JP2007045928A - ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007045928A JP2007045928A JP2005231542A JP2005231542A JP2007045928A JP 2007045928 A JP2007045928 A JP 2007045928A JP 2005231542 A JP2005231542 A JP 2005231542A JP 2005231542 A JP2005231542 A JP 2005231542A JP 2007045928 A JP2007045928 A JP 2007045928A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyolefin resin
- resin composition
- mass
- block copolymer
- styrene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブロックAと、特定組成のイソプレン単位および1,3−ブタジエン単位から主としてなる重合体ブロックBを有するブロック共重合体の水素添加物である付加重合系ブロック共重合体(I)100質量部に対して、密度が0.942g/cm3以上のポリエチレン(II)および密度が0.942g/cm3未満のポリオレフィン系樹脂(III)を両者の合計で100〜2000質量部含有してなり、かつポリエチレン(II)とポリオレフィン系樹脂(III)の質量比が10:90〜90:10であり、成形後に活性エネルギー線によって架橋することを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
〔1〕 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブロックAと、イソプレン単位および1,3−ブタジエン単位から主としてなる重合体ブロックBを有するブロック共重合体の水素添加物である付加重合系ブロック共重合体であって、芳香族ビニル化合物単位の含有量が13〜40質量%であり、重合体ブロックBを構成するイソプレン単位および1,3−ブタジエン単位における1,4−結合の割合が85%以上であり、イソプレン単位および1,3−ブタジエン単位に由来する炭素−炭素二重結合の90%以上が水素添加されている付加重合系ブロック共重合体(I)100質量部に対して、
密度が0.942g/cm3以上のポリエチレン(II)および密度が0.942g/cm3未満のポリオレフィン系樹脂(III)を両者の合計で100〜2000質量部含有してなり、かつポリエチレン(II)とポリオレフィン系樹脂(III)の質量比が10:90〜90:10であり、成形後に活性エネルギー線によって架橋することを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物;
〔2〕 重合体ブロックAを構成する芳香族ビニル化合物単位が、炭素数1〜8のアルキル基がベンゼン環に結合したアルキルスチレン単位(a)を1質量%以上含有し、かつ少なくとも重合体ブロックA部分が活性エネルギー線によって架橋可能であることを特徴とする〔1〕のポリオレフィン系樹脂組成物;
〔3〕 アルキルスチレン単位(a)がp−メチルスチレン単位であることを特徴とする〔1〕のポリオレフィン系樹脂組成物;
〔4〕 活性エネルギー線が電子線であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかのポリオレフィン系樹脂組成物;
〔5〕 〔1〕〜〔4〕のいずれかのポリオレフィン系樹脂組成物から得られる成形品;
〔6〕 〔1〕〜〔4〕のいずれかのポリオレフィン系樹脂組成物からなる層を含有する積層体を提供することによって達成される。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物を構成する付加重合系ブロック共重合体(I)は、芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブロックAと、イソプレン単位および1,3−ブタジエン単位から主としてなる重合体ブロックBを有するブロック共重合体の水素添加物である付加重合系ブロック共重合体であって、芳香族ビニル化合物単位の含有量が13〜40質量%であり、重合体ブロックBを構成するイソプレン単位および1,3−ブタジエン単位における1,4−結合の割合が85%以上であり、イソプレン単位および1,3−ブタジエン単位に由来する炭素−炭素二重結合の90%以上が水素添加されている付加重合系ブロック共重合体である。
得られたブロック共重合体を、例えば、シクロヘキサンなどの飽和炭化水素系溶媒中で、ラネーニッケル;Pt、Pd、Ru、Rh、Ni等の金属をカーボン、アルミナ、硅藻土等の担体に担持させた不均一触媒;ニッケル、コバルトなどの第9、10族の金属からなる有機金属化合物とトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物または有機リチウム化合物等の組み合わせからなるチーグラー系の触媒;チタン、ジルコニウム、ハフニウムなどの遷移金属のビス(シクロペンタジエニル)化合物とリチウム、ナトリウム、カリウム、アルミニウム、亜鉛またはマグネシウムなどからなる有機金属化合物の組み合わせからなるメタロセン系触媒などの水素添加触媒の存在下で、通常、反応温度として20〜100℃の範囲で、水素圧力0.1〜10MPaの範囲の条件下で水素添加することにより、該ブロック共重合体の水素添加物(すなわち、付加重合系ブロック共重合体(I))を製造することができる。
なお、重合体ブロックBのイソプレン単位および1,3−ブタジエン単位に基づく炭素−炭素二重結合の水素添加率は、ヨウ素価滴定、赤外分光光度計、核磁気共鳴などの測定手段により水素添加反応前後における重合体ブロックB中の炭素−炭素二重結合の量を測定し、その測定値から算出することができる。
なお、以下の実施例および比較例では、次の方法により、得られたポリオレフィン系樹脂組成物の硬度、力学的特性(破断強度、破断伸度)、耐熱性、耐油性および耐摩耗性の評価を行った。
JIS K 6253に記載された方法に従って測定した。すなわち、実施例および比較例で得られたポリオレフィン系樹脂組成物より作製した縦15cm×横15cm×厚さ0.2cmのシートを3枚重ねて、ASTM D硬度計を用いて測定し、柔軟性の指標とした。
JIS K 6251に記載された方法に従って測定した。すなわち、実施例および比較例で得られたポリオレフィン系樹脂組成物より作製した縦15cm×横15cm×厚さ0.1cmのシートからダンベル状3号形の試験片を打ち抜き、インストロン万能試験機を使用して、23℃の条件下で、引張速度200mm/minで引張試験を行い、破断強度(MPa)および破断伸度(%)を測定した。
3−1)破断強度残率、破断伸度残率
JIS C3005の第17項に記載された方法に準じて測定した。すなわち、実施例および比較例で得られたポリオレフィン系樹脂組成物より作製した縦15cm×横15cm×厚さ0.1cmのシートからJIS K 6251に規定されたダンベル状3号形の試験片を打ち抜き、120℃の温度下で96時間放置し、インストロン万能試験機を使用して、23℃の条件下で、引張速度200mm/minで引張試験を行い、破断強度(MPa)および破断伸度(%)を測定し、次式により破断強度残率および破断伸度残率を算出した。
破断強度残率(%)=100×F1/F0
但し、F0:加熱前の破断強度(MPa)、
F1:加熱処理後の破断強度(MPa)
破断伸度残率(%)=100×L1/L0
但し、L0:加熱前の破断伸度(%)、
L1:加熱処理後の破断伸度(%)
JIS C3005の第23項に記載された方法に準じて測定した。すなわち、実施例および比較例で得られたポリオレフィン系樹脂組成物より作製した縦15cm×横15cm×厚さ0.2cmのシートから長さ3cm×幅1.5cmの試験片を打ち抜いた。その試験片と加熱変形試験機を予め150℃で30分間加熱した後、試験片を測定装置の平行板間の半径5mm、長さ35mmの半円状の丸棒の上に置き、平行板の上から1kgの荷重を加え、さらに同温度で30分間静置した後、そのままの状態で試験片の厚さを測り、加熱後の厚さと加熱前の厚さから加熱変形率を次式によって算出した。
加熱変形率(%)=100×(M0−M1)/M0
但し、M0:加熱前の試験片の厚さ(mm)、
M1:加熱変形後の試験片の厚さ(mm)
JIS C3005の第18項に記載された方法に準じて測定した。すなわち、実施例および比較例で得られたポリオレフィン系樹脂組成物より作製した縦15cm×横15cm×厚さ0.1cmのシートからJIS K 6251に規定されたダンベル状3号形の試験片を打ち抜き、エンジンオイル中70℃の温度下で4時間放置した後、インストロン万能試験機を使用して、23℃の条件下で、引張速度200mm/minで引張試験を行い、破断強度(MPa)および破断伸度(%)を測定し、次式により破断強度残率および破断伸度残率を算出した。
破断強度残率(%)=100×F’1/F’0
但し、F’0:加熱前の破断強度(MPa)、
F’1:加熱処理後の破断強度(MPa)
破断伸度残率(%)=100×L’1/L’0
但し、L’0:加熱前の破断伸度(%)、
L’1:加熱処理後の破断伸度(%)
実施例および比較例で得られたポリオレフィン系樹脂組成物より、プレス成形(成形温度230℃、プレス圧力10MPa、プレス時間3分)によって縦11cm×横11cm×厚さ0.2cmのシートを作製し、該シートから直径10.5cmの円形状に試験片を切り取り、JIS K−6264に準じて、H−22摩耗輪を用い、1kg荷重、1000回転の条件下でテーバー摩耗量を測定した。摩耗量が小さいほど耐摩耗性が優れる。
撹拌装置付き耐圧容器中に、シクロヘキサン39kg、sec−ブチルリチウム(11質量%、シクロヘキサン溶液)180mlを加え、この溶液にスチレン1.32kgを30分かけて加えて50℃で60分間重合し、次にイソプレンと1,3−ブタジエンの混合物(イソプレン/1,3−ブタジエン=50/50(質量比))10.7kgを60分かけて加えて50℃で90分間重合し、さらにスチレン1.32kgを30分かけて加えて50℃で60分間重合することにより、ポリスチレン−ポリ(イソプレン/1,3−ブタジエン)−ポリスチレントリブロック共重合体を含む反応混合液を得た。得られたブロック共重合体の数平均分子量は94000であり、1H−NMRによって測定したスチレン含有量は20質量%、1,4−結合の割合は90%であった。
上記ブロック共重合体を含む反応混合液に、オクチル酸ニッケル(64質量%、シクロヘキサン溶液)56gにトリイソプロピルアルミニウム(20質量%、シクロヘキサン溶液)380gを加えて別途調製した水素添加触媒を添加し、80℃、1MPaの水素雰囲気下で水素添加反応を行い、上記したポリスチレン−ポリ(イソプレン/1,3−ブタジエン)−ポリスチレントリブロック共重合体の水素添加物(以下、これをブロック共重合体(I)−1と称する)を得た。得られたブロック共重合体(I)−1の数平均分子量は100000であり、1H−NMRによって測定した、スチレン含有量および水素添加率はそれぞれ19質量%、97%であった。
撹拌装置付き耐圧容器中に、シクロヘキサン39kg、sec−ブチルリチウム(11質量%、シクロヘキサン溶液)180mlを加え、この溶液にp−メチルスチレン1.32kgを30分かけて加えて50℃で60分間重合し、次にイソプレンと1,3−ブタジエンの混合物(イソプレン/1,3−ブタジエン=50/50(質量比))10.7kgを60分かけて加えて50℃で90分間重合し、さらにp−メチルスチレン1.32kgを30分かけて加えて50℃で60分間重合することにより、ポリp−メチルスチレン−ポリ(イソプレン/1,3−ブタジエン)−ポリp−メチルスチレントリブロック共重合体を含む反応混合液を得た。得られたブロック共重合体の数平均分子量は94000であり、1H−NMRによって測定したp−メチルスチレン含有量は20質量%、1,4−結合の割合は90%であった。
上記ブロック共重合体を含む反応混合液に、オクチル酸ニッケル(64質量%、シクロヘキサン溶液)56gにトリイソプロピルアルミニウム(20質量%、シクロヘキサン溶液)380gを加えて別途調製した水素添加触媒を添加し、80℃、1MPaの水素雰囲気下で水素添加反応を行い、上記したポリp−メチルスチレン−ポリ(イソプレン/1,3−ブタジエン)−ポリp−メチルスチレントリブロック共重合体の水素添加物(以下、これをブロック共重合体(I)−2と称する)を得た。得られたブロック共重合体(I)−2の数平均分子量は100000であり、1H−NMRによって測定した、p−メチルスチレン含有量および水素添加率はそれぞれ19質量%、97%であった。
撹拌装置付き耐圧容器中に、シクロヘキサン39kg、sec−ブチルリチウム(11質量%、シクロヘキサン溶液)265mlを加え、この溶液にp−メチルスチレン2.25kgを30分かけて加えて50℃で60分間重合し、イソプレンと1,3−ブタジエンの混合物(イソプレン/1,3−ブタジエン=50/50(質量比))10.5kgを60分かけて加えて50℃で90分間重合し、さらにp−メチルスチレン2.25kgを30分かけて加えて50℃で60分間重合することにより、ポリp−メチルスチレン−ポリ(イソプレン/1,3−ブタジエン)−ポリp−メチルスチレントリブロック共重合体を含む反応混合液を得た。得られたブロック共重合体の数平均分子量は87000であり、1H−NMRによって測定したp−メチルスチレンの含有量は30質量%、1,4−結合の割合は90%であった。
上記ブロック共重合体を含む反応混合液に、オクチル酸ニッケル(64質量%、シクロヘキサン溶液)56gにトリイソプロピルアルミニウム(20質量%、シクロヘキサン溶液)380gを加えて別途調製した水素添加触媒を添加し、80℃、1MPaの水素雰囲気下で水素添加反応を行い、上記したポリp−メチルスチレン−ポリ(イソプレン/1,3−ブタジエン)−ポリp−メチルスチレントリブロック共重合体の水素添加物(以下、これをブロック共重合体(I)−3と称する)を得た。得られたブロック共重合体(I)−3の数平均分子量は90000であり、1H−NMRによって測定したp−メチルスチレン含有量および水素添加率はそれぞれ29質量%、97%であった。
撹拌装置付き耐圧容器中に、シクロヘキサン39kg、sec−ブチルリチウム(11質量%、シクロヘキサン溶液)265mlを加え、この溶液にスチレン1.32kgを30分かけて加えて50℃で30分間重合し、テトラヒドロフランを100g加えた後、1,3−ブタジエン10.7kgを60分かけて加えて50℃で30分間重合し、さらにスチレン1.32kgを30分かけて加えて50℃で30分間重合することにより、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレントリブロック共重合体を含む反応混合液を得た。得られたブロック共重合体の数平均分子量は94000であり、1H−NMRによって測定したスチレンの含有量は20質量%、1,4−結合の割合は60%であった。
上記ブロック共重合体を含む反応混合液に、オクチル酸ニッケル(64質量%、シクロヘキサン溶液)56gにトリイソプロピルアルミニウム(20質量%、シクロヘキサン溶液)380gを加えて別途調製した水素添加触媒を添加し、80℃、1MPaの水素雰囲気下で水素添加反応を行い、上記したポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレントリブロック共重合体の水素添加物(以下、これをブロック共重合体1と称する)を得た。得られたブロック共重合体1の数平均分子量は100000であり、1H−NMRによって測定したスチレン含有量および水素添加率はそれぞれ19質量%、97%であった。
撹拌装置付き耐圧容器中に、シクロヘキサン39kg、sec−ブチルリチウム(11質量%、シクロヘキサン溶液)265mlを加え、この溶液にスチレン1.32kgを30分かけて加えて50℃で30分間重合し、イソプレン10.7kgを60分かけて加えて50℃で90分間重合し、さらにスチレン1.32kgを30分かけて加えて50℃で30分間重合することにより、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレントリブロック共重合体を含む反応混合液を得た。得られたブロック共重合体の数平均分子量は94000であり、1H−NMRによって測定したスチレンの含有量は20質量%、1,4−結合の割合は90%であった。
上記ブロック共重合体を含む反応混合液に、オクチル酸ニッケル(64質量%、シクロヘキサン溶液)56gにトリイソプロピルアルミニウム(20質量%、シクロヘキサン溶液)380gを加えて別途調製した水素添加触媒を添加し、80℃、1MPaの水素雰囲気下で水素添加反応を行い、上記したポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレントリブロック共重合体の水素添加物(以下、これをブロック共重合体2と称する)を得た。得られたブロック共重合体2の数平均分子量は100000であり、1H−NMRによって測定したスチレン含有量および水素添加率はそれぞれ19質量%、97%であった。
撹拌装置付き耐圧容器中に、シクロヘキサン39kg、sec−ブチルリチウム(11質量%、シクロヘキサン溶液)265mlを加え、この溶液にp−メチルスチレン2.25kgを30分かけて加えて50℃で30分間重合し、テトラヒドロフランを100g加えた後、1,3−ブタジエン10.5kgを60分かけて加えて50℃で30分間重合し、さらにp−メチルスチレン2.25kgを30分かけて加えて50℃で30分間重合することにより、ポリp−メチルスチレン−ポリブタジエン−ポリp−メチルスチレントリブロック共重合体を含む反応混合液を得た。得られたブロック共重合体の数平均分子量は87000であり、1H−NMRによって測定したスチレンの含有量は30質量%であった、1,4−結合の割合は60%であった。
上記ブロック共重合体を含む反応混合液に、オクチル酸ニッケル(64質量%、シクロヘキサン溶液)56gにトリイソプロピルアルミニウム(20質量%、シクロヘキサン溶液)380gを加えて別途調製した水素添加触媒を添加し、80℃、1MPaの水素雰囲気下で水素添加反応を行い、上記したポリp−メチルスチレン−ポリブタジエン−ポリp−メチルスチレントリブロック共重合体の水素添加物(以下、これをブロック共重合体3と称する)を得た。得られたブロック共重合体3の数平均分子量は90000であり、1H−NMRによって測定したスチレン含有量および水素添加率はそれぞれ29質量%、97%であった。
参考例1〜5で得られたブロック共重合体(I)−1、ブロック共重合体(I)−2、ブロック共重合体(I)−3、ブロック共重合体1、ブロック共重合体2、ブロック共重合体3、ポリエチレン[PE1:「ノバテックHD HY331」(商品名、日本ポリケム(株)社製、高密度ポリエチレン、密度0.951g/cm3、MFR(190℃、2.16kg荷重)=0.95g/10分)]、ポリオレフィン系樹脂[PO1:「ジェイレクス121A」(商品名、日本ポリエチレン(株)社製、低密度ポリエチレン、密度0.922g/cm3、MFR(190℃、2.16kg荷重)=0.5g/10分)]、フィラー[難燃剤1:「キスマ5LH」(商品名、協和化学(株)社製)]および酸化防止剤を表1に示す配合(すべて質量部)で、ミキシングロールにて150℃で溶融混練してポリオレフィン系樹脂組成物を得た。得られたポリオレフィン系樹脂組成物より、プレス成形(成形温度200℃、プレス圧力10MPa、プレス時間3分)によって縦15cm×横15cm×厚さ0.1cmのシートおよび縦15cm×横15cm×厚さ0.2cmのシートを作製した後、電子線を加速電圧2.0MeVで100kGy照射した。このようにして得られたポリオレフィン系樹脂組成物のシートを用いて、上記した各種性能を評価した。結果を表1に示す。
実施例1〜3、比較例1〜4において、ポリオレフィン系樹脂組成物よりプレス成形によってシートを作製した後、電子線を照射せずに、得られたシートの上記した各種性能を評価した。結果を表2に示す。
Claims (6)
- 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブロックAと、イソプレン単位および1,3−ブタジエン単位から主としてなる重合体ブロックBを有するブロック共重合体の水素添加物である付加重合系ブロック共重合体であって、芳香族ビニル化合物単位の含有量が13〜40質量%であり、重合体ブロックBを構成するイソプレン単位および1,3−ブタジエン単位における1,4−結合の割合が85%以上であり、イソプレン単位および1,3−ブタジエン単位に由来する炭素−炭素二重結合の90%以上が水素添加されている付加重合系ブロック共重合体(I)100質量部に対して、
密度が0.942g/cm3以上のポリエチレン(II)および密度が0.942g/cm3未満のポリオレフィン系樹脂(III)を両者の合計で100〜2000質量部含有してなり、かつポリエチレン(II)とポリオレフィン系樹脂(III)の質量比が10:90〜90:10であり、成形後に活性エネルギー線によって架橋することを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物。 - 重合体ブロックAを構成する芳香族ビニル化合物単位が、炭素数1〜8のアルキル基がベンゼン環に結合したアルキルスチレン単位(a)を1質量%以上含有し、かつ少なくとも重合体ブロックA部分が活性エネルギー線によって架橋可能であることを特徴とする請求項1に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
- アルキルスチレン単位(a)がp−メチルスチレン単位であることを特徴とする請求項2に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
- 活性エネルギー線が電子線であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリオレフィン系樹脂組成物から得られる成形品。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリオレフィン系樹脂組成物からなる層を含有する積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005231542A JP4675712B2 (ja) | 2005-08-10 | 2005-08-10 | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005231542A JP4675712B2 (ja) | 2005-08-10 | 2005-08-10 | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007045928A true JP2007045928A (ja) | 2007-02-22 |
JP4675712B2 JP4675712B2 (ja) | 2011-04-27 |
Family
ID=37849030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005231542A Active JP4675712B2 (ja) | 2005-08-10 | 2005-08-10 | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4675712B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010189603A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Aron Kasei Co Ltd | 電子線架橋性エラストマー組成物および成形体の製造方法 |
JP2012500861A (ja) * | 2008-08-29 | 2012-01-12 | エルジー ハウシス リミテッド | シート組成物及びそれから製造されたシート |
JP5428856B2 (ja) * | 2007-05-25 | 2014-02-26 | 株式会社クラレ | 熱可塑性重合体組成物 |
CN111607153A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-09-01 | 江南大学 | 一种有机聚合物改性交联聚乙烯的高耐磨材料及其制备方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11106565A (ja) * | 1997-10-02 | 1999-04-20 | Shibasaki Seisakusho:Kk | キャップライナー用エラストマー組成物及びそれを用いたキャップライナー |
JP2002260604A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-09-13 | Asahi Kasei Corp | 二次電池電槽に成形される樹脂組成物 |
JP2003003039A (ja) * | 2001-06-18 | 2003-01-08 | Kuraray Co Ltd | 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法 |
JP2004026891A (ja) * | 2002-06-21 | 2004-01-29 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 密閉型二次電池電槽用樹脂組成物 |
JP2004162049A (ja) * | 2002-10-22 | 2004-06-10 | Kuraray Co Ltd | ポリオレフィン系樹脂組成物およびその用途 |
-
2005
- 2005-08-10 JP JP2005231542A patent/JP4675712B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11106565A (ja) * | 1997-10-02 | 1999-04-20 | Shibasaki Seisakusho:Kk | キャップライナー用エラストマー組成物及びそれを用いたキャップライナー |
JP2002260604A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-09-13 | Asahi Kasei Corp | 二次電池電槽に成形される樹脂組成物 |
JP2003003039A (ja) * | 2001-06-18 | 2003-01-08 | Kuraray Co Ltd | 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法 |
JP2004026891A (ja) * | 2002-06-21 | 2004-01-29 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 密閉型二次電池電槽用樹脂組成物 |
JP2004162049A (ja) * | 2002-10-22 | 2004-06-10 | Kuraray Co Ltd | ポリオレフィン系樹脂組成物およびその用途 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5428856B2 (ja) * | 2007-05-25 | 2014-02-26 | 株式会社クラレ | 熱可塑性重合体組成物 |
KR101506047B1 (ko) | 2007-05-25 | 2015-03-25 | 가부시키가이샤 구라레 | 열가소성 중합체 조성물 |
JP2012500861A (ja) * | 2008-08-29 | 2012-01-12 | エルジー ハウシス リミテッド | シート組成物及びそれから製造されたシート |
US8853328B2 (en) | 2008-08-29 | 2014-10-07 | Lg Hausys, Ltd. | Sheet composition and sheet produced from same |
JP2010189603A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Aron Kasei Co Ltd | 電子線架橋性エラストマー組成物および成形体の製造方法 |
CN111607153A (zh) * | 2020-06-30 | 2020-09-01 | 江南大学 | 一种有机聚合物改性交联聚乙烯的高耐磨材料及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4675712B2 (ja) | 2011-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8048362B2 (en) | Polyolefin-based resin composition and use thereof | |
JP5428856B2 (ja) | 熱可塑性重合体組成物 | |
JP5116644B2 (ja) | 熱可塑性重合体組成物 | |
JP6423276B2 (ja) | 熱可塑性重合体組成物、シューズおよびアウターソール | |
WO2001085818A1 (fr) | Copolymere bloc et composition contenant ce copolymere | |
JPWO2007119390A1 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP5263480B2 (ja) | ブロック共重合体およびその水素添加物 | |
JP4675712B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物 | |
JP4357924B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物およびその用途 | |
JP4846252B2 (ja) | 伸縮性部材 | |
JP4027771B2 (ja) | 複層成形体 | |
JP3922444B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物およびその用途 | |
JP4615357B2 (ja) | バリア性に優れる熱可塑性重合体組成物、成形品及び多層構造体 | |
WO2023002932A1 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物、および該組成物からなる成形体 | |
JP2005272527A (ja) | 熱可塑性重合体組成物 | |
JP4133206B2 (ja) | フィルム | |
WO2022085492A1 (ja) | 樹脂組成物、伸縮性フィルム、シートおよびチューブ | |
CN115103879A (zh) | 嵌段共聚物颗粒、黏合剂组合物及伸缩膜 | |
JP2005272528A (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
TW202336124A (zh) | 熱塑性彈性體組成物之丸粒、樹脂組成物、熱塑性彈性體組成物之丸粒的製造方法、及樹脂組成物的製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080326 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101101 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110118 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110126 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4675712 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |