JP2007054955A - シャープペンシル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 前軸と後軸を連結することによって構成される外軸の内部に中パイプを配置し、その中パイプに芯の把持開放を行うチャック体と、そのチャック体の開閉を行うチャックリングを設けたシャープペンシルであって、前記外軸にチャックリングの前進移動を規制する係合部を形成すると共に、前記中パイプに長手方向に対して弾性変形する伸縮部を形成し、その中パイプを前記前軸と後軸で挟持すると共に、中パイプの前端を外軸の段部に当接させたシャープペンシル。
【選択図】 図4
Description
また、後軸3の後部には、頭冠5が凹凸嵌合などの手段によって装着・固定されており、その頂部近傍を後軸3の後端部から露出させている。その頭冠5について詳述する。半透明な樹脂成形品からなる頭冠5の前方部には、前記後軸3に嵌まり込む筒状部6が形成されており、後端部には筒状部6よりも大なる径を有する鍔部7が形成されているが、その鍔部7は1側面部に向かって傾斜した状態で形成されている。そして、その鍔部7の低い側の前記筒状部6には、固定部8が形成されており、その固定部8には溝部9が形成されている。また、前記鍔部7の低い側にはその鍔部7の傾斜に沿って、かつ、湾曲した状態で装飾片10が延設形成されており、その装飾片10の端部近傍の下面には係止突起(取り付け部)11が形成されているが、その係止突起11の端部には前方に向かって突出した係止爪12が形成されていると共に、横方向に長い楕円形状の係止突起11となっているが、真円であっても良いし、四角形や五角形といった多角形であっても良い。
符号13は、この頭冠5を後軸3に装着したときの、頭冠5の後軸3に対する振れやがたつきを防止する突起であって、また、符号14は頭冠5の後軸3の係合孔15と係合し、その後軸3に対する抜けを防止する係合突起であって、その係合突起14は前方かつ内径方向に向かって傾斜している。
また、クリップ本体16の上面には凹部20が形成されており、美的効果を向上させている。その凹部20の前方には、前記頭冠5に一体形成された装飾片10の係止突起11が遊挿する貫通孔(取り付け受部)21が形成されている。その貫通孔21の形状は、本例においてはクリップ本体16の幅(横)方向に長い楕円形状をなしているが、前記係止突起11の形状に合わせて真円であっても良いし、四角形や五角形といった多角形であっても良い。尚、その貫通孔21の幅(横)方向の長さは、前記係止突起11の幅方向の長さとほぼ同一となっているが、貫通孔21の縦方向の長さ、つまり、クリップ本体16の長手方向における長さは、前記係止突起11の縦方向の長さよりも長く形成されているが、係止爪12の長さよりは短く形成されている。即ち、係止突起11は貫通孔21の縦方向に対して前後動が可能なものとなっている。つまり、係止突起11の前方には隙間が形成されるようになっている。
尚、前記大径鍔部を設けることによって、後軸3の内径を広く形成することができ、その結果、後軸3の内部を有効に利用することができるようになる。本例のように、複雑な芯繰り出し機構を内蔵するものにとっては特に有効な手段である。ちなみに、大径鍔部を形成しないと、中パイプの外径よりも小さい後軸の内径で当接させなければならなくなり、これによって、内径が狭くなり、その結果、内部機構も小さくしなければならず、内部機構や設計が限定されてしまう。
符号23aは、大径鍔部23の側部に形成された平面部であって、対向した位置に形成されている。中パイプ22を樹脂材質で成形する際のゲート位置になっている。前軸2と後軸3とによって挟み込まれる大径鍔部23に平面部23aを形成することによって、仮に、中パイプの成形時にゲート残りが発生した場合においても、平面部23aと大径鍔部23の高さより小さいゲート残りであれば、後軸3の内部に擦らずにスムーズに組み立てることができる。ちなみに、平面部23aを形成しないと、ゲート残りが僅かでも発生してしまうと後軸3の内部に緩衝し、中パイプ22と後軸3とが途中で閊えてしまい当接できず、その結果、後軸3と中パイプ22間で振れが発生してしまう危険性がある。
次に、前記芯繰り出し機構41について説明する。複数の芯を収容する芯タンク27の前方には、芯の把持・開放を行うチャック体28が固定されている。そのチャック体28の前方外周には、チャック体28の開閉を行うチャックリッグ29が囲撓している。そのチャックリング29の前方であって、前軸2の内面中間部には、チャックリング29の前進移動が規制される段部2aが形成されている。即ち、前記中パイプ22の前端部26と前記段部2aまでの距離がチャックリング29の移動距離となり、芯が繰り出される距離ともなる。これと相まって、前述もしたように、前記中パイプ22の前端部26が弾性突起24の弾性変形により、確実に前軸2の内面中間段部25に当接するため、前記芯が繰り出される距離も常に一定のものが得られる。符号30は、前記前軸2の先端から出没するスライダであって、そのスライダ30には、芯の後退を規制するゴム状弾性体などからなる芯戻り止め部材31が内設されており、また、スライダ30の外周部には前軸2の内面と摺接し、スライダ30の自重による突出を防止するオーリング32が嵌め込まれている。符号Sは、芯タンク27と中パイプ22との間に張設されたコイルスプリングなどの弾発部材であって、前記芯タンク27やチャック体28などを後方に向けて付勢するチャックスプリングである。
一方、前記芯タンク27の後部には、消しゴム33と、その消しゴム33を覆うようにノックカバー34が着脱自在に取り付けられている。
第2例を図5、図6に示し説明する。中パイプ35の後部には、周方向に多数の貫通溝36が形成されている。その貫通溝36は、千鳥状に形成されているが、これに限定されることはなく、長手方向の列状に並べて形成しても良いが、少なくとも2列であって対向する位置に形成するのが好ましい。周方向に複数の貫通溝36を形成することによって、より多くの寸法のばらつきに対応させることができるようになると共に、着脱した際における復元性が良好なものとなり、もって、長期に渡って弾性変形作用を維持することができる。
2 前軸
2a 段部
3 後軸
4 グリップ部材
5 頭冠
6 筒状部
7 鍔部
8 固定部
9 溝部
10 装飾片
11 係止突起
12 係止爪
13 突起
14 係合突起
15 係合孔
16 クリップ本体
17 起立片
18 傾斜部
19 係合片
20 凹部
21 貫通孔
22 中パイプ
23 大径鍔部
24 弾性突起
25 内面中間段部
26 前端部
27 芯タンク
28 チャック体
29 チャックリング
30 スライダ
31 芯戻り止め部材
32 オーリング
33 消しゴム
34 ノックカバー
35 中パイプ
36 貫通溝
37 中パイプ
38 貫通溝
39 中パイプ
40 貫通溝
41 芯繰り出し機構
Claims (2)
- 前軸と後軸を連結することによって構成される外軸の内部に中パイプを配置し、その中パイプに芯の把持開放を行うチャック体と、そのチャック体の開閉を行うチャックリングを設けたシャープペンシルであって、前記外軸にチャックリングの前進移動を規制する係合部を形成すると共に、前記中パイプに長手方向に対して弾性変形する伸縮部を形成し、その中パイプを前記前軸と後軸で挟持すると共に、中パイプの前端を外軸の段部に当接させたことを特徴とするシャープペンシル。
- 前記中パイプに大径鍔部を形成し、その大径鍔部を前軸と後軸で挟持したことを特徴とする請求項1記載のシャープペンシル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005239249A JP4609235B2 (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | シャープペンシル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005239249A JP4609235B2 (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | シャープペンシル |
Publications (2)
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JP2007054955A true JP2007054955A (ja) | 2007-03-08 |
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Family
ID=37918865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005239249A Active JP4609235B2 (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | シャープペンシル |
Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014091228A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-19 | Pentel Corp | クリップの取り付け構造、及び、そのクリップの取り付け構造によりクリップが設けられた筆記具 |
JP2016042766A (ja) * | 2014-08-18 | 2016-03-31 | アスモ株式会社 | 液体ポンプ用ロータ構造 |
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JP2003054184A (ja) * | 2001-08-13 | 2003-02-26 | Kotobuki:Kk | シャープペンシル |
-
2005
- 2005-08-22 JP JP2005239249A patent/JP4609235B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP4609235B2 (ja) | 2011-01-12 |
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