以下に、図1〜図32を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報処理システム、および会議システムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
(情報処理システムの構成例)
図1は、本実施形態の情報処理システム1の構成の一例を示す図である。以下に、情報処理システム1の詳細について説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10と、会議端末25と、電子黒板(IWB:Interactive Whiteboard)30と、複数の端末装置20aと、1以上の端末装置20bと、を含む。会議端末25および電子黒板30は、会議室ごとに1台ずつ設置される。複数の端末装置20aは、LAN(Local Area Network)等のネットワーク12を介して情報処理装置10と接続される。端末装置20bは、例えばインターネットなどの外部のネットワーク40を介して情報処理装置10と接続される。以下、端末装置20aと端末装置20bとを互いに区別しない場合は単に「端末装置20」と称する場合がある。
情報処理システム1を利用した遠隔会議は、例えば、会議室内の参加者が電子黒板30への書き込みを行いながら実施することが想定されている。
会議端末25は、カメラと、マイクアレイとを備えている。カメラは、会議のメイン画面である電子黒板30の画面を少なくとも含む被写体を所定のフレームレートで撮像する。マイクアレイは、会議室内の音声を集音する。これらの撮像画像および音声データは、会議中または会議後に閲覧可能なように記録される。
情報処理装置10は、カメラによる撮像で得られた撮像画像と、マイクアレイで集音された音声データとを会議端末25から取得する。情報処理装置10は、会議端末25から取得した撮像画像および音声データを、会議に参加している各ユーザの端末装置20から出力させる。これにより、会議室に設置された電子黒板30の画面を、会議に直接参加するユーザの端末装置20a、および、会議に遠隔地から参加するユーザの端末装置20bの各々で共有し、かつ、会議室内の音声を共有しながら遠隔会議を行うことができる。会議に直接参加するユーザとは、会議室内に存在するユーザのことである。遠隔地から参加するユーザとは、会議室内には存在しないユーザのことである。なお、例えば会議に直接参加しているユーザの端末装置20aからは、会議端末25から取得したデータを出力させない構成であってもよい。
端末装置20aは、例えば、会議室内にて用いられる。端末装置20bは、会議室とは異なる遠隔の場所にて用いられ、例えば在宅勤務者等の遠隔地から会議に参加するユーザが使用する端末装置20を想定している。この例では、会議への参加形態として、会議室で直接会議に参加する形態である「直接参加」、遠隔地から会議に参加する形態である「遠隔参加」、遠隔地から視聴するだけで発言はしない形態である「準参加」の3つを想定している。ただし、会議への参加形態はこれに限られない。
端末装置20は、情報の処理機能、情報の入力機能、情報の出力機能および通信機能等を有する装置である。端末装置20は、ノート型またはデスクトップ型等の一般的なコンピュータ、タブレット端末またはスマートフォン等であってもよい。端末装置20は、ウェブブラウザ等のアプリケーションプログラムを実行して、情報処理装置10にアクセスする。
情報処理装置10は、情報の処理機能および通信機能を有するサーバ等のコンピュータである。情報処理装置10は、1個のサーバ等により構成されていてもよいし、複数のサーバ等が連携して構成されていてもよい。情報処理装置10は、ウェブブラウザ等を実行する複数の端末装置20からのアクセスを受け付ける。また、情報処理装置10は、複数の端末装置20のそれぞれに対して、その端末装置20が要求した情報を提供する。
(情報処理装置のハードウェア構成例)
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、通常のコンピュータと同様の構成をしている。具体的には、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、記憶装置304と、通信装置305とを有する。CPU301、ROM302、RAM303、記憶装置304、および通信装置305は、バスにより接続されている。
CPU301は、記憶装置304に記憶されたプログラムをRAM303に展開して実行し、各部を制御して入出力を行ったり、データの加工を行ったりする。ROM302には、OS(Operating System)の起動用プログラムを記憶装置304からRAM303に読み出すスタートプログラムが記憶されている。RAM303は、CPU301の作業領域としてデータを記憶する。
記憶装置304は、例えば、ハードディスクドライブまたはフラッシュメモリ等である。記憶装置304は、OS、アプリケーションプログラムおよびデータを記憶している。これらのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録メディアに記録して配布される。プログラムは、サーバからダウンロードすることにより配布されてもよい。
通信装置305は、例えばネットワークに接続するときのインターフェイス装置である。
(情報処理装置の機能例)
図3は、情報処理装置10が有する機能の一例を示す図である。説明の便宜上、図3では、本実施形態に関する機能を主に例示しているが、情報処理装置10が有する機能はこれらに限られない。
情報処理装置10は、CPU301が所定のアプリケーションプログラムを実行することにより図3に示す機能を実現する。図3に示すように、情報処理装置10は、プロジェクト選択部42と、少なくとも1つのプロジェクト管理部44と、データ記憶部46とを有する。
情報処理装置10は、プロジェクト毎にプロジェクト管理部44を有する。プロジェクトとは、何らかの目的を達成するための計画を指す。プロジェクト管理部44の機能に基づき、情報処理装置10は、プロジェクト毎に、複数のユーザによるグループを形成する。情報処理装置10は、プロジェクト毎に、同じプロジェクトに属するユーザ間のコミュニケーションを実現させる。
プロジェクト選択部42は、ユーザが自身の属するプロジェクトに参加できるようにする。具体的には、プロジェクト選択部42は、端末装置20からアクセスされた場合、その端末装置20のユーザにいずれかのプロジェクトを選択させる。ユーザによりいずれかのプロジェクトが選択された場合、端末装置20は、選択されたプロジェクトを示す選択情報を情報処理装置10に送信する。プロジェクト選択部42は、端末装置20からの選択情報に応じて選択されたプロジェクトに対応するプロジェクト管理部44を呼び出し、そのプロジェクト管理部44とその端末装置20との間の情報のやり取りを可能とする。
プロジェクト管理部44は、それぞれの端末装置20からアクセスを受け付け、ユーザが、対応するプロジェクトに参加可能とする。また、プロジェクト管理部44は、対応するプロジェクトに関する各種の情報処理を実行する。
データ記憶部46は、会議端末25のカメラ及びマイクアレイにより収集された撮像画像および音声データを記憶する。また、データ記憶部46は、プロジェクトごとに、対応するプロジェクト管理部44が管理するプロジェクトデータを記憶する。また、データ記憶部46は、ユーザに関するデータを示すユーザデータを記憶する。さらに、データ記憶部46は、会議に関する会議データを記憶する。会議データは、会議名、参加者名、会議日時、会議場所等、会議に関する各種の情報を含む。
図4は、実施形態にかかる情報処理装置10のプロジェクト選択部42が表示するプロジェクト選択画面の一例を示す図である。プロジェクト選択部42は、端末装置20からアクセスされた場合、図4に示すようなプロジェクト選択画面を端末装置20に提供して表示させる。プロジェクト選択画面は、管理している少なくとも1つのプロジェクトの中から、ユーザが属するプロジェクトのうち、ユーザがそのとき参加しようとする1つのプロジェクトを端末装置20に選択させる画像である。
図5は、実施形態にかかる情報処理装置10のデータ記憶部46が有するプロジェクトデータの一例を示す図である。図5の例では、プロジェクトデータは、プロジェクトを識別するプロジェクトIDごとに、プロジェクトに参加するメンバーを識別するユーザIDと、プロジェクトの名称と、定期的に開催される会議の日時と、プロジェクトで使用する会議端末25を特定可能な会議端末情報と、を対応付けたデータである。会議端末情報は、会議端末25を識別する識別子でもよいし、ネットワーク12上の会議端末25の位置を示すアドレスでもよい。
図6は、実施形態にかかる情報処理装置10のデータ記憶部46が有するユーザデータの一例を示す図である。図6の例では、ユーザデータは、ユーザを識別するユーザIDごとに、ユーザ名と、ユーザの認証に用いるパスワードと、メールアドレスと、遠隔参加または準参加の場合における接続先の情報とを対応付けたデータである。ユーザが使用する端末装置20のネットワーク12またはネットワーク40上の位置を示すアドレスがさらに対応付けられてもよい。これにより、ユーザの端末装置20は、情報処理装置10からの各種の通知を受けることができる。
(プロジェクト管理部の機能例)
図7は、プロジェクト管理部44が有する機能の一例を示す図である。図7に示すように、プロジェクト管理部44を有する情報処理装置10は、表示装置としての電子黒板30、および、1以上の端末装置20の各々とネットワークを介して接続可能な情報処理装置10であって、会議記録および会議の参加者データとしてのユーザデータを記憶するデータ記憶部46と、電子黒板30に表示される参加者を表す参加者アイコンを用いて電子黒板30の任意の位置が押下されると、参加者アイコンが示す参加者および電子黒板30上の押下場所を含むアクションアイテム情報としての参加者アイコンスタンプ押下情報を作成するアクションアイテム情報生成部409と、参加者アイコンスタンプ押下情報に基づき、ユーザデータから参加者アイコンが押下された参加者を特定し、会議記録から参加者アイコンの電子黒板30上の押下場所に示される情報を特定し、参加者アイコンが押下された参加者に、参加者アイコンの電子黒板30上の押下場所に示される情報を通知するアクションアイテム通知制御部410と、を備える。以下に、情報処理装置10が有するプロジェクト管理部44の機能の詳細について説明する。
プロジェクト管理部44は、会議管理画面表示制御部401と、入力画面表示制御部402と、会議データ管理部403と、会議管理画面更新部404と、会議開始制御部405と、会議画面表示制御部406と、会議画面切り替え部407と、参加者アイコン表示制御部408と、アクションアイテム情報生成部409と、アクションアイテム通知制御部410と、を有する。
会議管理画面表示制御部401は、対応するプロジェクトにおける会議を管理する会議管理画面を端末装置20に表示する制御を行う。
入力画面表示制御部402は、書誌事項入力画面を端末装置20に表示する制御を行う。書誌事項入力画面は、会議に関する情報を示す画面であって、会議の主催者の端末装置20から入力される。
会議データ管理部403は、会議データを管理する。また、会議データ管理部403は、会議の参加者の端末装置20に、会議が開催されることを通知する制御を行う。
会議管理画面更新部404は、上述の書誌事項入力情報を受け取るたびに、その書誌事項入力情報を反映させて会議管理画面を更新する。
会議開始制御部405は、会議が開始されるタイミングになると、会議が開催される会議室に設置される電子黒板30に、会議開始画面を表示する制御を行う。
会議画面表示制御部406は、会議が開始されると、例えば電子黒板30等の会議画面を端末装置20に表示させる。
会議画面切り替え部407は、会議中、複数種類の会議画面をユーザからの指示に従い切り替える。
参加者アイコン表示制御部408は、会議画面の所定位置に参加者アイコンを表示させる。参加者アイコンは、プロジェクトの個々の参加者を示すアイコンである。また、参加者アイコン表示制御部408は、参加者アイコンを用いて電子黒板30の任意の位置が押下されると、その位置に参加者アイコンスタンプを表示させる。電子黒板30の任意の位置は、例えば、アクションアイテムが記載された位置の近傍とすることができる。アクションアイテムは、いずれかの参加者による対応が必要な項目である。
アクションアイテム情報生成部409は、電子黒板30の任意の位置に参加者アイコンスタンプが押されると、アクションアイテム情報としての参加者アイコンスタンプ押下情報を作成し、データ記憶部46に記録する。
アクションアイテム通知制御部410は、プロジェクトの参加者にアクションアイテム情報を通知する。
(会議管理画面)
次に、プロジェクトごとに作成される会議管理画面を例に取って、プロジェクト管理部44が有する各種機能の詳細について更に説明する。会議管理画面は、各プロジェクトに対し少なくとも1つ作成され、プロジェクトに関する会議情報の管理に用いられる。
図8は、実施形態にかかる情報処理装置10の会議管理画面表示制御部401が表示する会議管理画面の一例を示す図である。この例では、会議管理画面は、各会議に共通の表示領域である共通領域47と、会議ごとに切り替わるページ領域48と、を含む。
共通領域47には、今まで開催された会議の一覧が表示される。ユーザがいずれかの会議を選択すると、会議管理画面表示制御部401は、ページ領域48の画像を、その選択された会議に対応する画像に切り替える制御を行う。また、共通領域47には、会議の追加を指示する会議追加ボタン50が表示される。
ページ領域48には、その選択した会議に参加したメンバー、会議への参加方法、添付ファイル等を示すステータス情報55が表示される。添付ファイルは、例えば、メンバーが作成したアジェンダや会議資料等である。また、ページ領域48には、その会議の前回の会議での結論の表示指示を受け付ける表示部品60が表示される。また、ページ領域48には、アジェンダの作成指示を受け付ける表示部品65が表示される。
図9は、実施形態にかかる情報処理装置10の会議管理画面表示制御部401が表示するアジェンダ作成画面の一例を示す図である。会議管理画面表示制御部401は、表示部品65を介してアジェンダの作成指示を受け付けた場合、図9に示すようなアジェンダ作成画面を端末装置20に表示する制御を行う。アジェンダ作成画面は、タイトルを入力する領域71と、詳細情報を入力する領域72と、を含む。アップロードボタンを押下することで、アジェンダがアップロードされ、ステータス情報55にもその内容が反映される。
(会議開始と会議参加)
次に、会議の開始から会議への参加までの流れに沿って、プロジェクト管理部44が有する各種機能の詳細について更に説明する。
図10は、実施形態にかかる情報処理装置10の入力画面表示制御部402が表示する書誌事項入力画面の一例を示す図である。新しく会議を開催する場合、例えば会議主催者であるユーザは、上述の会議管理画面が表示された端末装置20から会議追加ボタン50を押下する。端末装置20から会議追加ボタン50の押下がされた場合、会議追加ボタン50の押下がされたことを示すボタン押下情報が情報処理装置10に送信される。端末装置20から受信したボタン押下情報は入力画面表示制御部402へ渡される。このボタン押下情報を確認した入力画面表示制御部402は、ボタン押下情報を送信してきた端末装置20に、図10に示すような書誌事項入力画面を表示する制御を行う。
図10に示す書誌事項入力画面は、会議名を入力する領域421と、参加者名(会議に参加するユーザ名)を入力する領域422と、会議日時を入力する領域423と、会議場所を入力する領域424と、入力の確定を指示するOKボタン425と、を含む。
書誌事項入力画面が表示された端末装置20は、OKボタン425の押下がされた場合、その時点で書誌事項入力画面に対して入力済みの情報である「書誌事項入力情報」を情報処理装置10に送信する。端末装置20から受信した書誌事項入力情報は会議データ管理部403および会議管理画面更新部404へ渡される。
会議データ管理部403は、上述の書誌事項入力情報を受け取るたびに、会議を識別する会議IDを新たに発行する。そして、会議データ管理部403は、対応するプロジェクトを識別するプロジェクトIDと、新たに発行した会議IDと、書誌事項入力情報が示す各種の情報(会議名、参加者名、会議日時、会議場所)とを紐付けた会議データを、データ記憶部46に登録する。
図11は、実施形態にかかる情報処理装置10の会議データ管理部403が管理する会議データの一例を示す図である。会議データには、ユーザの参加方法を示す参加情報がさらに含まれるが、この段階では参加情報は未登録の状態である。参加情報は、後述するように、各参加者により選択されることで登録される。
なお、例えば上述の書誌事項入力画面から上述の会議端末25を特定する会議端末情報の入力を受け付け、その会議端末情報が上述の書誌事項入力情報に含まれる形態であってもよい。この場合、会議端末情報は上述のプロジェクトデータ(図5)ではなく会議データに格納されることになる。
会議データ管理部403は、また、新たにデータ記憶部46に登録した会議データに含まれる参加者名のユーザが使用する端末装置20に、会議が開催されることを通知する制御を行う。会議データ管理部403は、例えば、データ記憶部46に記憶されたユーザデータ(図6)を参照して、新たにデータ記憶部46に登録した会議データに含まれる参加者名(ユーザ名)ごとに、対応するメールアドレスを特定し、その特定したメールアドレスを宛先として、会議が開催されることを通知する制御を行う。
この通知には、会議管理画面のリンク先を示すリンク情報、例えば、会議管理画面のWebページを取得して閲覧を可能にするアドレスも含まれている。このため、端末装置20は、情報処理装置10からの通知に含まれるリンク情報を利用して、情報処理装置10から会議管理画面を取得して表示することができる。会議管理画面のページ領域48には、会議に参加するユーザごとに、参加方法を選択するプルダウンメニュー等の表示部品が表示される。
図12は、実施形態にかかる情報処理装置10の会議管理画面表示制御部401が表示する会議管理画面のページ領域48の部分拡大図である。具体的には、図12においては、ページ領域48のうち、ある参加者に対応する領域を拡大して示している。
ユーザが、参加方法を選択するプルダウンメニュー80の右端の下矢印のアイコンである「参加方法ボタン」を選択する操作を行うと、選択可能な参加方法のリストが表示される。選択操作は、例えばタッチ操作でもよいし、カーソルを合わせてマウスをクリックする操作でもよい。これにより、ユーザはいずれかの参加方法を選択する操作を行うことができる。
端末装置20は、この選択操作を受け付けた場合、選択された参加方法を示す参加情報を情報処理装置10へ送信する。端末装置20は、例えば、参加情報とともにユーザIDを情報処理装置10へ送信する。端末装置20から受信した参加情報およびユーザIDは会議データ管理部403へ渡される。
会議データ管理部403は、上述のユーザデータ(図6)を参照して、端末装置20から受信したユーザIDに対応するユーザ名を特定し、その特定したユーザ名を含む会議データを特定する。そして、その特定した会議データにおいて、上記特定したユーザ名に対して、端末装置20から受信した参加情報を紐付けて登録する。このようにして、会議データに含まれる1以上のユーザ名、つまり、参加者ごとに、参加情報が紐付けられていく。
上述したように、ここでは参加方法(参加形態)として、直接参加、遠隔参加、準参加の3つを想定している。また、会議データ管理部403は、遠隔参加または準参加を示す参加情報が紐付けられるユーザ名については、そのユーザ名に対応するメールアドレスを宛先として、接続先の情報を通知する。
会議管理画面更新部404は、会議管理画面を更新する。この例では、会議管理画面更新部404は、新たに追加される会議に対応するページ領域48を作成するとともに、共通領域47に表示される会議一覧の中に、新たに追加される会議の選択肢を追加する。また、会議管理画面更新部404は、端末装置20から受信した上述の参加情報を反映させて会議管理画面を更新する機能も有している。
図13は、実施形態にかかる情報処理装置10の会議開始制御部405が表示する会議開始画面の一例を示す図である。会議開始制御部405は、会議開始のタイミングで、図13に示すような会議を開始する会議開始画面を電子黒板30等の会議画面に表示する。会議画面は、会議の開始とともに、会議の参加者の端末装置20に表示される画面である。
具体的には、会議開始制御部405は、会議データ管理部403が管理している会議データごとに、会議データに含まれる会議日時に到達したか否かを確認する。会議日時に到達した場合は、会議開始制御部405は、会議データに含まれる会議場所に設置される電子黒板30に、図13のような会議開始画面を提供して表示させる。この例では、会議場所と、ネットワーク12上の電子黒板30の位置を示すアドレスとを対応付けた電子黒板アドレスデータ(図14参照)がデータ記憶部46に記憶されており、会議開始制御部405は、この電子黒板アドレスデータを参照することで、会議データに含まれる会議場所に設置された電子黒板30を特定することができる。
また、図13の例では、会議開始画面には、会議の開始を指示するボタン85が表示される。電子黒板30は、ボタン85の押下を受け付けた場合、ボタン85の押下を受け付けたことを示す会議開始情報を情報処理装置10へ送信する。また、会議開始制御部405は、会議が開始されるタイミングになると、その会議で利用される会議端末25からの撮像画像および音声データの取得を開始する制御を行う。以降、情報処理装置10は、会議端末25からのデータを定期的に取得し、データ記憶部46に記憶する。会議端末25は、上述のように、例えば会議データとプロジェクトデータとから特定可能である。
(会議画面)
会議が開始されると、複数の参加者で会議画面を共有しながら会議が進められていく。ここでは、会議中に参加者に対して提示される各種の会議画面を例に取りながら、プロジェクト管理部44が有する各種機能の詳細について更に説明する。
図15は、実施形態にかかる情報処理装置10の会議画面表示制御部406が表示する会議画面の一例を示す図である。図15の例では、会議画面として電子黒板30が表示されている。電子黒板30は、電子ペンで文字や図形を描画したり、資料等の各種情報31を表示したりすることができるよう構成されている。電子黒板30の一部には、例えば、描画ボタン、消去ボタン、保存ボタン等の各種のコマンドボタン32が表示される。また、電子黒板30の一部には、会議の参加者の参加者アイコン33が表示される。
図16は、実施形態にかかる情報処理装置10の会議画面表示制御部406が表示する会議画面の他の例を示す図である。図16に示すように、電子黒板30には、上述のコマンドボタン32により、会議の参加者によるチャットの履歴画像34をテキストデータとして表示させることもできる。
この他にも、会議室内の参加者の撮像画像や参加者の端末装置20の画面等、複数の会議画面が存在してもよい。会議画面切り替え部407は、ユーザからの指示により、これら複数の会議画面を相互に切り替えて表示させる。
(スタンプ機能)
会議中、参加者は、スタンプ機能を使用して、いずれかの参加者による対応が必要な項目に対して、そのアクション内容と担当者とを記録し、任意のタイミングで担当者へ通知することができる。ここでは、プロジェクト管理部44が有するスタンプ機能の詳細について更に説明する。
図17および図18は、実施形態にかかる情報処理装置10の参加者アイコン表示制御部408の機能を説明する図である。参加者アイコン表示制御部408は、会議に新たな参加者が参加してくると、上述のように、電子黒板30の一部に参加者アイコン33を表示させる。また、図17のように、電子黒板30に、いずれかの参加者による対応が必要な項目が書き込まれたときに、それらの項目ごとに、参加者アイコンスタンプを表示させることができる。
具体的には、参加者アイコン表示制御部408は、電子黒板30上で、いずれかの参加者の参加者アイコン33が押下により選択され、会議画面として表示されている電子黒板30上の任意の位置、例えば、所定のアクションアイテムの記載位置の近傍で押下されると、その位置に、図18に示すように、その参加者の参加者アイコンスタンプ35を表示させる。
アクションアイテム情報生成部409は、電子黒板30上の任意の位置に参加者アイコンスタンプ35が表示されると、参加者ごとの参加者アイコンスタンプ押下数33p、つまり、アクションアイテム数をカウントし、参加者アイコン33上に表示させる。また、アクションアイテム情報生成部409は、参加者アイコンスタンプ押下情報を作成し、データ記憶部46に登録する。
図19は、実施形態にかかる情報処理装置10のアクションアイテム情報生成部409が作成する参加者アイコンスタンプ押下情報を示す図である。図19に示すように、参加者アイコンスタンプ押下情報は、プロジェクトIDと、参加者アイコンスタンプ35が押下された日時と、参加者アイコンスタンプ35が示しているユーザのユーザIDと、参加者アイコンスタンプ35が押下されたポイントと、会議IDと、を含む。参加者アイコンスタンプ35が押下されたポイントは、例えば、電子黒板30上の参加者アイコンスタンプ35が押下された座標等である。
図20は、実施形態にかかる情報処理装置10のアクションアイテム通知制御部410が通知するアクションアイテム通知画面21を示す図である。アクションアイテム通知制御部410は、会議画面上でアクションアイテム送信ボタンが押されると、アクションアイテムの各担当者にアクションアイテムを送信する。アクションアイテム送信ボタンは、会議中および会議後の任意のタイミングで押すことができる。図20の例では、端末装置20がスマートフォンであった場合に、端末装置20が受信したアクションアイテム通知画面21を示している。図20に示すように、各担当者に通知される内容は、電子黒板30における参加者アイコンスタンプ35が押下された周辺のキャプチャ画像を含む。かかるキャプチャ画像は、アクションアイテム通知制御部410が、参加者アイコンスタンプ押下情報に含まれる参加者アイコンスタンプ35の押下ポイントの情報に基づき取得する。このとき、キャプチャ画像は、参加者アイコンスタンプ35を中心に円形や長方形に切り抜く等、切り抜く形を適宜選択できてもよい。また、文字認識機能等を用いて、アクションアイテムが記載されている範囲を推測し、その部分を切り抜くなどしてもよい。また、参加者アイコンスタンプ35の押下時刻の電子黒板30全体の画像がそのままキャプチャされてもよい。また、各担当者に通知される内容は、アジェンダ等の会議管理画面の一部の情報や、参加者アイコンスタンプ35が押下された時刻等の情報を含んでいてもよい。
(会議データの追加処理の例)
次に、図21を用い、新しい会議を開催するときの情報処理装置10の動作例について説明する。図21は、新しい会議データを追加する場合の情報処理装置10の動作例を示すフローチャートである。新しい会議の主催者は、自身の端末装置20を操作して情報処理装置10にアクセスする。
図21に示すように、ステップS1において、情報処理装置10のプロジェクト選択部42は、アクセスしてきた端末装置20に対して、上述のプロジェクト選択画面を表示する制御を行う。主催者は、端末装置20に表示されたプロジェクト選択画面から、いずれかのプロジェクトを選択する操作を行うことができる。上述したように、主催者によりいずれかのプロジェクトが選択された場合、選択されたプロジェクトを示す選択情報が端末装置20から情報処理装置10へ送信される。
ステップS2において、情報処理装置10は、端末装置20から選択情報を受信したか否かを判定する。
選択情報を受信した場合(Yes)、ステップS3において、情報処理装置10の選択されたプロジェクトに対応するプロジェクト管理部44は、選択情報を送信してきた端末装置20に対して、上述の会議管理画面を表示する制御を行う。主催者は、端末装置20に表示された会議管理画面上の会議追加ボタン50を押下することで、新しい会議の追加を要求することができる。上述したように、主催者により会議追加ボタン50が押下された場合、会議追加ボタン50の押下を受け付けたことを示すボタン押下情報が端末装置20から情報処理装置10へ送信される。
ステップS4において、情報処理装置10は、端末装置20から会議追加ボタン50の押下を受信したか否かを判定する。
端末装置20からのボタン押下情報を受信した場合(Yes)、ステップS5において、書誌事項入力画面を端末装置20に表示する制御を行う。主催者は、端末装置20に表示された書誌事項入力画面から書誌事項を入力する操作を行い、入力完了後、OKボタン425を押下することができる。これにより、書誌事項入力情報が端末装置20から情報処理装置10へ送信される。
ステップS6において、情報処理装置10は、端末装置20から書誌事項入力情報を受信したか否かを判定する。
書誌事項入力情報を受信した場合(Yes)、ステップS7において、情報処理装置10の会議データ管理部403は、新しい会議データを生成し、データ記憶部46に登録する。ステップS8において、情報処理装置10は、新たに登録した会議データに含まれる参加者名のユーザが使用する端末装置20に、会議が開催されることを通知する制御を行う。
以上により、新しい会議データを追加する場合の情報処理装置10の動作が終了する。なお、各ステップの順番は任意に変更可能である。
(参加者の会議データへの登録処理の例)
次に、図22を用い、新しく開催される会議へ参加するときの情報処理装置10の動作例について説明する。図22は、図21のステップS8の通知を受けた端末装置20からの会議管理画面のWebページを要求するアクセスを受け付けた場合の情報処理装置10の動作例を示すフローチャートである。
このアクセスを受け付けた情報処理装置10は、ステップS11において、アクセスしてきた端末装置20に会議管理画面を表示する制御を行う。ステップS8の通知を受けた端末装置20のユーザ(参加者)は、端末装置20に表示された会議管理画面から参加方法を入力することができる。上述したように、いずれかの参加方法が選択された場合、選択された参加方法を示す参加情報が端末装置20から情報処理装置10へ送信される。
ステップS12において、情報処理装置10は、端末装置20から参加情報を受信したか否かを判定する。
参加情報を受信した場合(Yes)、ステップS13において、情報処理装置10の会議データ管理部403は、受信した参加情報を、対応する会議データに登録する。
以上により、新しく開催される会議へ参加するときの情報処理装置10の動作が終了する。なお、上述の各ステップの順番は任意に変更可能である。
(参加者アイコンスタンプの押下処理の例)
次に、図23を用い、会議中において参加者アイコンスタンプ35が押下されたときの情報処理装置10の動作例について説明する。図23は、参加者アイコンスタンプ35を追加する場合の情報処理装置10の動作例を示すフローチャートである。
図23に示すように、ステップS21において、参加者アイコン表示制御部408は、電子黒板30に表示される各参加者の参加者アイコン33のいずれかが選択されたか否かを判定する。参加者アイコン33のいずれかが選択された場合(Yes)、ステップS22において、参加者アイコン表示制御部408は、電子黒板30等の会議画面の任意の位置が選択されたか否かを判定する。
任意の位置が選択された場合(Yes)、ステップS23において、アクションアイテム情報生成部409は、参加者アイコンスタンプ押下情報を生成し、データ記憶部46に登録する。
ステップS24において、参加者アイコン表示制御部408は、電子黒板30等の押下場所に、選択された参加者アイコンスタンプ35を表示する。
ステップS25において、アクションアイテム情報生成部409は、その参加者の参加者アイコンスタンプ押下数33pを更新する。
以上により、参加者アイコンスタンプ35を追加する場合の情報処理装置10の動作が終了する。なお、上述の各ステップの順番は任意に変更可能である。
(参加者アイコンの更新処理の例)
次に、図24を用い、参加者アイコン33を更新するときの情報処理装置10の動作例について説明する。図24は、図23のステップS25における参加者アイコン33を更新する場合の情報処理装置10の動作例を示すフローチャートである。
図24に示すように、ステップS31において、アクションアイテム情報生成部409は、例えば、会議データ管理部403が管理する会議データ等を参照して、現在進行中である対象会議の参加者リストを取得する。
ステップS32において、アクションアイテム情報生成部409は、自身が作成した参加者アイコンスタンプ押下情報に基づき、対象会議の対象会議IDに対して、対象ユーザのユーザIDの登録がいくつあるかをカウントする。
ステップS33において、アクションアイテム情報生成部409は、カウントした参加者アイコンスタンプ35の押下数を参加者アイコン33に表示する。
以上により、参加者アイコン33を更新するときの情報処理装置10の動作が終了する。なお、上述の各ステップの順番は任意に変更可能である。
また、ステップS32において、アクションアイテム情報生成部409は、現在進行中の会議における参加者アイコンスタンプ35の押下数をカウントすることとしたが、これに限らない。アクションアイテム情報生成部409は、これまでの会議における参加者アイコンスタンプ35の押下数をカウントし、これを表示させてもよい。
(アクションアイテムの送信処理の例)
次に、図25を用い、各担当者にアクションアイテムを送信するときの情報処理装置10の動作例について説明する。図25は、アクションアイテムを送信する場合の情報処理装置10の動作例を示すフローチャートである。
図25に示すように、ステップS41において、アクションアイテム通知制御部410は、アクションアイテム送信ボタンが押下されたか否かを判定する。アクションアイテム送信ボタンが押下されたときは(Yes)、アクションアイテム通知制御部410は、アクションアイテム情報生成部409が作成した参加者アイコンスタンプ押下情報を読み込む。ステップS43において、アクションアイテム通知制御部410は、読み込んだ参加者アイコンスタンプ押下情報から、さらに会議IDで対象会議の情報を絞り込む。
ステップS44において、アクションアイテム通知制御部410は、例えば、データ記憶部46に記憶されたユーザデータ(図6)を参照して、対象会議の参加者情報を読み込み、担当者ごとに対応するメールアドレスを特定する。ステップS45において、アクションアイテム通知制御部410は、担当者ごとにメール文書を作成する。
ステップS46において、アクションアイテム通知制御部410は、未処理の参加者アイコンスタンプ押下情報があるか否かを判定する。未処理の参加者アイコンスタンプ押下情報があれば(Yes)、ステップS47において、アクションアイテム通知制御部410は、参加者アイコンスタンプ押下情報の押下ポイントに基づいて、電子黒板30等の会議画面のキャプチャ画像を作成する。ステップS48において、アクションアイテム通知制御部410は、作成したキャプチャ画像をメールに添付する。ステップS46に戻って、アクションアイテム通知制御部410は、未処理の参加者アイコンスタンプ押下情報があるか否かを判定する。
未処理の参加者アイコンスタンプ押下情報が無ければ(No)、アクションアイテム通知制御部410は、各担当者にメールを送信する。複数のアクションアイテムを有する担当者に対し、メール送信は一括して行われてもよく、アクションアイテムごとに行われてもよい。
以上により、アクションアイテムを送信する場合の情報処理装置10の動作が終了する。なお、上述の各ステップの順番は任意に変更可能である。
例えば、特許文献1には、会議に使用されるホワイトボード装置と、ホワイトボード装置に描画された描画データを記憶する情報処理装置とを備えるシステムが記載されている。このシステムでは、ホワイトボード装置と情報処理装置との間で描画データを連係して管理することができる。しかしながら、特許文献1においては、アクションアイテムの管理をどのように行うかについては示唆されていない。
実施形態の情報処理装置10においては、アクションアイテム情報生成部409が、参加者アイコンスタンプ押下情報を作成し、データ記憶部46に記録する。これにより、アクションアイテムの担当者、アクションアイテムの内容等の情報が記録される。
また、実施形態の情報処理装置10においては、参加者アイコンスタンプ押下情報に基づき、アクションアイテム通知制御部410が、アクションアイテムの担当者にアクションアイテム情報を通知する。これにより、アクションアイテムの担当者は、自分が担当するアクションアイテムを確認することができる。
実施形態の情報処理装置10においては、このように、参加者別のアクションアイテムの取り決めに関する記録およびその記録を参加者へ通知することで、アクションアイテムの管理を容易に行うことが可能となる。
(変形例1)
次に、図26および図27を用いて、実施形態の変形例1の情報処理装置について説明する。実施形態の変形例1の情報処理装置は、アクションアイテムの通知がチャットを通じて行われる点が、上述の実施形態とは異なる。
図26は、実施形態の変形例1にかかる情報処理装置におけるチャットを用いたアクションアイテムの通知例を示す図である。図26に示すように、実施形態の変形例1の情報処理装置のアクションアイテム通知制御部は、いずれかの参加者の参加者アイコンスタンプ35が押されると、その参加者にアクションアイテムが追加されたこと、および、そのアクションアイテムの内容をテキストデータ化して、チャットの履歴画像34に表示させる。かかる履歴画像34は、データ記憶部46に記録される。
図27は、図23のフローが終了した後に、アクションアイテムをチャットの履歴画像34に表示させる場合の情報処理装置10の動作例を示すフローチャートである。
図27に示すように、ステップS51において、実施形態の変形例1のアクションアイテム通知制御部は、アクションアイテム情報生成部が作成した参加者アイコンスタンプ押下情報を読み込む。ステップS52において、アクションアイテム通知制御部は、参加者アイコンスタンプ押下情報に含まれる押下ポイントに基づいて、参加者アイコンスタンプが押下された位置の電子黒板30等の表示をテキストデータに変換する。
ステップS53において、アクションアイテム通知制御部は、チャットのメッセージを作成し、チャットの履歴画像34として表示可能にする。ステップS54において、アクションアイテム通知制御部は、チャットのメッセージをチャットの履歴画像34として記録する。
以上により、実施形態の変形例1の情報処理装置の動作が終了する。なお、上述の各ステップの順番は任意に変更可能である。
実施形態の変形例1の情報処理装置において、アクションアイテムの担当者は、自分が担当するアクションアイテムをチャットの履歴画像34で確認することができる。
(変形例2)
次に、図28〜図32を用いて、実施形態の変形例2の情報処理装置について説明する。実施形態の変形例2の情報処理装置においては、アクションアイテムの担当者は、参加者アイコンスタンプ35が押された前後の会議内容の閲覧ができる。
図28は、実施形態の変形例2にかかる情報処理装置のプロジェクト管理部44aが有する機能の一例を示す図である。上述の実施形態のプロジェクト管理部44が有する機能に加え、あるいは、替えて、プロジェクト管理部44aは、アクションアイテム情報生成部409a、及びアクションアイテム遷移制御部411を有する。
アクションアイテム情報生成部409aは、参加者アイコンスタンプ押下情報に、参加者アイコンスタンプ35が押下された時刻を含む会議記録の情報も加える。会議記録の情報は、電子黒板30等の会議画面を含む会議中の映像データ、または、会議中の会話等を録音した音声データ等である。アクションアイテム情報生成部409aは、参加者アイコンスタンプ35が押下された時刻を含め、その時刻前後の所定時間内のこれらの映像データまたは音声データを抜粋し、参加者アイコンスタンプ押下情報に加える。
アクションアイテム遷移制御部411は、参加者アイコンスタンプ35が押下された時刻前後の会議記録へと遷移させる。例えば、会議中または会議後に、所定の会議の会議画面を閲覧中のユーザは、アクションアイテム遷移制御部411の機能を用い、自身が担当するアクションアイテムについて討議されている会議記録を閲覧することができる。
図29は、実施形態の変形例2にかかる情報処理装置のアクションアイテム遷移制御部411が表示する遷移画面22の一例を示す図である。ユーザは、所定会議の会議画面をスマートフォン等の端末装置20で閲覧中、画面上のA.I.ボタン23を押すことで、図29に示す遷移画面22を表示させることができる。遷移画面22には、かかるユーザの参加者アイコンスタンプ35が押下された時刻がリストアップされている。ユーザが、いずれかの時刻を選択すると、その時刻の前後の会議記録を閲覧することができる。
図30は、実施形態の変形例2にかかる情報処理装置のアクションアイテム遷移制御部411が表示する会議記録閲覧画面24の一例を示す図である。図30においては、会議記録として映像データ29が提示されている。ユーザは、映像データ29上の再生ボタン26を押下することで、映像データ29を閲覧することができる。
図31は、実施形態の変形例2にかかる情報処理装置のアクションアイテム遷移制御部411が表示する会議記録閲覧画面27の他の例を示す図である。図31においては、会議記録として音声データが提示されている。ユーザは、画面上の再生ボタン28を押下することで、音声データを閲覧することができる。
図32は、実施形態の変形例2にかかる情報処理装置のアクションアイテム遷移制御部411が会議記録閲覧画面24,27へと遷移させる場合の情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
図32に示すように、ステップS61において、アクションアイテム遷移制御部411は、A.I.ボタン23が選択されたか否かを判定する。A.I.ボタン23が選択されたときは(Yes)、ステップS62において、アクションアイテム遷移制御部411は、遷移画面22を表示させる。
ステップS63において、アクションアイテム遷移制御部411は、遷移画面22上のいずれかの時刻が選択されたか否かを判定する。いずれかの時刻が選択されたときは(Yes)、ステップS64において、アクションアイテム遷移制御部411は、会議記録閲覧画面24,27を表示させる。
ステップS65において、アクションアイテム遷移制御部411は、再生ボタン26,28が押下されたか否かを判定する。再生ボタン26,28が押下されたときは(Yes)、アクションアイテム遷移制御部411は、会議記録を再生する。
以上により、アクションアイテム遷移制御部411が会議記録閲覧画面24,27へと遷移させる場合の情報処理装置の動作が終了する。なお、上述の各ステップの順番は任意に変更可能である。
実施形態の変形例2の情報処理装置においては、各アクションアイテムの担当者は、自身のアクションアイテムについて、全ての会議記録を閲覧することなく、より詳細な情報を迅速に得ることができる。
なお、上述の実施形態の情報処理装置10において、アクションアイテム通知制御部410が各アクションアイテムの担当者に送付するメールに、実施形態の変形例2のアクションアイテム情報生成部409aが作成した会議記録の保存場所のアドレスのリンクを張ってもよい。これにより、メールを受信したユーザは、自身のアクションアイテムについて討議されている会議記録を閲覧することができる。
また、上記に記載した以外にも、上述の実施形態、変形例1、および、変形例2の各々は、それぞれ任意に組み合わせることが可能である。
また、上述の情報処理装置10で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。