JP2007044414A - 櫛及びトリートメント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 髪を解く際に髪が絡まりにくくすることができ、髪を傷つけたり、髪を誤って引き抜いたりすることを防止できる櫛を提供する。
【解決手段】 櫛A1は、本体部10と、複数の櫛歯部20を有し、各櫛歯部20には、円筒状部40が回転可能に設けられている。つまり、櫛歯部20は、本体部22と、円筒状部40とを有し、円筒状部40は、本体部22に対して回転するように構成されている。また、櫛を長手方向に往復動させる動作機構部を設けるようにしてもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、櫛に関するものである。
従来より、櫛は全体に一体的に構成され、櫛の本体部に複数の櫛歯部が固定して設けられているのが一般的である。
なお、出願人は、先行技術文献の調査は行っておらず、記載すべき先行技術文献は存在しない。
しかし、櫛歯部が本体部に固定されている場合には、髪を解く際に髪が櫛歯部に絡まってしまい、髪を傷つけたり、引き抜いたりするおそれがある。
そこで、本発明が解決しようとする問題点は、髪を解く際に髪が絡まりにくくすることができる櫛を提供することである。
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、複数の櫛歯部と、該櫛歯部を支持する櫛本体部とを有する櫛であって、該櫛歯部は、該櫛本体部から連設された櫛歯部本体と、該櫛歯部本体に周設され、該櫛歯部本体に対して回転可能な円筒状部と、を有することを特徴とする。
この第1の構成の櫛においては、円筒状部が設けられているので、髪が櫛歯部に絡まった場合でも円筒状部が回転することにより、髪をほどくことができ、よって、髪が絡まりにくく、髪を傷つけたり引き抜いたりするのを防止することができる。
また、第2には、複数の櫛歯部と、該櫛歯部を支持する櫛本体部とを有する櫛であって、該櫛歯部は、該櫛本体部から連設された櫛歯部本体で、円柱状を呈する柱状部と、該柱状部の先端に設けられ、該柱状部よりも大径な先端部とを有する櫛歯部本体と、該柱状部の周りに設けられ、該柱状部に対して回転可能な円筒状部と、を有することを特徴とする。
この第2の構成の櫛においては、円筒状部が設けられているので、髪が櫛歯部に絡まった場合でも円筒状部が回転することにより、髪をほどくことができ、よって、髪が絡まりにくく、髪を傷つけたり引き抜いたりするのを防止することができる。また、先端部が設けられているので、円筒状部の抜けを防止することができる。
また、第3には、上記第2の構成において、上記櫛歯部における円筒状部の内径は、櫛歯部本体における柱状部の外径よりも大径であり、該柱状部の周囲には、弾性部材が設けられていることを特徴とする。よって、弾性部材が設けられているので、円筒状部が櫛歯本体に対して横方向に移動可能となり、絡まった髪を容易にほどくことができる。
また、第4には、上記第3の構成において、上記弾性部材が、上記柱状部の軸線方向に所定間隔ごとに設けられた複数の弾性部材群から構成され、各弾性部材群は、該柱状部から放射状に設けられた複数の弾性部で弾性を有する部材により形成された弾性部から構成されていることを特徴とする。よって、円筒状部は、どの方向から力が加わった場合でも、横方向にほぼ均等に移動できるので、より容易に絡まった髪をほどくことができる。
また、上記第4の構成において、上記弾性部材群における各弾性部は、略等角度間隔で配設され、上記柱状部の軸線方向に隣接する2つの弾性部材群においては、柱状部の軸線方向から視認した場合に、一方の弾性部材群の弾性部は、他方の弾性部材群の2つの弾性部間にある(他方の弾性部材群の2つの弾性部材と略等角度の位置に設けられている)ことを特徴とするのが好ましい。
また、第5には、上記第1から第4までのいずれかの構成において、上記円筒状部が、1つの櫛歯部について複数設けられ、該複数の円筒状部は、櫛歯部本体の軸線に沿って設けられていることを特徴とする。よって、1つの櫛歯部において複数の円筒状部が個々に回転可能となるので、絡まった髪を容易にほどくことができる。
また、第6には、トリートメント装置であって、上記第1又は2又は3又は4又は5の構成の櫛で、櫛の長手方向に沿って上記櫛歯部が設けられた櫛と、該櫛を、該櫛の該長手方向に往復動させる動作機構部を有する本体部と、を有することを特徴とする。
この第6の構成においては、髪を濡らす等して毛表皮が開いていて髪の内部に水分が含まれた状態で、トリートメント液を髪に付着させてトリートメント装置により髪をといていく。すると、トリートメント装置においては、櫛が、動作機構部によって櫛の該長手方向に往復動されるので、髪に適度な圧力が付与され、これにより、髪の内部の水分が排出され、毛表皮が開いた状態で、かつ、髪の内部の水分が排出された状態となるので、髪の内部にトリートメント液が浸透していく。つまり、トリートメント液は髪の内部に許容量だけ浸透していく。よって、トリートメント液を十分髪の内部に浸透させることができる。また、櫛における櫛歯部に円筒状部が設けられているので、髪が櫛歯部に絡まった場合でも円筒状部が回転することにより、髪をほどくことができ、よって、髪が絡まりにくく、髪を傷つけたり引き抜いたりするのを防止することができる。
なお、上記第6の構成において、上記動作機構部が、回転力を出力する駆動部と、該駆動部から出力される回転力により回転するギアと、該ギアの回転により動作するクランク機構部と、該クランク機構部に接続された軸部と、を有し、上記櫛が、該軸部に接続されていることを特徴とするものとするのが好ましい。
また、第7には、トリートメント装置であって、上記第1又は2又は3又は4又は5の構成の櫛で、櫛の長手方向に沿って上記櫛歯部が設けられた櫛と、該櫛を往復動させる動作機構部で、往復動における移動経路が、少なくとも該櫛の該長手方向に直角な成分と該櫛の長手方向の成分とを有する方向の経路を有する動作機構部を有する本体部と、を有することを特徴とする。
この第7の構成のトリートメント装置においては、髪を濡らす等して毛表皮が開いていて髪の内部に水分が含まれた状態で、トリートメント液を髪に付着させてトリートメント装置により髪をといていく。すると、トリートメント装置においては、櫛が、動作機構部によって櫛の該長手方向に往復動されるので、髪に適度な圧力が付与され、これにより、髪の内部の水分が排出され、毛表皮が開いた状態で、かつ、髪の内部の水分が排出された状態となるので、髪の内部にトリートメント液が浸透していく。つまり、トリートメント液は髪の内部に許容量だけ浸透していく。よって、トリートメント液を十分髪の内部に浸透させることができる。さらに、往復動における移動経路が、少なくとも該櫛の該長手方向に直角な成分と該櫛の長手方向の成分とを有する方向の経路を有するので、髪に対して櫛歯部から髪に対して付与される力が櫛の長手方向のみならず、該長手方向に対して直角な方向の成分を有する方向にも髪に圧力を付与することができ、髪の水分を十分排出させることができる。特に、櫛の本体部も髪に当たって圧力を付与できるので、髪の水分を十分排出させることができる。また、櫛における櫛歯部に円筒状部が設けられているので、髪が櫛歯部に絡まった場合でも円筒状部が回転することにより、髪をほどくことができ、よって、髪が絡まりにくく、髪を傷つけたり引き抜いたりするのを防止することができる。
なお、上記第6及び第7の構成において、櫛の構成を「櫛形状を呈する櫛で、該櫛の長手方向に沿って複数の櫛歯部を有する櫛」としてもよく、また、「櫛形状を呈する櫛で、該櫛の長手方向に沿って設けられた複数の櫛歯部と、該複数の櫛歯部を支持し、該長手方向に設けられた本体部とを有する櫛」としてもよい。
なお、第7−1の構成として、上記第7の構成において、上記動作機構部が、上記櫛を櫛の長手方向に向けた状態で所定の回動中心軸を中心に回動させながら往復動させることを特徴とするものとするのが好ましい。
また、第7−2の構成として、上記第7及び第7に従属する構成において、上記動作機構部が、往復運動を出力する往復運動出力部と、該往復運動出力部に接続された軸部と、該軸部を上記櫛の長手方向に向けた状態で所定の回動中心軸を中心に回動させながら支持する揺動部と、を有し、上記櫛が、該軸部に接続されていることを特徴とするものとするのが好ましい。
また、第7−3の構成として、上記第7−2の構成において、上記揺動部が、上記動作機構部の軸部を回動させる第1回動部材で、一方の端部が上記本体部に回転可能に軸支された第1回動部材と、上記動作機構部の軸部を回動させる第2回動部材で、該第1回動部材とは軸部の軸線方向に沿って所定の間隔を介して設けられた第2回動部材で、一方の端部が上記本体部に回転可能に軸支された第2回動部材と、を有することを特徴とする。
また、第7−4の構成として、上記第7−2又は第7−3の構成において、上記往復運動出力部が、回転力を出力する駆動部と、該駆動部から出力される回転力により回転するギアと、該ギアの回転により動作するクランク機構部と、を有することを特徴とするものとするのが好ましい。
また、第7−5の構成として、第7の構成又は第7−1〜第7−4におけるいずれかの構成において、上記櫛の往復動に際して、櫛が後端位置から先端側に移動する場合には、櫛における櫛歯部の先端側が下方に下降し、一方、櫛が先端位置から後端側に移動する場合には、櫛における櫛歯部の先端側が上方に上昇することを特徴とするものとするのが好ましい。
また、第7−6の構成として、第7の構成又は第7−1〜第7−4におけるいずれかの構成において、上記櫛の往復動に際して、櫛が後端位置から先端側に移動する場合には、櫛における櫛歯部の先端側が上方に上昇し、一方、櫛が先端位置から後端側に移動する場合には、櫛における櫛歯部の先端側が下方に下降することを特徴とするものとするのが好ましい。
また、第8には、上記第7の構成において、上記動作機構部が、上記櫛を櫛の長手方向に向けた状態で周回移動させることを特徴とする。よって、髪に対して複数の方向から圧力を掛けることができるので、髪の水分を十分排出させることができる。
なお、上記第7の構成又は第8の構成において、上記動作機構部が、回転力を出力する駆動部と、該駆動部から出力される回転力により回転する第1ギアで、上記櫛の長手方向とは直角な方向の回転軸を中心に回転する第1ギアと、該第1ギアに設けられた第1カム部で、該第1ギアの回転軸に偏心して設けられ、円柱状の周面を有する第1カム部と、該第1ギアと歯合する第2ギアと、該第2ギアに歯合する第3ギアで、該第1ギアの回転軸と平行な回転軸を中心に回転する第3ギアと、該第3ギアに設けられた第2カム部で、該第3ギアの回転軸に偏心して設けられ、円柱状の周面を有する第3カム部と、該第1カム部と該第2カム部の回転により往復動するロッド状部で、該第1カム部に回転可能に周設された第1円筒状部と、該第2カム部に回転可能に周設された第2円筒状部と、該第1円筒状部と該第2円筒状部とを連結するために該第1円筒状部と該第2円筒状部間に設けられた該第1軸部と、該第2円筒状部に設けられた該第2軸部と、を有し、該第1軸部と該第2軸部とが同一直線状に配設されたロッド状部と、を有し、上記櫛は、該第2軸部に接続されていることを特徴とするものとするのが好ましい。
また、第9には、上記第6から第8までのいずれかの構成において、上記トリートメント装置が、複数の櫛歯部と、該櫛歯部を支持する櫛本体部とを有する第2の櫛で、該櫛歯部が、該第2の櫛の長手方向に沿って設けられ、該櫛本体部から連設された櫛歯部本体と、該櫛歯部本体に周設され、該櫛歯部本体に対して回転可能な円筒状部とを有する第2の櫛を有し、該第2の櫛は、トリートメント装置における上記本体部に固定されていることを特徴とする。
この第9の構成のトリートメント装置においては、上記櫛が往復動することにより、該第2の櫛と、往復動する上記櫛の両方により髪に圧力を付与することができるので、髪の内部の水分を十分排出することができる。
なお、上記第9の構成において、第2の櫛を「複数の櫛歯部と、該櫛歯部を支持する櫛本体部とを有する第2の櫛で、該櫛歯部が、該第2の櫛の長手方向に沿って設けられ、該櫛本体部から連設された櫛歯部本体で、円柱状を呈する柱状部と、該柱状部の先端に設けられ、該柱状部よりも大径な先端部とを有する櫛歯部本体と、該柱状部の周りに設けられ、該柱状部に対して回転可能な円筒状部とを有する第2の櫛」としてもよい。
また、第10には、上記第6から第8までのいずれかの構成において、上記トリートメント装置が、複数の櫛歯部と、該櫛歯部を支持する櫛本体部とを有する第2の櫛で、該櫛歯部が、該第2の櫛の長手方向に沿って設けられ、該櫛本体部から連設された櫛歯部本体と、該櫛歯部本体に周設され、該櫛歯部本体に対して回転可能な円筒状部とを有する第2の櫛を有し、該第2の櫛は、該第2の櫛の該長手方向に往復動させる第2動作機構部により往復動されることを特徴とする。
この第10の構成のトリートメント装置においては、上記櫛と上記第2の櫛とが往復動することにより、櫛と第2の櫛の両方により髪に圧力を付与することができるので、髪の内部の水分を十分排出することができる。特に、櫛と第2の櫛の両方が往復動するので、髪の内部の水分をより十分排出することができる。
また、第11には、上記第9又は第10の構成において、上記櫛における複数の櫛歯部と、上記第2の櫛における複数の櫛歯部とは、互いに平行に設けられていることを特徴とする。このように、櫛歯部を二列に配設することにより、髪に対して一度に複数の箇所で圧力を付与することができるので、効果的に髪の内部の水分を排出することができる。
また、第12には、上記第9又は第10の構成において、上記櫛における複数の櫛歯部と、上記第2の櫛における複数の櫛歯部とは、上記櫛の長手方向に沿って一列に配設されていることを特徴とする。よって、髪が櫛の櫛歯部と第2の櫛の櫛歯部とで挟んだ状態となり、髪に対して同時に左右両側から圧力が掛けられるので、髪の内部の水分を十分排出することができる。
なお、上記第6から第12までの構成において、櫛の構成を単に「複数の櫛歯部と、該櫛歯部を支持する櫛本体部とを有する櫛」として、通常の櫛のように、棒状の部材からなる櫛歯部を有する構成としてもよい。
本発明に基づく櫛やトリートメント装置によれば、円筒状部が設けられているので、髪が櫛歯部に絡まった場合でも円筒状部が回転することにより、髪をほどくことができ、よって、髪が絡まりにくく、髪を傷つけたり引き抜いたりするのを防止することができる。
本発明においては、髪を解く際に髪が絡まりにくくすることができる櫛を提供するという目的を以下のようにして実現した。なお、以下の説明において、Y1−Y2方向は、X1−X2方向に直角な方向であり、Z1−Z2方向は、X1−X2方向及びY1−Y2方向に直角な方向である。
本発明に基づく櫛A1は、図1〜図4に示されるように構成され、本体部(櫛本体部)10と、櫛歯部20とを有している。
ここで、本体部10は、全体に板状を呈し、把持部12と、支持部14とを有している。この把持部12は、略方形状の板状を呈し、櫛A1を使用する際に、手で持つ部分となる。また、支持部14は、把持部12の上端から先端方向の横方向(X1−X2方向)に伸びた帯板状(細長長方形状としてもよい)を呈し、その下端には、複数の櫛歯部20を一列に支持している。
また、櫛歯部20は、本体部(櫛歯部本体)22と、円筒状部40とを有している。つまり、本体部22は、基端部24と、柱状部26と、先端部28とを有し、基端部24は、支持部14の下端に設けられ、上側部分が直方体を呈するとともに下側部分が、その上端が四角形状を呈し下端が円形を呈する形状となっている。また、柱状部26は、基端部24の下端から下方向(Z1−Z2方向)に設けられ、円柱状を呈している。また、先端部28は、少なくともその上端が柱状部26よりも大径に形成されていて、略逆円錐台形状を呈している。
また、円筒状部40は、基端部24と先端部28間の柱状部26の周囲に設けられ、円筒状を呈している。この円筒状部40の内径は、柱状部26の外径よりも大きく形成されていて、円筒状部40が柱状部26に対して容易に回転するように形成されている。なお、この円筒状部40の外径は、先端部28の上端の外径と略同一であり、円筒状部40の周面と先端部28の周面とが連続面となっている。円筒状部40は、先端部28により脱落が防止されている。
なお、複数の櫛歯部20におけるそれぞれは同じ構成である。また、隣接する櫛歯部間の距離、つまり、ある櫛歯部の軸線と隣接する櫛歯部の軸線間の距離G1(図2参照)は、1.5mm〜2.5mm程度となっている。つまり、複数の櫛歯部20は、距離G1間隔で設けられている。また、隣接する櫛歯部20間の隙間G2は1.0mm〜1.5mmとなっている。
上記構成の櫛A1の使用状態について説明する。櫛A1は、通常の櫛と同様に使用し、把持部12を手に持つ等して櫛A1を手に持ち、髪をとく。その際、櫛歯部20において、円筒状部40が本体部22に対して回転する(図4等参照)ので、髪が櫛歯部20に絡まった場合でも絡まった髪を容易にほどくことができ、髪を痛めたり、誤って髪を引き抜いたりすることがない。
なお、上記の構成において櫛歯部20の構成を図5や図6に示すような櫛歯部20’の構成としてもよい。すなわち、図5、図6に示す櫛歯部20’は、主として、柱状部の構成が異なる。
すなわち、櫛歯部20’は、本体部22と、円筒状部40とを有している。つまり、本体部22は、基端部24と、柱状部26と、先端部28とを有している。
ここで、柱状部26は、円柱状部26aと、弾性部30a〜30hとを有している。ここで、円柱状部26aは、円柱状を呈し、基端部24と先端部28間に設けられている。
また、弾性部30a〜30hは、円柱状部26aの側面から突出し、棒状を湾曲又は屈曲させた形状を呈している。つまり、弾性部30a〜30hにおける各弾性部は同じ構成であるので、弾性部30aを例に取って説明すると、弾性部30aは、円柱状部26aの側面から外側(つまり、円柱状部26aの側面から離れる方向)に突出した棒状の第1構成部K1と、該第1構成部K1から連設された棒状の第2構成部K2で、内側(つまり、円柱状部26aの側面に近づく方向)に突出した棒状の第2構成部K2とを有し、第1構成部K1と第2構成部K2の間の部分は、屈曲するかあるいは湾曲した形状となっている。
また、円柱状部26aにおける高さ方向の同じ位置に、複数の弾性部が放射状に設けられている。つまり、図5に示すように、弾性部30a〜30dが、互いに点対称の位置に放射状に設けられ、また、弾性部30e〜30hが、互いに点対称の位置に放射状に設けられている。また、弾性部30a〜30dからなる弾性部群を第1弾性部群とし、弾性部30e〜30hからなる弾性部群を第2弾性部群とした場合に、第1弾性部群と第2弾性部群とは、高さ方向に交互に設けられている。また、第1弾性部群における各弾性部の方向(つまり、放射状の方向)と、第2弾性部群における各弾性部群の方向(つまり、放射状の方向)は、異なる方向となっていて、第2弾性部群における各弾性部の方向は、第1弾性部群における各弾性部の方向の中間の方向になっている。つまり、上方から視認した場合には、第2弾性部群の各弾性部は、第1弾性部群の各弾性部の中間の方向にあり、例えば、弾性部30eは、弾性部30aの方向と弾性部30bの方向の中間の方向にあり、弾性部30eは弾性部30aに対して45度をなし、弾性部30bに対しても45度をなしている。なお、第1弾性部群、第2弾性部群ともに、上方から視認した場合に、隣接する弾性部は互いに直角をなしている。
この図5、図6に示す構成においては、上記図1〜図4の構成の櫛A1の場合と同様に、櫛歯部20’に髪が絡まった場合でも、円筒状部40が回転することにより、絡まった髪を容易にほどくことができる。また、柱状部26に弾性部が設けられているので、図6に示すように、円筒状部40が横方向に移動可能となり、絡まった髪を容易にほどくことができる。さらに、第1弾性部群と第2弾性部群において、各弾性部が放射状に設けられているので、どの方向から力が加わった場合でも、横方向にほぼ均等に移動でき、より容易に絡まった髪をほどくことができる。また、第1弾性部群と第2弾性部群とが交互に設けられているので、円筒状部40が横方向のいずれの方向にも(つまり、360度いずれの方向にも)均等に移動することができ、より容易に絡まった髪をほどくことができる。
なお、上記弾性部の構成は、円筒状部40が回転可能で、かつ、円筒状部40が横方向に移動可能な構成であれば他の構成としてもよい。
なお、上記櫛歯部20や櫛歯部20’において、円筒状部40は各櫛歯部について1つの円筒状部が設けられているが、縦方向に設けられた複数の円筒状部により構成してもよい。すなわち、柱状部26や円柱状部26aの周囲に柱状部の軸線方向に複数の円筒状部を設けて(複数の円筒状部における各円筒状部の外径や内径は同じとする)、該複数の円筒状部のうちの各円筒状部がそれぞれ柱状部に対して回転できるようにする。つまり、上記櫛歯部20や櫛歯部20’の円筒状部40を横方向に複数の円筒状部に切断した構成ともいえる。このような構成とすることにより、1つの櫛歯部において複数の円筒状部が個々に回転可能となるので、絡まった髪を容易にほどくことができる。つまり、ある櫛歯部において、髪が異なる方向から絡まり、ある髪については所定の方向に円筒状部が回転することにより髪がほどけるのに対して、他の髪については該所定の方向と異なる他の方向に円筒状部が回転することにより髪がほどける場合には、円筒状部が1つで構成されている場合には、髪をほどくことが困難であるが、このように、1つの櫛歯部について複数の円筒状部を設けることにより、個々の円筒状部が髪がほどける方向に容易に回転することができるので、絡まった髪を容易にほどくことができる。
次に、実施例2について説明する。実施例2は、実施例1における櫛歯部と同様の構成を有する櫛歯部を有するトリートメント装置である。
すなわち、トリートメント装置A2は、図7〜図9に示すように構成され、装置本体部(本体部)105と、櫛部(第2の櫛)150と、櫛部(櫛)180とを有している。
ここで、装置本体部105は、櫛部180に対して往復動を出力するための装置であり、ケース部110と、動作機構部112とを有している。
ケース部110は、細長状のケース状を呈し、内部に動作機構部112を収納するための収納空間を有し、後端部110aと側面部110bと先端部110cとを有している。後端部110aは、円形の平面状を呈している。また、側面部110bは筒状を呈し、その外周面は後端側から先端側の途中までは円筒状に形成され、先端側はテーパ状に形成されている。また、先端部110cは、円柱状の外形を呈し、先端部110cには、軸部126が挿通するための挿通穴110dが形成されている。この挿通穴110dは、円柱状に形成されていて、その意味では、先端部110cは、円筒状に形成されている。この挿通穴110dは、軸部126のガイド部としても機能する。
また、動作機構部112は、電源部114と、モータ(駆動部)116と、歯車118と、ギア120と、カム部122と、ロッド124と、軸部126とを有している。
ここで、電源部114は、モータ116に電源を供給するためのものである。また、モータ116は、回転力を出力するものである。モータ116の回転数は、櫛部180の往復動の回数が1000〜5000回/秒となるような回転数となっている。このモータ116の出力軸には、歯車118が設けられている。
また、ギア120は、円形板状の本体部120aと、該本体部120aの周端部に本体部120aの面に直角な方向に形成された歯部120bとを有し、本体部120aの中心には、回転軸部120a−1が本体部120aに固定して設けられている。この回転軸部120a−1は、櫛部180の軸線方向(X1−X2方向)に直角の方向に設けられ、ケース部110に対して回転自在に設けられている。該歯部120bは、歯車118と歯合している。
また、カム部122は、円柱状を呈し、その軸線が回転軸部120a−1の軸線と平行に設けられている。このカム部122は、一方の端面が本体部120aに固定され、その軸線が回転軸部120a−1(厳密には、回転軸部120a−1の軸線)とずれた位置に固定されている。つまり、カム部122は、ギア120に対してその回転軸とは偏心した位置に設けられている。なお、カム部122には、カム部122の中心軸とは偏心した位置に挿通穴が設けられ、該回転軸部120a−1は、この挿通穴に挿通されて、カム部122は、回転軸部120a−1に固定されている。つまり、歯車118が回転すると、これにより、ギア120が回転し、カム部122が回転軸部120a−1を中心に回転するようになっている。
また、ロッド124は、カム部122と軸部126間に設けられ、棒状部124aと、棒状部124aの端部に設けられた環状部124bとを有している。そして、棒状部124aにおける、環状部124bが設けられている側とは反対側の端部が、カム部122の側面(Y1側の側面)にカム部122に対して回転自在に設けられている。具体的には、棒状部124aの端部には挿通穴が設けられて、該挿通穴にピン部125が挿通され、該ピン部125は、カム部122に固定されている。なお、このピン部125は、カム部122の回転中心(つまり、回転軸部120a−1)に対してずれた位置に設けられ、具体的には、回転軸部120a−1とは反対側の位置に設けられている。また、環状部124bは、軸部126における環状部126bと連結されている。
また、軸部126は、軸部本体部126aと、軸部本体部126aの後端に設けられた環状部126bとを有している。
ここで、軸部本体部126aは、棒状の円柱状を呈している。軸部本体部126aは、往復動可能に挿通穴110d内に設けられている。また、環状部126bは、軸部本体部126aの後端に設けられ、ロッド124における環状部124bと連結している。また、軸部本体部126aの先端側は、尖った形状に形成され、その端部に櫛部180が設けられている。
また、この装置本体部105には、モータ116の動作をオンオフするためのスイッチ(図示せず)が設けられている。なお、モータ116と、歯車118と、ギア120と、カム部122と、ロッド124とで上記往復運動出力部を構成している。
また、櫛部150は、支持部152と、櫛歯部154とを有し、支持部152は、トリートメント装置A2の軸線方向(X1−X2方向)に設けられ、平板状部152aと湾曲状部152bとを有している。
また、櫛歯部154は、上記櫛歯部20と同様に円筒状部170が回転可能な構成である。すなわち、櫛歯部154は、本体部156と、円筒状部170とを有している。つまり、本体部156は、基端部158と、柱状部160と、先端部162とを有し、基端部158は、支持部152の側面(Y1側の側面)の下側に設けられ、上側部分が直方体を呈するとともに下側部分が、その上端が四角形状を呈し下端が円形を呈する形状となっている。また、柱状部160は、基端部158の下端から下方向(Z1−Z2方向)に設けられ、円柱状を呈している。また、先端部162は、少なくともその上端が柱状部160よりも大径に形成されていて、略逆円錐台形状を呈している。
また、円筒状部170は、基端部158と先端部162間の柱状部160の周囲に設けられ、円筒状を呈している。この円筒状部170の内径は、柱状部160の外径よりも大きく形成されていて、円筒状部170が柱状部160に対して容易に回転するように形成されている。なお、この円筒状部170の外径は、先端部162の上端の外径と略同一であり、円筒状部170の周面と先端部162の周面とが連続面となっている。円筒状部170は、先端部162により脱落が防止されている。
また、櫛部180は、支持部182と、櫛歯部184とを有している。この支持部182は、トリートメント装置A2の軸線方向(X1−X2方向)に設けられ、平板状に形成されている。つまり、支持部182は、横方向(X1−X2方向)に細長の長方形状を呈する板状を呈し、支持部182の表裏の平面部は、縦方向に立設した方向となっている。すなわち、支持部182と支持部152とは略平行(平行としてもよい)に設けられている。なお、支持部182は、軸部126に接続されていて、具体的には、支持部182の後端が軸部126の先端と接続されている。
また、櫛歯部184は、本体部186と、円筒状部200とを有している。つまり、本体部186は、基端部188と、柱状部190と、先端部192とを有し、基端部188は、支持部182の下端に設けられ、その上端が四角形状を呈し下端が円形を呈する形状となっている。また、柱状部190は、基端部188の下端から下方向(Z1−Z2方向)に設けられ、円柱状を呈している。また、先端部192は、少なくともその上端が柱状部190よりも大径に形成されていて、略逆円錐台形状を呈している。
また、円筒状部200は、基端部188と先端部192間の柱状部190の周囲に設けられ、円筒状を呈している。この円筒状部200の内径は、柱状部190の外径よりも大きく形成されていて、円筒状部200が柱状部190に対して容易に回転するように形成されている。なお、この円筒状部200の外径は、先端部192の上端の外径と略同一であり、円筒状部200の周面と先端部192の周面とが連続面となっている。円筒状部200は、先端部192により脱落が防止されている。以上のように、柱状部190と先端部192と円筒状部200の各構成は、上記櫛部150の場合と同様の構成であるといえる。
なお、櫛部150における隣接する櫛歯部154間の距離(つまり、隣接する櫛歯部154間の軸線方向の距離)G3(図9参照)(複数の櫛歯部154は、距離G3間隔で設けられているといえる)は、通常の櫛における隣接する櫛歯部間の距離よりも大きく形成され、特に、櫛歯部184が往復動する関係から、通常の櫛における隣接する櫛歯部間の距離の2倍以上の距離とするのが好ましく、具体的には、3.0mm〜9.0mm程度となっている。同様に、櫛部180における隣接する櫛歯部184間の距離(つまり、隣接する櫛歯部184間の軸線方向の距離)G4(図9参照)(複数の櫛歯部184は、距離G4間隔で設けられているといえる)は、隣接する上記櫛歯部154間の距離G3と同じ長さに形成され、通常の櫛における隣接する櫛歯部間の距離よりも大きく形成され、特に、通常の櫛における隣接する櫛歯部間の距離の2倍以上の距離とするのが好ましく、具体的には、3.0mm〜9.0mm程度となっている。
なお、上記トリートメント装置A2における場合と同様に、櫛歯部184は、隣接する両側の櫛歯部154間を往復動することになるが、往復動する櫛歯部184の振幅(この場合の振幅は、往復動する櫛歯部184の移動領域の端部から端部までの距離を示す)は、隣接する両側の櫛歯部154間の距離以下となっている。つまり、櫛歯部184が往復動する際の移動領域の後端位置と先端位置との間の距離は、隣接する両側の櫛歯部154間の距離以下となっている。また、上記トリートメント装置A2の場合と同様に、往復動する櫛歯部184の振幅は、隣接する両側の櫛歯部154間の距離よりも小さく、櫛歯部154と櫛歯部184とが最も近接した場合でも、櫛歯部154と櫛歯部184との間に所定の隙間があるようにするのが好ましい。なお、該所定の隙間の大きさは任意であるが、例えば、0.5mm〜2.0mmとするのが好ましい。また、櫛歯部184の振幅は、2.0mm〜8.0mm(好ましくは、3.0mm〜4.0mm)とするのが好ましい。
以上のように、上記トリートメント装置A2においては、櫛部150と櫛部180において、櫛歯部に回転自在な円筒状部が設けられているといえる。
上記構成のトリートメント装置A2の動作について説明する。まず、トリートメント装置A2に設けられたスイッチを操作すると、モータ116が回転し、歯車118が回転する。すると、歯車118に歯合したギア120が回転し、これにより、カム部122が回転する。このカム部122が回転することにより、ロッド124の環状部124bがトリートメント装置A2の軸線方向(X1−X2方向)に往復動し、これにより、軸部126が往復動し、軸部126が往復動することにより、軸部126に接続された櫛部180が往復動する。なお、挿通穴110dが設けられているので、軸部126は、上下動することなく往復動し、櫛部180も上下動することなく往復動する。この櫛部180の往復動の回数は、1000〜5000回/秒である。
なお、トリートメント装置A2の軸線方向と、軸部126の軸線方向と、櫛部180の軸線方向(長手方向)と、櫛部150の軸線方向(長手方向)は同じ方向であり、ともにX1−X2方向である。
次に、トリートメント装置A2の使用状態について説明する。まず、被施術者の髪に対して、髪を覆っている毛表皮(キューティクル)を開かせる。これは、髪をシャンプーする等して濡らしたり、スチーマーを使用したり、髪を濡らして加温する等して行なう。なお、この状態では、髪の内部には水分が十分膨潤していて飽和状態となっている。
その後、トリートメント装置A2を使用しながらトリートメントを行う。つまり、トリートメント液を髪に付着させ、トリートメント装置A2を使用しながらトリートメント液を髪になじませる。つまり、トリートメント装置A2の櫛部150、180で髪をときながらトリートメント液をなじませていく。実際には、髪を小分けにして、トリートメント液をなじませる作業を繰り返す。
すると、櫛部180が往復動することにより、髪に適度な圧力が付与され、これにより、髪の内部に飽和状態となっていた水分が排出され、毛表皮が開いた状態で、かつ、髪の内部の水分が排出された状態となるので、髪の内部にトリートメント液が浸透していく。つまり、トリートメント液は髪の内部に許容量だけ浸透していく。
特に、本実施例のトリートメント装置A2においては、櫛歯部154と櫛歯部184とが一列に配設され、櫛歯部184が隣接する両側の櫛歯部154間を往復動するので、髪が櫛歯部154と櫛歯部184とで挟んだ状態となり、髪に対して同時に左右両側から圧力が掛けられるので、髪の内部の水分を十分排出することができる。また、櫛部150、180が上記のように構成されているので、櫛歯部154や櫛歯部184に髪が絡まった場合でも、円筒状部170や円筒状部200が回転することにより、絡まった髪を容易にほどくことができる。
なお、上記の実施例2においては、櫛部180のみが往復動し、櫛部150は固定されているものであるが、櫛部150も往復動するものとしてもよい(第1応用例)。例えば、ギア120のY2側にもカム部と、該カム部に接続されたロッドと、ロッドに接続された軸部とを設け、該軸部の先端に櫛部150を設ける。これらのカム部やロッドや軸部が上記第2動作機構部に当たる。その場合でも、櫛部150の櫛歯部と櫛部180の櫛歯部とは一列に配設されるようにする。そして、櫛部150と櫛部180の動きは、反対方向に同期するようにし、櫛部150が最も先端にある場合には、櫛部180が最も後端にあるようにし、櫛部150が最も後端にある場合には、櫛部180が最も先端にあるようにするのが好ましい。そして、櫛歯部154と櫛歯部184とが最も近接した場合には、少なくとも櫛歯部154と櫛歯部184とが接するようにし、好ましくは、櫛歯部154と櫛歯部184とが最も近接した場合でも、櫛歯部154と櫛歯部184との間に所定の隙間があるようにする。
また、上記の実施例2においては、櫛部150の櫛歯部154と櫛部180の櫛歯部184とは一列に配設されているとして説明したが、これには限られず、櫛部150の櫛歯部と櫛部180の櫛歯部とは、軸線方向に直角な方向に所定の間隔が設けられた構成としてもよい(第2応用例)。つまり、櫛部150における複数の櫛歯部154を第1櫛歯部群とし、櫛部180における複数の櫛歯部184を第2櫛歯部群とした場合に、第1櫛歯部群を構成する櫛歯部154は一列に配設され、第2櫛歯部群を構成する櫛歯部184は一列に配設され、第1櫛歯部群と第2櫛歯部群とが互いに平行に所定の間隔を介して設けられた構成とする。この場合には、櫛歯部は二列に配設され、複数の櫛歯部154におけるZ1−Z2方向の中心線を含む平面(つまり、X1−X2方向とZ1−Z2方向をなす平面)と、複数の櫛歯部184におけるZ1−Z2方向の中心線を含む平面(つまり、X1−X2方向とZ1−Z2方向をなす平面)とは、所定の間隔を介して平行に設けられることになる。例えば、図8、図9の例では、櫛部150において平板状部152aのY1側の側面の下側に基端部158が設けられているが、これを平板状部152aの下端又はY2側の側面の下側に基端部158を設けることにより、上記のような櫛歯部が二列に設けられた構成とすることができる。
このように櫛歯部を二列に配設し、そのうちの一列の櫛歯部を往復動させることにより、髪に対して一度に複数の箇所で圧力を付与することができるので、効果的に髪の内部の水分を排出することができる。また、このように櫛歯部を二列にした場合には、櫛歯部に髪が絡まる可能性が高くなるが、櫛歯部154に円筒状部170が設けられ、櫛歯部184に円筒状部190が設けられているので、髪が絡まるのを防止することができる。
また、上記のように、櫛歯部を二列に構成した場合においても、二列の櫛歯部とも往復動させるようにしてもよい(第3応用例)。つまり、櫛部150の櫛歯部154と、櫛部180の櫛歯部184とが二列に構成されている場合に、櫛部150と櫛部180をともに軸線方向に往復動させる。この場合も、例えば、ギア120のY2側にもカム部と、該カム部に接続されたロッドと、ロッドに接続された軸部とを設け、該軸部の先端に櫛部150を設ける。これらのカム部やロッドや軸部が上記第2動作機構部に当たる。その場合でも、櫛部150の櫛歯部と櫛部180の櫛歯部とは一列に配設されるようにする。そして、櫛部150と櫛部180の動きは、反対方向に同期するようにし、櫛部150が最も先端にある場合には、櫛部180が最も後端にあるようにし、櫛部が150が最も後端にある場合には、櫛部180が最も先端にあるようにするのが好ましい。
また、上記実施例2の説明においては、櫛部150と櫛部180が設けられているものとして説明したが、櫛部150の構成を省略して、櫛部180のみとしてもよい(第4応用例)。この場合の構成のトリートメント装置を用いてトリートメントを行なうことにより、櫛部180が往復動することにより、髪に適度な圧力が付与され、これにより、髪の内部に飽和状態となっていた水分が排出され、毛表皮が開いた状態で、かつ、髪の内部の水分が排出された状態となるので、髪の内部にトリートメント液が浸透していく。つまり、トリートメント液は髪の内部に許容量だけ浸透していく。
なお、上記実施例2や実施例の2の応用例である上記第1応用例〜第4応用例においても、櫛歯部の構成を図5、図6に示すような構成としてもよい。つまり、櫛歯部154や櫛歯部184の構成を、図5、図6に示す櫛歯部20’のように、柱状部に弾性部が設けられた構成とする。
つまり、図5、図6に示すように、櫛歯部154は、本体部156と、円筒状部170とを有していて、本体部156は、基端部158と、柱状部160と、先端部162とを有し、柱状部160は、円柱状部160aと、弾性部30a〜30hとを有した構成とする。また、櫛歯部184については、櫛歯部184は、本体部186と、円筒状部200とを有していて、本体部186は、基端部188と、柱状部190と、先端部192とを有し、柱状部190は、円柱状部190aと、弾性部30a〜30hとを有した構成とする。
このような構成とすることにより、櫛歯部154、184に髪が絡まった場合でも、円筒状部170、200が回転することにより、絡まった髪を容易にほどくことができる。また、櫛歯部の柱状部に弾性部30a〜30hが設けられているので、図6に示すように、円筒状部170、200が横方向に移動可能となり、絡まった髪を容易にほどくことができる。さらに、第1弾性部群と第2弾性部群とが交互に設けられているので、円筒状部170、200が横方向のいずれの方向にも(つまり、360度いずれの方向にも)均等に移動することができ、より容易に絡まった髪をほどくことができる。
また、上記実施例2や実施例の2の応用例である上記第1応用例〜第4応用例においても、実施例1で述べたように、円筒状部40、170、200を、各櫛歯部について、縦方向に設けられた複数の円筒状部により構成してもよい。つまり、複数の円筒状部を柱状部の軸線方向に設けて、各円筒状部がそれぞれ柱状部に対して回転できるようにする。
また、上記実施例2や実施例2の応用例である第1応用例〜第4応用例においては、櫛歯部が回転可能な円筒状部40、170、200を有する構成であるとして説明したが、これには限られず、通常の櫛のように棒状の部材からなる櫛歯部を有する構成としてもよい。
実施例1の櫛を示す斜視図である。 実施例1の櫛の要部斜視図である。 櫛歯部の構成を示す一部縦断面図である。 図3におけるP−P断面図である。 櫛歯部の他の構成を示す一部縦断面図である。 図5の構成の櫛歯部の動作を説明するための説明図である。 実施例2のトリートメント装置の構成を示す斜視図である。 実施例2のトリートメント装置の構成を示す一部破断斜視図である。 実施例2のトリートメント装置における櫛部の構成を示す要部斜視図である。
符号の説明
A1 櫛
A2 トリートメント装置
10 本体部
12 把持部
14、152、182 支持部
20、20’、154、184 櫛歯部
24、158、188 基端部
26、160、190 柱状部
26a、160a、190a 円柱状部
28、162、192 先端部
30a〜30h 弾性部
40、170、200 円筒状部
105 装置本体部
110 ケース部
112 動作機構部
116 モータ
118 歯車
120 ギア
122 カム部
124 ロッド
126 軸部
150、180 櫛部

Claims (12)

  1. 複数の櫛歯部と、該櫛歯部を支持する櫛本体部とを有する櫛であって、
    該櫛歯部は、
    該櫛本体部から連設された櫛歯部本体と、
    該櫛歯部本体に周設され、該櫛歯部本体に対して回転可能な円筒状部と、
    を有することを特徴とする櫛。
  2. 複数の櫛歯部と、該櫛歯部を支持する櫛本体部とを有する櫛であって、
    該櫛歯部は、
    該櫛本体部から連設された櫛歯部本体で、円柱状を呈する柱状部と、該柱状部の先端に設けられ、該柱状部よりも大径な先端部とを有する櫛歯部本体と、
    該柱状部の周りに設けられ、該柱状部に対して回転可能な円筒状部と、
    を有することを特徴とする櫛。
  3. 上記櫛歯部における円筒状部の内径は、櫛歯部本体における柱状部の外径よりも大径であり、該柱状部の周囲には、弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の櫛。
  4. 上記弾性部材が、上記柱状部の軸線方向に所定間隔ごとに設けられた複数の弾性部材群から構成され、各弾性部材群は、該柱状部から放射状に設けられた複数の弾性部で弾性を有する部材により形成された弾性部から構成されていることを特徴とする請求項3に記載の櫛。
  5. 上記円筒状部が、1つの櫛歯部について複数設けられ、該複数の円筒状部は、櫛歯部本体の軸線に沿って設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の櫛。
  6. トリートメント装置であって、
    請求項1又は2又は3又は4又は5に記載の櫛で、櫛の長手方向に沿って上記櫛歯部が設けられた櫛と、
    該櫛を、該櫛の該長手方向に往復動させる動作機構部を有する本体部と、
    を有することを特徴とするトリートメント装置。
  7. トリートメント装置であって、
    請求項1又は2又は3又は4又は5に記載の櫛で、櫛の長手方向に沿って上記櫛歯部が設けられた櫛と、
    該櫛を往復動させる動作機構部で、往復動における移動経路が、少なくとも該櫛の該長手方向に直角な成分と該櫛の長手方向の成分とを有する方向の経路を有する動作機構部を有する本体部と、
    を有することを特徴とするトリートメント装置。
  8. 上記動作機構部が、上記櫛を櫛の長手方向に向けた状態で周回移動させることを特徴とする請求項7に記載のトリートメント装置。
  9. 上記トリートメント装置が、
    複数の櫛歯部と、該櫛歯部を支持する櫛本体部とを有する第2の櫛で、該櫛歯部が、該第2の櫛の長手方向に沿って設けられ、該櫛本体部から連設された櫛歯部本体と、該櫛歯部本体に周設され、該櫛歯部本体に対して回転可能な円筒状部とを有する第2の櫛を有し、
    該第2の櫛は、トリートメント装置における上記本体部に固定されていることを特徴とする請求項6又は7又は8に記載のトリートメント装置。
  10. 上記トリートメント装置が、
    複数の櫛歯部と、該櫛歯部を支持する櫛本体部とを有する第2の櫛で、該櫛歯部が、該第2の櫛の長手方向に沿って設けられ、該櫛本体部から連設された櫛歯部本体と、該櫛歯部本体に周設され、該櫛歯部本体に対して回転可能な円筒状部とを有する第2の櫛を有し、
    該第2の櫛は、該第2の櫛の該長手方向に往復動させる第2動作機構部により往復動されることを特徴とする請求項6又は7又は8に記載のトリートメント装置。
  11. 上記櫛における複数の櫛歯部と、上記第2の櫛における複数の櫛歯部とは、互いに平行に設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載のトリートメント装置。
  12. 上記櫛における複数の櫛歯部と、上記第2の櫛における複数の櫛歯部とは、上記櫛の長手方向に沿って一列に配設されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のトリートメント装置。
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