JP2007052801A - 会議サーバプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】会議開催者の手間の軽減を図った会議サーバプログラムを提供する。
【解決手段】会議に関連するデータを、会議に参加する各参加者に配信する。その後、データに対して処理を行うための制御コマンドを一参加者から受け取ると、制御コマンドを一参加者以外の参加者に配信し、配信した制御コマンドを、コマンドログとして保存する。そして、会議の各参加者の発言内容を、発言の時点においてコマンドログに保持されている最新の制御コマンドと関連づけて、発言ログ90として保存する。
【選択図】図15

Description

本発明は電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムに関し、特に会議開催者の手間を削減した会議サーバプログラムに関する。
現在、機械図面の作成において、3次元CAD(Computer-Aided Design)が使用されることが多くなっている。また、複雑な機械の設計作業は、複数の作業者によって手分けして行われる場合が増えつつある。この場合、各作業者は、3次元CADを用いて協働作業をする必要が生じる。
たとえば、サブアセンブリを設計する各作業者が、全体のアセンブリ構成の責任者と異なる設計拠点に所在していることもある。このように、複数の作業者が互いに異なる拠点にいる場合、各作業者間での情報交換を如何にスムーズに行うかによって、作業効率が大きく変わってくる。
そこで、複数の作業者の各々の端末装置(クライアント)をネットワークで接続し、それぞれの端末装置に同じ3次元モデルを表示できるようにしたコラボレーションシステムが用いられている。コラボレーションシステムでは、複数のクライアントで同じ画像を見ながらチャット機能などにより意見交換を行うことができる。これにより、異なる設計拠点の作業者が、同じ3次元モデルを見ながら設計レビューを行うことができ、協働作業の作業効率が向上する。
コラボレーションシステムを用いて設計レビューを行うには、まず、どこかのサーバに、会議室(発言等を登録するための記憶領域)を開設しなければならない。一般的には、特定のサーバ上にあらかじめ会議室が設けられており、そのサーバ上で会議室の予約管理が行われる。予約管理が行われることで、会議室の予約の重複を防止している。そして、あらかじめ予約された会議室に、その会議の各参加メンバーが自己のクライアントを接続することで、会議体が構成される。
しかし、会議室を開設可能なサーバが複数あった場合には、会議室を開設すべきサーバをユーザ(会議の開催者)が任意に選択しなければならない。会議室を開設するサーバの選択をユーザが行うには、会議室を開設可能なサーバの場所を、ユーザが認識していなければならない。また、会議室の参加メンバーは、会議の開催者が一人ずつ入力して指定しなければならない。このように、既存のコラボレーションシステムでは、ユーザにかかる負担が大きかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、会議開催者の手間の軽減を図った会議サーバプログラムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、第1の発明として、電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、以下の処理をコンピュータに実行させる会議サーバプログラムが提供される。すなわち、第1の発明に係る会議サーバプログラムを実行するコンピュータは、会議に関連するデータを、前記会議に参加する各参加者に配信し、前記データに対して処理を行うための制御コマンドを一参加者から受け取ると、前記制御コマンドを前記一参加者以外の参加者に配信し、配信した前記制御コマンドを、コマンドログとして保存し、前記会議の各参加者の発言内容を、発言の時点において前記コマンドログに保持されている最新の制御コマンドと関連づけて、発言ログとして保存する処理を実行する。
これにより、制御コマンドと発言内容とが関連づけて保存される。したがって、会議終了後において、発言があったときの会議に関連するデータの状態を再現することが可能となる。その結果、開催した会議を回顧することが容易となり、会議開催者の負担が軽減される。
また、上記課題を解決するための第2の発明では、電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、以下の処理をコンピュータに実行させる会議サーバプログラムが提供される。すなわち、第2の発明に係る会議サーバプログラムを実行するコンピュータは、少なくとも一人の参加者を指定した会議作成要求に応じて会議を開催し、前記会議に関係する資料の指定入力を受け付け、前記指定入力で指定された資料を取得し、前記参加者それぞれに対して前記資料を配信する処理を実行する。
これにより、会議に関係する資料を指定しておくと、会議サーバプログラムを実行するコンピュータにより指定された資料が取得され、参加者に対して配信される。これにより、会議の開催者等が、各参加者宛に資料を配付する手間が省ける。
また、上記課題を解決するための第3の発明では、電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、以下の処理をコンピュータに実行させる会議サーバプログラムが提供される。すなわち、第3の発明に係る会議サーバプログラムを実行するコンピュータは、会議の参加者から、表情アイコンに関連づけられた表情識別子を受け取ると、前記参加者の名前と前記表情識別子とを対応付けて、他の参加者に配信し、前記参加者から、前記表情識別子に対応する画像データの配信要求を受け取ると、前記他の参加者に対して、前記画像データ受け取り許否の判断を要求し、前記参加者から前記画像データを受け取り、前記画像データの受け取りを許諾した前記他の参加者に対してのみ、前記画像データを配信する処理を実行する。
これにより、画像データの受け取りを許諾した参加者は、表情識別子に対応付けられた画像データを表示させることができ、画像データの受け取りを拒否した参加者は、表情識別子に対応付けられた表情アイコンを表示させることができる。その結果、各参加者は、自己のクライアントの処理能力等に応じて任意に画像データを受け取ることができ、強制的に画像データを配信されることによる処理負荷の増大化を防止することができる。すなわち、画像データを送信する際に、他の参加者の操作するクライアントの処理能力を把握しておく必要がなくなり、参加者の負担が軽減される。
また、上記課題を解決するための第4の発明では、電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、以下の処理をコンピュータに実行させる会議サーバプログラムが提供される。すなわち、第4の発明に係る会議サーバプログラムを実行するコンピュータは、少なくとも一人の参加者を指定した会議作成要求に応じて会議を開催し、あらかじめ指定された前記参加者以外の者に前記会議の内容を公開し、前記参加者のみ前記会議での発言を可能とする処理を実行する。
これにより、会議の参加者以外の者も会議の内容を参照可能となる。その結果、会議に参加できないが会議の議題に関係する者に、会議の内容を通知する手間が省ける。
第1の発明では、会議の各参加者の発言内容を、発言の時点においてコマンドログに保持されている最新の制御コマンドと関連づけて保存するようにしたため、会議終了後において、発言があったときの会議に関連するデータの状態を再現することが可能となる。その結果、開催した会議を回顧することが容易となり、参加者の負担が軽減される。
また、第2の発明では、会議サーバが、あらかじめ指定された資料を参加者に対して配信するようにしたため、会議の開催者等が、各参加者宛に資料を配付する手間が省ける。
また、第3の発明では、参加者から受け取った画像データを、その画像データの受け取りを許諾した他の参加者に対してのみ配信するようにしたため、各参加者は、自己のクライアントの処理能力等に応じて任意に画像データを受け取ることができ、強制的に画像データを配信されることによる処理負荷の増大化を防止することができる。すなわち、画像データを送信する際に、他の参加者の操作するクライアントの処理能力を把握しておく必要がなくなり、参加者の負担が軽減される。
また、第4の発明では、あらかじめ指定された参加者以外の者に会議の内容を公開しながらも、参加者のみ会議で発言できるようにしたため、会議の参加者以外の者も会議の内容を参照可能となる。その結果、会議に参加できないが会議の議題に関係する者に、会議の内容を通知する手間が省ける。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に関連する技術の原理構成図である。図1に示すように、会議サーバプログラムは、ツリー構造のネットワークの一部を構成するコンピュータ上で動作する。これより、コンピュータが会議サーバ1として機能する。会議サーバ1では、構造認識手段1aが上位サーバ3の所在を認識している。クライアント2から、1以上の参加者を指定した会議作成要求を受け取ると、判断手段1bが、参加者の全てが自己の管理下のユーザか否かを判断する。自己の管理下のユーザとは、たとえば、会議サーバ1でユーザアカウント管理を行っているユーザと、会議サーバ1より下位の構造の各会議サーバでユーザアカウント管理を行っているユーザとである。
参加者の全てが自己の管理下のユーザであれば、実行手段1cが、会議作成要求に応じて会議開催処理を実行する。会議開催処理とは、たとえば、会議室を生成し会議を即時開催する処理や、会議の予約登録を行い、予約時間になったら会議室を生成し会議を開催する処理である。
参加者の少なくとも一人が自己の管理下のユーザではない場合には、転送手段1dが、ツリー構造における上位サーバ3に、会議作成要求を転送する。
これにより、会議サーバ1が、会議作成要求で指定された参加者の全てを管理している場合にのみ、会議サーバ1で会議開催処理が行われる。会議サーバ1の管理下にない参加者が含まれる場合には、上位サーバ3に会議作成要求が転送される。この結果、会議の参加者に応じた会議サーバが会議の開催場所として自動的に決定され、会議開催者が会議サーバを指定する手間が省ける。
以上の機能は、本発明に係るプログラムをコンピュータに実行させることで実現することが出来る。以下に、複数の拠点の複数の作業者によって、3次元CADを用いた部品設計の協働作業を行う場合の例を用いて、本発明の実施の形態に係るコラボレーションシステムを説明する。
図2は、本実施の形態に係るコラボレーションシステムのネットワーク構成を示す概念図である。図2に示すように、A社では、A社第1拠点100、A社第2拠点200およびA社第3拠点300に個別の部門が設けられている。この例では、A社第1拠点100は、設計部門である。A社第2拠点200は、生産部門である。A社第3拠点300は、ネットワーク管理部門である。また、この例では、外部の協力会社であるB社400やC社500と協働して設計作業を行うものとする。
本実施の形態の会議サーバ同士は、ツリー構造を有している。図2の例では。A社第3拠点300に配置された会議サーバ310が最上位のサーバである。会議サーバ310の直下に、A社第1拠点100に配置された会議サーバ110、A社第2拠点200に配置された会議サーバ210、B社400に配置された会議サーバ410、およびC社500に配置された会議サーバ510が接続されている。会議サーバ110の直下には、会議サーバ130,140が接続されている。会議サーバ210の直下には、会議サーバ220,230が接続されている。
また、A社第1拠点100の会議サーバ110には、CADデータベースサーバ120が接続されている。会議サーバ130には、クライアントコンピュータ(クライアント)150,160が接続されている。会議サーバ140には、クライアント170が接続されている。A社第2拠点の会議サーバ220には、クライアント240,250が接続されている。また、会議サーバ230には、クライアント260が接続されている。B社400の会議サーバ410には、クライアント420,430が接続されている。さらにC社500の会議サーバ510には、クライアント520,530が接続されている。
なお、拠点毎のネットワークは、たとえばファイアウォールにより、外部からのアクセスに対する制限を行っている。また、会議サーバ同士のツリー構造は論理的な構造であり、サーバ間の物理的な接続関係には依存しない。すなわち、サーバ間の物理的接続関係とツリー構造の上下関係とが、必ずしも一致している必要はない。たとえば、図2に示す会議サーバ130を、ツリー構造上では、会議サーバ310の直下になるように設定することもできる。ただし、図2の例では、説明を簡単にするために、会議サーバ同士の物理的接続関係とツリー構造における上下関係とを一致させている。
図3は、本実施の形態に係る会議サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。会議サーバ110は、CPU111によって装置全体が制御されている。CPU111には、バス117を介してRAM112、ハードディスク装置(HDD)113、グラフィック処理装置114、入力インタフェース115、および通信インタフェース116が接続されている。
RAM112には、CPU111に実行させるOS(Operating System)やCADプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM112には、CPU111による処理に必要な各種データが格納される。HDD113には、OSやCADのプログラムが格納される。また、HDD113には、CADデータが格納される。
グラフィック処理装置114には、モニタ110aが接続されている。グラフィック処理装置114は、CPU111からの命令に従って、CAD図面等の画像をモニタ110aの画面に表示させる。入力インタフェース115には、キーボード110bとマウス110cとが接続されている。入力インタフェース115は、キーボード110bやマウス110cから送られてくる信号を、バス117を介してCPU111に送信する。
通信インタフェース116は、ネットワーク101に接続されている。ネットワーク101は、たとえばインターネットのような広域ネットワークである。通信インタフェース116は、ネットワーク101を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
なお、A社第1拠点に設置された会議サーバ110の構成を代表で説明したが、図2に示した他の会議サーバやクライアントも同様のハードウェア構成である。ただし、会議サーバのHDDとクライアントのHDDとには、それぞれコラボレーションシステムを運用させるのに必要なデータが格納される。
会議サーバ110のHDD113内には、上下サーバデータ、ユーザデータ、会議情報ファイル、および会議関連データ等が保持されている。上下サーバデータは、ツリー構造において会議サーバのすぐ上に位置する会議サーバのサーバ名と、直下に位置するサーバ名とが登録されたデータである。ユーザデータは、会議サーバでアカウント管理をしているユーザの情報が登録されたデータである。ユーザの情報とは、ユーザ名や電子メールアドレスなどである。会議情報ファイルは、作成された会議室の予約情報が登録されたデータである。会議室の予約情報は、会議の名称、参加者、開催日時等に関する情報である。会議関連データは、開催中の会議や、既に終了した会議のログデータ(履歴情報)等である。ログデータとしては、参加者の発言ログ(発言内容の履歴情報)や、3次元CADのビューアを制御した際のコマンドログ(制御コマンドの履歴情報)などがある。
クライアント150のHDDには、表情アイコンテーブル等が格納される。表情アイコンテーブルには、表情アイコンが、識別子(ID)に対応付けて格納されている。
以上のようなデータを有する会議サーバおよびクライアントに、本実施の形態に係るプログラムを実行させることで、コラボレーションシステムの処理機能が実現される。ユーザからコラボレーションシステムに対する操作は、クライアントを介して行われる。たとえば、クライアントにおいて会議参加用のユーザインタフェースを起動すると、会議管理画面が表示される。
図4は、会議管理画面の一例を示す図である。会議管理画面10には、メニューバー11、複数のコマンドボタン12a〜12hおよび会議一覧表示部13が設けられている。メニューバー11には、「アクション」メニュー、「編集」メニュー、「会議」メニュー、「表示」メニュー、「オプション」メニュー、「ツール」メニューおよび「ヘルプ」メニューの各メニューのタイトルが表示されている。メニューのタイトルが選択されると、様々なコマンドを含むプルダウンメニューが表示される。
「会議作成」のコマンドボタン12aは、会議に必要な会議情報ファイルを作成するためのボタンである。「即時開催」のコマンドボタン12bは、すぐに会議を開催するためのボタンである。これらのコマンドボタン12a,12bに対応するコマンドは、メニューバー11の「アクション」メニューに含まれている。
「内容変更」のコマンドボタン12cは、会議情報を変更するためのボタンである。「削除」のコマンドボタン12dは、会議を削除するためのボタンである。これらのコマンドボタン12c,12dに対応するコマンドは、メニューバー11の「編集」メニューに含まれている。
「開催」のコマンドボタン12eは、未開催の会議を開催するためのボタンである。「参加」のコマンドボタン12fは、開催中の会議に参加するためのボタンである。「資料取得」のコマンドボタン12gは、会議に登録されている資料を取得するためのボタンである。「資料管理」のコマンドボタン12hは、サーバに資料を登録するためのボタンである。これらのコマンドボタン12e〜12hに対応するコマンドは、メニューバー11の「会議」メニューに含まれている。
会議一覧表示部13には、コラボレーションシステムのいずれかの会議サーバに登録されている会議のリストが表示される。図4の例では、会議名、状態、予定日時、および概要が表示されている。会議名は、登録されている会議の名称である。状態は、登録されている会議の現在の状態を表している。たとえば、開催している会議には、「開催中」と表示される。予定日時は、会議の開始予定日時である。概要は、会議の内容等に関する任意のコメントである。
ユーザが会議管理画面10より入力を行うことで、会議作成等の処理を会議サーバに実行させることができる。以下に、本実施の形態におけるコラボレーションシステムによる各種処理内容について説明する。
[会議作成処理]
会議作成処理について説明する。たとえば、コラボレーションシステムにより設計会議を開く場合、まず会議作成が行われる。会議を作成する場合、会議を主催するユーザは、クライアントを操作して、会議作成画面を表示させる。たとえば、図4に示した会議管理画面10の「会議作成」のコマンドボタン12aを押すことで会議作成画面を表示させることができる。
図5は、会議作成画面の一例を示す図である。会議作成画面20には、会議名設定欄21、開催日時設定欄22、会議サーバ表示部23、公開レベル設定欄24、およびコメント設定欄25が設けられている。
会議名設定欄21は、作成する会議の名称を設定するためのものである。会議の名称は、開催者が任意に設定できる。開催日時設定欄22は、会議を開催する日時を設定するためのものである。開催日時設定欄22は、日付の設定欄と時刻の設定欄とに分かれている。日付の設定欄には、開催日の年月日が設定され、時刻の設定欄には、開催時刻が設定される。会議サーバ表示部23に、会議が開催される会議サーバの名称が表示される。なお、会議を作成する段階では、会議が開催される会議サーバが確定していないため、会議サーバ表示部23にはなにも表示されないか、仮のサーバ名が表示される。
公開レベル設定欄24は、作成する会議の公開レベルを設定するためのものである。公開レベルは、たとえば「参加者のみ」、「内部公開」および「全公開」が用意される。「参加者のみ」は、会議に登録されている参加者に対してのみ公開される。「内部公開」は、会議が開催される会議サーバに登録されているユーザ、およびその会議サーバの下の構造に位置するサーバに登録されているユーザにのみ公開される。「全公開」は、任意のクライアントに対して公開される。コメント設定欄25には、会議を作成するユーザが任意のコメントを登録することができる。
また、会議作成画面20には、参加者を指定するための、参加者リストの表示部26、参加者の追加ボタン26a、参加者の削除ボタン26b、およびアドレス帳呼出ボタン26cが設けられている。
参加者リストの表示部26には、参加者のリストが表示される。リストには、各参加者の電子メールアドレス(Email)、名前、所属、プロフィールが表示される。追加ボタン26aは、参加者を追加するためのボタンである。追加ボタン26aが押されると、ユーザの電子メールアドレス入力画面が表示される。その画面で、参加者として指定するユーザの電子メールアドレスを入力すると、入力された電子メールアドレスに対応するユーザが、参加者として参加者リストに追加される。参加者の削除ボタン26bは、参加者リストに登録されている参加者を、参加者リストから削除するためのボタンである。参加者リストの表示部26の中から1以上の参加者を選択して削除ボタン26bが押されると、選択された参加者が参加者リストから削除される。アドレス帳呼出ボタン26cは、クライアントのメーラ(電子メール送受信機能)用に設定されているアドレス帳を参照して、参加者を登録するためのボタンである。アドレス帳呼出ボタン26cが押されると、アドレス帳が表示される。アドレス帳には、他のユーザの電子メールアドレスのリストが含まれる。アドレス帳から任意のユーザが選択されると、そのユーザが参加者として登録される。
また、会議作成画面20には、会議に必要な資料を登録するために、資料リスト表示部27、資料の追加ボタン27aおよび資料の削除ボタン27bが設けられている。
資料リスト表示部27は、会議に必要な資料のリストが表示される。この例では、ファイル名と登録者(登録者の名前)とが表示されている。資料の追加ボタン27aは、資料を追加するためのボタンである。追加ボタン27aが押されると、資料管理画面が表示される。資料管理画面には、たとえば、会議サーバにあらかじめ登録されているファイルの一覧が表示される。一覧の中から任意のファイルが選択されると、選択されたファイルが資料リストに追加される。資料の削除ボタン27bは、資料リストに登録されている資料を削除するためのボタンである。資料リスト表示部27の中から1以上のファイルを選択して削除ボタン27bが押されると、選択されたファイルが削除される。
また、会議作成画面20には、会議に利用するアプリケーションを選択するためのビューア設定欄28が設けられている。会議が開催されると、ビューア設定欄28で指定されたビューアが、各参加者のクライアントで起動される。
さらに、会議作成画面20には、入力内容の会議サーバへの送信等を行うために、新規登録ボタン29a、更新ボタン29b、およびキャンセルボタン29cが設けられている。
新規登録ボタン29aは、会議作成画面20に設定された内容の会議を、新規で作成するためのボタンである。新規登録ボタン29aが押されると会議作成要求が出力され、新たな会議が、いずれかの会議サーバに予約登録される。更新ボタン29bは、既に登録されている会議の内容を変更する場合に用いられるボタンである。更新ボタン29bが押されると、既に登録されている会議の内容が、会議作成画面20に設定されている内容に変更される。キャンセルボタン29cが押されると、会議の登録等の処理が行われずに、会議作成画面20が閉じられる。
なお、図5に示した会議作成画面20は、会議をあらかじめ予約登録する場合に用いられる。会議を即時開催する場合には、開催時刻等を省略した入力を行うことで、会議を開催させることができる。会議を即時開催する際の会議情報の入力は、たとえば会議情報入力画面上で行う。会議情報入力画面は、たとえば、図4に示した「即時開催」のコマンドボタン12bを押すことで、表示させることができる。
図6は、即時開催用の会議情報入力画面の一例を示す図である。図6に示す会議情報入力画面30には、会議名設定欄31、ビューア設定欄32、指定相手先リスト表示部33、指定相手先の追加ボタン34、指定相手先の削除ボタン35、アドレス帳呼出ボタン36、OKボタン37およびキャンセルボタン38が設けられている。
会議名設定欄31には、任意の会議名を設定することができる。ビューア設定欄32は、会議中に使用するビューアを設定するためのものである。会議が開催されると、ビューア設定欄32に設定されたビューアが、各参加者の使用するクライアントにおいて起動される。指定相手先リスト表示部33には、参加者として指定された相手が表示される。たとえば、指定された相手の電子メールアドレスや名前が表示される。
指定相手先の追加ボタン34は、参加者を追加するためのボタンである。追加ボタン34が押されると、ユーザの電子メールアドレス入力画面が表示される。その画面で、参加者として指定するユーザの電子メールアドレスを入力すると、入力された電子メールアドレスに対応するユーザが、参加者の指定相手として指定相手先リストに追加される。指定相手先の削除ボタン35は、指定相手先リストに登録されているユーザを、指定相手先リストから削除するためのボタンである。指定相手先リスト表示部33の中から1以上のユーザを選択して削除ボタン35が押されると、選択されたユーザが指定相手先リストから削除される。アドレス帳呼出ボタン36は、クライアントのメーラ(電子メール送受信機能)用に設定されているアドレス帳を参照して、指定相手先を登録するためのボタンである。アドレス帳呼出ボタン36が押されると、アドレス帳が表示される。アドレス帳には、他のユーザの電子メールアドレスのリストが含まれる。アドレス帳から任意のユーザが選択されると、そのユーザが指定相手先として登録される。
OKボタン37は、会議情報入力画面30に設定された内容で、会議を即時開催するためのボタンである。OKボタン37が押されると、会議情報入力画面30に設定された内容に基づいた会議作成要求が、会議サーバに出力される。キャンセルボタン38が押されると、会議の登録等の処理が行われずに、会議作成画面20が閉じられる。
会議作成画面20、もしくは会議情報入力画面30において所定の入力が行われると、クライアントから会議サーバへ会議作成要求が渡される。そして、いずれかの会議サーバにおいて会議情報ファイルが登録される。
図7は、会議作成処理を示す図である。以下、図7の処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]クライアントは、会議作成画面を表示する。
[ステップS12]クライアントは、ユーザからの会議情報の入力を受け付ける。
[ステップS13]クライアントは、会議作成要求を、直接接続されている会議サーバに対して送信する。
[ステップS14]会議サーバは、クライアントから送られた会議作成要求の許否を判断する。会議作成要求の受け入れる(許諾する)ためには、指定されている参加者全員が、会議サーバのユーザもしくは、下位の会議サーバのユーザのいずれかでなければならない。この条件を満たしていれば、会議サーバは、会議作成要求を受け入れる。そうでなければ、会議サーバは、会議作成要求を受け入れない。
[ステップS15]会議サーバは、会議作成要求を受け入れる場合には、会議開催処理を行う。すなわち、会議の開催時点が将来であれば、会議サーバは、会議作成要求に応じた情報を会議情報ファイルに登録することで、会議の開催を予約する。即時開催であれば、会議サーバは、すぐに会議室を生成し、会議を開催する。
[ステップS16]会議サーバは、会議作成要求を受け入れない場合には、ツリー構造上での上位の会議サーバに、会議作成要求を転送する。会議作成要求が転送された場合には、上位の会議サーバにおいて、ステップS14〜ステップS16の処理と同様の処理が繰り返し実行される。会議作成要求が次々と転送された場合、最終的には、最上位の会議サーバに会議作成要求が転送される。
[ステップS17]最上位の会議サーバは、会議作成要求を受け取ると、要求許否を判断する。会議作成要求の設定内容に不正等がなければ、最上位の会議サーバで、会議作成要求が受理される。
[ステップS18]最上位の会議サーバは、会議開催処理を行う。すなわち、最上位の会議サーバは、会議作成要求に応じた情報を会議情報ファイルに登録して、会議の予約登録を行うか、すぐに会議室を生成し、会議を即時開催する。
このように、会議作成要求が出された場合、ツリー構造における下位に位置する会議サーバから順に、要求に応じた会議の作成の許否が判断される。したがって、同じ拠点内の参加者のみによる会議であれば、その拠点に設置された会議サーバに会議が作成される。また、外部の拠点のユーザを交えた会議であれば、たとえば最上位の会議サーバに会議が作成される。
次に、会議サーバにおける会議作成処理の詳細について説明する。
図8は、会議作成処理のフローチャートである。以下に、図8の各処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]会議サーバは、会議作成要求を受信する。
[ステップS22]会議サーバは、会議作成要求における公開レベルが、完全公開か否かを判断する。完全公開であれば、処理をステップS23に進め、そうでなければ処理をステップS24に進める。
[ステップS23]会議サーバは、上位の会議サーバが存在するか否かを判断する。上位の会議サーバが存在すれば、処理をステップS27に進める。上位の会議サーバが存在しなければ、自分自身が最上位の会議サーバであると判断し、処理をステップS28に進める。
[ステップS24]会議サーバは、会議作成要求に含まれる参加者リストを取得する。
[ステップS25]会議サーバは、管理下にあるユーザのリストと参加者リストとを照合する。管理下にあるユーザとは、会議作成要求を受け取った会議サーバに登録されているユーザと、その会議サーバよりも下位に位置する会議サーバに登録されているユーザとを指している。すなわち、会議サーバは、自己の管理するユーザデータを参照するとともに、ツリー構造において下位に位置する各会議サーバのユーザデータを参照する。
[ステップS26]会議サーバは、参加者リストの中に、管理外の参加者がいるか否かを判断する。すなわち、参加者リストに設定されている各ユーザが、参照したユーザデータに含まれているか否かが判断される。参加者リストに設定されている全てのユーザが、参照したユーザデータに含まれていれば、管理外の参加者がいないと判断される。また、参加者リストに設定されているユーザの中で、参照したユーザデータに含まれていないユーザが一人でもいれば、管理外の参加者がいると判断される。管理外の参加者がいる場合には、処理がステップS27に進められる。管理外の参加者がいない場合には、処理がステップS28に進められる。
[ステップS27]会議サーバは、上位の会議サーバに会議作成要求を転送し、処理を終了する。
[ステップS28]会議サーバは、会議の即時開催か否かを判断する。将来の時刻が開催時刻として設定されていれば、即時開催ではない。開催時刻が設定されていない場合には、即時開催である。会議の即時開催であれば、処理がステップS30に進められる。会議の即時開催でなければ、処理がステップS29に進められる。
[ステップS29]会議サーバは、会議作成要求に含まれる情報を、会議情報ファイルに登録することで、下位の予約登録を行い、処理を終了する。
[ステップS30]会議サーバは、会議作成要求に含まれる情報に基づいて、会議を即時開催する。
このような処理が、会議作成要求を受け取った各会議サーバで実行される。その結果、コラボレーションシステム中のいずれかの会議サーバに会議が作成される。すなわち、会議の開催者が会議サーバを指定しなくても、適当な会議サーバに、会議が作成される。その結果、会議の開催者にかかる負担が軽減される。
また、参加者の所在(どのサーバの管理下にいるか)によって会議サーバが決定されるため、会議開催時のデータ伝送経路として、効率的な会議サーバが決定される。たとえば、参加者が全て、図2のA社第1拠点100内のユーザであれば、A社第1拠点内の会議サーバ(たとえば、会議サーバ110)に会議が作成される。その結果、会議開催時の情報交換は、A社第1拠点の内部のみで行われ、効率的にネットワーク資源が活用される。しかも、会議を開催するユーザは、他の参加者がどこの拠点に所属しているのかを意識する必要がないため、ユーザに対する余分な負荷は発生しない。
さらに、参加者として外部拠点のユーザが含まれていた場合には、自己の拠点外の会議サーバに会議が作成される。たとえば、図2のA社第1拠点100内のユーザが会議を企画した場合でも、B社400に所属のユーザが参加者に含まれていれば、A社第3拠点300内の会議サーバ310に会議が作成される。これにより、B社のユーザを第1拠点の内部にアクセスさせることなく、A社第1拠点の開発者とB社スタッフとの間の会議を行うことができる。すなわち、A社における十分なセキュリティを保つことができる。
なお、どの会議サーバに会議が作成されたのかを、各ユーザが認識している必要はない。
[途中参加管理処理]
本実施の形態における会議サーバでは、開催中の会議への途中参加を認めている。ただし、途中参加によって新たな参加者が加わることで、最適な会議サーバが変わる場合がある。そこで、本実施の形態におけるコラボレーションシステムは、参加者の変動に応じて、会議室の場所を動的に変更する機能を備えている。以下に、ユーザの途中参加時の処理について、図9、図10を用いて説明する。
図9は、途中参加処理を示す図である。以下に、図9に示した処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]参加希望者のクライアントが、既に登録されている会議に対する参加希望を受け付ける。たとえば、図4に示した会議管理画面10において、会議一覧表示部13内から会議を一つ選択し、「参加」のコマンドボタン12fが押されることで、参加希望の入力が行われる。
[ステップS32]参加希望者のクライアントは、議長のクライアントに対して参加希望情報を送信する。たとえば、電子メールによって送信する。
[ステップS33]議長のクライアントは、参加希望のメッセージを表示し、参加許否の入力を受け付ける。
[ステップS34]議長のクライアントは、参加を拒否する場合には、参加許否の判断結果をクライアントに送信する。また、議長のクライアントは、参加を認める場合には、参加許否の判断結果を会議サーバに送信する。
[ステップS35]参加希望者のクライアントは、議長のクライアントから参加許否の判断結果(参加拒否)を受け取ると、参加が拒絶されたことを示すメッセージを表示する。
[ステップS36]会議サーバは、参加許否の判断結果(参加許可)を受け取ると、開催中の会議を停止する。
[ステップS37]会議サーバは、参加希望者のクライアントに資料データを送信する。
[ステップS38]参加希望者のクライアントは、会議サーバから送られた資料データを格納する。
[ステップS39]会議サーバは、参加希望者のクライアントにコマンドログを送信する。
[ステップS40]参加希望者のクライアントは、ビューアにおいて、会議サーバから送られたコマンドログを実行する。これにより、既に会議に参加している参加者のビューアに表示される3次元モデルと同じものが、参加希望者のビューアに表示される。
[ステップS41]会議サーバは、自身で会議を継続するか否かを判断する。すなわち、参加希望者が自身の管理するユーザ、または自身より下位の構造に位置する会議サーバの管理するユーザであれば、そのまま会議を継続するものと判断する。参加希望者が自身の管理するユーザ、および自身より下位の構造に位置するサーバの管理するユーザのいずれでもなければ、そのまま会議を上位の会議サーバに移転するものと判断する。
[ステップS42]会議サーバは、自身で会議を継続すると判断した場合には、会議を再開する。
会議サーバが、上位の会議サーバに会議を移転すると判断した場合には、会議の移転処理が行われる。
図10は、会議の移転処理を示す図である。以下に、図10に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS43]会議サーバは、上位の会議サーバに会議を移転すると判断した場合には、まず、会議引継要求を上位の会議サーバに送信する。
[ステップS44]上位の会議サーバは、要求許否の判断を行う。上位の会議サーバは、全ての参加者が自己の管理下のユーザであれば、要求を受け入れる。
[ステップS45]上位の会議サーバは、要求を受け入れる場合には、要求許否の判断結果を、会議引継要求を出した会議サーバに返す。そうでない場合には、会議引継要求を、さらに上位の会議サーバに転送する。
[ステップS46]会議引継要求を出した会議サーバは、会議を引き継ぐことを示す判断結果を受け取った場合には、発言ログを上位の会議サーバに送信する。
[ステップS47]上位の会議サーバは、発言ログを格納する。
[ステップS48]会議引継要求を出した会議サーバは、資料データを上位の会議サーバに送信する。
[ステップS49]上位の会議サーバは、資料データを格納する。
[ステップS50]会議引継要求を出した会議サーバは、コマンドログを上位の会議サーバに送信する。
[ステップS51]上位の会議サーバは、コマンドログを格納する。
[ステップS52]会議引継要求を出した会議サーバは、自身が作成した会議を閉鎖する。
[ステップS53]上位の会議サーバは、受け取ったデータに基づいて会議を引き継ぎ、会議を再開させる。
このように、途中参加者があった場合には、動的に会議の場所を変更することができる。これにより、常に最適な会議サーバを用いて、会議を運営することができる。
なお、会議室の場所が変更されたことを、各参加者のクライアントが認識する必要はない。すなわち、各クライアントは、直接接続されている会議サーバに対して、各会議に付与されている識別子(ID)を付加して、会議における発言内容や、3次元CADの制御コマンド等を送信する。発言内容や制御コマンド等を受け取った会議サーバは、会議の識別子に基づいて、その会議が自身の開催している会議か否かを判断する。会議サーバは、自身の開催している会議であれば、受け取った内容を、会議に反映させる。会議サーバは、自身の開催している会議でなければ、上位の会議サーバに、発言内容や制御コマンドを転送する。会議サーバはツリー構造を有しており、参加者のユーザデータを管理している会議サーバ、もしくはその会議サーバより上位の会議サーバで会議が開催されている。したがって、発言内容や制御コマンドを上位の会議サーバに転送していくことで、最終的には、ユーザが参加している会議を開催している会議サーバに発言内容や制御コマンドが渡される。
また、図9、図10に示した例では、参加希望者のクライアントに資料データやコマンドログを送信した後、会議室の移転を行っているが、会議室を移転した後で、参加希望者のクライアントに資料データやコマンドログを送信してもよい。
[会議参加者の自動選定]
会議を開催するユーザは会議の参加者を指定しなければならないが、大勢の参加者を、一人ずつ入力するのは手間がかかる。そこで、本実施の形態のコラボレーションシステムでは、1以上のデータ(たとえば、3次元CADデータ)からユーザに関する情報(データの作成者、管理者等)を抽出し、リストアップする機能を有する。たとえば、ある製品の設計会議を行う場合、その製品の3次元CADデータ(アセンブリデータ、サブアセンブリデータ、部品データからなる)からユーザに関する情報を抽出し、会議の参加者リストに加える。これにより、その製品を設計に携わったユーザを参加者とした会議の開催を、容易に行うことができる。
図11は、会議参加者自動選定処理を示す図である。以下に、図11の処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS61]クライアントは、CADデータベースサーバに対して、CADデータを指定し、ユーザ関連情報取得要求を送信する。
[ステップS62]CADデータベースサーバは、指定されたCADデータに含まれるユーザ関連情報を取得する。
[ステップS63]CADデータベースサーバは、取得したユーザ関連情報を、クライアントに送信する。
[ステップS64]クライアントは、CADデータベースサーバから受け取ったユーザ関連情報に基づいて、関連ユーザリストを表示する。
[ステップS65]クライアントは、関連ユーザリストの中から、会議参加者を選択するための操作入力を受け付ける。たとえば、クライアントは、初期状態においては、関連ユーザリスト内の全てのユーザを選択した状態にしておく。会議を開催するユーザは、参加させる必要のないユーザを指定して、非選択状態に変更させる。
[ステップS66]クライアントは、会議を開催するユーザからの決定命令があると、関連ユーザリスト内の選択状態にあるユーザを、参加者リストに登録する。
このようにして、CADデータやファイル等からユーザに関する情報を抽出することで、会議の参加者を簡単に指定できる。多くの場合、ユーザのデータを一人ずつ入力するよりも、リストアップされた中から選択する方が簡単である。また、協働作業を行った業務の全ての関係者を参加者とする場合には、初期状態においてリスト内の全てのユーザを選択状態にしておくことで、参加者指定動作の回数を減らすことができる。その結果、参加者指定が容易となる。
[資料自動送付処理]
電子会議では、事前に参加者に資料を配る場合がある。たとえば、製品の設計会議においては、その製品の形状を表した3次元CADデータが配られる。設計作業が進行中の場合、会議開催時点で最新の3次元CADデータを見ながら議論する必要がある。そこで、本実施の形態のコラボレーションシステムでは、配布日時をあらかじめ指定しておき、その日時になったときに、資料を自動配布する機能を備えている。
図12は、資料自動送付処理を示す図である。以下、図12に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS71]資料配布者のクライアントは、資料配布者であるユーザからの資料指定入力を受け付ける。このとき、配布日時の入力も受け付ける。
[ステップS72]資料配付者のクライアントは、資料指定情報を会議サーバに送信する。資料指定情報には、配布する資料の所在(格納しているコンピュータ、そのコンピュータ内の記録装置ID、フォルダ、ファイル名等)と、配布日時とが含まれる。
[ステップS73]会議サーバは、資料指定情報を格納する。
[ステップS74]会議サーバは、時刻が資料指定情報の配布日時になったかどうかを、随時判断し続ける。
[ステップS75]会議サーバは、資料の配布日時になった場合には、配布する資料の所在を参照し、資料データを取得する。
[ステップS76]会議サーバは、会議の参加者リストを取得する。
[ステップS77]会議サーバは、会議の参加者のクライアントに対して、資料データを配布する。
[ステップS78]参加者のクライアントは、会議サーバから配られた資料データを格納する。
このようにして、自動的に資料を配ることができる。その結果、会議の開催者が各参加者に対して資料をメール等で送信する手間を省くことができる。
[公開/非公開管理]
会議の内容によっては、所定の業務に携わる者以外には公開すべきでない場合がある。また、できる限り多くのユーザに公開し、議論の内容を多くの人に知ってもらうことが有効な会議もある。そこで、本実施の形態のコラボレーションシステムでは、公開レベルが設定できるようになっている。ユーザは、図5に示した会議作成画面20の公開レベル設定欄24に所望の公開レベルを設定することで、開催する会議の公開/非公開等が任意に設定できる。公開範囲に入るユーザは、会議の内容を傍聴することができるが、発言をしたり、ビューアを操作したりすることはできない。
図13は、参加と公開との違いを説明する概念図である。会議サーバ110内の会議室管理部111aは、会議の発言ログ等を管理している。図13の例では、参加者のクライアント150,160に対しては、発言ログ等の参照を認めると共に、発言を認めている。一方、公開相手のクライアント240,250に対しては、傍聴のみを認めている。傍聴においては、参加者の発言内容を見ることはできるが、発言することはできない。CAD制御部111bは、参加者のクライアント150,160に対しては、3次元CADデータに基づく3次元モデルのビューアの制御を認めている。すなわち、CAD制御部111bは、クライアント150,160に対して制御権を与え、クライアント150,160から送られる制御コマンドを他の参加者のクライアントに送信する処理を行う。一方、CAD制御部111bは、公開相手のクライアント240,250に対しては、参照のみを認め、ビューアの制御権を与えることはない。なお、公開相手は、議長に参加希望を出し、議長から参加を許諾してもらうことで会議に参加すれば、発言やビューアの制御が可能となる。
このように、公開相手に対し、会議の傍聴を認めることで、会議に参加する資格のない者に対しても、会議の内容を見せることが可能となる。しかも、公開相手は、発言権やビューアの制御権等が制限されているため、不特定多数の者に公開したとしても、それらの者から会議の進行を邪魔される心配もない。
[発言ログとビューアとの連携]
本実施の形態のコラボレーションシステムでは、ビューアを参照しながら会議を進めることができる。そのため、参加者の発言が、ビューアの表示内容に言及する場合が考えられる。この場合、後になって発言ログだけを参照しても、その発言の趣旨が理解できないことがあり得る。そこで、発言に対応付けて、ビューアの画像のスナップショットを保存しておくことが望まれる。本実施の形態では、発言ログとビューアに対するコマンドログとを連携させることで、発言ログ中の発言がなされたときのビューアの画像を再現できるようにしている。以下に、発言ログとビューアとの連携について説明する。
図14は、コマンドログのデータ構造の一例を示す図である。コマンドログ80には、番号の欄とコマンドの欄が設けられている。番号の欄には、各コマンドの識別番号が設定されている。図14の例では、1から順の通し番号である。コマンドの欄には、3次元CADのビューアが実行した制御コマンドが、たとえば、発行された順に登録されている。
図15は、発言ログのデータ構造の一例を示す図である。発言ログ90には、番号の欄、コメントの欄、発言者の欄、時刻の欄、およびコマンド番号の欄が設けられている。番号の欄には、各発言の識別番号が設定されている。図15の例では、1から順の通し番号である。コメントの欄には、発言の内容が登録されている。発言者の欄には、発言者のユーザ名が登録されている。時刻の欄には、発言時刻が登録されている。コマンド番号の欄には、発言がなされたときにコマンドログに登録されている最新のコマンドの番号が登録されている。
このように、発言ログにコマンド番号を設定することで、発言ログ中の発言内容とコマンドとが関連づけられる。その結果、発言ログの任意の発言を指定することで、その発言があったときのビューアの画像を再現できる。
図16は、ビューア画像再現処理を示す図である。以下に、図16に示す処理を、ステップ番号に沿って説明する。
[ステップS81]クライアントは、発言ログ取得要求を会議サーバに送信する。
[ステップS82]会議サーバは、発言ログをクライアントに送信する。
[ステップS83]クライアントは、発言ログを表示する。
[ステップS84]クライアントは、ユーザからの発言の選択を受け付ける。
[ステップS85]クライアントは、選択された発言に対応するコマンドログの取得要求を、会議サーバに対して送信する。
[ステップS86]会議サーバは、発言ログを参照し、指定された発言に対応付けられたコマンド番号を取得する。
[ステップS87]会議サーバは、コマンドログの先頭から、ステップS86で取得したコマンド番号までの制御コマンド列を、クライアントに送信する。
[ステップS88]クライアントは、ビューアにおいて、会議サーバから送られた制御コマンド列を実行する。
[ステップS89]クライアントのビューアは、選択された発言がなされたときにビューアに表示されていた3次元モデルを表示する。
このように、発言ログとコマンドログとを連携させておくことで、任意の発言時のビューアの画像を再現することができる。これにより、ビューアの画像に言及した発言を後で参照した場合にも、その発言の趣旨を理解することができる。
[会議参加者の表情通知]
会議中で出された提案に対して、他の参加者がどのような心証を持っているのかがわかると、会議を進行させやすい。たとえば、ある提案に対する反対意見を持っている参加者が誰なのかがわかれば、その者を指名して、反対意見を述べさせることができる。また、反対意見を持っている者がいないということがわかれば、すぐに次の議題に話を進めることができる。そこで、本実施の形態では、各参加者の心証を、アイコンで表現するようにしている。
図17は、会議状態表示画面の一例を示す図である。会議状態表示画面40には、メニューバー41、会議名表示部42、状態表示部43、参加者状態表示部44が設けられている。
メニューバー41には、ファイル、会議、自分、呼出、表示およびヘルプの各メニューが設けられている。ファイルメニューには、他の参加者を指定したファイルの送信、会議からの退席、会議の終了(議長にのみ許された機能)等を行うためのコマンドが含まれている。会議メニューには、ビューアの内容をリセット(初期状態に戻す)するためのコマンドが含まれている。
自分メニューには、離席、復帰、議長指名、表情アイコン指定(うれしい、反対、拍手)、コメント等のコマンドが含まれている。離席のコマンドは、進行中の会議から席を外す際に実行するコマンドである。復帰のコマンドは、会議に戻ってきたときに実行するコマンドである。議長指名のコマンドは、議長が他の参加者を議長の引継相手として指名する際に実行されるコマンドである。表情アイコン指定のコマンドは、議題に対する自分の心証を表すアイコンを指定する際に実行するコマンドである。コメントのコマンドは、会議に対する発言を行う場合に実行するコマンドである。
呼出メニューは、未参加者の全員または特定の者に開催通知を送付したり、電子メールで参加を呼びかけるためのコマンドを含んでいる。表示メニューは、所定のコマンドに対応したボタン等の表示の有無を制御するためのコマンドを含んでいる。ヘルプメニューは、操作マニュアルを表示させるコマンド等を含んでいる。
会議名表示部42には、開催されている会議の会議名が表示される。状態表示部43には、会議の状態が表示される。たとえば、会議が開催されていれば「進行中」と表示される。
参加者状態表示部44には、参加者リストが表示されている。参加者リストには、各参加者に対応付けて、議長、参加者名、発言、状態、表情およびコメントの各欄に対応する情報が表示されている。議長の欄には、参加者の一人に対してレ点44aがついている。レ点44aがついている参加者が議長であることを示している。参加者名の欄には、参加者の名前が表示されている。発言の欄には、現在の発言者に、発言者であることを示すアイコン44bが表示される。状態の欄には、各参加者の状態がアイコン44cで表示される。状態の種類としては、在席中、離席中、退席等がある。表情の欄には、各参加者の心証が表情アイコン44dで表示される。表情アイコン44dには、賛成(意義無し)、反対(意義あり)、拍手(積極的同意)等がある。図17の例では、参加者名の「佐藤」、「鈴木」、「上田」には、賛成の表情アイコンが表示されている。また、「高橋」、「近藤」には、拍手の表示アイコンが表示されている。「伊藤」には、反対の表示アイコンが表示されている。コメントの欄には、各参加者のコメントが表示される。
以下に、表情アイコン表示処理について説明する。
図18は、表情アイコン表示処理を示す図である。以下に、図18の処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS91]表情送信者の操作するクライアントは、ユーザからの表情選択を受け付ける。たとえば、メニューバーの自分メニューから任意の表情アイコンの選択操作を受け付ける。
[ステップS92]表情送信者の操作するクライアントは、選択された表情アイコンに対応付けられている表情識別子(表情ID)を取得する。
[ステップS93]表情送信者の操作するクライアントは、表情IDを会議サーバに対して送信する。
[ステップS94]会議サーバは、会議の参加者リストを取得する。
[ステップS95]会議サーバは、ユーザ名と表情IDとを対応付けて、他の参加者のクライアントに対して配信する。
[ステップS96]表情送信者以外の参加者(他の参加者)の操作するクライアントは、会議サーバから受け取った表情IDに対応する表情アイコンを取得する。なお、表情アイコンは、表情IDに対応付けて、各クライアントのハードディスク装置等にあらかじめ格納されている。
[ステップS97]他の参加者の操作するクライアントは、状態表示画面中の表情送信者の表情の欄に、ステップS96で取得したアイコンを表示する。
このように、各参加者のクライアントには、他の参加者の表情アイコンが表示される。表示される表情アイコンは、各参加者の任意の選択に応じて、会議の開催中に切り替えることができる。しかも、表情アイコンは、賛成、反対、拍手等の意味を有している。そのため、会議中に各参加者がどのような心証を持っているのかを容易に理解することができる。また、各クライアントからは、表情IDを送信するだけでよいため、アイコンを表示させるためのデータ量が少なくてすむ。
[表情画像データの表示]
表情アイコンは、あらかじめ用意された画像データであるが、各ユーザ毎に、表情アイコンに変えて本人の写真等の画像を表示させることもできる。この場合、ユーザは、自己の画像データをあらかじめクライアントのハードディスク装置等に格納しておく。そして、会議が開催される際に、他の参加者に対して自己の画像データを送信する。なお、画像データの作成が、各ユーザによって行われるため、データ量が非常に大きな場合もある。この場合、受信したクライアントへの処理負荷が過大となる虞がある。そこで、本実施の形態では、他の参加者が画像データを受け取るかどうかを任意に選択することができるようにしている。画像データの受信の許否を任意に選択できることで、無駄な画像データの受信を事前に防ぐことができる。
図19は、表情画像データの受け渡し処理を示す図である。以下に、図19の処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS101]画像データ送信者の操作するクライアントは、画像データの選択操作を受け付ける。
[ステップS102]画像データ送信者のクライアントは、会議サーバに対して、画像管理情報を送信する。画像管理情報には、ユーザ名、データ容量等が含まれる。
[ステップS103]会議サーバは、参加者リストを取得する。
[ステップS104]会議サーバは、画像管理情報を、画像データ送信者以外の参加者(他の参加者)の操作するクライアントに配信する。
[ステップS105]他の参加者の操作するクライアントは、画像管理情報の内容を表示し、画像データを取得するか否か(取得許否)の意思表示入力を受け付ける。たとえば、他の参加者は、画像管理情報に含まれるデータ容量を参考にして、画像データを受け取るか否かを判断することができる。
[ステップS106]他の参加者の操作するクライアントは、取得許否の結果を、画像データ送信者のクライアントに送信する。
[ステップS107]画像データ送信者のクライアントは、取得許否の結果が、画像データの受け取りを容認する内容であれば、他の参加者の操作するクライアントに対して画像データを送信する。
[ステップS108]他の参加者の操作するクライアントは、送られた画像データを、画像データ送信者に対応付けて表示する。
このようにして、各ユーザが、任意の画像データを、自己の表情アイコンに代えて使用することができる。その結果、参加者同士の親近感を増すことができる。しかも、画像データを受け取るか否かは任意であるため、不用意に大きなデータ容量の画像データを受け取ってしまうこともない。
[議長管理]
本実施の形態のコラボレーションシステムでは、参加者の一人に、議長権が与えられている。議長権を有する参加者(議長)は、会議の強制終了や、参加者の強制退場、優先発言(ビューアの優先的制御権)等を有している。
ここで、ビューアの制御権について説明する。
図20は、ビューア画面の一例を示す図である。ビューア画面50は、3次元CADデータに基づいて、3次元モデル51を表示している。また、ビューア画面50には、発言者のポインタ52が表示されている。ポインタ52の近くには、発言者の名前が表示されている。これにより、発言者が、ビューアのどこについて述べているのかを、他の参加者が認識することができる。また、発言者は、ビューアの制御権を有している。たとえば、3次元モデル51の回転、3次元モデル51の拡大表示、縮小表示等を行うことができる。
図21は、ビューア制御権管理処理を示す図である。図21では、参加者の制御権取得および、議長による制御権剥奪の処理を示している。以下に、図21の処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS121]ビューアの制御権を求める参加者(制御希望者)のクライアントは、参加者からの操作入力に応答して、制御権取得要求を会議サーバに対して送信する。
[ステップS122]会議サーバは、制御権取得要求に応じて、制御希望者に対して制御権を設定する。なお、他の参加者が制御権を有している場合には、その参加者が制御権を手放すか、議長がその参加者から制御権を剥奪するまで、制御希望者が制御権を取得することはできない。
[ステップS123]会議サーバは、制御権許可情報を制御希望者に送信する。
[ステップS124]会議サーバは、発言者情報を、各参加者に配信する。
[ステップS125]議長を含む各参加者のクライアントは、発言者情報に基づいて、会議状態表示画面の制御権取得要求者の発言の欄に、発言者であることを示すアイコンを表示する。
[ステップS126]制御権取得要求者のクライアントは、ビューア制御入力を受け付ける。
[ステップS127]制御権取得要求者のクライアントは、会議サーバに対して、ビューアの制御コマンドを送信する。
[ステップS128]会議サーバは、参加者リストを取得する。
[ステップS129]会議サーバは、各参加者に対して、ビューアの制御コマンドを配信する。このとき、会議サーバは、制御コマンドをコマンドログに格納する。
[ステップS130]議長を含む各参加者のクライアントは、ビューアの制御コマンドを実行し、ビューア画面を変更する。
[ステップS131]議長が発言権を剥奪する場合、議長のクライアントは、議長からの操作入力に応答して、制御権剥奪要求を会議サーバに送信する。
[ステップS132]会議サーバは、制御権剥奪要求に応じて、制御権取得要求者に与えていた制御権の設定を解除する。
[ステップS133]会議サーバは、制御権が解除されたことを示す情報を、各参加者のクライアントに配信する。
[ステップS134]議長を含む各参加者のクライアントは、発言者であることを示すアイコンを消去する。
このようにして、各参加者がビューアの制御権を取得できるとともに、議長は、制御権を強制的に剥奪することができる。これにより、一人の参加者の自分勝手な行動によって、会議の議事進行が妨げられることを防止することができる。
なお、本実施の形態におけるコラボレーションシステムでは、議長が退席する場合には、議長権を他の参加者に引き継がせることができる。以下に、議長権の引継処理について説明する。
図22は、議長権引継処理を示す図である。以下に、図22の処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS141]議長のクライアントは、議長からの操作入力に応答して、会議サーバに対して退場要求を送信する。
[ステップS142]会議サーバは、議長のクライアントに対して、議長権引継相手指定要求を送信する。
[ステップS143]議長のクライアントは、議長権指定入力を受け付ける。
[ステップS144]議長のクライアントは、会議サーバに対して、議長権引継相手情報を送信する。
[ステップS145]会議サーバは、議長権引継相手として指定された参加者のクライアントに対して、議長権引継依頼情報を送信する。
[ステップS146]議長権引継相手のクライアントは、議長権引継許否の応答入力を受け付け、入力内容を会議サーバに送信する。
[ステップS147]会議サーバは、議長権引継相手が、引継を許諾した場合には、議長を退席させるとともに、議長権の設定内容を更新し、議長権を議長権引継相手に変更する。
このようにして、議長が退席する際には、議長権を他の参加者に引き継がせることができる。これにより、会議中に議長がいなくなる事態をさけることができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、会議サーバやクライアントが有すべき機能の処理内容は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムに記述されており、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理がコンピュータで実現される。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置や半導体メモリ等がある。市場へ流通させる場合には、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)やフレキシブルディスク等の可搬型記録媒体にプログラムを格納して流通させることができる。また、ネットワークを介して接続されたコンピュータの記憶装置にプログラムを格納しておき、ネットワークを介して接続された他のコンピュータにプログラムを転送することもできる。コンピュータで実行する際には、コンピュータ内のハードディスク装置等にプログラムを格納しておき、メインメモリにロードして実行することができる。
(付記1) 電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、
コンピュータに、
少なくとも一人の参加者を指定した会議作成要求に応じて会議を開催し、
前記会議に関係する資料の指定入力を受け付け、前記指定入力で指定された資料を取得し、前記参加者それぞれに対して前記資料を配信する、
処理を実行させることを特徴とする会議サーバプログラム。
(付記2) 電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、
コンピュータに、
少なくとも一人の参加者を指定した会議作成要求に応じて会議を開催し、
あらかじめ指定された前記参加者以外の者に前記会議の内容を公開し、
前記参加者のみ前記会議での発言を可能とする、
処理を実行させることを特徴とする会議サーバプログラム。
(付記3) 前記コンピュータに、さらに、
会議に関連するデータを各参加者に配信し、
前記参加者のいずれかにのみ前記データの制御権を与え、
前記データに対して処理を行うための制御コマンドを参加者から受け取ると、前記制御コマンドを各参加者に配信する、
処理を実行させることを特徴とする付記2記載の会議サーバプログラム。
(付記4) 前記参加者以外の者からの参加希望を受け付け、
会議の議長として設定されている参加者に対して、参加希望の許否の判断を要求し、
前記議長から参加を認めることを示す応答が有った場合には、前記参加希望を出した者を参加者に加えることを特徴とする付記2記載の会議サーバプログラム。
(付記5) 電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、
コンピュータに、
会議に関連するデータを、前記会議に参加する各参加者に配信し、
前記データに対して処理を行うための制御コマンドを一参加者から受け取ると、前記制御コマンドを前記一参加者以外の参加者に配信し、
配信した前記制御コマンドを、コマンドログとして保存し、
前記会議の各参加者の発言内容を、発言の時点において前記コマンドログに保持されている最新の制御コマンドと関連づけて、発言ログとして保存する、
処理を実行させることを特徴とする会議サーバプログラム。
(付記6) 参加者から、前記発言ログに保存された発言内容を指定して、制御コマンド取得要求を受け取ると、
指定された発言内容に関連づけられた制御コマンド以前に前記コマンドログに保存された各制御コマンドを、前記参加者に対して返信することを特徴とする付記5記載の会議サーバプログラム。
(付記7) 電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、
コンピュータに、
会議の参加者から、表情アイコンに関連づけられた表情識別子を受け取ると、前記参加者の名前と前記表情識別子とを対応付けて、他の参加者に配信し、
前記参加者から、前記表情識別子に対応する画像データの配信要求を受け取ると、前記他の参加者に対して、前記画像データ受け取り許否の判断を要求し、
前記参加者から前記画像データを受け取り、前記画像データの受け取りを許諾した前記他の参加者に対してのみ、前記画像データを配信する、
処理を実行させることを特徴とする会議サーバプログラム。
(付記8) 電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、
コンピュータに、
会議の参加者の中の一人を議長として決定し、
所定の処理に対して議長特権を設定し、
前記議長特権が設定された処理に関しては、前記議長からの処理要求のみに応じて実行する、
処理を実行させることを特徴とする会議サーバプログラム。
(付記9) 会議サーバに会議の開催を依頼するためのクライアントプログラムにおいて、
コンピュータに、
ネットワーク上の少なくとも1つのデータから、ユーザに関する情報を取得し、
前記取得したユーザに関する情報のリストを表示し、
表示した前記リストの中からの会議の参加者選択入力を受けると、前記参加者選択入力で選択されたユーザを含む参加者リストを生成し、
前記参加者リストに含まれるユーザを参加者として指定した会議作成要求を前記会議サーバに対して送信することを特徴とするクライアントプログラム。
(付記10) 会議サーバに開催された会議に参加するためのクライアントプログラムにおいて、
コンピュータに、
前記会議サーバで開催された前記会議に参加して、各参加者の発言内容を表示し、
少なくとも1つの画像データを表情識別子と対応付けて管理しており、ユーザの操作入力に応答して、前記会議サーバに対して前記表情識別子を送信し、
前記会議サーバから他の参加者に関する表情識別子を受け取ると、受け取った表情識別子に対応する画像データを、前記他の参加者に関連付けて表示する、
処理を実行させることを特徴とするクライアントプログラム。
(付記11) 電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
ツリー構造のネットワークの一部を構成する前記コンピュータに、
1以上の参加者を指定した会議作成要求を受け取ると、前記参加者の全てが自己の管理下のユーザか否かを判断し、
前記参加者の全てが自己の管理下のユーザであれば、前記会議作成要求に応じて会議開催処理を実行し、
前記参加者の少なくとも一人が自己の管理下のユーザではない場合には、前記ツリー構造における上位のサーバに、前記会議作成要求を転送する、
処理を実行させることを特徴とする会議サーバプログラムを記録した記録媒体。
(付記12) 電子会議の会議室を管理するための会議サーバにおいて、
ネットワークのツリー構造における上位のサーバを認識する構造認識手段と、
1以上の参加者を指定した会議作成要求を受け取ると、前記参加者の全てが自己の管理下のユーザか否かを判断する判断手段と、
前記参加者の全てが自己の管理下のユーザであれば、前記会議作成要求に応じて会議開催処理を実行する実行手段と、
前記参加者の少なくとも一人が自己の管理下のユーザではない場合には、前記ツリー構造における上位のサーバに、前記会議作成要求を転送する転送手段と、
を有することを特徴とする会議サーバ。
本発明に関連する技術の原理構成図である。 本実施の形態に係るコラボレーションシステムのネットワーク構成を示す概念図である。 本実施の形態に係る会議サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 会議管理画面の一例を示す図である。 会議作成画面の一例を示す図である。 即時開催用の会議情報入力画面の一例を示す図である。 会議作成処理を示す図である。 会議作成処理のフローチャートである。 途中参加処理を示す図である。 会議の移転処理を示す図である。 会議参加者自動選定処理を示す図である。 資料自動送付処理を示す図である。 参加と公開との違いを説明する概念図である。 コマンドログのデータ構造の一例を示す図である。 発言ログのデータ構造の一例を示す図である。 ビューア画像再現処理を示す図である。 会議状態表示画面の一例を示す図である。 表情アイコン表示処理を示す図である。 表情画像データの受け渡し処理を示す図である。 ビューア画面の一例を示す図である。 ビューア制御権管理処理を示す図である。 議長権引継処理を示す図である。
符号の説明
1 会議サーバ
1a 構造認識手段
1b 判断手段
1c 実行手段
1d 転送手段
2 クライアント
3 上位サーバ
100 A社第1拠点
110,130,140 会議サーバ
150,160,170 クライアント
200 A社第2拠点
210,220,230 会議サーバ
240,250,260 クライアント
300 A社第3拠点
310 会議サーバ
400 B社
410 会議サーバ
420,430 クライアント
500 C社
510 会議サーバ
520,530 クライアント

Claims (4)

  1. 電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    会議に関連するデータを、前記会議に参加する各参加者に配信し、
    前記データに対して処理を行うための制御コマンドを一参加者から受け取ると、前記制御コマンドを前記一参加者以外の参加者に配信し、
    配信した前記制御コマンドを、コマンドログとして保存し、
    前記会議の各参加者の発言内容を、発言の時点において前記コマンドログに保持されている最新の制御コマンドと関連づけて、発言ログとして保存する、
    処理を実行させることを特徴とする会議サーバプログラム。
  2. 電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    少なくとも一人の参加者を指定した会議作成要求に応じて会議を開催し、
    前記会議に関係する資料の指定入力を受け付け、前記指定入力で指定された資料を取得し、前記参加者それぞれに対して前記資料を配信する、
    処理を実行させることを特徴とする会議サーバプログラム。
  3. 電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    会議の参加者から、表情アイコンに関連づけられた表情識別子を受け取ると、前記参加者の名前と前記表情識別子とを対応付けて、他の参加者に配信し、
    前記参加者から、前記表情識別子に対応する画像データの配信要求を受け取ると、前記他の参加者に対して、前記画像データ受け取り許否の判断を要求し、
    前記参加者から前記画像データを受け取り、前記画像データの受け取りを許諾した前記他の参加者に対してのみ、前記画像データを配信する、
    処理を実行させることを特徴とする会議サーバプログラム。
  4. 電子会議の会議室を管理するための会議サーバプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    少なくとも一人の参加者を指定した会議作成要求に応じて会議を開催し、
    あらかじめ指定された前記参加者以外の者に前記会議の内容を公開し、
    前記参加者のみ前記会議での発言を可能とする、
    処理を実行させることを特徴とする会議サーバプログラム。
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