JP2007323380A - メモリ管理装置及びメモリ管理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】組込み装置1の障害発生時において、破壊ファイル選択部6が、破壊可能なファイルのリスト5とヒント情報4を参照して、二次記憶装置7に記憶されているファイル8の中から、メインメモリ2に記憶されているデータの退避による上書きによって消去される破壊ファイルを選択し、メモリダンプ部3が、破壊ファイル選択部6により選択された破壊ファイルに上書きしてメインメモリ2のデータを二次記憶装置7に書き込み、メモリダンプ出力部10が上書き後の二次記憶装置7のファイルをメモリダンプ12として出力し、破壊されたファイルを示すリスト13を出力し、ファイル復旧部11がファイルの元データ14を入力し、破壊されたファイルのリスト13をもとにファイル8の復旧を行う。
【選択図】図1
Description
これを、二次記憶装置容量の限られた機器に適用する場合に、メモリダンプ取得のための領域を十分に確保することが難しい。
そこで、特許文献1のように、他の用途で使用されている領域のうちで空いている部分を、メモリダンプやログといったデバッグ用途で使用する領域を兼用することで、資源の有効活用を図る技術がある。
また、特許文献2のように、取得するメモリ領域を優先度に従って間引くことにより、限られた記憶領域に有効な情報を含むメモリダンプを出来る限り多く残そうとする方式が開示されている。
メモリ装置と二次記憶装置とを管理し、前記メモリ装置に記憶されているメモリ記憶データを前記メモリ装置から退避させるメモリ管理装置であって、
前記二次記憶装置に記憶されているデータの中から、前記メモリ記憶データの退避による上書きによって消去される上書き消去対象データを選択する上書き消去対象データ選択部と、
前記上書き消去対象データ選択部により選択された上書き消去対象データに上書きして前記メモリ記憶データを前記二次記憶装置に書き込むメモリ記憶データ書き込み部とを有することを特徴とする。
図1はこの発明の実施の形態1におけるメモリダンプ保存方式を備える組込み装置1(情報処理装置)の構成図である。
図1において、メインメモリ2(メモリ装置)は、ソフトウェアの実行時状態を保持する。
メモリダンプ部3は、メインメモリ2の内容を二次記憶装置7に書き出す。メモリダンプ部3は、後述する破壊ファイル選択部6により選択された破壊ファイル(上書き消去対象データ)に上書きしてメインメモリ2に記憶されているデータ(メモリ記憶データ)を二次記憶装置7に書き込む。メモリダンプ部3は、メモリ記憶データ書き込み部の例である。
ヒント情報4は、メモリダンプのサイズや障害の種類を含む情報である。
破壊可能なファイルのリスト5は、メモリダンプ時にメインメモリ2のデータの上書きにより破壊されてもよい破壊可能なファイルを示す。
破壊可能なファイルのリスト5は、破壊ファイル(上書き消去対象データ)として選択可能な複数の破壊可能なファイル(上書き消去候補データ)と各々の破壊可能なファイルのデータサイズ等が示されたリストであり、上書き消去候補データリストの例である。
破壊ファイル選択部6は、ヒント情報4をもとに破壊可能なファイルのリスト5から破壊の対象となる破壊ファイルを選択する。破壊ファイル選択部6は、二次記憶装置7に記憶されているファイル8の中から、メインメモリ2に記憶されているデータ(メモリ記憶データ)の退避による上書きによって消去される破壊ファイル(上書き消去対象データ)を選択する。破壊ファイル選択部6は、上書き消去対象データ選択部の例である。
ファイル8は、二次記憶装置7上にあるファイル群であり、破壊可能なファイルが含まれる。
ファイルシステム管理情報9は、ファイル8が二次記憶装置7上でどのセクタを使用して構成されているかを管理している情報である。
ファイル復旧部11は、破壊されたファイルのリスト13をもとに破壊されたファイルの元データ14を組込み装置1に入力して破壊されたファイルを復旧する。ファイル復旧部11は、メモリダンプ出力部10により出力された破壊されたファイルのリスト13に示されている破壊されたファイルと同一内容のファイルの元データ14(復元データ)を、破壊されたファイルが記憶されていた元の記憶領域に書き込む。ファイル復旧部11は、データ復旧部の例である。
そして、破壊可能なファイルのリスト5にこれら破壊可能なファイルが示される。
破壊可能なファイルのリスト5は、例えば、図6のような構成をとる。図6においては、ファイル名に対して、そのファイルのデータサイズと、後述する障害重要度と、そのファイルのパスが示される。
なお、障害重要度は必ずしも必要ではなく、最低限、データサイズとパスが示されていればよい。
ソフトウェアの障害が発生すると、例外ハンドラ等によってソフトウェアのメインメモリ上での実行を停止した後、メモリダンプ部3が起動される。
メモリダンプ部3は、メモリダンプの保存先領域を獲得するために、破壊ファイル選択部6に対しヒント情報4とともに問い合わせる。
そして、破壊ファイル選択部6は、破壊可能なファイルのリスト5とヒント情報4をもとに、適宜二次記憶装置7上のファイルのパスを返却する。メモリダンプ部3は、得られたパスに基づいて、破壊可能なファイルの内容を、メインメモリ2の内容で上書きする。
メモリダンプ12を組込み装置1の外部に取り出した後、組込み装置1の外部にあるファイルの元データ14を使い、ファイル復旧部11によって破壊されたファイルが元の内容に復旧される。
図7において、組込み装置1は、プログラムを実行するCPU911(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介して、例えば、ROM(Read Only Memory)913、RAM(Random Access Memory)914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、二次記憶装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。更に、CPU911は、FDD904(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)と接続していてもよい。また、二次記憶装置920としては、磁気ディスク装置、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置が考えられる。
メインメモリ2の例としてRAM914が考えられる。RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、二次記憶装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信ボード915、キーボード902、FDD904などは、入力部、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901などは、出力部、出力装置の一例である。
二次記憶装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
ファイル群924には、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」、「〜の評価結果」等として説明される情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリになどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリ、レジスタ、キャッシュメモリ、バッファメモリ等に一時的に記憶される。
また、以下で説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
メモリダンプ部3は、実施の形態1の組込み装置1において、OS(Operating System)などによって障害が検出された際に、実行が開始される。
メモリダンプ部3は、最初に破壊ファイル選択部6を呼び出し、二次記憶装置7上にある上書きが可能なファイルのパスを得る(S1)。破壊ファイル選択部6を呼び出す際には、障害の種類、実行モード、保存するメインメモリの領域サイズなどをヒント情報4として与える。
そして、メモリダンプ部3は、破壊ファイル選択部6から得られた結果を確認し(S2)、上書き可能なファイルのパスが得られなければ(NOの場合)終了する。
上書き可能なファイルのパスが得られた場合(YESの場合)には、そのパスについて二次記憶装置7内部で管理しているファイルシステム管理情報9を調べ、ファイルの実体が格納されているセクタ(記憶領域)を特定する。そしてその先頭セクタ(先頭領域)を、管理ヘッダ情報で上書きする(S3)。
管理ヘッダ情報の中には、識別コード、状態フラグ、含まれるメモリダンプのデータサイズ、メモリダンプの順番、チェックサムコードを設ける。
識別コードは、後でファイルのこの部分を見たときに、このファイルがメモリダンプで上書きされていることをわかるようにするための、一意なデータパターンである。
状態フラグは、ファイルが上書き中か、上書きが完了しているかどうかを識別するためのデータである。
含まれるメモリダンプのデータサイズは、このファイルの上書きによってメモリダンプが記録されたバイト数の結果を保持する。
メモリダンプの順番は、メモリダンプのサイズが大きくて、複数のファイルに渡る場合に、その順序を記録しておくものである。すなわち、複数の記憶領域に分散して書き込まれる場合に分散して書き込まれた部分データの連結のための連番である。
チェックサムコードは、管理ヘッダ情報のデータの正当性を検証するための計算結果である。ステップS3では、状態フラグを上書き中とした管理ヘッダ情報を書き込む。
そして、必要なメモリ内容を全て書き込み終えた場合は(S5)、メモリダンプ部3は、上書き完了の状態フラグと、含まれるメモリダンプのデータサイズ、メモリダンプの順番、およびチェックサムコードを管理ヘッダ情報に書き込み(S8)、終了する。
また、必要なメモリ内容を全て書き込む前にファイルの領域の末尾に到達してしまった場合にも同様に上書き完了の状態フラグと、含まれるメモリダンプのデータサイズ、メモリダンプの順番、およびチェックサムコードを管理ヘッダ情報に書き込むが(S7)、メモリ内容の残余部分を書き込むための領域を得るために、ステップS1に戻り再度破壊ファイル選択部6に問い合わせる。以降、全てのメモリ内容の書き込みを完了するか、上書きが可能なファイルパスが得られなくなるまで、上記処理を繰り返す。
破壊ファイル選択部6は、メモリダンプ部3からの問合せに応じて実行を開始する。
そして、メモリダンプ部3から渡されるヒント情報4をもとに、破壊可能なファイルのリスト5の中から、1つのファイルのパスを選び出す(S101)。破壊可能なファイルのリスト5には、ファイルのパスに加え、ヒント情報を活用するために必要な付加情報(データサイズや障害重要度など)も組で記録しておく。
ここで、ヒント情報4として何も渡されなければ、破壊ファイル選択部6はリストの最初から順番にファイルが選択する。
ヒント情報4として書き込みたいデータのサイズが渡された場合には、破壊ファイル選択部6はリストに含まれる全てのファイルを調べ、その中からデータを保存するのに必要十分なファイルサイズを持つものを選択する。もし必要十分なファイルサイズを持つファイルがない場合には、ファイルサイズが最も大きいものを選択する。これは、破壊するファイルの数を最小に抑えることで、ダンプデータ取得後の破壊されたファイルの復旧を容易にすることや、もしくは必要以上に大きなファイルを破壊しないことで、ダンプデータを組込み装置1外部に取り出すための時間を短縮するためである。
また、ヒント情報4として、障害の重要度を与える場合について述べる。
障害の重要度とは、システムが障害を検出した際に、その障害の種別に応じて割り当てるレベル値で、CPU例外などシステムにとって致命的なものであったり、障害の影響が広範囲にわたるものが高く設定される。ここでは、重度:3、中度:2、軽度:1のように割り当てる。そして、破壊可能なファイルのリスト5にも、障害の重要度に応じて、ファイルの付加情報として重要度を大:3、中:2、小:1のように割り当てておく。破壊ファイル選択部6では、ヒント情報の障害の重要度と、破壊可能なファイルのリスト5におけるファイルの付加情報の重要度とを比較し、軽度の障害であれば重要度が小のファイル、重度の障害であれば重要度が大〜小のファイルの中から適宜選択する。このようにすることで、重大な障害の場合には多くの情報を収集し、軽度の障害の場合には必要最小限の情報を収集するといった運用が可能となる。
メモリダンプ出力部10は、メモリダンプ部3によるメモリダンプの保存が完了した後、再起動によって組込み装置1が正常な動作状態に復帰した後、人為的な操作によって実行を開始する。
メモリダンプ出力部10は、最初に破壊可能なファイルのリスト5を読み込み、そして得られたファイルリストからファイルを1つ取り出し(S201)、更に、ファイルシステム管理情報9も参照してそのファイルに対応する二次記憶装置7のセクタ(記憶領域)を特定し、特定したセクタ(記憶領域)を解析し、そのファイルの中身を参照して先頭部分が管理ヘッダ情報であるか検査する(S202)。このとき、管理ヘッダ情報に埋め込まれた特定パターンのデータ(識別コード)、およびチェックサムが管理ヘッダ情報として想定するデータ構造と合致すれば、対象ファイルはメモリダンプで中身が破壊されているということが識別される(S203)。
ステップS203でYESと判断され、破壊されていると識別されたファイルは、破壊されたファイルのリスト13に追加される(S204)。その際、管理ヘッダ情報に含まれるメモリダンプの順番を参照し、ソートが行われる。
1つのファイルの検査が完了すると、まだ検査が行われていないファイルが残っていないか、ファイルリストを調べる(S205)。まだ検査していないファイルが残っているのであればステップS201に戻り、次のファイルを取り出して検査する処理を繰り返す。
全てのファイルに対し検査を終えているのであれば、破壊されたファイルのリストの順番でファイルに上書きされたメモリダンプ12を切り出し、組込み装置1が備えるなんらかの外部インタフェースに出力する(S206)。このとき、併せて破壊されたファイルのリスト13も出力しておく。
外部インタフェースとしては、例えば、シリアルやUSB(Universal Serial Bus)、Ethernet(登録商標)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、IrDA、外部メモリカードなどが挙げられるが、この限りではなく、組込み装置1の形態に応じて様々な手段が用いられる。このようにして組込み装置の外部に取り出されたメモリダンプを、障害解析のために利用する。
例えば、組込み装置1の外部にファイルそのままの形で取り出し、そして取り出されたファイル群に対し、結合用プログラムを用いて単一ファイルのメモリダンプを生成してもよい。または、これに相当する処理を、メモリダンプの解析ツールが備えていてもよい。
ファイル復旧部11は、外部インタフェースからのデータ入力要求、または組込み装置1の利用者による人為的な操作によって実行を開始する。
ファイル復旧部11は、破壊されたファイルのリスト13をもとに破壊されたファイルの元データ14が入力される(S301)と、ファイルシステム管理情報9を参照して、組込み装置1内の二次記憶装置7にある、破壊されたファイルが格納されていたセクタのデータを上書きして、破壊されたファイルを二次記憶装置7上の元の記憶領域に復帰させ、元の状態に復旧する(S302)。これを、破壊された全てのファイルに対して実行する。
(b)また、破壊可能なファイルのリストと、ヒント情報を参照し、どのファイルを破壊するのか選択する破壊ファイル選択手段を備える。ヒント情報とは、メモリダンプのサイズや発生した障害の種類など、破壊するファイルを決定する上で参考とすべき情報である。
(c)そして、本実施の形態に係るメモリ情報保存方式は、障害発生時に、破壊ファイル選択手段に問い合わせた結果をもとに、二次記憶上にある指定されたファイルを上書きすることによって、メモリの内容を保存するメモリダンプ手段を備える。
(d)また、本実施の形態に係るメモリ情報保存方式は、メモリダンプ手段によって上書きされたファイルを識別し、そのファイルに記録されたメモリダンプを組込み装置の外部に取り出すためのメモリダンプ出力手段を備える。
(e)また、本実施の形態に係るメモリ情報保存方式は、装置の外部に保管されている、メモリダンプ手段によって上書きされたファイルの元ファイルを、組込み装置内部に入力し元の内容に書き戻すファイル復旧手段を備える。
(b)そして、本実施の形態に係るメモリ情報保存方式では、破壊するファイルの先頭に管理ヘッダ情報の領域を設けることにより、上書きされていることを認識可能にする。管理ヘッダ情報には、上書きされたことを識別するための特定のパターンを持ったデータ構造の他、複数ファイルに分割保存されたメモリダンプの順番、含まれるメモリダンプのサイズ等が記録される。
(c)また、本実施の形態に係るメモリ情報保存方式のメモリダンプ出力手段は、管理ヘッダ情報を参照することにより、破壊されたファイルを識別する。
(b)そして、最適なサイズのファイルとは、保存したいサイズのデータを格納可能な破壊可能ファイルがあればその中で最小のサイズのもの、なければその中で最大のサイズのものである。
(b)更に、破壊可能なファイルのリストには、ファイル毎に重要度が割り振られる。
(c)そして、重要度の高い障害が発生したときは、重要度の低い障害に比べて多くのメモリ情報を保存することができる。
(b)そして、保存されたメモリダンプは、ファイルシステムから後刻ファイルとして取り出し可能である。
(c)また、ファイルサーバーやディスクドライバなどの、ファイルシステムに関わる部分で発生した障害も解析可能とする効果がある。
組込み装置は一般的に、ソフトウェアの内部状態の視覚化が難しいため、メモリダンプによる解析は非常に有効なデバッグ手法であるが、その適用範囲を拡大できる点において、本実施の形態は有効である。
つまり、本実施の形態では、障害の重要度に応じて保存先の領域サイズを調整することにより、必要に応じて、解析範囲を広げることを目的にメモリダンプを多く残すことを可能にしている。これにより、重要度の高い障害の場合には広い範囲の情報解析を可能とし、軽度の障害であれば必要最小限のメモリダンプを残すのみにとどめることで、保存されたメモリダンプの組込み装置外部への取出しや復旧の手間を軽減するという運用を可能にする。
Claims (15)
- メモリ装置と二次記憶装置とを管理し、前記メモリ装置に記憶されているメモリ記憶データを前記メモリ装置から退避させるメモリ管理装置であって、
前記二次記憶装置に記憶されているデータの中から、前記メモリ記憶データの退避による上書きによって消去される上書き消去対象データを選択する上書き消去対象データ選択部と、
前記上書き消去対象データ選択部により選択された上書き消去対象データに上書きして前記メモリ記憶データを前記二次記憶装置に書き込むメモリ記憶データ書き込み部とを有することを特徴とするメモリ管理装置。 - 前記メモリ記憶データ書き込み部は、
前記上書き消去対象データ選択部に前記メモリ記憶データのデータサイズを通知し、
前記上書き消去対象データ選択部は、
前記メモリ記憶データ書き込み部より前記メモリ記憶データのデータサイズを通知された場合に、前記上書き消去対象データとして選択可能な複数の上書き消去候補データと各々の上書き消去候補データのデータサイズとが示された上書き消去候補データリストを参照し、上書き消去候補データリストに示された複数の上書き消去候補データの中から前記メモリ記憶データのデータサイズ以上の上書き消去候補データであって最もデータサイズが小さい上書き消去候補データを前記上書き消去対象データとして選択することを特徴とする請求項1に記載のメモリ管理装置。 - 前記メインメモリと前記二次記憶装置は、所定の情報処理装置内に配置されており、
前記メモリ記憶データ書き込み部は、
前記情報処理装置において障害が発生した場合に、発生した障害の障害重要度を前記上書き消去対象データ選択部に通知し、
前記上書き消去対象データ選択部は、
前記メモリ記憶データ書き込み部より障害重要度を通知された場合に、前記上書き消去対象データとして選択可能な複数の上書き消去候補データと各々の上書き消去候補データに対応する障害重要度とが示された上書き消去候補データリストを参照し、上書き消去候補データリストに示された複数の上書き消去候補データの中から前記メモリ記憶データ書き込み部より通知された障害重要度に対応する上書き消去候補データを前記上書き消去対象データとして選択することを特徴とする請求項1に記載のメモリ管理装置。 - 前記上書き消去対象データ選択部は、
データサイズが大きい上書き消去候補データほど高い障害重要度が設定されている上書き消去候補データリストを参照し、前記メモリ記憶データ書き込み部より通知された障害重要度が高いほどデータサイズが大きい上書き消去候補データを選択することを特徴とする請求項3に記載のメモリ管理装置。 - 前記メモリ記憶データ書き込み部は、
前記二次記憶装置のファイルシステム管理情報を参照して、前記上書き消去対象データ選択部により選択された上書き消去対象データが記憶されている記憶領域を特定し、前記二次記憶装置のファイルシステム管理情報を書き換えることなく、特定した記憶領域に前記メモリ記憶データを書き込むことを特徴とする請求項1に記載のメモリ管理装置。 - 前記メモリ記憶データ書き込み部は、
前記メモリ記憶データを圧縮して前記二次記憶装置に書き込むことを特徴とする請求項1に記載のメモリ管理装置。 - 前記メモリ記憶データ書き込み部は、
前記上書き消去対象データ選択部により選択された上書き消去対象データが記憶されている記憶領域の先頭領域に前記メモリ記憶データが上書きされていることを示す管理ヘッダ情報を書き込み、前記管理ヘッダ情報に後続して前記メモリ記憶データを書き込むことを特徴とする請求項1に記載のメモリ管理装置。 - 前記メモリ記憶データ書き込み部は、
前記上書き消去対象データ選択部により選択された上書き消去対象データへの上書きでは前記メモリ記憶データの全てを書き込むことができず、前記メモリ記憶データの一部が残余した場合に、前記上書き消去対象データ選択部に前記メモリ記憶データの残余部分を上書きするための上書き消去対象データの選択を要求し、前記上書き消去対象データ選択部により新たに選択された上書き消去対象データに上書きして前記メモリ記憶データの残余部分を書き込むことを特徴とする請求項1に記載のメモリ管理装置。 - 前記メモリ記憶データ書き込み部は、
前記上書き消去対象データ選択部により新たに選択された上書き消去対象データが記憶されている記憶領域の先頭領域に前記メモリ記憶データが上書きされていることを示す管理ヘッダ情報を書き込み、前記管理ヘッダ情報の書き込み領域に後続する領域から前記メモリ記憶データの残余部分を書き込むことを特徴とする請求項8に記載のメモリ管理装置。 - 前記メモリ記憶データ書き込み部は、
前記メモリ記憶データのデータサイズ、前記メモリ記憶データが複数の記憶領域に分散して書き込まれる場合に分散して書き込まれた部分データの連結のための連番、及びチェックサムコードの少なくともいずれかが含まれる管理ヘッダ情報を書き込むことを特徴とする請求項7又は9に記載のメモリ管理装置。 - 前記メモリ管理装置は、更に、
前記メモリ記憶データ書き込み部によりメモリ記憶データが前記二次記憶装置に書き込まれた後に、前記上書き消去対象データ選択部が前記上書き消去対象データとして選択可能な複数の上書き消去候補データが示された上書き消去候補データリストを参照し、各々の上書き消去候補データの記憶領域を特定するとともに各々の上書き消去候補データの記憶領域を解析し、各々の上書き消去候補データの記憶領域に前記管理ヘッダ情報が書き込まれているか否かを判断し、前記管理ヘッダ情報が書き込まれている場合に前記管理ヘッダ情報に後続して書き込まれているメモリ記憶データを抽出し、抽出したメモリ記憶データを出力するメモリ記憶データ出力部を有することを特徴とする請求項7又は9に記載のメモリ管理装置。 - 前記メモリ記憶データ出力部は、
各々の上書き消去候補データの記憶領域を解析した結果、前記管理ヘッダ情報が書き込まれている記憶領域が存在する場合に、前記管理ヘッダ情報が書き込まれている記憶領域に記憶されていた上書き消去候補データを上書き消去済みデータとして示す上書き消去済みデータリストを生成し、生成した上書き消去済みデータリストを出力することを特徴とする請求項11に記載のメモリ管理装置。 - 前記メモリ管理装置は、更に、
前記メモリ記憶データ出力部により出力された上書き消去済みデータリストに示されている上書き消去済みデータと同一内容の復元データを、前記上書き消去済みデータが記憶されていた記憶領域に書き込むデータ復旧部を有することを特徴とする請求項12に記載のメモリ管理装置。 - メモリ装置と二次記憶装置とを管理し、前記メモリ装置に記憶されているメモリ記憶データを前記メモリ装置から退避させるメモリ管理方法であって、
前記二次記憶装置に記憶されているデータの中から、前記メモリ記憶データの退避による上書きによって消去される上書き消去対象データを選択する上書き消去対象データ選択ステップと、
前記上書き消去対象データ選択ステップにより選択された上書き消去対象データに上書きして前記メモリ記憶データを前記二次記憶装置に書き込むメモリ記憶データ書き込みステップとを有することを特徴とするメモリ管理方法。 - メモリ装置と二次記憶装置とを管理するコンピュータに、前記メモリ装置に記憶されているメモリ記憶データを前記メモリ装置から退避させるメモリ管理を実行させるプログラムであって、
前記二次記憶装置に記憶されているデータの中から、前記メモリ記憶データの退避による上書きによって消去される上書き消去対象データを選択する上書き消去対象データ選択処理と、
前記上書き消去対象データ選択処理により選択された上書き消去対象データに上書きして前記メモリ記憶データを前記二次記憶装置に書き込むメモリ記憶データ書き込み処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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