JP2007043497A - 携帯端末 - Google Patents

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【課題】 主画面使用と副画面使用時とで副表示部を利用したタッチパネルの操作感が異なることのない携帯端末を提供する。
【解決手段】 主表示部11を備えた上部筐体1と、入力キー24を備えた下部筐体2とがヒンジなどを介して伸縮自在に連結された携帯端末であって、下部筐体2には、タッチパネル212を備えた背面表示部21が、主表示部11と対向する面に、片手で保持した場合に入力キー24に親指を配置した状態で人差し指が届く位置に設けられており、伸長状態の端末の主表示部11に表示させる機能割り当て画面と正対するようにタッチパネル212に機能を割り当て、上部筐体1と下部筐体2との位置関係に応じて、タッチパネル212に割り当てた機能の位置を動的に変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯端末に関し、特に、2以上の表示画面を備えた携帯端末に関する。
携帯端末は、操作性の向上が従来から課題とされてきた。
操作性を向上させる方法の一つとして、ポインティングデバイスを導入することが考えられる。
携帯端末用のポインティングデバイスも実用化されているものの、静電容量型タッチパネル(主にノート型コンピュータ端末に搭載されている)やマウスといった一般的なポインティングデバイスと比較すると操作感や操作速度は劣るため、さらなる操作性の向上が要求されている。
また、ポインティングデバイスを携帯端末に搭載するためには、筐体の表面や内部にデバイスを実装のためのスペースを確保する必要が生じる。しかも、ポインティングデバイス自体の製造・実装コストによって、端末の価格が高騰してしまう。
ポインティングデバイスの実装スペースを不要とするために、主表示部にタッチパネル式の液晶を搭載することも考えられる。この方法では、ポインティングデバイスの実装スペースを確保する必要がなく、製造・実装コストも低減できる。しかし、主表示部にタッチパネルを搭載すると、ほとんどの操作を両手で行わなければならないため、ユーザの利便性を損なうこととなる。また、主表示部が皮脂で汚れてしまうため、主表示部に表示される情報を読み取りにくくなる。
さらに、従来の携帯端末用のポインティングデバイスは、ユーザが親指で操作するように設計されているが、文字や数字などを入力するための操作も、ユーザが親指でキーを押下することによって行われるように設計されている。このため、ポインティングデバイスによる操作(画面のスクロール、カーソルやポインタの移動など)と文字等の入力操作とを交互に行う場合などは、ポインティングデバイスと数字キーとの間で親指を頻繁に移動させなければならなくなり、軽快な操作感を損なうこととなっていた。
従って、全ての入力操作を片手で行うことができ、あたかもノート型コンピュータ端末に搭載されているポインティングデバイスのような操作感を持ちながら、実装面積や体積が小さく低コストのポインティングデバイスを備えた携帯端末が要求されていた。
このような要求に応える従来技術としては、特許文献1に開示される「背面操作部を有する携帯電話機」がある。特許文献1に開示される発明は、本体背面にタッチパネルを有し、本体を支える指で入力操作を行える携帯電話機である。
特開2000−32099号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、主表示部に表示された画像に応じて操作する場合と、背面表示部に表示された画像に応じて操作する場合とでは、同じ機能を割り当てられたキーの位置が反転してしまう。すなわち、主表示部を見ながら背面のタッチパネルを操作する場合は、背面液晶はユーザの視点と反対側を向き、背面表示部を見ながら操作する場合には、背面液晶はユーザと正対する。このため、主表示部を見ながら操作する際にはユーザの視点を基準にして左側に位置するようにタッチパネルに割り当てられていた機能は、背面表示部を見ながら操作する場合にはユーザの視点を基準として右側に割り当てられることとなる。よって、特許文献1に開示される発明では、背面液晶にソフトキーを割り当てると、主表示部を見ながら背面のタッチパネルを操作する場合と背面表示部を見ながら操作する場合とで操作感が異なってしまう。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、主画面使用と副画面使用時とで副表示部を利用したタッチパネルの操作感が異なることのない携帯端末を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、主表示部を備えた上部筐体と、操作部を備えた下部筐体とが連結機構を介して伸縮自在に連結された携帯端末であって、下部筐体には、タッチパネルを備えた副表示部が、主表示部と正対する面に、片手で保持した場合に操作部に親指を配置した状態で人差し指が届く位置に設けられており、伸長状態の端末の主表示部に表示させる機能割り当て画面と正対するようにタッチパネルに機能を割り当て、上部筐体と下部筐体との位置関係に応じて、タッチパネルに割り当てた機能の位置を動的に変更することを特徴とする携帯端末を提供するものである。
以上の構成においては、連結機構は、ヒンジであり、端末縮小時にはタッチパネルに割り当てた機能の位置を左右反転させることが好ましい。または、連結機構は、スライド機構であり、
端末縮小時に表示部に表示させた情報に対する入力操作をタッチパネルによって受け付ける時は、タッチパネルに割り当てた機能の位置を維持することが好ましい。
または、連結機構は、回転機構であり、端末が短縮状態の時に表示部に表示させた情報に対する入力操作をタッチパネルによって受け付ける時は、タッチパネルに割り当てた機能の位置を上下左右反転させることが好ましい。又は、連結機構は、2軸ヒンジであり、端末縮小時に表示部に表示させた情報に対する入力操作をタッチパネルによって受け付ける時は、タッチパネルに割り当てた機能の位置を上下左右を反転させることが好ましい。これらに加えて、上部筐体が伸長状態から90°回転した状態にある場合に表示部に表示させた情報に対する入力操作をタッチパネルによって受け付ける時は、タッチパネルに割り当てた機能の位置を、90°回転させることがより好ましい。
上記のいずれの構成においても、下部筐体内部で、伸長状態では副表示部よりも上部筐体に近くなる箇所にアンテナが実装されることが好ましい。
本発明によれば、主画面使用と副画面使用時とで副表示部を利用したタッチパネルの操作感が異なることのない携帯端末を提供するを提供できる。
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。図1に、本実施形態にかかる携帯電話端末の構成を示す。この携帯電話端末は、上部筐体1と下部筐体2とがヒンジ3を介して連結された折りたたみ型の端末である。
上部筐体1は、折りたたみ時に下部筐体2と相対する側に主表示部11を備えている。下部筐体2は、折りたたみ時に外側となる側に背面表示部21を備えている。背面表示部21は、背面液晶211とタッチパネル212とを備えており、情報を表示する機能と、ユーザの指などによる操作受け付けるユーザインタフェースとしての機能とを兼ね備える。
また、下部筐体2は、折りたたみ時に上部筐体1と相対する側に入力キー24を備えている。
背面表示部21は、ユーザが親指を入力キー24に触れた状態で、人差し指が届く位置に配置されている。
図2に、本実施形態に係る携帯電話端末の機能構成を示す。携帯電話端末は、制御部41及び開閉検知部42を有する。制御部41は、携帯電話端末の本来の機能(通話、電子メール、インターネット接続等)を実現するための機能に加え、タッチパネル212の任意の領域に任意の機能を割り当てる機能を有する。開閉検知部42は、携帯電話端末が折りたたまれた状態にあるか、開き伸ばされた状態にあるかを検出するセンサである。
タッチパネル212を複数の領域に分割して機能を割り当てる場合、制御部41は、主表示部11とは正対するように機能を割り当て、開閉検知部42の検出結果に基づいて(端末が伸長状態にあるか折りたたみ状態にあるかに応じて)、割り当てた機能の位置を左右反転させるか否かをを判断する。
制御部41は、背面表示部21のどの部分にどの機能を割り当てたのかを主表示部11に表示する。端末が伸長状態にあるならば、図3に示すように、タッチパネル212に割り当てた機能の位置を左右反転させる。例えば、主表示部11で右側に表示した機能が、背面表示部21と正対して見た場合にタッチパネル212の左側となる部分に位置し、主表示部11で左側に表示した機能が、タッチパネル212の右側となる部分に位置するように機能の位置を反転させる。
これにより、ユーザからしてみれば、主表示部11に表示された画面と同じようにタッチパネル212に機能が割り当てられる。
一方、端末が折りたたみ状態にあるならば、制御部41は、タッチパネル212に割り当てた機能の位置を反転させない。
これにより、端末を開き伸ばした状態にあるか折りたたんだ状態にあるかにかかわらず、同じ操作感で操作を行える。
なお、アンテナ素子を下部筐体2に収容する場合には、図4に示すように伸長時に背面表示部21よりも上部筐体1に近くなる位置にアンテナ素子が収容されるようにすることが好ましい。
図5(a)に示すように、ユーザの指がアンテナ素子にかかると通信性能が低下するが、伸長時に背面表示部21よりも上部筐体1に近くなる位置にアンテナ素子が収容するとともに背面表示部21をポインティングデバイスとして活用することによって、ユーザの指がアンテナ素子にかかることを防止できる(図5(b))。
このように、本実施形態に係る携帯電話端末は、入力キー24の操作は親指で、タッチパネル212の操作は人差し指で行えるため、端末を操作する際に入力キーとポインティングデバイスとの間で指を移動させる必要がない。よって、軽快な操作感が得られる。
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。図6に、本実施形態にかかる携帯電話端末の構成を示す。この携帯電話端末は、上部筐体1と下部筐体2とが二軸ヒンジ5を介して連結された折りたたみ型の端末である。
上部筐体1は、主表示部11を備えている。下部筐体2は、折りたたみ時に外側となる側に背面表示部21を備えている。背面表示部21は、背面液晶211とタッチパネル212とを備えており、情報を表示する機能と、ユーザの指などによる操作受け付けるユーザインタフェースとしての機能とを兼ね備える。
また、下部筐体2は、折りたたみ時に上部筐体1と相対する側に入力キー24を備えている。
背面表示部21は、ユーザが親指を入力キー24に触れた状態で、人差し指が届く位置に配置されている。
図7に、本実施形態に係る携帯電話端末の機能構成を示す。第1の実施形態と同様の部分については同じ符号を用いて示し、重複する説明は省略する。センサ45は、上部筐体1がどのような状態にあるか(換言すると、主表示部11がどの方向を向いているか)を検出するためのセンサである。状態判定部46は、センサ45からの出力に基づいて、上部筐体がどのような状態にあるかを判断する。
タッチパネル212を複数の領域に分割して機能を割り当てる場合、制御部41は、主表示部11に表示した情報とは正対するようにタッチパネル212に割り当てる(図8(a))。
そして、状態判定部46からの出力に基づいて、タッチパネル212に割り当てた機能の位置を左右反転、上下反転、回転させ、上部筐体1と下部筐体2との位置関係に応じて動的に変更する。
例えば、携帯電話端末がまっすぐに伸びた状態にあり、主表示部11が背面液晶212と同じ方向を向いている場合には、タッチパネル212に割り当てた機能の位置を左右反転させる(図8(b))。
また、携帯電話端末が折りたたまれた状態にあり、主表示部11が露出している場合には、タッチパネル212に割り当てた機能の位置を上下左右に反転させる(図8(c))。
あるいは、上部筐体1と下部筐体2とが交差する状態にある場合には、タッチパネルに212に割り当てた機能の位置を90°回転させる(図8(d))。
これにより、携帯電話端末がどのような状態にあるか(換言すると、上部筐体1がどの方向を向いているか)にかかわらず、同じ操作感で操作を行える。
このように、本実施形態に係る携帯電話端末は、入力キー24の操作は親指で、タッチパネル212の操作は人差し指で行えるため、端末を操作する際に入力キーとポインティングデバイスとの間で指を移動させる必要がない。よって、軽快な操作感が得られる。
なお、上記各実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されることはない。
例えば、上記各実施形態においては、上下筐体がヒンジや二軸ヒンジを介して連結された折りたたみ型の携帯電話端末を例に説明を行ったが、回転型、スライド型などでも同様の効果が得られる。
ただし、これらのタイプの端末は、端末を畳んだ状態でも主表示部を露出可能であるため、端末を畳んだ状態で主表示部を見ながらタッチパネルを操作する場合もあり得る。このような場合には、回転型や2軸ヒンジ型の端末であれば、伸長時と上下左右を反転させてタッチパネルに機能を割り当てれば良い。また、スライド型の端末であれば、伸長時と同様にタッチパネルに機能を割り当てれば良い。
なお、2軸ヒンジ型の端末で、端末を畳んだ状態で背面表示部を見ながらタッチパネルを操作する場合は、上記実施形態に示した例と同様にタッチパネルに機能を割り当てれば良い。すなわち、2軸ヒンジ型の場合は、折りたたみ状態に二つの形態があるため、これらを検出するセンサを設け、機能を割り当てを切り換えれば良い。
また、上記実施形態では、主表示部が上部筐体の正面側に、副表示部が下部筐体の背面側に設けられた構成を例としたが、副表示部が下部筐体の両側面にあっても良い。換言すると、主表示部と背面表示部とが筐体の前後にある場合を例としたが、これらが端末の左右面や上下面にそれぞれ配置された構成であっても良い。すなわち、対向する面にそれぞれ配置された二つの表示部を備えた携帯端末であれば、本発明を適用可能であり、上記同様の効果が得られる。
また、必ずしも端末が伸縮可能な構成である必要ではなく、ストレート型の端末において、主表示部に表示した情報に対する入力を受け付ける場合と、副表示部に表示した情報に対する入力を受け付ける時とで、タッチパネルに割り当てる機能を左右反転させても良い。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
本発明を好適に実施した第1の実施形態にかかる折りたたみ型携帯端末の外観を示す図である。 第1の実施形態にかかる折りたたみ型携帯端末の機能ブロック図である。 背面表示部が備えるタッチパネルにソフトキーを割り当てた状態を示す図である。 第1の実施形態にかかる折りたたみ型携帯端末にアンテナ素子を搭載した状態を示す図である。 アンテナを備えた折りたたみ型携帯端末を使用する際のユーザの指の位置を示す図であり、(a)は従来の携帯端末、(b)は第1の実施形態にかかる携帯端末を示す。 本発明を好適に実施した第2の実施形態にかかる折りたたみ型携帯端末の外観を示す図である。 第2の実施形態にかかる折りたたみ型携帯端末の機能ブロック図である。 第2の実施形態にかかる折りたたみ型携帯端末の上部筐体及び下部筐体の位置関係と、タッチパネルに割り当てた機能の位置との関係を示す図である。
符号の説明
1 上部筐体
2 下部筐体
3 ヒンジ
5 二軸ヒンジ
11 主表示部
21 背面表示部
24 入力キー
41 制御部
42 開閉検知部
211 背面液晶
212 タッチパネル

Claims (7)

  1. 主表示部を備えた上部筐体と、操作部を備えた下部筐体とが連結機構を介して伸縮自在に連結された携帯端末であって、
    前記下部筐体には、タッチパネルを備えた副表示部が、前記主表示部と正対する面に、片手で保持した場合に前記操作部に親指を配置した状態で人差し指が届く位置に設けられており、
    伸長状態の端末の前記主表示部に表示させる機能割り当て画面と正対するように前記タッチパネルに機能を割り当て、
    前記上部筐体と前記下部筐体との位置関係に応じて、前記タッチパネルに割り当てた機能の位置を動的に変更することを特徴とする携帯端末。
  2. 前記連結機構は、ヒンジであり、端末縮小時には前記タッチパネルに割り当てた機能の位置を左右反転させることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記連結機構は、スライド機構であり、
    端末縮小時に前記主表示部に表示させた情報に対する入力操作を前記タッチパネルによって受け付ける時は、前記タッチパネルに割り当てた機能の位置を維持することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  4. 前記連結機構は、回転機構であり、
    前記端末が短縮状態の時に前記主表示部に表示させた情報に対する入力操作を前記タッチパネルによって受け付ける時は、前記タッチパネルに割り当てた機能の位置を上下左右反転させることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  5. 前記連結機構は、2軸ヒンジであり、
    端末縮小時に前記主表示部に表示させた情報に対する入力操作を前記タッチパネルによって受け付ける時は、前記タッチパネルに割り当てた機能の位置を上下左右を反転させることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  6. 前記上部筐体が伸長状態から90°回転した状態にある場合に前記主表示部に表示させた情報に対する入力操作を前記タッチパネルによって受け付ける時は、前記タッチパネルに割り当てた機能の位置を、90°回転させることを特徴とする請求項4又は5記載の携帯端末。
  7. 前記下部筐体内部で、伸長状態では前記副表示部よりも前記上部筐体に近くなる箇所にアンテナが実装されたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の携帯端末。
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