JP2007059093A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 排出制御を行うにあたり水位センサを不要とし、水位センサを用いることによる重量及び占有空間の増加を防止することが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 制御コントローラ60は、循環ポンプ32の負荷を検出し、検出した負荷に応じて生成水排出系40を制御して生成水を排出させることとしている。ここで、生成水量が多くなると、生成水が循環ポンプ32に流入し、循環ポンプ32の負荷が上昇する。このため、制御コントローラ60は、循環ポンプ32の負荷を検出することで、生成水の増加を検出することができ、水位センサを用いる必要がなくなっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムでは、燃料電池での発電によって燃料極側で水が生成されるため、この生成水を水素循環系に設けられた水セパレータで回収し、排出バルブを通じて系外に生成水を排出することが知られている。また、水セパレータに設けられた水位センサで生成水の水位を検出し、検出した水位が所定水位以上のときに排出バルブを開けて生成水を排出する燃料電池システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−124290号公報
しかし、従来の燃料電池システムでは、水位センサからの信号に基づいて生成水の排出制御を行うので、排出制御を行うには水位センサが必須となり、水位センサを用いることによる重量の増加、及び空間占有を避けることができなかった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、排出制御を行うにあたり水位センサを不要とし、水位センサを用いることによる重量及び占有空間の増加を防止することが可能な燃料電池システムを提供することにある。
本発明の燃料電池システムは、燃料ガスの供給を受ける燃料極及び酸化剤ガスの供給を受ける酸化剤極を有し、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電する燃料電池と、燃料電池の燃料極側から排出されるガスを燃料極下流から燃料極上流に循環させるガス循環ラインと、ガス循環ライン上に設けられ、燃料電池の燃料極側から排出されるガスを燃料極下流から燃料極上流に循環させる動力源となるガス循環ポンプと、燃料電池による発電によって生じた生成水を外部に排出する生成水排出手段と、生成水排出手段による生成水の排出を制御する制御手段とを備えている。さらに、制御手段は、ガス循環ポンプの負荷を検出し、検出した負荷に応じて生成水排出手段を制御して生成水を排出させる。
本発明によれば、制御手段は、ガス循環ポンプの負荷を検出し、検出した負荷に応じて生成水排出手段を制御して生成水を排出させることとしている。ここで、生成水量が多くなると、生成水がガス循環ポンプに流入し、ガス循環ポンプの負荷が上昇する。このため、制御手段は、ガス循環ポンプの負荷を検出することで、生成水の増加を検出することができ、水位センサを用いる必要がなくなっている。従って、生成水の排出制御を行うにあたり水位センサを不要とし、水位センサを用いることによる重量及び占有空間の増加を防止することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、同一又は同様の要素には同一の符号を付して説明を省略するものとする。
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。なお、図1では、一部構成の接続関係を省略するものとする。同図に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池10と、燃料ガス供給系20と、ガス循環系(ガス循環手段)30とを備えている。
燃料電池10は、燃料ガスである水素ガスと酸化剤ガスである酸素とを反応させることにより発電を行うものであって、水素ガスが供給される燃料極と酸素を含む空気が供給される酸化剤極とを有している。これら両極は電解質を挟んで重ね合わされて発電セルを構成しており、燃料電池10は、複数の発電セルが多段積層されたスタック構造となっている。
燃料ガス供給系20は、水素タンク21と、水素ガス供給配管22と、圧力調整弁23とからなっている。水素タンク21は、燃料電池10の燃料極に供給する水素ガスを蓄えておくものである。水素ガス供給配管22は水素タンク21と燃料電池10の燃料極側とを接続し、水素タンク21からの水素ガスを燃料電池10の燃料極側まで導くものである。圧力調整弁23は、水素ガス供給配管22に設けられ、開度を調整することにより、水素タンク21から燃料電池10の燃料極側に供給される水素ガスの供給量を制御し、水素ガスの供給量を制御することにより燃料電池10の燃料極側の圧力についても制御する構成となっている。
ガス循環系30は、発電に寄与することなく排出された水素ガスを再利用するためのものであって、循環配管(ガス循環ライン)31と、循環ポンプ(ガス循環ポンプ)32とからなっている。
循環配管31は、燃料電池10の燃料極側から排出されるガスを燃料極下流から燃料極上流に循環させる流路となるものであり、一端が燃料電池10の燃料極側出口に接続され、他端が圧力調整弁23と燃料極側入口との間の水素ガス供給配管22(すなわち図1の接続点A)に接続されている。循環ポンプ32は、循環配管31上に設けられ、燃料電池10の燃料極側から排出されるガスを燃料極下流から燃料極上流に循環させる動力源となるものである。
さらに、燃料電池システム1は、生成水排出系(生成水排出手段)40と圧力センサ50と制御コントローラ(制御手段)60とを備えている。生成水排出系40は、燃料電池10の発電により生じる生成水を外部に排出するものであり、水セパレータ(生成水回収手段)41と、生成水排出配管42と、排出バルブ43とを有している。
水セパレータ41は、燃料電池10から循環ポンプ32に至るまでの循環配管31上に設けられ、燃料電池10による発電によって生じた生成水を回収して貯蔵しておくものである。生成水排出配管42は、水セパレータ41に貯蔵された生成水を外部に導くものであり、一端が水セパレータ41の生成水貯蔵部の下面に接続され、他端が外部につながっている。排出バルブ43は、生成水排出配管42に設けられ、開度を調整することにより、水セパレータ41に蓄えられた生成水の排出を制御するものである。
圧力センサ50は、水セパレータ41から循環ポンプ32に至るまでの循環配管31に設置され、設置個所の圧力を検出するものである。なお、圧力センサ50は、循環配管31または接続点Aから燃料電池10に至るまでの水素ガス供給配管22であれば、どこに設置されていてもよいが、燃料電池10の下流であって循環ポンプ32の上流に配置されていることが圧力検出精度の面で望ましい。
制御コントローラ60は、本システム1の全体を制御するものであり、特には生成水排出系40による生成水の排出を制御する構成となっている。なお、本実施形態では水セパレータ41に貯蔵される生成水量を測定するための水位センサを有しておらず、生成水の排出制御を行うにあたり、循環ポンプ32の負荷を検出し、検出した負荷に応じて生成水排出系40を制御して生成水を排出させる構成となっている。
排出制御について説明する。まず、燃料電池10の発電によって生成水が生じ、生成量が多くなると、生成水が循環ポンプ32に流入する。このため、生成水が流入した分だけ、循環ポンプ32に負荷が掛かる。故に、制御コントローラ60は、循環ポンプ32の負荷を検出することで、生成水の増加を検出することができ、水位センサを用いる必要がなくなっている。
ここで、循環ポンプ32の負荷は、燃料電池10の運転圧力や水素ガスの循環量によっても変動するため、制御コントローラ60は、これら圧力や循環流量それぞれについて、生成水流入時の負荷変動データを記憶しておき、このデータを用いることで、適切な制御を行う構成となっている。
また、制御コントローラ60は、循環ポンプ32の負荷を検出するにあたり、循環ポンプ32の電流値を検出する構成となっている。ここで、循環ポンプ32に生成水が流入すると負荷が上昇するため、ガス循環ポンプは、ガスの循環流量を維持するため、電流値が増大する。これを利用して、制御コントローラ60は循環ポンプ32の負荷を検出する。なお、循環ポンプ32の負荷は、電流値によって検出される場合に限らず、ポンプの回転数など他の方法によって検出されても良い。
次に、第1実施形態に係る燃料電池システム1の動作を説明する。図2は、第1実施形態に係る燃料電池システム1の動作を示すフローチャートである。図2に示すように、まず、制御コントローラ60は、循環ポンプ32の電流値を計測する(ST1)。次いで、制御コントローラ60は、計測した電流値が規定値以上であるか否かを判断する(ST2)。上記規定値は、循環ポンプ32が最大出力を示す運転限界電流値よりも小さい値とされている。
図3は、規定値を説明するグラフである。図3に示すように、規定値は運転限界電流値よりも低い。ここで、運転限界電流値とは、循環ポンプ32の最大出力を得るための電流値である。すなわち、循環ポンプ32は、運転限界電流値の電流が供給されたときに最大出力を示し、たとえ運転限界電流値以上の電流が供給されたとしても最大出力以上の出力を示さないようになっている。
このように、規定値が運転限界電流値よりも小さい値とされているため、規定値を運転限界電流値以上としてしまうことにより、生成水がいくら流入しても循環ポンプ32の電流値が規定値以上とならず、排出制御が行われなくなってしまう事態を防止することができる。
なお、規定値は運転限界電流値から小さすぎる値でないことが望ましい。あまりに小さい値であると、過渡的な生成水の流入量の変化による誤検知(ステップST2での誤判断)を招く可能性があるためである。
再度、図2を参照する。計測した電流値が規定値以上でないと判断した場合(ST2:NO)、図2に示す処理は終了する。一方、計測した電流値が規定値以上であると判断した場合(ST2:YES)、制御コントローラ60は、水セパレータ41により回収された生成水が満水状態となったために、生成水が循環ポンプ32に流入して負荷が増大したと判断する。そして、制御コントローラ60は、排出バルブ43を開く(ST3)。これにより、生成水が外部に排出される。
このとき、制御コントローラ60は、排出バルブ43の開時間の計測を開始する(ST4)。そして、制御コントローラ60は、圧力センサ50からの信号に基づいて燃料極側の圧力を検出する(ST5)。
次いで、制御コントローラ60は、ステップST5において検出した燃料電池10の燃料極側の圧力と、予め記憶している水セパレータ41の生成水貯蔵容量とから、生成水の排出時間を求める(ST6)。ここで、単位時間あたりの生成水の排出量は、燃料電池10の燃料極側の圧力が大きくなるに従って増加する。このため、水セパレータ41の生成水が満水状態となって生成水を排出するときには、水セパレータ41の生成水貯蔵容量と圧力とから、適切な排出時間を求めることができる。
次に、制御コントローラ60は、再度、圧力センサ50からの信号に基づいて燃料極側の圧力を検出する(ST7)。そして、制御コントローラ60は、ステップST7において検出した圧力が所定値以下であるか否かを判断する(ST8)。ここで、ステップST7において検出した圧力が所定値以下であると判断した場合(ST8:YES)、生成水の排出が終了し、且つ、燃料極側のガス(主として水素ガス)までも排出していると考えられるため、制御コントローラ60は、排出バルブ43を閉じる(ST10)。その後、図2に示す処理は終了する。
一方、ステップST7において検出した圧力が所定値以下でないと判断した場合(ST8:NO)、生成水の排出中であると考えられるため、制御コントローラ60は、ステップST6において求めた排出時間が経過したか否かを判断する(ST9)。排出時間が経過していないと判断した場合(ST9:NO)、処理はステップST7に移行する。一方、排出時間が経過したと判断した場合(ST9:YES)、制御コントローラ60は、排出を完了させるべく、排出バルブ43を閉じる(ST10)。その後、図2に示す処理は終了する。
なお、上記のステップST6において、制御コントローラ60は、水セパレータ41に貯蔵された生成水が完全排出されるまでの時間を排出時間として算出してもよいし、生成水の排出後に水素ガス等が排出されしまう可能性が無いように、貯蔵された生成水が完全排出されるまでの時間から所定時間減じた時間を排出時間として算出してもよい。
このようにして、第1実施形態に係る燃料電池システム1によれば、循環ポンプ32の負荷を検出し、検出した負荷に応じて生成水排出系40を制御して生成水を排出させることとしている。ここで、生成水量が多くなると、生成水が循環ポンプ32に流入し、循環ポンプ32の負荷が上昇する。このため、制御コントローラ60は、循環ポンプ32の負荷を検出することで、生成水の増加を検出することができ、水位センサを用いる必要がなくなっている。従って、生成水の排出制御を行うにあたり水位センサを不要とし、水位センサを用いることによる重量及び占有空間の増加を防止することができる。
また、生成水排出系40は、燃料電池10から循環ポンプ32に至るまでの循環配管31上に、燃料電池10による発電によって生じた生成水を回収して貯蔵する水セパレータ41を有している。このため、燃料電池10の燃料極側で生じた生成水は、まず、循環ポンプ32に流入するまえに、水セパレータ41で貯蔵されることとなる。そして、水セパレータ41で貯蔵される生成水が満水状態などになったときに、生成水が循環ポンプ32に流入することとなる。これにより、水セパレータ41で生成水を貯蔵し、満水時等に循環ポンプ32の負荷が上昇することとなり、適切な生成水の排出制御を行うことができる。
また、制御コントローラ60は、循環ポンプ32の負荷を検出するにあたり循環ポンプ32の電流値を検出し、検出した電流値が規定値以上となったときに生成水排出系40を制御して生成水を排出させることとしている。ここで、循環ポンプ32の負荷が増加した場合、循環ポンプ32では、ガスの循環流量を維持するため、電流値が増大する。このため、循環ポンプ32の電流値を検出し、検出した電流値が規定値以上となったときに生成水を排出することで、適切に排出制御を行うことができる。
また、規定値は、循環ポンプ32が最大出力を示す運転限界電流値よりも小さい値とされている。このため、規定値を運転限界電流値以上としてしまうことにより、循環ポンプ32の電流値が規定値以上とならず、排出制御が行われなくなってしまう事態を防止することができる。
また、制御コントローラ60は、燃料電池10の燃料極側の圧力と、水セパレータ41の生成水貯蔵容量とから、生成水の排出時間を求め、生成水の排出を開始してから排出時間が経過したときに生成水の排出を完了させることとしている。ここで、生成水の排出については燃料電池10の燃料極側の圧力が大きくなると、単位時間あたりの生成水の排出量が増加する。このため、水セパレータ41の生成水が満水等になり生成水を排出するときに、水セパレータ41の生成水貯蔵容量と圧力とから、適切な排出時間を求めることができ、この排出時間経過後に排出を完了させることで、適切な排出制御を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る燃料電池システムは、第1実施形態のものと同様であるが、構成及び処理内容が第1実施形態のものと一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る燃料電池システム2の構成図である。同図に示すように、第2実施形態に係る燃料電池システム2は、新たに生成水通過配管(負荷増加手段、生成水通過ライン)70を備えている。
生成水通過配管70は、水セパレータ41の生成水貯蔵量に応じた量の生成水を通過させるものであり、一端が水セパレータ41の生成水貯蔵部と循環配管31との接続部Bよりも下側位置Cに接続され、他端が水セパレータ41と循環ポンプ32との間の循環配管31に接続されている。なお、生成水通過配管70の他端は、循環ポンプ32に直接接続されていてもよい。さらに、生成水通過配管70は、循環配管31よりも径が小さくされ、水セパレータ41の生成水貯蔵量の全体量に応じた一部分量の生成水を通過させる構成となっている。
このように構成されるため、生成水通過配管70は、水セパレータ41によって貯蔵されている生成水量が多くなるに従って、循環ポンプ32に流入する生成水量を増加させる手段として機能することとなる。
次に、第2実施形態に係る燃料電池システム2の動作について説明する。図5は、第2実施形態に係る燃料電池システム2の動作を示すフローチャートである。なお、図5に示すステップST11〜ST13は図2に示したステップST1〜ST3と同じであるため、説明を省略する。
図5に示すように、制御コントローラ60は、排出バルブ43を開いた後(ST13の後)、再度循環ポンプ32の電流値を計測する(ST14)。次いで、制御コントローラ60は、ステップST14にて検出した電流値が規定値よりも小さい第2規定値を以下であるか否かを判断する(ST15)。第2規定値とは、図3に示すような値であって、循環ポンプ32に生成水の流入がないときの電流値よりも大きい値である。
電流値が第2規定値を以下でないと判断した場合(ST15:NO)、処理はステップST14に移行する。一方、電流値が第2規定値を以下であると判断した場合(ST15:YES)、制御コントローラ60は、排出バルブ43を閉じ(ST16)、図5に示す処理は終了する。
このようにして、第2実施形態に係る燃料電池システム2によれば、第1実施形態と同様に、従って、生成水の排出制御を行うにあたり水位センサを不要とし、水位センサを用いることによる重量及び占有空間の増加を防止することができる。また、適切な生成水の排出制御を行うことができ、循環ポンプ32の電流値が規定値以上とならず、排出制御が行われなくなってしまう事態を防止することができる。
さらに、第2実施形態によれば、制御コントローラ60は、循環ポンプ32の電流値が規定値よりも小さい第2規定値以下となったときに、生成水の排出を完了させることとしている。ここで、生成水が適切に排出されて循環ポンプ32への生成水の流入量が減少した場合、循環ポンプ32では、電流値が減少する。このため、循環ポンプ32の電流値が規定値よりも小さい第2規定値以下となったときに、生成水の排出を完了させることで、適切に排出制御を行うことができる。
また、第2規定値は、循環ポンプ32に生成水の流入がないときの電流値よりも大きい値とされている。このため、第2規定値を生成水の流入がないときの電流値以下としてしまうことにより、生成水の排出を行い続けても循環ポンプ32の電流値が第2規定値以下とならず、生成水の排出が適切に完了しなくなってしまう事態を防止することができる。
また、水セパレータ41によって貯蔵されている生成水量が多くなるに従って、循環ポンプ32に流入する生成水量を増加させる生成水通過配管70をさらに備えるので、水セパレータ41が満水状態となって生成水が循環ポンプ32に流入してくる段階で循環ポンプ32の負荷が増加するのでなく、水セパレータ41に貯蔵される生成水量に応じた量の生成水が循環ポンプ32に流入して負荷が増加することとなる。これにより、水セパレータ41の満水状態を待つことなく、排出制御を開始することができる。なお、水セパレータ41の満水状態を待つことなく排出制御を開始するには、図3に示すように規定値を第1実施形態のものよりも小さくしておくことが望ましい。
また、生成水通過配管70は、一端が水セパレータ41の生成水貯蔵部と循環配管31との接続部よりも下側位置に接続され、他端が循環ポンプ32または水セパレータ41と循環ポンプ32との間の循環配管31に接続され、生成水貯蔵量に応じた量の生成水を通過させる。このため、簡易な構成で、規定値を小さな値とし、水セパレータ41の満水状態を待つことなく、排出制御を開始することが可能となる。
また、生成水通過配管70は、循環配管31よりも径が小さくされ、生成水貯蔵量の全体量に応じた一部分量の生成水を通過させる構成となっている。このため、生成水通過配管70の径が循環配管31の径よりも大きいために、水セパレータ41によって生成水が貯蔵されずに流れ出してしまうことを防止するができる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態に係る燃料電池システムは、第1実施形態のものと同様であるが、構成及び処理内容が第1実施形態のものと一部異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
図6は、本発明の第3実施形態に係る燃料電池システム3の構成図である。同図に示すように、第3実施形態に係る燃料電池システム3は、水セパレータ41を有しておらず、代わりに循環ポンプ32が生成水を蓄える水溜部を有している。また、水セパレータ41を有してないため、生成水排出系40は、循環ポンプ32の水溜部に蓄えられる生成水を排出することとなる。
次に、第3実施形態に係る燃料電池システム3の動作を説明する。図7は、第3実施形態に係る燃料電池システム3の動作を示すフローチャートである。
図7に示すように、制御コントローラ60は、まず、循環ポンプ32の電流値と、その電流値の継続時間と、燃料極側の圧力とを計測する(ST21)。次に、制御コントローラ60は、循環ポンプ32の電流値、及び電流値の持続時間から、水溜部内に蓄えられている生成水量を推定する(ST22)。ここで、水溜部内の生成水量は循環ポンプ32の負荷に直接的に影響する。従って、制御コントローラ60は、水溜部内の生成水量を推定することで、循環ポンプ32の負荷を検出しているとも言える。
そして、制御コントローラ60は生成水の排出が必要か否かを判断する(ST23)。このとき、制御コントローラ60は、推定した生成水量が所定量以上であるか否かを判断する。ここで、推定した生成水量が所定量以上でないと判断した場合(ST23:NO)、図7に示す処理は終了する。
一方、推定した生成水量が所定量以上であると判断した場合(ST23:YES)、制御コントローラ60は、排出バルブ43を開く(ST24)。次いで、制御コントローラ60は、排出バルブ43の開時間の計測を開始し(ST25)、圧力センサ50からの信号に基づいて燃料極側の圧力を検出する(ST26)。
次いで、制御コントローラ60は、ステップST26において検出した燃料電池10の燃料極側の圧力と、ステップST22において推定した生成水量とから、生成水の排出時間を求める(ST27)。その後、ステップST28〜ST31において図2に示したステップST7〜ST10と同様の処理が行われ、図7に示す処理は終了する。
このようにして、第3実施形態に係る燃料電池システム3によれば、第1実施形態と同様に、生成水の排出制御を行うにあたり水位センサを不要とし、水位センサを用いることによる重量及び占有空間の増加を防止することができる。
さらに、第3実施形態によれば、循環ポンプ32は生成水を蓄える水溜部を有し、生成水排出系40は循環ポンプ32の水溜部内に蓄えられる生成水を排出する構成となっている。このため、水セパレータ41の構成を省略することができる。
また、循環ポンプ32の負荷を検出するにあたり循環ポンプ32の電流値、及び電流値の持続時間から、水溜部内に蓄えられている生成水量を推定し、推定した生成水量が所定量以上であるときに生成水排出系40を制御して生成水を排出させることとしている。ここで、循環ポンプ32の電流値は既に説明したように、蓄えられる生成水量との相関がある。また、電流値の持続時間は負荷増加が過渡的なものでないことを示している。このため、循環ポンプ32の電流値、及び電流値の持続時間から、水溜部内に蓄えられている生成水量を正確に推定することができる。
さらに、推定した生成水量と燃料極側の圧力とから排出時間を求め、排出時間が経過すると生成水の排出を完了することとしている。ここで、上記したように、燃料極側の圧力が大きくなると、単位時間あたりの生成水の排出量が増加する。このため、推定した生成水量と燃料極側の圧力とから適切な排出時間を求めることができ、この排出時間経過後に排出を完了させることで、適切な排出制御を行うことができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよし、各実施形態を組み合わせるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 第1実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 規定値を説明するグラフである。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 第2実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 第3実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1〜3…燃料電池システム
10…燃料電池
20…燃料ガス供給系
21…水素タンク
22…水素ガス供給配管
23…圧力調整弁
30…ガス循環系
31…循環配管(ガス循環ライン)
32…循環ポンプ(ガス循環ポンプ)
40…生成水排出系(生成水排出手段)
41…水セパレータ(生成水回収手段)
42…生成水排出配管
43…排出バルブ
50…圧力センサ
60…制御コントローラ(制御手段)
70…生成水通過配管(負荷増加手段、生成水通過ライン)

Claims (12)

  1. 燃料ガスの供給を受ける燃料極及び酸化剤ガスの供給を受ける酸化剤極を有し、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の燃料極側から排出されるガスを燃料極下流から燃料極上流に循環させるガス循環ラインと、
    前記ガス循環ライン上に設けられ、前記燃料電池の燃料極側から排出されるガスを燃料極下流から燃料極上流に循環させる動力源となるガス循環ポンプと、
    前記燃料電池による発電によって生じた生成水を外部に排出する生成水排出手段と、
    前記生成水排出手段による生成水の排出を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記ガス循環ポンプの負荷を検出し、検出した負荷に応じて前記生成水排出手段を制御して生成水を排出させる
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記生成水排出手段は、前記燃料電池から前記ガス循環ポンプに至るまでのガス循環ライン上に設けられ且つ前記燃料電池による発電によって生じた生成水を回収して貯蔵する生成水回収手段を有し、
    前記制御手段は、前記生成水回収手段により回収して貯蔵された生成水を外部に排出させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御手段は、前記ガス循環ポンプの負荷を検出するにあたり前記ガス循環ポンプの電流値を検出し、検出した電流値が規定値以上となったときに前記生成水排出手段を制御して生成水を排出させることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記規定値は、前記ガス循環ポンプが最大出力を示す運転限界電流値よりも小さい値とされていることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御手段は、前記ガス循環ポンプの電流値が前記規定値よりも小さい第2規定値以下となったときに、生成水の排出を完了させることを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の燃料電池システム。
  6. 前記第2規定値は、前記ガス循環ポンプに生成水の流入がないときの電流値よりも大きい値とされていることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
  7. 前記制御手段は、前記燃料電池の燃料極側の圧力と、前記生成水回収手段の生成水貯蔵容量とから、生成水の排出時間を求め、生成水の排出を開始してから前記排出時間が経過したときに生成水の排出を完了させることを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記生成水回収手段によって貯蔵されている生成水量が多くなるに従って、前記ガス循環ポンプに流入する生成水量を増加させる負荷増加手段をさらに備えることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  9. 前記負荷増加手段は、一端が前記生成水回収手段の生成水貯蔵部と前記ガス循環ラインとの接続部よりも下側位置に接続され、他端が前記ガス循環ポンプまたは前記生成水回収手段とガス循環ポンプとの間のガス循環ラインに接続され、生成水貯蔵量に応じた量の生成水を通過させる生成水通過ラインであることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。
  10. 前記生成水通過ラインは、前記ガス循環ラインよりも径が小さくされ、生成水貯蔵量の全体量に応じた一部分量の生成水を通過させることを特徴とする請求項9に記載の燃料電池システム。
  11. 前記ガス循環ポンプは、生成水を蓄える水溜部を有し、
    前記生成水排出手段は、前記ガス循環ポンプの水溜部内に蓄えられる生成水を排出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  12. 前記制御手段は、前記ガス循環ポンプの負荷を検出するにあたり前記ガス循環ポンプの電流値、及び前記電流値の持続時間から、前記水溜部内に蓄えられている生成水量を推定し、前記推定した生成水量が所定量以上であるときに前記生成水排出手段を制御して生成水を排出させ、推定した生成水量と前記燃料電池の燃料極側圧力とから排出時間を算出し、生成水を排出してから前記排出時間が経過すると前記生成水排出手段を制御して生成水の排出を完了することを特徴とする請求項11に記載の燃料電池システム。
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