JP2007053419A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プリンターを流用した低コストの画像形成装置を容易に構成可能とすると共に、画像読み取りユニットの回転移動機構や、画像形成ユニット及び交換ユニットの移動機構を設けることなく、画像形成ユニット内の消耗品等の交換部品を容易に交換することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像読み取りユニット7と、画像形成ユニット5とを備え、画像読み取りユニット7は、画像形成ユニット5の上方に配置されていると共に、記録媒体Sは画像読み取りユニット7と画像形成ユニット5との間の空間に排出され、交換ユニットCRUを交換する際には、その上方からアクセスして交換する画像形成装置1において、画像読み取りユニット7と画像形成ユニット5との間には、両ユニット5,7が対向している状態にて、交換ユニットCRU全体をその上方に移動可能とする上方移動可能領域Rが形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】 画像読み取りユニット7と、画像形成ユニット5とを備え、画像読み取りユニット7は、画像形成ユニット5の上方に配置されていると共に、記録媒体Sは画像読み取りユニット7と画像形成ユニット5との間の空間に排出され、交換ユニットCRUを交換する際には、その上方からアクセスして交換する画像形成装置1において、画像読み取りユニット7と画像形成ユニット5との間には、両ユニット5,7が対向している状態にて、交換ユニットCRU全体をその上方に移動可能とする上方移動可能領域Rが形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、画像読み取りユニット、画像形成ユニット等が一体となって形成された電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、画像形成ユニット内の所定の交換部品を、その上方からアクセスして交換する画像形成装置に関するものである。
近年の低コスト化、小型化といった要請に基づき、電子写真方式のプリンターでは、その筐体の前後フレームに駆動系・電気部品を実装し、搬送経路を短くして記録媒体の排出を装置上部から行うと共に、感光体ドラムやトナー等の消耗品は、装置上方からアクセスして交換するように構成したものが主流となっている。
そして、このような構成の低コストプリンターの上部に原稿読み取り装置を配置して画像形成装置を構成すると、かかる読み取り装置が障害となって、プリンター内の消耗品等の交換が容易に出来ないという問題が生じていた。
そこで、従来、画像読み取り部と画像形成部とを一体に形成した画像形成装置においては、低コストのプリンターエンジンを画像形成ユニットとしてそのまま使用することは困難であり、このような画像形成装置では、交換部品等へのアクセス方向を例えば装置前面に変更し、操作性の向上を図っている。しかし、かかる構成においては、交換部品等の実装面が1面のみとなり、実装面積を補うために装置サイズが大型化し、コストが増大するといった問題が生じていた。
このような問題を解決するための一方策として、原稿読み取り装置を回転退避させて、消耗品等の交換の際の作業性の向上を図った画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
ここで、特許文献1,2には、画像形成部の上方に配置された画像読み取り部が、その一端部に設けられた支持部によって回転可能に支持され、所定の場合に、画像読み取り部が、この支持部を中心にして画像形成部に対して水平に回動するように構成した画像形成装置が開示されている。
しかしながら、上述の先行文献に開示された画像形成装置においては、いずれも以下のような問題を有していた。
例えば、上記特許文献1及び2に開示された画像形成装置においては、いずれも画像読み取り部を画像形成部に対して回転移動させるため、画像読み取り部の回転可動領域を確保する必要があり、装置の実質的な設置面積が増大するといった問題を生じていた。
また、画像読み取り部を移動操作する際には、該回転可動領域を逃げる必要があり、操作性が良くないという問題を生じていた。特に、車椅子を必要とする操作者にとっては、操作性が著しく低下するといった問題が生じていた。また、画像読み取り部を一点で支持するため、支持部材の剛性確保が難しく、特に、捩れ剛性の確保が困難であるといった問題も生じていた。
さらに、特許文献1に開示された画像形成装置においては、操作部やモジュールテーブル等と一体となった重量の嵩む画像読み取り部を支持部材により片持ち支持する構成となっているので、剛性を補うために支持部材を必然的に一層大型化する必要が生じ、これに伴い、装置全体がより大型化してコストアップするといった問題が生じていた。
また、特許文献2に開示された画像形成装置においては、画像読み取り部の回転に伴って操作表示部も回転し、操作性が低下するといった問題を生じていた。さらに、交換部品等へのアプローチ方向が装置前面に設定されているため、装置全体が大型化しコストが増大すると共に、このような構成では、低コストプリンターを流用した低コスト化に対応できないといった問題が生じていた。
そこで、本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、プリンターを流用した低コストの画像形成装置を容易に構成可能とすると共に、画像読み取りユニットの回転移動機構や、画像形成ユニット及び交換ユニットの移動機構を設けることなく、画像形成ユニット内の消耗品等の交換部品を容易に交換することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、画像情報を読み取る画像読み取りユニットと、該画像読み取りユニットにより読み取られた画像情報に基づき記録媒体に画像を形成すると共に、装置寿命より短い交換部品がユニット化された交換ユニットを含んだ画像形成ユニットとを備え、前記画像読み取りユニットは、前記画像形成ユニットの上方に配置されていると共に、前記記録媒体は前記画像読み取りユニットと画像形成ユニットとの間の空間に排出され、前記交換ユニットを交換する際には、その上方からアクセスして交換する画像形成装置において、前記画像読み取りユニットと前記画像形成ユニットとの間には、両ユニットが対向している状態にて、前記交換ユニット全体をその上方に移動可能とする上方移動可能領域が形成されていることを特徴とするものである。
一般に、低コストのプリンターは、小型化等の観点から記録媒体の排出方向及び交換ユニットへのアプローチ方向が装置上方であるため、画像形成ユニットの上方に画像読み取りユニットを配置した画像形成装置においては、かかるプリンターを画像形成ユニットとしてそのまま流用することは困難であった。
これに対して、交換作業時に画像読み取りユニットを回転移動させたり、画像形成ユニットをスライド移動させて、これらのユニットを退避移動させる構成も考えられるが、このような構成においては、装置全体の大型化、据付面積の増大等に伴うコストアップや、操作性・作業性の低下といった問題が生じていた。
そこで、上述のように構成した本発明の画像形成装置では、画像読み取りユニットと、交換ユニットを含んだ画像形成ユニットとを備え、画像読み取りユニットは、画像形成ユニットの上方に配置されていると共に、記録媒体は画像読み取りユニットと画像形成ユニットとの間の空間に排出され、交換ユニットを交換する際には、その上方からアクセスして交換する画像形成装置において、画像読み取りユニットと画像形成ユニットとの間には、両ユニットが対向している状態にて、交換ユニット全体をその上方に移動可能とする上方移動可能領域が形成されているので、通常のプリンターを流用して、複合機能を有する画像形成装置を容易に構成可能とすると共に、画像読み取りユニットの回転移動機構や画像形成ユニットの移動機構、あるいは、交換ユニットの移動機構を付加することなく、画像形成ユニット内の交換ユニット全体をその上方に移動させてユニット交換を容易に行うことができる。これにより、操作性・交換作業性の向上を実現すると共に、低コストの画像形成装置を容易に実現することができる。
また、前記画像読み取りユニットを略垂直方向に移動させる垂直移動手段を備え、前記上方移動可能領域は、該垂直移動手段による画像読み取りユニットの上方移動により形成されてもよい。
このように構成した場合には、画像読み取りユニットを略垂直方向に移動させる垂直移動手段を備えているので、この垂直移動手段により画像読み取りユニットを移動させることにより、任意のスペースの上方移動可能領域を容易に実現することができる。また、画像読み取りユニットを回転移動させる構成に比し、複数個所での支持により捩れ剛性を高めることができ、移動機構の小型化、簡素化が可能となり、装置全体の小型化、コストダウンに寄与することができると共に、操作表示部等を回転させることがないので、画像読み取り部にセットされた原稿の回転移動に伴う落下やズレを防止し、原稿の再セットや操作の際の操作者の移動といった、余分な付帯作業を省略し、操作性の向上を図ることができる。さらに、交換ユニットに何ら移動機構を設ける必要がないので、通常のプリンターの流用性をより一層高めることができる。さらに、画像読み取りユニットと画像形成ユニットとの対向状態を維持したまま、任意のスペースの空間領域を形成することができるので、該空間領域に例えば、後処理装置を配設することにより、設置面積を増大させることなくシステムの拡張がより容易となる。
さらに、前記上方移動可能領域の高さは、前記交換ユニットの高さ+100mm以上に形成されていてもよい。
一般に、ユニットの交換作業の際、交換ユニットに何らの移動機構を設けず、操作者がユニット上方に該ユニットを引き出してユニット交換を行う場合に必要な交換スペースとしては、操作者の手(こぶし)の大きさ等を考慮して、交換ユニットの高さ+100mm以上のスペース高さが必要であることが確認されている。
そこで、このように構成した場合には、上方移動可能領域の高さが、交換ユニットの高さ+100mm以上に形成されているので、交換ユニットを、その上方の上方移動可能領域に引き出した後、容易にユニット交換作業を行うことが可能となる。
本発明によれば、プリンターを流用した低コストの画像形成装置を容易に構成可能とすると共に、画像読み取りユニットの回転移動機構や、画像形成ユニット及び交換ユニットの移動機構を設けることなく、画像形成ユニット内の消耗品等の交換部品を容易に交換することができる。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略構成について、図1を参照して説明する。ここで、図1(a)は、正面図であり、(b)は、右側面図である。
本実施の形態が適用される画像形成装置は、いわゆる回転式(ロータリ)現像装置を用いた画像形成装置1であり、図1に示されるように、装置下方に配置された給紙ユニット3と、この給紙ユニット3の上方に配置された画像形成ユニット5と、この画像形成ユニット5の上方に、空間(間隙高さB:100mm〜150mm)を設けて配設された画像読み取りユニット7とを備えている。
そして、本実施の形態に係る画像形成装置1は、例えば、画像読み取りユニット7にFAX機能や、スキャナー機能を付加したり、装置側面に後処理装置を接続したりすることにより、ユーザーのニーズに応じて、容易にその機能を拡張することができるユニットタイプの複合機として構成されている。なお、符号40は、装置電源及びコントローラである。
画像読み取りユニット7は、プラテンカバー7a、読み取り部7b等を備えており、プラテンガラス上に載置された原稿を、読み取り部7b内に設けられた不図示の光学系により、所定の画像情報として読み取るようになっている。なお、操作性の観点から、原稿セット面高さAは、990mm前後に設定されている。
画像形成ユニット5は、静電潜像担持体である感光体ドラム11、感光体ドラム11上に所定の画像情報に基づいて静電潜像を形成する露光装置13、感光体ドラム11上に形成された静電潜像をトナー像化する現像装置14等を備え、画像読み取りユニット7によって読み取られた画像情報に基づき、記録媒体に画像を形成するようになっている。
給紙ユニット3は、記録用紙やOHPシートなどの各種記録媒体を収容する複数の給紙カセット(本例では、3a,3b,3c)を有し、所定のタイミングで画像形成ユニット5に所定の給紙カセット3から記録媒体を供給するようになっている。
次に、本実施の形態に係る画像形成ユニット5の詳細な構成について、図2を参照してさらに説明する。
本実施の形態における画像形成ユニット5は、電子写真方式のデジタルカラープリンターを流用したものであり、図2に示されるように、画像形成ユニット5内に、静電潜像を形成してトナー像を担持させる像担持体である感光体ドラム11、帯電ロール等を用いて感光体ドラム11に電荷を与えて帯電させる帯電器12、画像読み取りユニット7からの画像信号に基づいて、帯電された感光体ドラム11を、例えばROS(Raster Output Scanner)を用いて露光する露光装置13、露光装置13によって感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置14、現像装置14により形成された感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト15上に一次転写する一次転写ロール22、中間転写ベルト15上に一次転写された多重のカラー画像を、給紙ユニット3から所定のタイミングで供給された記録媒体S上に二次転写する二次転写ロール16、記録媒体S上に二次転写されたトナー画像を加熱加圧定着する定着装置17等を備えている。
また、画像形成ユニット5の上部には、後処理装置が接続された場合に、画像形成後の記録用紙Sを、該後処理装置に供給するためのトランスポーターTが着脱自在に配設されている。
さらに、本実施の形態に係る画像形成ユニット5においては、画像形成ユニット5内の装置寿命より短い、例えば、中間転写ベルト15、感光体ドラム11、不図示のトナーカートリッジ等の消耗品が、交換ユニットCRUとしてユニット化されており、ユーザーが消耗品をユニットごと容易に交換できるようになっている。なお、本実施の形態では、図中、点線で囲まれた部材(感光体ドラム11、中間転写ベルト15及び複数のロール21〜24、クリーニングユニット30等)が、交換ユニットCRUとして、交換ユニットケース内に収容されている。
また、本実施の形態において、画像形成ユニット5筐体の一側面(本実施の形態においては、図中、左側面)には、支点Coを中心として、開閉自在に形成されたカバー部材Cが配設されている。
現像装置14は、回転式(ロータリー)現像装置であり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー像を形成するために、回転軸14oを中心に回転自在に形成されたロータリー内に各色のトナーを含んだ4つの現像ユニット14Y、14M,14C,14Kを備えている。この現像ユニット14Y〜14Kは、二成分現像剤を担持する現像剤担持体である現像ロール14Ya〜14Ka、現像ロール14Ya〜14Kaと感光体ドラム11との距離を一定に保つための位置決め部材であるトラッキングロール、現像ロール14Ya〜14Kaに供給される現像剤を撹拌するサプライオーガ及びアドミックスオーガ等を各々備えている。また、各現像ロール14Ya〜14Kaは、現像装置14の周上に設けられていると共に、内部に配設されたマグネットロールによって、現像剤中に含まれるキャリアを磁力で吸着し、この現像ロール14Ya〜14Kaの表面に現像剤の磁気ブラシを形成して、キャリアに吸着したトナーを感光体ドラム11の現像領域へと搬送するようになっている。さらに、各々の現像ユニット14Y〜14Kは、中心軸14o近傍に配置された不図示のコイルスプリングによって法線上に押圧され、位置決めのためのトラッキングロールが感光体ドラム11に確実に当接できるように構成されている。また、感光体ドラム11は、図の矢印方向(本例では、反時計回り方向)に回動する金属製ドラムの表面に有機感光材料、アモルファスセレン系感光材料、アモルファスシリコン系感光材料等からなる感光体層が形成されたものであり、現像装置14は、感光体ドラム11の回動(反時計回り方向)とは接線方向の動きが同じになるように、時計回り方向に回動するようになっている。
さらに、感光体ドラム11上における現像装置14の下流側には、現像ユニット14Y〜14Kによって現像されて感光体ドラム11上に形成されたトナー像を一旦保持する中間転写体である中間転写ベルト15、中間転写ベルト15上に重畳されて形成されたトナー像を記録媒体Sに転写する二次転写部材である二次転写ロール16、記録媒体S上に形成されたトナー像を加熱および押圧して定着する定着装置17等が配設されている。また、感光体ドラム11の周りには、中間転写ベルト15への一次転写の後に感光体ドラム11上に残ったトナー(残留トナー)を掻き取る感光体クリーニングブレード18、この感光体クリーニングブレード18により掻き取られたトナーを蓄積して回収する廃トナーボックス19が設けられている。なお、現像装置14と中間転写ベルト15との間には、現像ユニット14Y〜14Kによって供給されたトナーの濃度を測定するための反射型センサである不図示の濃度センサが設けられている。
本実施の形態において、中間転写ベルト15は、複数のローラ間に掛架され略三角形の軌道を描くように形成されており、さらに、感光体ドラム11に対して所定範囲だけ巻きつくように、感光体ドラム11の一部表面とラップ状に接触(当接)し、いわゆるラップ転写が可能な構成となっている。具体的には、感光体ドラム11近傍の中間転写ベルト15の内側に、感光体ドラム11に形成されたトナー像を所定の電界により中間転写ベルト15上に転写させる一次転写ロール22、この一次転写ロール22の上流側にて中間転写ベルト15のラップ位置を特定するラップインロール21及び下流側にて中間転写ベルト15のラップ位置を特定するラップアウトロール23が配設されている。そして、このラップインロール21及びラップアウトロール23により、中間転写ベルト15を所定のラップ範囲で感光体ドラム11を覆うように接触させると共に、感光体ドラム11のふらつき等による中間転写ベルト15の挟み込みを防止して中間転写ベルト15に対するダメージを抑制している。
また、本実施の形態では、中間転写ベルト15自身に駆動源を設けず、中間転写ベルト15の回動は、感光体ドラム11とのラップ状の接触を利用して感光体ドラム11の回転に従動するようになっており、接触部分の回転方向が同じとなるように時計回り方向に回動(進行)するように構成されている。なお、本実施の形態における中間転写ベルト15は、耐油性および耐候性に優れているクロロプレンや、耐候性に優れているEPDM等の弾性部材により形成されている。
さらに、中間転写ベルト15の進行方向に沿って、感光体ドラム11の下流側には、中間転写ベルト15の略三角形の軌道の下端を形成する支持ロール29が配設されており、この支持ロール29の下流側には、中間転写ベルト15の略三角形の軌道の側端(本例では、図中、左側端)近傍に、中間転写ベルト15と接離可能に形成され、所定の電界により記録媒体Sへの二次転写を行う二次転写ロール16及び、この二次転写ロール16と中間転写ベルト15を介して対向配置されたバックアップロール24が配設されている。
本実施の形態において、二次転写ロール16は、そのシャフト表面に例えば、単層ECO発泡や、単層ウレタン発泡ゴムからなる弾性層が形成されており、かつ、その配置が、中間転写ベルト15において、支持ロール29を介して感光体ドラム11と反対側に配置されている。すなわち、二次転写ロール16と感光体ドラム11とが、中間転写ベルト15、支持ロール29を介して離れた位置に配設されているので、中間転写ベルト15の弾性材質と相俟って、二次転写ロール16が中間転写ベルト15に当接接触する際の衝撃・振動が、感光体ドラム11に伝わり難い構成となっている。これにより、露光装置13により感光体ドラム11への書き込みが行われている間でも、画像乱れ等を生じさせることなく二次転写ロール16が中間転写ベルト15に当接可能な構成となっている。
さらに、二次転写ロール16とバックアップロール24とで形成される二次転写部の下流側には、二次転写後に中間転写ベルト15上のトナーを取り除く中間転写体清掃手段としての中間転写体クリーニングユニット30が設けられている。この中間転写体クリーニングユニット30は、二次転写の後に残ったトナーを掻き取るスクレーパ25及びブラシロール26を備えている。
また、定着装置17は、例えば、ヒートロール方式であり、記録用紙S上に形成されたトナー像を熱するヒートロール35、ヒートロール35に対向して設けられ加熱に際して記録用紙Sを押圧するプレッシャロール36等を備えている。
このように構成した本実施の形態に係る画像形成ユニット5においては、縦方向の記録用紙搬送パス(本例では、図中、左側方)で二次転写を可能としており、また、記録用紙Sの排出を装置上部とし、記録用紙搬送パスを非常に短くすることによって、部品点数の削減によるコストダウンを可能とし、併せて記録用紙搬送に対する信頼性の向上を実現している。
また、小型化の観点から、画像形成ユニット5の一側面(本例では、図中、左側)に搬送系を配置し、他側面に後処理装置を配設可能とし、さらに、ユニット前面に電気系部品、ユニット後面に駆動系部材を配置しているため、交換ユニットCRUを交換する際には、ユニット上方からアクセスして交換するようになっている。
次に、図1に示す画像形成装置1を用いた画像形成プロセスの概要について説明する。本画像形成装置では、画像読み取りユニット7や、例えば外部接続されたPC(パーソナルコンピュータ)からの出力要求を受け画像形成プロセスが開始される。例えば、最初に、イエローのトナー像を形成する場合には、時計方向に回動する感光体ドラム11は、帯電器12による電荷形成プロセスである帯電部にて帯電された後、露光装置13からの例えばレーザ光によって、イエローに対応する画像情報に基づく露光が行なわれ、感光体ドラム11上に静電潜像が形成される。そして、現像装置14が、まず、イエロー(Y)の現像ユニット14Yを感光体ドラム11に対峙させるように回動する。その後、現像ロール14Yaによって現像が実行された後、ラップ状の接触範囲(ラップ範囲)に配置されている一次転写ロール22にて中間転写ベルト15にイエローのトナー像が転写される。このとき、二次転写ロール16、スクレーパ25およびブラシロール26は中間転写ベルト15から離間しており、これらによって中間転写ベルト15上のトナー像が掻き取られないようになっている。
一次転写を終えた感光体ドラム11の表面は、感光体クリーニングブレード18によって残トナーが掻き取られ、次のトナー像形成のために帯電器12による帯電部へ移動する。また、所定の現像タイミングに基づき、現像装置14が回動してマゼンタの現像ユニット14Mが感光体ドラム11に対峙する。そして、露光装置13によってマゼンタの画像情報に基づく露光が行なわれ、現像装置14によってマゼンタのトナー像が感光体ドラム11上に形成され、一次転写ロール22によって中間転写ベルト15に重畳される。同様にして、シアン、ブラックのトナー像が、順次、中間転写ベルト15上に重畳されて一次転写が終了する。
一方、給紙カセット3からは、所定のタイミングでフィードロール32が駆動され、順次、記録用紙Sが取り出されると共に、リタードロール33により1枚ずつに捌かれ、レジロール34へ到達する。レジロール34は、二次転写部における二次転写のタイミングに合わせて回転し、所定のタイミングで記録用紙Sを二次転写部へ送り出すようになっている。
そして、一次転写により各色のトナーが中間転写ベルト15上に重畳して形成されたカラー画像は、二次転写部にて記録用紙Sに二次転写される。その後、定着装置17にてトナー画像の定着処理が施された記録用紙Sは、一対の排出ロール37を経て画像形成ユニット5の筐体上部に設けられた排出トレイに排出されると共に、中間転写ベルト15上の残トナーは、クリーニングユニット30により除去されることとなる。なお、後処理装置が接続されている場合には、定着処理が施された記録用紙Sは、トランスポーターTを介して、後処理装置に供給され、ソーティングや、ステイプリングといった所定の後処理が行われる。以上のようにして、記録用紙Sへのカラー画像の形成が行なわれる。
ところで、このように構成した画像形成装置1においては、操作性の観点から、原稿セット面高さAを990mm前後に設定しており、これにより、画像読み取りユニット7と画像形成ユニットとの間の間隙高さBは、必然的に100mm〜150mm前後に制約されてしまう。
そして、本実施の形態のように、簡易な構成のデジタルカラープリンターを画像形成ユニット5として用いる場合には、前述したように消耗品を交換する際の交換ユニットCRUへのアクセス方向が画像形成ユニット5上方からのアプローチとなるので、このような制約空間内で交換ユニットCRUを上方に引き出して、交換作業を行うのは困難となる。
そこで、本発明に係る画像形成装置1においては、図3に示されるように、画像読み取りユニット7を画像形成ユニット5に対して、対向状態を維持したまま略垂直方向に直線的な昇降移動を可能とする垂直移動手段50を設け、この垂直移動手段50により画像読み取りユニット7を上方に移動させて、交換ユニットCRU全体を画像形成ユニット5と画像読み取りユニット7との対向空間に移動可能とする所定の上方移動可能領域Rを形成するようになっている。なお、垂直移動手段50により、画像読み取りユニット7を昇降移動する際には、トランスポーターTと一体に移動するように構成してもよいし、トランスポーターTを取り外した後、画像読み取りユニット7を移動するように構成してもよい。
この垂直移動手段50は、画像読み取りユニット7の底部と画像形成ユニット5の上部との間に配設された、例えば、ボールネジ等により構成されたリフト機構により簡易に実現することができる。このリフト機構は、画像形成後の記録用紙Sの取り出しの際の作業性を考慮して、例えば、画像読み取りユニットの底端部を複数個所で支持(本実施の形態では、3点支持)するように構成したものであり、これにより、画像読み取りユニット7を水平に回転させる構成に比し、支持部の捩れ剛性を低く抑えることができ、リフト機構の小型化・簡素化を可能とし、装置全体の小型化、コストダウンを実現することができる。なお、このようなリフト機構の代わりに、例えば、パンタグラフ機構等により垂直移動手段50を構成してもよい。さらに、このような垂直移動手段50は、操作パネル上に設けた操作スイッチにより、不図示の駆動源により自動的に上下動するように構成してもよいし、手動により上下動するように構成してもよい。
また、操作者が交換ユニットCRUをその上方に引き出してユニット交換を行う際の交換作業性の観点から、所定の上方移動可能領域Rの高さは、交換ユニットCRUの高さ+100mm以上(本実施の形態では、330mm以上)であることが好ましい。なお、本実施の形態においては、カバー部材Cを開放することにより、定着装置17等が側方に移動し、レジロール34の上方に空間が形成されるので、実際には、このレジロール34と画像読み取りユニット7との間に上記移動可能領域が形成されればよい。
このように、画像読み取りユニット7を、画像形成ユニット5に対して、垂直方向に移動可能とする垂直移動手段50を設けることにより、画像読み取りユニット7を回動させずに、画像形成ユニットや、交換ユニットに何らの移動機構を設けることなく、任意のスペースの上方移動可能領域Rを形成することができるので、操作性・交換作業性の向上を実現すると共に、低コストの画像形成装置を容易に実現することができる。
また、画像読み取りユニット7を回転移動させることがないので、例えば、画像読み取りユニット7に自動原稿送り機構(ADF)等を付加した場合でも、画像読み取りユニット7にセットされた原稿の回転移動に伴う落下やズレを考慮することなく、原稿の再セットや操作の際の操作者の移動といった付帯作業を省略し、併せて、操作表示部等を回転させることがないので、常に、操作者が操作表示部と正対することができ、操作性の向上を図ることができる。
さらに、交換ユニットCRUに何らの移動機構を設ける必要がないので、通常の低コストプリンターの流用性を一層高めることができる。
さらに、画像形成ユニット5と画像読み取りユニット7との対向状態を維持したまま、任意のスペースの上方移動可能領域Rを形成できるので、例えば、該領域Rに後処理装置を設置することも可能となり、装置全体の設置面積を増大させることなく、システムの機能拡張を容易に実現することができる。
なお、図3においては、画像読み取りユニット7を画像形成ユニット5に対して、垂直移動させて、所定の上方移動可能領域Rを形成する垂直移動手段50を例示したが、このような上方移動可能領域Rを形成するためには、操作性、機能性は低下するものの、画像読み取りユニット7の取り付け位置を高く(例えば、原稿セット面高さ:1050mm程度)したり、給紙ユニット3の段数を削減して、給紙ユニット3の高さを低くすることにより、画像形成ユニット5と画像読み取りユニット7との間に、所定の高さ(例えば、330mm程度)の交換ユニットCRUの上方移動可能領域Rを確保するように構成してもよい。
以上、本実施の形態で示した垂直移動手段50は、あくまで例示であり、画像読み取りユニット7を回動させずに、かつ、画像形成ユニット5や交換ユニットCRUに何らの移動機構を設けず、画像読み取りユニット7と画像形成ユニット5との対向状態を維持したまま、交換ユニットCRUの所定の上方移動可能領域Rを形成するように構成した垂直移動手段は、本発明の技術的範囲に包含されるものである。
1:画像形成装置、3:給紙ユニット、5:画像形成ユニット、7:画像読み取りユニット、11:感光体ドラム、12:帯電器、13:露光装置、14:現像装置、15:中間転写ベルト、16:二次転写ロール、17:定着装置、18:感光体クリーニングブレード、19:廃トナーボックス、22:一次転写ロール、24:バックアップロール、30:中間転写体クリーニングユニット、50:垂直移動手段、CRU:交換ユニット、R:上方移動可能領域、S:記録用紙、T:トランスポーター
Claims (3)
- 画像情報を読み取る画像読み取りユニットと、該画像読み取りユニットにより読み取られた画像情報に基づき記録媒体に画像を形成すると共に、装置寿命より短い交換部品がユニット化された交換ユニットを含んだ画像形成ユニットとを備え、前記画像読み取りユニットは、前記画像形成ユニットの上方に配置されていると共に、前記記録媒体は前記画像読み取りユニットと画像形成ユニットとの間の空間に排出され、前記交換ユニットを交換する際には、その上方からアクセスして交換する画像形成装置において、
前記画像読み取りユニットと前記画像形成ユニットとの間には、両ユニットが対向している状態にて、前記交換ユニット全体をその上方に移動可能とする上方移動可能領域が形成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像読み取りユニットを略垂直方向に移動させる垂直移動手段を備え、
前記上方移動可能領域は、該垂直移動手段による画像読み取りユニットの上方移動により形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記上方移動可能領域の高さは、前記交換ユニットの高さ+100mm以上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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2005
- 2005-08-15 JP JP2005235136A patent/JP2007053419A/ja active Pending
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