JP2007058264A - ファイル管理装置及びファイル管理方法並びにプログラム - Google Patents

ファイル管理装置及びファイル管理方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 利用者によって復旧要求される可能性が高い削除ファイルを、高い確率で復旧できるようする。
【解決手段】 新規作成ファイルに割り当てるブロックを確保する際、領域確保手段13は、先ずファイルが割り当てられたことのない未使用ブロックおよび削除日から保護期間が経過している削除ファイルに割り当てられている保護期間経過ブロックから上記ファイルに割り当てるブロックを確保する。それでも、ファイルサイズ以上のブロックを確保できない場合は、削除日時から保証期間(保護期間よりも短い)は経過しているが、保護期間は経過していない削除ファイルに割り当てられている保護期間中ブロックからブロックを確保する。それでも、確保に失敗した場合は、確保失敗とし、削除日時から保証期間が過ぎていないファイルが割り当てられているブロックは、確保処理の対象から外す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、削除ファイルを復旧することが可能なファイル管理技術に関し、特に、利用者によって復旧要求される可能性が高い削除ファイルを、高い確率で復旧できるようにしたファイル管理技術に関する。
従来、磁気ディスク装置などの記憶装置上に作成されたファイルを削除する場合、削除要求されたファイルのファイル管理情報(ファイルが割り当てられているデータ領域を示す情報などを含む)を削除し、そのファイルに割り当てられていたデータ領域を解放するが一般的であった。この方法は、削除要求されたファイルに割り当てられていたデータ領域が即座に解放されるため、データ領域を有効利用することができる。しかし、削除ファイルを復旧することが必要な事態が発生しても、データが上書きされていてファイルを復旧できない可能性が高いものになってしまうという問題がある。
そこで、ファイル管理情報に、ファイルが削除済みであるか否かを示す識別子を含ませ、削除要求があった場合には、該当するファイル管理情報中の識別子を削除済みを示すものに更新するだけで、データ領域の解放は行わず、復旧要求があった場合には、該当するファイル管理情報中の識別子を未削除を示すものに更新するという技術が提案された(例えば、特許文献1,2)。なお、削除ファイルを復旧するという目的を達成するためには、識別子を削除済みとしたファイルに割り当てたデータ領域を解放しない方が良いが、そのようにすると、データ領域の有効利用が図れなくなるため、特許文献1,2においては、ファイル作成時にデータ領域が不足した場合、削除日時が古いファイルに割り当てられているデータ領域から順番に解放するようにしている。
特開平6−348555号公報 特開平7−334397号公報
一般に、復旧要求されるファイルの多くは、削除されてから余り時間が経っていないファイルであるので、削除日時が古いファイルに割り当てられているデータ領域から順番に解放することにより、利用者によって復旧要求されたファイルを復旧できる確率が高くなる。しかし、特許文献1,2に記載されている従来の技術は、ファイル作成時にデータ領域が不足した場合、ファイルを作成するために必要になるデータ領域が確保できるまで、無制限に削除ファイルに割り当てられていたデータ領域を解放するようにしているため、復旧要求される可能性が高い、削除日時から余り時間の経っていない削除ファイルに割り当てられていたデータ領域も解放されてしまい、復旧不可能になるという問題がある。
〔発明の目的〕
そこで、本発明の目的は、利用者によって復旧要求される可能性が高い削除ファイルを、高い確率で復旧できるようにすることにある。
本発明にかかる第1のファイル管理装置は、
ファイルが格納されるデータ領域と、
削除ファイルに対する保証期間が格納される保証期間記憶部と、
削除ファイルに対する、前記保証期間よりも長い保護期間が格納される保護期間記憶部と、
ファイルを作成する際、前記データ領域中の未だファイルが割り当てられたことのない未使用領域および削除日時から前記保護期間が経過している削除ファイルに割り当てられている保護期間経過領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、前記未使用領域および前記保護期間経過領域だけでは前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、削除日時から前記保証期間は経過しているが、前記保護期間は経過していない削除ファイルに割り当てられている保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、それでも前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、確保失敗とする領域確保手段とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第2のファイル管理装置は、第1のファイル管理装置において、
前記領域確保手段が、前記保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保する際には、削除日時が古い削除ファイルに割り当てられていた領域から順に確保する構成を有することを特徴とする。
本発明にかかる第3のファイル管理装置は、
複数のブロックから構成され、ファイルが格納されるデータ領域と、
削除ファイルに対する保証期間が格納される保証期間記憶部と、
削除ファイルに対する、前記保証期間よりも長い保護期間が格納される保護期間記憶部と、
ファイルを作成する際、前記データ領域中の未だファイルが割り当てられたことのない未使用ブロックおよび削除日時から前記保護期間が経過している削除ファイルに割り当てられている保護期間経過ブロックから前記ファイルに割り当てるブロックを確保し、前記未使用ブロックおよび前記保護期間経過ブロックだけでは前記ファイルを作成するために必要になるブロックを確保できなかった場合は、削除日時から前記保証期間は経過しているが、前記保護期間は経過していない削除ファイルに割り当てられている保護期間中ブロックから前記ファイルに割り当てるブロックを確保し、それでも前記ファイルを作成するために必要になるブロックを確保できなかった場合は、確保失敗とする領域確保手段とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第4のファイル管理装置は、第3のファイル管理装置において、
前記領域確保手段が、前記保護期間中ブロックから前記ファイルに割り当てるブロックを確保する際には、削除日時が古い削除ファイルの割り当てられていたブロックから順に確保する構成を有することを特徴とする。
本発明にかかる第5のファイル管理装置は、第4のファイル管理装置において、
前記データ領域中の各ブロック毎のブロック管理情報であって、そのブロックが使用中ファイルに割り当てられているか否かを示す識別子と、そのブロックに割り当てられていたファイルが削除された日時とを含むブロック管理情報が格納されたデータ領域管理部を備え、且つ、
前記領域確保手段が、前記データ領域管理部に格納されているブロック管理情報に基づいて、未使用ブロック、保護期間経過ブロックおよび保護期間中ブロックを認識する構成を有することを特徴とする。
本発明にかかる第6のファイル管理装置は、第5のファイル管理装置において、
入力された保証期間を前記保証期間記憶部に格納し、入力された保護期間を前記保護期間記憶部に格納する保証期間・保護期間設定手段を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第1のファイル管理方法は、
ファイルが格納されるデータ領域と、削除ファイルに対する保証期間が格納される保証期間記憶部と、削除ファイルに対する、前記保証期間よりも長い保護期間が格納される保護期間記憶部とを有するファイル管理装置において、
ファイルを作成する際、前記データ領域中の未だファイルが割り当てられたことのない未使用領域および削除日時から前記保護期間が経過している削除ファイルに割り当てられている保護期間経過領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、前記未使用領域および前記保護期間経過領域だけでは前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、削除日時から前記保証期間は経過しているが、前記保護期間は経過していない削除ファイルに割り当てられている保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、それでも前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、確保失敗とすることを特徴とする。
本発明にかかる第2のファイル管理方法は、第1のファイル管理方法において、
前記保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保する際には、削除日時が古い削除ファイルに割り当てられていた領域から順に確保する構成を有することを特徴とする。
本発明にかかる第1のプログラムは、
ファイルが格納されるデータ領域と、削除ファイルに対する保証期間が格納される保証期間記憶部と、削除ファイルに対する、前記保証期間よりも長い保護期間が格納される保護期間記憶部とを有するコンピュータを、
ファイルを作成する際、前記データ領域中の未だファイルが割り当てられたことのない未使用領域および削除日時から前記保護期間が経過している削除ファイルに割り当てられている保護期間経過領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、前記未使用領域および前記保護期間経過領域だけでは前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、削除日時から前記保証期間は経過しているが、前記保護期間は経過していない削除ファイルに割り当てられている保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、それでも前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、確保失敗とする領域確保手段として機能させる。
本発明にかかる第2のプログラムは、第1のプログラムにおいて、
前記領域確保手段が、前記保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保する際には、削除日時が古い削除ファイルに割り当てられていた領域から順に確保する構成を有することを特徴とする。
〔作用〕
ファイルを作成する際、領域確保手段が、データ領域中の未だファイルが割り当てられたことのない未使用領域および削除日時から保護期間が経過している削除ファイルに割り当てられている保護期間経過領域から上記ファイルに割り当てる領域を確保する。未使用領域および保護期間経過領域だけでは上記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、更に、削除日時から保証期間は経過しているが、保護期間は経過していない削除ファイルに割り当てられている保護期間中領域から上記ファイルに割り当てる領域を確保する。それでも上記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、領域確保手段は、確保失敗とする。
本発明によれば、利用者によって復旧要求される可能性が高い削除ファイルを、高い確率で復旧することが可能になる。その理由は、新規に作成するファイルにデータ領域を割り当てる際、未使用領域、保護期間経過領域および保護期間中領域を対象にして領域割り当て処理を行い、削除してから余り時間が経っていないファイルが割り当てられている保証期間中領域は、領域割り当て処理の対象外にする領域確保手段を備えているからである。つまり、ファイル作成時にデータ領域が不足しても、利用者によって復旧要求される可能性の高いファイルが割り当てられている領域(削除されてから保証期間が経過していないファイルに割り当てられている領域)は、領域割り当て処理の対象外としているので、利用者によって復旧要求される可能性が高い削除ファイルを、高い確率で復旧することが可能になる。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施の形態の構成〕
図1は、本発明にかかるファイル管理装置の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。同図を参照すると、ファイル管理装置1には、磁気ディスク装置などの記憶装置2が接続されると共に、コンピュータ等の上位装置3が接続されている。上位装置3には、入力部4および表示部5が接続されている。
記憶装置2は、ファイル管理部20と、データ領域管理部30と、データ領域40と、保証期間記憶部50と、保護期間記憶部60とを備えている。
ファイル管理部20には、図2に示すように、作成したファイルのファイル管理情報21が格納される。ファイル管理情報21は、削除ファイルかどうかを表す識別子22と、ファイルの作成日時あるいは削除日時を示す日時情報23と、ファイルが割り当てられているデータ領域40上のブロック41を示す位置情報24とを含んでいる。更に、ファイル管理部20には、データ領域40上の削除ファイルディレクトリエントリ45を指し示す特別なファイル管理情報26も格納されている。
データ領域管理部30には、図2に示すように、データ領域40の各ブロック41に対応するブロック管理情報31が格納される。データ領域管理部30におけるブロック管理情報31の並び順は、データ領域40におけるブロック41の並び順と対応している。ブロック管理情報31は、対応するブロック41が空きであるか否かを示す識別子32と、対応するブロック41に割り当てられていたファイルが削除された日時を示す日時情報33とを含んでいる。
データ領域40は、図2に示すように、複数のブロック41から構成される。ブロック41は、ファイルにデータ領域を割り当てるときの割り当て単位となる。ブロック41に記録される内容は、通常のファイルが割り当てられているブロックの場合はファイルの内容21と一致し、ディレクトリが割り当てられているブロックの場合は、そのディレクトリ内にあるファイルのファイル名43と、ファイルに対応するファイル管理情報の番号44との対の一覧となる。また、データ領域40には、削除ファイルディレクトリエントリ45となるブロックも存在し、削除ファイルディレクトリエントリ45には、削除ファイルのファイル名と、上記削除ファイルのファイル管理情報の番号とが対応付けて登録される。
保証期間記憶部50には、保証期間51が格納され、保護期間記憶部60には保護期間61が格納される。保証期間51は、ファイルの削除後、そのファイルの内容が変更されないことを保証する一定の時間を表す。つまり、ファイルを削除してから保証期間51内であれば、ファイルの内容は削除前と全く同じであることが保証される。保護期間61は、データ領域40に空きがなくならない限り、ファイルの削除後、そのファイルの内容が変更されないことを保証する一定の時間を表す。なお、これら2つの期間は、保護期間>保証期間の関係を満たす必要がある。即ち、保護期間を保証期間よりも長くする必要がある。また、保証期間記憶部50および保護期間記憶部60には、初期状態においては、デフォルト値が格納されている。
ファイル管理装置1は、ファイル作成手段11と、ファイル削除手段12と、領域確保手段13と、領域解放手段14と、復旧手段15と、削除ファイル参照手段16と、ファイル名削除手段17と、保証期間・保護期間設定手段18とを備えている。
ファイル作成手段11は、作成要求されたファイルのファイル管理情報21をファイル管理部20に格納する機能や、作成要求されたファイルのサイズを含んだ領域確保要求を領域確保手段13に発行する機能を有する。
ファイル削除手段12は、削除要求されたファイルのファイル管理情報21中の識別子22を“削除”に変更する機能や、領域解放手段14に対して削除要求されたファイルに割り当てられているブロックのブロック番号を含む、解放要求を発行する機能などを有する。
領域確保手段13は、領域確保要求中のファイルサイズ分のブロック41を確保し、確保したブロック41に対応するブロック管理情報31中の識別子32を“確保”に更新する機能や、確保したブロック41をファイル作成手段11に通知する機能を有する。
ここで、領域確保手段13は、次のような規則に基づいて、ファイルサイズ分のブロックを確保する。データ領域40は、図3に示すように、以下の(a)〜(e)の5種類の領域(ブロック)に分類する。
(a)まだ、ファイルに割り当てられたことのない領域(未使用ブロック)。
(b)作成したファイルに割り当てられている領域(使用中ブロック)。
(c)削除ファイルに割り当てられている領域であり、保証期間内にある領域(保証期間中ブロック)。即ち、現在日時≦削除日時+保証期間であるブロック。
(d)削除ファイルに割り当てられている領域であり、削除日時から保証期間は経過しているが、保護期間は経過していない領域(保護期間中ブロック)。即ち、削除日時+保証期間<現在日時≦削除日時+保護期間であるブロック。
(e)削除ファイルに割り当てられている領域であり、削除日時から保護期間が経過した領域(保護期間経過ブロック)。すなわち、削除日時+保護期間<現在日時であるブロック。
領域確保手段13では、先ず、(a)の未使用ブロック及び(e)の保護期間経過ブロックからファイルに割り当てるブロックを確保する。それでもファイルサイズ分のブロックを確保できなかった場合は、(d)の保護期間中ブロックからブロックを確保する。それでも、ファイルサイズ分のブロックを確保できなかった場合は、領域の確保失敗とする。(c)の保証期間中ブロック及び(b)の使用中ブロックからは、領域の確保は行わない。
領域解放手段14は、ファイル削除手段12から通知されたブロックのブロック管理情報31中の識別子32を“空き”に更新する機能を有する。
復旧手段15は、復旧要求されたファイルのファイル管理情報21中の識別子22を“使用中”に更新する機能を有する。
削除ファイル参照手段16は、削除ファイルディレクトリエントリ45に格納されている削除ファイルのファイル名の一覧を上位装置3へ送り、上位装置3の利用者によって指定されたファイル名の削除ファイルの内容を上位装置3へ送る機能を有する。
ファイル名削除手段17は、削除ファイルディレクトリエントリ45に格納されている削除ファイルのファイル名の一覧を上位装置3へ送り、上位装置3の利用者によって指定されたファイル名およびそれと対応するファイル管理情報の番号とを削除ファイルディレクトリエントリ45から削除する機能を有する。
なお、ファイル管理装置1は、コンピュータによって実現可能なものであり、コンピュータによって実現する場合は、例えば、次のようにする。コンピュータをファイル管理装置1として機能させるためのプログラムを記録したディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせる。コンピュータは、読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自コンピュータ上に、ファイル作成手段11、ファイル削除手段12、領域確保手段13、領域解放手段14、復旧手段15、削除ファイル参照手段16、ファイル名削除手段17、および保証期間・保護期間設定手段18を実現する。
〔第1の実施の形態の動作の説明〕
次に、本実施の形態の動作について詳細に説明する。
〔ファイル作成時の動作〕
先ず、ファイル作成時の動作について説明する。上位装置3からファイル名およびファイルサイズを含むファイル作成要求が送られてくると、ファイル管理装置1内のファイル作成手段11は、図4のフローチャートに示すように、識別子22=“使用中”、日時情報23=“現在日時”としたファイル管理情報21を作成し、ファイル管理部20に登録する(ステップS41)。なお、この時点では、位置情報24には、何も設定されていない。
その後、ファイル作成手段11は、作成要求されたファイルのサイズを含む領域確保要求を領域確保手段13に対して発行する。これにより、領域確保手段13は、領域確保処理を実行する(ステップS42)。
図5及び図6は、領域確保手段13が行う領域確保処理の一例を示すフローチャートである。領域確保手段13は、ファイル作成手段11から領域確保要求が渡されると、図5のフローチャートに示すように、データ領域管理部30に格納されているブロック管理情報31の内、先頭のブロック管理情報31に注目する(ステップS51)。その後、領域確保手段13は、注目中のブロック管理情報31が、未使用ブロック或いは保護期間経過ブロックに対応するブロックであるか否かを調べる(ステップS53〜S55)。即ち、識別子32=“空き”で、且つ、日時情報33=“NULL”のブロック管理情報31(ステップS53,S54が共にYESとなるブロック管理情報31)は、未使用ブロックに対応するブロック管理情報31と判断する。また、識別子32=“空き”、日時情報33≠“NULL”で、且つ、日時情報33によって示される削除日時が保護期間を経過しているブロック管理情報31(ステップS53がYES、ステップS54がNO、ステップS55がYES)は、保護期間経過ブロックに割り当てられているブロック管理情報31と判断する。
そして、注目しているブロック管理情報31が、未使用ブロックに対応するものでも、保護期間経過ブロックに対応するものでもない場合(ステップS53がNOの場合、或いはステップS55がNOの場合)は、次のブロック管理情報31に注目する(ステップS51)。
これに対して、注目しているブロック管理情報が、未使用ブロック或いは保護期間結果ブロックに対応するものである場合は、注目中のブロック管理情報31の識別子を“確保”に変更する(ステップS56)。その後、領域確保手段13は、領域確保要求に含まれているファイルサイズ以上のブロック41を確保できたか否かを調べる(ステップS57)。
そして、ファイルサイズ以上のブロック41を確保できた場合(ステップS57がYES)は、確保した全てのブロック41のブロック番号を要求元のファイル作成手段11に通知した後(ステップS58)、その処理を終了する。これに対して、ファイルサイズ以上のブロック41を確保できなかった場合(ステップS57がNO)は、次のブロック管理情報31に注目し(ステップS51)、前述した処理と同様の処理を行う。
データ領域管理部30に格納されている全てのブロック管理情報31に注目しても、ファイルサイズ以上のブロック41を確保できなかった場合(ステップS52がNO)には、領域確保手段13は、図6のフローチャートに示す処理を行う。即ち、未使用ブロック及び保護期間結果ブロックからだけでは、ファイルサイズ以上のブロック41を確保できなかった場合は、図6のフローチャートに示す処理を実行する。
図6を参照すると、領域確保手段13は、先ず、データ領域管理部30に格納されているブロック管理情報31の先頭のブロック管理情報31に注目し(ステップS61)、そのブロック管理情報31が保護期間中ブロックに対応するものか否かを調べる(ステップS63,S64)。即ち、識別子32=“空き”で、且つ、日時情報33によって示される削除日時が、保証期間は経過しているが、保護期間は経過していないものである場合、注目中のブロック管理情報は、保護期間中ブロックに対応するものであると判断する。
そして、注目中のブロック管理情報31が、保護期間中ブロックに対応するものではない場合(ステップS63或いはステップS64がNO)は、領域確保手段13は、次のブロックに注目する(ステップS61)。これに対して、注目中のブロック管理情報31が、保護期間中ブロックに対応するものである場合(ステップS63,S64が共にYES)は、注目中のブロック管理情報31の識別子32を“確保”に変更した後(ステップS65)、ファイルサイズ以上のブロック41を確保できたか否かを調べる(ステップS66)。
そして、ファイルサイズ以上のブロック41を確保できた場合(ステップS66がYES)は、確保した全てのブロック41のブロック番号を要求元のファイル作成手段11に通知する(図5のステップS58)。これに対して、ファイルサイズ以上のブロック41を確保できなかった場合(ステップS66がNO)は、次のブロック管理情報31に注目し(ステップS61)、前述した処理と同様の処理を行う。
そして、データ領域管理部30に格納されている全てのブロック管理情報31に対して上述した処理を行っても、ファイルサイズ以上のブロック41を確保できなかった場合(ステップS62がNO)は、領域確保手段13は、要求元のファイル作成手段11に対して領域の確保失敗を通知した後(ステップS67)、その処理を終了する。即ち、未使用ブロック、保護期間経過ブロック及び保護期間中ブロックからでは、ファイルサイズ以上のブロック41を確保できなかった場合は、領域確保手段13は、領域の確保失敗をファイル作成手段11に通知する。
要求元のファイル作成手段11は、領域確保手段13から確保したブロック41のブロック番号が通知されると、ステップS41でファイル管理部20に格納したファイル管理情報21の位置情報24として、通知された全てのブロック番号を書き込む(図4のステップS43)。その後、ファイル作成手段11は、作成要求されたファイルのファイル名、及びステップS41でファイル管理部20に格納したファイル管理情報21の番号25をディレクトリとなるブロック41に追加し(ステップS44)、その処理を終了する。なお、領域確保手段13から領域の確保失敗が通知された場合は、ファイル作成手段11はその旨を上位装置3に通知した後、その処理を終了する。
〔ファイル削除時の動作〕
次に、ファイル削除時の動作について説明する。
上位装置3から削除するファイルのファイル名を含むファイル削除要求が送られてくると、ファイル管理装置1内のファイル削除手段12は、図7のフローチャートに示すように、ディレクトリとなっているブロック41から、上記ファイル名と対応付けて登録されている番号44を取得し、その番号44と一致する番号25のファイル管理情報21をファイル管理部20から探し出す(ステップS71)。その後、ファイル削除手段12は、探し出したファイル管理情報21中の識別子22を“削除”に変更すると共に、日時情報23に“現在日時”を削除日時として設定する(ステップS72)。
ステップS72の処理が終了すると、ファイル削除手段12は、ステップS71で探し出したファイル管理情報21に位置情報24として設定されているブロック番号(1つの場合もあれば、複数の場合もある)を含む解放要求を、領域解放手段14に対して発行する。これにより、領域解放手段14は、領域解放処理を実行する(ステップS73)。
図8は、領域解放手段14が行う領域解放処理の一例を示すフローチャートである。領域解放手段14は、ブロック番号を含む領域解放要求が発行されると、図8に示すように、解放要求によって指定されているブロック番号のブロックに対応する全てのブロック管理情報31を探し出し(ステップS81)、探し出したブロック管理情報31中の識別子32を“空き”に変更すると共に、日時情報33に“現在日時”を削除日時として設定する(ステップS82)。そして、ステップS82の処理が終了すると、領域解放手段14は、そのことを要求元のファイル削除手段12に通知する。
これにより、ファイル削除手段12は、ディレクトリとなるブロック41に格納されている該当するファイルのファイル名43及び番号44を削除ファイルディレクトリエントリ45に移動させ(図7のステップS74)、その後、その処理を終了する。
〔削除ファイル復旧時の動作〕
上位装置3から復旧させるファイルのファイル名を含んだ復旧要求が送られてくると、ファイル管理装置1内の復旧手段15は、図9のフローチャートに示すように、ディレクトリとなっているブロック41から上記ファイル名と対応付けて登録されている番号44を取得し、この番号44と同じ番号25のファイル管理情報21をファイル管理部20から探し出す(ステップS91)。その後、復旧手段15は、探し出したファイル管理情報21中の識別子22を“使用中”に変更すると共に、日時情報23に“現在日時”を設定する(ステップS92)。
その後、復旧手段15は、復旧するファイルに割り当てられているブロックのブロック管理情報31(位置情報24によって示されるブロック番号のブロック41に対応するブロック管理情報31)を、データ領域管理部30から探し出し(ステップS93)、探し出したブロック管理情報31の識別子32を“確保”に変更し、日時情報33に“現在日時”を設定する(ステップS94)。
〔削除ファイル参照時の動作〕
次に、削除ファイルの内容を参照する際の動作について説明する。上位装置3の利用者は、削除したファイルの内容を参照したい場合、入力部4から上位装置3に削除ファイル参照要求を入力する。これにより、上位装置3は、ファイル管理装置1に対して削除ファイル参照要求を発行する。
ファイル管理装置1内の削除ファイル参照手段16は、上位装置3から削除ファイル参照要求が発行されると、図10のフローチャートに示すように、削除ファイルディレクトリエントリ45の内容(削除したファイルのファイル名と、そのファイルのファイル管理情報の番号との一覧)を上位装置3へ送る(ステップS101)。
上位装置3は、削除ファイル参照手段16から送られてきたファイル名とファイル管理情報の番号との一覧を表示部5に表示し、利用者は、入力部4を用いて、表示されたファイル名の中から参照したいファイルのファイル名を選択する。これにより、上位装置3は選択されたファイル名をファイル管理装置1へ送信する。
ファイル管理装置1内の削除ファイル参照手段16は、ファイル名が上位装置3から送られてくると、先ず、ディレクトリとなっているブロック41から上記ファイル名に対応付けて登録されているファイル管理情報21の番号44を取得し、更に、番号44と一致する番号25のファイル管理情報21をファイル管理部20から探し出す(ステップS102)。その後、削除ファイル参照手段16は、探し出したファイル管理情報21の位置情報24によって示されているブロックの内容(ファイルの内容)を上位装置3へ送る(ステップS103)。これにより、上位装置3は、送られてきたブロックの内容を表示部5に表示する。
〔ファイル名削除時の動作〕
次に、削除ファイルディレクトリエントリ45に格納されているファイル名と、ファイル管理情報の番号との対を削除する場合の動作について説明する。
上位装置3の利用者は、削除ファイルディレクトリエントリ45に格納されているファイル名及びファイル管理情報の番号を削除したい場合、入力部4から上位装置3に対してファイル名削除要求を入力する。これにより、上位装置3は、ファイル管理装置1に対してファイル名削除要求を発行する。
ファイル管理装置1内のファイル名削除手段17は、上位装置3からファイル名削除要求が送られてくると、図11のフローチャートに示すように、削除ファイルディレクトリエントリ45の内容(ファイル名とファイル管理情報の番号との一覧)を上位装置3へ送る(ステップS111)。
これにより、上位装置3は、ファイル名とファイル管理情報の番号との一覧を表示部5に表示し、利用者は、入力部4を用いて削除するファイル名を選択する。上位装置3は、選択されたファイル名をファイル管理装置1へ送信する。
これにより、ファイル名削除手段17は、削除ファイルディレクトリエントリ45から利用者によって選択されたファイル名およびそれと対になっているファイル管理情報の番号を削除する(ステップS112)。
〔保証期間、保護期間設定時の動作〕
利用者は、保証期間、保護期間を設定する場合、入力部4から上位装置3へ保証期間・保護期間設定要求を入力する。これにより、上位装置3は、ファイル管理装置1に対して保証期間・保護期間設定要求を発行する。
ファイル管理装置1内の保証期間・保護期間設定手段18は、保証期間・保護期間設定要求が発行されると、図12のフローチャートに示すように、上位装置3に対して保証期間・保護期間設定画面181を送る(ステップS121)。
上位装置3は、保証期間・保護期間設定画面181が送られてくると、それを表示部5に表示する。図13は、保証期間・保護期間設定画面の一例を示す図であり、保証期間の入力欄182と、保護期間の入力欄183と、決定ボタン184とが設けられている。利用者は、入力欄182,183に保証期間,保護期間を入力すると、決定ボタン184を操作する。これにより、上位装置3は、入力欄182,183に入力された保証期間および保護期間をファイル管理装置1へ送信する。
ファイル管理装置1内の保証期間・保護期間設定手段18は、上位装置3から送られてきた保証期間,保護期間が保証期間<保護期間の関係を満たす場合は、保証期間、保護期間をそれぞれ保証期間記憶部50、保護期間記憶部60に格納する(ステップS122)。これに対して、保証期間<保護期間の関係が満たされていない場合は、保証期間<保護期間とすることが必要であることを示すメッセージと、保証期間・保護期間設定画面181とを上位装置3へ送る。利用者は、再送されてきた保証期間・保護期間設定画面181を用いて、前述した操作を再度行う。
〔第1の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、利用者によって復旧要求される可能性が高い削除ファイルを、高い確率で復旧することが可能になる。その理由は、新規に作成するファイルに領域を割り当てる際、未使用ブロック、保護期間経過ブロックおよび保護期間中ブロックを対象にして領域割り当て処理を行い、削除してから余り時間が経っていないファイルが割り当てられている保証期間中ブロックは、領域割り当て処理の対象外にする領域確保手段13を備えているからである。つまり、ファイル作成時にデータ領域が不足しても、利用者によって復旧要求される可能性の高いファイルが割り当てられているブロック(削除されてから保証期間が経過していないファイルに割り当てられているブロック)は、領域割り当て処理の対象外としているので、利用者によって復旧要求される可能性が高い削除ファイルを、高い確率で復旧することが可能になる。
更に、本実施の形態によれば、利用者が、システムの運用状態に合わせて、保証期間および保護期間を設定することが可能になる。その理由は、保証期間・保護期間設定手段18を備えているからである。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明にかかるファイル管理装置の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、保護期間中ブロックの中からファイルに割り当てるブロックを確保する際、削除日時が古いファイルに割り当てられているブロックから順に割り当てるようにしたことを特徴とする。
〔第2の実施の形態の構成の説明〕
本実施の形態のファイル管理装置は、図1のファイル管理装置1において、領域確保手段13の代わりに、図14に示すようなソート用のメモリ131を有する領域確保手段13aを使用することにより実現される。
領域確保手段13aは、ファイルに割り当てるブロック41を保護期間中ブロックから確保する際には、メモリ131を利用して、削除日時が古い削除ファイルの割り当てられていたブロックから順に確保する構成を有している点が、図1に示した領域確保手段13と相違している。なお、領域確保手段13aも、領域確保手段13と同様に、プログラムによって実現可能なものである。
〔第2の実施の形態の動作の説明〕
次に、本実施の形態の動作について説明する。なお、第1の実施の形態とは、領域確保手段13aの動作が異なるだけであるので、ここでは、領域確保手段13aの動作についてのみ説明する。
図15は、領域確保手段13aの処理例を示すフローチャートである。領域確保手段13aは、ファイル作成手段11から作成するファイルのファイルサイズを含む領域確保要求が送られてくると、図15のフローチャートに示すように、データ領域管理部30に格納されているブロック管理情報31の内、先頭のブロック管理情報31に注目する(ステップS151)。その後、領域確保手段13aは、注目中のブロック管理情報31が、使用中ブロックに対応するものであるか否かを調べる(ステップS153)。
そして、使用中ブロックに対応するものである場合、即ち、識別子32が“確保”の場合(ステップS153がNO)は、次のブロック管理情報31に注目する。これに対して、使用中ブロックに対応するものでない場合(ステップS153がYES)は、未使用ブロックに対応するものであるか否かを調べる(ステップS154)。
未使用ブロックに対応するものである場合(ステップS154がYES)は、注目しているブロック管理情報31の識別子32を“確保”に変更する(ステップS156)。これに対して、未使用ブロックに対応するものでない場合(ステップS154がNO)は、保護期間経過ブロックに対応するものであるか否かを調べる(ステップS155)。
そして、保護期間経過ブロックに対応するものである場合(ステップS155がYES)は、注目しているブロック管理情報31の識別子を“確保”に変更する(ステップS156)。これに対して、保護期間経過ブロックに対応するものではない場合(ステップS155がNO)は、保護期間中ブロックに対応するものであるか否かを調べる(ステップS159)。
保護期間中ブロックに対応するものでない場合(ステップS159がNO)は、次のブロック管理情報に注目する。これに対して、保護期間中ブロックに対応するものである場合(ステップS159がYES)、現在注目しているブロック管理情報31と、これに対応するブロックのブロック番号とを対にしてメモリ131に格納する(ステップS160)。その際、メモリ131に格納されているブロック管理情報31と、ブロック番号との対が、日時情報33によって示される削除日時が古い順になるように、ソートする。そして、ステップS160の処理が終了すると、領域確保手段13aは、次のブロック管理情報31に注目する。
領域確保手段13aは、ステップS156で、該当するブロック管理情報31中の識別子32を“確保”に変更すると、要求されているファイルサイズ以上のブロックを確保できたか否かを判断する(ステップS157)。そして、ファイルサイズ以上のブロックを確保できた場合(ステップS157がYES)は、確保した全てのブロックのブロック番号をファイル作成手段11に通知した後(ステップS158)、その処理を終了する。これに対して、ファイルサイズ以上のブロックを確保できなかった場合(ステップS157がNO)は、次のブロック管理情報31に注目する。
未注目のブロック管理情報31がなくなっても、ファイルサイズ以上のブロックを確保できなかった場合(ステップS152がNO)は、領域解放手段13aは、メモリ131に格納されている先頭のブロック番号(削除日時が最も古いファイルに割り当てられているブロックのブロック番号)に注目し(ステップS161)、そのブロック番号によって特定されるブロック管理情報31中の識別子32を“確保”に変更する(ステップS163)。その後、ファイルサイズ以上のブロックを確保できたか否かを調べ(ステップS164)、確保できた場合は、前述したステップS158の処理を行う。これに対して、確保できなかった場合(ステップS164がNO)は、メモリ131に格納されている次のブロック番号に注目する(ステップS161)。そして、未注目のブロック番号がなくなっても、ファイルサイズ以上のブロックを確保できなかった場合(ステップS162がNO)は、ファイル作成手段11に対して領域の確保失敗を通知した後(ステップS165)、その処理を終了する。
なお、上述した実施の形態では説明しなかったが、その他に関連技術として、ファイルシステム(ファイル管理装置1および記憶装置2から構成される)の修復を行う際、ファイル管理情報21の識別子22を利用することができる。ファイルシステムの修復は、システムダウン時など、ファイルシステムの整合性検証が必要な場合に実行される。ファイルシステムの修復処理では、複数のファイル管理情報21から同一のブロックが参照されている場合には、不整合と判断し、対象ファイルのクリア又は1つのファイルの管理情報21から参照されるように修復が行われる。本発明では、削除ファイルのファイル管理情報21と使用中ファイルのファイル管理情報21とが同じブロックを指すことが想定される。このような問題を解決するために、ファイルシステムの修復処理では、識別32子が“削除”であるファイル管理情報21は、整合性チェックの対象から 外すという方法を用いることができる。
〔第2の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、第1の実施の形態よりも、更に高い確率で、利用者によって復旧要求される可能性が高いファイルを復旧することが可能になる。その理由は、保護期間中ブロックの中からファイルに割り当てるブロックを確保する際、削除日時が古いファイルに割り当てられていたブロックから順番に、ファイルに割り当てるブロックを確保する領域確保手段13aを備えているからである。
本発明は、トランザクションの集中が飛び飛びに訪れる特性をもった業務システムや、限られたリソースで安全性が求められる、比較的小規模なシステムや、パソコンで使用するゴミ箱アプリケーション等に利用可能である。
本発明にかかるファイル管理装置の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 記憶装置2の内容例を示す図である。 データ領域40に存在するブロック41の種別を説明するための図である。 ファイル作成手段11の処理例を示すフローチャートである。 領域確保手段13の処理例を示すフローチャートである。 領域確保手段13の処理例を示すフローチャートである。 ファイル削除手段12の処理例を示すフローチャートである。 領域解放手段14の処理例を示すフローチャートである。 復旧手段15の処理例を示すフローチャートである。 削除ファイル参照手段16の処理例を示すフローチャートである。 ファイル名削除手段17の処理例を示すブロック図である。 保証期間・保護期間設定手段18の処理例を示すフローチャートである。 保証期間・保護期間設定画面181の一例を示す図である。 本発明にかかるファイル管理装置の第2の実施の形態で使用する領域確保手段13aの構成例を示すブロック図である。 領域確保手段13aの処理例を示すブロック図である。
符号の説明
1…ファイル管理装置
11…ファイル作成手段
12…ファイル削除手段
13,13a…領域確保手段
131…メモリ
14…領域解放手段
15…復旧手段
16…削除ファイル参照手段
17…ファイル名削除手段
18…保証期間・保護期間設定手段
2…記憶装置
20…ファイル管理部
21…ファイル管理情報
22…識別子
23…日時情報
24…位置情報
25…番号
26…削除ファイルディレクトリのファイル管理情報
30…データ領域管理部
31…ブロック管理情報
32…識別子
33…日時情報
40…データ領域
41…ブロック
42…ファイルの内容
43…ファイル名
44…番号
45…削除ファイルディレクトリエントリ
50…保証期間記憶部
51…保証期間
60…保護期間記憶部
61…保護期間
3…上位装置
4…入力部
5…表示部

Claims (10)

  1. ファイルが格納されるデータ領域と、
    削除ファイルに対する保証期間が格納される保証期間記憶部と、
    削除ファイルに対する、前記保証期間よりも長い保護期間が格納される保護期間記憶部と、
    ファイルを作成する際、前記データ領域中の未だファイルが割り当てられたことのない未使用領域および削除日時から前記保護期間が経過している削除ファイルに割り当てられている保護期間経過領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、前記未使用領域および前記保護期間経過領域だけでは前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、削除日時から前記保証期間は経過しているが、前記保護期間は経過していない削除ファイルに割り当てられている保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、それでも前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、確保失敗とする領域確保手段とを備えたことを特徴とするファイル管理装置。
  2. 請求項1記載のファイル管理装置において、
    前記領域確保手段が、前記保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保する際には、削除日時が古い削除ファイルに割り当てられていた領域から順に確保する構成を有することを特徴とするファイル管理装置。
  3. 複数のブロックから構成され、ファイルが格納されるデータ領域と、
    削除ファイルに対する保証期間が格納される保証期間記憶部と、
    削除ファイルに対する、前記保証期間よりも長い保護期間が格納される保護期間記憶部と、
    ファイルを作成する際、前記データ領域中の未だファイルが割り当てられたことのない未使用ブロックおよび削除日時から前記保護期間が経過している削除ファイルに割り当てられている保護期間経過ブロックから前記ファイルに割り当てるブロックを確保し、前記未使用ブロックおよび前記保護期間経過ブロックだけでは前記ファイルを作成するために必要になるブロックを確保できなかった場合は、削除日時から前記保証期間は経過しているが、前記保護期間は経過していない削除ファイルに割り当てられている保護期間中ブロックから前記ファイルに割り当てるブロックを確保し、それでも前記ファイルを作成するために必要になるブロックを確保できなかった場合は、確保失敗とする領域確保手段とを備えたことを特徴とするファイル管理装置。
  4. 請求項3記載のファイル管理装置において、
    前記領域確保手段が、前記保護期間中ブロックから前記ファイルに割り当てるブロックを確保する際には、削除日時が古い削除ファイルの割り当てられていたブロックから順に確保する構成を有することを特徴とするファイル管理装置。
  5. 請求項4記載のファイル管理装置において、
    前記データ領域中の各ブロック毎のブロック管理情報であって、そのブロックが使用中ファイルに割り当てられているか否かを示す識別子と、そのブロックに割り当てられていたファイルが削除された日時とを含むブロック管理情報が格納されたデータ領域管理部を備え、且つ、
    前記領域確保手段が、前記データ領域管理部に格納されているブロック管理情報に基づいて、未使用ブロック、保護期間経過ブロックおよび保護期間中ブロックを認識する構成を有することを特徴とするファイル管理装置。
  6. 請求項5記載のファイル管理装置において、
    入力された保証期間を前記保証期間記憶部に格納し、入力された保護期間を前記保護期間記憶部に格納する保証期間・保護期間設定手段を備えたことを特徴とするファイル管理装置。
  7. ファイルが格納されるデータ領域と、削除ファイルに対する保証期間が格納される保証期間記憶部と、削除ファイルに対する、前記保証期間よりも長い保護期間が格納される保護期間記憶部とを有するファイル管理装置において、
    ファイルを作成する際、前記データ領域中の未だファイルが割り当てられたことのない未使用領域および削除日時から前記保護期間が経過している削除ファイルに割り当てられている保護期間経過領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、前記未使用領域および前記保護期間経過領域だけでは前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、削除日時から前記保証期間は経過しているが、前記保護期間は経過していない削除ファイルに割り当てられている保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、それでも前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、確保失敗とすることを特徴とするファイル管理方法。
  8. 請求項7記載のファイル管理方法において、
    前記保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保する際には、削除日時が古い削除ファイルに割り当てられていた領域から順に確保する構成を有することを特徴とするファイル管理方法。
  9. ファイルが格納されるデータ領域と、削除ファイルに対する保証期間が格納される保証期間記憶部と、削除ファイルに対する、前記保証期間よりも長い保護期間が格納される保護期間記憶部とを有するコンピュータを、
    ファイルを作成する際、前記データ領域中の未だファイルが割り当てられたことのない未使用領域および削除日時から前記保護期間が経過している削除ファイルに割り当てられている保護期間経過領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、前記未使用領域および前記保護期間経過領域だけでは前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、削除日時から前記保証期間は経過しているが、前記保護期間は経過していない削除ファイルに割り当てられている保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保し、それでも前記ファイルを作成するために必要になる領域を確保できなかった場合は、確保失敗とする領域確保手段として機能させるプログラム。
  10. 請求項9記載のプログラムにおいて、
    前記領域確保手段が、前記保護期間中領域から前記ファイルに割り当てる領域を確保する際には、削除日時が古い削除ファイルに割り当てられていた領域から順に確保する構成を有することを特徴とするプログラム。
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