JP2007043414A - 光ネットワークの障害時パス切り替え方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】現用系パスから予備系パスへのパス切り替えの際に余計な手順が行われないようにし、迅速かつ効率的なパス切り替えを可能にすること。
【解決手段】光ネットワークは、光クロスコネクト装置(PXC)3,4と伝送装置(WDM)5〜8を備える。WDM5とWDM6を通る現用系パスに障害が発生したとき、WDM7とWDM8を通る予備系パスへ切り替える。WDM5は、PXC3から現用系パス削除信号が送出されてから現用系パス監視終了信号が送出されるまでの時間を最低限とするWDM通知保護時間を有する。PXC4方向の現用系パス障害発生時にはPXC3からの現用系パス削除信号がPXC4で受信されてPXC3方向の光が遮断される。WDM5は、この光断を検知してもWDM通知保護時間内では状況通知信号をPXC3に送出しない。WDM6も同様にWDM通知保護時間を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ネットワークの障害時パス切り替え方式に関し、特に、現用系パスに障害が発生したとき、迅速かつ効率的に予備系パスへ切り替えることができる光ネットワークの障害時パス切り替え方式に関する。
光クロスコネクト装置(PXC)を用いたGMPLS光ネットワークにおける回線には、クライアント装置からの光信号が挿入され、現に使用されている現用系回線(現用系パス)と、光信号が挿入されておらず、バックアップ用に確保された予備系回線(予備系パス)が存在する。現用系パスの正常時、情報(パケット)は現用系パスを使用して伝送され、現用系パスに障害が発生したときには予備系パスに切り替えられる。
図6は、光ネットワークにおける最も簡単な2ノードネットワーク構成(a)と片方向(右方向)障害発生時のパス切り替え手順(b)を示す。クライアント装置A,B間にノード1,2の2ノードが介在する。ノード1(図示左側)はPXC3とWDMなどの伝送装置(以下、WDMと称す。)5,7を備え、ノード2(図示右側)はPXC4とWDM6,8を備える。ここでは、ノード1をイニシエータ(initiator)、ノード2をターミネータ(terminator)とし、それらの間にWDM5,6を通る現用系パスとWDM7,8を通る予備系パスが設定されている。
クライアント装置A,Bは、正常時には現用系パスを使用して情報を送受信し、現用系パスに障害が発生したときには予備系パスを使用して情報を送受信する。ノード1からノード2方向の右方向障害が発生すると、障害発生地点Cから右方向の光が遮断される。この障害発生時に光が存在しない部分を図6(a)では破線で示している。
図6(b)において、現用系パスの障害発生により障害発生地点Cから右方向の光が遮断されると、障害発生地点Cの下流に位置するノード2のWDM2あるいはPXC4が光断を検知し、PXC4あるいはWDM2に状況(受信光断)通知信号を送出する。PXC4は、WDM6との間で状況通知信号を送受信し、さらに上流のノード1のPXC3に自己の状況(受信光断)通知信号を送出する。PXC3は、PXC4から状況通知信号を受信すると、PXC4に自己の状況(送信光正常)通知信号を送出する。
以上の手順により障害発生地点Cはノード1-2間であると特定でき、障害発生地点Cの下流に位置するPXC4は、イニシエータノード1のPXC3に障害通知信号を送出する。PXC3は、PXC4から障害通知信号を受信すると、現用系パス削除信号を送出するとともにPXC4方向の光を遮断する。PXC4は、現用系パス削除信号を受信すると、PXC3方向の光を遮断する。
その後、PXC3,4は、WDM5,6に現用系パス監視終了信号を送出し、さらに、PXC3は、PXC4に予備系パス切り替え設定信号を送出し、PXC3,4は、WDM5,6に予備系パス監視開始信号を送出する。最後に、PXC4はPXC3に予備系パス切り替え完了信号を送出する。
以上は、PXC3からPXC4方向の右方向障害が発生した場合であるが、PXC4からPXC3方向の左方向障害が発生した場合には、まず、ノード1のPXC3あるいはWDM5が光断を検知する。続いて状況通知信号を送受信して障害発生地点を特定し、現用系パスから予備系パスへ切り替える。なお、この場合、イニシエータノード1のPXC3は、障害通知信号を送出せず、自局内で処理する。図7(a)、(b)は、左方向障害が発生したときのネットワークの状態およびパス切り替え手順を示している。
上記した現用系パスから予備系パスへのパス切り替え手順は、理想的なものである。しかしながら、実際には、右方向障害発生の場合、PXC4が現用系パス削除信号を受信してPXC3方向の光を遮断すると、ノード1のWDM5がこの光断を検知し、左方向障害が発生したものと誤判定して状況通知信号をPXC3に送出し、この状況通知信号を受信したPXC3がさらにWDM5およびPXC4に状況通知信号を送出してしまう可能性がある。この状況通知信号に基づきPXC3から現用系パス削除信号が再度送出される可能性もある。
これは、PXC3方向の光が遮断された時点でWDM3が現用系パス監視終了信号をまだ受信していなくてWDM3の現用系パス監視機能がまだ働いていることによるものである。図6(b)には、PXC3方向の光断によってPXC3とWDM6,PXC4間で送受信される状況通知信号(破線部)も図示している。
現用系パス削除信号によりPXC3方向の光が遮断された場合のWDM5からの障害通知信号およびPXC3からの再度の状況通知信号や現用系パス削除信号の送出は、障害発生時のパス切り替え手順としては余計なものであり、この余計な手順によりパス切り替え時間が増加してしまい、迅速かつ効率的なパス切り替えが阻害されるという課題がある。
同様に、左方向障害発生の場合にも、PXC4とWDM6間,PXC4とPXC3間の余計な状況通知信号を送受信する余計な手順が行われる可能性がある。図7(b)には、PXC4とWDM6間,PXC4とPXC3間の余計な状況通知信号の送受信(破線部)も図示している。
本発明の目的は、上記課題を解決し、現用系パスから予備系パスへの切り替えの際に余計な手順が行われないようにし、迅速かつ効率的なパス切り替えを可能にした光ネットワークの障害時パス切り替え方式を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、各ノードが光クロスコネクト装置と伝送装置を備え、現用系パスに障害が発生したとき予備系パスに切り替えて障害復旧を行う光ネットワークの障害時パス切り替え方式において、前記伝送装置は、光信号の遮断を検知したときから現用系パス監視終了信号を受信するまでの時間を最低限とする保護時間を有し、前記保護時間内では状況通知信号を送出しない点に第1の特徴がある。
また、本発明は、隣接するノードの光クロスコネクト装置間で現用系パス削除信号を転送するのに要する時間をT、各光クロスコネクト装置での現用系パス削除信号の転送処理に要する時間をft、ノードにおいて光クロスコネクト装置から伝送装置に現用系パス削除信号が到達するまでの時間をt、現用系パス削除信号の転送が想定されるイニシエータノードから自ノードまでのノード数をN(N≧2)としたとき、自ノードにおけるイニシエータ側伝送装置の保護時間を少なくともT×(N-1)+ft×(N-2)+tに設定する点に第2の特徴がある。
さらに、本発明は、前記保護時間が、可変設定できる点に第3の特徴がある。
本発明によれば、伝送装置は、光信号の遮断を検知したときから現用系パス監視終了信号を受信するまでの時間を最低限とするWDM障害通知保護時間を有し、この時間内では余計な状況通知信号を送出しない。したがって、伝送装置は余計な状況通知信号を送出せず、光クロスコネクト装置が余計な状況通知信号や現用系パス削除信号を再度送出することもない。このように余計な信号を送出する手順が行われないので、障害が発生したときの迅速かつ効率的なパス切り替えが可能になる。また、パス切り替え時に余計な障害通知が行われないので、コントロールプレーンに対する負荷を軽減できる。
本発明は、イニシエータノードから自ノードまでのノード数を想定して種々の光ネットワークに適用できる。また、WDM障害通知保護時間は、ネットワーク構成やネットワーク機器の性能に依存すると考えられるので、それに対処し得るように、保護時間を可変設定できるようにしておくことが好ましい。
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は、光ネットワークにおける最も簡単な2ノードネットワーク構成(a)と本発明による片方向(右方向)障害発生時パス切り替え手順(b)の説明図である。なお、図1において図4と同一あるいは同等部分には同じ符号、名称を付してある。
図1(a)の2ノードネットワーク構成において、現用系のWDM5,6は、WDM障害通知保護時間を持っている。ここで、WDM障害通知保護時間は、WDM5,6が光断を検知した瞬間から現用系パス監視終了信号が届くまでの時間を最小とする時間である。
ノード1-2間で右方向障害による光断は、ノード2のPXC4で検知される。PXC4は、ノード1のPXC3との間で状況通知信号を送受信してノード1-2間の障害を特定し、イニシエータノード1のPXC3に障害通知信号を送出する。ノード2のWDM6もWDM障害通知保護時間を持っているので、光断を検出あるいはPXC4からの状況通知信号を受信しても状況通知信号を送出しない。PXC3は、PXC4からの障害通知信号を受信するとPXC4に現用系パス削除信号を送出する。PXC4は、現用系パス削除信号を受信するとPXC3方向の光を遮断する。
WDM5は、この光断を検知し、このままであると状況(受信光断)通知信号を送出してしまう可能性があるが、WDM障害通知保護時間を持っているため、少なくとも現用系パス監視終了信号が届くまでの間は状況通知信号を送出しない。また、PXC3は、既に状況通知信号を送出しているため、光断となっても自らは状況通知信号を送出しない。PXC3は、WDM5から状況通知信号を受けると、それに応答する形で状況通知信号を送出するが、WDM5からは状況通知信号が送出されないので、PXC3が状況通知信号を送出することもない。
WDM5での状況通知信号の送出の抑制は、例えば、WDM障害通知保護時間が設定されたタイマをWDM5に設け、WDM5が光断を検知したタイミングで該タイマをトリガして計時を開始させ、タイマ計時中では状況通知信号の送出を抑制することで実現できる。WDM障害通知保護時間の具体例は後述するが、その時間は、ネットワーク構成やネットワーク機器の性能に依存するので、可変設定できるようにしておくのが好ましい。
次に、図1(b)を参照して、障害発生時からの動作を順次説明する。現用系パスの障害発生により障害発生地点CからPXC4方向の光が遮断されると、障害発生地点Cの下流に位置するPXC4は光断を検知し、イニシエータノード1のPXC3に自己の状況(受信光断)通知信号を送出する。PXC3は、PXC4から状況通知信号を受信すると、PXC4に自己の状況(送信光正常)通知信号を送出する。
以上の手順により障害発生地点Cはノード1-2間であると特定でき、障害発生地点Cの下流に位置するPXC4は、イニシエータノード1のPXC3に障害通知信号を送出する。PXC3は、PXC4から障害通知信号を受信すると、現用系パス削除信号を送出するとともにPXC4方向の光を遮断する。ターミネータノード2のPXC4は、現用系パス削除信号を受信するとPXC3方向の光を遮断する。
WDM5は、この左方向の光断を検知するが、少なくともPXC3から現用系パス監視終了信号が届くまでのWDM障害通知保護時間内では状況通知信号や障害通知信号を送出しない。
その後、PXC3,4からWDM5,6に現用系パス監視終了信号に届くと、WDM5,6は現用系パス監視を終了する。現用系パス監視が終了すれば、WDM障害通知保護時間外となってもWDM5は状況通知信号や障害通知信号を送出しない。
次に、PXC3は、PXC4に予備系パス切り替え設定信号を送出し、PXC3,4はWDM7,8に予備系パス監視開始信号を送出する。WDM7,8は、予備系パス監視開始信号を受信すると、予備系パスの監視を開始する。最後に、PXC4はPXC3に予備系パス切り替え完了信号を送出する。
図2は、上記した障害発生時パス切り替え手順を示すフローチャートである。PXC3からPXC4方向の現用系パスにおいて障害が発生すると(S1)、下流側のPXC4は、それによる光断を検知して障害発生を検知し、上流側のPXC3に障害通知信号を送出する(S2)。PXC3は、障害通知信号を受信し、PXC4に現用系パス削除信号を送出する。このとき、PXC3からPXC4方向の光は遮断状態になる(S3)。
PXC4は、PXC3から現用系パス削除信号を受信して現用系パスを削除する。これによりPXC3方向の光は遮断状態になる(S4)。WDM5は、一定時間のWDM障害通知保護時間を持っており、光断を検知してもWDM障害通知保護時間内では現用系パス監視機能による状況通知信号や障害通知信号を送出しない(S5)。
その後、PXC3は、WDM5に現用系パス監視終了信号を送出し、WDM5は、現用系パス監視終了信号が届くと現用系パス監視を止める(S6)。また、PXC4は、現用系パス削除信号を受信し、WDM6に現用系パス監視終了信号を送出する。WDM6は、現用系パス監視終了信号が届くと現用系パス監視を止める(S7)。
次に、PXC3は、PXC4に予備系パス切り替え設定信号を送出し(S8)、さらに、予備系パスの監視を開始させるための予備系パス監視開始信号をWDM7に送出する。WDM7は、予備系パス監視開始信号が届くと予備系パスの監視を開始する(S9)。また、PXC4は、予備系パス切り替え設定信号を受信し、予備系パスの監視を開始させるための予備系パス監視開始信号をWDM8に送出する。WDM8は、予備系パス監視開始信号が届くと予備系パスの監視を開始する(S10)。
最後に、PXC4は、PXC3に予備系パス切り替え完了信号を送出する(S11)。以上により現用系パスから予備系パスへの一連のパス切り替え手順を終了する。
図2には、WDM5にWDM障害通知保護時間を設けたことにより回避される手順(破線部分)も示している。つまり、WDM5が現用系パス監視終了信号を受信する前に光断を検知してPXC3に状況通知信号を送出する手順(S12)と、PXC3がWDM5からの状況通知信号を受信し、それに応じてWDM5やPXC4に状況通知信号を送出する手順(S13)は、WDM5にWDM障害通知保護時間を持たせたことにより回避される。
以上は、右方向障害、つまりPXC3からPXC4方向の光断が発生した場合のWDM5での動作であるが、WDM6に同様にWDM障害通知保護時間を持たせることにより、左方向障害、つまりPXC3方向の光断が発生した場合にWDM6から余計な状況通知信号や障害通知信号が送出されるのを抑制することができる。
次に、WDM障害通知保護時間の具体例について説明する。図3は、2ノード光ネットワーク構成でのWDM障害通知保護時間の説明図である。ここでは、イニシエータノード1のPXC3が現用系パス削除信号(Path tear)を送出し、それから時間s以内に現用系パス監視終了信号(CS:Not active)を送出するものとする。
手順信号がLANやコントロールプレーンを介してパケット転送される場合、ノード間で現用系パス削除信号が転送されるのに一定のパケット転送時間を要する。このパケット転送時間が問題になるような場合には、その遅延(パケット転送時間)を考慮してWDM障害通知保護時間の値を設定する。ここでは、ノード1からノード2にPath tearを転送するのに要する時間をTとする。
まず、図3(b)に示すように、ノード1-2間で右方向障害が発生したとすると、PXC4がこれを検知し、PXC3へ障害通知信号を送出する。障害通知信号を受信したPXC3は、PXC4へPath tearを送出する。また、PXC3は、Path tearを送出した時点で右方向(PXC4方向)の光の送出を止める。
PXC4は、Path tearを受信すると、左方向(PXC3方向)の光の送出を止め、ノード1のWDM5はこの光断を検知する。この場合、WDM5は、光断検知の時点から(s-T)の間にはCSを受信するので、WDM5が光断検知により余計な状況通知信号を送出しないようにするためには、少なくとも(s-T)のWDM障害通知保護時間をWDM5に持たせればよい。PXCとWDMとは同じ局舎内に設置されるので、PXC3がPath tearを送出した時点をWDM障害通知保護時間のトリガとすることも可能であり、この場合にはWDM障害通知保護時間をsにすればよい。
PXC3は、障害発生時に既に状況通知信号を送出しているので光断となっても自ら状況通知信号を送出せず、また、WDM5から状況通知信号を受けないので、それに応答する形で状況通知信号を送出することもない。
次に、図3(c)に示すように、ノード1-2間で両方向障害が発生したとすると、ノード1のPXC3-WDM5間、ノード2のPXC4-WDM6間、およびPXC3-4間で状況通知信号の送受信に基づき、PXC3は、ノード1-2間の両方向障害を検知し、PXC4へPath tearを送出するとともに、右方向の光の送出を止める。PXC4は、Path tearを受信した時点で左方向の光の送出を止める。
WDM5,6への光は障害発生時に既に断となっているので、WDM5,6はPath tearの送出および受信に基いて改めて状況通知信号を送出することはない。したがって、2ノードネットワーク構成の両方向障害の想定下ではWDM障害通知保護時間を考慮しなくてもよい。
次に、3ノード以上の光ネットワーク構成でのWDM障害通知保護時間について説明する。ここでは、説明を分かり易くするために、図4(a)に示す6ノードの光ネットワーク構成を想定する。しかし、6ノードに限らず3ノード以上の光ネットワーク構成に一般化できる。
ノードkのPXC-ノード(k+1)のPXC間のパケット転送時間をT(1≦k≦5)、ノードkのPXCがPath tearを受信してから次ノード(k+1)のPXCへ送信するまでの時間、つまりノードkのPXCがPath tearの転送処理に要する時間をft(2≦k≦5)、ノードkのPXCがPath tearを受信してからイニシエータ側WDMにCSが届くまでの時間をt(2≦k≦6)、ノードkのPXCがPath tearを送信してからターミネータ側WDMにCSが届くまでの時間をs(1≦k≦5)とする。
まず、片方向(右方向)障害に対するWDM障害通知保護時間について説明する。図4(b)に示すように、ノード1をイニシエータとし、ノード6をターミネータとする通信でノード5−6間で右方向障害が発生した場合、ノード6のPXCはノード1のPXCへ障害通知信号を送出し、ノード1のPXCはノード6のPXCに向けてPath tearを送出すると同時に右方向の光の送出を止める。これによりノード1〜6間の全ての右方向の光が断となる。Path tearはノード2〜6に順次パケット転送される。ノード2〜6のPXCは、Path tearを受信すると左方向の光の送出を止める。
まず、ノード2〜5のイニシエータ側WDM(各ノードの左側に図示されたWDM)のWDM障害通知保護時間について説明する。右方向の光が遮断されることにより、ノード2〜5のイニシエータ側WDMが余計な状況通知信号を送出する可能性がある。この可能性をなくすには、ノード2〜5のイニシエータ側WDMにCSが届くまでのWDM障害通知保護時間を持たせ、それらが光断を検知してもWDM障害通知保護時間内では状況通知信号を送出しないようにすればよい。
ノードk(3≦k≦5)のイニシエータ側WDMが必要とするWDM障害通知保護時間は、以下のようにして求めることができる。Path tearがノードk〜(k+1)(1≦k≦5)へ転送されるのにパケット転送時間Tを要し、また、ノードk(2≦k≦5)ではPath tearの転送処理にftを要し、ノードk(2≦k≦6)のPXCがPath tearを受信してからイニシエータ側WDMにCSが届くまでにtを要するので、ノードk(3≦k≦5)のPXCがPath tearを受信するのは、ノード1のPXCがPath tearを送出した時点つまりノードk(4≦k≦6)のWDMが光断を検知してから式(1)で表される時間後となり、ノードk(3≦k≦5)のイニシエータ側WDMにCSが届くのは式(2)で表される時間後となる。
Figure 2007043414
Figure 2007043414
したがって、ノードk(3≦k≦5)のイニシエータ側WDMには少なくとも式(2)で算出されるWDM障害通知保護時間を持たせればよい。
また、ノード2のイニシエータ側WDMが必要とするWDM障害通知保護時間は、T+tで表される。ここで、Tは、Path tearがノード1からノード2へ転送されるのに要するパケット転送時間であり、tは、ノード2のPXCがPath tearを受信してからそのイニシエータ側WDMにCSが届くまでの時間である。
右方向の光の遮断が検知されてからノード2〜5のイニシエータ側WDMにCSが届くまでに要する時間は、ノード5のWDMで最大であり、ノード2〜4のWDMではそれ以下となる。
次に、ノード1〜5のターミネータ側WDM(各ノードの右側に図示されたWDM)のWDM障害通知保護時間について説明する。ノード2〜6のPXCが、転送されてきたPath tearを受信して左方向の光の送出を止めると、ノード1〜5のターミネータ側WDMがその光断を検知して余計な状況通知信号を送出する可能性がある。この可能性をなくすには、ノード1〜5のターミネータ側WDMにCSが届くまでのWDM障害通知保護時間を持たせ、それらが光断を検知してもWDM障害通知保護時間内では状況通知信号を送出しないようにすればよい。
ノード1〜5のターミネータ側WDMは左方向の光断を検知する。ノードk(1≦k≦5)のターミネータ側WDMには光断検知の時点から(s-T)の間にはCSが届くので、ノードkに持たせるWDM障害通知保護時間は(s-T)でよい。また、ノードkのPXCがPath tearを送出した時点をWDM障害通知保護時間のトリガとする場合にはWDM障害通知保護時間をsにすればよい。
図4(c)に示すように、ノード3-4間で右方向障害が発生した場合には、ノード4のPXCがノード1のPXCに障害通知信号を送出する。ノード1のPXCはノード6のPXCに向けてPath tearを送出すると同時に右方向の光の送出を止める。これによりノード1〜6間の全ての右方向の光が断となる。Path tearはノード2〜6に順次パケット転送される。ノード2〜6のPXCは、Path tearを受信すると左方向の光の送出を止める。
この場合には、ノード2,3のイニシエータ側WDMが余計な状況通知信号を送出する可能性がある。したがって、この場合の想定下ではノード2,3のイニシエータ側WDMにWDM障害通知保護時間を持たせればよく、それらが必要とするWDM障害通知保護時間は、ノード5-6間の障害の場合と同様に式(2)で求めることができる。
ノード4〜6のイニシエータ側WDMへの光は、障害発生時に既に断となっているので、それらがPath tearの受信に基いて改めて状況通知信号を送出することはない。したがって、それらのWDM障害通知保護時間を考慮することは不要である。また、ノード1〜5のターミネータ側WDMのWDM障害通知保護時間は、図4(b)の場合と同じである。
次に、6ノードの光ネットワーク構成での両方向障害に対するWDM障害通知保護時間について説明する。図5は、この場合のWDM障害通知保護時間の説明図である。
図5(b)に示すように、ノード5−6間で両方向障害が発生した場合、ノード6のPXCはノード1のPXCへ障害通知信号を送出し、ノード1のPXCはノード6のPXCに向けてPath tearを送出すると同時に右方向の光の送出を止める。これによりノード1〜6間の全ての右方向の光が断となる。Path tearはノード2〜6に順次パケット転送される。ノード6のPXCは、Path tearを受信すると左方向の光の送出を止める。
ノード2〜5のイニシエータ側WDMが右方向の光断を検知してからCSを受信するまでの時間は、片方向障害の場合と同様に表される。したがって、ノード3〜5のイニシエータ側WDMには少なくとも式(2)で算出されるWDM障害通知保護時間を持たせ、ノード2のイニシエータ側WDMにはT+tのWDM障害通知保護時間を持たせればよい。右方向の光の遮断が検知されてからノード2〜5のイニシエータ側WDMにCSが届くまでに要する時間は、ノード5のWDMで最大であり、ノード2〜4のWDMではそれ以下となる。
ノード1〜5のターミネータ側WDMへの光は、障害発生時に既に断となっているので、それらのWDMは、ノード2〜6がPath tearを受信しても改めて状況通知信号を送出することはない。したがって、この場合の想定下ではノード1〜5のターミネータ側WDMのWDM障害通知保護時間は考慮する必要はない。
図5(c)に示すように、ノード3-4間で両方向障害が発生した場合には、ノード4のPXCがノード1のPXCに障害通知信号が送出する。ノード1のPXCはノード6のPXCに向けてPath tearを送出すると同時に右方向の光の送出を止める。これによりノード1〜6間の全ての右方向の光が断となる。Path tearはノード2〜6に順次パケット転送される。ノード4〜6のPXCは、Path tearを受信すると左方向の光の送出を止める。
この場合には、ノード2,3のイニシエータ側WDMが余計な状況通知信号を送出する可能性がある。したがって、それらのWDMにおいてWDM障害通知保護時間を考慮する必要があるが、ノード2,3のイニシエータ側WDMが必要とするWDM障害通知保護時間は、ノード5-6間の右方向障害発生の場合と同様に求めることができる。また、ノード4,5のターミネータ側WDMのWDM障害通知保護時間は、図4(b)の場合と同じである。
ノード4〜6のイニシエータ側WDMおよびノード1〜3のターミネータ側WDMへの光は、障害発生時に既に断となっているので、これらのWDMはPath tearの送出あるいは受信に基いて改めて状況通知信号を送出しない。したがって、この場合の想定下ではこれらのWDMにWDM障害通知保護時間を持たせる必要はない。
次に、具体例について説明する。ここで、各ノードのPXCがPath tearを送信してからターミネータ側WDMにCSが届くまでの時間を10ms、各ノードのPXCがPath tearを受信してからイニシエータ側WDMにCSが届くまでの時間を10ms、各ノードでのPath tearの転送処理に要する時間を5msとした場合、図4(b)から明らかなように、パケット転送時間を考慮しなければ、イニシエータ側WDMでのWDM障害通知保護時間を、ノード2〜5でそれぞれ、少なくとも10ms,15ms,20ms,25msとすればよい。
パケット転送時間を考慮すれば、それにノード1から自ノードまでのパケット転送時間を加えればよく、ノード2〜5でそれぞれ、少なくとも(10ms+(ノード1からノード2までのパケット転送時間)),(15ms+(ノード1からノード3までのパケット転送時間)),(20ms+(ノード1からノード4までのパケット転送時間)),(25ms+(ノード1からノード5までのパケット転送時間))とすればよい。一般的には少なくとも“(5ms×(自ノードまでの想定ノード数-2)+10ms)+(ノード1から自ノードまでのパケット転送時間)”となる。
また、ターミネータ側WDMでのWDM障害通知保護時間は、パケット転送時間を考慮しなければ、ノード2〜5で少なくとも10msとなり、パケット転送時間を考慮すれば、(10ms-(自ノードから次ノードまでのパケット転送時間))となる。
以上、具体例により説明したが、実際の光ネットワークでは、イニシエータやターミネータとなるノードが固定でないのが普通である。このような場合には、種々の状態で想定されるイニシエータから自ノードまでのノード数におけるWDM障害通知保護時間を上記と同様に求め、その内の最大時間をWDM障害通知保護時間として設定すればよい。
光ネットワークにおける最も簡単な2ノードネットワーク構成(a)と本発明による片方向(右方向)障害発生時パス切り替え手順(b)の説明図である。 本発明による障害発生時パス切り替え手順を示すフローチャートである。 2ノード光ネットワーク構成の場合のWDM障害通知保護時間の説明図である。 6ノード光ネットワーク構成の片方向障害の場合のWDM障害通知保護時間の説明図である。 6ノード光ネットワーク構成の両方向障害の場合のWDM障害通知保護時間の説明図である。 2ノード光ネットワーク構成と右方向障害発生時パス切り替え手順の従来技術を示す図である。 2ノード光ネットワーク構成と左方向障害発生時パス切り替え手順の従来技術を示す図である。
符号の説明
1,2・・・ノード、3,4・・・光クロスコネクト装置(PXC)、5〜8・・・伝送装置(WDM)、A,B・・・クライアント装置

Claims (3)

  1. 各ノードが光クロスコネクト装置と伝送装置を備え、現用系パスに障害が発生したとき予備系パスに切り替えて障害復旧を行う光ネットワークの障害時パス切り替え方式において、
    前記伝送装置は、光信号の遮断を検知したときから現用系パス監視終了信号を受信するまでの時間を最低限とする保護時間を有し、前記保護時間内では状況通知信号を送出しないことを特徴とする光ネットワークの障害時パス切り替え方式。
  2. 隣接するノードの光クロスコネクト装置間で現用系パス削除信号を転送するのに要する時間をT、各光クロスコネクト装置での現用系パス削除信号の転送処理に要する時間をft、ノードにおいて光クロスコネクト装置から伝送装置に現用系パス削除信号が到達するまでの時間をt、現用系パス削除信号の転送が想定されるイニシエータノードから自ノードまでのノード数をN(N≧2)としたとき、自ノードにおけるイニシエータ側伝送装置の保護時間を少なくともT×(N-1)+ft×(N-2)+tに設定することを特徴とする請求項1に記載の光ネットワークの障害時パス切り替え方式。
  3. 前記保護時間は、可変設定できることを特徴とする請求項1または2に記載の光ネットワークの障害時パス切り替え方式。
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