JP2007045912A - コークス炉装炭車、石炭の密閉受炭方法及び密閉装入方法 - Google Patents

コークス炉装炭車、石炭の密閉受炭方法及び密閉装入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 石炭受炭時、運搬時、石炭装入時の発塵を抑制する。
【解決手段】 装炭車ホッパー12の上部に、大気と遮断するための上部ダンパー13と、装炭車ホッパー12を石炭塔ホッパー1と接続するための受炭時密閉装置14を順に装備する。装炭車ホッパー12の下部には、炭化室3への石炭装入量を制御可能な装入装置15と、装炭車ホッパー12を大気と遮断するための下部ダンパー16と、炭化室3の装入孔3aと接続するための装入時密閉装置17を順に装備する。装炭車ホッパー12には、装炭車ホッパー内12の気体を石炭塔ホッパー1内へ置換排出する気体排気用配管18と、流量を制御した気体を炭化室3内へ吹込む気体供給配管19を装備する。この装炭車11を使用して、受炭、運搬、装入を行う。
【効果】 既設炉であっても、石炭の水分調整及び石炭の予熱を採用することが可能となり、石炭受炭時、運搬時、石炭装入時の発塵を抑制できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コークス炉に装入する石炭を石炭塔ホッパーから受炭した後、炭化室まで運搬して炭化室へ装入するための装炭車と、この装炭車に石炭塔ホッパーから石炭を受炭する方法、及び装炭車から炭化室に石炭を装入する方法に関するものである。
室炉式コークス炉は、炭化室、燃焼室が交互に配置された組み合わせを複数装備したコークス炉で、炭化室には、コークス炉端部に配置された石炭塔ホッパーに貯蔵されている石炭が装入される。以下、この炭化室に装入される石炭を装入炭ともいう。この石炭塔ホッパー内の石炭は、複数の装炭車ホッパーを持った装炭車に受炭された後炭化室まで運搬され、装炭車ホッパーの下部から炭化室頂部に設けられた複数の装入孔を通して炭化室内に装入される。
ところで、屋外の石炭ヤードから各銘柄の石炭を払い出して配合・粉砕される前記装入炭は、通常は10質量%程度の水分が含まれている。しかし、近年、省エネルギの進展と共に、石炭の事前処理の一種である石炭予備乾燥法によって、水分を6質量%、或いはそれ以下まで乾燥して、コークス炉に装入する方法が採用されるようになってきている。
この装入炭中に含まれる微粉炭は、水分含有量が高い場合は比較的大きな石炭粒子の廻りに付着して、いわゆる疑似粒子を形成しているが、乾燥が進むと石炭粒子の廻りから離れるので、搬送時、発塵となって飛散し、環境の悪化が問題となる。より具体的には、石炭塔ホッパーから装炭車ホッパーへの受炭時、受炭後の石炭を炭化室まで運搬する時、そして、装炭車ホッパーから炭化室内への石炭装入時の発塵抑制についての解決方法が模索されている。
一般に、装炭車は、装炭車ホッパーの上部に受炭時の発塵を抑制する装置は装備しておらず開放状態である。一方、炭化室内への石炭装入時に経由するスリーブやスリーブ周辺には、石炭装入時、炭化室内から噴出する粉塵やガス、空気を吸引し、着火装置で燃焼させた後集煙するためのフード及びダクトを装備している。
しかしながら、前述の水分を6質量%、或いはそれ以下まで乾燥して、石炭を装入する方法が採用されるようになってくると、発塵の飛散に伴う環境の悪化が問題となる。
そこで、この対策として、密閉式のコンベアから、ダンパーを経て不活性ガスを導入した装炭筒を介して、炭化室に石炭を装入する方法が、特許文献1で開示されている。
特開昭51−86501号公報
また、160〜280℃まで予熱した石炭を気流輸送にて搬送し、重力装入する方法が、特許文献2や特許文献3で開示されている。
特開昭52−132002号公報 特開平6−136362号公報
これに対し、装炭車方式による装炭車ホッパー密閉化装置及び石炭装入方法が、特許文献4で開示されている。この特許文献4で開示されている方法では、石炭装入時における石炭装入前に、一定圧力の不活性ガスを装炭車ホッパー内に供給することで、装炭車ホッパーの密閉化と石炭追装を狙っている。
特開昭58−185681号公報
しかしながら、特許文献1〜特許文献3で開示された方法を実現するためには、現状の装炭車方式による受炭・装炭設備を廃止し、密閉式のコンベアや気流輸送装置を新たに設置する必要がある。従って、既に稼働中のコークス炉は、このために炉を休止することが必要となる等の多大な損失を伴うことになる。
また、特許文献4で開示された方法では、装入孔周辺からの集煙及び密閉装置等については全く記載されていない。従って、後述の装入孔を密閉化した場合の石炭装入による炭化室内の圧力変動という課題について、記載や示唆もなされていないので、石炭装入時の密閉化対策としては不十分である。
本発明が解決しようとする問題点は、特許文献1〜特許文献3で開示された方法では、現状の装炭車方式による受炭・装炭設備を廃止し、密閉式のコンベアや気流輸送装置を新たに設置する必要があるという点、特許文献4で開示された方法では、装入孔を密閉化した場合の石炭装入による炭化室内の圧力変動という課題について考慮されておらず、石炭装入時の密閉化対策としては不十分であるという点である。
本発明のコークス炉装炭車は、
従来の装炭方式を変更せず、石炭塔ホッパーから装炭車ホッパーへの石炭受炭時、石炭受炭後、炭化室までの運搬時、装炭車ホッパーから炭化室内への石炭装入時の発塵を抑制するために、
コークス炉に石炭を装入する装炭車において、
装炭車ホッパーの上部に、
装炭車ホッパーを大気と遮断するための上部ダンパーと、この上部ダンパーの上部に配置され、装炭車ホッパーを石炭塔ホッパーと接続するための受炭時密閉装置を装備し、
装炭車ホッパーの下部には、
炭化室への石炭装入量を制御可能な装入装置と、この装入装置の下部に配置され、装炭車ホッパーを大気と遮断するための下部ダンパーと、この下部ダンパーの下部に配置され、炭化室装入孔と接続するための装入時密閉装置を装備し、
更に、前記装炭車ホッパーには、
装炭車ホッパー内の気体を石炭塔ホッパー内へ置換排出する気体排気用配管と、遮断弁と流量制御弁によって流量を制御した気体を炭化室内へ吹込む気体供給配管を装備したことを最も主要な特徴としている。
また、本発明の石炭の密閉受炭方法は、
前記本発明の装炭車における装炭車ホッパーの位置を石炭塔ホッパーに一致させた後、これら装炭車ホッパーと石炭塔ホッパーを受炭時密閉装置によって密閉状態に接続し、
受炭時、石炭塔ホッパーから受炭する石炭により、装炭車ホッパー内の気体を石炭塔ホッパー内へ気体排気用配管を経由して押し出すようにしたことを最も主要な特徴としている。
また、本発明の石炭の密閉装入方法は、
前記本発明の装炭車における装炭車ホッパーとコークス炉の装入孔とを一致させた後、これら装炭車ホッパーとコークス炉の装入孔を装入時密閉装置によって密閉状態に接続し、
石炭の装入時、流量制御が可能な装入装置にて石炭装入速度を制御するのと共に、流量制御が可能な気体を炭化室内に吹き込むことを最も主要な特徴としている。
この本発明の石炭の密閉装入方法では、
石炭装入初期は、遮断弁を開いて炭化室内へ気体を吹き込み、
石炭装入後は、遮断弁を閉じて流量制御弁に切替え、気体を炭化室内へ吹き込んで、炭化室内の圧力ができるだけ大気圧と等しくなるようにすれば、炭化室の炉壁が破損する等の問題が発生する危険性が減少する。
本発明によれば、コークス炉の省エネルギ上有効な石炭の事前処理方法を限定することなく、既設炉であっても、石炭の水分調整及び石炭の予熱を採用することが可能となり、石炭塔ホッパーから装炭車ホッパーへの石炭受炭時、石炭受炭後の石炭装入窯までの運搬時、そして、装炭車ホッパーから炭化室内への石炭装入時の発塵を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を用いて説明する。
図1は石炭塔ホッパーから本発明の装炭車に石炭を受炭する時の状況を説明する図、図2は本発明の装炭車に受炭した石炭を炭化室まで運搬する時の装炭車の状況を説明する図(走行装置は図示せず)、図3は本発明の装炭車から炭化室内に石炭を装入する時の状況を説明する図であり、以下、これらの図に従って説明する。
図1において、1はコークス炉の端部に配置された石炭塔ホッパーであり、この石炭塔ホッパー1の下部には、貯蔵された石炭を装炭車に供給する供給装置2が設けられている。
11は本発明の装炭車であり、その装炭車ホッパー12の上部には、上部ダンパー13と受炭時密閉装置14が順に取付けられている。また、装炭車ホッパー12の下部には、貯蔵された石炭を炭化室3に供給する装入装置15が設置され、この装入装置15の下部に下部ダンパー16と装入時密閉装置17が順に取付けられている。
さらに、本発明の装炭車11は、受炭時、装炭車ホッパー12内の気体を石炭塔ホッパー1内へ置換排出する気体排気用配管18と、石炭装入時、気体を炭化室3内へ吹込む気体供給配管19を設けている。この気体排気用配管18は、石炭塔側に設置された配管18aと、装炭車側に設置された配管18bとからなり、それぞれの先端には接続装置18c、18dが取付けられている。
このような構成の本発明の装炭車11により、石炭塔ホッパー1から石炭を受炭するに際しては、以下のように行う。
先ず、石炭塔ホッパー1の下方位置で、石炭を受炭する位置に装炭車11を停止させた後、装炭車ホッパー12の上部に装備した受炭時密閉装置14を石炭塔ホッパー1の供給装置2に密閉接続させる。
この受炭時密閉装置14は、一般の配管接続の場合に使用する密閉装置であればどのようなものでも使用可能であり、その構成は問わない。本例では、固定フード14aの外側に、シリンダ14bによって上下に移動可能な移動フード14cを設け、固定フード14aと移動フード14cの間はパッキン14d等でシール性を確保するように構成したものを示している。しかしながら、接触面のパッキン等でのシールは、石炭塔ホッパー1の供給装置側に設けても良い等、これに限定されるものではない。
前記の密閉接続に際しては、気体供給配管19の途中に設置された遮断弁19a及び流量制御弁19bは閉、上部ダンパー13及び下部ダンパー16を閉の状態としておき、接続装置18cと接続装置18dを接続させ、装炭車ホッパー12内の気体が配管18bと配管18aを介して石炭塔ホッパー1内に置換排出されるようにしておく。
石炭塔から装炭車11への受炭は、前記のように、石炭塔ホッパー1と装炭車ホッパー12とを大気から遮断された密閉状態で接続した後に、装炭車ホッパー12の上部ダンパー13を石炭が通過可能なようにシリンダ13aによって開いた状態とする。更に、装炭車ホッパー12の内部気体を排出可能なように、配管18aと配管18bを密閉状態で接続する。
以上の状態で、石炭塔ホッパー1の下部に設置した供給装置2を作動させて、石炭塔ホッパー1に貯蔵された石炭を装炭車ホッパー12に入れる。この受炭時、装炭車ホッパー12内の気体は、装炭車ホッパー12に入れられた石炭と置換し、配管18bから配管18aを介して石炭塔ホッパー1内に排気される。
このとき石炭塔ホッパー1は装炭車ホッパー12に入れられた石炭の体積分の気体が補給されなければ、内部が大気圧以下となって石炭塔ホッパー1が破損する等の危険性があるが、本発明方法では、これと同容量の気体は装炭車ホッパー12からの石炭と置換した気体が流入するので、大気から遮断された状態での受炭が可能となる。
以上のように石炭塔ホッパー1から装炭車ホッパー12内に石炭を受炭した後は、上部ダンパー13を閉にして接続装置18cと接続装置18dを切り離し、その後、受炭時密閉装置14を供給装置2から切り離す。
以上で、石炭塔ホッパー1から装炭車ホッパー12内への密閉受炭が完了となる。
以上の本発明受炭方法により装炭車ホッパー12に石炭を満たされた本発明の装炭車11は、図2に示すように、密閉状態(上部ダンパー13、下部ダンパー16を閉、気体供給配管19の遮断弁19a及び流量制御弁19bを閉、接続装置18dを閉)を維持し、受炭した石炭を炭化室3まで運搬する。
受炭した石炭を炭化室3まで運搬した後は、図3に示すように、石炭を装入する炭化室3の石炭装入位置で装炭車11を停止させる。停止後は、装入孔3aに載っている装入蓋を取外した後、装入時密閉装置17を装入孔3aに密閉接続し、下部ダンパー16を石炭が通過可能なようにシリンダ16aにより開いた状態となした後、装入装置15を作動させて装炭車ホッパー12内の石炭を炭化室3内に装入する。
装入時密閉装置17も受炭時密閉装置14と同様、一般の配管接続の場合に使用する密閉装置であればどのようなものでも使用可能である。本例では、固定フード17aの外側にシリンダ17bによって上下に移動可能な移動フード17cを設け、固定フード17aと移動フード17cの間にはパッキン17d等でシール性を確保するように構成したものを示しているが、これに限定されるものではない。
ところで、前記炭化室3への石炭装入の際、炭化室3内の温度(通常は約1000℃)より温度の低い石炭が炭化室3内に装入されることで、炭化室3内の気体が急冷され、炭化室3内が大気圧以下になる。炭化室3内が大気圧以下になると、耐火物と目地で形成された炭化室3の炉壁が破損する等の問題が発生する危険がある。従って、炭化室3内は大気圧或いはほぼ大気圧の状態とすることが望ましい。それには、炭化室3内の気体が冷却され収縮した分の気体を補うため、石炭の装入初期は、装炭車ホッパー12の気体の入口から装入される石炭により冷却収縮された炭化室3内の気体量に見合う気体(通常は、不活性ガス)を導入し、炭化室3内の圧力が大気圧とほぼ等しくなるように制御する必要がある。
ここで、容積が40m程度の炭化室3内に水分が6質量%程度の調湿炭を装入する場合に、装入初期において、150T/Hの装入スピードで装入した場合、炭化室3内の圧力が−1.9kPaに低下した。この時の炭化室3内の気体の収縮量は5.1mN/minであった。このことから、前記した諸問題を解決する目的の炭化室3内の圧力を大気圧付近にするためには、5.1mN/minの気体を吹込めば良いことになる。なお、単位中のmNは、気体の標準状態(0℃、1気圧)での体積であることを示す。
しかしながら、炭化室3内の圧力の低下が上昇管4(図3参照)の水封深さ以内であれば、前記のような炭化室3内への気体吹込みは不要となる。この上昇管4の水封深さは、一般的に−0.49〜−0.98kPa程度であり、石炭装入スピードと初期変動炭化室内圧力の関係を示した図4より、60T/Hの石炭装入スピードであれば、炭化室3内の圧力は−0.93kPaで、上昇管4の一般的な水封代の−0.98kPa以内だからである。
ところで、前記のように初期の石炭装入スピードを極端に落とした場合、トータルの石炭装入時間が長くなり、装炭車11各部の温度上昇による焼損や操業タイムサイクルが長くなることによる生産性の低下という問題につながる。よって、2分程度で石炭装入を完了させるためには、本発明による石炭装入初期の炭化室内への気体吹込みが必要となる。
なお、装炭初期の炭化室3内における圧力低下は、装炭開始後1〜2秒程度で生じるので、遮断弁19aを開いて気体供給配管19を流通させ、下部ダンパー16の上部に気体を供給することが望ましい。下部ダンパー16の上部に供給された気体は、石炭と共に炭化室16内に供給される。
一方、炭化室3に装入された石炭は、まもなく炭化室3の炉壁からの熱を受けてガスを発生し、そのガスにより炭化室3内の圧力が大気圧を超えようとする。このガスは炭化室3に付属して設けられた発生ガス吸引手段(図示せず)によって炭化室3外に排出されるが、この能力は通常、高圧安水の圧力で実施しており制御できない。また、装入石炭の水分条件や石炭の石炭化度によっても、ガスの発生量が変化するため、密閉状態で石炭を装入する場合は炭化室3内の圧力が変動することになる。
従って、発生ガスがある規定量に達するまで(石炭のほぼ全量が炭化室内に装入されるまで)は、炭化室3内の圧力を制御するために、不活性ガス又は気体の吹き込み流量及び流路、或いは,不活性ガス又は気体の吹き込み流量又は流路により制御することが望ましい。
ここで、前記と同様、容積が40m程度の炭化室3内に水分が6質量%程度の調湿炭を装入初期後において、1600T/Hの石炭装入スピードで装入した場合、石炭粗ガスの発生速度は5.9mN/min程度であった。また、この時の炭化室3内の気体の収縮量は、54.5mN/min程度であった。
このことから、前記の諸問題を解決する目的で、炭化室3内の圧力を大気圧付近にするためには、炭化室3内の気体の収縮量54.5mN/minから石炭粗ガスの発生速度5.9mN/minと、炭化室内に入った石炭の量34.2mN/minを引いた、14.4mN/minの気体を吹込めば良いこととなる。
装入石炭からガスが発生し始めた後は、遮断弁19aから流量制御弁19bに切替え、気体供給配管19を流通させて下部ダンパー16の上部に気体を供給する。そして、石炭装入初期と同様、下部ダンパー16の上部に供給された気体は、石炭と共に炭化室3内に供給される。装炭車ホッパー12内から炭化室3への石炭装入が完了した後、装入装置15を停止させ、下部ダンパー16を閉にし、流量制御弁19bも閉にする。そして、装入時密閉装置17を装入孔3aから切り離し、装入蓋を装入孔3aの上に取付けて本発明の密閉装入が完了となる。
その後の別の炭化室3への石炭の装入は、図1〜図3を用いて説明した前述の操作を繰返すことになる。
このような本発明装置及び本発明方法によって、石炭事前処理により水分を低下した石炭についても、環境上及び操業上の問題なく、受炭及び石炭装入を密閉状態で実施することが可能となった。
上記の例は単なる一例であり、本発明は上記の例に限らず、各請求項に記載された技術的思想の範囲内で、適宜実施の形態を変更しても良いことは言うまでもない。
本発明は、コークス炉への石炭の運搬に伴うものだけでなく、粉塵が発生するものの運搬であれば、どのようなものにも適用できる。
石炭塔ホッパーから本発明の装炭車に石炭を受炭する時の状況を説明する図である。 本発明の装炭車に受炭した石炭を炭化室まで運搬する時の装炭車の状況を説明する図(走行装置は図示せず)である。 本発明の装炭車から炭化室内に石炭を装入する時の状況を説明する図である。 装炭スピードと初期変動炭化室内圧力の関係を示す図である。
符号の説明
1 石炭塔ホッパー
2 供給装置
3 炭化室
3a 装入孔
11 装炭車
12 装炭車ホッパー
13 上部ダンパー
14 受炭時密閉装置
15 装入装置
16 下部ダンパー
17 装入時密閉装置
18 気体排気用配管
18a,18b 配管
18c、18d 接続装置
19 気体供給配管
19a 遮断弁
19b 流量制御弁

Claims (4)

  1. コークス炉に石炭を装入する装炭車において、
    装炭車ホッパーの上部に、
    装炭車ホッパーを大気と遮断するための上部ダンパーと、この上部ダンパーの上部に配置され、装炭車ホッパーを石炭塔ホッパーと接続するための受炭時密閉装置を装備し、
    装炭車ホッパーの下部には、
    炭化室への石炭装入量を制御可能な装入装置と、この装入装置の下部に配置され、装炭車ホッパーを大気と遮断するための下部ダンパーと、この下部ダンパーの下部に配置され、炭化室装入孔と接続するための装入時密閉装置を装備し、
    更に、前記装炭車ホッパーには、
    装炭車ホッパー内の気体を石炭塔ホッパー内へ置換排出する気体排気用配管と、遮断弁と流量制御弁によって流量を制御した気体を炭化室内へ吹込む気体供給配管を装備したことを特徴とするコークス炉装炭車。
  2. コークス炉に装入する石炭を石炭塔ホッパーから装炭車に受炭する方法において、
    請求項1に記載の装炭車における装炭車ホッパーの位置を石炭塔ホッパーに一致させた後、これら装炭車ホッパーと石炭塔ホッパーを受炭時密閉装置によって密閉状態に接続し、
    受炭時、石炭塔ホッパーから受炭する石炭により、装炭車ホッパー内の気体を石炭塔ホッパー内へ気体排気用配管を経由して押し出すようにしたことを特徴とする石炭の密閉受炭方法。
  3. 装炭車からコークス炉に石炭を装入する方法において、
    請求項1に記載の装炭車における装炭車ホッパーとコークス炉の装入孔とを一致させた後、これら装炭車ホッパーとコークス炉の装入孔を装入時密閉装置によって密閉状態に接続し、
    石炭の装入時、流量制御が可能な装入装置にて石炭装入速度を制御するのと共に、流量制御が可能な気体を炭化室内に吹き込むことを特徴とする石炭の密閉装入方法。
  4. 炭化室内の圧力ができるだけ大気圧と等しくなるように、
    石炭装入初期は、遮断弁を開いて炭化室内へ気体を吹き込み、
    石炭装入後は、遮断弁を閉じて流量制御弁に切替え、気体を炭化室内へ吹き込むことを特徴とする請求項3に記載の石炭の密閉装入方法。
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