JP2007062667A - 車両ステアリング用伸縮軸 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定した摺動荷重を実現すると共に、ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを伝達すること。
【解決手段】 低いトルクを雄軸1から雌軸2に伝達する場合、弾性体4の弾性力により、雄軸1の軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6(溝面6a)と、コロ8の円筒面と、雌軸2の軸方向コロ転動溝7(溝面7a)との間で、トルクを伝達することができる。また、例えば、雄軸1に、反時計回りに高いトルクが作用した時、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の一方の溝面6aと、コロ8の円筒面と、雌軸2の軸方向コロ転動溝7の一方の溝面7aとの間で、トルクを伝達することができる。コロ8は、線接触しているため,比較的大きなトルクに耐えることができ、高トルクを伝達できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、車両のステアリングシャフトに組込み、雄軸と雌軸を相互に回転不能に且つ摺動自在に嵌合した車両ステアリング用伸縮軸に関する。
自動車の操舵機構部の伸縮軸には、自動車が走行する際に発生する軸方向の変位を吸収し、ステアリングホイール上にその変位や振動を伝えない性能が要求される。さらに、運転者が自動車を運転するのに最適なポジションを得るためにステアリングホイールの位置を軸方向に移動し、その位置を調整する機能が要求される。
これら何れの場合にも、伸縮軸は、ガタ音を低減することと、ステアリングホイール上のガタ感を低減することと、軸方向の摺動動作時における摺動抵抗を低減することとが要求される。
このようなことから、従来、特許文献1に記載された伸縮軸が知られている。この伸縮軸は、二ードルローラーのみをトルク伝達および摺動部材として使った構造である。すなわち、雄軸の外周面と雌軸の内周面に形成した複数組の軸方向溝の間に、複数個の鋼製のローラーが嵌合してある。また、軸方向に並列した複数個のローラーの間には、プラスチック製の調整部材が設けてある。
欧州特許出願公開 EP 1078 843 A1号公報
しかしながら、特許文献1では、ステアリング用シャフトに求められる回転方向のガタつきを防止するための部材は、プラスチック製の保持器形状の調整部材である。
雄軸、雌軸、二ードルローラー間にある微小な隙間を、前述のプラスチック製の調整部材で調整するのだが、プラスチック製部品では、耐摩耗性に問題があり、長期使用にわたってガタつきのない性能を維持することが困難である。そのため、摩耗が生じると、ステアリングシャフトにガタつきを感じるという不具合が発生してしまう。
また、テレスコピック用として使われるので、軸方向に相対移動をすることが求められ、雄・雌軸間で相対移動をするからには、摺動部には、隙間を持たざるを得ないという構造上の問題点を抱えている。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、安定した摺動荷重を実現すると共に、ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを伝達することができる、車両ステアリング用伸縮軸を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る車両ステアリング用伸縮軸は、車両のステアリングシャフトに組込み、雄軸と雌軸を回転不能に且つ摺動自在に嵌合した車両ステアリング用伸縮軸において、
前記雄軸と雌軸の何れか一方に、軸方向移動可能体を弾性体を介して保持する軸方向保持溝が形成してあり、
前記雄軸と雌軸の何れか他方に形成した軸方向コロ転動溝と、前記軸方向移動可能体に形成した軸方向コロ転動溝との間に、複数個のコロが介装してあり、
当該コロの回転軸と、隣位のコロの回転軸とは、その傾斜方向が交互に異なるように設定してあることを特徴とする。
好適には、前記軸方向移動可能体には、コロの端面を保持する保持突片を有する保持器が取付けてある。
また、好適には、前記軸方向保持溝は、前記雄軸側に形成してあり、その結果、前記雌軸に形成した軸方向コロ転動溝と、前記軸方向移動可能体に形成した軸方向コロ転動溝との間に、複数個のコロが介装してある。
さらに、好適には、前記軸方向保持溝は、前記雌軸側に形成してあり、その結果、前記雄軸に形成した軸方向コロ転動溝と、前記軸方向移動可能体に形成した軸方向コロ転動溝との間に、複数個のコロが介装してある。
本発明によれば、安定した摺動荷重を実現すると共に、ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを伝達することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸を図面を参照しつつ説明する。
(車両用ステアリングシャフトの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸を適用した自動車の操舵機構部の側面図である。
図1において、車体側のメンバ100にアッパブラケット101とロアブラケット102とを介して取り付けられたアッパステアリングシャフト部120(ステアリングコラム103と、ステアリングコラム103に回転自在に保持されたスアリングシャフト104を含む)と、ステアリングシャフト104の上端に装着されたステアリングホイール105と、ステアリングシャフト104の下端にユニバーサルジョイント106を介して連結されたロアステアリングシャフト部107と、ロアステアリングシャフト部107に操舵軸継手108を介して連結されたピニオンシャフト109と、ピニオンシャフト109に連結したステアリングラック軸112と、このステアリングラック軸112を支持して車体の別のフレーム110に弾性体111を介して固定されたステアリングラック支持部材113とから操舵機構部が構成されている。
ここで、アッパステアリングシャフト部120とロアステアリングシャフト部107が本発明の実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸(以後、伸縮軸と記す)を用いている。ロアステアリングシャフト部107は、雄軸と雌軸とを嵌合したものであるが、このようなロアステアリングシャフト部107には自動車が走行する際に発生する軸方向の変位を吸収し、ステアリングホイール105上にその変位や振動を伝えない性能が要求される。このような性能は、車体がサブフレーム構造となっていて、操舵機構上部を固定するメンバ100とステアリングラック支持部材113が固定されているフレーム110が別体となっておりステアリングラック支持部材113がゴムなどの弾性体111を介してフレーム110に締結固定されている構造の場合に要求される。また、その他のケースとして操舵軸継手108をピニオンシャフト109に締結する際に作業者が、伸縮軸をいったん縮めてからピニオンシャフト109に嵌合させ締結させるため伸縮機能が必要とされる場合がある。さらに、操舵機構の上部にあるアッパステアリングシャフト部120も、雄軸と雌軸とを嵌合したものであるが、このようなアッパステアリングシャフト部120には、運転者が自動車を運転するのに最適なポジションを得るためにステアリングホイール105の位置を軸方向に移動し、その位置を調整する機能が要求されるため、軸方向に伸縮する機能が要求される。前述のすべての場合において、伸縮軸には嵌合部のガタ音を低減することと、ステアリングホイール105上のガタ感を低減することと、軸方向摺動時における摺動抵抗を低減することが要求される。
(第1実施の形態)
図2は、本発明の第1実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の側面図である。
図3(a)は、図2に示した車両ステアリング用伸縮軸の雄軸と雌軸とを組み立てた状態を示す斜視図であり、(b)は、その分解した状態を示す斜視図である。
図4は、図2に示した車両ステアリング用伸縮軸の分解斜視図である。
図5は、図2に示した車両ステアリング用伸縮軸の横断面図である。
図6は、図2に示した車両ステアリング用伸縮軸の横断面図であって、図5に示した場合のコロの配置位置に対して軸方向で隣位のコロの配置位置の横断面図である。
図2に示すように、車両ステアリング用の伸縮軸は、相互に回転不能に且つ摺動自在に嵌合した雄軸1と雌軸2とからなる。雄軸1と雌軸2とには、夫々、自在継手UJが連結してある。
図3乃至図5に示すように、雄軸1の外周面には、周方向に120度間隔(位相)で等配した3個の軸方向保持溝3が延在して形成してある。
各軸方向保持溝3内には、弾性体4を介して、レール状の軸方向移動可能体5が軸方向移動可能に保持してある。そのため、軸方向保持溝3の側面と、軸方向移動可能体5の側面との間には、所定の隙間が設定してある。なお、雄軸1と軸方向移動可能体5等とが軸方向に相対変位しないように、雄軸1の端部に、止め輪1a(ストッパー)が圧入してある。
軸方向移動可能体5の外側には、軸方向コロ転動溝6が軸方向に延在して形成してある。この軸方向コロ転動溝6は、一対の平坦状の溝面6a,6bを有している。
雌軸2の内周面には、周方向に120度間隔(位相)で等配した3個の軸方向コロ転動溝7が延在して形成してある。この軸方向コロ転動溝7は、一対の平坦状の溝面7a,7bを有している。
軸方向移動可能体5に形成した軸方向コロ転動溝6と、雌軸2に形成した軸方向コロ転動溝7との間に、複数個のコロ8が並列して介装してある。
一つのコロ8の回転軸と、軸方向でみて隣位のコロ8の回転軸とは、その傾斜方向が径方向(雄軸1の軸中心からの放射方向)に対して±45度の角度で交互に異なるように設定してある。
即ち、図5の場合には、コロ8の円筒面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の一方の溝面6aと、雌軸2の軸方向コロ転動溝7の一方の溝面7aとに接触する。
一方、図6の場合の隣位のコロ8の円筒面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の他方の溝面6bと、雌軸2の軸方向コロ転動溝7の他方の溝面7bとに接触する。
なお、上記の図5及び図6の場合の記述は、図5と図6で見て、3つのコロ列のうち上側にあるコロ列についての説明である。
このようなコロ8の回転位置の相対変位を防止すると共に、コロ8の公転を防止するため、保持器9が軸方向移動可能体5に取付けてある。保持器9には、コロ8の両端面を保持する一対の保持突片9a,9aが形成してある。
即ち、図5の場合、コロ8の両端面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の他方の溝面6bと、雌軸2の軸方向コロ転動溝7の他方の溝面7bとに、所定の隙間を介して対向するように、一対の保持突片9a,9aにより保持してある。
図6の隣位の場合のコロ8の両端面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の一方の溝面6aと、雌軸2の軸方向コロ転動溝7の一方の溝面7aとに、所定の隙間を介して対向するように、一対の保持突片9a,9aにより保持してある。
上述した弾性体4は、雄軸1、軸方向移動可能体5、コロ8、及び雌軸2が組み合わされたとき、雄軸1と軸方向移動可能体5との間を押し広げるように弾性力を発生する。これにより、各々が組み合わせ時のガタ付きをなくすことができる。
さらに、弾性体4は、雄軸1と軸方向移動可能体5との間を押し広げるように弾性力を発生することにより、図5のコロ8の円筒面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の一方の溝面6aと、雌軸2の軸方向コロ転動溝7の一方の溝面7aとに、常に接触し、図6の隣位のコロ8の円筒面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の他方の溝面6bと、雌軸2の軸方向コロ転動溝7の他方の溝面7bとに、常に接触する。
従って、雄軸1の軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6と、コロ8と、雌軸2の軸方向コロ転動溝7との間で、力を伝達することができ、雄軸1から雌軸2に、逆に、雌軸2から雄軸1に、トルクを伝達することができる。
以上から、低いトルクを、雄軸1から雌軸2に、逆に、雌軸2から雄軸1に伝達する場合、弾性体4の弾性力により、雄軸1の軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6(図5では溝面6a、図6では溝面6b)と、コロ8の円筒面と、雌軸2の軸方向コロ転動溝7(図5では溝面7a、図6では溝面7b)との間で、トルクを伝達することができる。
高いトルクを、雄軸1から雌軸2に、逆に、雌軸2から雄軸1に伝達する場合、雄軸1と雌軸2は、それぞれ、弾性変形により捩れれてしまうことも想定される。
本実施の形態では、図5の場合、例えば、雄軸1に反時計回りに高いトルクが作用した時、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の一方の溝面6aと、コロ8の円筒面と、雌軸2の軸方向コロ転動溝7の一方の溝面7aとの間で、トルクを伝達することができる。
一方、図6の場合、例えば、雄軸1に時計回りに高いトルクが作用した時、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の他方の溝面6bと、コロ8の円筒面と、雌軸2の軸方向コロ転動溝7の他方の溝面7bとの間で、トルクを伝達することができる。
このように、コロ8は、線接触していることから,比較的大きな荷重(トルク)に耐えることができる。本実施の形態は,複数のコロ8が荷重を受ける構造となっており、回転軸の方向が異なるコロ8が交互に配置されることで、車両ステアリング用伸縮軸の回転方向は、限定されずに高トルクを伝達できる。
また、どちらのケースにおいても、コロ8の円筒面は、接触する軸方向コロ転動溝6,7と転がり接触になるから、軸方向への摺動もしやすい。さらに、軸方向への摺動が転がり接触であるため、すべり接触に比べて摺動性が良好となる。
以上から、本実施の形態では、安定した摺動荷重を実現すると共に、ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを伝達することができる。
なお、本実施の形態は、クロスローラーガイドやクロスローラーベアリングに似た特徴を持つ。クロスローラーガイドは、工作機械のテーブルなど、重量物を支えつつ直動案内を行なう目的で使用される。2本のレールにそれぞれ軌道溝を設け、コロを交互に直交させて配置させることにより、垂直荷重以外の荷重(レールと直交方向)も支持できる。また、クロスローラーベアリングは、上記クロスローラーガイドの円環状の構造となっており、内輪および外輪に設けられた軌道溝にコロを交互に直交させて配置することにより、ラジアル荷重、アキシャル荷重、モーメント荷重を受けることができる。
これに対して、本実施の形態では、クロスローラーガイドおよびクロスローラーベアリングにはない予圧機構を用いることで、常にガタがなく、回転による荷重を支えつつも軸方向への変位を可能な構造としている。
(第2実施の形態)
図7(a)は、本発明の第2実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の雄軸と雌軸とを組み立てた状態を示す斜視図であり、(b)は、その分解した状態を示す斜視図である。
図8は、図7に示した車両ステアリング用伸縮軸の分解斜視図である。
図9は、図7に示した車両ステアリング用伸縮軸の横断面図である。
図10は、図7に示した車両ステアリング用伸縮軸の横断面図であって、図9に示した場合のコロの配置位置に対して軸方向で隣位のコロの配置位置の横断面図である。
図7乃至図9に示すように、雌軸2の内周面には、周方向に120度間隔(位相)で等配した3個の軸方向保持溝13が延在して形成してある。
各軸方向保持溝13内には、弾性体4を介して、レール状の軸方向移動可能体5が軸方向移動可能に保持してある。そのため、軸方向保持溝13の側面と、軸方向移動可能体5の側面との間には、所定の隙間が設定してある。なお、雌軸2と軸方向移動可能体5等とが軸方向に相対変位しないように、雌軸2の端部に、止め輪2a(ストッパー)が設けてある。
軸方向移動可能体5には、軸方向コロ転動溝6が軸方向に延在して形成してある。この軸方向コロ転動溝6は、一対の平坦状の溝面6a,6bを有している。
雄軸1の外周面には、周方向に120度間隔(位相)で等配した3個の軸方向コロ転動溝17が延在して形成してある。この軸方向コロ転動溝17は、一対の平坦状の溝面17a,17bを有している。
軸方向移動可能体5に形成した軸方向コロ転動溝6と、雄軸1に形成した軸方向コロ転動溝17との間に、複数個のコロ8が並列して介装してある。
一つのコロ8の回転軸と、軸方向でみて隣位のコロ8の回転軸とは、その傾斜方向が径方向(雄軸1の軸中心からの放射方向)に対して±45度の角度で交互に異なるように設定してある。
即ち、図9の場合には、コロ8の円筒面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の一方の溝面6aと、雄軸1の軸方向コロ転動溝17の一方の溝面17aとに接触する。
一方、図10の場合の隣位のコロ8の円筒面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の他方の溝面6bと、雄軸1の軸方向コロ転動溝17の他方の溝面17bとに接触する。
なお、上記の図9及び図10の場合の記述は、図9と図10で見て、3つのコロ列のうち上側にあるコロ列についての説明である。
このようなコロ8の回転位置の相対変位を防止すると共に、コロ8の公転を防止するため、保持器9が軸方向移動可能体5に取付けてある。保持器9には、コロ8の両端面を保持する一対の保持突片9a,9aが形成してある。
即ち、図9の場合、コロ8の両端面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の他方の溝面6bと、雄軸1の軸方向コロ転動溝17の他方の溝面17bとに、所定の隙間を介して対向するように、一対の保持突片9a,9aにより保持してある。
図10の隣位の場合のコロ8の両端面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の一方の溝面6aと、雄軸1の軸方向コロ転動溝17の一方の溝面17aとに、所定の隙間を介して対向するように、一対の保持突片9a,9aにより保持してある。
上述した弾性体4は、雌軸2、軸方向移動可能体5、コロ8、及び雄軸1が組み合わされたとき、雌軸2と軸方向移動可能体5との間を押し広げるように弾性力を発生する。これにより、各々が組み合わせ時のガタ付きをなくすことができる。
さらに、弾性体4は、雌軸2と軸方向移動可能体5との間を押し広げるように弾性力を発生することにより、図9のコロ8の円筒面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の一方の溝面6aと、雄軸1の軸方向コロ転動溝17の一方の溝面17aとに、常に接触し、図10の隣位のコロ8の円筒面は、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の他方の溝面6bと、雄軸1の軸方向コロ転動溝17の他方の溝面17bとに、常に接触する。
従って、雌軸2の軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6と、コロ8と、雄軸1の軸方向コロ転動溝17との間で、力を伝達することができ、雌軸2から雄軸1に、逆に、雄軸1から雌軸2に、トルクを伝達することができる。
以上から、低いトルクを、雌軸2から雄軸1に、逆に、雄軸1から雌軸2に伝達する場合、弾性体4の弾性力により、雌軸2の軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6(図9では溝面6a、図10では溝面6b)と、コロ8の円筒面と、雄軸1の軸方向コロ転動溝17(図9では溝面17a、図10では溝面17b)との間で、トルクを伝達することができる。
高いトルクを、雌軸2から雄軸1に、逆に、雄軸1から雌軸2に伝達する場合、雌軸2と雄軸1は、それぞれ、弾性変形により捩れれてしまうことも想定される。
本実施の形態では、図9の場合、例えば、雄軸1に反時計回りに高いトルクが作用した時、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の一方の溝面6aと、コロ8の円筒面と、雄軸1の軸方向コロ転動溝17の一方の溝面17aとの間で、トルクを伝達することができる。
一方、図10の場合、例えば、雄軸1に時計回りに高いトルクが作用した時、軸方向移動可能体5の軸方向コロ転動溝6の他方の溝面6bと、コロ8の円筒面と、雄軸1の軸方向コロ転動溝17の他方の溝面17bとの間で、トルクを伝達することができる。
このように、コロ8は、線接触していることから,比較的大きな荷重(トルク)に耐えることができる。本実施の形態は,複数のコロ8が荷重を受ける構造となっており、回転軸の方向が異なるコロ8が交互に配置されることで、車両ステアリング用伸縮軸の回転方向は、限定されずに高トルクを伝達できる。
また、どちらのケースにおいても、コロ8の円筒面は、接触する軸方向コロ転動溝6,17と転がり接触になるから、軸方向への摺動もしやすい。さらに、軸方向への摺動が転がり接触であるため、すべり接触に比べて摺動性が良好となる。
以上から、本実施の形態では、安定した摺動荷重を実現すると共に、ガタ付きを確実に防止して、高剛性の状態でトルクを伝達できる。
なお、第2実施の形態は、第1実施の形態に於ける軸方向移動可能体5が雌軸2に設置された形式であるが、得られる効果としては、同じである。
但し、雄軸1の径小化には限界があるから、高トルクを伝達する場合は、第2実施の形態の方が有利になる。逆に、小型化が目的ならば、第1実施の形態の方がよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
全ての実施の形態に於いて、(コロの直径)>(コロの軸方向長さ)であることが望ましい。
本発明の実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸を適用した自動車の操舵機構部の側面図である。 本発明の第1実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の側面図である。 (a)は、図2に示した車両ステアリング用伸縮軸の雄軸と雌軸とを組み立てた状態を示す斜視図であり、(b)は、その分解した状態を示す斜視図である。 図2に示した車両ステアリング用伸縮軸の分解斜視図である。 図2に示した車両ステアリング用伸縮軸の横断面図である。 図2に示した車両ステアリング用伸縮軸の横断面図であって、図5に示した場合のコロの配置位置に対して軸方向で隣位のコロの配置位置の横断面図である。 (a)は、本発明の第2実施の形態に係る車両ステアリング用伸縮軸の雄軸と雌軸とを組み立てた状態を示す斜視図であり、(b)は、その分解した状態を示す斜視図である。 図7に示した車両ステアリング用伸縮軸の分解斜視図である。 図7に示した車両ステアリング用伸縮軸の横断面図である。 図7に示した車両ステアリング用伸縮軸の横断面図であって、図9に示した場合のコロの配置位置に対して軸方向で隣位のコロの配置位置の横断面図である。
符号の説明
1 雄軸
1a 止め輪
2 雌軸
2a 止め輪
3 軸方向保持溝
4 弾性体
5 軸方向移動可能体
6 コロ転動溝
6a,6b 溝面
7 コロ転動溝
7a,7b 溝面
8 コロ
9 保持器
9a 保持突片
13 軸方向保持溝
17 コロ転動溝
17a,17b 溝面
100 メンバ
101 アッパブラケット
102 ロアブラケット
103 ステアリングコラム
104 ステアリングシャフト
105 ステアリングホイール
106 ユニバーサルジョイント
107 ロアステアリングシャフト部
108 操舵軸継手
109 ピニオンシャフト
110 フレーム
111 弾性体
112 ステアリングラック
120 アッパステアリングシャフト部

Claims (4)

  1. 車両のステアリングシャフトに組込み、雄軸と雌軸を回転不能に且つ摺動自在に嵌合した車両ステアリング用伸縮軸において、
    前記雄軸と雌軸の何れか一方に、軸方向移動可能体を弾性体を介して保持する軸方向保持溝が形成してあり、
    前記雄軸と雌軸の何れか他方に形成した軸方向コロ転動溝と、前記軸方向移動可能体に形成した軸方向コロ転動溝との間に、複数個のコロが介装してあり、
    当該コロの回転軸と、隣位のコロの回転軸とは、その傾斜方向が交互に異なるように設定してあることを特徴とする車両ステアリング用伸縮軸。
  2. 前記軸方向移動可能体には、コロの端面を保持する保持突片を有する保持器が取付けてあることを特徴とする請求項1に記載の車両ステアリング用伸縮軸。
  3. 前記軸方向保持溝は、前記雄軸側に形成してあり、その結果、
    前記雌軸に形成した軸方向コロ転動溝と、前記軸方向移動可能体に形成した軸方向コロ転動溝との間に、複数個のコロが介装してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両ステアリング用伸縮軸。
  4. 前記軸方向保持溝は、前記雌軸側に形成してあり、その結果、
    前記雄軸に形成した軸方向コロ転動溝と、前記軸方向移動可能体に形成した軸方向コロ転動溝との間に、複数個のコロが介装してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両ステアリング用伸縮軸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017081215A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 富士機工株式会社 ステアリングコラム装置

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