JP2007043291A - マイクロフォン素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】媒体の振動を捕捉する振動シート13に、光ファイバ(20a,20b)が設けられており、光ファイバ(20a,20b)は、コアおよびコアの外周に設けられたクラッドを備え、伝送する光の一部の外界との相互作用を可能にするセンサ部SPを有する構成であり、さらに、光ファイバ(20a,20b)の入射端に対して光を出射する光源14と、センサ部SPを介して光ファイバ(20a,20b)の出射端から出射される光を検出する受光部15とが備えられている構成とする。
【選択図】図1
Description
中でも、光ファイバを利用したマイクロフォンとしては、下記の特許文献1〜3に記載がある。
また、特許文献2に記載の光導波振動センサシステムは、装置全体が複雑であり、光導波振動センサシステムとして高価になってしまう問題があった。
また、特許文献3に記載のマイクロフォンでは、精密な設計が必要であり、製造コストが高くなってしまうという問題があった。
しかし、特許文献4および特許文献5には、ヘテロコア型の光ファイバセンサをマイクロフォンとして用いることについての記載はない。
さらに、光ファイバの入射端に対して光を出射する光源と、センサ部を介して光ファイバの出射端から出射される光を検出する受光部とが備えられている。
あるいは、好適には、前記センサ部は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材が前記光ファイバの中途部に接合されてなる構成である。
あるいは、好適には、前記センサ部の部分を含む前記光ファイバが直線状に前記振動シートに設けられている。
あるいは、好適には、前記光ファイバが前記振動シートに埋め込まれている。
図1は本実施形態に係るマイクロフォン素子の模式構成図である。
例えば、媒体の振動を捕捉する振動シート13に貼り合わされて、あるいは埋め込まれて、光ファイバ(20a,20b)が設けられている。振動シート13は、例えば樹脂シートや紙など、空気や水などの樹脂シート13が置かれている媒体に伝達される振動を捕捉して光ファイバ(20a,20b)に伝達することができる材料であればよい。
光ファイバ(20a,20b)は、コアおよびコアの外周に設けられたクラッドを備えた構成であり、光ファイバ20aと光ファイバ20bとは、光ファイバ(20a,20b)中を伝送する光の一部の外界との相互作用を可能にするセンサ部SPにより接続されている。本実施形態においては、例えば、光ファイバ(20a,20b)がセンサ部SPを頂部として屈曲するようにして設けられている。
さらに、光ファイバ(20a,20b)の入射端に対して光を出射するレーザダイオードや発光ダイオードなどの光源14と、センサ部SPを介して光ファイバ(20a,20b)の出射端から出射される光を検出するフォトダイオードなどの受光部15を備えている。
光ファイバ(20a,20b)中には、光源14からのセンサ光が伝送されており、受光部15で受光されている。
このとき、光ファイバ(20a,20b)の中途部に設けられたセンサ部SPでは、伝達される振動に対応して外界との相互作用の程度が変化し、伝送する光の強度が変化するので、受光部15で光ファイバ(20a,20b)の出力光を受光して得られる電気信号は、媒体の振動に対応して強度が変調されており、このようにして振動が電気信号に変換されてマイクロフォンとして機能する。
受光部15の出力は、アンプ16で増幅してスピーカー17から音声として出力することができる。
あるいは、コンピュータ18あるいはスペクトルアナライザなどに音声データとして取り込み、振動周波数解析など、所望のデータ処理を施すことができる。
入射光は一定の強度を有しているのに対し、振動シートに伝達される振動に対応して出射光の強度が変調されている。
図3(a)は、センサ部SPの構成の一例を示すための、光ファイバ(20a,20b)のセンサ部SP近傍での斜視図であり、図3(b)はセンサ部SP近傍での長手方向の断面図である。
例えば、マイクロフォン素子を構成する光ファイバ(20a,20b)は、例えばコア径9μmのシングルモードファイバであり、光ファイバ20aと光ファイバ20bとは、光ファイバ(20a,20b)中を伝送する光の一部の外界との相互作用を可能にするセンサ部SPにより接続されている。
光ファイバ(20a,20b)は、コア21と、その外周部に設けられたクラッド22とを有する。光源14からの光は、光入射端側からコア21に入射され、センサ部SPを介して光出射端側のコア21から受光部へと出射される。
ヘテロコア部3におけるコア31の径blは、光ファイバ(20a,20b)のコア21の径alより小さく、例えばal=9μm、bl=5μmである。また、ヘテロコア部3の長さclは数mm〜数cmであり、例えば1mm程度である。
光ファイバ(20a,20b)とセンサ部SPを構成するヘテロコア部3は、長手方向に直交する界面4でコア同士が接合するようにほぼ同軸に、例えば汎用化されている放電による融着などにより、接合されている。
このようにして受光部15で光信号を電気信号に変換することで、媒体の振動に対応する電気信号が得られる。
図4(a)及び(b)は、センサ部SPの構成の一例を示すための、光ファイバ(20a,20b)のセンサ部SP近傍での長手方向の断面図である。
図4(a)では、センサ部SPを構成するヘテロコア部3のコア31の径blが、光ファイバ(20a,20b)のコア21の径alよりも大きな構成となっている。
図4(b)に示すように、ヘテロコア部の代わりに、センサ部SPは、光ファイバ(20a,20b)のコア21の屈折率あるいはクラッド22の屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材30が光ファイバ(20a,20b)の中途部に接合されてなる構成とすることもできる。
また、それぞれにセンサ部が設けられた複数の光ファイバを同一の振動シートに設けてもよい。
本実施形態に係るマイクロフォン素子は、実質的に第1実施形態と同様であるが、光ファイバの配置が異なっている。
中途部のセンサ部SPの部分を含む光ファイバ(20a,20b)が直線状に振動シート13に設けられている。
光ファイバであるため、遠隔利用が容易であり、センサ部に電磁誘導が起きないためEMI障害が懸念される場所での利用も可能である。また、振動を検知する振動シートと光ファイバの部分では電気を使用しないので、水中での利用や発火の危険のある場所での利用も可能である。
また、光ファイバに伝達される振動であればどのような形態でも電気信号に変換可能であるので、自動車のエンジンなどの振動する対象物に振動シートや光ファイバを接触させて振動を電気信号に変換する振動センサとしても利用可能であり、その他航空宇宙関連の振動センサとしても利用できる。
また、監視領域において侵入者などが発生させる振動を電気信号として捉えて検知することで、防犯用セキュリティセンサに利用することも可能である。
例えば、振動シートは平坦なシート状としているが、これに限らず、様々な形状としてもよい。振動シートの材料としても樹脂シートや紙などのほか、種々の材料を用いることができる。
光源としてはレーザダイオードや発光ダイオードなどの半導体発光素子以外の発光素子などを用いることができる。
受光部としては、フォトダイオードなどのほか、光を電気信号に変換する素子であれば使用できる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
4…界面
13…振動シート
14…光源
15…受光部
16…アンプ
17…スピーカー
18…コンピュータ
20a,20b…光ファイバ
21,31…コア
22,32…クラッド
30…光透過部材
SP…センサ部
W…リーク光
Claims (7)
- 媒体の振動を捕捉する振動シートと、
前記振動シートに設けられ、コアおよびコアの外周に設けられたクラッドを備え、伝送する光の一部の外界との相互作用を可能にするセンサ部を有する光ファイバと、
前記光ファイバの入射端に対して光を出射する光源と、
前記センサ部を介して前記光ファイバの出射端から出射される前記光を検出する受光部と
を有するマイクロフォン素子。 - 前記センサ部は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部であり、前記光ファイバの中途部に接合されてなる構成である
請求項1に記載のマイクロフォン素子。 - 前記センサ部は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材が前記光ファイバの中途部に接合されてなる構成である
請求項1に記載のマイクロフォン素子。 - 前記光ファイバが前記センサ部を頂部として屈曲するようにして前記振動シートに設けられている
請求項1に記載のマイクロフォン素子。 - 前記センサ部の部分を含む前記光ファイバが直線状に前記振動シートに設けられている
請求項1に記載のマイクロフォン素子。 - 前記光ファイバが前記振動シートに貼り合わされている
請求項1に記載のマイクロフォン素子。 - 前記光ファイバが前記振動シートに埋め込まれている
請求項1に記載のマイクロフォン素子。
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