JP2007064967A - インク滴体積測定装置及びインク滴体積測定方法 - Google Patents

インク滴体積測定装置及びインク滴体積測定方法 Download PDF

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真也 上柿
Yasuhiro Sakamoto
泰宏 坂本
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Abstract

【課題】 簡易かつ精度よくインク滴の体積を測定できるインク滴体積測定装置を提供する。
【解決手段】 インク滴体積測定装置10は、平板11、撮影装置12、算出装置13、照明装置14等を備える。平板11は、水平に配置され、インクジェット記録ヘッド1から吐出されたインク滴2を受ける。撮影装置12は、平板11で受けられたインク滴2を略水平方向から撮影する。算出装置13は、撮影装置12で撮影されたインク滴2の画像を、平板11で受けられたインク滴2の垂直方向の中心軸21を含む断面の画像であるとするとともに、インク滴2が中心軸21を軸とする回転体形状であるとしてインク滴2の体積を算出する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、インクジェット記録ヘッドから吐出されたインク滴の体積を測定するインク滴体積測定装置及びインク滴体積測定方法に関する。
プリンタなどに用いられるインクジェット記録ヘッドには、画像記録の高速化、画像の高画質化のために、インク滴を吐出するノズルが高密度に配列されている。各ノズルから吐出されるインク滴の体積がばらつくと画質が悪化するため、インク滴の体積は均一であることが要求される。インク滴の体積のばらつきを抑制するためには、まず各ノズルから吐出されるインク滴の体積を測定することが必要であり、従来から様々な技術でインク滴の体積の測定が行なわれてきた。
例えば、インクジェット記録ヘッドから吐出されて飛行中のインク滴の画像を、飛行方向と直交する方向から撮影し、インク滴が飛行方向の中心軸に対して回転体であるとしてインク滴の体積を算出する第1の従来技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、インクジェット記録ヘッドから吐出されたインク滴を、所定の深さ及び所定の幅を持つシャーレ形態の記録媒体で受け、その記録媒体を天板で覆うことによってインク滴を円筒状に変形させ、そのインク滴の直径を測定することでインク滴の体積を算出する第2の従来技術がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平5−149769号公報 特開2000−153603公報
しかし、第1の従来技術では、インク滴の吐出に同期してストロボを発光させることで飛行中のインク滴の画像を撮影するため、複雑なストロボ駆動回路が必要となる。また、インク滴の表面張力が小さい場合、主となるインク滴に続いて微小なインク滴(以下、サテライトドロップという。)が吐出されることや、インク滴が細長い尾を引いたような形状となることがある。これらサテライトドロップや細長い尾の部分は非常に微小であるため、飛行中のインク滴の体積を精度よく測定することは困難である。
また、第2の従来技術では、微細な構造を持つ記録媒体を用意する必要や、インク滴の吐出後にインク滴を天板で覆うなどの必要があり、簡易に測定できる技術であるとは言い難い。
この発明の目的は、簡易かつ精度よくインク滴の体積を測定できるインク滴体積測定装置及びインク滴体積測定方法を提供することにある。
この発明のインク滴体積測定装置は、上述の課題を解決するために以下のように構成される。
(1)インクジェット記録ヘッドに対向して水平に配置された平板と、
前記インクジェット記録ヘッドから吐出されて前記平板で受けられたインク滴の画像を含む撮影画像を略水平方向から撮影する撮影手段と、
前記インク滴の画像が前記平板で受けられた前記インク滴の垂直方向の中心軸を含む断面の画像であり、前記インク滴が前記中心軸を軸とする回転体形状であるとして、前記インク滴の画像に基づいて前記インク滴の体積を算出する算出手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成においては、インクジェット記録ヘッドから吐出されたインクが、特定の微細な構造を有しない平板で受けられる。また、主となるインク滴に続いてサテライトドロップが吐出された場合や、インク滴が細長い尾を引いたような形状となった場合でも、インク滴を一旦平板で受けた後に体積を測定するので、サテライトドロップや細長い尾の部分を含めたインク滴の体積が測定される。
(2)前記平板に受けられた前記インク滴を挟んで前記撮影手段に対向する位置に、前記平板で受けられた前記インク滴を水平方向から照明する照明手段をさらに備えたことを特徴とする。
この構成においては、平板に受けられたインク滴は、撮影手段から見て背面側から照明された状態で撮影される。このため、インク滴のエッジが明確な画像が取得される。
(3)前記平板と前記照明手段との間に位置し、前記照明手段から照射される光を等方散乱させる光散乱物を備えたことを特徴とする。
この構成においては、照明手段から照射された光が散乱物で等方散乱されるため、一様な光がインク滴に照射される。
(4)前記平板と前記撮影手段との間に、前記平板に受けられた前記インク滴の画像を前記撮影手段に拡大して投影する光学レンズをさらに備えることを特徴とする。
この構成においては、光学レンズによって光学的に拡大された画像が撮影手段によって撮影される。このため、分解能が高い画像に基づいてインク滴の体積が算出される。
(5)前記平板は、前記インク滴の前記平板に対する静的接触角が23度以上となる材質からなることを特徴とする。
この構成においては、インク滴の水平方向の大きさと垂直方向の大きさとの差が小さくなる。このため、高倍率の光学レンズを用いた場合でも、インク滴の全体の画像が撮影可能となる。
(6)前記算出手段は、所定の閾値に基づいて前記撮影画像を二値化し、二値化した撮影画像の水平方向の両端側の各画素から、中央の各画素に向かう際の画素値の変位点をそれぞれ抽出し、前記変位点を前記インク滴の画像のエッジ部分であると判定して前記撮影画像から前記インク滴の画像を抽出することを特徴とする。
この構成においては、インク滴の画像はその透過光の強度差により、インク滴がない部分は明るく、インク滴がある部分は影となり暗く写る。この明部と暗部の透過光強度値の間に所定の閾値が設定された際、二値化により撮影画像のうちインク滴の画像が暗部になってその他が明部となる。その後、撮影画像の水平方向の両端部から中心方向へスキャンすることにより、明部から暗部に変わる部分の存在を認識することができ、この箇所がインク滴のエッジ部分と判定される。このエッジ部分に基づいて撮影画像からインク滴の画像が抽出される。
(7)前記算出手段は、前記インク滴の画像のエッジ部分の形状に基づいて前記インク滴の実像と鏡像との境界位置を判定し、前記実像部分の前記インク滴の画像に基づいて前記インク滴の体積を算出することを特徴とする。
この構成においては、エッジ部分の形状に基づいて判定されたインク滴の画像を実像と鏡像との境界位置に基づいて実像部分のインク滴の画像についてインク滴の体積が算出される。したがって、インク滴の体積の算出に鏡像部分の体積が加えられることがない。
(8)前記算出手段は、垂直方向の各位置における前記インク滴の画像のエッジ部分の水平方向の一方から他方までの寸法の変位に基づいて前記インク滴の実像と鏡像との境界位置を判定することを特徴とする。
この構成においては、垂直方向の各位置におけるインク滴のエッジ部分間の距離(水平方向の寸法(幅))の変位から境界位置が決定される。例えば、平板に対するインク滴の接触角が90°より大きい場合であれば、エッジ部分間の距離は、インク滴の画像の上方から下方、または下方から上方に移動するにつれて徐々に増加し、その後いったん減少してさらに増加し、その後に減少する。つまり、エッジ部分間の距離の増減の傾きの正負が変位する点が3箇所生じる。この3箇所のうちエッジ部分間の距離が減少傾向から増加傾向に変わる箇所が境界位置となる。
また、接触角が90°以下であれば、エッジ部分間の距離は、徐々に増加した後に減少する。つまり、エッジ部分間の距離の増減の傾きの正負が変位する点が1箇所生じる。このエッジ部分間の距離が減少傾向から増加傾向に変わる箇所が境界位置となる。
(9)前記撮影手段は、インクが前記インクジェット記録ヘッドから前記平板の同一箇所に複数回にわたって吐出される際、インクの複数回の吐出が行われている間の所定タイミングで前記撮像画像を撮影し、かつ、インクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像を撮影し、
前記算出手段は、前記所定タイミングで撮影された撮影画像に含まれる前記インク滴の画像からインク滴の動的接触角を測定し、インクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像に含まれる前記インク滴の画像からインク滴の静的接触角を測定し、前記インク滴の前記平板に対する静的接触角をα、前記インク滴の前記平板に対する動的接触角をβとしたα及びβの関係が|90°−α|≧|90°―β|であるときはインクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像に含まれる前記インク滴の画像に基づいて前記境界位置を判定し、α及びβの関係が|90°−α|<|90°―β|であるときはインクの複数回の吐出が行われている間の所定タイミングで撮影された前記撮像画像に含まれる前記インク滴の画像に基づいて前記境界位置を判定することを特徴とする。
この構成においては、インクの複数回の吐出中に撮影された平板上に堆積したインク滴の体積が増加していく際の平板上のインク滴の画像からインク滴の動的接触角が測定される。また、複数回にわたるインクの吐出がされた後に撮影された平板上に堆積したインク滴の画像からインク滴の静的接触角が測定される。
その後、動的接触角及び静的接触角のいずれかの接触角が、実像と鏡像との境界の区別が最も困難な接触角90°から離れているのか比較し、より離れている方のインク滴の画像を選択して実像と鏡像との境界位置が判定される。
(10)前記算出手段は、前記インク滴の画像を高さが均等な垂直方向の複数の領域に分割し、各領域について前記中心軸から前記インク滴のエッジ部分までの複数の寸法の平均値を算出し、前記平均値を用いて領域毎の体積を算出し、さらに全ての領域の体積を加算することで、前記インク滴の体積を算出することを特徴とする。
この構成においては、まず、インク滴の画像が中心軸と同じである垂直方向に高さが均等な複数の領域に分割される。つぎに、領域毎に半径の平均値が算出される。つぎに、領域毎に、その半径の平均値の二乗値と円周率πとの乗算値に、その領域の高さ寸法が乗じられることで領域毎の体積が算出される。そして、全ての領域の体積が加算されることで、インク滴の体積が算出される。
(11)前記算出手段は、前記インク滴の画像を高さが均等な垂直方向の複数の領域に分割し、各領域について前記インク滴の一方のエッジ部分から他方のエッジ部分までの寸法を算出し、この寸法の値を用いて領域毎の体積を算出し、さらに全ての領域の体積を加算することで、前記インク滴の体積を算出することを特徴とする。
この構成においては、インク滴の画像が中心軸と同じである垂直方向に高さが均等な複数の領域に分割される。つぎに、領域毎にエッジ部分間の距離が算出される。この距離の値がこの領域内のインク滴の直径となる。つぎに、領域毎に、直径から求まる半径の二乗値と円周率πとの乗算値に、その領域の高さ寸法が乗じられることで領域毎の体積が算出される。そして、全ての領域の体積が加算されることで、インク滴の体積が算出される。
(12)前記算出手段は、同一箇所に複数回にわたって前記平板が受けたインク滴の体積を算出し、前記複数のインク滴の体積を前記平板が受けた回数で除算することで、前記平板が受けた1回あたりのインク滴の体積を算出することを特徴とする。
この構成においては、まず複数回にわたって平板が受けたインク滴の体積が算出され、つぎにインク滴の体積が平板が受けた回数で除算されることで、平板が受けた1回あたりのインク滴の体積が算出される。
(13)前記算出手段は、インク滴が前記平板上に吐出された後の複数の撮影タイミングで撮影された前記インク滴の画像からそれぞれの撮影タイミングにおける前記インク滴の体積を算出し、各撮影タイミングにおける吐出時からの経過時間と算出した前記インク滴の体積との関係に基づいて、吐出直後の前記インク滴の体積を算出することを特徴とする。
この構成においては、インク滴が平板上に吐出された後の複数の撮影タイミングでインク滴が撮影され、各撮影タイミングにおけるインク滴の体積が算出される。そして、各撮影タイミングにおける吐出時からの経過時間とインク滴の体積との関係に基づいて吐出直後のインク滴の体積が算出される。
(14)前記平板は、前記インク滴の前記平板に対する静的接触角が81度以上となる材質からなり、前記算出手段は、前記平板で前記インク滴を受けてから前記インク滴の全てが乾燥するまでに要する時間の最初の10%の時間内における前記複数の撮影タイミングで撮影された前記インク滴の画像からそれぞれの撮影タイミングにおける前記インク滴の体積を算出し、各撮影タイミングにおける前記インク滴の吐出時からの経過時間と算出したインク滴の体積との関係に基づいて、前記インク滴の吐出直後の体積を算出することを特徴とする。
乾燥時にインク滴が相似形を維持しながら縮小する場合のインク滴の変形形態を相似縮小モデルといい、乾燥時に平板に対するインク滴の接触角が減少し、平板とのインク滴の接触面が一定のままインク滴が縮小する場合のインク滴の変形形態を接触面一定縮小モデルというとする。
この構成においては、相似縮小モデルと接触面一定縮小モデルとの体積の差が非常に小さくなる。このため、乾燥時のインク滴の変形形態が接触面一定縮小モデルの場合であっても、相似縮小モデルであると仮定してインク滴の体積を算出しても、誤差が小さくなる。
(15)前記インクジェット記録ヘッドに出力されるインク吐出情報に基づいて前記インクジェット記録ヘッドからインクが吐出される吐出タイミングを検出し、前記吐出タイミングに基づいて前記撮影手段に前記撮影画像の撮影を行わせる同期手段を備えたことを特徴とする。
この構成においては、インクジェット記録ヘッドに出力される吐出信号等のインクジェット記録ヘッドに出力されるインク吐出情報を利用してインクが吐出される吐出タイミングに同期させて、平板上に蓄積されたインク滴の画像を含む撮影画像が撮像される。したがって、吐出により平板上に液滴が堆積していくタイミングがずれることなく撮影が行われる。
(16)撮影手段に、水平に配置された平板がインクジェット記録ヘッドから受けたインク滴の画像を含む撮影画像を略水平方向から撮影させ、
算出手段に、前記インク滴の画像が前記平板で受けられた前記インク滴の垂直方向の中心軸を含む断面の画像であり、前記インク滴が前記中心軸を軸とする回転体形状であるとして、前記インク滴の画像に基づいて前記インク滴の体積を算出させることを特徴とする。
この構成においては、インクジェット記録ヘッドから吐出されたインクが、特定の微細な構造を有しない平板で受けられる。また、主となるインク滴に続いてサテライトドロップが吐出された場合や、インク滴が細長い尾を引いたような形状となった場合でも、インク滴を一旦平板で受けた後に体積を測定するので、サテライトドロップや細長い尾の部分を含めたインク滴の体積が測定される。
(17)前記算出手段に、所定の閾値に基づいて前記撮影画像を二値化させ、二値化した撮影画像の水平方向の両端側の各画素から、中央の各画素に向かう際の画素値の変位点を抽出させ、前記変位点を前記インク滴の画像のエッジ部分と判定させて前記撮影画像から前記インク滴の画像を抽出させることを特徴とする。
この構成においては、インク滴の画像はその透過光の強度差により、インク滴がない部分は明るく、インク滴がある部分は影となり暗く写る。この明部と暗部の透過光強度値の間に所定の閾値が設定された際、二値化により撮影画像のうちインク滴の画像が暗部になってその他が明部となる。その後、撮影画像の水平方向の両端部から中心方向へスキャンすることにより、明部から暗部に変わる部分の存在を認識することができ、この箇所がインク滴のエッジ部分と判定される。このエッジ部分に基づいて撮影画像からインク滴の画像が抽出される。
(18)前記算出手段に、前記インク滴の画像のエッジ部分の形状に基づいて前記インク滴の実像と鏡像との境界位置を判定させ、実像部分の前記インク滴の画像に基づいて前記インク滴の体積を算出させることを特徴とする。
この構成においては、エッジ部分の形状に基づいて判定されたインク滴の画像を実像と鏡像との境界位置に基づいて実像部分のインク滴の画像についてインク滴の体積が算出される。したがって、インク滴の体積の算出に鏡像部分の体積が加えられることがない。
(19)前記算出手段に、垂直方向の各位置における前記インク滴の画像のエッジ部分の水平方向の一方から他方までの寸法の変位に基づいて前記インク滴の実像と鏡像との境界位置を判定させることを特徴とする。
この構成においては、垂直方向の各位置におけるインク滴のエッジ部分間の距離(水平方向の寸法(幅))の変位から境界位置が決定される。例えば、平板に対するインク滴の接触角が90°より大きい場合であれば、エッジ部分間の距離は、インク滴の画像の上方から下方、または下方から上方に移動するにつれて徐々に増加し、その後いったん減少してさらに増加し、その後に減少する。つまり、エッジ部分間の距離の増減の傾きの正負が変位する点が3箇所生じる。この3箇所のうちエッジ部分間の距離が減少傾向から増加傾向に変わる箇所が境界位置となる。
また、接触角が90°以下であれば、エッジ部分間の距離は、徐々に増加した後に減少する。つまり、エッジ部分間の距離の増減の傾きの正負が変位する点が1箇所生じる。このエッジ部分間の距離が減少傾向から増加傾向に変わる箇所が境界位置となる。
(20)前記撮影手段に、インクが前記インクジェット記録ヘッドから前記平板の同一箇所に複数回にわたって吐出される際、インクの複数回の吐出が行われている間の所定タイミングで前記撮像画像を撮影させ、かつ、インクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像を撮影させ、
前記算出手段に、前記所定タイミングで撮影された撮影画像に含まれる前記インク滴の画像からインク滴の動的接触角を測定させ、インクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像に含まれる前記インク滴の画像からインク滴の静的接触角を測定させ、前記インク滴の前記平板に対する静的接触角をα、前記インク滴の前記平板に対する動的接触角をβとしたα及びβの関係が|90°−α|≧|90°―β|であるときはインクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像に含まれる前記インク滴の画像に基づいて前記境界位置を判定させ、α及びβの関係が|90°−α|<|90°―β|であるときはインクの複数回の吐出が行われている間の所定タイミングで撮影された前記撮像画像に含まれる前記インク滴の画像に基づいて前記境界位置を判定させることを特徴とする。
この構成においては、インクの複数回の吐出中に撮影された平板上に堆積したインク滴の体積が増加していく際の平板上のインク滴の画像からインク滴の動的接触角が測定される。また、複数回にわたるインクの吐出がされた後に撮影された平板上に堆積したインク滴の画像からインク滴の静的接触角が測定される。
その後、動的接触角及び静的接触角のいずれかの接触角が、実像と鏡像との境界の区別が最も困難な接触角90°から離れているのか比較し、より離れている方のインク滴の画像を選択して実像と鏡像との境界位置が判定される。
(21)前記算出手段に、前記インク滴の画像を高さが均等な垂直方向の複数の領域に分割させ、各領域について前記中心軸から前記インク滴のエッジ部分までの複数の寸法の平均値を算出させ、前記平均値を用いて領域毎の体積を算出させ、さらに全ての領域の体積を加算させて前記インク滴の体積を算出させることを特徴とする。
この構成においては、まず、インク滴の画像が中心軸と同じである垂直方向に高さが均等な複数の領域に分割される。つぎに、領域毎に半径の平均値が算出される。つぎに、領域毎に、その半径の平均値の二乗値と円周率πとの乗算値に、その領域の高さ寸法が乗じられることで領域毎の体積が算出される。そして、全ての領域の体積が加算されることで、インク滴の体積が算出される。
(22)前記算出手段に、前記インク滴の画像を高さが均等な垂直方向の複数の領域に分割させ、各領域について前記インク滴の一方のエッジ部分から他方のエッジ部分までの寸法を算出させ、この寸法の値を用いて領域毎の体積を算出させ、さらに全ての領域の体積を加算させて前記インク滴の体積を算出させることを特徴とする。
この構成においては、インク滴の画像が中心軸と同じである垂直方向に高さが均等な複数の領域に分割される。つぎに、領域毎にエッジ部分間の距離が算出される。この距離の値がこの領域内のインク滴の直径となる。つぎに、領域毎に、直径から求まる半径の二乗値と円周率πとの乗算値に、その領域の高さ寸法が乗じられることで領域毎の体積が算出される。そして、全ての領域の体積が加算されることで、インク滴の体積が算出される。
(23)前記算出手段に、同一箇所に複数回にわたって前記平板が受けたインク滴の体積を算出させ、前記複数のインク滴の体積を前記平板が受けた回数で除算させて前記平板が受けた1回あたりのインク滴の体積を算出させることを特徴とする。
この構成においては、まず複数回にわたって平板が受けたインク滴の体積が算出され、つぎにインク滴の体積が平板が受けた回数で除算されることで、平板が受けた1回あたりのインク滴の体積が算出される。
(24) 前記撮影手段に、インク滴が前記平板上に吐出された後の複数の撮影タイミングで撮影させ、
前記算出手段に、前記複数の撮影タイミングで撮影された前記インク滴の画像からそれぞれの撮影タイミングにおける前記インク滴の体積を算出させ、各撮影タイミングにおける吐出時からの経過時間と算出した前記インク滴の体積との関係に基づいて、吐出直後の前記インク滴の体積を算出することを特徴とする。
この構成においては、インク滴が平板上に吐出された後の複数の撮影タイミングでインク滴が撮影され、各撮影イミングにおけるインク滴の体積が算出される。そして、各撮影タイミングにおける吐出時からの経過時間とインク滴の体積との関係に基づいて吐出直後のインク滴の体積が算出される。
(25)前記複数の撮影タイミングは、前記インク滴の前記平板に対する静的接触角が81度以上となる材質からなる前記平板で前記インク滴を受けてから前記インク滴の全てが乾燥するまでに要する時間の最初の10%の時間内に設定されていることを特徴とする。
乾燥時にインク滴が相似形を維持しながら縮小する場合のインク滴の変形形態を相似縮小モデルといい、乾燥時に平板に対するインク滴の接触角が減少し、平板とのインク滴の接触面が一定のままインク滴が縮小する場合のインク滴の変形形態を接触面一定縮小モデルというとする。
この構成においては、相似縮小モデルと接触面一定縮小モデルとの体積の差が非常に小さくなる。このため、乾燥時のインク滴の変形形態が接触面一定縮小モデルの場合であっても、相似縮小モデルであると仮定してインク滴の体積を算出しても、誤差が小さくなる。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)吐出されたインクを特定の微細な構造を有しない平板で受けるので、簡易な構成でインク滴の体積を測定することができる。また、インク滴を一旦平板で受けた後に体積を測定するので、サテライトドロップや細長い尾の部分を含めて、インク滴の体積を精度よく測定することができる。
(2)平板に受けられたインク滴を、撮影手段から見て背面側から照明した状態で撮影するので、インク滴のエッジが明確になり、正確なインク滴の画像を取得することができる。したがって、インク滴の体積をいっそう精度よく測定することができる。
(3)照明手段から照射された光を散乱物で等方散乱させることによって、一様な光でインク滴を照射できるので、照明手段の固定箇所の揺らぎなどに起因した照射光強度、照射角の揺らぎ、およびそれに伴う撮影画像内のインク滴の明暗によるサイズの揺らぎがなくなり、測定精度を向上させることができる。
(4)光学レンズによって光学的に拡大された画像を撮影することで、分解能が高い画像を取得することができる。したがって、分解能が高い画像に基づいてインク滴の体積をいっそう精度よく測定することができる。
(5)インク滴の静的接触角が23度以上となる材質からなる平板を用いることで、平板に受けられたインク滴の水平方向の大きさと垂直方向の大きさとの差を小さくすることができ、高倍率の光学レンズを用いた場合でもインク滴の全体の画像を撮影できる。したがって、さらに分解能が高い画像に基づいて、インク滴の体積をいっそう精度よく測定することができる。
(6)画像の明暗からインク滴の体積を算出するのではなく、両端部から中心方向にスキャンし、明部から暗部に変わる部分をインク滴のエッジ部分と認識することによって、測定箇所の外乱の影響によりインク滴中心が明部となった場合においても、その影響を排除し、より正確な体積測定が可能となる。
(7)インク滴の画像に鏡像が含まれる場合においても、実像部分のみについてインク滴の体積を算出できるので、より正確な体積測定が可能となる。
(8)エッジ部分間の距離の変位に基づいてインク滴の画像の実像と鏡像との境界位置を判定することで、画像処理の段階で容易に境界位置を判定することができ、インク滴の体積の算出がより簡便になる。さらには、インク滴の画像からでは実像と鏡像との境界位置の判定が困難であった接触角75°〜115°のインク滴の体積を測定する場合においても、正確に実像と鏡像との境界位置を判定できるため、体積の測定の精度が向上する。
(9)動的接触角が測定できるインク滴の画像と静的接触角が測定できるインク滴の画像とを比べ、より実像と鏡像との境界位置が明確になる方を選択することによって、より正確に境界位置を判定することができる。これによって、より正確に実像部分のみのインク滴の体積の測定が可能となり、体積の測定の精度がより向上する。
(10)撮影したインク滴の画像を垂直方向の複数の領域に分割して領域毎の体積を算出し、さらに全ての領域の体積を加算することでインク滴の体積を算出するので、簡易かつ精度よくインク滴の体積を測定することができる。
(11)撮影したインク滴の画像を垂直方向の複数の領域に分割して各領域のエッジ部分から反対側のエッジ部分までの寸法を算出し、その寸法をもとに体積を算出することによって、中心軸を求めなくとも体積が算出できる。
(12)まず複数回にわたって平板が受けたインク滴の体積を算出し、つぎにインク滴の体積を平板が受けた回数で除算するので、平板が受けた1回あたりのインク滴が微小である場合でも精度よく1回の吐出でのインク滴の体積を測定することができる。
(13)インク滴が平板上に吐出された後の複数の撮影タイミングで撮影された画像に基づいて、吐出直後のインク滴の体積を算出するので、インク滴の乾燥が速い場合や吐出直後のインク滴を撮影できない場合でも、吐出直後のインク滴の体積を精度よく測定することができる。
(14)乾燥時のインク滴の変形形態が相似縮小モデルである場合と接触面一定縮小モデルである場合とのインク滴の体積の差が小さくなるので、インク滴の乾燥が接触面一定縮小モデルの場合であっても相似縮小モデルであると仮定して、簡易かつ精度よくインク滴の体積を測定することができる。
(15)インクの吐出に同期してインク滴の画像を撮像できるため、吐出により平板上に液滴が堆積していく様子を画像として保存できる。したがって、インク滴の接触角について静的接触角に加えて、動的接触角も正確に測定できる。
以下に、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、この発明の実施形態に係るインク滴体積測定装置10の概略の構成を示す図である。インク滴体積測定装置10は、平板11、撮影装置12、算出装置13、照明装置14、光散乱物16などを備えている。
インクジェット記録ヘッド1は、下面に、1つ又は複数のノズルと、ノズルに連通するとともにピエゾ素子が設けられた液室とを有している。インクジェット記録ヘッド1は、ピエゾ素子に印加される電圧の変化によって液室の容積を変化させ、ノズルからインク滴を図1における下方向に吐出する。なお、インクジェット記録ヘッド1へのインクの供給は、インクジェット記録ヘッド1に接続されたチューブを介してインクタンクから行われる。
平板11は、例えばフッ素樹脂からなり、インクジェット記録ヘッド1の下方において水平に配置されており、インクジェット記録ヘッド1から吐出されたインク滴2を受ける。
撮影装置12として、例えばCCDカメラが用いられる。撮影装置12は、平板11上に吐出されたインク滴2の画像を含む撮影画像を略水平方向から撮影する。撮影装置12は、この発明の撮影手段に相当する。
算出装置13は、撮影装置12に接続されたコンピュータであり、撮影装置12によって撮影されたインク滴2の画像が、平板11で受けられたインク滴2の垂直方向の中心軸を含む断面の画像であり、インク滴2が中心軸を軸とする回転体形状であるとして、インク滴2の画像に基づいてインク滴2の体積を算出する。体積を算出する方法の詳細については後述する。算出装置13は、CPU、所定のプログラムが格納されたROM、CPUの作業領域となり不揮発性半導体メモリ等からなるRAM、液晶表示部、及び、入力部などを備えている。算出装置13は、この発明の算出手段に相当する。
照明装置14として、例えば蛍光灯が用いられる。照明装置14は、平板11に受けられたインク滴を挟んで撮影装置12に対向するように配置され、平板11に受けられたインク滴2を水平方向から照明する。照明装置14は、この発明の照明手段に相当する。
光散乱物16は、照明装置14と平板11の間に配置され、照明手段により照射された光を散乱させる。これにより、照明装置14の平板に対する照射角度がずれても、光散乱物16を透過した光量はほとんど変化せず、一様な光をインク滴に照射することができる。これにより、照明手段の固定箇所の揺らぎなどに起因した照射光強度、照射角の揺らぎ、およびそれに伴う画像内のインク滴の明暗によるサイズの揺らぎがなくなり、測定精度を向上させることができる。
図2は、1滴あたりのインク滴2の体積を測定する算出装置13の概略の処理手順を示すフローチャートである。算出装置13は、まず、インクジェット記録ヘッド1から平板11に向けて1滴のインク滴を吐出する(S1)。次に、算出装置13は、撮影装置12から見て背面側から平板11上のインク滴を照明装置14で照明するとともに、撮影装置5で平板11上のインク滴2を撮影する(S2)。そして、算出装置13は、撮影した撮影画像を撮影装置12から取得し、撮影画像からインク滴の形状のみを抽出して、インク滴2の体積を算出する(S3)。
ここで、S3において撮影装置12によって撮影された撮影画像からインク滴2の体積を算出する方法を、図3を用いて説明する。図3(A)は、撮影装置12によって撮影された撮影画像であり、この画像は平板11と平板11で受けられたインク滴2とを含んでいる。
算出装置13は、まず、撮影画像からインク滴2の形状を取得する。具体的には、例えば、算出装置13は、予めインク滴2を受ける前の平板11の画像を取得しておき、図3(A)に示すインク滴2を吐出した後の撮影画像と比較することによってインク滴2の形状を取得する。なお、オペレータの判断で撮影画像からインク滴2の部分だけを抜き出すようにしてもよい。図3(B)は、上述のようにして得られたインク滴2のみの画像を示している。
次に、算出装置13は、図3(C)に示すように、インク滴2の底面(平板11との接触面)の中心を通る垂直方向の中心軸21を引く。インク滴2は平板11上で水平方向に等方的に広がっており、中心軸21を軸とする回転体形状を呈しているとみなすことができる。
次に、算出装置13は、図3(D)に示すように、図3(C)に示すインク滴2の画像を、中心軸21に沿った方向(垂直方向)に高さが均等な複数の領域に分割し、各領域について中心軸21とインク滴2のエッジとの距離の平均値R1〜R4を取得する。1つの領域の高さ寸法をLとしたとき、1つの領域の体積は、例えばπR1×Lで表すことができる。したがって、算出装置13は、平均値R1〜R4の二乗値と円周率πとを乗じた値に、1つの領域の高さ寸法Lを乗じることで、領域毎の体積を算出する。算出装置13は、これによって得られた全ての領域の体積を加算することで、インク滴2の体積を算出する。
本実施形態では、各領域における中心軸21から図3(D)に示す右端側のインク滴2のエッジまでの距離と、中心軸21から図3(D)に示す左端側のインク滴2のエッジまでの距離との平均値を各領域の半径としているが、特にこれに限定されるものではなく、平均値を半径とすればよい。例えば、各領域の高さ方向の複数の位置における中心軸21からインク滴2のエッジまでの距離の平均値を半径としてもよい。
図3(D)に示したようにインク滴2の画像を複数の領域に分割する際、1つの領域の高さ寸法Lを小さくするほど、より高い精度でインク滴2の体積を測定することができる。しかし、1つの領域の高さ寸法Lを画像の分解能より小さくすることはできず、また、1つの領域の高さ寸法Lを画像の分解能の最小単位と同じにした場合以上に精度よくインク滴2の体積を測定することもできない。このため、インク滴2の体積を精度よく測定するためには、分解能の高い画像を取得することが必要である。分解能の高い画像を取得するためには、撮影装置12になるべく大きくインク滴2の全体が投影されるように、平板11と撮影装置12との間に適切な倍率を有する光学レンズ15を設置し、拡大されたインク滴2の画像を撮影するようにすればよい。
ここでいう適切な倍率は、インク滴2の体積が同じであっても、インク滴2の形状によって異なる。平板11に対するインク滴2の静的接触角が小さく、平板11上のインク滴2の水平方向の大きさが垂直方向の大きさに比べて非常に大きい場合、インク滴2の水平方向の全域を撮影するために、低倍率の光学レンズを用いることになる。低倍率の光学レンズを用いた場合は低分解能の画像しか得ることができない。一方、平板11に対するインク滴2の静的接触角が大きく、平板11上のインク滴2の水平方向の大きさと垂直方向の大きさとが同程度の形状となるような材質の平板11を用いれば、同じ体積のインク滴2を、高倍率の光学レンズを用いて大きく撮影できるので、高分解能の画像を得ることができる。
ここで、平板11の種類や撮像装置12、照明装置14の配置位置によっては、インク滴2の鏡像が平板11に写った状態で撮影画像が取得される場合がある。この場合における体積の算出方法について、図7(A)〜(D)を用いて以下に説明する。
まず、図7(A)に示すように撮影装置12により撮影画像を取得する。次に、図7(B)に示すように撮影画像をその明度により二値化する。具体的には、照明光の強度を調整し、取得した撮影画像においてインク滴2と平板11の明度の間の値を所定の閾値として予め算出装置13に設定しておき、撮影画像を閾値で明、暗の二つに二値化することでインク滴2の画像のみを撮影画像から抽出する。照明光の強度が強すぎる場合、光の回折現象によりインク滴のエッジ部分が実際よりも明るくなり、インク滴2のサイズが小さく認識される場合があるので注意する。
なお、本実施形態におけるインク滴体積測定装置10では、その構成要素の配置から取得される撮影画像はインク滴2の透過画像となる。そのため、撮影画像内においてインク滴2の画像がもっとも暗くなり、次に平板11が暗く、なにもなく照明が透過してきたところが最も明るくなる。
また、二値化した撮影画像の水平方向の両端側の各画素から、中央の各画素に向かう際の画素値の変位点(明から暗に最初に変わる部分)をエッジ部分としてそれぞれ抽出し、このエッジ部分より内側をインク滴2の画像であるとして二値化してもよい。これは、測定場所の照明等による外乱の影響で、インク滴2の中央部が反射し明るくなることにより、図8(H)に示すようにインク滴2の中央部の二値化画像が明になり、インク滴2の体積を算出する領域から除外されることが多いからである。したがって、変位点をエッジ部分として判定し、内側をインク滴2の画像であるとすることにより、外乱の影響を排除した形で二値化画像を取得でき、正確な体積の算出を行うことができる。
ただし、この場合、平板11上に蓄積したダスト等の異物を変位点として誤認する可能性があるため、平板11をクリーンにする必要がある。また、予め測定するインク滴2概略サイズがわかっており、異物に対して十分大きいのであるならば、図8(I)に示すように、撮影画像内で異物が平板11上に蓄積される領域23を指定し、その範囲において二値化画像の明暗の変位点をすべて抽出し、例えば二値化画像の水平方向の一端から他端に向かって、明から暗に切り替わる点と、その次に暗から明に切り替わる点までの距離を求め、その距離が予め設けた閾値よりも小さいものは異物24として認識し、排除してもよい。
次に、取得した二値化画像からインク滴2の実像と鏡像との境界位置を判断し、図7(C)に示すように境界線22を二値化画像内に引く。これはインク滴2の平板11に対する接触角を見て判断する。例えば、接触角>90°の場合は、撮影画像は図8(F)に示すような画像になり、A点、B点が境界点であることがわかる。一方、接触角≦90°の場合は、撮影画像は図8(G)に示すような画像となるので、A′点、B′点が境界点であることがわかる。
本実施形態では、まず図3(D)に示す同様の方法で、インク滴2の画像を垂直方向に沿って高さが均等な複数の領域に分割し、各領域のインク滴2のエッジ部分間の距離(水平方向の寸法(幅))の変位点とその数を求める。図8(F)に示すような平板に対するインク滴の接触角が90°より大きい場合は、垂直方向の上部から各領域のエッジ部分間の距離を順に比較していくと、エッジ部分間の距離が増加傾向から減少傾向に変わる位置、減少傾向から増加傾向に変わる位置、その後また増加傾向から減少傾向に変わる位置の3箇所の変位点が存在する。一方、図8(G)に示すような接触角が90°以下の場合は、エッジ部分間の距離が増加傾向から減少傾向に変わる位置の1箇所のみ変位点が存在する。
つぎに、変位点の数から境界位置を決定する。具体的には、変位点が3箇所存在する場合、インク滴の接触角が90°より大きくなるため、変位点の2箇所目、つまり、エッジ部分間の距離が減少傾向から増加傾向に変わる位置(図8(F)に示す点A−B間)を境界位置として決定する。また、変位点が1箇所のみ存在する場合、インク滴の接触角が90°以下になるため、エッジ部分間の距離が増加傾向から減少傾向に変わる位置(図8(G)に示す点A′−B′間)を境界位置として決定する。
このようなインク滴2のエッジ部分間の距離の変位に基づいて境界位置を決定する構成は、画像からでは実像と鏡像との境界の判定が困難であった接触角75°〜115°のインク滴2の体積を測定する際に特に有効である。
その後、AB間に境界線22を引くことにより、実像と鏡像との境界位置を明確にする。
次に、図7(D)に示すようにインク滴2の画像のうち境界線22より上方の実像部分の画像だけを残し、図3(C)、図3(D)と同様の方法でインク滴2を回転体形状として体積を算出する。
本実施形態では、図2に示すS3の処理において図3(C)に示すように中心軸をとり、図3(D)に示すように複数の領域に分けた後、各領域においてインク滴2の半径を求め体積を算出するが、中心軸をとらずに、各領域についてインク滴2の一方のエッジ部分から他方のエッジ部分までの寸法を算出し、この寸法の値を用いて領域毎の体積を算出し、さらに全ての領域の体積を加算することでインク滴2の体積を算出してもよい。
また、本実施形態では、撮影画像を二値化してから実像と鏡像との境界位置を決定したが、先に実像と鏡像とを判断してから撮影画像を二値化してもよい。
なお、上述した撮影画像の二値化処理、境界線22の判定、エッジ部分の抽出を行う処理装置は、撮影装置12に接続された算出装置13等のコンピュータによって行われる。
図4は、体積が同じであるインク滴を、種々の静的接触角となる平板上に吐出した時の、インク滴の垂直方向の大きさに対する水平方向の大きさの割合を示した説明図である。図4が示すように、平板11に対するインク滴2の静的接触角が23度以上となる材質の平板11を用いることによって、平板11上のインク滴2の水平方向の大きさを垂直方向の大きさに対して10倍以下にすることができる。例えば、インクが水である場合、平板11としてガラスを用いるよりも、ポリテトラフルオロエチレン樹脂を用いたほうがよい。ガラスに対する水の静的接触角は10度程度であり、10pLの水をガラスに吐出すると、水平方向の大きさは83μm、垂直方向の大きさは4μmとなる。一方、ポリテトラフルオロエチレン樹脂に対する水の静的接触角は100度程度であり、10pLの水をポリテトラフルオロエチレン樹脂に吐出すると、水平方向の大きさは31μm、垂直方向の大きさは18μmとなる。すなわち、平板としてガラスを用いた場合に比べて、ポリテトラフルオロエチレン樹脂を用いた場合は、インク滴2の水平方向の大きさを2.5分の1程度にすることができるので、2.5倍程度高倍率な光学レンズを用いて撮影することができる。これによって、高分解能のインク滴2の画像を取得することができるので、より精度の高いインク滴2の体積を測定することができる。
この実施形態では、上述のように平板11はフッ素樹脂で形成されている。一般的にフッ素樹脂は、撥水性が高く、耐薬品性にも優れるので、この発明に用いる平板11として好ましい。
インク滴体積測定装置10によれば、吐出されたインク滴2を特定の微細な構造を有しない平板11で受けるので、簡易な構成でインク滴2の体積を測定することができる。また、インク滴2を一旦平板11で受けた後に体積を測定するので、サテライトドロップや細長い尾の部分を含めて、インク滴2の体積を精度よく測定することができる。
さらに、平板11に受けられたインク滴2を、撮影装置12から見て背面側から照明した状態で撮影するので、インク滴2のエッジが明確になり、正確なインク滴2の画像を取得することができる。したがって、インク滴2の体積をいっそう精度よく測定することができる。
なお、図2のS1において平板11上に吐出するインク滴は、1滴であることに限定されず、平板11上の同一箇所に複数回にわたって吐出された際のインク滴を吐出してもよい。この場合、図2のS3において、上述のようにして算出した体積をさらにインクを吐出した回数で除算することで、インクの吐出1回あたりのインク滴の体積を算出できる。
これによれば、平板11上のインク滴2が大きくなり、大きいインク滴2の画像を算出装置12で取得できるので、測定上の誤差を低減させることができる。また、インク滴2の全体積に対する、単位時間当たりに乾燥するインクの体積の割合を小さくすることができるので、インクの乾燥による体積変動が測定結果に及ぼす影響を低減させることができる。
図5は、他の実施形態に係るインク滴体積測定装置10Aにおける算出装置12の概略の処理手順を示すフローチャートである。インク滴体積測定装置10Aは、インク滴2の体積を測定する手順を除いて、インク滴体積測定装置10と同様に構成されている。なお、説明の便宜上、インク滴体積測定装置10と同様の構成については同じ符号を用いて説明する。
まず、算出装置12は、インクジェット記録ヘッド1から平板11に向けて1滴のインク滴2を吐出する(S11)。次に、算出装置12は、変数Jに1を定義し(S12)、平板11上にインク滴2を吐出してから所定時間が経過したか否かを判定する(S13)。算出装置12は、所定時間が経過したと判定した場合、撮影装置12によって平板11上のインク滴2を撮影してインク滴2の画像を含む撮影画像を取得し(S14)、その画像に基づいてインク滴2の体積を算出する(S15)。この際のインク滴2の体積の算出方法は、上述の実施形態で示した方法と同じである。
そして、算出装置12は、変数Jに1を加算し(S16)、変数Jが予め設定される所定の繰り返し数N(但し、Nは2以上の正の整数である。)を超えるまでS13からS17までの処理を繰り返し(S17)、所定時間毎の複数の撮影タイミングにおけるインク滴2の体積を算出する。
算出装置12は、各撮影タイミングにおけるインク滴2の吐出時からの経過時間と、各撮影タイミングにおけるインク滴2の体積との相関関係に基づいて、平板11上に吐出された直後のインク滴2の体積を算出する(S18)。
S18における、各撮影タイミングにおける経過時間と体積との相関関係に基づいて吐出直後のインク滴2の体積を算出する方法を以下に示す。
乾燥時にインク滴2は相似形を維持しながら縮小するとすれば、インク滴2の体積Vと表面積Sとの間には、比例定数をAとして、次の関係が成立する。
1/2=A×V1/3 ・・・(1)
また、乾燥による単位時間当たりのインク滴2の体積の変化量Uはインク滴2の表面積Sに比例するので、比例定数をBとして、次のように表せる。
U=B×S ・・・(2)
変化量Uは体積Vの時間微分であることを考慮して上述の式(1)と式(2)とを解くと、経過時間Tとインク滴2の体積Vとの相関関係は、定数C,Dを用いて次のように表せる。
V=(C×T+D)・・・(3)
例えば、平板11上へのインク滴2の吐出時から5秒後における体積Vが6.5pL、10秒後における体積Vが4.2pL、15秒後における体積Vが2.4pL、20秒後における体積Vが1.2pLと算出されたとする。これらのデータに基づいて、最小二乗法によって上述の関係式(3)における定数C,Dの値を算出すると、C=−0.0537、D=2.14が得られる。平板11上への吐出直後のインク滴2の体積Vは、関係式(3)において経過時間T=0の場合の体積Vであり、体積V=9.8pLであると算出される。
インク滴体積測定装置10Aによれば、インク滴2を平板11で受けた後すぐにインク滴2を撮影できない場合や、インク滴2の乾燥が速い場合でも、吐出直後のインク滴2の体積を精度よく測定することができる。
なお、S13の所定時間は、繰り返しの度に異なってもよいが、精度よくインク滴2の体積を測定するためには同程度の時間にすることが望ましい。
つぎに、さらに他の実施形態に係るインク滴体積測定装置10Bについて説明する。インク滴体積測定装置10Bは、平板11に対するインク滴2の静的接触角が81度以上になる材質の平板11を用い、かつ、平板11でインク滴2を受けてからインク滴2の全てが乾燥するまでに要する時間の最初の10%の時間内において図5のS13〜S17の処理の繰り返しを行うことを除いて、インク滴体積測定装置10Aと同様に構成されている。
なお、説明の便宜上、インク滴体積測定装置10と同様の構成については同じ符号を用いて説明する。ここで、平板11を傾けたときにインク滴2が滑り落ち始めるときの平板11の角度を転落角という。さらに、インク滴2が滑り落ちるときの、インク滴2の進行方向の後ろ側の平板11に対する接触角を、後退接触角という。
吐出時のインク滴2の平板11に対する接触角は静的接触角と等しいが、乾燥時のインク滴2の接触角は、静的接触角よりも後退接触角に近くなる。平板11に対するインク滴2の転落角が大きいほど後退接触角は小さくなるので、転落角が大きい場合は静的接触角と後退接触角との差が大きくなる。このため、転落角が大きい場合は、乾燥時のインク滴2の接触角の変化が顕著に表れる。
したがって、乾燥時においてインク滴2は、平板11に対するインク滴2の転落角が大きい場合、相似形を維持しながら(接触角が一定のまま)ではなく、平板11に対する接触角が小さくなりながら縮小する。このような場合における、経過時間とインク滴2の体積との相関関係を理論的に導くことは一般的には困難である。しかし、この実施形態に係るインク滴体積測定装置10Bによれば、平板11に対するインク滴2の転落角が大きい場合でも、インク滴2は相似形を維持しながら縮小するとみなして、インク滴2の体積を精度よく測定することができる。
図6は、相似縮小モデルで縮小したインク滴2の体積に対する、接触面一定縮小モデルで縮小したインク滴2の体積の比率の時間推移を示す説明図である。ここで、乾燥時にインク滴2が相似形を維持しながら縮小する場合のインク滴の変形形態を相似縮小モデルといい、乾燥時に平板11に対するインク滴2の接触角が減少し、平板11とのインク滴2の接触面が一定のままインク滴2が縮小する場合のインク滴の変形形態を接触面一定縮小モデルというとする。
なお、図6には、インク滴2と平板11との静的接触角αごとのデータを示している。図6の横軸には、インク滴2が吐出されてから完全に乾燥するまでの時間を100%とし、インク滴2を平板11で受けてからの経過時間を百分率で示している。縦軸には、相似縮小モデルにおけるインク滴2の体積に対する、接触面一定縮小モデルにおけるインク滴2の体積の比率を百分率で示している。
図6に示すように、接触角αが81度以上であり、かつ、経過時間が10%以内である場合、2つのモデルの体積の比率が、99.5%〜100.5%の間になる。すなわち、100%±0.5%以内となる。
したがって、接触角αが81度以上であり、かつ、経過時間が10%以内である場合、乾燥時のインク滴2の変化形態が接触面一定縮小モデルの場合であっても相似縮小モデルであると仮定してインク滴2の体積を算出しても、誤差が小さいので、簡易かつ精度よくインク滴2の体積を測定することができる。
なお、インク滴2が完全に乾燥するまでの時間を長くするために、平板11の周囲をインクの蒸気で満たすようにしてもよい。
また、インク滴体積測定装置10A,10Bにおいても平板11上に吐出するインク滴は、インクの吐出回数が1回であることに限定されず、平板11上の同一箇所に複数回にわたって吐出された際のインク滴を吐出してもよい。インク滴体積測定装置10Bにおいて平板11の同一箇所に複数回にわたってインクを吐出した場合、上述のように取得する画像が大きくなって測定誤差を低減できる等の効果に加えて、インク滴2が完全に乾燥するまでの時間を長くできるという効果も奏することができる。
さらに、撮影装置12によるインク滴2の撮影は、厳密に水平方向からではなく、若干水平方向からずれていた場合でも、補正処理を行うことで精度よくインク滴2の体積を測定することができる。
つぎに、さらに他の実施形態に係るインク滴体積測定装置10Cについて説明する。図9は、本実施形態に係るインク滴体積測定装置10Cの概略構成を示す図である。なお、説明の便宜上、インク滴体積測定装置10と同様の構成については同じ符号を用いて説明する。
インク滴体積測定装置10Cは、同期装置31及びシャッタ装置32を備えている。同期装置は、本発明の同期手段に相当し、インクジェット記録ヘッド1への吐出信号と同期させて撮影装置12に撮影画像を撮影させる。シャッタ装置32は、撮影装置12もしくは照明装置14と平板11との間に位置し、シャッタの開閉により照明装置14から照射される光を遮る。本実施の形態ではシャッタ装置32は、撮影装置12と平板11との間に備えるものとして説明する。
インクジェット記録ヘッド1からインクを吐出させる際、インクジェット記録ヘッド1に外部から吐出信号を与える必要がある。例えば、圧電材料の剪断変形を利用したインクジェットヘッドでは、ヘッド内部の圧電材料(ピエゾ素子)に剪断変形を加えるため、圧電材料の壁面に配置された電極に電圧を印加する。同期装置31は、分配された吐出信号等のインク吐出情報を取得する。
同期装置31では、吐出信号を受信するとともに、所定タイミングでシャッタを開閉する信号をシャッタ装置32に送る。シャッタ装置32は、信号を受信した際にシャッタを開閉する。これにより、シャッタが開いたときのみ撮影装置12に撮影画像が取り込まれる。したがって、インクの吐出タイミングと同期した構成でインク滴2の体積の測定が可能となる。また、同期装置31に加えてシャッタ装置32も本発明の同期手段に含まれる。
同期装置31は、インクが吐出されたときから任意の経過時間や、インクの吐出回数が任意の回数を超えたとき等の任意の設定タイミングでシャッタを開閉する信号を出力することができる。例えば、インクの連続吐出時の1000発目、2000発目の吐出時を所定タイミングとして設定した場合、1000発、2000発のインクが吐出された状態の平板11上のインク滴の画像を取得でき、その際のインク滴2の体積を算出することができる。したがって、任意の時間、任意の吐出数で吐出中の体積を測定できる。その結果、算出したインク滴の体積に基づいて、駆動による発熱等によってインクの吐出体積が変動する割合を算出でき、より精密な吐出量制御が可能となる。
また、インクが複数回にわたって吐出される際、平板11上のインク滴2は徐々にその体積が増加していく状態となるため、撮影されるインク滴2の平板11に対する接触角は動的接触角となる。そのため、インク滴2の動的接触角を簡便に測定できる。
なお、本実施形態では、同期装置31とシャッタ装置32とを接続し、インクの吐出タイミングと撮影タイミングを同期させているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、照明装置14としてストロボを用い、同期装置31と照明装置14とを接続し、インクの吐出タイミングと同期してストロボが発光する構成であってもよい。この場合、ストロボが発光する際にのみ、インク滴2の透過像が撮影される。また、同期装置31と算出装置13とを接続し、同期装置31から信号を受け取った時のみ算出装置13が、撮影装置12により撮像された撮影画像を受け取って画像処理を行う構成であってもよい。
なお、本実施形態の同期装置31は、インクジェット記録ヘッド1を駆動させる電圧を供給する図示しない駆動波形発生装置と同じであってもよい。
本実施形態では、動的接触角及び静的接触角の角度に基づいて、インク滴2の画像の実像と鏡像とを分ける境界位置を判定するのに用いる撮影画像を選択している。つまり、接触角90°におけるインク滴2の画像は実像と鏡像との境界の区別が最も困難となるため、接触角が90°より離れているほうの接触角が現れている撮影画像を選択し、境界位置を判定する。
具体的には、算出装置31は、インクの複数回の吐出が行われている間において設定タイミングで撮影された撮影画像に含まれるインク滴2の画像からインク滴の動的接触角を測定し、インクの複数回の吐出が終了した後の撮影画像に含まれるインク滴2の画像からインク滴2の静的接触角を測定する。接触角の測定方法は、例えば、液滴の左右端点と頂点を結ぶ直線の、固体表面に対する角度から接触角を求める周知の1/2θ法などを用いる。
算出装置13は、静的接触角をα、動的接触角をβとしたα及びβの関係が|90°−α|≧|90°―β|であるときは、インクの複数回の吐出が終了した後の撮影画像に含まれるインク滴2の画像に基づいて境界位置を判定する。その後、インクの複数回の吐出が終了した後の撮影画像に含まれるインク滴2の画像に基づいてインク滴2の体積を算出する。
一方、算出装置31は、α及びβの関係が|90°−α|<|90°―β|であるときはインクの複数回の吐出が行われている間の所定タイミングで撮影された撮像画像に含まれるインク滴2の画像に基づいて境界位置を判定する。その後、インクの複数回の吐出が終了した後の撮影画像に含まれるインク滴2の画像に境界位置のデータを反映させ、インク滴2の体積を算出する。
これは、一般に液体の動的接触角と静的接触角とは異なるため、動的接触角の方が実像と鏡像との境界が明確な場合、動的接触角が現れている撮影画像から実像と鏡像との境界を求めた方がより正確にインク滴2の実像部分を抽出することができるからである。
本実施形態では、インクの複数回の吐出が行われている間の所定タイミングで撮影された各撮影画像から求められる動的接触角の値のうち静的接触角αとの差が最大のものを動的接触角βとして使用し、そのときの撮影画像を採用する。なお、本実施形態のように静的接触角αとの差が最大のものを動的接触角βとして用いなくてもよく、例えば複数の撮影画像から取得した動的接触角の平均値であってもよい。
例えば、インクとして水系インクを用い、平板11としてフッ素系樹脂を用いた場合、静的接触角は約95°であった。これに対し、同一のインク、平板11を用いたときの動的接触角の最大値は約115°であり、インクの吐出後の撮影画像よりも吐出時の撮影画像の方が実像と鏡像との境界が明確であった。このように、静的接触角のほうが90°近傍、特に85°〜100°の実像と鏡像との境界の判別が困難な範囲においては、複数回のインクの吐出中の撮影画像から境界位置を決定し、撮影画像内の境界位置のデータをインクの複数回の吐出の終了後の撮影画像に反映させる。
一方、界面活性剤を加え、フッ素系樹脂の平板11に対する静的接触角を約75°にしたインクにおいては、動的接触角の最大値が約95°となり、インクの複数回にわたる吐出後の撮影画像の方がより境界が明確となった。このような場合、静的接触角が現れている撮影画像から境界位置を決定する。
これにより、より正確に境界位置を判定でき、インク滴2の体積の測定精度を向上させることができる
この発明の実施形態に係るインク滴体積測定装置の概略の構成を示す図である。 1滴あたりのインク滴の体積を測定する算出装置の概略の処理手順を示すフローチャートである。 (A)は撮影装置によって撮影された画像を示し、(B)は(A)に示す画像から抜き出されたインク滴のみの画像を示し、(C)はインク滴の画像に中心軸を引いた画像を示し、(D)はさらに垂直方向の複数の領域に分割した画像を示す説明図である。 体積が同じであるインク滴を、種々の静的接触角となる平板上に吐出した時の、インク滴の垂直方向の大きさに対する水平方向の大きさの割合を示す説明図である。 他の実施形態に係るインク滴体積測定装置における算出装置の概略の処理手順を示すフローチャートである。 相似縮小モデルで縮小したインク滴の体積に対する、接触面一定縮小モデルで縮小したインク滴の体積の比率の時間推移を示す説明図である。 撮影画像を二値化してインク滴の画像(実像)を抽出する過程を示す説明図である。 撮影画像を示す説明図である。 この発明の他の実施形態に係るインク滴体積測定装置の概略の構成を示す図である。
符号の説明
1 インクジェット記録ヘッド
2 インク滴
10,10A,10B,10C インク滴体積測定装置
11 平板
12 撮影装置(撮影手段)
13 算出装置(算出手段)
14 照明装置(照明手段)
15 光学レンズ
16 光散乱物
21 中心軸
22 境界線
31 同期装置
32 シャッタ装置

Claims (25)

  1. インクジェット記録ヘッドに対向して水平に配置された平板と、
    前記インクジェット記録ヘッドから吐出されて前記平板で受けられたインク滴の画像を含む撮影画像を略水平方向から撮影する撮影手段と、
    前記インク滴の画像が前記平板で受けられた前記インク滴の垂直方向の中心軸を含む断面の画像であり、前記インク滴が前記中心軸を軸とする回転体形状であるとして、前記インク滴の画像に基づいて前記インク滴の体積を算出する算出手段と、を備えたことを特徴とするインク滴体積測定装置。
  2. 前記平板に受けられた前記インク滴を挟んで前記撮影手段に対向する位置に、前記平板で受けられた前記インク滴を水平方向から照明する照明手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のインク滴体積測定装置。
  3. 前記平板と前記照明手段との間に位置し、前記照明手段から照射される光を等方散乱させる光散乱物を備えたことを特徴とする請求項2に記載のインク滴体積装置。
  4. 前記平板と前記撮影手段との間に、前記平板に受けられた前記撮影画像を前記撮影手段に拡大して投影する光学レンズをさらに備えたことを特徴とする請求項1から3に記載のインク滴体積測定装置。
  5. 前記平板は、前記インク滴の前記平板に対する静的接触角が23度以上となる材質からなることを特徴とする請求項4に記載のインク滴体積測定装置。
  6. 前記算出手段は、所定の閾値に基づいて前記撮影画像を二値化し、二値化した撮影画像の水平方向の両端側の各画素から、中央の各画素に向かう際の画素値の変位点をそれぞれ抽出し、前記変位点を前記インク滴の画像のエッジ部分であると判定して前記撮影画像から前記インク滴の画像を抽出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインク滴体積測定装置。
  7. 前記算出手段は、前記インク滴の画像のエッジ部分の形状に基づいて前記インク滴の実像と鏡像との境界位置を判定し、前記実像部分の前記インク滴の画像に基づいて前記インク滴の体積を算出することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のインク滴体積測定装置。
  8. 前記算出手段は、垂直方向の各位置における前記インク滴の画像のエッジ部分の水平方向の一方から他方までの寸法の変位に基づいて前記インク滴の実像と鏡像との境界位置を判定することを特徴とする請求項7に記載のインク滴体積測定装置。
  9. 前記撮影手段は、インクが前記インクジェット記録ヘッドから前記平板の同一箇所に複数回にわたって吐出される際、インクの複数回の吐出が行われている間の所定タイミングで前記撮像画像を撮影し、かつ、インクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像を撮影し、
    前記算出手段は、前記所定タイミングで撮影された撮影画像に含まれる前記インク滴の画像からインク滴の動的接触角を測定し、インクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像に含まれる前記インク滴の画像からインク滴の静的接触角を測定し、前記インク滴の前記平板に対する静的接触角をα、前記インク滴の前記平板に対する動的接触角をβとしたα及びβの関係が|90°−α|≧|90°―β|であるときはインクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像に含まれる前記インク滴の画像に基づいて前記境界位置を判定し、α及びβの関係が|90°−α|<|90°―β|であるときはインクの複数回の吐出が行われている間の所定タイミングで撮影された前記撮像画像に含まれる前記インク滴の画像に基づいて前記境界位置を判定することを特徴とする請求項8に記載のインク滴体積測定装置。
  10. 前記算出手段は、前記インク滴の画像を高さが均等な垂直方向の複数の領域に分割し、各領域について前記中心軸から前記インク滴のエッジ部分までの複数の寸法の平均値を算出し、前記平均値を用いて領域毎の体積を算出し、さらに全ての領域の体積を加算することで、前記インク滴の体積を算出することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のインク滴体積測定装置。
  11. 前記算出手段は、前記インク滴の画像を高さが均等な垂直方向の複数の領域に分割し、各領域について前記インク滴の一方のエッジ部分から他方のエッジ部分までの寸法を算出し、この寸法の値を用いて領域毎の体積を算出し、さらに全ての領域の体積を加算することで、前記インク滴の体積を算出することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のインク滴体積測定装置。
  12. 前記算出手段は、同一箇所に複数回にわたって前記平板が受けたインク滴の体積を算出し、前記複数のインク滴の体積を前記平板が受けた回数で除算することで、前記平板が受けた1回あたりのインク滴の体積を算出することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のインク滴体積測定装置。
  13. 前記算出手段は、インク滴が前記平板上に吐出された後の複数の撮影タイミングで撮影された前記インク滴の画像からそれぞれの撮影タイミングにおける前記インク滴の体積を算出し、各撮影タイミングにおける吐出時からの経過時間と算出した前記インク滴の体積との関係に基づいて、吐出直後の前記インク滴の体積を算出することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のインク滴体積測定装置。
  14. 前記平板は、前記インク滴の前記平板に対する静的接触角が81度以上となる材質からなり、
    前記算出手段は、前記平板で前記インク滴を受けてから前記インク滴の全てが乾燥するまでに要する時間の最初の10%の時間内における前記複数の撮影タイミングで撮影された前記インク滴の画像からそれぞれの撮影タイミングにおける前記インク滴の体積を算出し、各撮影タイミングにおける前記インク滴の吐出時からの経過時間と算出したインク滴の体積との関係に基づいて、前記インク滴の吐出直後の体積を算出することを特徴とする請求項13に記載のインク滴体積測定装置。
  15. 前記インクジェット記録ヘッドに出力されるインク吐出情報に基づいて前記インクジェット記録ヘッドからインクが吐出される吐出タイミングを検出し、前記吐出タイミングに基づいて前記撮影手段に前記撮影画像の撮影を行わせる同期手段を備えたことを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載のインク滴体積測定装置。
  16. 撮影手段に、水平に配置された平板がインクジェット記録ヘッドから受けたインク滴の画像を含む撮影画像を略水平方向から撮影させ、
    算出手段に、前記インク滴の画像が前記平板で受けられた前記インク滴の垂直方向の中心軸を含む断面の画像であり、前記インク滴が前記中心軸を軸とする回転体形状であるとして、前記インク滴の画像に基づいて前記インク滴の体積を算出させることを特徴とするインク滴体積測定方法。
  17. 前記算出手段に、所定の閾値に基づいて前記撮影画像を二値化させ、二値化した撮影画像の水平方向の両端側の各画素から、中央の各画素に向かう際の画素値の変位点を抽出させ、前記変位点を前記インク滴の画像のエッジ部分と判定させて前記撮影画像から前記インク滴の画像を抽出させることを特徴とする請求項16に記載のインク滴体積測定方法。
  18. 前記算出手段に、前記インク滴の画像のエッジ部分の形状に基づいて前記インク滴の実像と鏡像との境界位置を判定させ、実像部分の前記インク滴の画像に基づいて前記インク滴の体積を算出させることを特徴とする請求項16又は17に記載のインク滴体積測定方法。
  19. 前記算出手段に、垂直方向の各位置における前記インク滴の画像のエッジ部分の水平方向の一方から他方までの寸法の変位に基づいて前記インク滴の実像と鏡像との境界位置を判定させることを特徴とする請求項18に記載のインク滴体積測定方法。
  20. 前記撮影手段に、インクが前記インクジェット記録ヘッドから前記平板の同一箇所に複数回にわたって吐出される際、インクの複数回の吐出が行われている間の所定タイミングで前記撮像画像を撮影させ、かつ、インクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像を撮影させ、
    前記算出手段に、前記所定タイミングで撮影された撮影画像に含まれる前記インク滴の画像からインク滴の動的接触角を測定させ、インクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像に含まれる前記インク滴の画像からインク滴の静的接触角を測定させ、前記インク滴の前記平板に対する静的接触角をα、前記インク滴の前記平板に対する動的接触角をβとしたα及びβの関係が|90°−α|≧|90°―β|であるときはインクの複数回の吐出が終了した後の前記撮影画像に含まれる前記インク滴の画像に基づいて前記境界位置を判定させ、α及びβの関係が|90°−α|<|90°―β|であるときはインクの複数回の吐出が行われている間の所定タイミングで撮影された前記撮像画像に含まれる前記インク滴の画像に基づいて前記境界位置を判定させることを特徴とする請求項19に記載のインク滴体積測定装置。
  21. 前記算出手段に、前記インク滴の画像を高さが均等な垂直方向の複数の領域に分割させ、各領域について前記中心軸から前記インク滴のエッジ部分までの複数の寸法の平均値を算出させ、前記平均値を用いて領域毎の体積を算出させ、さらに全ての領域の体積を加算させて前記インク滴の体積を算出させることを特徴とする請求項16から20のいずれかに記載のインク滴体積測定装置。
  22. 前記算出手段に、前記インク滴の画像を高さが均等な垂直方向の複数の領域に分割させ、各領域について前記インク滴の一方のエッジ部分から他方のエッジ部分までの寸法を算出させ、この寸法の値を用いて領域毎の体積を算出させ、さらに全ての領域の体積を加算させて前記インク滴の体積を算出させることを特徴とする請求項16から20のいずれかに記載のインク滴体積測定装置。
  23. 前記算出手段に、同一箇所に複数回にわたって前記平板が受けたインク滴の体積を算出させ、前記複数のインク滴の体積を前記平板が受けた回数で除算させて前記平板が受けた1回あたりのインク滴の体積を算出させることを特徴とする請求項16から21のいずれかに記載のインク滴体積測定方法。
  24. 前記撮影手段に、インク滴が前記平板上に吐出された後の複数の撮影タイミングで撮影させ、
    前記算出手段に、前記複数の撮影タイミングで撮影された前記インク滴の画像からそれぞれの撮影タイミングにおける前記インク滴の体積を算出させ、各撮影タイミングにおける吐出時からの経過時間と算出した前記インク滴の体積との関係に基づいて、吐出直後の前記インク滴の体積を算出することを特徴とする請求項16から22のいずれかに記載のインク滴体積測定方法。
  25. 前記複数の撮影タイミングは、前記インク滴の前記平板に対する静的接触角が81度以上となる材質からなる前記平板で前記インク滴を受けてから前記インク滴の全てが乾燥するまでに要する時間の最初の10%の時間内に設定されていることを特徴とする請求項24に記載のインク滴体積測定方法。
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