JP2007046822A - 空調機設置工事支援装置および空調機設置工事支援プログラム - Google Patents

空調機設置工事支援装置および空調機設置工事支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、複数の空調機が汎用ネットワークを介して集中管理機器に接続されている空調システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、空調機が正しく設置されているか否かを確認することができる空調機設置工事支援装置および空調機設置工事支援プログラムを提供することにある。
【解決手段】 空調機設置工事支援装置7は、汎用ネットワーク接続手段47、設計情報取得手段47,79、通信確立手段74d,74e、冷媒系統情報取得手段74e、機種情報取得手段74e、第1情報対応付け手段74e、および対応付け関係判定手段74eを備える。対応付け関係判定手段は、第1情報対応付け手段により生成された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係が、設計情報取得手段により取得された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係と一致するか否かを判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の空調機が汎用ネットワークにより通信接続されている空調システムにおいて、空調機の設置工事が適切に行われているかを簡便に確認することができる空調機設置工事支援装置および空調機設置工事支援プログラムに関する。
近年、複数の空調機をイーサネット(登録商標)等の汎用ネットワークを介して集中管理機器に通信接続した空調システムが提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。ところで、ビル等の比較的大きな建造物に上述したような空調システムを設置工事する場合、サービスエンジニア等は、空調機の設置工事完了後に、空調機にIPアドレス等の識別情報を付与したり、冷媒系統の情報を集中管理機器に入力したり、集中管理機器において空調機の識別情報、冷媒系統情報、および空調機の設置場所情報などを互いに対応付け処理したり、空調機が設計通りに正しく行われれているか否かを確認したりする作業が必要となる。ここで、空調機にIPアドレス等の識別情報を付与したり、冷媒系統の情報を中央管理機器に入力したり、集中管理機器において空調機の識別情報、冷媒系統情報、および空調機の設置場所情報などを互いに対応付け処理したりする処理については、例えば、下記の特許文献2、3、および4等に示される技術により実現することが可能である。
特開2005−44369号公報 特開2000−320880号公報 特開2004−353948号公報 特開2003−227644号公報
しかし、現状、空調機が設計通りに正しく行われれているか否かを確認する作業については、サービスエンジニア等が多大な労力を払って行っている。本発明の課題は、複数の空調機が汎用ネットワークを介して集中管理機器に接続されている空調システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、空調機が正しく設置されているか否かを確認することができる空調機設置工事支援装置および空調機設置工事支援プログラムを提供することにある。
第1発明に係る空調機設置工事支援装置は、汎用ネットワーク接続手段、設計情報取得手段、通信確立手段、冷媒系統情報取得手段、機種情報取得手段、第1情報対応付け手段、および対応付け関係判定手段を備える。汎用ネットワーク接続手段は、複数の空調機を接続する汎用ネットワークに接続可能である。なお、ここにいう「汎用ネットワーク」とは、イーサネット等、空調機以外の設備機器やOA機器なども接続可能である汎用的なネットワークである。設計情報取得手段は、設計情報を取得する。なお、この設計情報には、互いに対応付けられた複数の空調機の設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報が含まれる。通信確立手段は、複数の空調機それぞれとの汎用ネットワークを介した通信を確立するための手段である。冷媒系統情報取得手段は、複数の空調機を動作させることにより冷媒系統情報を取得する。機種情報取得手段は、複数の空調機それぞれから機種情報を取得する。第1情報対応付け手段は、設置位置情報、機種情報取得手段により取得された機種情報、および冷媒系統情報取得手段により取得された冷媒系統情報を互いに対応付ける。対応付け関係判定手段は、第1情報対応付け手段により生成された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係が、設計情報取得手段により取得された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係と一致するか否かを判定する。
この空調機設置工事支援装置では、対応付け関係判定手段が、第1情報対応付け手段により生成された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係が、設計情報取得手段により取得された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係と一致するか否かを判定する。このため、サービスエンジニア等は、空調機設置工事支援装置を利用すれば、大きな負担がかかることなく、簡便に、空調機が正しく設置されているか否かを確認することができる。
第2発明に係る空調機設置工事支援装置は、第1発明に係る空調機設置工事支援装置であって、警告情報出力手段をさらに備える。警告情報出力手段は、対応付け関係判定手段において、第1情報対応付け手段により生成された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係が、設計情報手段により取得された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係と一致しない場合に、警告情報を出力する。
この空調機設置工事支援装置では、対応付け関係判定手段において、第1情報対応付け手段により生成された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係が、設計情報手段により取得された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係と一致しない場合に、警告情報出力手段が警告情報を出力する。このため、サービスエンジニア等は、空調機設置工事支援装置を利用すれば、空調機が正しく設置されていない場合にその事実を容易に知ることができる。
第3発明に係る空調機設置工事支援装置は、第1発明または第2発明に係る空調機設置工事支援装置であって、情報入力要求手段をさらに備える。情報入力要求手段は、対応付け関係判定手段において、第1情報対応付け手段により生成された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係が、設計情報手段により取得された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係と一致した場合に、顧客情報および工事者情報の少なくとも一方の情報の入力を要求する。
この空調機設置工事支援装置では、対応付け関係判定手段において、第1情報対応付け手段により生成された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係が、設計情報手段により取得された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係と一致した場合に、情報入力要求手段が顧客情報および工事者情報の少なくとも一方の情報の入力を要求する。このため、サービスエンジニア等は、空調機設置工事支援装置を利用すれば、アフターサービスや、不具合発生時の対応や情報提供などに迅速に対応することができる。
第4発明に係る空調機設置工事支援装置は、第3発明に係る空調機設置工事支援装置であって、情報送信手段をさらに備える。情報送信手段は、顧客情報および工事者情報の少なくとも一方の情報の入力後、設置位置情報、機種情報、冷媒系統情報、ならびに顧客情報および工事者情報の少なくとも一方の情報を所定の情報処理装置に送信する。
この空調機設置工事支援装置では、情報送信手段が、顧客情報および工事者情報の少なくとも一方の情報の入力後、設置位置情報、機種情報、冷媒系統情報、ならびに顧客情報および工事者情報の少なくとも一方の情報を所定の情報処理装置に送信する。このため、例えば、所定の情報処理装置が複数の物件に配置される空調機の集中管理装置(遠隔管理装置)などである場合、サービスエンジニア等の属する組織などは、空調機設置工事に関する情報を一括管理することができ、アフターサービスや、不具合発生時の対応や情報提供などに迅速に対応することができる。
第5発明に係る空調機設置工事支援装置は、第1発明から第4発明のいずれかに係る空調機設置工事支援装置であって、通信確立手段は、空調機特定情報付与手段および第2情報対応付け手段を有する。空調機特定情報付与手段は、空調機特定情報を付与する。なお、ここにいう「空調機特定情報」とは、複数の空調機それぞれに対して空調機を特定するための情報である。第2情報対応付け手段は、空調機特定情報と設置位置情報とを対応付ける。
この空調機設置工事支援装置では、空調機特定情報付与手段が、空調機特定情報を付与する。第2情報対応付け手段が、空調機特定情報と設置位置情報とを対応付ける。このため、サービスエンジニア等は、この空調機設置工事支援装置を利用すれば、大きな負担がかかることなく、簡便に空調機特定情報と設置位置情報とを対応付けることができる。
第6発明に係る空調機設置工事支援装置は、第5発明に係る空調機設置工事支援装置であって、空調機は、情報発信指令信号発信手段および第1空調機特定情報発信手段を有する。情報発信指令信号発信手段は、情報発信指令信号を発信可能である。第1空調機特定情報発信手段は、情報発信指令信号を受信すると空調機特定情報を発信する。そして、第2情報対応付け手段は、設置位置情報と、第1空調機特定情報発信手段により発信された空調機特定情報とを対応付ける。
この空調機設置工事支援装置では、第2情報対応付け手段が、設置位置情報と、第1空調機特定情報発信手段により発信された空調機特定情報とを対応付ける。このため、サービスエンジニア等は、この空調機設置工事支援装置を利用すれば、大きな負担がかかることなく、簡便に空調機特定情報と設置位置情報とを対応付けることができる。
第7発明に係る空調機設置工事支援装置は、第5発明に係る空調機設置工事支援装置であって、空調機は、撮像手段および第2空調機特定情報発信手段を有する。第2空調機特定情報発信手段は、撮像手段において特定の像が撮影されると空調機特定情報を発信する。そして、第2情報対応付け手段は、設置位置情報と、第2空調機特定情報発信手段により発信された空調機特定情報とを対応付ける。
この空調機設置工事支援装置では、第2情報対応付け手段が、設置位置情報と、第2空調機特定情報発信手段により発信された空調機特定情報とを対応付ける。このため、サービスエンジニア等は、この空調機設置工事支援装置を利用すれば、大きな負担がかかることなく、簡便に空調機特定情報と設置位置情報とを対応付けることができる。
第8発明に係る空調機設置工事支援装置は、第5発明に係る空調機設置工事支援装置であって、空調機は、撮像手段および空調機特定情報等発信手段を有する。空調機特定情報等発信手段は、撮像手段において像が撮影されると空調機特定情報と像の情報とを併せて発信する。また、通信確立手段は、設置位置情報導出手段をさらに有する。設置位置情報導出手段は、像の情報を利用して空調機の設置位置情報を導出する。そして、第2情報対応付け手段は、空調機特定情報等発信手段により発信された空調機特定情報と、設置位置情報導出手段により導出された設置位置情報とを対応付ける。
この空調機設置工事支援装置では、設置位置情報導出手段が、像の情報を利用して空調機の設置位置情報を導出する。そして、第2情報対応付け手段が、空調機特定情報等発信手段により発信された空調機特定情報と、設置位置情報導出手段により導出された設置位置情報とを対応付ける。このため、サービスエンジニア等は、この空調機設置工事支援装置を利用すれば、大きな負担がかかることなく、簡便に空調機特定情報と設置位置情報とを対応付けることができる。
第9発明に係る空調機設置工事支援装置は、第1発明から第8発明のいずれかに係る空調機設置工事支援装置であって、空調機は、熱源ユニットおよび複数の利用ユニットを有する。利用ユニットは、熱源ユニットと冷媒配管を介して配管接続される。そして、冷媒系統情報取得手段は、熱源ユニットを動作させたときに生じる利用ユニットでのイベントを検出することにより冷媒系統情報を取得する。なお、ここにいう「イベント」とは、使用ユニット内部に配置される熱交換器の温度変化などである。
この空調機設置工事支援装置では、冷媒系統情報取得手段が、熱源ユニットを動作させたときに生じる利用ユニットでのイベントを検出することにより冷媒系統情報を取得する。このため、サービスエンジニア等は、この空調機設置工事支援装置を利用すれば、簡便に冷媒系統を設定を行うことができる。
第10発明に係る空調機設置工事支援プログラムは、第1発明に係る空調機設置工事支援装置において実行される空調機設置工事支援プログラムであって、設計情報取得ルーチン、通信確立ルーチン、冷媒系統情報取得ルーチン、機種情報取得ルーチン、第1情報対応付けルーチン、および対応付け関係判定ルーチンを備える。設計情報取得ルーチンでは、設計情報取得手段に対して、互いに対応付けられた複数の空調機の設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報を含む設計情報を取得させる。通信確立ルーチンでは、通信確立手段に対して、複数の空調機それぞれとの汎用ネットワークを介した通信を確立させる。冷媒系統情報取得ルーチンでは、冷媒系統情報取得手段に対して、複数の空調機を動作させて冷媒系統情報を取得させる。機種情報取得ルーチンでは、機種情報取得手段に対して、複数の空調機それぞれから機種情報を取得させる。第1情報対応付けルーチンでは、第1情報対応付け手段に対して、設置位置情報、機種情報取得ステップにおいて取得された機種情報、および冷媒系統情報取得ステップにおいて取得された冷媒系統情報を互いに対応付けさせる。対応付け関係判定ルーチンでは、対応付け関係判定手段に対して、第1情報対応付けステップにおいて生成された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係が、設計情報取得ステップにおいて取得された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係と一致するか否かを判定させる。
この空調機設置工事支援プログラムが実行されれば、サービスエンジニア等は、大きな負担がかかることなく、簡便に、空調機が正しく設置されているか否かを確認することができる。
第1発明に係る空調機設置工事支援装置を利用すれば、サービスエンジニア等は、大きな負担がかかることなく、簡便に、空調機が正しく設置されているか否かを確認することができる。
第2発明に係る空調機設置工事支援装置を利用すれば、サービスエンジニア等は、空調機が正しく設置されていない場合にその事実を容易に知ることができる。
第3発明に係る空調機設置工事支援装置を利用すれば、サービスエンジニア等は、アフターサービスや、不具合発生時の対応や情報提供などに迅速に対応することができる。
第4発明に係る空調機設置工事支援装置を利用すれば、サービスエンジニア等の属する組織などは、空調機設置工事に関する情報を一括管理することができ、アフターサービスや、不具合発生時の対応や情報提供などに迅速に対応することができる。
第5発明に係る空調機設置工事支援装置を利用すれば、サービスエンジニア等は、大きな負担がかかることなく、簡便に空調機特定情報と設置位置情報とを対応付けることができる。
第6発明に係る空調機設置工事支援装置を利用すれば、サービスエンジニア等は、大きな負担がかかることなく、簡便に空調機特定情報と設置位置情報とを対応付けることができる。
第7発明に係る空調機設置工事支援装置を利用すれば、サービスエンジニア等は、大きな負担がかかることなく、簡便に空調機特定情報と設置位置情報とを対応付けることができる。
第8発明に係る空調機設置工事支援装置を利用すれば、サービスエンジニア等は、大きな負担がかかることなく、簡便に空調機特定情報と設置位置情報とを対応付けることができる。
第9発明に係る空調機設置工事支援装置を利用すれば、サービスエンジニア等は、簡便に冷媒系統を設定を行うことができる。
第10発明に係る空調機設置工事支援プログラムは、第1発明に係る空調機設置工事支援装置において実行される空調機設置工事支援プログラムであって、設計情報取得ルーチン、通信確立ルーチン、冷媒系統情報取得ルーチン、機種情報取得ルーチン、第1情報対応付けルーチン、および対応付け関係判定ルーチンを備える。設計情報取得ルーチンでは、設計情報取得手段に対して、互いに対応付けられた複数の空調機の設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報を含む設計情報を取得させる。通信確立ルーチンでは、通信確立手段に対して、複数の空調機それぞれとの汎用ネットワークを介した通信を確立させる。冷媒系統情報取得ルーチンでは、冷媒系統情報取得手段に対して、複数の空調機を動作させて冷媒系統情報を取得させる。機種情報取得ルーチンでは、機種情報取得手段に対して、複数の空調機それぞれから機種情報を取得させる。第1情報対応付けルーチンでは、第1情報対応付け手段に対して、設置位置情報、機種情報取得ステップにおいて取得された機種情報、および冷媒系統情報取得ステップにおいて取得された冷媒系統情報を互いに対応付けさせる。対応付け関係判定ルーチンでは、対応付け関係判定手段に対して、第1情報対応付けステップにおいて生成された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係が、設計情報取得ステップにおいて取得された設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報の対応付け関係と一致するか否かを判定させる。
この空調機設置工事支援プログラムが実行されれば、サービスエンジニア等は、大きな負担がかかることなく、簡便に、空調機が正しく設置されているか否かを確認することができる。
図1には、空調機の設置工事が完了した状態のビルディングシステム1を示す。
〔ビルディングシステム〕
このビルディングシステム1は、図1に示されるように、主に、マルチ式空調機2、空調コントローラ3、監視制御コンピュータ8、無線LANアクセスポイント4、および位置データ導出サーバ5、およびこれらの機器2,3,4,5,8を通信接続するイーサネット網10から構成されている。以下、これらの各構成要素について詳述する。
(1)マルチ式空調機
マルチ式空調機2では、図1に示されるように、1台(複数台であってもよい)の室外機21に対して複数台の室内機20が冷媒配管22およびイーサネット(登録商標)網10を介して接続される。
そして、この室内機20は、室内熱交換器(図示せず)や、膨張弁(図示せず)、室内ファン(図示せず)、電装品ボックス23(図2参照)、スイッチユニット18等を備えている。この室内機20では、室外機21から室内熱交換器に流入する低温低圧の液冷媒あるいは高温高圧のガス冷媒と、室内ファンにより吸い込まれた室内空気などとの間で熱交換が行われ、熱交換後の室内空気などが室内ファンにより室内に供給される。このようにして、これらの室内機20は、居室を冷房したり暖房したりする。また、電装品ボックス23には、図2に示されるように、マイクロコンピュータ24、第1EEPROM25、第1LANインタフェース26、第1入力インターフェイス19、およびA/Dコンバータ(アナログ/デジタルコンバータ)29等が内蔵されている。マイクロコンピュータ24は、バス線27a,27b,27c,27dを介して第1EEPROM25、第1LANインタフェース26、A/Dコンバータ29、および第1入力インターフェイス19に接続されている。第1LANインタフェース26は、イーサネット網10を介して室外機21および空調コントローラ3と通信接続されている。A/Dコンバータ29は、制御用通信線28などを介して膨張弁や室内ファン等へ通信接続されている。第1入力インターフェイス19は、第2通信線17を介してスイッチユニット18に通信接続されている。
マイクロコンピュータ24は図示しない第1制御部および第1演算部を有しており、第1制御部は第1EEPROM25に記憶されている制御プログラムに記述される命令や、室外機21または空調コントローラ3から送信される制御信号に従って、膨張弁の開度を制御したり、室内ファンの回転数を制御したり、第1EEPROM25に記憶されている各種データ等をイーサネット網10を介して室外機21や空調コントローラ3に送信したりする。また、第1演算部は、第1制御部の指示に従って、第1制御部、第1EEPROM25、または第1LANインタフェース26から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。第1EEPROM25には、上述した制御プラグラムのみならず各室内機20の機種番号データやシリアル番号データ等が格納されている。なお、本実施の形態においてシリアル番号データは、24ビットで構成されている。また、この第1EEPROM25には、後述するエンジニアリング用コンピュータ7により割り振られるIPアドレスが格納される。スイッチ18は、主に、図示しないスイッチ回路と、スイッチ回路に接続されるスイッチボタン16とから構成されている。なお、本実施の形態では、このスイッチボタン16がサービスエンジニア等により押されると、第1EEPROM25に格納されるIPアドレスが無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7(後述)に送信されるようになっている。
室外機21は、室外熱交換器(図示せず)や、室外ファン(図示せず)、電装品ボックス(図示せず)、圧縮機(図示せず)、四路切替弁(図示せず)などを備えている。この電装品ボックスには、室内機20の電装品ボックス23とほぼ同様にマイクロコンピュータ、EEPROM、LANインタフェース、およびA/Dコンバータ等が内蔵されている。
(2)空調コントローラ
空調コントローラ3は、マルチ式空調機2の集中管理機器であって、図3に示されるように、主に、第2中央処理部31、第2RAM(Random Access Memory)32、第2ROM(Read Only Memory)34、第2EEPROM35、第2I/O制御部33、第2LANインターフェイス37、および第2LANコネクタ39から構成されている。ここで、第2中央処理部31、第2RAM32、第2ROM34、第2EEPROM35、および第2I/O制御部33は、例えば、マイクロコンピュータであって、相互に第1バス線36によって接続されており、1つの集積回路を構成している。第2LANインターフェイス37は、例えば、プリント回路基板等であって、第2バス線38を介して第2I/O制御部33に接続されている。第2LANコネクタ39は、第4通信線40を介して第2LANインターフェイス37に接続されている。
第2中央処理部31は、主に、第2制御部31Aおよび第2演算部31Bを有する。第2制御部31Aは、図4に示されるように、第2ROM34に記憶されている空調管理プログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだ空調管理プログラムに従って第2演算部31B、第2RAM32、第2ROM34、第2EEPROM35、または第2I/O制御部33に動作を指示する(Fc1〜Fc4参照)。第2演算部31Bは、図4に示されるように、第2制御部31Aの指示に従って第2制御部31A、第2RAM32、第2ROM34、または第2EEPROM35から必要なデータを取得して(Fd1、Fd4、およびFd7参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。また、この第2演算部31Bは、第2制御部31Aの指示に従って、演算処理の処理結果データを第2制御部31Aに供給することができる(Fd2参照)。また、この第2演算部31Bは、第2制御部31Aの指示に従って、演算処理の処理結果データを第2RAM32や第2EEPROM35に書き込むことができる(Fd3参照)。
第2RAM32は、図4に示されるように、第2制御部31Aの指示に従って、各種データを第2制御部31Aに供給することができる(Fd5参照)。また、この第2RAM32は、各種データを第2I/O制御部33から取得して(Fd9参照)一時記憶したり、第2演算部31Bから送信されるデータ(Fd3参照)を一時記憶したりする。また、この第2RAM32は、第2制御部31Aの指示に応じて一時記憶しているデータを第2I/O制御部33に送信する(Fd8参照)。
第2ROM34には、空調管理プログラムや各種データが格納されている。そして、この第2ROM34は、図4に示されるように、第2制御部31Aの指示に従って、それらを第2制御部31Aに供給する(Fd6参照)。また、この第2ROM34は、第2制御部31Aの指示に従って、各種データを第2演算部31Bに供給することができる(Fd7参照)。
第2EEPROM35は、電気的に書き換え可能なROMであり、室内機20のIPアドレス、室内機20の設置位置データ、マルチ式空調機2の監視データなどを記憶する。なお、本実施の形態では、室内機20のIPアドレスおよび設置位置データは、後述するエンジニアリング用コンピュータ7から、対応付けされたかたちで提供される。
第2I/O制御部33は、マルチ式空調機2から送信されてくるデータや、後述する監視制御コンピュータ8から送信されるデータ等を第2RAM32へ入力したり(Fd9参照)、第2RAM32に記憶されている各種データや制御信号などをマルチ式空調機2や、監視制御コンピュータ8に送信したりする。
第2LANインターフェイス37は、第4通信線40を介して第2LANコネクタ39に接続されており、マルチ式空調機2から送信されてくるデータや、監視制御コンピュータ8から送信されるデータ等を受信すると同時にそれらのデータを第2中央処理部31が処理可能な形式に変換したり、第2I/O制御部33からマルチ式空調機2や監視制御コンピュータ8に出力されるデータおよび制御信号などを、マルチ式空調機2や監視制御コンピュータ8が処理可能な形式に変換したりする。
第2LANコネクタ40には、図3に示されるように、イーサネット網10を介してマルチ式空調機2や監視制御コンピュータ8が接続される。
(3)監視制御コンピュータ
監視制御コンピュータ8は、図5に示されるように、主に、第3本体80、第3入力装置89、および第3ディスプレイ90から構成されている。
第3本体80は、図5に示されるように、主に、第3中央処理部81、第3メインメモリ83、第3ハードディスク84、第3接続部82、第3IDEインターフェイス85、第3入力インターフェイス86、第3ディスプレイインターフェイス87、第3LANインターフェイス88、および第3LANコネクタ96から構成されている。そして、この第3本体80では、第3中央処理部81が第3バス線91を介して、第3メインメモリ83が第4バス線92を介して、各種インターフェイス85〜88が第5バス線93を介して第3接続部82に接続されている。
ここで、第3中央処理部81は、例えば、マイクロプロセッサと呼ばれる半導体チップ等であって、主に、第3制御部81Aおよび第3演算部81Bから構成される(他に1次キャッシュメモリや2次キャッシュメモリ等を含んでいてもよい)。
第3メインメモリ83は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体チップである。第3接続部82は、チップセット等の半導体チップである。
第3ハードディスク84には、図6に示されるように、オペレーティングシステム84a、デバイスドライバ84b、および空調管理アプリケーション84c等のプログラム等が格納されている。なお、この第3ハードディスク84は、外付けタイプであってもかまわない。オペレーティングシステム84aは、例えば、WINDOWS(登録商標)、MAC OS(登録商標)、OS/2、UNIX(登録商標)(例えば、Linux(登録商標)等)、あるいはBeOS(登録商標)等であって、各部82〜84、各種インターフェイス85〜88、各装置89,90等のハードウェア管理や、ユーザインターフェイスの提供、各種データの管理、アプリケーションの共通部分の処理等を行う。デバイスドライバ84bは、第3ハードディスク84、第3接続部82、および各装置89,90それぞれに対して用意されている専用プログラムであって、オペレーティングシステム84aが第3ハードディスク84、第3接続部82、および各装置89,90を制御するための橋渡しを行う。空調管理アプリケーション84cは、空調コントローラ3から各種データを取得して第3ディスプレイ90上に表示したり、第3入力装置89により入力されたデータを空調コントローラ3に送信したりするためのプログラムである。
第3IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェイス85は、第3ハードディスク84を第3接続部82に接続する。第3入力インターフェイス86は、例えば、PS/2、USB、IEEE1284、RS232、あるいはIrDA(Infrared Data Association)等のインターフェイスであって、第3メインメモリ83にデータを入力するためのキーボード、マウス、スキャナ、あるいはOCR(Optical Character Reader)等といった第3入力装置89を接続する。第3ディスプレイインターフェイス87は、例えば、AGP(Accelerated Graphics Port)、PCI(Peripheral Component Interconnect)、あるいはRS232等のインターフェイスであって、第3メインメモリ83から送信されてきたデータを文字や画像として表示するためのCRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイ等といった第3ディスプレイ90を接続する。第3LANインターフェイス88は、第5通信線95を介して第3LANコネクタ96に接続されており、空調コントローラ3から送信されるデータ等を受信すると同時にそれらのデータを第3中央処理部81が処理可能な形式に変換したり、空調コントローラ3に出力されるデータおよび制御信号などを、空調コントローラ3が処理可能な形式に変換したりする。
第3LANコネクタ96には、図5に示されるように、イーサネット網10を介して空調コントローラ3が接続される。
次に、図7を用いて監視制御コンピュータ8の動作について説明する。
第3制御部81Aは、図7に示されるように、第3メインメモリ83に一時記憶されるプログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだプログラムに従って各部82〜84および各装置89,90に動作を指示する(Fc1〜Fc6参照)。第3演算部81Bは、第3制御部81Aの命令に従って第3メインメモリ83から必要なデータを取得して(Fd2参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。第3メインメモリ83は、プログラムやデータ等を第3ハードディスク84から取得して(Fd4参照)一時記憶したり、第3入力装置89において入力されたデータを一時記憶したり(Fd1参照)、第3演算部81Bや第3LANインターフェイス88等から送信されるデータ等(Fd3およびFd9参照)を一時記憶したりする。また、この第3メインメモリ83は、第3制御部81Aの命令に応じて一時記憶しているデータ等を各部82〜84および各装置89,90に送信する(Fd2、Fd5、Fd7、およびFd8参照)。第3ハードディスク84は、第3制御部81Aの命令に応じて第3メインメモリ83にプログラムやデータ等を供給したり(Fd4参照)第3メインメモリ83から送信されるデータ等を格納したりする(Fd5参照)。
(4)無線LANアクセスポイント
無線LANアクセスポイント4は、マルチ式空調機2や位置データ導出サーバ5とエンジニアリング用コンピュータ7(後述)とを無線通信接続させるための装置である。なお、この無線LANアクセスポイント4は、エンジニアリング用コンピュータ7からデータが送信されるときに発せられる電波の強度を測定して電波強度データを生成することができ、その生成した電波強度データを、エンジニアリング用コンピュータ7から送信されるデータとともに位置データ導出サーバ5へ送信する。また、この無線LANアクセスポイント4は、各居室に必ず3台以上配置される。
(5)位置データ導出サーバ
位置データ導出サーバ5は、図8に示されるように、主に、第4中央処理部51、第4メインメモリ53、第4ハードディスク54、第4接続部52、第4IDEインターフェイス55、第4LANインターフェイス56、および第4LANコネクタ57から構成されている。そして、この位置データ導出サーバ5では、第4中央処理部51が第6バス線58を介して、第4メインメモリ53が第7バス線59を介して、各種インターフェイス55,56が第8バス線60を介して第4接続部52に接続されている。
ここで、第4中央処理部51は、例えば、マイクロプロセッサと呼ばれる半導体チップ等であって、主に、第4制御部51Aおよび第4演算部51Bから構成される(他に1次キャッシュメモリや2次キャッシュメモリ等を含んでいてもよい)。
第4メインメモリ53は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体チップである。第4接続部52は、チップセット等の半導体チップである。
第4ハードディスク54には、図9に示されるように、オペレーティングシステム54a、デバイスドライバ54b、および位置データ導出アプリケーション54c等のプログラム等が格納されている。なお、この第4ハードディスク54は、外付けタイプであってもかまわない。オペレーティングシステム54aは、例えば、WINDOWS(登録商標)、MAC OS(登録商標)、OS/2、UNIX(登録商標)(例えば、Linux(登録商標)等)、あるいはBeOS(登録商標)等であって、各部52〜54、各種インターフェイス55,56等のハードウェア管理や、ユーザインターフェイスの提供、各種データの管理、アプリケーションの共通部分の処理等を行う。デバイスドライバ54bは、ハードディスク54および接続部52それぞれに対して用意されている専用プログラムであって、オペレーティングシステム54aが第4ハードディスク54および第4接続部52を制御するための橋渡しを行う。位置データ導出アプリケーション54cは、3台以上の無線LANアクセスポイント4から送信されてくる電波強度データを利用してエンジニアリング用コンピュータ7の位置データ(平面座標データ)を導出し、導出した位置データをエンジニアリング用コンピュータ7に送信するためのプログラムである。
第4IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェイス55は、第4ハードディスク54を第4接続部52に接続する。第4LANインターフェイス56は、第6通信線61を介して第4LANコネクタ57に接続されており、無線LANアクセスポイント4から送信される電波強度データ等を受信すると同時にそれらのデータを第4中央処理部51が処理可能な形式に変換したり、空調コントローラ3に出力されるデータおよび制御信号などを、空調コントローラ3が処理可能な形式に変換したりする。
第4LANコネクタ57には、図8に示されるように、イーサネット網10を介して複数の無線LANアクセスポイント4が接続される。
次に、図10を用いて位置データ導出サーバ5の動作について説明する。
第4制御部51Aは、図10に示されるように、第4メインメモリ53に一時記憶されるプログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだプログラムに従って各部52〜54に動作を指示する(Fc2〜Fc5参照)。第4演算部51Bは、第4制御部51Aの命令に従って第4メインメモリ53から必要なデータを取得して(Fd2参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。第4メインメモリ53は、プログラムやデータ等を第4ハードディスク54から取得して(Fd4参照)一時記憶したり、第4演算部51Bや第4LANインターフェイス56等から送信されるデータ等(Fd3およびFd9参照)を一時記憶したりする。また、この第4メインメモリ53は、第4制御部51Aの命令に応じて一時記憶しているデータ等を各部52〜54に送信する(Fd2、Fd5、およびFd8参照)。第4ハードディスク54は、第4制御部51Aの命令に応じて第4メインメモリ53にプログラムやデータ等を供給したり(Fd4参照)第4メインメモリ53から送信されるデータ等を格納したりする(Fd5参照)。
(6)イーサネット網
イーサネット網10は、イーサネットケーブル、HUB(図示せず)、ルータ(図示せず)等により構築されている。
〔エンジニアリング用コンピュータ〕
ここでは、図11〜13の図面を参照しながら本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータ7について説明する。
エンジニアリング用コンピュータ7は、サービスエンジニア等が携帯するノート型パーソナルコンピュータであって、図11に示されるように、主に、第5中央処理部71、第5メインメモリ73、第5ハードディスク74、第5接続部72、第5IDEインターフェイス75、第5入力インターフェイス76、第5ディスプレイインターフェイス77、無線LANインターフェイス78、第5入力部79、第5ディスプレイ部46、および無線送受信部47から構成されている。そして、このエンジニアリング用コンピュータ7では、第5中央処理部71が第9バス線41を介して、第5メインメモリ73が第10バス線42を介して、各種インターフェイス75〜78が第11バス線49を介して第5接続部72に接続されている。
ここで、第5中央処理部71は、例えば、マイクロプロセッサと呼ばれる半導体チップ等であって、主に、第5制御部71Aおよび第5演算部71Bから構成される(他に1次キャッシュメモリや2次キャッシュメモリ等を含んでいてもよい)。
第5メインメモリ73は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体チップである。第5接続部72は、チップセット等の半導体チップである。
第5ハードディスク74には、図12に示されるように、オペレーティングシステム74a、デバイスドライバ74b、位置データ表示アプリケーション74c、IPアドレス割当アプリケーション74d、室内機バインディングアプリケーション74e等のプログラム、ならびに設計情報データベース74fや実情報データベース74g等が格納されている。オペレーティングシステム74aは、例えば、WINDOWS(登録商標)、MAC OS(登録商標)、OS/2、UNIX(登録商標)(例えば、Linux(登録商標)等)、あるいはBeOS(登録商標)等であって、各部46,72〜74,79、各種インターフェイス75〜78等のハードウェア管理や、ユーザインターフェイスの提供、各種データの管理、アプリケーションの共通部分の処理等を行う。デバイスドライバ74bは、第5ハードディスク74、第5接続部72、および各部46,79それぞれに対して用意されている専用プログラムであって、オペレーティングシステム74aが第5ハードディスク74、第5接続部72、および各部46,79を制御するための橋渡しを行う。位置データ表示アプリケーション74cは、位置データ導出サーバ5から無線LANアクセスポイント4を介して送信されてくるエンジニアリング用コンピュータ7の位置データをビルのフロアレイアウト図上に表示する。なお、このフロアレイアウト図には、室内機20のレイアウトも反映されている。IPアドレス割当アプリケーション74dは、室内機20および室外機21、1台1台にIPアドレスを割り振るためのプログラムである。室内機バイディングアプリケーション74eは、主に、設計データ入力ルーチン、IPアドレス−設置位置データバインディングルーチン、機種データ収集ルーチン、冷媒系統検出ルーチン、およびデータ比較ルーチンから構成されるプログラムである。設計データ入力ルーチンは、第5入力部79からサービスエンジニア等により入力される設計データを設計情報データベース74fに格納するためのプログラムである。なお、この設計情報データベース74fにおいて、機種データ、設置位置データ、および冷媒系統データは、互いに対応付けられている。IPアドレス−設置位置データバインディングルーチンは、室内機20から無線LANアクセスポイント4を介して発信されるIPアドレスを無線送受信部47が受信すると、予め実情報データベース74fに登録される室内機20の設置位置データのうち第5ディスプレイ部46上で選択されている特定の設置位置データに、そのIPアドレスを対応付けてデータベース74eに格納するためのプログラムである。機種データ収集ルーチンは、室内機20の第1EEPROM25に格納されている機種データを収集するためのプログラムである。冷媒系統検出ルーチンは、室外機21を1台ずつ冷房モードで運転させ、温度が所定値以下に低下した室内熱交換器を有する室内機20を同一冷媒系統に属するものとして実情報データベース74gに登録するためのプログラムである。なお、本実施の形態においては、冷媒系統検出ルーチン実行中に室内熱交換器の温度が所定値以下に低下すると、その室内機20がエンジニアリング用コンピュータ7に自己の有するIPアドレスを送信するようになっている。そして、冷媒系統検出ルーチンは、そのIPアドレスに対応する冷媒系統データの欄に冷媒系統データを自動入力するようになっている。データ比較ルーチンは、設計情報データベース74fと実情報データベース74gとを比較するためのプログラムである。なお、このデータ比較ルーチンにおいて設計情報データベースと実情報データベース74gとが一致する場合は、第5ディスプレイ部46に情報入力ダイアログ(図21参照)が表示されるようになっている。一方、このデータ比較ルーチンにおいて設計情報データベース74fと実情報データベース74gとが一致しない場合は、第5ディスプレイ部46に警告ダイアログが表示されるようになっている。
第5IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェイス75は、第5ハードディスク74を第5接続部72に接続する。第5入力インターフェイス76は、第5メインメモリ73にデータを入力するためのキーボード、トラックボールやタッチパッド等のポインティングデバイス等といった第5入力部79を接続する。
第5ディスプレイインターフェイス77は、例えば、AGP(Accelerated Graphics Port)、PCI(Peripheral Component Interconnect)、あるいはRS232等のインターフェイスであって、第5メインメモリ73から送信されてきたデータを文字や画像として表示するための第5ディスプレイ部46を接続する。
無線LANインターフェイス78は、第7通信線48を介して無線送受信部47に接続されており、無線LANアクセスポイント4から送信されるデータ等を受信すると同時にそれらのデータを第5中央処理部71が処理可能な形式に変換したり、無線LANアクセスポイント4に出力されるデータ等を、位置データ導出サーバ5が処理可能な形式に変換したりする。
次に、図13を用いてエンジニアリング用コンピュータ7の動作について説明する。
第5制御部71Aは、図13に示されるように、第5メインメモリ73に一時記憶されるプログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだプログラムに従って各部46,72〜74,79に動作を指示する(Fc1〜Fc6参照)。第5演算部71Bは、第5制御部71Aの命令に従って第5メインメモリ73から必要なデータを取得して(Fd2参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。第5メインメモリ73は、プログラムやデータ等を第5ハードディスク74から取得して(Fd4参照)一時記憶したり、第5入力部79において入力されたデータを一時記憶したり(Fd1参照)、第5演算部71Bや無線LANインターフェイス78等から送信されるデータ等(Fd3およびFd9参照)を一時記憶したりする。また、この第5メインメモリ73は、第5制御部71Aの命令に応じて一時記憶しているデータ等を各部46,72〜74,79に送信する(Fd2、Fd5、Fd7、およびFd8参照)。第5ハードディスク74は、第5制御部71Aの命令に応じて第5メインメモリ73にプログラムやデータ等を供給したり(Fd4参照)第5メインメモリ73から送信されるデータ等を格納したりする(Fd5参照)。
〔IPアドレスの付与作業〕
先ず、サービスエンジニア等がエンジニアリング用コンピュータ7を無線LANを利用してイーサネット網10に通信接続させる。続いて、サービスエンジニア等が第5入力部79を操作してIPアドレス割当アプリケーション74dを起動させると、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、ビットカウントn、アドレスナンバADR、およびステータスカウントSTをそれぞれ0に初期化する。なお、このとき、エンジニアリング用コンピュータ7の第5ディスプレイ部46には、図22に示される画面が表示される。その後、サービスエンジニア等が、エンジニアリング用コンピュータ7の第5入力部79を操作してIPアドレス割振アプリケーション74dを実行させると、エンジニアリング用コンピュータ7において図14および図15に示される処理が、各室内機20および各室外機21において図16、図17、および図18に示される処理が行われる。
図14および図15において、ステップS1では、第5制御部71Aが、室内機20または室外機21にアドレス設定完了確認コマンドを送信する。
ステップS2では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、無線LANインターフェイス78が室内機20または室外機21から応答信号を受信したか否かを判定する。そして、ステップS2において第5演算部71Bが「無線LANインターフェイス78が室内機20または室外機21から応答信号を受信した」と判定した場合、処理はステップS3に移る。一方、ステップS2において第5演算部71Bが「無線LANインターフェイス78は室内機20または室外機21から応答信号を受信していない」と判定した場合、処理は終了する。
ステップS3では、第5制御部71Aが、室内機20または室外機21にオートアドレス開始コマンドを送信する。
ステップS4では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、室内機20または室外機21に対して、第1EEPROM25に記憶されるシリアル番号のビット列の最上位ビットから各ビットナンバnのビットに1が設定されているか否かを確認するための確認コマンド(確認信号)を出力する。
ステップS5では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、100msのタイマTMをセットする。
ステップS6では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、無線LANインターフェイス78がステータス(応答信号)を受信したか否かを判定する。そして、ステップS6において第5演算部71Bが「無線LANインターフェイス78がステータス(応答信号)を受信した」と判定した場合、処理はステップS8に移る。一方、ステップS6において第5演算部71Bが「無線LANインターフェイス78はステータス(応答信号)を受信していない」と判定した場合、処理はステップS7に移る。
ステップS7では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、タイマTMがタイムアップしたか否かを判定する。そして、ステップS7において第5演算部71Bが「タイマTMがタイムアップした」と判定した場合、処理はステップS9に移る。一方、ステップS7において第5演算部71Bが「タイマTMはタイムアップしていない」と判定した場合、処理はステップS6に戻る(つまり、タイマTMがタイムアップするまでステップS6の処理が行われることになる)。
ステップS8では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、ステータスカウントSTを1つインクリメントする。
ステップS9では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、ビットナンバnを1つインクリメントする。
ステップS10では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、ビットナンバnが24以上になったか否かを判定する。そして、ステップS10において第5演算部71Bが「ビットナンバnが24以上になった」と判定した場合、処理はステップS11に移る。ステップS10において第5演算部71Bが「ビットナンバnは24以上になっていない」と判定した場合、処理はステップS4に戻る(つまり、ビットナンバnが24になるまでステップS4からステップS9の処理が繰り返されることになる)。
ステップS11では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、ビットカウンタnを0にリセットする。
ステップS12では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、ステータスカウンタSTが0であるか否かを判定する。ステップS12において第5演算部71Bが「ステータスカウンタSTが0である」と判定した場合、処理はステップS15に移る。ステップS12において第5演算部71Bが「ステータスカウンタSTは0でない」と判定した場合、処理はステップS13に移る。
ステップS13では、第5制御部71Aが、設定するアドレスナンバADRのアドレス設定コマンド(IPアドレス設定信号)を室内機20または室外機21に送信する。
ステップS14では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、アドレスナンバADRを1つインクリメントするととともに、ステータスカウンタSTを0にリセットする。なお、ステップS14の処理が完了すると、処理はステップS4に戻る。つまり、ステップS4からステップS14において、室内機20または室外機21に1つのアドレスが設定されることになる。なお、この際、24ビットの確認コマンドに対して最後にステータスを送信した室内機20または室外機21に1のアドレスが設定されることになる。このようにして、順に各室内機20または室外機21にIPアドレスが設定されることになる。
ステップS15では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、アドレスナンバADRが0であるか否かを判定する。ステップS15において第5演算部71Bが「アドレスナンバADRが0である」と判定した場合、処理はステップS1に戻る。ステップS15において第5演算部71Bが「アドレスナンバADRは0でない」と判定した場合、処理は終了する。
この一方、図16、図17、および図18において、ステップS21では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、アドレス設定が完了しているか否かを判定する。ステップS1において第1演算部などが「アドレス設定が完了している」と判定した場合、処理はステップS24に移る。ステップS1において第1演算部などが「アドレス設定が完了していない」と判定した場合、処理はステップS22に移る。
ステップS22では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、第1LANインターフェイス26などがアドレス設定完了確認コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS22において第1演算部などが「第1LANインターフェイス26などがアドレス設定完了確認コマンドを受信した」と判定した場合、処理はステップS23に移る。ステップS22において第1演算部などが「第1LANインターフェイス26などはアドレス設定完了確認コマンドを受信していない」と判定した場合、処理はステップS24に移る。
ステップS23では、第1制御部などが、エンジニアリング用コンピュータ7にステータスを送信する。
ステップS24では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、第1LANインターフェイス26などがオートアドレス開始コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS24において第1演算部などなどが「第1LANインターフェイス26などがオートアドレス開始コマンドを受信した」と判定した場合、処理はステップS25に移る。ステップS24において第1演算部などが「第1LANインターフェイス26などはオートアドレス開始コマンドを受信していない」と判定した場合、処理はステップS24に戻る(つまり、処理は、第1LANインターフェイス26などがオートアドレス開始コマンドを受信するまで待機されることになる)。
ステップS25では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、アドレスデータを消去する。
ステップS26では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、第1LANインターフェイス26などがエンジニアリング用コンピュータ7からビットナンバnの確認コマンドを受信したか否かを判定する。そして、ステップS26において第1演算部などが「第1LANインターフェイス26などがエンジニアリング用コンピュータ7からビットナンバnの確認コマンドを受信した」と判定した場合、処理はステップS27に移る。一方、ステップS26において第1演算部などが「第1LANインターフェイス26などはエンジニアリング用コンピュータ7からビットナンバnの確認コマンドを受信していない」と判定した場合、処理はステップS26に戻る(つまり、処理は、第1LANインターフェイス26などがエンジニアリング用コンピュータ7からビットナンバnの確認コマンドを受信するまで待機されることになる)。
ステップS27では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、ビットナンバnの確認コマンドのビットナンバnに対応して、第1EEPROM25などに記憶されているシリアル番号データのビット列におけるビットナンバnのビットに1が設定されているか否かを判定する。そして、ステップS27において第1演算部などが「ビットナンバnの確認コマンドのビットナンバnに対応したシリアル番号データのビットに1が設定されている」と判定した場合、処理はステップS28に移る。一方、ステップS27において第1演算部などが「ビットナンバnの確認コマンドのビットナンバnに対応したシリアル番号データのビットに1が設定されていない」と判定した場合、処理はステップS32に移る。
ステップS28では、第1制御部などが、応答信号であるステータスをエンジニアリング用コンピュータ7に送信する。
ステップS29では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、ビットナンバnが24になったか否かを判定する。そして、ステップS29において第1演算部などが「ビットナンバnが24になった」と判定した場合、処理はステップS30に移る。一方、ステップS29において第1演算部などが「ビットナンバnは24になっていない」と判定した場合、処理はステップS26に戻る。つまり、ステップS26からステップS29の処理はビットナンバnが24になるまで繰り返されることになる。
ステップS30では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、第1LANインターフェイス26などがエンジニアリング用コンピュータ7からアドレス設定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、ステップS30において第1演算部などが「第1LANインターフェイス26などがエンジニアリング用コンピュータ7からアドレス設定コマンドを受信した」と判定した場合、処理はステップS31に移る。一方、ステップS30において第1演算部などが「第1LANインターフェイス26などはエンジニアリング用コンピュータ7からアドレス設定コマンドを受信していない」と判定した場合、処理はステップS30に戻る(つまり、処理は、第1LANインターフェイス26などがエンジニアリング用コンピュータ7からアドレス設定コマンドを受信するまで待機されることになる)。
ステップS31では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、アドレス設定コマンドに含まれているIPアドレスを第1EEPROM25などに書き込む。
ステップS32では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、室内機20、室外機21、他の室内機20、または他の室外機21がステータスを送信したか否かを判定する。そして、ステップS32において第1演算部などが「室内機20、室外機21、他の室内機20、または他の室外機21がステータスを送信した」と判定した場合、処理はステップS34に移る。一方、ステップS32において第1演算部などが「室内機20、室外機21、他の室内機20、または他の室外機21はステータスを送信していない」と判定した場合、処理はステップS33に移る。
ステップS33では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、第1LANインターフェイス26などが次の確認コマンドを受信したか否かを判定する。そして、ステップS33において第1演算部などが「第1LANインターフェイス26などが次の確認コマンドを受信した」と判定した場合、処理はステップS27に戻る。一方、ステップS33において第1演算部などが「第1LANインターフェイス26などは次の確認コマンドを受信していない」と判定した場合、処理はステップS32に戻る
ステップS34では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、ビットナンバnが24になったか否かを判定する。そして、ステップS34において第1演算部などが「ビットナンバnが24になった」と判定した場合、処理はステップS27に戻る。一方、ステップS34において第1演算部などが「ビットナンバnは24になっていない」と判定した場合、処理はステップS35に移る。
ステップS35では、第1演算部などが、第1制御部などの指示に従って、第1LANインターフェイス26などが次の確認コマンドを受信したか否かを判定する。そして、ステップS35において第1演算部などが「第1LANインターフェイス26などが次の確認コマンドを受信した」と判定した場合、処理はステップS34に戻る。一方、ステップS35において第1演算部などが「第1LANインターフェイス26などは次の確認コマンドを受信していない」と判定した場合、処理はステップS35に戻る(つまり、処理は、第1LANインターフェイス26などが次の確認コマンドを受信するまで待機されることになる)。
なお、このIPアドレス割振アプリケーション74dの処理が完了すると、エンジニアリング用コンピュータ7の第5ディスプレイ部46には、図23に示されるように、割り振られたIPアドレスが表示される。
〔サービスエンジニア等による室内機のIPアドレスと設置位置データとの対応付け作業の準備〕
サービスエンジニア等は、室内機20のIPアドレスと設置位置データとの対応付け作業を開始する前に、建造物の設計図面などを参照して室内機20の設置位置を確認しながら、エンジニアリング用コンピュータ7に室内機20の設置位置データを入力していく。
また、サービスエンジニア等は、無線LANを利用してエンジニアリング用コンピュータ7をイーサネット網10に通信接続しておく。
〔サービスエンジニア等による室内機のIPアドレスと設置位置データとの対応付け作業〕
サービスエンジニア等は、室内機20のIPアドレスと設置位置データとの対応付け作業を開始するに当たって、先ず、エンジニアリング用コンピュータ7に表示されるビルのフロアレイアウト図を見ながらいずれの室内機20について対応付け作業を行うかを決める。サービスエンジニア等は、対応付け作業を行う室内機20を決定すると、エンジニアリング用コンピュータ7を携帯し、フロアレイアウト図を参照しながらその室内機20へと赴く。なお、このとき、フロアレイアウト図上には位置データ表示アプリケーション74cによりサービスエンジニア等の位置データの軌跡が表示されるので、サービスエンジニア等は、自身が正しい室内機20へ向かっているのかを確認することができる。そして、サービスエンジニア等は、目的の室内機20の設置位置に到着すると、エンジニアリング用コンピュータ7に表示される複数の設置位置データのうち目的の室内機20の設置位置に該当する設置位置データを選択する。
次に、サービスエンジニア等は、エンジニアリング用コンピュータ7が無線LANによりビルディングシステム1に接続されているかを確認した上で、その室内機20に設けられているスイッチボタン16を押す。すると、その室内機20では、第1LANインターフェイス26が、第1EEPROM25からIPアドレスを読み出し、そのIPアドレスをイーサネット網10および無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7に送信する。エンジニアリング用コンピュータ7の無線送受信部47によって受信されたIPアドレスは、第5接続部72を介して第5メインメモリ73に送信されて一時的に記憶される。続いて、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、第5メインメモリ72に一時的に記憶されているIPアドレスを、第5ディスプレイ部46上で選択されている設置位置データと対応付ける(例えば、IPアドレスに、設置位置データと同じID番号データを付す等が考えられる)。この後、第5演算部71Bは、第5制御部71Aの指示に従って、設置位置データと対応付けられたIPアドレスを第5ハードディスク74に格納する。なお、この一連の情報処理の流れは、上述した室内機バインディングプログラム74dのIPアドレス−設置位置データバインディングルーチンの実行によって実現されている。
サービスエンジニア等は、上記の作業を全ての室内機20について行う。
なお、対応付け作業が完了すると、エンジニアリング用コンピュータ7の第5ディスプレイ部46には、図24に示される画面が表示される。
〔機種データ収集作業〕
先ず、サービスエンジニア等がエンジニアリング用コンピュータ7を無線LANを利用してイーサネット網10に通信接続させる。続いて、サービスエンジニア等が第5入力部79を操作して室内機バイディングアプリケーション74eの機種データ収集ルーチンを実行させると、エンジニアリング用コンピュータ7がIPアドレスを指定して室内機20にアクセスし、その室内機20の機種データを収集する。エンジニアリング用コンピュータ7は、この機種データ収集処理を全ての室内機20に対して実行し、全て室内機20の機種データを収集する。なお、収集された機種データは全て実情報データベース74gに格納される。
〔冷媒系統の検出作業〕
先ず、サービスエンジニア等がエンジニアリング用コンピュータ7を無線LANを利用してイーサネット網10に通信接続させる。続いて、サービスエンジニア等が第5入力部79を操作して室内機バイディングアプリケーション74eの冷媒系統検出ルーチンを実行させると、図19に示される処理が行われる。
図19において、ステップS41では、第5制御部71Aが、全ての室内機20の室内ファンを動作させる。
ステップS42では、第5制御部71Aが、いずれかの室外機21の圧縮機を駆動させてマルチ式空調機2を冷房運転する。
ステップS43では、第1演算部が、第1制御部の指示に従って、室内熱交換器近傍の温度センサから得られる温度データを収集し、室内熱交換器の温度Tiが所定の温度Teに至ったかを判定する。ステップS43において第1演算部が「室内熱交換器の温度Tiが所定の温度Teに至った」と判定した場合、処理はステップS43に移る。ステップS43において第1演算部が「室内熱交換器の温度Tiが所定の温度Teに至っていない」と判定した場合、処理はステップS43に戻る(つまり、室内熱交換器の温度Tiが所定の温度Teに至るまでステップS43の処理が行われることになる)。
ステップS44では、第1制御部が、第1LANインターフェイス26を介して第1EEPROM25に格納されているIPアドレスをイーサネット網10上にブロードキャストする。
ステップS45では、無線LANインターフェイス78が、ステップS44においてイーサネット網10上にブロードキャストされた室内機20のIPアドレスを受信する。なお、このとき、室外機21も、ステップS44においてイーサネット網10上にブロードキャストされた室内機20のIPアドレスを受信する。
ステップS46では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、ステップS45で受信された室内機20のIPアドレスと対応する実情報データベース74gの冷媒系統データの欄に「第1冷媒系統」という文字情報を付加する(図12参照)。なお、このとき、室外機21は、ステップS45で受信された室内機20のIPアドレスをEEPROMに格納する。
ステップS47では、室外機21のマイクロコンピュータが、所定時間経過後に、ステップS46において格納したIPアドレスを有する室内機20に対して自己のIPアドレスを送信する。
ステップS48では、各室内機20の第1LANインターフェイス26が、室外機21のIPアドレスを受信する。
ステップS49では、各室内機20の第1演算部が、第1制御部の指示に従って、ステップS48で受信した室外機21のIPアドレスを第1EEPROM25に格納する。
そして、この冷媒系統検出ルーチンでは、全ての室外機21を順に動作させていき、上記の処理を行う。なお、動作させる室外機21が変化する都度、ステップS46で付加される文字情報は「第1冷媒系統、第2冷媒系統、第3冷媒系統、・・・」と繰り上がっていく。
なお、冷媒系統の検出作業が完了すると、エンジニアリング用コンピュータ7の第5ディスプレイ部46には、図25に示される画面または図26に示される画面が表示される。
〔実情報と設計情報との比較チェック処理〕
サービスエンジニア等は、上記、全ての作業が完了すると、第5入力部79を操作して室内機バイディングアプリケーション74eのデータ比較ルーチンを実行する。データ比較ルーチンが実行されると、図20に示される処理が行われる。
図20において、ステップS51では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、実情報データベース74gと設計情報データベース74fとの内容が一致しているか否かを判定する。なお、この一致判定の対象は機種データ、設置位置データ、冷媒系統データの対応関係となる。ステップS51において第5演算部71Bが「実情報データベース74gと設計情報データベース74fとの内容が一致している」と判定した場合、処理はステップS52に移る。ステップS51において第5演算部71Bが「実情報データベース74gと設計情報データベース74fとの内容が一致していない」と判定した場合、処理はステップS53に移る。
ステップS52では、第5ディスプレイ部46が、第5制御部71Aの指示に従って、図21に示される情報入力ダイアログを表示する。なお、サービスエンジニア等が、情報入力ダイアログ中の顧客名、住所、および連絡先の欄に、第5入力部79を操作して情報を入力した後、送信ボタンを押すと、それらの情報がインターネット回線(図示せず)を介して通信接続される遠隔監視サーバ(図示せず)に送信される。サービスエンジニア等は、この操作を行うことにより全ての作業を完了することができる。
ステップS53では、第5ディスプレイ部46が、第5制御部71Aの指示に従って、警告ダイアログを表示する。
〔空調コントローラへのデータコピー処理〕
サービスエンジニア等は、上記の作業を全て完了すると、空調コントローラ3に戻り、無線LANを利用してエンジニアリング用コンピュータ7から、互いに対応付けられたIPアドレス、設置位置データ、および冷媒系統データを空調コントローラ3に転送する。すると、空調コントローラ3は、互いに対応付けられたIPアドレス、設置位置データ、および冷媒系統データを第2EEPROM35に格納する。
〔エンジニアリング用コンピュータの特徴〕
(1)
本実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータ7では、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、実情報データベース74gと設計情報データベース74fとの内容が一致しているか否かを判定する。そして、第5演算部71Bが「実情報データベース74gと設計情報データベース74fとの内容が一致している」と判定した場合、第5ディスプレイ部46が、第5制御部71Aの指示に従って、図21に示される情報入力ダイアログを表示する。その一方、第5演算部71Bが「実情報データベース74gと設計情報データベース74fとの内容が一致していない」と判定した場合、第5ディスプレイ部46が、第5制御部71Aの指示に従って、警告ダイアログを表示する。このため、サービスエンジニア等は、大きな負担がかかることなく、簡便に、室内機20が正しく設置されているか否かを確認することができる。
(2)
本実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータ7では、サービスエンジニア等が、情報入力ダイアログ中の顧客名、住所、および連絡先の欄に、第5入力部79を操作して情報を入力した後、送信ボタンを押すと、それらの情報がインターネット回線(図示せず)を介して通信接続される遠隔監視サーバ(図示せず)に送信される。このため、サービスエンジニア等の属する組織などは、空調機設置工事に関する情報を一括管理することができ、アフターサービスや、不具合発生時の対応や情報提供などに迅速に対応することができる。
〔変形例〕
(A)
先の実施の形態に係るビルディングシステム1では、室内機20にスイッチユニット18が設けられ、スイッチボタン16がサービスエンジニア等により押されると、第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データが無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7に送信されるようになっていた。しかし、シリアル番号データ送信のきっかけはこのようなスイッチボタン16に限られない。室内機20にカメラ等の撮像装置が搭載されている場合にはその撮像装置を利用してもかまわない。かかる場合、撮像装置は、第1入力インターフェイス19を介してマイコン24に通信接続される。そして、第1EEPROM25に、ある特定の画像を認識するとシリアル番号データを送信する画像識別プログラムを保持させておく。また、エンジニアリング用コンピュータ7に、全ての室内機20に搭載される撮像装置に対して撮像命令信号を送信する機能を設けておく(プログラム等でよい)。そして、この状態において、サービスエンジニア等が、ある特定の画像に対応するものを撮像装置に向けた状態で、エンジニアリング用コンピュータ7を操作し、撮像命令信号を送信する。すると、特定の画像を認識した撮像装置が搭載される室内機20の第1通信回路26からその室内機20のシリアル番号データが無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7に送信される。
(B)
先の実施の形態に係るビルディングシステム1では、室内機20にスイッチユニット18が設けられ、スイッチボタン16がサービスエンジニア等により押されると、第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データが無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7に送信されるようになっていた。しかし、室内機20にカメラ等の撮像装置が搭載されている場合にはその撮像装置を利用してもかまわない。かかる場合、エンジニアリング用コンピュータ7に、全室内機120に搭載されている撮像装置に撮像指令信号を送信する機能を設ける。また、撮像装置には撮像指令信号が検出されると自動的に撮像する機能を設け、室内機20には撮像データをIPアドレスとともにエンジニアリング用コンピュータ107に送信する機能を設ける。そして、さらに、エンジニアリング用コンピュータ7に、画像解析機能と、解析結果から室内機20の設置位置データを導出する機能、およびそのIPアドレスと設置位置データとを対応付ける機能などを設ける。このようにすれば、サービスエンジニア等は、ビル内を歩き回ることなく、簡便にIPアドレスと設置位置データとの対応付け作業を行うことができる。
(C)
先の実施の形態では、IPアドレス割当アプリケーション74dがエンジニアリング用コンピュータ7にインストールされていたが、IPアドレス割当アプリケーション74dは、空調コントローラ3や監視制御コンピュータ8に移植されてもかまわない。
(D)
先の実施の形態では、室内機20にスイッチユニット18が設けられ、スイッチボタン16がサービスエンジニア等により押されると、第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データが無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7に送信されるようになっていた。しかし、空調コントローラ3に室内機バインディングアプリケーション74e、設計情報データベース74f、および実情報データベース74g等を移植し、スイッチボタン16がサービスエンジニア等により押されると、第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データが空調コントローラ3に送信されるようにしてもよい。かかる場合、エンジニアリング用コンピュータ7は不要となる。つまり、サービスエンジニア等は、空調コントローラ3において、予め巡回する室内機20の順番を決めておき、その順番通りに設置位置データを並べておく。そして、サービスエンジニア等は、その順番通りに室内機20のスイッチボタン16を押していく。このとき、送信されてくるシリアル番号データを室内機バインディングアプリケーション74dが上から順に設置位置データと対応付けていくようにしておけば、先の実施の形態に係るビルディングシステム1と同様のことができることになる。
(E)
IPアドレスの付与作業としては、先の実施の形態の他、特開平5−157335号公報(特許第2699734号明細書)等に記載される各種方法を採用することも可能である。
(F)
冷媒系統の検出作業としては、先の実施の形態の他、特開2004−353948号公報などに記載される各種方法を採用することも可能である。
(G)
先の実施の形態に係る室内機20では、温度センサが室内熱交換器の近傍に設けられたが、室内機20に室内ファンの吸い込み温度検出用の温度センサがあらかじめ設けられている場合には、この温度センサを利用してもよい。
(H)
先の実施の形態に係る室内機20では、温度センサが室内熱交換器の近傍に設けられたが、これに代えて、圧力センサが、室内熱交換器の内部または室内機20の内部もしくは室内機20の近傍に配置される冷媒配管の内部に設けられてもよい。このようにすれば、冷媒ガスの圧力や冷媒液の液圧などを利用して冷媒系統情報を導き出すことができる。
(I)
先の実施の形態に係る室内機20では、IPアドレスがイーサネット網10上にブロードキャストされたが、これに代えて、IPアドレスがブロードキャストされた時刻の情報をIPアドレスとともにブロードキャストしてもよい。このようにすれば、室内機20の取り付け位置を推定することができる。
(J)
先の実施の形態では、室内機20および室外機21にIPアドレスが割り当てられたが、さらにMACアドレスが割り当てられてもよい。
本発明の実施の形態に係るビルディングシステムの構成を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る室内機の一部を表す図である。 本発明の実施の形態に係る空調コントローラの内部構造を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る空調コントローラにおける制御信号およびデータの流れを表す図である。 本発明の実施の形態に係る監視制御コンピュータの内部構造を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る監視制御コンピュータのハードディスクに格納される各種プログラムやデータのイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る監視制御コンピュータにおける制御信号およびデータの流れを表す図である。 本発明の実施の形態に係る位置データ導出サーバの内部構造を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る位置データ導出サーバのハードディスクに格納される各種プログラムやデータのイメージ図である。 本発明の実施の形態に係る位置データ導出サーバにおける制御信号およびデータの流れを表す図である。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータの内部構造を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータのハードディスクに格納される各種プログラムやデータのイメージ図である。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータにおける制御信号およびデータの流れを表す図である。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによるIPアドレスの付与の流れを表すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによるIPアドレスの付与の流れを表すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによるIPアドレスの付与の流れを表すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによるIPアドレスの付与の流れを表すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによるIPアドレスの付与の流れを表すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る冷媒系統検出処理の流れを表すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによる実情報と設計情報との比較チェック処理の流れを表すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによる実情報と設計情報との比較チェック処理において表示される情報入力ダイアログである。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによるIPアドレスの付与処理前の第5ディスプレイ部に表示される画面である。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによってIPアドレスが付与処理された後の第5ディスプレイ部に表示される画面である。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによって設置位置データとIPアドレスとが対応付けられた後の第5ディスプレイ部に表示される画面である。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによって冷媒系統検出処理された後の第5ディスプレイ部に表示される画面である。 本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータによって冷媒系統検出処理された後の第5ディスプレイ部に表示される画面である。
符号の説明
7 エンジニアリング用コンピュータ(空調機設置工事支援装置)
10 イーサネット網(汎用ネットワーク)
18 スイッチ(情報発信指令信号発信手段)
20 室内機(空調機、利用ユニット)
21 室外機(熱源ユニット)
22 冷媒配管
26 第1LANインタフェース(第1空調機特定情報発信手段)
47 無線送受信部(汎用ネットワーク接続手段、設計情報取得手段、情報送信手段)
74d IPアドレス割当アプリケーション(通信確立手段、空調機特定情報付与手段)
74e 室内機バイディングアプリケーション(通信確立手段、冷媒系統情報取得手段、機種情報取得手段、第1情報対応付け手段、対応付け関係判定手段、警告情報出力手段、情報入力要求手段、第2情報対応付け手段)
79 第5入力部(設計情報取得手段)

Claims (10)

  1. 複数の空調機(20)を接続する汎用ネットワーク(10)に接続可能である汎用ネットワーク接続手段(47)と、
    互いに対応付けられた前記複数の空調機の設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報を含む設計情報を取得する設計情報取得手段(47,79)と、
    前記複数の空調機それぞれとの前記汎用ネットワークを介した通信を確立するための通信確立手段(74d,74e)と、
    前記複数の空調機を動作させることにより前記冷媒系統情報を取得する冷媒系統情報取得手段(74e)と、
    前記複数の空調機それぞれから前記機種情報を取得する機種情報取得手段(74e)と、
    前記設置位置情報、前記機種情報取得手段により取得された前記機種情報、および前記冷媒系統情報取得手段により取得された冷媒系統情報を互いに対応付ける第1情報対応付け手段(74e)と、
    前記第1情報対応付け手段により生成された前記設置位置情報、前記機種情報、および前記冷媒系統情報の対応付け関係が、前記設計情報取得手段により取得された前記設置位置情報、前記機種情報、および前記冷媒系統情報の対応付け関係と一致するか否かを判定する対応付け関係判定手段(74e)と、
    を備える、空調機設置工事支援装置(7)。
  2. 前記対応付け関係判定手段において、前記第1情報対応付け手段により生成された前記設置位置情報、前記機種情報、および前記冷媒系統情報の対応付け関係が、前記設計情報手段により取得された前記設置位置情報、前記機種情報、および前記冷媒系統情報の対応付け関係と一致しない場合に警告情報を出力する警告情報出力手段(74e)をさらに備える、
    請求項1に記載の空調機設置工事支援装置。
  3. 前記対応付け関係判定手段において、前記第1情報対応付け手段により生成された前記設置位置情報、前記機種情報、および前記冷媒系統情報の対応付け関係が、前記設計情報手段により取得された前記設置位置情報、前記機種情報、および前記冷媒系統情報の対応付け関係と一致した場合に顧客情報および工事者情報の少なくとも一方の情報の入力を要求する情報入力要求手段(74e)をさらに備える、
    請求項1または2に記載の空調機設置工事支援装置。
  4. 前記顧客情報および前記工事者情報の少なくとも一方の情報の入力後、前記設置位置情報、前記機種情報、前記冷媒系統情報、ならびに前記顧客情報および前記工事者情報の少なくとも一方の情報を所定の情報処理装置に送信する情報送信手段(47)をさらに備える、
    請求項3に記載の空調機設置工事支援装置。
  5. 前記通信確立手段は、前記複数の空調機それぞれに対して前記空調機を特定するための空調機特定情報を付与する空調機特定情報付与手段(74d)と、前記空調機特定情報と前記設置位置情報とを対応付ける第2情報対応付け手段(74e)とを有する、
    請求項1から4のいずれかに記載の空調機設置工事支援装置。
  6. 前記空調機は、情報発信指令信号を発信可能である情報発信指令信号発信手段(18)と、前記情報発信指令信号を受信すると前記空調機特定情報を発信する第1空調機特定情報発信手段(26)を有し、
    前記第2情報対応付け手段は、前記設置位置情報と、前記第1空調機特定情報発信手段により発信された前記空調機特定情報とを対応付ける、
    請求項5に記載の空調機設置工事支援装置。
  7. 前記空調機は、撮像手段と、前記撮像手段において特定の像が撮影されると前記空調機特定情報を発信する第2空調機特定情報発信手段とを有し、
    前記第2情報対応付け手段は、前記設置位置情報と、前記第2空調機特定情報発信手段により発信された前記空調機特定情報とを対応付ける、
    請求項5に記載の空調機設置工事支援装置。
  8. 前記空調機は、撮像手段と、前記撮像手段において像が撮影されると前記空調機特定情報と前記像の情報とを併せて発信する空調機特定情報等発信手段とを有し、
    前記通信確立手段は、前記像の情報を利用して前記空調機の設置位置情報を導出する設置位置情報導出手段をさらに有し、
    前記第2情報対応付け手段は、前記空調機特定情報等発信手段により発信された前記空調機特定情報と、前記設置位置情報導出手段により導出された前記設置位置情報とを対応付ける、
    請求項5に記載の空調機設置工事支援装置。
  9. 前記空調機は、熱源ユニット(21)と、前記熱源ユニットと冷媒配管(22)を介して配管接続される複数の利用ユニット(20)とを有し、
    前記冷媒系統情報取得手段は、前記熱源ユニットを動作させたときに生じる前記利用ユニットでのイベントを検出することにより冷媒系統情報を取得する、
    請求項1から8のいずれかに記載の空調機設置工事支援装置。
  10. 請求項1に記載の空調機設置工事支援装置において実行される空調機設置工事支援プログラムであって、
    前記設計情報取得手段に対して、互いに対応付けられた複数の空調機の設置位置情報、機種情報、および冷媒系統情報を含む設計情報を取得させる設計情報取得ルーチンと、
    前記通信確立手段に対して、前記複数の空調機それぞれとの前記汎用ネットワークを介した通信を確立させる通信確立ルーチンと、
    前記冷媒系統情報取得手段に対して、前記複数の空調機を動作させて前記冷媒系統情報を取得させる冷媒系統情報取得ルーチンと、
    前記機種情報取得手段に対して、前記複数の空調機それぞれから前記機種情報を取得させる機種情報取得ルーチンと、
    前記第1情報対応付け手段に対して、前記設置位置情報、前記機種情報取得ステップにおいて取得された前記機種情報、および前記冷媒系統情報取得ステップにおいて取得された冷媒系統情報を互いに対応付けさせる第1情報対応付けルーチンと、
    前記対応付け関係判定手段に対して、前記第1情報対応付けステップにおいて生成された前記設置位置情報、前記機種情報、および前記冷媒系統情報の対応付け関係が、前記設計情報取得ステップにおいて取得された前記設置位置情報、前記機種情報、および前記冷媒系統情報の対応付け関係と一致するか否かを判定させる対応付け関係判定ルーチンと、
    を備える、空調機設置工事支援プログラム。
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