JP2007042429A - 放電ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線5を施した複数のフェライトコア4…の前方に、内部に電極を設けていない蛍光放電パネル3を配置することにより、液晶ディスプレイのバックライト等の面光源として用いることができる放電ランプを提供する。
【解決手段】上平面が共通の同一平面に接する強磁性体からなるフェライトコア4が前後左右方向に複数配置され、交流電源に接続された巻線5がこれらのフェライトコア4の側面に巻回されると共に、これらのフェライトコア4の上方に、内部に低圧の放電ガスを封入して封口した蛍光放電パネル3が配置された構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、放電管の内部に電極を形成しない放電ランプに関するものである。
液晶ディスプレイのバックライトとして用いられる冷陰極管の蛍光管は、照明用の蛍光ランプの場合と同様に、管内に電極が配置されている。この蛍光管は、内壁面に蛍光体が塗布された細長い直管円筒状のガラス管の内部に低圧の例えばアルゴンガスと水銀蒸気からなる放電ガスを封入して両端を封口したものである。また、電極は、このガラス管の内部の両端部にそれぞれ配置され、これらの両端の封口の際にリード材だけが封止されて外部に引き出されるようになっている。
上記冷陰極管を液晶ディスプレイのバックライトとして用いる場合には、液晶パネルの背面に配置されたランプケース内に、この液晶パネルと平行になるように、多数本の蛍光管をできるだけ密に一定の間隔で並べて配置する。また、このままでは、蛍光管が配置された部分の前方と蛍光管の間の前方では、バックライトとしての輝度にムラが生じるので、ランプケースにおける蛍光管の背後側には光反射面が形成されると共に、蛍光管の前方の液晶パネルとの間には光拡散板が取り付けられて、輝度ムラを抑制するようにしている。また、この蛍光管と液晶パネルの間には、視野角を調整するためのプリズムシートが配置されることも多い。
ここで、上記冷陰極管の発光原理を図1に基づいて説明する。蛍光管1の内部の両端部に配置された電極1a,1bに高電圧を印加すると、電場Eが発生し管内に存在する電子eが加速されて、矢印(1)に示すように水銀原子Hgに衝突する。すると、この水銀原子Hgは、衝突した電子eの運動エネルギーを吸収して、矢印(2)に示すように最外殻電子eを放出するので、矢印(3)に示すようにイオン化して水銀イオンHgとなる。しかも、電子eは、水銀原子Hgとの衝突のたびに新たな電子eを発生させるので、電子なだれによって数が急激に増大する。また、このようにして励起状態となった水銀イオンHgは、矢印(4)に示すように一定の時定数に従って電子eと再結合することにより基底状態である水銀原子Hgに戻ると共に、矢印(5)に示すように、このときのエネルギーを波長245nmの紫外線として放出する。そして、この水銀原子Hgが発した紫外線が蛍光管1の内壁面に形成された蛍光体層1cによって可視光に変換されて、矢印(6)に示すように外部に放射されることになる。
しかしながら、上記のように、蛍光管1の内部に電極1a,1bが存在すると、放電プラズマ中でイオン化した水銀イオンHgやアルゴンイオンが矢印(7)に示すように負極となる電極1a,1bに衝突するので(図1では電極1bに衝突した例を示す)、これらの電極1a,1bの金属材料がスパッタされて金属Mが放出される。そして、この金属Mが水銀原子Hgと結合しアマルガムを生成するために、点灯時間の経過に伴ってこれら電極1a,1bの金属材料と水銀原子Hgが徐々に消耗されることになる。特に冷陰極管では、点灯開始時に1000V以上の高電圧を印加する必要があるので、電極1a,1bでのスパッタ効果が激しくなり、水銀原子Hg等の消耗も非常に顕著となる。従って、内部に電極1a,1bを設けた蛍光管1では、電極1a,1bでのスパッタ効果による水銀原子Hg等の消耗がランプ寿命を制限する主な要因となっていた。
そこで、従来から、蛍光管の内部に電極を形成しない蛍光ランプ(「無電極蛍光ランプ」や「無電極放電ランプ」と称されることがある)の提案が種々なされている。この蛍光ランプは、外部から蛍光管の内部に電場を発生させて、この管内の電子を加速させるようにしたものであり、この加速された電子が水銀原子に衝突することにより発光が行われる。そして、この蛍光管の内部に電場を発生させる方式としては、コイルが発生する磁束を利用した誘導結合型のものが、高い発光効率を得られるために有望視されている。
しかしながら、従来の誘導結合型の蛍光ランプは、蛍光管が4本の筒状のガラス管を繋ぎ合わせて管内を方形のループ状に形成したもの(例えば、特許文献1参照。)や、蛍光管が電球型のものしかなかった。このため、液晶ディスプレイのバックライトに用いようとすると、液晶パネルの背後の広く薄い空間に多数の蛍光管を密に配置することは困難となる。
従って、従来の管内に電極を形成しない蛍光ランプは、液晶ディスプレイのバックライトや壁面照明等のように、厚さが薄く、かつ、広い面からムラなく光を発する面光源として用いることができないという問題があった。
特開平11−191398号公報
本発明は、巻線を施した複数のコアの前方にパネル状等の放電体を配置することにより、液晶ディスプレイのバックライト等の面光源として用いることができる放電ランプを提供しようとするものである。
請求項1の放電ランプは、上平面が共通の同一平面に接する強磁性体からなるコアが前後左右方向に複数配置され、交流電源に接続された巻線がこれらのコアの側面に巻回されると共に、これらのコアの上方に、内部に低圧の放電ガスを封入して封口した放電体が1又は2以上配置されたことを特徴とする。
請求項2の放電ランプは、上平面が共通の同一平面に接する強磁性体からなるコアであり、前後方向に長尺なものが、左右方向に複数配置され、交流電源に接続された巻線がこれらのコア間に、各コアの左右で前後逆方向の電流が流れるように配線されると共に、これらのコアの上方に、内部に低圧の放電ガスを封入して封口した放電体が1又は2以上配置されたことを特徴とする。
請求項3の放電ランプは、前記放電体が、2枚のガラス基板を上下方向に隙間を開けて配置すると共に、これらのガラス基板の間に低圧の放電ガスを封入して周縁部を封止した放電パネルであることを特徴とする。
請求項4の放電ランプは、前記放電体が、管状の内部に低圧の放電ガスを封入して両端を封口した放電管であり、この放電管が前記コアの上方に前後方向乃至左右方向に複数本並べて配置されたことを特徴とする。
請求項5の放電ランプは、前記コアの全部又は2以上の一部のコアの下端部が共通の強磁性体からなるコアブロックに磁気的に接続されたことを特徴とする。
なお、本願における上下及び前後左右の方向は、三次元において互いに直交する方向を示すための便宜上のものにすぎない。例えば放電ランプを天井に設置して照明用として用いる場合には、実際にはコアの下方に放電体が配置されることになり、上下方向が逆になる。また、例えば液晶パネルの表示面を垂直に配置した液晶ディスプレイのバックライトとして放電ランプを用いる場合には、実際にはコアの前後方向乃至左右方向の手前側に放電体が配置され、そのさらに手前側に液晶パネルが配置されることになる。
請求項1の発明によれば、交流電源からの電流が巻線に流れることにより、複数のコアの上面から放電体の内部にそれぞれ交番磁束が発せられる。すると、放電体の内部に電場が誘導されるので、この電場によって加速された電子の衝突により放電ガス中の金属原子が励起されて発光することができる。しかも、放電体は、コアの真上だけでなく、その周囲の磁束が広がる部分も発光するので、これらのコアが前後左右方向に十分密に複数配置されていれば、全体が輝度ムラを生じることなくほぼ均一に面発光することになる。また、前後左右方向に隣接する各コアの巻線に流れる電流が互いに逆方向に流れるようになっていれば、磁束は、これら隣接するコア間の上方の放電体内を通ることになるので、隣接するコア間の間隔が多少離れていても、コアの真上とその周辺での発光輝度のムラを減少させることができる。さらに、放電体の内部には電極が存在しないために、この放電体の寿命を延長することができる。
請求項2の発明によれば、交流電源からの電流が巻線に流れることにより、長尺な複数のコアの上面からそれぞれ放電体の内部に交番磁束が発せられる。すると、放電体の内部に電場が誘導されるので、この電場によって加速された電子の衝突により放電ガス中の金属原子が励起されて発光することができる。しかも、各コアの左右に配置された巻線は電流が逆方向に流れるので、磁束はこれら隣接するコア間の上方の放電体内を通るようになる。従って、この放電体は、隣接するコア間の間隔が多少離れていても、これらのコアの真上だけでなく、これらのコア間の上方でも十分に発光することになり、全体が輝度ムラを生じることなくほぼ均一に面発光することになる。また、放電体の内部には電極が存在しないために、この放電体の寿命を延長することができる。
請求項3の発明によれば、複数のコアの上方に配置する平型の放電パネルを2枚のガラス基板を利用して容易に作製することができるようになる。
請求項4の発明によれば、直管型の放電管を用いることができるので、放電体を安価に製造することができるようになる。
請求項5の発明によれば、複数のコアの下端部が共通の強磁性体に磁気的に接続されるので、発光に寄与する放電体の内部以外では、磁束は磁気抵抗の小さい強磁性体の内部を通ることになり、漏れ磁束による発光効率の低下を防止することができるようになる。
以下、本発明の最良の実施形態について図2〜図6を参照して説明する。
本実施形態は、液晶ディスプレイのバックライトとして用いられる蛍光ランプについて説明する。この蛍光ランプは、図2に示すように、蛍光放電パネル3と、この蛍光放電パネル3の下方に配置された多数のフェライトコア4…とからなる。また、図示は省略しているが、蛍光放電パネル3の上方には、液晶ディスプレイの液晶パネルが配置され、この蛍光放電パネル3の発する光が液晶パネルを背後からバックライトとして照射されるようになっている。なお、これら蛍光放電パネル3と液晶パネルとの間には、従来からのバックライトと同様に、必要に応じて視野角を調整するためのプリズムシートやその他の光学的効果を得るためのシートを配置することもできる。
上記蛍光放電パネル3は、液晶パネルの表示面とほぼ同じ大きさの方形の2枚のガラス基板3a,3bを上下方向に隙間を開けて配置して、これらのガラス基板3a,3bの間に低圧のアルゴンガスと水銀蒸気からなる放電ガスを封入したものである。従って、この蛍光放電パネル3の内部には電極は設けられていない。2枚のガラス基板3a,3bは、図示は省略しているが、これらの間の隙間を囲むように周縁部に溶着されたガラスリブやガラスビーズ等によって内部が封止されている。また、上側のガラス基板3aの下面となる内壁面には、蛍光体層3cが形成されている。
なお、本発明の放電ランプに用いる放電ガスとしては、希ガスと金属蒸気との混合ガスであればよく、本実施形態のようなアルゴンガスと水銀蒸気に限らず、他の組み合わせを用いることもできる。また、本実施形態のようにバックライトとして用いる蛍光放電パネル3の蛍光体層3cは、紫外線を可視光領域内の広範囲な波長領域の光に変換するものを用いることが好ましいが、他の用途に用いる場合には、可視光領域内に限らない特定の波長領域の光に変換するものであってもよい。
また、蛍光放電パネル3の2枚のガラス基板3a,3bは、周縁部をガラスリブ等で封止する代わりに、ガラスとは異なる例えばエポキシ樹脂等で接着封止することもできる。さらに、加工が可能であれば、ガラスを一体的に加工して、継ぎ目のない方形容器状の蛍光放電パネル3を作製してもよい。さらに、この蛍光放電パネル3は、ガラスに限らず、石英ガラス等を用いて作製することもできる。
上記各フェライトコア4は、強磁性体であるフェライトを円柱状に形成したものである。また、巻線5は、このフェライトコア4の周側面に同一方向に複数回巻回されている。そして、これらのフェライトコア4…は、円柱状の軸方向が上下方向を向き、上端面が同一平面に接するような高さ位置で、前後左右方向に等間隔にマトリクス状に多数配置されている。しかも、これら多数のフェライトコア4…は、同じフェライト製の方形厚板状のコアブロック6の上に載置され、例えば磁気ペースト等を介して接着したり、十分に密着させた状態で固定することにより磁気的に接続されている。
また、これら多数のフェライトコア4…の巻線5は、前後及び左右に隣接するフェライトコア4と電流の流れる方向が逆になるように接続されている。即ち、図2では、同じ巻き方をした各フェライトコア4の巻線5の一方の端子が左側に隣接するフェライトコア4の巻線5の一方の端子に接続されると共に、他方の端子が右側に隣接するフェライトコア4の巻線5の他方の端子に接続されることにより直列に接続され、これによって隣接するフェライトコア4の巻線5に流れる電流が逆方向になるようにしている。なお、これら多数のフェライトコア4…の巻線5は、全てを直列に接続したり並列に接続することができ、直並列を組み合わせて接続してもよい。そして、これらのフェライトコア4…の巻線5には、図示しない交流電源が接続される。なお、交流電源は、単一のものに全てのフェライトコア4…の巻線5を接続してもよいし、複数の各交流電源を1以上の一部のフェライトコア4の巻線5にそれぞれ接続するようにしてもよい。上記蛍光放電パネル3は、これら多数のフェライトコア4…の同一平面に接する上端面上にできるだけ間隔を開けることなく配置される。
上記構成の蛍光ランプは、多数のフェライトコア4…の巻線5に交流電源からの例えば数十kHz〜200kHz程度の交流の電流Iを流すと、各フェライトコア4内には、上下方向の交番磁束Φが発生する。しかも、前後左右に隣接するフェライトコア4内には、常に上下逆方向の磁束Φが生じるので、あるフェライトコア4内で発生した磁束Φがこのフェライトコア4の上端面からさらに上方に漏れ出すと、この磁束Φが蛍光放電パネル3の内部を通って、前後左右に隣接する他のフェライトコア4の上端面に入り込むことになる。すると、蛍光放電パネル3の内部では、この磁束Φに誘導された電場Eが磁束Φに直交する方向に発生するので、この電場Eによって電子が加速され、この電子が放電ガスの水銀原子やアルゴン原子に衝突することにより電子なだれが起こり放電が開始される。しかも、この蛍光放電パネル3の内部の電子は、フェライトコア4…の磁束Φに誘導された電場Eによって加速され続けるので、この電子が放電ガス中の水銀原子に衝突し励起することにより、蛍光放電パネル3の内部全体が発光を維持することができるようになる。なお、交流電源は、少なくとも放電の開始時には、各フェライトコア4の巻線5に正負のピーク・ツー・ピークで2000V程度の高電圧を印加することが好ましい。
しかも、上記蛍光放電パネル3の内部には電極が存在しないために、この電極に水銀イオンやアルゴンイオンが衝突してスパッタされるようなことがなくなり、水銀等の消耗もなくなるので、蛍光ランプの大幅な長寿命化を図ることができるようになる。そして、蛍光ランプが長寿命化されると、蛍光放電パネル3の交換作業回数も減少するので、メンテナンス性の向上を図ることもできる。
また、蛍光放電パネル3は、2枚のガラス基板3a,3bの間の周縁部を封止したものなので、方形平型の蛍光放電パネル3の製造が容易となる。さらに、各フェライトコア4内で発生した磁束Φは、上方には蛍光放電パネル3の内部に漏れ出すことになるが、下方には、コアブロック6内を通ることになるので、蛍光放電パネル3の内部で発光に寄与する以外の磁束Φが磁気抵抗の大きい外部に漏れ出して発光効率が低下するのを防止することもできる。
さらに、上記蛍光ランプは、蛍光放電パネル3と巻線5を含むフェライトコア4…やコアブロック6とを分解して仕分けることが容易となり、分離された蛍光放電パネル3には金属部品が使われていないので、リサイクルの処理効率も向上させることができるようになる。特に、法令によって規制されることの多い水銀が放電ガスとして封入された蛍光放電パネル3をフェライトコア4…等と分離して処理できるので、廃棄処理の安全性と処理効率の向上を図ることもできる。
なお、上記実施形態では、各フェライトコア4が円柱状である場合を示したが、上端面が平坦であり側面に巻線5を巻回できるものであれば、形状は限定されず、例えば多角柱形状等であってもよい。また、これらのフェライトコア4…は、前後左右方向に好ましくは等間隔に配置されていればよいので、必ずしもマトリクス状に配置する必要はない。さらに、フェライトコア4やコアブロック6は、フェライト以外の強磁性体を用いることもできる。さらに、磁束Φの下方への漏れによる発光効率の低下が問題にならない程度であれば、コアブロック6を用いないようにしたり、このコアブロック6に代えて比較的透磁率の高い金属板等を用いることもできる。
また、上記実施形態では、隣接するフェライトコア4内の磁束Φが逆方向となるように巻線5を接続する場合を示したが、この磁束Φの方向は、例えば近傍に配置された複数のフェライトコア4…の組と、これに隣接する別の組のフェライトコア4…との間で逆方向となるようにしてもよく、全てのフェライトコア4…内の磁束Φの方向が一致するようになっていてもよい。ただし、上記実施形態のように隣接するフェライトコア4内の磁束Φが逆方向となっている場合には、磁束Φの漏れを最小とすることができ、発光効率を最も高めることができる。
また、上記実施形態では、多数のフェライトコア4…の上に1枚の蛍光放電パネル3を配置する場合を示したが、複数枚の蛍光放電パネル3を前後左右に並べて配置することもできる。例えば発光面のサイズの異なる蛍光ランプを作製する場合、コアブロック6の大きさとフェライトコア4…の配置個数を変更することは比較的容易であるが、サイズの異なる蛍光放電パネル3を複数種類作製することは必ずしも容易ではないので、サイズの小さい蛍光放電パネル3を複数個並べて配置するようにすれば、発光面のサイズの異なる蛍光ランプを作製する際にも、蛍光放電パネル3の配置個数を変更するだけで容易に対応できるようになる。
また、上記実施形態では、各フェライトコア4ごとに巻線5が複数回ずつ巻回される場合を示したが、複数のフェライトコア4に1本の巻線5が巻回されるようにすることもできる。例えば図3に示すように、前後方向に長尺な方形のフェライトコア4を左右方向に複数並べて配置し、これらのフェライトコア4…の間に巻線5を配線するようにしてもよい。巻線5は、複数のフェライトコア4…の間を順にジグザグに辿って一筆書きのように敷設することにより1回の巻回を行い、再び最初のフェライトコア4,4の間に戻って同様に敷設することにより2回以上の巻回を行うことができる。なお、図3では、図面を分かりやすくするために比較的短い5本のフェライトコア4に巻線5を2回巻回する場合を示したが、さらに長尺な多数のフェライトコア4に巻線5をさらに多数回巻回する方が実用的である。
上記図3の各フェライトコア4の上面も同一平面に接する平面となっていて、この上に図2に示した蛍光放電パネル3(図3では図示を省略)が配置される。そして、この巻線5に図示しない交流電源からの電流Iを流すと、各フェライトコア4内には上下方向の交番磁束Φが発生する。しかも、左右に隣接するフェライトコア4内には、常に上下逆方向の磁束Φが生じるので、図2に示した蛍光ランプの場合と同様に、この磁束Φが蛍光放電パネル3の内部を通り、誘導された電場によって電子が加速されて放電が開始されると共に発光が維持されるようになる。
ところで、図3のフェライトコア4…も、漏れ磁束Φを少なくするために、一点鎖線で区切った下方にコアブロック6を配置し、このコアブロック6と一体的に形成されている。このようなフェライトコア4…とコアブロック6は、フェライトの十分に厚い板材にダイシングマシン等で上方から前後方向の溝を複数本形成したり、ホットプレス法や粉末焼成法によりこのような櫛歯型に成形することにより、一体的に形成することができる。そして、このような一体化は、ダイシングマシン等による加工が容易ではない点を除けば、図2に示したフェライトコア4…とコアブロック6の場合も同様である。ただし、この図3のフェライトコア4…の場合も、コアブロック6とは別に作製して、後に磁気的に接続することができる。
また、図3に示した蛍光ランプでは、1本の巻線5を複数のフェライトコア4…に巻回する場合を示したが、2本以上の巻線5を一束として扱い、これを巻回するようにしてもよく、図2に示したフェライトコア4の場合も同様である。さらに、図3に示した巻線5は、各フェライトコア4の左右で前後逆方向の電流Iが流れるように配置されていればよいので、必ずしも巻回を行う必要はない。つまり、例えば逆相出力が可能な交流電源を用いて、正相出力に接続された1本以上の巻線5と逆相出力に接続された1本以上の巻線5をフェライトコア4…間に交互に配置するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、方形平型の蛍光放電パネル3を用いる場合を示したが、図4に示すように、左右に長尺な直管型の蛍光放電管7をフェライトコア4…上に前後に複数本並べて配置することもできる。この蛍光放電管7は、従来からの蛍光管と同様に、内面に蛍光体層を形成したガラス管の内部に低圧の放電ガスを封入して両端を封口した放電管であり、蛍光放電パネル3と同様に、内部には電極は形成されていない。このような蛍光放電管7は、従来からの蛍光管と同様の技術によって作製可能であるため、蛍光ランプを安価に作製することができるようになる上に、蛍光ランプの大幅な長寿命化を図ることができる。また、この蛍光放電管7は、円筒管に限らず、これを上下に押し潰したような楕円扁平管を用いることもでき、管の断面形状は限定されない。さらに、図4では、図3に示した長尺なフェライトコア4を用いた場合を示したが、図2に示した円柱状等のフェライトコア4を用いることもできる。
ただし、図4に示したように、複数本の蛍光放電管7…を並べて配置した蛍光ランプ9の場合には、図5に示すように、これらの蛍光放電管7…の上方の図示しない液晶パネルとの間に光拡散板8を配置して、各蛍光放電管7の真上とその間での輝度ムラをなくす必要が生じる(図5では、光拡散板8の一部を省略して背後の蛍光放電管7が見えるように示している)。しかしながら、実際の光拡散板8では、図5に示すように、背後に蛍光放電管7が配置された部分Aと蛍光放電管7が配置されていない部分Bとでは、ある程度輝度にムラが生じるのを完全に防ぐことはできない。このため、各蛍光放電管7は、従来の蛍光管によるバックライトと同様に、できるだけ管径の細いものを用い、本数も増やして配置間隔を狭くすることが望ましい。これに対して、図2に示したような蛍光放電パネル3は、面発光が可能であるため、輝度ムラをほとんどなくすことができる。もっとも、このような蛍光放電パネル3を用いる場合であっても、必要に応じて、液晶パネルとの間に光拡散板8を配置することは可能である。
また、上記実施形態では、液晶パネルの下方に1個の蛍光ランプ9を配置する場合を示したが、図6に示すように、前後左右の面積が比較的小さいユニット化された蛍光ランプ9…を複数個(図6では4個)前後左右に並べて配置して用いることもできる。この場合には、液晶パネルのサイズが異なる場合にも、蛍光ランプ9のユニット枚数を変更するだけで対応可能となるので、蛍光ランプ9の汎用性を高めることができるようになる。
また、上記実施形態では、液晶ディスプレイのバックライトとして用いられる蛍光ランプについて示したが、照明用等の他の用途の蛍光ランプにも同様に実施可能である。さらに、上記実施形態では、内面に蛍光体層3cを形成した蛍光放電パネル3や蛍光放電管7を用いた蛍光ランプについて説明したが、例えば紫外線ランプ等の用途に用いる放電ランプの場合には、このような蛍光体層3cを形成しない放電パネルや放電管等の放電体を用いる。
従来例を示すものであって、冷陰極管の発光原理を説明するための縦断面正面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、蛍光ランプの部分拡大縦断面正面図である。 本発明の他の実施形態を示すものであって、蛍光ランプのフェライトコア部分を模式的に示す斜視図である。 本発明の他の実施形態を示すものであって、蛍光ランプの平面図である。 本発明の他の実施形態を示すものであって、蛍光ランプの蛍光放電管と光拡散板を示す部分拡大平面図である。 本発明の他の実施形態を示すものであって、ユニット化した蛍光ランプの平面図である。
符号の説明
3 蛍光放電パネル
3a ガラス基板
3c 蛍光体層
4 フェライトコア
5 巻線
6 コアブロック
7 蛍光放電管
9 蛍光ランプ

Claims (5)

  1. 上平面が共通の同一平面に接する強磁性体からなるコアが前後左右方向に複数配置され、交流電源に接続された巻線がこれらのコアの側面に巻回されると共に、これらのコアの上方に、内部に低圧の放電ガスを封入して封口した放電体が1又は2以上配置されたことを特徴とする放電ランプ。
  2. 上平面が共通の同一平面に接する強磁性体からなるコアであり、前後方向に長尺なものが、左右方向に複数配置され、交流電源に接続された巻線がこれらのコア間に、各コアの左右で前後逆方向の電流が流れるように配線されると共に、これらのコアの上方に、内部に低圧の放電ガスを封入して封口した放電体が1又は2以上配置されたことを特徴とする放電ランプ。
  3. 前記放電体が、2枚のガラス基板を上下方向に隙間を開けて配置すると共に、これらのガラス基板の間に低圧の放電ガスを封入して周縁部を封止した放電パネルであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放電ランプ。
  4. 前記放電体が、管状の内部に低圧の放電ガスを封入して両端を封口した放電管であり、この放電管が前記コアの上方に前後方向乃至左右方向に複数本並べて配置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放電ランプ。
  5. 前記コアの全部又は2以上の一部のコアの下端部が共通の強磁性体からなるコアブロックに磁気的に接続されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の放電ランプ。
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