JP2007061918A - ワークにおけるトルクのアンバランス補正方法 - Google Patents
ワークにおけるトルクのアンバランス補正方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 加工の対象物であるワーク1の回転中に発生するトルクのアンバランス量を検出し、かつ当該アンバランスを補正する方法において、ワーク1と一体をなして回転可能なバランステーブル3をワーク1に対し着脱自在にて設置し、バランステーブル3においてトルクのアンバランスの最小値に対応する角度方向を設定し、当該角度方向、又は当該方向と近傍の領域にウェイトを付加するか、又はトルクのアンバランスの最小値に対応する角度方向又は当該方向と近傍の領域を切削することによって、前記課題を達成することができるワーク1におけるトルクのアンバランス補正方法。
【選択図】 図3
Description
T0=W/ω0
ΔT=I(dω/dt)
I=I0+Md2
が成立する。
Md≒mr ・・・・・・・・・ (1)
が成立するようなm及びrを設定すれば良い。
但し、前記dの算出は、前記最大値に対応する角度方向を基準として精密な測定が必要であることから、必ずしも容易ではない。
(a−1)ウェイトを付加する位置31の回転中心からの距離rを特定したうえで、付加する質量mを順次増加し、トルクのアンバランスの最小値と平均値との差が概略零に至った段階の当該mを適正値として設定することを特徴とする方法、
又は
(a−2)付加する質量mを特定したうえで、付加する位置と回転中心からの距離rを順次増加させ、トルクのアンバランスの最小値と平均値との差が概略零に至った段階の当該rを適正値として設定することを特徴とする方法
の何れかを採用すると良い。
尚、予めウェイトの質量を選択し、回転中心位置からの距離を順次増加させることによる前記(a−2)の実施形態において、回転中心位置からの距離をバランステーブル3の最大径に対応する位置に設定したとしても、トルクのアンバランスを補正できない場合には、付加するウェイトの質量をより大きな値に選択したうえで、改めて回転中心位置からの距離を増加しながら補正のアンバランスが解消されているか否かを検討することになる。
(b)切削を行う位置32の回転中心からの距離rを特定としたうえで、切削質量mを順次増加し、アンバランスの最大値と平均値との差が概略零となった段階の当該mを適正値として設定することを特徴とする方法
を採用すると良い。
md≒mr+m′r′ ・・・・・・・・・ (2)
と変容されることになる。
但し、1個のウェイトを採用するだけでなく、質量をそれぞれm1、m2、・・・miとする複数個(i個)のウェイトを選択し、かつ嵌合する孔5と回転中心位置からの距離をrとするような孔5を嵌合する孔5と回転中心位置からの距離をそれぞれr1、r2・・・riであるような位置を選択し、当該選択が行われた以外の孔5については、孔5を形成していたバランステーブル3の構成部分と同一の質量を有するウェイトを予め用意したうえで嵌合して固着し、前記(1)式に代えて、
Md=m1r1+m2r2+・・・+miri ・・・・・・・・・ (3)
が成立するように、m1、m2、・・・mi及びr1、r2、・・・riを設定するような手法も可能である。
但し、1個の孔5による切削部分を選択するだけでなく、孔5による切削部分による質量をそれぞれm1、m2、・・・miとする複数個(i個)の孔5による切削部分を選択し、かつ当該孔5による切削部分の位置と回転中心位置からの距離をr1、r2、・・・riであるような位置を選択し、当該選択が行われた以外の孔5については、孔5を形成したバランステーブル3の構成部分と同一の質量を有するウェイトを予め用意したうえで嵌合して固着し、前記(3)が成立するように、m1、m2、・・・mi及びr1、r2、・・・riを設定するような手法も可能である。
2 回転軸
3 バランステーブル
31 ウェイトを付加する位置
32 切削を行う位置
4 ウェイトの付加又は切削を行う位置
5 孔
6 主軸
7 工具
Claims (8)
- 加工の対象物であるワークの回転中に発生するトルクのアンバランス量を検出し、かつ当該アンバランスを補正する方法において、ワークと一体をなして回転可能なバランステーブルをワークに対し着脱自在にて設置し、ワーク及びバランステーブルにおいて発生するトルクの時間変化及び当該時間変化に対応して駆動モータ又はバランステーブルの各周期ごとにおける回転角度の時間変化を検出したうえで、トルクのアンバランスが最小値となった時点の回転角度を検出し、駆動モータ又はバランステーブルの回転方向によって予め設定した回転座標における回転角度零の方向から回転方向の反対方向に対し、前記検出された角度の分だけ偏差した方向を以って、前記最小値に対応しているバランステーブルの角度方向と設定し、当該角度方向若しくは当該方向と近傍の領域にウェイトを付加するか、又はトルクのアンバランスが最大値となった時点の回転角度を検出し、前記回転座標における回転角度零の方向から回転方向の反対方向に対し、前記検出された回転角度の分だけ偏差した方向を以って、前記最大値に対応しているバランステーブルの角度方向と設定したうえで、当該角度方向若しくは当該方向と近傍の領域を切削し、トルクのアンバランスの程度に応じて付加するウェイトの質量、及び付加する位置、又は切削質量及び切削位置を調整することによってトルクのアンバランスを補正することによるワークにおけるトルクのアンバランス補正方法。
- トルクのアンバランスの最小値に対応しているバランステーブルの角度方向、又は当該角度から等角度をなす両側の角度方向において、前記最小値と平均値との差の程度に応じて、ウェイトの質量、及び当該ウェイトを付加する位置と中心位置からの距離を設定することを特徴とする請求項1記載のワークにおけるトルクのアンバランス補正方法。
- ウェイトを付加する位置の回転中心からの距離rを特定したうえで、付加する質量mを順次増加し、トルクのアンバランスの最小値と平均値との差が概略零に至った段階の当該mを適正値として設定することを特徴とする請求項1、2記載のワークにおけるトルクのアンバランス補正方法。
- 付加する質量mを特定したうえで、付加する位置と回転中心からの距離rを順次増加し、トルクのアンバランスの最小値と平均値との差が概略零に至った段階の当該rを適正値として設定することを特徴とする請求項2記載のワークにおけるトルクのアンバランス補正方法。
- トルクのアンバランスの最大値に対応しているワークテーブルの角度方向、又は当該角度から等角度をなす両側の角度方向において、前記最大値と平均値との差の程度に応じて、切削質量及び当該切削を行う位置と回転中心位置からの距離を設定することを特徴とする請求項1記載のワークにおけるトルクのアンバランス補正方法。
- 切削を行う位置の回転中心からの距離rを特定としたうえで、切削質量mを順次増加し、アンバランスの最大値と平均値との差が概略零となった段階の当該mを適正値として設定することを特徴とする請求項1、5記載のワークにおけるトルクのアンバランス補正方法。
- トルクのアンバランスの最小値又は最大値に対応するワークテーブルの角度方向を検出した後に、当該角度方向に沿って複数個の孔を設置し、トルクのアンバランスの最小値又は最大値とトルクの平均値の差が概略零となるように、孔に嵌合するウェイトの質量及び嵌合する孔の位置を選択することを特徴とする請求項2、5記載のワークにおけるトルクのアンバランス補正方法。
- ワーク及びバランステーブルの合計質量をMとし、ワークの回転中心位置とワークとバランステーブルとによる重心との距離をdとした場合、トルクのアンバランスの最小値に対応するバランステーブルの回転角度方向において付加するウィイトの質量m及び付加する位置と回転中心位置との距離rとするか、又はトルクのアンバランスの最大値に対応する角度方向における切削質量m及び切削位置の回転中心との距離rとしたうえで、Md=mrを充足するように、m及びrを組合わせることを特徴とする請求項2、5記載のトルクのアンバランス補正方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010055464A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Osaka Kiko Co Ltd | 数値制御工作機械の位置決め制御方法及び位置決め制御装置 |
KR102180103B1 (ko) * | 2020-01-21 | 2020-11-17 | 임상홍 | 언발란스 제품 가공방법 및 가공용 지그 |
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2005
- 2005-08-29 JP JP2005247211A patent/JP4771770B2/ja active Active
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