JP2007060842A - 電機子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線を容易に構成することができるとともに、巻線から延びる導線と整流子の接続部との接続状態を容易に得ることができる電機子の製造方法を提供する。
【解決手段】電機子の製造方法は、整流子本体111が固定されていない短絡部材112を電機子コア107に対して配置する「短絡部材配置工程」と、その後、ティースT4〜T6に導線Dを連続的に順次巻回して巻線M4〜M6を順次構成するとともに、それら巻線同士に渡る巻線間の導線D(渡り線110)を短絡部材112の接続部116aに係止させる「導線配設工程」と、その後、短絡部材112に対して整流子本体111を固定して整流子108を形成する「整流子組付工程」とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電機子の製造方法に関するものである。
従来、直流モータの電機子においては、巻線を構成する導線と整流子とが電気的に接続される。そして、このような直流モータ(電機子)の製造方法としては、電機子コアに巻回された巻線から延びる導線の端部(自由端)を整流子のセグメントにおける接続部に接続するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−299292号公報
しかしながら、上記したような直流モータ(電機子)の製造方法では、巻線を巻回する工程とは別の独立した工程で、巻線から延びる導線の端部(自由端)を整流子の接続部に接続するため、その接続作業が煩雑となる。尚、その接続作業は各巻線から延びる導線の端部毎に行う必要がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、巻線を容易に構成することができるとともに、巻線から延びる導線と整流子の接続部との接続状態を容易に得ることができる電機子の製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、周方向に複数のセグメントを有する整流子本体と、所定の前記セグメント同士を電気的に接続するための短絡部材とを有し、前記短絡部材に径方向外側に突出する接続部が形成された整流子と、放射状に延びる複数のティース部を有する電機子コアと、前記電機子コアの各前記ティース部に集中巻にて巻回された巻線を構成する導線とを備え、各前記巻線の両端部が前記接続部に接続されることで前記短絡部材を介して前記巻線が全部で1つの閉ループを構成する電機子の製造方法であって、前記整流子本体が固定されていない前記短絡部材を前記電機子コアに対して配置する短絡部材配置工程と、前記短絡部材配置工程の後、少なくとも2つの前記ティース部に前記導線を連続的に順次巻回して少なくとも2つの前記巻線を構成するとともに、それら巻線同士に渡る巻線間の導線を前記接続部に係止させる導線配設工程と、前記導線配設工程の後、前記短絡部材に対して前記整流子本体を固定して前記整流子を形成する整流子組付工程とを備えた。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の電機子の製造方法において、前記電機子コアの軸方向一端面には、軸方向に隆起した台座が形成され、前記短絡部材は、前記台座上に配置可能とされるとともに前記接続部が前記台座の径方向外側の側面に沿った形状とされたものであって、前記短絡部材配置工程では、前記短絡部材を前記台座上に配置するとともに前記接続部を前記台座の径方向外側の側面に支持させる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の電機子の製造方法において、前記導線配設工程では、前記巻線同士に渡る巻線間の導線を渡り線としながら1つの前記接続部に係止させる。
請求項4に記載の発明では、請求項1又は2に記載の電機子の製造方法において、前記導線配設工程では、前記巻線同士に渡る巻線間の導線をそれぞれの巻線に対応した前記接続部にそれぞれ係止させ、前記導線配設工程の後、前記接続部同士の間における前記巻線間の導線を切断する切断工程を備えた。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の電機子の製造方法において、前記導線配設工程では、周方向に隣り合う前記ティース部に前記導線を連続的に順次巻回する。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、短絡部材配置工程では、整流子本体が固定されていない短絡部材が電機子コアに対して配置される。その後、導線配設工程では、少なくとも2つの前記ティース部に前記導線が連続的に順次巻回されて少なくとも2つの巻線が構成されるとともに、それら巻線同士に渡る巻線間の導線が前記接続部に係止される。そして、整流子組付工程では、短絡部材に対して整流子本体が固定されて整流子が形成される。このようにすると、少なくとも2つの巻線が連続的に(導線が切断されることなく)順次構成されるので、巻線を容易に構成することができる。又、従来技術のような巻線から延びる導線の各端部(自由端)をそれぞれ接続部に接続するといった煩雑な接続作業を回避することができ、ひいては巻線から延びる導線と接続部との接続状態を容易に得ることができる。又、導線配設工程の際に、短絡部材に対して整流子本体が固定されていないため、(例えば導線を接続部に係止する際)整流子本体が邪魔になることがなく導線配設工程が容易となる。
請求項2に記載の発明によれば、短絡部材配置工程では、短絡部材が電機子コアの軸方向一端面から軸方向に隆起した台座上に配置されるとともに、前記接続部が台座の径方向外側の側面に支持される。よって、短絡部材が安定して配置され、後の導線配設工程等が容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、導線配設工程では、巻線同士に渡る巻線間の導線が渡り線とされながら1つの接続部に係止される。このようにすると、導線を多数箇所で切断するといった工程がないため、電機子の製造が容易となる。
請求項4に記載の発明によれば、導線配設工程では、巻線同士に渡る巻線間の導線がそれぞれの巻線に対応した接続部にそれぞれ係止され、その後の切断工程では、接続部同士の間における巻線間の導線が切断される。このようにすると、巻線同士に渡る巻線間の導線(即ち渡り線)がない電機子を得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、導線配設工程では、周方向に隣り合う前記ティース部に前記導線を連続的に順次巻回されて周方向に隣り合う巻線が順次構成される。このようにすると、周方向に隣り合わないティース部に導線を連続的に順次巻回する場合に比べて、巻線同士に渡る巻線間の導線を短くすることができ、ひいては切断工程にて切断してしまう導線を短くすることができる。
本発明によれば、巻線を容易に構成することができるとともに、巻線から延びる導線と整流子の接続部との接続状態を容易に得ることができる電機子の製造方法を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の直流モータ101は、固定子102と電機子(回転子)103とを備えている。固定子102は、略筒形状のヨークハウジング104と、該ヨークハウジング104の内周面に等角度間隔で配置固着された複数(本実施形態では6つ)のマグネット105とを備えている。本実施の形態では、マグネット105は6個(6極)設けられ、磁極数が6とされている。
電機子103は、図1及び図2に示すように、回転軸106と、該回転軸106に固定された電機子コア107と、同じく回転軸106に固定された整流子108等とを備える。電機子103は、図2に示すように、回転軸106の両端側がヨークハウジング104を含むハウジング(詳しくはヨークハウジング104及びその開口部を塞ぐエンドハウジングE)に保持された軸受Gにて回転可能に支持されている。尚、この状態で整流子108の外周には前記エンドハウジングEに保持され給電を行うための陽極側及び陰極側ブラシ109a,109bが摺接可能に押圧接触される。又、この状態で電機子コア107はマグネット105と対向して周囲を囲まれるように配置される。
電機子コア107は回転軸106を中心として放射状に延びる8個のティース部としてのティースT1〜T8を有し、該ティースT1〜T8間にはそれぞれスロットS1〜S8が形成されている(図1及び図4(a)参照)。詳述すると、電機子コア107は、図2に示すように、前記ティースT1〜T8(図2中、ティースT3,T7のみ図示)と、該ティースT1〜T8の基端部を周方向に連結してその内周に回転軸106が内嵌される環状の内径部107aとを備える。
前記電機子コア107における整流子108が配置される側である軸方向一端側(図2中、上側)にはインシュレータXが装着され、整流子108が配置されない側である軸方向他端側(図2中、下側)にはインシュレータYが装着されている。
本実施の形態のインシュレータXには、図2に示すように、前記ティースT1〜T8を覆うためのティース被覆部Xaと、前記内径部107aを覆うための内径部被覆部Xbと、内径部被覆部Xbから軸方向に隆起した台座Xcとが設けられている。台座Xcは、円環状に形成され、その上面(軸方向端面)が平面とされている。又、台座Xcは、突出(隆起)する方向に向かうほどその外周が小さくなるように形成されることで、径方向外側の側面が軸方向及び径方向に対して傾斜している(図2及び図5参照)。
そして、電機子103には、インシュレータX,Yが装着された電機子コア107の各ティースT1〜T8に(スロットS1〜S8内を通るように)集中巻にて巻回された巻線M1〜M8(図1及び図4(a)参照)と、複数の巻線M1〜M8を繋ぐ渡り線110とを連続して構成する導線Dが設けられている。尚、図4(a)は、電機子103を平面状に展開した模式図である。又、巻線M1〜M8は、ティースT1〜T8に巻回されることで該ティースT1〜T8の径方向に全体的に配設されるものであって、(ティースT1〜T8に対して)緊縛力を有するように配設されるものである。又、渡り線110は、周方向に複数配置されるティースT1〜T8の2つを結ぶように少なくとも1つの前記ティースを跨いで(越えて)配設されるものであって、(軸直交方向に対して)緊張力を有するように配設されるものである。
整流子108は、図2に示すように、整流子本体111と短絡部材112とからなる。整流子本体111は、略円筒形状の本体絶縁材113と、本体絶縁材113の外周面に周方向に24個配設されるセグメント1〜24(図4(a)参照)とを備える。尚、このセグメント1〜24は本体絶縁材113の外周で略円筒状をなし、その径方向外側から前記陽極側及び陰極側ブラシ109a,109bが当接(押圧接触)されることになる。
短絡部材112は、整流子本体111の軸方向端部に固定され、図4(a)に示すように、24個のセグメント1〜24を120度間隔に電気的に接続し、例えば、セグメント1,9,17の組や、セグメント5,13,21の組を短絡された(同電位)状態とする。詳しくは、短絡部材112は、図3に示すように、絶縁層(絶縁紙)114を挟む2つの層にそれぞれ24個ずつ配置された短絡片115,116を備える。一方(図3中、紙面手前側の層)の各短絡片115は、その径方向内側端部が径方向外側端部に対して周方向一方(図3中、時計回り方向)に60°ずれるように形成されている。又、他方(図3中、紙面奥側の層であって、破線で示す)の各短絡片116は、その径方向内側端部が径方向外側端部に対して周方向他方(図3中、反時計回り方向)に60°ずれるように形成されている。そして、2つの層の各短絡片115,116は、互いに径方向内側端部同士、及び径方向外側端部同士が(絶縁層114を挟まずに)それぞれ電気的に接続されている。これにより、短絡部材112における短絡片115,116の径方向外側端部は、120度間隔に電気的に接続されることになる。
そして、短絡部材112は、その各径方向外側端部がセグメント1〜24にそれぞれ電気的に接続されるように整流子本体111に固定されている。又、短絡部材112は、前記台座Xc上に配置されている(図2参照)。又、本実施の形態では、他方(図3中、紙面奥側の層であって、破線で示す)の短絡片116における径方向外側端部に径方向外側に突出する接続部116aが形成されている。本実施の形態の接続部116aは、24個の短絡片116において、周方向に3つおきに(即ち全体で8個)形成されている。又、本実施の形態の接続部116aは、図1に示すように、周方向に隣り合うティースT1〜T8(巻線M1〜M8)の各間に配置されるように設定されている。又、接続部116aは、短絡部材112が台座Xc上に配置された状態で、前記台座の径方向外側の(前記傾斜した)側面に沿った(即ち同様に傾斜した)形状とされている(図5参照)。尚、本実施の形態の接続部116aは、その先端側が径方向内側に折り返された形状とされている。そして、この接続部116aには、前記渡り線110が係止されて電気的に接続されている。
このように構成された電機子103においては、前記巻線M1〜M8は、前記短絡部材112を介して全部で1つの閉ループを構成する。尚、本実施の形態の巻線M1〜M8は、M1、M4、M7、M2、M5、M8、M3、M6、M1…の順で閉ループを構成している。即ち、図4(a)における巻線M1〜M8によって形成される回路を視覚的に分かり易く展開すると図4(b)のようになる。
次に、上記のように構成された電機子103の製造方法について詳述する。電機子103の製造方法は、「短絡部材配置工程」、「導線配設工程」、及び「整流子組付工程」を含む。
「短絡部材配置工程」では、整流子本体111が固定されていない短絡部材112を電機子コア107に対して配置する(図5参照)。詳しくは、「短絡部材配置工程」では、整流子本体111が固定されていない短絡部材112を前記台座Xc上に配置する。又、この際、前記接続部116aを台座Xcの径方向外側の側面に(当接させて)支持させる。
次に、「導線配設工程」では、少なくとも2つのティースT1〜T8に導線Dを連続的に順次巻回して少なくとも2つの巻線M1〜M8を構成するとともに、それら巻線M1〜M8同士に渡る(巻線M1〜M8同士を繋ぐ)巻線M1〜M8間の導線D(本実施の形態では、渡り線110)を接続部116aに係止させる(図5参照)。尚、図5では、「導線配設工程」後であって「整流子組付工程」前の状態を模式的に示すが、視覚的に分かり易くするために渡り線110については一本のみ図示している。詳しくは、本実施の形態の「導線配設工程」では、全てのティースT1〜T8に導線Dを連続的に順次巻回して全ての巻線M1〜M8を構成する。又、本実施の形態の「導線配設工程」では、ティースT1〜T8を2つ挟んだティースT1〜T8(例えば、ティースT5,T6を挟んだティースT4,T7)に導線Dを連続的に順次巻回することで、前記巻線M1〜M8同士に渡る巻線間の導線Dを渡り線110としながら1つの前記接続部116aに係止させる。尚、本実施の形態では、接続部116aと係止された導線D(渡り線110)とを更に溶接して電気的に接続する。
次に、「整流子組付工程」では、前記短絡部材112に対して整流子本体111を固定して整流子108を形成する。尚、この例では、図5に示すように、短絡部材112(その短絡片115,116)に予め接続孔112aを形成しておき、整流子本体111(そのセグメント1〜24)に予め接続ピン111aを形成しておき、接続ピン111aを接続孔112aに嵌合することでそれらを電気的に接続するようにしている。
このようにして、電機子103の製造が完了する。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)「短絡部材配置工程」では、整流子本体111が固定されていない短絡部材112が電機子コア107に対して配置される。その後、「導線配設工程」では、少なくとも2つのティースT1〜T8に導線Dが連続的に順次巻回されて少なくとも2つの巻線M1〜M8が構成されるとともに、それら巻線M1〜M8同士に渡る(巻線M1〜M8同士を繋ぐ)巻線間の導線D(本実施の形態では、渡り線110)が接続部116aに係止される。そして、「整流子組付工程」では、短絡部材112に対して整流子本体111が固定されて整流子108が形成される。このようにすると、少なくとも2つの巻線M1〜M8が連続的に(導線Dが切断されることなく)順次構成されるので、巻線M1〜M8を容易に構成することができる。又、従来技術のような巻線から延びる導線の各端部(自由端)をそれぞれ接続部に接続するといった煩雑な接続作業を回避することができ、ひいては巻線M1〜M8から延びる導線と接続部116aとの接続状態を容易に得ることができる。又、「導線配設工程」の際に、短絡部材112に対して整流子本体111が固定されていないため、(例えば導線D(渡り線110)を接続部116aに係止する際)整流子本体111が邪魔になることがなく「導線配設工程」が容易となる。
(2)「導線配設工程」では、全てのティースT1〜T8に導線Dが連続的に順次巻回されて全ての巻線M1〜M8が構成される。このようにすると、全ての巻線M1〜M8が連続的に(導線Dが切断されることなく)順次構成されるので、全ての巻線M1〜M8を容易に構成することができる。
(3)「短絡部材配置工程」では、短絡部材112が、電機子コア107の軸方向一端面に配置されたインシュレータXから軸方向に隆起した台座Xc上に配置されるとともに、接続部116aが台座Xcの径方向外側の側面に支持される。よって、短絡部材112が安定して配置され、後の「導線配設工程」等が容易となる。
(4)「導線配設工程」では、巻線M1〜M8同士に渡る巻線間の導線Dが渡り線110とされながら1つの接続部116aに係止される。このようにすると、導線Dを多数箇所で切断するといった工程がないため、電機子103の製造が容易となる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態の「導線配設工程」では、巻線M1〜M8同士に渡る巻線間の導線Dを渡り線110としながら1つの接続部116aに係止するとしたが、これに限定されず、渡り線110を構成しないような「導線配設工程」に変更してもよい。
例えば、図6〜図8に示すように変更してもよい。この例の短絡部材201では、接続部201aが形成された短絡片が周方向に2つ並んで配置されるとともに、それらの短絡片の間に接続部201aが形成されていない短絡片が1つ挟まれるように配置されている(図7参照)。言い換えると、周方向に隣り合う2つの巻線M1〜M8にそれぞれ対応した2つの接続部201aは、1つのセグメントを挟む2つのセグメントと対応した位置に形成されている。又、本実施の形態の周方向に2つ並んだ接続部201aは、ティースT1〜T8(巻線M1〜M8)と径方向に対向するように配置され、対向する巻線M1〜M8の両端部(巻線M1〜M8から延びる導線D)がそれぞれ接続されている(図7参照)。
このように構成された電機子においては、前記巻線M1〜M8は、前記短絡部材201を介して全部で1つの閉ループを構成する。尚、本実施の形態の巻線M1〜M8は、M5、M8、M3、M6、M1、M4、M7、M2、M5…の順で閉ループを構成している。即ち、図8(a)における巻線M1〜M8によって形成される回路を視覚的に分かり易く展開すると図8(b)のようになる。
上記のように構成される電機子の製造方法は、「短絡部材配置工程」、「導線配設工程」、「切断工程」、及び「整流子組付工程」を含む。即ち、上記実施の形態と同様に「短絡部材配置工程」を行う。次に「導線配設工程」では、図6に示すように、少なくとも2つのティースT1〜T8に導線Dを連続的に順次巻回して少なくとも2つの巻線M1〜M8を構成するとともに、それら巻線M1〜M8同士に渡る巻線間の導線Dをそれぞれの巻線に対応した接続部201aにそれぞれ係止させる。尚、この例の「導線配設工程」では、全てのティースT1〜T8に導線Dを連続的に順次巻回して全ての巻線M1〜M8を構成する。又、この例の「導線配設工程」では、周方向に隣り合うティースT1〜T8に導線Dを連続的に順次巻回する。次に、「切断工程」では、前記接続部201a同士の間における巻線間の導線Dを切断する(図6に示す破線部分で切断(除去)し、図7に示す状態とする)。そして、次に、上記実施の形態と同様に「整流子組付工程」を行う。
このようにすると、巻線M1〜M8同士に渡る巻線間の導線D(即ち上記実施の形態の渡り線110)がない電機子を得ることができる。よって、渡り線同士の短絡(レアショート)が発生することがない。又、この例の「導線配設工程」では、周方向に隣り合うティースT1〜T8に導線Dが連続的に順次巻回されて周方向に隣り合う巻線M1〜M8が順次構成される。このようにすると、周方向に隣り合わないティースT1〜T8に導線Dを連続的に順次巻回する場合に比べて、巻線M1〜M8同士に渡る巻線間の導線Dを短くすることができ、ひいては「切断工程」にて切断してしまう導線Dを短くすることができる。その結果、導線Dの無駄を低減し、材料費等を低減することができる。又、この例では、「整流子組付工程」を、「切断工程」の後に行うため、「切断工程」の際に、整流子本体111が邪魔になることがなく「切断工程」が容易となる。
又、この例における「導線配設工程」では、周方向に隣り合うティースT1〜T8に導線Dを連続的に順次巻回するとしたが、周方向に隣り合わない(例えば、ティースを2つ挟んだ)ティースに導線Dを連続的に順次巻回するように変更してもよい。
又、この例における「切断工程」と「整流子組付工程」の順番を逆にしてもよい。即ち、前記「導線配設工程」の後であって「切断工程」の前に、「整流子組付工程」で、前記短絡部材201に対して整流子本体111を固定して整流子を形成し、該整流子を電機子コア107に対して固定する。このようにすると、「切断工程」の前に、短絡部材201が整流子本体111に固定されて整流子が形成され、該整流子が電機子コア107に対して固定されるため、「切断工程」の際に、短絡部材201が安定して配置(固定)されるとともに切断される導線Dが安定することになり、「切断工程」が容易となる。
・上記実施の形態では、電機子コア107の軸方向一端面に配置されたインシュレータXには軸方向に隆起した台座Xcが形成されるとしたが、これに限定されず、台座Xcの形状(例えば径方向外側の側面の形状)を変更してもよいし、台座Xcを形成しなくてもよい。
・上記実施の形態の「導線配設工程」では、全てのティースT1〜T8に導線Dを連続的に順次巻回して全ての巻線M1〜M8を構成するとしたが、少なくとも2つのティースT1〜T8に導線Dを連続的に順次巻回して少なくとも2つの巻線M1〜M8を構成すれば、他の方法に変更してもよい。例えば、上記別例(図6〜図8参照)の構成の電機子の製造方法において、ティースT1〜T4に導線Dを連続的に順次巻回して巻線M1〜M4を構成すると同時に、180°反対側で(異なる導線Dを用いて)同様の作業を行う、即ちティースT5〜T8に導線Dを連続的に順次巻回して巻線M5〜M8を構成するようにしてもよい。
・上記実施の形態の短絡部材112(201)は、所定のセグメント同士を電気的に接続することができれば、他の構成のものに変更してもよい。
・上記実施の形態では、マグネット105の数が6、スロットS1〜S8の数が8、セグメント1〜24の数が24であるとしたが、これに限定されず、それぞれの値を変更して実施してもよい。例えば、マグネットの数を8、スロットの数を9、セグメントの数を36とした直流モータや、マグネットの数を10、スロットの数を12、セグメントの数を60とした直流モータ等に具体化してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項4又は5に記載の電機子の製造方法において、前記整流子組付工程を、前記切断工程の後に行うことを特徴とする電機子の製造方法。このようにすると、切断工程の際に、整流子本体が邪魔になることがなく切断工程が容易となる。
(ロ)請求項4又は5に記載の電機子の製造方法において、前記整流子組付工程を、前記切断工程の前に行い、その整流子組付工程では前記整流子を前記電機子コアに対して固定することを特徴とする電機子の製造方法。このようにすると、切断工程の前に、短絡部材が整流子本体に固定されて整流子が形成され、該整流子が前記電機子コアに対して固定されるため、切断工程の際に、短絡部材が安定して配置されるとともに切断される導線が安定することになり、切断工程が容易となる。
(ハ)請求項1乃至5、及び上記(イ)、(ロ)のいずれか1つに記載の電機子の製造方法において、前記導線配設工程では、全ての前記ティース部に前記導線を連続的に順次巻回して全ての前記巻線を構成することを特徴とする電機子の製造方法。このようにすると、全ての巻線が連続的に(導線が切断されることなく)順次構成されるので、全ての巻線を容易に構成することができる。
本実施の形態におけるモータの概略構成図。 本実施の形態におけるモータの要部断面図。 本実施の形態における短絡部材の平面図。 (a)本実施の形態の電機子を平面状に展開して説明するための説明図。(b)本実施の形態の電機子の巻線によって形成される回路図。 本実施の形態における電機子の製造方法を説明するための要部斜視図。 別例における電機子の製造方法を説明するための要部斜視図。 別例における電機子の製造方法を説明するための要部斜視図。 (a)別例の電機子を平面状に展開して説明するための説明図。(b)別例の電機子の巻線によって形成される回路図。
符号の説明
1〜24…セグメント、107…電機子コア、108…整流子、110…渡り線、111…整流子本体、112,201…短絡部材、116a,201a…接続部、D…導線、M1〜M8…巻線、T1〜T8…ティース(ティース部)、Xc…台座。

Claims (5)

  1. 周方向に複数のセグメントを有する整流子本体と、所定の前記セグメント同士を電気的に接続するための短絡部材とを有し、前記短絡部材に径方向外側に突出する接続部が形成された整流子と、
    放射状に延びる複数のティース部を有する電機子コアと、
    前記電機子コアの各前記ティース部に集中巻にて巻回された巻線を構成する導線と
    を備え、各前記巻線の両端部が前記接続部に接続されることで前記短絡部材を介して前記巻線が全部で1つの閉ループを構成する電機子の製造方法であって、
    前記整流子本体が固定されていない前記短絡部材を前記電機子コアに対して配置する短絡部材配置工程と、
    前記短絡部材配置工程の後、少なくとも2つの前記ティース部に前記導線を連続的に順次巻回して少なくとも2つの前記巻線を構成するとともに、それら巻線同士に渡る巻線間の導線を前記接続部に係止させる導線配設工程と、
    前記導線配設工程の後、前記短絡部材に対して前記整流子本体を固定して前記整流子を形成する整流子組付工程と
    を備えたことを特徴とする電機子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の電機子の製造方法において、
    前記電機子コアの軸方向一端面には、軸方向に隆起した台座が形成され、
    前記短絡部材は、前記台座上に配置可能とされるとともに前記接続部が前記台座の径方向外側の側面に沿った形状とされたものであって、
    前記短絡部材配置工程では、前記短絡部材を前記台座上に配置するとともに前記接続部を前記台座の径方向外側の側面に支持させることを特徴とする電機子の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の電機子の製造方法において、
    前記導線配設工程では、前記巻線同士に渡る巻線間の導線を渡り線としながら1つの前記接続部に係止させることを特徴とする電機子の製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載の電機子の製造方法において、
    前記導線配設工程では、前記巻線同士に渡る巻線間の導線をそれぞれの巻線に対応した前記接続部にそれぞれ係止させ、
    前記導線配設工程の後、前記接続部同士の間における前記巻線間の導線を切断する切断工程を備えたことを特徴とする電機子の製造方法。
  5. 請求項4に記載の電機子の製造方法において、
    前記導線配設工程では、周方向に隣り合う前記ティース部に前記導線を連続的に順次巻回することを特徴とする電機子の製造方法。
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JP2014007953A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Lg Innotek Co Ltd モーター

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