JP2007057654A - レーザー光放射器 - Google Patents

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剛 山本
Yasutsugu Hanamoto
康嗣 花本
Shigeru Nakamura
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Abstract

【課題】 レーザーダイオードから放射されるレーザー光の照射方向を制御するレーザー光放射器を提供する。
【解決手段】 レーザー光を放射するレーザーダイオード1から放射されるレーザー光が入射されるとともに該レーザー光を平行光に変換するレンズ3を光軸に対して直角方向で、且つ互いに直角関係にあるX方向及びY方向へ変位させることによってレーザー光の放射方向を変更するように構成し、レーザー光の光路内にビームスプリッタ8を設け、該ビームスプリッタ8にて分離されたレーザー光を光検出器9に照射し、該光検出器9にて得られる信号によってX方向及びY方向の位置を制御するとともにレーザーダイオード1から放射されるレーザー光の出力を制御するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザー光を対象物に照射し、該対象物から反射されて戻って来るレーザー光を利用して対象物との間の距離や対象物の位置等を認識するレーザーレーダー装置等に使用されるレーザー光放射器に関する。
最近、前方を走行する車にレーザー光を照射させて、その車と自分の車との間の距離、相対速度及び位置等を検出する装置が組み込まれた車が商品化されており、斯かる装置はレーザーレーダー装置と呼ばれている。
斯かるレーザーレーダー装置は、レーザーダイオードから生成されるレーザー光を対象物方向へ照射させるとともに該レーザー光の照射方向を上下左右方向へ移動させる動作、所謂スキャンと呼ばれる動作を所定範囲内にて行うことによって対象物の情報を得るように構成されている。
斯かるレーザー光のスキャン動作は、一般的にはレーザー光を反射するミラーを設け、該ミラーを回転させることによって行うように構成されている。斯かるミラーを回転させることによってスキャン動作を行う構成では、ミラーを回転させる機構が必要なため、装置が大きくなるだけでなく、スキャン速度が遅いという問題がある。
斯かる問題を解決するためにレーザー光を照射するレーザー素子を移動させることによってスキャン動作を行うようにした技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−288857号公報
特許文献1に記載されている技術は、レーザー素子を移動させることによってスキャン動作を行うように構成されているが、斯かるレーザー素子を変位させる構成では、レーザー素子に駆動電流を供給する駆動回路とレーザー素子とを電気的に接続するリード線等が必要であるので、構成が複雑になるとともにリード線が切断しないようにする必要があり、コストアップを招くという問題がある。また、レーザー素子の移動動作を行う機構の精度を高くしなければ、レーザー光の照射角度が大きく変化するため、正確なスキャン動作を行うことが出来ないという問題がある。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来るレーザー光放射器を提供しようとするものである。
本発明は、レーザー光を放射するレーザーダイオードと、該レーザーダイオードから放射されるレーザー光が入射されるとともに該レーザー光を平行光に変換するレンズを光軸に対して直角方向で、且つ互いに直角関係にあるX方向及びY方向へ変位させることによってレーザー光の放射方向を変更するように構成し、レーザー光の光路内にビームスプリッタを設け、該ビームスプリッタにて分離されたレーザー光を光検出器に照射し、該光検出器にて得られる信号によってX方向及びY方向の位置を制御するとともにレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するように構成されている。
また、本発明は、ビームスプリッタと光検出器との間に集光レンズを設け、該集光レンズにて該光検出器上にレーザー光を照射させるように構成されている。
そして、本発明は、光検出器としてABCDの4つのセンサー部より構成された4分割センサーを使用し、X方向及びY方向に対応して配置されている2組のセンサー部より得られる信号の差である差信号に基づいてX方向及びY方向の位置を認識するように構成されている。
更に、本発明は、光検出器を構成する全てのセンサー部から得られる信号を加算した信号にてレーザー出力を制御するように構成されている。
本発明は、レーザー光を放射するレーザーダイオードと、該レーザーダイオードから放射されるレーザー光が入射されるとともに該レーザー光を平行光に変換するレンズを光軸に対して直角方向で、且つ互いに直角関係にあるX方向及びY方向へ変位させることによってレーザー光の放射方向を変更するように構成されたレーザー光放射器であり、レーザー光の光路内にビームスプリッタを設け、該ビームスプリッタにて分離されたレーザー光を光検出器に照射し、該光検出器にて得られる信号によってX方向及びY方向の位置を制御するとともにレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するようにしたので、光検出器によるX方向及びY方向の位置検出動作を正確に行うことが出来る。
また、本発明は、レンズを互いに直角関係にあるX方向及びY方向へ変位させることによってレーザー光の放射方向を変更するようにしたので、レーザー光のスキャン動作を正確に行うことが出来る。
そして、本発明は、ビームスプリッタと光検出器との間に集光レンズを設け、該集光レンズにて該光検出器上にレーザー光を照射させるようにしたので、光検出器に照射されるレーザー光の光量を大きくすることが出来、その結果位置検出動作を正確に行うことが出来る。
また、本発明は、光検出器としてABCDの4つのセンサー部より構成された4分割センサーを使用し、X方向及びY方向に対応して配置されている2組のセンサー部より得られる信号の差である差信号に基づいてX方向及びY方向の位置を認識するようにしたので、検出機構が簡単になるという特徴を有している。
そして、本発明は、光検出器を構成する全てのセンサー部から得られる信号を加算した信号にてレーザー出力を制御するようにしたので、レーザー出力の制御動作を正確に行うことが出来る。
本発明は、レーザーダイオードから放射されるレーザー光の照射方向の変位動作をレンズの変位動作を利用して行うように構成されている。
図1は本発明のレーザー光放射器を示す概略図、図2は本発明のレーザー放射器を示す回路図、図3は本発明の動作を説明するための図である。
図1において、1はレーザー光を生成放射するレーザーダイオードであり、基板2に固定されている。3は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光が入射されるとともに該信号を平行光に変換するレンズであり、レンズホルダー4に固定されているとと
もに該レンズホルダー4を支持する金属製の支持ワイヤ(図示せず)によってレーザー光の光軸に対して直角方向への変位が可能になるように構成されている。
5は前記レーザーダイオード1から放射されるレーザー光を前記レンズ3に正確に入射させるべく設けられている仕切り板、6は前記レンズ3をX軸方向、即ち上下方向へ変位させるX方向駆動用コイルであり、前記レンズホルダー4に固定されている。7(図2に示す)は前記レンズ3をY軸方向、即ちX方向に対して直角である左右方向へ変位させるY方向駆動用コイルであり、前記レンズホルダー4に固定されている。
斯かる構成において、前記X方向駆動用コイル6及びY方向駆動用コイル7への駆動電流は、前述した支持ワイヤーを介して供給されるように構成されているとともに前記基板2等に固定されている磁石(図示せず)との協働によってレンズ3をX方向及びY方向へ変位させるように構成されている。
8は前記レンズ3にて平行光に変換されたレーザー光Lの光路内に設けられているとともにプリズムにて構成されているビームスプリッタであり、レーザー光Lを透過光L1と反射光L2に分離させる作用を成すものである。9は図2に示す配置のA、B、C及びDの4つのセンサー部より構成された4分割センサーにて構成されている光検出器、10は前記ビームスプリッタ8にて分離された反射光L2の光路内に設けられている集光レンズであり、前記光検出器9に反射光L2を集光させる作用を成すものである。
以上に説明したように本発明に係るレーザー光放射器は構成されているが、次に図2に示したブロック回路図を参照して本発明に係るレーザー光の照射制御動作について説明する。図2において、11は前記光検出器9を構成するセンサー部Aから得られる信号である電流を電圧に変換する第1I/V変換器、12はセンサー部Bから得られる信号である電流を電圧に変換する第2I/V変換器、13はセンサー部Cから得られる信号である電流を電圧に変換する第3I/V変換器、14はセンサー部Dから得られる信号である電流を電圧に変換する第4I/V変換器である。
15は前記第1I/V変換器11にて電圧に変換された信号に含まれるパルス成分を遮断する第1ローパスフィルタ、16は前記第2I/V変換器12にて電圧に変換された信号に含まれるパルス成分を遮断する第2ローパスフィルタ、17は前記第3I/V変換器13にて電圧に変換された信号に含まれるパルス成分を遮断する第3ローパスフィルタ、18は前記第4I/V変換器14にて電圧に変換された信号に含まれるパルス成分を遮断する第4ローパスフィルタである。
19は前記第1ローパスフィルタ15を通過した信号、即ちセンサー部Aから得られる信号と前記第4ローパスフィルタ18を通過した信号、即ちセンサー部Dから得られる信号とを加算する第1加算回路、20は前記第2ローパスフィルタ16を通過した信号、即ちセンサー部Bから得られる信号と前記第3ローパスフィルタ17を通過した信号、即ちセンサー部Cから得られる信号とを加算する第2加算回路、21は前記第1ローパスフィルタ15を通過した信号、即ちセンサー部Aから得られる信号と前記第2ローパスフィルタ16を通過した信号、即ちセンサー部Bから得られる信号とを加算する第3加算回路、22は前記第3ローパスフィルタ17を通過した信号、即ちセンサー部Cから得られる信号と前記第4ローパスフィルタ18を通過した信号、即ちセンサー部Dから得られる信号とを加算する第4加算回路、23は前記ローパスフィルタ15、16,17及び18を通過した信号、即ちセンサー部A、B、C及びDから得られる信号を加算する第5加算回路である。
24は前記第1加算回路19及び第2加算回路20の出力信号が入力される第1比較回
路であり、入力される信号のレベル差に基づいた信号を出力するように構成されている。即ち、斯かる第1比較回路24から出力される信号は、光検出器9を構成するセンサー部Aとセンサー部Dより得られる信号を加算した信号とセンサー部Bとセンサー部Cより得られる信号を加算した信号とを比較した信号であり、その出力信号のレベルは、光検出器9上に照射されるレーザー光のスポットSの照射位置に応じて変化する。
即ち、光検出器9において、センサー部A及びDとセンサー部B及びCとを分割する分割線Eの左側(図2において)にスポットSがズレている場合には、第1加算回路19の出力信号のレベルが第2加算回路20の出力信号のレベルより大きくなるため、第1比較回路24の出力信号のレベルは+側に大きくなる。反対に、センサー部A及びDとセンサー部B及びCとを分割する分割線Eの右側(図2において)にスポットSがズレている場合には、第2加算回路20の出力信号のレベルが第1加算回路19の出力信号のレベルより大きくなるため、第1比較回路24の出力信号のレベルは−側に大きくなる。
斯かるスポットSの位置に対応して第1比較回路24の出力信号のレベルが変化することになるが、斯かるレベルの変化は、レンズ3のX方向への変位に伴う透過光L1のX方向、即ち上下方向の変位量に対応するように構成されている。
25は前記第3加算回路21及び第4加算回路22の出力信号が入力される第2比較回路であり、入力される信号のレベル差に基づいた信号を出力するように構成されている。即ち、斯かる第2比較回路25から出力される信号は、光検出器9を構成するセンサー部Aとセンサー部Bより得られる信号を加算した信号とセンサー部Cとセンサー部Dより得られる信号を加算した信号とを比較した信号であり、その出力信号のレベルは、光検出器9上に照射されるレーザー光のスポットSの照射位置に応じて変化する。
即ち、光検出器9において、センサー部A及びBとセンサー部C及びDとを分割する分割線Fの上側(図2において)にスポットSがズレている場合には、第3加算回路21の出力信号のレベルが第4加算回路22の出力信号のレベルより大きくなるため、第2比較回路25の出力信号のレベルは+側に大きくなる。反対に、センサー部A及びBとセンサー部C及びDとを分割する分割線Fの下側(図2において)にスポットSがズレている場合には、第4加算回路22の出力信号のレベルが第3加算回路21の出力信号のレベルより大きくなるため、第2比較回路25の出力信号のレベルは−側に大きくなる。
斯かるスポットSの位置に対応して第2比較回路25の出力信号のレベルが変化することになるが、斯かるレベルの変化は、レンズ3のY方向への変位に伴う透過光L1のY方向、即ち左右方向の変位量に対応するように構成されている。
26は透過光L1の照射方向の制御動作及びレーザーダイオード1の照射動作等を制御する制御回路、27は前記制御回路26によって動作が制御されるレーザー駆動回路であり、前記レーザーダイオード1に駆動信号を供給する作用を成すものである。
28は前記制御回路26によって動作が制御されるX位置指示信号生成回路であり、該制御回路26から出力される制御信号に基づいて走査用レーザー光L1のX位置、即ち上下方向の位置を指示する信号を出力するように構成されている。29は前記制御回路26によって動作が制御されるY位置指示信号生成回路であり、該制御回路26から出力される制御信号に基づいて走査用レーザー光L1のY位置、即ち左右方向の位置を指示する信号を出力するように構成されている。
30は前記第1比較回路24の出力信号及びX位置指示信号生成回路28から出力される信号が入力されるX方向サーボ回路であり、入力される信号のレベル差を無くする方向
のサーボ信号を生成出力するように構成されている。31は前記第2比較回路25の出力信号及びY位置指示信号生成回路29から出力される信号が入力されるY方向サーボ回路であり、入力される信号のレベル差を無くする方向のサーボ信号を生成出力するように構成されている。
32は前記X方向駆動用コイル6に駆動信号を供給するX方向駆動コイル駆動回路であり、前記X方向サーボ回路30から出力されるサーボ信号に基づいて駆動信号を供給するように構成されている。33は前記Y方向駆動用コイル7に駆動信号を供給するY方向駆動コイル駆動回路であり、前記Y方向サーボ回路31から出力されるサーボ信号に基づいて駆動信号を供給するように構成されている。
34は前記第5加算回路23の出力信号、即ち光検出器9を構成する全てのセンサー部A、B、C及びDから得られる信号を加算した信号が入力されるレーザー出力制御回路であり、前記レーザー駆動回路27の利得等を制御するように構成されている。即ち、光検出器9上に照射されるスポットSの光量が少なくなった場合には、レーザー駆動回路27の利得を増加させてレーザーダイオード1から放射されるレーザー光の出力を増大させ、反対にスポットSの光量が大きくなった場合には、レーザー駆動回路27の利得を低下させてレーザーダイオード1から放射されるレーザー光の出力を低下させるように構成されている。斯かるレーザー出力制御回路34によるレーザー駆動回路27に対する制御動作が行われる結果、光検出器9に照射されるレーザー光の強度を一定に制御することが出来る。
以上に説明したように本発明のレーザー光放射器は構成されているが、次に動作について説明する。制御回路26から透過光L1のX方向の位置をX1にするための制御信号がX位置指示信号生成回路28に対して出力されると、該X位置指示信号生成回路28から不揮発性メモリー(図示せず)に記憶されているデータに基いて透過光L1をX1位置にするための指示信号がX方向サーボ回路30に対して出力される。
また、制御回路26によるレーザー駆動回路27に対する制御信号が出力され、該レーザー駆動回路27からレーザーダイオード1に対してパルス状の駆動信号が供給される。斯かる駆動信号がレーザーダイオード1に供給されると、該レーザーダイオード1からレーザー光Lが放射される。前記レーザーダイオード1から放射されたレーザー光Lは、レンズ3にて平行光に変換された後ビームスプリッタ8に入射される。
前記ビームスプリッタ8に入射されたレーザー光Lは、該ビームスプリッタ8によって透過光L1と反射光L2とに分離される。前記ビームスプリッタ8によって分離された反射光L2は集光レンズ10によって集光されて光検出器9に照射される。前記光検出器9上には、前記集光レンズ10にて集光された反射光L2の照射位置が図2にスポットSとして表されている。
前記光検出器9は、前述したように4分割センサー部A、B、C及びDにて構成されているため、スポットSの照射位置に応じた検出信号が、ローパスフィルタ15、16、17及び18から出力される。斯かる検出信号が前記ローパスフィルタ15、16、17及び18から出力されると、各々の信号が第1加算回路19、第2加算回路20、第3加算回路21及び第4加算回路22にて加算された後、第1比較回路24及び第2比較回路25に入力される。
前記第1比較回路24からは、前述したように透過光L1のX方向の変位位置に応じた信号、即ち(A+D)−(B+C)なる信号が出力されてX方向サーボ回路30に入力される。ここで、A、B、C及びDは、各センサー部A、B、C及びDで得られる信号のレベル
を表すものである。
このようにして前記第1比較回路24から出力される信号がX方向サーボ回路30に入力されるが、該X方向サーボ回路30には、前述したようにX位置指示信号生成回路28からX1位置を指示する信号が出力されているため、X方向サーボ回路30からスポットSをX1の位置に対応した位置に変位させるためのサーボ信号がX方向駆動コイル駆動回路32に対して出力される。
斯かるサーボ信号がX方向駆動コイル駆動回路32に入力されると、該X方向駆動コイル駆動回路32からX方向駆動用コイル6に対して駆動信号が供給される。斯かる信号がX方向駆動用コイル6に供給されると、該X方向駆動用コイル6に誘起される磁力と磁石から生成される磁気力との協働によりレンズ3がX方向へ変位せしめられる。そして、斯かるX方向への変位動作は、スポットSをX1の位置に対応した位置に変位させるように行われる。斯かるサーボ動作が行われる結果、スポットSの位置をX1の位置にするための制御動作、即ち透過光L1をX1位置にするための制御動作が行われる。従って、透過光L1を位置X1に変位保持するための動作を制御回路26から出力されるX方向の位置決定信号に基づいて行うことが出来る。
以上に説明したようにX方向、即ち上下方向の所望位置に透過光L1を変位させる動作は行われるが、次にY方向、即ち左右方向の所望位置に透過光L1を変位させる動作について説明する。
制御回路26から透過光L1のY方向の位置をY1にするための制御信号がY位置指示信号生成回路29に対して出力されると、該Y位置指示信号生成回路29から不揮発性メモリー(図示せず)に記憶されているデータに基いてY1位置にするための指示信号がY方向サーボ回路31に対して出力される。
また、制御回路26によるレーザー駆動回路27に対する制御信号が出力され、該レーザー駆動回路27からレーザーダイオード1に対して駆動信号が供給される。斯かる駆動信号がレーザーダイオード1に供給されると、該レーザーダイオード1からレーザー光Lが放射される。前記レーザーダイオード1から放射されたレーザー光Lは、レンズ3にて平行光に変換された後ビームスプリッタ8に入射される。
前記ビームスプリッタ8に入射されたレーザー光Lは、前述したように該ビームスプリッタ8によって透過光L1と反射光L2とに分離される。前記ビームスプリッタ8によって分離された反射光L2は集光レンズ10によって集光されて光検出器9に照射される。前記光検出器9上には、前記集光レンズ10にて集光された反射光L2の照射位置が図2にスポットSとして表されている。
前記光検出器9は、前述したように4分割センサー部A、B、C及びDにて構成されているため、スポットSの照射位置に応じた検出信号が、ローパスフィルタ15、16、17及び18から出力される。斯かる検出信号が前記ローパスフィルタ15、16、17及び18から出力されると、各々の信号が第1加算回路19、第2加算回路20、第3加算回路21及び第4加算回路22にて加算された後、第1比較回路24及び第2比較回路25に入力される。
前記第2比較回路25からは、前述したように透過光L1のY方向の変位位置に応じた信号、即ち(A+B)−(C+D)なる信号が出力されてY方向サーボ回路31に入力される。
このようにして前記第2比較回路25から出力される信号がY方向サーボ回路31に入力されるが、該Y方向サーボ回路31には、前述したようにY位置指示信号生成回路29からY1位置を指示する信号が出力されているため、Y方向サーボ回路31からスポットSをY1の位置に対応した位置に変位させるためのサーボ信号がY方向駆動コイル駆動回路33に対して出力される。
斯かるサーボ信号がY方向駆動コイル駆動回路33に入力されると、該Y方向駆動コイル駆動回路33からY方向駆動用コイル7に対して駆動信号が供給される。斯かる信号がY方向駆動用コイル7に供給されると、該Y方向駆動用コイル7に誘起される磁力と磁石から生成される磁気力との協働によりレンズ3がY方向へ変位せしめられる。そして、斯かるY方向への変位動作は、スポットSをY1の位置に対応した位置に変位させるように行われる。斯かるサーボ動作が行われる結果、スポットSの位置をY1の位置にするための制御動作、即ち透過光L1をY1位置にするための制御動作が行われる。従って、透過光L1を位置Y1に変位保持するための動作を制御回路26から出力されるY方向の位置決定信号に基づいて行うことが出来る。
前述したように制御回路26から出力されるX方向及びY方向の位置を決定指示する信号が出力されると、指示された位置に透過光L1を移動させる制御動作をレンズ3を変位させる動作によって行うことが出来る。従って、例えば図3に示すように透過光L1の照射位置をa→b→c→d→e→f→g→h→i→jのように変位させる制御動作をレンズ3の位置を変位制御することによって行うことが出来る。
透過光L1の照射位置を前述したように変更させることによってその変位範囲内にある対象物に対してレーザー光を照射させることが出来るので、対象物から反射されるレーザー光を検出することによって対象物の位置、大きさ及びその移動速度等の情報を得ることが出来る。
前述した動作によってレーザーダイオード1から放射されるレーザー光Lから得られる透過光L1の対象物への照射制御動作は行われるが、該レーザーダイオード1へ駆動信号を供給するレーザー駆動回路27に対するレーザー出力制御回路34による出力制御動作が行われることになる。即ち、前記レーザー出力制御回路34は、光検出器9を構成するセンサー部A、B、C及びDから得られる信号を第5加算回路23にて加算した信号が入力されており、斯かる入力信号に基づいてレーザー駆動回路27に対する制御動作を行うように構成されている。
前記レーザー出力制御回路34によるレーザー駆動回路27に対する制御動作は、前記第5加算回路23の出力信号のレベルが大きくなると、即ち光検出器9に照射される光量が大きくなるとその光量を小さくするべくレーザー駆動回路27に対する制御動作を行う。斯かる場合には、レーザーダイオード1から放射されるレーザー光の放射レベルを下げるために、レーザーダイオード1に供給される駆動信号のレベルを小さくするための制御動作が行われる。
反対に、前記第5加算回路23の出力信号のレベルが小さくなると、即ち光検出器9に照射される光量が少なくなるとその光量を大きくするべくレーザー駆動回路27に対する制御動作を行う。斯かる場合には、レーザーダイオード1から放射されるレーザー光の放射レベルを上げるために、レーザーダイオード1に供給される駆動信号のレベルを大きくするための制御動作が行われる。
光検出器9から得られる信号のレベルに基づいてレーザー駆動回路27からレーザーダイオード1に供給される駆動信号のレベルを制御するように構成したので、レーザー出力
制御回路34による制御動作を第5加算回路23から出力される信号のレベルが基準のレベルになるように行えば光検出器9に照射されるレーザー光のレベルを一定にすることが出来る。
レンズ3の位置を検出するために設けられている光検出器9に照射されるレーザー光の光量を一定にするための制御動作を行うことによってレンズ3のX方向及びY方向への変位位置を正確に認識することが出来るので、レンズ3の任意の位置への変位動作を正確に行うことが出来る。斯かるレンズ3の任意の位置への変位動作を正確に行うことによって透過光L1の照射方向の位置を正確に設定することが出来る。
尚、レーザー光の照射位置を変更させる動作を行う場合にレーザー駆動回路27からレーザーダイオード1に供給される駆動信号は、必要な情報を得るために照射タイミングを選択しながら行われるパルス信号が一般的である。パルス信号に基づいてレーザーダイオード1の発光駆動動作が行われると、光検出器9から得られる信号にパルス成分が含まれるので、本実施例では、斯かるパルス信号を削除するためにローパスフィルタ15、16、17及び18が設けられている。
また、本実施例では、ビームスプリッタ8としてプリズムを使用したが、ハーフミラーと呼ばれる光学素子を使用することも出来る。
本発明のレーザー光放射器を示す概略図である。 本発明のレーザー光放射器を示す回路図である。 本発明の動作を説明するための説明図である。
符号の説明
1 レーザーダイオード
3 レンズ
4 レンズホルダー
6 X方向駆動用コイル
7 Y方向駆動用コイル
8 ビームスプリッタ
9 光検出器
10 集光レンズ
19 第1加算回路
20 第2加算回路
21 第3加算回路
22 第4加算回路
23 第5加算回路
24 第1比較回路
25 第2比較回路
26 制御回路
27 レーザー駆動回路
28 X位置指示信号生成回路
29 Y位置指示信号生成回路
30 X方向サーボ回路
31 Y方向サーボ回路
32 X方向駆動コイル駆動回路
33 Y方向駆動コイル駆動回路
34 レーザー出力制御回路

Claims (4)

  1. レーザー光を放射するレーザーダイオードと、該レーザーダイオードから放射されるレーザー光が入射されるとともに該レーザー光を平行光に変換するレンズを光軸に対して直角方向で、且つ互いに直角関係にあるX方向及びY方向へ変位させることによってレーザー光の放射方向を変更するように構成されたレーザー光放射器であり、レーザー光の光路内にビームスプリッタを設け、該ビームスプリッタにて分離されたレーザー光を光検出器に照射し、該光検出器にて得られる信号によってX方向及びY方向の位置を制御するとともにレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するようにしたことを特徴とするレーザー光放射器。
  2. ビームスプリッタと光検出器との間に集光レンズを設け、該集光レンズにて該光検出器上にレーザー光を照射させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のレーザー光放射器。
  3. 光検出器としてABCDの4つのセンサー部より構成された4分割センサーを使用し、X方向及びY方向に対応して配置されている2組のセンサー部より得られる信号の差である差信号に基づいてX方向及びY方向の位置を認識するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のレーザー光放射器。
  4. 光検出器を構成する全てのセンサー部から得られる信号を加算した信号にてレーザー出力を制御するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のレーザー光放射器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015033798A1 (ja) 2013-09-05 2015-03-12 エヌ・イーケムキャット株式会社 排気ガス浄化用酸化触媒、排気ガス浄化用触媒構造体、およびそれを用いた排気ガス浄化方法

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