JP2007052082A - 非線形光学結晶の温度制御装置、波長変換光学系、及びレーザ光源 - Google Patents

非線形光学結晶の温度制御装置、波長変換光学系、及びレーザ光源 Download PDF

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Abstract

【課題】 入射する光のパルスの周波数にも応答し、高周波の温度変動を抑えることが可能な非線形光学結晶の温度制御装置を提供する。
【解決手段】 半導体レーザ光源1を駆動するパルス駆動回路2から、駆動パルスに同期した信号を取り出し、付加的な温度補償手段12により、半導体レーザ光源1からパルスレーザが放出されていないときに非線形光学結晶4を加熱し、パルスレーザが放出されているときに加熱を止めるようにしている。このようなフィードフォワード制御により、非線形光学結晶4が、半導体レーザ光源1からのレーザ光で加熱されるタイミングでは温度補償手段12からの加熱を受けず、半導体レーザ光源1からのレーザ光で加熱されないタイミングでは温度補償手段12からの加熱を受けるので、非線形光学結晶4の温度を、応答性よく、ほぼ一定に保つことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、非線形光学結晶の温度制御装置、波長変換光学系、及びレーザ光源に関するものである。
半導体レーザ光源から放出されるパルスレーザ光を、光ファイバ増幅器を用いて増幅し、さらに非線形光学結晶からなる波長変換光学系を使用して波長変換した上、加工用、医療用レーザ光源として用いる方法が、例えばWO2004/086121 A1(特許文献1)に記載されている。この際、非線形光学結晶は、入力される光の周波数の2倍の周波数の光を発生させたり、入力される2つの光の各々の周波数の和の周波数を有する光を発生させたりする。
WO2004/086121 A1
前記の周波数変換に使用される非線形光学結晶の波長変換特性は、周囲環境温度を含めた非線形光学結晶の温度に依って大きく変化することが一般に知られている。従って、通常使用する場合には、ペルチエ素子等の温度制御素子上にマウントし、温度センサにて温度検出した上で、ペルチエ素子等を制御し、それにより温度を一定状態にして使用するのが通例である。しかしながら、非線形光学結晶自体、半導体レーザ光源からの光が透過する際に、内部で光を吸収するため、局所的に発熱し、位相整合がずれるので、波長変換効率が低下するという問題点があった。一般に、前述のようなフィードバック系では、系全体の応答速度が、半導体レーザ光源からの光による温度変化に対して2桁以上遅いため、上記の様に、高速に温度変化する系での使用は、平均的な光出力及び周囲環境温度の変動に追随するのが精一杯であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、入射する光のパルスの周波数にも応答し、高周波の温度変動を抑えることが可能な非線形光学結晶の温度制御装置、及びそれを使用した波長変換光学系、レーザ光源を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための第1の手段は、非線形光学結晶の温度を、フィードバック制御により制御する第1の温度制御系と、前記非線形光学結晶にレーザ光が入射するタイミングに同期して、フィードフォワード制御する第2の温度制御系とを有することを特徴とする非線形光学結晶の温度制御装置である。
非線形光学結晶にレーザ光が入射するタイミングに同期してフィードフォワード制御する第2の温度制御系は、応答の速いものとすることができるので、入射する光のパルスの周波数にも応答し、高周波の温度変動を抑えることができる。
前記課題を解決するための第2の手段は、前記第1の手段であって、前記非線形光学結晶にレーザ光が入射するタイミングは、前記レーザ光が発振するタイミングであることを特徴とするものである。
前記課題を解決するための第3の手段は、非線形光学結晶を使用した波長変換光学系であって、前記第1の手段又は第2の手段である非線形光学結晶の温度制御装置が、少なくとも1つの非線形光学結晶に設けられていることを特徴とする波長変換光学系である。
前記課題を解決するための第4の手段は、前記レーザ光を発振するパルスレーザ発振器と、前記レーザ光を増幅する光増幅器と、波長変換光学系を有し、前記波長変換光学系が、前記第3の手段である波長変換光学系であることを特徴とするレーザ光源である。
本発明によれば、入射する光のパルスの周波数にも応答し、高周波の温度変動を抑えることが可能な非線形光学結晶の温度制御装置、及びそれを使用した波長変換光学系、レーザ光源を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態である非線形光学結晶の温度制御装置を、一つの基本波からその2倍波を発生する波長変換光学系に応用した例を示す図である。
半導体レーザ光源1は、周波数ωのパルスレーザ光を発振する。このレーザ光は、光ファイバー増幅器3で光増幅され、非線形光学結晶4を透過した後に周波数が2ωの2倍波に変換される。非線形光学結晶4の波長変換特性は温度によって変化するので、長時間の経時変化や周囲環境の温度変化に対応するために、非線形光学結晶の保持部材5を介して温度制御素子(ペルチエ素子等)11を設け、保持部材5に取り付けた温度検出素子6によって温度を検出し、検出された温度が一定となるように、フィードバック制御により温度制御し、長時間の経時変化や周囲環境の温度変化に対応させている。
すなわち、温度検出素子6からの出力を温度制御回路7の内部のローパスフィルタ8を介して、誤差検出器9に入力し設定温度と比較する。そして、検出された温度が設定温度となるように、増幅器10の出力を操作して温度制御素子にかける電圧を制御している。以上のフィードバック制御は、従来より行われている。
本手段においては、半導体レーザ光源1を駆動するパルス駆動回路2から、駆動パルスに同期した信号を取り出し、付加的な温度補償手段12により、半導体レーザ光源1からパルスレーザが発振されていないときに非線形光学結晶4を加熱し、パルスレーザが発振されているときに加熱を止めるようにしている。
半導体レーザ光源1から発振するレーザ光は超高速で非線形光学結晶4まで到達するので、半導体レーザ光源1からレーザ光が発振するタイミングと、非線形光学結晶4にレーザ光が入射するタイミングとはほぼ同一とみなせるとして、温度補償手段12は半導体レーザ光源1のパルス駆動回路2から取り出した駆動パルスにより制御している。極めて精度よく、レーザ光が非線形光学結晶4に入射するタイミングに同期して温度補償手段12を制御するには、例えぱ、半導体レーザ光源1から非線形光学結晶4に到達するのに必要な時問分だけタイミングをずらして温度補償手段12を制御するようにすればよいが、これに限定されない。
温度補償手段12としては、半導体レーザ光源1が放出するレーザ光と異なる波長のレーザを用いてもよいし、他の高速応答可能な加熱手段を用いてもよい。このようなフィードフォワード制御により、非線形光学結晶4が、半導体レーザ光源1からのレーザ光で加熱されるタイミングでは温度補償手段12からの加熱を受けず、半導体レーザ光源1からのレーザ光で加熱されないタイミングでは温度補償手段12からの加熱を受けるので、非線形光学結晶4の温度を、応答性よく、ほぼ一定に保つことができる。
この様子を図2に示す。図2において(a)は半導体レーザ光源1の発光パワーを示すものであり、(b)は、フィードフォワード制御を行わないときの、それに対応する非線形光学結晶4の温度変化を示すものである。半導体レーザ光源1の発振にほぼ応じて非線形光学結晶4の温度が変化している。
これに対して、(c)は、温度補償手段12の出力を示している。前述のように、温度補償手段12の出力タイミングは、半導体レーザ光源1の発振タイミングとほぼ逆特性になっている。(d)は、前述のフィードフォワード制御をかけたときの非線形光学結晶4の温度変化を示すもので、フィードフォワード制御の効果により、ほぼ一定の温度に保たれている。
特許文献1に示される波長変換光学系には、いくつもの非線形光学結晶を応用した波長変換素子が使用されているが、このような温度制御装置は、どの波長変換素子に用いてもよい。又、本発明の実施の形態であるレーザ光源は、特許文献1に示されるレーザ光源の波長変換光学系の、波長変換素子の一つ以上に本発明の実施の形態で示した温度制御装置を取り付けたものであるので、特許文献1を引用して、その説明を省略する。
本発明の実施の形態である非線形光学結晶の温度制御装置を、一つの基本波からその2倍波を発生する波長変換光学系に応用した例を示す図である。 本発明の実施の形態の作用を説明するための図である。
符号の説明
1…半導体レーザ光源、2…パルス駆動回路、3…光ファイバー増幅器、4…非線形光学結晶、5…保持部材、6…温度検出素子、7…温度制御回路、8…ローパスフィルタ、9…誤差検出器、10…増幅器、11…温度制御素子、12…温度補償手段

Claims (4)

  1. 非線形光学結晶の温度を、フィードバック制御により制御する第1の温度制御系と、前記非線形光学結晶にレーザ光が入射するタイミングに同期して、フィードフォワード制御する第2の温度制御系とを有することを特徴とする非線形光学結晶の温度制御装置。
  2. 前記非線形光学結晶にレーザ光が入射するタイミングは、前記レーザ光が発振するタイミングであることを特徴とする請求項1に記載の温度制御装置。
  3. 非線形光学結晶を使用した波長変換光学系であって、請求項1又は請求項2に記載の非線形光学結晶の温度制御装置が、少なくとも1つの非線形光学結晶に設けられていることを特徴とする波長変換光学系。
  4. 前記レーザ光を発振するパルスレーザ発振器と、前記レーザ光を増幅する光増幅器と、波長変換光学系を有し、前記波長変換光学系が、請求項3に記載の波長変換光学系であることを特徴とするレーザ光源。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101018278B1 (ko) * 2008-09-19 2011-03-04 전자부품연구원 파장가변 소자 패키지
JP2018159896A (ja) * 2017-03-24 2018-10-11 スペクトロニクス株式会社 波長変換方法、波長変換装置及びレーザ光源装置

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