JPH0785798A - プラズマディスプレイ装置における輝度の制御・向上方法及び装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置における輝度の制御・向上方法及び装置

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JPH0785798A
JPH0785798A JP5250135A JP25013593A JPH0785798A JP H0785798 A JPH0785798 A JP H0785798A JP 5250135 A JP5250135 A JP 5250135A JP 25013593 A JP25013593 A JP 25013593A JP H0785798 A JPH0785798 A JP H0785798A
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JP
Japan
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display device
magnetic field
plasma
plasma display
electrode
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JP5250135A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Murachi
紳一郎 村地
Hidetaka Fujii
英貴 藤井
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Daiden Co Inc
Original Assignee
Daiden Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的]磁場を利用してプラズマディスプレイの輝度を
制御し、輝度を向上させることを目的とする。 [構成] プラズマディスプレイ装置は、電極部30と
蛍光部40を有している。電極部30の電極X,Yに対
して磁石44が実質的に平行に配置してある。 [効果]磁場が生じている箇所で電極X,Yに交流電界
をかけるとに蛍光体側にプラズマが発生する。このプラ
ズマは、いわば磁場によって閉じ込められて紫外線を多
く発生させる。これによって蛍光体から発生する発光輝
度を制御・向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマディスプレイ装
置における輝度の制御・向上方法及び装置に係り、更に
詳しくは磁場を利用してプラズマディスプレイ装置にお
ける輝度を制御し、輝度を向上させたものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年ディスプレイは薄型、軽量、低電圧
起動、低消費電力等の要望から、液晶、プラズマディス
プレイ(以下、PDPという)、発光ダイオード(以
下、LEDという。)、エレクトロルミネセンス(以
下、ELという)等による平面型ディスプレイが脚光を
浴びてきている。
【0003】この中で、大ドット大面積表示装置の分野
では、LEDをマトリックス状に組み立てた表示パネル
ユニット(通常、数cmから10cm角で1文字を表
す)を組合わせた大面積表示装置が新幹線内の表示パネ
ル、空港、工場内の表示装置等として用途開発が進んで
いる。この分野はソフトを開発することにより、産業機
械、自動車などへの多彩な利用が期待されるが、このた
めにはフルカラー化が強く望まれている。しかし、LE
Dは実用レベルの青色LEDが開発されていないため、
赤、緑及びその合成色である黄の3色を用いざるを得な
いが、これでは表現に限界がある。
【0004】これに対してPDPは大表示容量に市場ニ
ーズに最も対応できるディスプレイとみられ、ネオン発
光を用いた単色ディスプレイは既にOA、パソコン、産
業分野に広く浸透している。
【0005】情報の多様化の中で本命と見られるPDP
のフルカラー化の為には、発光効率の増大、寿命の向上
の研究が進められているが、小寸法プラズマ形成に伴う
困難性のため、まだ実用化されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特に、PDPを屋外で
使用する場合は、輝度が不足しているために太陽光線な
どで画像が見にくい。屋内の場合でも例えば株価表示ボ
ードに使用する場合等、多くの光源があり照度が高いと
ころでは見にくく商品化に当たって輝度を向上させるこ
とは重要な課題である。
【0007】ところで、プラズマ生成はパッシェン曲線
が基本原理となっている。本発明者等はパッシェン曲線
が磁場によりどのような変化をするか実験を試みた。パ
ッシェン曲線[縦軸 Vs:(放電開始電圧)、横軸
P:(放電気体圧力,Torr)*d(放電電極ギャッ
プ,mm)]の放電開始電圧Vsが磁場Bにより変化す
るかどうかは、電子のサイクロトロン周波数(fe)c
ollの関係が、We≧(fe)collとなることが
必要条件となる。この式より、標準的なグロー放電圧力
とされる10Torr程度でパッシェン曲線に変化を与
える地場は0.1テスラ程度と見積られる。 1Torr=1/760気圧
【0008】実験の結果を図1に示す。図1は磁場をか
けない場合とかけた場合のパッシェン曲線の変化と紫外
線放射能の強度分布領域を表した図である。図1から明
らかなように、磁場をかけることによってパッシェン曲
線が低減する方向に移行することがわかった。また、磁
場をかけることにより紫外線放射濃度の強度分布領域が
拡大することもわかった。
【0009】本発明者等はこれらの知見から磁場中にプ
ラズマを発生させれば、PDPの蛍光体の発光輝度を上
げることができないかに着目した。そしてプラズマ発生
機構に予め磁場を印加しておくことによりプラズマ発生
時に紫外線の量が増加し、それに反応して光る蛍光体に
より、より輝度を上げることができることを見い出し
た。この発明はこの知検に基づいて完成したものであ
る。
【0010】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決する為の手
段は次の通りである。即ち、プラズマディスプレイ装置
における輝度制御・向上方法の発明にあっては、磁場中
でプラズマを発生させ、これにより輝度の制御・向上を
図ったものである。
【0011】プラズマディスプレイ装置の発明にあって
は、電極部と蛍光部を有するプラズマディスプレイ装置
において、電極部の電極に対して磁石が実質的に平行に
配置したものである。
【0012】上記磁石は蛍光部側に配置することもでき
るし、電極部側に配置することもできる。通常磁石はプ
ラズマ電流の方向と平行に設置されるが、直角方向とす
ることもできる。プラズマを発生させるガスとしてはヘ
リウム,キセノン,ネオン,クリプトン,水素,重水
素,フッ素及びこれらの組み合わせからなる混合物等を
挙げることができる。
【0013】本発明を図面を参照して更に詳細に説明す
る。なお、各図を通して同一又は同等箇所には同一符号
を付して示している。図2はPDPにおける1ドットセ
ルの形状を表した説明図である。本実施例では1ドット
セル2は、一辺が7.2mmの正方形状に形成され、十
字形状の障壁20により四つに区画されヘリウムとキセ
ノンガスが封入されている。区画21は緑(G)、区画
22は青(B)、区画23は赤(R)、区画24は緑
(G)に発光するように配置してある。各区画にはそれ
ぞれ放電用の電極が配置してあり、個別或は同時に放電
させて所望の色彩を得るようにしている。
【0014】図3は図2のI−I断面に相当し、PDP
の要部構造を示した概略図である。PDP3は、電極部
30と蛍光部40とから構成してある。図において電極
部30の上部には約1mm厚さのガラス基板31が設け
てある。ガラス基板31の蛍光部40側面には、酸化イ
ンジュウム等でできた透明電極(ITO)を全面に張設
し写真レジストで形成された電極Wが設けてある。な
お、電極Wは必ずしも設けなくてもよい。
【0015】電極Wを含んでガラス基板31の表面に
は、電子ビームでSiO2 の薄膜層32が形成してあ
る。このSiO2 の薄膜層32の表面に酸化インジュウ
ム等でできた透明電極(ITO)を全面に張設し、写真
レジストで形成された、電極X,Yが設けてある。電極
X,Yを含んでSiO2 の薄膜層32の表面には、電子
ビームでSiO2 の薄膜層33が形成してある。この場
合は電極が透明体であるために蛍光体側に磁石を配置
し、電極側からPDPを見るようにしている。なお、電
極としては銅、アルミあるいはこれらの合金等の不透明
体を使用することもできる。この場合は上記と反対に電
極側に磁石を配置し、蛍光体側からPDPを見るように
なる。
【0016】SiO2 の層33表面には、プラズマから
電極を保護するために、アルカリ土類、希土類等の酸化
物、例えばMgOの薄膜層34を形成する。このように
して多層構造を形成する。蛍光部40は約1mm厚さの
ガラス基板41を有し、電極部30側には上記障壁20
が設けてある。障壁20とガラス基板41で囲まれた内
面には蛍光体42が付着してある。
【0017】上記MgOの薄膜層34とガラス基板41
の間には空間ギャップ43が形成されている。ガラス基
板41の外面には2φ×5mmの磁石44が電流の方向
に平行に配設してある。
【0018】図4はPDPの構造を示す一部を拡大した
模式図であり、ガラス基板の一部を切り欠いている。
【0019】図5はカラーPDPの概念図で1画素を示
しており、この1画素1の中で一つの漢字を書くことが
できる。1ユニットは一辺が6cm程度であり、1ドッ
トのセルを一辺が16個になるように配置している。
【0020】作 用 図6は磁場とプラズマの領域との関係を示したもので、
磁石を電極側に配置した説明図である。図6を参照しな
がら作用を説明する。磁石44によって図に示すような
磁場Gが生じている。電極X,Yに交流電界をかけると
図6に示すように蛍光体側にプラズマが発生する。この
プラズマは、いわば磁場によって閉じ込められて紫外線
を多く発生させる。これによって蛍光体から発生する発
光輝度を制御・向上させることができる。
【0021】
【実施例】電極間距離を0.5mmとして、該電極を真
空チャンバー内に置き、ネオジウム・鉄・硼素磁石を電
極ガラス面に取り付けた時と磁石を取り外した時の二条
件について、チャンバー内のガス圧力(He99%+X
e1%)を変化させたときの蛍光体から発生する発光輝
度を測定した。その結果を図7に示す。図7から明らか
なように磁場がある場合は、ない場合よりも輝度が向上
している。なお、本発明は図示の実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲の記載内において数々の変
形が可能である。
【0022】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば磁場の存在下でプラズマを発生させることに
よりパッシェン曲線を変化させ、紫外線放射能力の高い
発光領域を確保して蛍光体への紫外線照射量を増加さ
せ、PDPの発光輝度を制御し、その向上を図ることが
できる。従って、PDPを屋外で使用する場合や、多く
の光源があり照度が高い屋内でも画像が見やすいプラズ
マディスプレイ装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁場をかけない場合とかけた場合のパッシェン
曲線の変化と紫外線放射能の強度分布領域を表した図で
ある。
【図2】PDPにおける1ドットセルの形状を表した説
明図である。
【図3】図2のI−I断面に相当し、PDPの要部構造
を示した概略図である。
【図4】PDPの構造を示す一部を拡大した模式図であ
り、ガラス基板の一部を切り欠いている。
【図5】カラーPDPの概念図で1画素を示している。
【図6】磁場とプラズマの領域との関係を示したもの
で、磁石を電極側に配置した説明図である。
【図7】磁場をかけた場合と磁場をかけない場合との輝
度の比較を示した図である。
【符号の説明】
30 電極部 40 蛍光部 44 磁石

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマディスプレイ装置における輝度
    の制御・向上方法であって、この方法は、磁場中でプラ
    ズマを発生させ、これにより輝度の制御・向上を図っ
    た、プラズマディスプレイ装置における輝度の制御・向
    上方法。
  2. 【請求項2】 電極部と蛍光部を有するプラズマディス
    プレイ装置において、電極部の電極に対して磁石が実質
    的に平行に配置してある、プラズマディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 磁石が蛍光部側に配置してある請求項2
    記載のプラズマディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 磁石が電極部側に配置してある請求項2
    記載のプラズマディスプレイ装置。
JP5250135A 1993-09-10 1993-09-10 プラズマディスプレイ装置における輝度の制御・向上方法及び装置 Pending JPH0785798A (ja)

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