JP2007053832A - 駆動装置 - Google Patents

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

【課題】 規制部材を用いて移動体を停止させる場合に移動体の傾きを生じさせないようにすることができる。
【解決手段】 駆動装置は、圧電素子24と圧電素子の一端に設けられたロッド25と、ロッドに摩擦係合され規制部材22,23によって移動可能範囲が規制された移動体30と、圧電素子24に駆動信号を印加する駆動パルス発生手段33,34を備え、駆動パルス発生手段33,34は、移動体30を規制部材22、23に近接する位置まで移動させるときは、移動体30を規制部材22に近づくようにロッドを振動させる第1の波形の駆動信号を印加し、移動体が規制部材に当接した後は移動体30を規制部材22から離す方向に移動させるように前記ロッドを振動させる第2の波形の駆動信号を一時的に印加したあと、前記駆動信号の印加を停止する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、主に、カメラ、DVD、CD、MD、内視鏡などに用いられるレンズなどの光学部品が配置された移動体を駆動する駆動装置に関する。
電圧の印加によって長さが変化する(伸縮する)圧電素子等の電気機械変換素子を利用した駆動装置として、例えば、図1(a)の分解斜視図および図1(b)の組立斜視図に示したものが知られている(特許文献1)。
圧電素子4は、多数の圧電板を積層して構成されており、伸縮方向一端4aが台座1に固定されるとともに他端4bがロッド5の第1端5aに固定される。ロッド5は、台座1に一体的に形成された支持部2および3に摺動可能に支持される。
移動体10は、本体11とキャップ12とでロッド5を挟み込むとともに、押圧バネ13で本体11およびキャップ12に挟み込み方向の付勢力を与えることによって、ロッド5の周囲に摩擦結合される。
圧電素子4には不図示の電圧制御回路(駆動パルス発生手段)が接続されている。圧電素子4に対して、例えば、矩形波などの所定の駆動電圧を印加すると、圧電素子4は、駆動電圧とほぼ同形状の変位をもって振動する。そして、ロッドの可撓性などの性質故に、ロッド5は圧電素子4の変位に伴ってノコギリ刃状の変位をもってその長さ方向に振動する(図2)。
具体的に説明すると、第1の振動変位100の期間Aにおける緩やかな立上がり傾斜部101では、ロッド5は比較的ゆっくりと伸長し、図1(b)中矢印I方向へとゆっくりと移動する。次に、期間Bにおいて、ロッド5は急速に縮んで初期長さに戻り(立下がり傾斜部102で示される波形部分)、急激に矢印II方向へと移動する。
以下同様の移動が繰り返され、結果として、ロッド5は、I方向へのゆっくりとした移動とII方向への急激な移動とを繰り返して振動する。このようにして、ロッド5は、図2に示したような、緩急のついたノコギリ刃状の振動波形を描きながら振動する。
ここで、図3に示したように、ロッド5がゆっくりと移動する場合には移動体10が該ロッド5と共に移動し、ロッド5が急激に移動する場合には移動体10が慣性によってその場に止まる(または、ロッド5よりも少量だけ移動する)ように、移動体10の押圧バネ13のバネ力(移動体10のロッド5に対する摩擦結合力)が調節されている。したがって、ロッド5が振動する間に移動体10は台座1に対して相対的にI方向に移動することとなる。
なお、移動体10を図1(b)中矢印II方向へと移動させる場合には、ロッド5の振動波形が図2に示したものと逆になるように、すなわち、急激な立上がり部と緩やかな立下がり部を有する波形とすればよい。移動体10の移動原理は、上記の場合と同様である。この場合、圧電素子4に印加される矩形波のデューティー比を変化させることにより、ロッドの振動変位を図2に示したものと逆にすることができる。
この駆動装置は、台座(固定台)1に対して移動体10を相対的に移動させることができ、例えば、カメラのレンズ駆動装置として使用できる。すなわち、移動体10をレンズ玉枠と連結すれば、移動体10とともにレンズを移動させることができる。
上記のような原理を有する圧電素子を用いた駆動装置を光学部材の移動に用いた場合、当該移動体10の位置制御が重要となる。移動体10の位置制御は、移動体10の位置を常に検出し、移動可能範囲の終端部分の直前で精度よく停止できるようにすればよい。しかし、圧電素子を用いた駆動装置は高精度な位置制御を行うことが難しいため、ロッドを支持する支持部3を移動体の移動範囲を規制する規制部材として用い、移動体の動きを規制する支持部3に確実に当接させることによって停止位置の精度を確保することとしている(図4A参照)。
特開平11-98865号公報
しかし、移動体を規制部材(支持部3)に当接して停止させる場合、移動体が規制部材に当接してからすぐに圧電素子の駆動を停止しなければ、図4Bに示すように移動体が傾くという問題があった。すなわち、実際にカメラの鏡胴などに用いられている駆動装置の場合、ロッドは約直径1mm程度で構成されているのに対し、移動体に接続されている玉枠11は10mm程度もあり、移動体から張り出している部材の大きさや重量が移動体に比べて大きい。したがって、圧電素子4が移動体10を移動させるために駆動しているにもかかわらず、移動体10の動きが規制部材3によって規制された状態が続くと、移動体10の傾きが発生しやすくなる。この移動体の傾きは、ごくわずかなものではあるが、レンズ12などの光学部材を連結した駆動装置においては、光学系の性能を著しく劣化させる原因となる。
この問題を解消すべく、規制部材を大きく構成したり、移動体の位置を高精度に検出することができるセンサを設けて規制部材に当接するとすぐに圧電素子の振動を停止することによって、移動体の傾きを生じさせないようにすることもできる。しかし、センサを設けたり規制部材を大きく構成することは、近年の鏡胴などの光学系の小型化の観点からみれば好ましくなく、また、センサを設けることでコストが高くなるという問題も生じる。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、規制部材に近接した位置に移動体を停止させる場合に移動体の傾きを生じさせないようにすることができる駆動装置を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の駆動装置を提供する。
本発明の第1態様によれば、駆動信号が印加されることで伸縮可能な電気機械変換素子と、
電気機械変換素子の伸縮方向端部に固定されたロッドと、
ロッドの周囲に摩擦結合し、電気機械変換素子の伸縮によるロッドの振動に起因して、当該ロッドに沿って移動する光学部品が配置された移動体と、
前記移動体の移動可能範囲を規制する規制部材と、
前記電気機械変換素子に、駆動信号を印加する駆動パルス発生手段とを備えた駆動装置であって、
前記駆動パルス発生手段は、前記移動体を前記規制部材に接触する位置に移動させるときは、前記移動体を前記規制部材に近づくように前記ロッドを振動させる第1の波形の駆動信号を印加し、前記移動体が前記規制部材に当接した後は前記移動体を前記規制部材から離す方向に移動させるように前記ロッドを振動させる第2の波形の駆動信号を前記移動体が前記規制部材から離れない程度に印加したあと、前記駆動信号の印加を停止することを特徴とする、駆動装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記駆動パルス発生手段は、移動開始前の前記移動体の位置に関係なく、前記第1の波形の駆動信号を前記移動体が前記規制部材に接触するのに十分な一定の時間印加することを特徴とする、第1態様の駆動装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記第2の波形の駆動信号は、1から10ミリ秒間印加されることを特徴とする、第1又は第2態様の駆動装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記第2の波形の駆動信号は、前記第1の波形による移動体の移動速度よりも遅い速度で前記移動体を移動させるような駆動信号であることを特徴とする、第1から第3態様のいずれか1つの駆動装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記第2の波形の駆動信号は、前記第1の波形による移動体の移動速度と同じ速度で前記移動体を移動させるような駆動信号であることを特徴とする、第1から第3態様のいずれか1つの駆動装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記規制部材は、前記駆動装置の移動体の位置を検出するための基準位置に設けられていることを特徴とする、第1から第5態様のいずれか1つの駆動装置を提供する。
本発明の第1態様によれば、規制部材に移動体を接触させた位置に移動体を停止させる場合において、移動体と規制部材との当接により生じる移動体の傾きを修正することができる。すなわち、移動体を当接部材に接触させた後、移動体が実質的に移動しないようにロッドを振動させることによって、規制部材に接触することによって生じた傾きを修正することができる。これにより、センサなどを設けることなく位置あわせを行うことができまた、移動体に設けられている光学部材のずれにより生じる光軸のずれの発生を防止することができる。なお、本発明において移動体と規制部材が「接触する位置」の意味は、移動体と規制部材とが実質的に密着していることを意味するものであり、移動体が規制部材に隙間なく接触している場合はもちろん、第2の駆動信号の印加によって移動体と規制部材との間にごくわずかに隙間が生じるような場合も含まれる。
本発明の第2態様によれば、移動体の移動開始時における位置に関係なく、移動体を確実に規制部材に当接させることができるため、移動体の位置検出を行うためのセンサなどを設ける必要がなく、駆動装置を小型化できると共にコストを抑えることができる。
本発明の第3態様によれば、第2の波形の駆動信号の印加時間を上記範囲とすることにより、移動体の規制部材からの移動量をごく小さくすることができ、規制部材に当接したまま又はより近接した状態を維持したまま移動体の傾きを修正することができる。
本発明の第4態様によれば、規制部材に当接してから印加され、規制部材から離れる方向に移動体を移動させる第2の波形を有する駆動信号によって、移動体が規制部材からの移動が緩やかとなるため、規制部材に当接したまま又はより近接した状態を維持したまま移動体の傾きを修正することができる。
本発明の第5態様によれば、規制部材に当接してから印加され、規制部材から離れる方向に移動体を移動させる場合においても移動体の速度を同じとすることで、制御を単純にすることができる。
本発明の第6態様によれば、規制部材により検出される移動体の位置は高精度に検出可能であるため、当該位置を基準位置とすることにより、移動体の位置検出を容易にすることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る駆動装置について、図面を参照しながら説明する。
図5は、本発明の実施形態にかかる駆動装置の構成を示す模式図である。本実施形態にかかる駆動装置20は、カメラの鏡胴に用いられる光学レンズ32が設けられている玉枠31を駆動させるための装置である。当該駆動装置により駆動される光学レンズ32は、カメラの鏡胴のズームレンズとして用いられているものであり、移動可能範囲内で駆動することによりカメラの焦点距離を調整する。この鏡胴では、移動可能範囲の一端は鏡胴の焦点が最も長いテレ位置であり、他端は鏡胴の焦点が最も短いマクロ位置となる。
駆動装置20は、図1に示した圧電素子24を利用した駆動装置と同じ原理により移動体30を駆動させる。圧電素子24は、多数の圧電板を積層して構成されており、伸縮方向一端がフレーム21に固定されるとともに他端がロッド25に固定される。ロッド25は、フレーム21に一体的に形成された支持部22、23に摺動可能に支持される。
移動体30は、ロッド25の周囲に摩擦結合され、ロッドに沿って移動可能に構成される。移動体30には、玉枠31が固定され、移動体の移動に伴って玉枠31が移動する。
圧電素子24には、駆動回路33が接続されている。駆動回路33は、制御部34からの制御により、圧電素子24に所定のデューティー比を有する矩形の駆動電圧を印加する。すなわち、制御部34は、駆動回路33を制御して、移動体30を移動させる方向、速度に応じて所定のデューティー比を有する矩形の駆動電圧を印加し、移動体30の位置を調整する。
駆動電圧の印加により発生する圧電素子24の伸縮によってロッドに沿って移動体30が移動する。移動体30は、2つの支持部22,23の間を移動可能範囲とし、支持部22との当接位置が位置制御のための原点となっている。すなわち、移動体30は、その位置制御において、支持部22に当接させることによって、その位置検出のための原点を検出することができる。なお、支持部22,23は移動体に比較して十分な大きさに構成することにより、後述する原点検出において移動体の傾きを生じさせることなく、移動体の移動を規制することができるが、本実施形態においては、駆動装置を小型に構成するため、支持部を小さく構成している。
また、移動可能範囲の支持部23側の端部には、センサ23aが設けられており、移動体30が支持部23に当接することを検出する。センサ23aの出力は、制御部34に入力される。
図6に、図1の駆動装置における、圧電素子に電圧を印加するための駆動回路の構成例を示す。駆動回路33は、4つのスイッチQ1〜Q4と、2つのコンデンサC1、C2とでHブリッジ回路を構成し、圧電素子24に駆動電圧を印加する。スイッチQ1、Q2は、Pチャネル形のMOSFETで構成されていて、スイッチQ3、Q4は、Nチャネル形のMOSFETで構成されている。
スイッチQ1は、ソースがVp端に接続され、ゲートが制御回路のSc1端に接続されている。スイッチQ2は、ソースがVp端に接続され、ゲートが制御回路のSc2端に接続されている。スイッチQ3は、ドレインがスイッチQ1のドレイン側に接続され、ソース側がアースされている。また、スイッチQ3のゲートは、制御回路のSc3端に接続されている。スイッチQ4は、ドレインがスイッチQ2のドレイン側に接続され、ソース側がアースされている。また、スイッチQ4のゲートは、制御回路のSc4端に接続されている。
圧電素子24は、一端が、スイッチQ1およびQ3のドレイン間に接続されており、他端が、スイッチQ2およびQ4のドレイン間に接続されている。また、コンデンサC1、C2は、図示したように、スイッチQ3、スイッチQ4と、それぞれ並列に接続されている。両コンデンサC1、C2は、ともに圧電素子の容量と等しい容量を有する。制御部34は、当該スイッチQ1〜Q4に入力する電圧を切り替えることにより、圧電素子24に印加される電圧を制御する。具体的には、例えば、スイッチQ1、Q3に電圧を印加(H)し、スイッチQ2、Q4に電圧を印加しない(L)とすると、圧電素子には、−Vpの電圧が印加される。一方、スイッチQ1、Q3に電圧を印加せず(L)、スイッチQ2、Q4に電圧を印加(H)すると、圧電素子には、Vpの電圧が印加される。
制御部34は、このように各スイッチQ1〜Q4のドレインへの印加電圧のオンオフを切り替えることにより、圧電素子に印加される電圧を制御し、駆動回路33を通して圧電素子に矩形波形状の駆動電圧を入力する。具体的には、図7に示すようにスイッチQ1〜Q4のゲート電圧を図7に示したように制御すると、圧電素子に負荷される駆動電圧は、図7のLoadに示したような矩形波となる。図7から分かるように、ta〜tdはそれぞれの電圧印加時間を示しており、ta〜tdで1サイクルを構成する。
まず、区間taではスイッチQ2、Q4がHとなり、スイッチQ1、Q3がLとなる。一方、区間tcでは、スイッチQ2、Q4がLとなり、スイッチQ1、Q3がHとなる。したがって、区間taおよび区間tcでは、圧電素子に負荷される電圧は、絶対値が等しく符号が逆になる。
区間tb及びTdにおいては、スイッチQ1〜Q4がともにHとなるので、圧電素子24の両端の電圧差は0となり、圧電素子24に駆動電圧は印加されない。したがって、ta〜tdのサイクルを繰り返すことにより、図7に示したような矩形波状の駆動電圧が、圧電素子24に周期的に印加されることとなる。なお、区間Tbと区間Tdは、圧電素子の形状変化を元に戻すための時間であり、区間Taと区間Tcに比べて著しく短く、区間Tbと区間Tdの時間を0とすることもできる。ここで、駆動電圧のデューティー比を変えるには、区間Taと区間Tcとの時間の比を調整すればよい。
図8にデューティー比と移動体との移動速度の関係の一例を示す。移動体30はデューティー比は0から増加するにしたがって、正の向きに速度を増加させ、0.3において正の最大速度を有する。また、0.3を超えると徐々に速度を緩めていき、デューティー比0.5において速度0となる。このとき、ロッドは伸びと縮みの速度が等しく、移動体はミクロ的には移動を行う余地があるが、伸びと縮みで移動量が同じであるため、相対的にみれば速度が0となっている状態になっている。また、デューティー比が0.5より大きくなると、移動体は負の向きに速度を早め、0.7で負の最大速度を有する。また、0.7を超えると、負の速度が徐々にゆるまりデューティー比1.0において移動体が停止する。
次に、本実施形態の駆動装置の駆動制御について説明する。上記のように、駆動装置は、制御部によって決定される所定のデューティー比を有する矩形波形状の駆動電圧を圧電素子24に印加することによって、移動体30をロッド25に沿って所望の方向に移動させる。このときの駆動電圧は、移動体30を高速で移動させるためにデューティー比0.3あるいは0.7近傍であることが好ましい。
ここで、移動体30が移動可能範囲の終端部分に移動したとき、すなわち、支持部22,23に当接した状態で圧電素子24に駆動電圧が印加されると、移動体30に傾きを生じさせることとなる。本実施形態の駆動装置では、この傾きの発生を防止または解消するために、以下の制御を行う。
移動体30が先端側の終端部分、すなわち支持部23に当接する場合は、センサ23aによる位置検出を行う。すなわち、センサ23aが、移動体30が支持部23aに当接したことを検出すると、圧電素子への駆動電圧の印加を停止させる。これにより支持部23に移動体が当接した状態で駆動電圧が印加されることがないため、移動体の傾きの発生を防止する。
一方、移動体30が圧電素子側の終端部分、すなわち支持部22に当接する場合は、次のように処理を行う。なお、上述のように支持部22により規制される移動可能範囲の限界位置は、移動体30の位置制御の原点として用いられるものであり、移動体30の待機位置となっている。すなわち、駆動装置が搭載されるカメラの電源をオフにするとき、あるいは、電源をオンにしてカメラのリセットをし直す場合など、移動体30は圧電素子側の支持部22に当接するように制御され、原点検出が行われる。
図9は、移動体の位置検出のための原点検出を行う処理のフローである。まず、移動体の原点検出のため、0.5以外の所定のデューティー比の矩形波形の駆動電圧を圧電素子24に印加させ、を移動体を圧電素子側に移動させる(#1)。このときの処理においては、移動体がロッド上のどの位置に存在するかに関係なく、予め制御部に記憶されている所定時間だけパルスを圧電素子24に印加する。当該所定時間のパルスは、移動体30が移動可能範囲のどの位置にいたとしても、支持部22に当接できるような移動幅を確保できる時間であり、具体的な数値はロッド25の長さ、圧電素子24の変位量などによって予め設定されている。本実施形態では、このときに印加される駆動電圧は470ミリ秒印加される。
上記ステップによって駆動電圧が圧電素子24に印加されることによって、処理開始時に移動体がどの位置に存在していようと、移動体30を圧電素子側の支持部22へ当接させることができる(#3)。なお、この動作により処理開始前の移動体30が移動可能範囲の中間位置に存在していたような場合は、支持部に当接しているにもかかわらず圧電素子24の駆動が行われることとなる。この場合、移動体30に傾きが生じる場合がある。
次いで、所定回数のパルスの印加が終了すると、制御部34は、駆動電圧のデューティー比を変更して、所定時間圧電素子に印加する(#4)。変更されるデューティー比は、移動体を先端側に移動させるような波形となる駆動電圧である。また、このときの駆動電圧は、移動体の移動速度が先のステップでの移動速度より遅くなるようにしてもよい。例えば、先のステップ#1で移動体を圧電素子側に移動させるときに印加される駆動電圧のデューティー比が0.3であるとすると、ステップ#4において印加される駆動電圧はデューティー比を0.8程度とすることができる。
一方、ステップ#4において印加される駆動電圧は、移動体の移動速度が先のステップでの移動速度と同じになるようにしてもよい。例えば、先のステップ#1で移動体を圧電素子側に移動させるときに印加される駆動電圧のデューティー比が0.3であるとすると、ステップ#4において印加される駆動電圧はデューティー比を0.7程度とすることができる。このように制御することにより、制御部は、移動体の進行方向に応じて少ない種類のデューティー比の駆動電圧を発生させるのみでよく、制御を単純化することができる。
なお、ステップ#4において印加される駆動電圧は、印加する時間としては、移動体を実質的に移動させない程度の短時間であることが好ましく、1から10ミリ秒程度である。本実施形態においては5ミリ秒としている。したがって、この処理により圧電素子24は、移動体30の位置を変えることなく振動することができ、移動体の傾きを修正することができる(#5)。
その後、圧電素子24への駆動電圧の印加を停止し(#6)、処理を終了させる。
以上説明したように、本発明の駆動装置によれば、センサなどの補機を設けることなく移動体の原点検出を容易にかつ確実にすることができる。また、原点検出のために移動体を支持部22に当接させる際に生じる移動体の傾きを簡単な処理で修正することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、上記実施形態では、移動可能範囲の限界位置に移動体を移動させるために、圧電素子側の位置検出のみデューティー比を変更した駆動電圧を印加し、傾きを修正するように構成されているが、移動可能範囲の両端でこの処理を行ってもよい。すなわち、センサ23aを設ける代わりに、先端側支持部においても、当接により生じた移動体の傾きを修正することができる。
また、例えば、移動体を規制部材から離れる方向に移動させる第2の波形の駆動信号を印加したあと、さらに移動体を規制部材に近づけるような駆動信号を印加してもよい。すなわち、第2の波形の駆動信号によって、移動体と規制部材との間に隙間が生じたような場合は、この隙間を少なくすることができる。このとき、移動体を規制部材に近づけるような駆動信号を印加する時間は、第2の駆動信号の印加時間よりも短い時間とすることが好ましい。具体的には、第2の駆動信号の印加時間の0.5から0.8倍程度の印加時間とすることができる。
また、移動体を支持部に当接させる制御及び、移動体の傾きを修正するための制御について、上記実施形態においては、いずれも駆動電圧の印加時間により制御を行っているが、これを駆動電圧のパルス数により制御してもよい。
また、駆動装置は、カメラの鏡胴に用いられるレンズを移動させるための構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、MD,CD,DVDなどのレンズを駆動させるアクチュエータとして用いることもできる。
従来の駆動装置を示す分解斜視図および組立図である。 図1の駆動装置におけるロッドの振動変位を示す図である。 図1の駆動装置における駆動原理を説明する図である。 図1の駆動装置における移動体の原点検出の方法について説明する図である。 図1の駆動装置における移動体の傾きが生じている状態を示す図である。 本発明の実施形態にかかる駆動装置の外観構成図である。 図5の駆動装置の駆動回路及び制御部の構成を示す図である。 図6の駆動回路に対する制御信号、および圧電素子に印加される電圧を示す図である。 駆動電圧のデューティー比と移動体の相対的な移動速度の関係の一例を示すグラフである。 図5の駆動装置の原点検出を行う処理を示すフロー図である。
符号の説明
20 駆動装置
21 フレーム
22,23 支持部
24 圧電素子
30 移動体
31 玉枠
32 レンズ
33 駆動回路
34 制御部

Claims (6)

  1. 駆動信号が印加されることで伸縮可能な電気機械変換素子と、
    電気機械変換素子の伸縮方向端部に固定されたロッドと、
    ロッドの周囲に摩擦結合し、電気機械変換素子の伸縮によるロッドの振動に起因して、当該ロッドに沿って移動する光学部品が配置された移動体と、
    前記移動体の移動可能範囲を規制する規制部材と、
    前記電気機械変換素子に、駆動信号を印加する駆動パルス発生手段とを備えた駆動装置であって、
    前記駆動パルス発生手段は、前記移動体を前記規制部材に接触する位置に移動させるときは、前記移動体を前記規制部材に近づくように前記ロッドを振動させる第1の波形の駆動信号を印加し、前記移動体が前記規制部材に当接した後は前記移動体を前記規制部材から離す方向に移動させるように前記ロッドを振動させる第2の波形の駆動信号を前記移動体が前記規制部材から離れない程度に印加したあと、前記駆動信号の印加を停止することを特徴とする、駆動装置。
  2. 前記駆動パルス発生手段は、移動開始前の前記移動体の位置に関係なく、前記第1の波形の駆動信号を前記移動体が前記規制部材に接触するのに十分な一定の時間印加することを特徴とする、請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記第2の波形の駆動信号は、1から10ミリ秒間印加されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記第2の波形の駆動信号は、前記第1の波形による移動体の移動速度よりも遅い速度で前記移動体を移動させるような駆動信号であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載の駆動装置。
  5. 前記第2の波形の駆動信号は、前記第1の波形による移動体の移動速度と同じ速度で前記移動体を移動させるような駆動信号であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載の駆動装置。
  6. 前記規制部材は、前記駆動装置の移動体の位置を検出するための基準位置に設けられていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1つに記載の駆動装置。

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