JP2007050836A - 船外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 船外機の外殻を構成するケースの鋳造作業が容易にできるようにし、かつ、船外機の組立作業が容易にできるようにする。
【解決手段】 船外機5は、船体3側に支持可能とされるケース10と、ケース10下端部の内部空間12に収容され、ほぼ水平な第1軸心13回りに回転可能とされるプロペラ軸16と、ほぼ垂直な第2軸心31回りに回転可能とされるドライブ軸34と、ドライブ軸34の下端部に支持される駆動ギヤ37と、プロペラ軸16に連結されて駆動ギヤ37に噛合する従動ギヤ39とを備える。ケース10を上、下ケース42,43に分断し、これら上、下ケース42,43を互いに着脱可能に結合する。上ケース42、ドライブ軸34、および駆動ギヤ37を一体的に組み合わせた組み合わせ体73とし、この組み合わせ体73における上ケース42と、下ケース43とを互いに着脱可能とする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、船体に支持されるケースを上、下ケースに分断し、上ケースと駆動側部材との組み合わせ体における上記上ケースと、上記下ケースとを互いに着脱可能とした船外機に関するものである。
上記船外機には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、上記船外機は、ほぼ垂直方向に延びて船体側に支持可能とされる鋳造製ケースと、このケース上端部に支持されるエンジンと、上記ケース下端部の内部空間に収容され、ほぼ水平な第1軸心回りに回転可能となるよう上記ケースに支持されるプロペラ軸と、このプロペラ軸に支持されるプロペラと、ほぼ垂直な第2軸心回りに回転可能となるよう上記ケースに支持されて、その上端部が上記エンジンに連動連結されるドライブ軸と、上記内部空間に収容され、上記ドライブ軸の下端部に支持される駆動ギヤと、上記内部空間に収容され、上記プロペラ軸に連結されて上記駆動ギヤに噛合する従動ギヤとを備え、上記ケースを上、下ケースに分断し、これら上、下ケースを互いに着脱可能に結合されている。
上記上ケースには、上記ドライブ軸の上部が支持され、上記下ケースには、上記プロペラ軸、ドライブ軸の下部、駆動ギヤ、および従動ギヤがそれぞれ支持されている。また、上記ドライブ軸の下端部と、この下端部に支持された駆動ギヤとは上記内部空間の上部内面に形成された凹所に収容されている。
上記ケースは、一般に、ダイカスト鋳造される。そして、この鋳造作業時には、通常、まず、外型の内部に上記内部空間に対応する中子と、上記凹部に対応するルーズピースと呼ばれる一種の捨て中子とが設置されて鋳型が造型される。次に、この鋳型に対し溶湯の鋳込みがなされ、その後、冷却固化されて、上記外型から上記両中子と共に鋳物が取り出される。次に、この鋳物の内部から上記両中子が取り出される。このようにして、上記ケースの鋳造作業が行われる。
一方、上記船外機の組立作業時には、通常、まず、上記上、下ケースが互いに結合されると共に、これら上、下ケースにドライブ軸が組み付けられる。次に、上記ケース下端部の内部空間を通し、上記駆動ギヤが上記凹所に嵌入されると共に、上記ドライブ軸の下端部に組み付けられる。次に、互いに組み付けられたプロペラ軸と従動ギヤとが上記内部空間に嵌入させられ、上記駆動、従動ギヤが互いに噛合するよう上記プロペラ軸が上記ケースの下端部に支持される。このようにして、上記船外機の組立作業が行われる。
特開平8−34394号公報
ところで、上記ケースの鋳造作業において、外型の内部への中子の設置作業や、鋳物の内部からの上記中子の取り出し作業については、ロボットなどにより機械的にすることが可能である。しかし、上記捨て中子の設置作業や取り出し作業については熟練を要するために、機械化は困難であり、このため、これら作業は煩雑な手作業によることとされ、これにより、上記ケースの鋳造作業は煩雑となっている。
一方、上記ケース下端部の内部空間は狭いものである。このため、上記船外機の組立作業において、上記内部空間を通して凹所に駆動ギヤを嵌入させ、かつ、この駆動ギヤをドライブ軸の下端部に組み付けるという作業は煩雑である。この結果、上記船外機の組立作業は煩雑となっている。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、船外機の外殻を構成するケースの鋳造作業が容易にできるようにし、かつ、船外機の組立作業が容易にできるようにすることである。
請求項1の発明は、ほぼ垂直方向に延びて船体3側に支持可能とされるケース10と、上記ケース10下端部の内部空間12に収容され、ほぼ水平な第1軸心13回りに回転可能となるよう上記ケース10に支持されるプロペラ軸16と、ほぼ垂直な第2軸心31回りに回転可能となるよう上記ケース10に支持されて、その上端部がエンジン11に連動連結されるドライブ軸34と、上記内部空間12に収容され、上記ドライブ軸34の下端部に支持される駆動ギヤ37と、上記内部空間12に収容され、上記プロペラ軸16に連結されて上記駆動ギヤ37に噛合する従動ギヤ39とを備え、上記ケース10を上、下ケース42,43に分断し、これら上、下ケース42,43を互いに着脱可能に結合した船外機において、
上記上ケース42、ドライブ軸34、および駆動ギヤ37を一体的に組み合わせた組み合わせ体73とし、この組み合わせ体73における上記上ケース42と、上記下ケース43とを互いに着脱可能としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、下方に向かって突出し、その内部に上記駆動ギヤ37を収容する円筒状突起59を上記上ケース42の下部に形成し、上記内部空間12の一部を構成して上記円筒状突起59と共に上記駆動ギヤ37を嵌入させる円形孔61を上記下ケース43に形成したものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明に加えて、上記駆動、従動ギヤ37,39を互いに同形同大としたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明に加えて、上記プロペラ軸16の軸方向を前後方向とした場合において、上記上、下ケース42,43を互いに結合させる前、後締結具63,64を設け、前締結具63を上記円形孔61の前方に配置し、後締結具64を上記円形孔61の後方に配置したものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、ほぼ垂直方向に延びて船体側に支持可能とされるケースと、このケース下端部の内部空間に収容され、ほぼ水平な第1軸心回りに回転可能となるよう上記ケースに支持されるプロペラ軸と、ほぼ垂直な第2軸心回りに回転可能となるよう上記ケースに支持されて、その上端部がエンジンに連動連結されるドライブ軸と、上記内部空間に収容され、上記ドライブ軸の下端部に支持される駆動ギヤと、上記内部空間に収容され、上記プロペラ軸に連結されて上記駆動ギヤに噛合する従動ギヤとを備え、上記ケースを上、下ケースに分断し、これら上、下ケースを互いに着脱可能に結合した船外機において、
上記上ケース、ドライブ軸、および駆動ギヤを一体的に組み合わせた組み合わせ体とし、この組み合わせ体における上記上ケースと、上記下ケースとを互いに着脱可能としている。
このため、上記従来の技術では、上記内部空間の上部内面に形成された凹所に上記ドライブ軸の下端部とこの下端部に支持された駆動ギヤとが収容されているが、上記構成によれば、上記凹所に相当する部分において、上記ケースが上、下ケースに分断され、上記下ケースの内部空間において上記凹所に相当する部分は、この下ケースの外部に開放されている。
よって、上記内部空間の内面に凹所は存在しないことから、上記ケースの下ケースを鋳造製とする場合、この下ケースの鋳造作業において、上記凹所に対応する捨て中子を鋳型に設けることは不要であり、また、これに伴い、上記鋳型における捨て中子の設置作業や、鋳物からの取り出し作業も不要である。この結果、上記ケースの鋳造作業が容易にできる。
また、上記構成によれば、船外機の組立作業において、まず、広い作業空間のところで、上記上ケース、ドライブ軸、および駆動ギヤを一体的に組み合わせて組み合わせ体を形成し、次に、この組み合わせ体における上ケースと、上記下ケースとを互いに結合させればよい。
よって、上記船外機の組立作業において、従来の技術のように狭い内部空間を通して、この内部空間の内面に形成された凹所に上記駆動ギヤを嵌入させ、かつ、この駆動ギヤを上記ドライブ軸の下端部に組み付けるという煩雑な作業は不要となる。この結果、上記船外機の組立作業が容易にできる。
請求項2の発明は、下方に向かって突出し、その内部に上記駆動ギヤを収容する円筒状突起を上記上ケースの下部に形成し、上記内部空間の一部を構成して上記円筒状突起と共に上記駆動ギヤを嵌入させる円形孔を上記下ケースに形成している。
このため、上記船外機の組立作業において、上記したように組み合わせ体における上ケースと、上記下ケースとを互いに結合させるに先立って、上記円筒状突起を円形孔に密に嵌入させるようにすれば、上記駆動ギヤと、上記下ケースに支持される従動ギヤとの相対的な位置決めが自動的に精度よくでき、これら駆動ギヤと従動ギヤの噛合が精度よく達成される。よって、上記船外機の組立作業において、上記駆動ギヤと従動ギヤとの噛合の精度に留意しないで済む分、上記船外機の組立作業が、より容易にできる。
請求項3の発明は、上記駆動、従動ギヤを互いに同形同大としている。
このため、上記船外機の部品点数の種類を少なくできて、これらの部品管理が容易となる。よって、この点でも上記船外機の組立作業が更に容易となる。
請求項4の発明は、上記プロペラ軸の軸方向を前後方向とした場合において、上記上、下ケースを互いに結合させる前、後締結具を設け、前締結具を上記円形孔の前方に配置し、後締結具を上記円形孔の後方に配置している。
このため、上記ケースにおける上、下ケースの結合部分の幅寸法が上記前、後締結具によって大きくさせられるということは防止される。よって、上記ケースの幅寸法を小さく抑制できて、船の推進時の抵抗を小さくできる。
本発明の船外機に関し、船外機の外殻を構成するケースの鋳造作業が容易にできるようにし、かつ、船外機の組立作業が容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、船外機は、ほぼ垂直方向に延びて船体側に支持可能とされるケースと、このケース上端部に支持されるエンジンと、上記ケース下端部の内部空間に収容され、ほぼ水平な第1軸心回りに回転可能となるよう上記ケースに支持されるプロペラ軸と、このプロペラ軸に支持されるプロペラと、ほぼ垂直な第2軸心回りに回転可能となるよう上記ケースに支持されて、その上端部が上記エンジンに連動連結されるドライブ軸と、上記内部空間に収容され、上記ドライブ軸の下端部に支持される駆動ギヤと、上記内部空間に収容され、上記プロペラ軸に連結されて上記駆動ギヤに噛合する従動ギヤとを備えている。
上記ケースは上、下ケースに分断され、これら上、下ケースは互いに着脱可能に結合される。この下ケースは鋳造製とされている。上記上ケース、ドライブ軸、および駆動ギヤは一体的に組み合わされた組み合わせ体とされ、この組み合わせ体における上記上ケースと、上記下ケースとは互いに着脱可能とされている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1において、符号1は、水面2上に浮かべられる船で、矢印Frは、この船1の推進方向の前方を示している。
上記船1は、船体3と、この船体3側に設けられた水平板4に支持される船外機5とを備えている。この船外機5は、推進力を生じて上記船体3を前方に推進可能とさせる船外機本体7と、この船外機本体7を上記水平板4に支持させるブラケット8とを備えている。
図1−7において、上記船外機本体7は、ほぼ垂直方向に延びて上記ブラケット8により船体3側に支持可能とされるアルミニウム合金製の鋳造製ケース10と、このケース10上端部側に支持されるエンジン11と、上記ケース10下端部の内部空間12に収容され、船体3の長手方向に延びるほぼ水平な第1軸心13回りに回転可能となるよう前、後軸受14,15により上記ケース10に支持されるプロペラ軸16と、上記ケース10下端部から後方に突出した上記プロペラ軸16の後部に締結具17により支持されるプロペラ18と、上記第1軸心13上で、上記ケース10下端部の内部空間12における後端内周面と上記プロペラ軸16の外周面との間に介設される円環形状のシール体19とを備えている。
上記エンジン11は4サイクル単気筒の空冷式内燃機関である。このエンジン11は、軸心22がほぼ垂直であるクランク軸23を支持するクランクケース24と、このクランクケース24の下端開口を閉じるようこのクランクケース24に取り付けられ潤滑油25を貯留するオイルパン26とを備えている。このオイルパン26に上記クランク軸23の下端部が軸受27により支持されている。
また、上記船外機本体7は、上記ケース10の長手方向中途部の内部空間30に収容され、ほぼ垂直な第2軸心31回りに回転可能となるよう上、下軸受32,33により上記ケース10に支持されるドライブ軸34と、上記ケース10の上端部とエンジン11との間に介設され、上記ドライブ軸34を上記クランク軸23の下端部に連動連結させる遊星歯車式の減速装置35と、上記ケース10下端部の内部空間12に収容され、上記ドライブ軸34の下端部にスプライン歯36により嵌合支持されるベベルギヤ式の駆動ギヤ37と、上記内部空間12に収容され、上記プロペラ軸16の前端部(自由端部)にスプライン歯38により嵌合連結される従動ギヤ39とを備えている。
上記第2軸心31は上記クランク軸23の軸心22と同軸であり、かつ、上記第1軸心13と互いに直交している。また、上記駆動ギヤ37と従動ギヤ39とは互いに同形同大とされ、互換性を有している。
上記ケース10は、上、下ケース42,43に分断されている。上ケース42は、その長手方向の中途部を構成してほぼ垂直方向に延びる押し出し成形品44と、この押し出し成形品44の上端部に結合具45により結合される上部材46と、上記押し出し成形品44の下端部に結合具47により結合される下部材48とを備えている。
より具体的には、上記押し出し成形品44はアルミニウム合金製で、上、下部材46,48はアルミニウム合金の鋳造製とされ、上記各結合具45,47はリベットである。上記押し出し成形品44は、その長手方向の各部横断面が船1の長手方向に長い楕円筒形状をなしている。上記押し出し成形品44の下部は水面2下に没入される。
上記上部材46は、上記第2軸心31上に位置し、上記ブラケット8により船体3側に支持される円筒形状の上部材本体51と、この上部材本体51の上端部に一体的に形成される外向きフランジ52と、上記上部材本体51の下端部に一体的に形成される外向きフランジ53と、この外向きフランジ53の下面から下方に向かって一体的に突出し、上記押し出し成形品44の上端部内側に密に嵌合して、この押し出し成形品44に対し上記結合具45により結合される筒形状部54とを備えている。
上記外向きフランジ52は上記減速装置35を介しクランクケース24側と互いに締結具55により結合されている。また、上記押し出し成形品44の上端部と筒形状部54との間には液状のシール材が介設されている。上記押し出し成形品44の上端面は、上記外向きフランジ53の下面に当接し、上記押し出し成形品44の上端部は、その上方から上記外向きフランジ53により覆われている。
上記下部材48の上部には、上方に向かって突出し、上記押し出し成形品44の下端部内側に密に嵌合してこの押し出し成形品44に上記結合具47により結合される筒形状部57が形成されている。また、上記押し出し成形品44の下端部と筒形状部57との間には液状のシール材が介設されている。上記下部材48の下部には、前、後フランジ58が形成され、また、上記第2軸心31上で上記フランジ58側から下方に向かって突出する円筒状突起59が一体的に形成されている。この円筒状突起59の内部に、上記駆動ギヤ37の少なくとも一部である上部が収容され、上記ドライブ軸34の下端部が上記駆動ギヤ37と共に上記下軸受33により上記円筒状突起59に支持されている。
上記下ケース43は、アルミニウム合金の鋳造製とされ、上記ケース10下端部を構成している。上記下ケース43には、その内部空間12にプロペラ軸16と従動ギヤ39とが収容されて、上記プロペラ軸16が支持されている。上記下ケース43には、上記第2軸心31上に上記内部空間12の一部を構成する円形孔61が形成されている。この円形孔61には、上記円筒状突起59と共に駆動ギヤ37が嵌脱可能に嵌入されている。この場合、駆動ギヤ37の下部は、上記下ケース43の内部空間12に収容される。また、上記円筒状突起59と円形孔61とは密に嵌合し、上記第2軸心31上で、上記円筒状突起59の外周面と円形孔61の内周面との間には円環形状のシール体62が介設されている。
上記プロペラ軸16の軸方向を前後方向とした場合において、上記上、下ケース42,43を互いに結合させる前、後締結具63,64が設けられている。具体的には、上記上ケース42の前、後フランジ58が上記前、後締結具63,64によって下ケース43の上面に結合されている。平面視で、上記前、後締結具63,64は、上記第1軸心13上に配置され、前締結具63は上記円形孔61の前方近傍に配置され、後締結具64は上記円形孔61の後方近傍に配置されている。
上記上ケース42の押し出し成形品44の下端部、結合具47、下部材48、下ケース43の上部、および前、後締結具63,64に全体的に外嵌されて、これらを保護するゴム製のカバー体66が設けられている。
上記プロペラ18は、上記第1軸心13上で上記プロペラ軸16に外嵌し、このプロペラ軸16に上記締結具17により締結されて支持される円筒状ボス部68と、このボス部68から径方向外方に向けて突設されるプロペラ羽根69とを備えている。上記前、後軸受14,15は、上記駆動ギヤ37の歯部よりも後側に配置され、上記後軸受15の少なくとも一部分が上記ボス部68の前端部に内嵌されている。
上記下ケース43に対し、上記後軸受15が相対的に前方移動することを阻止する第1ストッパ70が設けられている。この第1ストッパ70は上記内部空間12の内周面に一体的に突設される環状突起であり、上記第1ストッパ70に上記後軸受15のアウタレースの前面が当接することにより、この後軸受15の前方移動が阻止される。上記後軸受15に対し上記プロペラ軸16が相対的に前方移動することを阻止する第2ストッパ71が設けられている。この第2ストッパ71は、上記プロペラ軸16の軸方向中途部の外周面に一体的に突設される環状突起であり、上記後軸受15のインナレースの後面に上記第2ストッパ71が当接することにより、この第2ストッパ71の前方移動が阻止される。
上記従動ギヤ39を支持した上記プロペラ軸16の一部分である前端部の外径よりも、上記シール体19の内径が、より大きくされている。
図4,7,8にて示すように、上記上ケース42、ドライブ軸34、および駆動ギヤ37は、一体的に組み合わされた組み合わせ体73とされている。一方、上記下ケース43、プロペラ軸16、プロペラ18、および従動ギヤ39は、一体的に組み合わされた他の組み合わせ体74とされている。そして、上記組み合わせ体73における上ケース42と、上記他の組み合わせ体74における下ケース43とが上記前、後締結具63,64により互いに固着可能(図4,7)、離脱可能(図8)とされている。
そして、上記船外機5のエンジン11を駆動させると、このエンジン11の駆動力は、上記減速装置35で減速された後、ドライブ軸34、駆動ギヤ37、従動ギヤ39、およびプロペラ軸16を介しプロペラ18に伝達され、船1が前方に推進させられる。この場合、上記下ケース43に対しプロペラ軸16は前方移動しようとするが、この前方移動は、上記後軸受15、および第1、第2ストッパ70,71により阻止される。
上記構成によれば、上ケース42、ドライブ軸34、および駆動ギヤ37を一体的に組み合わせた組み合わせ体73とし、この組み合わせ体73における上記上ケース42と、上記下ケース43とを互いに着脱可能としている。
このため、上記従来の技術では、上記内部空間の上部内面に形成された凹所に上記ドライブ軸の下端部とこの下端部に支持された駆動ギヤとが収容されているが、上記構成によれば、上記凹所に相当する部分において、上記ケース10が上、下ケース42,43に分断され、上記下ケース43の内部空間12において上記凹所に相当する部分は、この下ケース43の外部に開放されている。
よって、上記内部空間12の内面に凹所は存在しないことから、上記ケース10の下ケース43の鋳造作業において、上記凹所に対応する捨て中子を鋳型に設けることは不要であり、また、これに伴い、上記鋳型における捨て中子の設置作業や、鋳物からの取り出し作業も不要である。この結果、上記ケース10の鋳造作業が容易にできる。
また、上記構成によれば、船外機5の組立作業において、まず、広い作業空間のところで、上記上ケース42、ドライブ軸34、および駆動ギヤ37を一体的に組み合わせて組み合わせ体73を形成し、次に、この組み合わせ体73における上ケース42と、上記下ケース43とを互いに結合させればよい。
よって、上記船外機5の組立作業において、従来の技術のように狭い内部空間12を通して、この内部空間12の内面に形成された凹所に上記駆動ギヤ37を嵌入させ、かつ、この駆動ギヤ37を上記ドライブ軸34の下端部に組み付けるという煩雑な作業は不要となる。この結果、上記船外機5の組立作業が容易にできる。
また、前記したように、下方に向かって突出し、その内部に上記駆動ギヤ37を収容する円筒状突起59を上記上ケース42の下部に形成し、上記内部空間12の一部を構成して上記円筒状突起59と共に上記駆動ギヤ37を嵌入させ、かつ、上記円筒状突起59を密に嵌入させる円形孔61を上記下ケース43に形成している。
このため、上記船外機5の組立作業において、上記したように組み合わせ体73における上ケース42と、上記下ケース43とを互いに結合させるに先立って、上記円筒状突起59を円形孔61に密に嵌入させれば、上記駆動ギヤ37と、上記下ケース43に支持される従動ギヤ39との相対的な位置決めが自動的に精度よくでき、これら駆動ギヤ37と従動ギヤ39の噛合が精度よく達成される。よって、上記船外機5の組立作業において、上記駆動ギヤ37と従動ギヤ39との噛合の精度に留意しないで済む分、上記船外機5の組立作業が、より容易にできる。
また、前記したように、駆動、従動ギヤ37,39を互いに同形同大としている。
このため、上記船外機5の部品点数の種類を少なくできて、これらの部品管理が容易となる。よって、この点でも上記船外機5の組立作業が更に容易となる。
また、前記したように、プロペラ軸16の軸方向を前後方向とした場合において、上、下ケース42,43を互いに結合させる前、後締結具63,64を設け、前締結具63を上記円形孔61の前方に配置し、後締結具64を上記円形孔61の後方に配置している。
このため、上記ケース10における上、下ケース42,43の結合部分の幅寸法が上記前、後締結具63,64によって大きくさせられるということは防止される。よって、上記ケース10の幅寸法を小さく抑制できて、船1の推進時の抵抗を小さくできる。
なお、以上は図示の例によるが、上記下ケース43は全体的に一体的なものであってもよい。
船外機の側面図である。 船外機の側面上部断面図である。 船外機の側面中途部断面図である。 船外機の側面下部断面図である。 上ケースの上側の外向きフランジの底面図である。 上ケースにおける押し出し成形品と上部材との結合部横断面図である。 船外機の下部平面図である。 組み合わせ体と他の組み合わせ体との展開図である。
符号の説明
1 船
3 船体
5 船外機
10 ケース
11 エンジン
12 内部空間
13 第1軸心
16 プロペラ軸
18 プロペラ
31 第2軸心
34 ドライブ軸
37 駆動ギヤ
39 従動ギヤ
42 上ケース
43 下ケース
59 円筒状突起
61 円形孔
62 シール体
63 前締結具
64 後締結具
73 組み合わせ体
74 他の組み合わせ体

Claims (4)

  1. ほぼ垂直方向に延びて船体側に支持可能とされるケースと、このケース下端部の内部空間に収容され、ほぼ水平な第1軸心回りに回転可能となるよう上記ケースに支持されるプロペラ軸と、ほぼ垂直な第2軸心回りに回転可能となるよう上記ケースに支持されて、その上端部がエンジンに連動連結されるドライブ軸と、上記内部空間に収容され、上記ドライブ軸の下端部に支持される駆動ギヤと、上記内部空間に収容され、上記プロペラ軸に連結されて上記駆動ギヤに噛合する従動ギヤとを備え、上記ケースを上、下ケースに分断し、これら上、下ケースを互いに着脱可能に結合した船外機において、
    上記上ケース、ドライブ軸、および駆動ギヤを一体的に組み合わせた組み合わせ体とし、この組み合わせ体における上記上ケースと、上記下ケースとを互いに着脱可能としたことを特徴とする船外機。
  2. 下方に向かって突出し、その内部に上記駆動ギヤを収容する円筒状突起を上記上ケースの下部に形成し、上記内部空間の一部を構成して上記円筒状突起と共に上記駆動ギヤを嵌入させる円形孔を上記下ケースに形成したことを特徴とする請求項1に記載の船外機。
  3. 上記駆動、従動ギヤを互いに同形同大としたことを特徴とする請求項1に記載の船外機。
  4. 上記プロペラ軸の軸方向を前後方向とした場合において、上記上、下ケースを互いに結合させる前、後締結具を設け、前締結具を上記円形孔の前方に配置し、後締結具を上記円形孔の後方に配置したことを特徴とする請求項3に記載の船外機。
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