JP2007044004A - ペット用環境改善具 - Google Patents

ペット用環境改善具 Download PDF

Info

Publication number
JP2007044004A
JP2007044004A JP2005234095A JP2005234095A JP2007044004A JP 2007044004 A JP2007044004 A JP 2007044004A JP 2005234095 A JP2005234095 A JP 2005234095A JP 2005234095 A JP2005234095 A JP 2005234095A JP 2007044004 A JP2007044004 A JP 2007044004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pet
fragrance
green leaf
environment improving
porous inorganic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2005234095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007044004A5 (ja
Inventor
Katsutoshi Yoshimoto
勝利 葭本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUKUI KK
Original Assignee
FUKUI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUKUI KK filed Critical FUKUI KK
Priority to JP2005234095A priority Critical patent/JP2007044004A/ja
Publication of JP2007044004A publication Critical patent/JP2007044004A/ja
Publication of JP2007044004A5 publication Critical patent/JP2007044004A5/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding And Watering For Cattle Raising And Animal Husbandry (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、犬や猫といったペットのストレス軽減に効果的なペット用環境改善具を提供することを目的とする。
【解決手段】 ペット用品において、該ペット用品の構成材料に、青葉アルデヒド、青葉アルコールから選択される少なくとも1種の香り剤が添加されたペット用環境改善具である。また、ペット用品に、青葉アルデヒド、青葉アルコールから選択される少なくとも1種の香り剤を内蔵する容器が配置されたペット用環境改善具である。

Description

本発明は、ペット、特に犬や猫用として好適に使用し得るペット用環境改善具に関する。
近年、現代人に特有の慢性疲労症候群が増加しているが、この慢性的な疲れは「脳の疲れ」であり、精神的なストレスに起因するものであることがわかってきている。
ストレスの原因は複雑多岐にわたり、また個々に異なるため治療も難しいが、アニマルセラピー(動物介在活動や動物療法)も積極的に治療に取り入れられている。孤独な現代人にとって、犬や猫といったペットは精神的な癒しになる場合が多い。
ところが、人間の癒しに役立つペットにもストレスに起因する障害が増加しており、近年、心因性の皮膚病や脱毛症と診断されるペットが増えている。日常からペットの様子をよく観察している人には、ペットが発するストレスサインがわかるという。例えば犬の場合には、「落ち着きがなくなる」「物事に過剰に反応する」「しきりに体を掻く」「あくびをする」「抜け毛が多くなる」「急にフケが出る」「攻撃的になる」「同じ場所をぐるぐる回る」等がある。
犬や猫といったペットのストレスを考えるとき、その本能や習性を知る必要がある。例えば、犬がボールを追いかけて咬むのは狩猟本能に基づくものであり、留守番を躾けるのが難しいのは犬は本来群れて暮らしてきた動物であるということを理解する必要がある。特に小型犬は室内で飼われる場合が多く散歩が不足がちになるが、犬にとって散歩は単なる散歩ではなく狩猟本能を満たすものでもある。
人間の生活様式の変化がペットに影響を与えているとも言われている。ペットのストレス増大には、ペットを家族の一員として見る傾向が強まり、室内飼育が増加していること等が影響していると考えられている。また、犬に比べて自由気ままに見える猫でさえも、高層マンションでは室内から出られないことが多い。
そこで、ストレス状態が長引いて病気を引き起こす前に、ストレスを軽減できる環境を整えることは、愛犬家や愛猫家にとって非常に重要である。
こうした事情を背景として、犬や猫のストレス軽減を目的とした商品が多数開示されている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照。)。特許文献1には、ペットを自発的、且つ継続的に惹きつけると共に、咬む動作を誘発し、遊びを通じて歯磨き効果やストレス発散効果を得ることができるペット用玩具が開示されている。特許文献2には、お守り札を収納する収納部にアロマ発生効果の機能をつけることによって不快感を取り除くことができるお守りが開示されている。
実用新案登録第3110001号公報(実用新案登録請求の範囲) 実用新案登録第3109751号公報(請求項7)
しかし、ストレスの原因は多種多様であるため、特許文献1や特許文献2に開示されたペット用品では十分にストレスを軽減することが困難であった。また、あらゆる場面でストレス軽減効果を発揮するペット用品が望まれている。
そこで本発明は、犬や猫といったペットのストレス軽減に効果的なペット用環境改善具を提供することを目的とする。
即ち、本発明の要旨とするところは、ペット用品において、該ペット用品の構成材料に、青葉アルデヒド、青葉アルコールから選択される少なくとも1種の香り剤が添加されたペット用環境改善具である。
本発明の別の要旨とするところは、ペット用品に、青葉アルデヒド、青葉アルコールから選択される少なくとも1種の香り剤を内蔵する容器が配置されたペット用環境改善具である。
かかるペット用環境改善具において、前記香り剤はマイクロカプセルに内包されていることが好ましい。
かかるペット用環境改善具において、前記香り剤は多孔質無機物に含浸されていることが好ましい。
かかるペット用環境改善具において、前記マイクロカプセル又は前記多孔質無機物はバインダーを介して前記構成材料に接着され得る。
かかるペット用環境改善具において、前記多孔質無機物は、シリカ粉末、ゼオライト、活性炭、粘土鉱物のうちから選択される少なくとも1種であり得る。
かかるペット用環境改善具において、前記香り剤は、青葉アルデヒドと青葉アルコールとを重量比6:4〜4:6で混合して成るものであってもよい。
本発明によると、犬や猫といったペットのストレス軽減効果に優れるペット用環境改善具を提供することができる。
また、本発明によると、ペットの日常生活におけるあらゆる場面においてストレス軽減効果が得られるペット用環境改善具を提供することができる。
本発明のペット用環境改善具は、従来のペット用品に係る構成材料に、青葉アルデヒド(trans−2−hexenal)、青葉アルコール(cis−3−hexenol)から選択される少なくとも1種の香り剤が添加されたペット用環境改善具である。
本発明に係る香り剤は、青葉アルデヒド、青葉アルコールから選択されるものであるが、これらはいわゆる緑の香りの主な有効成分である。近年、ストレスによる神経・免疫・内分泌系における研究が進み、緑の香り(緑葉の成分)がストレス応答に対し軽減効果があることが見出されている。また、青葉アルコールには、ストレスによって引き起こされる副腎皮質ホルモンレベルと体温の上昇を抑制し、或いは上昇した副腎皮質ホルモンレベルを正常化する効果のあることも確かめられている。更に、青葉アルデヒド、青葉アルコールとを略同じ濃度で等量混合して用いると効果が大幅に増加することも見出されている。
本発明に係る青葉アルデヒド、青葉アルコールは、天然の植物から抽出したものであってもよく、合成して得られたものであってもよい。これらはホウレンソウ、ピーマン、トマト等の野菜、メロン、リンゴ、グアバ、キウイフルーツ、ブルーベリー等の果物ねクチナシ、スイカズラ、スミレ、キンモクセイ、ライラック、スズラン等の草木をはじめとする殆どの緑草に含まれている。
本発明は、上述した青葉アルデヒド、青葉アルコールから選択される香り剤を、ペット用品の構成材料、例えば紙、不織布、織布、合皮、木片、セラミックス、樹脂等に添加して得られるペット用環境改善具である。ペット用品としては、図1に示すディッシュやサークル用又はトイレ用トレー、トイレ用シート、トイレ用砂、ペットシーツ、キャリーケース(バッグ)、ハウス、マナーベルト、トレーナー、首輪、ローリングタワー、ボールや猫じゃらし等の玩具、リード等が挙げられる。即ち、本発明は、従来のペット用品に係る構成材料、つまり紙、不織布、織布、合皮、木片、セラミックス、樹脂等に香り剤が添加されて成るディッシュ、トイレ用シート等のペット用環境改善具である。
香り剤の添加方法は特に限定されず、ペット用品の構成材料に、含浸、塗布、噴霧、或いは印刷といった方法によって添加される。なお、印刷により添加する場合には、ペットが食することも考慮して、紅花赤、赤ビート、紅麹、アントシアニン、クチナシ、紅花黄、ウコン、アナトー、クチナシ青、カカオ、コウリャン、イカ墨等の可食性インクを使用することが好ましい。可食性インクと共に使用される乳化剤、安定剤、溶剤等においても、食品用から選択することが好ましい。
また、樹脂を構成材料とするペット用品においては、原料樹脂に予め香り剤を練り込んでおき、この香り剤が練り込まれた樹脂を成形することによって本発明のペット用環境改善具が得られる。
なお、本発明には、予め香り剤が添加された紙、不織布、織布、樹脂等を構成材料として含むディッシュ、トイレ用シート、ペットシーツ等のペット用環境改善具、或いは、ディッシュ、トイレ用シート、ペットシーツ等の従来のペット用品に香り剤が添加されて成るペット用環境改善具、の何れもが含まれる。
このようにして得られた本発明のペット用環境改善具によると、従来のペット用品と同様の使用態様で使用することによって、ペットのストレス軽減効果が得られる。また本発明によると、ペット用品の構成材料に香り剤を添加することによって種々の態様のペット用環境改善具が得られるため、ペットの日常生活におけるあらゆる場面、例えば食事、睡眠、散歩、遊戯、移動等においてストレス軽減効果が得られる。
以上のように、香り剤はそのまま構成材料に添加されてもよいが、マイクロカプセルに内包させて構成材料に添加されてもよい。この態様により、香り剤に徐放性が得られるため好ましい。即ち、ペットがペット用環境改善具を使用した際にマイクロカプセルが破れて香り剤がタイミングよく放出されるので沈静効果の上で好ましい。また、使用時のみ香り剤が放出されるので効果も長持ちする。
マイクロカプセルの壁材としては、ポリウレタン、ポリウレア、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、スチレン−メタクリレート共重合体、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等、公知のマイクロカプセルの壁材を用いることができる。また、これらの高分子は、単一種で用いられてもよく、或いは、2種以上を併用してもよい。香り剤は公知の方法でこれらを壁材とするマイクロカプセルに内包させることができる。例えば、澱粉の場合には、シクロデキストリンのように抱接作用によっても可能である。
香り剤を内包したマイクロカプセルは液体と混合して、香り剤をそのまま用いる場合と同様の添加方法により、ペット用品の構成材料に添加される。或いは、塗料、溶媒で希釈されたバインダー等と混合して構成材料に添加(接着)されてもよい。特に、マイクロカプセルがバインダーを介して構成材料に接着されることによって、マイクロカプセルが確実に構成材料に保持され、効果が長持ちするため好ましい。
また、香り剤は、多孔質無機物に含浸されて構成材料に添加されてもよい。或いは、上記のマイクロカプセルに内包された香り剤を、多孔質物質に含浸した上で構成材料に添加してもよい。これらの態様により、香り剤に徐放性が得られるため好ましい。多孔質無機物としては特に限定されないが、シリカ粉末、ゼオライト、活性炭、粘土鉱物のうちから選択される少なくとも1種であることが好ましい。なお、粘土鉱物としては、カオリナイト、ベントナイト等、公知の粘土鉱物が挙げられる。更に多孔質無機物の形状も限定されないが、球状の方が香り成分の放出に有利であり好ましい。
多孔質無機物を構成材料に添加する方法としては、香り剤を内包させたマイクロカプセルの場合と同様、多孔質無機物を液体と混合して構成材料に含浸、塗布、噴霧、或いは印刷といった方法によって添加される。或いは、塗料、溶媒で希釈されたバインダー等と混合して構成材料に添加(接着)されてもよい。特に、多孔質無機物がバインダーを介して構成材料に接着されることによって、多孔質無機物が確実に構成材料に保持され、効果が長持ちするため好ましい。更に、トイレ用砂のようなペット用品では、香り剤が添加された多孔質無機物と砂とを混合するのみで、トイレ用砂に香り剤を添加することができる。
以上、本発明のペット用環境改善具について説明したが、本発明は上述の態様に限定されない。
例えば、本発明において、構成材料に添加される香り剤は青葉アルデヒド又は青葉アルコールの何れか一方のみであってもペットのストレス軽減効果を得ることができるが、青葉アルデヒドと青葉アルコールとを併用することによって、ストレス軽減効果は更に増大する。即ち、本発明において、青葉アルデヒドと青葉アルコールとを混合して構成材料に添加する態様がより好ましく、特に、青葉アルデヒドと青葉アルコールとを重量比6:4〜4:6で混合して構成材料に添加する態様はストレス軽減効果が著しい。
また、本発明に係る構成材料には、香り剤の他、例えば他の香料成分、防腐剤、防かび剤、殺菌剤、抗菌剤等が添加されてもよい。
更に、上記の各種態様に係る香り剤は、紙、不織布等への含浸、塗布、噴霧等、或いは従来のペット用品に含浸、塗布、噴霧等してペット用品の構成材料に添加されているが、本発明のペット用環境改善具は、香り剤が充填された容器をぶら下げる、装着するといった態様により、香り剤が配置されたものであってもよい。容器としては、少なくとも一部に通気孔を有する樹脂製容器、織布や不織布等から成る通気性を有する袋等が挙げられる。例えば、サークル(図3)、ケージ、小屋、首輪等のペット用品において、香り剤が内蔵されたこれらの容器を、ぶら下げ、装着等の態様により配置することによって、香り剤によるストレス軽減効果が得られるサークル、ケージ等のペット用環境改善具が得られる。なお、本態様に係る香り剤は、そのまま容器に内蔵されてもよいが、マイクロカプセルに内包され、或いは多孔質無機物に含浸されて容器に内蔵されることが好ましい。また更に、ゲル状物に香り剤を添加して容器に内蔵してもよい。
また、上記のサークル、ケージ等のペット用環境改善具は、香り剤が充填された容器が予め配置されたものであるが、香り剤が内蔵された容器自体を本発明のペット用環境改善具として、市販のサークル、ケージ、小屋、首輪等のペット用品に配置されてもよい。即ち、少なくとも一部に通気孔を有する樹脂製容器、織布や不織布等から成る通気性を有する袋等の容器に、香り剤が添加された多孔質無機物やゲル状物等を入れることによって、本発明のペット用環境改善具が得られる。この態様によると、市販のペット用品にぶら下げ、装着等の種々の態様で配置することによって、香り剤によるストレス軽減効果、リラックス効果が得られるペット用品を容易に提供することが出来る。
以上、本発明のペット用環境改善具の種々の態様について説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものである。
坪量210gの段ボール原紙に青葉アルコール2.5重量%水溶液を噴霧して熱風乾燥機で乾燥した。添加量はウエットで60g/m、有効成分としては計算上1.5g/mとなる。
青葉アルコールを80重量%含有するマイクロカプセル2.5重量%分散させた水溶液を、ポリプロピレンとポリエチレンの複合繊維不織布(目付約40g/m、厚み約190μm)に噴霧して熱風乾燥機で乾燥した。添加量はウエットで40g/m、有効成分としては計算上0.8g/mとなる。
青葉アルコールを80重量%含有するマイクロカプセル2.5重量%分散させた水溶液を、レーヨン;85%、ポリエステル;15%の複合繊維不織布(目付約50g/m、厚み約200μm)に噴霧して熱風乾燥機で乾燥した。添加量はウエットで70g/m、有効成分としては計算上1.4g/mとなる。
青葉アルコールを80重量%含有するマイクロカプセル2.5重量%分散させた水溶液に、アクリルバインダー(オリベスト株式会社製)を5重量%加え撹拌して出来た水溶液を、レーヨン;85%、ポリエステル;15%の複合繊維不織布(目付約50g/m、厚み約200μm)に噴霧して熱風乾燥機で乾燥した。添加量はウエットで70g/m、有効成分としては計算上1.4g/mとなる。
青葉アルコールを、直径約3mmの球状シリカに含浸、乾燥して球状の多孔質無機物を得た。この多孔質無機物には有効成分を21.3%含んでいる。
青葉アルデヒドを、直径約3mmの球状シリカに含浸、乾燥して球状の多孔質無機物を得た。この多孔質無機物には有効成分を21.3%含んでいる。
青葉アルコールと青葉アルデヒドを6:4の割合で配合、撹拌して、直径約3mmの球状シリカに含浸、乾燥して球状の多孔質無機物を得た。この多孔質無機物には有効成分を21.3%含んでいる。
青葉アルコールと青葉アルデヒドを9:1の割合で配合、撹拌して、直径約3mmの球状シリカに含浸、乾燥して球状の多孔質無機物を得た。この多孔質無機物には有効成分を21.3%含んでいる。
青葉アルコールを80重量%含有するマイクロカプセル2.5重量%分散させた水溶液を、直径約3mmの球状シリカに含浸、乾燥して球状の多孔質無機物を得た。この多孔質無機物には有効成分を0.4%含んでいる。
実施例1乃至4で得られた、香り剤が添加された段ボール原紙及び複合繊維不織布を各々約30cm×60cmに裁断して、本発明のペット用環境改善具であるペットシーツを作製した。そして、このペットシーツを市販の犬用マットやサークルトレーにのせて、犬及び猫の行動を観察したところ、何れのペットシーツにも犬、猫は興味を示し、しばらくするとペットシーツの上で寝転んでいる状況が確認できた。数日間にわたって観察したところ、定期的にペットシーツの上で寝転んでいる状況が確認できた。また、複合繊維不織布から成るペットシーツに対する反応が良く、特にレーヨン・ポリエステル複合繊維不織布(実施例3及び実施例4)からなるペットシーツに対する反応が良かった。なお、比較例として市販のペットシーツを犬用マットやサークルトレーにのせて同様に観察したが、ペットシーツの上で寝転んでいる状況は殆ど確認できなかった。
実施例5乃至9で得られた、香り剤が添加された多孔質無機物を各々内蔵した樹脂製容器(図3参照)を市販の犬用サークル(図2参照)に配置して、本発明のペット用環境改善具を得た。そして、このサークル内に犬を入れたところ、当初は犬が頻りに容器の匂いを嗅いでいたが、その後、容器には興味を示さなくなり、サークル内で落ち着いている様子が観察された。実施例7及び実施例9に係る多孔質無機物を内蔵した容器を配置したサークルでは、その効果がより顕著に現れた。
また、日頃からサークルに入り慣れていない犬を、本発明に係るサークル、即ち香り剤が添加された多孔質無機物を内蔵した容器を配置したサークルに入れて状況を観察した。すると、サークルに入れた直後は落ち着かない様子で頻りに吠えていたが、しばらくすると犬は吠えるのをやめ、サークル内でおとなしくしていた。更にその後は、サークルに入れることを嫌がらなくなった。
なお、実施例5乃至8で得られた多孔質無機物に比較して、実施例9で得られた多孔質無機物の方が、香りの持続性が良好であった。
また、実施例7と実施例8とを比較した場合、同じ犬であってもサークル内における落ち着き方に若干の違いが見られ、実施例7に係る多孔質無機物を内蔵した容器を配置したサークルに入れた方が、より落ち着いてリラックスしている様子が確認できた。
実施例7及び実施例9で得られた、香り剤が添加された多孔質無機物を、各々布製の小袋に入れて首輪にぶら下げることにより、本発明のペット用環境改善具である首輪を得た。この首輪を犬や猫に付けたところ、落ち着いた様子が観察できた。特に、首輪を嫌がる猫に試したところ、付けた当初はしばらく嫌がっていたが、次第に首輪を外そうとはしなくなり、その後は以前より落ち着いた様子に見えた。また、室内で落ち着きのない犬に本実施例に係る首輪を付けたところ、数時間後にはすっかり落ち着いて、リラックスしている様子が確認できた。
青葉アルコールを20重量%含有する多孔質のシリカ粉末(直径約1μm)を20重量%配合したポリエチレンのマスターバッチを作製し、このマスターバッチを混練してディッシュ(図1)を成形した。
これにより、香り剤が添加された本発明のペット用環境改善具であるディッシュが得られた。また、このディッシュを使用して犬に給餌したところ、比較的落ち着いた様子で餌を食べていた。
本発明のペット用環境改善具の一態様を示す斜視図である。 本発明のペット用環境改善具の他態様を示す斜視図である。 本発明のペット用環境改善具に係る容器の一例を示す斜視図である。
符号の説明
2:ペット用環境改善具(ディッシュ)
4:ペット用環境改善具(サークル)
6:容器

Claims (7)

  1. ペット用品において、該ペット用品の構成材料に、青葉アルデヒド、青葉アルコールから選択される少なくとも1種の香り剤が添加されたペット用環境改善具。
  2. ペット用品に、青葉アルデヒド、青葉アルコールから選択される少なくとも1種の香り剤を内蔵する容器が配置されたペット用環境改善具。
  3. 前記香り剤がマイクロカプセルに内包されている請求項1又は請求項2に記載のペット用環境改善具。
  4. 前記香り剤が多孔質無機物に含浸されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載のペット用環境改善具。
  5. 前記マイクロカプセル又は前記多孔質無機物がバインダーを介して前記構成材料に接着された請求項3又は請求項4に記載のペット用環境改善具。
  6. 前記多孔質無機物が、シリカ粉末、ゼオライト、活性炭、粘土鉱物のうちから選択される少なくとも1種である請求項4又は請求項5に記載のペット用環境改善具。
  7. 前記香り剤が、青葉アルデヒドと青葉アルコールとを重量比6:4〜4:6で混合して成る請求項1乃至請求項6の何れかに記載のペット用環境改善具。

JP2005234095A 2005-08-12 2005-08-12 ペット用環境改善具 Ceased JP2007044004A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005234095A JP2007044004A (ja) 2005-08-12 2005-08-12 ペット用環境改善具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005234095A JP2007044004A (ja) 2005-08-12 2005-08-12 ペット用環境改善具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007044004A true JP2007044004A (ja) 2007-02-22
JP2007044004A5 JP2007044004A5 (ja) 2008-08-07

Family

ID=37847407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005234095A Ceased JP2007044004A (ja) 2005-08-12 2005-08-12 ペット用環境改善具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007044004A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043016A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Lion Corp ペット用液状口腔用組成物
JP2016512040A (ja) * 2013-03-15 2016-04-25 マース インコーポレーテッドMars Incorporated 食用ペット向け噛み物およびその製造方法
JP2018064495A (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 三菱電機株式会社 肉球動物のストレス緩和装置
US10980254B2 (en) 2011-05-18 2021-04-20 Mars, Incorporated Edible animal chews

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61289003A (ja) * 1985-06-15 1986-12-19 Mikasa Kagaku Kogyo Kk 犬,猫,鼠及び鳥類の嫌忌避組成物
JPH08104887A (ja) * 1994-10-03 1996-04-23 Pola Chem Ind Inc 識別剤
JPH09187183A (ja) * 1996-01-10 1997-07-22 Unitika Ltd ペット用トイレ砂
JPH09191787A (ja) * 1996-01-17 1997-07-29 Shiyuuji Sorai ペットの糞尿処理用フィルム・シート及びこれを用いたペットの糞尿処理体
JPH1067603A (ja) * 1996-08-23 1998-03-10 Earth Chem Corp Ltd 愛玩動物用しつけ剤
JPH10263062A (ja) * 1997-03-26 1998-10-06 Pola Chem Ind Inc 配糖体及び包摂香料を含有する異臭抑制生成物
JPH11151051A (ja) * 1997-11-21 1999-06-08 Ryuji Teraoka 害虫忌避剤を保持した動物用衣料
JP2000324972A (ja) * 1999-05-24 2000-11-28 Suminoe Textile Co Ltd 消臭機能と防虫機能を併有するペット用繊維敷物及びその製造方法
JP2002034372A (ja) * 2000-07-28 2002-02-05 Kunimine Industries Co Ltd 芳香性排泄物処理剤およびその製造方法
JP2005027537A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Masaki Nittaya ペット用トイレシート
JP2006087335A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Akikazu Hatanaka ペット用品

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61289003A (ja) * 1985-06-15 1986-12-19 Mikasa Kagaku Kogyo Kk 犬,猫,鼠及び鳥類の嫌忌避組成物
JPH08104887A (ja) * 1994-10-03 1996-04-23 Pola Chem Ind Inc 識別剤
JPH09187183A (ja) * 1996-01-10 1997-07-22 Unitika Ltd ペット用トイレ砂
JPH09191787A (ja) * 1996-01-17 1997-07-29 Shiyuuji Sorai ペットの糞尿処理用フィルム・シート及びこれを用いたペットの糞尿処理体
JPH1067603A (ja) * 1996-08-23 1998-03-10 Earth Chem Corp Ltd 愛玩動物用しつけ剤
JPH10263062A (ja) * 1997-03-26 1998-10-06 Pola Chem Ind Inc 配糖体及び包摂香料を含有する異臭抑制生成物
JPH11151051A (ja) * 1997-11-21 1999-06-08 Ryuji Teraoka 害虫忌避剤を保持した動物用衣料
JP2000324972A (ja) * 1999-05-24 2000-11-28 Suminoe Textile Co Ltd 消臭機能と防虫機能を併有するペット用繊維敷物及びその製造方法
JP2002034372A (ja) * 2000-07-28 2002-02-05 Kunimine Industries Co Ltd 芳香性排泄物処理剤およびその製造方法
JP2005027537A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Masaki Nittaya ペット用トイレシート
JP2006087335A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Akikazu Hatanaka ペット用品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043016A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Lion Corp ペット用液状口腔用組成物
US10980254B2 (en) 2011-05-18 2021-04-20 Mars, Incorporated Edible animal chews
JP2016512040A (ja) * 2013-03-15 2016-04-25 マース インコーポレーテッドMars Incorporated 食用ペット向け噛み物およびその製造方法
JP2018064495A (ja) * 2016-10-19 2018-04-26 三菱電機株式会社 肉球動物のストレス緩和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20010032597A1 (en) Microbe-inhibiting novelty articles for pets
AU2001228709B2 (en) Pet blanket
US20170251655A2 (en) Compositions and methods for capturing, killing or repelling bed bugs
CA2880459A1 (en) Compositions and methods for the attraction and repulsion of insects
US7669551B2 (en) Pet activity system
KR20170125918A (ko) 향기나는 인서트
US10111406B2 (en) Stimulant infused cat scratcher products
JP2007044004A (ja) ペット用環境改善具
JP4485800B2 (ja) 害虫の防除方法および防除剤
EP1578190B1 (en) Pet toy for animal cage formed of molded paper pulp
JP3112780U (ja) 猫用爪研ぎ器
US11224201B1 (en) Pet bed
JP2005053813A (ja) 害虫の防除方法および防除剤
EP3366139A1 (en) Molecular sieve-based pet products
JP5829865B2 (ja) 動物用忌避剤
DE2019715A1 (de) Spielzeug od.dgl.fuer im Haus gehaltene Tiere
JP2005200394A5 (ja)
JP2005200394A (ja) 粒状忌避剤
JP2006124377A (ja) ミツバチ集団における寄生虫防除組成物及び防除方法
JP2005053814A (ja) ダニ・害虫防除剤
KR20240000809U (ko) 반려동물용 노즈워크 매트
KR20240109384A (ko) 반려동물의 수면과 놀이를 위한 반려동물용 수면 방석
CA2238122A1 (en) Mastication articles possessing microbe-inhibiting properties
WO2019016789A1 (en) CONTROLLED RELEASE OF BIOPESTICIDES
JPH052573Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080625

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120406

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20120824