JP2007042567A - 有機電解質一次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低温から高温まで広い温度範囲での電池特性に優れ、信頼性の高い有機電解質一次電池を得る。
【解決手段】 有機溶媒としてγ−ブチロラクトン、もしくはγ−ブチロラクトンを主体としてプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、スルホラン、3−メチルスルホラン、ジメトキシエタン、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタンジエチルカーボネート、1,3−ジオキソランからなる群より選択された1種もしくは複数種を混合したものを用い、この有機溶媒に電解質として以下の化学式で示されるLiBF224を0.2mol/l以上1.52mol/l以下の範囲で溶解した電解液を用いて有機電解質一次電池を作製する。
【化5】
Figure 2007042567

【選択図】 なし

Description

この発明は、有機電解質一次電池に関し、特に低温から高温までの広い領域において高い電池特性を維持する有機電解質一次電池に関する。
現在、コイン型リチウム電池はパーソナルコンピュータ、コピー機、ビデオカメラ、ゲーム機など、エレクトロニクス製品のクロック用電源やメモリーバックアップ用電源として用いられるばかりでなく、ベンディングマシンやガスメーター、スマートキーシステム、タイヤプレッシャーモニタリングシステム、車載用ナビゲーションシステム、電子棚札などの駆動用電源としての用途が期待されている。
また、コイン型電池のみならず、筒形リチウム電池など様々な形状の電池が広く用いられているが、これら電池は高温から低温までの様々な温度において使用されるため、幅広い温度環境に対応し得る電池が求められている。
上記の機器に一般的に用いられているコイン型の二酸化マンガンリチウム電池の電解液は溶媒にプロピレンカーボネートおよび1,2‐ジメトキシエタンを混合したものを用い、溶質には負荷特性や低温特性を改善する目的で過塩素酸リチウムを用いている。また、筒型の二酸化マンガンリチウム電池では、安全性を目的として溶質にトリフルオロメタンスルホン酸リチウムなどを用いた電解液を用いている。
一般的に、二酸化マンガンリチウム電池に用いられる正極活物質は主として電解二酸化マンガンであり、その製造工程や結晶構造から電解二酸化マンガン中に結晶水や格子水が残留してしまう事が知られている。そのため、結晶構造が変化しない200〜300℃の雰囲気下で乾燥させても水分が残ってしまう。また、高温領域ではその水分が電解液中に遊離し易く、負極であるリチウムの表面に水酸化リチウムなどの皮膜を形成するだけでなく、電解液溶媒であるプロピレンカーボネートや1,2‐ジメトキシエタンを酸化分解させて炭酸ガスを発生させ、電池の内圧を上昇して外装容器が変形してしまう。
コイン型電池では正極ペレットは外装容器との接触のみで集電を取っているため、外装容器が変形すると正極ペレットと外装容器との接触面積および接触圧が減少してしまい、内部抵抗が上昇して負荷特性が著しく劣化してしまう。また、電解質に過塩素酸リチウムを用いている場合、万が一漏液した際に自らが酸化剤となり、燃焼助剤となってしまう可能性があり高温用途では非常に危険である。
また、一般的なリチウムイオン二次電池では、電解質としてリチウムヘキサフルオロフォスフェート(LiPF6)を用い、電池電圧やサイクル特性が良好であることが知られている。しかしながら、高温領域ではLiPF6がLiFとPF5に解離しやすく、僅かな水分によってそれ自身が分解してしまい、非常に毒性と腐食性の高いHFガス等を発生して電池の内圧を上昇させてしまうことから、高温用途には使用できないことが知られている。
そこで、分解温度が200〜300℃の電解質を用いた電解液を用いて作製した電池が考案されている。このような電解質として、化学式1で示されるリチウムテトラフルオロボレート(LiBF4)や、化学式2で示されるリチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)が挙げられる。LiBF4およびLiBOBは分解温度が200〜300℃と高いため、高温下でも電解質の分解を防ぐことができる。
Figure 2007042567
Figure 2007042567
上述の電解質を用いた電池として、具体的にはフッ化黒鉛リチウム電池が挙げられる。フッ化黒鉛リチウム電池では溶媒として沸点が200℃程度で安定性が高いγ-ブチロラクトン、もしくはγ-ブチロラクトンとプロピレンカーボネートの混合溶媒を用い、電解質としてLiBF4を溶解した電解液を用いている。
このような電解質を用いた電池は、例えば以下の特許文献1に記載されている。この特許文献1では、以下の化学式3で示される化学構造式を有する電解質を用いた電池の構成が記載されている。なお、特許文献1において、Mは、遷移金属、周期律表のIII族、IV族、またはV族元素、Aa+は、金属イオン、プロトン、またはオニウムイオンを表し、aは1〜3、bは1〜3、pはb/a、qは0または1、mは1〜4である。
特開2001−325989号公報
Figure 2007042567
また、R1は、C1〜C10のアルキレン、C1〜C10のハロゲン化アルキレン、C4〜C20のアリーレン、またはC4〜C20のハロゲン化アリーレンである。これらのアルキレンおよびアリーレンはその構造中に置換基、ヘテロ原子を持ってもよく、また、m個存在するR1はそれぞれが結合してもよい。X1、X2は、O、S、またはNR2であり、R2は水素、C1〜C10のアルキル、C1〜C10のハロゲン化アルキル、C4〜C20のアリール、C4〜C20のハロゲン化アリールである。これらのアルキルおよびアリールは、その構造中に置換基、ヘテロ原子を持ってもよく、また複数個存在するR2はそれぞれが結合して環を形成してもよい。このような化学構造を有する化合物の一例として、上述のLiBOBが挙げられる。
LiBF4は高温領域での安定性のほか、低温でも使用可能であるという特長からフッ化黒鉛リチウム電池の電解液溶質として使用されている。しかし、高温領域では分解は起こらないものの、電池内部の残留水分により正負各電極に皮膜が形成されてしまう。これは、コールコールプロットなどの手法を用いることにより確認することができる。このように電極に皮膜が形成されることにより内部抵抗が増加してしまい、電池性能の低下が起こってしまう。
また、LiBOBはその分子構造から水と反応する。このため、電池内部の水分を分解して正負電極に皮膜が形成されるのを防ぐ働きがあり、高温領域での保存性に優れている。しかし、分子量が大きく溶媒に溶かした際に電解液の粘度を大きく増加させてしまうため、低温領域ではイオンの移動を妨げて負荷特性が劣ってしまう。さらに、水分と反応した後は以下の化学式4のように、硼酸、蓚酸を形成するため、イオンキャリアとしての働きを示さなくなり、電解液のイオン導電性が下がって低温領域での負荷特性が急激に劣化してしまう。
Figure 2007042567
したがって、この発明は上記問題点に鑑み、低温から高温まで広い温度範囲での電池特性に優れ、信頼性の高い有機電解質一次電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明では、電解質として以下の化学式5で示されるLiBF224を0.2mol/l以上1.52mol/l以下の範囲で有機溶媒に溶解させた電解液を用いる。このとき、有機溶媒としてはγ−ブチロラクトン、もしくはγ−ブチロラクトンを主体としてプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、スルホラン、3−メチルスルホラン、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネートの中から1種もしくは複数種を選択して混合したものを用いる。
Figure 2007042567
この発明によれば、高温領域においてLiBF224(以下、電解質1と適宜称する)が電池内に残存する水分と反応して、以下の化学式6のようにLiBF4および硼酸、蓚酸を形成する。これにより、水分による負極もしくは正極への皮膜形成を防ぐことができるため、保存特性を改善し、高温領域においても優れた電池特性を得ることができる。また、水分との反応後にLiBF4が形成されるため、イオン導電性が下がりにくく、高温保存後でも低温特性が下がりにくい。
Figure 2007042567
また、電解質1の分子量はLiBOBと比較して充分に小さく、低温領域においても電解液粘度の増大が小さいため、負荷特性を改善することができる。さらに、電解質1は残存する水分と反応した後にイオンキャリアであるLiBF4を形成するため、高温保存時のイオン導電性の低下が小さい。これにより、一旦高温保存した後に低温領域で使用しても電池特性が劣化しないため、幅広い温度領域で用いることができ、特に車載用機器など使用温度の変化が激しい機器でも安定して使用することができる。
さらに、この電解質は様々な構成の一次電池に適用することが可能であるが、電池素子をシート状とし、ラミネートフィルムにて外装した薄型の電池とすることにより、より電池特性を向上させることができる。
以下、この発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。この発明による電解質1は、コイン型電池の他、巻回体、シート状の電池等にも適用することができる。以下、ラミネートフィルムにて外装されたシート状電池について説明する。
図1および図2に、この発明を適用した電池の構成を示す。図1は電池の外観の一例であり、図2は電池の断面図の一例である。この電池10は外装がラミネートフィルム6からなり、正極1および負極2のそれぞれに接続した正極端子4aおよび負極端子4bがラミネートフィルム6の貼り合せ部から導出されて作製されている。
以下、この発明を適用した電池10の作製方法について説明する。
[正極電極]
正極1は、正極活物質を含有する正極活物質層1bが、正極集電体1aの片面上に形成されてなる。正極集電体1aとしては、例えばアルミニウム(Al)箔,ニッケル(Ni)箔あるいはステンレス(SUS)箔などの金属箔により構成されている。
正極活物質層1bは、例えば正極活物質と、導電剤と、結着剤とを含有して構成されている。これらを均一に混合して正極合剤とし、この正極合剤を溶剤中に分散させてスラリー状にする。このとき、増粘剤を用いて所定の粘度を有するように調整する。ついで、このスラリーを正極集電体1a上に均一に塗布し、正極合剤中の水分を除去するために真空乾燥機で乾燥させることにより正極1が作製される。ここで、正極合剤はダイコーティング法、転写印刷法、スクリーン印刷法等を用い塗布することができる。
正極合剤中の正極活物質、導電剤、結着剤および溶剤は、均一に分散していればよく、その混合比は問わない。正極活物質は3V系であればフッ化黒鉛、二酸化マンガン、1.5V系であれば第二硫化鉄を選択することが可能である。なお、各々の質量エネルギー密度はフッ化黒鉛で860mAh/g、二酸化マンガンが308mAh/g、第二硫化鉄で890mAh/gであり、対極として用いるリチウム金属は3860mAh/gである。
導電剤としては、例えばカーボンブラックあるいはグラファイトなどの炭素材料等が用いられる。また、結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン、スチレンブタジエンラバー(SBR)、ポリビニリデンフルオライド等が用いられる。また、溶剤としては、例えばエタノール等が用いられる。
正極集電体1a上に正極活物質層1bを形成して作製した正極1は、長さ方向の一端部にスポット溶接または超音波溶接等で正極端子4aを接続する。この正極端子4aは金属箔が望ましいが、電気化学的および化学的に安定であり、導通がとれるものであれば金属でなくとも問題はない。正極端子の材料としては、例えばアルミニウム等が挙げられる。
[負極電極]
負極2としては、金属リチウムまたは金属リチウム合金(以下、金属リチウムまたは金属リチウム合金を特に限定しない場合、リチウム箔と適宜称する)2bを用いる。負極2も正極1と同様に、長さ方向の一端部に超音波溶接や圧着等により負極端子4bを接続する。リチウム箔2bは負極2としてそのまま用いることもできるが、放電時に均一に消費されず、消費が進んだ場所からリチウム切れが生じて放電末期の電池特性の急激な低下につながる場合もある。
そこで、図3に示すように、リチウム箔の箔切れが生じても導通を確保するために、リチウム箔2bに負極集電体2aを挟み込んで圧着した構造としても良い。この時、負極集電体2aのリチウム箔2bを圧着する面の一部もしくは全面が、金型やエッチングで開口もしくはパターン状に開口されたものであるか、もしくはエキスパンドメタルであることが望ましい。これにより、リチウム箔2bと負極集電体2a間、および負極集電体2aの両面に配置されたリチウム箔2b同士の密着性が向上し、信頼性の高い負極2が得られる。さらに、負極集電体2aの軽量化を図ることもできる。
また、負極集電体を用いる場合、負極端子が負極集電体に超音波溶着等により固着された構造の他、負極端子と負極集電体とが一体に成型されたものを用いてもよい。
負極集電体2aおよび負極端子4bとして用いる材料は、例えばニッケル、チタン(Ti)および銅(Cu)よりなる群から選択される1種の材料またはこの1種の材料をベースとしたステンレス等の合金、鉄(Fe)またはSUSにニッケルメッキを施したもの、および鉄またはステンレスとニッケルとのクラッド材等が挙げられる。また、材料としては金属箔が望ましいが、電気化学的および化学的に安定であり、導通がとれるものであれば金属でなくとも問題はない。
[セパレータ]
セパレータ3は、その素材がガラス繊維、セラミック繊維、ポリフェニレンサルフィド、ポリフッ化ビニリデン、ポリ四フッ化エチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等からなる樹脂材料のいずれか1種もしくは複数種類から選択されるマイクロポーラスフィルムや不織布から選択される。中でも、低温特性を改善するという観点に着目した場合、正負極電極間の幅を狭めることができるマイクロポーラスフィルムが望ましい。
[電解液]
電解液の有機溶媒は、γ-ブチロラクトンを単独で用いるか、もしくはγ-ブチロラクトンを主体とした混合溶媒が用いられる。混合溶媒を用いる場合はγ-ブチロラクトン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、スルホラン、3−メチルスルホラン、ジメトキシエタン、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタンジエチルカーボネート、1,3−ジオキソラン等から任意の1種類もしくは複数種類を選択してγ-ブチロラクトンと混合する。
また、溶質としては電解質1を単独で用いるか、もしくは電解質1および他の電解質を混合して用いる。電解質1は単独で用いる場合であっても他の電解質と混合して用いる場合であっても有機溶媒に対して0.2mol/l以上1.52mol/l以下の範囲で溶解させていれば任意に選択が可能である。また、電解質1と混合して用いることのできる電解質としては、LiBF4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22、LiN(C25SO2)2等が挙げられる。また、このようにして作製した電解液をマトリクスポリマにてゲル状化したゲル状電解質を用いてもよい。
[電池素子の作製]
このような材料を用いて電池素子を作製する。図4に示すように、正極1は、正極集電体1aの片面に形成された正極活物質層1b同士が対向するように屈曲させ、その正極活物質層1bが対向する面の間にセパレータ3を介して負極集電体2aにリチウム箔2bを圧着した負極2を配置する。
正極1、負極2およびセパレータ3を積層し、屈曲させた後、図2に示すように正極端子4aが溶着された正極集電体端部が負極2を覆うようにしてもう一方の正極集電体端部と接触させ、テープ7で固定し、図5のような外観を有する電池素子8とする。
なお、電池素子8を組み立てる際には速やかな作業が必要である。これは、リチウムが有する活性が高く、非常に吸湿しやすいという性質のためである。このような性質から、リチウムはドライルームなど露点が低い環境で取り扱われる。しかし、そのような環境においても作業者などから発生する水分を吸湿し、水酸化リチウムなどの皮膜を形成するため電池の特性を悪化させてしまう。正極活物質面を内側に向けて電池素子を組み立てることにより、負極のリチウムが端面以外外部に露出することは無くなるため、セパレータを介した正極電極によって速やかに電極素子を組上げ、負極表面を覆うことは非常に重要である。
[電池の作製]
上述のようにして作製した電池素子8を、厚さ100μm程度のラミネートフィルム6からなる外装材で被覆して電池10を作製する。電池10の作製に用いるラミネートフィルム6の構成および材料の一例を以下に示す。
図6に、ラミネートフィルム6の構成の一例を示す。参照符号11で示される金属層は、樹脂フィルムからなる外装層(以下、外側樹脂層と適宜称する)12および樹脂フィルムからなる内装層(以下、内側樹脂層と適宜称する)13に挟まれた、防湿性、絶縁性を有する多層フィルムからなる。金属層11は、外装材の強度向上の他、水分、酸素、光の進入を防ぎ内容物を守る最も重要な役割を担っており、ステンレスあるいはニッケルメッキを施した鉄等を材料として適宜用いることができるが、軽さ、伸び性、価格、加工のしやすさからアルミニウムが最も好適である。
外側樹脂層12には外観の美しさや強靱さ、柔軟性などからナイロン(Ny)、またはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)が用いられ、これらから複数種類選択して用いることも可能である。
また、内側樹脂層13は、熱や超音波で溶け、互いに融着する部分であり、ポリエチレン(PE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(Ny)の他、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が使用可能であり、これらから複数種類選択して用いることも可能である。
金属層11と外側樹脂層13とは接着層14aを設けて貼り合せる。一方、金属層11と内側樹脂層13とは接着層14bを設ける方法の他、CPPまたはPEを熱して溶かし、金属層11に接着させる方法や、CPPフィルムまたはPEフィルムを熱ローラ等により貼り合わせる方法など、種々の方法が使用可能である。
ラミネートフィルムの最も一般的な構成は、外側樹脂層/金属箔/内側樹脂層=PET/Al/PEである。また、この組み合わせのみでなく、以下に示すような他の一般的なラミネートフィルムの構成を採用することができる。すなわち、外側樹脂層/金属膜/内側樹脂層=Ny/Al/CPP、PET/Al/CPP、PET/Al/PET/CPP、PET/Ny/Al/CPP、PET/Ny/Al/Ny/CPP、PET/Ny/Al/Ny/PE、Ny/PE/Al/LLDPE、PET/PE/Al/PET/LDPE、またはPET/Ny/Al/LDPE/CPPとすることができる。なおここで上述のように、金属箔としてはAl以外の金属を採用することができることはもちろんである。
図7に示すように、上述のような構成のラミネートフィルム6に電池素子8を挟み、電解液を注液するための一辺を残して熱溶着する。次いで電池内部に電解液を注液し、電池内部の空気を可能な限り除去するために減圧下で残りの一辺を熱溶着し、図1に示すような外観の電池10を作製した。この方法を用いて電池10を作製する場合、コイン型電池のように樹脂製の成型体を圧縮させ、その弾性を利用して金属ケースと密着を取り封口している方法とは異なり、ラミネート封口部の樹脂を熱により溶融させて分子レベルで接着してしまうため、応力緩和などによって漏液が発生することがない。
なお、電池素子としては上述のような屈曲した形状のもののみでなく、積層した電極を巻回した形状のものも用いることができる。
今回は電池の内部容積を有効に利用するためにラミネートフィルム6が予め凹部9をもつように成型し、電極素子8がこの凹部9に収容されるようにしたが、今回用いたような構成の電池素子は薄く、熱溶着は減圧下で行われるため、ラミネートフィルムをそのまま用いて周辺を溶着することも可能である。
また、この電解液は、硬質ラミネートフィルムを外装材として用いる電池構造の場合にも用いることができる。このような構造の電池を用いる場合、例えば上述の実施形態で用いた電解質1を含有する電解液、またはこの電解液をマトリクスポリマにてゲル化したゲル状電解質を用いる。
例えば図8Aに示すように、正極集電体21a上に正極活物質層21bを形成し、正極端子25aを溶着した正極21と、負極集電体21a上に負極活物質層22bを形成し、負極端子25bを溶着した負極22のそれぞれの両面にゲル状電解質24を塗布し、正極21、と負極22とをセパレータ23bを介して積層して巻回した電池素子20を用いる。なお、図8Bは電池素子20の巻回端部の断面図を示している。
次いで、図9Aおよび図9Bに示すように、電池素子20を凹部32を設けた硬質ラミネートフィルム31aおよび軟質ラミネートフィルム31bにて外装し、電池素子周辺部を熱溶着した後、図10のような断面楕円形状に成型して電池セル30を作製する。このとき、これにより、硬質ラミネートフィルム31aが最外装となって電池素子20を保護する構成とすることができる。ここで、図9Aは、電池素子20を外装した時の上面図であり、図9Bは電池素子20を外装した時の断面図である。
硬質ラミネートフィルム31aおよび軟質ラミネートフィルム31bは、前述の実施形態で用いたラミネートフィルムと同様の構成のものを用いることができる。硬質ラミネートフィルムの金属層としてアルミニウムを用いる場合には、焼きなまし処理を施さないアルミニウム(JIS A3003P−H18)または(JIS A3004P−H18)等を用いる。また、金属層には上述のアルミニウムの他、銅、鉄、ニッケル、ステンレスまたはチタン等が使用できる。また、軟質ラミネートフィルムの金属層としてアルミニウムを用いる場合には、焼きなまし処理を施したアルミニウム(JIS A8021P−O)または(JIS A8079P−O)等を用いる。
次いで、電池セル30から導出された正極端子25aおよび負極端子25bに保護回路を接続し、この保護回路をあらかじめ樹脂成型されたトップカバーに挿入する。次いで、図11に示すように、回路基板を挿入したトップカバー41と、あらかじめ樹脂成型したボトムカバー42を電池セル30のトップ部、ボトム部にそれぞれ嵌合し、嵌合部を超音波溶着等により接合して電池パック40を作製する。
なお、このような構成の電池パックにおいても前述の実施形態で用いた電池素子8のような屈曲した形状の電池素子を用いることができる。
上述の二つの実施形態のように、電解質としてLiBF224を含有する電解液を用いて作製した電池は、低温から高温まで幅広い温度領域で安定して使用することが可能である。
以下、実施例に基づいてこの発明をさらに具体的に説明する。
[電池の作製]
正極活物質としてフッ化黒鉛80.8質量%、導電剤としてアセチレンブラック15.1質量%を均一に混合しエタノールに分散させてスラリーとした後に、結着剤としてアセチレンブラックを4.1質量%の割合でする。このとき、増粘剤として水に溶解させたカルボキシメチルセルロースを混合し、所定の粘度(200Pas)に調整して正極合剤とした。
正極集電体として厚さ20μmのアルミニウム箔を用い、この上に上述の正極合剤をスクリーン印刷にて塗布し、活物質層を形成した。さらに、アルミニウムからなる正極端子を超音波溶着にて正極集電体に固着し、正極とした。
負極としては金属リチウムを用い、この金属リチウムにニッケルからなる負極端子を超音波溶着にて固着し、負極とした。
次いで、この正極電極を真空雰囲気下で乾燥させた後W字状に屈曲し、セパレータとしてマイクロポーラスフィルムを配置した後、金属リチウムを配置し、電池素子とした。
上述のようにして作製した電池素子は、外側樹脂層をPET、金属層をAl、内側樹脂層をPEとしたアルミラミネートフィルムに挟み込み、一辺を残して熱溶着した。次いで、ラミネートフィルム開口部から電解液を注液し、真空脱気した雰囲気下で開口部を封止することにより、電池を作製した。作製した各電池に用いる電解液は以下のとおりとする。
<実施例1>
有機溶媒としてγ-ブチロラクトンを用い、電解質1を1.0mol/l溶解させて電解液を作製した。
<実施例2>
有機溶媒としてγ-ブチロラクトンとプロピレンカーボネートをγ-ブチロラクトン:プロピレンカーボネート=9:1の質量比で混合した溶媒に、電解質1を0.9mol/l溶解させて電解液を作製した。
<実施例3>
有機溶媒としてγ-ブチロラクトンとジエチルカーボネートをγ-ブチロラクトン:ジエチルカーボネート=9:1の質量比で混合した溶媒に、電解質1を0.9mol/l溶解させて電解液を作製した。
<実施例4>
有機溶媒としてγ-ブチロラクトンを用い、電解質1を0.2mol/l溶解させて電解液を作製した。
<実施例5>
有機溶媒としてγ-ブチロラクトンを用い、電解質1を0.5mol/l溶解させて電解液を作製した。
<実施例6>
有機溶媒としてγ-ブチロラクトンを用い、電解質1を0.8mol/l溶解させて電解液を作製した。
<実施例7>
有機溶媒としてγ-ブチロラクトンを用い、電解質1を1.5mol/l溶解させて電解液を作製した。
<比較例1>
有機溶媒としてγ-ブチロラクトンを用い、リチウムビスオキサレートボレートを1.0mol/l溶解させて電解液を作製した。
<比較例2>
有機溶媒としてγ-ブチロラクトンを用い、リチウムテトラフルオロボレートを1.0mol/l溶解させて電解液を作製した。
<比較例3>
有機溶媒としてγ-ブチロラクトンを用い、電解質1を1.75mol/l溶解させて電解液を作製した。
<比較例4>
有機溶媒としてγ-ブチロラクトンを用い、電解質1を2.0mol/l溶解させて電解液を作製した。
<閉回路特性の測定>
上述の各電池を用いて、以下の条件下での閉回路電圧を測定する。
測定(1)
実施例1、実施例2、実施例3、ならびに比較例1、比較例2の各電池を、100℃の雰囲気下で0時間、20時間、87時間、130時間、175時間、240時間保存した後に23℃に冷却し、100Ωの抵抗をつけて0.1秒後の閉回路電圧(Closed Circuit Voltage、以下、CCVと適宜称する)を測定した。
以下の表1に、測定(1)により得られたCCVの結果を示す。
Figure 2007042567
また、図12に、測定(1)により得られたCCVの結果を示す。図12中で示されるグラフ51は実施例1の電池を用いた場合の測定結果であり、グラフ52は実施例2の電池を、グラフ53は実施例3の電池を、グラフ54は比較例1の電池を、グラフ55は比較例2の電池用いた場合の測定結果である。
この結果より、電解液材料に電解質1を用いた電池の場合、高温環境下で長時間保存しても使用時の電圧低下が少なく、高温保存性に優れていることが分かる。
測定(2)
実施例1、実施例2、実施例3、ならびに比較例1、比較例2の各電池を100℃の雰囲気下で240時間保存した後、それぞれ20℃、0℃、−20℃、−40℃の環境下に置き、電流10mAの放電を行って0.1秒後のCCVを測定した。
以下の表2に、測定(2)により得られたCCVの結果を示す。
Figure 2007042567
この結果から分かるとおり、実施例1、実施例2、実施例3の電池は比較例1および比較例2の電池と比較して、特に0℃以下の低温領域で電池特性が優れていることがわかる。
測定(3)
実施例1、実施例4、実施例5、実施例6、実施例7ならびに比較例1、比較例2の各電池を−40℃の雰囲気下に置き、電流10mAの放電を行って0.1秒後のCCVを測定した。
図13に、測定(3)により得られたCCVの結果を示す。なお、図13の点線で示されるグラフ61は、電解質1を用いた場合のグラフである。また、比較を容易にするため、比較例1のリチウムビスオキサレートボレートを1.0mol/l溶解させた場合のCCVの結果を参照符号62の実線で示し、比較例2のリチウムテトラフルオロボレートを1.0mol/l溶解させた場合のCCVを参照符号63の実線で示す。
この結果から分かるとおり、電解質1の濃度を0.2mol/l以上、1.52mol/l以下とすることにより、−40℃という低温においてLiBF4およびLiBOBよりも優れた負荷特性が得られる。
測定(1)、(2)、(3)の結果を総合して判断すると、この発明を適用した電池は0℃以下の低温から100℃程度の高温まで幅広い範囲で用いることが可能であり、また急激な温度変化があった場合でも電池特性の低下が比較的少ないため、車載用電源のように使用環境が変化する用途においても安定して用いることができる。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、硬質ラミネートフィルムを最外装に用いる構造の電池パックにおいて、トップカバーおよびボトムカバーは予め樹脂成型したものでなく、硬質ラミネートフィルムおよび軟質ラミネートフィルムで外装された電池素子を金型等に入れ、樹脂(ホットメルト)を注入してカバーを形成する構成でも良い。この場合、回路基板周辺部分が熱により損傷を受けないように構成する必要がある。
また、この発明を適用可能な電池は上述の実施形態で示されたもののみでなく、金属缶で外装された電池や、コイン型電池等にも適用することができる。
この発明を適用した電池の外観の一例を示す模式図である。 この発明を適用した電池の構成の一例を示す断面図である。 この発明を適用した電池の負極の構成の一例を示す模式図である。 この発明を適用した電池の構成の一例を示す断面図である。 この発明を適用した電池素子を示す模式図である。 この発明を適用した電池に用いるラミネートフィルムの構成を示す断面図である。 ラミネートフィルムで電池素子を外装する様子を示す模式図である。 この発明を適用した電池の構成の一例を示す断面図である。 ラミネートフィルムで電池素子を外装する様子を示す模式図である。 ラミネートフィルムで電池素子を外装したときの構成を示す断面図である。 この発明を適用した電池の構成の一例を示す模式図である。 測定(1)において得られた測定結果を示すグラフである。 測定(3)において得られた測定結果を示すグラフである。
符号の説明
1,21・・・正極
1a,21a・・・正極集電体
1b,21b・・・正極活物質層
2,22・・・負極
2a,22a・・・負極集電体
2b,22b・・・負極活物質層
3,23a,23b・・・セパレータ
4a,25a・・・正極端子
4b,25b・・・負極端子
5a,5b,26a,26b・・・シーラント
6・・・ラミネートフィルム
7・・・テープ
8・・・電池素子
9,32・・・凹部
10・・・電池
11・・・金属層
12・・・外側樹脂層
13・・・内側樹脂層
14a,14b・・・接着層
20・・・電池素子
24・・・ゲル状電解質
30・・・電池セル
31a・・・硬質ラミネートフィルム
31b・・・軟質ラミネートフィルム
33・・・粘着シート
40・・・電池パック
41・・・トップカバー
42・・・ボトムカバー

Claims (7)

  1. 正極および負極をセパレータを介して積層した積層体を用いて作製した電池素子を有し、有機溶媒に電解質を溶解してなる電解液を内部に保持してなる有機電解質一次電池において、
    上記有機溶媒は、γ−ブチロラクトン、もしくはγ−ブチロラクトンを主体としてプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、スルホラン、3−メチルスルホラン、ジメトキシエタン、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタンジエチルカーボネート、1,3−ジオキソランからなる群より選択された1種もしくは複数種を混合したものであり、
    上記電解質は、以下の化学式で示されるLiBF224であり、
    上記電解質が、上記有機溶媒中に0.2mol/l以上1.52mol/l以下の範囲で含有されたことを特徴とする有機電解質一次電池。
    Figure 2007042567
  2. 上記電解液をマトリクスポリマにてゲル化したゲル状電解質を用いたことを特徴とする請求項1に記載の有機電解質一次電池。
  3. 上記積層体を屈曲または巻回して作製した上記電池素子が、ラミネートフィルムで外装されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機電解質一次電池。
  4. 上記電池素子が、シート状であることを特徴とする請求項3に記載の有機電解質一次電池。
  5. 上記電池素子が、コイン型金属ケースに収容されたコイン型電池であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機電解質一次電池。
  6. 上記積層体を巻回して作製した上記電池素子が、円筒型または角型の金属缶に収容された円筒型電池または角型電池であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機電解質一次電池。
  7. 上記正極は正極活物質としてフッ化黒鉛、二酸化マンガン、硫化鉄を用い、
    上記負極は負極活物質としてリチウム金属またはリチウム金属合金を用いたことを特徴とする請求項1ないし請求項6に記載の有機電解質一次電池。
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