JP2007051817A - 加熱調理器 - Google Patents

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Naoyuki Suwa
尚之 諏訪
Koji Hishiyama
弘司 菱山
健三 ▲高▼橋
Kenzo Takahashi
Toshio Koike
利男 小池
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Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】 上部の発熱体からの熱を被調理物に間接的に放射することにより、背の高い被調理物でも焦げたり焼むらを生じたりすることがなくソフトに焼き上げることができ、また、加熱室内の熱を均一化することのできる加熱調理器を提供する。
【解決手段】 前面に開口部2を有し内部に加熱室3が設けられた本体ケース1と、加熱室3を横切って上下に設けられた発熱体7a,7bと、本体ケース1の開口部2を開閉自在に覆うドア30と、上下の発熱体7a,7bの間において加熱室3に可動自在に設けられた載置皿36とを備え、上部の発熱体7aと載置皿36との間に着脱可能にオーブントレー20を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家庭で使用する加熱調理器に関するものである。
従来のオーブントースター(加熱調理器)に、本体内に上ヒータと下ヒータを配設し、この上ヒータと下ヒータ間に焼網を配設した調理庫を形成する内筐体を備え、この内筺体の前側開口部を開閉する扉体のガラスの庫内側の平面部分に格子状の遮蔽板を設け、上下ヒータからの輻射熱を遮蔽板で反射し、調理物に加えられる焼むらや温度むらが少なくなるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−51094号公報(第3頁、図1)
特許文献1のオーブントースターは、上下のヒータからの熱を庫内に均一化するために、天板や背面板を庫内側に向けて屈曲させ、また扉体のガラスの庫内側に格子状の遮蔽板を設けているが、例えば、手造りパンなどの背の高い調理物を焼く場合は、近接した上ヒータからの熱が直接放射されて加熱されるため、被調理物の上面が焦げたり、表面や内部に焼むらが生じ易かった。
また、天板や背面板の屈曲面が大きいために、これによる熱の反射が不十分で庫内の熱が均一化されないため、被調理物に焼むらが生じ、さらに、扉体のガラスに格子状の遮蔽板を設けているため、庫内の状態が見にくいという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、上部の発熱体からの熱を被調理物に間接的に放射することにより、背の高い被調理物でも焦げたり焼むらを生じたりすることがなくソフトに焼き上げることができ、また、加熱室内の熱を均一化することのできる加熱調理器を提供することを目的としたものである。
本発明に係る加熱調理器は、前面に開口部を有し内部に加熱室が設けられた本体ケースと、前記加熱室を横切って上下に設けられた発熱体と、前記本体ケースの開口部を開閉自在に覆うドアと、前記上下の発熱体の間において前記加熱室に可動自在に設けられた載置皿とを備え、前記上部の発熱体と載置皿との間に着脱可能にオーブントレーを設けたものである。
本発明によれば、オーブントレーにより上部の発熱体からの熱を被調理物に間接的に放射するようにしたので、背の高い被調理物でも焦げたり焼むらを生じたりすることがなく、ソフトに焼き上げることができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の一実施の形態に係る加熱調理器のドアを開放した状態を示す斜視図、図2は図1のドアを閉じた状態の縦断面図、図3は図1の側板と載置皿との関係を示す説明図、図4は一部を省略した図1の加熱室の分解斜視図である。
図において、1は前面側が開口された(以下、開口部2という)箱状の加熱調理器の本体ケースで、内部には加熱室3が形成されている。本体ケース1の両側壁の内側には、金属板からなり対向して設けられて加熱室3の側壁を構成する側板4a,4bが設けられており、この側板4a,4bの下部には後述の載置皿36をガイドする円弧状のガイド穴5a,5bが対向して形成され、上部には後述のオーブンプレート20が載置される支持部材であるレール6a,6bが対向して設けられている。
7aは碍子8に支持され、加熱室3を横切って両側壁4a,4bの間に設置された発熱体である上ヒータ、7bは同じく下ヒータである。なお、11は本体ケース1の側壁の下部に設けた冷却口、12は本体ケース1の下面に設けた脚部である。
15は加熱室3に向って屈曲された複数の小面(図には5つの小面からなる場合が示してある)からなり、本体ケース1の天壁と上ヒータ7aとの間に設置された金属板からなる加熱室3の天板である。16は加熱室3に向って屈曲された複数の小面(図には7つの小面からなる場合が示してある)からなり、本体ケース3の後壁側に設置された金属板からなる背面板で、その上端部は天板15に連結される。なお、天板15と背面板16は一体に形成してもよい。
17は本体ケース1の底面に沿ってスライドし、挿脱自在に装着されたトレーで、パン屑等を集積する凹部18が形成されており、前面側には手掛け19が設けられている。
20は金属板からなり、加熱室3の側板4a,4bに設けたレール6a,6b上に載置されるオーブントレーで、図5に示すように、熱変形を防止するための熱変形防止手段である凹部21が形成されており、前面側には手掛け22が設けられている。なお、このオーブントレー20の前後方向の長さは、加熱室3の奥行より短く形成されている。
30は開口部2の下端部において、本体ケース1に開閉自在に支持されたドアで、枠体31の窓穴には加熱室3内を透視できるガラス板32が設けられており、枠体31の前面側上部にはハンドル33が設けられている。34a,34bは枠体31の後面側下部に設けられて、後述の載置皿36を保持する一対の止め具で、それぞれ上方に開口する係止部35が設けられている。
36は調理物を載置する例えば格子状の載置皿で、両側の中央部近傍には側板4a,4bに設けたガイド穴5a,5bにスライド自在に挿入される支持腕37a,37bが設けられており、前面側には取っ手38が設けられている。
この載置皿36は、前面側の両側がドア30の止め具34a,34bの係止部35に係止されており、また、図3に示すように、側板4a,4bと本体ケース1の側壁との間において、側板4a,4bの本体ケース1側に設けた支持軸9a,9b(9aは図示せず)と、ガイド穴5a,5bに挿入された支持腕37a,37bとの間に介装されたばね10により常時後方に付勢されており、このばね10は、ドア30の閉じる方向への付勢力も備えている。なお、載置皿36の形状は図示の格子状に限定するものではなく、例えば、網状、簀子状等適宜形状のものを使用することができる。
40は本体ケース1の前面側において、開口部2の一方の側に設けられた操作部で、温度制御用つまみ41、タイマーつまみ42等が設けられている。
次に、上記のように構成した本実施の形態の作用について説明する。なお、加熱調理器の電源コード(図示せず)は、電源コンセントに接続されているものとする。
先ず、図1に示すように、ドア30を開放し、開口部2からオーブントレー20を挿入し、側板4a,4bに設けたレール6a,6b上に載置する。ついで、被加熱物50a,50b(図には、背の高い手造りパンの場合が示してある)を開口部2から挿入して載置皿36上に載置する。このとき、オーブントレー20の前端部とドア30との間、及び後端部と背面板16との間には、それぞれすき間g1,g2が形成される。ついで、ドア30を閉じ、操作部40の温度制御用つまみ41を操作して被加熱物50a,50bに対応した温度に設定し、上下のヒータ7a,7bに通電する。
これにより上下のヒータ7a,7bが発熱し、上ヒータ7aからの熱の大部分はオーブントレー20によって吸収され、オーブントレー20を加熱し、その輻射熱によって被加熱物50a,50bが加熱され、一部の熱は背面板16に当って反射する。また、下ヒータ6bからの熱は被加熱物50a,50bを下から加熱し、一部は背面板16によって反射する。さらに、オーブントレー20の上下の熱は、オーブントレー20の前後に形成されたすき間g1,g2により対流が促進され、かつ背面板16の小面により反射する。
これらにより加熱室3内の熱(温度)が均一化され、被加熱物50a,50bは均一に加熱されて焼きむらなく均一に焼き上げられる。特に、背の高い被加熱物の場合は、その上部に上ヒータ7aからの熱が直接当ることがないので、焼けすぎたり焦げたりすることがなく、均一かつソフトに焼上げることができる。
なお、このオーブントレー20は、使用しないときは例えばトレー17の凹部18に収容され保管される。
図6,図7はオーブントレーの他の例を示す説明図である。
図6のオーブントレー20は、手掛け22と平行に左右方向に熱変形防止手段である複数の凹溝23を設けたもので、これによりオーブントレー20の熱変形を防止すると共に、輻射熱の放射面積を大きくすることができる。なお、この凹溝23は手掛け22と直交する方向に設けてもよく、あるいは左右方向及びこれと直交する方向にクロスして設けてもよい。
また、図7のオーブントレー20は前後方向のほぼ中央部(オーブントレー20をレール6a,6b上にセットしたときに、上ヒータ7aに対応する位置)に、手掛け22と平行に両端部に開口する熱変形防止手段である断面ほぼ半円状の溝状凹部24を設けたものである。この溝状凹部24は、図8に示すように、上ヒータ7aとほぼ同心円状に形成することが望ましい。25は溝状凹部24の両側の平坦部に設けた複数の通気穴である。
上記のように構成したオーブントレー20においては、下面に溝状凹部24が突出しているため、側板4a,4bに設けたレール6a,6bに開口部2側からスライドさせて挿入することができない。それで、レール6a,6bを2分割してオーブントレー20を上からレール6a,6b上に挿入し、平坦部をレール6a,6b上に載置して、溝状凹部24を分割したレール6a,6bの間に位置させるようにすればよい。
本例においても、オーブントレー20が上ヒータ7aからの熱を吸収して加熱され、その輻射熱により被加熱物を加熱するので、被加熱物が焦げたり焼むらを生じたりすることがなく、ソフトに焼き上げることができ、溝状凹部24を設けたことによりオーブントレー20が熱変形することもなく、放熱面積を大きくすることができる。そして、オーブントレー20に設けた通気穴25により上下の熱が対流し、また、天板15や背面板16の屈曲面を小さくして小面を多数形成することにより熱が十分反射するようにしたので、加熱室3内の熱(温度)を均一化することができる。さらに、溝状凹部24を上ヒータ7aとほぼ同心円状に形成することにより、オーブントレー20を上ヒータ7aに近接してセットできるので、加熱室3(特に上下方向)を大きくすることができる。
上記の説明では、オーブントレーの熱変形を防止するための熱変形防止手段に、複数の凹溝23又は溝状凹部24を設けた場合を示したが、これに限定するものではなく、例えばリブを設けるなど、熱変形を防止できるものであれば他の構造であってもよい。
図9は本発明に係る加熱調理器による被加熱物の他の加熱例を示す説明図である。なお、図2の加熱調理器と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本例の場合は、オーブントレー20を使用せず、上下のヒータ7a,7bから被加熱物50cに直接熱を放射するようにしたものである。
本例によれば、上下のヒータ7a,7bからの熱は、被加熱物50cに直接放射されると共に、一部の熱は背面板16に当って反射するので、加熱室3内の熱(温度)を均一化することができる。このため、例えば、トーストの如き薄く表面積の大きい被加熱物の場合、特に有効である。
なお、本例において、図9に示すように、天板15や背面板16の加熱室3側の面に、例えば、四角錐状や半球状などの多数の突部16aを設けて、上下のヒータ7a,7bからの熱を乱反射させるようにすれば、加熱室3内の熱をより均一化することができる。
本発明の一実施の形態に係る加熱調理器のドアを開放した状態を示す斜視図である。 図1のドアを閉じた状態を示す断面図である。 図1の側板と載置皿との関係を示す説明図である。 一部を省略した図1の加熱室の分解斜視図である。 図1のオーブントレーの斜視図である。 オーブントレーの他の例の断面図である。 オーブントレーのさらに他の例の断面図である。 図7のオーブントレーの断面図である。 本発明の加熱調理器による他の加熱例の説明図である。
符号の説明
1 加熱調理器の本体ケース、2 開口部、3 加熱室、4a,4b 側板、5a,5b ガイド穴、6a,6b レール、7a 上ヒータ、7b 下ヒータ、15 天板、16 背面板、17 トレー、20 オーブントレー、21 凹部、23 凹溝、24 溝状凹部、30 ドア、36 載置皿、40 操作部、50a,50b,50c 被加熱物。

Claims (5)

  1. 前面に開口部を有し内部に加熱室が設けられた本体ケースと、前記加熱室を横切って上下に設けられた発熱体と、前記本体ケースの開口部を開閉自在に覆うドアと、前記上下の発熱体の間において前記加熱室に可動自在に設けられた載置皿とを備え、
    前記上部の発熱体と載置皿との間に着脱可能にオーブントレーを設けたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記加熱室の両側面に、前記オーブントレーを支持する支持部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記オーブントレーに熱変形防止手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の加熱調理器。
  4. 前記オーブントレーに複数の通気穴を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 前記加熱室を形成する壁面とオーブントレーとの間にすき間を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016055045A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 ホシザキ電機株式会社 フライヤー

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