JP2007046136A - 硫酸リサイクル型洗浄システム - Google Patents

硫酸リサイクル型洗浄システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007046136A
JP2007046136A JP2005234134A JP2005234134A JP2007046136A JP 2007046136 A JP2007046136 A JP 2007046136A JP 2005234134 A JP2005234134 A JP 2005234134A JP 2005234134 A JP2005234134 A JP 2005234134A JP 2007046136 A JP2007046136 A JP 2007046136A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
cleaning
sulfuric acid
electrolytic reaction
persulfuric acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005234134A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4557167B2 (ja
Inventor
Tatsuo Nagai
達夫 永井
Norito Ikemiya
範人 池宮
Haruyoshi Yamakawa
晴義 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
Priority to JP2005234134A priority Critical patent/JP4557167B2/ja
Publication of JP2007046136A publication Critical patent/JP2007046136A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4557167B2 publication Critical patent/JP4557167B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 過硫酸を用いた洗浄システムにおいて、過硫酸濃度を十分に高くして洗浄効果を高めるとともに、過酸化水素の追加添加を必要とすることなく洗浄の継続が可能な洗浄システムを得る。
【解決手段】 過硫酸溶液2を洗浄液として被洗浄材30を洗浄する洗浄槽1と、電解反応により、溶液に含まれる硫酸イオンから過硫酸イオンを生成して過硫酸溶液を再生する電解反応槽10a、10bと、洗浄槽1と電解反応槽10a、10bとの間で、過硫酸溶液を循環させる循環ライン4、5、6を備える。硫酸溶液を繰り返し利用して過硫酸溶液を電解反応装置によってオンサイトで再生して洗浄に使用できる。また硫酸溶液の抜き取り位置及び戻し位置が適切になり、過硫酸イオンの生成効率が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シリコンウエハなどに付着した汚染物などを剥離効果が高い過硫酸溶液で洗浄剥離する際に、硫酸溶液を繰り返し利用しつつ過硫酸溶液を再生して洗浄に供する硫酸リサイクル型洗浄システムに関するものである。
超LSI製造工程におけるウエハ洗浄技術は、レジスト残渣、微粒子、金属および自然酸化膜などを剥離洗浄するプロセスであり、濃硫酸と過酸化水素の混合溶液(SPM)あるいは、濃硫酸にオゾンガスを吹き込んだ溶液(SOM)が多用されている。高濃度の硫酸に過酸化水素やオゾンを加えると硫酸が酸化されて過硫酸が生成される。過硫酸は自己分解する際に強い酸化力を発するため洗浄能力が高く、上記ウエハなどの洗浄に役立つことが知られている。
また、過硫酸を生成する方法として、上記方法の他に、硫酸イオンを含む水溶液を電解槽で電解して過硫酸溶解水を得て洗浄に供する方法も知られている(特許文献1、2参照)。
特開2001−192874号公報 特表2003−511555号公報
ところで、SPMでは、過酸化水素水により発生する過硫酸が自己分解し酸化力が低下すると分解する分を補うため過酸化水素水の補給を繰り返すことが必要である。そして硫酸濃度がある濃度を下回ると新しい高濃度硫酸と交換する。しかし、上記方法では、過酸化水素水中の水で過硫酸溶液が希釈されるため、液組成を一定に維持することが難しく、さらには所定時間もしくは処理バッチ数毎に液を廃棄して、更新することが必要である。このため洗浄効果が一定しない他、多量の薬品を保管しなければならないという問題がある。一方、SOMでは液が希釈されることがなく、一般的にSPMより液更新サイクルを長くできるものの、洗浄効果においてはSPMより劣る。
また、SPMでは、1回洗浄槽を満たした高濃度硫酸と数回の過酸化水素水添加により発生できる過硫酸量は少なく、限度がある。また、SOM法ではオゾン吹き込み量に対する過硫酸の発生効率が非常に低い。したがって、これらの方法では、生成する過硫酸の濃度に限界があり、洗浄効果にも限界があるという問題もある。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、硫酸を繰り返し使用しつつ硫酸の水溶液から電気化学的作用により過硫酸イオンを生成することで過硫酸イオンをリサイクルして硫酸使用量を大幅に低減できる硫酸リサイクル型洗浄システムを提供することを目的とする。
すなわち、本発明の硫酸リサイクル型洗浄システムのうち、請求項1記載の発明は、過硫酸溶液を洗浄液として被洗浄材を洗浄する洗浄槽と、電解反応により、溶液に含まれる硫酸イオンから過硫酸イオンを生成して過硫酸溶液を再生する電解反応装置と、前記洗浄槽と電解反応装置との間で、前記溶液を循環させる循環ラインとを備え、前記循環ラインの送り液側は、前記洗浄槽において深さ方向で相対的に底部に近い側に溶液を供給し、前記循環ラインの戻り液側は、前記洗浄槽の深さ方向で相対的に液面に近い側で溶液を抜き取るように構成されていることを特徴とする。
請求項2記載の硫酸リサイクル型洗浄システムの発明は、請求項1記載の発明において、前記溶液の抜き取り位置が、洗浄槽内の溶液の液面と溶液の深さ1/4との範囲内にあることを特徴とする。
請求項3記載の硫酸リサイクル型洗浄システムの発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記溶液の戻し位置が、洗浄槽内の溶液の底面と溶液の深さ3/4との範囲内にあることを特徴とする。
請求項4記載の硫酸リサイクル型洗浄システムの発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記電解反応装置で電解される溶液の温度を10℃から90℃の範囲内とすることを特徴とする。
請求項5記載の硫酸リサイクル型洗浄システムの発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記洗浄槽における洗浄液の温度を100〜170℃の範囲内とすることを特徴とする。
請求項6記載の硫酸リサイクル型洗浄システムの発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記循環ラインにおいて、前記電解反応装置からの相対的に低温の溶液の送り液と、前記洗浄槽からの相対的に高温の溶液の戻り液との間で熱交換を行う熱交換手段を有することを特徴とする。
請求項7記載の硫酸リサイクル型洗浄システムの発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記循環ラインで循環する溶液は、硫酸濃度が8Mから18Mであることを特徴とする。
すなわち本発明によれば、洗浄液中の過硫酸イオンが自己分解して酸化力を発し、この酸化力によって被洗浄材の汚染物などが効果的に剥離洗浄される。そして洗浄液では、溶液中の過硫酸イオンが自己分解することにより過硫酸濃度が次第に低下する。この過硫酸溶液は、循環ラインを通して電解反応装置に送液される。電解反応装置では、硫酸イオンを含む溶液に陽極及び陰極を浸漬し、電極間に電流を流し電解することによって硫酸イオンが酸化されて過硫酸イオンが生成され、過硫酸濃度が十分に高い過硫酸溶液に再生される。再生された過硫酸溶液は、循環ラインを通して洗浄装置に送液され、上記と同様に被洗浄材を高濃度の過硫酸によって効果的に剥離洗浄する。過硫酸は、洗浄装置と電解反応装置との間で繰り返し循環することで、過硫酸組成を維持した状態で効果的な洗浄を継続することができる。なお、立ち上げ時には、硫酸を用意し、これを電解反応装置で過硫酸溶液として洗浄装置に送液するようにして過硫酸溶液の循環を開始することもできる。
なお、洗浄槽内の硫酸溶液は、後述するように、好適には100〜170℃にされるように比較的温度が高く、また硫酸濃度が好適には8〜18Mとされるように非常に濃いため、有効な攪拌手段を提供することが難しい。そして洗浄槽内では自然対流と電解反応槽から洗浄槽へ戻る硫酸溶液の流れによる撹拌作用があるのみとなる。そのため、洗浄槽内の液温、硫酸濃度及び過硫酸イオン濃度が不均一となる。例えば、液温は上部の方が高く、硫酸濃度は下部の方が高く、過硫酸イオン濃度は下部の方が高くなると考えられる。硫酸溶液の抜き取り位置及び戻し位置が不適切な場合、上記溶液の不均一さにより、同じ電力を電解反応装置に投入しても、過硫酸イオンの生成効率が悪くなる。
洗浄槽から硫酸溶液を抜き取り電解反応装置で硫酸イオンを過硫酸イオンに変換するが、洗浄槽内の過硫酸イオン濃度を高く保つためには、過硫酸イオン濃度を効率的に生成できる条件の位置から硫酸溶液を抜き取るのが有利である。過硫酸イオン生成効率は、硫酸イオン濃度が低い方、また過硫酸イオン濃度が低い方が有利である。よって、洗浄槽の硫酸溶液の液面付近から溶液を抜き取ることにより過硫酸イオン生成効率が向上する。また、洗浄槽に硫酸溶液を戻す位置は、電解反応装置で生成した過硫酸イオンの自己分解速度の遅い位置が好ましく、液温の低い深さ方向で底部に近い位置に戻すことで、洗浄作用を長く維持することができる。
この際に、溶液の抜き取り位置は、洗浄槽内の溶液の液面と溶液の深さ1/4との範囲内にあるのがさらに望ましく、これにより上記作用がさらに顕著になる。また、溶液の戻し位置は、洗浄槽内の溶液の底面と溶液の深さ3/4との範囲内にあるのが望ましく、これにより上記作用がさらに顕著になる。
なお、過硫酸は、温度が高い程、自己分解速度が速くなり高い剥離洗浄作用が得られる。130℃といった高温では半減期が5分程度と自己分解速度が非常に速くなる。一方、電解反応装置では、溶液温度が低いほど過硫酸の生成効率が良く、また電極の損耗も小さくなる。本発明では、洗浄装置と電解反応装置とを分離することから、電解反応装置で電解される溶液の温度を、洗浄液の温度よりも低く保持することが可能になり、洗浄装置および電解反応装置での効率を上げることができる。
洗浄液は、適宜の加熱手段により加熱して適温にすることができる。加熱手段としてはヒータや熱水、蒸気などとの熱交換を利用した加熱器などが例示されるが本発明としては特定のものに限定されない。洗浄液の適温としては、例えば100℃〜150℃を示すことができる。該温度範囲を下回ると、過硫酸による剥離洗浄効果が低下する。一方、160℃を超えると、過硫酸の自己分解速度が極めて大きくなり、レジストを十分に酸化できず、また硫酸溶液の蒸発量が大きくなるので、洗浄液の適温を上記範囲に定めた。
また、電解反応装置で電解される溶液は、適宜の冷却手段で冷却して適温にすることができる。冷却手段としては空冷、水冷などの冷却器を例示することができる。電解される溶液としての適温は、10〜90℃の範囲を示すことができる。上記温度範囲を超えると、電解効率が低下し、電極の損耗も大きくなる。一方、上記温度を下回ると、洗浄槽内温度130℃まで加熱するための熱エネルギーが莫大になるとともに、熱交換のための配管経路が大幅に長くなり実用的でない。なお、同様の理由により、下限を40℃、上限を80℃とするのが一層望ましい。
上記した加熱手段や冷却手段は、洗浄装置や電解反応装置に付設してもよく、また、循環ラインに設けても良い。さらに洗浄装置や電解反応装置に別ラインを設けて溶液の加熱や冷却を行うようにしてもよい。
また、電解される溶液と洗浄液とされる溶液との温度調整は、過硫酸溶液を循環ラインで一方の装置から他方の装置に送液する際に互いに熱交換することにより行うことができる。すなわち、相対的に温度が高くされ、洗浄装置から電解反応装置に送液する過硫酸溶液(戻り液)と、相対的に温度が低くされ、電解反応装置から洗浄装置に送液する過硫酸溶液(送り液)とを互いに熱交換すると、温度の高い戻り液は、熱交換によって熱が奪われることで温度が低下し、電解反応装置の電解用の溶液として望ましい温度調整がなされる。また、温度の低い送り液は熱交換によって熱が与えられることで温度が上昇し、洗浄液として望ましい温度調整がなされる。熱交換は、熱交換器等の適宜の熱交換手段により行うことができる。熱交換器の流路を含めて循環ラインにおける流路材料には、過硫酸による損傷を受けにくい石英やテトラフルオロエチレンが望ましい。
なお、上記熱交換に加えて洗浄液を加熱する手段や電解される溶液を冷却する手段を付設することも可能である。
また、洗浄によって過硫酸溶液に含まれるに至ったレジストなどの有機物は、循環ライン系または循環ライン系外に設けた分解部によって分解処理してもよい。該分解部としては、加熱分解装置、電解反応装置などを例示することができる。
上記システムでは、電解反応装置で電解される溶液は、硫酸イオンを含むものであり、電解反応装置における過硫酸イオンの生成効率は、硫酸濃度に大きく影響される。具体的には硫酸濃度が低いほど過硫酸発生効率は大きくなる。一方で、硫酸濃度を低くすると、レジスト等の有機化合物の溶解度が低くなり、被洗浄材から剥離しにくくなる。これらの観点から、システムに用いられる溶液の硫酸濃度は、例えば8M〜18Mの範囲が望ましい。同様の理由で、下限は12M、上限は17Mであるのが一層望ましい。
しかし、硫酸溶液中の水分が僅かずつではあるが電気分解や蒸発により減少する。また、蒸発によっても水分は減少する。このため水分を補うため、水分が減った際に超純水または過酸化水素水を添加することが望ましい。該超純水または過酸化水素水は、前記過硫酸溶液に超純水または過酸化水素水補給ラインを設けることにより補給することができる。
電解反応装置では、陽極と陰極とを対にして電解がなされる。これら電極の材質は、本発明としては特定のものに限定はしない。しかし、電極として一般に広く利用されている白金を本発明の電解反応装置の陽極として使用した場合、過硫酸イオンを効率的に製造することができず、白金が溶出するという問題がある。これに対し、ダイヤモンド電極は、過硫酸イオンの生成を効率よく行えるとともに、電極の損耗が小さい。したがって、電解反応装置の電極のうち、少なくとも、硫酸イオンの生成がなされる陽極をダイヤモンド電極で構成するのが望ましく、陽極、陰極ともにダイヤモンド電極で構成するのが一層望ましい。
導電性ダイヤモンド電極は、シリコンウエハ等の半導体材料を基板とし、このウエハ表面に導電性ダイヤモンド薄膜を合成させた後に、ウエハを溶解させたものや、基板を用いない条件で板状に析出合成したセルフスタンド型導電性多結晶ダイヤモンドを挙げることができる。また、Nb,W,Tiなどの金属基板上に積層したものも利用できるが、電流密度を大きくした場合には、ダイヤモンド膜が基板から剥離するという問題が生じやすい。
導電性ダイヤモンド電極によって、硫酸イオンから過硫酸イオンを製造することは、電流密度を0.2A/cm程度にした場合については報告されている(Ch.Comninellis et al.,Electrochemical and Solid−State Letters,Vol.3(2)77−79(2000),特表2003−511555号)。しかし、金属基板にダイヤモンド薄膜を担持した電極ではダイヤモンド膜の剥離が生じて、作用効果が短期間で消失するという問題がある。よって、基板上に析出させた後に基板を取り去った自立型導電性ダイヤモンド電極が望ましい。
なお、導電性ダイヤモンド薄膜は、ダイヤモンド薄膜の合成の際にボロン、窒素などの所定量をドープして導電性を付与したものであり、通常はボロンドープしたものが一般的である。これらのドープ量は、少なすぎると技術的意義が発生せず、多すぎてもドープ効果が飽和するため、ダイヤモンド薄膜の炭素量に対して、50〜20,000ppmの範囲のものが適している。
本発明において、導電性ダイヤモンド電極は、通常は板状のものを使用するが、網目構造物を板状にしたものも使用できる。すなわち、本発明としては、電極の形状や数は特に限定されるものではない。
この導電性ダイヤモンド電極を用いて行う電解処理は、導電性ダイヤモンド電極表面の電流密度を10〜100,000A/mとし、硫酸イオンを含む溶液をダイヤモンド電極面と平行方向に、通液線速度を1〜10,000m/hrで接触処理させることが望ましい。
洗浄槽では電子基板の洗浄時にレジスト等汚染物の剥離溶解に伴い洗浄液中に溶解性のTOCが発生する。このとき、洗浄液のTOCを効率良く除去し、電子基板材料への有機物の再付着を防ぐ必要があるため洗浄槽でレジストの剥離溶解に伴って生成するTOC生成速度〔g/l/hr〕に対して、電解反応装置での過硫酸生成速度〔g/l/hr〕が10倍から500倍となるように電解条件を設定するのが望ましい。これにより過硫酸の消費と生成がバランスし、効率的な洗浄と効率的な電解処理がなされる。なお、同様の理由で下限を20、上限を300とするのが望ましい。
なお、本発明の洗浄システムでは、種々の被洗浄材を対象にして洗浄処理を行うことができるが、シリコンウエハ、液晶用ガラス基板、フォトマスク基板などの電子材料基板を対象にして洗浄処理をする用途に好適である。さらに具体的には、半導体基板上に付着したレジスト残渣などの有機化合物の剥離プロセスに利用することができる。また、半導体基板上に付着した微粒子、金属などの異物除去プロセスに利用することができる。
なお、従来、半導体基板の処理プロセスなどでは、洗浄処理に先立って、通常、前処理工程としてドライエッチングやアッシングプロセスを利用して有機物であるレジストを予め酸化して灰化する工程が組み込まれている。この工程は、装置コストや処理コストを高価にするという問題を有している。ところで、本発明のシステムでは、優れた洗浄効果が得られることから、上記したドライエッチングやアッシングプロセスなどの前処理工程を組み込むことなく洗浄処理を行った場合にも、十分にレジストなどの除去効果が得られる。すなわち、本発明は、これらの前処理工程を省略したプロセスを確立することも可能にする。
以上説明したように、本発明の硫酸リサイクル型洗浄システムによれば、過硫酸溶液を洗浄液として被洗浄材を洗浄する洗浄槽と、電解反応により、溶液に含まれる硫酸イオンから過硫酸イオンを生成して過硫酸溶液を再生する電解反応装置と、前記洗浄槽と電解反応装置との間で、前記溶液を循環させる循環ラインとを備え、前記循環ラインの送り液側は、前記洗浄槽において深さ方向で相対的に底部に近い側に溶液を供給し、前記循環ラインの戻り液側は、前記洗浄槽の深さ方向で相対的に液面に近い側で溶液を抜き取るように構成されているので、硫酸溶液を繰り返し利用するとともに剥離効果を高めるための過硫酸溶液を電解反応装置によってオンサイトで再生して洗浄に使用することができる。電解反応装置では、洗浄槽内の比較的硫酸濃度が低い溶液が抜き取られて供給されるので、過硫酸生成効率が高まる効果があり、洗浄槽では、比較的温度が低い領域に過硫酸溶液が導入されるので、過硫酸の自己分解が過度になるのを抑えて良好な洗浄作用を得ることができる効果がある。
以下に、本発明の硫酸リサイクル型洗浄システムの一実施形態を図1に基づいて説明する。
本発明の洗浄槽1には、電解反応装置に相当する電解反応槽10a、10bが戻り管4と送り管5とによって接続されている。戻り管4と送り管5とは、それぞれ少なくとも内面がテトラフルオロエチレンで構成されており、戻り管4には過硫酸溶液2を送液するための送液ポンプ6が介設されている。上記戻り管4、送り管5、送液ポンプ6によって、本願発明の循環ラインが構成されている。また、戻り管4と送り管5との間には、本発明の熱交換手段に相当する熱交換器7が介設されており、該熱交換器7によって戻り管4を流れる溶液と送り管5を流れる溶液とが互いに熱交換可能になっている。なお、熱交換器7内の流路(図示しない)も少なくとも内面がテトラフルオロエチレンで構成されている。上記のように戻り管4、送り管5、熱交換器7の流路を過硫酸に対し耐性のあるテトラフルオロエチレンなどで構成することで、過硫酸による損耗を回避することができる。この実施形態では、戻り管4と送り管5との間で溶液の熱交換を行うものとしているが、本発明としては、戻り管4に溶液を好適には10〜90℃に冷却する冷却手段を設け、送り管5に溶液を好適には100〜170℃に加熱する加熱手段を設けたものとすることも可能である。
上記電解反応槽10a、10bは、直列に接続されており、電解反応槽10aの入側に前記戻り管4が接続され、電解反応槽10bの出側に前記送り管5が接続されている。電解反応槽10aと電解反応槽10bとの間には、連結管4aが連結されている。すなわち、溶液は、戻り管4、電解反応槽10a、連結管4a、電解反応槽10b、送り管5の順に通液する。
なお、電解反応槽10aには、陽極11a、陰極12a、電解反応槽10bには陽極11b、陰極12bとが配置され、さらに陽極11aと陰極12aとの間に所定の間隔をおいてバイポーラ電極13a…13aが配置され、陽極11bと陰極12bとの間に所定の間隔をおいてバイポーラ電極13b…13bが配置されている。なお、本発明としては電解槽は、バイポーラ式ではなく、陽極と陰極のみを電極として備えるものであってもよい。この実施形態でも、これら電極11a、11b、12a、12b、13a、13bはダイヤモンド電極によって構成されている。該ダイヤモンド電極は、基板状にダイヤモンド薄膜を形成するとともに、該ダイヤモンド薄膜の炭素量に対して、好適には50〜20,000ppmの範囲でボロンをドープすることにより製造したものである。また、薄膜形成後に基板を取り去って自立型としたものであってもよい。上記陽極11aと陰極12aおよび陽極11bと陰極12bは、直流電源14に並列状態で接続されており、これにより電解反応槽10a、10bでの直流電解が可能になっている。
また、上記洗浄槽1では、収容される溶液の深さ1/4以下となる位置に、戻り管4の一端が開口され、収容される溶液の深さで3/4以上となる位置に、送り管5の一端が開口されている。また、洗浄槽1には、槽内の溶液を加熱するためのヒータ21が本発明の加熱手段として設けられている。
次に、上記構成よりなる硫酸リサイクル型洗浄システムの作用について説明する。
上記洗浄槽1内に、硫酸を収容し、これに超純水を添加して硫酸濃度が10〜18Mの硫酸溶液とし、ヒータ21によって130℃程度に加熱する。
上記硫酸溶液は、送液ポンプ6によって戻り管4を通して電解反応槽10aに送液する。
この際に、溶液が洗浄槽1の液面と溶液深さ1/4との間から取り出されるので、溶液中の比較的硫酸濃度が低いものが電解反応槽10aに供給され、電解反応槽10a、10bにおける過硫酸発生効率が高くなる。
電解反応槽10aでは、陽極11a、陰極12aに直流電源14によって通電することにより、バイポーラ電極13a…13aが分極する。電解反応槽10aに送液される溶液は、通液線速度が1〜10,000m/hrで通水され、ダイヤモンド電極表面での電流密度が10〜100,000A/mとなるように通電される。
電解反応槽10aを通水する溶液は、溶液中の硫酸イオンが酸化反応して過硫酸イオンが生成され、さらに、連結管4aを介して電解反応槽10bに送液される。電解反応槽10bにおいても同様に硫酸イオンから過硫酸イオンが生成され、高濃度の過硫酸溶液2が得られる。高濃度の過硫酸溶液2は、送り管5を通して洗浄槽1へと送液される。なお、電解反応槽10bにおいてもダイヤモンド電極表面での電流密度は10〜100,000A/mとなっている。
この過硫酸溶液2は、送り管5から洗浄槽1へと送液され、洗浄槽1内において高濃度の過硫酸溶液2が得られる。洗浄槽1内では、自己分解によって過硫酸イオン濃度が漸減するものの電解反応槽10a、10bとの間で溶液が循環し、電解反応槽10a、10bにおいて電解されて過硫酸イオンが生成されることから、高い過硫酸イオン濃度が維持される。洗浄槽1内に送液された過硫酸溶液は、送り管5によって洗浄槽1内の溶液の底面と溶液深さ3/4との間に導入されるので、比較的温度の低い溶液領域に供給されることになる。このため導入された過硫酸溶液が早期に自己分解が進行してしまうことがなく、適度に自己分解が進行して洗浄作用を長く維持して洗浄効果を高めることを可能にする。
なお、この実施形態では、立ち上げ時に硫酸から過硫酸を製造する過程について説明したが、本発明としては、当初から過硫酸が用意されているものであってもよい。ただし、オンサイトで過硫酸を製造するという点では、電解反応装置を用いて過硫酸を製造することが有利である。
上記洗浄槽1内では、過硫酸溶液2が収容された状態で、被洗浄材である半導体ウエハ30の洗浄を開始する。すなわち、洗浄槽1内に、半導体ウエハ30を浸漬する。すると、洗浄槽1内では、過硫酸イオンの自己分解および硫酸の作用によって高い酸化作用が得られており、半導体ウエハ30上の汚染物などが効果的に剥離除去され、過硫酸溶液2中に移行する。過硫酸溶液2中に移行した剥離除去物は、過硫酸イオンの作用によって分解される。洗浄槽1内の過硫酸は、戻り管4、送液ポンプ6によって電解反応槽10a、10bに送液され、上記のように硫酸イオンから過硫酸イオンが生成されて、自己分解によって低下した過硫酸濃度を高めて過硫酸溶液2を再生する。
また、過硫酸溶液2が洗浄槽1から電解反応槽10aに向けて上記戻り管4を移動する際に、電解反応槽10bにおいて電解処理がなされて送り管5を移動する過硫酸溶液2との間で、熱交換器7において熱交換がなされる。洗浄槽1から送液される過硫酸溶液2は、洗浄に好適なように130℃程度に加熱されている。一方、電解反応槽10bから送液される過硫酸溶液2は、40℃程度の温度を有している。これら過硫酸溶液2が熱交換されることによって戻り管4を移動する過硫酸溶液2は40℃に近い温度に低下し、一方、送り管5を移動する過硫酸溶液2は、130℃に近い温度にまで加熱される。熱交換器7で熱交換され、戻り管4を移動する過硫酸溶液2は、その後、自然冷却によって次第に降温し、電解反応に好適な40℃程度の温度となる。なお、確実に温度を低下させたい場合には、電解反応槽を水冷、空冷するなどして強制的に冷却する冷却手段を付設することもできる。熱交換器7で熱交換され、送り管5を移動する過硫酸溶液2は、洗浄槽1に送られ、洗浄槽1内に残存する過硫酸溶液2に混合される。洗浄槽1内の過硫酸溶液2の温度が低下してしまった場合には、前記ヒータ21での加熱によって洗浄に最適な温度に昇温させることができる。上記のように、過硫酸溶液2は洗浄槽1から電解反応槽10aへ送られる際に冷却され、電解された後、電解反応槽10bから洗浄槽1へ戻される際に加温される。この1サイクルの中で冷却される熱量と加温される熱量はほぼ等しいため、高効率の熱交換器7を組み込み、放熱分程度について外部から熱エネルギーを加えることで、効率的に過硫酸溶液2の温度調整を行うことができる。
上記硫酸リサイクル型洗浄システムによって半導体ウエハ30の洗浄を行うことで、過硫酸溶液2を繰り返し使用して過硫酸溶液2を再生しつつ効果的な洗浄を継続することができる。
図1に示す硫酸リサイクル型洗浄システムを用いて以下の実施例を実施した。
すなわち、洗浄槽に、97%濃硫酸40リットル、超純水8リットルの割合で調整した高濃度硫酸溶液を調製して130℃に加熱保持した。電解反応装置として、直径15cm、厚さ1mmのSi基板にボロンドープした導電性ダイヤモンド電極を10枚組み込んだ電解セルを2基直列に配列させた。電解のための有効陽極面積は30dmであり、電流密度を30A/dmに設定して、40℃で電解した。
洗浄槽の一画一角の、深さ方向で液面に近い位置(溶液の液面から深さ1/5の位置)より硫酸溶液を抜き取り、電解反応装置から洗浄槽へは抜き取り位置と別の一角の、深さ方向で底部に近い位置(溶液の液面から深さ4/5の位置)に戻すことで、洗浄槽と電解反応装置の間で硫酸溶液を循環処理した。
40時間連続稼動した後、洗浄槽中心部の溶液をサンプリングしたところ、過硫酸イオン濃度が4.5g/Lであることを確認した。
(比較例1)
洗浄槽に、97%濃硫酸40リットル、超純水8リットルの割合で調整した高濃度硫酸溶液を調製して130℃に加熱保持した。電解反応装置内には、直径15cm、厚さ1mmのSi基板にボロンドープした導電性ダイヤモンド電極を10枚組み込んだ電解セルを2基直列に配列させた。電解のための有効陽極面積は30dmであり、電流密度を30A/dmに設定して、40℃で電解した。
洗浄槽の一角の、深さ方向で底部に近い位置(溶液の液面から深さ4/5の位置)より硫酸溶液を抜き取り、電解反応装置から洗浄槽へは抜き取り位置と別の一角の、深さ方向で液面に近い位置(溶液の液面から深さ1/5の位置)に戻すことで、洗浄槽と電解反応装置の間で硫酸溶液を循環処理した。
40時間連続稼動した後、洗浄槽中心部の溶液をサンプリングしたところ、過硫酸イオン濃度が3.0g/Lであることを確認した。
すなわち、洗浄槽における溶液の抜き取り位置、戻し位置が適切でないと、過硫酸の生成効率が低下し、ひいては洗浄効果が低下することが明らかになった。
本発明の硫酸リサイクル型洗浄システムの一実施形態を示す図である。
符号の説明
1 洗浄槽
2 過硫酸溶液
4 戻り管
5 送り管
6 送液ポンプ
7 熱交換器
10、10a、10b 電解反応槽
11、11a、11b 陽極
12、12a、12b 陰極
13 バイポーラ電極
14 直流電源
21 ヒータ
30 半導体ウエハ

Claims (7)

  1. 過硫酸溶液を洗浄液として被洗浄材を洗浄する洗浄槽と、電解反応により、溶液に含まれる硫酸イオンから過硫酸イオンを生成して過硫酸溶液を再生する電解反応装置と、前記洗浄槽と電解反応装置との間で、前記溶液を循環させる循環ラインとを備え、前記循環ラインの送り液側は、前記洗浄槽において深さ方向で相対的に底部に近い側に溶液を供給し、前記循環ラインの戻り液側は、前記洗浄槽の深さ方向で相対的に液面に近い側で溶液を抜き取るように構成されていることを特徴とする硫酸リサイクル型洗浄システム。
  2. 前記溶液の抜き取り位置が、洗浄槽内の溶液の液面と溶液の深さ1/4との範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の硫酸リサイクル型洗浄システム。
  3. 前記溶液の戻し位置が、洗浄槽内の溶液の底面と溶液の深さ3/4との範囲内にあることを特徴とする請求項1または2に記載の硫酸リサイクル型洗浄システム。
  4. 前記電解反応装置で電解される溶液の温度を10℃から90℃の範囲内とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の硫酸リサイクル型洗浄システム。
  5. 前記洗浄槽における洗浄液の温度を100〜170℃の範囲内とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の硫酸リサイクル型洗浄システム。
  6. 前記循環ラインにおいて、前記電解反応装置からの相対的に低温の溶液の送り液と、前記洗浄槽からの相対的に高温の溶液の戻り液との間で熱交換を行う熱交換手段を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の硫酸リサイクル型洗浄システム。
  7. 前記循環ラインで循環する溶液は、硫酸濃度が8Mから18Mであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の硫酸リサイクル型洗浄システム。
JP2005234134A 2005-08-12 2005-08-12 硫酸リサイクル型洗浄システム Expired - Fee Related JP4557167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005234134A JP4557167B2 (ja) 2005-08-12 2005-08-12 硫酸リサイクル型洗浄システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005234134A JP4557167B2 (ja) 2005-08-12 2005-08-12 硫酸リサイクル型洗浄システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007046136A true JP2007046136A (ja) 2007-02-22
JP4557167B2 JP4557167B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=37849210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005234134A Expired - Fee Related JP4557167B2 (ja) 2005-08-12 2005-08-12 硫酸リサイクル型洗浄システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4557167B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6191720B1 (ja) * 2016-03-25 2017-09-06 栗田工業株式会社 過硫酸溶液製造供給装置及び方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55161079A (en) * 1979-06-04 1980-12-15 Fuso Kagaku Kogyo Kk Circulation-oxidizing method using persulfate
JPH06183704A (ja) * 1992-12-16 1994-07-05 Chlorine Eng Corp Ltd 硫酸の再生利用方法
JP2001192874A (ja) * 1999-12-28 2001-07-17 Permelec Electrode Ltd 過硫酸溶解水の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55161079A (en) * 1979-06-04 1980-12-15 Fuso Kagaku Kogyo Kk Circulation-oxidizing method using persulfate
JPH06183704A (ja) * 1992-12-16 1994-07-05 Chlorine Eng Corp Ltd 硫酸の再生利用方法
JP2001192874A (ja) * 1999-12-28 2001-07-17 Permelec Electrode Ltd 過硫酸溶解水の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4557167B2 (ja) 2010-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4462146B2 (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システムおよび硫酸リサイクル型過硫酸供給装置
JP4407529B2 (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システム
JP2011192779A (ja) 電子材料の洗浄方法および洗浄システム
JP2008111184A (ja) 過硫酸供給システム
JP2007059603A (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システム
JP4412301B2 (ja) 洗浄システム
JP5939373B2 (ja) 電子材料洗浄方法および洗浄装置
JP4605393B2 (ja) 電解ガス処理装置および硫酸リサイクル型洗浄システム
JP4600666B2 (ja) 硫酸リサイクル型枚葉式洗浄システム
JP4573043B2 (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システム
JP4600667B2 (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システムおよび硫酸リサイクル型洗浄方法
JP2007266497A (ja) 半導体基板洗浄システム
JP5024521B2 (ja) 高温高濃度過硫酸溶液の生成方法および生成装置
JP2006278838A (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システム
JP5751426B2 (ja) 洗浄システムおよび洗浄方法
JP4862981B2 (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システムおよびその運転方法
JP4407557B2 (ja) 硫酸リサイクル型洗浄方法および硫酸リサイクル型洗浄システム
JP6609919B2 (ja) 半導体基板の洗浄方法
JP4557167B2 (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システム
JP5126478B2 (ja) 洗浄液製造方法および洗浄液供給装置ならびに洗浄システム
JP2007049086A (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システム
JP4771049B2 (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システム
JP2008294020A (ja) 洗浄液供給システムおよび洗浄システム
JP4816888B2 (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システム
JP2006278689A (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100713

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140730

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees