステップS43のYESルート参照)、ステップS44において、アクセスパス管理部51は、そのデバイスに対し、構成定義ファイル55に記載されているパス名を割り当てる。
一方、継承元情報が構成定義ファイル55に存在しない場合(ステップS43のNOルート参照)、ステップS45において、サーバ側継承情報処理部53は、そのデバイスについて、その継承先情報が、構成定義ファイル55に存在するかどうかを判定する。
継承先情報が構成定義ファイル55に存在する場合(ステップS45のYESルート参照)、ステップS46において、アクセスパス管理部51が、そのデバイスに対し、構成定義ファイル55に記載のないダミーのパス名を割り当てる(図8参照)。
一方、継承先情報が構成定義ファイル55に存在しない場合(ステップS45のNOルート参照)、ステップS47において、ステップS42で継承情報を取り出したデバイスが、ステップS41でサーバ側継承情報取得部52が取得した継承情報の最後のデバイスかどうかを判定する。
最後のデバイスではない場合(ステップS47のNOルート参照)、ステップS42に戻り、継承情報から、次のデバイスを取り出す。
一方、最後のデバイスである場合(ステップS47のYESルート参照)、ステップS48において、アクセスパス管理部51は、アクセスパスの際割り当てを終了する。
なお、前述のように移行元及び先のストレージ装置10,20が、継承元情報と継承先情報との2種類の情報を持つ。これにより、一方のストレージ装置のみが本データ移行機能をサポートしている場合でも、ストレージの交換前後でアクセスパス名が維持されることを保証することができる。
ストレージ装置10が移行機能に対応していない場合の動作について説明する。
管理サーバ3は、前述のように、移行元ストレージ装置10に代えて移行先ストレージ装置20に対してデータ移行指示を発行する。移行先ストレージ装置20ではデータ移行指示を受け付けると、コピーを開始、さらに継承情報管理テーブル65に情報を格納する。
その後、ユーザが業務サーバ2と移行先ストレージ装置20間のケーブルを接続する。
新しいケーブルが接続されるとデバイス認識が実行され、その際、業務サーバ2は全デバイスに対して継承情報の取得を試みる。今回のケースでは、移行先ストレージ装置20からのみ情報を取得できる。
継承情報を取得できないデバイス(この例ではストレージ装置10のデバイス)に対して、業務サーバ2はinquiryコマンドを用いて、そのデバイスのpid(機種ID)、serial(シリアル番号)、及びLUN_V(LUN_V番号)を取得する。
アクセスパス管理部51は、取得した継承元情報をチェックし、その継承元情報が構成定義ファイル55に記載されており、且つ、構成定義ファイル55に記載された情報を持つデバイスが認識されていることをチェックする。
上記の条件を満たす場合、アクセスパス管理部51は、構成定義ファイル55を更新する。これにより、従来と同じアクセスパス名を、新規ストレージ装置20に対して割り当てることができるようになる。
(C)効果
このように、本実施形態の一例によれば、ストレージ装置10,20に継承情報を記憶しておき、業務サーバ2がデバイスの認識に、ストレージ装置10,20側の継承情報を取得して、取得した継承情報と業務サーバ2の構成定義ファイル55とを一致させる。これにより、稼働中のストレージ装置10を新たなストレージ装置20に置き換える場合に、ユーザがアクセスパスの設定を手動で変更したり、業務を停止させたり、或いは専用の装置を導入することなく、業務サーバ2から移行後のストレージ装置20にアクセスできるようになる。
さらに、継承元情報と継承先情報との2種類が継承情報として記憶されるので、ストレージ装置10の切り戻しが可能となる。
又、ストレージ装置10,20の一方が本データ移行機能に対応していない場合でも、ストレージ移行を行なうことができる。このため、新旧のストレージ装置10,20が混在しているシステム環境においてもストレージの交換が可能になる。
(D)その他
なお、上述した実施形態に関わらず、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記の実施形態の一例においては、業務サーバ2と管理サーバ3とを別個に用意しているが、業務サーバ2に管理サーバ3の機能を内蔵させてもよい。
又、上記の実施形態の一例においては、継承情報として、機種ID、シリアル番号、及びLUN_V番号を使用したが、他の情報を使用してもよい。例えば、HBAのポート位置変更や、他の様々な要因が発生した場合に、ストレージ交換が実施されたと判定できるような情報を、継承情報として持たせてもよい。この場合、ストレージの交換前後でアクセスパス名が維持されることを保証することが可能となる。
又、上記の実施形態の一例においては、継承情報取得コマンドを、新たに定義したベンダ固有のコマンドとして説明したが、既存のコマンドを継承情報取得コマンドとして使用してもよい。例えばinquiryコマンドのベンダ固有領域を使用することで、inquiryコマンドを継承情報取得コマンドとして使用してもよい。
又、上記実施形態の一例においては、業務サーバ2の無停止を想定している。しかし、業務サーバ2を停止させてもよいし、業務アプリケーションからのI/Oを停止するだけでもよい。この場合、業務サーバ2の構成定義ファイル55を更新してアクセスパスを付け替えるために、ストレージと特定のセンスコードとを用いてアクセスパスの付け替えをトリガしてもよいし、駐在デーモンによって定期的にアクセスパスを更新してもよい。
又、上記実施形態の一例においては、コピー完了後に移行先ストレージ装置20と業務サーバ2間のケーブルを接続しているが、コピーの実行前にケーブルを接続しておいてもよい。その場合、コピー完了後にコピー完了を示すセンスコードをアクセスパス管理部51に返し、アクセスパス管理部51はこれをトリガとしてアクセスパスの再割り当て処理を行なうことができる。
又、上記実施形態の一例においては、ストレージ移行の際に継承する情報としてアクセスパスを説明したが、本技術を、例えばファイバチャネルドライバ層のマックススロットル値などの他の情報の継承に利用してもよい。例えば、継承元情報と継承先情報とに当該情報のエントリを設け、継承情報設定時にそれらのパラメータも設定する。そして、業務サーバ2が継承情報を読み出した後、アクセスパスの再割り当て時に、その情報の値も更新してもよい。
又、上記実施形態の一例においては、1つのボリュームのストレージ移行を説明しているが、複数のボリュームを同時に移行することも可能である。この場合、ストレージ装置10,20内の継承情報がLUN単位にエントリが用意される。又、複数の移行元ボリュームに対して任意のボリューム名を割り当てる。例えば、ボリューム名の自動採番のためのカウンタを排他処理で管理することにより、各移行元ボリュームに対して一意の名前のアクセスパスを割り当てることができる。
(E)付記
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
情報処理装置と、
第1の記憶装置及び第2の記憶装置と、をそなえ、
該第1の記憶装置は、
前記情報処理装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製を指示する複製指示を受信して、該複製指示に基づいて、複製先情報を作成する受信部と、
前記第2の記憶装置に対して、前記複製指示に基づいて複製元情報の作成を指示し、前記第2の記憶装置へのデータの複製を実施する複製部と、をそなえ、
前記情報処理装置は、
前記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置の少なくとも一方から複製先情報及び複製元情報を取得する取得部と、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製が実施されたかどうかを判定する判定部と、
前記判定部によって、前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した複製先情報及び複製元情報に基づいて、前記第2の記憶装置へのアクセスパスを生成するパス管理部と、
をそなえることを特徴とする情報処理システム。
(付記2)
前記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置は、
前記情報処理装置から送信される取得指示に基づいて、前記複製先情報及び前記複製元情報を前記情報処理装置に送信する継承情報応答部
をそなえることを特徴とする付記1の情報処理システム。
(付記3)
前記第2の記憶装置は、
前記第情報処理装置から前記複製指示を受信して、該複製指示に基づいて、複製先情報及び複製元情報を作成する第2受信部と、
前記複製指示に基づいて前記データの複製を実施する第2複製部と、
をそなえることを特徴とする付記1又は付記2記載の情報処理システム。
(付記4)
前記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置は、
前記情報処理装置から送信される設定指示に基づいて、前記複製先情報及び前記複製元情報を設定する継承情報設定部
をそなえることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
(付記5)
複製先の記憶装置へのデータの複製を指示する複製指示を受信して、該複製指示に基づいて、複製先情報を作成する受信部と、
前記複製先の記憶装置に対して、前記複製指示に基づいて複製元情報の作成を指示し、前記複製先の記憶装置へのデータの複製を実施する複製部と、
をそなえることを特徴とする記憶装置。
(付記6)
前記受信部によって受信された取得指示に基づいて、前記複製先情報及び前記複製元情報を送信する継承情報応答部
をそなえることを特徴とする付記5記載の記憶装置。
(付記7)
前記受信部によって受信された設定指示に基づいて、前記複製先情報及び前記複製元情報を設定する継承情報設定部
をそなえることを特徴とする付記5又は6記載の記憶装置。
(付記8)
第1の記憶装置及び第2の記憶装置から複製先情報及び複製元情報を取得する取得部と、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製が実施されたかどうかを判定する判定部と、
前記判定部によって、前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した複製先情報及び複製元情報に基づいて、前記第2の記憶装置へのアクセスパスを生成するパス管理部と、
をそなえることを特徴とする情報処理装置。
(付記9)
第1の記憶装置から第2の記憶装置へのデータの複製を指示する複製指示を前記記憶装置に送信し、
前記記憶装置が前記複製指示を正常に受信できた場合、前記第1の記憶装置において、前記複製指示に基づいて、複製先情報を作成し、前記第2の記憶装置に対して、前記複製指示に基づいて複製元情報の作成を指示し、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製を実施し、
前記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置の少なくとも一方から、前記複製先情報及び前記複製元情報を取得し、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製が実施されたかどうかを判定し、
前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した複製先情報及び複製元情報に基づいて、前記第2の記憶装置へのアクセスパスを生成する、
ことを特徴とするデータ複製方法。
(付記10)
前記第1の記憶装置が前記複製指示を正常に受信できない場合、前記第2の記憶装置において、
前記複製指示に基づいて、複製先情報及び複製元情報を作成し、
前記データの複製を実施することを特徴とする付記9記載のデータ複製方法。
(付記11)
第1の記憶装置から第2の記憶装置へのデータの複製を指示する複製指示を前記記憶装置に送信し、
前記記憶装置が前記複製指示を正常に受信できた場合、前記第1の記憶装置において、前記複製指示に基づいて、複製先情報を作成し、前記第2の記憶装置に対して、前記複製指示に基づいて複製元情報の作成を指示し、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製を実施させ、
前記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置の少なくとも一方から、前記複製先情報及び前記複製元情報を取得し、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製が実施されたかどうかを判定させ、
前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した複製先情報及び複製元情報に基づいて、前記第2の記憶装置へのアクセスパスを生成する、
ことを特徴とするデータ複製プログラム。
(付記12)
前記第1の記憶装置が前記複製指示を正常に受信できない場合、前記第2の記憶装置において、
前記複製指示に基づいて、複製先情報及び複製元情報を作成し、
前記データの複製を実施する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする付記11記載のデータ複製プログラム。
(付記13)
コンピュータによって実行されたときに、該コンピュータに、
第1の記憶装置から第2の記憶装置へのデータの複製を指示する複製指示を前記記憶装置に送信し、
前記記憶装置が前記複製指示を正常に受信できた場合、前記第1の記憶装置において、前記複製指示に基づいて、複製先情報を作成し、前記第2の記憶装置に対して、前記複製指示に基づいて複製元情報の作成を指示し、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製を実施させ、
前記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置の少なくとも一方から、前記複製先情報及び前記複製元情報を取得し、
前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製が実施されたかどうかを判定させ、
前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した複製先情報及び複製元情報に基づいて、前記第2の記憶装置へのアクセスパスを生成する、
処理をコンピュータに実行させるデータ複製プログラムを記憶していることを特徴とするコンピュータ可読記録媒体。
(付記14)
前記第1の記憶装置が前記複製指示を正常に受信できない場合、前記第2の記憶装置において、
前記複製指示に基づいて、複製先情報及び複製元情報を作成させ、
前記データの複製を実施させる、
処理を前記コンピュータに実行させるデータ複製プログラムを記憶していることを特徴とする付記13記載のコンピュータ可読記録体。
1 情報処理システム
10 移行元ストレージ装置(記憶装置、第1の記憶装置)
2 業務サーバ(情報処理装置)
20 移行先ストレージ装置(複製先の記憶装置、第2の記憶装置)
3 管理サーバ
4 LAN
5 SAN
51 アクセスパス管理部
52 サーバ側継承情報取得部(取得部)
53 サーバ側継承情報処理部(判定部)
54 サーバ側継承情報設定部
55 定義ファイル
56 サーバ側継承情報管理テーブル
61 受信部
62 複製部
63,73 継承情報設定部
64,74 継承情報応答部
71 受信部(第2受信部)
72 複製部(第2複製部)

Claims (9)

  1. 情報処理装置と、
    第1の記憶装置及び第2の記憶装置と、をそなえ、
    前記第1の記憶装置は、
    記第2の記憶装置へのデータの複製を指示する複製指示に基づいて、前記データの複製の実施を前記第2の記憶装置へ指示し、複製先情報を自装置が管理する承継情報に設定する第1複製をそなえ
    記第2の記憶装置
    前記第1の記憶装置からの指示に基づいて、前記データの複製を実施し、複製元情報を自装置が管理する承継情報に設定する第2複製部をそなえ、
    前記情報処理装置は、
    前記情報処理装置が接続を認識済の前記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置の少なくとも一方から承継情報を取得する取得部と、
    前記取得した承継情報に基づいて、前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置への前記データの複製が実施されたかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部によって、前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した承継情報に基づいて、前記第1の記憶装置に設定されたアクセスパスを前記第2の記憶装置に設定するパス管理部と、
    をそなえることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記取得部は、前記パス管理部による前記アクセスパスの設定後、所定のタイミングで、前記取得を行ない、
    前記パス管理部は、前記取得部が複製先情報を含む承継情報を前記第1の記憶装置から取得し、且つ、前記情報処理装置が当該複製先情報の示す前記第2の記憶装置の接続を認識しない場合に、前記取得した承継情報に基づいて、前記第2の記憶装置に設定されたアクセスパスを前記第1の記憶装置に設定する、
    ことを特徴とする請求項1の情報処理システム。
  3. 前記第2の記憶装置の前記第2複製部、前記第1の記憶装置が前記第1複製部をそなえていない場合に、前記複製指示に基づいて、前記データの複製を実施し、複製先情報及び複製元情報を自装置が管理する承継情報に設定する
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処理システム。
  4. 前記第1の記憶装置の前記第1複製部は、
    前記第2の記憶装置へ前記指示を行なう前に、前記複製指示に基づいて前記複製先情報を自装置が管理する承継情報に仮設定し、
    前記データの複製の完了後に、前記複製先情報を当該承継情報に正式設定し、
    前記第2の記憶装置の前記第2複製部は、
    前記データの複製の実施前に、前記第1の記憶装置からの指示に基づいて前記複製元情報を自装置が管理する承継情報に仮設定し、
    前記データの複製の完了後に、前記複製元情報を当該承継情報に正式設定する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処理システム。
  5. 複製先の記憶装置へのデータの複製を指示する複製指示に基づいて、前記データの複製の実施を前記複製先の記憶装置へ指示し、複製先情報を自装置が管理する承継情報に設定る複部、をそなえ、
    前記複製先の記憶装置への指示は、複製元情報を含み、
    前記複製元情報は、前記複製先の記憶装置により、前記複製先の記憶装置が管理する承継情報に設定される、
    とを特徴とする記憶装置。
  6. データの複製元である第1の記憶装置及び、データの複製先である第2の記憶装置の少なくとも一方から複製先情報が設定された承継情報、及び複製元情報が設定された承継情報の少なくとも一方を取得する取得部と、
    前記第1の記憶装置から取得した承継情報に設定された複製先情報の示す前記第2の記憶装置がアクセスパスと記憶装置との対応関係を管理する構成情報に設定されている場合、及び、前記第2の記憶装置から取得した承継情報に設定された複製元情報の示す前記第1の記憶装置が前記構成情報に設定されている場合、の少なくとも一方の場合に、前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製が実施された判定する判定部と、
    前記判定部によって、前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した承継情報に基づいて、前記構成情報に対して、前記第1の記憶装置に設定されたアクセスパスを前記第2の記憶装置に設定するパス管理部と、
    をそなえることを特徴とする情報処理装置。
  7. 第1の記憶装置が、前記の記憶装置から第2の記憶装置へのデータの複製を指示する複製指示に基づいて、前記データの複製の実施を前記第2の記憶装置へ指示し、複製先情報を自装置が管理する承継情報に設定し、
    前記第2の記憶装置が、前記第1の記憶装置からの指示に基づいて、前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置への前記データの複製を実施し、複製元情報を自装置が管理する承継情報に設定し、
    情報処理装置は、
    前記情報処理装置が接続を認識済の前記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置の少なくとも一方から承継情報を取得し、
    前記取得した承継情報に基づいて、前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置への前記データの複製が実施されたかどうかを判定し、
    前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した承継情報に基づいて、前記第1の記憶装置に設定されたアクセスパスを前記第2の記憶装置に設定する、
    ことを特徴とするデータ複製方法。
  8. 前記複製指示を前記第1の記憶装置に送信した装置は、前記第1の記憶装置から前記複製指示に対する応答を正常に受信できない場合、前記複製指示を前記第2の記憶装置に送信し
    前記第2の記憶装置は、前記複製指示に基づいて、前記データの複製を実施し、複製先情報及び複製元情報を自装置が管理する承継情報に設定する
    とを特徴とする請求項7記載のデータ複製方法。
  9. データの複製元である第1の記憶装置、及び、データの複製先である第2の記憶装置の少なくとも一方から、複製先情報が設定された承継情報、及び、複製元情報が設定された承継情報の少なくとも一方を取得し、
    前記第1の記憶装置から取得した承継情報に設定された複製先情報の示す前記第2の記憶装置がアクセスパスと記憶装置との対応関係を管理する構成情報に設定されている場合、及び、前記第2の記憶装置から取得した承継情報に設定された複製元情報の示す前記第1の記憶装置が前記構成情報に設定されている場合、の少なくとも一方の場合に、前記第1の記憶装置から前記第2の記憶装置へのデータの複製が実施されたと判定し、
    前記データの複製が実施されたと判定された場合に、前記取得した承継情報に基づいて、前記構成情報に対して、前記第1の記憶装置に設定されたアクセスパスを前記第2の記憶装置に設定する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ複製プログラム。
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