JP2007043866A - インバータ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入力電圧の変動に対する応答性に優れたインバータ回路を提供する。
【解決手段】 入力電圧源1に接続されたフルブリッジ回路2にデューティー制御回路30を設ける。フルブリッジ回路2は、直列に配置された一対のスイッチ21A,21Bを有する第1のスイッチ回路と、同じく直列に配置された一対のスイッチ22A,22Bを有する第2のスイッチ回路とを備えている。デューティー制御回路30に、各スイッチの駆動回路31A〜32B、入力電圧源1の電圧を監視する電圧検出部33、入力電圧に応じてデューティー比を算出する演算部34を設ける。このフルブリッジ回路2からの出力をローパスフィルタ5を介して圧電トランス6に出力する。圧電トランス6からの出力電流を電流検出部8で検出し、これを周波数制御部9を介してフルブリッジ回路2にフィードバックすることで、フルブリッジ回路2の動作周波数を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パソコンのディスプレイや液晶テレビのバックライト用に適したインバータに関するものであって、特に、入力電圧の変化を吸収して圧電トランスの効率を低下することなく、広範囲の入力電圧に対応可能としたインバータに係る。
ノートパソコン用などのバックライトインバータは、入力電源がアダプタとバッテリの2系統に対応する必要があるため、その入力電圧の範囲は2倍から3倍程度に変化する。一方、この種のバックライトインバータとして使用されている圧電インバータは、圧電トランスの周波数特性(共振特性)を利用して、駆動周波数を可変とすることにより、その出力電流を制御することができる。従って、入力電圧が変化した場合も、駆動周波数を可変とすることにより、入力変動を吸収して、出力電流を一定に保つことが可能である。
しかしながら、圧電トランスの変換効率は、共振点近傍の特定の領域で効率最大となり、その領域から外れると徐々に変換効率が低下するため、入力電圧が変化すると、それに伴い周波数も変化し、圧電トランスの最高効率を得る周波数範囲から外れてしまい、ひいてはインバータの効率が低下する。従って、圧電トランスを使用したバックライトインバータにおいては、入力電圧の変化を圧電トランスの前段で制御し、一定の電圧を圧電トランスに入力することが必要となる。
このような要請に伴い、特許文献1に示すようなインバータ回路が提案されている。この従来技術は、一対のスイッチを有するフルブリッジ回路(全波ブリッジ回路)のデューティーを制御することでその出力電圧を可変とし、入力電圧が変化しても圧電トランスに印加される電圧を一定に保つものである。この場合、デューティーの制御は、フルブリッジ回路の出力電圧をフィードバックし、基準電圧と比較することにより行っていた。
特開2002−233158号公報
すなわち、図9は、特許文献1の回路の基本的構成を示すブロック図であって、入力電圧源1に接続されたフルブリッジ回路2にデューティー制御回路3を設け、このデューティー制御回路3をフルブリッジ回路2の出力側に設けられた平均値検出部4によって駆動することにより、フルブリッジ回路2からの出力電圧の平均値に応じて出力されるデューティー制御回路3からの制御信号によって、フルブリッジ回路2からの出力電圧を可変とするものである。なお、このフルブリッジ回路2からの出力は、ローパスフィルタ5を介して圧電トランス6に出力され、この圧電トランス6の出力がバックライトなどの負荷7に供給される。また、圧電トランス6からの出力電流を電流検出部8で検出し、これを周波数制御部9を介してフルブリッジ回路2にフィードバックすることで、フルブリッジ回路2の動作周波数を制御している。
しかし、図9のような従来技術においては、出力電圧の平均値をデューティー制御回路3にフィードバックしているため、次のような問題があった。すなわち、フィードバックしている信号が圧電トランスに印加する電圧波形の平均値であるため、一定出力を出すため圧電トランス6の駆動周波数が多少変化することになる。しかし、圧電トランス6は基本波のみを出力するため、理想的には、フィードバックする信号は、圧電トランスに印加する電圧波形の基本波成分の実効値または平均値を制御する必要があるが、従来技術では回路のコスト等から電圧波形そのものの平均値としているためこのような問題が生じる。
また、出力電圧の平均値を検出してフィードバックをかけるため、制御に時間を要する問題もある。特に、最近のノートパソコン用のバックライトインバータにおいては、パソコンを構成するCPUの消費電流の増加に伴い、パソコンの状態によってはその消費電流が急変し、インバータの入力電圧がステップ的に変化し、制御の速度が遅いと、液晶画面にちらつきが発生する問題が発生する。
本発明は前記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであって、その目的は、フルブリッジ回路からの出力電圧波形そのもののに起因する圧電トランスの駆動周波数の変動と、フィードバックに伴う制御時間の遅れを解消したインバータ回路を提供することである。
前記の目的を達成するために、本発明のインバータ回路は、正電圧と負電圧及び0電圧とからなる矩形波を出力するフルブリッジ回路の入力電圧源にデューティー制御回路を設け、このデューティー制御回路によって入力電圧源の電圧を監視し、入力電圧源の出力電圧の変動に従って出力されるデューティー制御回路からの制御信号によってフルブリッジ回路からの出力電圧波形のデューティー比を可変とするインバータ回路であって、前記フルブリッジ回路が、一対のオン・オフ動作するスイッチを有する第1のスイッチ回路と、同じくオン・オフ動作する一対のスイッチを有する第2のスイッチ回路を有し、前記第1のスイッチ回路における一対のスイッチのオン期間がオーバーラップする時間領域で正電圧を出力し、前記第2スイッチ回路における一対のスイッチのオン期間がオーバーラップする時間領域で負電圧を出力し、その他オーバーラップ時間以外の領域で0電圧を出力し、これら第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路のスイッチイング動作を交互に実行すると共に、前記第1と第2のスイッチ回路における一対のスイッチのオン・オフ動作を同じタイミングで実行することにより、出力する矩形波のデューティー比を可変とするものであって、前記デューティー制御回路が、前記入力電圧源の電圧変動に応じて前記フルブリッジ回路における各スイッチのオーバーラップ時間であるデューティー比を算出する演算部と、この演算部の算出結果に従って各スイッチ回路における一対のスイッチのオン・オフ制御を行う駆動回路を有するものであることを特徴とする。
本発明の他の態様は、前記演算部が、フルブリッジ回路に対する入力電圧の変動にもかかわらず、フルブリッジ回路から出力される矩形波の基本波成分が常に一定となるように、入力電圧の相対値に対するデューティー比を決定するものであることを特徴とする。
本発明の他の態様は、前記スイッチ駆動回路が、前記第1と第2のスイッチ回路の1動作周期中において、一対のスイッチのオン期間がオーバーラップする時間を複数回に分割することにより、前記フルブリッジ回路の出力電圧を示す矩形波のデューティーを、複数個に分割された矩形波のデューティーの集合として出力するように各スイッチ回路における一対のスイッチのオン・オフを制御するものであることを特徴とする。
本発明の他の態様は、前記スイッチ駆動回路が、フルブリッジ回路の出力波形に含まれる基本波の成分がデューティーと近似して変化するように、前記複数個に分割された各矩形波の分割個数並びに分割された個々の矩形波のデューティーを制御することを特徴とする。
本発明の他の態様は、前記演算部が、フルブリッジ回路に対する入力電圧の変動にもかかわらず、フルブリッジ回路から出力される矩形波の基本波成分の変動が一定の範囲内に収まるように、入力電圧の相対値に対するデューティー比を直線的な関係に固定するものであることを特徴とする。
本発明のインバータ回路では、フルブリッジ回路をその入力電圧により決まるデューティーに基づいて駆動するので、従来技術のようにフルブリッジ回路をその出力電圧波形の平均値によって制御する必要がなくなり、圧電トランスに印加する電圧の実効値を一定にすることが可能になる。また、本発明のインバータ回路では、フルブリッジ回路の出力電圧の平均値に基づいて制御する従来技術のようなフィードバックのための時間が不要となり、制御速度が向上する。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態を示すブロック図であって、前記図9に示す従来技術と同一の部分については、同一の符号を付し、説明は省略する。
この第1実施形態においては、フルブリッジ回路2の入力電圧源1にデューティー制御回路30を設け、このデューティー制御回路30によって入力電圧源1の電圧を監視し、入力電圧源1の出力電圧の変動に従ったデューティー制御回路30からの制御信号によってフルブリッジ回路2からの出力電圧を可変とする。
前記フルブリッジ回路2は、直列に配置された一対のスイッチ21A,21Bを有する第1のスイッチ回路と、同じく直列に配置された一対のスイッチ22A,22Bを有する第2のスイッチ回路とを備えており、第1と第2のスイッチ回路が前記入力電圧源1に対して交互に導通するように並列に接続され、第1のスイッチ回路の導通時には正電圧を出力し、第2のスイッチ回路の導通時には負電圧を負荷7側に出力し、第1のスイッチの21A(21Bでもよい)と第2のスイッチの22A(第1のスイッチの21Bがオンしているときは、22B)がオンする前記オーバーラップ時間以外の領域で0電圧を出力するように構成されている。
前記デューティー制御回路30には、前記各スイッチ回路における一対のスイッチ21A,21Bまたは22A,22Bのオン・オフ状態を制御する駆動回路31A,31Bまたは32A,32Bと、前記デューティー制御回路30に設けられた入力電圧源1の出力電圧検出部33及びこの電圧検出部33によって検出された出力電圧値に基づいてデューティー比を算出する演算部34が設けられている。
前記駆動回路31A,31Bまたは32A,32Bは、前記演算部34からの指令に従い、前記各スイッチ回路における一対のスイッチ21Aと21Bまたは22Aと22Bのオン状態がオーバーラップする期間を調整する。この場合、各駆動回路31A〜32Bは、単に第1と第2のスイッチ回路におけるデューティー比が等しくなるだけでなく、各スイッチ回路の導通期間内におけるオン・オフ動作が同じタイミングで実行されるように、各スイッチを制御する。
前記演算部34においては、図2に示す通り、フルブリッジ回路2から出力される矩形波の基本波成分が一定となるように、入力電圧の相対値に対するデューティー比を決定する。すなわち、本実施形態のインバータ回路において駆動する圧電トランス6の駆動周波数はフルブリッジ回路2の出力電圧波形の基本波成分によって左右されるため、前記演算部34において、出力電圧波形の基本波成分をどのデューティー比においても一定とするように、電圧検出部33から得られた入力電圧値に基づいてデューティー比を算出することで、フルブリッジ回路30から出力される電圧値が変動しても圧電トランス6の駆動周波数を一定値に保つようにする。
この演算部34の動作を、入力電圧が10vから20vに変化する回路を例にとって説明する。図3は、入力電圧Eを10v、フルブリッジ回路からの出力波形の周期をT(2πラジアン)、周期Tにおける一対のスイッチのオン状態がオーバーラップしない期間(非オーバーラップ時間)をφ=0ラジアン(デューティー100%)とした場合のフルブリッジ回路の出力波形である。この出力波形の基本波の成分LvF1の値は、フーリエ展開の通常の計算から、9.01vとなる。
このとき、基本周波数F1は、
F1=1/T、
基本波の成分LvF1は、
LvF1=(E/√2)×(4/π)×COSφ
=(10/√2)×(4/π)
=9.01v
矩形波のdutyは、
duty=100%
一対のスイッチの非オーバーラップ時間φは、
φ=0
である。
図3のような出力波形を有するフルブリッジ回路において、入力電圧が20vになった状態においても、10vの場合と同様な基本波の成分LvF1の値を9.01vに維持しようとすると、図4に示すようにそのon-dutyは、約33%となる。
すなわち、前記の式において、LvF1=9.01、E=20として、スイッチの投入時間φを求めると、
LvF1=(E/√2)×(4/π)×cosφ
=(20/√2)×(4/π)×cos(1.047)
=9.01v
より、φ=1.05が得られ、これから矩形波のdutyは、duty=約33%であることが分かる。
従って、一対のスイッチを交互にオン・オフする本実施形態のフルブリッジ回路2にあっては、入力電圧が10vから20vまで変化する場合に、出力の基本波成分を一定に保つためには、入力10vのとき、100%dutyとすると、入力20vのときは、33%までdutyを絞る必要がある。そこで、前記演算部34は入力電圧の変動に応じてこのような演算を行い、フルブリッジ回路2からの出力電圧の基本波成分が一定となるように、各スイッチ回路におけるデューティー比を演算し、その演算結果に従って、駆動回路31A,31Bまたは32A,32Bが各スイッチ回路の一対のスイッチ21Aと21Bまたは22Aと22Bのオン・オフ制御を行う。
このような構成を有する本実施形態によれば、入力電圧源1からフルブリッジ回路2に入力される電圧値に基づいて、フルブリッジ回路2を構成する第1と第2のスイッチ回路のデューティー比が決定されることになる。その結果、フルブリッジ回路からの出力電圧の平均値をフィードバックしてデューティー比を制御していた従来技術に比較して、平均値の検出やフィードバックに要する時間が不要となり、入力電圧の変動に即応した急速なデューティー比の制御が可能となる。
また、前記のように、本実施形態では、入力電圧の変動にもかかわらずフルブリッジ回路30から出力される矩形波の基本波成分が常に一定となるように、入力電圧の相対値に対するデューティー比を決定しているので、圧電トランスの駆動周波数を一定の範囲内に抑えることができる。
(2)第2実施形態
前記のような第1実施形態によれば、出力電圧の平均値などをフィードバックする従来技術に比較して入力電圧の変動に対して迅速に対応できるという利点を有する反面、デューティー制御回路3の構成を単純化しようとすると、別の問題が生じる。すなわち、第1実施形態においては、図2に示すような曲線的なグラフに表されるような関係で、入力電圧に対するデューティー比を決定しているが、このような演算を行うためには演算部34の回路構成が複雑化する。そのため、単純な構成の回路で入力電圧に対するデューティー比の関係を固定するには、図5のように入力電圧とデューティーとの関係を直線で結ぶのが一般的である。しかし、第1実施形態のように、フルブリッジ回路2として、その一周期内に一つのオーバーラップ期間を有するように一対のスイッチをオン・オフするタイプの回路では、入力電圧の変化領域全域にわたって適正な出力電圧を得ることができない。
そこで、図5のように入力電圧とデューティーとの関係を直線で結ぶ回路を構成して、入力電圧を圧縮し、基本波成分LvF1の値を安定化しようと試みたと仮定すると、入力10vのときは、LvF1=9.01v、また入力20vのときも、LvF1=9.01vとなり、所定の効果を発揮することができる。しかし、入力11vのときのLvF1の値は、次の計算から分かるように、9.01vから外れてしまう。
すなわち、入力11vのとき、図5からduty=93.4%位になり、このdutyから得られるスイッチ非オーバーラップ時間φ=0.1036となるが、このときの基本波成分LvF1の値を計算すると、
LvF1=(E/√2)×(4/π)×cosφ
=(11/√2)×(4/π)×cos(0.1036)
=9.86v
となり、入力電圧が10%upに対して、LvF1の値は9.86vとなり、9.01vに対して9.4%上昇してしまい、入力電圧の圧縮回路がほとんど効果を現さない。
以上のように、前記第1実施形態のフルブリッジ回路において、duty対入力電圧の関係を直線的に結んだ構成にすると、入力電圧の変動に対して適切な出力電圧を得ることができなくなる。第2実施形態は、duty対入力電圧の関係を直線的に結んだ構成のフルブリッジ回路においても、入力電圧の変動に対しても出力電圧の変動を圧縮することができるインバータ回路を提供するものである。
すなわち、第2実施形態のインバータ回路は、前記フルブリッジ回路2から出力される矩形波が、そのスイッチの1動作周期内において複数個に分割された矩形波の集合として出力されるように、前記駆動回路31A,31Bまたは32A,32Bが各スイッチ21Aと21Bまたは22Aと22Bをオン・オフ制御するものである。また、前記演算部34が、フルブリッジ回路に対する入力電圧の変動にもかかわらず、フルブリッジ回路から出力される矩形波の基本波成分の変動が一定の範囲内に収まるように、入力電圧の相対値に対するデューティー比を直線的な関係に固定するものである。
すなわち、前記駆動回路31A,31Bまたは32A,32Bは、図6に示すように、各スイッチ回路において、一対のスイッチスイッチ21Aと21Bまたは22Aと22Bを、その動作時間の始点よりφ時間経過後にそのオン期間をオーバーラップさせ、(π-4φ)/2時間経過後にオーバーラップを解除し、その2φ時間経過後に再びオーバーラップさせ、さらに(π-4φ)/2時間経過後にオーバーラップを解除させ、さらにφ時間オーバーラップを解除することによって、複数のデューティーによって矩形波の1周期内に入力電圧の変動に対応したデューティー比を得るように構成されている。
この場合、本実施形態では、一対のスイッチの非オーバーラップ時間φは、次のようにして決定されている。入力電圧Eが20vになった場合で基本波の成分LvF1の値を9.01vに維持し、入力電圧11vの時の基本波の成分LvF1の値も9.01vに近づけるため、まず、入力電圧E=20における基本波成分LvF1=9.01から前記図6におけるφの値を逆算し、得られたφの値からデューティーを計算する。
LvF1={(4・E)/π}・sin(π/4−φ)
=(80/π)・sin(π/4−φ)
=9.010896v
∴ φ=0.4235
duty=(π−4φ)/π
=(π−(4・0.4235)/π
=46.1%
本実施形態において、演算部34により入力電圧の変動に伴い各スイッチ回路における一対のスイッチのデューティー比並びにそのオン・オフ動作時期を制御する場合に、極力単純な回路構成とするために、前記のようにして得られた入力電圧20vのデューティー46.1%に従って、入力電圧とデューティー比との関係を直線的に固定すると、図7のようになる。そこで、前記第1実施形態と比較のため、入力電圧11vの場合の基本波成分LvF1がどのようになるかを検証する。図7のグラフから、入力電圧11vのデューティーは94.6%位になるが、このときの基本波成分LvF1の値を計算すると、次の通りである。
duty=0.946=(π−4φ)/π
∴ φ=0.4239
E=11
LvF1={(4・E)/π}・sin(π/4−φ)
=(44/π)・sin(π/4−φ)
=9.475596v
この検証結果から分かるように、入力電圧Eが10vから11vに10%アップしたのに対して、基本波成分LvF1は9.48vととなり、入力電圧10vの9.01vに対して5%上昇するが、前記図5の直線的な固定の場合の9.4%上昇に比較して、その変動量を半減させることができる。このように、第2実施形態によれば、入力電圧に対するデューティー比を直線的な関係に固定して演算部34の回路構成を単純化しつつ、フルブリッジ回路2から出力される矩形波の基本波成分を一定の範囲に収めることが可能になる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、フルブリッジ回路20から出力する矩形波としては、図6のように、1周期内に2つの矩形波を含むもの以外に、3つ以上の矩形波を含むような形状とすることも可能である。また、図8のように、入力電圧の相対値を1.0とした時のデューティー比67%程度とし、入力電圧の相対値を2.0のデューティー比を32%程度とした基本波成分を一定とするデューティー比のグラフを作成し、このグラフに近似した直線によって、入力電圧に対するデューティー比との関係を直線的に固定することも可能である。この場合、基本波成分を一定とする入力電圧に対するデューティー比の関係を示すグラフが前記図2の場合に比較して直線に近い形状であるため、このグラフに近似させた直線に固定した場合の誤差が少なくなる利点がある。
本発明のインバータ回路の第1実施形態を示すブロック回路図。 本発明のインバータ回路における演算部の動作を示すグラフであって、フルブリッジ回路に対する入力電圧と各スイッチ回路のデューティー比との関係を示す。 本発明の第1実施形態における100%デューティーの場合のフルブリッジ回路からの出力波形を示す図。 本発明の第1実施形態における33%デューティーの場合のフルブリッジ回路からの出力波形を示す図。 本発明の第1実施形態において、フルブリッジ回路に対する入力電圧と各スイッチ回路のデューティー比との関係を直線的に固定した場合を示すグラフ。 本発明の第2実施形態における46.1%デューティーの場合のフルブリッジ回路からの出力波形を示す図。 本発明の第2実施形態において、フルブリッジ回路に対する入力電圧と各スイッチ回路のデューティー比との関係を直線的に固定した場合を示すグラフ。 本発明の他の実施形態におけるフルブリッジ回路に対する入力電圧と各スイッチ回路のデューティー比との関係を示すグラフ。 従来のインバータ回路の一例を示すブロック回路図。
符号の説明
1…入力電圧源
2…フルブリッジ回路
3,30…デューティー制御回路
4…ローパスフィルタ
5…圧電トランス
6…負荷
7…電流検出部
8…周波数制御部
21A,21B,22A,22B…スイッチ
31A,31B,32A,32B…スイッチ駆動回路
33…電圧検出部
34…演算部

Claims (5)

  1. 正電圧と負電圧及び0電圧とからなる矩形波を出力するフルブリッジ回路の入力電圧源にデューティー制御回路を設け、このデューティー制御回路によって入力電圧源の電圧を監視し、入力電圧源の電圧の変動に従って出力されるデューティー制御回路からの制御信号によってフルブリッジ回路からの出力電圧波形のデューティー比を可変とするインバータ回路であって、
    前記フルブリッジ回路が、一対のオン・オフ動作するスイッチを有する第1のスイッチ回路と、同じくオン・オフ動作する一対のスイッチを有する第2のスイッチ回路を有し、前記第1のスイッチ回路における一対のスイッチのオン期間がオーバーラップする時間領域で正電圧を出力し、前記第2スイッチ回路における一対のスイッチのオン期間がオーバーラップする時間領域で負電圧を出力し、その他オーバーラップ時間以外の領域で0電圧を出力し、これら第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路のスイッチイング動作を交互に実行すると共に、前記第1と第2のスイッチ回路における一対のスイッチのオン・オフ動作を同じタイミングで実行することにより、出力する矩形波のデューティー比を可変とするものであって、
    前記デューティー制御回路が、前記入力電圧源の電圧変動に応じて前記フルブリッジ回路における各スイッチのオーバーラップ時間であるデューティー比を算出する演算部と、この演算部の算出結果に従って各スイッチ回路における一対のスイッチのオン・オフ制御を行う駆動回路を有するものであることを特徴とするインバータ回路。
  2. 前記演算部が、フルブリッジ回路に対する入力電圧の変動にもかかわらず、フルブリッジ回路から出力される矩形波の基本波成分が常に一定となるように、入力電圧の相対値に対するデューティー比を決定するものであることを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
  3. 前記スイッチ駆動回路が、前記第1と第2のスイッチ回路の1動作周期中において、一対のスイッチのオン期間がオーバーラップする時間を複数回に分割することにより、前記フルブリッジ回路の出力電圧を示す矩形波のデューティーを、複数個に分割された矩形波のデューティーの集合として出力するように各スイッチ回路における一対のスイッチのオン・オフを制御するものであることを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
  4. 前記スイッチ駆動回路が、フルブリッジ回路の出力波形に含まれる基本波の成分がデューティーと近似して変化するように、前記複数個に分割された各矩形波の分割個数並びに分割された個々の矩形波のデューティーを制御することを特徴とする請求項3に記載のインバータ回路。
  5. 前記演算部が、フルブリッジ回路に対する入力電圧の変動にもかかわらず、フルブリッジ回路から出力される矩形波の基本波成分の変動が一定の範囲内に収まるように、入力電圧の相対値に対するデューティー比を直線的な関係に固定するものであることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のインバータ回路。
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