JP2007052853A - カード処理装置 - Google Patents

カード処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007052853A
JP2007052853A JP2005236779A JP2005236779A JP2007052853A JP 2007052853 A JP2007052853 A JP 2007052853A JP 2005236779 A JP2005236779 A JP 2005236779A JP 2005236779 A JP2005236779 A JP 2005236779A JP 2007052853 A JP2007052853 A JP 2007052853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
information
head
card processing
magnetic recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005236779A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Okui
浩平 奥井
Atsuro Takeuchi
淳朗 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2005236779A priority Critical patent/JP2007052853A/ja
Publication of JP2007052853A publication Critical patent/JP2007052853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
  • Digital Magnetic Recording (AREA)

Abstract

【課題】 仕様決定時に、切換部の実装指示を変更するだけで、複数種類の磁気記録形式に対応したカード処理装置の回路構成を容易かつ迅速に実現することができるカード処理装置を提供する。
【解決手段】 磁気記録媒体10が有する複数の磁気トラックに対して読み取り/書き込みを行うカード処理装置20において、複数の磁気トラック12,14それぞれに対して磁気情報の読み取り/書き込みを行う複数の磁気ヘッド30,32と、複数の磁気トラックのうち磁気記録形式の異なる磁気トラック12,14それぞれに対応した磁気ヘッド30,32によって磁気情報の読み取り/書き込みを行うための複数の復調手段と、磁気記録形式の異なる磁気トラック12,14それぞれに対応した磁気ヘッド30,32と当該磁気ヘッド30,32に対応した復調手段とを選択的に切り換える切換部40とを有するように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、預金通帳、クレジットカード、プリペイドカード、キャッシュカード、カードキー等の磁気記録媒体に対するカード処理装置に関し、更に詳しくは、磁気記録媒体が備える複数の磁気記録形式に対応したカード処理装置に関するものである。
近年多用されている預金通帳、貯金通帳、クレジットカード、プリペイドカード、キャッシュカード、カードキー等の磁気記録媒体では、ISO規格、JIS規格その他複数種類の磁気記録形式が用いられている。磁気記録形式が異なるこれらの磁気記録媒体に対しては、個々に仕様の異なるカード処理装置が提供され、そのカード処理装置によって磁気情報が処理(読み出し/書き込み)されている。
図5及び図6は、従来のカード処理装置における磁気情報処理系のブロック図である。図5に示す磁気記録媒体510のトラック#1及びトラック#2には、ISO規格の記録形式に基づいた磁気情報が記録されている。この磁気記録媒体510に記録されている磁気情報を読み取るためのカード処理装置520には、トラック#1に記録されている磁気情報及びトラック#2に記録されている磁気情報を読み取って電流情報に変換する磁気ヘッド530が設けられている。そして、磁気ヘッド530が読み取ったトラック#1の磁気情報は、復調手段を含む磁気情報処理手段560のポート1に直接入力され、ISO規格に基づき復調化され、また、磁気ヘッド530が読み取ったトラック#2の磁気情報は、復調手段を含む磁気情報処理手段560のポート2に直接入力され、ISO規格に基づき復調化される。
一方、図6に示す磁気記録媒体610のトラック#1には、ISO規格の記録形式に基づいた磁気情報が記録され、トラック#2には、JIS規格の記録形式に基づいた磁気情報が記録されている。この磁気記録媒体610に記録されている磁気情報を読み取るためのカード処理装置620では、磁気ヘッド630が読み取ったトラック#1の磁気情報は、復調手段を含む磁気情報処理手段660のポート1に直接入力され、ISO規格に基づき復調化される。また、磁気ヘッド630が読み取ったトラック#2の磁気情報は、復調手段を含む磁気情報処理手段660のポート2に直接入力され、JISの規格に基づき復調化される。
図5及び図6に示した従来例は、一つの磁気記録媒体に2種類の磁気情報のトラックが存在する場合であるが、現実には4種類のトラックを有する磁気記録媒体も存在する。図5及び図6に示したように、従来は、磁気記録媒体の磁気記録形式とその組み合わせに応じて、それぞれの磁気記録形式に対応した復調手段を備えたカード処理装置を設計、製作しなければならず、カード処理装置のハードウエア並びにソフトウエアを要求仕様毎に個別に設計を行って供給しなければならなかった。
また、下記特許文献1に記載されているように、書込み回路と読出し回路の数を減らし、低コストで小形軽量化を図るための磁気ヘッド装置として、複数の磁気ヘッド数よりも少なく設けられた書込み回路又は読出し回路と、磁気カ−ドと磁気ヘッドとを相対的に往復摺接移動させる移動機構と、その移動機構が一往動又は一復動する毎に書込回路又は読出し回路を他の磁気ヘッドに切換える切替回路とからなり、磁気ヘッドの切換えを行ないうるものが知られている。
実開平6−84503号公報
しかしながら、図5及び図6に示したカード処理装置は、設計上は流用可能な共通部分を有しているが、製品としては全くの別製品であるので、特に複数の復調手段を組み合わせた状態での設計、試作はもとより、生産、品質保証、アフターサービス等の工程管理が煩雑になり、生産コストや管理コストが増大し、最終的にはカード処理装置の価格の上昇を招くという不具合を生じていた。また、迅速な製品提供を阻害するという不具合を生じていた。
また、特許文献1に記載されている磁気ヘッド装置は、磁気ヘッド数よりも少なく設けられた書込み回路又は読出し回路が設けられて、磁気ヘッドと書込回路又は読出し回路を読取り又は書込み作動毎に切り換えるものであり、磁気ヘッド装置の生産や品質保証、アフターサービス等の工程管理を容易にするものではない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、仕様決定時に、切換部の実装指示を変更するだけで、複数種類の磁気記録形式に対応したカード処理装置の回路構成を容易かつ迅速に実現することができるカード処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明のカード処理装置は、磁気記録媒体が有する複数の磁気トラックに対して磁気情報の読み取り/書き込みを行うカード処理装置において、前記複数の磁気トラックそれぞれに対して磁気情報の読み取り/書き込みを行う複数の磁気ヘッドと、前記複数の磁気トラックのうち磁気記録形式の異なる磁気トラックそれぞれに対応した磁気ヘッドによって前記磁気情報の読み取り/書き込みを行うための複数の復調手段と、前記磁気記録形式の異なる磁気トラックそれぞれに対応した磁気ヘッドと当該磁気ヘッドに対応した前記復調手段とを選択的に切り換える切換部と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、例えば多種の磁気記録形式に対応した複数の復調手段を備えると共に、磁気記録形式の異なる磁気トラックそれぞれに対応した磁気ヘッドと、その磁気ヘッドに対応した復調手段とを選択的に切り換える切換部を備えるので、例えばカード処理装置の仕様が決定された後に、磁気ヘッドを対応する復調手段に接続することができる。その結果、仕様決定時に、切換部の実装指示を変更するだけで、複数種類の磁気記録形式に対応したカード処理装置の回路構成を容易かつ迅速に実現することができる。
本発明のカード処理装置において、前記切換部は、前記磁気ヘッドに対応したヘッド側端子と、前記複数の復調手段それぞれに対応した複数の回路側端子と、前記ヘッド側端子と前記複数の回路側端子とを接続する接続手段と、を有することを特徴とする。このときの接続手段としては、ジャンパ線又はジャンパ抵抗等を挙げることができる。
この発明によれば、ヘッド側端子と複数の回路側端子とを、ジャンパ線やジャンパ抵抗等の接続手段で接続する切換部を設けたので、カード処理装置の仕様決定時に実装指示の変更により、多種の復調手段の中から所定の復調手段を容易に選択して接続することができる。
本発明のカード処理装置において、前記複数の復調手段が対応している磁気記録形式の数が、前記磁気ヘッドの数よりも多いことが好ましい。
この発明によれば、前記複数の復調手段が対応している磁気記録形式の数が、前記磁気ヘッドの数よりも多いので、切換部によって、磁気ヘッドに対応した復調手段を選択することができ、切換部の実装指示を変更するだけで要求仕様に応じたカード処理装置を迅速に提供することができる。
上記課題を解決するための本発明の他の形態に係るカード処理装置は、上記形態のカード処理装置に含まれるものであって、磁気記録形式が異なる複数の磁気情報の書き込み/読み取りを行う磁気ヘッド側のヘッド側端子と、前記複数の磁気情報の読み取り/書き込みを行うための復調手段側の回路側端子と、前記ヘッド側端子と前記回路側端子とを選択的に接続する切換部と、を有することを特徴とする。
この発明は、多種の磁気記録形式に対応した複数の復調手段を備えると共に、磁気記録形式の異なる磁気トラックそれぞれに対応した磁気ヘッドとを備えるカード処理装置の主要な構成部分であって、磁気ヘッド側のヘッド側端子と復調手段側の回路側端子と、それらを選択的に接続する切換部とを有するので、例えばカード処理装置の仕様が決定された後に切換部の実装指示を変更するだけで、要求仕様に応じたカード処理装置を迅速に提供することができる。
本発明のカード処理装置によれば、磁気ヘッドと復調手段との間に中継子となる切換部を設けたので、この切換部でカード処理装置の要求仕様に見合った回路構成を容易に実現できる。これにより、多種の復調手段を備えた共通の切換部を予め準備しておけば、切換部の実装指示を変更するだけで多様な要求仕様に対して迅速に対応することができる。
また、本発明のカード処理装置によれば、切換部を設けることによって、所定の復調手段のポートに入出力される磁気情報のフォーマット(磁気記録形式)を固定することができる。これにより、検証済のハードウエア及びソフトウエアを予め作り置くことができる。よって、多様な要求仕様に対しても組合わせの検討のみを行えばよく、従来のように要求仕様に応じたシステム設計、復調手段設計又は復調化処理のソフトウエアの設計、並びに検証作業が不要となり、新たな要求仕様に対して迅速に対応することができる。
更に、本発明のカード処理装置によれば、所定の復調手段のポートの入出力情報を固定することにより、復調化処理のソフトウエアの部品化を実現することができ、要求に応じたCPUの選択もできるので、回路設計の自由度が向上する。例えば、処理能力が高いCPUを磁気情報処理手段に用いた場合にはソフトウエアによる復調化処理ができるので、復調用ICが不要となる。また、復調用ICを磁気情報処理手段に用いる場合には、処理能力が低い安価なCPUを用いることができる。更に、USBや無線通信など多彩な通信仕様に見合った通信能力を有するCPUを選択することもできる。
以下、本発明のカード処理装置について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、本願において、「読み取り/書き込み」は、「読み取り及び/又は書き込み」を意味している。
本発明のカード処理装置は、図1〜図4に示すように、磁気記録媒体が有する複数の磁気トラックに対して磁気情報の読み取り/書き込みを行うカード処理装置において、複数の磁気トラックそれぞれに対して磁気情報の読み取り/書き込みを行う複数の磁気ヘッドと、その複数の磁気トラックのうち磁気記録形式の異なる磁気トラックそれぞれに対応した磁気ヘッドによって前記磁気情報の読み取り/書き込みを行うための複数の復調手段と、前記磁気記録形式の異なる磁気トラックそれぞれに対応した磁気ヘッドとその磁気ヘッドに対応した復調手段とを選択的に切り換える切換部とを有している。本発明においては、複数の復調手段が対応している磁気記録形式の数が、磁気ヘッドの数よりも多く構成されていることが好ましい。
なお、本願において「複数の磁気ヘッド」とは、1チャンネルの磁気ヘッドを複数設けるものはもちろん、マルチチャンネルヘッドとして外見上は一個の部品として構成された磁気ヘッドであって、磁気ストライプ上に構成された複数の磁気トラックに対する読み取り/書き込みを行う複数のチャンネルで構成されたものを含む意味である。以下に、種々の実施形態を示す。
(第1実施形態)
図1は、本発明のカード処理装置の第1実施形態を示す構成図である。この第1実施形態に係るカード処理装置20は、磁気記録媒体10が有する2つの磁気トラック12,14に対して磁気情報の読み取り/書き込みを行うカード処理装置において、2つの磁気トラック12,14それぞれに対して磁気情報の読み取り/書き込みを行う2つの磁気ヘッド26,28と、磁気記録形式の異なる磁気トラック12,14それぞれに対応した磁気ヘッド26,28によって磁気情報の読み取り/書き込みを行うための複数の復調手段と、磁気記録形式の異なる磁気トラック12,14それぞれに対応した磁気ヘッド26,28とその磁気ヘッド26,28に対応した復調手段とを選択的に切り換える切換部40とを有している。
磁気記録媒体10には、識別情報等の各種情報を記録する磁気トラック12,14が設けられている。この複数の磁気トラック12,14に記録されている磁気情報は、同一の磁気記録形式であってもよいし、それぞれ異なる複数の磁気記録形式であってもよく、磁気記録媒体10の仕様に応じて予め定められている。
この第1実施形態では、ISO規格に基づいた磁気トラックが2つ(2トラック)存在する磁気記録媒体10の例を示すが、磁気記録媒体の仕様によっては、ISO規格以外の磁気記録形式が存在してもよい。また、磁気トラックの数も、1トラック、3トラック、又は4トラック、又はそれ以上の仕様であってもよい。また、現在広く流通しているカード型の磁気記録媒体は、一方の面(表面)に1チャンネル(1トラック/1ストライプ)で、他方の面(裏面)に3チャンネル(3トラック/1ストライプ)を有する4チャンネル対応のものが多く、これに対応するカード処理装置(カードリーダ)がある。
図1に示す手動式のカード処理装置20は、磁気記録媒体10の1乃至複数の磁気トラックに記録されている磁気情報を読み取って、各磁気トラックの磁気記録形式に対応したデータ処理を行って記録情報に変換し、記録情報を上位のホストコンピュータ等に出力する装置である。
手動式のカード処理装置20は、媒体挿入部22と、挿入した磁気記録媒体10をスライドさせるスライド溝24と、磁気記録媒体10をスライドさせた際に磁気記録媒体10の磁気トラック12,14に記録されている特定の磁気情報を読み取って、その磁気情報を電流情報に変換する磁気ヘッド26,28とを備えている。
カード処理装置20の信号処理系として、磁気ヘッド26,28から電流情報を入力して増幅し、パルス信号に変換して出力するヘッドアンプ30,32と、そのヘッドアンプ30,32の出力と接続手段50とを接続するヘッド側端子42,44とを備えている。
また、カード処理装置20の信号処理系として、ヘッドアンプ30,32等が出力したパルス信号に対してISO規格に基づいた復調化やJIS規格に基づいた復調化等の復調化処理を行って記録情報を生成し、この記録情報を通信等により上位のホストコンピュータ等に出力する複数の復調手段を備えた磁気情報処理手段60と、ヘッド側端子42,44と磁気情報処理手段60における復調手段のポート62,64,66,68とをジャンパ線やジャンパ抵抗等の接続手段50を用いて接続する回路側端子52,54,56,58とを備えている。
更に、カード処理装置20の信号処理系には、接続手段50を接続していない際に入力値をHi又はLoに固定すると共に、信号線に所定の電流を流してノイズ等による誤動作を防止するプルアップ抵抗Rp(又はプルダウン抵抗)を備えている。切換部40が有する接続手段50は、ヘッド側端子42,44と回路側端子52,54,56,58とを接続するものであり、例えばジャンパ線やジャンパ抵抗等が挙げられる。この接続手段50は、仕様決定時に所定の端子間に、手動又はスイッチ等で接続される。
磁気情報処理手段60は、ISO規格やJIS規格等に基づいた復調化処理を例えばソフトウエアで実現するCPUやROM、RAM、クロック、タイマ、I/O、通信ポート等を含むASIC、ワンチップマイコン等を用いて実現することができる。なお、復調化処理は、ハードウエアで行うことも可能である。
図1に示す磁気情報処理手段60における復調手段のポート62,64,66は、磁気記録媒体10の磁気トラックから読み取って得たパルス信号に対してISO規格に基づいた復調化処理を行い、復調化処理して得られた記録情報を通信により出力するための入力端子として機能する。また、ポート68は、パルス信号に対してJIS規格に基づいた復調化処理を行い、復調化処理して得られた記録情報を通信により出力するための入力端子として機能する。
近年では、ワンチップマイコンにおけるROMの記憶容量が増大しているので、ISO規格、JIS規格、その他の規格に基づいた複数の復調化処理を予め記憶しておくことは容易であり、磁気情報処理手段60の復調化に関する機能の検査を組立後に自動化することも容易である。したがって、一つの磁気情報処理手段60内における復調化処理の機能が増大しても、生産、品質保証、アフターサービス等の工程管理の負担は軽微なものである。これに対し、従来のように多種の磁気記録媒体の仕様に応じた多種の磁気情報処理手段を準備することは、生産、品質保証、アフターサービス等の工程管理の負担が増大し、生産コスト、管理コスト並びにカード処理装置の価格の上昇を招いていた。
磁気情報処理手段60が出力する記録情報は、RS−232F、RS−422、USB、イーサネット(登録商標)その他の通信規格に基づいて出力することができる。本実施形態のように、ポート62,64,66,68から入力したパルス信号に基づいて生成した記録情報を、通信を用いて記録情報を上位のコンピュータ等に出力することによって、入力側のポート62、64、66、68を切り換えるだけで多くの種類の記録媒体に対応したカード処理装置を提供することができる。
図1に示す例では、磁気情報処理手段60における復調手段のポート66、68はプルアップ抵抗Rpにより入力値が固定された状態であるので、復調化処理は行われず、ポート66,68に対応した出力処理も行われない。
一方、磁気情報処理手段60における復調手段のポート62及びポート64は、ヘッドアンプ30及びヘッドアンプ32に接続されている。したがって、利用者が磁気記録媒体10をスライド溝24に沿ってスライドさせると、磁気トラック12,14に記録されている磁気情報を磁気ヘッド26,28が読み取って電流情報を出力し、ヘッドアンプ30,32がその磁気情報をパルス信号に変換して、ヘッド側端子42,44、接続手段50、回路側端子52,54を介してポート62,64に伝達する。
ポート62及びポート64にパルス信号が入力された場合には、磁気情報処理手段60が入力されたパルス信号に対してそれぞれ独立してISO規格に基づいた復調化処理を行うと共に、それぞれのポートに応じた識別情報を付した記録情報を生成し、その記録情報を通信により出力する。
図1に示した実施形態では、磁気記録媒体10から磁気情報を読み取る場合の回路構成について説明したが、磁気記録媒体10に磁気情報を書き込む場合にも本発明の切換部を用いることが可能である。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係るカード処理装置の信号処理系を示す構成図である。図1に示した磁気記録媒体10ではISO規格に基づいた磁気情報が記録されている2つの磁気トラック12,14が存在していたが、この図2に示す磁気記録媒体110には、ISO規格に基づいた磁気情報が記録されている磁気トラック(ISO Track#1。以下「#1」で表す。)と、JIS規格に基づいた磁気情報が記録されている磁気トラック(JIS−2 Track#2。以下「#2」で表す。)とが存在する。
カード処理装置120の構成は、図1に示したカード処理装置20と略同様の構成をしており、同一の機能を有する構成については説明を省略する。カード処理装置120の構成において、図1に示したカード処理装置20の構成と異なる部分は、切換部40における接続手段50の接続を回路側端子54から回路側端子58に変更することによって、磁気記録媒体110の磁気トラック#2をJIS規格に基づいた復調化に対応している点である。
図2に示す実施形態では、利用者が磁気記録媒体110をスライド溝24に沿ってスライドさせると、磁気トラック#1及び磁気トラック#2に記録されている磁気情報がパルス信号に変換され、ヘッド側端子42,44に出力される。このパルス信号は、接続手段50、回路側端子52,58を介してポート62,68に伝達される。
ポート62にパルス信号が入力されると、磁気情報処理手段60に設けられている復調手段は、ポート62に入力されたパルス信号に対してISO規格に基づいた復調化処理を行うと共に、ポート62に応じた識別情報を付した記録情報を生成し、その記録情報を通信により出力する。
また、ポート68にパルス信号が入力されると、磁気情報処理手段60に設けられている復調手段は、ポート68に入力されたパルス信号に対してJIS規格に基づいた復調化処理を行うと共に、ポート68に応じた識別情報を付した記録情報を生成し、その記録情報を通信により出力する。
このように、切換部40における接続手段50の接続を回路側端子54から回路側端子58に変更することによって、同一の磁気情報処理手段60を用いて、多種の磁気記録媒体に対応したカード処理装置を提供することができる。
(第3実施形態)
図3は、本発明の第3実施形態に係るカード処理装置の信号処理系を示す構成図である。図1に示した磁気記録媒体10ではISO規格に基づいた磁気情報が記録されている2つの磁気トラック#1,#2が存在していたが、図3に示す磁気記録媒体210には、ISO規格に基づいた磁気情報が磁気トラック#1、磁気トラック#2及び磁気トラック#3に記録されている。
カード処理装置220の構成は、図1に示したカード処理装置20と略同様の構成をしており、同一の機能を有する構成については説明を省略する。カード処理装置220の構成において、図1に示したカード処理装置20の構成と異なる部分は、磁気トラックの数量増加に伴って磁気ヘッド29及びヘッドアンプ33が増設されていることと、切換部40における接続手段50の接続を追加している点である。
図3に示す実施形態では、利用者が磁気記録媒体210をスライド溝に沿ってスライドさせると、各磁気トラックに記録されている磁気情報がパルス信号に変換され、ヘッド側端子42,44,46に出力される。このパルス信号は、接続手段50、回路側端子52,54,56を介してポート62,64,66に伝達される。
ポート62,64,66にパルス信号が入力されると、磁気情報処理手段60の復調手段は、ポート62、64、66に入力されたパルス信号に対してそれぞれISO規格に基づいた復調化処理を行うと共に、各ポートに応じた識別情報を付した記録情報を生成し、その記録情報を通信により出力する。
このように、磁気トラックの数が増加した場合であっても、磁気ヘッド及びヘッドアンプを増設して、切換部40における接続手段50の接続を追加することで、同一の磁気情報処理手段60を用いて、多種の磁気記録媒体に対応したカード処理装置を提供することができる。
(第4実施形態)
図4は、本発明のカード処理装置の第4実施形態を示す構成図である。図1に示したカード処理装置20は利用者が磁気記録媒体10を手に持ってスライド溝24に沿ってスライドさせる手動式のカード処理装置であるが、図4に示すカード処理装置320は、磁気記録媒体310の搬送を自動で行うカード処理装置である。
本発明に係るカード処理装置320は、利用者がクレジットカード、プリペイドカード、キャッシュカード、カードキー等の磁気記録媒体310を記録媒体取入口314に挿入すると、磁気記録媒体310がカード処理装置320の搬送路312に沿って磁気情報読み取り位置又は書き込み位置に搬入し、磁気記録媒体310の1乃至複数の磁気トラックに記録されている磁気情報の読み取りや書き込みを行うユニットである。
図4に示す磁気記録媒体処理装置320は、磁気トラックの磁気情報が、磁気記録媒体310の挿入方向と平行に記録されている場合の実施形態であるが、本発明は磁気情報の記録方向を限定するものではない。
カード処理装置320には、図4に示すように、磁気記録媒体310を挿入する記録媒体取入口314と、挿入した磁気記録媒体310を搬送路312に沿って搬送する搬送ローラ316と、磁気記録媒体310の存在位置を確認するフォトセンサ318と、1乃至複数の磁気トラックに記録されている識別情報等の読み取り/書き込みを行う1乃至複数の磁気ヘッド326とが設けられている。
カード処理装置320には、磁気情報処理手段398から入力した回転速度信号又は位置信号に基づいた駆動信号を、送りモータ334に出力する送りドライバ384と、送りドライバ384から入力した駆動信号に基づいて搬送ローラを回転、位置決めする送りモータ334とが備えられており、磁気情報処理手段398の指令に基づいて磁気記録媒体310の送りと位置決めを制御することができるようになっている。
1乃至複数の磁気ヘッド326の入出力端子は、ヘッドアンプ30,23の入出力端子に接続されている。ヘッドアンプ30,32は、磁気ヘッド326が出力した電流情報をパルス信号に変換して、切換部40のヘッド側端子42,44に出力する。
切換部40では、磁気トラックの磁気記録形式に応じて、それぞれのヘッド側端子と回路側端子とを接続手段50を用いて接続する。図4に示す例では、磁気トラック12及び磁気トラック14はISO規格に基づいた磁気記録形式で記録されているので、ヘッド側端子42と回路側端子52とが接続手段50で接続され、ヘッド側端子44と回路側端子54とが接続手段50で接続されている。そして、こうした形態からなる切換部40は、ヘッドアンプ30,32が出力したパルス信号を磁気情報処理手段60における復調手段のポート62,63に伝達する。
カード処理装置320の記録媒体取入口314付近に、磁気記録媒体310が挿入されたことを検出する挿入センサ330を配置することにより、利用者が磁気記録媒体310を記録媒体取入口314に挿入したことを検出することができる。その検出信号は、計数手段380を介して磁気情報処理手段398に伝達される。挿入センサ330が磁気記録媒体310の挿入を検出して、その検出信号を磁気情報処理手段398に伝達すると、磁気情報処理手段398は、搬送ローラ316を回転させる搬送信号を送りドライバ384に出力して、磁気記録媒体310をカード処理装置320の奥側に搬入する処理を行う。また、各処理が終了して磁気記録媒体310を排出した場合には、挿入センサ330は利用者により磁気記録媒体310が抜き取られたことを確認する。
図4に示す搬送ローラ316は、磁気記録媒体310と接触して磁気記録媒体310を搬送路312に沿って搬入・排出のための搬送を行うと共に、磁気記録媒体310と磁気ヘッド326とを所定の速度で相対的に摺動させて磁気トラックに記録されている磁気情報の読み取り/書き込みを行う。
利用者が磁気記録媒体310を記録媒体取入口314に挿入すると、磁気記録媒体310の1乃至複数の磁気トラックに記録されている磁気情報を磁気ヘッド326が読み取って電流情報に変換し、ヘッドアンプ30,32が電流情報をパルス信号に変換し、パルス信号がポート62,64に伝達される。
ポート62及びポート64に入力されたパルス信号は、磁気情報処理手段60における復調手段がISO規格に基づいた復調化処理を行うと共に、それぞれのポートに応じた識別情報を付した記録情報を生成し、その記録情報を通信により出力する。
また、磁気記録媒体310の磁気トラック12,14に磁気情報を記録する場合には、磁気情報処理手段398は、先ず、ヘッドアンプ30,32に書き込みモードに設定する信号をポート70から出力して、ヘッドアンプ30,32を書き込み状態に設定する。また、ポート62及びポート64を出力ポートに切り換えて記録パルスを出力すると共に、磁気記録媒体310を搬送する指令を送りドライバ384に出力して、磁気記録媒体310と磁気ヘッド326とを相対的に移動させる。
ポート62及びポート64から出力された記録パルスは、回路側端子52,54、接続手段50、ヘッド側端子42,44を介してヘッドアンプ30,32に伝達される。ヘッドアンプ30,32では、入力した記録パルスを記録電流に変換し、バイアス電流と加算した後に所定の磁気ヘッドに出力する。これにより、磁気記録媒体310の磁気トラック12,14には、磁気情報が記録される。
以上説明したように、本発明のカード処理装置によれば、複数種類の磁気カードに対応したカード処理装置を短納期で製作して顧客に提供することができると共に、カード処理装置の生産、品質保証等の工程管理を簡素化して、安価なカード処理装置を確実に顧客に提供することができる。また、共通部品を用いることにより、アフターサービスの容易なカード処理装置を提供することができる。
本発明のカード処理装置の第1実施形態を示す構成図である。 本発明の第2実施形態に係るカード処理装置の信号処理系を示す構成図である。 本発明の第3実施形態に係るカード処理装置の信号処理系を示す構成図である。 本発明のカード処理装置の第4実施形態を示す構成図である。 従来のカード処理装置における磁気情報処理系のブロック図の一例である。 従来のカード処理装置における磁気情報処理系のブロック図の他の一例である。
符号の説明
10,110,210,310 磁気記録媒体
12,14 磁気トラック
20,120,220,320 カード処理装置
22 媒体挿入部
24 スライド溝
26,28,29,326 磁気ヘッド
30,32,33 ヘッドアンプ
40 切換部
42,44,46,48 ヘッド側端子
50 接続手段
52,54,56,58 回路側端子
60 磁気情報処理手段
62,64,66,68 ポート
70 ポート
314 記録媒体取入口
312 搬送路
316 搬送ローラ
318 フォトセンサ
330 挿入センサ
334 送りモータ
398 磁気情報処理手段
384 送りドライバ
Rp プルアップ抵抗

Claims (5)

  1. 磁気記録媒体が有する複数の磁気トラックに対して磁気情報の読み取り/書き込みを行うカード処理装置において、
    前記複数の磁気トラックそれぞれに対して磁気情報の読み取り/書き込みを行う複数の磁気ヘッドと、
    前記複数の磁気トラックのうち磁気記録形式の異なる磁気トラックそれぞれに対応した磁気ヘッドによって前記磁気情報の読み取り/書き込みを行うための複数の復調手段と、
    前記磁気記録形式の異なる磁気トラックそれぞれに対応した磁気ヘッドと当該磁気ヘッドに対応した前記復調手段とを選択的に切り換える切換部と、を有することを特徴とするカード処理装置。
  2. 前記切換部は、前記磁気ヘッドに対応したヘッド側端子と、前記複数の復調手段それぞれに対応した複数の回路側端子と、前記ヘッド側端子と前記複数の回路側端子とを接続する接続手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載のカード処理装置。
  3. 前記接続手段が、ジャンパ線又はジャンパ抵抗であることを特徴とする請求項2に記載のカード処理装置。
  4. 前記複数の復調手段が対応している磁気記録形式の数が、前記磁気ヘッドの数よりも多いことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカード処理装置。
  5. 磁気記録形式が異なる複数の磁気情報の書き込み/読み取りを行う磁気ヘッド側のヘッド側端子と、前記複数の磁気情報の読み取り/書き込みを行うための復調手段側の回路側端子と、前記ヘッド側端子と前記回路側端子とを選択的に接続する切換部と、を有することを特徴とするカード処理装置。
JP2005236779A 2005-08-17 2005-08-17 カード処理装置 Pending JP2007052853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005236779A JP2007052853A (ja) 2005-08-17 2005-08-17 カード処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005236779A JP2007052853A (ja) 2005-08-17 2005-08-17 カード処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007052853A true JP2007052853A (ja) 2007-03-01

Family

ID=37917194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005236779A Pending JP2007052853A (ja) 2005-08-17 2005-08-17 カード処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007052853A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010107191A2 (ko) * 2009-03-17 2010-09-23 유일전자주식회사 신용카드 데이터 읽기용 자기 헤드
CN114421197A (zh) * 2020-10-28 2022-04-29 纬颖科技服务股份有限公司 电子装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010107191A2 (ko) * 2009-03-17 2010-09-23 유일전자주식회사 신용카드 데이터 읽기용 자기 헤드
WO2010107191A3 (ko) * 2009-03-17 2010-12-16 유일전자주식회사 신용카드 데이터 읽기용 자기 헤드
CN114421197A (zh) * 2020-10-28 2022-04-29 纬颖科技服务股份有限公司 电子装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011070746A (ja) カードリーダおよびカードリーダの制御方法
JP2007052853A (ja) カード処理装置
WO2016158952A1 (ja) カードリーダ
US20040173679A1 (en) Card reader
JP2529868B2 (ja) 情報記録媒体の記録方式
EP2320352A3 (en) Card processing apparatus and data reading device
EP1798642A3 (en) Information processing device
KR100403376B1 (en) Device for processing media using external storage
EP1452954A1 (en) Storage device, storage/reproducing device, and reproducing device
JP2001134702A5 (ja)
WO2018062000A1 (ja) 磁気データ処理装置および磁気データ処理方法
WO2005083613A3 (fr) Dispositif de saisie, de consultation et de traitement de donnees, notamment medicales
EP0886277A3 (en) Information reproducing system
JP4309302B2 (ja) カードリーダ
JP5435672B2 (ja) 磁気カードリーダ
JP7033476B2 (ja) 磁気カード処理装置および磁気データの始め符号の検出方法
JPH0312060A (ja) 異種磁気カード共用型リードライタ
JP4093546B2 (ja) 装置構成の自動検出システムおよび自動検出方法
JP3962307B2 (ja) 冊子類取扱い装置
JP2011165234A (ja) 磁気情報読取装置および磁気情報読取装置の制御方法
JP2019149215A (ja) カードリーダ
JPH0490081A (ja) 磁気カードリーダ
JP2010058894A (ja) 収納装置およびそれを用いた物品管理システム
JPH02302814A (ja) 集合型icメモリカード装置
JPS62280925A (ja) プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081022

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090217