JP2007045393A - 機械部品および該部品の製造方法 - Google Patents

Abstract

【課題】機械力に十分に耐える軽量の機械部品を提案する。
【解決手段】本発明は、該端部１０ａで他の機械部品と蝶番式に結合される機械部品を提供し、機械部品は、少なくとも一部は、三次元織布製の中心繊維プリフォーム１３と周囲繊維プリフォーム１１とで構成される複合材料から作られ、プリフォームは、乾燥時にともに組み立てられ、次いで樹脂が含浸され、周囲プリフォームは、前記他の部品との蝶番式結合に専用の２箇所の空所１４を、機械部品の端部１０ａで２つのプリフォーム間に残すように、中心プリフォームを囲む。金属インサート１６は、前記空所１４に収容されることができる。機械部品は、着陸装置ブレースのレバーとして使用されることができる。
【選択図】図２

Description

本発明は、端部で他の部品と蝶番式に結合される機械部品と、該部品の製造方法とに関する。

本発明は、より詳細には、着陸装置用のブレースレバーに適用され得る。

図１Ａは、図１Ｂ、図１Ｃに詳細を示した、それぞれブレースストラットおよびサイドブレースと称される、２本のブレース１、１’を有する降着装置を示している。これらのブレースは、降着装置の脚４と降着装置フレーム５とに蝶番式に結合されている。各ブレース１、１’は、２本のレバー、つまりトップレバー３、３’とボトムレバー２、２’とを有している。ブレースのこれらのレバーは、図１Ｂ、図１Ｃに破線で示した蝶番ピンを介して、互いに蝶番式に結合されると共に、それらの端部で降着装置の他の部品と蝶番式に結合される。

この種のレバーは知られており、その動作中、部品の長手軸（軸は部品の両端を貫いて延びている）に沿って作用する、大きな機械力、主として圧縮と引張りとを受ける。これらのレバーは、スチール、アルミニウムまたはチタン合金製である。

着陸装置の操作を容易にするために、この種のレバーをより軽量にするのが有利であることは知られている。加えて一般に、航空機の各部品の重量を減らすことは、永遠の課題である。

仏国特許第２５４３０５４号明細書および欧州特許出願公開第０６７８６８１号明細書は、機械部品、特に、複合材料から作られるために軽量な接続ロッドを開示している。欧州特許出願公開第０６７８６８１号明細書は、樹脂を予備含浸させた糸の重ね合わされともに組み立てられた層から得られた、一体の接続ロッドを記載している。仏国特許第２５４３０５４号明細書は、樹脂を予備含浸させた糸の重ね合わされともに組み立てられた層から得られた中心部と、樹脂を予備含浸させたフィラメントまたはテープを巻いて得られた周囲部とからなる、接続ロッドを記載している。

それにもかかわらず、この種の複合材料は、層剥離が生じやすい。つまり、使用中に、繊維、フィラメント、またはテープの層は、主として部品が受ける繰返し機械力のせいで、互いに分離する。
仏国特許第２５４３０５４号明細書 欧州特許出願公開第０６７８６８１号明細書

本発明の目的は、機械力に十分に耐える軽量の機械部品を提案することである。

この目的を達成するために、本発明は、少なくとも２つの端部を備え、該端部で他の部品と蝶番式に結合されるように構成された機械部品であって、機械部品の少なくとも一部は、三次元織布製の、より詳細には、機械部品が動作中に受ける圧縮力に耐える中心繊維プリフォームと、三次元織布製の、より詳細には、機械部品が動作中に受ける引張り力に耐える少なくとも１つの周囲繊維プリフォームとで構成される複合材料から作られ、前記周囲プリフォームが、前記他の部品との蝶番式結合に専用の２箇所の空所を、機械部品の端部で２つのプリフォーム間に残すように、前記中心プリフォームを囲むことを特徴とする、機械部品を提供する。

本発明の機械部品は、航空機以外の多くの分野に応用することができる。例えば、機械部品は、接続ロッドとして使用されることができる。さらに、部品の端部の数、したがって可能性がある蝶番ポイントの数は、２箇所に制限されるものではなく、それゆえ部品の応用分野はさらに拡大する。

本発明の複合材料部品は、完全に金属製の部品に比較して軽量である。有利には、この部品は、有機（したがって金属質ではない）母材を有する複合材料から作られ、繊維プリフォームは、炭素繊維から作られ、こうして、機械的強度と軽量性との優れた妥協を実現する。

さらに、従来の技術による複合材料部品に生ずる層剥離の問題は、前記中心プリフォームが、前記周囲プリフォームと同じ積層構造物ではなく、三次元織布構造物であり、これらの製織繊維が、互いに特に良好に固定されるので、回避される。

さらに、厚さと形状の点でより制限を受ける他の技術とは異なって、三次元製織は、部品設計の点でより大きな自由度を提供する。

さらに、製織された中心繊維プリフォームおよび周囲繊維プリフォームは、全体的な繊維配向、繊維分（単位体積当たり繊維密度）、縦と横の繊維（または糸）の分布、および／または繊維を相互に交差させる方法（または収縮）の点で相違していてよい。これらの相違に基づく作用によって、部品の中心部分が、周囲部分の機械特性とは異なる機械特性を有することを確実にすることができる。こうして、機械部品のこれらの各部分の強度を、それら機械部品が動作中に受ける主たるタイプの機械力（圧縮、引張り、ドリフト、座屈、・・・）に適合させ、これによって部品全体の強度を改善することができる。

本発明の部品のさらに別の利点は、製造が容易な点にある。つまり、２つのプリフォームを用いることにより、三次元製織によって製造することが簡単かつ容易なそれぞれの形状を選択することが可能である。

したがって、有利には、周囲プリフォームは、フラットに製造されることができ、続いて両端が結合されてリングを形成する、厚手のストリップである。中心プリフォームは、特定の断面、有利にはＨ形、Ｉ形、またはＸ形の断面を有している。これらの断面形状は、知られている三次元製織技術を用いて容易に得ることができる。中心プリフォームの断面は、限定された量の材料（繊維および樹脂）によって、部品の両端の間の圧縮に対する優れた機械的強度、かつ捩れおよび／または座屈に対する優れた強度を達成するように選択される。

部品の特定の実施形態において、部品は、他の部品との蝶番式結合を実現するための空所に収容される、軸受けを形成するインサートを含んでいる。

これらのインサートは、前記空所の壁面を摩耗から保護するように作用する。本発明の部品が、蝶番ピンを介して他の部品と蝶番式に結合される場合、これらのピンは、通常金属製である。したがって、インサートとピンとの間の金属間の接触を実現するために、金属製のインサートを選択することが可能である。

インサートに代わる別法は、前記空所の壁面に耐摩耗ライニングを施すことである。

本発明は、また、少なくとも２つの端部を備え、該端部で他の部品と蝶番式に結合されるように構成された機械部品の製造方法であって、中心繊維プリフォームと少なくとも１つの周囲繊維プリフォームとを三次元製織するステップと、前記他の部品との蝶番式結合に専用の２箇所の空所を、機械部品の端部で２つのプリフォーム間に残すように、前記中心プリフォームの周囲に周囲プリフォームを配置するステップと、乾燥している前記繊維プリフォームに母材形成樹脂を含浸させるステップとを含むことを特徴とする方法を提供する。

有利には、２つの繊維プリフォームは、乾燥時にともに組み立てられ、これによって第一に、樹脂を含浸させるために単一のアセンブリを扱うことができると共に、第二に、前記プリフォーム間の結合（この結合もまた、樹脂の助けによって実現される）を強化することができる。例えば、結合糸が植え込まれることによって、２つの乾燥した繊維プリフォームをともに組み立てることが可能であり、各結合糸が、双方のプリフォームを少なくとも部分的に貫くように植え込まれる。

特定の一実施態様において、インサートが、アセンブリに樹脂が含浸される前に前記空所に配置され、こうして、樹脂は、それが硬化する際にインサートに付着して、インサートの固定を実現することができる。

さらに別の実施態様において、インサートは、例えばリベット締め、接着剤、またはその他の適切な固定手段によって、既に作られた本体部分に固定されることができる。

本発明とその利点は、本発明の機械部品の一実施形態に関する以下の詳細な説明を読むことにより、いっそうよく理解される。説明は添付図面を参照して行われる。

本発明の機械部品１０の一例は、図２に示されている。この部品１０は、着陸装置ブレースのボトムレバーまたはトップレバーとして使用することができる。

部品１０は、図５に示したように、図３Ｂおよび図４に示される繊維プリフォーム１１および１３で構成された、複合材料の本体１２を備える。

部品１０は、２箇所の円筒状空所１４が形成された２つの端部１０ａを有する、長い直線状部品である。端部１０ａは、半円筒状の形状を有し、他方、部品１０の中央部１０ｂは、全体的に直角平行六面体の形状を有している。

空所１４の直径に一致した直径を有する中空円筒状インサート１６は、これらの空所に収容される。これらのインサート１６それぞれは、少なくとも一端にフランジ（図示せず）を有していてよい。インサート１６は、他の部品と部品１０との蝶番式結合を可能にするためのピンを担持するように構成されている。ピンとインサートとは、例えばチタン合金製であるが、その理由は、この種の合金は、強度、耐熱性、および軽量性の間の良好な妥協を呈するからである。さらに、チタン合金間の摩擦（さらに、より一般的には金属間または合金間の摩擦）は、詳細に研究されてきており、現在では十分に制御される。

図３Ｂおよび図４は、部品１０の本体１２を製造するために使用される繊維プリフォーム１１および１３を示している。これらのプリフォームは、三次元製織の炭素繊維ストランドで形成されている。製織のため、炭素繊維ストランドは、縦糸および横糸の両方として使用される。

図８Ａから図８Ｈは、縦糸１９と横糸１８とが三次元波を形成する方法の一例の一連の連続面を示している。制限された数の横糸１８に対して、横糸１８間を縦糸１９が通る径路が示されている。各々の面において、これらの径路はほぼ正弦波状であり、あるいは図示したように、もっと複雑であってよい。さらに、これらの径路は、一般に面部分ごとに異なっている。使用される三次元製織の種類は、部品の最終的な機械的特性に影響を及ぼし得る。したがって、中心部品に使用される製織と周囲部品に使用される製織とは、これらの部品が、異なった機械的機能を有するため、異なっているのが有利である。

図３Ｂに示した周囲プリフォーム１１は、内部に形成された２つの開口１５を有する、十分な厚さの繊維ストリップ１１’で形成されている。これらの開口１５は、任意である。つまり、開口の存在は、部品１０が他の部品と蝶番式に結合される方法に応じ、ストリップ１１’に単一の開口１５のみを設けるかまたは開口をまったく設けないことも可能である。

厚みを貫通する各開口１５は、図示例において長円形であり、長手方向に延びて、両端は丸み付けられている。ストリップ１１の部分は、開口１５の両側に延びている。開口１５の輪郭に鋭い縁部が形成されると、部品１０が脆弱化することがあるため、こうした縁部の形成を回避する処置がとられるのが有利である。

ストリップは、続いて、矢印Ｆによって示されているように、その両端１１ａが結合されるようにループにされる。両端１１ａを結合するには、縫合または接着技術、またはその他の任意の実際に適切な技術を用いることが可能である。有利には、ストリップの両端間に結合糸が植え込まれる技術が使用される。この技術について、以下にさらに詳細に説明する。

ループを形成するために、ストリップが曲げられて、その両端１１ａが結合されると、開口１５は、互いに面するループの反対側の端部に位置する。

各開口１５は、本発明の部品に蝶番式に結合される部品が、ストリップ部分１７間の窓内に組み付けられることができるように、端部で空所１４の一方へのアクセスを与える窓を形成する。図１Ｃに示したボトムレバー２は、このようにしてトップレバー３に対して組み付けられている。こうした状況において、図５に示した状況とは異なって、インサート１６は、プリフォーム１１の幅全体を貫いて延びることなく、ストリップ部分１７のそれぞれの内側面に組み付けられたもっと幅の狭い２本のインサートに代えることが可能である。

ブレースレバーに関して実施されたテスト中、レバーの中心部および周囲部が、いずれも、引っ張りおよび圧縮の主として長手方向力（つまり、主として、部品の両端を貫く軸に沿って作用する力）を受けることが判明した。最大の引張り力が、レバーの周囲部に作用し、他方、最大の圧縮力は、レバーの中心部に作用することも観察された。

周囲プリフォーム１１に作用する引張り力は、（空所の軸に対して）半径方向であるので、プリフォームの繊維は、その長手方向の機械強度を高めるように、ストリップ１１’の長手方向に主として配向されるのが有利である（製織の間、ストリップの長手方向に延びるのは縦糸である）。

中心繊維プリフォーム１３は、特定のＨ形断面を有するビームであり、ストリップ１１は、Ｈ形断面の２つの平行なフランジ９の上端と下端とに載置される。プリフォーム１３の両端１３ａは、半円筒形の表面に内接させられ、こうして、これらの端部１３ａとストリップ１１との間にほぼ円筒状の２箇所の空所を画定することを可能にする。これらの空所の回転軸は、中心プリフォーム１３のウェブ８（ウェブ８は、Ｈ形断面のクロスバーを形成している）を含む面内に位置しているのが有利である。

中心プリフォーム１３が受ける最大の力は、両端１３ａの間に作用する長手方向圧縮力である。特定のＨ形断面と三次元製織パラメータ（繊維配向、および縦糸と横糸の交差および分布、繊維分、・・・）は、こうした力の分布を考慮している。

プリフォーム１１および１３が一旦製造されると、それらは、プリフォーム１３をプリフォーム１１の内部に配置させて、互いに係合し、有利には、それらプリフォームは、縫合、接着、またはその他の任意の適切な手段によってともに組み立てられる。好ましくは、糸植え込み技術が使用され、糸植え込み技術は、プリフォーム１１および１３を貫いて結合糸が植え込まれることにあり、各結合糸は、少なくとも部分的に各プリフォームを貫くようにして植え込まれる。

実際には、各結合糸は、圧力下の流体によって管状針の内部に駆動されて所定の場所に配置され、管状針自体は、往復運動で駆動され、各往復運動の間に、管状針は、重ね合わされたプリフォーム部１１および１３内に貫入し、続いて結合糸を所定の場所に残して引き抜かれ、針が移動した後、別の結合糸が所定の場所に配置される。こうして、周囲プリフォーム１１は、結合繊維が配置される多数の穿孔を作ることによって、中心プリフォーム１３と結合されることができる。穿孔の深度（つまり、針の貫入深度）は、各結合糸が、周囲プリフォーム１１を真直ぐに貫通して、中心プリフォーム１３の少なくとも一部を貫くように選択される。この方法は、仏国特許第２５６５２６２号明細書に詳細に記載されている。

その後に、両端の空所１４内にインサートが配置される。これらの空所の壁面は、第一に中心プリフォーム１３の半円筒形輪郭を有する端部１３ａにより、第二に周囲プリフォーム１１における開口１５の両側のストリップ部１７によって形成される。

その後に、繊維プリフォーム１１、１３に樹脂が含浸されて、樹脂が、繊維間に浸透し、こうして繊維は樹脂内に埋め込まれる。したがって、プリフォームは、樹脂に対して浸透可能でなければならない。こうして繊維プリフォームは、繊維強化された複合材料を形成し、樹脂は、前記複合材料の母材を形成する。

繊維に樹脂を含浸させるために、樹脂トランスファー成形法（ＲＴＭ）、真空アシスト樹脂トランスファー成形法（ＶＡＲＴＭ）、または減圧樹脂注入法（ＶＡＲＩ）を含む、いくつかの知られている方法を使用することができる。

ＲＴＭ法によれば、繊維プリフォーム１１、１３およびインサート１６を含むアセンブリは、製造されるべき機械部品の形状に一致した全体形状の閉鎖金型内に置かれ、樹脂が金型中に注入される。次いで、樹脂は、繊維プリフォームによって形成されたアセンブリに浸透する。樹脂が空所１４を充填しないようにする対策がとられることは、言うまでもない。

有利には、炭素繊維との適合性のためおよび優れた機械的特性のために、エポキシ樹脂が使用される。硬化すると、樹脂は、インサート１６を部品１０の本体１２に固着する役割を果たす。一旦樹脂が硬化し、型から取り出されると、図２に示したような部品１０が得られる。必要であれば、仕上げ機械加工ステップを想定することも可能である。

図６および図７は、着陸装置ブレースのレバーとしての使用に適した、本発明の機械部品１１０の別の例を示している。図２から図５に示した要素と類似の機能を有する部品１１０の要素には、１００をプラスした同じ参照符号が付されている。

部品１１０は、部品１１０を他の部品（図示せず）と蝶番式に結合するための２箇所の空所１１４を両端１１０ａに備えた、複合材料の細長い本体１１２から作られている。インサート１１６は、これらの空所１１４に収容されて、蝶番ピンを収容するのに適した円筒状空所１２０を画定し、こうしてインサート１１６は、ピンのための軸受けを形成する。

本体１１２は、三次元織布からなる、中心繊維プリフォーム１１３と２つの周囲繊維プリフォーム１１１とを含み、周囲プリフォームは、プリフォーム１１１と１１３との間で部品の両端１１０ａに２箇所の空所１１４を残すように、中心プリフォーム１１３を囲む。

周囲繊維プリフォーム１１１は、両端が結合された等長の織布ストリップである。先に説明したプリフォーム１１に比べて、プリフォーム１１１は、開口１１５を全く有しておらず、もっと狭幅である。

中心繊維プリフォーム１１３は、特定のＨ形断面を有するビームであり、各々のストリップ１１１は、Ｈ形断面の対応するフランジ１０９の上端１０９ａおよび下端１０９ｂに載置されている。これら上端１０９ａおよび下端１０９ｂは、フランジ１０９と一直線を形成していず、外側に折り曲げられている。上端１０９ａおよび下端１０９ｂは、フランジ１０９に対してほぼ直角を成しており、そのため、上端１０９ａおよび下端１０９ｂは、プリフォーム１１３のウェブ（またはスペーサ）１０８とほぼ平行である。上端１０９ａおよび下端１０９ｂは、対応するフランジ１０９によって画定される面の片側にあり、他方、ウェブ１０８は、その面の反対側に位置している。

有利には、ストリップ１１１は、上端１０９ａおよび下端１０９ｂと同じ幅であり、かつストリップ１１１は、任意の適切な固定手段、好ましくは上述したように植え込まれた結合糸によって、これらの端に固定される。

中心繊維プリフォーム１１３の両端は、平坦であることから、ストリップ１１１と共に画定される空所１１４は、それぞれ図６に示したような輪郭１２２を有している。こうした輪郭１２２は、プリフォーム１１３に対応する直線状部分１２２ａと、ストリップ１１１の湾曲部に対応する曲線状部分１２２ｂとを有している。

インサート１１６は、空所１１４の形状を補足する形状を有しており、したがって、中心プリフォーム１１３の端部と接する平坦面と、ストリップ１１１によって部分的に覆われる湾曲面とを有している。

この実施形態は、形状を単純化し、こうして中心プリフォーム１１３の両端の製作（製織）を単純化するのに有用である。一般に合金製のインサート１１６は、例えば鋳造によって容易にこの形状に製作されることができる。加えて、部品１１０の製造に必要とされる繊維ならびに樹脂の量が改善される。

降着装置の一例を示す図である。 図１Ａに示した降着装置のサイドブレースの詳細を示す図である。 図１Ａに示した降着装置のブレースストラットの詳細を示す図である。 本発明の機械部品の一例を示す図である。 製織繊維のストリップを示す図である。 図３Ａに示した繊維ストリップから得られた、図２に示した部品を製造するために使用される周囲繊維プリフォームを示す図である。 図２に示した部品を製造するために使用される中心繊維プリフォームを示す図である。 互いに組み立てられた、図３Ｂおよび図４の中心プリフォームおよび周囲プリフォーム、ならびに前記アセンブリに挿入され得る状態の２個のインサートを示す図である。 本発明の機械部品のさらに別の例を示す図である。 図６のＶＩＩ−ＶＩＩ面の断面斜視図である。 三次元製織によって得られる織布の一例の（８連続面の）配列を示す図である。 三次元製織によって得られる織布の一例の（８連続面の）配列を示す図である。 三次元製織によって得られる織布の一例の（８連続面の）配列を示す図である。 三次元製織によって得られる織布の一例の（８連続面の）配列を示す図である。 三次元製織によって得られる織布の一例の（８連続面の）配列を示す図である。 三次元製織によって得られる織布の一例の（８連続面の）配列を示す図である。 三次元製織によって得られる織布の一例の（８連続面の）配列を示す図である。 三次元製織によって得られる織布の一例の（８連続面の）配列を示す図である。

符号の説明

１、１’ ブレース
２、２’ ボトムレバー
３、３’ トップレバー
４ 着陸装置の脚
５ 着陸装置フレーム
８、１０８ ウェブ
９、１０９ フランジ
１０、１１０ 機械部品
１０ａ、１１０ａ 端部
１０ｂ 中央部
１１、１３、１１１、１１３ 繊維プリフォーム
１１’ 繊維ストリップ
１１ａ 両端
１２、１１２ 複合材料本体
１３ａ 端部
１４、１１４ 空所
１５、１１５ 開口
１６、１１６ インサート
１７ ストリップ部分
１８ 横糸
１９ 縦糸
１０９ａ 上端
１０９ｂ 下端
１２０ 円筒状空所
１２２ 輪郭
１２２ａ 直線状部分
１２２ｂ 曲線状部分

Claims (13)

1. 少なくとも２つの端部（１０ａ）を備え、該端部で他の部品と蝶番式に結合されるように構成された機械部品（１０）であって、機械部品の少なくとも一部は、三次元織布製の、より詳細には、機械部品が動作中に受ける圧縮力に耐える中心繊維プリフォーム（１３）と、三次元織布製の、より詳細には、機械部品が動作中に受ける引張り力に耐える少なくとも１つの周囲繊維プリフォーム（１１）とで構成される複合材料から作られ、前記周囲プリフォームが、前記他の部品との蝶番式結合に専用の２箇所の空所（１４）を、機械部品の端部（１０ａ）で中心繊維プリフォームと周囲繊維プリフォームとの間に残すように、前記中心プリフォームを囲むことを特徴とする、機械部品。
2. 前記少なくとも１つの周囲繊維プリフォーム（１１）は、両端（１１ａ）が結合される１枚のストリップであることを特徴とする、請求項１に記載の機械部品。
3. 前記中心繊維プリフォーム（１３）が、特定のＨ形またはＩ形またはＸ形の断面を有することを特徴とする、請求項１または２に記載の機械部品。
4. 前記空所（１４）に収容される、軸受けを形成するインサート（１６）をさらに備えることを特徴とする、請求項１から３のいずれか一項に記載の機械部品。
5. 前記中心プリフォームおよび周囲プリフォーム（１１、１３）が、植え込まれた結合糸によってともに結合され、各結合糸が、各プリフォームを少なくとも部分的に貫くことを特徴とする、請求項１から４のいずれか一項に記載の機械部品。
6. 前記中心プリフォームおよび周囲プリフォーム（１１、１３）が、有機母材、好ましくはエポキシ樹脂中に埋め込まれることを特徴とする、請求項１から５のいずれか一項に記載の機械部品。
7. 前記機械部品（１０）が、着陸装置ブレース（１）のレバー（２）であることを特徴とする、請求項１から６のいずれか一項に記載の機械部品。
8. ブレース（１）を含む着陸装置であって、前記ブレース（１）の少なくとも１つのレバー（２）が、請求項１から７のいずれか一項に記載の機械部品であることを特徴とする、着陸装置。
9. 少なくとも２つの端部（１０ａ）を備え、該端部で他の部品と蝶番式に結合されるように構成された機械部品（１０）の製造方法であって、中心繊維プリフォームと少なくとも１つの周囲繊維プリフォームとを三次元製織するステップと、前記他の部品との蝶番式結合に専用の２箇所の空所（１４）を、機械部品の端部（１０ａ）で中心繊維プリフォームと周囲繊維プリフォームとの間に残すように、前記中心プリフォーム（１３）の周囲に前記周囲プリフォーム（１１）を配置するステップと、乾燥している前記プリフォームに母材形成樹脂を含浸させるステップとを含むことを特徴とする、方法。
10. 前記中心プリフォームおよび周囲プリフォーム（１１、１３）が、乾燥時にともに組み立てられることを特徴とする、請求項９に記載の機械部品の製造方法。
11. 前記中心プリフォームおよび周囲プリフォームが、結合糸を植え込むことによってともに組み立てられ、各結合糸が、各プリフォームを少なくとも部分的に貫くようにして植え込まれることを特徴とする、請求項１０に記載の機械部品の製造方法。
12. インサート（１６）が、含浸ステップに先立って前記空所（１４）内に配置されることを特徴とする、請求項９から１１のいずれか一項に記載の機械部品の製造方法。
13. 前記中心プリフォームおよび周囲プリフォームが、前記機械部品の形状に対応する全体形状の金型内に置かれて、前記樹脂が、前記金型内に注入されることを特徴とする、請求項９から１２のいずれか一項に記載の機械部品の製造方法。

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