以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態における映像システム1000の構成を示すブロック図である。図1を参照して、映像システム1000は、映像信号生成装置100と、映像出力装置200とから構成される。
映像信号生成装置100は、PC(Personal Computer)、STB(Set Top Box)等の機器である。なお、図1には、説明のために記録媒体70も示している。映像出力装置200は、たとえば、液晶テレビ、プラズマテレビ等の機器である。
映像信号生成装置100には、キーボード172と、マウス174とが接続される。
キーボード172およびマウス174は、ユーザが映像信号生成装置100を操作するためのインターフェースである。なお、キーボード172は、映像信号生成装置100の内部に設けられる構成であってもよい。また、マウス174は、たとえば、タッチパッド等として、映像信号生成装置100の内部に設けられる構成であってもよい。また、映像信号生成装置100には、ペンタブレットが入力機器として接続されていてもよい。
映像信号生成装置100は、通信部110と、制御部120と、ビデオインターフェース130と、音声インターフェース135と、RAM140と、不揮発性メモリ142と、記録媒体アクセス部150と、リモコン信号受信部160と、入力部170とを備える。
通信部110は、イーサネット(登録商標)を利用した通信用インターフェースである。なお、通信部110は、イーサネット(登録商標)に限定されることなく、他の方式の通信用インターフェースであってもよい。
通信部110は、ネットワーク50および制御部120とデータ通信を行なう。ネットワーク50は、インターネットなどの外部のネットワークである。
制御部120は、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、プログラミングすることができるLSI(Large Scale Integration)であるFPGA(Field Programmable Gate Array)、特定の用途のために設計、製造される集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)、その他の演算機能を有する回路のいずれであってもよい。
不揮発性メモリ142は、制御部120に後述する処理を行なわせるためのプログラム、その他各種プログラムおよびデータ等が記憶されている。
図2は、不揮発性メモリ142に記憶されているプログラムを示す図である。図2を参照して、不揮発性メモリ142には、画像生成プログラムと、4つの新着情報取得プログラムとが記憶されている。4つの新着情報取得プログラムは、それぞれ、天気予報取得プログラム、EPG(Electronic Program Guide)情報取得プログラム、ニュース取得プログラムおよびメール取得プログラムである。
詳細は後述するが、画像生成プログラムは、天気予報取得プログラム、EPG情報取得プログラム、ニュース取得プログラムおよびメール取得プログラムと連携して動作する。なお、画像生成プログラム、天気予報取得プログラム、EPG情報取得プログラム、ニュース取得プログラムおよびメール取得プログラムの各々の詳細については後述する。
なお、新着情報取得プログラムの数は、4つに限定されることなく、3つ以下または5つ以上であってもよい。また、前述の新着情報取得プログラムは、一例であり、上記プログラムに限定されることはない。
再び、図1を参照して、不揮発性メモリ142は、制御部120によってデータアクセスされる。
不揮発性メモリ142は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、不揮発性メモリ142は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。
制御部120は、不揮発性メモリ142に記憶されたプログラムに従って、映像信号生成装置100内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。
なお、映像信号生成装置100は、ネットワーク50から、通信部110を介して、プログラムのダウンロード処理を行ない、不揮発性メモリ142に格納することもできる。
この場合、制御部120は、ネットワーク50からダウンロードしたプログラムに従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、不揮発性メモリ142に格納されており、ダウンロード処理は、制御部120が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。
RAM140は、制御部120によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。
ビデオインターフェース130は、制御部120が生成した映像データをアナログ形式またはデジタル形式で出力するためのインターフェースである。ビデオインターフェース130は、映像信号生成装置100を外部の機器と映像ケーブル132で接続するための映像接続端子を含む。映像接続端子は、DVI(Digital Visual Interface)端子、アナログRGB端子またはHDMI(High-Definition Multimedia Interface)等の接続端子である。ビデオインターフェース130には、映像ケーブル132が接続されている。
音声インターフェース135は、制御部120が生成した音声データをアナログ形式またはデジタル形式で出力するためのインターフェースである。音声インターフェース135は、映像信号生成装置100を外部の機器と音声ケーブル137で接続するための端子を含む。音声インターフェース135には、音声ケーブル137が接続されている。
記録媒体アクセス部150は、制御部120の制御指示に応じて、記録媒体70にデータアクセスする機能を有する。記録媒体70は、DVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、DVD+RW(Digital Versatile Disk Re-Writable)、DVD−RW、MO(Magneto Optical Disk)、フロッピー(登録商標)ディスク、CF(Compact Flash) カード、SM(Smart Media(登録商標))、MMC(Multi Media Card)、SD(Secure Digital)メモリーカード、メモリースティック(登録商標)、xDピクチャーカードおよびUSBメモリ、磁気テープ、その他不揮発性メモリのいずれであってもよい。
リモコン信号受信部160は、後述するリモコン300から出力されるリモコン信号を受信する機能を有する。リモコン信号受信部160は、受信したリモコン信号を制御部120へ送信する。
入力部170には、キーボード172と、マウス174とが接続されている。ユーザは、キーボード172またはマウス174を利用して、映像信号生成装置100に指示を与える。キーボード172またはマウス174からの入力指示は、入力部170を介して制御部120に送信される。制御部120は、入力部170からの入力指示に基づいて所定の処理を行なう。
図3は、本実施の形態におけるリモコン300の外部構成を示す図である。図3を参照して、リモコン300は、映像信号生成装置100および映像出力装置200を、無線で制御するためのリモコン信号を出力する。リモコン信号は、たとえば、赤外線信号である。
リモコン300は、リモコン信号出力部305と、モード切替スイッチ330を備える。
リモコン信号出力部305は、リモコン300の備える後述する各種キーが、ユーザにより押下操作された場合、対応するキーのリモコン信号を出力する機能を有する。
モード切替スイッチ330は、左右にスライドすることにより、リモコン300を、映像出力装置200を操作するTVモードまたは映像信号生成装置100を操作するITモードに切替えるためのスイッチである。モード切替スイッチ330が、リモコン300に表示される「TV」側にある場合は、リモコン300は、TVモードとして動作する。一方、モード切替スイッチ330が、リモコン300に表示される「IT」側にある場合は、リモコン300は、ITモードとして動作する。
リモコン300は、ITモードの場合、映像信号生成装置100を操作するためのリモコン信号を出力する。リモコン300は、TVモードの場合、映像出力装置200を操作するためのリモコン信号を出力する。したがって、リモコン300が、たとえば、ITモードの場合、映像出力装置200は、リモコン300から出力されるリモコン信号を受信しても、一部のリモコン信号を除いて、受信したリモコン信号に対応する処理は実行しない。また、リモコン300が、たとえば、TVモードの場合、映像信号生成装置100は、リモコン300から出力されるリモコン信号を受信しても、一部のリモコン信号を除いて、受信したリモコン信号に対応する処理は実行しない。
再び、図1を参照して、映像出力装置200は、チューナ210と、制御部220と、映像入力部230と、音声入力部235と、RAM240と、不揮発性メモリ242と、ROM244と、記録媒体アクセス部250と、リモコン信号受信部260と、表示部280と、左スピーカ290Aと、右スピーカ290Bとを備える。
チューナ210は、図示しないアンテナに接続されたケーブルからテレビジョン信号を受信する機能を有する。チューナ210は、受信したテレビジョン信号から制御部220からの指示に応じたチャンネルの映像信号および音声信号を、制御部220へ送信する。なお、以下においては、制御部220が、チューナ210から受信した映像信号に基づく画像をTV画像とも称する。
制御部220は、TV画像を表示部280に表示させる処理を行なう。
本実施の形態では、チューナ210は、受信したテレビジョン信号から、一例として、12個のチャンネルの映像信号を取得することが可能であるとする。なお、チューナ210が取得可能なチャンネルの数は、12個に限定されることなく、11個以下または13個以上であってもよい。
映像入力部230は、ビデオインターフェース130と、映像ケーブル132により接続され、映像信号生成装置100内のビデオインターフェース130から出力される映像信号を受信する。映像入力部230は、受信した映像信号を、制御部220へ送信する。なお、以下においては、映像入力部230が、ビデオインターフェース130から受信した映像信号に基づく画像をPC画像とも称する。
音声入力部235は、音声インターフェース135と、音声ケーブル137により接続され、映像信号生成装置100内の音声インターフェース135から出力される音声信号を受信する。音声入力部235は、受信した音声信号を、制御部220へ送信する。
ROM244は、制御部220に後述する処理を行なわせるためのプログラム、その他各種プログラムおよび各種パラメータ(初期値データ等)が記憶されている。ROM244は、制御部220によってデータアクセスされる。ROM244は、データを書き換えない部分は、EEPROMで構成され、設定データ等を書き込む部分はフラッシュメモリなどで構成される。
不揮発性メモリ242は、各種プログラムおよびデータ等が記憶されている。不揮発性メモリ242は、制御部220によってデータアクセスされる。不揮発性メモリ242は、前述の不揮発性メモリ142と同様なものなので詳細な説明は繰り返さない。
制御部220は、ROM244に記憶されたプログラムに従って、映像出力装置200内の各部に対する各種処理や、演算処理、画像処理等を行なう機能を有する。また、制御部220は、受信した映像信号に基づく画像を、プログラムまたは設定データ等にしたがって、拡大または縮小する処理を行なう。また、制御部220は、受信した映像信号に基づく画像のフレームレートを変更する機能を有する。
RAM240は、制御部220によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリまたはフレームバッファとして使用される。RAM240は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous DRAM)、ダブルデータレートモードという高速なデータ転送機能を持ったSDRAMであるDDR−SDRAM(Double Data Rate SDRAM)、その他、データを揮発的に記憶保持可能な構成を有する回路のいずれであってもよい。
記録媒体アクセス部250は、制御部220の制御指示に応じて、記録媒体70にデータアクセスする機能を有する。
リモコン信号受信部260は、リモコン300から出力されるリモコン信号を受信する機能を有する。リモコン信号受信部260は、受信したリモコン信号を制御部220へ送信する。
表示部280は、映像を表示する機能を有する。表示部280は、たとえば、液晶パネル、PDP(Plasma Display Panel)パネル等で構成される。表示部280の解像度は、通常のNTSC信号の解像度よりも高く、コンピュータの画像が表示できる横1366(ドット)×縦768(ドット)の解像度を持つものとする。なお、表示部280の解像度は、横1366(ドット)×縦768(ドット)に限定されることなく、他の解像度(たとえば、1024×768)であってもよい。表示部280の映像を表示する部分のアスペクト比は16:9である。なお、アスペクト比は16:9に限定されることなく、4:3であってもよい。
左スピーカ290Aおよび右スピーカ290Bの各々は、制御部220からの信号に基づいて音声を出力する。
なお、映像出力装置200は、表示部280を備えなくてもよい。したがって、映像出力装置200は、STB等の機器であってもよい。この場合、映像出力装置200は、外部の表示装置(たとえば、PDP)に映像信号を出力する。
図4は、本実施の形態における表示部280に表示される画像を説明するための図である。図4を参照して、表示部280に表示される画像のサイズは、横(x方向)1366(ドット)、縦(y方向)768(ドット)のサイズの画像である。以下においては、画像内の左上の座標を(0,0)とし、右下の座標を(1366,768)とする。
図5は、本実施の形態における表示部280に表示される画像の一例を示す図である。図5(A)は、表示部280に表示される画像500Aを示す図である。画像500Aは、横1366(ドット)、縦768(ドット)のサイズの画像である。画像500Aには、PC画像を表示する領域510Rと、TV画像を表示する領域520Rとが含まれる。画像500Aは、PC画像内に、TV画像を配置した画像である。以下においては、表示部280に画像500Aのような状態の画像を表示するモードを、TVインPCモードとも称する。
図5(B)は、表示部280に表示される画像500Bを示す図である。画像500Bは、画像500Aと同じサイズの画像である。画像500Bには、TV画像を表示する領域510Rと、PC画像を表示する領域520Rとが含まれる。画像500Bは、TV画像内に、PC画像を配置した画像である。以下においては、表示部280に画像500Bのような状態の画像を表示するモードを、PCインTVモードとも称する。
図5(C)は、表示部280に表示される画像500Cを示す図である。画像500Cは、画像500Aと同じサイズの画像である。画像500Cには、TV画像を表示する領域530Rと、PC画像を表示する領域540Rとが含まれる。画像500Cは、TV画像と、PC画像とを横に並べて配置した画像である。以下においては、表示部280に画像500Cのような状態の画像を表示するモードを、TVバイPCモードとも称する。
なお、以下においては、表示部280にTV画像およびPC画像が表示されている状態を2画面表示状態という。また、表示部280にTV画像およびPC画像のいずれか一方が表示されている状態を1画面表示状態という。
再び、図3を参照して、リモコン300は、さらに、電源キー310と、入力切替キー312と、音声切替キー314と、消音キー316とを備える。
電源キー310は、リモコン300がITモードであり、かつ、ユーザの押下操作があった場合、映像信号生成装置100の電源をオン、オフを行なうためのリモコン信号を交互にリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
また、電源キー310は、リモコン300がTVモードであり、かつ、ユーザの押下操作があった場合、映像出力装置200の電源をオンおよびオフを行なうためのリモコン信号を交互にリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
入力切替キー312は、リモコン300がTVモードおよびITモードのいずれの場合であっても、ユーザの押下操作があった場合、入力切替リモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。入力切替リモコン信号は、表示部280の表示領域全体に表示させる画像を、TV画像からPC画像に切替える処理またはPC画像からTV画像に切替える処理を行なうためのリモコン信号である。
音声切替キー314は、映像出力装置200が1画面表示状態である場合、ユーザの押下操作があった場合、左スピーカ290Aおよび右スピーカ290Bから出力する音声を、変更するためのリモコン信号を、リモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。映像出力装置200は、リモコン信号を受けた場合、現在の音声出力状態を基準に、モノラル、主(左)音声、副(右)音声、ステレオの順で次の音声状態に切り換える。
モノラル音声に切り換えられた場合は、表示部280に表示されている画像に対応する主(左)音声と副(右)音声とを合成した音声を、左スピーカ290Aおよび右スピーカ290Bの各々から同時に出力させる。主(左)音声に切り換えられた場合は、表示部280に表示されている画像に対応する主(左)音声のみを左スピーカ290Aから出力させる。副音声に切り換えられた場合は、表示部280に表示されている画像に対応する副(右)音声のみを右スピーカ290Bから出力させる。
ステレオ音声に切り換えられた場合は、表示部280に表示されている画像に対応する主(左)音声および副(右)音声を、それぞれ、左スピーカ290Aおよび右スピーカ290Bから出力させる。
また、音声切替キー314は、リモコン300がTVモードであり、かつ、映像出力装置200が2画面表示状態である場合、ユーザの押下操作があった場合、左スピーカ290Aおよび右スピーカ290Bから出力する音声を、変更するためのリモコン信号を、リモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。映像出力装置200は、リモコン信号を受けた場合、現在の音声出力状態を基準に、モノラル、主(左)音声、副(右)音声、ステレオの順で次の音声状態に切り換える。
TVモノラル音声に切り替えられた場合は、TV画像に対応する主(左)音声と副(右)音声とを合成した音声を、左スピーカ290Aおよび右スピーカ290Bの各々から同時に出力させる。TV主(左)音声に切り替えられた場合は、TV画像に対応する主(左)音声のみを左スピーカ290Aから出力させる。TV副音声に切り替えられた場合は、TV画像に対応する副(右)音声のみを右スピーカ290Bから出力させる。
TVステレオに切り替えられた場合は、TV画像に対応する主(左)音声および副(右)音声を、それぞれ、左スピーカ290Aおよび右スピーカ290Bから出力させる。
また、音声切替キー314は、リモコン300がITモードであり、かつ、映像出力装置200が2画面表示状態である場合、ユーザの押下操作があった場合、左スピーカ290Aおよび右スピーカ290Bから出力する音声を、変更するためのリモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。映像出力装置200は、リモコン信号を受けた場合、現在の音声出力状態を基準に、モノラル、主(左)音声、副(右)音声、ステレオの順で次の音声状態に切り換える。
PCモノラル音声に切り替えられた場合は、PC画像に対応する主(左)音声と副(右)音声とを合成した音声を、左スピーカ290Aおよび右スピーカ290Bの各々から同時に出力させる。PC主(左)音声に切り替えられた場合は、TV画像に対応する主(左)音声のみを左スピーカ290Aから出力させる。PC副音声に切り替えられた場合は、TV画像に対応する副(右)音声のみを右スピーカ290Bから出力させる。
PCステレオ音声に切り替えられた場合は、PC画像に対応する主(左)音声および副(右)音声を、それぞれ、左スピーカ290Aおよび右スピーカ290Bから出力させる。
消音キー316は、映像出力装置200が1画面表示状態である場合、ユーザの押下操作がある毎に、リモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。映像出力装置200は、リモコン信号を受けた場合、現在の状態、すなわち消音状態あるいは消音解除の状態を基準に、PC画像に対応する音声について、消音、消音解除の順で切り替える。消音に切り替えられた場合は、表示部280に表示されている画像に対応する音声の消音を行なう。消音解除に切り替えられた場合は、表示部280に表示されている画像の音声の消音が行なわれている場合、音声の消音を解除する。
また、消音キー316は、映像出力装置200が2画面表示状態である場合、ユーザの押下操作がある毎に、リモコン信号を、リモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。映像出力装置200は、リモコン信号を受けた場合、現在の消音状態を基準に、全消音、TV消音、PC消音、消音解除の順で切り替える。
全消音に切り替えられた場合は、TV画像およびPC画像の各々に対応する音声の消音を行なう。TV消音に切り替えられた場合は、TV画像に対応する音声の消音を行ない、PC画像に対応する音声の消音を解除する。PC消音に切り替えられた場合は、PC画像に対応する音声の消音を行ない、TV画像に対応する音声の消音を解除する。消音解除に切り替えられた場合は、TV画像およびPC画像の各々に対応する音声の消音の解除を行なう。
リモコン300は、さらに、チャンネル切替キー322と、音量キー324と、カーソルキー342A,342B,342C,342Dと、決定キー344と、設定キー346と、戻るキー348と、数字キー群350とを備える。
チャンネル切替キー322は、チャンネル切替キー322Aと、チャンネル切替キー322Bとを含む。チャンネル切替キー322Aは、リモコン300がTVモードであり、かつ、ユーザの押下操作があった場合、TV画像のチャンネル番号を1インクリメントさせるためのリモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。ここで、チャンネル番号とは、チューナ210が取得可能な12個のチャンネルの各々に予め割り当てられた番号であり、1〜12のいずれかを示す。なお、チャンネル番号が“12”の場合に、上記の1インクリメントされる処理が行われた場合、チャンネル番号は、“1”になるとする。
チャンネル切替キー322Bは、リモコン300がTVモードであり、かつ、ユーザの押下操作があった場合、TV画像のチャンネル番号を1デクリメントさせるためのリモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。なお、チャンネル番号が“1”の場合に、上記の1デクリメントされる処理が行われた場合、チャンネル番号は、“12”になるとする。
音量キー324は、音量キー324Aと、音量キー324Bとを含む。音量キー324Aは、リモコン300がTVモードであり、かつ、ユーザの押下操作があった場合、TV画像に対応する音声の音量を大きくさせるためのリモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
音量キー324Bは、リモコン300がTVモードであり、かつ、ユーザの押下操作があった場合、TV画像に対応する音声の音量を小さくさせるためのリモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
カーソルキー342A,342B,342C,342Dは、リモコン300がTVモードおよびITモードのいずれの場合であっても、リモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
具体的には、カーソルキー342A,342B,342C,342Dは、後述する設定画像等が表示部280に表示されているときにユーザの押下操作があった場合、選択箇所を、それぞれ、上、下、左、右に移動させるためのリモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
決定キー344は、リモコン300がTVモードおよびITモードのいずれの場合であっても、リモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
具体的には、決定キー344は、後述する設定画像等が表示部280に表示されているときにユーザの押下操作があった場合、カーソルキー342A,342B,342C,342Dにより選択されている項目を確定させるためのリモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
設定キー346は、リモコン300がTVモードおよびITモードのいずれの場合であっても、表示部280に後述する設定画像を表示させるためのリモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
戻るキー348は、リモコン300がTVモードおよびITモードのいずれの場合であっても、表示部280に現在表示されている画像の前に表示されていた画像を、表示部280に表示させるためのリモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
数字キー群350は、1〜12の数字にそれぞれ対応する複数の数字キーを含む。
数字キー群350の各数字キーは、リモコン300がTVモードであり、かつ、ユーザの押下操作があった場合、対応する数値のチャンネル番号のリモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
数字キー群350の各数字キーは、リモコン300がITモードであり、かつ、ユーザの押下操作があった場合、対応する数値のリモコン信号をリモコン信号出力部305から出力させるためのキーである。
次に、映像信号生成装置100で行なわれる画像生成処理について説明する。画像生成処理は、制御部120が、不揮発性メモリ142に記憶されている画像生成プログラムにしたがって行なう処理である。
図6は、画像生成処理のフローチャートである。図6を参照して、ステップS110では、制御部120が、後述するキー受信処理を実行する。キー受信処理は、画像生成処理と別途独立して、並行して実行される。その後、ステップS120に進む。
ステップS120では、制御部120が、前述の4つの新着情報取得プログラムを、1つずつ、順に実行し、各新着情報取得プログラムに基づく処理(以下、新着情報取得処理ともいう)を行なう。なお、4つの新着情報取得プログラムは、並列的に同時に実行されてもよい。また、新着情報取得処理は、画像生成処理と別途独立して、並行して実行される。
ここで、4つの新着情報取得プログラムである、天気予報取得プログラム、EPG情報取得プログラム、ニュース取得プログラムおよびメール取得プログラムの各々の説明を行なう。
天気予報取得プログラムは、制御部120が、ネットワーク50に接続し、予め指定されたインターネットアドレス(URL)から、予め設定された地域情報に対応する天気予報情報を取得するプログラムである。ここで、地域情報は、ユーザがキーボード172またはマウス174を使用して入力した情報であり、不揮発性メモリ142に記憶されている。地域情報の一例は、都道府県である。地域情報の他の例は、7桁の郵便番号の情報である。
EPG情報取得プログラムは、制御部120が、ネットワーク50に接続し、予め指定されたインターネットアドレス(URL)から、予め設定された地域情報に対応するEPG情報を取得するプログラムである。制御部120が、EPG情報を取得する頻度は、1日に、たとえば、2回である。また、制御部120が、EPG情報を取得する処理を行なうのは、リモコン300によるユーザからの指示を受付けた時であってもよい。
制御部120は、取得したEPG情報を、不揮発性メモリ142に記憶させる。なお、既に、不揮発性メモリ142に、EPG情報が記憶されている場合は、制御部120は、取得したEPG情報を、不揮発性メモリ142に上書き記憶させる。したがって、不揮発性メモリ142には、常に最新のEPG情報が記憶される。
ニュース取得プログラムは、制御部120が、ネットワーク50に接続し、予め指定されたインターネットアドレス(URL)から、ニュースを取得するプログラムである。
メール取得プログラムは、制御部120が、ネットワーク50に接続し、予め指定されたドメイン名あるいはIPアドレスを持つメールサーバに、予め設定されたユーザ情報を使用してログインし、新着メールの送信元と、当該新着メールに対応する題名とを取得するプログラムである。
ここで、ユーザ情報は、ユーザがキーボード172またはマウス174を使用して入力した情報であり、ID、パスワード等の情報である。なお、ユーザ情報は、不揮発性メモリ142に記憶されている。制御部120は、取得した新着メールの送信元および当該新着メールに対応する題名の情報を、不揮発性メモリ142に記憶させる。メール取得プログラムに基づく画像が表示部280に表示されるときは、新着メールの送信元と、当該新着メールに対応する題名とが表示される。
なお、天気予報取得プログラム、EPG情報取得プログラム、ニュース取得プログラムおよびメール取得プログラムの各々で使用される設定値の初期値(以下、初期設定値ともいう)は、予め、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶されている。以下においては、複数の初期設定値から構成されるデータテーブルを初期設定値テーブルともいう。したがって、初期設定値テーブルは、予め、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶されている。本実施の形態では、以下に説明する初期設定値テーブルT100が、予め、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶されている。
図7は、一例としての初期設定値テーブルT100を示す図である。図7を参照して、初期設定値テーブルT100は、プログラム番号に対応して、後述する実行プログラム、信号モード、画面モード、即時表示の許可または不許可、矩形の左上の座標、高さ、幅が初期設定値として設定されたテーブルである。
なお、初期設定値テーブルT100内の各初期設定値は、以下に説明する設定画像において変更可能である。設定画像には、映像信号生成装置100で実行されるプログラムで使用される設定値を設定(変更)するためのPC設定画像と、映像出力装置200で実行されるプログラムで使用される設定値を設定(変更)するためのTV設定画像とがある。
以下に説明するPC設定画像700は、リモコン300がITモードの場合に、ユーザが、設定キー346を押下操作することにより、表示部280に表示される画像である。
図8は、PC設定画像700を示す図である。図8を参照して、PC設定画像700には、設定内容表示領域710,720,730,740,750,762,764,772,774が配置される。以下においては、設定内容表示領域710,720,730,740,750,762,764,772,774の各々に表示されている内容を編集可能な状態を編集モードともいう。設定内容表示領域710,720,730,740,750,762,764,772,774の各々には、初期設定値テーブルT100に基づいた初期設定値が表示されている。
設定内容表示領域710,720,730,740,750,762,764,772,774は、ユーザによるITモードのリモコン300のカーソルキー342Aまたはカーソルキー342Bの押下操作により、順次、選択状態になる。設定内容表示領域が選択状態になっているときに、ユーザによるITモードのリモコン300の決定キー344の押下操作があると、選択状態の設定内容表示領域は、編集モードになる。
設定内容表示領域710,720,730,740,750の各々が編集モードになっている場合、ユーザによるITモードのリモコン300のカーソルキー342Aまたはカーソルキー342Bの押下操作があると、編集モードの設定内容表示領域の表示内容が順次変更される。
設定内容表示領域710,762,764,772,774の各々が編集モードになっている場合、ユーザによるITモードのリモコン300の数字キー群350の数字キーの押下操作があると、押下操作のあった数字キーに対応する数値が、編集モードの設定内容表示領域に表示される。なお、設定内容表示領域が、編集モードになっている状態で、ユーザによるITモードのリモコン300の決定キー344の押下操作があると、設定内容表示領域の編集モードは解除される。
設定内容表示領域710は、プログラム番号を設定する領域である。プログラム番号は、“1”〜“4”の範囲で設定可能である。なお、設定内容表示領域710に表示されるプログラム番号が変更される毎に、設定内容表示領域720,730,740,750,762,764,772,774の各々には、初期設定値テーブルT100におけるプログラム番号に対応する初期設定値が表示される。
設定内容表示領域720は、設定内容表示領域710に表示されているプログラム番号に割り当てる新着情報取得プログラムを設定する領域である。新着情報取得プログラムは、前述したように、天気予報取得プログラム、EPG情報取得プログラム、ニュース取得プログラムおよびメール取得プログラムの4つのプログラムである。
設定内容表示領域730は、信号モードを設定する領域である。信号モードは映像信号生成装置100が映像出力装置200へ出力する映像信号に基づく画像サイズと、垂直同期信号の周波数(以下、垂直同期周波数ともいう)との組合せにより、4種類ある。4つの信号モードは、たとえば、「1366×768,60Hz」、「1366×768,70Hz」、「683×768,60Hz」、「683×768,70Hz」である。なお、信号モードは、4つに限定されることなく、3つ以下または5つ以上であってもよい。
設定内容表示領域740は、画面モードを設定する領域である。画面モードは、前述したように、TVインPCモード、PCインTVモードおよびTVバイPCモードの3種類ある。TVインPCモード、PCインTVモードおよびTVバイPCモードを示す文字列は、それぞれ、「TV in PC」、「PC in TV」、「TV by PC」である。
設定内容表示領域750は、設定内容表示領域720に表示されている新着情報取得プログラムが実行され、後述する新着情報があった場合、即時に、当該新着情報を、表示部280に表示させることを許可するか否かを設定する領域である。したがって、設定内容表示領域750での設定内容は、「許可」または「不許可」のいずれかとなる。なお、ニュース取得プログラムおよびメール取得プログラムは、初期設定として、「許可」となっている。また、天気予報取得プログラム、EPG情報取得プログラムは、初期設定として、「不許可」となっている。
設定内容表示領域762,764は、2画面表示状態において、TV画像またはPC画像の表示領域の左上のx座標およびy座標を、それぞれ設定する領域である。TVインPCモードでは、設定内容表示領域762,764は、TV画像の表示領域の左上のx座標およびy座標を、それぞれ設定する領域となる。
PCインTVモードでは、設定内容表示領域762,764は、PC画像の表示領域の左上のx座標およびy座標を、それぞれ設定する領域となる。TVバイPCモードでは、設定内容表示領域762,764は、PC画像の表示領域の左上のx座標およびy座標を、それぞれ設定する領域となる。
なお、以下においては、設定内容表示領域720に表示されている新着情報取得プログラムの実行により取得された情報を表示したPC画像を表示する領域を、情報表示領域ともいう。また、以下においては、TV画像を表示する領域をTV画像表示領域ともいう。
設定内容表示領域772,774は、情報表示領域またはTV画像表示領域の高さおよび幅を、それぞれ設定する領域である。TVインPCモードでは、設定内容表示領域772,774は、TV画像表示領域の高さおよび幅を、それぞれ設定する領域となる。
PCインTVモードでは、設定内容表示領域772,774は、情報表示領域の高さおよび幅を、それぞれ設定する領域となる。TVバイPCモードでは、情報表示領域の高さおよび幅を、それぞれ設定する領域となる。
表示部280にPC設定画像700が表示されている場合、ユーザは、前述のITモードのリモコン300の押下操作により、プログラム番号1〜4にそれぞれ対応する初期設定値を変更することができる。そして、再度、ユーザが、ITモードのリモコン300の設定キー346を押下操作すると、初期設定値に変更があった場合、制御部120は、初期設定値テーブルT100内の対応する初期設定値を変更し、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶させる。その後、表示部280には、PC設定画像700が表示される前の画像が表示される。
図9は、新着情報取得処理のフローチャートである。一例として、プログラム番号1の天気予報取得プログラムにより行なわれる新着情報取得処理について説明する。図9を参照して、ステップS210では、情報取得処理が行なわれる。情報取得処理では、実行されるプログラムに応じた処理が行われる。ここでは、実行されるプログラムは、天気予報取得プログラムであるので、以下の情報取得処理Kが行なわれる。
情報取得処理Kでは、制御部120が、ネットワーク50に接続し、予め指定されたインターネットアドレス(URL)から、予め設定された地域情報に対応する天気予報情報を取得する。その後、ステップS220に進む。
ステップS220では、ステップS210で取得された情報が新着情報であるか否かが判定される。具体的には、制御部120が、ステップS210で取得された情報と同じ情報が不揮発性メモリ142に記憶されているか否かを判定する。ステップS220において、YESならば、ステップS222に進む。一方、ステップS220において、NOならば、この新着情報取得処理は終了する。
ステップS222では、制御部120が、ステップS210で取得された情報を、プログラム番号に対応付けて、不揮発性メモリ142に記憶させる。その後、ステップS224に進む。
ステップS224では、即時表示が許可されているか否かが判定される。具体的には、制御部120が、不揮発性メモリ142に記憶されている、新着情報取得処理に対応するプログラムの即時表示の設定内容が、「許可」となっているか否かを判定する。ステップS224において、YESならば、ステップS226に進む。一方、ステップS224において、NOならば、この新着情報取得処理は終了する。
ステップS226では、制御部120が、ステップS210で取得した情報と、新着情報取得処理に対応するプログラムの各種設定値とに基づいて、PC画像を生成する。
図10は、映像信号生成装置100が生成する画像を示す図である。図10(A)は、一例としてのPC画像600を示す図である。図10(A)を参照して、PC画像600には、領域610Rと、領域620Rとが配置される。PC画像600の領域620Rは、情報表示領域である。
領域610R内は、同じ色(たとえば、黒)が着色される。領域620Rには、新着情報取得処理に対応するプログラムの実行により得られた情報が表示される。
ステップS226の処理の後、ステップS228に進む。
ステップS228では、制御部120が、生成したPC画像の信号(以下、PC画像信号ともいう)を、映像ケーブル132を介して、映像出力装置200へ送信する。なお、送信されるPC画像信号には、プログラム番号に対応して設定された垂直同期周波数(たとえば、60Hz)の垂直同期信号が含まれる。その後、この新着情報取得処理は終了する。
なお、前述の新着情報取得処理は、プログラム番号1に対応する天気予報取得プログラムにより行なわれる処理について説明したが、プログラム番号2〜4についても前述したのと同様な処理が行なわれる。
映像出力装置200では、画像信号受信処理が行なわれる。なお、映像出力装置200の表示部280には、図10(B)に示されるTV画像600Bが表示されているとする。
図11は、画像信号受信処理のフローチャートである。図11を参照して、ステップS510では、制御部220が、映像信号生成装置100から、PC画像信号を受信したか否かを判定する。ステップS510において、YESならば、ステップS520に進む。一方、ステップS510において、NOならば、再度、ステップS510の処理が行なわれる。
ステップS520では、信号解析処理が行なわれる。信号解析処理では、制御部220が、受信したPC画像信号に基づく画像の画像サイズと、受信したPC画像信号に含まれる垂直同期信号の垂直同期周波数とを判定する。その後、ステップS530に進む。
ステップS530では、制御部220は、判定した画像サイズと、判定した垂直同期周波数との組合せによる信号モードが、登録済みの信号モードであるか否かを判定する。具体的には、制御部220は、判定した画像サイズと、判定した垂直同期周波数との組合せによる信号モードに対応する設定値(以下、受信信号対応設定値ともいう)が、不揮発性メモリ242に記憶されているか否かを判定する。以下においては、複数の受信信号対応設定値から構成されるデータテーブルを受信信号対応設定値テーブルともいう。受信信号対応設定値テーブルは、予め、不揮発性メモリ242に記憶されている。本実施の形態において、不揮発性メモリ242に記憶されているのは、以下に説明する受信信号対応設定値テーブルT100Aであるとする。
図12は、一例としての受信信号対応設定値テーブルT100Aを示す図である。図12を参照して、受信信号対応設定値テーブルT100Aは、信号モード番号に対応して、信号モード、画面モード、座標、高さ、幅が受信信号対応設定値として設定されたテーブルである。
なお、受信信号対応設定値テーブルT100A内の各受信信号対応設定値は、以下に説明するTV設定画像において変更可能である。TV設定画像は、前述したように、映像出力装置200で実行されるプログラムで使用される設定値を設定(変更)するための設定画像である。
TV設定画像は、リモコン300がTVモードの場合に、ユーザが、設定キー346を押下操作することにより、表示部280に表示される画像である。
図13は、TV設定画像700Aを示す図である。図13を参照して、TV設定画像700Aには、設定内容表示領域710A,730A,740A,762A,764A,772A,774Aが配置される。以下においては、設定内容表示領域710A,730A,740A,762A,764A,772A,774Aの各々に表示されている内容を編集可能な状態を編集モードともいう。設定内容表示領域710A,730A,740A,762A,764A,772A,774Aの各々には、受信信号対応設定値テーブルT100Aに基づいた受信信号対応設定値が表示されている。
設定内容表示領域710A,730A,740A,762A,764A,772A,774Aは、ユーザによるTVモードのリモコン300のカーソルキー342Aまたはカーソルキー342Bの押下操作により、順次、選択状態になる。設定内容表示領域が選択状態になっているときに、ユーザによるTVモードのリモコン300の決定キー344の押下操作があると、選択状態の設定内容表示領域は、編集モードになる。
設定内容表示領域710A,730A,740Aの各々が編集モードになっている場合、ユーザによるTVモードのリモコン300のカーソルキー342Aまたはカーソルキー342Bの押下操作があると、編集モードの設定内容表示領域の表示内容が順次変更される。
設定内容表示領域710A,762A,764A,772A,774Aの各々が編集モードになっている場合、ユーザによるTVモードのリモコン300の数字キー群350の数字キーの押下操作があると、押下操作のあった数字キーに対応する数値が、編集モードの設定内容表示領域に表示される。なお、設定内容表示領域が、編集モードになっている状態で、ユーザによるTVモードのリモコン300の決定キー344の押下操作があると、設定内容表示領域の編集モードは解除される。
設定内容表示領域710Aは、信号モード番号を設定する領域である。信号モード番号は、“1”〜“4”の範囲で設定可能である。なお、設定内容表示領域710Aに表示される信号モード番号が変更される毎に、設定内容表示領域730A,740A,762A,764A,772A,774Aの各々には、受信信号対応設定値テーブルT100Aにおける信号モード番号に対応する受信信号対応設定値が表示される。
設定内容表示領域730Aは、設定内容表示領域710に表示されている信号モード番号に割り当てる信号モードを設定する領域である。信号モードは映像出力装置200が、映像信号生成装置100から受信したPC画像信号に基づく画像の画像サイズと、受信したPC画像信号に含まれる垂直同期信号の垂直同期周波数との組合せにより、4種類ある。4つの信号モードは、前述した「1366×768,60Hz」、「1366×768,70Hz」、「683×768,60Hz」、「683×768,70Hz」である。なお、信号モードは、4つに限定されることなく、3つ以下または5つ以上であってもよい。
設定内容表示領域730Aは、前述した設定内容表示領域730と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
設定内容表示領域762A,764Aは、前述した設定内容表示領域762,764と同様なので詳細な説明は繰り返さない。設定内容表示領域772A,774Aは、前述した設定内容表示領域772,774と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
表示部280にTV設定画像700Aが表示されている場合、ユーザは、前述のTVモードのリモコン300の押下操作により、信号モード番号1〜4にそれぞれ対応する受信信号対応設定値を変更することができる。そして、再度、ユーザが、TVモードのリモコン300の設定キー346を押下操作すると、受信信号対応設定値に変更があった場合、制御部220は、受信信号対応設定値テーブルT100A内の対応する受信信号対応設定値を変更し、不揮発性メモリ242に記憶させる。その後、表示部280には、TV設定画像700Aが表示される前の画像が表示される。
なお、受信信号対応設定値テーブルT100Aは、予め、不揮発性メモリ242に記憶されていなくてもよい。この場合、以下の設定データ複製処理により、不揮発性メモリ242に、受信信号対応設定値テーブルT100Aのデータが記憶される。
図14は、設定データ複製処理のフローチャートである。図14を参照して、ステップS610では、制御部220が、記録媒体70にアクセス可能であるか否かを判定する。ステップS610において、YESならば、ステップS620に進む。一方、ステップS610において、NOならば、再度、ステップS610の処理が行なわれる。
ステップS620では、制御部220が、記録媒体70に初期設定値テーブルT100のデータが記録されているか否かを判定する。ステップS620において、YESならば、ステップS630に進む。一方、ステップS620において、NOならば、再度、ステップS610の処理が行なわれる。
ステップS630では、複製処理が行なわれる。複製処理では、制御部220が、記録媒体70内の初期設定値テーブルT100のデータにアクセスする。そして、制御部220は、初期設定値テーブルT100の各実行プログラム番号に対応する、信号モード、画面モード、座標、高さ、幅のデータを、前述した受信信号対応設定値テーブルT100Aの各信号モード番号に対応する、信号モード、画面モード、座標、高さ、幅のデータとして、不揮発性メモリ242に記憶させる。その後、この設定データ複製処理は終了する。
以上の処理により、記録媒体70に記憶されている初期設定値テーブルT100のデータを、受信信号対応設定値テーブルT100Aの受信信号対応設定値として、簡単に、不揮発性メモリ242に記憶させることができる。そのため、表示部280にTV設定画像700Aを表示させて、受信信号対応設定値テーブルT100Aの各受信信号対応設定値を、ユーザが設定する手間をなくすことができるという効果を奏する。
なお、受信信号対応設定値テーブルT100Aが、予め、不揮発性メモリ242に記憶されている場合に、前述した設定データ複製処理を行なうと、初期設定値テーブルT100内のデータ変更があっても、受信信号対応設定値テーブルT100Aに、当該データ変更を簡単に反映させることができるという効果を奏する。
再び、図11を参照して、ステップS530において、YESならば、ステップS540に進む。一方、ステップS530において、NOならば、再度、ステップS510の処理が行なわれる。
なお、ステップS530において、NOと判定された場合、すなわち、受信したPC画像信号が登録済みのものでない場合、制御部220は、表示部280の全領域に、受信したPC画像信号に基づくPC画像を表示させてもよい。
ステップS540では、合成画像生成処理が行なわれる。合成画像生成処理では、制御部220は、不揮発性メモリ242に記憶されている受信信号対応設定値テーブルT100Aに基づいて、受信したPC画像信号の信号モードを判定する。そして、制御部220は、判定した信号モードに対応する、画面モード、座標、高さおよび幅のデータに基づいて、TV画像と、PC画像とを同時に表示した合成画像を生成する。
再び、図10を参照して、図10(C)は、一例としての、合成画像600C1を示す図である。図10(C)を参照して、合成画像600C1は、PCインTVモードで表示部280に表示される合成画像である。合成画像600C1内の領域610Rは、TV画像表示領域である。合成画像600C1内の領域620Rは、情報表示領域である。また、領域620Rには、天気情報取得プログラムの処理により得られた天気情報が表示されている。
図15は、合成画像を示す図である。図15(A)は、一例としての、合成画像600C1Aを示す図である。合成画像600C1Aは、PCインTVモードで表示部280に表示される合成画像である。合成画像600C1A内の領域610RAは、TV画像表示領域である。合成画像600C1A内の領域620RAは、情報表示領域である。領域620RAのサイズは、横700ドット、縦470ドットである。
領域620RAには、EPG情報取得プログラムの処理により得られたEPG情報が表示されている。なお、領域620RA内には、背景の画像(TV画像)が半透明で表示されてもよい。
図15(B)は、一例としての、合成画像600C2を示す図である。合成画像600C2は、TVインPCモードで表示部280に表示される合成画像である。合成画像600C2内の領域610RBは、TV画像表示領域である。領域610RBのサイズは、横640ドット、縦480ドットである。制御部220は、図10(B)のTV画像600Bを、領域610RBのサイズに縮小する。そして、縮小されたTV画像(以下、縮小TV画像ともいう)は、領域610RB内に表示される。
合成画像600C2内の領域620RBは、情報表示領域である。領域620RBには、EPG情報取得プログラムの処理により得られたEPG情報が表示されている。
図15(C)は、一例としての、合成画像600C3を示す図である。合成画像600C3は、TVバイPCモードで表示部280に表示される合成画像である。合成画像600C3内の領域610RCは、TV画像表示領域である。領域610RCのサイズは、横683ドット、縦512ドットである。制御部220は、図10(B)のTV画像600Bを、領域610RCのサイズに縮小する。そして、縮小TV画像は、領域610RC内に表示される。合成画像600C3内の領域620RCは、情報表示領域である。領域620RCには、ニュース取得プログラムの処理により得られたニュース情報が表示されている。
再び、図11を参照して、ステップS540の処理が終了すると、ステップS550に進む。
ステップS550では、制御部220が、生成した合成画像を、対応する画面モード(たとえば、PCインTVモード)で表示部280に表示する。その後、ステップS560に進む。
ステップS560では、制御部220が、画面モードに応じて、音声出力の切替え処理を行なう。画面モードが、たとえば、PCインTVモードである場合、制御部220は、左スピーカ290Aからは、TV画像に対応する主(左)音声とPC画像に対応する音声とを合成した音声を出力させる。また、制御部220は、右スピーカ290Bからは、TV画像に対応する音声を出力させる。すなわち、全体的には、TV画像に対応する音声がメインで出力されるようになる。
また、画面モードが、たとえば、TVインPCモードである場合、制御部220は、左スピーカ290Aからは、TV画像に対応する主(左)音声とPC画像に対応する音声とを合成した音声を出力させる。また、制御部220は、右スピーカ290Bからは、PC画像に対応する音声を出力させる。すなわち、全体的には、PC画像に対応する音声がメインで出力されるようになる。
また、画面モードが、たとえば、TVバイPCモードである場合、制御部220は、左スピーカ290Aからは、TV画像に対応する主(左)音声と副(右)音声とを合成した音声を出力させる。また、制御部220は、右スピーカ290Bからは、PC画像に対応する音声を出力させる。すなわち、全体的には、TV画像に対応する音声と、PC画像に対応する音声とが同等に出力されるようになる。その後、ステップS570に進む。
ステップS570では、制御部220が、所定条件が成立したか否かを判定する。所定条件の一例としては、たとえば、映像信号生成装置100の電源がオフになり、映像信号生成装置100からPC画像信号が送信されなくなったという条件である。また、所定条件の一例としては、TVモードのリモコン300で、ユーザが、戻るキー348を押下操作したという条件である。また、所定条件の一例としては、表示部280に同じ合成画像が、所定時間(たとえば、10分)以上表示されたという条件である。
ステップS570において、YESならば、ステップS572に進む。一方、ステップS570において、NOならば、再度、ステップS510の処理が行なわれる。
ステップS572では、合成画像の表示の解除が行なわれる。具体的には、制御部220が、表示部280に表示する画像を、合成画像からTV画像に切替える。その後、ステップS574に進む。
ステップS574では、音声出力切替えの解除が行なわれる。具体的には、制御部220が、左スピーカ290Aおよび右スピーカ290Bから出力される音声を、ステップS560の処理が行なわれる前の状態に戻す。その後、再度、ステップS510の処理が行なわれる。
以上の処理により、映像出力装置200は、所定条件が成立した場合(たとえば、映像信号生成装置100から、情報を表示した画像を表示させるためのPC画像信号を受信しなくなった場合)、TVの視聴の妨げになる画面構成を解除し、通常のテレビ表示を行うことができるようになる。
再び、図6を参照して、ステップS120の処理の後、ステップS122に進む。
ステップS122では、制御部120が、所定時間(たとえば、30分)ウエイトする。その後、再度、ステップS120の処理が行なわれる。
次に、図6のステップS110で行なわれるにキー受信処理ついて説明する。前述したように、キー受信処理は、画像生成処理と別途独立して、並行して実行される。
図16は、キー受信処理のフローチャートである。図16を参照して、ステップS111では、制御部120が、リモコン信号を受信したか否かを判定する。ステップS111において、YESならば、ステップS112に進む。一方、ステップS111において、NOならば、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS112では、受信したリモコン信号が有効であるか否かが判定される。具体的には、制御部120が、受信したリモコン信号が、ITモードのリモコン300の数字キー群350の“1”〜“4”のいずれかの数字キーのユーザの押下操作によるリモコン信号であるか否かが判定される。
ステップS112において、YESならば、ステップS113に進む。一方、ステップS112において、NOならば、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS113では、制御部120が、受信したリモコン信号に対応する数字キーの番号に対応するプログラム番号のプログラムの実行により、不揮発性メモリ142に、情報が記憶されているか否かを判定する。ステップS113において、YESならば、ステップS114に進む。一方、ステップS113において、NOならば、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS114では、制御部120が、受信したリモコン信号に対応する数字キーの番号に対応するプログラム番号のプログラムの実行により、不揮発性メモリ142に記憶されている情報を読み出す。たとえば、数字キーが“1”であれば、制御部120は、プログラム番号1の天気予報取得プログラムの実行により、不揮発性メモリ142に記憶されている天気予報情報を読み出す。その後、ステップS116に進む。
ステップS116では、制御部120が、ステップS114で取得した情報と、新着情報取得処理に対応するプログラムの各種設定値とに基づいて、PC画像を生成する。PC画像の生成方法は、前述した図9のステップS226で説明したのと同様なので詳細な説明は繰り返さない。その後、ステップS118に進む。
ステップS118では、前述した図9のステップS228と同様な処理が行われるので詳細な説明は繰り返さない。その後、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
そして、映像出力装置200では、前述した図11の画像信号受信処理が行なわれ、制御部280に合成画像が表示される。
以上の処理により、ユーザは、知りたい情報を知りたい時に知ることができるという効果を奏する。
以上説明したように本実施の形態における映像システム1000では、映像出力装置200は、映像信号生成装置100から受信する映像信号の種類に応じて、予め登録しておいた画面モードで、PC画像とTV画像とを同時に表示する。そのため、表示部280においてPC画像を表示させる位置情報等を送る通信経路等が不要である。
したがって、本実施の形態における映像システム1000によれば、低コストで、異なる2つ以上の映像信号の各々に基づく画像の表示の自由度を向上させた映像出力装置を提供することができるという効果を奏する。
また、本実施の形態における映像システム1000によれば、低コストで、異なる2つ以上の映像信号の各々に基づく画像の表示の自由度を向上させた映像出力装置に、映像信号を出力するための映像信号生成装置を提供することができるという効果を奏する。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、2画面表示状態において、PC画像の拡大または縮小処理は行わなかった。本実施の形態では、PC画像の拡大または縮小を行なう処理について説明する。
なお、本実施の形態における映像システムは、第1の実施の形態の映像システム1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。本実施の形態では、映像信号生成装置100は、画像生成処理Aを行なう。
図17は、画像生成処理Aのフローチャートである。図17を参照して、画像生成処理Aは、図6の画像生成処理と比較して、ステップS110の代わりにステップS110Aが行なわれる点と、ステップS120の代わりにステップS120Aが行なわれる点が異なる。それ以外は、画像生成処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
ステップS110Aでは、キー受信処理Aが行なわれる。キー受信処理Aの説明は後述する。
ステップS120Aでは、制御部120が、前述の4つの新着情報取得プログラムを、1つずつ、順に実行し、各新着情報取得プログラムに基づく処理(以下、新着情報取得処理Aともいう)を行なう。なお、4つの新着情報取得プログラムは、並列的に同時に実行されてもよい。4つの新着情報取得プログラムは、天気予報取得プログラム、EPG情報取得プログラム、ニュース取得プログラムおよびメール取得プログラムである。また、新着情報取得処理Aは、画像生成処理Aと別途独立して、並行して実行される。
なお、天気予報取得プログラム、EPG情報取得プログラム、ニュース取得プログラムおよびメール取得プログラムの各々で使用される初期設定値は、予め、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶されている。前述したように複数の初期設定値から構成されるデータテーブルを初期設定値テーブルともいう。
したがって、初期設定値テーブルは、予め、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶されている。本実施の形態では、以下に説明する初期設定値テーブルT200が、予め、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶されている。
図18は、一例としての初期設定値テーブルT200を示す図である。図18を参照して、初期設定値テーブルT200は、図7の初期設定値テーブルT100と比較して、さらに、PC画像の拡大・縮小の許可または不許可の情報が初期設定値として設定されたテーブルである。また、初期設定値テーブルT200は、初期設定値テーブルT100の信号モードに加え、さらに、プログラム番号5,6に対応する2つの信号モードが設定されている。なお、追加される信号モードは、2つに限定されることなく、3つ以上であってもよい。
なお、初期設定値テーブルT200内の各初期設定値は、以下に説明するPC設定画像において変更可能である。
以下に説明するPC設定画像7000は、リモコン300がITモードの場合に、ユーザが、設定キー346を押下操作することにより、表示部280に表示される画像である。
図19は、PC設定画像7000を示す図である。図19を参照して、PC設定画像7000は、図8のPC設定画像700と比較して、さらに、設定内容表示領域755が配置される点が異なる。それ以外は、PC設定画像700と同様なので詳細な説明は繰り返さない。設定内容表示領域710,720,730,740,750,755,762,764,772,774の各々には、初期設定値テーブルT200に基づいた初期設定値が表示されている。
設定内容表示領域710は、プログラム番号を設定する領域である。プログラム番号は、“1”〜“6”の範囲で設定可能である。なお、PC設定画像7000内の設定内容表示領域710に表示されるプログラム番号が変更される毎に、設定内容表示領域720,730,740,750,755,762,764,772,774の各々には、初期設定値テーブルT200におけるプログラム番号に対応する初期設定値が表示される。
設定内容表示領域755は、PC画像の拡大または縮小を許可するか否かを設定する領域である。したがって、設定内容表示領域750での設定内容は、「許可」または「不許可」のいずれかとなる。
なお、PC設定画像7000の設定内容表示領域730において設定できる信号モードは、「1366×768,60Hz」、「1366×768,70Hz」、「683×768,60Hz」、「683×768,70Hz」に加え、さらに、以下の2つの信号モードが追加される。
追加される信号モードは、「1024×768,70Hz」、「1024×768,72Hz」である。なお、追加される信号モードは、2つに限定されることなく、3つ以上であってもよい。また、追加される信号モードは、前述の画像サイズと、垂直同期周波数との組合せに限定されることはない。
表示部280にPC設定画像7000が表示されている場合、ユーザは、前述のITモードのリモコン300の押下操作により、プログラム番号1〜6にそれぞれ対応する初期設定値を変更することができる。そして、再度、ユーザが、ITモードのリモコン300の設定キー346を押下操作すると、初期設定値に変更があった場合、制御部120は、初期設定値テーブルT200内の対応する初期設定値を変更し、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶させる。その後、表示部280には、PC設定画像7000が表示される前の画像が表示される。
図20は、新着情報取得処理Aのフローチャートである。一例として、プログラム番号5のEPG情報取得プログラムにより行なわれる新着情報取得処理Aについて説明する。図20を参照して、ステップS210では、情報取得処理が行なわれる。情報取得処理では、実行されるプログラムに応じた処理が行われる。ここでは、実行されるプログラムは、EPG情報取得プログラムであるので、以下の情報取得処理Aが行なわれる。
情報取得処理Aでは、制御部120が、ネットワーク50に接続し、予め指定されたインターネットアドレス(URL)から、予め設定された地域情報に対応するEPG情報を取得する。その後、ステップS220に進む。
ステップS220では、図9の新着情報取得処理のステップS220と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS220において、YESならば、ステップS222に進む。一方、ステップS220において、NOならば、この新着情報取得処理Aは終了する。
ステップS222では、図9の新着情報取得処理のステップS222と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。その後、ステップS224に進む。
ステップS224では、図9の新着情報取得処理のステップS224と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS224において、YESならば、ステップS225に進む。一方、ステップS224において、NOならば、この新着情報取得処理は終了する。
ステップS225では、PC画像の拡大・縮小が許可されているか否かが判定される。具体的には、制御部120が、不揮発性メモリ142に記憶されている、新着情報取得処理Aに対応するプログラムのPC画像の拡大・縮小の設定内容が、「許可」となっているか否かを判定する。ステップS225において、YESならば、ステップS225Aに進む。一方、ステップS225において、NOならば、ステップS226に進む。
ステップS225Aでは、制御部120が、新着情報取得処理Aに対応するプログラムの信号モード、画面モード、情報表示領域の座標、情報表示領域のサイズ、ステップS210で取得した情報、および新着情報取得処理Aに対応するプログラムの各種設定値に基づいて、PC画像を生成する。
制御部120は、信号モードに基づいて生成するPC画像のサイズが、たとえば、1024×768である場合、一旦、1366×768のサイズの画像(以下、等倍画像ともいう)を生成する。そして、制御部120は、生成した等倍画像を、1024×768のサイズの画像に変換したPC画像を生成する。その後、ステップS225Bに進む。
ステップS225Bでは、制御部120が、生成したPC画像のPC画像信号を、映像ケーブル132を介して、映像出力装置200へ送信する。なお、送信されるPC画像信号には、プログラム番号に対応して設定された垂直同期周波数(たとえば、70Hz)の垂直同期信号が含まれる。その後、この新着情報取得処理Aは終了する。
ステップS226およびステップS228では、図9の新着情報取得処理のステップS226およびステップS228と、それぞれ同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。その後、この新着情報取得処理Aは終了する。
なお、前述の新着情報取得処理Aは、プログラム番号5に対応するEPG情報取得プログラムにより行なわれる処理について説明したが、プログラム番号5を除くプログラム番号1〜6についても前述したのと同様な処理が行なわれる。
映像出力装置200では、画像信号受信処理Aが行なわれる。なお、映像出力装置200の表示部280には、図10(B)に示されるTV画像600Bが表示されているとする。
図21は、画像信号受信処理Aのフローチャートである。図21を参照して、ステップS510では、図11の画像信号受信処理のステップS510と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS510において、YESならば、ステップS520に進む。一方、ステップS510において、NOならば、再度、ステップS510の処理が行なわれる。
ステップS520では、図11の画像信号受信処理のステップS520と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。その後、ステップS530に進む。
ステップS530では、制御部220は、ステップS520において、判定した画像サイズと、判定した垂直同期周波数との組合せによる信号モードが、登録済みの信号モードであるか否かを判定する。具体的には、制御部220は、判定した画像サイズと、判定した垂直同期周波数との組合せによる信号モードに対応する受信信号対応設定値が、不揮発性メモリ242に記憶されているか否かを判定する。
前述したように、複数の受信信号対応設定値から構成されるデータテーブルは、受信信号対応設定値テーブルである。受信信号対応設定値テーブルは、予め、不揮発性メモリ242に記憶されている。本実施の形態において、不揮発性メモリ242に記憶されているのは、以下に説明する受信信号対応設定値テーブルT200Aであるとする。
図22は、一例としての受信信号対応設定値テーブルT200Aを示す図である。図22を参照して、受信信号対応設定値テーブルT200Aは、信号モード番号に対応して、信号モード、画面モード、拡大・縮小の許可または不許可の情報、座標、高さ、幅が受信信号対応設定値として設定されたテーブルである。
なお、受信信号対応設定値テーブルT200A内の各受信信号対応設定値は、以下に説明するTV設定画像において変更可能である。TV設定画像は、前述したように、映像出力装置200で実行されるプログラムで使用される設定値を設定(変更)するための設定画像である。
以下に説明するTV設定画像7000Aは、リモコン300がTVモードの場合に、ユーザが、設定キー346を押下操作することにより、表示部280に表示される画像である。
図23は、TV設定画像7000Aを示す図である。図23を参照して、TV設定画像7000Aは、TV設定画像700Aと比較して、さらに、設定内容表示領域755Aが配置される点が異なる。それ以外は、TV設定画像700Aと同様なので詳細な説明は繰り返さない。設定内容表示領域710A,730A,740A,755A,762A,764A,772A,774Aの各々には、受信信号対応設定値テーブルT200Aに基づいた受信信号対応設定値が表示されている。
設定内容表示領域710Aは、信号モード番号を設定する領域である。信号モード番号は、“1”〜“6”の範囲で設定可能である。なお、設定内容表示領域710Aに表示される信号モード番号が変更される毎に、設定内容表示領域730A,740A,755A,762A,764A,772A,774Aの各々には、受信信号対応設定値テーブルT200Aにおける信号モード番号に対応する受信信号対応設定値が表示される。
設定内容表示領域730Aは、PC設定画像7000の設定内容表示領域730と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
設定内容表示領域755Aは、PC設定画像7000の設定内容表示領域755と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
表示部280にTV設定画像7000Aが表示されている場合、ユーザは、前述のTVモードのリモコン300の押下操作により、信号モード番号1〜6にそれぞれ対応する受信信号対応設定値を変更することができる。そして、再度、ユーザが、TVモードのリモコン300の設定キー346を押下操作すると、受信信号対応設定値に変更があった場合、制御部220は、受信信号対応設定値テーブルT200A内の対応する受信信号対応設定値を変更し、不揮発性メモリ242に記憶させる。その後、表示部280には、TV設定画像7000Aが表示される前の画像が表示される。
なお、受信信号対応設定値テーブルT200Aは、予め、不揮発性メモリ242に記憶されていなくてもよい。この場合、以下の設定データ複製処理Aにより、不揮発性メモリ242に、受信信号対応設定値テーブルT200Aのデータが記憶される。
図24は、設定データ複製処理Aのフローチャートである。図24を参照して、ステップS610では、図14の設定データ複製処理のステップS610と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS610において、YESならば、ステップS620Aに進む。一方、ステップS610において、NOならば、再度、ステップS610の処理が行なわれる。
ステップS620Aでは、制御部220が、記録媒体70に初期設定値テーブルT200のデータが記録されているか否かが判定される。ステップS620Aにおいて、YESならば、ステップS630Aに進む。一方、ステップS620Aにおいて、NOならば、再度、ステップS610の処理が行なわれる。
ステップS630Aでは、複製処理Aが行なわれる。複製処理Aでは、制御部220が、記録媒体70内の初期設定値テーブルT200のデータにアクセスする。そして、制御部220は、初期設定値テーブルT200の各実行プログラム番号に対応する、信号モード、画面モード、拡大・縮小の許可または不許可の情報、座標、高さ、幅のデータを、前述した受信信号対応設定値テーブルT200Aの各信号モード番号に対応する、信号モード、画面モード、拡大・縮小の許可または不許可の情報、座標、高さ、幅のデータとして、不揮発性メモリ242に記憶させる。その後、この設定データ複製処理Aは終了する。
以上の処理により、本実施の形態における設定データ複製処理Aは、図14の設定データ複製処理と同様な効果を奏することができる。
再び、図21を参照して、ステップS530において、YESならば、ステップS540Aに進む。一方、ステップS530において、NOならば、再度、ステップS510の処理が行なわれる。
なお、ステップS530において、NOと判定された場合、すなわち、受信したPC画像信号が登録済みのものでない場合、制御部220は、表示部280の全領域に、受信したPC画像信号に基づくPC画像を表示させてもよい。
ステップS540Aでは、合成画像生成処理Aが行なわれる。合成画像生成処理Aでは、制御部220は、不揮発性メモリ242に記憶されている受信信号対応設定値テーブルT200Aに基づいて、受信したPC画像信号の信号モードを判定する。そして、制御部220は、判定した信号モードに対応する、画面モード、拡大・縮小の許可または不許可の情報、座標、高さおよび幅のデータに基づいて、TV画像と、PC画像とを同時に表示した合成画像を生成する。
図25は、合成画像を示す図である。図25(A)は、一例としての、合成画像6000C1を示す図である。合成画像6000C1は、PCインTVモードで表示部280に表示される合成画像である。合成画像6000C1内の領域6100RAは、TV画像表示領域である。
合成画像6000C1内の領域6200RAは、情報表示領域である。領域6200RAのサイズは、横1366ドット、縦192ドットである。領域6200RA内の画像は、拡大・縮小が許可の場合、制御部220が、受信したPC画像信号に基づく1366×768のサイズのPC画像を、y方向にのみ縮小した画像である。また、領域6200RAには、天気情報取得プログラムの処理により得られた天気情報が表示されている。
なお、拡大・縮小が不許可の場合、領域6200RA内の画像は、制御部220が、受信したPC画像信号に基づく1366×768のサイズのPC画像の領域6200RA内の画像となる。
図25(B)は、一例としての、合成画像6000C2を示す図である。合成画像6000C2は、TVインPCモードで表示部280に表示される合成画像である。合成画像6000C2内の領域6100RBは、TV画像表示領域である。領域6100RBのサイズは、横640ドット、縦480ドットである。制御部220は、図10(B)のTV画像600Bを、領域6100RBのサイズに縮小する。そして、縮小TV画像は、領域6100RB内に表示される。
合成画像6000C2内の領域6200RBは、情報表示領域である。領域6200RB内の画像は、拡大・縮小が許可の場合、制御部220が、受信したPC画像信号に基づく1024×768のサイズのPC画像を、1366×768のサイズのPC画像に拡大した画像(以下、拡大画像ともいう)である。なお、拡大画像内の領域6100RBには、縮小TV画像が表示される。領域6200RBには、EPG情報取得プログラムの処理により得られたEPG情報が表示されている。
なお、拡大・縮小が不許可の場合、制御部220は、たとえば、1366x768の任意の画像(たとえば、全面黒色)を作成し、その中央に、受信したPC画像信号に基づく1024×768のサイズのPC画像を合成した画像を生成する。なお、縮小TV画像は、領域6100RB内に表示される。
図25(C)は、一例としての、合成画像6000C3を示す図である。合成画像6000C3は、TVバイPCモードで表示部280に表示される合成画像である。合成画像6000C3内の領域6100RCは、TV画像表示領域である。領域6100RCのサイズは、横683ドット、縦512ドットである。制御部220は、図10(B)のTV画像600Bを、領域6100RCのサイズに縮小する。そして、縮小TV画像は、領域6100RC内に表示される。合成画像6000C3内の領域6200RCは、情報表示領域である。領域6200RC内の画像は、拡大・縮小が許可の場合、制御部220が、受信したPC画像信号に基づく1024×768のサイズのPC画像を、683×768のサイズのPC画像に幾何学変換した画像(以下、幾何学変換画像ともいう)である。領域6200RCには、ニュース取得プログラムの処理により得られたニュース情報が表示されている。
なお、拡大・縮小が不許可の場合、制御部220は、たとえば、受信したPC画像信号に基づく1024×768のサイズのPC画像を(684,0)の座標を起点とし、画面の右端からはみ出す部分を削除した画像を生成する。なお、縮小TV画像は、領域6100RC内に表示される。
再び、図21を参照して、ステップS540Aの処理が終了すると、ステップS550に進む。
ステップS550では、制御部220が、生成した合成画像を、対応する画面モード(たとえば、TVインPCモード)で表示部280に表示する。その後、ステップS560に進む。
ステップS560,S570,S572,S574の処理は、前述した処理と同様な処理が行われるので詳細な説明は繰り返さない。
次に、図17のステップS110Aで行なわれるにキー受信処理Aついて説明する。前述したように、キー受信処理Aは、画像生成処理Aと別途独立して、並行して実行される。
図26は、キー受信処理Aのフローチャートである。図26を参照して、ステップS111では、図16のキー受信処理のステップS111と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS111において、YESならば、ステップS112Aに進む。一方、ステップS111において、NOならば、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS112Aでは、受信したリモコン信号が有効であるか否かが判定される。具体的には、制御部120が、受信したリモコン信号が、ITモードのリモコン300の数字キー群350の“1”〜“6”のいずれかの数字キーのユーザの押下操作によるリモコン信号であるか否かが判定される。
ステップS112Aにおいて、YESならば、ステップS113に進む。一方、ステップS112Aにおいて、NOならば、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS113では、図16のキー受信処理のステップS113と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS113において、YESならば、ステップS114に進む。一方、ステップS113において、NOならば、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS114では、図16のキー受信処理のステップS114と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。その後、ステップS115Aに進む。
ステップS115Aでは、PC画像の拡大・縮小が許可されているか否かが判定される。具体的には、制御部120が、不揮発性メモリ142に記憶されている、新着情報取得処理Aに対応するプログラムのPC画像の拡大・縮小の設定内容が、「許可」となっているか否かを判定する。ステップS115Aにおいて、YESならば、ステップS115Bに進む。一方、ステップS115Aにおいて、NOならば、ステップS116に進む。
ステップS115Bでは、制御部120が、新着情報取得処理Aに対応するプログラムの信号モード、画面モード、情報表示領域の座標、情報表示領域のサイズ、ステップS114で取得した情報と、新着情報取得処理に対応するプログラムの各種設定値とに基づいて、PC画像を生成する。PC画像の生成方法は、図20の新着情報取得処理AのステップS225Aで説明したのと同様なので詳細な説明は繰り返さない。その後、ステップS115Cに進む。
ステップS115Cでは、前述した図20のステップS225Bと同様な処理が行われるので詳細な説明は繰り返さない。その後、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS116では、制御部120が、ステップS114で取得した情報と、新着情報取得処理に対応するプログラムの各種設定値とに基づいて、PC画像を生成する。PC画像の生成方法は、前述した図9のステップS226で説明したのと同様なので詳細な説明は繰り返さない。その後、ステップS118に進む。
ステップS118では、前述した図9のステップS228と同様な処理が行われるので詳細な説明は繰り返さない。その後、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
そして、映像出力装置200では、前述した図21の画像信号受信処理Aが行なわれ、制御部280に合成画像が表示される。
以上の処理により、ユーザは、知りたい情報を知りたい時に知ることができるという効果を奏する。
以上説明したように本実施の形態における映像システム1000では、第1の実施の形態の奏する効果に加え、多種多様なPC画像信号に対応することができる。したがって、異なる2つ以上の映像信号の各々に基づく画像の表示の自由度をさらに向上させた映像出力装置を提供することができるという効果を奏する。
また、本実施の形態における映像システム1000によれば、低コストで、異なる2つ以上の映像信号の各々に基づく画像の表示の自由度をさらに向上させた映像出力装置に、映像信号を出力するための映像信号生成装置を提供することができるという効果を奏する。
<第3の実施の形態>
第1および第2の実施の形態では、2画面表示状態において、PC画像およびTV画像のうち、サイズが小さい画像の形は、矩形に限定されていた。本実施の形態では、サイズが小さい画像の形を矩形に限定しない処理について説明する。
なお、本実施の形態における映像システムは、第1の実施の形態の映像システム1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。本実施の形態では、映像信号生成装置100は、画像生成処理Bを行なう。
図27は、画像生成処理Bのフローチャートである。図27を参照して、画像生成処理Bは、図6の画像生成処理と比較して、ステップS110の代わりにステップS110Bが行なわれる点と、ステップS120の代わりにステップS120Bが行なわれる点が異なる。それ以外は、画像生成処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
ステップS110Bでは、キー受信処理Bが行なわれる。キー受信処理Bの説明は後述する。
ステップS120Bでは、制御部120が、前述の4つの新着情報取得プログラムを、1つずつ、順に実行し、各新着情報取得プログラムに基づく処理(以下、新着情報取得処理Bともいう)を行なう。なお、4つの新着情報取得プログラムは、並列的に同時に実行されてもよい。4つの新着情報取得プログラムは、天気予報取得プログラム、EPG情報取得プログラム、ニュース取得プログラムおよびメール取得プログラムである。また、新着情報取得処理Aは、画像生成処理Aと別途独立して、並行して実行される。
なお、天気予報取得プログラム、EPG情報取得プログラム、ニュース取得プログラムおよびメール取得プログラムの各々で使用される初期設定値は、予め、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶されている。前述したように複数の初期設定値から構成されるデータテーブルを初期設定値テーブルともいう。
したがって、初期設定値テーブルは、予め、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶されている。本実施の形態では、以下に説明する初期設定値テーブルT300が、予め、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶されている。
図28は、一例としての初期設定値テーブルT300を示す図である。図28を参照して、初期設定値テーブルT300は、初期設定値テーブルT200と比較して、さらに、透過色の使用の許可または不許可の情報、透過色のR値,G値,B値が初期設定値として設定されたテーブルである。
なお、初期設定値テーブルT300内の各初期設定値は、以下に説明するPC設定画像において変更可能である。
以下に説明するPC設定画像800は、リモコン300がITモードの場合に、ユーザが、設定キー346を押下操作することにより、表示部280に表示される画像である。
図29は、PC設定画像800を示す図である。図29を参照して、PC設定画像800は、図19のPC設定画像7000と比較して、さらに、設定内容表示領域757,758A,758B,758Cが配置される点が異なる。それ以外は、PC設定画像7000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。設定内容表示領域710,720,730,740,750,755,757,758A,758B,758C,762,764,772,774の各々には、初期設定値テーブルT300に基づいた初期設定値が表示されている。
設定内容表示領域710は、プログラム番号を設定する領域である。プログラム番号は、“1”〜“6”の範囲で設定可能である。なお、設定内容表示領域710に表示されるプログラム番号が変更される毎に、設定内容表示領域720,730,740,750,755,757,758A,758B,758C,762,764,772,774の各々には、初期設定値テーブルT300におけるプログラム番号に対応する初期設定値が表示される。
設定内容表示領域757は、透過色の使用を許可するか否かを設定する領域である。したがって、設定内容表示領域757での設定内容は、「許可」または「不許可」のいずれかとなる。
設定内容表示領域758A,758B,758Cは、透過色の使用が許可の場合、それぞれ、透過色のR値、G値およびB値を設定する領域である。設定可能な数値の範囲は、“0”〜“255”の範囲である。なお、数値の設定は、前述した設定内容表示領域762と同様に、ITモードのリモコン300の操作により行なうことができる。
なお、透過色の使用が許可の場合、設定内容表示領域762,764,772,774の各々の各々の値は、映像出力装置200において合成画像を生成する際使用されない。
表示部280にPC設定画像800が表示されている場合、ユーザは、前述のITモードのリモコン300の押下操作により、プログラム番号1〜6にそれぞれ対応する初期設定値を変更することができる。そして、再度、ユーザが、ITモードのリモコン300の設定キー346を押下操作すると、初期設定値に変更があった場合、制御部120は、初期設定値テーブルT300内の対応する初期設定値を変更し、不揮発性メモリ142(または記録媒体70)に記憶させる。その後、表示部280には、PC設定画像800が表示される前の画像が表示される。
図30は、新着情報取得処理Bのフローチャートである。一例として、プログラム番号1の天気予報取得プログラムにより行なわれる新着情報取得処理について説明する。図30を参照して、ステップS210では、図9の新着情報取得処理のステップS210と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。その後、ステップS220に進む。
ステップS220では、図9の新着情報取得処理のステップS220と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS220において、YESならば、ステップS222に進む。一方、ステップS220において、NOならば、この新着情報取得処理は終了する。
ステップS222では、図9の新着情報取得処理のステップS222と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。その後、ステップS224に進む。
ステップS224では、図9の新着情報取得処理のステップS224と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS224において、YESならば、ステップS224Aに進む。一方、ステップS224において、NOならば、この新着情報取得処理Bは終了する。
ステップS224Aでは、透過色の使用が許可されているか否かが判定される。具体的には、制御部120が、不揮発性メモリ142に記憶されている、新着情報取得処理Bに対応するプログラムの透過色の使用の設定内容が、「許可」となっているか否かを判定する。ステップS224Aにおいて、YESならば、ステップS224Bに進む。一方、ステップS224Bにおいて、NOならば、ステップS226に進む。
ステップS224Bでは、制御部120が、新着情報取得処理Bに対応するプログラムの信号モード、画面モード、透過色のR値,G値,B値、ステップS210で取得した情報、および新着情報取得処理Bに対応するプログラムの各種設定値に基づいて、PC画像を生成する。
図31は、映像信号生成装置100が生成する画像を示す図である。図31(A)は、一例としてのPC画像900を示す図である。図31(A)を参照して、PC画像900には、領域910Rと、領域920Rとが配置される。領域920Rは、PC画像900内の領域910R以外の領域である。領域910Rは、情報表示領域である。
領域920R内は、指定されたR値(255),G(255)値,B(0)値の透過色が着色される。領域910Rには、新着情報取得処理に対応するプログラムの実行により得られた情報が表示される。
ステップS224Bの処理の後、ステップS224Cに進む。
ステップS224Cでは、制御部120が、生成したPC画像のPC画像信号を、映像ケーブル132を介して、映像出力装置200へ送信する。なお、送信されるPC画像信号には、プログラム番号に対応して設定された垂直同期周波数(たとえば、60Hz)の垂直同期信号が含まれる。その後、この新着情報取得処理Bは終了する。
ステップS226およびステップS228では、図9の新着情報取得処理のステップS226およびステップS228と、それぞれ同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。その後、この新着情報取得処理Bは終了する。
なお、前述の新着情報取得処理Bは、プログラム番号1に対応する天気予報取得プログラムにより行なわれる処理について説明したが、プログラム番号2〜6についても前述したのと同様な処理が行なわれる。
映像出力装置200では、画像信号受信処理Bが行なわれる。なお、映像出力装置200の表示部280には、図10(B)に示されるTV画像600Bが表示されているとする。
図32は、画像信号受信処理Bのフローチャートである。図32を参照して、ステップS510では、図11の画像信号受信処理のステップS510と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS510において、YESならば、ステップS520に進む。一方、ステップS510において、NOならば、再度、ステップS510の処理が行なわれる。
ステップS520では、図11の画像信号受信処理のステップS520と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。その後、ステップS530に進む。
ステップS530では、制御部220は、ステップS520において、判定した画像サイズと、判定した垂直同期周波数との組合せによる信号モードが、登録済みの信号モードであるか否かを判定する。具体的には、制御部220は、判定した画像サイズと、判定した垂直同期周波数との組合せによる信号モードに対応する受信信号対応設定値が、不揮発性メモリ242に記憶されているか否かを判定する。
前述したように、複数の受信信号対応設定値から構成されるデータテーブルを受信信号対応設定値テーブルである。受信信号対応設定値テーブルは、予め、不揮発性メモリ242に記憶されている。本実施の形態において、不揮発性メモリ242に記憶されているのは、以下に説明する受信信号対応設定値テーブルT300Aであるとする。
図33は、一例としての受信信号対応設定値テーブルT300Aを示す図である。図33を参照して、受信信号対応設定値テーブルT300Aは、信号モード番号に対応して、信号モード、画面モード、拡大・縮小の許可または不許可の情報、透過色の使用の許可または不許可の情報、透過色のR値,G値,B値、座標、高さ、幅が受信信号対応設定値として設定されたテーブルである。
なお、受信信号対応設定値テーブルT300A内の各受信信号対応設定値は、以下に説明するTV設定画像において変更可能である。TV設定画像は、前述したように、映像出力装置200で実行されるプログラムで使用される設定値を設定(変更)するための設定画像である。
以下に説明するTV設定画像800Aは、リモコン300がTVモードの場合に、ユーザが、設定キー346を押下操作することにより、表示部280に表示される画像である。
図34は、TV設定画像800Aを示す図である。図34を参照して、TV設定画像800Aは、図23のTV設定画像7000Aと比較して、さらに、設定内容表示領域757A,758AA,758BA,758CAが配置される点が異なる。それ以外は、TV設定画像7000Aと同様なので詳細な説明は繰り返さない。設定内容表示領域710A,730A,740A,755A,757A,758AA,758BA,758CA,762A,764A,772A,774Aの各々には、受信信号対応設定値テーブルT300Aに基づいた受信信号対応設定値が表示されている。
設定内容表示領域710Aは、信号モード番号を設定する領域である。信号モード番号は、“1”〜“6”の範囲で設定可能である。なお、設定内容表示領域710Aに表示される信号モード番号が変更される毎に、設定内容表示領域730A,740A,755A,757A,758AA,758BA,758CA,762A,764A,772A,774Aの各々には、受信信号対応設定値テーブルT300Aにおける信号モード番号に対応する受信信号対応設定値が表示される。
設定内容表示領域757Aは、PC設定画像800の設定内容表示領域757と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
なお、透過色の使用が許可の場合、設定内容表示領域762A,764A,772A,774Aの各々の各々の値は、映像出力装置200において合成画像を生成する際使用されない。
設定内容表示領域758AA,758BA,758CAは、PC設定画像800の設定内容表示領域758A,758B,758Cと同様なので詳細な説明は繰り返さない。
表示部280にTV設定画像800Aが表示されている場合、ユーザは、前述のTVモードのリモコン300の押下操作により、信号モード番号1〜6にそれぞれ対応する受信信号対応設定値を変更することができる。そして、再度、ユーザが、TVモードのリモコン300の設定キー346を押下操作すると、受信信号対応設定値に変更があった場合、制御部220は、受信信号対応設定値テーブルT300A内の対応する受信信号対応設定値を変更し、不揮発性メモリ242に記憶させる。その後、表示部280には、TV設定画像800Aが表示される前の画像が表示される。
なお、受信信号対応設定値テーブルT300Aは、予め、不揮発性メモリ242に記憶されていなくてもよい。この場合、以下の設定データ複製処理Bにより、不揮発性メモリ242に、受信信号対応設定値テーブルT300Aのデータが記憶される。
図35は、設定データ複製処理Bのフローチャートである。図35を参照して、ステップS610では、図14の設定データ複製処理のステップS610と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS610において、YESならば、ステップS620Bに進む。一方、ステップS610において、NOならば、再度、ステップS610の処理が行なわれる。
ステップS620Bでは、制御部220が、記録媒体70に初期設定値テーブルT300のデータが記録されているか否かが判定される。ステップS620Bにおいて、YESならば、ステップS630Bに進む。一方、ステップS620Bにおいて、NOならば、再度、ステップS610の処理が行なわれる。
ステップS630Bでは、複製処理Bが行なわれる。複製処理Bでは、制御部220が、記録媒体70内の初期設定値テーブルT300のデータにアクセスする。そして、制御部220は、初期設定値テーブルT300の各実行プログラム番号に対応する、信号モード、画面モード、拡大・縮小の許可または不許可の情報、透過色の使用の許可または不許可の情報、透過色のR値,G値,B値、座標、高さ、幅のデータを、前述した受信信号対応設定値テーブルT300Aの各信号モード番号に対応する、信号モード、画面モード、拡大・縮小の許可または不許可の情報、透過色の使用の許可または不許可の情報、透過色のR値,G値,B値、座標、高さ、幅のデータとして、不揮発性メモリ242に記憶させる。その後、この設定データ複製処理Bは終了する。
以上の処理により、本実施の形態における設定データ複製処理Bは、図14の設定データ複製処理と同様な効果を奏することができる。
再び、図32を参照して、ステップS530において、YESならば、ステップS540Bに進む。一方、ステップS530において、NOならば、再度、ステップS510の処理が行なわれる。
ステップS540Bでは、合成画像生成処理Bが行なわれる。合成画像生成処理Bでは、制御部220は、不揮発性メモリ242に記憶されている受信信号対応設定値テーブルT300Aに基づいて、受信したPC画像信号の信号モードを判定する。そして、制御部220は、判定した信号モードに対応する透過色の使用の情報が「許可」である場合、判定した信号モードに対応する、画面モード、拡大・縮小の許可または不許可の情報および透過色のR値,G値,B値に基づいて、TV画像と、PC画像とを同時に表示した合成画像を生成する。すなわち、制御部220は、合成画像を生成する際、座標、高さ、幅のデータを使用しない。
再び、図31を参照して、図31(B)は、一例としての、合成画像900Cを示す図である。合成画像900Cは、PCインTVモードで表示部280に表示される合成画像である。合成画像900C内の領域920Rは、TV画像表示領域である。領域920R内には、たとえば、図10(B)のTV画像600B内の、領域920Rに対応する領域内のTV画像が表示される。したがって、制御部220は、PC画像900内の指定された透過色のR値(255),G値(0),B値(0)を有する画素の部分にTV画像を表示させた画像を生成する。
合成画像900C内の領域910Rは、情報表示領域である。領域910Rの形状は、楕円である。なお、領域910Rの形状は、楕円に限定されることなく、矩形以外の形状であればどのような形状(たとえば、星型)であってもよい。また、領域910Rには、天気情報取得プログラムの処理により得られた天気情報が表示されている。
以上のような合成画像900Cを表示部280に表示することにより、TV画像に、矩形以外の形状のPC画像を重ねて表示することが可能となる。
一方、制御部220は、判定した信号モードに対応する透過色の使用の情報が「不許可」である場合、判定した信号モードに対応する、画面モード、拡大・縮小の許可または不許可の情報、座標、高さおよび幅のデータに基づいて、TV画像と、PC画像とを同時に表示した合成画像を生成する。この場合、生成される合成画像は、たとえば、図25の合成画像6000C1、合成画像6000C2、または合成画像6000C3となる。
再び、図32を参照して、ステップS540Bの処理が終了すると、ステップS550に進む。
ステップS550では、制御部220が、生成した合成画像を、対応する画面モード(たとえば、PCインTVモード)で表示部280に表示する。その後、ステップS560に進む。
ステップS560,S570,S572,S574の処理は、前述した処理と同様な処理が行われるので詳細な説明は繰り返さない。
次に、図27のステップS110Bで行なわれるにキー受信処理Bついて説明する。前述したように、キー受信処理Bは、画像生成処理Bと別途独立して、並行して実行される。
図36は、キー受信処理Bのフローチャートである。図36を参照して、ステップS111では、図26のキー受信処理AのステップS111と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS111において、YESならば、ステップS112Aに進む。一方、ステップS111において、NOならば、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS112Aでは、図26のキー受信処理AのステップS112Aと同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS112Aにおいて、YESならば、ステップS113に進む。一方、ステップS112Aにおいて、NOならば、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS113では、図26のキー受信処理AのステップS113と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS113において、YESならば、ステップS114に進む。一方、ステップS113において、NOならば、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS114では、図26のキー受信処理AのステップS114と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。その後、ステップS114Aに進む。
ステップS114Aでは、図30のステップS224Aと同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS114Aにおいて、YESならば、ステップS114Bに進む。一方、ステップS114Aにおいて、NOならば、ステップS116に進む。
ステップS114Bでは、制御部120が、図30のステップS224Bと同様な処理により、PC画像を生成する。その後、ステップS114Cに進む。
ステップS114Cでは、図30のステップS224Cと同様な処理が行われるので詳細な説明は繰り返さない。その後、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS116では、図26のキー受信処理AのステップS116と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。その後、ステップS118に進む。
ステップS118では、図26のキー受信処理AのステップS118と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。その後、再度、ステップS111の処理が行なわれる。
そして、映像出力装置200では、前述した図32の画像信号受信処理Bが行なわれ、制御部280に合成画像が表示される。
以上の処理により、ユーザは、知りたい情報を知りたい時に知ることができるという効果を奏する。
以上説明したように本実施の形態における映像システム1000では、第1および第2の実施の形態の奏する効果に加え、さらに、多種多様なPC画像信号に対応することができる。したがって、異なる2つ以上の映像信号の各々に基づく画像の表示の自由度をさらに向上させた映像出力装置を提供することができるという効果を奏する。
また、本実施の形態における映像システム1000によれば、低コストで、異なる2つ以上の映像信号の各々に基づく画像の表示の自由度をさらに向上させた映像出力装置に、映像信号を出力するための映像信号生成装置を提供することができるという効果を奏する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
70 記録媒体、100 映像信号生成装置、120,220 制御部、142,242 不揮発性メモリ、200 映像出力装置200、1000 映像システム。