JP2007055550A - 車両のシート配設構造 - Google Patents

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治典 長尾
Koji Nakao
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亮 伏見
Itsuki Koizumi
巖 小泉
Toshio Ota
敏生 太田
Hiroaki Saito
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Abstract

【課題】 乗車人数に応じてシートアレンジを変更することができ、かつ、ウォークスルーのための充分なスペースを確保することのできる車両のシート配設構造を提供する。
【解決手段】 前席シート列1及び後席シート列3と、その間に配設される中間シート列2とからなる車両のシート配設構造において、前記中間シート列2を、車幅方向に離間して設けられた左右一対のメインシート6,7と、当該一対のメインシート6,7の間に配設されるサブシート8とから構成し、前記サブシート8を、サブシートクッション81とサブシートバック82とから構成するとともに、当該サブシートクッション81及びサブシートバック82の両部材が前記メインシート6,7のうち少なくとも一方の下方に収納されるサブシート収納状態と、前記両部材が前記メインシート6,7の間に配設されるサブシート使用状態との間で変位可能に構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、メインシートとサブシートとを備えた中間シート列が、前席シート列と後席シート列の間に配設されてなる車両のシート配設構造に関する。
従来から、特にワンボックス車やステーションワゴン車等には、前席シート列及び後席シート列と、その間に配設される中間シート列とからなる、いわゆる3列シート型のシート配設構造が多く採用されており、最近では、このような3列シート採用車において、乗車人数に応じてシートアレンジを変更可能にすること、及び、中間シート列を挟んで乗員が車両前後方向へ移動(いわゆるウォークスルー)するのを許容するためのスペースを確保することが求められている。
例えば、下記特許文献1では、3列シートのうちの中間シート列を、左右一対のメインシートとその間に配設されるサブシートとで構成し、さらにそのサブシートを、不使用時において収納可能に構成することにより、中間シート列のアレンジを2人掛けの場合と3人掛けの場合とで変更可能にするとともに、サブシート収納時に左右のメインシートの間に形成される隙間によって、ウォークスルーのためのスペースを確保することが行われている。
特開2004−249782号公報
ここで、前記特許文献1においてサブシートを収納可能とするための具体的手段は、サブシートを構成するシートクッションとシートバックとを別体に構成し、このうちのサブシートのシートクッションを、メインシートのシートクッションの内部に収納可能とする一方で、サブシートのシートバックを、メインシートのシートバック側部(車幅方向内側の側面部)において折り畳み可能に構成するというものであった。
しかしながら、前記のような構成では、サブシート収納時であっても、折り畳まれたサブシートのシートバックがメインシートのシートバック側部に残り、これが左右のメインシート間の隙間を部分的に占有することとなるため、その分ウォークスルーのためのスペースが狭くなってしまうという問題があった。
本発明は、前記のような問題点に鑑みてなされたものであり、乗車人数に応じてシートアレンジを変更することができ、かつ、ウォークスルーのための充分なスペースを確保することのできる車両のシート配設構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、前席シート列及び後席シート列と、その間に配設される中間シート列とからなる車両のシート配設構造であって、前記中間シート列は、車幅方向に離間して設けられた左右一対のメインシートと、当該一対のメインシートの間に配設されるサブシートとを有し、前記サブシートは、サブシートクッションとサブシートバックとを有するとともに、当該サブシートクッション及びサブシートバックの両部材が前記一対のメインシートのうち少なくとも一方の下方に収納されるサブシート収納状態と、前記両部材が前記一対のメインシートの間に配設されるサブシート使用状態との間で変位可能に構成されていることを特徴とするものである(請求項1)。
この車両のシート配設構造によれば、前席シート列と後席シート列の間に配設された中間シート列が、車幅方向に離間して設けられた左右一対のメインシートと、当該一対のメインシートの間に配設されるサブシートとを有し、さらにこのサブシートが、サブシート収納状態とサブシート使用状態との間で変位可能に構成されていることにより、選択的にサブシートを収納又は使用することができるため、中間シート列のシートアレンジを乗車人数に応じて自在に変更することが可能である。しかも、サブシート収納状態にあっては、サブシートを構成するサブシートクッション及びサブシートバックの両方がメインシートの下方に収納されることにより、左右一対のメインシート間の隙間にサブシートの構成部材が全く存在しない状態となるため、乗員が車両前後方向に移動(ウォークスルー)するためのスペースを充分に広く取ることができる。
前記サブシートは、前記サブシートクッションが前記一対のメインシートのうちいずれか一方の下方に収納され、前記サブシートバックが前記メインシートの他方の下方に収納されるように構成されていることが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、サブシートクッションとサブシートバックとがそれぞれ別のメインシートの下方に収納されることにより、これら両部材が同一のメインシートの下方に収納される場合に比べて、メインシート下方の収納空間が小さい容積で済むことになるため、メインシートの着座ポイントが高くなることに起因した座り心地の悪化等を抑制することができる。
また、前記車両のシート配設構造においては、前記一対のメインシートのうち少なくとも一方が、前記サブシート収納状態において車幅方向に移動可能に支持されることにより、前記一対のメインシートが略連続した座面を形成するように構成されていることが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、サブシート収納状態において前記一対のメインシートのうち少なくとも一方を移動させることにより、もう一方のメインシートと合わせて略連続した座面を形成していわゆるベンチシートタイプのシート列を形成することができるため、さらに多彩なシートアレンジを実現することができる。
さらに、前記一対のメインシートのうち少なくとも一方を、車両の前後方向に移動可能に支持することにより、さらに多彩なシートアレンジが実現されるようにしてもよい(請求項4)。
この場合、前記一対のメインシートを、車両の前後方向に一体的に移動するように構成することがより好ましい(請求項5)。
このようにすれば、一対のメインシートの前後方向相対位置が常に一致することとなるため、当該メインシートの間にサブシートを配設する際に、いちいちメインシートの前後方向相対位置を合わせる必要がないという利点がある。
以上説明したように、本発明の車両のシート配設構造によれば、乗車人数に応じてシートアレンジを変更することができ、かつ、必要に応じてウォークスルーのための充分なスペースを確保することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の車両のシート配設構造を示す平面図である。本図に示すように、本実施形態の車両のシート配設構造は、最前方に位置するシート列であって運転席4と助手席5とからなる前席シート列1と、最後方に位置するシート列であって一体型のシートクッション及びシートバックを有する(いわゆるベンチシート型の)後席シート列3と、これら前席シート列1と後席シート列3との間に位置する中間シート列2とが、車体10の内部(車室内)にそれぞれ配設されることによって構成されている。なお、車室内において後席シート列3の両側に存在する符号12で示す部材は、後輪用ホイールハウスの張出し部である。
図2(a)は、前記中間シート列2を示す斜視図である。本図及び先の図1に示すように、中間シート列2は、車幅方向に離間して設けられた左右一対のメインシート6,7の間にサブシート8が配設されることによって構成されている。なお、本明細書では以後、前記一対のメインシート6,7のうち、車両前方を向いて右側にあたるメインシート6を特定して指すときは「右メインシート6」と、車両前方を向いて左側にあたるメインシート7を特定して指すときは「左メインシート7」と呼ぶものとする。また、本明細書における「左」「右」は、常に、車両前方を向いたときの左右で表すものとする。
前記右メインシート6は、図2(a)に示すように、ヘッドレスト62a及び左右一対のアームレスト62b,cを有するメインシートバック62と、メインシートクッション61とを備え、座台63に支持されている。前記アームレスト62b,cは、その一端がメインシートバック62の両側面に枢支されることにより、他端が前方に突出したアームレスト使用状態(車幅方向外側のアームレスト62b参照)と、メインシートバック62の側面に沿って配置されるアームレスト収納状態(車幅方向内側のアームレスト62c参照)との間で変位可能に構成されている。
同様に、前記左メインシート7は、ヘッドレスト72a及び一対のアームレスト72b,cを有するメインシートバック72と、メインシートクッション71とを備え、座台73に支持されている。
次いで、前記メインシート6,7の座台63,73の構造を図3に示す。本図に示すように、座台63,73は、車両前後方向に延びる左右一対の縦ガイドレール20にスライド可能に係合される座台下部24と、前記メインシートクッション61,71の下面に固定される座台上部22と、これら座台上部22と座台下部24との間に介在する前後一対のガイドレールであってこれら両部材を車幅方向に相対変位可能な状態で接続する横ガイドレール26とから構成されている。なお、前記縦ガイドレール20は車体フロアに埋め込まれており、乗員が車体フロア上を歩くときに邪魔になることがないようになっている。
そして、座台63,73がこのような構造を有することにより、これに支持されるメインシート6,7は、車両前後方向と車幅方向とにそれぞれスライド可能に構成されている。すなわち、座台下部24が縦ガイドレール20に沿って前後移動すれば、メインシート6,7が車両前後方向にスライドし、横ガイドレール26に係合された座台上部22が座台下部24に対して左右に相対変位すれば、メインシート6,7が車幅方向にスライドする。
再び図2(a)に戻って、前記サブシート8は、ヘッドレスト82aを有するサブシートバック82と、このサブシートバック82とは独立した別部材によって構成されたサブシートクッション81とを備えている。そして、これらサブシートクッション81とサブシートバック82との分割面(図中の矢印A)は、前記サブシートクッション81の座面よりも少し高い位置に設定されている。このため、サブシートクッション81は、前記メインシートクッション61,71に略平行に配設されるクッション本体81aと、このクッション本体81aの後端部から前記メインシートバック62,72に沿って立ち上がる比較的背の低い立ち上がり部81bとから構成されており、この立ち上がり部81bが、前記サブシートバック82と略連続した背もたれ面を形成するようになっている。
このサブシート8は、前記メインシート6,7の下方に収納可能に構成されている。具体的には、図2(b)に示すように、サブシートクッション81が左メインシート7の座台73の内部(図3に示す座台上部22の下に形成されたスペース内)に収納されるとともに、サブシートバック82が右メインシート6の座台63の内部に収納されるようになっている。このことから、サブシート8は、サブシートクッション81とサブシートバック82とがそれぞれ別々にメインシート6,7の下方に収納されるサブシート収納状態(図2(b)の状態)と、当該サブシートクッション81とサブシートバック82とがそれぞれメインシート6,7の間の使用位置に配設されるサブシート使用状態(図2(a)の状態)との間で変位可能に構成されている。なお図例では、サブシートクッション81が左メインシート7の座台73の内部に収納され、サブシートバック82が右メインシート6の座台63の内部に収納されているが、この収納位置は逆でもよい。
次いで、前記サブシートクッション81及びサブシートバック82の各々について詳細に説明する。
まず、前記サブシートバック82について説明する。図4は、前記サブシートバック82を、前記右メインシート6の座台63内の収納位置(図2(b)参照)とその上方の使用位置(図2(a)参照)との間で変位可能に支持するための機構を示した図である。この図4に示すように、サブシートバック82は、右メインシート6の座台63の内部に固定された筒状ガイド32と、この筒状ガイド32に挿入されるロッド34とから構成されたサブシートバック用回転スライド機構30を介して、車幅方向にスライド可能でかつ前記筒状ガイド32の軸心を中心として回転可能な状態で右メインシート6に支持されている。図4(a)では、このサブシートバック用回転スライド機構30によってガイドされながらサブシートバック82が座台63の内部から引き出された状態を示している。なお、当該サブシートバック82の引き出し作業は、図3に示した座台63において、座台上部22と座台下部24との間に形成された隙間を通して行うことが可能である。このことは、後述するサブシートクッション81を座台73から引き出す作業を行うときも同様である。
前記サブシートバック82は、さらに、その内部に設けられた2つの筒状部材38と、前記ロッド34から突設されてこの筒状部材38に挿入される2本の支軸40とから構成されたサブシートバック用スライド機構36を介して、前記ロッド34の径方向にスライド可能な状態で右メインシート6に支持されている。図4(b)では、このサブシートバック用スライド機構36によってガイドされながら、サブシートバック82がロッド34の径方向外側に引っ張られた状態を示している。なお、前記支軸40は、前記筒状部材38よりわずかに小さい径を有する大径部40bとこの大径部40bよりも小さい径を有して前記ロッド34に固定される小径部40aとから構成されており、この支軸40の小径部40aを挿通するための切欠き部32aが、前記サブシートバック用回転スライド機構30の筒状ガイド32に形成されている。
図5は、前記サブシートバック82の背面部の形状を示した斜視図である。本図に示すように、サブシートバック82の背面部には、2つの凹部82bが形成されている。これは、サブシートバック82が前記メインシートバック62,72の間に配設されるサブシート使用状態(図2(a)の状態)において、メインシートバック62,72の車幅方向内側面に取り付けられたアームレスト62c,72cが、サブシートバック82の背面部と干渉するのを回避するためのものである。
また図6は、前記サブシートバック82を、前記メインシートバック62,72にロックするためのロック装置を示した模式図である。本図では、サブシートバック82を右メインシート6側(メインシートバック62)にロックするためのロック装置について説明するが、左メインシート7側についても同様である。
図6に示すロック装置100は、メインシートバック62の側面部に設けられた凹部108内に支持されるラッチ102と、サブシートバック82の側面部に設けられた凹部110内に固定されたピン106とから構成されている。前記ラッチ102の一端側には、前記ピン106と係合する爪部102aが形成されており、前記ラッチ102の他端側には、ラッチ軸102bが固定されている。このラッチ軸102bは、前記凹部108からメインシートバック62の背面まで貫通する長孔104に嵌挿されている。そして、メインシートバック62の背面には、ラッチ102を操作するための操作レバー(図示省略)が設けられており、この操作レバーは、前記ラッチ軸102bに直結している。従って、この操作レバーを操作すれば、前記ラッチ軸102bを回転させたり、前記長孔104に沿って左右方向にスライドさせたりすることができ、それによってラッチ102を図6(a)のアンロック状態から同図(c)のロック状態に変位させることができる。具体的には、図6(a)に示すアンロック状態から、ラッチ102を回転させてサブシートバック82側の凹部110内にラッチ102を挿入し(図6(b))、さらにこれをメインシートバック62側にスライドさせれば、ラッチ102の爪部102aをピン106に係合させて、同図(c)のロック状態に変位させることができる。なお、長孔104の左右両端部に縮径部を設けることにより、ラッチ102がロック位置又はアンロック位置で安定して保持されるようにしてもよい。
次に、前記サブシートクッション81について説明する。図7は、前記サブシートクッション81を、前記左メインシート7の座台73内の収納位置(図2(b)参照)とその上方の使用位置(図2(a)参照)との間で変位可能に支持するための機構を示した図である。本図に示すように、サブシートクッション81は、左メインシート7の座台73の内部に固定された筒状ガイド44と、この筒状ガイド44に挿入されるロッド46とから構成されたサブシートクッション用回転スライド機構42を介して、車幅方向にスライド可能でかつ前記筒状ガイド44の軸心を中心として回転可能な状態で左メインシート7に支持されている。図7では、このサブシートクッション用回転スライド機構42によってガイドされながらサブシートクッション81が座台73の内部から引き出された状態を示している。また、本図からも分かるように、サブシートクッション81は、先の図2(a)(サブシート使用状態)でも示された立ち上がり部81bがクッション本体81aに向かって倒伏するような状態に折り畳まれかつクッション本体81aの上下を裏返した状態で、前記座台73の内部に収納されるようになっている。なお、クッション本体81aと立ち上がり部81bとはヒンジ金具55によって接続されており、それによってサブシートクッション81が折り畳み可能に構成されている。
前記サブシートクッション81は、さらに、そのクッション本体81aの裏面に固定された2本のガイドレール52と、前記ロッド46から突設されてこのガイドレール52にスライド可能に係合される2つの係合部材50とから構成されたサブシートクッション用スライド機構48を介して、前記ロッド46の接線方向にスライド可能な状態で左メインシート7に支持されている。なお、図面の都合上図示は省略するが、前記筒状ガイド44には、前記係合部材50を挿通するための切欠き部が、前記切欠き部32a(図4)と同様に形成されている。
また、同じく図7に示すように、サブシートクッション81の立ち上がり部81bの裏面には、2つの凹部181bが形成されている。これは、サブシートクッション81が前記メインシートクッション61,71の間に配設されるサブシート使用状態(図2(a)の状態)において、前記サブシートバック82を支持する支軸40(図4)が、立ち上がり部81bの裏面と干渉するのを回避するためのものである。また、クッション本体81aの裏面には、サブシート使用状態において、前記サブシートバック82を支持するロッド34(図4)に係合される2つの爪部材54が設けられている。
次に、以上のように構成されたサブシートクッション81及びサブシートバック82を、前記メインシート6,7の下方に収納された状態(サブシート収納状態)から、メインシート6,7の間に配設される状態(サブシート使用状態)へと変位させる手順について、図8,9に基づいて説明する。
まず、図8を用いて、サブシートバック82を配設する手順について説明する。
初めに、前記メインシート6,7の車幅方向内側面に設けられているアームレスト62c,72cを、メインシートバック62,72に沿うように跳ね上げておく(図8(a))。
次いで、前記右メインシート6の座台63の内部に収納されているサブシートバック82を車幅方向内側に引っ張る。これにより、前記サブシートバック用回転スライド機構30(図4)によってガイドされながらサブシートバック82が座台63の外側(座台63,73の間)に引き出される。
次いで、サブシートバック82を車両前方に引っ張る。これにより、前記サブシートバック用スライド機構36(図4)によってよってガイドされながらサブシートバック82が車両前方に向けて適宜の位置まで移動する(図8(b))。
次いで、サブシートバック82を斜め後方上向きに引っ張りあげる。これにより、前記サブシートバック用回転スライド機構30(図4)のロッド34を回転中心としてサブシートバック82が立ち上がり、前記メインシートバック62,72の間に当該サブシートバック82が配設される。このとき、サブシートバック82の背面部に、前記のように凹部82bが設けられていることにより、前記メインシートバック62,72の車幅方向内側面に設けられたアームレスト62c,72cが当該凹部82bに収納されることとなるため、アームレスト62c,72cとサブシートバック82との干渉が有効に回避される。そして、このようにサブシートバック82の配設が完了した後で、図6に示したロック装置100を操作することにより、サブシートバック82を、メインシートバック62,72の間でロックする。
次に、図9を用いて、サブシートクッション81を配設する手順について説明する。
まず、前記サブシートバック82の配設作業が完了した後で(図9(a))、前記左メインシート7の座台73の内部に収納されているサブシートクッション81を車幅方向内側に引っ張る。これにより、前記サブシートクッション用回転スライド機構42(図7)によってガイドされながらサブシートクッション81が座台73の外側(座台63,73の間)に引き出される。
次いで、サブシートクッション81を車両前方に引っ張る。これにより、前記サブシートクッション用スライド機構48(図7)によってガイドされながらサブシートクッション81が車両前方に向けて適宜の位置まで移動する(図9(b))。
次いで、サブシートクッション81を斜め後方上向きに引っ張りあげる。これにより、前記サブシートクッション用回転スライド機構42(図7)のロッド46を回転中心としてサブシートクッション81が反転し、前記メインシートクッション61,71の間に当該サブシートクッション81が配設される。このとき、サブシートクッション81のクッション本体81aの裏面に、前記のように爪部材54が設けられていることにより、この爪部材54が前記サブシートバック82を支持するロッド34に係合することとなるため、サブシートクッション81はメインシートクッション61,71の間に安定して固定保持(ロック)される。なお、前記のように爪部材54を前記ロッド34に係合させるには、図9(b)の時点でサブシートクッション81を少し余計に車両前方にスライドさせておき、サブシートクッション81を反転させてから、前記爪部材54を係合させる方向にサブシートクッション81を引き戻せばよい。
そして最後に、折り畳まれていたサブシートクッション81の立ち上がり部81bを立ち上げれば、サブシートクッション81の配設が完了し、この結果、図2(a)に示したようなサブシート8が形成される。このとき、立ち上がり部81bの裏面に、前記のように凹部181b(図7)が形成されていることにより、前記サブシートバック82を支持する支軸40が当該凹部181bに収納されることとなるため、支軸40と立ち上がり部81bとの干渉が有効に回避される。なお、立ち上がり部81bを前記メインシートバック62,72の間に安定して保持するには、立ち上がり部81bの幅寸法を前記メインシートバック62,72の間に形成される隙間寸法より若干大きくしておけばよい。そのようにすれば、立ち上がり部81bを、メインシートバック62,72(通常、ウレタン等の柔らかい素材で構成される)の間に挟み込んで弾性変形させることにより、安定して保持することができる。
以上のような構成の中間シート列2を用いれば、サブシート8を収納状態と使用状態との間で自在に変位させることができるのはもちろんのこと、サブシート8を収納した後において、さらに多彩なシートアレンジを行うことも可能である。以下、サブシート8を収納した後のシートアレンジについて説明する。
図10は、サブシート8を収納した状態(図2(b)の状態)から、右メインシート6及び左メインシート7の両方を車幅方向内側にスライドさせて両者を接近させた場合、又は、前記右メインシート6及び左メインシート7のうちのどちらか片方のみをスライドさせて別の片方に接近させた場合の中間シート列2の状態を示した斜視図である。本図に示すように、右メインシート6と左メインシート7とを互いに接近させると、当該一対のメインシート6,7が略連続した座面を形成することとなるため、中間シート列2をいわゆるベンチシート風にアレンジすることができる。なお本実施形態では、車幅方向内側のアームレスト62c,72cが、各メインシートバック62,72の車幅方向側面よりも突出した状態で取り付けられているため、このアームレスト62c,72cの厚みの分だけ、右メインシート6と左メインシート7との間に隙間が生じることとなるが、前記各メインシートバック62,72の車幅方向内側面に凹部を設け、その凹部に前記アームレスト62c,72cを取り付けるようにすれば、アームレスト62c,72cどうしが干渉しなくなるため、略完全なベンチシートを形成することが可能となる。
図11(a)は、中間シート列2を前記のようにベンチシート風にアレンジしたときの車室内の状況を示している。本図に示すように、当該シートアレンジを行った場合は前記メインシート6,7どうしが接近するため、サブシート8を使用している場合(図1の状態)に比べて、車体10の側壁とメインシート6,7との隙間が広がることになる。すると、中間シート列2の側方にあるリアドアから後席シート列3へ乗り込もうとする者は、当該拡大された隙間を通って容易に後席シート列3へ乗り込むことができるようになる(図示の矢印B)。従って、中間シート列2をベンチシート風にアレンジすれば、後席シート列3への乗降性を向上させることができる。なお、図11(a)では、メインシート6,7の両方を車幅方向内側にスライドさせることによりこれらを車幅方向中央付近に集めた例を示したが、メインシート6,7のうちのどちらか片方のみをスライドさせることにより、中間シート列2を車幅方向片側に寄せることも当然に可能である。この場合、左メインシート7をスライドさせて右メインシート6に接近させれば、中間シート列2の左側にかなり広い隙間を形成することができるため、比較的頻繁に行われる歩道側からの(左リアドアからの)乗り込みを大幅に容易化することができる。
また、図11(a)のように、前記メインシート6,7の両方を車幅方向内側にスライドさせて車幅方向中央付近に集めた場合は、中間シート列2の幅(メインシート6,7の合計幅)が、車室内に張り出した前記ホイールハウスの張出し部12どうしに挟まれた領域内に収まることとなるため、メインシート6,7は、前記張出し部12を避けて、図11(a)の状態から大きく車両後方へスライドすることが可能となる。そのようにメインシート6,7をスライドさせた状況を図11(b)に示す。本図に示すように、メインシート6,7を前記張出し部12を避けて後席シート列3の直近まで大きくスライドさせれば、前席シート列1と中間シート列2との間に広大なスペースを確保することができる。
ここで、メインシート6,7をこのように車両前後方向にスライドさせる際には、右メインシート6及び左メインシート7を、連動して一体的にスライドするように構成しておけば、ワンタッチで両者を同時に移動させることができて便利である。しかも、右メインシート6及び左メインシート7の前後方向相対位置が常に一致することとなるため、当該メインシート6,7の間にサブシート8を再度配設する際に、いちいちメインシート6,7の前後方向相対位置を合わせる必要がなくなるという利点もある。なお、右メインシート6及び左メインシート7を一体的に車両前後方向にスライドさせるためには、例えば、図3に示した右メインシート6の座台63における座台下部24と、左メインシート7の座台73における座台下部24とを、所定の連結部材によって一体に連結するように構成すればよい。
以上説明したように、本実施形態の車両のシート配設構造によれば、前席シート列1と後席シート列3の間に配設された中間シート列2が、車幅方向に離間して設けられた左右一対のメインシート6,7と、当該一対のメインシート6,7の間に配設されるサブシート8とを有し、さらにこのサブシート8が、そのサブシートクッション81及びサブシートバック82の両方が前記メインシート6,7の下方に収納されるサブシート収納状態と、当該サブシートクッション81及びサブシートバック82がそれぞれメインシート6,7の間に配設されるサブシート使用状態との間で変位可能に構成されていることにより、選択的にサブシート8を収納又は使用することができるため、中間シート列2のシートアレンジを乗車人数に応じて自在に変更することが可能である。しかも、サブシート収納状態にあっては、サブシートクッション81及びサブシートバック82の両方がメインシート6,7の下方に収納されることにより、メインシート6,7の間の隙間にサブシート8の構成部材が全く存在しない状態(図2(b)の状態)となるため、乗員が車両前後方向に移動(ウォークスルー)するためのスペースを充分に広く取ることができる。
なお、本実施形態では、サブシートクッション81とサブシートバック82とをそれぞれ別々にメインシート6,7の下方に収納するようにしたが、可能であれば、これらサブシートクッション81とサブシートバック82とをメインシート6,7のうちのいずれか一方にまとめて収納するようにしてもよい。ただし、サブシートクッション81とサブシートバック82とをそれぞれ別々にメインシート6,7の下方に収納した方が、メインシート6,7下方の収納空間(座台63,73内のスペース)が小さい容積で済むことになるため、メインシート6,7の着座ポイントが高くなることに起因した座り心地の悪化等を抑制することができるという利点がある。しかも、サブシートクッション81とサブシートバック82とをこのように右メインシート6と左メインシート7に分けて収納することにより、サブシートバック82を支持するロッド34が右メインシート6から延び、サブシートクッション81を支持するロッド46が左メインシート7から延びる形となるため、これらロッド34,46の両方に支持されるサブシートクッション81に乗員が着座したときの当該乗員の荷重を、右メインシート6及び左メインシート7のそれぞれに分散して支持させることができる。また、当該メインシート6,7がサブシート8を介して一体に連結されるため、サブシート8の着座性を向上できるという利点もある。
また、本実施形態では、サブシートクッション81及びサブシートバック82を、サブシートバック用回転スライド機構30等によってガイドしながら収納位置から使用位置へ(又はその逆へ)変位させるように構成したが、このような機構は必ずしも必要ではなく、例えば、サブシートクッション81及びサブシートバック82を自由に持ち出すことのできる状態でメインシート6,7の下方に収納し、それらを手で持ち上げることによってメインシート6,7の間に配設するようにしてもよい。逆に、サブシートバック用回転スライド機構30等を、モータや各種歯車等を用いることにより、自動で駆動するように構成してもよい。
また、本実施形態では、サブシートクッション81を支持するロッド46及び、サブシートバック82を支持するロッド34を、左メインシート7と右メインシート6とにそれぞれ片持ちの状態で支持されるように構成したが、これらロッド34,46を、突出状態においてその先端部が反対側のシートに支持される(両持ちの状態で支持される)ように構成することにより、ロッド34,46の支持剛性をさらに高めるようにしてもよい。
また、本実施形態では、サブシートクッション81及びサブシートバック82を、図3に示したような形状を有する座台63,73の内部(座台上部22の下に形成されたスペース内)に収納するようにしたが、サブシートクッション81又はサブシートバック82の収納と取り出しが可能な形態であればこのような収納形態に限らず、例えばボックス状の収容部にサブシートクッション81等を収納するようにしてもよい。その場合、前記特許文献1と同様に、メインシートクッション61,71を開閉自在に構成し、そこからサブシートクッション81等の出し入れを行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、サブシートバック82をメインシートバック62,72にロックするための装置として、ラッチ102とピン106からなるロック装置100を用いたが、サブシートバック82をロックできるものであればこのようなロック装置100に限らず、各種ロック装置を使用可能である。例えば、サブシートバック82に向けて突出されるピンをメインシートバック62,72に設けるとともに、サブシートバック82にそのピンが嵌挿される穴を設けることによってロック装置を構成してもよい。また、このサブシートバック82を支持する前記サブシートバック用回転スライド機構30にストッパを設ける等によって、サブシートバック82をロックするようにしてもよい。
また、本実施形態では、メインシートバック62,72にアームレスト62b,c等を設けたが、特に必要なければアームレストは省略してもよい。その場合、サブシートバック82の背面部に設けた凹部82bは省略することができる。ただし、アームレストを設ける場合でも、例えば、サブシートバック82の背面部の素材が弾性に富むものであって充分な変形代を有するものであれば、前記凹部82bは省略することができる。
また、本実施形態では、メインシート6,7の両方を、車両前後方向及び車幅方向にスライド可能に構成したが、特に必要なければ、このようなスライド機構は省略してもよいし、メインシート6,7のうちのどちらか片方のみにスライド機構を設けてもよい。
本発明に係るシート配設構造を備えた車両の室内を示す平面図である。 前記車両のシート配設構造における中間シート列を示した斜視図であり、(a)はサブシート使用状態、(b)はサブシート収納状態を示す。 前記中間シート列におけるメインシートを示す斜視図である。 サブシートバックが使用状態と収納状態との間で変位可能な状態で右メインシートに支持される機構を示す図であり、(a)はサブシートバックが右メインシートの外側へ引き出された状態、(b)は(a)の状態からさらに車両前方へ引っ張られた状態を示している。 前記サブシートバックの背面部を示した斜視図である。 前記サブシートバックをメインシートにロックするためのロック装置を示す模式図であり、(a)〜(c)はアンロック状態からロック状態へ変位する過程を示している。 サブシートクッションが使用状態と収納状態との間で変位可能な状態で左メインシートに支持される機構を示す図である。 (a)〜(c)は前記サブシートバックをメインシートバックの間に配設する手順を示す模式図である。 (a)〜(d)は前記サブシートクッションをメインシートクッションの間に配設する手順を示す模式図である。 前記サブシート収納状態において一対のメインシートを車幅方向にスライド・接近させた状態を示す斜視図である。 前記一対のメインシートを車幅方向にスライド・接近させた状態における車室内の平面図であり、(a)(b)はそれぞれシートアレンジの態様を示している。
符号の説明
1 前席シート列
2 中間シート列
3 後席シート列
6 右メインシート
7 左メインシート
8 サブシート
81 サブシートクッション
82 サブシートバック

Claims (5)

  1. 前席シート列及び後席シート列と、その間に配設される中間シート列とからなる車両のシート配設構造であって、
    前記中間シート列は、車幅方向に離間して設けられた左右一対のメインシートと、当該一対のメインシートの間に配設されるサブシートとを有し、
    前記サブシートは、サブシートクッションとサブシートバックとを有するとともに、当該サブシートクッション及びサブシートバックの両部材が前記一対のメインシートのうち少なくとも一方の下方に収納されるサブシート収納状態と、前記両部材が前記一対のメインシートの間に配設されるサブシート使用状態との間で変位可能に構成されていることを特徴とする車両のシート配設構造。
  2. 請求項1記載の車両のシート配設構造において、
    前記サブシートは、前記サブシートクッションが前記一対のメインシートのうちいずれか一方の下方に収納され、前記サブシートバックが前記メインシートの他方の下方に収納されるように構成されていることを特徴とする車両のシート配設構造。
  3. 請求項1又は2記載の車両のシート配設構造において、
    前記一対のメインシートのうち少なくとも一方が、前記サブシート収納状態において車幅方向に移動可能に支持されることにより、前記一対のメインシートが略連続した座面を形成するように構成されていることを特徴とする車両のシート配設構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のシート配設構造において、
    前記一対のメインシートのうち少なくとも一方が、車両の前後方向に移動可能に支持されていることを特徴とする車両のシート配設構造。
  5. 請求項4記載の車両のシート配設構造において、
    前記一対のメインシートは、車両の前後方向に一体的に移動するように構成されていることを特徴とする車両のシート配設構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108407674A (zh) * 2017-02-10 2018-08-17 本田技研工业株式会社 车辆用座椅装置

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